JP2014121436A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リール制御手段は、特定抽選結果となった遊技では、ストップスイッチの押し順に応じて、利益が同一の図柄の組合せQ1又はQ2を停止表示させる。演出制御手段は、通常遊技中は、特定抽選結果となった遊技で、図柄の組合せQ2を停止表示させる押し順を報知せず、特定遊技中であって特定条件を満たしていないときは、特定抽選結果となった遊技で、図柄の組合せQ2を示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ2を停止表示させる押し順を報知し、特定遊技中に特定条件を満たしたときは、特定抽選結果となった遊技で、図柄の組合せQ2を示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ1を停止表示させる押し順を報知する。
【選択図】図16
Description
しかし、この場合、遊技者が報知に従ってストップスイッチを操作すると、遊技者にとって最も有利となる小役は入賞せず、それ以外の小役が入賞可能となることから、遊技の公正を害するおそれがある。
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示した複数(左、中、右の3個)のリール(31)と、各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、特定抽選結果となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段と、前記リールを停止制御するリール制御手段(64)と、通常遊技(非AT遊技)と、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる特定遊技(AT遊技)とを有し、これらの間の移行を制御する遊技状態制御手段(サブ遊技状態制御手段81)と、演出の出力を制御する演出制御手段(83)とを備え、前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せの停止時における利益が同一である図柄の組合せQ1又はQ2を停止表示し、前記演出制御手段は、前記通常遊技中は、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2を停止表示させるための押し順の報知を行わず、前記特定遊技中であって特定条件を満たしていないときは、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2が停止表示されることを示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ2を停止表示させるための押し順を報知し、前記特定遊技中であって前記特定条件を満たしたときは、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2が停止表示されることを示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ1を停止表示させるための押し順を報知することを特徴とするスロットマシンである。
ここで、「遊技状態」とは、メイン制御手段側で制御するメイン遊技状態、及びサブ制御手段側で制御するサブ遊技状態の双方を含む概念である。
また、「メイン遊技状態」とは、非RT遊技、及びリプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定したRT遊技等を含む概念である。
さらにまた、「サブ遊技状態」とは、非AT遊技、及び遊技者にとって有利となるストップスイッチの操作内容(押し順及び/又は操作タイミング)を報知するAT遊技等を含む概念である。
また、「特定遊技」とは、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる遊技であり、RT遊技、及びAT遊技等を含む概念である。
さらにまた、「遊技状態制御手段」とは、メイン遊技状態の移行を制御するメイン遊技状態制御手段、及びサブ遊技状態の移行を制御するサブ遊技状態制御手段の双方を含む概念である。
また、演出制御手段は、通常遊技中は、特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2を停止表示させるための押し順の報知を行わない。
そして、演出制御手段は、特定遊技中であって特定条件を満たしたときは、特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2が停止表示されることを示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ1を停止表示させるための押し順を報知する。
この場合、演出により停止表示されることを示唆する図柄の組合せ(図柄の組合せQ2)と、実際に停止表示される図柄の組合せ(図柄の組合せQ1)とが異なることになる。すなわち、演出により示唆する内容と、遊技の結果とが矛盾することになる。
また、演出で示唆した通りの図柄の組合せが停止表示される押し順を報知しても、演出で示唆した図柄の組合せとは異なる図柄の組合せが停止表示される押し順を報知しても、利益が同一の図柄の組合せが停止表示されるので、遊技の公正を害することがない。
「特定抽選結果」は、以下の実施形態では、「第1又は第2リプレイ当選」に相当する。
また、「図柄の組合せQ1」は、以下の実施形態では、「リプレイ02に対応する「RP1/RP2/RP3」−「ベル」−「スイカ」の図柄の組合せ」に相当する。
さらに、「特定条件を満たしたとき」は、以下の実施形態では、「AT遊技を継続することや、AT遊技の残り遊技回数を上乗せすることが決定しており、かつAT信号の制御のための押し順を報知する必要がない場合において、第1又は第2リプレイに当選したとき」に相当する。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球等であってもよいのはもちろんである。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段50とサブ制御手段80とを備える。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
なお、設定変更スイッチ44は、遊技者が操作するものではなく、スロットマシン10の設置店(ホール)側で操作するものである。このため、遊技者が操作できないように、スロットマシン10の内部に設定変更スイッチ44を配置している。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。
ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、演出画像、遊技情報(たとえば、メダルの貯留枚数、メダルの払出し枚数、特別遊技の残り遊技回数、ストップスイッチ42の押し順等)、遊技結果等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等を定めている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
また、図4〜図6において、「/」は、「又は」を意味する。たとえば図4の「リプレイ01」において「RP1/RP2/RP3」とあるのは、「RP1」、「RP2」又は「RP3」のいずれか1つが有効ラインLに停止すればよいことを意味する。
MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つであるMB遊技に移行する。
なお、他の特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けていない。
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。本実施形態では、小役として、ベル(ベル01〜32の32種類)、スイカ(スイカ01〜03の3種類)、及び特殊を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せを設定している。
本実施形態では、リプレイ10、17、21、23〜27、及びスイカ03が、特徴的な停止出目が表示され得る役に設定されている。
また、リプレイ17は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の中段」−「右リール31の上段」を通る斜め右上がり方向の直線に、「チェリーA」−「チェリーA/チェリーB」−「チェリーA/チェリーB」が停止可能なものである。
