JP2014120872A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の2値画像を文字領域又は絵柄領域の分離結果にしたがって階調補正をするにあたって、分離結果を変更するとした場合に、他の2値画像との分離結果と異なるように変更してしまうことを防止するようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の画像取得手段は、複数の2値画像を取得し、分離手段は、各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離し、抽出手段は、各2値画像の特徴を抽出し、判定手段は、特徴に基づいて、各2値画像に対する分離結果を変更するか否かを判定し、変更手段は、対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する判定結果と分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する分離結果を変更し、補正手段は、前記分離手段による分離結果又は前記変更手段によって変更された分離結果に基づいて、各2値画像に対して階調補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、入力される2値画像データが有する網点成分を保持しつつ色補正の補正結果を精度よく反映した2値画像を出力することを課題とし、画像処理装置は2値画像データを受け取り、この2値画像データを基に多値画像データを生成し、この多値画像データに対して色補正を施した色補正画像データを生成し、画像処理装置は、2値画像データにおける注目画素の値と、注目画素に隣接する画素の値とに基づいて、2値画像データ又は色補正画像データに誤差拡散を施して2値化した再2値化画像データのいずれを出力するか選択し、選択結果にしたがって、2値画像データ又は再2値化画像データのいずれかを出力することが開示されている。
特許文献2には、適正にドットゲインを調整することで、より忠実に印刷物を再現するカラープルーフを作成することを課題とし、画素抽出部は、網点化部により生成された色版別の網点画像データの画素群の中から網点の周縁部に相当する画素群を抽出し、乱数割振部は、抽出された画素群のうち、2つ以上の色版において同様の位置にある画素については、各色版に関して、乱数発生部により発生された1つの乱数データを同様に割り振り、その他の画素については、各色版に関して、乱数発生部により発生された乱数データをそれぞれ別個に割り振り、比較部は、割り振られた乱数データの各々の値と出力閾値記憶部に予め記憶された色版別の出力閾値データの値とを比較し、網点画像データ書替部は、その比較結果に基づいて当該乱数データが割り振られた画素の出力数値データを書き替えることが開示されている。
特許文献3には、画像に使用されているスクリーンの線数と角度を抽出するにあたって、本構成を有していない場合に比較して、処理量を削減するようにした画像処理装置を提供することを課題とし、画像処理装置の分離手段は、画像内の画素が連結している領域を分離し、代表点決定手段は、前記分離手段によって分離された領域を代表する代表点を決定し、ベクトル算出手段は、前記代表点決定手段によって決定された代表点に基づいて、2つの代表点で構成されるベクトルを算出し、スクリーン線数角度抽出手段は、前記ベクトル算出手段によって算出されたベクトルの分布に基づいて、前記画像内に使用されているスクリーンの線数と角度を抽出することが開示されている。
特開2005−027270号公報 特開2005−198173号公報 特開2012−175220号公報
本発明は、複数の2値画像を文字領域又は絵柄領域の分離結果にしたがって階調補正をするにあたって、分離結果を変更するとした場合に、他の2値画像との分離結果と異なるように変更してしまうことを防止するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、複数の2値画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離する分離手段と、前記画像取得手段によって取得された各2値画像の特徴を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された特徴に基づいて、各2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更する変更手段と、前記分離手段による分離結果又は前記変更手段によって変更された分離結果に基づいて、前記画像取得手段によって取得された各2値画像に対して階調補正を行う補正手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記画像取得手段が取得する2値画像として、黒色を示す2値画像を少なくとも含み、前記抽出手段は、2値画像の濃度を特徴として抽出し、前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にある場合は、黒色以外の色を示す2値画像の分離結果を統一した値に変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記変更手段は、全ての2値画像について前記判定手段によって変更すると判定した場合は、該全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像について前記判定手段によって変更すると判定した場合は、該全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像については前記判定手段によって変更するとは判定しなかったが、該判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置である。
請求項6の発明は、コンピュータを、複数の2値画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離する分離手段と、前記画像取得手段によって取得された各2値画像の特徴を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された特徴に基づいて、各2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更する変更手段と、前記分離手段による分離結果又は前記変更手段によって変更された分離結果に基づいて、前記画像取得手段によって取得された各2値画像に対して階調補正を行う補正手段として機能させるための画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、複数の2値画像を文字領域又は絵柄領域の分離結果にしたがって階調補正をするにあたって、分離結果を変更するとした場合に、他の2値画像との分離結果と異なるように変更してしまうことを防止することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にある場合は、黒色以外の色を示す2値画像の分離結果を統一した値に変更することができる。
請求項3の画像処理装置によれば、全ての2値画像について分離結果を変更すると判定した場合は、全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更することができる。
請求項4の画像処理装置によれば、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像について変更すると判定した場合は、全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更することができる。
請求項5の画像処理装置によれば、4つの条件にしたがって、分離結果を変更することができる。
