JP4831089B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4831089B2
JP4831089B2 JP2008037152A JP2008037152A JP4831089B2 JP 4831089 B2 JP4831089 B2 JP 4831089B2 JP 2008037152 A JP2008037152 A JP 2008037152A JP 2008037152 A JP2008037152 A JP 2008037152A JP 4831089 B2 JP4831089 B2 JP 4831089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
hole
pixel value
image
handled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008037152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009200573A (ja
Inventor
一憲 宋
俊一 木村
裕 越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008037152A priority Critical patent/JP4831089B2/ja
Publication of JP2009200573A publication Critical patent/JP2009200573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4831089B2 publication Critical patent/JP4831089B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
ITU−T勧告T.44に示されるようなミクストラスタコンテント(MRC、Mixed Raster Content)方式の画像圧縮方式がある。
これは、文字や線画などを含んだ画像をJPEG等の変換符号化で圧縮すると、文字や線画部の歪が大きくなるという問題を解消する方式である。
MRCでは、入力画像から、文字や線画部を抽出する。また、抽出した文字や線画の色データを抽出する。さらに、入力画像から前記の文字や線画部を除去する。文字や線画部は2値データとして、MH、MMR、JBIG等の2値データ圧縮方式で符号化される。色データは、JPEG等の多値画像圧縮方式で符号化される。さらに、入力画像から前記の文字や線画部を除去した後のバックグラウンド画像は、JPEG等の多値画像圧縮方式で符号化される。
このようなマルチプレーンの圧縮を行うことにより、高い圧縮率の場合であっても、文字や線画の画像品質を高く保つことが可能となる。図19は、ITU−T勧告T.44から引用した図である。Foreground1901が色データである。Mask1902が文字線画部の情報、Background1903が入力画像1900から前記の文字や線画部を除去した後のバックグラウンド画像である。
あるいは、前記のようなMRCフォーマットではなくて、文字や線画を圧縮する場合に、文字や線画の色ごとに違う2値データとすることも可能である。
例えば、入力画像から黒の文字や線画を抜き出して2値データを作成する。また、入力画像から赤の文字や線画を抜き出して2値データを作成する。さらに、入力画像から、前記黒や赤の文字や線画を除去した多値画像データを作成する。黒の文字や線画を抜き出して作成した2値データは2値データ圧縮方式で圧縮される。また、この画像の色は黒であるという情報を別途付与する。同様に、赤の文字や線画を抜き出して作成した2値データは2値データ圧縮方式で圧縮される。また、この画像の色は赤であるという情報を別途付与する。さらに、入力画像から前記の文字や線画部を除去した後のバックグラウンド画像は、JPEG等の多値画像圧縮方式で符号化される。
図20の例に示されるように、赤色で描画された文字(「ABC」、赤文字2001)と、黒色で描画された文字(「DEF」、黒文字2002)と、非文字線画部(家が描かれた画像部分、家画像2003)からなる入力画像2000が存在する場合、赤色文字のABCのみを抽出した2値画像2005と、黒色文字のDEFのみを抽出した2値画像2006と、残りの部分である多値画像2007とに分割し、それぞれの画像を独立に符号化する。また、ABCを抽出した2値画像2005の色が赤であり、DEFを抽出した2値画像2006の色が黒であるという情報を別途付与する。
以上のようにバックグラウンド画像を作成する場合、単純に文字や線画部分を除去しただけでは、高周波成分が発生し、JPEG等の変換符号化に適さない画像となってしまう。抜き出した文字や線画部を穴埋めすることによって、圧縮効率を上げることが可能となる。穴埋め画素値は、復号時に文字線画部で上書きされてしまうため、任意である。そのため、様々な穴埋め方式が提案されている。
これらに関連する技術として、例えば、特許文献1から特許文献9では、文字線画部の周囲画素の平均値で穴埋めする方法が述べられている。
また、例えば、特許文献10、特許文献11では、バックグラウンド画像に平滑化フィルタをかけて穴埋めする方法が述べられている。
また、例えば、特許文献12、特許文献13、特許文献14では、最も近い非文字線画部の画素値で穴埋めする方法が述べられている。
あるいは、例えば、特許文献15では、平均値や最も近い非文字線画部の画素値で穴埋めした後で平滑化フィルタをかける手法が述べられている。
特許第2611012号公報 特許第3083336号公報 特開2002−77633号公報 特開2002−369011号公報 特開2003−18412号公報 特開2003−18413号公報 特開2003−219187号公報 特開2003−244447号公報 特開2004−260327号公報 特許第2910000号公報 特許第2720926号公報 特開平11−32206号公報 特開2005−20227号公報 特開2006−19957号公報 特許第3231800号公報
