JP5278243B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、画像内の画素を記憶する第1の記憶手段と、加算回数を記憶する第2の記憶手段と、画像内の注目画素を含む領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第1の値を、該領域内の各画素の画素値と該第1の値との比較に基づいて、該各画素に対応する、前記第1の記憶手段内の位置に加算する加算手段と、前記加算手段によって加算された回数を画素毎に計数し、前記領域内の画素に対応する、前記第2の記憶手段内の位置に記憶させる計数手段と、前記第1の記憶手段に記憶された値と該値に対応する位置にある前記第2の記憶手段に記憶された回数に基づいて、画素値を算出する画素値算出手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
図1は、各種の実施の形態の代表的な構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
高画質プリントを行うためには、階調段差(トーンジャンプ、擬似輪郭)を抑制することが必要である。例えば、デジタルカメラ画像やグラフィック画像のプリント出力において、色変換やスクリーン処理の性能、あるいは電子写真の物理的な特性により、原画像とプリント画像との一対一の色対応に非線形な段差が混入し、結果としてグラデーション領域で階調段差が顕在化し、擬似輪郭として知覚されやすい。
例えば、色変換を例とすると、読み取ったJPEG方式の原画像を写真プリントする際には、例えばYCbCrの画像からRGBの画像へ変換し、さらに、写真補正(ガンマ補正、TRC補正、明度/彩度補正等)を行い、そして、YMCK画像への変換など複数回の色変換(原画像の画素値の更新)が行われる。更に出力機器に応じて個別のTRC補正やスクリーン処理が後段で行われる。このような画像処理を行った場合に、原画像に均一段階的に変化するグラデーション領域が含まれていると、最終的に、そのグラデーション領域はほとんどの場合に非線形段階的に変化するグラデーション領域として出力されてしまう。
画像受付モジュール110は、画像補正処理モジュール120と接続されており、対象とする画像を受け付けて、その画像を画像補正処理モジュール120へ渡す。画像を受け付けるとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(画像処理装置に内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。画像は、カラー画像を含む多値画像である。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、画像の内容として、例えば、風景や人物等の写真画像、その写真画像が含まれているビジネスに用いられる文書又は広告宣伝用のパンフレット等であってもよい。
画像出力モジュール190は、画像補正処理モジュール120と接続されており、画像補正処理モジュール120から受け取った画像を出力する。画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
原画像記憶用メモリ125は、画像受付モジュール110が受け付けた画像を記憶する。そして、補正情報更新処理モジュール140等からアクセスされる。
より具体的には、確保されるサイズとして、画像のサイズと同じであれば充分であるが、必要なサイズとして、例えば、画像の横幅と同じ長さの1画素列、画像の横幅と同じ長さであり縦長は(2N+1)等がある。なお、Nについては後述する。
なお、具体的には、例えば、領域とは、注目画素を中央にした予め定められた数の画素群であり、より具体的には、その注目画素を中央にして予め定められた方向(例えば、上下又は左右等)に連続する画素群である。また、その領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第1の値とは、その画素群の両端から予め定められた数の画素をそれぞれ選択し、それらの画素値の平均値で定められるもの等がある。また、その領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第2の値とは、その画素群の両端から予め定められた数の画素をそれぞれ選択し、それらの画素値の差分で定められるもの等がある。
また、補正情報更新処理モジュール140は、青空領域判定処理モジュール155によって抽出された画像内のグラデーション領域を対象として、加算処理を行うようにしてもよい。