請求項6の画像処理プログラムによれば、複数の2値画像を文字領域又は絵柄領域の分離結果にしたがって階調補正をするにあたって、分離結果を変更するとした場合に、他の2値画像との分離結果と異なるように変更してしまうことを防止することができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態の対象となり得るスーパーセルの例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュール内の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示すフローチャートである。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 2値絵柄文字分離モジュールによる処理例を示す説明図である。 本実施の形態(分離結果変更モジュール)による処理例を示すフローチャートである。 処理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態(分離結果変更モジュール)による処理例を示すフローチャートである。 処理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態(分離結果変更モジュール)による処理例を示すフローチャートである。 処理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像処理装置は、複数の2値画像を文字領域又は絵柄領域の分離結果にしたがって階調補正をするものであって、図1の例に示すように、2値画像取得モジュール110、2値絵柄文字分離モジュール120C、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値絵柄文字分離モジュール120K、特徴量算出モジュール130C、特徴量算出モジュール130M、特徴量算出モジュール130Y、特徴量算出モジュール130K、分離結果変更可否判定モジュール140C、分離結果変更可否判定モジュール140M、分離結果変更可否判定モジュール140Y、分離結果変更可否判定モジュール140K、分離結果変更モジュール150、2値階調補正モジュール160C、2値階調補正モジュール160M、2値階調補正モジュール160Y、2値階調補正モジュール160K、出力モジュール170を有している。
2値画像取得モジュール110は、2値絵柄文字分離モジュール120C、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値絵柄文字分離モジュール120K、特徴量算出モジュール130C、特徴量算出モジュール130M、特徴量算出モジュール130Y、特徴量算出モジュール130K、分離結果変更モジュール150、2値階調補正モジュール160C、2値階調補正モジュール160M、2値階調補正モジュール160Y、2値階調補正モジュール160Kと接続されている。2値画像取得モジュール110は、複数の2値画像を取得する。ここでの2値画像は、いわゆる中間調領域がスクリーンによって表現されている画像であって、1画素が1ビットで表現されている。複数の2値画像とは、2値画像として、複数色版の2値画像からなるカラー画像であることを意味する。例えば、C(Cyan、シアン)、M(Magenta、マゼンタ)、Y(Yellow、イエロー)、K(blacK、黒色)、それぞれの2値画像がある。また、C、M、Yの3色であってもよいし、特色と呼ばれているC、M、Y、K以外の色(例えば、赤、青、紫等)を含んでいてもよい。以下、Kを示す2値画像を少なくとも含むCMYKの各2値画像を例示して説明する。本実施の形態では、Cの2値画像を特徴量算出モジュール130C、2値絵柄文字分離モジュール120C、2値階調補正モジュール160Cに渡し、Mの2値画像を特徴量算出モジュール130M、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値階調補正モジュール160Mに渡し、Yの2値画像を特徴量算出モジュール130Y、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値階調補正モジュール160Yに渡し、Kの2値画像を特徴量算出モジュール130K、2値絵柄文字分離モジュール120K、2値階調補正モジュール160Kに渡す。また、取得した画像が網点処理(以下、スクリーン処理ともいう)され、紙等の記録媒体上に記録された画像をスキャナ等の撮像装置にて読み込んだカラー画像である場合は、その画像に2値化処理を施して2値画像に変換するようにしてもよい。そして2値画像は、全体に網点処理が施されていてもよいし、網点処理が行われている領域と網点処理が行われていない領域が混在していてもよいし、網点処理は行われていない画像であってもよい。網点処理は、マルチスクリーン処理であってもよい。対象とするスクリーンとしては、例えば、ドット集中型ディザスクリーン、ラインスクリーン等がある。ドット集中型ディザスクリーンとしては、チェーンドットスクリーン(スクエアドットを斜めに変形させたもので、菱形のドットがチェーン状につながった網目となるスクリーン)がある。ラインスクリーンとは、略直線を色版内で同角度かつ略同間隔で並べるものであり、万線スクリーンとも呼ばれる。画像を取得するとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、画像の内容として、ビジネスに用いられる文書、広告宣伝用のパンフレット等であってもよい。画像の解像度は限定しないが、例えば2400dpi等がある。
2値絵柄文字分離モジュール120C、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値絵柄文字分離モジュール120Kは、2値画像取得モジュール110、分離結果変更モジュール150と接続されている。なお、以下、2値絵柄文字分離モジュール120C、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値絵柄文字分離モジュール120Kは、それぞれ対象とする2値画像が異なるだけであるので、以下、特に指し示す場合以外は、単に2値絵柄文字分離モジュール120という。特徴量算出モジュール130、分離結果変更可否判定モジュール140、2値階調補正モジュール160についても同様である。また、本実施の形態では、C、M、Y、K用にそれぞれモジュールを備えているが、1つのモジュールが時系列でC、M、Y、Kの2値画像を順に処理するようにしてもよい。2値絵柄文字分離モジュール120は、2値画像取得モジュール110によって取得された各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離する。そして、分離処理の結果を分離結果変更モジュール150に渡す。分離処理の結果として、例えば、画素毎に文字領域に含まれている画素か、絵柄領域に含まれている画素かを示す情報が生成される。2値絵柄文字分離モジュール120は、例えば、網点を示すベクトルを用いて、分離処理を行うようにしてもよい。具体的には、網点を示すベクトルにしたがって画素塊がある領域は、網点が用いられている領域であると判断し、網点を示すベクトルにしたがった画素塊がない領域は、網点が用いられていない領域であると判断する。網点が用いられている領域であると判断した場合は、絵柄領域として分離し、網点が用いられていない領域であると判断した場合は、文字領域として分離する。なお、網点を示すベクトルにしたがって画素塊がある領域であるか否かを判断するのに、対象としている画素塊の周囲にあるそのベクトルにしたがった画素塊の個数を用いてもよい。例えば、対象としている画素塊の周囲にベクトルにしたがった画素塊の個数が4個以上なければ網点を判断しないとした場合の「4個」を標準値(デフォルト)として、文字領域と判断しやすくなるような係数として、例えば、「8個」としてもよいし、絵柄領域と判断しやすくなるような係数として、例えば、「2個」としてもよい。また、絵柄領域と判断された領域以外の領域は非絵柄領域(主に、文字領域)と判断するようにしてもよいし、逆に、文字領域と判断された領域以外の領域は非文字領域(主に、絵柄領域)と判断するようにしてもよい。網点を示すベクトルの算出処理については、図4〜13を用いて後述する。