さらにまた、リプレイ21は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、左リール31の中段に「チェリーA」が停止可能なものである。
また、リプレイ24は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。
さらに、リプレイ26は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の下段」−「右リール31の下段」を通る水平方向下段の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能なものである。
さらにまた、スイカ03は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「左リール31の中段」−「中リール31の下段」−「右リール31の中段」−「右リール31の上段」を通るV字形のラインに、5個の「赤7」が停止可能なものである。
持ち越される役としては、特別役(MB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
このように、RT遊技とは、狭義には、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定したメイン遊技状態を意味し、広義には、リプレイの当選確率が非RT遊技とは異なるメイン遊技状態を意味する。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
図1に示すように、メイン制御手段50は、以下の設定値変更手段60等を備える。
なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
本実施形態では、設定値として、設定1〜設定6までの6段階を設けており、設定値が高くなるほど、AT遊技の実行確率が高くなって、メダルの投入枚数に対する払出し枚数の期待値が高くなるように設定している。
なお、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、これを時計回りに90度回転させてキースイッチをオンにし、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしても良い。
また、設定値変更手段60は、設定変更スイッチ44が1回操作されるごとに、設定値の表示を、・・・→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・と順次変化させる。
そして、設定値変更手段60は、設定値を記憶するための設定値記憶手段60a(RAM等のメモリ)を備えており、確定させた設定値を設定値記憶手段60aに記憶する。
なお、設定キーを反時計回りに90度回転させてキースイッチをオフにし、設定キー挿入口から設定キーを抜き、この状態で電源を一旦オフにした後に再度オンにしてもよい。
また、メイン制御手段50は、設定値記憶手段60aに記憶された設定値を、サブ制御手段80に対して送信する。そして、サブ制御手段80側でも設定値を設定して、設定値に応じた確率でAT遊技を実行する。
また、図8〜図12において、「+」及び「〜」は、重複(同時)当選を意味する。たとえば図8の「第3リプレイ」において「リプレイ03+23+26+27」とあるのは、リプレイ03、23、26、及び27の4個が当該遊技で重複当選することを意味する。すなわち、第3リプレイの当選領域には、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役を割り当てている。そして、抽出した乱数値が第3リプレイの当選領域に属するときは、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役の重複当選と判定する。
このように、1つの当選領域に対して、複数個の役を割り当てることがある。そして、抽出した乱数値が、複数個の役を割り当てた当選領域に属するときは、複数個の役の重複当選と判定する。
なお、本実施形態では、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するようには設定していないが、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するように設定してもよい。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(MB)、リプレイ、及び小役の各当選領域、並びに非当選領域を設定している。
このため、役抽選テーブル62Aが用いられる遊技(非RT遊技)では、MBが比較的高確率で当選し、小役が頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、特別役(MB)の当選領域を設定しておらず、その分リプレイの当選領域を大きく設定している。それ以外は、役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと同一である。
このため、役抽選テーブル62Bが用いられる遊技(RT遊技)では、小役のみならず、リプレイも頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Cでは、全領域を非当選領域に設定している。このため、役抽選テーブル62Cが用いられる遊技(MB遊技)では、役の抽選結果は常に非当選となり、いずれの役にも当選することはない。
ただし、MB遊技では、後述するように、すべての小役の当選フラグ63aがオンとなる。これにより、全種類の小役に当選したことと等価な状態となる。
なお、MB遊技中にリプレイ、SB、及びRBを含む役の抽選を行い、その結果に応じて停止制御を変化させてもよい。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、MB、リプレイ01〜28、ベル01〜32、スイカ01〜03、及び特殊の各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
同様に、役抽選手段61で第1ベルに当選したときは、当選フラグ制御手段63は、ベル01、及びベル03〜29の当選フラグ63aをオンにし、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままにする。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役の当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
このように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
そして、左中右の押し順を「順押し」と称し、左右中の押し順を「順挟み」と称し、右中左の押し順を「逆押し」と称し、右左中の押し順を「逆挟み」と称する。
さらに、左ストップスイッチ42以外が最初に操作される押し順(中左右、中右左、右左中、及び右中左)を「変則押し」と称する。
MBテーブルは、MBの当選フラグ63aのみがオンであるとき(非内部中遊技でMBに当選したとき、又はMBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
非内部中遊技で第1〜第27リプレイに当選したときは、図8〜図9の「役の種類」の欄に示すリプレイの重複当選となり、これらの当選フラグ63aがオンになる。
また、第1〜第27リプレイテーブルは、非内部中遊技で第1〜第27リプレイに当選したときに用いられる。
また、図2に示すように、すべてのリール31において、5図柄以内の間隔で、「RP1」、「RP2」、又は「RP3」のいずれかが配置されている。
よって、第1リプレイ当選時の左又は右第1停止時には、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、リプレイ01に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
さらに、中リール31の「ベル」、及び右リール31の「スイカ」は、いずれも5図柄以内の間隔で配置されている。
よって、第1リプレイ当選時の中第1停止時には、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、リプレイ02に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