ノイズ除去処理モジュール160は、原画像記憶用メモリ125の画像に対して雑音除去を行う。なお、この雑音除去の処理は、補正情報更新処理モジュール140等により処理が行われる前に行い、原画像記憶用メモリ125は、その雑音除去が行われた画像内の画素を記憶し、雑音除去が行われた画像に対して補正情報更新処理モジュール140等が処理を施す。特に、画像のざらつきを軽減するために、低周波の雑音を除去してもよい。例えば、ノイズ除去フィルタ等を用いる。
第1の実施の形態は、画像の水平方向に向かって変化するグラデーション内の階調段差を対象にするものである。
図2は、第1の実施の形態等による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、画像受付モジュール110が、対象となる画像を受け付ける。そして、制御モジュール165が、その画像を原画像記憶用メモリ125へ記憶する。
ステップS204では、制御モジュール165が、画素値記憶用メモリ130と重複量記憶用メモリ135を確保する。つまり、画像の横幅と同じ長さであり、縦長は必要なライン分のメモリ領域を確保する。本実施の形態では1ライン分確保する。
ステップS206では、制御モジュール165が、画像内の対象ラインを設定する。つまり、最初の場合(ステップS204の次の処理の場合)、画像の1ライン目を設定し、2回目以降の場合(ステップS222から戻ってきた場合)、順次、次のラインを設定する。
ステップS210では、補正情報更新処理モジュール140が、原画像記憶用メモリ125の画像内の注目画素を選択し、更に注目画素を含む領域を設定する。注目画素の選択は、最初の場合(ステップS208の次の処理の場合)、対象ライン内の1画素目となり、2回目以降の場合(ステップS218から戻ってきた場合)、順次、次の右側の画素を設定する。注目画素を含む領域としては、ここでは注目画素を中央に含む水平方向の2N+1画素を設定する。従って、現実的には、注目画素を含む領域が適正に設定できる必要があり、例えば、対象ライン内から選択した注目画素に対して、注目画素を中央に含む水平方向の17画素を領域として設定する場合、注目画素の選択開始位置を対象ライン内の左から9画素目とし、選択終了位置を対象ライン内の右から9画素目とすることで領域が適正に設定できる。このように予め開始位置と終了位置を変更してもよいし、変更せずに、領域が適正に設定できない場合には内部判定して処理を行わず次の注目画素に進んでも良い。
v=((p(−N,0)+p(−N+1,0)+p(N−1,0)+p(N,0))/4
なお、ここでp(x,y)の座標表記は、注目画素p(0,0)から見て相対座標で表記している。
前述のように領域を17画素からなるライン(つまり、N=8)とすると、図4に例示するように、水平な領域内の中央に注目画素409があり、その両端から予め定められた数である2画素の画素(画素401、402、416、417)を抽出し、その画素値の平均値を算出する。
なお、広範囲にわたる階調段差を補正する場合は、Nの値を大きくする。例えば、8以上の値である。
ここでは、以下のような判断を行う。つまり、領域内の全画素p(i,0)(i=−N,...,N)について、平均値vとの差分が予め定められた値(例えば、ここでは3とする)以下であるか否かの判断式である
abs(p(i,0)−v)≦3
を満たす場合に逐次画素値記憶用メモリ130及び重複量記憶用メモリ135を更新する処理であるステップS216へ進む。つまり、必要に応じて(ここでは、平均値vからの差分が3以下の画素に対してのみ)、ステップS216の処理を行う。
なおここで、absは絶対値を返す関数とする。また、より一般には、画像出力に関わる系(前後の画像処理や出力機器の特性)に応じて、予め3以外のより適正な閾値を決めて使用してもよい。
なお、ステップS214とステップS216の処理は、領域(合計2N+1画素)内の画素それぞれに対して行う。
ステップS218では、補正情報更新処理モジュール140が、1ライン終了したか否かを判断する。つまり、次の注目画素が対象ライン内にはない場合を終了したと判断する。終了した場合はステップS220へ進み、それ以外の場合はステップS210へ戻る。ステップS210に戻った場合は、注目画素p(0,0)を対象ライン内で設定しなおす。
ステップS222では、制御モジュール165が、画像内のラインの処理が終了したか否かを判断する。終了した場合は処理を終了し(ステップS299)、それ以外の場合はステップS206へ戻る。ステップS206に戻った場合は、対象ラインを画像内の次のラインに設定しなおす。
ステップS299では、画像出力モジュール190が、補正された画像を出力する。
