JP5804567B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
さらにまた、特許文献1では、複数回の遊技にわたる報知期間を決定したときは、この複数回の遊技にわたる報知期間中に、第2報知回数を分割して報知する。
また、従来の技術として、AT遊技の実行権利を複数個持ち越し可能であるとともに、実際に持ち越している実行権利の個数よりも少ない個数を報知することがあり、報知した個数が実際に持ち越している個数よりも少ないときほど高確率で、新たに実行権利を付与する際に、付与する実行権利の個数を正しく報知することが知られている(特許文献3及び4参照)。
しかし、従来の技術では、その少ない個数を1回の遊技で報知し切ってしまうため、AT遊技の実行権利の個数の加算(上乗せ)に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることはできない。
さらに、上記の特許文献3及び4では、AT遊技の実行権利を付与する遊技で、付与する実行権利の個数を報知するので、実際に持ち越している実行権利の個数が多くても、新たに実行権利が付与されなければ、実行権利の個数の報知も行われない。
請求項1の発明は、
通常遊技(非AT遊技)と、遊技者にとって通常遊技よりも有利な有利遊技(AT遊技)とを有し、これらの間の移行を制御する遊技状態制御手段(サブ遊技状態制御手段81)と、
演出を出力可能な演出出力機器と、
前記演出出力機器による演出の出力を制御する演出制御手段(83)と
を備え、
前記遊技状態制御手段は、
前記有利遊技の実行条件となる実行権利を付与することに決定したときは、前記実行権利を付与し、
前記実行権利の個数をカウントする実行権利カウンタ(81a)を備え、
前記実行権利を付与したときは、前記実行権利の付与に応じた数値を前記実行権利カウンタのカウント値に加算し、
前記実行権利カウンタのカウント値が所定値(「1」)以上のときは、前記有利遊技を実行するとともに、前記有利遊技の実行に応じた数値(「1」)を前記実行権利カウンタのカウント値から減算し、
前記演出制御手段は、
前記実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を前記演出出力機器により出力可能であるとともに、示唆する個数が異なる複数種類(1A〜1E、2A〜2E、3A〜3E、4A〜4E、及び5A〜5Eの25種類)の前記個数示唆演出を有し、
前記有利遊技の開始条件を満たしたときは、前記実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定し、
前記報知個数をカウントする報知個数カウンタ(83a)を備え、
前記報知個数を決定したときは、決定した前記報知個数に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値に加算し、
前記報知個数カウンタのカウント値が所定値(「1」)以上のときは、複数種類の前記個数示唆演出の中から、前記報知個数カウンタのカウント値以下の個数を示唆するいずれかの前記個数示唆演出を選択して、選択した前記個数示唆演出を、前記演出出力機器により、前記有利遊技の開始から終了までの間のいずれかのタイミングで出力するとともに、出力した前記個数示唆演出に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値から減算し、
前記有利遊技が終了したことに基づいて、前記報知個数カウンタのカウント値をクリアする
ことを特徴とする。
なお、以下の実施形態のスロットマシン10は、メダルを遊技媒体としているが、メダルに限らず、遊技球等であってもよいのはもちろんである。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、メイン制御手段50とサブ制御手段80とを備える。
さらにまた、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
なお、設定変更スイッチ44は、遊技者が操作するものではなく、スロットマシン10の設置店(ホール)側で操作するものである。このため、遊技者が操作できないように、スロットマシン10の内部に設定変更スイッチ44を配置している。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。
ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。
ここで、「有効ライン」とは、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、演出画像、遊技情報(たとえば、メダルの貯留枚数、メダルの払出し枚数、特別遊技の残り遊技回数、ストップスイッチ42の押し順等)、遊技結果等の表示を行うものである。画像表示装置23としては、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、ドットディスプレイ等が挙げられるが、本実施形態では、液晶ディスプレイによって構成されている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等を定めている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、その役の入賞となり、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く。)。
また、図4〜図6において、「/」は、「又は」を意味する。たとえば図4の「リプレイ01」において「RP1/RP2/RP3」とあるのは、「RP1」、「RP2」又は「RP3」のいずれか1つが有効ラインLに停止すればよいことを意味する。
MBが入賞すると、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技の1つであるMB遊技に移行する。
なお、他の特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けていない。
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。本実施形態では、小役として、ベル(ベル01〜32の32種類)、スイカ(スイカ01〜03の3種類)、及び特殊を備えており、それぞれ所定の図柄の組合せを設定している。
本実施形態では、リプレイ10、17、21、23〜27、及びスイカ03が、特徴的な停止出目が出現し得る役に設定されている。
また、リプレイ17は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の中段」−「右リール31の上段」を通る斜め右上がり方向の直線に、「チェリーA」−「チェリーA/チェリーB」−「チェリーA/チェリーB」が停止表示可能なものである。
さらにまた、リプレイ21は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、左リール31の中段に「チェリーA」が停止表示可能なものである。
また、リプレイ24は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「中リール31の中段」−「右リール31の下段」を通る斜め右下がり方向の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止表示可能なものである。
さらに、リプレイ26は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の下段」−「中リール31の下段」−「右リール31の下段」を通る水平方向下段の直線に、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止表示可能なものである。
さらにまた、スイカ03は、対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときに、「左リール31の上段」−「左リール31の中段」−「中リール31の下段」−「右リール31の中段」−「右リール31の上段」を通るV字形のラインに、5個の「赤7」が停止表示可能なものである。
持ち越される役としては、特別役(MB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段50に入力される。
そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(すなわち、その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
このように、RT遊技とは、狭義には、リプレイの当選確率を非RT遊技よりも高く設定したメイン遊技状態を意味し、広義には、リプレイの当選確率が非RT遊技とは異なるメイン遊技状態を意味する。
RT遊技中にAT遊技が実行されると、RT遊技かつAT遊技(ART遊技)となる。
図1に示すように、メイン制御手段50は、以下の設定値変更手段60等を備える。
なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
本実施形態では、設定値として、設定1〜設定6までの6段階を設けており、設定値が高くなるほど、AT遊技の実行確率が高くなって、出玉率が高くなるように設定している。
なお、設定キー挿入口に設定キーを差し込み、これを時計回りに90度回転させてキースイッチをオンにし、この状態で電源を一旦オフにした後に、電源を再度オンにしても良い。
また、設定値変更手段60は、設定変更スイッチ44が1回操作されるごとに、設定値の表示を、・・・→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・と順次変化させる。
そして、設定値変更手段60は、設定値を記憶するための設定値記憶手段60a(RAM等のメモリ)を備えており、確定させた設定値を設定値記憶手段60aに記憶する。
なお、設定キーを反時計回りに90度回転させてキースイッチをオフにしてから、設定キー挿入口から設定キーを抜き、この状態で電源を一旦オフにした後に、電源を再度オンにしてもよい。
また、メイン制御手段50は、設定値記憶手段60aに記憶された設定値を、サブ制御手段80に対して送信する。そして、サブ制御手段80側でも設定値を設定して、設定値に応じた確率でAT遊技を実行する。
また、図8〜図12において、「+」及び「〜」は、重複(同時)当選を意味する。たとえば図8の「第3リプレイ」において「リプレイ03+23+26+27」とあるのは、リプレイ03、23、26、及び27の4個が当該遊技で重複当選することを意味する。すなわち、第3リプレイの当選領域には、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役を割り当てている。そして、抽出した乱数値が第3リプレイの当選領域に属するときは、リプレイ03、23、26、及び27の4個の役の重複当選と判定する。