このように、第1又は第2リプレイに当選した遊技では、ストップスイッチ42の押し順に応じて、「RP」が揃うリプレイ01が入賞するときと、「ベル」が揃うリプレイ02が入賞するときとを有するようにしている。
これに対し、遊技者の目押しによらなければ、対象図柄を有効ラインに停止させることができないこと(必ずしも入賞させることができないこと)を、「PB≠1」という。
また、逆押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ26(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ26の非入賞時には、リプレイ27(PB≠1)又はリプレイ03(PB=1)を入賞させる。
さらにまた、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ03(PB=1)を入賞させる。
また、中第1停止時には、リプレイ14(PB=1)を常に入賞させる。
さらに、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ14(PB=1)を入賞させる。
ここで、図8〜図9に示すように、リプレイは、リプレイA群〜リプレイD群の4つに大別される。
また、リプレイB群は、逆押しで操作しても、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止可能にはならないリプレイの一群である。リプレイB群には、第1、第2、第21、第22、及び第27リプレイが属する。
また、第1〜第56ベルテーブルは、非内部中遊技で第1〜第56ベルに当選したときに用いられる。
まず、左第1停止時には、ベル01(PB=1)を常に入賞させる。
また、変則押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03〜29(いずれもPB≠1)のいずれかを入賞させる。
一方、ベル03〜29は、いずれも入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第1ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
また、押し順が中右左のときは、ベル30(PB=1)を常に入賞させる。
さらにまた、左第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は04(いずれもPB≠1)を入賞させる。
さらに、右第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は21(いずれもPB≠1)を入賞させる。
また、ベル03、04、及び21は、いずれも「PB≠1」に設定されているとともに、入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第2ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
この第11ベルテーブルは、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第12〜第19ベルテーブルについても、第11ベルテーブルと同様である。第12〜第19ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図9〜図10の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)が入賞し、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第20ベルテーブルは、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第21〜第28ベルテーブルについても、第20ベルテーブルと同様である。第21〜第28ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図10〜図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第29ベルテーブルは、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第30〜第37ベルテーブルについても、第29ベルテーブルと同様である。第30〜第37ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第38ベルテーブルは、左第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、変則押し時には「PB≠1」のベル03〜29のいずれかを入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
この第39ベルテーブルは、中第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第39ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
この第48ベルテーブルは、右第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第48ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
すなわち、リール制御手段64は、第1〜第56ベル当選時には、ストップスイッチ42の押し順に応じて、遊技者の受ける利益が異なるリール停止態様が表示可能(払出し枚数が異なる役に入賞可能)に、リール31を停止制御する。
また、遊技者の受ける利益が大きいリール停止態様が表示可能(払出し枚数が多い役に入賞可能)な押し順を「正解押し順」といい、正解押し順以外の押し順を「不正解押し順」という。
さらにまた、正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順正解」又は「押し順に正解する」といい、不正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順不正解」という。
そして、リール制御手段64は、押し順正解時には、押し順不正解時よりも遊技者の受ける利益が大きいリール停止態様が表示可能に、リール31を停止制御する。
また、第2〜第10ベル当選時は、中左右が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第11〜第19ベル当選時は、中右左が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第29〜第37ベル当選時は、逆押しが正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第38ベル当選時は、左第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第48〜第56ベル当選時は、右第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
その上、非AT遊技中は、変則押しに対してペナルティを与えることで、左第1停止でストップスイッチ42が操作されるようにしている。
このため、非AT遊技中は、ベルがほとんど入賞しない。
そこで、第2リプレイ当選時の左第1停止時に、「ベル」が揃うリプレイ02が入賞するようにし、これにより、非AT遊技中にもベルが入賞すると遊技者に思わせるようにして、遊技が単調にならないようにしている。
スイカテーブルは、逆押し時には「PB≠1」のスイカ03(4枚払出し、5個の「赤7」がV字形に揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
白7テーブルは、左第1停止時には「PB≠1」の特殊(7枚払出し、3個の「白7」が有効ラインLに揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。したがって、非当選テーブルは、MBの内部中遊技で用いられることはなく、また、全小役の当選フラグ63aがオンにされるMB遊技で用いられることもない。
同様に、MBの内部中遊技において第1〜第27リプレイのいずれかに当選したときは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、常に、リプレイが入賞し、MBが入賞することはない。
以上より、本実施形態では、非内部中遊技においてMBに当選し、当該遊技でMBを入賞させることができずにMBの内部中遊技に移行した後は、実質的にはMBの内部中遊技に滞在し続けることとなる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。