特徴量算出モジュール130は、2値画像取得モジュール110、分離結果変更可否判定モジュール140と接続されている。特徴量算出モジュール130は、2値画像取得モジュール110によって取得された各2値画像の特徴を抽出する。そして、算出した特徴量を分離結果変更可否判定モジュール140に渡す。なお、特徴量算出モジュール130Kは、2値画像取得モジュール110、分離結果変更可否判定モジュール140K、分離結果変更モジュール150と接続されている。つまり、算出した特徴量を分離結果変更モジュール150にも渡す。特徴量算出モジュール130は、各2値画像の濃度を特徴として抽出するようにしてもよい。濃度の算出方法として、例えば、既に知られた技術として、各2値画像を平滑化等の手法を用いて多値化し、その多値化した後の画素の濃度を算出してもよい。また、スーパーセルである場合は、スーパーセル内に存在する各2値画像のON画素(例えば、Kの2値画像ならば黒画素等)の数から濃度を算出してもよい。スーパーセル内の画素が全てON画素である場合は、濃度100%と同等である。また、スーパーセル内のスクリーンセル内に存在する各2値画像のON画素の数から濃度を算出してもよい。
なお、スーパーセルとは、スクリーン生成におけるディザの一種である。レンダリングするときにいくつかのスクリーンセルをまとめて、処理単位の画素数を非常に多くすると、まとめた中にあるひとつひとつの網点形状は少しずつ異なるが、伝統的な網点角度に近づけることができる。この方法をスーパーセルという。スーパーセルの原理について説明する。図3は、本実施の形態の対象となり得るスーパーセルの例を示す説明図である。図3に示す例では、通常は網点を示す画素塊が(1)から(2)のように成長することで階調変化するが、スーパーセル方式を用いると同じ網点間隔でありながら(1)と(2)の間に(3)(4)(5)の3階調を表現できる。なお、この図3では、スクリーンセルは4×4の矩形であり、スーパーセルは8×8の矩形であり、スーパーセル内に4個のスクリーンセルがあることになる。スーパーセル方式では、1つのスーパーセルを構成する網点領域(スクリーンセル)の数に融通性があるので、いわゆる有理正接法において、網線数や網角度をより自由に実現することができる。ここで、有理正接法とは、網角度の正接(tan)が有理数となるような網点の形成方法をいう。例えば、特許第3481423号に詳しい。
分離結果変更可否判定モジュール140は、特徴量算出モジュール130、分離結果変更モジュール150と接続されている。分離結果変更可否判定モジュール140は、特徴量算出モジュール130によって抽出された特徴に基づいて、各2値画像に対する2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果を変更するか否かを判定する。判定処理として、例えば、(閾値THD1≦特徴量≦閾値THD2)又は(閾値THD3≦特徴量≦閾値THD4)であれば、「変更する(以下、不確定ともいう)」との判定、それ以外は「変更しない(以下、確定ともいう)」と判定する。閾値THDは、予め定められた値であり、閾値THD1≦閾値THD2≦閾値THD3≦閾値THD4の関係を有している。例えば、閾値THD1を濃度0%、閾値THD4を100%とし、閾値THD2を閾値THD1(濃度0%)から予め定められた範囲を示す値とし、閾値THD3を閾値THD4(濃度100%)から予め定められた範囲を示す値としてもよい。また、スーパーセルを作成する場合のルールに基づいて決定した値であってもよい。例えば、濃度5%、95%で周期的な網点から非周期的な網点に切り替わるなら、THD1=0、THD2=5、THD3=95、THD4=100としてもよい。
分離結果変更モジュール150は、2値画像取得モジュール110、2値絵柄文字分離モジュール120C、2値絵柄文字分離モジュール120M、2値絵柄文字分離モジュール120Y、2値絵柄文字分離モジュール120K、分離結果変更可否判定モジュール140C、分離結果変更可否判定モジュール140M、分離結果変更可否判定モジュール140Y、分離結果変更可否判定モジュール140K、2値階調補正モジュール160C、2値階調補正モジュール160M、2値階調補正モジュール160Y、2値階調補正モジュール160Kと接続されている。分離結果変更モジュール150は、分離結果変更可否判定モジュール140によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、その対象とする2値画像以外の2値画像に対する分離結果変更可否判定モジュール140による判定結果と2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果に基づいて、その対象とする2値画像に対する2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果を変更する。なお、ここでの変更には、必ずしも異なった値に修正することのみならず、同じ値のままとすること(同じ値に修正すること)も含む。つまり、分離結果変更可否判定モジュール140による判定結果が「変更する」である場合の処理であればよい。詳細については、図14、15を用いて後述する。前述の例では、例えば、「対象とする2値画像」がCを示す2値画像だとすると、「その対象とする2値画像以外の2値画像」とは、M、Y、Kのいずれかの2値画像ということになる。
また、分離結果変更モジュール150は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にある場合は、黒色以外の色(前述の例では、C、M、Y)を示す2値画像の分離結果を統一した値に変更する。「黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にある場合」とは、いわゆる黒色を示す2値画像の濃度が100%と同等である場合をいう。「黒色以外の色を示す2値画像の分離結果を統一した値」とは、前述の例では、C、M、Yの2値画像の分離結果の値を同じにすることである。詳細については、図16、17を用いて後述する。
また、分離結果変更モジュール150は、全ての2値画像について分離結果変更可否判定モジュール140によって変更すると判定した場合は、その全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更するようにしてもよい。詳細については、図18、19を用いて後述する。
また、分離結果変更モジュール150は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像について分離結果変更可否判定モジュール140によって変更すると判定した場合は、その全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更するようにしてもよい。詳細については、図18、19を用いて後述する。
また、分離結果変更モジュール150は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像については分離結果変更可否判定モジュール140によって変更するとは判定しなかった(つまり、1つでも分離結果変更可否判定モジュール140によって変更しないと判定されていればよい)が、その分離結果変更可否判定モジュール140によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、その対象とする2値画像以外の2値画像に対する分離結果変更可否判定モジュール140による判定結果と2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果に基づいて、その対象とする2値画像に対する2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果を変更するようにしてもよい。詳細については、図18、19を用いて後述する。