このように、1つの当選領域に対して、複数個の役を割り当てることがある。そして、抽出した乱数値が、複数個の役を割り当てた当選領域に属するときは、複数個の役の重複当選と判定する。
なお、本実施形態では、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するようには設定していないが、特別役と小役又はリプレイとが重複当選するように設定してもよい。
役抽選テーブル62Aでは、特別役(MB)、リプレイ、及び小役の各当選領域、並びに非当選領域を設定している。
このため、役抽選テーブル62Aが用いられる遊技(非RT遊技)では、MBが比較的高確率で当選するとともに、小役が頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと比較すると、特別役(MB)の当選領域を設定しておらず、その分リプレイの当選領域を大きく設定している。それ以外は、役抽選テーブル62Bは、役抽選テーブル62Aと同一である。
このため、役抽選テーブル62Bが用いられる遊技(RT遊技)では、小役のみならず、リプレイも頻繁に当選し、非当選となることは実質「0」である。
役抽選テーブル62Cでは、全領域を非当選領域に設定している。このため、役抽選テーブル62Cが用いられる遊技(MB遊技)では、役の抽選結果は常に非当選となり、いずれの役にも当選することはない。
ただし、MB遊技では、後述するように、すべての小役の当選フラグ63aがオンとなる。これにより、全種類の小役に当選したことと等価な状態となる。
なお、MB遊技中にリプレイ、SB、及びRBを含む役の抽選を行い、その結果に応じて停止制御を変化させてもよい。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、MB、リプレイ01〜28、ベル01〜32、スイカ01〜03、及び特殊の各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
同様に、役抽選手段61で第1ベルに当選したときは、当選フラグ制御手段63は、ベル01、及びベル03〜29の当選フラグ63aをオンにし、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままにする。
これに対し、特別役の当選は持ち越されるので、当該遊技で特別役に当選し、当選した特別役の当選フラグ63aがオンになったときは、その特別役が入賞するまでオンの状態が維持され、その特別役が入賞した時点でオフにされる。
このように、オンとなる当選フラグ63aの数は、1つに限られるものではない。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力される。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
そして、左中右の押し順を「順押し」と称し、左右中の押し順を「順挟み」と称し、右中左の押し順を「逆押し」と称し、右左中の押し順を「逆挟み」と称する。
また、左ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(左中右、及び左右中)を「左第1停止」と称し、中ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(中左右、及び中右左)を「中第1停止」と称し、右ストップスイッチ42が最初に操作される押し順(右左中、及び右中左)を「右第1停止」と称する。
さらに、左ストップスイッチ42以外が最初に操作される押し順(中左右、中右左、右左中、及び右中左)を「変則押し」と称する。
MBテーブルは、MBの当選フラグ63aのみがオンであるとき(非内部中遊技でMBに当選したとき、又はMBの内部中遊技で役の非当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、MBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止位置を定めたものである。
ここで、図2に示すように、すべてのリール31において、5図柄以内の間隔で、「RP1」、「RP2」、又は「RP3」のいずれかが配置されている。
よって、非内部中遊技で第1リプレイに当選してリプレイ01の当選フラグ63aのみがオンになったときは、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、リプレイ01に対応する「RP1/RP2/RP3」−「RP1/RP2/RP3」−「RP1/RP2/RP3」の図柄の組合せを停止させることができる。
そして、「PB=1」というときは、通常は、その役について、すなわち全リール31がそのようになっていることを指すが、稀に、特定のリールについてそのようになっている場合も、当該リールについて「PB=1」と称する場合もある。
なお、「PB=1」でないことを、「PB≠1」と称する。
非内部中遊技で第2〜第27リプレイに当選したときは、図8〜図9の「役の種類」の欄に示すリプレイの重複当選となり、これらの当選フラグ63aがオンになる。
また、第2〜第27リプレイテーブルは、非内部中遊技で第2〜第27リプレイに当選したときに用いられる。
また、逆押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ26(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ26の非入賞時には、リプレイ27(PB≠1)又はリプレイ03(PB=1)を入賞させる。
さらにまた、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ03(PB=1)を入賞させる。
また、逆押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ24(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ24の非入賞時には、リプレイ27(PB≠1)又はリプレイ04(PB=1)を入賞させる。
さらにまた、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ04(PB=1)を入賞させる。
また、中第1停止時には、リプレイ14(PB=1)を常に入賞させる。
さらに、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ14(PB=1)を入賞させる。
また、中第1停止時には、リプレイ14(PB=1)を常に入賞させる。
さらに、逆挟み時には、リール31の停止制御の範囲内で、リプレイ27(PB≠1)を入賞させることを優先し、リプレイ27の非入賞時には、リプレイ14(PB=1)を入賞させる。
ここで、図8〜図9に示すように、リプレイは、リプレイA群〜リプレイD群の4つに大別される。
また、リプレイB群は、逆押しで操作しても、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止表示可能にはならないリプレイの一群である。リプレイB群には、第1、第2、第21、第22、及び第27リプレイが属する。
また、第1〜第56ベルテーブルは、非内部中遊技で第1〜第56ベルに当選したときに用いられる。
まず、左第1停止時には、ベル01(PB=1)を常に入賞させる。
また、変則押し時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03〜29(いずれもPB≠1)のいずれかを入賞させる。
一方、ベル03〜29は、いずれも入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第1ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
また、押し順が中右左のときは、ベル30(PB=1)を常に入賞させる。
さらにまた、左第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は04(いずれもPB≠1)を入賞させる。
さらに、右第1停止時には、リール31の停止制御の範囲内で、ベル03又は21(いずれもPB≠1)を入賞させる。
また、ベル03、04、及び21は、いずれも「PB≠1」に設定されているとともに、入賞時のメダルの払出しが1枚に設定されている。
このように、第2ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
この第11ベルテーブルは、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第12〜第19ベルテーブルについても、第11ベルテーブルと同様である。第12〜第19ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図9〜図10の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、押し順が中右左のときは「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、押し順が中左右のときは「PB=1」のベル30(1枚払出し)が入賞し、左又は右第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第20ベルテーブルは、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第21〜第28ベルテーブルについても、第20ベルテーブルと同様である。第21〜第28ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図10〜図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆挟み時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆押し時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第29ベルテーブルは、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)を入賞させ、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
