JP5410208B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えており、まず遊技者のBET操作により賭数を設定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作することによりリールの回転が開始し、各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組合せ(例えば、7−7−7、以下図柄の組合せを役とも呼ぶ)が揃ったことによって入賞が発生する。すなわち遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
これら入賞役には、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別役、メダルなどの遊技用価値の付与を伴う小役、遊技用価値を用いずにゲームを行うことが可能な再遊技の付与を伴う再遊技役などがある。これら入賞役は、スタート操作と同時に行われる役抽選に当選したことを条件に当選役の入賞が可能となるものが一般的である。
また、この種のスロットマシンでは、例えば、リプレイタイム(再遊技役の当選確率が高確率となる遊技状態)など、遊技者にとって有利な遊技状態において終了役が当選し、終了役が入賞することで当該有利な遊技状態を終了させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、遊技者が技術介入を行うか否かによって遊技者の利益に影響する役が当選した場合に、その旨を報知することで、遊技者が惰性で操作を行ってしまうことを防止できるようにしたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−288565号公報 特開2003−144618号公報
特許文献1に記載のスロットマシンにおいて、特許文献2に記載のスロットマシンの技術を適用し、遊技者にとって有利な遊技状態において終了役が当選した際に、その旨を報知することにより、終了役が当選したゲームで遊技者が惰性で操作を行ってしまうことを防止できるものの、終了役が当選した旨が報知されたゲームにおいて終了役が入賞してしまった場合に有利な遊技状態が単に終了するだけであり、遊技者に対して何の期待もさせることができない。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技者にとって不利な遊技状態へ移行する可能性がある旨が報知され、遊技者にとって不利な遊技状態に移行する表示結果が導出された場合でも遊技者の期待感を高めることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のスロットマシンは、
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
前記可変表示装置に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB)への移行を伴う特別入賞(特別役)及び該特別入賞以外の一般入賞(一般役)を含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞(特別役)が発生しなかったときに、該特別入賞の発生を許容する旨の決定(特別役の当選フラグ)を次ゲーム以降に持ち越す特別決定持越手段と、
前記可変表示装置に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
前記導出操作手段ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに、前記事前決定手段(内部抽選)の決定結果に応じて前記可変表示装置(リール2L、2C、2R)に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))に制御する第1の遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態よりも遊技者にとって不利な第2の遊技状態(RT(2)/RT(2))に制御する第2の遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))において前記事前決定手段により前記一般入賞のうち特定一般入賞(リプレイ(2)(3))の発生を許容する旨が決定されたことを条件に導出される特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出されたときに前記第2の遊技状態(RT(2)/RT(2))へ移行させる遊技状態移行手段と、
前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))及び前記第2の遊技状態(RT(2)/RT(2))のいずれにおいても実行される共通演出(通常演出)を実行する共通演出実行手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない状態において、前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨を決定せずに前記一般入賞のうち特定一般入賞(リプレイ(2)(3))の発生を許容する旨を決定する第1の決定(リプレイGR(1)(2))、及び前記特別入賞(特別役)の発生を許容する旨及び前記特定一般入賞(リプレイ(2)(3))の発生を許容する旨の双方を同時に決定する第2の決定(特別役+リプレイGR(2)、特別役+リプレイGR(3))をすることが可能であり、
前記スロットマシンは、
前記第1遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))において前記事前決定手段により前記第1の決定及び前記第2の決定のうち少なくとも前記第1の決定(リプレイGR(1)(2))がされた場合に、前記可変表示装置に表示結果が導出される前に前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される可能性がある旨を報知する第1の特定表示結果報知手段(停止順ナビ、チャンスナビ)と、
前記第2遊技状態(RT(2)/RT(2))において前記事前決定手段により前記第1の決定及び前記第2の決定のうち前記第2の決定(特別役+リプレイGR(2)、特別役+リプレイGR(3))がされた場合にのみ、前記可変表示装置に表示結果が導出される前に前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される可能性がある旨を前記第1の特定表示結果報知手段(停止順ナビ、チャンスナビ)と同様に報知する第2の特定表示結果報知手段(疑似停止順ナビ、チャンスナビ)と、
をさらに備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態に制御されている場合には、特定表示結果が導出されることで第1の遊技状態よりも遊技者にとって不利な第2の遊技状態に移行することとなるが、特定表示結果が導出される可能性のある第1の決定がされた場合に、可変表示装置に表示結果が導出される前に特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知されるため、特定表示結果が導出される可能性があるにも関わらず、遊技者が惰性で導出操作手段の操作を行ってしまうことを防止できる。
また、第2の遊技状態において特定表示結果が導出されてもそれ以上不利な遊技状態へ移行することはないが、第1の遊技状態に制御されていても第2の遊技状態に制御されていてもともに共通演出が実行されることで、第1の遊技状態に滞在しているのか、第2の遊技状態に滞在しているのか、を遊技者が認識しづらいようになっている。そして、第1の遊技状態では、第1の決定がされた場合に特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知されるのに対して、第2の遊技状態では、第2の決定がされた場合、すなわち特定一般入賞とともに特別入賞の発生も許容する旨が決定された場合にのみ、特定表示結果が導出される可能性がある旨が第1の遊技状態と同様に報知されるので、特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知された後、特定表示結果が導出された場合であっても、遊技状態が第2の遊技状態であれば特別入賞の発生が許容されていることが確定するため、特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知された後、特定表示結果が導出された場合であっても特別入賞の発生が許容されていることに対する遊技者の期待感を高めることができる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、前記事前決定手段により前記一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨が決定されたことを条件に導出される特定表示結果とは、前記特定一般入賞が発生する表示結果であっても良いし、前記事前決定手段により前記一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨が決定され、かつ該特定一般入賞が発生する表示結果を導出させることができなかった場合に導出される表示結果であっても良い。
また、前記特別入賞の発生を許容する旨を決定せずに前記一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨を決定する第1の決定とは、特定一般入賞の発生を許容する旨のみを単独で決定するものに限らず、前記特別入賞の発生を許容する旨を決定せずに前記特定一般入賞の発生を許容する旨及び他の一般入賞の発生を許容する旨を同時に決定するものであっても良い。
また、前記特別入賞の発生を許容する旨及び前記特定一般入賞の発生を許容する旨の双方を同時に決定する第2の決定とは、前記特別入賞の発生を許容する旨及び前記特定一般入賞の発生を許容する旨のみを同時に決定するものに限らず、前記特別入賞の発生を許容する旨、前記特定一般入賞の発生を許容する旨及び他の一般入賞の発生を許容する旨を同時に決定するものであっても良い。
また、特定一般入賞は、遊技用価値の付与を伴う小役入賞であっても良いし、遊技用価値を用いることなくゲームを行うことが可能な再遊技の付与を伴う再遊技役であっても良い。
また、前記第2の特定表示結果報知手段が、前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を前記第1の特定表示結果報知手段と同様に報知するとは、必ずしも同一の報知を行うものに限らず、第1の特定表示結果報知手段による報知と類似する態様にて報知するものであっても良い。
本発明の請求項2に記載のスロットマシンは、請求項1に記載のスロットマシンであって、
前記遊技状態移行手段は、前記第2の遊技状態(RT(2)/RT(2))の開始後、予め定められた複数のゲーム数(80G、100G/100G、200G)のうちいずれかのゲーム数消化したときに前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))に移行させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の遊技状態から第1の遊技状態に移行したのかが把握しづらくなるため、特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知された後、特定表示結果が導出されてしまった場合における特別入賞の発生が許容されていることに対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、前記遊技状態移行手段は、前記第2の遊技状態に移行した際に、複数のゲーム数からいずれかのゲーム数を決定し、決定したゲーム数消化したときに第1の遊技状態へ移行させるものであっても良いし、複数種類の特定表示結果を備え、第2の遊技状態へ移行する契機となった特定表示結果の種類に応じて定められたゲーム数消化したときに第1の遊技状態へ移行するものであっても良い。
本発明の請求項3に記載のスロットマシンは、請求項1または2に記載のスロットマシンであって、
前記導出制御手段は、前記事前決定手段により前記第2の決定(特別役+リプレイGR(3))がされた場合に前記導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)の操作態様(停止順、停止操作タイミング)に関わらず、必ず前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)を導出させる制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定一般入賞とともに特別入賞の発生も許容する旨が決定された場合には、導出操作手段の操作態様に関わらず、必ず特定表示結果が導出されることとなり、このような状況では特定表示結果が導出されないことがないため、特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知された後、特定表示結果が導出されてしまった場合における特別入賞の発生が許容されていることに対する遊技者の期待感を確実に高めることができる。
本発明の請求項4に記載のスロットマシンは、請求項3に記載のスロットマシンであって、
前記第1の決定は、前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される前記導出操作手段の操作態様(停止順)の異なる複数種類の決定(リプレイGR(1)、リプレイGR(2))を含み、
前記第1の特定表示結果報知手段は、
前記第1の決定の種類に応じて前記特定表示結果の導出を回避する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な情報を報知する回避情報報知手段(停止順ナビ)を含み、
前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)が付与されていることを条件に、前記事前決定手段により前記第1の決定(リプレイGR(1)、リプレイGR(2))がされたときに前記回避情報報知手段(停止順ナビ)を作動させることによって前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される可能性がある旨を報知し、
前記第2の特定表示結果報知手段は、前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)が付与されているか否かに関わらず、前記事前決定手段により前記第2の決定(特別役+リプレイGR(3))がされたときに前記回避情報報知手段が報知可能な前記導出操作手段の操作態様のうちのいずれかの操作態様を前記回避情報報知手段によって報知させる(疑似停止順ナビ)ことによって前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、回避情報報知手段により報知された操作態様にて導出操作手段を操作したにも関わらず、特定表示結果が導出されることにより特別入賞の発生が許容されていることが確定することとなるため、意外性をもって特別入賞の発生が許容されていることを認識させることができる。
本発明の請求項5に記載のスロットマシンは、請求項3に記載のスロットマシンであって、
前記第1の決定は、前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される前記導出操作手段の操作態様(停止順)の異なる複数種類の決定(リプレイGR(1)、リプレイGR(2))を含み、
前記第1の特定表示結果報知手段は、
前記第1の決定の種類に応じて前記特定表示結果の導出を回避する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な情報を報知する回避情報報知手段(停止順ナビ)を含み、
前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)が付与されている場合に、前記事前決定手段により前記第1の決定(リプレイGR(1)、リプレイGR(2))がされたときに前記回避情報報知手段(停止順ナビ)を作動させることによって前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出される可能性がある旨を報知し、前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)が付与されていない場合に、前記事前決定手段により前記第1の決定(リプレイGR(1)、リプレイGR(2))がされたときに前記回避情報報知手段(停止順ナビ)を作動させずに前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知し(チャンスナビ)、
前記第2の特定表示結果報知手段は、前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)が付与されているか否かに関わらず、前記事前決定手段により前記第2の決定(特別役+リプレイGR(2)、特別役+リプレイGR(3))がされたときに、前記第1の特定表示結果報知手段による前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていない場合と同様に、前記回避情報報知手段を作動させずに前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知する(チャンスナビ)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の遊技状態において特定一般入賞とともに特別入賞の発生も許容する旨が決定された場合には、第1の遊技状態において回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていない場合と同様の報知が行われることにより特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知されるため、第1の遊技状態において第1の決定がされ、特定表示結果が導出されてしまったのか、第2の遊技状態において特定一般入賞とともに特別入賞の発生も許容する旨が決定されたのか、を判別することが困難であるため、特定表示結果が導出される可能性がある旨が報知された後、特定表示結果が導出されてしまった場合における特別入賞の発生が許容されていることに対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、請求項3〜5において導出操作手段の操作態様とは、複数定められた導出操作手段の操作タイミングや、複数の導出操作手段の操作順などが該当する。
本発明の請求項6に記載のスロットマシンは、請求項4または5に記載のスロットマシンであって、
前記第1の遊技状態(RT(0)(1))よりも遊技者にとって有利な第3の遊技状態(RT(3))に制御する第3の遊技状態制御手段を備え、
前記第1の遊技状態制御手段は、前記第1の遊技状態として準備遊技状態(RT(0))及び特定遊技状態(RT(1))に制御し、
前記遊技状態移行手段は、前記特別遊技状態(BB)の終了後に前記準備遊技状態(RT(0))に移行させ、該準備遊技状態(RT(0))において所定の移行条件(移行出目の導出)が成立したときに前記特定遊技状態(RT(1))に移行させ、前記特定遊技状態(RT(1))において有利表示結果(リプレイ(1)の入賞態様)が導出されたときに前記第3の遊技状態(RT(3))に移行させ、前記準備遊技状態(RT(0))及び前記特定遊技状態(RT(1))のいずれにおいても前記特定表示結果(リプレイ(2)(3)の入賞態様)が導出されたときに前記第2の遊技状態(RT(2))に移行させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、回避情報報知手段を作動させる権利が付与されている場合には、回避情報報知手段により報知された操作態様にて導出操作手段の操作を行うことにより、特定遊技状態へ移行し、さらに第3の遊技状態へ移行させることが可能となる一方で、回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていない場合には、準備遊技状態から、第3の遊技状態へ移行する可能性のある特定遊技状態へ移行することなく第2の遊技状態へ移行することが多く、偶然に第3の遊技状態へ移行する可能性は低くなるため、回避情報報知手段を作動させる権利が付与されているか否かによって、遊技者の利益に明確な差を出すことができる。
本発明の請求項7に記載のスロットマシンは、請求項4〜6のいずれかに記載のスロットマシンであって、
前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))において特殊表示結果(チェリー、スイカの入賞態様)が導出されたときに、規定ゲーム数の期間にわたり前記第2の遊技状態(RT(2)/RT(02))へ移行することのない特殊遊技状態(RT(4)(5)/(RT(3)(4))に制御し、該規定ゲーム数の経過後、再び前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))に移行させる特殊遊技状態制御手段と、
前記特殊遊技状態(RT(4)(5)/(RT(3)(4))において前記第1の遊技状態(RT(0)(1)/RT(00)(01))よりも有利な条件で前記回避情報報知手段を作動させる権利(ナビ権利)を付与する権利付与手段と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態において回避情報報知手段が作動することにより、特定一般入賞の発生を回避可能な操作態様を特定することが可能となり、その結果、報知された操作態様にて導出操作手段の操作を行うことにより第2の遊技状態への移行を回避することが可能となり、第1の遊技状態を維持することができる。
また、第1の遊技状態において特殊表示結果が導出されることで第1の遊技状態よりも有利な条件で回避情報報知手段を作動させる権利が付与される特殊遊技状態に制御されるとともに、特殊遊技状態に制御されている間は、第2の遊技状態に移行することなく、規定ゲーム数の経過後に再び第1の遊技状態に移行するので、回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていないまま第1の遊技状態に移行した場合であっても、実際に第2の遊技状態へ移行するまでは、回避情報報知手段を作動させる権利が付与され、第1の遊技状態が継続することへの期待感を持続させることができる。
尚、規定ゲーム数の期間にわたり前記不利遊技状態へ移行することのない特殊遊技状態とは、特定表示結果が導出されない遊技状態であっても良いし、特定表示結果が導出されても第2の遊技状態に移行せずに特殊遊技状態が維持される遊技状態であっても良い。
また、前記特殊遊技状態において前記第1の遊技状態よりも有利な条件で前記回避情報報知手段を作動させる権利を付与するとは、例えば、特殊遊技状態において第1の遊技状態よりも出現率の高くなる表示結果となったとき、または特殊遊技状態において第1の遊技状態よりも事前決定手段により決定される確率の高い決定結果となったことを条件に、回避情報報知手段を作動させる権利を付与する構成や、同一の契機であっても特殊遊技状態において第1の遊技状態よりも高い確率で回避情報報知手段を作動させる権利を付与する構成、特殊遊技状態において第1の遊技状態よりも付与される権利数の平均値が高くなる確率で回避情報報知手段を作動させる権利を付与する構成、などが該当する。
本発明を適用したスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 入賞として定められた役の構成を示す図である。 実施例1における遊技状態別の内部抽選の対象役を示す図である。 リプレイGRを構成する再遊技役の組合せ、リプレイGR、小役の当選時において操作態様に応じて入賞ラインに揃う図柄組合せを示す図である。 実施例1におけるRTの移行状況を示す図である。 実施例1におけるRTの概要を示す図である。 実施例1におけるナビ権利の概要を示す図である。 当選個数報知抽選に用いるテーブルを示す図である。 リプレイGR当選時の報知態様を示す図である。 リプレイGR当選時の報知態様を示す図である。 リプレイGR当選時の報知態様を示す図である。 リプレイGR当選時の報知態様を示す図である。 実施例2における遊技状態別の内部抽選の対象役を示す図である。 実施例2におけるRTの移行状況を示す図である。 実施例2におけるRTの概要を示す図である。 実施例2におけるナビ権利の概要を示す図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例1を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「ベル」、「スイカ」、「黒チェリー」、「白チェリー」、「網チェリー」、「オレンジ」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で、透過性を有するノーマリーホワイトタイプの液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの透過領域51bを除く領域の裏面には、背後から表示領域51aを照射するバックライト(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いてメダル1枚分の賭数を設定する際に操作される1枚BETスイッチ5、クレジットを用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例では遊技状態がRB(BB)の場合には1、RT(0)〜(6)では3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bには、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、後述するBB中のメダルの獲得枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、入賞の発生により払い出されたメダル枚数が表示されるペイアウト表示器13が設けられている。