本発明は、多値画像から2値画像として取り扱うべき画像を削除し、後に復元する場合に、その復元画像の画質が低減することを抑制するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、2値画像として取り扱うべき画素の位置を示す情報である位置情報を用いて、対象の画素が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段によって対象の画素が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該画素と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数の画素の画素値を用いて、前記対象の画素の画素値を算出する第1の画素値算出手段と、前記対象の画素の画素値を前記第1の画素値算出手段によって算出された画素値に変更し、該画素値を変更した画素の前記位置情報を2値画像として取り扱うべきではない画素を示す位置情報に変更する画素値変更手段と、前記画素値変更手段によって変更された位置情報を用いて、対象の複数画素である第1の画素群が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段によって第1の画素群が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該第1の画素群と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数画素である第2の画素群の画素値を用いて、該第1の画素群の画素値を算出する第2の画素値算出手段を具備し、前記第2の判断手段が処理対象とする第1の画素群は、複数の画素により構成されており、前記第1の画素値算出手段が処理対象とした対象の画素は含まれておらず、前記第2の画素群とは異なることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記第2の判断手段は、対象としている複数画素のうち、2値画像として取り扱うべきものと2値画像として取り扱うべきではないものとが混在しているか否かを判断し、前記第2の画素値算出手段は、前記第2の判断手段によって混在していると判断された場合は、前記2値画像として取り扱うべきではない画素の画素値を用いて、前記2値画像として取り扱うべき画素の画素値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記第2の判断手段は、対象としている複数画素が、2値画像として取り扱うべきもののみであるか否かを判断し、前記第2の画素値算出手段は、前記第2の判断手段によって2値画像として取り扱うべきもののみであると判断された場合は、前記対象としている複数画素の周辺の複数の画素を用いて、該対象としている複数画素の画素値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、コンピュータを、2値画像として取り扱うべき画素の位置を示す情報である位置情報を用いて、対象の画素が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段によって対象の画素が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該画素と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数の画素の画素値を用いて、前記対象の画素の画素値を算出する第1の画素値算出手段と、前記対象の画素の画素値を前記第1の画素値算出手段によって算出された画素値に変更し、該画素値を変更した画素の前記位置情報を2値画像として取り扱うべきではない画素を示す位置情報に変更する画素値変更手段と、前記画素値変更手段によって変更された位置情報を用いて、対象の複数画素である第1の画素群が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段によって第1の画素群が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該第1の画素群と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数画素である第2の画素群の画素値を用いて、該第1の画素群の画素値を算出する第2の画素値算出手段として機能させ、前記第2の判断手段が処理対象とする第1の画素群は、複数の画素により構成されており、前記第1の画素値算出手段が処理対象とした対象の画素は含まれておらず、前記第2の画素群とは異なることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、多値画像から2値画像として取り扱うべき画像を削除し、後に復元する場合に、その復元画像の画質が低減することを抑制することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、処理速度を従来よりも高速にすることができる。
請求項3の画像処理装置によれば、処理速度を従来よりも高速にすることができる。
請求項4の画像処理プログラムによれば、多値画像から2値画像として取り扱うべき画像を削除し、後に復元する場合に、その復元画像の画質が低減することを抑制し、処理速度を従来よりも高速にすることができる。
まず、本実施の形態を説明する前に、その前提を説明する。この前提の説明は、本実施の形態を理解を容易にすることを目的とするものである。
1つの画像を文字線画等からなる2値画像と背景画像である多値画像(カラー画像を含む)とに分離して扱えるようにするためのファイルを対象とし、特に、多値画像から2値画像として取り扱うべき画像を削除したものを対象とする。その2値画像として取り扱うべき画像を削除した部分を、ここでは「穴」ともいう。また、その穴の位置にある画素を他の画素値で置き換えることを「穴埋め」ともいう。2値画像として取り扱うべき画像としては、例えば、文字線画がある。以後、2値画像として取り扱うべき画像(領域)を「文字線画部」ともいう。
文字線画部の周囲画素値が大きく変化する場合であって、かつ、穴の形状と埋め込むべき文字線画部の形状が一致しない場合に画質の劣化が生じやすい。このことについて、図4から図11を用いて説明する。
図4に示す例は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)による圧縮対象である1つのブロック400を示している。ブロック400内には、境界線420を境にして、非穴領域410と穴領域430が混在している。
穴領域430は、文字線画部として抽出された領域が抜き出された(削除された)後の画像領域である。抜き出された部分(穴領域430)の画素値は任意であるが、ここでは0としている。また、非穴領域410内は、3種類の画素値を有する画素(画素401、402、403)があるとする。
図5は、穴領域の穴埋めの例を示す説明図である。
例えば、図4に示したブロック400に対して、背景技術欄で示した技術を用いた場合、ブロック毎に非穴領域の画質を大きく変えずに圧縮率を上げるために、非穴領域410の画素の平均値を用いて穴領域430に対して穴埋め処理を行うと、図5に示す例のブロック500の穴埋後領域530のようになる。
