JP2014120554A - 太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014120554A
JP2014120554A JP2012273343A JP2012273343A JP2014120554A JP 2014120554 A JP2014120554 A JP 2014120554A JP 2012273343 A JP2012273343 A JP 2012273343A JP 2012273343 A JP2012273343 A JP 2012273343A JP 2014120554 A JP2014120554 A JP 2014120554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
sheet
wiring
back electrode
insulating resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012273343A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Naito
真介 内藤
Yoshihisa Totsuta
義久 土津田
Moritaka Nakamura
守孝 中村
Yuichi Shirouchi
雄一 城内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012273343A priority Critical patent/JP2014120554A/ja
Publication of JP2014120554A publication Critical patent/JP2014120554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】従来に比べてより一層信頼性が高い太陽電池の製造方法を提供する。
【解決手段】シート状の絶縁性樹脂30を用いて、第1導電型用電極14と第2導電型用電極15とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セル10の受光面の反対面と、第1配線22と第2配線23とを表面に備えた配線シート20の表面とを接合する太陽電池の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、裏面電極型太陽電池セルを備える太陽電池及びその製造方法に関する。
近年、太陽電池の発電効率向上のために、受光面である表面側に電極を設けず、受光面とは反対側の裏面にP型集電層(電極)とN型集電層(電極)の双方を設けて電極によるシャドーロスを無くした裏面電極型太陽電池セルが開発されている。
裏面電極型太陽電池セルと、P型用配線及びN型用配線を表面に備えた配線シートとを接合する方法として、特許文献1及び特許文献2では、裏面電極型太陽電池セル及び配線シートの少なくとも一方に絶縁性樹脂を塗布し、それから裏面電極型太陽電池セルと配線シートとを絶縁性樹脂によって接着する方法が開示されている。
国際公開第2010/110083号 特開2009−88145号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2で開示されている接合方法では、絶縁性樹脂を塗布しているため、絶縁性樹脂の量を精度良く調整することが困難であった。
絶縁性樹脂の量が多過ぎると、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続が不十分になったり、絶縁性樹脂の裏面電極型太陽電池セルからのはみ出しが不要に多くなるおそれがある。一方、絶縁性樹脂の量が少な過ぎると、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの接着が不十分になったり、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの間に空気が噛み込んだりするおそれがある。
本発明は、上記の状況に鑑み、従来に比べてより一層信頼性が高い太陽電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る太陽電池は、第1導電型用電極と第2導電型用電極とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セルと、第1配線と第2配線とを表面に備えた配線シートと、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面と前記配線シートの表面とを接合する絶縁性樹脂とを備え、前記絶縁性樹脂の厚さが5μm以上16μm以下であり、前記第1導電型用電極と前記第1配線とが電気的に接続され、前記第2導電型用電極と前記第2配線とが電気的に接続され、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルからはみ出しており、前記絶縁性樹脂の前記裏面電極型太陽電池セルからのはみ出し長さが100μm以下である構成(第1の構成)とする。なお、本発明に係る太陽電池は、前記裏面電極型太陽電池セルが封止されていない構造であってもよく、前記裏面電極型太陽電池セルが封止されてモジュール化されている構造すなわち太陽電池モジュールであってもよい。
上記第1の構成の太陽電池において、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルの全周からはみ出している構成(第2の構成)とすることが望ましい。
上記第1または第2の構成の太陽電池において、前記絶縁性樹脂の前記裏面電極型太陽電池セルからのはみ出し長さが10nm以下である(第3の構成)とすることが望ましい。