また、前面扉1bには、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、1枚BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cからなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35aが設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、後述のBB終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のBB終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するには1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L5(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態がRB(BB)では1枚、RT(0)〜(6)では3枚が定められている。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、各リール2L、2C、2Rの中段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL1、各リール2L、2C、2Rの上段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL2、各リール2L、2C、2Rの下段に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL3、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL4、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインL5の5種類が入賞ラインとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。尚、有効化された複数の入賞ライン上にメダルの払出を伴う図柄の組合せが揃った場合には、有効化された入賞ラインに揃った図柄の組合せそれぞれに対して定められた払出枚数を合計し、合計した枚数のメダルが遊技者に対して付与されることとなる。ただし、1ゲームで付与されるメダルの払出枚数には、上限(本実施例では15枚)が定められており、合計した払出枚数が上限を超える場合には、上限枚数のメダルが付与されることとなる。また、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、ペイアウト表示器13、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行うメイン制御部41、所定範囲(本実施例では0〜65535)の乱数を生成する乱数回路42、一定周波数のクロック信号を乱数回路42に供給するパルス発振器43、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動制御を行うモータ駆動回路45、流路切替ソレノイド30の駆動制御を行うソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動制御を行うLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはメインCPU41aからの初期化命令が入力されないときにメインCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
メインCPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、メインCPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、メインCPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、メイン制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
また、メイン制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
メインCPU41aは、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メインCPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっており、電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理(メイン)を実行し、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
メインCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にサブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
サブCPU91aは、メインCPU41aと同様に、割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。サブ制御部91の割込端子の1つは、コマンド伝送ラインのうち、メイン制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号線に接続されており、サブCPU91aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させて、メイン制御部41からのコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブCPU91aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定間隔毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。また、サブ制御部91の割込端子の1つは、電断検出回路98と接続されており、サブCPU91aは、電断検出回路98から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断割込処理(サブ)を実行する。また、サブCPU91aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をON状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をON状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をOFF状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
本実施例のスロットマシン1においては、メインCPU41aが電断検出回路48からの電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理(メイン)を実行する。電断割込処理(メイン)では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、RAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行うようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、メインCPU41aは、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメインCPU41aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更状態において新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
尚、本実施例では、RAM41cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、メインCPU41aは、電源投入時においてRAM41cのデータが正常であると判定した場合に、RAM41cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM41cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、例えば、入力ポートの状態などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。
また、サブCPU91aも電断検出回路98からの電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理(サブ)を実行する。電断割込処理(サブ)では、レジスタを後述するRAM91cのスタックに退避し、RAM91cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データを格納するとともに、RAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM91cに格納する処理を行うようになっている。
そして、サブCPU91aは、その起動時においてRAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算し、RAMパリティが0であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブCPU91aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メインサブCPU91aと異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
尚、本実施例では、RAM91cに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、サブCPU91aは、電源投入時においてRAM91cのデータが正常であると判定した場合に、RAM91cの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAM91cに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、入力ポートの状態や、演出が途中で中断された場合の途中経過などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。例えば、BB中か、通常遊技状態か、などの遊技状態を示すデータのみをバックアップするとともに、遊技状態に対応する演出(BB中であればBB中演出、通常遊技状態であれば通常演出)以外の特定の演出(小役告知など)の実行中に電断が発生した場合に、次回電源投入時において電断時に実行されていた特定の演出を再開するのではなく、電源投入時においてバックアップされている遊技状態に対応する演出を最初から実行するようにしても良い。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、一般ワーク、特別ワーク、設定値ワーク、非保存ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
重要ワークは、各種表示器やLEDの表示用データ、I/Oポート41dの入出力データ、遊技時間の計時カウンタ等、BB終了時に初期化すると不都合があるデータが格納されるワークである。一般ワークは、停止制御テーブル、停止図柄、メダルの払出枚数、BB中のメダル払出総数等、BB終了時に初期化可能なデータが格納されるワークである。特別ワークは、演出制御基板90へコマンドを送信するためのデータ、各種ソフトウェア乱数(後述する判定値加算用乱数、初期値変更用乱数)等、設定変更前にも初期化されないデータが格納されるワークである。設定値ワークは、内部抽選処理で抽選を行う際に用いる設定値が格納されるワークである。非保存ワークは、各種スイッチ類の状態を保持するワークであり、起動時にRAM41cのデータが破壊されているか否かに関わらず必ず値が設定されることとなる。未使用領域は、RAM41cの格納領域のうち使用していない領域であり、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなる。スタック領域は、メインCPU41aのレジスタから退避したデータが格納される領域であり、このうちの未使用スタック領域は、未使用領域と同様に、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなるが、使用中スタック領域は、プログラムの続行のため、初期化されることはない。
本実施例においてメインCPU41aは、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37がONの状態での起動時、BB終了時、設定キースイッチ37がOFFの状態での起動時においてRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる5種類の初期化を行う。
初期化0は、RAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化0では、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がONの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち、特別ワーク、非保存ワーク及び使用中スタック領域以外の領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)が初期化される。初期化2は、BB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち、一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がOFFの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行うようにしても良い。この場合、設定値ワークを初期化してしまうと確定した設定値が失われてしまうこととなるので、設定変更状態終了時の初期化では、設定値ワークの初期化は行われない。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、後に説明するが、遊技状態として、レギュラーボーナス(以下ではRBと称す)(ビッグボーナス(以下ではBBと称す))、RT(0)〜(6)があり、このうちRB(BB)では賭数の規定数として1が定められており、RT(0)〜(6)では賭数の規定数として3が定められている。このため、遊技状態がRB(BB)であれば、賭数として1が設定されるとゲームを開始させることが可能となり、RT(0)〜(6)であれば、賭数として3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLが有効化されるようになっており、RB(BB)では賭数として1が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されることなり、RT(0)〜(4)では賭数として3が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
このスロットマシン1における役としては、図5に示すように、特別役としてビッグボーナス(1)〜(3)(以下ではビッグボーナス(1)をBB(1)、ビッグボーナス(2)をBB(2)、ビッグボーナス(3)をBB(3)とする)が、小役としてチェリー(1)〜(3)、スイカ、小役(1)〜(9)が、再遊技役としてリプレイ(1)〜(3)が定められている。
チェリー(1)は、いずれの遊技状態においても左リールについて入賞ラインのいずれかに「黒チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、2枚のメダルが払い出される。尚、「黒チェリー」の図柄が右リールの上段または下段に停止した場合には、入賞ラインL2、L4または入賞ラインL3、L5の2本の入賞ラインにチェリー(1)の組合せが揃うこととなり、2本の入賞ライン上でチェリー(1)に入賞したこととなるので、4枚のメダルが払い出されることとなる。
チェリー(2)は、いずれの遊技状態においても左リールについて入賞ラインのいずれかに「白チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、2枚のメダルが払い出される。尚、「白チェリー」の図柄が右リールの上段または下段に停止した場合には、入賞ラインL2、L4または入賞ラインL3、L5の2本の入賞ラインにチェリー(2)の組合せが揃うこととなり、2本の入賞ライン上でチェリー(2)に入賞したこととなるので、4枚のメダルが払い出されることとなる。
チェリー(3)は、いずれの遊技状態においても左リールについて入賞ラインのいずれかに「網チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、2枚のメダルが払い出される。尚、「網チェリー」の図柄が右リールの上段または下段に停止した場合には、入賞ラインL2、L4または入賞ラインL3、L5の2本の入賞ラインにチェリー(3)の組合せが揃うこととなり、2本の入賞ライン上でチェリー(3)に入賞したこととなるので、4枚のメダルが払い出されることとなる。
スイカは、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せまたは「スイカ−スイカ−オレンジ」の組合せが揃ったときに入賞となり、9枚のメダルが払い出される。
小役(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒7−ベル−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白7−ベル−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(3)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「BAR−ベル−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(4)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒7−ベル−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(5)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白7−ベル−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(6)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「BAR−ベル−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(7)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「黒7−ベル−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(8)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「白7−ベル−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となり、小役(9)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「BAR−ベル−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となる。小役(1)〜(9)のいずれかが入賞すると、9枚のメダルが払い出される。
リプレイ(1)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(2)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「スイカ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイ(3)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「オレンジ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となる。リプレイ(1)〜(3)のいずれかが入賞したときには、メダルの払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数に対応した3枚のメダルが払い出されるのと実質的には同じこととなる。
BB(1)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「黒7−黒7−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(2)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「白7−白7−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、BB(3)は、RT(0)〜(6)において入賞ラインに「白7−白7−黒7」の組合せが揃ったときに入賞となる。
BB(1)〜(3)のいずれかが入賞すると、遊技状態がBBに移行するとともに同時にRBに移行する。RBは、小役、特にスイカの当選確率が高まることによって他の遊技状態よりも遊技者にとって有利となる遊技状態であり、RBが開始した後、8ゲームを消化したとき、または4ゲーム入賞(役の種類は、いずれでも可)したとき、のいずれか早いほうで終了する。RBが終了した際に、BBが終了していなければ、再度RBに移行し、BBが終了するまで繰り返しRBに制御される。すなわちBB中は、常にRBに制御されることとなる。そして、BB(1)(2)の入賞を契機とするBBは、当該BB中において遊技者に払い出したメダルの総数が269枚を超えたときに終了し、BB(3)の入賞を契機とするBBは、当該BB中において遊技者に払い出したメダルの総数が69枚を超えたときに終了する。BBの終了時には、RBの終了条件が成立しているか否かに関わらずRBも終了する。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)が取得される。そして、遊技状態及び特別役の持ち越しの有無に応じて定められた各役について、取得した内部抽選用の乱数と、遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行われる。
本実施例では、図6に示すように、遊技状態が、RT(0)(1)(特別役の非持越中)であるか、RT(2)(4)(5)(特別役の非持越中)であるか、RT(3)(特別役の非持越中)であるか、RT(6)(特別役の持越中)であるか、RB(BB)であるか、によって内部抽選の対象となる役が異なる。
遊技状態がRT(0)(1)であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイGR(2)(リプレイ(1)+リプレイ(2)+リプレイ(3))、BB(1)+リプレイGR(3)(リプレイ(2)+リプレイ(3))、BB(1)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(2)、BB(2)+リプレイGR(3)、BB(2)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(3)、BB(3)+リプレイGR(3)、BB(3)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、リプレイGR(1)(リプレイ(1)+リプレイ(2))、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(2)(4)(5)であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイGR(2)、BB(1)+リプレイGR(3)、BB(1)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(2)、BB(2)+リプレイGR(3)、BB(2)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(3)、BB(3)+リプレイGR(3)、BB(3)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(3)であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイGR(2)、BB(1)+リプレイGR(3)、BB(1)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(2)、BB(2)+リプレイGR(3)、BB(2)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(3)、BB(3)+リプレイGR(3)、BB(3)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、リプレイ(1)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRT(6)であれば、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
遊技状態がRB(BB)であれば、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役として順に読み出される。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メインCPU41aは、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、168ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して8ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メインCPU41aがストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役をいずれかの入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役がいずれの入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も入賞ライン上に揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、いずれかの入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や特別役が持ち越されていない状態で特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。