2値階調補正モジュール160は、2値画像取得モジュール110、分離結果変更モジュール150、出力モジュール170と接続されている。2値階調補正モジュール160は、2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果又は分離結果変更モジュール150によって変更された分離結果に基づいて、2値画像取得モジュール110によって取得された各2値画像に対して階調補正を行う。2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果を用いる場合は、分離結果変更可否判定モジュール140による判定結果が「変更しない」である場合である。分離結果変更モジュール150によって変更された分離結果を用いる場合は、分離結果変更可否判定モジュール140による判定結果が「変更する」である場合である。分離結果である領域の種類(文字領域、絵柄領域)に応じて階調補正処理を行う。例えば、文字領域に対しては階調補正を行わずに、絵柄領域に対してだけ階調補正を行う。階調補正の処理自体は、既存の技術を用いればよい。
出力モジュール170は、2値階調補正モジュール160と接続されている。出力モジュール170は、各2値階調補正モジュール160によって補正された画像を出力する。その際に、複数の画像(前述の例では、C、M、Y、Kの各補正後の画像)を重ね合わせて(いわゆるカラー画像として)出力するようにしてもよい。ここで画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
図2は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、2値画像取得モジュール110が、2値画像を取得する。
ステップS204Cでは、2値絵柄文字分離モジュール120Cが、絵柄文字分離処理を行い、結果Tcを算出する。
ステップS206Cでは、特徴量算出モジュール130Cが、特徴量Dcを算出する。
ステップS208Cでは、分離結果変更可否判定モジュール140Cが、Tcの変更可否を判定する。
ステップS210Cでは、ステップS208Cで変更すると判定した場合は、分離結果変更モジュール150が、Tcの変更を行い、結果Tc’を算出する。
ステップS212Cでは、2値階調補正モジュール160Cが、Tc’を利用して2値階調補正を実施する。
ステップS204Mでは、2値絵柄文字分離モジュール120Mが、絵柄文字分離処理を行い、結果Tmを算出する。
ステップS206Mでは、特徴量算出モジュール130Mが、特徴量Dmを算出する。
ステップS208Mでは、分離結果変更可否判定モジュール140Mが、Tmの変更可否を判定する。
ステップS210Mでは、ステップS208Mで変更すると判定した場合は、分離結果変更モジュール150が、Tmの変更を行い、結果Tm’を算出する。
ステップS212Mでは、2値階調補正モジュール160Mが、Tm’を利用して2値階調補正を実施する。
ステップS204Yでは、2値絵柄文字分離モジュール120Yが、絵柄文字分離処理を行い、結果Tyを算出する。
ステップS206Yでは、特徴量算出モジュール130Yが、特徴量Dyを算出する。
ステップS208Yでは、分離結果変更可否判定モジュール140Yが、Tyの変更可否を判定する。
ステップS210Yでは、ステップS208Yで変更すると判定した場合は、分離結果変更モジュール150が、Tyの変更を行い、結果Ty’を算出する。
ステップS212Yでは、2値階調補正モジュール160Yが、Ty’を利用して2値階調補正を実施する。
ステップS204Kでは、2値絵柄文字分離モジュール120Kが、絵柄文字分離処理を行い、結果Tkを算出する。
ステップS206Kでは、特徴量算出モジュール130Kが、特徴量Dkを算出する。
ステップS208Kでは、分離結果変更可否判定モジュール140Kが、Tkの変更可否を判定する。
ステップS210Kでは、ステップS208Kで変更すると判定した場合は、分離結果変更モジュール150が、Tkの変更を行い、結果Tk’を算出する。
ステップS212Kでは、2値階調補正モジュール160Kが、Tk’を利用して2値階調補正を実施する。
ステップS214では、出力モジュール170が、画像を出力する。
なお、ステップS210C、ステップS210M、ステップS210Y、ステップS210Kの処理については、以下の図14と図15、図16と図17、図18と図19を用いて後述する。
次に、2値絵柄文字分離モジュール120が行う網点を示すベクトルの算出処理について説明する。
2値絵柄文字分離モジュール120は、画像に使用されているスクリーンの線数と角度を抽出するものであって、図4の例に示すように、受付モジュール410、領域分離モジュール420、代表点決定モジュール430、ベクトル算出モジュール440、スクリーン線数・角度抽出モジュール450、出力モジュール460を有している。
受付モジュール410は、領域分離モジュール420と接続されている。受付モジュール410は、対象となる画像(前述の例では、C、M、Y、Kのいずれか1つの2値画像)を受け付けて、その画像を領域分離モジュール420へ渡す。
領域分離モジュール420は、受付モジュール410、代表点決定モジュール430と接続されている。領域分離モジュール420は、受付モジュール410から対象となる画像を受け取り、その画像内の画素が連結している領域を分離する。画素が連結しているとは、ある画素に隣接する同色の画素が存在することを指し、隣接する画素には斜め方向に隣接する画素も含む。以下では、黒画素を主に例示して説明する。ここでの分離には抽出を含み、いわゆるラベル付け処理が行われる。
代表点決定モジュール430は、領域分離モジュール420、ベクトル算出モジュール440と接続されている。代表点決定モジュール430は、領域分離モジュール420によって分離された領域を代表する代表点を決定する。代表点は、その領域を代表する点であればよく、例えば、その領域の外接矩形の中心点、その領域の外接矩形の四隅の点(左上点、右上点、左下点、右下点)のいずれか、その領域の重心等である。以下では、領域の外接矩形の中心点を主に例示して説明する。
ベクトル算出モジュール440は、代表点決定モジュール430、スクリーン線数・角度抽出モジュール450と接続されている。ベクトル算出モジュール440は、代表点決定モジュール430によって決定された代表点に基づいて、2つの代表点で構成されるベクトルを算出する。
また、ベクトル算出モジュール440は、代表点決定モジュール430によって決定された代表点のうち基準となる代表点を第1の代表点として選択し、その基準となる代表点から予め定められた第1の距離と第2の距離の間にある代表点を第2の代表点として選択し、その第1の代表点とその第2の代表点で構成されるベクトルを算出するようにしてもよい。さらに、ベクトル算出モジュール440は、第1の代表点を角とする矩形領域であって、互いに隣接する矩形領域内で、第1の距離と第2の距離の間にある代表点を第2の代表点として選択するようにしてもよい。互いに隣接する矩形領域とは、第1の代表点に対して、左上にある矩形領域と右上にある矩形領域の組み合わせ、右上にある矩形領域と右下にある矩形領域の組み合わせ、右下にある矩形領域と左下にある矩形領域の組み合わせ、左下にある矩形領域と左上にある矩形領域の組み合わせの4種類がある。