ステップS302では、次画素の設定を行う。対象ライン内の注目画素を設定する。ここでの注目画素とは、図2のステップS210とは異なる。
ステップS304では、注目画素に対応する画素値記憶用メモリ130の対応データを、同じく対応する重複量記憶用メモリ135内の重複量データで除算した値を補正画素として採用する。なお、重複量記憶用メモリ135に記憶された重複量(加算回数)が1の場合は原画像の画素値をそのまま採用し、重複量(加算回数)が1以外の場合のみ除算を行うようにしてもよい。
ステップS306では、1ライン終了したか否かを判断する。終了した場合は処理を終了し(ステップS399)、それ以外の場合はステップS302へ戻る。
第2の実施の形態は、画像の垂直方向に向かって変化するグラデーション内の階調段差を対象にするものである。図2を用いて説明するが、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。画像の走査方向を水平に行う前提とすると、水平方向の段差補正を行う第1の実施の形態では1ライン分のメモリを保持しておけば良かったが、垂直方向の段差補正を行う第2の実施形態では1ライン分のメモリ×垂直方向の段差補正幅(2N+1)分のメモリを保持する必要がある。なお、第2の実施の形態では、対象ラインとして「対象ライン(入力)」、「対象ライン(処理)」、「対象ライン(出力)」を導入する。
ステップS204では、制御モジュール165が、画素値記憶用メモリ130と重複量記憶用メモリ135を確保する。つまり、画像の横幅と同じ長さであり、縦長は必要なライン分のメモリ領域を確保する。本実施の形態では(2N+1)分確保する。これは、領域を垂直方向に設定するためである。
ステップS206では、制御モジュール165が、画像内の対象ライン(入力)を設定する。つまり、最初の場合(ステップS204の次の処理の場合)、画像の1ライン目を設定し、順次、次のラインを設定する。また、対象ライン(入力)が初めて2N+1になった時点で、対象ライン(処理)をNに設定し、対象ライン(出力)を1に設定する。この初期設定がなされた後は、順次、次のラインに設定する。
ステップS210では、補正情報更新処理モジュール140が、原画像記憶用メモリ125の画像内の注目画素を選択し、更に注目画素を含む領域を設定する。注目画素の選択は、最初の場合(ステップS208の次の処理の場合)、対象ライン(処理)内の1画素目となり、2回目以降の場合(ステップS218から戻ってきた場合)、順次、次の右側の画素を設定する。注目画素を含む領域としては、ここでは注目画素を中央に含む垂直方向の2N+1画素を設定する。従って、現実的には、注目画素を含む領域が適正に設定できる必要があり、例えば、対象ライン(処理)内から選択した注目画素に対して、注目画素を中央に含む垂直方向の17画素を領域として設定する場合、対象ライン(処理)の上下に8ライン分の原画像画素値を参照できる必要がある。そのため、第2の実施の形態では、原画像における始めのNライン及び終わりのNラインに関しては、注目画素の取得及び段差補正処理を行わずに、直ちに後述のステップS220に進んで対象ライン(出力)内の各画素の補正値を出力する。
v=((p(0,−N)+p(0,−N+1)+p(0,N−1)+p(0,N))/4
ここでは、以下のような判断を行う。つまり、領域内の全画素p(0,i)(i=−N,...,N)について、平均値vとの差分が予め定められた値(例えば、ここでは3とする)以下であるか否かの判断式である
abs(p(0,i)−v)≦3
を満たす場合に逐次画素値記憶用メモリ130及び重複量記憶用メモリ135を更新する処理であるステップS216へ進む。より一般には、画像出力に関わる系(前後の画像処理や出力機器の特性)に応じて、予め3以外のより適正な閾値を決めて使用してもよい。
ステップS218では、補正情報更新処理モジュール140が、1ライン終了したか否かを判断する。つまり、次の注目画素が対象ライン(処理)内にはない場合を終了したと判断する。終了した場合はステップS220へ進み、それ以外の場合はステップS210へ戻る。ステップS210に戻った場合は、注目画素p(0,0)を対象ライン(処理)内で設定しなおす。
ステップS299の処理は、第1の実施の形態におけるステップS299と同等である。
第3の実施の形態は、水平方向と垂直方向の処理を行うものである。つまり、画像の水平、垂直どちらの方向で変化するグラデーションの階調段差をも対象とするものである。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に画素値記憶用メモリ130及び重複量記憶用メモリ135を、受け付けた画像の横幅×(2N+1)のサイズで確保し、第2の実施の形態の枠組みの中で、各注目画素について第2の実施の形態の補正情報更新処理を行い、第1の実施の形態の補正情報更新処理モジュール140、補正画素値算出処理モジュール145による処理を行うようにすればよい。