第30〜第37ベルテーブルについても、第29ベルテーブルと同様である。第30〜第37ベルテーブルが用いられる遊技では、ストップスイッチ42の押し順と入賞するベルの種類との関係は、図11の「押し順と入賞役との関係」の欄に示す通りである。すなわち、逆押し時には「PB=1」のベル01(9枚払出し)が入賞し、逆挟み時には「PB=1」のベル31(1枚払出し)が入賞し、左又は中第1停止時には「PB≠1」のベル(1枚払出し)が入賞可能となる。
この第38ベルテーブルは、左第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、変則押し時には「PB≠1」のベル03〜29のいずれかを入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
この第39ベルテーブルは、中第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は04(1枚払出し)を入賞可能にし、右第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第39ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
この第48ベルテーブルは、右第1停止時には「PB=1」のベル02(3枚払出し)を入賞させ、左第1停止時には「PB≠1」のベル03又は06(1枚払出し)を入賞可能にし、中第1停止時には「PB≠1」のベル03又は21(1枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
このように、第48ベルテーブルが用いられる遊技でも、ストップスイッチ42の押し順によって、有効ラインLに引き込むベルの種類、引込み率、及び入賞時のメダルの払出し枚数が異なる。
すなわち、リール制御手段64は、第1〜第56ベル当選時には、ストップスイッチ42の押し順に応じて、遊技者の受ける利益が異なるリール停止態様が出現可能(払出し枚数が異なる役に入賞可能)に、リール31を停止制御する。
また、遊技者の受ける利益が大きいリール停止態様が出現可能(払出し枚数が多い役に入賞可能)な押し順を「正解押し順」といい、正解押し順以外の押し順を「不正解押し順」という。
さらにまた、正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順正解」又は「押し順に正解する」といい、不正解押し順でストップスイッチ42を操作することを「押し順不正解」という。
そして、リール制御手段64は、押し順正解時には、押し順不正解時よりも遊技者の受ける利益が大きいリール停止態様が出現可能に、リール31を停止制御する。
また、第2〜第10ベル当選時は、中左右が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第11〜第19ベル当選時は、中右左が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第29〜第37ベル当選時は、逆押しが正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
さらにまた、第38ベル当選時は、左第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
また、第48〜第56ベル当選時は、右第1停止が正解押し順に相当し、それ以外が不正解押し順に相当する。
なお、本実施形態では、左第1停止は、第1又は第38ベル当選時には正解押し順となるが、それ以外のベル当選時には不正解押し順となる。このため、本実施形態では、左第1停止で遊技をしている間は、ベルがほとんど入賞しない。
スイカテーブルは、逆押し時には「PB≠1」のスイカ03(4枚払出し、5個の「赤7」がV字形に揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
白7テーブルは、左第1停止時には「PB≠1」の特殊(7枚払出し、3個の「白7」が有効ラインLに揃う)を入賞可能にし、それ以外のときは「PB≠1」のスイカ01(4枚払出し)を入賞可能にするように、リール31の停止位置を定めている。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めている。したがって、非当選テーブルは、MBの内部中遊技で用いられることはなく、また、全小役の当選フラグ63aがオンにされるMB遊技で用いられることもない。
同様に、MBの内部中遊技において第1〜第27リプレイのいずれかに当選したときは、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、常に、リプレイが入賞し、MBが入賞することはない。
以上より、本実施形態では、非内部中遊技においてMBに当選し、当該遊技でMBを入賞させることができずにMBの内部中遊技に移行した後は、実質的にはMBの内部中遊技に滞在し続けることとなる。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、たとえばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
MBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、MBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からMB遊技を開始するように制御する。
また、MB遊技中は、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。このため、役の抽選結果は常に非当選となる。ただし、毎遊技、すべての小役の当選フラグ63aがオンにされる。これにより、すべての小役に当選した状態と等価になる。
ここで、本実施形態では、MB遊技中は、メダルが2枚投入になるが、ベル01又は02が頻繁に入賞して、ほぼ毎遊技、2枚のメダルが払い出される。このため、MB遊技中は、ほぼ毎遊技、2枚投入の2枚払出しとなり、現状維持の(メダルが増えもしなければ、減りもしない)遊技状態になる。
このため、特別遊技制御手段68は、MB遊技中のメダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が44以上になったと判断したときは、当該遊技をもってMB遊技を終了するように制御する。
そして、非内部中かつ非RT遊技でMBに当選し、当選したMBが当該遊技で入賞しなかったときは、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を内部中かつRT遊技に移行するように制御する。
さらにまた、メイン遊技状態制御手段69は、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数(44枚)以上になるまで、MB遊技を継続するように制御する。そして、MB遊技中のメダル払出し枚数が所定枚数以上になると、メイン遊技状態制御手段69は、次遊技から、メイン遊技状態を非内部中かつ非RT遊技に移行するように制御する。
以上のようにして、メイン遊技状態制御手段69は、各メイン遊技状態において、メイン遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、メイン遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定のメイン遊技状態に移行するように制御する。
メイン制御手段50は、フリーズ制御手段70を備える。
フリーズ制御手段70は、遊技の進行を所定時間停止するフリーズを制御する。
ここで、「フリーズ(フリーズ演出、又はフリーズ動作ともいう。)」とは、スロットマシン10の遊技の進行を所定時間停止することをいい、より具体的には、たとえば、
a)遊技媒体(本実施形態ではメダル)の受付け、又は予めクレジットされた遊技媒体の投入(賭け)枚数を定めるためのベットスイッチ40の操作を一時停止状態にすること
b)遊技を開始するためのスタートスイッチ41の操作を一時停止状態にすること
c)ストップスイッチ42の操作(リール31の停止操作)を一時停止状態にすること
等が挙げられる。
この場合、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号を無効にする制御処理を行うことや、所定期間以内に遊技者の操作に基づいて送信された信号を検知したときであっても受付け処理自体を行わないことが挙げられる。
さらに、スタートスイッチ41のフリーズに関しては、スタートスイッチ41を操作しても、所定期間リール31の回転を開始させないことや、所定期間、役抽選を開始しないことが挙げられる。
そして、フリーズ抽選で当選したときは、フリーズ制御手段70は、スタートスイッチ41が操作された後、遊技の進行を所定時間(5秒間)にわたって停止し、その間に、まず、3つのリール31を小刻みに振動させ、次に、3つのリール31を逆回転させるという態様の逆回転フリーズを実行する。
そして、逆回転フリーズを実行したときは、遊技者に対して特典を付与する。本実施形態では、逆回転フリーズを実行したときは、遊技者に対する特典として、所定遊技回数(50遊技)を1セットとするAT遊技の実行権利を付与する。また、逆回転フリーズを実行したときに、既に貯留しているAT遊技の実行権利があれば、AT遊技の実行権利の貯留数(ストック数)を加算(上乗せ)する。
また、特殊遊技中は、後述する報知制御手段82は、役抽選手段61で第3〜第27リプレイに当選した遊技、及びスイカに当選した遊技において、逆押しで「赤7」を狙ってストップスイッチ42を操作すべき旨を報知する。
これに対し、非特殊遊技中は、報知制御手段82は、役抽選手段61で第3〜第27リプレイやスイカに当選しても、逆押しで「赤7」を狙ってストップスイッチ42を操作すべき旨を報知しない。
これに対し、リール制御手段64は、役抽選手段61でリプレイA群又はC群に当選した遊技であっても、逆押しでストップスイッチ42が操作されたものの「赤7」が停止表示可能な操作タイミングではなかったときや、逆押し以外の押し順でストップスイッチ42が操作されたときは、リプレイ23〜26以外のリプレイを入賞させるようにリール31を停止制御する。これにより、「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目は出現させない。