尚、本実施例では、特別役と小役が同時に当選している場合に、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる構成であるが、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞させることが可能となる構成としても良い。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合や特別役が持ち越されていない状態で特別役と再遊技役が同時に当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。
複数種類の再遊技役が同時に当選している場合(リプレイGR(1)〜(3))には、図7に示すように、第1停止リールに応じて当選している再遊技役のいずれかを入賞ライン上に停止させる制御を行う。
リプレイGR(1)(リプレイ(1)+リプレイ(2))が当選している場合には、左リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、リプレイ(1)を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(2)(リプレイ(1)+リプレイ(2)+リプレイ(3))が当選している場合には、左リールを第1停止とした場合に、リプレイ(1)を入賞ライン上に停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の一方を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
リプレイGR(3)(リプレイ(2)+リプレイ(3))が当選している場合には、左リールを第1停止としたか、中リールまたは右リールを第1停止としたか、に関わらず、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)の一方を入賞ライン上に停止させる制御が行われる。
このように本実施例では、リプレイGR(1)が当選した場合と、リプレイGR(2)が当選した場合と、でリプレイ(1)が入賞ラインに停止することとなる第1停止リール及びリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞ラインに停止することとなる第1停止リールが異なる。このため、リプレイGR(1)またはリプレイGR(2)が当選している場合において、どちらが当選しているかが分からなければ、1/2の割合でリプレイ(1)が入賞し、1/2の割合でリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなる。
また、リプレイGR(3)が当選した場合には、停止操作の順番や停止操作のタイミングに関わらず、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなる。
図7に示すように、チェリー(1)の当選時には、左リールの「黒チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われた場合にチェリー(1)を入賞ラインに停止させ、左リールの「黒チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われた場合に移行出目(1)(リプレイ−スイカ−リプレイ)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
チェリー(2)の当選時には、左リールの「白チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われた場合にチェリー(2)を入賞ラインに停止させ、左リールの「白チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われた場合に移行出目(1)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
チェリー(3)の当選時には、左リールの「網チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われた場合にチェリー(3)を入賞ラインに停止させ、左リールの「網チェリー」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われた場合に移行出目(1)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
図(3)に示すように、「黒チェリー」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(20、0、1番、0〜2番、1〜3番)と、「白チェリー」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(13〜15番、14〜16番、15〜17番)と、「網チェリー」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(6〜8番、7〜9番、8〜10番)と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、「黒チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(16〜20、0、1番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「白チェリー」及び「網チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「白チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(9〜15番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「黒チェリー」及び「網チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「網チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(2〜8番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「黒チェリー」及び「白チェリー」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、できないようになっている。すなわち左リールにおいて「黒チェリー」と「白チェリー」と「網チェリー」を同時に狙える停止操作位置が存在しない。
一方で、移行出目(1)を構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「スイカ」、右リールの「リプレイ」は、それぞれ4コマ以内の間隔で配置されているため、チェリー(1)〜(3)のいずれかが当選し、かつ当選したチェリーを構成する左リールの図柄の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われて、当選したチェリーを入賞させることができない場合には、必ず移行出目(1)が入賞ラインに停止することとなる。
このように本実施例では、左リールにおいて「黒チェリー」と「白チェリー」と「網チェリー」を同時に狙える停止操作位置が存在しないため、チェリー(1)〜(3)のいずれかが当選した場合には、その種類が分からなければ意図的に当選したチェリーを入賞させることは不可能であり、1/3の割合で当選したチェリーが入賞し、2/3の割合でいずれの役も入賞せず、この場合には必ず移行出目(1)が入賞ラインに停止することとなる。
図7に示すように、小役(1)の当選時には、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(1)を入賞ラインに停止させ、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)(オレンジ−ベル−黒7/白7/BAR、黒7/白7/BAR−ベル−ベル、オレンジ−ベル−ベル)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(2)の当選時には、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(2)を入賞ラインに停止させ、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(3)の当選時には、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(3)を入賞ラインに停止させ、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(4)の当選時には、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(4)を入賞ラインに停止させ、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(5)の当選時には、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(5)を入賞ラインに停止させ、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(6)の当選時には、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(6)を入賞ラインに停止させ、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(7)の当選時には、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(7)を入賞ラインに停止させ、左リールの「黒7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(8)の当選時には、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(8)を入賞ラインに停止させ、左リールの「白7」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
小役(9)の当選時には、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで左リールの停止操作が行われ、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミングで右リールの停止操作が行われた場合に小役(9)を入賞ラインに停止させ、左リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で左リールの停止操作が行われるか、右リールの「BAR」をいずれかの入賞ライン上に引込可能なタイミング以外で右リールの停止操作が行われた場合に移行出目(2)を入賞ラインに停止させる制御が行われる。
図3に示すように、「黒7」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(17〜19番、18〜20番、19、20、0番)と、「白7」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(10〜12番、11〜13番、12〜14番)と、「BAR」が左リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(3〜5番、4〜6番、5〜7番)と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、「黒7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(13〜19番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「白7」及び「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「白7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(6〜12番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「黒7」及び「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(20、0〜5番)で左リールの停止操作が行われた場合に、「黒7」及び「白7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、できないようになっている。すなわち左リールにおいて「黒7」と「白7」と「BAR」を同時に狙える停止操作位置が存在しない。
また、「黒7」が右リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(15〜17番、16〜18番、17〜19番)と、「白7」が右リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(8〜10番、9〜11番、10〜12番)と、「BAR」が右リールの上段、中段、下段のいずれかに停止する表示態様(1〜3番、2〜4番、3〜5番)と、がそれぞれ最大引込範囲である4コマを超えて配置されている。
このため、「黒7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(11〜17番)で右リールの停止操作が行われた場合に、「白7」及び「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「白7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(4〜10番)で右リールの停止操作が行われた場合に、「黒7」及び「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、「BAR」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることが可能な停止操作位置(18〜20、0〜3番)で右リールの停止操作が行われた場合に、「黒7」及び「白7」を最大4コマ引き込んでいずれかの入賞ライン上に停止させることも、できないようになっている。すなわち右リールにおいても「黒7」と「白7」と「BAR」を同時に狙える停止操作位置が存在しない。
一方で、移行出目(2)を構成する左リールの「オレンジ」「黒7」「白7」「BAR」、中リールの「ベル」、右リールの「ベル」「黒7」「白7」「BAR」は、それぞれ4コマ以内の間隔で配置されており、さらに左リール及び右リールの「黒7」「白7」「BAR」、中リールの「ベル」は小役(1)〜(9)の構成図柄と共通しており、小役(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役(1)〜(9)を構成する左リールの図柄の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われるか、当選した小役(1)〜(9)を構成する右リールの図柄の引込範囲外となるタイミングで停止操作が行われることで、当選した小役(1)〜(9)を入賞させることができない場合には、必ず移行出目(2)が入賞ラインに停止することとなる。
このように、左リール及び右リールにおいて「黒7」と「白7」と「BAR」を同時に狙える停止操作位置が存在しないため、小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合には、その種類が分からなければ意図的に当選した小役(1)〜(9)を入賞させることは不可能であり、1/9の割合で当選した小役(1)〜(9)が入賞し、8/9の割合でいずれの役も入賞せず、この場合には必ず移行出目(2)が入賞ラインに停止することとなる。
本実施例においてメインCPU41aは、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メインCPU41aが演出制御基板90に対して、BETコマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定開始コマンド、確認開始コマンド、確認終了コマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブCPU91aは、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
BETコマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されていない状態において、メダルが投入されるか、1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、BETコマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、BETコマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部当選フラグの当選状況、並びに成立した内部当選フラグの種類を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。また、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されたときに送信されるので、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。また、リール停止コマンドは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに送信されるので、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞判定コマンドは、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態を特定可能なコマンドであり、設定変更状態の終了時及びゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メインCPU41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メインCPU41aの起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定開始コマンドは、設定変更状態の開始を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する際に送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメインCPU41の制御状態が初期化されるため、設定開始コマンドによりメインCPU41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
確認開始コマンドは、設定確認状態の開始を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に送信される。確認終了コマンドは、設定確認状態の終了を示すコマンドであり、設定確認状態の終了時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(ON/OFF)を示すコマンドであり、一定間隔毎に送信される。
これらコマンドのうち設定開始コマンド、RAM異常を示すエラーコマンド、復帰コマンドは、起動処理において割込が許可される前の段階で生成され、RAM41cの特別ワークに割り当てられた特定コマンド送信用バッファに格納され、直ちに送信される。
設定開始コマンド、RAM異常を示すエラーコマンド、復帰コマンド、操作検出コマンド以外のコマンドは、ゲーム処理においてゲームの進行状況に応じて生成され、RAM41cの特別ワークに設けられた通常コマンド送信用バッファに一時格納され、タイマ割込処理(メイン)中に実行されるコマンド送信処理において送信される。
操作検出コマンドは、コマンド送信処理が5回実行される毎に生成され、前述の特定コマンド送信用バッファに格納され、直ちに送信される。また、通常コマンド送信用バッファに未送信のコマンドが格納されている状態で操作検出コマンドの送信時期に到達した場合には、操作検出コマンドの送信を優先し、通常コマンド送信用バッファに格納されている未送信のコマンドは、次回のコマンド送信処理において送信されるようになっており、1度のコマンド送信処理において複数のコマンドが送信されることがないようになっている。
次に、メインCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブCPU91aは、メインCPU41aからのコマンドの送信を示すストローブ信号を入力した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
サブCPU91aは、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブCPU91aは、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブCPU91aは、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
特に、本実施例では、演出の実行中に賭数の設定操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、賭数が設定された旨を示すBETコマンドを受信したときに、実行中の演出を中止するようになっている。このため、遊技者が、演出を最後まで見るよりも次のゲームを進めたい場合には、演出がキャンセルされ、次のゲームを開始できるので、このような遊技者に対して煩わしい思いをさせることがない。また、演出の実行中にクレジットまたは賭数の精算操作がなされたとき、すなわちサブCPU91aが、ゲームの終了を示す遊技状態コマンドを受信した後、ゲームの開始を示す内部当選コマンドを受信する前に、払出開始コマンドを受信した場合には、実行中の演出を中止するようになっている。クレジットや賭数の精算を行うのは、遊技を終了する場合であり、このような場合に実行中の演出を終了させることで、遊技を終了する意志があるのに、不要に演出が継続してしまわないようになっている。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブCPU91aは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
本実施例では、図8及び図9に示すように、BB(RB)中を除いてRT(0)〜(6)のいずれかに制御される。
RT(0)は、BB終了後に移行し、RT(0)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、移行出目(2)(小役(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役を入賞ライン上に停止させることができない場合に入賞ライン上に停止する図柄の組合せであり、本実施例では「オレンジ−ベル−黒7/白7/BAR」、「黒7/白7/BAR−ベル−ベル」、「オレンジ−ベル−ベル」が相当する)が入賞ライン上に停止してRT(1)に移行するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してRT(2)に移行することで終了する。RT(0)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.30)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(0)では、リプレイ(1)単独では内部抽選の対象外となる。
RT(1)は、RT(0)において移行出目(2)が入賞ライン上に停止したとき、またはRT(2)〜(5)が規定ゲーム数の消化により終了したときに移行し、RT(1)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、リプレイ(1)が入賞してRT(3)に移行するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してRT(2)に移行するか、いずれかのチェリーが入賞してRT(4)に移行するか、移行出目(1)(チェリー(1)〜(3)のいずれかが当選し、かつ当選したチェリーを入賞ライン上に停止させることができない場合に入賞ライン上に停止する図柄の組合せであり、本実施例では「リプレイ−スイカ−リプレイ」が相当する)が入賞ライン上に停止してRT(5)に移行することで終了する。RT(1)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.30)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(1)では、リプレイ(1)単独では内部抽選の対象外となる。
RT(2)は、RT(0)(1)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例ではリプレイ(2)の入賞を契機とする場合には80G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合には100G)消化してRT(1)に移行することで終了する。RT(2)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.30)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
RT(3)は、RT(1)においてリプレイ(1)が入賞したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例では30G)消化してRT(1)に移行することで終了する。RT(3)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特に、RT(3)では、リプレイ(1)の当選確率がRT(0)〜(6)よりも高確率となり、リプレイGR(1)(2)が内部抽選の対象外となる。
RT(4)は、RT(1)においていずれかのチェリーが入賞したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例では5G)消化してRT(1)に移行することで終了する。RT(4)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特に、RT(4)では、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)の当選確率が全て高確率となる。