スクリーン線数・角度抽出モジュール450は、ベクトル算出モジュール440、出力モジュール460と接続されている。スクリーン線数・角度抽出モジュール450は、ベクトル算出モジュール440によって算出されたベクトルの分布に基づいて、画像内に使用されているスクリーンの線数と角度を抽出する。
また、スクリーン線数・角度抽出モジュール450は、抽出したスクリーンの線数又は角度と予め定められた線数又は角度との差が予め定められた関係にある場合は、その抽出したスクリーンの線数又は角度をその予め定められた線数又は角度として抽出するようにしてもよい。
予め定められた線数又は角度とは、記憶装置に記憶された値であり、一般的に用いられているスクリーンの線数又は角度をいう。例えば、線数として100線、150線、200線等、角度として0度、45度、90度等がある。また、予め定められた線数又は角度は、それぞれ複数あってもよい。
予め定められた関係とは、その差が予め定められた閾値以下又は未満である場合である。
抽出したスクリーンの線数又は角度と予め定められた線数又は角度との関係としては、(1)抽出したスクリーンの線数と予め定められた線数、(2)抽出したスクリーンの角度と予め定められた角度、(3)抽出したスクリーンの線数と予め定められた線数及び抽出したスクリーンの角度と予め定められた角度の関係がある。
出力モジュール460は、スクリーン線数・角度抽出モジュール450と接続されている。出力モジュール460は、スクリーン線数・角度抽出モジュール450によって抽出されたスクリーンの線数と角度を出力する。この後、2値絵柄文字分離モジュール120は、スクリーンの線数と角度を用いて、線数と角度にしたがって画素塊がある領域は、網点が用いられている領域であると判断し、線数と角度にしたがった画素塊がない領域は、網点が用いられていない領域であると判断する。また、2値絵柄文字分離モジュール120は、ベクトル算出モジュール440で算出されたベクトルを用いて、そのベクトルにしたがって画素塊がある領域は、網点が用いられている領域(絵柄領域)であると判断し、そのベクトルにしたがった画素塊がない領域は、網点が用いられていない領域(文字領域)であると判断する。
図5は、2値絵柄文字分離モジュール120による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、受付モジュール410が、対象とする画像を受け付ける。
ステップS504では、領域分離モジュール420が、連結領域を分離する。連結領域の分離処理について、図6、7を用いて説明する。
図6は、変化点を抽出する処理例を示す説明図である。画像内のライン(主走査方向)の画素を示しており、白画素と黒画素が混在している。ライン単位で画素の各変化点を抽出する。図6の例では、白画素である画素603と黒画素である画素604の間が変化点であり、黒画素である画素610と白画素である画素611の間が変化点である。これを抽出する。例えば、領域として、変化点の始点座標(x,y)と幅(xm+1−x)と高さ(1)を抽出する。
図7は、連結領域を抽出する処理例を示す説明図である。図7(a)の例は、領域を統合する場合を示している。第1のライン内の画素705から画素711までの領域と第2のラインの画素724から画素730までの領域は連結している。つまり、ライン内の領域内の画素が連結していればよい。第1ラインの画素705から画素711の左画素が第2ラインの画素724の右画素から画素730までの画素と上下で重なっているので、連結している。したがって、この2つの領域を連結する。例えば、この2つの領域を囲む矩形を生成する。つまり、今までに作成された領域と現ラインの領域内で最も左にあるx座標を始点座標とし、今までに作成された領域と現ラインの領域内で最も右にあるx座標と始点座標との差を幅とし、高さを1増加させる。図7(a)の例では、始点座標を画素723と画素724の間の座標とし、幅を画素724から画素711までの幅とし、高さを2とする。
図7(b)の例は、新たに領域を生成する場合を示している。第1のライン内の画素752から画素755までの領域と第2のラインの画素764から画素770までの領域は連結していない。つまり、第1のライン内の画素と第2のライン内の画素は、4連結又は8連結において連結していない。連結していない場合は、新規の領域を生成する。図7(b)の例では、変化点の始点座標(画素763と画素764の間のx座標,第2ラインのy座標)と幅(画素764と画素770の差)と高さ(1)の領域を新たに生成する。
また、領域の最下ラインが現ラインより2ライン以上前であれば、更新終了としてもよい。つまり、領域の確定としてもよい。
また、予め定められたサイズ以上の領域は、対象とする領域として抽出しないようにしてもよい。予め定められたサイズとして、例えば、最小線数で規定される最大ブロックサイズ(具体的には、2400dpiにおいて100線とすると24×24)等がある。
ステップS506では、代表点決定モジュール430が、ステップS504で生成した各連結領域の代表点を決定する。ここでは、領域の代表点を領域の中心としているので、座標(始点x座標+幅の半分,始点y座標+高さの半分)を代表点とする。
図8は、代表点を決定する処理例を示す説明図である。図8(a)の例は、ステップS504で抽出された黒画素を囲む矩形領域810を示している。図8(b)の例は、矩形領域810の中心である代表点820を示している。
ステップS508では、ベクトル算出モジュール440が、基準とする代表点と周囲にある代表点によって構成されるベクトルを算出する。ベクトルを算出するのに、2つの代表点を抽出する。
図9は、代表点を抽出する処理例を示す説明図である。ある代表点を原点とした場合に画像の左上矩形領域910、右上矩形領域920で最も近い代表点を抽出する。図9の例で示すと、基準代表点901を原点とし、左上方向で最も近い代表点911を抽出し、基準代表点901と代表点911で構成されるベクトルを抽出する。そして、基準代表点901を原点とし、右上方向で最も近い代表点921を抽出し、基準代表点901と代表点921で構成されるベクトルを抽出する。したがって、代表点931、代表点932、代表点933は抽出しない。ここで、基準代表点901から最も近いとしたが、半円でドーナツ状の探索範囲950内において最も近いの意である。基準代表点901から近い領域(探索範囲950の中心側で基準代表点901の周囲の白い領域)は、ノイズである可能性が高いため、抽出する代表点には含めないようにしている。探索範囲950の幅は、予め定められた幅であるが、例えば、対応線数によって定まる範囲である。より具体的には、線数が100線〜200線ならば12画素〜24画素である。また、基準代表点901から半径12画素の半円状の範囲は、対象外とする。
また、左上方向、右上方向を例示したが、右上方向、右下方向の組み合わせ、右下方向、左下方向の組み合わせ、左下方向、左上方向の組み合わせであってもよい。
図10は、ベクトルの算出処理例を示す説明図である。図9の例で、抽出されたベクトルを示している。つまり、基準代表点901と代表点921によって規定されるベクトルをvとし、基準代表点901と代表点911によって規定されるベクトルをvとしている。
なお、予め定められた角度(例えば、0度、45度、90度)とのずれが予め定められた画素数(例えば、1画素)以内なら、予め定められた代表点として、ベクトルを抽出してもよい。
また、ベクトルの算出は、全ての代表点を基準代表点(原点)とした場合について算出してもよいし、予め定められた数の代表点を基準代表点(原点)とした場合について算出してもよいし、予め定められた位置(ランダムに定められた位置であってもよい)にある代表点を基準代表点(原点)とした場合について算出してもよい。
ステップS510では、スクリーン線数・角度抽出モジュール450が、ベクトルを集計して、スクリーンの線数、角度を抽出する。ステップS508で算出したベクトルの終点(基準代表点(原点)ではない代表点)をプロットする。つまり、図10に例示した座標系で、終点の位置をカウントする。