第3の実施の形態では、水平、垂直どちらの方向に向かって変化するグラデーションの階調段差も補正するが、実際のグラデーションでは両方向の補正よりもグラデーションが発生している方向に合致する方向の成分だけを補正すれば充分な場合が多い。第4の実施の形態は、前もって階調段差の部位を判定しておくことにより不要な補正処理を減らすためのものである。
ステップS502からステップS510までの処理は、第3の実施の形態におけるステップS202からステップS210までの処理と同等である。
ステップS602では、水平方向の段差(△1)と垂直方向の段差(△2)を算出する。つまり、次式によって算出する。
△1=abs(p(−N,0)+p(−N+1,0)+p(−N+2,0)−(p(N−2,0)+p(N−1,0)+p(N,0)))
△2=abs(p(0,−N)+p(0,−N+1)+p(0,−N+2)−(p(0,N−2)+p(0,N−1)+p(0,N)))
注目画素809を中央とした水平方向の左端にある3画素(画素801、802、803)と右端にある3画素(画素815、816、817)の差分(△1)と、注目画素809を中央とした垂直方向の上端にある3画素(画素821、822、823)と下端にある3画素(画素835、836、837)の差分(△2)をそれぞれ求めている。なお、ここでは、注目画素を含む領域内の離れた位置にある画素として領域内の両端にある3画素としているが、必ずしも3画素である必要はなく、3画素以外の画素数であってもよい。
ステップS606では、△≦12か否かを判断する。△≦12の場合はステップS608へ進み、それ以外の場合はステップS610へ進む。なお、12は絶対的な段差値(1画素単位の差分)が4以下の場合に相当するものである。より一般には、画像出力に関わる系(前後の画像処理や出力機器の特性)に応じて、予め4以外のより適正な段差値を設定し、それに応じて△の閾値を決めて使用してもよい。△≦12を満たすならば、注目画素が階調段差部分の候補に該当すると判断(ステップS608))し、この式を満たさない場合には、エッジ部と判断(ステップS610)することになる。前者と判断された場合は引き続き階調段差情報の更新処理(ステップS608を経て、ステップS514の処理)に進み、後者と判断された場合には、階調段差情報の更新処理をパスして(ステップS610を経て、ステップS516へ進む)次の画素に進む。
ステップS702では、算出した水平方向の段差△1及び垂直方向の段差△2について、△1>△2か否かを判断する。△1>△2の場合(水平方向により強い段差が発生している場合)はステップS704へ進み、それ以外の場合(垂直方向により強い段差が発生している場合)はステップS710へ進む。
ステップS706では、水平領域内の画素値と平均値との差が予め定めた値以下か否かを判断する。予め定めた値以下の場合はステップS708へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS799)。
ステップS708では、画素値記憶用メモリ130と重複量記憶用メモリ135を更新する。
なお、ステップS706とステップS708の処理は、水平領域(合計2N+1画素)内の画素それぞれに対して行う。
ステップS712では、垂直領域内の画素値と平均値との差が予め定めた値以下か否かを判断する。予め定めた値以下の場合はステップS714へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS799)。
ステップS714では、画素値記憶用メモリ130と重複量記憶用メモリ135を更新する。
なお、ステップS712とステップS714の処理は、垂直領域(合計2N+1画素)内の画素それぞれに対して行う。
つまり、ステップS704からステップS708までの処理、ステップS710からステップS714までの処理は、図2に例示したフローチャート内のステップS212からステップS216までの処理に該当するものである。
前述の実施の形態では水平方向と垂直方向の領域で説明したが、第5の実施の形態は、45度方向又は135度方向についても同等の補正情報の生成、段差判定を行う。つまり、45度方向のみ、135度方向のみ、これらの組み合わせ、さらに、水平方向と垂直方向の組み合わせであってもよい。また、45度、135度以外の方向について処理を行ってもよい。具体的には、前述の実施の形態においてp(−N,0)等とあるのをp(−N,−N)等にすることによって対応する。