上記目的を達成するために本発明に係る太陽電池の製造方法は、シート状の絶縁性樹脂を用いて、第1導電型用電極と第2導電型用電極とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面と、第1配線と第2配線とを表面に備えた配線シートの表面とを接合する構成(第4の構成)としている。
上記第4の構成の製造方法において、前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける工程と、前記配線シートと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記裏面電極型太陽電池セルとを接合する、または、前記裏面電極型太陽電池セルと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記配線シートとを接合する工程とを備える構成(第5の構成)とすることが望ましい。
上記第5の構成の製造方法において、シート状の基材上に形成されている前記シート状の絶縁性樹脂を転写することによって、前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける構成(第6の構成)とすることが望ましい。
上記第5または第6の構成の製造方法において、前記シート状の絶縁性樹脂が、未硬化の状態にエネルギが供給されることにより、前記未硬化の状態から粘度が上昇して第1の硬化状態となった後に、前記第1の硬化状態から粘度が一旦低下して軟化状態になり、その後粘度が再度上昇して前記第1の硬化状態よりも粘度が高い状態である第2の硬化状態となる性質を有しており、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける前に、前記シート状の絶縁性樹脂を前記第1の硬化状態にしている構成とすることが望ましい。
本発明に係る太陽電池によると、絶縁性樹脂の量が適量であるため、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
本発明に係る太陽電池の製造方法によると、シート状の絶縁性樹脂の形状によって絶縁性樹脂の量を調整することができるので、従来の絶縁性樹脂を塗布する方法よりも絶縁性樹脂の量を精度良く制御することができる。これにより、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの基本構造を示す縦断面図である。 裏面電極型太陽電池セルの裏面から見た模式的な平面図である。 配線シートの表面から見た模式的な平面図である。 本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの一例を示す要部上面図である。 シート状の絶縁性樹脂を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の貼り付け工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の載置工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る製造方法の接合工程を説明するための断面図である。 3つのセル配置部を備える配線シートの一例を示す模式的な平面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
<太陽電池モジュール>
図1は、本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの模式的な縦断面図である。図1に示す太陽電池モジュールは、裏面電極型太陽電池セル10と、配線シート20と、絶縁性樹脂30と、裏面電極型太陽電池セル10を封止する封止材31と、封止材31の表面に設けられる透明基板32と、太陽電池モジュールの裏面を保護する裏面保護シート33とを備えている。
裏面電極型太陽電池セル10は、例えばn型またはp型の導電型を有するシリコン基板などの半導体基板11と、裏面電極型太陽電池セル10の受光面となる半導体基板11の凹凸形状の表面上に形成される反射防止膜12と、裏面電極型太陽電池セル10の裏面となる半導体基板11の裏面上に形成されるパッシベーション膜13と、第1導電型用電極14と、第2導電型用電極15とを備えている。第1導電型及び第2導電型は、いずれか一方をp型とし、他方をn型にするとよい。
半導体基板11の裏面には、第1導電型不純物が拡散して形成された第1導電型不純物拡散領域16と、第2導電型不純物が拡散して形成された第2導電型不純物拡散領域17とが所定の間隔を空けて交互に形成されている。第1導電型用電極14と第1導電型不純物拡散領域16とはパッシベーション膜13に設けられたコンタクトホールを介して接続されている。同様に、第2導電型用電極15と第2導電型不純物拡散領域17とはパッシベーション膜13に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