さらにまた、リール制御手段64は、役抽選手段61でスイカに当選した遊技において、逆押しかつ「赤7」が停止表示可能な操作タイミングでストップスイッチ42が操作されたときは、スイカ03を入賞させるようにリール31を停止制御する。これにより、5個の「赤7」がV字形に揃う停止出目を出現させる。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、特殊遊技中は、「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目、及び5個の「赤7」がV字形に揃う停止出目の出現回数をカウントし、カウントした出現回数が所定回数(3回)以上になったときは、遊技者に対する特典として、50遊技を1セットとするAT遊技の実行権利を付与する。
さらに、サブ遊技状態制御手段81は、非AT遊技中に変則押しでストップスイッチ42が操作されると、遊技者に対してペナルティを付与する。
これに対し、非特殊遊技中は、たとえ2遊技連続してリプレイA群又はC群に当選しても、逆押しで「赤7」を狙ってストップスイッチ42を操作すべき旨を報知しないので、フリーズを実行する可能性は低い。
このように、特殊遊技中か否かによって、リプレイA群又はC群に当選した遊技で逆押しで「赤7」を狙ってストップスイッチ42を操作すべき旨を報知するか否かが異なるので、フリーズの実行確率を異ならせることができる。
また、特殊遊技中に、2遊技連続してリプレイA群又はC群に当選しても、遊技者が報知に従わなかったり、ストップスイッチの操作を誤れば、フリーズを実行しない。
したがって、ストップスイッチ42の押し順及び操作タイミングの報知をサブ制御手段80側で制御することにより、フリーズを実行するか否かを、サブ制御手段80側でコントロールすることができる。
図14は、特殊遊技中におけるフリーズを実行するための処理の流れを示すフローチャートである。
図14のステップS111において、フリーズ制御手段70は、前遊技で「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目が出現(リプレイ23〜26が入賞)したか否かを判断する。ここで、出現したと判断したときは、次のステップS112に進む。これに対し、出現していないと判断したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS113では、フリーズ制御手段70は、第1停止操作(最初のストップスイッチ42の操作)が行われたか否かを判断し続ける。そして、第1停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS114に進む。
ステップS116では、フリーズ制御手段70は、第2停止操作(2番目のストップスイッチ42の操作)が行われたか否かを判断し続ける。そして、第2停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS117に進む。
ステップS119では、フリーズ制御手段70は、第3停止操作(最後のストップスイッチ42の操作)が行われたか否かを判断し続ける。そして、第3停止操作が行われたと判断したときは、次のステップS120に進む。
ステップS121では、フリーズ制御手段70は、所定時間(3秒間)にわたってフリーズを実行する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
メイン制御手段50を構成するメイン制御基板には、外部端子基板100(中継基板、集中端子板)が電気的に接続され、外部端子基板100には、遊技履歴表示装置110が電気的に接続されている。
また、メイン制御手段50は、遊技履歴に関する遊技履歴信号(外部信号)を、外部端子基板100に対して一方向で送信し、外部端子基板100は、メイン制御手段50から受信した遊技履歴信号を、遊技履歴表示装置110やホールコンピュータ(図示せず)に対して一方向で送信する。
また、遊技履歴表示装置110は、スロットマシン10とは別体として設けられ、メイン制御手段50から送信された外部信号を外部端子基板100を介して受信して、必要な情報を表示等する。
また、ホールコンピュータは、非AT遊技からAT遊技への移行回数や、AT遊技の継続回数を含めて、各スロットマシン10が、当日、どの程度の出玉があったか(出玉情報)等の各種統計情報を収集し、ホールの経営管理に利用する。
したがって、外部信号1〜4をメイン制御手段50から外部端子基板100に対して送信するためには、非AT遊技からAT遊技に移行したことや、AT遊技が継続したことをメイン制御手段50側で把握する必要がある。
そこで、本実施形態では、後述する外部信号制御手段71によって非AT遊技からAT遊技に移行したことや、AT遊技が継続したことをメイン制御手段50側で把握して、外部信号1〜4をメイン制御手段50から外部端子基板100に対して送信している。
メイン制御手段50は、外部信号制御手段71を備える。
本実施形態では、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71a、押し順不正解カウンタ71b、及び遊技回数カウンタ71cを備える。
具体的には、押し順正解カウンタ71aは、「0」を初期値とし、「3」を上限値として、押し順ベル当選時に押し順に正解するごとに、カウント値を「1」加算し、押し順不正解カウンタ71bが「2」になったときは、カウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。
具体的には、押し順不正解カウンタ71bは、「0」を初期値とし、「2」を上限値として、押し順ベル当選時に押し順不正解となるごとに、カウント値を「1」加算し、押し順ベル当選時に押し順に正解したときは、カウント値をリセットする。
また、遊技回数カウンタ71cは、「0」を初期値とし、「255」を上限値として、押し順正解カウンタ71aのカウント値が「1」以上であるときに、1遊技を消化するごとに、カウント値を「1」加算し、押し順不正解カウンタ71bのカウント値が「2」になったときは、カウント値をリセットする。
具体的には、本実施形態では、N1=3に設定している。そして、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値が「3」になったときは、条件C1を満たしたと判断して、外部信号1〜4を出力する。
これにより、AT遊技中に、N2遊技(50遊技)を消化するごとに、外部信号2を出力するようにしている。
具体的には、本実施形態では、N3=2に設定している。そして、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値が「2」になったときは、条件C3を満たしたと判断して、押し順正解カウンタ71a及び遊技回数カウンタ71cのカウント値をリセットする。
外部信号制御手段71は、条件C1を満たしたときは、外部信号1(移行回数信号)の出力を開始(OFFからONに)すると同時に、外部信号3及び4(AT信号)の出力を開始し、これらの信号の出力開始から所定時間T1(1,500ms)経過後に、外部信号2(移行回数信号)の出力を開始する。
また、外部信号制御手段71は、外部信号1及び2については、条件C2又は条件C3を満たすまで、外部信号3及び4については、条件C3を満たすまで、出力を継続(ONのままに)する。
さらに、外部信号制御手段71は、条件C3を満たしたときは、外部信号1〜4の出力を終了する。
しかし、この場合、非AT遊技中の押し順ベル当選時に偶然押し順に正解したときに、スロットマシン10側の意図に反して外部信号1〜4が出力されてしまう。
これにより、非AT遊技中にスロットマシン10側の意図に反して外部信号1〜4が出力されてしまうのを防止することができる。
なお、外部信号1〜4を出力するときの押し順正解カウンタ71aのカウント値、すなわちN1は、「2」以上であればよく、「3」に限られるものではない。
逆に、N1に設定する数値を小さくするに従って、サブ制御手段80側でのAT遊技の開始時期と外部信号1〜4の出力時期との間のズレをより小さくできるものの、スロットマシン10側の意図に反して外部信号1〜4が出力される可能性が高くなってしまう。
しかし、この場合、サブ制御手段80側でのAT遊技の開始時期と、遊技回数カウンタ71cのカウント開始時期との間に、比較的大きなズレが生じてしまうことになる。
これにより、サブ制御手段80側でのAT遊技の開始時期と、遊技回数カウンタ71cのカウント開始時期とのズレを極力小さくすることができ、さらには、サブ制御手段80側でのAT遊技の継続時期と、2回目以後の外部信号2の出力時期とのズレを極力小さくすることができる。
しかし、サブ制御手段80側でのAT遊技の開始時期と、遊技回数カウンタ71cのカウント開始時期との間にズレがあると、遊技回数カウンタ71cのカウント値が「50」になったときには、既にサブ制御手段80側でAT遊技を終了していることもある。この場合、サブ制御手段80側でAT遊技を終了したにもかかわらず、メイン制御手段50側から外部信号2を出力することになってしまう。
これにより、サブ制御手段80側でAT遊技を継続していることを、メイン制御手段50側で確認してから外部信号2を出力することができる。
このような場合であっても、その後、押し順ベル当選時に押し順に正解すれば、通常通り、外部信号2を出力するとともに、遊技回数カウンタ71cのカウント値から「50」を減算する。
なお、この場合、サブ制御手段80側でのAT遊技の継続時期と、外部信号2の出力時期との間に大きなズレが生じるものの、外部信号2の出力回数は、AT遊技の継続回数と合致している。すなわち、外部信号2の出力時期が大幅に遅れただけであり、外部信号2が誤って多く出力されたわけではない。
しかし、この場合、遊技者の操作ミス等による1回の押し順不正解で、スロットマシン10側の意図に反して、外部信号1〜4の出力を終了するとともに、押し順正解カウンタ71a等のカウント値をリセットしてしまうことになる。
これにより、AT遊技中にスロットマシン10側の意図に反して、外部信号1〜4の出力を終了したり、押し順正解カウンタ71a等のカウント値をリセットしてしまうのを防止することができる。
なお、外部信号1〜4の出力を終了するとともに、押し順正解カウンタ71a等のカウント値をリセットするときの押し順不正解カウンタ71bのカウント値、すなわちN3は、「2」以上であればよく、「2」に限られるものではない。
このため、遊技履歴表示装置110は、外部信号1としてRB信号が出力され、外部信号2として1BB信号が出力されることを前提に、RB遊技や1BB遊技の実行回数をカウントして表示するように設定されている。
このような仕様の遊技履歴表示装置110では、RB信号(外部信号1)と1BB信号(外部信号2)とを同時に出力すると、1BB信号(外部信号2)のみカウントし、RB信号(外部信号1)はカウントしない。
これにより、上記のような仕様の遊技履歴表示装置110においても、外部信号1及び2の双方ともカウントして表示に反映するようにしている。