図11は、ドット集中型ディザスクリーンについてのベクトルの分布例を示す説明図である。基準代表点1101を原点とした座標系において、色の濃い位置の分布数が多いことを示している。基準代表点1101に対して右上方向にある矩形内においては、右下に分布数が多いことを示しており、基準代表点1101に対して左上方向にある矩形内においては、右上に分布数が多いことを示している。
図12は、ドット分散型ディザスクリーン、誤差拡散スクリーン、FMスクリーンについてのベクトルの分布例を示す説明図である。基準代表点1201を原点とした座標系において、色の濃い位置の分布数が多いことを示している。図11の例と比較すると、顕著に分布数が多い位置はない。
この分布から、ピークとなる位置を抽出する。なお、ピークであるかどうかは、(1)1位の値と2位の値との差、(2)全体に占める割合等、を予め定められた閾値と比較して(例えば、閾値以上)判定する。また、局所範囲の最大値のS/N比を予め定められた閾値と比較して(例えば、閾値以上)判定する(特開2005−221276号公報参照)。Χ(カイ)2分布のQ値を予め定められた閾値と比較して(例えば、閾値以上)判定する(JAXA公開資料参照)等がある。
図13は、1位の値と2位の値とを用いたピークを決定する処理例を示す説明図である。図13に示すヒストグラム例は、横軸に座標位置、縦軸に分布数を示す。図13(a)のヒストグラム例は、図11の例に対応するものであり、1位の値と2位の値との差が閾値以上であり、ピークと判断したものである。図13(b)のヒストグラム例は、図12の例に対応するものであり、1位の値と2位の値との差が閾値未満であり、ピークとは判断できなかったものである。このように、ピークを抽出できなかった場合は、ドット集中型ディザスクリーンではないことを判断するようにしてもよい。そして、その旨を出力モジュール460が出力するようにしてもよい。
なお、ドット分散型ディザスクリーン、誤差拡散スクリーン、FMスクリーンは中心点間の距離が短くかつ濃度により分布範囲が変わり、方向も一定しないため、ピークが抽出できない。また、ラインスクリーンは濃度によってドット分散型ディザスクリーンと同様となるか、スクリーンの各線がそれぞれ1つの巨大な領域となるため、ピークが抽出できない。
ピークの位置から、スクリーンの線数と角度を算出する。
スクリーンの線数は、原点(基準代表点)とピークの位置との距離、解像度を用いて算出する。原点とピークの位置との距離は、ベクトルの大きさに該当し、領域分離モジュール420が分離した領域(網点等)間の距離である。この距離と解像度を用いて実際の距離(例えば、単位がインチ等)を算出し、その逆数によって線数(単位長さあたりの網点の密度)を算出する。
また、スクリーンの角度は、ベクトルの角度に該当し、原点とピーク(例えば、原点に対して右上の矩形内にあるピーク)の位置によって構成される線と基準線(例えば、水平線(x軸))とによって構成される角度がスクリーンの角度となる。
また、ここで、スクリーン線数・角度抽出モジュール450は、抽出したスクリーンの線数又は角度と予め定められた線数又は角度との差が予め定められた関係にある場合は、その抽出したスクリーンの線数又は角度をその予め定められた線数又は角度として抽出するようにしてもよい。
ステップS512では、出力モジュール460が、スクリーンの線数、角度を出力する。そして、そのスクリーンの線数、角度を受け取った2値絵柄文字分離モジュール120が、文字領域と絵柄領域(例えば、写真等のイメージ領域)に画像を分離する処理を行う。
<分離結果変更モジュール150の第1の処理例>
図14は、本実施の形態(分離結果変更モジュール150)による処理例を示すフローチャートである。なお、ここでは、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果の変更についての説明であるが、他の色の2値画像についても同等の処理である。
ステップS1410では、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果Tcが「不確定(分離結果変更可否判定モジュール140Cの判定結果が分離結果を変更する)」であるか否かを判断し、「不確定」である場合はステップS1412へ進む。それ以外の場合は、分離結果を変更しない。つまり、2値階調補正モジュール160Cは、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果をそのまま用いる(以下、同様)。
ステップS1412では、残りの3色(この場合は、M、Y、K)の中で、対象とする画素と同じ位置にある(分離結果変更可否判定モジュール140(M、Y、K)による判定結果が「確定」(判定結果が分離結果を変更しない))かつ(2値絵柄文字分離モジュール120(M、Y、K)による分離結果が「網点」(絵柄領域))であるか否かを判定し、3色のうち1つでも「確定」かつ「網点」である場合はステップS1414へ進む。それ以外の場合は、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果を変更しない。
ステップS1414では、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果Tcを「網点」に変更する。
図15は、処理テーブル1500のデータ構造例を示す説明図である。
処理テーブル1500は、2値絵柄文字分離モジュール120、特徴量算出モジュール130、分離結果変更可否判定モジュール140の処理結果を記憶するものであって、列方向にC欄1510、M欄1520、Y欄1530、K欄1540を有し、行方向に色欄1552、濃度欄1554、絵柄文字分離結果欄1556、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1558、変更後の絵柄文字分離結果欄1560を有している。濃度欄1554は、特徴量算出モジュール130による処理結果をC、M、Y、K毎に記憶する。絵柄文字分離結果欄1556は、2値絵柄文字分離モジュール120による処理結果をC、M、Y、K毎に記憶する。絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1558は、分離結果変更可否判定モジュール140による処理結果をC、M、Y、K毎に記憶する。変更後の絵柄文字分離結果欄1560は、分離結果変更モジュール150による処理結果をC、M、Y、K毎に記憶する。なお、各処理結果は、2値画像取得モジュール110が取得した各2値画像の画素毎(又は画素群毎)に対応した処理結果を記憶しているものとする。
例えば、2値画像内のある位置のC、M、Y、Kの濃度(画素値)が、C:5%、M:0%、Y20:%、K:20%とする。そして、図15の例に示す処理テーブル1500の濃度欄1554、絵柄文字分離結果欄1556、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1558、変更後の絵柄文字分離結果欄1560のような結果になったとする。
この場合、正しい(本来の)絵柄文字分離の処理結果は、Mは「非網点(文字領域)」、C、Y、Kは「網点(絵柄領域)」である。
しかし、スーパーセルなどを利用したスクリーン形成方法の場合、C:5%では周期通りに網点が打たれていない場合がある。そのような場合は、前述したような周期を利用した絵柄文字分離処理では、網点として抽出することができず、Cは「非網点」として判定される。したがって、各2値画像の絵柄文字分離処理結果をそのまま利用して、各2値画像の階調補正処理を実施した場合、最終的な印刷物の色バランスが崩れてしまうことが起こりえる。
絵柄文字分離結果を変更するかしないかの判定が「不確定」と判定された色の2値画像を対象とする(ステップS1410でYes)。対象色以外の3色の中で、対象とする画素と同じ位置にある絵柄文字分離結果が(「確定」かつ「網点」判定)であれば(ステップS1412でYes)、対象とする色の画素の絵柄文字分離結果を「網点」に変更する(ステップS1414)。