図6は、境界線が変化した場合の例を示す説明図である。
図5に示した例のブロック500の状態に対して、穴の形状がベクトル化、アンチエイリアシング処理などによって変化した場合(つまり、図4に示した境界線420が図6に示す境界線620に変化)、図6に示す例のブロック600のように穴埋めした画素値(画素601、602、603)が露出し、JPEGによる圧縮をしたときに画質が劣化してしまう。
図7は、穴領域を穴埋めした後に圧縮、復号した場合の例を示す説明図である。
図5の例に示したブロック500をそのままJPEGによる圧縮をした場合に非穴領域410と穴埋後領域530との境界の画素値差が大きい場合は、図7の例に示すブロック700のように、非穴領域710における境界部分(境界線420に接する画素711〜720)の画質が劣化するおそれがある。
図8は、ブロック化における非穴領域と穴領域の関係例を示す説明図である。
画像800は、8画素×8画素の4つのブロック(ブロック860、870、880、890)からなる。ブロック860は、非穴領域810のみからなる。ブロック870、880は、境界線820によって区切られており、非穴領域810と穴領域830の両方が混在している。ブロック890は、穴領域830のみからなる。
画像800のように、ブロック内の画素全てが穴領域830となるブロック890がある場合は、そのブロック内に非穴領域の画素がないため、背景技術欄で示した技術を用いた場合、穴埋め処理はできない。
図9は、ブロック化における境界線が変化した場合の例を示す説明図である。
図8の例に示した画像800に対して、穴の形状(境界線820)がベクトル化、アンチエイリアシング処理などによって変化した場合、図9の例に示すように穴埋めされない画素(白抜けとなる画素951)が露出し、JPEGによる圧縮をしたときに画質が劣化してしまう。
また穴の形状が変わらないような場合でも、非穴領域の画素がないブロックを穴埋めできない場合は、図7に示す例のようにJPEGによる圧縮をした場合に、非穴領域の境界付近で画質劣化が生じるおそれがある。
次に、図10、11を用いて、周辺にある画素値を用いて、画素単位の穴埋め処理を行う場合について説明する。
図10は、周辺にある画素値を用いた穴領域の穴埋めの例を示す説明図である。つまり、図4の例に示したブロック400に対して、5×5の平均値フィルタを用いて穴埋め処理を行った結果を示している。
図11は、図10の例に示したブロック1000の穴領域を穴埋めした後に圧縮、復号した場合の例を示す説明図である。
穴の形状がベクトル化、アンチエイリアシング処理などによって変化した場合でも、図11の例に示すブロック1100のように、画質劣化は少ない。さらに穴の形状が変わらない場合においても、非穴領域1110と穴領域1130との境界線1120付近の画素値の差が少ないため、図7の例に示すブロック700のような非穴領域710の境界線420付近に見られる画質劣化は少ない。つまり、画質劣化している画素は、ブロック1100では画素1101から1103の3画素であり、ブロック700では画素711から720の10画素である。
ただし、図10の例に示すブロック1000のように、穴埋め処理後の穴領域1030の画素値は微妙に変わる(様々な画素値を持つ)ため、高圧縮を目的に行った穴埋め処理の効果は少なくなってしまう。
本実施の形態は、この穴埋めに関する処理を行うものである。
次に、本実施の形態の概要を説明する。本実施の形態は、画素毎の穴埋め処理、複数画素(例えばブロック、以下ブロックを例示する)毎の穴埋め処理の2つの穴埋め処理を行っている。
まず、画素毎の穴埋め処理の概要について説明する。非穴領域と穴領域との境界付近にある穴領域は、画素毎に穴埋め処理を行う。
前述の前提からわかるように、穴埋め処理は以下の条件を満たしていることが望ましい。つまり、
(1)穴領域の外側(非穴領域)の画素値を用いて、穴領域の画素値を作成する。
(2)できるだけ、距離的に近い非穴領域の画素値を用いて、穴領域の画素値を作成する。
(3)しかしながら、複数の非穴領域の画素値を用いて穴領域の画素値を作成したほうが安定性が高い。
(4)しかも、穴領域の任意の画素値の影響をのぞくため、穴領域の画素値は用いないことが望ましい。
(5)また、フィルタリング処理で対応でき、そのフィルタリングは2次元的に行うことが望ましい。
本実施の形態は、前述の条件をできるだけ満たすように構成されたものである。
つまり、例えば、以下のような構成とする。
(1)複数の画素値を用いて穴領域の画素値を作成する以下のフィルタリング処理を行う。フィルタを用いることによって、穴埋めすべき画素と所定距離内にある画素を用いることができるようになる。
(2)対象画素の近くであれば、より影響度の高いフィルタ係数を用いる。
(3)穴領域の影響度は0とする。
このようなフィルタリングを以下のように実現する。
画素位置(I,J)の画素値をP(I,J)とする。
次に示すような穴/非穴情報T(I,J)を利用する。
・画素位置(I,J)が非穴画素(非文字線画部)であるとき、T(I,J)=1とする。
・画素位置(I,J)が穴画素(文字線画部)であるとき、T(I,J)=0とする。
すなわち、2値画像として取り扱うべき画素の位置を示す情報としての具体例が、T(I,J)となる。そして、ここでは、2値画像として取り扱うべき画素とは、穴の領域内にある画素のことである。
サイズが(2N+1)×(2N+1)のフィルタH(m,n)(ただし、−N≦m≦N、−N≦n≦N)を予め用意する(記憶装置に記憶させておく)。
そして、非穴画素(非文字線画部)は、元の画像の画素値をそのままとする。穴画素(文字線画部)は、数1を分子とし、数2を分母とした数3の式で計算する。
Figure 0004831089
Figure 0004831089
Figure 0004831089
すなわち、画素位置(I,J)のフィルタ出力、すなわち、穴埋め画像Q(I,J)を数4の式で算出する。
Figure 0004831089
このように、計算することによって、非穴の画素のみフィルタリング処理に利用することになる。
さらに、フィルタH(m、n)を後述するようにすれば、対象画素の近くであれば、より影響度の高いフィルタ係数を利用することが可能となる。
次に、ブロック毎の穴埋め処理について説明する。
穴領域と非穴領域との境界から所定の距離以上にあるものに対しては、ブロック内に非穴領域の画素があれば、その平均値で穴埋め処理をする。