なお、所定時間T1は、1,500msに限らず、適宜設定することができる。
これにより、上記のような仕様の遊技履歴表示装置110においても、外部信号1(AT遊技の移行回数)を誤ってカウントすることなく、外部信号2(AT遊技の継続回数)を正しくカウントするようにしている。
図16は、外部信号を出力するための処理の流れを示すフローチャートである。
図16のステップS11において、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値が「1」以上か否かを判断する。ここで、「1」以上であると判断したときは、次のステップS12に進む。これに対し、「1」以上ではない(「0」である)と判断したときは、ステップS12をスキップして、ステップS13に進む。
ステップS13では、外部信号制御手段71は、押し順ベルに当選したか否かを判断する。ここで、押し順ベルに当選したと判断したときは、次のステップS14に進む。これに対し、押し順ベルに当選していないと判断したときは、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS15では、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。そして、次のステップS16に進む。
ステップS17では、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値を「1」加算する。そして、次のステップS18に進む。
ステップS19では、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ71cのカウント値に「1」をセットする。すなわち、遊技回数カウンタ71cによる遊技回数のカウントを開始する。そして、次のステップS20に進む。
ステップS21では、外部信号制御手段71は、外部信号1(移行回数信号)の出力を開始(OFFからONに)すると同時に、外部信号3及び4(AT信号)の出力を開始し、これらの信号の出力開始から所定時間T1(1,500ms)経過後に、外部信号2(移行回数信号)の出力を開始する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS23では、外部信号制御手段71は、外部信号1の出力を終了(ONからOFFに)すると同時に、外部信号2の出力を中断し、中断から所定時間T2(1,000ms)経過後に、外部信号2の出力を再開する。そして、次のステップS24に進む。
ステップS25では、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値を「1」加算する。そして、次のステップS26に進む。
ステップS27では、外部信号制御手段71は、外部信号1〜4の出力を終了(ONからOFFに)する。そして、次のステップS28に進む。
ステップS29では、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ71cのカウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
サブ制御手段80は、サブ遊技状態制御手段81、及び報知制御手段82を備える。
上述したように、本実施形態では、サブ遊技状態として、AT遊技(報知遊技)、及び非AT遊技(非報知遊技)を備える。
ここで、AT遊技とは、役抽選手段61で第1〜第56ベルに当選した遊技において、遊技者の受ける利益が大きい図柄の組合せを停止表示させるためのストップスイッチ42の押し順(正解押し順)を報知する遊技をいう。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、サブ遊技状態間(AT遊技、及び非AT遊技の間)の移行を制御し、報知制御手段82は、ストップスイッチ42の押し順の報知を制御する。
さらに、役抽選手段61でスイカに当選したときは、フリーズ制御手段70は、フリーズを実行するか否かを決定するフリーズ抽選を行い、このフリーズ抽選で当選したときは、逆回転フリーズを実行する。そして、AT遊技中か非AT遊技中かにかかわらず、逆回転フリーズを実行したときは、サブ遊技状態制御手段81は、AT抽選を行うことなく、AT遊技の実行権利を付与する。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、実行権利カウンタ81aのカウント値が所定値以上のときは、AT遊技を実行するとともに、AT遊技の実行に応じた数値を、実行権利カウンタ81aのカウント値から減算する。
これにより、AT遊技中にAT遊技の実行権利を付与したときは、付与したAT遊技の実行権利を貯留(ストック)することができ、このとき既に貯留しているAT遊技の実行権利があれば、AT遊技の実行権利の貯留数(ストック数)を加算(上乗せ)することができる。
そして、サブ遊技状態制御手段81は、実行権利カウンタ81aのカウント値が「0」になるまで、AT遊技を繰り返し実行する。
すなわち、AT遊技の実行権利を貯留(ストック)しているときは、貯留数(ストック数)が0になるまで、AT遊技を継続(連チャン)させる。このとき、サブ遊技状態制御手段81は、1つのAT遊技を一旦終了してから、次のAT遊技を開始する。
なお、「「赤7」のテンパイ」とは、最後の1個のリール31が回転中(未停止)であるが、他のリール31は既に停止しており、その時点で、図柄組合せラインに「赤7」が揃っていることを意味する。たとえば、図柄組合せラインに、「回転中」−「赤7」−「赤7」となっている場合である。
また、第14、第16、第21、第22、及び第27リプレイは、逆押しすると「赤7」がテンパイし得るが「赤7」−「赤7」−「赤7」は停止表示されないリプレイである。すなわち、「赤7」−「赤7」−「赤7」の一部が形成されているものの「赤7」−「赤7」−「赤7」とは異なる図柄の組合せが停止表示可能なリプレイである。
これにより、役抽選手段61で第14、第16、第21、第22、又は第27リプレイに当選した遊技で、遊技者が報知に従って逆押しでストップスイッチ42を操作すると、「赤7」がテンパイし得るので、「赤7」−「赤7」−「赤7」が停止表示されるのではないかという遊技者の期待感を高めることができる。
なお、非特殊遊技中は、「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目や、5個の「赤7」がV字形に揃う停止出目が出現しても、特典を付与することはない。
そして、特殊遊技中に所定遊技回数(10遊技)を消化したときは、サブ遊技状態制御手段81は、特殊遊技を終了する。
ここで、役の抽選、停止図柄判断(入賞判定)、及びフリーズの制御は、メイン制御手段50側で行われる。これに対し、AT抽選、及び特殊遊技抽選は、サブ制御手段80側で行われる。また、信号は、メイン制御手段50からサブ制御手段80に対して一方向で送信される。
さらに、AT遊技の終了後に、外部信号1〜4の出力を終了する前に(条件C3を満たす前に)、次のAT遊技を開始したときは、演出制御手段83は、AT遊技が継続(連チャン)したものとして、画像表示装置23の表示を制御する。
もちろん、サブ遊技状態制御手段81は、AT遊技中に、変則押しを報知したときに、変則押しでストップスイッチ42が操作されても、ペナルティを付与することはない。
このようにして、非AT遊技中は、ペナルティ回避のため、遊技者が左第1停止でストップスイッチ42を操作するようにしている。
このため、報知制御手段82は、非AT遊技中に役抽選手段61でリプレイC群に当選したときは、リプレイC群に当選したことを報知する。
すなわち、サブ遊技状態制御手段81は、非AT遊技中に、変則押しでストップスイッチ42が操作されると、ペナルティとして、AT抽選を行わないか、AT抽選の当選確率を通常よりも低くする。これにより、非AT遊技中は、左第1停止でストップスイッチ42が操作されるようにしている。そして、報知制御手段82は、リプレイC群に当選したときは、その旨を報知しつつ、押し順を報知しないことにより、左第1停止でストップスイッチ42が操作されるようにしている。
その上、ストップスイッチ42の押し順に応じて遊技者の受ける利益が異なる図柄の組合せを停止表示させる遊技(役抽選手段61で第1〜第56ベルに当選した遊技)で、左第1停止が押し順正解となるのは、第1又は第38ベルに当選したときのみである。
以上より、左第1停止の押し順を報知する必要がない。
このため、本実施形態では、報知制御手段82は、AT遊技中に、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず遊技者の受ける利益が同一の図柄の組合せを停止表示させる遊技(役抽選手段61で第1〜第27リプレイに当選した遊技)において、所定の確率で、左中右又は左右中の押し順を報知する。この左中右又は左右中の押し順報知は、いわゆるガセの押し順報知である。
これにより、6通りある押し順がバランスよく報知されるようにすることができ、ひいては遊技者に対して違和感を与えないようにすることができる。
サブ制御手段80は、演出制御手段83を備える。
演出制御手段83は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
しかし、フリーズについては、メイン制御手段50側で制御する。
ただし、フリーズを実行すると、その旨の信号をメイン制御手段50からサブ制御手段80に送信し、フリーズの実行中における画像表示等については、サブ制御手段80側で制御する。このようにして、演出制御手段83により、フリーズに応じた演出画像を画像表示装置23に表示する。
さらにまた、演出制御手段83は、AT遊技の開始時ごとに、実行権利カウンタ81aのカウント値以下の報知個数を決定する。
そして、演出制御手段83は、報知個数カウンタ83aのカウント値が所定値以上のときは、複数種類の個数示唆演出の中から、報知個数カウンタ83aのカウント値以下の個数を示唆するいずれかの個数示唆演出を選択して、選択した個数示唆演出を出力するとともに、出力した個数示唆演出に応じた数値を、報知個数カウンタ83aのカウント値から減算する。
これらの個数示唆演出は、たとえば、画像表示装置23に出力する演出画像のパターン等によって、AT遊技の実行権利の個数を示唆するものである。
具体的には、本実施形態では、演出制御手段83は、実行権利カウンタ81aのカウント値が「5」以上のときは、実行権利カウンタ81aのカウント値未満の報知個数を決定する確率を高くするように設定している。
これに対し、演出制御手段83は、実行権利カウンタ81aのカウント値が「5」未満のときは、実行権利カウンタ81aのカウント値と同一の報知個数を決定する確率を高くするように設定している。