RT(5)は、RT(1)において移行出目(1)が入賞ライン上に停止したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(6)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例では3G)消化してRT(1)に移行することで終了する。RT(5)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特に、RT(5)では、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)の当選確率が全て高確率となる。
RT(6)は、RT(0)〜(5)においていずれかの特別役が当選したときに移行し、RT(6)に移行してからのゲーム数に関わらず、当選した特別役が入賞するまで継続し、当選した特別役が入賞してBB(RB)に移行することで終了する。RT(6)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/3.28)であり、RT(0)〜(2)より再遊技役の当選確率が高いが、RT(3)〜(5)よりは低く1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
これらRT(0)〜(5)における特別役(小役との同時当選を含む)の当選確率及び小役の当選確率は同一の確率であり、RT(6)では、特別役(小役との同時当選を含む)が抽選対象とならないが、小役の当選確率は、RT(0)〜(5)と同一確率である。
RT(0)〜(6)のうちRT(3)〜(5)は、再遊技役の当選確率がRT(0)〜(2)(6)よりも高く、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となるため、RT(0)〜(2)(6)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(3)〜(5)のうちRT(3)は、再遊技役の当選確率がRT(4)(5)とほぼ同一であるものの、規定ゲーム数が多いため、RT(4)(5)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(0)〜(2)は、再遊技役の当選確率がほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となるが、RT(1)は、リプレイ(1)、チェリーが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止することで遊技者にとって有利なRT(3)〜(5)へ移行することが期待できる(RT(0)(2)では、直接RT(3)〜(5)へ移行することがないのに対して、RT(1)ではリプレイ(1)、チェリーが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止することでRT(3)〜(5)へ移行することとなる)ため、RT(1)は、RT(0)(2)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(0)は、移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(3)〜(5)への移行が期待できるRT(1)へ移行することが期待できる(RT(2)では、100G消化するまではRT(1)へ移行することがないのに対して、RT(0)では移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(1)へ移行することとなる)ため、RT(0)は、RT(2)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(2)は、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となり、遊技者にとって有利なRT(3)〜(5)へ移行することが期待できないうえに、80Gまたは100G消化するまではRT(1)へも移行することがないため、RT(0)〜(5)に比較して相対的に不利な遊技状態となる。
また、RT(6)は、再遊技役の当選確率がRT(0)〜(2)よりも高確率であり、特別役に入賞するまで比較的メダルを減らさずに遊技できるため、RT(0)〜(2)に比較して相対的に有利な遊技状態であるが、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満であり、RT(3)〜(5)と比較すると相対的に不利な遊技状態である。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図8に示すように、RT(0)〜(5)のいずれかにおいていずれかの特別役が当選するとRT(6)に移行し、その後、当選した特別役が入賞してBBに移行し、BBが終了すると、RT(0)に移行する。
RT(0)は、いずれかの特別役が当選するか、移行出目(2)が入賞ラインに停止するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するまで継続し、いずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行し、移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(1)に移行し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することでRT(2)に移行する。
RT(1)は、いずれかの特別役が当選するか、リプレイ(1)〜(3)、チェリーのいずれかが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止するまで継続し、いずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行し、リプレイ(1)が入賞することでRT(3)に移行し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することでRT(2)に移行し、いずれかのチェリーが入賞することでRT(4)に移行し、移行出目(1)が入賞ラインに停止することでRT(5)に移行する。
RT(2)は、RT(2)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(リプレイ(2)の入賞を契機とする場合には80G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合には100G)消化することで再びRT(1)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行する。
RT(3)は、RT(3)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(30G)消化することで再びRT(1)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行する。
RT(4)は、RT(4)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(5G)消化することで再びRT(1)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行する。
RT(5)は、RT(5)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(3G)消化することで再びRT(1)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(6)に移行する。
移行出目(2)は、小役(1)〜(9)のいずれかが当選したときに、当選した小役の構成図柄の引込範囲外となるタイミングで左リールまたは右リールの停止操作がなされた場合、すなわち当選した小役を入賞させることができない場合に停止するため、BBの終了後に移行したRT(0)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役が入賞しなかった場合に、RT(1)に移行することとなる。前述のように小役(1)〜(9)が当選した場合に当選した小役を取りこぼす確率は8/9であり、取りこぼした場合には、必ず移行出目(2)が停止するので、RT(0)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合には、8/9の確率でRT(1)に移行する。
移行出目(1)は、いずれかのチェリーが当選したときに、当選した種類のチェリーの引込範囲外となるタイミングで左リールの停止操作がなされた場合、すなわち当選したチェリーを入賞させることができない場合に停止するため、RT(1)においていずれかのチェリーが当選し、かつ当選したチェリーが入賞しなかった場合に、RT(5)に移行することとなる。前述のようにいずれかのチェリーが当選した場合に当選したチェリーを取りこぼすと必ず移行出目(1)が停止するので、RT(1)においていずれかのチェリーが当選した場合には、RT(4)またはRT(5)のいずれかに必ず移行する。また、いずれかのチェリーが当選した場合に当選したチェリーが入賞する確率は1/3、取りこぼす確率は2/3であり、RT(1)においていずれかのチェリーが当選した場合には、1/3の確率でRT(4)に移行し、2/3の確率でRT(5)に移行する。
このように本実施例では、RT(1)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞し、RT(3)〜(5)への移行が期待できないRT(2)に移行しても、規定ゲーム数(リプレイ(2)の入賞を契機とする場合には80G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合には100G)消化することで、再びRT(3)〜(5)への移行が期待できるRT(1)に戻ることとなるため、RT(2)へ移行してもRT(1)に復帰することへの期待感を持続させることができる。
また、RT(0)〜(2)(特別役の非持越中)においていずれかの特別役が当選することで、RT(0)〜(2)よりも再遊技役の当選確率の高い、RT(6)へ移行することとなるため、再遊技役の出現頻度が高くなることにより特別役が当選していることへの期待感を高めることができる。
前述のように左リール及び右リールにおいて「黒7」と「白7」と「BAR」を同時に狙える停止操作位置が存在しないため、小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合には、その種類が分からなければ意図的に当選した小役(1)〜(9)を入賞させることは不可能であり、1/9の割合で当選した小役(1)〜(9)が入賞し、8/9の割合でいずれの役も入賞せず、この場合には必ず移行出目(2)が入賞ラインに停止することとなる。
これに対して本実施例のサブCPU91aは、小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合に、当選した小役の左リール及び右リールの構成図柄(小役(1)(4)(7)の当選時であれば左リールの構成図柄として「黒7」、小役(2)(5)(8)の当選時であれば左リールの構成図柄として「白7」、小役(3)(6)(9)の当選時であれば左リールの構成図柄として「BAR」、小役(1)〜(3)の当選時であれば右リールの構成図柄として「黒7」、小役(4)〜(6)の当選時であれば右リールの構成図柄として「白7」、小役(7)〜(9)の当選時であれば右リールの構成図柄として「BAR」)を報知する小役ナビを実行することが可能であり、小役ナビが実行されることにより、遊技者は当選した小役の左リール及び右リールの構成図柄を特定することが可能となり、報知された構成図柄の引込範囲内となるタイミングで左リール及び右リールの停止操作を行うことで小役(1)〜(9)を必ず入賞させることが可能となり、小役ナビが実行されない場合よりも多くのメダルを獲得することができるようになっている。
尚、小役ナビは、当選した小役の入賞条件となる左リール及び右リールの構成図柄を遊技者が認識可能なものであれば良く、当選した小役の種類を報知するものであっても良い。また、これらの報知は、液晶表示器51に表示された画像、LEDの点灯、音声の出力などで行えば良い。
また、前述のようにRT(0)(1)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞すると、RT(0)(1)が終了してRT(0)(1)よりも遊技者にとって不利なRT(2)に移行することとなる。リプレイ(2)はリプレイGR(1)(2)が当選した際に入賞する可能性があり、リプレイ(3)はリプレイGR(2)が当選した際に入賞する可能性がある。リプレイGR(1)が当選した場合には、左リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)が入賞することとなるが、左リール以外を第1停止とした場合にはリプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)の入賞を回避することが可能となる。一方で、リプレイGR(2)が当選した場合には、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなるが、左リールを第1停止とした場合にリプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)(3)の入賞を回避することが可能となる。
しかしながら、RT(0)(1)においてリプレイGR(1)またはリプレイGR(2)のいずれかが当選した場合に、その種類が分からなければ意図的にリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールを選択することはできず、1/2の割合でリプレイ(1)が入賞することとなる第1停止リールが選択されるが、1/2の割合でリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなる第1停止リールが選択され、RT(0)が終了してRT(2)に移行してしまうこととなる。
これに対してサブCPU91aは、RT(0)(1)においてリプレイGR(1)またはリプレイGR(2)のいずれかが当選した場合に、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リール(リプレイGR(1)の当選時であれば中リールまたは右リール、リプレイGR(2)の当選時であれば左リール)を報知する停止順ナビを実行することが可能であり、停止順ナビが実行されることにより、遊技者はリプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールを特定することが可能となり、報知されたリールを第1停止とすることでリプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避してリプレイ(1)を入賞させることが可能となり、RT(2)への移行を回避することができるようになっている。
図12は、停止順ナビの実行状況を示す図である。
まず、リプレイGR(1)またはリプレイGR(2)が当選した場合に、ゲームの開始と同時に「チャンス!!」と表示され、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨が報知され、次いで停止操作が有効となる前の段階で、リプレイGR(1)が当選している場合には「右から押せ!」と表示され、リプレイGR)(2)が当選している場合には「左から押せ!」と表示されることで、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールが特定可能に報知される。その後、遊技者が報知された順番でリールの停止操作を行い、リプレイ(1)が入賞した場合には、「GOOD!!」と表示され、リプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避した旨が報知されるようになっている。
尚、停止順ナビは、第1停止リールを遊技者が認識可能なものであれば良く、第1停止リールまたは停止順を示唆する画像などを液晶表示器51に表示することで報知するものや、対応するLEDの点灯、対応する音声の出力などによって報知するものであっても良い。
また、本実施例では、後述のようにRT(0)(1)においてナビ権利が付与されている場合に、停止順ナビが実行されるようになっているが、RT(0)(1)においてナビ権利が付与されていない場合であっても、リプレイGR(1)またはリプレイGR(2)が当選した場合には、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールの報知は行われないものの、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨を示すチャンスナビを実行するようになっている。
詳しくは、図12に示すように、リプレイGR(1)またはリプレイGR(2)が当選した場合に、停止順ナビと同様にゲームの開始と同時に「チャンス!!」と表示され、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨が報知され、次いで停止操作が有効となる前の段階で、「???」と表示されることで、第1停止リールの選択を遊技者に促す。その後、図13に示すように、遊技者が選択した順番でリールの停止操作を行い、リプレイ(1)が入賞した場合には、「GOOD!!」と表示され、リプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避した旨が報知される一方で、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞した場合には、「BAD!!」と表示され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避できなかった旨が報知されるようになっている。
サブCPU91aは、主にRT(0)(1)中においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(3)中において小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行することとなるが、原則として遊技者に対してナビ権利が付与されている場合において停止順ナビを実行する。
ナビ権利は、図10に示すように、ナビ権利1とナビ権利2とからなる。
ナビ権利1は、RT(1)に移行後、RT(3)に移行し、当該RT(3)が終了するか、RT(3)に移行せずにRT(2)に移行するか、いずれかの特別役が当選するまでの期間のうち、RT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、RT(3)において小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビが実行される権利である。
ナビ権利1は、複数付与することが可能であり、ナビ権利1が残っている状態でさらにナビ権利1が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。
ナビ権利1は、BB(1)〜(3)の当選時、RT(0)(4)(5)中のスイカ、チェリーの当選時にサブCPU91aが実行するナビ権利抽選1に当選することで付与される。ナビ権利抽選1では、0〜30個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利1を付与する。
この際、抽選契機によって、ナビ権利抽選1において当選するナビ権利1の個数の平均値が異なる確率で抽選しており、さらに、BB(3)の当選時においては、BB(3)がチェリーと同時に当選した場合と、BB(3)が単独で当選した場合と、でナビ権利抽選1において当選するナビ権利1の個数の平均値が異なる確率で抽選している。
詳しくは、BB(3)が単独で当選した場合、RT(4)(5)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、15〜30個の当選個数のいずれかから当選個数を決定するのに対して、BB(3)がチェリーと同時当選した場合やBB(1)(2)が当選した場合、RT(0)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、0〜15個の当選個数のいずれかから当選個数を決定する。このため、BB(3)が単独当選した場合、RT(4)(5)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、最低でも15個以上のナビ権利1が当選することとなるため、当選個数の平均値も最も高くなる。
また、BB(3)の単独当選時、RT(4)(5)中のスイカ、チェリー当選時以外では、BB(1)が当選した場合にナビ権利1の当選個数の平均値が最も高く、次いでBB(2)の当選時、BB(3)とチェリーの同時当選時、RT(0)中のスイカ、チェリー当選時の順でナビ権利1の当選個数の平均値が高くなる確率でナビ権利抽選1を行っている。
ナビ権利1が付与されている場合には、RT(1)に移行した際に、付与されているナビ権利1を1個減算し、RT(1)が終了するまでリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、その後、RT(3)に移行した場合には、当該RT(3)が規定ゲーム数の消化により終了するか、いずれかの特別役が当選するまで、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行する。その後、再びRT(1)に移行した際にナビ権利1が残っている場合には、再びナビ権利1を1個減算し、RT(1)において停止順ナビを、RT(3)において小役ナビをそれぞれ実行し、その後、ナビ権利1が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。
尚、ナビ権利1が付与されている場合には、RT(0)に移行後、RT(1)かRT(2)に移行するまでの期間においてリプレイGR(1)(2)が当選したときにも停止順ナビを実行するようになっており、このような場合には、停止順ナビに従って停止操作を行うことにより、RT(1)へ移行するまでの間、RT(2)へ移行してしまうことを回避できるようになっている。
また、ナビ権利1が付与されており、停止順ナビが実行されたにも関わらず、誤ってリプレイ(2)または(3)を入賞させてRT(2)へ移行させてしまった場合には、当該ナビ権利1は無効となるが、ナビ権利1が残っている場合には、以後、RT(1)に移行した際に再び残りのナビ権利1に基づいて停止順ナビを実行する。
ナビ権利2は、いずれかのBBが当選するまでの期間において、RT(1)でリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、RT(1)(3)で小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビが実行される権利である。本実施例においてBB(1)〜(3)の当選確率の合計は、約1/150であり、BB(1)〜(3)が当選するまでナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行されることとなるため、ナビ権利2は、RT(1)(3)の1セットで終了するうえにRT(3)でしか小役ナビが実行されないナビ権利1よりも有利度が高い。ナビ権利2も、複数付与することが可能であり、ナビ権利2が残っている状態でさらにナビ権利2が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。
ナビ権利2は、RT(4)(5)中のスイカ、チェリー当選時にのみサブCPU91aが実行するナビ権利抽選2に当選することで付与される。ナビ権利抽選2では、0〜11個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利2を付与する。
この際、抽選契機によって、ナビ権利抽選2において当選するナビ権利2の個数の平均値が異なる確率で抽選している。詳しくは、RT(4)(5)においてチェリーが当選したときよりもスイカが当選したときの方が当選するナビ権利2の個数の平均値が高くなる確率で抽選している。尚、本実施例においてRT(4)かRT(5)かによる違いはない。
ナビ権利2が付与されている場合には、ナビ権利2が付与されて最初にRT(1)に移行した際に、付与されているナビ権利2を1個減算し、次回BB(1)〜(3)が当選するまでRT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(1)(3)において小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行する。そして、次回BB(1)〜(3)の当選時に、さらにナビ権利2が残っている場合には、その後最初にRT(1)に移行した際に、再びナビ権利2を1個減算し、次回BB(1)〜(3)が当選するまで停止順ナビ、小役ナビを実行し、その後、ナビ権利2が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。
尚、ナビ権利2が付与されている場合には、ナビ権利1が付与されている場合と同様に、RT(0)に移行後、RT(1)かRT(2)に移行するまでの期間においてリプレイGR(1)(2)が当選したときにも停止順ナビを実行するようになっており、このような場合には、停止順ナビに従って停止操作を行うことにより、RT(1)へ移行するまでの間、RT(2)へ移行してしまうことを回避できるようになっている。
また、ナビ権利2が付与されており、停止順ナビが実行されたにも関わらず、誤ってリプレイ(2)または(3)を入賞させてRT(2)へ移行させてしまった場合でも、BB(1)〜(3)が当選するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行し、その後、再びRT(1)に移行した場合には、新たにナビ権利2を減算することなく、停止順ナビ、小役ナビを実行するようになっている。
また、RT(4)(5)中においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行うこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行い、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。
また、RT(1)に移行した際に、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されている場合には、まずナビ権利1よりも有利度の高いナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する。