また、MB遊技中は、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。このため、役の抽選結果は常に非当選となる。ただし、毎遊技、すべての小役の当選フラグ63aがオンにされる。これにより、すべての小役に当選した状態と等価になる。
ここで、本実施形態では、MB遊技中は、メダルが2枚投入になるが、ベル01又は02が頻繁に入賞して、ほぼ毎遊技、2枚のメダルが払い出される。このため、MB遊技中は、ほぼ毎遊技、2枚投入の2枚払出しとなり、現状維持の(メダルが増えもしなければ、減りもしない)遊技状態になる。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技中のメダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が44以上になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了するように制御する。
そして、非内部中かつ非RT遊技でMBに当選し、当選したMBが当該遊技で入賞しなかったときは、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を内部中かつRT遊技に移行するように制御する。
さらにまた、メイン遊技状態制御手段69は、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数(44枚)以上になるまで、MB遊技を継続するように制御する。そして、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数以上になると、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を非内部中かつ非RT遊技に移行するように制御する。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態において、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
メイン制御手段50は、フリーズ制御手段70を備える。
フリーズ制御手段70は、操作スイッチ(ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42)の操作(メダル投入口43から投入されたメダルの受付けを含む)を、所定時間受け付けないフリーズを制御するものである。
ここで、一般的に、「フリーズ(フリーズ演出、又はフリーズ動作ともいう。)」とは、遊技機(本実施形態ではスロットマシン10)の操作スイッチの機能を一時停止状態にすることをいう。
さらに、「操作スイッチの機能を一時停止状態にする」とは、操作スイッチの機能が遊技結果を得るためのものとして有効になっていないことを指す。
a)メダル投入口43から投入された遊技媒体(メダル)の受付け、又は予めクレジットされた遊技媒体の投入(賭け)枚数を定めるためのベットスイッチ40の操作を一時停止状態にすること、
b)遊技を開始するためのスタートスイッチ41の操作を一時停止状態にすること、
c)ストップスイッチ42の操作(リール31の停止操作)を一時停止状態にすること
等が挙げられる。
この場合、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号を無効にする制御処理を行うことや、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を検知したときであっても受付け処理自体を行わないことが挙げられる。
さらに、スタートスイッチ41のフリーズに関しては、スタートスイッチ41を操作しても、所定期間、スタートスイッチ41の操作受付けに基づくリール31の回転を開始させないことや、所定期間、役抽選を開始しないことが挙げられる。
この場合、単純にスタートスイッチ41の操作入力を受け付けることでフリーズをキャンセルすることが可能であり、あるいは、所定の操作手順(たとえば、「スタートスイッチ41を5回操作する」、「ストップスイッチ42を、中、右、左の順で操作する」、「所定のタイミングに合わせてベットスイッチ40を操作する」等)を検知したことを条件にフリーズをキャンセルすることも可能である。
そして、フリーズ抽選で当選したときは、フリーズ制御手段70は、スタートスイッチ41が操作された後、遊技の進行を所定時間(5秒間)にわたって停止し、その間に、まず、3つのリール31を小刻みに振動させ、次に、3つのリール31を逆回転させるという態様の逆回転フリーズを実行する。
なお、フリーズ制御手段70は、第1又は第2リプレイに当選した遊技でリプレイ01が入賞したときは、上述したような態様のフリーズを実行することはない。
メイン制御手段50を構成するメイン制御基板には、外部端子基板100(中継基板、集中端子板)が電気的に接続され、外部端子基板100には、遊技履歴表示装置110が電気的に接続されている。
また、メイン制御手段50は、遊技履歴に関する遊技履歴信号(外部信号)を、外部端子基板100に対して一方向で送信し、外部端子基板100は、メイン制御手段50から受信した遊技履歴信号を、遊技履歴表示装置110やホールコンピュータ(図示せず)に対して一方向で送信する。
また、遊技履歴表示装置110は、スロットマシン10とは別体として設けられ、メイン制御手段50から送信された外部信号を外部端子基板100を介して受信して、必要な情報を表示等する。
また、ホールコンピュータは、非AT遊技からAT遊技への移行回数や、AT遊技の継続回数を含めて、各スロットマシン10が、当日、どの程度の出玉があったか(出玉情報)等の各種統計情報を収集し、ホールの経営管理に利用する。
したがって、AT信号の出力を制御するためには、非AT遊技からAT遊技に移行したことや、AT遊技が継続したことや、AT遊技が終了したことをメイン制御手段50側で把握する必要がある。
そこで、本実施形態では、後述する外部信号制御手段71により、非AT遊技からAT遊技に移行したことや、AT遊技が継続したことや、AT遊技が終了したことをメイン制御手段50側で把握して、AT信号の出力を制御している。
メイン制御手段50は、外部信号制御手段71を備える。
また、外部信号制御手段71は、押し順決定手段71a、及びAT信号カウンタ71bを備える。
これにより、第1リプレイ当選時に、「ベル」が揃う停止出目が表示される押し順と、AT信号カウンタ71bのカウント値を加算したりリセットする押し順とが錯綜しないようにしている。第2〜第27リプレイ当選時についても同様に、リール31の停止制御の押し順と、AT信号の制御のための押し順とが錯綜しないようにしている。
このように、同一の図柄の組合せが停止する複数種類の押し順に対して、押し順T1及びT2を抽選で割り振ることにより、同一の図柄の組合せを停止(同一の役を入賞)させつつ、AT信号に関する制御を異ならせることができる。
このように、利益が同一の図柄の組合せが表示される複数種類の押し順に対して、押し順T1及びT2を抽選で割り振ることにより、遊技者に対して付与する利益を同一にしつつ、AT信号に関する制御を異ならせることができる。
もっとも、押し順決定手段71aは、メイン制御手段50側に備えられることから、サブ遊技状態がAT遊技中か否かを判断できないので、第1〜第27リプレイ当選時には、常に、押し順T1及びT2を決定する。
本実施形態では、外部信号制御手段71は、第1〜第27リプレイ当選時に押し順T1でストップスイッチ42が操作されたときは、AT信号カウンタ71bのカウント値に「1」を加算する。
すなわち、AT信号カウンタ71bのカウント値は、第1〜第27リプレイ当選時に押し順T1でストップスイッチ42が操作されるごとに、「0」→「1」→「2」→「3」→「4」→「0」と変化する。
さらにまた、外部信号制御手段71は、第1〜第27リプレイ当選時に押し順T1又はT2以外でストップスイッチ42が操作されたときは、AT信号カウンタ71bのカウント値が「0」〜「4」のいずれであっても、これをそのまま維持する。
また、外部信号制御手段71は、第1〜第56ベル当選時に押し順正解となったときは、AT信号カウンタ71bのカウント値が「0」〜「4」のいずれであっても、これをそのまま維持する。
また、AT信号カウンタ71bのカウント値のリセット条件は、第1〜第27リプレイ当選時に押し順T2でストップスイッチ42が操作されたこと、及び第1〜第56ベル当選時に押し順不正解となったことである。
そして、外部信号制御手段71は、上記の加算条件又はリセット条件を満たしたとき以外は、AT信号カウンタ71bのカウント値を維持する。