すなわち、AT遊技の開始時には、先に、サブ遊技状態制御手段81が、実行権利カウンタ81aのカウント値から「1」を減算し、その後に、演出制御手段83が、実行権利カウンタ81aのカウント値以下の報知個数を決定する。
このため、報知個数は、未消化のAT遊技の実行権利の個数を示すものとなる。
本実施形態では、設定値記憶手段60aが記憶する設定値に応じて、演出出力抽選の当選確率が異なるように設定している。具体的には、設定値が高くなるほど、演出出力抽選の当選確率が高くなるように設定している。これにより、設定値に応じて、個数示唆演出の出力頻度が異なるようにしている。
たとえば、報知個数カウンタ83aのカウント値が「3」のときは、演出制御手段83は、個数「3」を示唆する個数示唆演出3A〜3E、個数「2」を示唆する個数示唆演出2A〜2E、及び個数「1」を示唆する個数示唆演出1A〜1Eの15種類の中から、いずれか1つを抽選で選択する。
この場合、演出制御手段83は、AT遊技の終了時に、報知個数カウンタ83aのカウント値をクリアする。
この場合、演出制御手段83は、1つのAT遊技の終了時に、報知個数カウンタ83aのカウント値を一旦クリアしてから、次のAT遊技の開始時に、実行権利カウンタ81aのカウント値以下の報知個数を新に決定して、決定した報知個数を報知個数カウンタ83aにセットする。
したがって、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることができる。
したがって、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、個数示唆演出が出力されなくなった時点で途切れさせないようにすることができる。
したがって、個数示唆演出が出力されなくても、AT遊技の実行権利が貯留(ストック)されている可能性を遊技者に期待させることができる。
したがって、貯留(ストック)しているAT遊技の実行権利をすべて消化し切るまで、個数示唆演出を繰り返し出力することになるので、AT遊技の継続(連チャン)に対する遊技者の期待感を高めることができる。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、外部信号制御手段71は、AT遊技中に、50遊技を消化するごとに、外部信号2(継続回数信号)を出力するように制御した。
これに対し、第2実施形態では、外部信号制御手段71は、AT遊技中に、払出し枚数から投入枚数を引いた差枚数が250枚に到達するごとに、外部信号2(差枚数信号)を出力するように制御する。
また、本実施形態では、メイン制御手段50は、外部信号として、非AT遊技からAT遊技への移行回数に関する移行回数信号(外部信号1)、メダルの払出し枚数から投入枚数を引いた差枚数に関する差枚数信号(外部信号2)、及びAT遊技の実行に関するAT信号(外部信号3、4)を出力する。
ただし、第1実施形態とは異なり、本実施形態では、押し順正解カウンタ71aは、「0」を初期値とし、「2」を上限値として、外部信号の未出力中に、押し順ベル当選時に押し順に正解するごとに、カウント値を「1」加算し、押し順ベル当選時に押し順不正解になったときは、カウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。
すなわち、本実施形態では、押し順正解カウンタ71aは、外部信号の未出力中にのみ、カウント動作を行う。
すなわち、本実施形態では、押し順不正解カウンタ71bは、外部信号の出力中にのみ、カウント動作を行う。
具体的には、差枚数カウンタ71dは、第1〜第27リプレイに当選した遊技を除く各遊技で、メダルの払出し枚数から投入枚数を減算して差枚数を算出し、算出した差枚数をカウント値に加算する。
さらに、差枚数カウンタ71dは、外部信号の出力中は、押し順ベル当選時に押し順不正解となるか、又は第2リプレイ当選時に左第1停止でリプレイ02が入賞しても、カウント値をリセットせず、押し順不正解カウンタ71bのカウント値が「0」になったときは、カウント値をリセットする。
このため、差枚数カウンタ71bは、押し順正解カウンタ71aのカウント開始以後の差枚数をカウントすることとなる。
具体的には、本実施形態では、M1=2に設定している。そして、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値が「2」になったときは、条件P1を満たしたと判断して、外部信号1〜4を出力する。
これにより、AT遊技中に、M2枚(250枚)のメダルを獲得するごとに、外部信号2を出力するようにしている。
サブ制御手段80側では、条件P2を満たしたことを示す情報を受信したときは、演出制御手段83は、条件P2を満たした(AT遊技中の差枚数が250枚に到達した)ことに応じて、所定のパターンでランプ21を点灯又は点滅させ、所定のサウンドをスピーカ22から出力し、所定の演出画像を画像表示装置23に表示する。
これにより、外部信号2の出力タイミングに合わせて、AT遊技中の差枚数が250枚に到達したことを示す演出を出力することができる。
また、遊技が行われるごとに、当該遊技での差枚数を示す情報をメイン制御手段50からサブ制御手段80に送信してもよい。
このようにしても、外部信号2の出力タイミングに合わせて、AT遊技中の差枚数が250枚に到達したことを示す演出を出力することができる。
具体的には、本実施形態では、M3=2に設定している。そして、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値が「0」になったときは、押し順不正解カウンタ71bでカウントした遊技回数が「2」に到達したと判断し、条件P3を満たしたと判断して、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセットする。
外部信号制御手段71は、条件P1を満たしたときは、外部信号1(移行回数信号)の出力を開始(OFFからONに)すると同時に、外部信号3及び4(AT信号)の出力を開始し、これらの信号の出力開始から所定時間T1(1,500ms)経過後に、外部信号2(差枚数信号)の出力を開始する。
また、外部信号制御手段71は、外部信号1及び2については、条件P2又は条件P3を満たすまで、外部信号3及び4については、条件P3を満たすまで、出力を継続(ONのままに)する。
さらに、外部信号制御手段71は、条件P3を満たしたときは、外部信号1〜4の出力を終了する。
このように、本実施形態では、メイン制御手段50側の外部信号制御手段71により、AT遊技の開始時期、AT遊技中のメダルの獲得枚数(差枚数の累計)、及び終了時期を判断して、外部信号1〜4の出力を制御している。
MB遊技中は、メダルが2枚投入になるとともに、ベル01又は02(いずれも2枚払出し)が頻繁に入賞して、ほぼ毎遊技、2枚のメダルが払い出される。すなわち、MB遊技中は、ほぼ毎遊技、2枚投入の2枚払出しとなる。このため、MB遊技中は、差枚数カウンタ71dのカウント値がほとんど増減しないので、差枚数のカウントを継続しても条件P2を満たすことはなく、したがって、外部信号2の出力を中断して再開することもない。そして、MB遊技中におけるメダルの払出し枚数が44枚以上になったときは、MB遊技を終了して通常遊技に移行する。
さらにまた、MB遊技中又はMB遊技終了後の通常遊技中にAT遊技が終了すると、やがて条件P3を満たすことになる。このとき、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセットするとともに、外部信号1〜4の出力を終了する。
また、外部信号2を出力するときの差枚数カウンタ71dのカウント値、すなわちM2は、「250」に限られるものではなく、適宜設定することができる。
さらにまた、外部信号1〜4の出力を終了するとともに、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセットするときの押し順不正解カウンタ71bのカウント値は、「0」以下であればよく、「0」に限られるものではない。すなわちM3は、「2」以上であればよく、「2」に限られるものではない。
図18〜図20は、外部信号を出力するための処理の流れを示すフローチャートである。図19は、図18に続くフローチャートであり、図20は、図18及び図19に続くフローチャートである。
ステップS52では、外部信号制御手段71は、リプレイ02に入賞したか否かを判断する。ここで、リプレイ02に入賞していないと判断したときは、次のステップS53に進む。これに対し、リプレイ02に入賞したと判断したときは、ステップS60に進む。
ステップS54では、外部信号制御手段71は、押し順に正解したか否かを判断する。ここで、押し順に正解したと判断したときは、次のステップS55に進む。これに対し、押し順に正解しなかった(押し順不正解となった)と判断したときは、ステップS59に進む。
ステップS56では、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値が「2」以上か否かを判断する。ここで、「2」以上である(条件P1を満たした)と判断したときは、次のステップS57に進む。これに対し、「2」以上ではないと判断したときは、ステップS57をスキップして、ステップS58に進む。
ステップS58では、外部信号制御手段71は、押し順正解カウンタ71aのカウント値をRAMに保存する。そして、図20のステップS71に進む。
ステップS60では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS62では、外部信号制御手段71は、リプレイ01に入賞(変則押しで入賞)したか否かを判断する。ここで、リプレイ01に入賞しなかった(左第1停止でリプレイ02に入賞した)と判断したときは、次のステップS63に進む。これに対し、リプレイ01に入賞したと判断したときは、ステップS69に進む。
ステップS64では、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値が「0」か否かを判断する。ここで、「0」であると判断したときは、次のステップS65に進む。これに対し、「0」ではないと判断したときは、ステップS70に進む。
ステップS66では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。そして、本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS68では、外部信号制御手段71は、押し順に正解したか否かを判断する。ここで、押し順に正解したと判断したときは、次のステップS69に進む。これに対し、押し順に正解しなかった(押し順不正解となった)と判断したときは、ステップS63に進む。