このように本実施例では、ナビ権利1が付与された場合には、RT(1)(3)の1セットの期間において停止順ナビ、小役ナビを実行する一方、ナビ権利2が付与された場合には、RT(1)に移行後、RT(1)(3)のセット数に関わらず、BB(1)〜(3)が当選するまでの期間において停止順ナビ、小役ナビを実行することとなる。すなわち、付与されたナビ権利の種類に応じて停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の終了条件が異なることとなるため、ゲームが単調となってしまうことを防止できる。
また、本実施例においてBB(1)〜(3)の当選確率の合計は、約1/150であり、BB(1)〜(3)が当選するまでナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行されることとなり、ナビ権利2は、RT(1)(3)の1セットで終了するうえに、RT(3)しか小役ナビが実行されないナビ権利1よりも有利度、すなわちナビ権利に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の期待ゲーム数がナビ権利1よりも高く、その分、獲得できるメダル数の期待値も高くなる。このため、ナビ権利1とナビ権利2では、単に停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の終了条件が異なるだけでなく、実質的な遊技者にとっての有利度も異なるため、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、でさらにゲーム性に変化を持たせることができる。
尚、本実施例では、ナビ権利1が付与されている場合でも、ナビ権利2が付与されている場合でも、ともにRT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(3)(ナビ権利2ではRT(1)(3))において小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビが実行される構成であるが、ナビ権利1が付与されている場合と、ナビ権利2が付与されている場合と、でナビの対象となる役が異なる構成としても良い。
例えば、ナビ権利1が付与されている場合には、RT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(3)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行するのに対して、ナビ権利2が付与されている場合には、RT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(1)(3)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行しない構成としても良く、このような構成とした場合には、ナビ権利1が付与された場合には、停止順ナビの実行期間は短いものの、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利2が付与された場合よりも高くなる一方、ナビ権利2が付与された場合には、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利1が付与された場合よりも低いが、ナビ権利1が付与された場合よりも長い期間にわたり、有利な遊技状態を継続させることが可能となるので、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、でゲーム性に大きな変化を持たせることができる。
また、ナビ権利2が付与されている場合には、RT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(1)(3)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行するのに対して、ナビ権利1が付与されている場合には、RT(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(3)において小役GR(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行しない構成としても良く、このような構成とした場合には、ナビ権利1が付与された場合には、停止順ナビの実行期間が短く、さらに1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利2が付与された場合よりも低くなる一方、ナビ権利2が付与された場合には、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利1が付与された場合よりも高く、ナビ権利1が付与された場合よりも長い期間にわたり、有利な遊技状態を継続させることが可能となるので、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、で獲得が期待できるメダル数に大きな差を付けることが可能となり、さらにゲーム性に大きな変化を持たせることができる。
また、ナビ権利1が付与されている場合と、ナビ権利2が付与されている場合と、でナビの対象となる役が異なる構成であれば、ナビ権利1が付与されている場合の終了条件と、ナビ権利2が付与されている場合の終了条件と、が共通であっても、付与されたナビ権利の種類に応じてゲーム性に変化を持たせることが可能となるため、ゲームが単調となってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、RT(4)(5)においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行うこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行い、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。すなわちRT(4)(5)においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与される可能性のある共通の契機となるため、これら共通の契機となるRT(4)(5)中のスイカ、チェリーの当選により、ナビ権利を獲得することだけでなく、その種類に対しても注目させることができる。
また、本実施例では、ナビ権利1とナビ権利2の双方が当選した場合や、ナビ権利1またはナビ権利2が残っている状態で、他方のナビ権利が当選した場合など、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されることがあるが、この場合には、まず有利度の高いナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する。すなわち、まず、遊技者にとって有利度の高いナビ権利2から消化されることとなるため、例えば、遊技の時間が限られている場合であっても遊技者が被る損失を最小限に留めることができる。
また、本実施例では、ナビ権利2が付与されている場合に、停止順ナビが実行されたにも関わらず、誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(2)へ移行してしまった場合でも、BB(1)〜(3)が当選するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行し、その後、再びRT(1)に移行した場合には、新たにナビ権利2を減算することなく、停止順ナビ、小役ナビを実行するようになっており、このような場合にはRT(2)へ移行しなかった場合よりも遊技者にとっての有利度は低くなるものの、少なくとも小役ナビが一切実行されない状態よりも払出率の高い状態で遊技を行うことができる。
尚、本実施例では、小役の種類に応じて入賞させることが可能となる停止操作のタイミングが異なる構成とし、ナビ権利が付与されている状態において、小役の種類に応じて当該小役の構成図柄、すなわち当選した小役の入賞条件となる停止操作のタイミングを特定可能な情報を小役ナビにて報知する構成であるが、当選した小役の種類、または同時当選した小役の種類に応じて、払出期待値の高いリールの停止順が異なる構成とし、さらにナビ権利が付与されている状態において、当選した小役の種類、または同時当選した小役の種類に応じて払出期待値の高いリールの停止順を報知する構成としても良い。
また、本実施例では、リプレイGRの種類、すなわち同時当選する再遊技役の違いに応じて有利度の高い再遊技役(RT(2)への移行を回避可能な再遊技役)を入賞させる第1停止リールが異なる構成であり、さらにナビ権利が付与されている状態において、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能な第1停止リールを報知する停止順ナビを実行する構成であるが、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能な停止操作の順番が異なる構成とし、ナビ権利が付与されている状態において、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能な停止操作の順番を報知する停止操作の順番を報知する構成としても良い。
また、リプレイGRに応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能となる停止操作のタイミングが異なり、さらに有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能となる停止操作のタイミングとは異なるタイミングで停止操作を行った場合に、遊技者にとって不利な再遊技役(RT(2)への移行する再遊技役)が入賞する構成とし、ナビ権利が付与されている状態において、リプレイGRの種類に応じて有利度の高い再遊技役を入賞させることが可能な停止操作タイミングまたはそれを特定可能な情報を報知する構成としても良い。
また、本実施例では、前述のようにRT(0)においては、移行出目(2)が停止することでRT(1)へ移行することとなる。移行出目(2)は、小役(1)〜(9)が当選し、かつ当選した小役の構成図柄の引込範囲外のタイミングで停止操作を行うことで停止することとなるが、当選した小役の構成図柄の引込範囲内のタイミングで停止操作を行うと移行出目(2)を停止させることができない。
このため、サブCPU91aが、RT(0)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合に、移行出目(2)を停止させることが可能な停止操作のタイミングを特定可能に報知する構成(当選した小役の種類の報知など)としても良く、このような構成とすることで、RT(0)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合に、遊技者は移行出目(2)を停止させることが可能な停止操作のタイミングを特定することが可能となり、報知された情報に基づき停止操作を行うことで移行出目(2)を停止させることが可能となり、報知されない場合よりも早い段階でRT(1)に移行させることができる。
また、本実施例では、RT(1)においていずれかのチェリーが入賞した場合にRT(4)に移行し、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合にRT(5)に移行する。そして、RT(1)では、ナビ権利抽選が実行されることがないのに対して、RT(4)(5)においてはチェリーまたはスイカが当選することで、ナビ権利抽選1、2を実行するようになっており、さらに、RT(4)(5)からは、RT(2)へ移行することがなく、特別役が当選した場合を除いて規定ゲーム数の消化後に再びRT(1)へ移行するので、ナビ権利が付与されていないままRT(1)へ移行した場合であっても、実際にRT(2)へ移行するまでは、ナビ権利が付与され、その後、遊技者にとって有利なRT(3)へ移行することへの期待感を持続させることができる。
尚、本実施例では、RT(1)においてナビ権利抽選が実行されないのに対して、RT(4)(5)では、ナビ権利抽選が実行される可能性のある構成であるが、少なくともRT(1)よりも有利な条件でナビ権利が付与される構成であれば、上記と同様の効果が得られるものであり、例えば、RT(4)(5)においてRT(1)よりもナビ権利抽選の抽選条件が成立する確率が高い構成としたり、RT(4)(5)においてRT(1)よりもナビ権利抽選においてナビ権利の当選確率が高い構成としても良い。
また、本実施例では、RT(4)(5)においてスイカ、チェリーが当選したときにナビ権利抽選を実行する構成であるが、RT(4)(5)へ移行することで他の遊技状態よりも当選確率が高くなるリプレイGR(1)(2)の当選時にナビ権利抽選を実行する構成としても良く、このような構成とすることによりRT(4)(5)においてナビ権利抽選が実行される可能性が高まるため、RT(4)(5)へ移行することによりナビ権利が付与されることへの期待感を効果的に高めることができる。
また、RT(4)(5)へ移行することで他の遊技状態よりも当選確率が高くなるリプレイGR(1)(2)の当選時にナビ権利抽選を実行する構成とした場合には、リプレイ(1)が入賞したか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したか、によってナビ権利の当選確率が異なる確率(0%を含む)でナビ権利抽選を実行したり、ナビ権利の当選個数の平均値が異なる確率でナビ権利抽選を実行するようにしても良く、このような構成とすることで、遊技者が選択した停止操作に応じてナビ権利の当選確率や当選個数が変化することとなるため、一層興趣を高めることができる。
また、本実施例では、RT(4)(5)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してもRT(2)へ移行しない構成であるが、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(1)(2)を抽選対象としない構成としても良い。
また、RT(1)からRT(4)またはRT(5)へ移行する契機となるいずれかのチェリーが当選した場合には、リールの停止操作の順番や停止操作のタイミングに関わらず、必ずチェリーが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止し、ナビ権利抽選1、2が実行されるRT(4)またはRT(5)のいずれかに移行することとなるため、RT(4)(5)へ移行する契機となるいずれかのチェリーが当選した場合には、遊技者の技量に関わらず、RT(4)(5)へ移行することに伴う利益を受けることができる。
また、RT(1)からRT(4)またはRT(5)へ移行する契機となるチェリーは、特別役と同時に当選する可能性があるため、いずれかのチェリーが入賞したり、移行出目(1)が入賞ラインに停止することで、ナビ権利抽選が実行される可能性のあるRT(4)(5)へ移行することだけでなく、特別役が当選していることに対しても期待させることができる。
また、RT(1)においていずれかのチェリーが当選し、当選したチェリーが入賞した場合でも、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合でも、ナビ権利抽選が実行される可能性のあるRT(4)(5)へ移行することとなるが、チェリーが入賞した場合には5ゲームのRT(4)に移行するのに対して、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合には、RT(4)よりもゲーム数の少ない3ゲームのRT(5)に移行する。そして、RT(4)においてもRT(5)においてもチェリー、スイカが当選する確率は同じであり、その際のナビ権利の当選確率も同じであるため、よりゲーム数の多いRT(4)の方がRT(5)よりナビ権利抽選が実行される可能性が高い。このため、RT(4)へ移行してもRT(5)へ移行してもともにナビ権利抽選が実行される可能性があるが、RT(4)へ移行した場合と、RT(5)へ移行した場合と、でナビ権利抽選が実行される可能性が変化することとなるため、ゲーム性に変化を持たせることが可能となる。
尚、本実施例では、RT(4)とRT(5)のゲーム数が異なることによって遊技者にとっての有利度を変化させる構成であるが、例えば、移行契機の異なるRT(4)とRT(5)のうち、一方の抽選契機と他方の抽選契機を異なる契機(一方は、毎ゲーム、他方は、小役の当選とするなど)とすることで有利度を変化させる構成としても良いし、一方が他方よりもナビ権利抽選の当選確率が高い構成としたり、一方が他方よりもナビ権利抽選における当選個数の平均値が高くなる確率で抽選する構成としたりすることで有利度を変化させるようにしても良く、これらの構成であっても上記と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、BBの終了後、直ちにRT(1)へ移行するのではなく、まずRT(0)に移行し、RT(0)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞せずに、移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(1)へ移行する。そして、ナビ権利が付与されている場合には、RT(0)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避可能となる一方、ナビ権利が付与されていない場合には、RT(0)においてリプレイGR(1)(2)が当選しても停止順ナビは実行されず、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を確実に回避することはできない。
このため、ナビ権利が付与されていない場合には、BBの終了後、RT(0)からRT(1)へ移行することなくRT(2)へ移行することが多く、偶然によりRT(3)へ移行する可能性は低くなり、ナビ権利が付与されているか否かによって、遊技者の利益に明確な差を出すことができる。
また、本実施例では、RT(0)においてチェリーやスイカが当選した場合にもナビ権利抽選1が実行されるようになっており、ナビ権利が付与される可能性があるため、ナビ権利が付与されていないままBBが終了し、RT(0)へ移行した場合でも、その後、ナビ権利が付与され、RT(1)に移行し、さらに遊技者にとって有利なRT(3)へ移行することへの期待感を持たせることができる。
尚、本実施例では、RT(1)においてナビ権利抽選が実行されないのに対して、RT(0)では、ナビ権利抽選が実行される可能性のある構成であるが、少なくともRT(1)よりも有利な条件でナビ権利が付与される構成であれば、上記と同様の効果が得られるものであり、例えば、RT(0)においてRT(1)よりもナビ権利抽選の抽選条件が成立する確率が高い構成としたり、RT(0)においてRT(1)よりもナビ権利抽選においてナビ権利の当選確率が高い構成としても良い。
また、RT(0)では、小役(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役を入賞させることができなかった場合に入賞ラインに停止する移行出目(2)が停止することで、RT(1)に移行するようになっており、RT(0)において移行出目(2)が停止可能となる小役(1)〜(9)のいずれかが当選したものの、移行出目(2)が停止せず、RT(1)へ移行しなかった場合であっても、当選した小役が入賞することとなるため、RT(1)への移行が遅れることによる遊技者の不利益を軽減できる。一方で、小役を取りこぼすことは遊技者にとって不利益であるが、小役を取りこぼした際にRT(0)よりも有利なRT(1)へ移行することとなるため、小役を取りこぼしたことによる遊技者の不利益も軽減できる。
また、RT(0)からRT(1)への移行契機となる移行出目(2)が、RT(1)(3)において小役ナビによる報知の対象となる小役(1)〜(9)が当選し、かつ当選した小役を入賞させることができなかった場合に停止する停止態様であるため、役の種類を増やすことなく、ナビ権利が付与されるか否かによって有利度を変化させるための役と、RT(0)からRT(1)への移行契機となる移行出目(2)と、を設けることができる。
本実施例においてサブCPU91aは、BB終了時においてナビ権利の当選個数を報知することが可能である。
ナビ権利の当選個数は、必ずしも報知されるものではなく、当選個数を報知するか否かは、BB終了時において行う当選個数報知抽選1において決定し、報知すると決定した場合にのみ当選個数を報知する。
当選個数報知抽選1では、ナビ権利の当選個数に応じて報知するか否かを決定する。
図11(a)は、当選個数報知抽選1に用いる当選個数対応テーブルAを示す図であり、当選個数報知抽選1では、ナビ権利1の権利数が1〜5であるとき(ナビ権利2の権利数が1〜2であるとき)には、ナビ権利1(ナビ権利2)の権利数を80%の割合で報知すると決定し、20%の割合で報知しないと決定する。また、ナビ権利1の権利数が6〜10であるとき(ナビ権利2の権利数が3〜5であるとき)には、ナビ権利1(ナビ権利2)の権利数を50%の割合で報知すると決定し、50%の割合で報知しないと決定する。また、ナビ権利1の権利数が11以上であるとき(ナビ権利2の権利数が6以上であるとき)には、ナビ権利1(ナビ権利2)の権利数を10%の割合で報知すると決定し、90%の割合で報知しないと決定する。
このように、ナビ権利の当選個数を、当選個数が少ない程、高い割合で報知すると決定され、当選個数が多い程、高い割合で報知しないと決定される。これにより、ナビ権利の当選個数が少ないときに、高い割合で報知されることにより、当選個数が少ない場合には、ナビ権利が当選したことを遊技者に認識させ安心させることができる。一方、当選個数が多い場合に、高い割合で報知されないことにより、遊技者が認識している当選個数よりも実際には多くのナビ権利が当選している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
また、当選個数報知抽選1でナビ権利の当選個数を報知すると決定された場合には、ナビ権利の当選個数が必ずしも正確に報知されるものではなく、実際の当選個数よりも少ない当選個数が報知されることがある。
当選個数を正確に報知するか否かは、当選個数報知抽選1において当選個数を報知すると決定した場合に行う当選個数報知抽選2において決定し、正確に報知すると決定した場合には正確な当選個数を報知し、正確に報知しないと決定した場合には実際の当選個数よりも少ない当選個数を報知する。
当選個数報知抽選2では、今回当選した当選個数及び既に付与されている権利数に応じて正確に報知するか否かを決定する。
図11(b)は、当選個数報知抽選2に用いる当選個数対応テーブルBを示す図であり、当選個数報知抽選2では、ナビ権利1の当選個数が1の場合(ナビ権利2の当選個数が1の場合)には、既に付与されているナビ権利1(ナビ権利2)の権利数に関わらず、100%の割合で実際の当選個数−0の当選個数、すなわち正確な当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5(ナビ権利2の当選個数が2〜5)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が0〜2の場合)に、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、70%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5(ナビ権利2の当選個数が2〜5)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が3〜5の場合)に、50%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が2〜5(ナビ権利2の当選個数が2〜5)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が6以上の場合)に、90%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10(ナビ権利2の当選個数が6〜8)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が0〜2の場合)に、10%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、20%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、70%の割合で当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10(ナビ権利2の当選個数が6〜8)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が3〜5の場合)に、20%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が6〜10(ナビ権利2の当選個数が6〜8)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が6以上の場合)に、50%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、20%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15(ナビ権利2の当選個数が9〜11)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が0〜5の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が0〜2の場合)に、10%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、90%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15(ナビ権利2の当選個数が9〜11)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が6〜10の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が3〜5の場合)に、10%の割合で実際の当選個数−5の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、50%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
ナビ権利1の当選個数が11〜15(ナビ権利2の当選個数が9〜11)であり、既に付与されているナビ権利1の権利数が11以上の場合(既に付与されているナビ権利2の権利数が6以上の場合)に、30%の割合で実際の当選個数−5の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−3の当選個数を報知すると決定し、30%の割合で実際の当選個数−1の当選個数を報知すると決定し、10%の割合で実際の当選個数−0の当選個数を報知すると決定する。