ここで、第1〜第27リプレイ当選時にAT信号カウンタ71bのカウント値が「4」であれば、押し順T1又はT2のいずれでストップスイッチ42が操作されても、AT信号カウンタ71bのカウント値は「0」になる。
このように、外部信号制御手段71は、第1〜第27リプレイ当選時に押し順T1でストップスイッチ42が操作された遊技回数が「4」(規定回数C1)に到達したときは、AT信号の出力をオンにする。
さらに、外部信号制御手段71は、第1〜第56ベル当選時に押し順不正解となったときは、AT信号の出力をオフにする。
また、AT信号の出力のオフ条件は、第1〜第27リプレイ当選時にAT信号カウンタ71bのカウント値が「3」から「4」になったこと、及び第1〜第56ベル当選時に押し順不正解となったことである。
そして、外部信号制御手段71は、上記のオン条件又はオフ条件を満たしたとき以外は、AT信号の出力状態を維持する。すなわち、AT信号の出力がオンであれば、オンの状態を維持し、AT信号の出力がオフであれば、オフの状態を維持する。
外部信号制御手段71は、AT信号の出力がオフの状態では、AT信号カウンタ71bのカウント値が「0」から「1」になるとき、「1」から「2」になるとき、「2」から「3」になるとき、及び「3」から「4」になるときは、オフの状態を維持し、「4」から「0」になるときに、AT信号の出力をオンにする。
さらにまた、外部信号制御手段71は、AT信号の出力がオンの状態では、AT信号カウンタ71bのカウント値が「0」から「1」になるとき、「1」から「2」になるとき、及び「2」から「3」になるときは、オンの状態を維持し、「3」から「4」になるときに、AT信号の出力を一旦オフにする。その後、AT信号カウンタ71bのカウント値が「4」から「0」になるときに、AT信号の出力を再度オンにする。
しかし、この場合、非AT遊技中の第1〜第27リプレイ当選時に偶然に押し順T1でストップスイッチ42が操作されたときに、スロットマシン10側の意図に反してAT信号の出力がオンになってしまう。
これにより、非AT遊技中にスロットマシン10側の意図に反してAT信号の出力がオンになるのを防止することができる。
なお、AT信号の出力をオンにするのは、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」以上になるときであればよく、「4」から「0」になるときに限らない。
図15は、AT信号の制御に関する処理の流れを示すフローチャートである。
図15のステップS11において、外部信号制御手段71は、第1〜第27リプレイに当選したか否かを判断する。ここで、当選したと判断したときは、次のステップS12に進む。これに対し、当選していないと判断したときは、ステップS25に進む。
ステップS13では、メイン制御手段50は、サブ制御手段80に対して、決定した押し順T1及びT2の情報を送信する。そして、次のステップS14に進む。
ステップS17では、外部信号制御手段71は、ストップスイッチ42が押し順T2で操作されたか否かを判断する。ここで、押し順T2で操作されたと判断したときは、次のステップS18に進む。これに対し、押し順T2で操作されなかったと判断したときは、ステップS19に進む。
ステップS19では、外部信号制御手段71は、AT信号カウンタ71bのカウント値を維持する。そして、次のステップS20に進む。
ステップS21では、外部信号制御手段71は、AT信号の出力をオンにする。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS24では、外部信号制御手段71は、AT信号の出力状態を維持する。すなわち、AT信号の出力がオンであれば、オンの状態を維持し、AT信号の出力がオフであれば、オフの状態を維持する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS30では、外部信号制御手段71は、AT信号カウンタ71bのカウント値を維持し、次のステップ31では、AT信号の出力状態を維持する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
サブ制御手段80は、サブ遊技状態制御手段81、及び報知制御手段82を備える。
上述したように、本実施形態では、サブ遊技状態として、AT遊技(報知遊技)、及び非AT遊技(非報知遊技)を備える。
ここで、AT遊技とは、役抽選手段61で第1〜第56ベルに当選した遊技において、遊技者の受ける利益が大きい図柄の組合せを停止させるためのストップスイッチ42の押し順(正解押し順)を報知する遊技をいう。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、サブ遊技状態間(AT遊技、及び非AT遊技の間)の移行を制御し、報知制御手段82は、ストップスイッチ42の押し順の報知を制御する。
また、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数N1については1個のみ設定し、遊技回数N2については複数個(たとえば10個)設定する。
すなわち、遊技回数N1は、これを消化するとAT遊技を開始可能にする、いわゆる本解除ゲーム数であり、遊技回数N2は、これを消化してもAT遊技を開始しない、いわゆるガセ解除ゲーム数である。
このため、たとえば、遊技回数N1とN2との差が特定演出状態(いわゆる前兆状態)の期間より小さくなることもある。
このため、本実施形態では、AT遊技を開始可能にするまでの遊技回数は、最小で1遊技、最大で1280遊技となる。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、設定値の変更時には、通常モードに設定し、AT遊技の開始時には、いずれのモードに移行させるかを決定するモード移行抽選を行い、その結果に従って通常モード又は特別モードのいずれか一方を設定する。
AT遊技中に逆回転フリーズを実行したときは、サブ遊技状態制御手段81は、特典として、AT遊技の残り遊技回数に所定遊技回数(50遊技)を上乗せ(加算)する。
なお、「「赤7」のテンパイ」とは、最後の1個のリール31が回転中(未停止)であるが、他のリール31は既に停止しており、その時点で、図柄組合せラインに「赤7」が揃っていることを意味する。たとえば、図柄組合せラインに、「回転中」−「赤7」−「赤7」となっている場合である。
また、第14、第16、第21、第22、及び第27リプレイは、逆押しすると「赤7」がテンパイし得るが「赤7」−「赤7」−「赤7」は停止されないリプレイである。すなわち、「赤7」−「赤7」−「赤7」の一部が形成されているものの「赤7」−「赤7」−「赤7」とは異なる図柄の組合せが停止可能なリプレイである。
これにより、役抽選手段61で第14、第16、第21、第22、又は第27リプレイに当選した遊技で、遊技者が報知に従って逆押しでストップスイッチ42を操作すると、「赤7」がテンパイし得るので、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止されるのではないかという遊技者の期待感を高めることができる。
なお、非特殊遊技中は、「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目や、5個の「赤7」がV字形に揃う停止出目が表示されても、特典を付与することはない。
そして、特殊遊技中に所定遊技回数(10遊技)を消化したときは、サブ遊技状態制御手段81は、特殊遊技を終了する。
上述したように、第1リプレイに当選した遊技では、中第1停止でリプレイ02(「ベル」のようなリプレイ)が入賞し、左又は右第1停止でリプレイ01が入賞する。また、第2リプレイに当選した遊技では、左第1停止でリプレイ02が入賞し、変則押しでリプレイ01が入賞する。
このため、AT遊技中は、通常は(特定条件を満たしていないときは)、第1又は第2リプレイに当選した遊技において、リプレイ01が入賞することを示唆する演出を出力しつつ、リプレイ01が入賞する押し順を報知する。
具体的には、第1リプレイに当選した遊技では、リプレイ01が入賞することを示唆する演出を出力しつつ、リプレイ02を入賞させるための中第1停止を報知する。この場合、遊技者が報知に従って中第1停止でストップスイッチ42を操作すると、リプレイ02が入賞する。すなわち、演出により入賞を示唆するリプレイの種類と、実際に入賞するリプレイの種類とが異なる、いわゆる矛盾演出を行う。
これにより、特定条件を満たしたことを遊技者に示唆することができる。
加えて、演出で示唆した通りのリプレイが入賞する押し順を報知しても、演出で示唆したリプレイとは異なるリプレイが入賞する押し順を報知しても、利益が同一のリプレイが入賞するので、遊技者に不利益を与えないようにすることができる。