ステップS70では、外部信号制御手段71は、押し順不正解カウンタ71bのカウント値をRAMに保存する。そして、図20のステップS71に進む。
ステップS72では、外部信号制御手段71は、当該遊技でのメダルの払出し枚数から投入枚数を減算して差枚数を算出する。そして、次のステップS73に進む。
ステップS73では、外部信号制御手段71は、ステップS73で算出した差枚数を差枚数カウンタ71dのカウント値に加算する。そして、次のステップS74に進む。
ステップS75では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値が「250」以上であるか否かを判断する。ここで、「250」以上であると判断したときは、次のステップS76に進む。これに対し、「250」以上ではないと判断したときは、ステップS78に進む。
ステップS77では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値から「250」を減算する。そして、次のステップS78に進む。
ステップS79では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値が「−255」未満か否かを判断する。ここで、「−255」未満であると判断したときは、次のステップS80に進む。これに対し、「−255」未満ではないと判断したときは、ステップS78に進む。
ステップS80では、外部信号制御手段71は、差枚数カウンタ71dのカウント値をリセット(初期値の「0」をセット)する。そして、ステップS78に進む。
(1)第1実施形態では、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ71cでカウントした遊技回数がN2に到達した後に押し順ベル当選時に押し順に正解したことを条件C2とし、条件C2を満たすごとに、外部信号2を出力した。
しかし、これに限らず、たとえば、外部信号制御手段71は、遊技回数カウンタ71cでカウントした遊技回数がN2に到達したときは、その後に押し順ベル当選時に押し順に正解したことを要することなく、条件C2を満たしたと判断して、外部信号2(継続回数信号)を出力するようにしてもよい。
なお、図21は、遊技回数カウンタ71cでカウントした遊技回数がN2に到達したことを条件C2とした場合における、外部信号1〜4の出力パターンを示すタイムチャートである。
しかし、これに限らず、たとえば、図22のタイムチャートに示すように、外部信号制御手段71は、外部信号1の出力開始から所定時間(たとえば、3,000ms)経過後に、外部信号1の出力を終了(ONからOFFに)してもよい。すなわち、外部信号1は、たとえば、パルス幅3,000のパルス信号にしてもよい。
この場合、遊技履歴表示装置110の誤作動防止のため、外部信号2の出力開始から所定時間(たとえば、1,500ms)経過後に、外部信号1の出力を終了することが好ましい。
この場合、遊技履歴表示装置110の誤作動防止のため、外部信号1の出力終了から所定時間(たとえば、1,000ms)経過後に、外部信号2を出力することが好ましい。
なお、たとえば、図24のタイムチャートに示すように、外部信号1及び2の双方とも、パルス信号にしてもよい。
また、第2実施形態についても、上記と同様に、外部信号1(移行回数信号)及び/又は外部信号2(差枚数信号)をパルス信号にしてもよい。
また、押し順及び操作タイミングの双方の条件を満たしたときに、有利な遊技結果を得ることができるようにし、AT遊技中は、遊技者にとって有利となるストップスイッチ42の押し順及び操作タイミングを報知するようにしてもよい。
しかし、これに限らず、第1〜第56ベル当選時には、左第1停止が常に不正解押し順となるように設定してもよい。すなわち、左第1停止でストップスイッチ42を操作したときは、押し順ベル当選時にベル01又は02が入賞することがないようにしてもよい。
また、左第1停止が正解押し順となる押し順ベルを設定すると、この押し順ベルが、複数回連続して当選することもある。
そこで、押し順ベル当選時には左第1停止が常に不正解押し順となるように設定するとともに、非AT遊技中は遊技者が左第1停止でストップスイッチ42を操作するようにすれば、上記のようなズレが生じにくくなるので、外部信号1〜4の出力をより正確に行うことが可能となる。
また、上限値は「3」に限らず、種々設定することができる。また、上限値を設定しなくてもよい。
さらにまた、カウント動作は、カウント値を「1」ずつ加算する場合に限らず、たとえば、カウント値を「1」ずつ減算するなど、種々設定することができる。
そして、初期値、上限値、カウント動作、及びリセット条件を種々設定できることは、押し順不正解カウンタ71b、遊技回数カウンタ71c、差枚数カウンタ71dについても同様である。
ここで、差枚数カウンタ71bに代えて、押し順正解カウンタ71のカウント開始以後のメダルの払出し枚数をカウントする払出し枚数カウンタを備えることができる
そして、外部信号制御手段71は、払出し枚数カウンタでカウントした払出し枚数がM2(たとえば、250枚)に到達したことを条件P2とし、条件P2を満たすごとに、メダルの払出し枚数に関する払出し枚数信号(外部信号2)を出力するようにしてもよい。
また、たとえば、AT遊技中に特定のフリーズ(逆回転フリーズ)が発生したときは、遊技者に対する特典として、AT遊技の残り遊技回数を加算(上乗せ)してもよい。
具体的には、1秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に3つのリール31を小刻みに振動させるフリーズA、3秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に3つのリール31を同時に逆回転させるフリーズB、5秒間にわたって遊技の進行を停止し、その間に左→中→右の順にリール31を逆回転させるフリーズCを設定する。
このように、フリーズの態様に応じて、遊技者に対して付与する特典の大きさを異ならせるようにしてもよい。
しかし、これらはあくまでも例示であり、AT遊技の開始条件は、種々設定することができる。
しかし、特殊遊技抽選を行う条件や、特殊遊技の開始条件や、特殊遊技の終了条件や、特典を付与する条件はあくまでも例示であり、これに限られるものではない。
また、たとえば、逆押しすると「赤7」揃いが停止表示可能な役の当選回数や入賞回数に応じて、遊技者に対して付与する特典の大きさを異ならせることができる。
さらにまた、たとえば、特殊遊技中における特定の役の当選回数や入賞回数が所定回数以上になったときに、特殊遊技を終了することができる。
しかし、これに限らず、たとえば、報知制御手段82は、特殊遊技中は、逆押しすると3個の「赤7」が直線上に揃い得るリプレイに当選したときは、ストップスイッチ42を逆押しで操作すべき旨を報知するが、逆押しすると「赤7」がテンパイし得るが3個は揃わないリプレイに当選したときは、ストップスイッチ42を逆押しで操作すべき旨を報知しないようにしてもよい。
そして、「赤7」−「赤7」−「赤7」が直線上に揃う停止出目が出現した遊技の次遊技で、リプレイA群又はC群に当選した場合において、逆押しでストップスイッチ42が操作されたものの、「赤7」が停止表示可能な操作タイミングではなかったときは、フリーズを実行しないように制御した。
しかし、これに限らず、たとえば、演出制御手段83は、実行権利カウンタ81aのカウント値にかかわらず、実行権利カウンタ81aのカウント値と同一の報知個数を一定の確率で決定するとともに、実行権利カウンタ81aのカウント値未満の報知個数を一定の確率で決定するようにしてもよい。
しかし、個数示唆演出の個数や種類や内容はあくまでも例示であり、適宜設定することができる。
しかし、これに限らず、たとえば、演出制御手段83は、実行権利カウンタ81aのカウント開始後における最初のAT遊技の開始時に、実行権利カウンタ81aのカウント値以下の報知個数を決定し、実行権利カウンタ81aのカウント開始後における最後のAT遊技が終了するまでの間に、報知個数カウンタ83aのカウント値に基づいて個数示唆演出を選択して出力するように制御してもよい。
しかし、これに限らず、たとえば、演出出力抽選の当選確率は、設定値にかかわらず同一に設定してもよい。すなわち、個数示唆演出の出力頻度を、設定値にかかわらず同一に設定してもよい。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(a)当初発明が解決しようとする課題
AT遊技の実行権利を付与したときに、実際に付与したAT遊技の実行権利の個数よりも少ない個数を報知すること等は、従来から行われている。
しかし、従来の技術では、その少ない個数を1回の遊技で報知し切ってしまうため、AT遊技の実行権利の個数の加算(上乗せ)に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることはできない。
また、特開2008−272154号公報に開示の技術では、実際の報知回数以下の第2報知回数について、報知するか否かを抽選で決定することがあるものの、報知することに決定したときは、第2報知回数を1回の遊技で報知し切ってしまう。これでは、報知回数の加算(上乗せ)に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることができない。
さらにまた、特開2008−272154号公報に開示の技術では、複数回の遊技にわたる報知期間中に、第2報知回数を分割して報知することがあるものの、「0167」に記載されているように、分割した各報知回数を1遊技ごとに報知していく。これでは、報知期間が終わると、それ以後は報知が行われなくなるので、その時点で報知に対する遊技者の期待感が途切れてしまう。
さらに、特開2010−201117号公報及び特開2010−201118号公報のい開示の技術では、AT遊技の実行権利を付与する遊技で、付与する実行権利の個数を報知するので、実際に持ち越している実行権利の個数が多くても、新たに実行権利が付与されなければ、実行権利の個数の報知も行われない。
当初発明が解決しようとする課題は、有利遊技の実行権利を複数個貯留可能であるとともに、貯留している実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を出力するスロットマシンにおいて、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