このように、当選個数が少ない程、高い割合で実際の当選個数あるいは実際の当選個数により近い当選個数が報知されるように決定され、当選個数が多い程、高い割合で実際の当選個数よりもより少ない当選個数が報知されるように決定される。これにより、当選個数が少ないときに、高い割合で正確に報知することにより、当選個数が少ない場合にはナビ権利が当選していることを遊技者に認識させ安心させることができる。一方、当選個数が多いときに、高い割合で実際の当選個数よりも少ない当選個数が報知されることにより、遊技者が認識している当選個数よりも実際には多くのナビ権利が当選している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
尚、本実施例では、ナビ権利の当選個数を報知する構成であるが、ナビ権利の残存数を報知する構成としても良く、この場合にも、実際の残存数よりも少ない残存数を報知することにより、報知されている残存数よりも多くのナビ権利が付与されていることに対する期待感を持たせることができる。
また、この場合には、ナビ権利の残存数が少ないほどその残存数を正確に報知し、ナビ権利の残存数が多いほど実際の残存数よりも少ない残存数を報知することが好ましく、このようにすることで、遊技者が認識している残存数よりも実際には多くのナビ権利が残存している可能性を高めることができ、期待感をより持続させることができる。
尚、ナビ権利の残存数を実際の残存数よりも少なく報知する場合においては、ナビ権利の残存数が一度報知された後、再びナビ権利の残存数を報知する場合であれば、既に報知されたナビ権利の残存数から消化した権利数を減算した値以上の残存数が報知されることが好ましく、このようにすることで、ナビ権利を消化していないにも関わらず、報知されたナビ権利の権利数が減少してしまうことを防止できる。
本実施例においてサブCPU91aは、RT(0)〜(6)のうちRT(3)〜(6)を除いて、共通の通常演出を行い、RT(3)においては、RT(3)に特有のRT(3)中演出を行い、RT(4)(5)においては、RT(4)(5)に特有のナビ権利高確中演出を行い、RT(6)においては、特別役の当選が告知されるまでは、RT(6)に移行した際、すなわち特別役が当選した際に滞在していたRTの種類に応じた演出(RT(0)〜(2)であれば通常演出、RT(3)であればRT(3)中演出、RT(4)(5)であればナビ権利高確中演出)を維持し、特別役の当選が告知された後は、確定演出を行うようになっている。
RT(0)〜(2)において実行される通常演出は、図12、図14、図15に示すように、ゲーム開始前の背景画像及びゲーム中においてチャンスナビや停止順ナビなどの特定の演出が実行されていない状態での背景画像が共通となるため、通常演出が実行されている場合には、RT(0)〜(2)に滞在していることは判別できるものの、RT(0)に滞在しているのか、RT(1)に滞在しているのか、RT(3)に滞在しているのか、を判別することが演出の違いからは判別できないようになっている。
そしてサブCPU91aは、前述のようにRT(0)(1)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(1)(2)が当選した場合に、ナビ権利が付与されている場合には、停止順ナビを実行し、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨に加え、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールが報知される一方で、ナビ権利が付与されていない場合には、チャンスナビを実行し、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨だけが報知されるようになっている。
また、サブCPU91aは、RT(2)において、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選した場合に、チャンスナビまたは停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビを実行するようになっている。尚、本実施例では、RT(2)においてリプレイGR(2)、リプレイGR(3)は、必ず特別役と同時に当選する構成であるため、RT(2)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が単独で当選してチャンスナビや疑似停止順ナビが実行されることはなく、RT(2)においてチャンスナビや疑似停止順ナビが実行される場合には、必ず特別役が当選していることとなる。
図14は、疑似停止順ナビの実行状況を示す図であり、図15は、RT(2)におけるチャンスナビの実行状況を示す図である。
疑似停止順ナビは、RT(2)においてリプレイGR(3)が当選した場合に、図14に示すように、停止順ナビと同様に、ゲームの開始と同時に「チャンス!!」と表示され、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨が報知され、次いで停止操作が有効となる前の段階で、「右から押せ!」または「左から押せ!」と表示されることで、第1停止リールが特定可能に報知される。リプレイGR(3)が当選した場合には、必ずリプレイ(2)かリプレイ(3)が入賞するため、リプレイ(1)が入賞することとなる第1停止リールは存在しないが、停止順ナビと同様に推奨する第1停止リールが報知される。その後、遊技者が報知された順番でリールの停止操作を行っても、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなり、全てのリールが停止した時点で「あれっ!!」と表示され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避できなかった旨が報知されるようになっている。そして、疑似停止順ナビの実行された次のゲームの開始と同時に「やった〜!」と表示され、特別役の当選が報知される。
RT(2)におけるチャンスナビは、RT(2)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選した場合に、図15に示すように、RT(1)のチャンスナビと同様に、ゲームの開始と同時に「チャンス!!」と表示され、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨が報知され、次いで停止操作が有効となる前の段階で、「???」と表示されることで、第1停止リールの選択を遊技者に促す。リプレイGR(3)が当選した場合には、必ずリプレイ(2)かリプレイ(3)が入賞するため、リプレイ(1)が入賞することとなる第1停止リールは存在しないため、その後、遊技者がどの停止順を選択して停止操作を行っても、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなり、全てのリールが停止した時点で「BAD!!」と表示され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避できなかった旨が報知されるようになっている。そして、RT(2)においてチャンスナビの実行された次のゲームの開始と同時に「ちょっと待った!」と表示され、特別役の当選が報知される。
また、リプレイGR(2)が当選した場合には、リプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞しないこともあるが、この場合には、RT(1)のチャンスナビと同様に「GOOD!!」と表示され、リプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避した旨が報知され、この場合でも、次のゲームの開始と同時に特別役の当選が報知される。
このように本実施例では、RT(0)(1)においてリプレイ(2)やリプレイ(3)が入賞すると、RT(0)(1)よりも遊技者にとって不利なRT(2)へ移行する一方で、RT(2)においてリプレイ(2)やリプレイ(3)が入賞しても、RT(0)(1)と異なり、現在の遊技状態よりも遊技者にとって不利な遊技状態へ移行することはないが、RT(0)(1)に制御されていも、RT(2)に制御されていてもともに通常演出が実行されることで、RT(0)(1)に滞在しているのか、RT(2)に滞在しているのか、を遊技者が認識しづらいようになっている。
そして、RT(0)(1)では、RT(2)へ移行することとなるリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)が当選した場合に、停止順ナビまたはチャンスナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知されるのに対して、RT(2)では、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)と特別役が同時に当選した場合にのみ、チャンスナビまたは停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知されるようになっており、RT(2)においてチャンスナビや疑似停止順ナビが実行された場合には、その時点で特別役の当選が確定することとなるが、前述のように、現在の遊技状態がRT(0)(1)であるか、RT(2)であるか、が演出からは判断できない。
このため、チャンスナビや停止順ナビまたは疑似停止順ナビによってリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合、すなわちRT(0)(1)に滞在していればそれよりも遊技者にとって不利なRT(2)へ移行することとなる状況であっても、特別役の当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。
尚、本実施例では、RT(2)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)(3)が必ず特別役と同時に当選する構成であるが、リプレイGR(2)(3)が単独で当選する構成であっても良く、この場合には、RT(2)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が単独で当選した場合には、チャンスナビや疑似停止順ナビは実行せず、RT(2)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が特別役と同時に当選した場合にのみチャンスナビや疑似停止順ナビを実行する構成とすることで、上記と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、RT(2)に移行後、一義的に決められた規定ゲーム数の消化によりRT(1)に移行するのではなく、RT(2)に移行後、当該RT(2)に移行した契機がリプレイ(2)の入賞であるか、リプレイ(3)の入賞であるか、に応じて、80G消化した場合にRT(1)に移行する場合と、100G消化した場合に移行する場合と、があり、RT(2)からRT(1)へ移行したことを把握しづらくなるため、チャンスナビや停止順ナビまたは疑似停止順ナビによってリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
また、本実施例では、停止操作の順番や停止操作のタイミングに関わらず必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するリプレイGR(3)と特別役が同時に当選するようになっており、リプレイGR(3)とともに特別役が同時に当選した場合には、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなり、このような状況ではリプレイ(2)またはリプレイ(3)を取りこぼすことがないため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感をより効果的に高めることができる。
また、本実施例では、特別役のうちBB(1)のみ、リプレイGR(2)と同時当選することがあり、この場合には、左リールを第1停止リールとした場合に、リプレイ(1)が入賞することとなる。このため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞せず、リプレイ(1)が入賞した場合でも、特別役の当選が否定されることがなく、特別役の当選に対しても期待させることができるうえに、この場合に特別役に当選していれば、BB(3)よりも多くのメダルの獲得が期待できるBB(1)の当選が確定するため、特別役の当選に対する期待感も効果的に高めることができる。
尚、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するリプレイGR(3)のみが特別役と同時に当選する構成としても良く、このような構成とすることで、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感をより確実に高めることができる。
また、本実施例では、RT(0)(1)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに、ナビ権利が付与されている場合には、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避する第1停止リールを特定可能な停止順ナビを実行し、ナビ権利が付与されていない場合には、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性がある旨を報知するチャンスナビを実行するのに対して、RT(2)においてリプレイGR(3)が当選したときには、ナビ権利が付与されているか否かに関わらず、停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビを実行することが可能である。この場合には、疑似停止順ナビによって指示された第1停止リールを選択してもリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することで、特別役の当選が確定することとなるため、意外性をもって特別役の当選を遊技者に認識させることができる。
さらにRT(2)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選したときには、ナビ権利が付与されているか否かに関わらず、チャンスナビを実行することが可能であり、この場合には、RT(1)においてナビ権利が付与されていない場合と同様に、チャンスナビが実行されるため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞した場合に、RT(0)(1)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまったのか、RT(2)において特別役とともにリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選してリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したのか、を判別することが困難であるため、チャンスナビが実行されてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本実施例では、停止順ナビを実行する場合にも疑似停止順ナビを実行する場合にも同一態様の演出が実行され、遊技者からは一切判別できない構成であるが、少なくとも停止順ナビと、疑似停止順ナビと、で演出の態様が類似しており、遊技者からの判別が困難な構成であれば良く、必ずしも同一態様である必要はない。RT(0)(1)におけるチャンスナビとRT(2)におけるチャンスナビも同様である。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
更に、流路切替ソレノイド30や投入メダルセンサ31など、メダルの投入機構に加えて、遊技球の取込を行う球取込装置、球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出スイッチを設けるとともに、ホッパーモータ34bや払出センサ34cなど、メダルの払出機構に加えて、遊技球の払出を行う球払出装置、球払出装置により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチを設け、メダル及び遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球が払い出されるスロットマシンに適用しても良い。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例2について説明する。尚、本実施例のスロットマシンの構成は、前述した実施例1と同一の構成を含むため、ここでは異なる点について主に説明する。
前述した実施例1では、遊技状態がRT(0)〜(6)、RB(BB)からなる構成であったが、本実施例では、図18に示すように、遊技状態がRT(00)〜(05)、RB(BB)からなる。
遊技状態がRT(00)であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイGR(2)、BB(1)+リプレイGR(3)、BB(1)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(2)、BB(2)+リプレイGR(3)、BB(2)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(3)、BB(3)+リプレイGR(3)、BB(3)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT(01)〜(04)であれば、BB(1)、BB(1)+リプレイGR(2)、BB(1)+リプレイGR(3)、BB(1)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(2)、BB(2)+リプレイGR(3)、BB(2)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、BB(3)、BB(3)+リプレイGR(3)、BB(3)+チェリー(1)+チェリー(2)+チェリー(3)、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役となる。
遊技状態がRT(05)であれば、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)、チェリー(1)、チェリー(2)、チェリー(3)、スイカ、小役(1)、小役(2)、小役(3)、小役(4)、小役(5)、小役(6)、小役(7)、小役(8)、小役(9)が内部抽選の対象役となる。
本実施例では、図17及び図18に示すように、BB(RB)中を除いてRT(00)〜(05)のいずれかに制御される。
RT(00)は、BB終了後に移行し、RT(00)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選してRT(05)に移行するか、移行出目(2)が入賞ライン上に停止してRT(01)に移行するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してRT(02)に移行することで終了する。RT(00)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.30)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。また、RT(00)では、リプレイ(1)単独では内部抽選の対象外となる。
RT(01)は、RT(0)において移行出目(2)が入賞ライン上に停止したとき、またはRT(02)〜(04)が規定ゲーム数の消化により終了したときに移行し、RT(01)に移行してからのゲーム数に関わらず、いずれかの特別役が当選してRT(05)に移行するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してRT(02)に移行するか、いずれかのチェリーが入賞してRT(03)に移行するか、移行出目(1)が入賞ライン上に停止してRT(04)に移行することで終了する。RT(01)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特にRT(01)においては、1/2の割合でリプレイ(1)が入賞し、1/2の割合でリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなるリプレイGR(1)(2)の当選確率がRT(00)よりも高確率となる。
RT(02)は、RT(00)(01)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(05)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例ではリプレイ(2)の入賞を契機とする場合に100G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合に200G)消化してRT(01)に移行することで終了する。RT(02)における再遊技役の当選確率は、通常確率(約1/7.30)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
RT(03)は、RT(01)においていずれかのチェリーが入賞したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(05)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例では5G)消化してRT(01)に移行することで終了する。RT(03)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特に、RT(04)では、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)の当選確率が全て高確率となる。
RT(04)は、RT(01)において移行出目(1)が入賞ライン上に停止したときに移行し、いずれかの特別役が当選してRT(05)に移行するか、規定ゲーム数(本実施例では3G)消化してRT(01)に移行することで終了する。RT(04)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/1.46)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となる。特に、RT(04)では、リプレイ(1)、リプレイGR(1)、リプレイGR(2)の当選確率が全て高確率となる。
RT(05)は、RT(00)〜(04)においていずれかの特別役が当選したときに移行し、RT(05)に移行してからのゲーム数に関わらず、当選した特別役が入賞するまで継続し、当選した特別役が入賞してBB(RB)に移行することで終了する。RT(05)における再遊技役の当選確率は、高確率(約1/3.28)であり、RT(00)(02)より再遊技役の当選確率が高いが、RT(01)(03)(04)よりは低く1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となる。
これらRT(00)〜(04)における特別役(小役との同時当選を含む)の当選確率及び小役の当選確率は同一の確率であり、RT(05)では、特別役(小役との同時当選を含む)が抽選対象とならないが、小役の当選確率は、RT(00)〜(04)と同一確率である。
RT(00)〜(05)のうちRT(01)(03)(04)は、再遊技役の当選確率がRT(00)(02)(05)よりも高く、1ゲームあたりのメダルの払出率が1以上となるため、RT(00)(02)(05)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(00)は、再遊技役の当選確率がRT(02)とほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となるが、移行出目(2)が停止することで遊技者にとって有利なRT(01)へ移行することが期待できる(RT(02)では、500ゲーム消化したとき以外は、RT(01)へ移行することがないのに対して、RT(00)では移行出目(2)が停止することによりRT(01)へ移行することとなる)ため、RT(02)に比較して相対的に有利な遊技状態となる。
また、RT(02)は、再遊技役の当選確率がRT(00)とほぼ同じ確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率が1未満となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT(00)とほぼ同じであるが、遊技者にとって有利なRT(01)へ移行することが期待できないため、RT(00)に比較して相対的に不利な遊技状態となる。
また、RT(05)は、再遊技役の当選確率がRT(00)(02)よりも高確率であり、特別役に入賞するまで比較的メダルを減らさずに遊技できるため、RT(00)(02)に比較して相対的に有利な遊技状態であるが、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満であり、RT(01)と比較すると相対的に不利な遊技状態である。
ここで本実施例の遊技状態の移行状況について説明すると、図17に示すように、RT(00)〜(04)のいずれかにおいていずれかの特別役が当選するとRT(05)に移行し、その後、当選した特別役が入賞してBBに移行し、BBが終了すると、RT(00)に移行する。
RT(00)は、いずれかの特別役が当選するか、移行出目(2)が入賞ラインに停止するか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するまで継続し、いずれかの特別役が当選することでRT(05)に移行し、移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(01)に移行し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することでRT(02)に移行する。
RT(01)は、いずれかの特別役が当選するか、リプレイ(2)(3)、チェリーのいずれかが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止するまで継続し、いずれかの特別役が当選することでRT(05)に移行し、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することでRT(02)に移行し、いずれかのチェリーが入賞することでRT(03)に移行し、移行出目(1)が入賞ラインに停止することでRT(04)に移行する。