配線シート20は、絶縁性基材21と、絶縁性基材21の表面上に配置された第1配線22及び第2配線23とを備えている。第1配線22には第1導電型用電極14が電気的に接続され、第2配線23には第2導電型用電極15が電気的に接続される。ここで、裏面電極型太陽電池セル10の裏面から見た模式的な平面図を図2に示し、配線シート20の表面から見た模式的な平面図を図3に示す。裏面電極型太陽電池セル10の第1導電型用電極14及び第2導電型用電極15は、第1方向に延在し、第1方向と交差する第2方向に交互に配置されている。配線シート20の第1配線22及び第2配線23は、第1方向に延在し、第1方向と交差する第2方向に交互に配置され、裏面電極型太陽電池セル10の第1導電型用電極14と第2導電型用電極15とにそれぞれ対応するように櫛歯状に配置されている。また、図2に示す通り、裏面電極型太陽電池セル10の裏面には、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとを接続する際に裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの相対的な位置を決めるための位置決め用基準部となるアライメントマーク18が設けられている。また、図3に示す通り、配線シート20の表面には、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとを接続する際に裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの相対的な位置を決めるための位置決め用基準部となるアライメントターゲット領域24が設けられている。アライメントターゲット領域24は、第1配線22と第2配線23の異形状部(他の第1配線22と第2配線23より第1方向において短い部分)としている。
絶縁性樹脂30は、裏面電極型太陽電池セル10の受光面の反対面と配線シート20の表面(第1配線22及び第2配線23が形成されている面)とを接合している。また、絶縁性樹脂の厚さが5μm以上16μm以下であり、裏面電極型太陽電池セル10の受光面側から視た平面視において絶縁性樹脂30が裏面電極型太陽電池セル10からはみ出しており、絶縁性樹脂30の裏面電極型太陽電池セル10からのはみ出し長さが100μm以下である。
絶縁性樹脂30の厚さおよびはみ出し量を上記のような値にすることにより、絶縁性樹脂30の量が適量となる。絶縁性樹脂30の量が多過ぎないので、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線との電気的な接続が不十分になったり、絶縁性樹脂30の裏面電極型太陽電池セル10からのはみ出しが不要に多くなることを防止することができる。また、絶縁性樹脂30の量が少な過ぎないので、裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との接着が不十分になったり、裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との間に空気が噛み込んだりすることを防止することができる。
すなわち、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
なお、図4に示すように、裏面電極型太陽電池セル10の受光面側から視た平面視において絶縁性樹脂30が裏面電極型太陽電池セル10の全周からはみ出していることが望ましい。絶縁性樹脂30が裏面電極型太陽電池セル10の全周からはみ出すことにより、裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との間に異物が混入することを確実に防止することができる。したがって、より一層信頼性が向上する。
また、絶縁性樹脂30の裏面電極型太陽電池セル10からのはみ出し長さを10nm以下にすることがより望ましい。絶縁性樹脂30の裏面電極型太陽電池セル10からのはみ出し長さを10nm以下にした場合、はみ出し長さを最小限に抑え、且つ、絶縁性樹脂30がはみ出している部分において裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との間に異物が混入することを確実に防止することができる。
<太陽電池モジュールの製造方法>
次に、太陽電池モジュールの製造方法である本発明の一実施形態に係る製造方法について説明する。本発明の一実施形態に係る製造方法は、図5に示すシート状の絶縁性樹脂40を用いて、上述した裏面電極型太陽電池セル10(図1及び図2参照)の受光面の反対面と、上述した配線シート(図1及び図3参照)の表面とを接合する。なお、本発明に係る製造方法においてシート状の絶縁性樹脂の形状は、シート状であればよく、本実施形態において採用されている図5に示す形状に限定されない。
本発明の一実施形態に係る製造方法によると、シート状の絶縁性樹脂40の形状によって絶縁性樹脂の量を調整することができるので、従来の絶縁性樹脂を塗布する方法よりも絶縁性樹脂の量を精度良く制御することができる。これにより、裏面電極型太陽電池セルの電極10と配線シート20の配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
シート状の絶縁性樹脂40は、未硬化の状態にエネルギが供給されることにより、前記未硬化の状態から粘度が上昇して第1の硬化状態となった後に、前記第1の硬化状態から粘度が一旦低下して軟化状態になり、その後粘度が再度上昇して前記第1の硬化状態よりも粘度が高い状態である第2の硬化状態となる性質を有しており、前記第1の硬化状態で図5に示す形状を保持していることが望ましい。シート状の絶縁性樹脂40が上記の性質を有し、前記第1の硬化状態で図5に示す形状を保持している場合、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線とを電気的に接続する際に、シート状の絶縁性樹脂を軟化状態にすることができるので、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続を容易に実現することができる。なお、配線シート付き裏面電極型太陽電池セルや太陽電池モジュールの完成時点で、シート状の絶縁性樹脂40は第2の硬化状態となっている。
シート状の絶縁性樹脂40を構成する樹脂としては、例えばBステージ化可能な樹脂や膨潤タイプの樹脂等を用いることが望ましい。