そして、ブロック内の全ての画素が穴領域である場合は、付近の非穴領域があるブロック内の画素値を用いて穴埋め処理をし、付近に非穴領域があるブロックがない場合は処理をしない。この処理を繰り返し行うことで、ブロック内の全ての画素が穴領域であるブロックの穴埋め処理を行う。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な各種の実施の形態の例を説明する。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。
第1の実施の形態は、図1に示すように、画素単位穴埋処理モジュール110、ブロック単位穴埋処理モジュール120を有している。
画素単位穴埋処理モジュール110は、穴/非穴判定処理モジュール111、フィルタリング処理モジュール112、出力モジュール113を有している。
ブロック単位穴埋処理モジュール120は、ブロック分割処理モジュール121、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122、ブロック内画素値決定処理モジュール123、フィルタリング処理モジュール124、出力モジュール125を有している。
画素単位穴埋処理モジュール110は、画素毎の穴埋め処理を行う。穴埋め処理の対象の画素は、穴領域内であって、非穴領域との境界から所定の距離内(本実施の形態では、フィルタの大きさに応じた距離内)にある画素である。つまり、穴領域と非穴領域の境界に近い領域にある画素であるので、ベクトル化、アンチエイリアシング処理などによって境界が変化した場合に、背景画像として表面に出現する可能性が高い領域にある画素である。これらの画素を画素単位穴埋処理モジュール110は対象とする。
穴/非穴判定処理モジュール111は、フィルタリング処理モジュール112、出力モジュール113と接続されており、穴/非穴情報T(I,J)と対象とする画像を受け取り、その穴/非穴情報を用いて、受け取った画像内の対象の画素P(I,J)が穴領域内の画素か否かを判断する。穴領域内の画素であれば、フィルタリング処理モジュール112によるフィルタリング処理を行うようにする。非穴領域内の画素であれば、その画素値を出力モジュール113へ渡す。
フィルタリング処理モジュール112は、穴/非穴判定処理モジュール111、出力モジュール113と接続されており、数3の計算を行う。その結果を出力モジュール113へ渡す。
出力モジュール113は、穴/非穴判定処理モジュール111、フィルタリング処理モジュール112、ブロック単位穴埋処理モジュール120のブロック分割処理モジュール121と接続されており、穴/非穴判定処理モジュール111からP(I,J)の画素値を受け取り、又はフィルタリング処理モジュール112からフィルタリング処理の結果を受け取り、ブロック単位穴埋処理モジュール120のブロック分割処理モジュール121へ出力する。そして、画素値を変更した画素の穴/非穴情報T(I,J)を非穴画素(T(I,J)=1)に変更する。
ブロック単位穴埋処理モジュール120は、ブロック毎の穴埋め処理を行う。穴埋め処理の対象の画素は、穴領域内であって、非穴領域との境界から所定の距離よりも離れた位置にある画素であり、つまり画素単位穴埋処理モジュール110によっては穴埋め処理が行われなかった画素である。そして、その画素に対しては、ブロック毎に穴埋め処理を行う。ブロック単位穴埋処理モジュール120の穴埋め処理の対象とする画素は、文字線画部として上書きされる可能性が高い領域(つまり画質に影響を及ぼさない領域)にある画素である。したがって、これらの画素に対しては、圧縮率又は処理速度優先となる画素値を与えるようにする。
ブロック分割処理モジュール121は、画素単位穴埋処理モジュール110の出力モジュール113、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122と接続されており、画素単位穴埋処理モジュール110の出力モジュール113から画素値を受け取り、その画素からなる画像をブロック(例えば、5画素×5画素のブロック)に分割する。分割した画像を穴/非穴ブロック判定処理モジュール122へ渡す。なお、ブロックサイズを、穴埋め画像を対象とするJPEGによる圧縮処理のブロックサイズと同じにしてもよい。
穴/非穴ブロック判定処理モジュール122は、ブロック分割処理モジュール121、ブロック内画素値決定処理モジュール123、フィルタリング処理モジュール124、出力モジュール125と接続されている。ブロック分割処理モジュール121によってブロックに分割された画像を受け取り、穴/非穴情報T(I,J)を受け取る。なお、穴/非穴情報T(I,J)は、出力モジュール113によって変更されている。受け取った画像内の対象の複数画素が穴領域内の画素か否かを判断する。穴領域内の画素であれば、ブロック内画素値決定処理モジュール123によるブロック内の画素値を決定させる処理、又はフィルタリング処理モジュール124によるフィルタリング処理を行うようにする。非穴領域内の画素であれば、その画素値を出力モジュール125へ渡す。より具体的には、ブロック内に穴領域内の画素と非穴領域の画素が混在している場合はブロック内画素値決定処理モジュール123による処理を行わせ、ブロック内の全ての画素が穴領域内の画素である場合はフィルタリング処理モジュール124による処理を行わせ、ブロック内の全ての画素が非穴領域の画素である場合はそのブロック内の画素値を出力モジュール125へ渡す。
ブロック内画素値決定処理モジュール123は、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122、出力モジュール125と接続されており、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122によってブロック内に穴領域内の画素と非穴領域の画素が混在していると判断された場合であって、そのブロック内の穴領域内の画素の画素値を、そのブロック内の非穴領域の画素の画素値の平均値とする。
フィルタリング処理モジュール124は、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122、出力モジュール125と接続されており、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122によってブロック内の全ての画素が穴領域内の画素であると判断された場合であって、ブロックを画素と見立てて数3と同様の計算を行う。なお、数3内の画素値としては、対応するブロック内の画素の平均値とする。