図15に示す例の場合、Cは5%で、絵柄文字分離結果を変更するかしないかの判定は「不確定」であるため、Cは対象色となる。対象色以外の3色M、Y、Kの中で、絵柄文字分離結果が「確定」で「網点」判定されている色としてY(又はK)が存在するため、Cの絵柄文字分離結果も「網点」判定に変更する。
なお、M、Y、Kは「確定」であるため、変更はしない。
<分離結果変更モジュール150の第2の処理例>
図16は、本実施の形態(分離結果変更モジュール150)による処理例を示すフローチャートである。なお、ここでは、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果の変更についての説明であるが、他の色(M、Y)の2値画像についても同等の処理である。
ステップS1602では、黒の2値画像のある画素(画素群)の濃度Dkが、Dk≠100であるか否かを判断し、Dk≠100である場合はステップS1610へ進み、それ以外の場合はステップS1604へ進む。Dk≠100の判断は、Dkが100%からの予め定められた範囲内にあるか否かであるとしてもよい。
ステップS1604では、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果TcをKの分離結果Tkに変更する。
ステップS1610、ステップS1612、ステップS1614の処理は、図14の例に示すフローチャート内のステップS1410、ステップS1412、ステップS1414の処理と同等である。
図17は、処理テーブル1700のデータ構造例を示す説明図である。処理テーブル1700は、処理テーブル1500と同等の構成を有している。処理テーブル1700は、列方向にC欄1710、M欄1720、Y欄1730、K欄1740を有し、行方向に色欄1752、濃度欄1754、絵柄文字分離結果欄1756、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1758、変更後の絵柄文字分離結果欄1760を有している。
例えば、2値画像内のある位置のC、M、Y、Kの濃度(画素値)が、C:5%、M:20%、Y:20%、K:100%とする。そして、図17の例に示す処理テーブル1700の濃度欄1754、絵柄文字分離結果欄1756、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1758、変更後の絵柄文字分離結果欄1760のような結果になったとする。
この場合、正しい(本来の)絵柄文字分離処理の結果は、C、M、Yは「網点(絵柄領域)」、Kは「非網点(文字領域)」である。
しかし、リッチブラック(Kだけでなく、C、M、Yを用いて表現される黒)などのように、K:100%でも、C、M、Yの画素値が存在する場合がある。
その場合は、C、M、Y間で色のバランスを重視し、C、M、Yの絵柄文字分離の結果を、例えば、Kの絵柄文字分離結果に統一させる。
統一させる値は、Kの絵柄文字分離結果でもよいし、一律に「網点(絵柄領域)」や「非網点(文字領域)」でもよい。また、統一させる値を、ユーザが設定した予め定められた値であってもよいし、印刷する原稿の種類(文字主体/絵柄主体)を判定して決定してもよい。文字主体と判定した場合は、一律に「非網点(文字領域)」とし、絵柄主体と判定した場合は、一律に「網点(絵柄領域)」とする。
図17に示す例の場合、Kが100%であるため(ステップS1602でNo)、C、M、Yの絵柄文字分離の結果がそれぞれ「非網点(文字領域)」、「網点(絵柄領域)」、「網点(絵柄領域)」であっても、「非網点(文字領域)」、「非網点(文字領域)」、「非網点(文字領域)」に変更する。
<分離結果変更モジュール150の第3の処理例>
図18は、本実施の形態(分離結果変更モジュール150)による処理例を示すフローチャートである。なお、ここでは、2値絵柄文字分離モジュール120Cによる分離結果の変更についての説明であるが、他の色の2値画像についても同等の処理である。
ステップS1802、ステップS1804の処理は、図16の例に示すフローチャート内のステップS1602、ステップS1604の処理と同等である。
ステップS1806では、各2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果Tc、Tm、Ty、Tk全部が「不確定」であるか否かを判断し、全部が「不確定」である場合はステップS1808へ進み、それ以外の場合はステップS1810へ進む。
ステップS1808では、各2値絵柄文字分離モジュール120による分離結果Tc、Tm、Ty、Tkを全て「網点(絵柄領域)」に変更する。
ステップS1810、ステップS1812、ステップS1814の処理は、図14の例に示すフローチャート内のステップS1410、ステップS1412、ステップS1414の処理と同等である。
図19は、処理テーブル1900のデータ構造例を示す説明図である。処理テーブル1900は、処理テーブル1500と同等の構成を有している。処理テーブル1900は、列方向にC欄1910、M欄1920、Y欄1930、K欄1940を有し、行方向に色欄1952、濃度欄1954、絵柄文字分離結果欄1956、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1958、変更後の絵柄文字分離結果欄1960を有している。
例えば、2値画像内のある位置のC、M、Y、Kの濃度(画素値)が、C:5%、M:5%、Y:5%、K:5%とする。そして、図19の例に示す処理テーブル1900の濃度欄1954、絵柄文字分離結果欄1956、絵柄文字分離結果を変更するかしないか欄1958、変更後の絵柄文字分離結果欄1960のような結果になったとする。
この場合、正しい(本来の)絵柄文字分離処理の結果は、C、M、Y、K全て「網点(絵柄領域)」である。
しかし、スーパーセルなどを利用したスクリーン形成方法の場合、濃度5%では周期通りに網点が打たれていない場合がある。また、グラデーションなどのように濃度の変化する境界などでは、網点が正確に存在しない場合でも近隣の網点に影響されて、「網点」判定と「非網点」が交互に出現する(いわゆる、ばたつく)場合がある。色によって絵柄文字分離の結果がばたついてしまうと、最終的な色バランスが崩れてしまう。ここでは、CとYが「網点」、MとKが「非網点」とばたついてしまった状況を例として説明する。
全ての判定結果が「不確定(変更する)」である場合は、色によって絵柄文字分離の結果がばたつかないように、C、M、Y、Kの絵柄文字分離の結果を、例えば、図19に示すように一律に「網点(絵柄領域)」に統一させる。統一させる値は、どれか一つの色(例えば、K)の絵柄文字分離結果でもよいし、選択する色に優先順位を持たせてもよいし、多数決でもよいし、前述のように一律に「網点(絵柄領域)」でもよいし、また一律に「非網点(文字領域)」でもよい。また、統一させる値を、ユーザが設定した予め定められた値であってもよいし、印刷する原稿の種類(文字主体/絵柄主体)を判定して決定してもよい。文字主体と判定した場合は、一律に「非網点(文字領域)」とし、絵柄主体と判定した場合は、一律に「網点(絵柄領域)」とする。