これにより、演出で示唆するリプレイと実際に入賞するリプレイとが異なる矛盾演出を行って、AT遊技が継続することや、AT遊技の残り遊技回数が上乗せされることを遊技者に示唆することができる。
図16のステップS41において、報知制御手段82は、第1又は第2リプレイに当選したか否かを判断する。ここで、当選したと判断したときは、次のステップS42に進む。これに対し、当選していないと判断したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS46では、報知制御手段82は、リプレイ01が入賞することを示唆する演出を出力し、次のステップS47では、リプレイ01を入賞させるための押し順を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
そして、AT信号の出力をオンにすることに決定したときは、報知制御手段82は、第1〜第27リプレイに当選した遊技において、AT信号カウンタ71bのカウント値を加算するための押し順T1を報知する。
そして、AT信号カウンタ71bのカウント値が「4」(規定回数C1)に到達したときは、外部信号制御手段71は、AT信号の出力をオンにする。
そして、AT信号の出力をオンにしないことに決定したときは、報知制御手段82は、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」(規定回数C2)に到達するまでは、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、AT信号カウンタ71bのカウント値をリセットするための押し順T2を報知しない。そして、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」(規定回数C2)に到達したときは、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T2を報知する。
しかし、この場合、AT遊技中は、第1〜第56ベル当選時には正解押し順を、第1〜第27リプレイ当選時には押し順T2を、それぞれ報知することになり、ほとんど毎遊技、押し順の報知を行うことになる。
しかし、AT遊技中に、ほとんど毎遊技、押し順の報知を行うことになると、押し順以外の報知を行うことができなくなってしまう。
これにより、AT遊技中の第1〜第27リプレイ当選時に、押し順の報知を行わない場合を設けることができるので、押し順以外の報知を行う機会を設けることができるとともに、押し順不問の役に当選した遊技が遊技者にわからないようにすることができる。
そこで、報知制御手段82は、AT信号の出力をオンにしないことに決定している場合において、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」に到達したときは、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T2を報知する。
図17のステップS51において、報知制御手段82は、第1〜第27リプレイに当選したか否かを判断する。ここで、当選したと判断したときは、次のステップS52に進む。これに対し、当選していないと判断したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS53では、報知制御手段82は、AT信号カウンタ71bのカウント値を加算するための押し順T1を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS55では、報知制御手段82は、押し順T2を報知する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技中に、変則押しを報知したときに、変則押しでストップスイッチ42が操作されても、ペナルティを付与することはない。
このようにして、非AT遊技中は、ペナルティ回避のため、遊技者が左第1停止でストップスイッチ42を操作するようにしている。
したがって、非AT遊技中は、左第1停止でストップスイッチ42を操作していると、ペナルティを回避できるものの、ベルがほとんど入賞しない。
そこで、第2リプレイ当選時の左第1停止時に、「ベル」が揃うリプレイ02が入賞するようにし、これにより、非AT遊技中にもベルが入賞すると遊技者に思わせるようにして、遊技が単調にならないようにしている。
サブ制御手段80は、演出制御手段83を備える。
演出制御手段83は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1又はN2に到達するまでの遊技回数が38遊技になったと判断したときは、その遊技から38遊技の期間の少なくとも一部を、AT遊技への移行を示唆する前兆状態にする。
すなわち、遊技回数N1又はN2までの残り遊技回数が38遊技になったときは、遊技回数N1又はN2に到達するまでの期間の全部又は一部を前兆状態にする。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1に到達するまでの遊技回数が75遊技以内であると判断したときは、遊技回数N2に到達するまでの38遊技の期間の少なくとも一部を前兆状態にするか、又は遊技回数N1に到達するまでの遊技回数が38遊技となったときに、その遊技から38遊技の期間の少なくとも一部を前兆状態にする。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1に到達するまでの遊技回数が31遊技以内であると判断したときは、遊技回数N1に到達するまで、前兆状態を継続する。
一方、遊技回数N2(ガセ解除ゲーム数)を消化してもAT遊技を開始しないため、遊技回数N2に到達するまでの38遊技の期間は、いわゆるガセ前兆状態となる。
そして、演出制御手段83は、本解除カウンタ81aのカウント値が「38」であると判断したときは、本前兆状態にすることに決定し、その遊技から本解除カウンタ81aのカウント値が「1」になるまでの38遊技の期間の全部又は一部を本前兆状態にする。
ここで、演出制御手段83は、本解除カウンタ81aのカウント値が「75」以下ではないと判断したときは、ガセ前兆状態にすることに決定し、ガセ解除カウンタ81bのカウント値が「38」から「1」になるまでの38遊技の期間の全部又は一部をガセ前兆状態にする。
これに対し、演出制御手段83は、本解除カウンタ81aのカウント値が「75」以下であると判断したときは、ガセ前兆状態にするか、又はガセ前兆状態にはせずに本前兆状態にするかを抽選で決定する。
このため、ガセ前兆状態の終了後であっても、AT遊技への移行を遊技者に期待させることができる。
本実施形態では、ショートパターン(1〜15遊技)、ミドルパターン(16〜30遊技)、及びロングパターン(31〜38遊技)の3種類の前兆状態を設けている。
演出制御手段83は、前兆状態にすることに決定したときは、まず、ショートパターン、ミドルパターン、又はロングパターンのいずれにするかを抽選で決定する。
また、演出制御手段83は、ショートパターンにすることに決定したときは、前兆状態にする期間の遊技回数Mを、1〜15遊技の中から抽選で決定し、ミドルパターンにすることに決定したときは、前兆状態にする期間の遊技回数Mを、16〜30遊技の中から抽選で決定する。
また、演出制御手段83は、前兆状態にする期間の遊技回数Mを決定したときは、予め定めた複数種類の演出シナリオの中から、決定した遊技回数Mに応じた演出シナリオを決定する。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1又はN2に到達するまでの遊技回数が遊技回数Mとなったときに前兆状態に移行させ、その後、遊技回数Mにわたって、かつ決定した演出シナリオに従って、演出を出力していく。
さらにまた、演出制御手段83は、少なくともa1及びanを含む一部の区間の遊技回数及び演出シナリオを、予め定めた中からそれぞれ決定する。
さらに、演出制御手段83は、決定した一部の区間の遊技回数の合算値以上かつ38遊技以下となるように、前兆状態にする期間の遊技回数Mを決定する。
また、演出制御手段83は、遊技回数N1に到達するまでの遊技回数が38遊技となったと判断したときと、遊技回数N2に到達するまでの遊技回数が38遊技となったと判断したときとで、前兆状態にする期間の遊技回数Mを決定する条件を異ならせる。
このとき、演出制御手段83は、既に決定した区間の遊技回数を参照して、それ以外の区間の遊技回数を振り分ける。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1又はN2に到達するまでの遊技回数が遊技回数Mとなったときに、前兆状態に移行させる。