RT(02)は、RT(02)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(リプレイ(2)の入賞を契機とする場合は100G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合は200G)消化することで再びRT(01)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(05)に移行する。
RT(03)は、RT(03)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(5G)消化することで再びRT(01)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(05)に移行する。
RT(04)は、RT(04)へ移行後、いずれの特別役にも当選せずに規定ゲーム数(3G)消化することで再びRT(01)に戻り、規定ゲーム数消化する前にいずれかの特別役が当選することでRT(05)に移行する。
このように本実施例では、遊技者にとって有利なRT(01)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞し、RT(01)よりも相対的に不利な遊技状態であるRT(02)に移行しても、規定ゲーム数(リプレイ(2)の入賞を契機とする場合は100G、リプレイ(3)の入賞を契機とする場合は200G)消化することで、再びRT(01)に戻ることとなるため、RT(02)へ移行してもRT(01)に復帰することへの期待感を持続させることができる。
前述のようにRT(00)(01)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞すると、RT(00)(01)が終了してRT(00)(01)よりも遊技者にとって不利なRT(02)に移行することとなる。リプレイ(2)はリプレイGR(1)(2)が当選した際に入賞する可能性があり、リプレイ(3)はリプレイGR(2)が当選した際に入賞する可能性がある。リプレイGR(1)が当選した場合には、左リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)が入賞することとなるが、左リール以外を第1停止とした場合にはリプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)の入賞を回避することが可能となる。一方で、リプレイGR(2)が当選した場合には、中リールまたは右リールを第1停止とした場合に、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなるが、左リールを第1停止とした場合にリプレイ(1)が入賞し、リプレイ(2)(3)の入賞を回避することが可能となる。
しかしながら、RT(00)(01)においてリプレイGR(1)またはリプレイGR(2)のいずれかが当選した場合に、その種類が分からなければ意図的にリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールを選択することはできず、1/2の割合でリプレイ(1)が入賞することとなる第1停止リールが選択されるが、1/2の割合でリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなる第1停止リールが選択され、RT(00)(01)が終了してRT(02)に移行してしまうこととなる。
これに対してサブCPU91aは、RT(00)(01)においてリプレイGR(1)またはリプレイGR(2)のいずれかが当選した場合に、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールを報知する停止順ナビを実行することが可能であり、停止順ナビが実行されることにより、遊技者はリプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールを特定することが可能となり、報知されたリールを第1停止とすることでリプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避してリプレイ(1)を入賞させることが可能となり、RT(02)への移行を回避することができるようになっている。
また、本実施例では、後述のようにRT(00)(01)においてナビ権利が付与されている場合に、停止順ナビが実行されるようになっているが、RT(00)(01)においてナビ権利が付与されていない場合であっても、リプレイGR(1)またはリプレイGR(2)が当選した場合には、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールの報知は行われないものの、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨を示す実施例1と同様のチャンスナビを実行するようになっている。
サブCPU91aは、主にRT(00)(01)中においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、RT(01)中において小役(1)〜(9)が当選したときに実施例1で説明した小役ナビを実行することとなるが、原則として遊技者に対してナビ権利が付与されている場合において停止順ナビ、小役ナビを実行する。
本実施例においてナビ権利は、図19に示すように、ナビ権利1とナビ権利2とからなる。
ナビ権利1は、RT(01)において30ゲーム間にわたり、リプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビが実行される権利である。ナビ権利1は、複数付与することが可能であり、ナビ権利1が残っている状態でさらにナビ権利1が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。
ナビ権利1は、BB(1)〜(3)の当選時、RT(00)(03)(04)中のスイカ、チェリーの当選時にサブCPU91aが実行するナビ権利抽選1に当選することで付与される。ナビ権利抽選1では、0〜30個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利1を付与する。
この際、抽選契機によって、ナビ権利抽選1において当選するナビ権利1の個数の平均値が異なる確率で抽選しており、さらに、BB(3)の当選時においては、BB(3)がチェリーと同時に当選した場合と、BB(3)が単独で当選した場合と、でナビ権利抽選1において当選するナビ権利1の個数の平均値が異なる確率で抽選している。
詳しくは、BB(3)が単独で当選した場合、RT(03)(04)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、15〜30個の当選個数のいずれかから当選個数を決定するのに対して、BB(3)がチェリーと同時当選した場合やBB(1)(2)が当選した場合、RT(00)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、0〜15個の当選個数のいずれかから当選個数を決定する。このため、BB(3)が単独当選した場合、RT(03)(04)中にスイカ、チェリーが当選した場合には、最低でも15個以上のナビ権利1が当選することとなるため、当選個数の平均値も最も高くなる。
また、BB(3)の単独当選時、RT(03)(04)中のスイカ、チェリー当選時以外では、BB(1)が当選した場合にナビ権利1の当選個数の平均値が最も高く、次いでBB(2)の当選時、BB(3)とチェリーの同時当選時、RT(00)中のスイカ、チェリー当選時の順でナビ権利1の当選個数の平均値が高くなる確率でナビ権利抽選1を行っている。
ナビ権利1が付与されている場合には、RT(01)に移行した際に、付与されているナビ権利1を1個減算し、30ゲーム消化するまで、リプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行する。そして、30ゲーム消化後、さらにナビ権利1が残っている場合には、再びナビ権利1を1個減算し、30ゲーム消化するまで停止順ナビ、小役ナビを実行し、その後、ナビ権利1が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。
尚、ナビ権利1が付与されている場合には、RT(00)に移行後、RT(01)かRT(02)に移行するまでの期間においてリプレイGR(1)(2)が当選したときにも停止順ナビを実行するようになっており、このような場合には、停止順ナビに従って停止操作を行うことにより、RT(01)へ移行するまでの間、RT(02)へ移行してしまうことを回避できるようになっている。
また、ナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合には、残りのゲーム数は無効となるが、ナビ権利1が残っている場合には、以後、RT(01)に移行した際に再び残りのナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する。尚、ナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合に、残りのゲーム数を無効とするのではなく、RT(02)へ移行後も、ナビ権利1に基づく期間の開始後から30ゲーム消化するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行するようにしても良い。
また、ナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化する前にいずれかの特別役が当選してRT(01)が終了してしまった場合には、残りのゲーム数は無効とならず、その後、RT(01)に移行した際に、残りのゲーム数を消化するまで新たなナビ権利1を減算することなく停止順ナビ、小役ナビを実行するようになっている。
ナビ権利2は、RT(01)においてBB(1)〜(3)が当選するまで、リプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビが実行される権利である。本実施例においてBB(1)〜(3)の当選確率は、約1/150であり、BB(1)〜(3)が当選するまでナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行されることとなるため、ナビ権利2は、30ゲームで終了するナビ権利1よりも有利度が高い。ナビ権利2も、複数付与することが可能であり、ナビ権利2が残っている状態でさらにナビ権利2が付与された場合には、その分が上乗せされるようになっている。
ナビ権利2は、RT(03)(04)中のスイカ、チェリー当選時にのみサブCPU91aが実行するナビ権利抽選2に当選することで付与される。ナビ権利抽選2では、0〜11個の当選個数のいずれかを決定し、決定した当選個数のナビ権利2を付与する。
この際、抽選契機によって、ナビ権利抽選2において当選するナビ権利2の個数の平均値が異なる確率で抽選している。詳しくは、RT(03)(04)においてチェリーが当選したときよりもスイカが当選したときの方が当選するナビ権利2の個数の平均値が高くなる確率で抽選している。尚、本実施例においてRT(03)かRT(04)かによる違いはない。
ナビ権利2が付与されている場合には、ナビ権利2が付与されて最初にRT(01)に移行した際に、付与されているナビ権利2を1個減算し、次回BB(1)〜(3)が当選するまでリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行する。そして、次回BB(1)〜(3)の当選時に、さらにナビ権利2が残っている場合には、その後最初にRT(01)に移行した際に、再びナビ権利2を1個減算し、次回BB(1)〜(3)が当選するまで停止順ナビ、小役ナビを実行し、その後、ナビ権利2が0個となるまでこれらの制御を繰り返し実行する。
尚、ナビ権利2が付与されている場合には、ナビ権利1が付与されている場合と同様に、RT(00)に移行後、RT(01)かRT(02)に移行するまでの期間においてリプレイGR(1)(2)が当選したときにも停止順ナビを実行するようになっており、このような場合には、停止順ナビに従って停止操作を行うことにより、RT(01)へ移行するまでの間、RT(02)へ移行してしまうことを回避できるようになっている。
また、ナビ権利2に基づく期間の開始後、BB(1)〜(3)が当選する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(1)が終了し、RT(2)へ移行してしまった場合でも、BB(1)〜(3)が当選するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行し、その後、再びRT(01)に移行した場合には、新たにナビ権利2を減算することなく、停止順ナビ、小役ナビを実行するようになっている。
また、RT(03)(04)中においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行うこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行い、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。
また、RT(01)に移行した際に、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されている場合には、まずナビ権利1よりも有利度の高いナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する。
また、いずれの特別役も当選せずに、RT(02)を規定ゲーム数消化してRT(01)に移行した場合には、ナビ権利1またはナビ権利2のいずれも付与されていない状態であっても、次回いずれかの特別役が当選するまで停止順ナビ、小役ナビを実行する。この場合には、いずれかの特別役が当選する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合でも、いずれかの特別役が当選するまでは、小役ナビを実行するようになっている。
このように本実施例では、ナビ権利1が付与された場合には、RT(01)においてナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化するまでの期間において停止順ナビ、小役ナビを実行する一方、ナビ権利2が付与された場合には、RT(01)においてナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化では終了せず、BB(1)〜(3)が当選するまでの期間において停止順ナビ、小役ナビを実行することとなる。すなわち、付与されたナビ権利の種類に応じて停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の終了条件が異なることとなるため、ゲームが単調となってしまうことを防止できる。
また、本実施例においてBB(1)〜(3)の当選確率の合計は、約1/150であり、BB(1)〜(3)が当選するまでナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行されることとなり、ナビ権利2は、30ゲームで終了するナビ権利1よりも有利度、すなわちナビ権利に基づいて停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の期待ゲーム数がナビ権利1よりも高く、その分、獲得できるメダル数の期待値も高くなる。このため、ナビ権利1とナビ権利2では、単に停止順ナビ、小役ナビが実行される期間の終了条件が異なるだけでなく、実質的な遊技者にとっての有利度も異なるため、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、でさらにゲーム性に変化を持たせることができる。
尚、本実施例では、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間であっても、ナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間であっても、ともにリプレイGR(1)(2)の当選時に停止順ナビが実行され、小役(1)〜(9)の当選時に小役ナビが実行される構成であるが、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間と、ナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間と、で異なる役の当選時に停止順ナビ、小役ナビを実行する構成としても良い。
例えば、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間においては、リプレイGR(1)(2)の当選時に停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)の当選時に小役ナビを実行するのに対して、ナビ権利2に基づいて停止順ナビを実行する期間においては、リプレイGR(1)(2)の当選時のみ停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)の当選時においては小役ナビを実行しない構成としても良く、このような構成とした場合には、ナビ権利1が付与された場合には、停止順ナビ、小役ナビの実行期間は短いものの、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利2が付与された場合よりも高くなる一方、ナビ権利2が付与された場合には、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利1が付与された場合よりも低いが、ナビ権利1が付与された場合よりも長い期間にわたり、有利な遊技状態を継続させることが可能となるので、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、でゲーム性に大きな変化を持たせることができる。
また、ナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間においては、リプレイGR(1)(2)の当選時に停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)の当選時に小役ナビを実行するのに対して、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間においては、リプレイGR(1)(2)の当選時のみ停止順ナビを実行し、小役(1)〜(9)の当選時においては小役ナビを実行しない構成としても良く、このような構成とした場合には、ナビ権利1が付与された場合には、停止順ナビ、小役ナビの実行期間が短く、さらに1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利2が付与された場合よりも低くなる一方、ナビ権利2が付与された場合には、1ゲームあたりのメダル払出率がナビ権利1が付与された場合よりも高く、ナビ権利1が付与された場合よりも長い期間にわたり、有利な遊技状態を継続させることが可能となるので、ナビ権利1が付与された場合と、ナビ権利2が付与された場合と、で獲得が期待できるメダル数に大きな差を付けることが可能となり、さらにゲーム性に大きな変化を持たせることができる。
また、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間と、ナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間と、で異なる役の当選時に停止順ナビ、小役ナビを実行する構成であれば、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間の終了条件と、ナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する期間の終了条件と、が共通であっても、付与されたナビ権利の種類に応じてゲーム性に変化を持たせることが可能となるため、ゲームが単調となってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、RT(03)(04)においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利抽選1もナビ権利抽選2も行うこととなるが、この場合には、各々の抽選をそれぞれ行い、それぞれでナビ権利1、ナビ権利2が当選した場合には、双方とも付与されることとなる。すなわちRT(03)(04)においてスイカ、チェリーが当選した場合には、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与される可能性のある共通の契機となるため、これら共通の契機となるRT(03)(04)中のスイカ、チェリーの当選により、ナビ権利を獲得することだけでなく、その種類に対しても注目させることができる。
また、本実施例では、ナビ権利1とナビ権利2の双方が当選した場合や、ナビ権利1またはナビ権利2が残っている状態で、他方のナビ権利が当選した場合など、ナビ権利1、ナビ権利2の双方が付与されることがあるが、この場合には、まず有利度の高いナビ権利2に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行し、ナビ権利2が0個となった後、ナビ権利1に基づいて停止順ナビ、小役ナビを実行する。すなわち、まず、遊技者にとって有利度の高いナビ権利2から消化されることとなるため、例えば、遊技の時間が限られている場合であっても遊技者が被る損失を最小限に留めることができる。
また、本実施例では、ナビ権利2に基づく期間の開始後、BB(1)〜(3)が当選する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合でも、BB(1)〜(3)が当選するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行し、その後、再びRT(01)に移行した場合には、新たにナビ権利2を減算することなく、停止順ナビ、小役ナビを実行するようになっており、このような場合には、RT(01)が終了しなかった場合よりも遊技者にとっての有利度は低くなるものの、少なくともいずれかの特別役が当選するまでの期間において小役ナビが一切実行されない状態よりも払出率の高い状態で遊技を行うことができる。
また、本実施例では、いずれの特別役も当選せずに、RT(02)を規定ゲーム数消化してRT(01)に移行した場合において、次回いずれかの特別役が当選するまで停止順ナビ、小役ナビが実行されることとなるが、この場合にも、いずれかの特別役が当選する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合であっても、いずれかの特別役が当選するまでは、小役(1)〜(9)が当選したときに小役ナビを実行するようになっており、このような場合であっても、RT(01)が終了しなかった場合よりも遊技者にとっての有利度は低くなるものの、少なくともいずれかの特別役が当選するまでの期間において停止順ナビの実行されない状態よりも払出率の高い状態で遊技を行うことができる。
一方で、ナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合には、その後、停止順ナビ、小役ナビが実行されることがない。これは、30ゲーム消化前に、意図的にRT(01)を終了させることにより、その後も小役ナビを実行させることによって、払出率が高くなってしまうことを防止するためである。尚、ナビ権利1に基づく期間の開始後、30ゲーム消化する前に誤ってリプレイ(2)またはリプレイ(3)を入賞させてRT(01)が終了してしまった場合でも、30ゲーム経過までは、小役ナビを実行するようにしても良い。
また、本実施例では、前述のようにRT(00)においては、移行出目(2)が停止することでRT(01)へ移行することとなる。移行出目(2)は、小役(1)〜(9)が当選し、かつ当選した小役の構成図柄の引込範囲外のタイミングで停止操作を行うことで停止することとなるが、当選した小役の構成図柄の引込範囲内のタイミングで停止操作を行うと移行出目(2)を停止させることができない。
このため、サブCPU91aが、RT(00)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合に、移行出目(2)を停止させることが可能な停止操作のタイミングを特定可能に報知する構成(当選した小役の種類の報知など)としても良く、このような構成とすることで、RT(00)において小役(1)〜(9)のいずれかが当選した場合に、遊技者は移行出目(2)を停止させることが可能な停止操作のタイミングを特定することが可能となり、報知された情報に基づき停止操作を行うことで移行出目(2)を停止させることが可能となり、報知されない場合よりも早い段階でRT(01)に移行させることができる。
また、本実施例では、RT(01)においていずれかのチェリーが入賞した場合にRT(03)に移行し、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合にRT(04)に移行する。そして、RT(01)では、ナビ権利抽選が実行されることがないのに対して、RT(03)(04)においてはチェリーまたはスイカが当選することで、ナビ権利抽選1、2を実行するようになっており、さらに、RT(03)(04)からは、RT(02)へ移行することがなく、特別役が当選した場合を除いて規定ゲーム数の消化後に再びRT(01)へ移行するので、ナビ権利が付与されていないままRT(01)へ移行した場合であっても、実際にRT(02)へ移行するまでは、ナビ権利が付与され、遊技者にとって有利なRT(01)が継続することへの期待感を持続させることができる。
尚、本実施例では、RT(01)においてナビ権利抽選が実行されないのに対して、RT(03)(04)では、ナビ権利抽選が実行される可能性のある構成であるが、少なくともRT(01)よりも有利な条件でナビ権利が付与される構成であれば、上記と同様の効果が得られるものであり、例えば、RT(03)(04)においてRT(01)よりもナビ権利抽選の抽選条件が成立する確率が高い構成としたり、RT(03)(04)においてRT(01)よりもナビ権利抽選においてナビ権利の当選確率が高い構成としても良い。