第1の解決手段は、通常遊技(非AT遊技)と、遊技者にとって通常遊技よりも有利な有利遊技(AT遊技)とを有し、これらの間の移行を制御する遊技状態制御手段(サブ遊技状態制御手段81)と、演出の出力を制御する演出制御手段(83)とを備え、前記遊技状態制御手段は、所定の条件を満たしたときは、前記有利遊技の実行条件となる実行権利を付与し、前記実行権利の個数をカウントする実行権利カウンタ(81a)を備え、前記実行権利を付与したときは、前記実行権利の付与に応じた数値を前記実行権利カウンタのカウント値に加算し、前記実行権利カウンタのカウント値が所定値(「1」)以上のときは、前記有利遊技を実行するとともに、前記有利遊技の実行に応じた数値(「1」)を前記実行権利カウンタのカウント値から減算し、前記演出制御手段は、前記実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を出力可能であるとともに、示唆する個数が異なる複数種類(1A〜1E、2A〜2E、3A〜3E、4A〜4E、及び5A〜5Eの25種類)の前記個数示唆演出を有し、所定の条件を満たしたときは、前記実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定し、前記報知個数をカウントする報知個数カウンタ(83a)を備え、前記報知個数を決定したときは、決定した前記報知個数に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値に加算し、前記報知個数カウンタのカウント値が所定値(「1」)以上のときは、複数種類の前記個数示唆演出の中から、前記報知個数カウンタのカウント値以下の個数を示唆するいずれかの前記個数示唆演出を選択して、選択した前記個数示唆演出を出力するとともに、出力した前記個数示唆演出に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値から減算することを特徴とするスロットマシンである。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記演出制御手段は、前記実行権利カウンタのカウント値に応じて、前記実行権利カウンタのカウント値未満の前記報知個数を決定する確率を異ならせることを特徴とするスロットマシンである。
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記演出制御手段は、前記有利遊技の開始時ごとに、前記実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定し、前記有利遊技の実行中に、前記報知個数カウンタのカウント値に基づいて前記個数示唆演出を選択して出力することを特徴とするスロットマシンである。
第4の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記演出制御手段は、前記実行権利カウンタのカウント開始後における最初の前記有利遊技の開始時に、前記実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定し、前記実行権利カウンタのカウント開始後における最後の前記有利遊技が終了するまでの間に、前記報知個数カウンタのカウント値に基づいて前記個数示唆演出を選択して出力することを特徴とするスロットマシンである。
第5の解決手段は、第1〜第4の解決手段において、遊技媒体の投入数に対する払出し数の期待値を定める複数段階の設定値のうちいずれか1つを記憶する設定値記憶手段(60a)を備え、前記演出制御手段は、前記設定値記憶手段が記憶する設定値に応じて、前記個数示唆演出の出力頻度を異ならせることを特徴とするスロットマシンである。
第6の解決手段は、第1〜第5の解決手段において、複数種類の図柄を表示した複数(左、中、右の3個)のリール(31)と、各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチ(42)と、遊技の進行を制御するメイン制御手段(50)と、遊技中における演出の出力を制御するサブ制御手段(80)とを備え、前記メイン制御手段は、特定抽選結果となる場合を含む役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記ストップスイッチが操作されたときに前記リールを停止制御するリール制御手段(64)とを備え、前記リール制御手段は、前記特定抽選結果となった遊技では、前記ストップスイッチの操作態様に応じて、リール停止態様Aが出現可能に前記リールを停止制御するときと、リール停止態様Aよりも遊技者の受ける利益が大きいリール停止態様Bが出現可能に前記リールを停止制御するときとを有し、前記サブ制御手段は、前記遊技状態制御手段、及び前記演出制御手段を備え、前記遊技状態制御手段は、前記有利遊技として、前記特定抽選結果となった遊技においてリール停止態様Bを出現させるための前記ストップスイッチの操作情報を報知する報知遊技(AT遊技)を実行し、前記通常遊技として、前記特定抽選結果となった遊技であってもリール停止態様Bを出現させるための前記ストップスイッチの操作情報を報知しない非報知遊技(非AT遊技)を実行することを特徴とするスロットマシンである。
(作用)
当初発明においては、遊技状態制御手段は、所定の条件を満たしたときは、有利遊技の実行権利を付与する。
また、遊技状態制御手段は、実行権利を付与したときは、実行権利の付与に応じた数値を実行権利カウンタのカウント値に加算し、実行権利カウンタのカウント値が所定値以上のときは、有利遊技を実行するとともに、有利遊技の実行に応じた数値を実行権利カウンタのカウント値から減算する。
さらにまた、演出制御手段は、実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を出力可能であるとともに、示唆する個数が異なる複数種類の個数示唆演出を有する。
さらに、演出制御手段は、所定の条件を満たしたときは、実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定する。
そして、演出制御手段は、報知個数を決定したときは、決定した報知個数に応じた数値を報知個数カウンタのカウント値に加算し、報知個数カウンタのカウント値が所定値以上のときは、複数種類の個数示唆演出の中から、報知個数カウンタのカウント値以下の個数を示唆するいずれかの個数示唆演出を選択して、選択した個数示唆演出を出力するとともに、出力した個数示唆演出に応じた数値を報知個数カウンタのカウント値から減算する。
このため、報知個数カウンタのカウント値が所定値以上である限り、個数示唆演出が、複数回の遊技にわたって連続して出力される可能性がある。
したがって、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることができる。
また、報知個数カウンタのカウント値が所定値未満になれば、その後は個数示唆演出が出力されなくなるが、報知個数カウンタのカウント値が所定値以上である限り、個数示唆演出が出力されなくなっても、その後に再び個数示唆演出が出力される可能性がある。
したがって、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、個数示唆演出が出力されなくなった時点で途切れさせないようにすることができる。
さらに、実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定することから、報知の対象とならない実行権利が存在する可能性があるので、個数示唆演出が出力されなくても、実行権利が貯留(ストック)されている可能性を遊技者に期待させることができる。
(c)当初発明の効果
当初発明によれば、有利遊技の実行権利を複数個貯留可能であるとともに、貯留している実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を出力するスロットマシンにおいて、個数示唆演出に対する遊技者の期待感を、複数回の遊技にわたって持続させることができる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 設定変更スイッチ
50 メイン制御手段
60 設定値変更手段
60a 設定値記憶手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 メイン遊技状態制御手段
70 フリーズ制御手段
71 外部信号制御手段
71a 押し順正解カウンタ
71b 押し順不正解カウンタ
71c 遊技回数カウンタ
71d 差枚数カウンタ
80 サブ制御手段
81 サブ遊技状態制御手段
81a 実行権利カウンタ
82 報知制御手段
83 演出制御手段
83a 報知個数カウンタ
100 外部端子基板
110 遊技履歴表示装置
L 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (1)
- 通常遊技と、遊技者にとって通常遊技よりも有利な有利遊技とを有し、これらの間の移行を制御する遊技状態制御手段と、
演出を出力可能な演出出力機器と、
前記演出出力機器による演出の出力を制御する演出制御手段と
を備え、
前記遊技状態制御手段は、
前記有利遊技の実行条件となる実行権利を付与することに決定したときは、前記実行権利を付与し、
前記実行権利の個数をカウントする実行権利カウンタを備え、
前記実行権利を付与したときは、前記実行権利の付与に応じた数値を前記実行権利カウンタのカウント値に加算し、
前記実行権利カウンタのカウント値が所定値以上のときは、前記有利遊技を実行するとともに、前記有利遊技の実行に応じた数値を前記実行権利カウンタのカウント値から減算し、
前記演出制御手段は、
前記実行権利の個数を示唆する個数示唆演出を前記演出出力機器により出力可能であるとともに、示唆する個数が異なる複数種類の前記個数示唆演出を有し、
前記有利遊技の開始条件を満たしたときは、前記実行権利カウンタのカウント値以下の報知個数を決定し、
前記報知個数をカウントする報知個数カウンタを備え、
前記報知個数を決定したときは、決定した前記報知個数に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値に加算し、
前記報知個数カウンタのカウント値が所定値以上のときは、複数種類の前記個数示唆演出の中から、前記報知個数カウンタのカウント値以下の個数を示唆するいずれかの前記個数示唆演出を選択して、選択した前記個数示唆演出を、前記演出出力機器により、前記有利遊技の開始から終了までの間のいずれかのタイミングで出力するとともに、出力した前記個数示唆演出に応じた数値を前記報知個数カウンタのカウント値から減算し、
前記有利遊技が終了したことに基づいて、前記報知個数カウンタのカウント値をクリアする
ことを特徴とするスロットマシン。
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