また、演出制御手段83は、区間a1、a3、a5の3つの区間の遊技回数及び演出シナリオを、予め定めた中からそれぞれ決定する。
また、区間a3及びa5については、遊技回数を3〜10遊技の中からそれぞれ抽選で決定する。そして、区間a3及びa5の遊技回数を決定したときは、決定した遊技回数に応じた演出シナリオをそれぞれ抽選で決定する。
また、演出制御手段83は、区間a5の演出シナリオとして、連続演出を1回のみ含む演出シナリオと、連続演出を2回以上含む演出シナリオとを有している。これにより、連続演出が複数回連続して出力されるパターンを有するようにしている。
このように、演出制御手段83は、決定した区間a5の遊技回数に応じて、区間a5の演出シナリオの抽選に用いる抽選テーブルを切り替える。
このように、連続演出を複数回連続して出力することにより、ボーナス確定の画像表示を行うまでの遊技回数を少しでも多く確保することができ、ひいては遊技者に期待感を与え続けることができる。
このとき、演出制御手段83は、決定した区間a5の遊技回数を参照して、前兆状態にする期間の遊技回数Mを決定する。特に、区間a5の遊技回数として、比較的小さい遊技回数を決定したときは、遊技回数Mについても、比較的小さい遊技回数を決定する。一方、区間a5の遊技回数として、比較的大きい遊技回数を決定したときは、遊技回数Mについても、比較的大きい遊技回数を決定する。
たとえば、区間a1の遊技回数を8遊技に決定し、区間a3の遊技回数を9遊技に決定し、区間a5の遊技回数を5遊技に決定したとする。この場合、区間a1、a3、a5の遊技回数の合算値は22遊技になるので、22遊技以上かつ38遊技以下となるように、前兆状態にする期間の遊技回数Mを抽選で決定する。
たとえば、区間a5の遊技回数を6遊技に決定したときは、遊技回数Mを33遊技に決定し、区間a5の遊技回数を7遊技に決定したときは、遊技回数Mを34遊技に決定し、区間a5の遊技回数を8遊技に決定したときは、遊技回数Mを35遊技に決定し、区間a5の遊技回数を9遊技に決定したときは、遊技回数Mを36遊技に決定し、区間a5の遊技回数を10遊技に決定したときは、遊技回数Mを37遊技に決定する。
本前兆状態では、演出制御手段83は、前兆状態にする期間の遊技回数Mとして、31遊技を15%の確率で決定し、32遊技を5%の確率で決定し、33〜37遊技をそれぞれ15%の確率で決定し、38遊技を5%の確率で決定する。
このように、本前兆状態とガセ前兆状態とで、前兆状態にする期間の割り振りを異ならせることで、本前兆状態かガセ前兆状態かを遊技者に示唆するようにしている。特に、前兆状態の期間の遊技回数が32遊技又は38遊技のときは、AT遊技への移行が確定となる。
ここで、演出制御手段83は、ガセ前兆状態では、区間a4及びa5の遊技回数の合算値を常に所定遊技回数(15遊技)未満にする。一方、本前兆状態では、区間a4及びa5の遊技回数の合算値を15遊技以上にすることがある。なお、本前兆状態でも、区間a4及びa5の遊技回数の合算値を15遊技未満にすることもある。これにより、区間a4及びa5の遊技回数の合算値が15遊技以上になったときは、AT遊技への移行が確定となる。
具体的には、演出制御手段83は、ガセ前兆状態では、決定した区間a5の遊技回数を参照し、ガセ前兆状態にする期間内の全ての区間の遊技回数の合算値と遊技回数Mとが一致するように、かつ区間a4及びa5の遊技回数の合算値が所定遊技回数(15遊技)未満になるように、区間a2及びa4の遊技回数をそれぞれ決定する。
なお、区間a2及びa4の合算値が10遊技の場合、区間a2及びa4の遊技回数の組合せは、(1,9)〜(9,1)の9通りになる。
このため、ガセ前兆状態では、区間a2及びa4の遊技回数の組合せは、(6,4)、(7,3)、(8,2)、(9,1)の4通りになる。
この場合、演出制御手段83は、区間a2及びa4の遊技回数の組合せとして、(6,4)、(7,3)、(8,2)、(9,1)の4通りの組合せを選択肢として定めた抽選テーブルを用いて、これらの4通りの組合せの中からいずれか1つを選択する。これにより、区間a2及びa4の遊技回数をそれぞれ決定する。
この場合、演出制御手段83は、区間a2及びa4の遊技回数の組合せとして、(1,9)〜(9,1)の9通りを選択肢として定めた抽選テーブルを用いて、これらの9通りの組合せの中からいずれか1つを選択する。これにより、区間a2及びa4の遊技回数をそれぞれ決定する。
また、ガセ前兆状態の場合、ガセ前兆状態にする期間の遊技回数Mとして、比較的小さい遊技回数を決定することがあるため、区間a2及びa4の遊技回数として、双方とも比較的小さい遊技回数を決定することもある。
一方、本前兆状態の場合、区間a4及びa5の遊技回数の合算値を15遊技以上にすることがあるため、区間a4の遊技回数として比較的大きい遊技回数を決定することがあるので、区間a2の遊技回数として比較的小さい遊技回数を決定することがある。
たとえば、ガセ前兆状態では、決定した区間a3の遊技回数を参照し、ガセ前兆状態にする期間内の全ての区間の遊技回数の合算値と遊技回数Mとが一致するように、かつ区間a1〜a3の遊技回数の合算値が所定の基準値を超えるように、区間a2及びa4の遊技回数をそれぞれ決定してもよい。
このようにしても、ガセ前兆状態では、区間a4及びa5の遊技回数の合算値が常に15遊技未満になり、本前兆状態では、区間a4及びa5の遊技回数の合算値が15遊技以上になることがあるようにすることができる。
なお、区間a3及びa5は、見せ場となる区間であり、盛り上がる内容の演出を出力する。これに対し、区間a2及びa4は、つなぎの区間であり、遊技状態に応じた内容の演出を出力する。
そして、演出制御手段83は、遊技回数N1又はN2に到達するまでの遊技回数が遊技回数Mとなったときに前兆状態に移行させ、その後、遊技回数Mにわたって、かつ決定した演出シナリオに従って、演出を出力していく。
図18のステップS61において、演出制御手段83は、本解除カウンタ81aのカウント値が「38」であるか否かを判断する。ここで、「38」であると判断したときは、ステップS66に進む。これに対し、「38」ではないと判断したときは、次のステップS62に進む。
ステップS63では、演出制御手段83は、本解除カウンタ81aのカウント値が「75」以下であるか否かを判断する。ここで、「75」以下であると判断したときは、次のステップS64に進む。これに対し、「75」以下ではないと判断したときは、ステップS67に進む。
ステップS67では、演出制御手段83は、ガセ前兆状態にすることに決定する。そして、ステップS68に進む。
ステップS69では、演出制御手段83は、ショートパターンを選択したか否かを判断し、ショートパターンを選択したと判断したときは、次のステップS70に進み、ショートパターンを選択しなかったと判断したときは、ステップS71に進む。
ステップS71では、演出制御手段83は、ミドルパターンを選択したか否かを判断し、ミドルパターンを選択したと判断したときは、次のステップS72に進み、ミドルパターンを選択しなかったと判断したときは、ステップS73に進む。
ステップS73では、演出制御手段83は、ロングパターンに応じた遊技回数Mを決定するとともに、決定した遊技回数Mに応じた演出シナリオを決定する。そして、ステップS74に進む。
そして、「M」になったと判断したときは、次のステップS75に進み、演出制御手段83は、本前兆状態又はガセ前兆状態に移行させ、その後、遊技回数Mにわたって、かつ決定した演出シナリオに従って、演出を出力していく。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
しかし、フリーズについては、メイン制御手段50側で制御する。
ただし、フリーズを実行すると、その旨の信号をメイン制御手段50からサブ制御手段80に送信し、フリーズの実行中における画像表示等については、サブ制御手段80側で制御する。このようにして、演出制御手段83により、フリーズに応じた演出画像を画像表示装置23に表示する。
(1)上記実施形態では、外部信号制御手段71は、AT信号カウンタ71bのカウント値が「4」(規定回数C1)に到達したときに、AT信号を出力するように制御した。また、報知制御手段82は、AT信号を出力しないことに決定したときは、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」(規定回数C2)に到達するまでは、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T2を報知しない場合を有し、AT信号カウンタ71bのカウント値が「2」(規定回数C2)に到達したときは、第1〜第27リプレイに当選した遊技で、押し順T2を報知するように制御した。