Bステージ化可能な樹脂とは、液体状態(未硬化の状態)で加熱したときに、粘度が上昇して硬化状態(第1の硬化状態)となった後に粘度が低下して軟化し、その後に再度粘度が上昇して硬化状態(第2の硬化状態)となる樹脂のことである。上記の第1の硬化状態がBステージと呼ばれている。Bステージ化可能な樹脂としては、例えば、液体状態から溶媒を揮発させて固体状態(Bステージ)とすることができる樹脂などがある。また、シート状の絶縁性樹脂40を構成する樹脂としてBステージ化可能な樹脂を用いる場合、上記の第2の硬化状態において、裏面電極型太陽電池セル10の電極間および配線シート20の配線間の短絡を防止することができる程度の絶縁性を有するとともに、太陽電池モジュールの長期信頼性を保つために裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との間の機械的な接続強度を保持することができる程度の接着力を有するBステージ化可能な樹脂を用いるようにすればよい。
膨潤タイプの樹脂とは、未硬化で液体状態の樹脂と、微粒子状態の樹脂との混合物のことである。膨潤タイプの樹脂の熱挙動は例えば以下のようである。膨潤タイプの樹脂を微粒子状態の樹脂のガラス転移温度以上に加熱すると、微粒子状態の樹脂の分子間に液体状態の樹脂が入り込む。これにより、見かけ上、微粒子状態の樹脂の体積が膨張した状態(膨潤状態)となって粘度が上昇するため、見かけ上硬化状態(第1の硬化状態)となる。しかしながら、液体状態の樹脂は未硬化であるため、再度加熱すると、微粒子状態の樹脂の分子間に入り込んだ液体状態の樹脂が流動可能な状態となり、粘度が低下して軟化状態となる。そして、さらに加熱を続けると、液体状態の樹脂が硬化して硬化状態(第2の硬化状態)となる。また、シート状の絶縁性樹脂40を構成する樹脂として膨潤タイプの樹脂を用いる場合、上記の第2の硬化状態において、裏面電極型太陽電池セル10の電極間および配線シート20の配線間の短絡を防止することができる程度の絶縁性を有するとともに、太陽電池モジュールの長期信頼性を保つために裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との間の機械的な接続強度を保持することができる程度の接着力を有する膨潤タイプの樹脂を用いるようにすればよい。
本発明の一実施形態に係る製造方法では、貼り付け工程において、シート状の基材50上に形成されているシート状の絶縁性樹脂40を転写することによって、シート状の絶縁性樹脂40を、裏面電極型太陽電池セル10の受光面の反対面に貼り付ける(図6参照)。シート状の基材50の材料としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等を挙げることができる。なお、転写時に裏面電極型太陽電池セル10を60〜100℃程度に加熱することで、シート状の絶縁性樹脂40と裏面電極型太陽電池セル10とを仮止めする(シート状の絶縁性樹脂40の弱い接着力でシート状の絶縁性樹脂40と裏面電極型太陽電池セル10と接着する)ことが望ましい。
次の載置工程において、裏面電極型太陽電池セル10のアライメントマーク18と配線シート20のアライメントターゲット領域24とが重なるように裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20とを位置合わせしてから、図7に示すようにシート状の絶縁性樹脂40が貼り付けられている裏面電極型太陽電池セル10を配線シート20に載置する。なお、載置工程の完了時点では、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線との間に、第1の硬化状態であるシート状の絶縁性樹脂40が介在しているため、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線とは電気的に分離されている。
配線シート20の裏面からアライメントマーク18およびアライメントターゲット領域24を観察する場合には、裏面電極型太陽電池セル10側から、裏面電極型太陽電池セル10を透過する光を照射してアライメントマーク18およびアライメントターゲット領域24を確認する。または、配線シート20側から、裏面電極型太陽電池セル10を反射する光を照射してアライメントマーク18およびアライメントターゲット領域24を確認する。
裏面電極型太陽電池セル10の表面からアライメントマーク18およびアライメントターゲット領域24を観察する場合には、配線シート20側から、裏面電極型太陽電池セル10を透過する光を照射してアライメントマーク18およびアライメントターゲット領域24を確認する。
次の接合工程において、真空下において、図8に示すように裏面電極型太陽電池セル10、シート状の絶縁性樹脂40、及び配線シート20を加圧しながら、所定の時間(例えば12分程度)、所定の温度(例えば160℃程度)に加熱する。加熱により、シート状の絶縁性樹脂40の粘度が低下して軟化し、加圧により、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線との間に介在している軟化状態の絶縁性樹脂が裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線との間から流出し、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線とが接触する。その後、加熱の終了により温度が下がると、絶縁性樹脂の粘度が再度上昇して硬化状態(第2の硬化状態)となり、裏面電極型太陽電池セル10の電極と配線シート20の配線とが接触して電気的に接続された状態で、裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20とが絶縁性樹脂30によって接合される。この接合工程が完了したところで、完成製品とし、モジュール製造業者等に販売するようにしてもよい。すなわち、配線シート付き裏面電極型太陽電池セルを完成製品としてもよい。