第6の実施の形態は、前述の実施の形態に加えて青空領域判定処理モジュール155によって受け付けた画像内のグラデーション領域(例えば、青空領域)を抽出して、その抽出した領域に対して補正情報更新処理モジュール140等による処理を行う。
第7の実施の形態は、前述の実施の形態に加えてノイズ除去処理モジュール160によって受け付けた画像からノイズを除去して、その画像に対して補正情報更新処理モジュール140等による処理を行う。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…画像補正処理モジュール
125…原画像記憶用メモリ
130…画素値記憶用メモリ
135…重複量記憶用メモリ
140…補正情報更新処理モジュール
145…補正画素値算出処理モジュール
150…階調段差判定処理モジュール
155…青空領域判定処理モジュール
160…ノイズ除去処理モジュール
165…制御モジュール
190…画像出力モジュール
Claims (7)
- 画像内の画素を記憶する第1の記憶手段と、
加算回数を記憶する第2の記憶手段と、
画像内の注目画素を含む領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第1の値を、該領域内の各画素の画素値と該第1の値との比較に基づいて、該各画素に対応する、前記第1の記憶手段内の位置に加算する加算手段と、
前記加算手段によって加算された回数を画素毎に計数し、前記領域内の画素に対応する、前記第2の記憶手段内の位置に記憶させる計数手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された値と該値に対応する位置にある前記第2の記憶手段に記憶された回数に基づいて、画素値を算出する画素値算出手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像内の注目画素を含む領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第2の値に基づいて、該領域内に階調の段差が生じているか否かを判断する判断手段
をさらに具備し、
前記加算手段は、前記判断手段による判断結果に基づいて、前記加算を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記判断手段は、複数の方向について、前記領域内に階調の段差が生じているか否かを判断し、
前記加算手段は、前記判断手段によって階調の段差が生じていると判断された方向について、前記加算を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記領域は、前記注目画素を中央にした予め定められた数の画素群であり、
前記領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる値は、前記画素群の両端から予め定められた数の画素の画素値の平均値である
ことを特徴とする請求項1から3に記載の画像処理装置。 - 前記画像に対してグラデーション領域を抽出するグラデーション領域抽出手段
をさらに具備し、
前記加算手段は、前記グラデーション領域抽出手段によって抽出されたグラデーション領域を対象として、前記加算を行う
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記画像に対して雑音除去を行う雑音除去手段
をさらに具備し、
前記加算手段は、前記雑音除去手段によって雑音除去された画像を対象として、前記加算を行う
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
画像内の画素を記憶する第1の記憶手段と、
加算回数を記憶する第2の記憶手段と、
画像内の注目画素を含む領域内の離れた位置にある画素の画素値に基づいて定められる第1の値を、該領域内の各画素の画素値と該第1の値との比較に基づいて、該各画素に対応する、前記第1の記憶手段内の位置に加算する加算手段と、
前記加算手段によって加算された回数を画素毎に計数し、前記領域内の画素に対応する、前記第2の記憶手段内の位置に記憶させる計数手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された値と該値に対応する位置にある前記第2の記憶手段に記憶された回数に基づいて、画素値を算出する画素値算出手段
として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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