また、本実施例では、RT(03)(04)においてスイカ、チェリーが当選したときにナビ権利抽選を実行する構成であるが、RT(03)(04)へ移行することで他の遊技状態よりも当選確率が高くなるリプレイGR(1)(2)の当選時にナビ権利抽選を実行する構成としても良く、このような構成とすることによりRT(03)(04)においてナビ権利抽選が実行される可能性が高まるため、RT(03)(04)へ移行することによりナビ権利が付与されることへの期待感を効果的に高めることができる。
また、RT(03)(04)へ移行することで他の遊技状態よりも当選確率が高くなるリプレイGR(1)(2)の当選時にナビ権利抽選を実行する構成とした場合には、リプレイ(1)が入賞したか、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したか、によってナビ権利の当選確率が異なる確率(0%を含む)でナビ権利抽選を実行したり、ナビ権利の当選個数の平均値が異なる確率でナビ権利抽選を実行するようにしても良く、このような構成とすることで、遊技者が選択した停止操作に応じてナビ権利の当選確率や当選個数が変化することとなるため、一層興趣を高めることができる。
また、本実施例では、RT(03)(04)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してもRT(02)へ移行しない構成であるが、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(1)(2)を抽選対象としない構成としても良い。
また、RT(01)からRT(03)またはRT(04)へ移行する契機となるいずれかのチェリーが当選した場合には、リールの停止操作の順番や停止操作のタイミングに関わらず、必ずチェリーが入賞するか、移行出目(1)が入賞ラインに停止し、ナビ権利抽選1、2が実行されるRT(03)またはRT(04)のいずれかに移行することとなるため、RT(03)(04)へ移行する契機となるいずれかのチェリーが当選した場合には、遊技者の技量に関わらず、RT(03)(04)へ移行することに伴う利益を受けることができる。
また、RT(01)からRT(03)またはRT(04)へ移行する契機となるチェリーは、特別役と同時に当選する可能性があるため、いずれかのチェリーが入賞したり、移行出目(1)が入賞ラインに停止することで、ナビ権利抽選が実行される可能性のあるRT(03)(04)へ移行することだけでなく、特別役が当選していることに対しても期待させることができる。
また、RT(01)においていずれかのチェリーが当選し、当選したチェリーが入賞した場合でも、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合でも、ナビ権利抽選が実行される可能性のあるRT(03)(04)へ移行することとなるが、チェリーが入賞した場合には5ゲームのRT(03)に移行するのに対して、移行出目(1)が入賞ラインに停止した場合には、RT(03)よりもゲーム数の少ない3ゲームのRT(04)に移行する。そして、RT(03)においてもRT(04)においてもチェリー、スイカが当選する確率は同じであり、その際のナビ権利の当選確率も同じであるため、よりゲーム数の多いRT(03)の方がRT(04)よりナビ権利抽選が実行される可能性が高い。このため、RT(03)へ移行してもRT(04)へ移行してもともにナビ権利抽選が実行される可能性があるが、RT(03)へ移行した場合と、RT(04)へ移行した場合と、でナビ権利抽選が実行される可能性が変化することとなるため、ゲーム性に変化を持たせることが可能となる。
尚、本実施例では、RT(03)とRT(04)のゲーム数が異なることによって遊技者にとっての有利度を変化させる構成であるが、例えば、移行契機の異なるRT(03)とRT(04)のうち、一方の抽選契機と他方の抽選契機を異なる契機(一方は、毎ゲーム、他方は、小役の当選とするなど)とすることで有利度を変化させる構成としても良いし、一方が他方よりもナビ権利抽選の当選確率が高い構成としたり、一方が他方よりもナビ権利抽選における当選個数の平均値が高くなる確率で抽選する構成としたりすることで有利度を変化させるようにしても良く、これらの構成であっても上記と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、BBの終了後、直ちにRT(01)へ移行するのではなく、まずRT(00)に移行し、RT(00)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞せずに、移行出目(2)が入賞ラインに停止することでRT(01)へ移行する。そして、ナビ権利が付与されている場合には、RT(00)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに停止順ナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避可能となる一方、ナビ権利が付与されていない場合には、RT(00)においてリプレイGR(1)(2)が当選しても停止順ナビは実行されず、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を確実に回避することはできない。
このため、ナビ権利が付与されていない場合には、BBの終了後、RT(00)からRT(01)へ移行することなくRT(02)へ移行することが多く、偶然によりRT(01)へ移行する可能性は低くなり、ナビ権利が付与されているか否かによって、遊技者の利益に明確な差を出すことができる。
また、本実施例では、RT(00)においてチェリーやスイカが当選した場合にもナビ権利抽選1が実行されるようになっており、ナビ権利が付与される可能性があるため、ナビ権利が付与されていないままBBが終了し、RT(00)へ移行した場合でも、その後、ナビ権利が付与され、遊技者にとって有利なRT(01)に移行すること、RT(01)が継続することへの期待感を持たせることができる。
尚、本実施例では、RT(01)においてナビ権利抽選が実行されないのに対して、RT(00)では、ナビ権利抽選が実行される可能性のある構成であるが、少なくともRT(01)よりも有利な条件でナビ権利が付与される構成であれば、上記と同様の効果が得られるものであり、例えば、RT(00)においてRT(01)よりもナビ権利抽選の抽選条件が成立する確率が高い構成としたり、RT(00)においてRT(1)よりもナビ権利抽選においてナビ権利の当選確率が高い構成としても良い。
また、RT(00)では、小役(1)〜(9)のいずれかが当選し、かつ当選した小役を入賞させることができなかった場合に入賞ラインに停止する移行出目(2)が停止することで、RT(01)に移行するようになっており、RT(00)において移行出目(2)が停止可能となる小役(1)〜(9)のいずれかが当選したものの、移行出目(2)が停止せず、RT(01)へ移行しなかった場合であっても、当選した小役が入賞することとなるため、RT(01)への移行が遅れることによる遊技者の不利益を軽減できる。一方で、小役を取りこぼすことは遊技者にとって不利益であるが、小役を取りこぼした際にRT(00)よりも有利なRT(01)へ移行することとなるため、小役を取りこぼしたことによる遊技者の不利益も軽減できる。
また、RT(00)からRT(01)への移行契機となる移行出目(2)が、RT(01)(3)において小役ナビによる報知の対象となる小役(1)〜(9)が当選し、かつ当選した小役を入賞させることができなかった場合に停止する停止態様であるため、役の種類を増やすことなく、ナビ権利が付与されるか否かによって有利度を変化させるための役と、RT(00)からRT(01)への移行契機となる移行出目(2)と、を設けることができる。
本実施例では、RT(00)〜(05)のうちRT(03)〜(05)を除いて、共通の通常演出を行い、RT(03)(04)においては、RT(03)(04)に特有のナビ権利高確中演出を行い、RT(05)においては、特別役の当選が告知されるまでは、RT(05)に移行した際、すなわち特別役が当選した際に滞在していたRTの種類に応じた演出(RT(00)〜(02)であれば通常演出、RT(03)(04)であればナビ権利高確中演出)を維持し、特別役の当選が告知された後は、確定演出を行うようになっている。
このため、RT(00)〜(02)に滞在しているか、RT(03)(04)に滞在しているか、を演出の違いからある程度判別できるようになっているが、通常演出が実行されている場合には、RT(00)〜(02)に滞在していることは判別できるものの、RT(00)に滞在しているのか、RT(01)に滞在しているのか、RT(03)に滞在しているのか、を判別することが演出の違いからは判別できないようになっている。
そしてサブCPU91aは、前述のようにRT(00)(01)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(1)(2)が当選した場合に、ナビ権利が付与されている場合には、停止順ナビを実行し、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨に加え、リプレイ(1)が入賞し、かつリプレイ(2)またはリプレイ(3)を回避することとなる第1停止リールが報知される一方で、ナビ権利が付与されていない場合には、チャンスナビを実行し、リプレイ(1)か、リプレイ(2)またはリプレイ(3)のいずれかが入賞する可能性がある旨だけが報知されるようになっている。
また、サブCPU91aは、RT(02)において、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選した場合に、チャンスナビまたは停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビを実行するようになっている。尚、本実施例では、RT(02)においてリプレイGR(2)、リプレイGR(3)は、必ず特別役と同時に当選する構成であるため、RT(02)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が単独で当選してチャンスナビや疑似停止順ナビが実行されることはなく、RT(02)においてチャンスナビや疑似停止順ナビが実行される場合には、必ず特別役が当選していることとなる。
このように本実施例では、RT(00)(01)においてリプレイ(2)やリプレイ(3)が入賞すると、RT(00)(01)よりも遊技者にとって不利なRT(02)へ移行する一方で、RT(02)においてリプレイ(2)やリプレイ(3)が入賞しても、RT(00)(01)と異なり、現在の遊技状態よりも遊技者にとって不利な遊技状態へ移行することはないが、RT(00)(01)に制御されていも、RT(02)に制御されていてもともに通常演出が実行されることで、RT(00)(01)に滞在しているのか、RT(02)に滞在しているのか、を遊技者が認識しづらいようになっている。
そして、RT(00)(01)では、RT(02)へ移行することとなるリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)が当選した場合に、停止順ナビまたはチャンスナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知されるのに対して、RT(02)では、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)と特別役が同時に当選した場合にのみ、チャンスナビまたは停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビが実行され、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知されるようになっており、RT(02)においてチャンスナビや疑似停止順ナビが実行された場合には、その時点で特別役の当選が確定することとなるが、前述のように、現在の遊技状態がRT(00)(01)であるか、RT(02)であるか、が演出からは判断できない。
このため、チャンスナビや停止順ナビまたは疑似停止順ナビによってリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合、すなわちRT(00)(01)に滞在していればそれよりも遊技者にとって不利なRT(02)へ移行することとなる状況であっても、特別役の当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。
尚、本実施例では、RT(02)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性のあるリプレイGR(2)(3)が必ず特別役と同時に当選する構成であるが、リプレイGR(2)(3)が単独で当選する構成であっても良く、この場合には、RT(02)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が単独で当選した場合には、チャンスナビや疑似停止順ナビは実行せず、RT(02)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が特別役と同時に当選した場合にのみチャンスナビや疑似停止順ナビを実行する構成とすることで、上記と同様の効果が得られる。
また、本実施例では、RT(02)に移行後、一義的に決められた規定ゲーム数の消化によりRT(01)に移行するのではなく、RT(02)に移行後、当該RT(02)に移行した契機がリプレイ(2)の入賞であるか、リプレイ(3)の入賞であるか、に応じて、100G消化した場合にRT(01)に移行する場合と、200G消化した場合に移行する場合と、があり、RT(02)からRT(01)へ移行したことを把握しづらくなるため、チャンスナビや停止順ナビまたは疑似停止順ナビによってリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
また、本実施例では、停止操作の順番や停止操作のタイミングに関わらず必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するリプレイGR(3)と特別役が同時に当選するようになっており、リプレイGR(3)とともに特別役が同時に当選した場合には、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することとなり、このような状況ではリプレイ(2)またはリプレイ(3)を取りこぼすことがないため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感をより効果的に高めることができる。
また、本実施例では、特別役のうちBB(1)のみ、リプレイGR(2)と同時当選することがあり、この場合には、左リールを第1停止リールとした場合に、リプレイ(1)が入賞することとなる。このため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞せず、リプレイ(1)が入賞した場合でも、特別役の当選が否定されることがなく、特別役の当選に対しても期待させることができるうえに、この場合に特別役に当選していれば、BB(3)よりも多くのメダルの獲得が期待できるBB(1)の当選が確定するため、特別役の当選に対する期待感も効果的に高めることができる。
尚、必ずリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞するリプレイGR(3)のみが特別役と同時に当選する構成としても良く、このような構成とすることで、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感をより確実に高めることができる。
また、本実施例では、RT(00)(01)においてリプレイGR(1)(2)が当選したときに、ナビ権利が付与されている場合には、リプレイ(2)またはリプレイ(3)の入賞を回避する第1停止リールを特定可能な停止順ナビを実行し、ナビ権利が付与されていない場合には、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性がある旨を報知するチャンスナビを実行するのに対して、RT(02)においてリプレイGR(3)が当選したときには、ナビ権利が付与されているか否かに関わらず、停止順ナビと同じ態様の疑似停止順ナビを実行することが可能である。この場合には、疑似停止順ナビによって指示された第1停止リールを選択してもリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞することで、特別役の当選が確定することとなるため、意外性をもって特別役の当選を遊技者に認識させることができる。
さらにRT(02)においてリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選したときには、ナビ権利が付与されているか否かに関わらず、チャンスナビを実行することが可能であり、この場合には、RT(01)においてナビ権利が付与されていない場合と同様に、チャンスナビが実行されるため、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞した場合に、RT(00)(01)においてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまったのか、RT(02)において特別役とともにリプレイGR(2)またはリプレイGR(3)が当選してリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞したのか、を判別することが困難であるため、チャンスナビが実行されてリプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞する可能性が報知された後、リプレイ(2)またはリプレイ(3)が入賞してしまった場合における特別役の当選に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本実施例では、停止順ナビを実行する場合にも疑似停止順ナビを実行する場合にも同一態様の演出が実行され、遊技者からは一切判別できない構成であるが、少なくとも停止順ナビと、疑似停止順ナビと、で演出の態様が類似しており、遊技者からの判別が困難な構成であれば良く、必ずしも同一態様である必要はない。RT(00)(01)におけるチャンスナビとRT(02)におけるチャンスナビも同様である。
以上、本発明の実施例2を説明してきたが、本発明はこの実施例2に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、実施例1と同一もしくは類似する構成については、実施例1で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1について例示した変形例についても実施例2に適用可能である。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
41a メインCPU
91 サブ制御部
91a サブCPU

Claims (6)

  1. 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    前記可変表示装置に表示結果が導出される前に、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別入賞及び該特別入賞以外の一般入賞を含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記特別入賞の発生を許容する旨が決定され、該特別入賞が発生しなかったときに、該特別入賞の発生を許容する旨の決定を次ゲーム以降に持ち越す特別決定持越手段と、
    前記可変表示装置に表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段と、
    前記導出操作手段が操作されたときに、前記事前決定手段の決定結果に応じて前記可変表示装置に表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
    第1の遊技状態に制御する第1の遊技状態制御手段と、
    前記第1の遊技状態よりも遊技者にとって不利な第2の遊技状態に制御する第2の遊技状態制御手段と、
    前記第1の遊技状態において前記事前決定手段により前記一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨が決定されたことを条件に導出される特定表示結果が導出されたときに前記第2の遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段と、
    前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態のいずれにおいても実行される共通演出を実行する共通演出実行手段と、
    を備え、
    前記事前決定手段は、前記特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越されていない状態において、前記特別入賞の発生を許容する旨を決定せずに前記一般入賞のうち特定一般入賞の発生を許容する旨を決定する第1の決定、及び前記特別入賞の発生を許容する旨及び前記特定一般入賞の発生を許容する旨の双方を同時に決定する第2の決定をすることが可能であり、
    前記スロットマシンは、
    前記第1遊技状態において前記事前決定手段により前記第1の決定及び前記第2の決定のうち少なくとも前記第1の決定がされた場合に、前記可変表示装置に表示結果が導出される前に前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知する第1の特定表示結果報知手段と、
    前記第2遊技状態において前記事前決定手段により前記第1の決定及び前記第2の決定のうち前記第2の決定がされた場合にのみ、前記可変表示装置に表示結果が導出される前に前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を前記第1の特定表示結果報知手段と同様に報知する第2の特定表示結果報知手段と、
    をさらに備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記導出制御手段は、前記事前決定手段により前記第2の決定がされた場合に前記導出操作手段の操作態様に関わらず、必ず前記特定表示結果を導出させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記第1の決定は、前記特定表示結果が導出される前記導出操作手段の操作態様の異なる複数種類の決定を含み、
    前記第1の特定表示結果報知手段は、
    前記第1の決定の種類に応じて前記特定表示結果の導出を回避する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な情報を報知する回避情報報知手段を含み、
    前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていることを条件に、前記事前決定手段により前記第1の決定がされたときに前記回避情報報知手段を作動させることによって前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知し、
    前記第2の特定表示結果報知手段は、前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されているか否かに関わらず、前記事前決定手段により前記第2の決定がされたときに前記回避情報報知手段が報知可能な前記導出操作手段の操作態様のうちのいずれかの操作態様を前記回避情報報知手段によって報知させることによって前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 前記第1の決定は、前記特定表示結果が導出される前記導出操作手段の操作態様の異なる複数種類の決定を含み、
    前記第1の特定表示結果報知手段は、
    前記第1の決定の種類に応じて前記特定表示結果の導出を回避する前記導出操作手段の操作態様を特定可能な情報を報知する回避情報報知手段を含み、
    前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されている場合に、前記事前決定手段により前記第1の決定がされたときに前記回避情報報知手段を作動させることによって前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知し、前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていない場合に、前記事前決定手段により前記第1の決定がされたときに前記回避情報報知手段を作動させずに前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知し、
    前記第2の特定表示結果報知手段は、前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されているか否かに関わらず、前記事前決定手段により前記第2の決定がされたときに、前記第1の特定表示結果報知手段による前記回避情報報知手段を作動させる権利が付与されていない場合と同様に、前記回避情報報知手段を作動させずに前記特定表示結果が導出される可能性がある旨を報知する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスロットマシン。
  5. 前記第1の遊技状態よりも遊技者にとって有利な第3の遊技状態に制御する第3の遊技状態制御手段を備え、
    前記第1の遊技状態制御手段は、前記第1の遊技状態として準備遊技状態及び特定遊技状態に制御し、
    前記遊技状態移行手段は、前記特別遊技状態の終了後に前記準備遊技状態に移行させ、該準備遊技状態において所定の移行条件が成立したときに前記特定遊技状態に移行させ、前記特定遊技状態において有利表示結果が導出されたときに前記第3の遊技状態に移行させ、前記準備遊技状態及び前記特定遊技状態のいずれにおいても前記特定表示結果が導出されたときに前記第2の遊技状態に移行させる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のスロットマシン。
  6. 前記第1の遊技状態において特殊表示結果が導出されたときに、規定ゲーム数の期間にわたり前記第2の遊技状態へ移行することのない特殊遊技状態に制御し、該規定ゲーム数の経過後、再び前記第1の遊技状態に移行させる特殊遊技状態制御手段と、
    前記特殊遊技状態において前記第1の遊技状態よりも有利な条件で前記回避情報報知手段を作動させる権利を付与する権利付与手段と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
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