最後に、封止材31、透明基板32、及び裏面保護シート33をラミネートすることでモジュール化し、例えば図1に示す構造の太陽電池モジュールを得ることができる。
なお、上述した製造方法では、貼り付け工程において、シート状の絶縁性樹脂40を裏面電極型太陽電池セル10の受光面の反対面に貼り付け、載置工程において、シート状の絶縁性樹脂40が貼り付けられている裏面電極型太陽電池セル10を配線シート20に載置したが、これとは逆に、シート状の絶縁性樹脂40を配線シート20の表面に貼り付け、シート状の絶縁性樹脂40が貼り付けられている配線シートに裏面電極型太陽電池セル10を載置するようにしてもよい。
また、上述した製造方法では、封止材31、透明基板32、及び裏面保護シート33をラミネートする前に、接合工程を行ったが、封止材31、透明基板32、及び裏面保護シート33をラミネートするときの加圧・加熱処理と上記の接合工程とを同時に行うようにしてもよい。
<まとめ>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、配線シート20と裏面保護シート32とを別々の部材で構成しているが、配線シート2が太陽電池モジュールの裏面を保護する裏面保護シートを兼ねる構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20とを接合する際に裏面電極型太陽電池セル10と配線シート20との相対的な位置を決めるための位置決め用基準部として、アライメントマーク18とアライメントターゲット領域24を用いたが、例えば、位置決め用の孔を裏面電極型太陽電池セルと配線シートの双方に設け、ピンを用いて位置決め用の孔を揃えるようにしてもよく、また、例えば、特定の電極及び特定の配線を位置決め用基準部として、双方の中心を揃えるようにしてもよい。
上述した実施形態では、1つの配線シート20に1つの裏面電極型太陽電池セル10を接続する形態であったが、当然の事ながら、1つの配線シートに複数の裏面電極型太陽電池セルを接続する形態であってもよい。例えば、1つの配線シートに3つの裏面電極型太陽電池セルを接続する場合には、配線シートを図9に示す例のように3つのセル配置部25を備える構成にすればよい。
また、上述した実施形態では、電極および配線が第1方向に連続して延在しているが、電極および配線を接続したときに、電極および配線が第1方向に連続して延在している場合と同一の導電経路パターンが形成できるのであれば、電極および配線の少なくとも一方が第1方向に点在していてもよい。
また、上述した実施形態では、絶縁性樹脂に熱エネルギを与えたが、光エネルギなどの他のエネルギを与えるようにしてもよい。
以上説明した太陽電池は、第1導電型用電極(14)と第2導電型用電極(15)とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セル(10)と、第1配線(22)と第2配線(22)とを表面に備えた配線シート(20)と、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面と前記配線シートの表面とを接合する絶縁性樹脂(30)とを備え、前記絶縁性樹脂の厚さが5μm以上16μm以下であり、前記第1導電型用電極と前記第1配線とが電気的に接続され、前記第2導電型用電極と前記第2配線とが電気的に接続され、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルからはみ出しており、前記絶縁性樹脂の前記裏面電極型太陽電池セルからのはみ出し長さが100μm以下である構成(第1の構成)とする。
このような構成によると、絶縁性樹脂の量が適量であるため、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
上記第1の構成の太陽電池において、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルの全周からはみ出している構成(第2の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの間に異物が混入することを確実に防止することができるので、より一層信頼性が向上する。
上記第1または第2の構成の太陽電池において、前記絶縁性樹脂の前記裏面電極型太陽電池セルからのはみ出し長さが10nm以下である(第3の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、はみ出し長さを最小限に抑え、且つ、絶縁性樹脂がはみ出している部分において裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの間に異物が混入することを確実に防止することができる。
以上説明した太陽電池の製造方法は、シート状の絶縁性樹脂(40)を用いて、第1導電型用電極(14)と第2導電型用電極(15)とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セル(10)の受光面の反対面と、第1配線(22)と第2配線(23)とを表面に備えた配線シート(20)の表面とを接合する構成(第4の構成)としている。
このような構成によると、シート状の絶縁性樹脂の形状によって絶縁性樹脂の量を調整することができるので、従来の絶縁性樹脂を塗布する方法よりも絶縁性樹脂の量を精度良く制御することができる。これにより、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続に関する信頼性や裏面電極型太陽電池セルと配線シートとの接着に関する信頼性を向上させることができる。したがって、従来に比べてより一層信頼性を高くすることができる。