出力モジュール125は、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122、ブロック内画素値決定処理モジュール123、フィルタリング処理モジュール124と接続されており、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122からブロック内の画素値を受け取り、ブロック内画素値決定処理モジュール123から処理されたブロック内の画素値、又はフィルタリング処理モジュール124からフィルタリング処理の結果であるブロック内の画素値を受け取り、穴埋め画像として出力する。そして、ブロック毎に画素値を変更した画素の穴/非穴情報T(I,J)を非穴画素(T(I,J)=1)に変更する。
図2は、第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、穴/非穴判定処理モジュール111が対象とする画像P(I,J)を受け付ける。
ステップS204では、穴/非穴判定処理モジュール111が穴/非穴情報T(I,J)を受け付ける。
ステップS206では、穴/非穴判定処理モジュール111が対象とする画素は穴であるか否かを判断する。かかる判断において穴であると判断した場合(Y)はステップS208へ進み、それ以外の場合(N)はステップS210へ進む。
ステップS208では、フィルタリング処理モジュール112がフィルタリング処理を行う。
ステップS210では、出力モジュール113がステップS208で処理された画素値又はステップS206で対象となった画素の画素値を画像として出力する。また、穴/非穴情報T(I,J)を変更する。
ステップS212では、ブロック分割処理モジュール121がステップS210で出力された画像を受け付ける。
ステップS214では、ブロック分割処理モジュール121がステップS212で受け取った画像内をブロックに分割する。
ステップS216では、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122が穴/非穴情報T(I,J)を受け付ける。
ステップS218では、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122が対象となっているブロック内の一部に穴があるか否かを判断する。かかる判断において穴があると判断した場合(Y)はステップS220へ進み、それ以外の場合(N)はステップS222へ進む。
ステップS220では、ブロック内画素値決定処理モジュール123が、同じブロック内の非穴領域の画素の画素値を用いて、そのブロック内の穴領域の画素の画素値を決定する。
ステップS222では、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122が対象となっているブロック内の全ての画素は穴であるか否かを判断する。かかる判断において穴であると判断した場合(Y)はステップS224へ進み、それ以外の場合(N)はステップS226へ進む。
ステップS224では、フィルタリング処理モジュール124がフィルタリング処理によって画素値を決定する。
ステップS226では、出力モジュール125が穴埋めされた画像を出力する。
この後に、穴埋めされた画像に対して、JPEGによる圧縮処理等が行われる。
より詳細に説明する。まず、画素単位穴埋処理モジュール110による処理について説明する。
穴/非穴判定処理モジュール111は、穴/非穴情報T(I,J)と、穴埋め前の入力画像P(I,J)を受け付ける。
穴/非穴判定処理モジュール111において、
・T(I,J)=1の場合は、P(I,J)の画素値を穴埋め画像Q(I,J)の画素値として出力する。
・T(I,J)=0の場合は、穴埋め画像Q(I,J)の画素値を計算する。
そして、m及びnを−N≦m≦N、−N≦n≦Nの範囲で変化させて、フィルタリング処理モジュール112では、T(I+m,J+n)=1の場合のみ、数1を計算する。つまり、フィルタ係数H(m,n)と、P(I+m,J+n)を乗算してさらに積算する。そして、数2を計算する。つまり、フィルタ係数H(m,n)を積算する。そして、数3を計算して、穴埋め画像Q(I,J)を得る。
出力モジュール113は、穴/非穴判定処理モジュール111からの穴埋め画像Q(I,J)又はフィルタリング処理モジュール112からの穴埋め画像Q(I,J)を出力する。
フィルタリング処理モジュール112が用いるフィルタの例として、例えば、図3(A)から(F)に例示したフィルタを挙げることができる。
なお、フィルタ係数は整数であっても小数であってもよい。ただし、整数を用いると演算が簡易であり処理速度が向上する。さらに、2の冪乗であれば、乗算がさらに簡易となり処理速度向上の要請に対応できる。
次に、図12から図17を用いて、ブロック単位穴埋処理モジュール120による処理を説明する。
図12は、画素単位で穴埋め処理を行った後の画像例を示す説明図である。つまり、画素単位穴埋処理モジュール110によって、穴領域側にあって、非穴領域と穴領域との境界領域に対して、画素単位穴埋め処理を行った後、その画像をJPEGブロックサイズに分割する。図12の例に示すように、画素単位穴埋処理モジュール110による穴埋め処理が終了した画像1200を6×5個のブロック1201に分割する。なお、画素単位穴埋処理モジュール110によって穴埋めされた画素は、画像1200内の1210(右上斜め線の領域)と穴領域1230(空白の領域)との境界線1220の穴領域1230側にある画素単位穴埋領域1240(右下斜め線の領域)である。フィルタリング処理モジュール112で用いるフィルタサイズが5×5である場合は、画素単位穴埋領域1240の幅は2画素である。
なお、画像1200を縮小する場合は、縮小率を考慮してブロックサイズを決定するようにしてもよい。例えば、1/2に縮小する場合、ここで分割するブロックサイズを16×16とする。
ブロック内に非穴領域にある画素が存在する場合、ブロック内画素値決定処理モジュール123は、その非穴領域の画素の平均値でブロック内を塗りつぶす。つまり、画素単位の穴埋め処理をした画素は、非穴領域となり(画素単位穴埋領域1240)、図13の例に示すように、ブロック単位穴埋領域1350(右上斜め線と右下斜め線が交わった領域)のブロック単位に、非穴領域の画素(画素単位穴埋領域1240)の平均値で、穴領域の穴埋め処理を行う。
また、非穴領域の画素が存在しないブロックに対しては、フィルタリング処理モジュール124は、ブロックを1画素とみなして、前述の画素単位穴埋処理モジュール110のフィルタリング処理モジュール112と同様にフィルタリング処理を行う。このフィルタリング処理で生成した画素値でブロック内を全て塗りつぶす。適用するフィルタは例えば図14の例に示す3×3フィルタとするが、フィルタサイズ及びフィルタ係数はこれに限定されるものではない。このフィルタでは、1ブロック分のみの画素値の穴埋めしかできない。そこで、ブロックに対するフィルタリング処理を反復させて、全ての穴を埋めるようにする。この処理は、反復処理となるが、ブロック単位に処理を行うため、処理負荷は比較的少ない。