図20を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図20に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部2017と、プリンタなどのデータ出力部2018を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)2001は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、2値絵柄文字分離モジュール120、特徴量算出モジュール130、分離結果変更可否判定モジュール140、分離結果変更モジュール150、2値階調補正モジュール160、出力モジュール170等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)2002は、CPU2001が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)2003は、CPU2001の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス2004により相互に接続されている。
ホストバス2004は、ブリッジ2005を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス2006に接続されている。
キーボード2008、マウス等のポインティングデバイス2009は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ2010は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)2011は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU2001によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、2値画像取得モジュール110が受け付けた2値画像、2値絵柄文字分離モジュール120、特徴量算出モジュール130による処理結果、パラメータなどが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ2012は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2013に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース2007、外部バス2006、ブリッジ2005、及びホストバス2004を介して接続されているRAM2003に供給する。リムーバブル記録媒体2013も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート2014は、外部接続機器2015を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート2014は、インタフェース2007、及び外部バス2006、ブリッジ2005、ホストバス2004等を介してCPU2001等に接続されている。通信部2016は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部2017は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部2018は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図20に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図20に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図20に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、図2の例に示すフローチャートでは、ステップS210C、ステップS210M、ステップS210Y、ステップS210Kと4つの処理を行っているが、図14、図16、図18の例に示すフローチャート内で共通する処理(ステップS1808等)は1回だけ行うようにしてもよい。
また、図16の例に示すフローチャートで、ステップS1602、ステップS1604の処理だけを行うようにしてもよいし、図18の例に示すフローチャートで、ステップS1806、ステップS1808の処理だけを行うようにしてもよいし、ステップS1802、ステップS1804、ステップS1806、ステップS1808の処理だけを行うようにしてもよいし、ステップS1802、ステップS1804の処理がない処理を行うようにしてもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…2値画像取得モジュール
120…2値絵柄文字分離モジュール
130…特徴量算出モジュール
140…分離結果変更可否判定モジュール
150…分離結果変更モジュール
160…2値階調補正モジュール
170…出力モジュール

Claims (6)

  1. 複数の2値画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離する分離手段と、
    前記画像取得手段によって取得された各2値画像の特徴を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された特徴に基づいて、各2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更する変更手段と、
    前記分離手段による分離結果又は前記変更手段によって変更された分離結果に基づいて、前記画像取得手段によって取得された各2値画像に対して階調補正を行う補正手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像取得手段が取得する2値画像として、黒色を示す2値画像を少なくとも含み、
    前記抽出手段は、2値画像の濃度を特徴として抽出し、
    前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にある場合は、黒色以外の色を示す2値画像の分離結果を統一した値に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変更手段は、全ての2値画像について前記判定手段によって変更すると判定した場合は、該全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像について前記判定手段によって変更すると判定した場合は、該全ての2値画像の分離結果を統一した値に変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記変更手段は、黒色を示す2値画像の濃度が100%から予め定められた範囲内にはなく、全ての2値画像については前記判定手段によって変更するとは判定しなかったが、該判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータを、
    複数の2値画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された各2値画像内を文字領域又は絵柄領域に分離する分離手段と、
    前記画像取得手段によって取得された各2値画像の特徴を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された特徴に基づいて、各2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって対象とする2値画像について変更すると判定した場合、該対象とする2値画像以外の2値画像に対する前記判定手段による判定結果と前記分離手段による分離結果に基づいて、該対象とする2値画像に対する前記分離手段による分離結果を変更する変更手段と、
    前記分離手段による分離結果又は前記変更手段によって変更された分離結果に基づいて、前記画像取得手段によって取得された各2値画像に対して階調補正を行う補正手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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