上記第4の構成の製造方法において、前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける工程と、前記配線シートと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記裏面電極型太陽電池セルとを接合する、または、前記裏面電極型太陽電池セルと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記配線シートとを接合する工程とを備える構成(第5の構成)とすることが望ましい。
このような構成によると、シート状の絶縁性樹脂が裏面電極型太陽電池セルと配線シートのいずれにも貼り付けられていない状態で配線シート、シート状の絶縁性樹脂、及び裏面電極型太陽電池セルを重ねて、裏面電極型太陽電池セルと配線シートとを接合する場合に比べて、配線シート、シート状の絶縁性樹脂、及び裏面電極型太陽電池セルの位置あわせが容易になる。
上記第5の構成の製造方法において、シート状の基材(50)上に形成されている前記シート状の絶縁性樹脂を転写することによって、前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける構成とすることが望ましい。
このような構成によると、シート状の絶縁性樹脂を容易に裏面電極型太陽電池セルまたは配線シートに貼り付けることができる。
上記第5または第6の構成の製造方法において、前記シート状の絶縁性樹脂が、未硬化の状態にエネルギが供給されることにより、前記未硬化の状態から粘度が上昇して第1の硬化状態となった後に、前記第1の硬化状態から粘度が一旦低下して軟化状態になり、その後粘度が再度上昇して前記第1の硬化状態よりも粘度が高い状態である第2の硬化状態となる性質を有しており、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける前に、前記シート状の絶縁性樹脂を前記第1の硬化状態にしている構成とすることが望ましい。
このような構成によると、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線とを電気的に接続する際に、シート状の絶縁性樹脂を軟化状態にすることができるので、裏面電極型太陽電池セルの電極と配線シートの配線との電気的な接続を容易に実現することができる。
10 裏面電極型太陽電池セル
11 半導体基板
12 反射防止膜
13 パッシベーション膜
14 第1導電型用電極
15 第2導電型用電極
16 第1導電型不純物拡散領域
17 第2導電型不純物拡散領域
18 アライメントマーク
20 配線シート
21 絶縁性基材
22 第1配線
23 第2配線
24 アライメントターゲット領域
25 セル配置部
30 絶縁性樹脂
31 封止材
32 透明基板
33 裏面保護シート
40 シート状の絶縁性樹脂
50 シート状の基材

Claims (5)

  1. シート状の絶縁性樹脂を用いて、第1導電型用電極と第2導電型用電極とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面と、第1配線と第2配線とを表面に備えた配線シートの表面とを接合することを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける工程と、
    前記配線シートと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記裏面電極型太陽電池セルとを接合する、または、前記裏面電極型太陽電池セルと前記シート状の絶縁性樹脂が貼り付けられた前記配線シートとを接合する工程とを備える請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. シート状の基材上に形成されている前記シート状の絶縁性樹脂を転写することによって、前記シート状の絶縁性樹脂を、前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面または前記配線シートの表面に貼り付ける請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 第1導電型用電極と第2導電型用電極とを受光面の反対面に備えた裏面電極型太陽電池セルと、
    第1配線と第2配線とを表面に備えた配線シートと、
    前記裏面電極型太陽電池セルの受光面の反対面と前記配線シートの表面とを接合する絶縁性樹脂とを備え、
    前記絶縁性樹脂の厚さが5μm以上16μm以下であり、
    前記第1導電型用電極と前記第1配線とが電気的に接続され、
    前記第2導電型用電極と前記第2配線とが電気的に接続され、
    前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルからはみ出しており、前記絶縁性樹脂の前記裏面電極型太陽電池セルからのはみ出し長さが100μm以下であることを特徴とする太陽電池。
  5. 前記裏面電極型太陽電池セルの受光面側から視た平面視において前記絶縁性樹脂が前記裏面電極型太陽電池セルの全周からはみ出している請求項4に記載の太陽電池。
JP2012273343A 2012-12-14 2012-12-14 太陽電池及びその製造方法 Pending JP2014120554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273343A JP2014120554A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 太陽電池及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273343A JP2014120554A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 太陽電池及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014120554A true JP2014120554A (ja) 2014-06-30