図15に示す例は、フィルタリング処理モジュール124によってブロック単位の穴埋め処理を1回行った場合の結果である。ブロック単位の穴埋め処理は逐次処理ではないため、この時点では穴埋めの対象領域中央のブロック(穴領域1230の空白の領域である2ブロック)は周りのブロックの穴埋め処理がなされていないため(つまり、ブロック単位穴埋領域1350に対する穴埋め処理が穴/非穴情報に反映されていないため)、穴埋め処理の対象とはされない。しかし、フィルタリング処理モジュール124によって反復される穴埋め処理によって、図16に示す例のように穴埋め(ブロック単位穴埋領域1670)される。
図17の例に示した画像1700は、図8の例に示した画像800に対して、画素単位穴埋処理モジュール110、ブロック単位穴埋処理モジュール120による穴埋め処理を行った結果である。つまり、穴領域1730側であって境界線1720付近の画素は、非穴領域1710の画素値を用いて作成されており、画像1700の右下にあるブロック内の画素は全て同じ値となっている。
第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態のフィルタリング処理モジュール112による処理を以下に示す処理にするものである。
対象画像の距離変換を行い、距離画像を作成する。図4の例に示した対象画像に対して、距離変換を行った結果である距離画像1800を図18に示す。つまり、距離画像は対象画像と同じサイズを有しており、穴領域1830の画素が非穴領域1810からどれだけ離れているかを示すものであり、ここでの距離は、非穴領域1810へたどり着くまでの画素数(縦横斜めを含む)で表している。フィルタリング処理モジュール112は、穴/非穴情報を用いて距離画像を生成して、距離画像を用いて、フィルタリング処理を行ってもよい。
つまり、フィルタリング処理モジュール112が画素単位のフィルタリング処理を行う場合、この距離画像の距離値を参照して、距離値が所定値以下のものに対してだけフィルタリング処理を行い、穴中心部にある画素に対してはフィルタリング処理を行わせないようにすることができ、さらなる高速化が可能となる。
図21を参照して、本実施の形態のハードウェア構成例について説明する。図21に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部2117と、プリンタなどのデータ出力部2118を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)2101は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、穴/非穴判定処理モジュール111、フィルタリング処理モジュール112、ブロック分割処理モジュール121、穴/非穴ブロック判定処理モジュール122、ブロック内画素値決定処理モジュール123、フィルタリング処理モジュール124等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)2102は、CPU2101が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)2103は、CPU2101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス2104により相互に接続されている。
ホストバス2104は、ブリッジ2105を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス2106に接続されている。
キーボード2108、マウス等のポインティングデバイス2109は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ2110は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)2111は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU2101によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、対象画像や穴/非穴情報などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ2112は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2113に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース2107、外部バス2106、ブリッジ2105、及びホストバス2104を介して接続されているRAM2103に供給する。リムーバブル記録媒体2113も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート2114は、外部接続機器2115を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート2114は、インタフェース2107、及び外部バス2106、ブリッジ2105、ホストバス2104等を介してCPU2101等に接続されている。通信部2116は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部2117は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部2118は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図21に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図21に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図21に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、前記実施の形態においては、数式を用いて説明したが、数式には、その数式と同等のものを含めてもよい。同等のものとは、その数式そのものの他に、最終的な結果に影響を及ぼさない程度の数式の変形、又は数式をアルゴリズミックな解法で解くこと等が含まれる。