また、規定回数C2は、「1」以上かつC1未満であればよく、「2」に限られるものではない。
すなわち、C1≧2、かつ、C1>C2≧1であればよい。
しかし、これに限らず、外部信号制御手段71は、押し順T2で操作されたときは、AT信号カウンタ71bのカウント値から所定値(たとえば「1」)を減算するようにしてもよい。
この場合、非AT遊技からAT遊技に移行したとき、及びAT遊技を継続したときは、AT信号を出力することに決定し、AT信号の出力後は、非AT遊技からAT遊技に移行するか、又はAT遊技を継続するまで、AT信号を出力しないことに決定すればよい。
この場合、外部信号制御手段71は、第1〜第27リプレイに当選した遊技で押し順T1でストップスイッチ42が操作された遊技回数が「4」(規定回数C2)に到達したときに、AT信号の出力をオンにするか、又はパルス状のAT信号を出力することになる。
しかし、これに限らず、図柄の組合せQ1及びQ2として、それぞれ1種類の図柄の組合せを設定してもよい。たとえば、図柄の組合せQ1を、「RP」−「ベル」−「スイカ」に設定し、図柄の組合せQ2を、「RP」−「RP」−「RP」に設定してもよい。
しかし、リプレイ02が入賞したときに、フリーズを実行することなく、メダルを自動投入して遊技者に再遊技を行わせてもよい。
しかし、これに限らず、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技の終了時にのみ、遊技回数N1及びN2を設定し、設定値の変更時には、遊技回数N1及びN2を設定しなくてもよい。また、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技の終了時、及び設定値の変更時に加えて、スロットマシン10の電源投入時にも、遊技回数N1及びN2を設定してもよい。すなわち、遊技回数N1及びN2を設定する所定時は、適宜設定することができる。
しかし、これに限らず、メイン遊技状態制御手段69は、所定時に遊技回数N1及びN2を設定し、遊技回数N1を消化したときは、RT遊技を開始可能にしてもよい。
しかし、これに限らず、サブ遊技状態制御手段81は、遊技回数N1及びN2の設定時には、AT遊技の継続確率を設定せず、AT遊技の開始時に、AT遊技の継続確率を設定してもよい。
しかし、これに限らず、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技の継続確率を一旦設定した後は、次にAT遊技の継続確率を設定するまで、これを変更しなくてもよい。
しかし、特定演出状態にすることを決定する遊技回数は、38遊技に限らず、適宜設定することができる。したがって、特定演出状態にする期間の遊技回数も、最大で38遊技に限らず、適宜設定することができる。
しかし、区分する区間の数は、5つに限らず、3つ以上であれば、適宜設定することができる。すなわち、演出制御手段83は、a1、a2、・・・、an(n≧3)の区間に区分すればよい。この場合、演出制御手段83は、少なくともa1及びanを含む一部の区間の遊技回数及び演出シナリオを決定すればよい。
また、押し順及び操作タイミングの双方の条件を満たしたときに、有利な遊技結果を得ることができるようにし、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の押し順及び操作タイミングを報知するようにしてもよい。
しかし、これに限らず、第1〜第56ベル当選時には、左第1停止が常に不正解押し順となるように設定してもよい。すなわち、左第1停止でストップスイッチ42を操作したときは、押し順ベル当選時にベル01又は02が入賞することがないようにしてもよい。
具体的には、1秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に3つのリール31を小刻みに振動させるフリーズA、3秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に3つのリール31を同時に逆回転させるフリーズB、5秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に左→中→右の順にリール31を逆回転させるフリーズCを設定する。
このように、フリーズの態様に応じて、遊技者に対して付与する特典の大きさを異ならせるようにしてもよい。
しかし、特殊遊技抽選を行う条件や、特殊遊技の開始条件や、特殊遊技の終了条件や、特典を付与する条件はあくまでも例示であり、これに限られるものではない。
また、たとえば、逆押しすると「赤7」揃いが停止可能な役の当選回数や入賞回数に応じて、遊技者に対して付与する特典の大きさを異ならせることができる。
さらにまた、たとえば、特殊遊技中における特定の役の当選回数や入賞回数が所定回数以上になったときに、特殊遊技を終了することができる。
しかし、これに限らず、たとえば、報知制御手段82は、特殊遊技中は、逆押しすると3個の「赤7」が直線上に揃い得るリプレイに当選したときは、ストップスイッチ42を逆押しで操作すべき旨を報知するが、逆押しすると「赤7」がテンパイし得るが3個は揃わないリプレイに当選したときは、ストップスイッチ42を逆押しで操作すべき旨を報知しないようにしてもよい。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 設定変更スイッチ
50 メイン制御手段
60 設定値変更手段
60a 設定値記憶手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
70 フリーズ制御手段
71 外部信号制御手段
71a 押し順決定手段
71b AT信号カウンタ
80 サブ制御手段
81 サブ遊技状態制御手段
81a 本解除カウンタ
81b ガセ解除カウンタ
82 報知制御手段
83 演出制御手段
100 外部端子基板
110 遊技履歴表示装置
L 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (2)
- 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
特定抽選結果となる場合を有するように役の抽選を行う役抽選手段と、
前記リールを停止制御するリール制御手段と、
通常遊技と、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる特定遊技とを有し、これらの間の移行を制御する遊技状態制御手段と、
演出の出力を制御する演出制御手段と
を備え、
前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの押し順に応じて、図柄の組合せの停止時における利益が同一である図柄の組合せQ1又はQ2を停止表示し、
前記演出制御手段は、
前記通常遊技中は、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2を停止表示させるための押し順の報知を行わず、
前記特定遊技中であって特定条件を満たしていないときは、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2が停止表示されることを示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ2を停止表示させるための押し順を報知し、
前記特定遊技中であって前記特定条件を満たしたときは、前記特定抽選結果となった遊技において、図柄の組合せQ2が停止表示されることを示唆する演出を出力しつつ、図柄の組合せQ1を停止表示させるための押し順を報知する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1において、
前記特定抽選結果は、遊技者に再遊技を行わせるためのリプレイであり、
貯留されている遊技媒体を投入するためのベットスイッチを備え、
図柄の組合せQ1が停止表示されたときは、遊技の進行を所定時間停止するフリーズを開始し、その後に前記ベットスイッチが操作されたときは、前記フリーズを終了するとともに遊技媒体を自動投入して遊技者に再遊技を行わせるように制御し、
図柄の組合せQ2が停止表示されたときは、前記フリーズを実行することなく遊技媒体を自動投入して遊技者に再遊技を行わせるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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