Family

ID=51175161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273343A Pending JP2014120554A (ja) 2012-12-14 2012-12-14 太陽電池及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014120554A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6162918B1 (ja) * 2016-11-07 2017-07-12 信越化学工業株式会社 高効率太陽電池の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086675A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Namics Corp 太陽電池モジュール及びその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086675A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Namics Corp 太陽電池モジュール及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6162918B1 (ja) * 2016-11-07 2017-07-12 信越化学工業株式会社 高効率太陽電池の製造方法
WO2018083721A1 (ja) * 2016-11-07 2018-05-11 信越化学工業株式会社 高効率太陽電池の製造方法
US10236397B2 (en) 2016-11-07 2019-03-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Method for producing high-efficiency solar cell

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6276333B2 (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
US11289617B2 (en) Method of interconnecting shingled PV cells
JP6213921B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール
TW200937649A (en) Solar cell module and producing method thereof
JP2007067001A (ja) 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
CN109560155B (zh) 太阳能电池组件及其制造方法
TWI628807B (zh) 背接式太陽能面板以及製造該太陽能面板的方法
JP2017508268A (ja) 位置合わせ封止材を有する太陽モジュール
WO2014119252A1 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュールの製造装置
KR102132940B1 (ko) 태양 전지 및 그 제조 방법
JP5591146B2 (ja) 配線付き絶縁シートとその製造方法、太陽電池セル一体型配線付き絶縁シートとその製造方法、太陽電池モジュールの製造方法
JP2014120554A (ja) 太陽電池及びその製造方法
US20150263196A1 (en) Photovoltaic module and process for manufacture thereof
KR101753049B1 (ko) 전극 부착형 태양전지 보호시트, 태양전지 모듈 및 이들의 제조방법
JP2014175520A (ja) 太陽電池モジュ−ル及びその製造方法
WO2013008617A1 (ja) 太陽電池モジュール、およびその製造方法
KR101666629B1 (ko) 컨덕티브 페이스를 구비한 태양전지 셀 유닛 및 이를 포함하는 태양전지 셀 모듈
US20190198695A1 (en) Bifacial solar cell module
JP2014229754A (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール
JP2010245399A (ja) 配線シート、配線シート付き太陽電池セル、太陽電池モジュール、配線シート付き太陽電池セルの製造方法および太陽電池モジュールの製造方法
CN110690295A (zh) 背接触太阳能电池组件生产方法及背接触太阳能电池组件
JP2012109415A (ja) 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法
JP6047389B2 (ja) 太陽電池およびその製造方法
CN110660880B (zh) 背接触太阳能电池组件生产方法及背接触太阳能电池组件
KR102132941B1 (ko) 태양 전지 및 태양 전지 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161108