また、穴埋め対象である複数画素としてブロックを例示したが、ブロックの形状は矩形に限る必要はない。同様に、フィルタの形状も矩形に限る必要はない。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 第1の実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 フィルタの例を示す説明図である。 非穴領域と穴領域の関係例を示す説明図である。 穴領域の穴埋めの例を示す説明図である。 境界線が変化した場合の例を示す説明図である。 穴領域を穴埋めした後に圧縮、復号した場合の例を示す説明図である。 ブロック化における非穴領域と穴領域の関係例を示す説明図である。 ブロック化における境界線が変化した場合の例を示す説明図である。 周辺画素値を用いた穴領域の穴埋めの例を示す説明図である。 穴領域を穴埋めした後に圧縮、復号した場合の例を示す説明図である。 第1の実施の形態によって、画素単位で穴埋め処理を行った後の画像例を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるブロック内画素値決定処理モジュールによる処理例を示す説明図である。 フィルタの例を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるフィルタリング処理モジュールによる第1回目の処理例を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるフィルタリング処理モジュールによる第2回目の処理例を示す説明図である。 第1の実施の形態によって、穴埋め処理を行った例を示す説明図である。 第2の実施の形態によって、対象とされる画像を距離画像に変換した処理例を示す説明図である。 従来例を示す説明図である。 従来例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
符号の説明
110…画素単位穴埋処理モジュール
111…穴/非穴判定処理モジュール
112…フィルタリング処理モジュール
113…出力モジュール
120…ブロック単位穴埋処理モジュール
121…ブロック分割処理モジュール
122…穴/非穴ブロック判定処理モジュール
123…ブロック内画素値決定処理モジュール
124…フィルタリング処理モジュール
125…出力モジュール

Claims (4)

  1. 2値画像として取り扱うべき画素の位置を示す情報である位置情報を用いて、対象の画素が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段によって対象の画素が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該画素と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数の画素の画素値を用いて、前記対象の画素の画素値を算出する第1の画素値算出手段と、
    前記対象の画素の画素値を前記第1の画素値算出手段によって算出された画素値に変更し、該画素値を変更した画素の前記位置情報を2値画像として取り扱うべきではない画素を示す位置情報に変更する画素値変更手段と、
    前記画素値変更手段によって変更された位置情報を用いて、対象の複数画素である第1の画素群が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段によって第1の画素群が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該第1の画素群と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数画素である第2の画素群の画素値を用いて、該第1の画素群の画素値を算出する第2の画素値算出手段
    を具備し、
    前記第2の判断手段が処理対象とする第1の画素群は、複数の画素により構成されており、前記第1の画素値算出手段が処理対象とした対象の画素は含まれておらず、前記第2の画素群とは異なる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の判断手段は、対象としている複数画素のうち、2値画像として取り扱うべきものと2値画像として取り扱うべきではないものとが混在しているか否かを判断し、
    前記第2の画素値算出手段は、前記第2の判断手段によって混在していると判断された場合は、前記2値画像として取り扱うべきではない画素の画素値を用いて、前記2値画像として取り扱うべき画素の画素値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の判断手段は、対象としている複数画素が、2値画像として取り扱うべきもののみであるか否かを判断し、
    前記第2の画素値算出手段は、前記第2の判断手段によって2値画像として取り扱うべきもののみであると判断された場合は、前記対象としている複数画素の周辺の複数の画素を用いて、該対象としている複数画素の画素値を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. コンピュータを、
    2値画像として取り扱うべき画素の位置を示す情報である位置情報を用いて、対象の画素が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段によって対象の画素が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該画素と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数の画素の画素値を用いて、前記対象の画素の画素値を算出する第1の画素値算出手段と、
    前記対象の画素の画素値を前記第1の画素値算出手段によって算出された画素値に変更し、該画素値を変更した画素の前記位置情報を2値画像として取り扱うべきではない画素を示す位置情報に変更する画素値変更手段と、
    前記画素値変更手段によって変更された位置情報を用いて、対象の複数画素である第1の画素群が2値画像として取り扱うべきか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段によって第1の画素群が2値画像として取り扱うべきと判断された場合は、該第1の画素群と所定の距離内にあって、2値画像として取り扱うべきではない複数画素である第2の画素群の画素値を用いて、該第1の画素群の画素値を算出する第2の画素値算出手段
    として機能させ
    前記第2の判断手段が処理対象とする第1の画素群は、複数の画素により構成されており、前記第1の画素値算出手段が処理対象とした対象の画素は含まれておらず、前記第2の画素群とは異なる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
JP2008037152A 2008-02-19 2008-02-19 画像処理装置及び画像処理プログラム Expired - Fee Related JP4831089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037152A JP4831089B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 画像処理装置及び画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037152A JP4831089B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 画像処理装置及び画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009200573A JP2009200573A (ja) 2009-09-03
JP4831089B2 true JP4831089B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=41143654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008037152A Expired - Fee Related JP4831089B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 画像処理装置及び画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4831089B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111583247B (zh) * 2020-05-12 2023-11-03 中南大学 一种图像二值化处理方法及装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4695914B2 (ja) * 2004-07-05 2011-06-08 パナソニック株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008028717A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Canon Inc 画像処理装置および方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009200573A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5887770B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5206503B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
US7885486B2 (en) Image processing system, method for processing image and computer readable medium
JP5328510B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム
JP5316385B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP4831089B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2008263465A (ja) 画像処理システム及び画像処理プログラム
JP4857975B2 (ja) 画像処理システムおよび画像処理プログラム
JP5278243B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5742283B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
US6731822B1 (en) Method and apparatus for filtering images having insufficient tonal precision
JP5251489B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP4992758B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP4894664B2 (ja) 画像処理システム及び画像処理プログラム
JP5326670B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5407582B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP4816328B2 (ja) 画像処理システム、画像圧縮システム、画像編集システム、画像処理プログラムおよび画像処理装置
JP5206468B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JPH0993424A (ja) 画像処理装置
JP4875649B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6596837B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2005303506A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理用プログラム及び記憶媒体
JP6481301B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2017021728A (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JPH11252368A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4831089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees