JP2014120101A - 避難誘導システム - Google Patents
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Abstract
【課題】災害発生時に電力消費を抑えつつ避難者に対して避難方向までも確実に報せること。
【解決手段】避難誘導システム(1)は、施設100を複数のエリアA1〜Anに区分けし、このエリアA1〜Anに避難誘導灯23を設置する。そして、避難誘導システム1は、災害発生時に避難経路に沿って設置された避難誘導灯23のうち、避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、点灯した避難誘導灯の設置位置に避難者が到達したことを条件に、該設置位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難者に対して避難経路を報せる。
【選択図】図2
【解決手段】避難誘導システム(1)は、施設100を複数のエリアA1〜Anに区分けし、このエリアA1〜Anに避難誘導灯23を設置する。そして、避難誘導システム1は、災害発生時に避難経路に沿って設置された避難誘導灯23のうち、避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、点灯した避難誘導灯の設置位置に避難者が到達したことを条件に、該設置位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難者に対して避難経路を報せる。
【選択図】図2
Description
本発明は、災害発生時に避難者の避難誘導を行う避難誘導システムに関する。
各種の建物や施設では、火災、地震、停電などの災害が発生したときに、敷地内にいる人(避難者)を安全に避難誘導する必要がある。敷地内にいる避難者を避難誘導する試みはこれまでいくつかなされており、特許文献1には、避難経路に沿った領域のみを照明することで、避難経路を避難者に報知する避難誘導照明システムが記載されている。
しかしながら、災害発生時の避難者は気が動転している場合があり、避難経路を一度に照明しただけでは、避難する方向を勘違いしてしまう可能性がある。また、災害とあわせて停電が生じていた場合には、照明に利用する電力を抑える必要があり、特許文献1のように避難経路を一度に照明したのでは、不要な電力を使用してしまうおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、電力消費を抑えつつ避難者に対して避難方向までも確実に報知可能な避難誘導システムを提供することを目的とする。
本発明は、災害発生時に避難者の避難誘導を行う避難誘導システムであって、敷地内で発生した災害及び該災害の発生場所を検知する災害検知手段と、災害検知時に前記敷地内に存在する避難者の存在位置を検知する人検知手段と、前記災害の発生場所及び前記避難者の存在位置に基づいて、当該避難者の避難経路を設定する経路設定手段と、前記避難経路に沿って設置された避難誘導灯を点灯することで前記避難者に対して前記避難経路を報せる報知手段と、を備え、前記報知手段は、前記避難経路に沿って設置された前記避難誘導灯のうち、前記避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯するとともに、点灯した前記避難誘導灯の設置位置に前記避難者が到達したことを前記人検知手段が検知することを条件に、該設置位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯することを繰り返すことで、前記避難者に対して前記避難経路を報せる、ことを特徴とする避難誘導システムに関する。
また、前記報知手段は、前記避難誘導灯の点灯に加え、音声出力装置による音声出力により前記避難者に対して前記避難経路を報せることが好ましい。
また、前記報知手段は、異なる存在位置の避難者に対して同一の避難経路が設定された場合に、該避難者の夫々の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯することが好ましい。
また、前記報知手段は、同一の避難経路が設定された避難者の存在位置が所定以上近接する場合には、前記避難経路の後方に位置する避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯することで、前記後方に位置する避難者から優先して誘導することが好ましい。
本発明によれば、電力消費を抑えつつ避難者に対して避難方向までも確実に報せることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
初めに、図1に本発明の避難誘導システム1が適用される施設100を示す。図1(1)を参照して、施設100は、複数のフロア111を含む複数の建物110を含む設備であり、例えば発電所や地下電気所などである。施設100を構成するフロア111は、図1(2)に示すように、複数のエリアA1,A2,A3,A4・・・Anに区分けされる。複数のエリアA1〜Anは、フロア111の大きさ、形状(配置)などに基づいて、後述する各種センサが検知可能な範囲として予め適宜設定される。これら複数のエリアA1〜Anには、図1(3)に示すように、後述する災害検知センサ21、人感センサ22及び避難誘導灯23が備えられる。
初めに、図1に本発明の避難誘導システム1が適用される施設100を示す。図1(1)を参照して、施設100は、複数のフロア111を含む複数の建物110を含む設備であり、例えば発電所や地下電気所などである。施設100を構成するフロア111は、図1(2)に示すように、複数のエリアA1,A2,A3,A4・・・Anに区分けされる。複数のエリアA1〜Anは、フロア111の大きさ、形状(配置)などに基づいて、後述する各種センサが検知可能な範囲として予め適宜設定される。これら複数のエリアA1〜Anには、図1(3)に示すように、後述する災害検知センサ21、人感センサ22及び避難誘導灯23が備えられる。
続いて、図2を参照して、本発明の避難誘導システム1の構成について説明する。避難誘導システム1は、災害検知センサ21と、人感センサ22と、避難誘導灯23と、電源装置24と、制御装置3と、を含んで構成される。
災害検知センサ21は、各エリアA1〜Anの夫々に設置され、設置されたエリア内で生じた災害を検知する。なお、検知する災害は特に限定するものではなく、既存のセンサにより検知可能な災害(火災、煙、ガス)を適宜採用することができる。本実施形態では、一例として災害検知センサ21を、煙を検知する煙センサにより構成する。そして、災害検知センサ21は、所定量以上の煙を検知すると、災害検知信号を制御装置3に送信する。
人感センサ22は、各エリアA1〜Anの夫々に設置され、設置されたエリア内に存在する人(避難者)を検知する。人感センサ22による人の検知は任意の方法により行うこととしてよく、本実施形態では、人感センサ22は赤外線を用いてエリア内に存在する人を検知する。そして、人感センサ22は、エリア内に人を検知すると人検知信号を制御装置3に送信する。
人感センサ22は、各エリアA1〜Anの夫々に設置され、設置されたエリア内に存在する人(避難者)を検知する。人感センサ22による人の検知は任意の方法により行うこととしてよく、本実施形態では、人感センサ22は赤外線を用いてエリア内に存在する人を検知する。そして、人感センサ22は、エリア内に人を検知すると人検知信号を制御装置3に送信する。
避難誘導灯23は、各エリアA1〜Anの夫々に設置され、点灯しエリア内を照明することで避難者に対して避難経路を報せる。なお、通常時に照明として用いる照明灯を避難誘導灯23として用いることとしてもよく、また、災害時にのみ用いる誘導灯を通常の照明灯とは別に設置し避難誘導灯23として用いることとしてもよい。
電源装置24は、施設100に設けられた電源装置から独立して設けられた電源装置であり、災害発生時の停電時に避難誘導システム1に対して電力を供給する。
電源装置24は、施設100に設けられた電源装置から独立して設けられた電源装置であり、災害発生時の停電時に避難誘導システム1に対して電力を供給する。
制御装置3は、制御部4と記憶部5とを含んで構成される一般的なコンピュータであり、災害検知センサ21、人感センサ22、避難誘導灯23及び電源装置24と接続される。
記憶部5は、制御装置3の記憶装置(フラッシュメモリやハードディスクなど)であり、災害検知センサ21、人感センサ22及び避難誘導灯23の設置場所(即ち、設置されたエリア)や、施設100に設定されたエリアの区分け情報や非常口などの避難先に関する情報を少なくとも含むマップ情報を記憶する。また、記憶部5は、災害の発生場所に応じて避難経路を設定するための避難経路設定情報が記憶される。避難経路設定情報としては、災害発生場所や災害発生時の避難者の存在位置(エリア)に応じて自動的に避難経路を設定可能な情報であればよく、例えば、災害発生場所に応じた避難経路を避難者の存在位置に対応付けて記憶するパターンテーブルなどを用いることとしてよい。
制御部4は、記憶部5に記憶された各種データ及びプログラムに従い所定の処理を実行する中央処理装置(CPU)であり、災害検知手段41と、人検知手段42と、経路設定手段43と、報知手段44と、を含んで構成される。
災害検知手段41は、災害検知センサ21からの災害検知信号に基づき、施設100内で発生した災害を検知する。また、災害検知手段41は、記憶部5を参照して災害検知信号を送信した災害検知センサ21の設置場所(エリア)を特定することで、災害の発生場所を検知する。
人検知手段42は、人感センサ22からの人検知信号に基づいて、災害検知手段41により災害が検知された時に施設100内に存在する避難者を検知する。また、人検知手段42は、記憶部5を参照して人検知信号を送信した人感センサ22の設置場所(エリア)を特定することで、避難者の存在位置を検知する。
経路設定手段43は、災害の発生場所及び避難者の存在位置に基づいて、当該避難者に対する避難経路を設定する。経路設定手段43による避難経路の設定は、避難者の避難経路上に災害の発生場所が存在しないように、記憶部5に記憶された避難経路設定情報を用いて任意の方法により行うことができる。
報知手段44は、設定された避難経路に沿って設置された避難誘導灯23を点灯することで、避難者に対して避難経路を報せる。詳細については後述するが、報知手段44は、避難経路が複数のエリアにまたがる場合には、避難経路に沿って設置された避難誘導灯23のうち、避難者の存在位置よりも先の位置(エリア)に設置された避難誘導灯23を点灯し、その後、避難者が当該先の位置に到着したことを人感センサ22が検知することを条件に当該先の位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難者に対して避難経路を報せる。なお、避難者の存在位置よりも先の位置(エリア)とは、避難者の存在するエリアに隣接するエリアを少なくとも含んでいればよく、2つ以上先のエリアを含んでもよい。
このように、災害発生時には、避難者の存在位置よりも先のエリアの避難誘導灯23が点灯するため、避難誘導灯23の点灯が避難方向を示すことになる。その結果、避難者に対して避難方向までも確実に報せることができる。また、避難誘導灯23が点灯しているエリアに避難者が到達すると更に先のエリアに設置された避難誘導灯23が点灯することを繰り返すため、点灯する避難誘導灯23の数を抑えることができ、電力消費を抑えることができる。
以上、本発明の避難誘導システム1の機能的構成について説明した。続いて、図3〜図5を参照して、避難誘導システム1による避難誘導の動作について説明する。
初めに、図3(1)を参照して、避難者がエリアA13に存在する状況で災害検知手段41により災害が検知されたものとする。すると、経路設定手段43は、人検知手段42が検知した避難者の存在位置(エリアA13)及び災害検知手段41が検知した災害の発生位置(エリアA10)から避難経路を設定する。図3では、避難者が存在するエリアA13から図中右方向に避難する避難経路が設定されている。
初めに、図3(1)を参照して、避難者がエリアA13に存在する状況で災害検知手段41により災害が検知されたものとする。すると、経路設定手段43は、人検知手段42が検知した避難者の存在位置(エリアA13)及び災害検知手段41が検知した災害の発生位置(エリアA10)から避難経路を設定する。図3では、避難者が存在するエリアA13から図中右方向に避難する避難経路が設定されている。
図3(2)を参照して、避難経路を設定すると、続いて、報知手段44は、各エリアに設置された避難誘導灯23を制御して避難者に対して避難経路を報せる。具体的には、避難者が現在存在するエリアA13に隣接し、かつエリアA13よりも避難先のエリアA16に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、エリアA13に隣接し、かつエリアA13よりも避難後方のエリアA10に設置された避難誘導灯23を消灯することで、避難者に対して避難方向を報せる。
図3(3)を参照して、その後、避難者がエリアA16に到達したことを人検知手段42が検知すると、続いて、報知手段44は、避難者が存在するエリアA16に隣接し、かつエリアA16よりも避難先のエリアA19に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、エリアA16に隣接し、かつエリアA16よりも避難後方のエリアA13に設置された避難誘導灯23を消灯することで、避難者に対して避難方向を報せる。
その後、避難者が到達したエリアよりも避難先のエリアに設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難誘導システム1は、避難者に対して避難経路を報せる。
その後、避難者が到達したエリアよりも避難先のエリアに設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難誘導システム1は、避難者に対して避難経路を報せる。
なお、避難経路の報知では、避難者が存在するエリアよりも避難先のエリアを明るくし避難後方のエリアを暗くしていれば足り、避難者が存在するエリアや2つ以上先のエリアなどついては、任意に制御することができる。
例えば、避難者が存在するエリアの照明を暗くしてしまっては、避難を妨げることになることから、当該エリアに設置された避難誘導灯23を点灯させることとしてもよい。このとき、避難先を明確にするため、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の明るさと、避難者が存在するエリアに設置された避難誘導灯23の明るさとを異ならせることとしてもよい。なお、異ならせるとは、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の方が明るい場合に加え、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の方が暗い場合も含む。
また、避難者が存在するエリアから2つ以上先のエリアに設置された避難誘導灯23についても点灯することで避難先が明確になるのであれば、適宜点灯させることとしてもよい。このとき、点灯させるエリアの範囲は、適宜設定することができ、避難者が存在するエリアに関係なく画一的に設定することとしてもよく、また、避難者が存在するエリアの形状や大きさに応じて各エリア毎に個別に設定することとしてもよい。
例えば、避難者が存在するエリアの照明を暗くしてしまっては、避難を妨げることになることから、当該エリアに設置された避難誘導灯23を点灯させることとしてもよい。このとき、避難先を明確にするため、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の明るさと、避難者が存在するエリアに設置された避難誘導灯23の明るさとを異ならせることとしてもよい。なお、異ならせるとは、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の方が明るい場合に加え、避難先のエリアに設置された避難誘導灯23の方が暗い場合も含む。
また、避難者が存在するエリアから2つ以上先のエリアに設置された避難誘導灯23についても点灯することで避難先が明確になるのであれば、適宜点灯させることとしてもよい。このとき、点灯させるエリアの範囲は、適宜設定することができ、避難者が存在するエリアに関係なく画一的に設定することとしてもよく、また、避難者が存在するエリアの形状や大きさに応じて各エリア毎に個別に設定することとしてもよい。
続いて、図4を参照して、異なるエリアに存在する複数の避難者に対して同一の避難経路が設定された場合の避難経路の報知について説明する。
図4(1)を参照して、避難者SがエリアA15に、避難者TがエリアA7に存在する状況で災害検知手段41により災害が検知されたものとする。すると、経路設定手段43は、避難者の存在位置(エリアA15、A7)及び災害の発生位置(エリアA18)から避難者S,Tの夫々について避難経路を設定する。図4では、避難者S,Tに対して図中右方向に避難する避難経路が設定されており、エリアA7よりも先では同一の避難経路となっている。
図4(1)を参照して、避難者SがエリアA15に、避難者TがエリアA7に存在する状況で災害検知手段41により災害が検知されたものとする。すると、経路設定手段43は、避難者の存在位置(エリアA15、A7)及び災害の発生位置(エリアA18)から避難者S,Tの夫々について避難経路を設定する。図4では、避難者S,Tに対して図中右方向に避難する避難経路が設定されており、エリアA7よりも先では同一の避難経路となっている。
図4(2)を参照して、避難経路を設定すると、続いて、報知手段44は、各エリアに設置された避難誘導灯23を制御して避難者に対して避難経路を報せる。具体的には、避難者Sが現在存在するエリアA15に隣接し、かつエリアA15よりも避難先のエリアA12に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、エリアA15に隣接し、かつエリアA15よりも避難後方のエリアA18に設置された避難誘導灯23を消灯することで、避難者Sに対して避難方向を報せる。また、避難者Tが現在存在するエリアA7に隣接し、かつエリアA7よりも避難先のエリアA10に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、エリアA7に隣接し、かつエリアA7よりも避難後方のエリアA8に設置された避難誘導灯23を消灯することで、避難者Tに対して避難方向を報せる。
その後、避難誘導システム1は、避難者S,Tの夫々に対して避難先を報知することを繰り返す。これにより、避難者S,Tに対して同時に避難経路を報知することができる。
ところで、避難者S,Tが近接するエリアに存在する場合には、避難者S,Tに対して同時に避難経路を報知すると、避難者が避難方向を間違えてしまうおそれがある。そこで、同一の避難経路が設定された複数の避難者S,Tが近接する場合の避難誘導システム1の動作を図5に示す。
ところで、避難者S,Tが近接するエリアに存在する場合には、避難者S,Tに対して同時に避難経路を報知すると、避難者が避難方向を間違えてしまうおそれがある。そこで、同一の避難経路が設定された複数の避難者S,Tが近接する場合の避難誘導システム1の動作を図5に示す。
図5(1)を参照して、避難者SがエリアA15に、避難者TがエリアA9に存在する状況で災害検知手段41により災害が検知されたものとする。すると、経路設定手段43は、避難者の存在位置(エリアA15、A9)及び災害の発生位置(エリアA18)から避難者S,Tの夫々について避難経路を設定する。図5では、避難者が存在するエリアA15、A9から図中右方向に避難する避難経路が設定されている。
このとき、避難者Sと避難者Tとが所定以上近接するエリアに存在しているものとする。なお、所定以上近接するエリアの範囲は、適宜設定することができ、隣接するエリアや2つ先のエリアなどを採用することができる。また、当該範囲は、避難者が存在するエリアに関係なく画一的に設定することとしてもよく、また、避難者が存在するエリアの形状や大きさに応じて各エリア毎に個別に設定することとしてもよい。
このとき、避難者Sと避難者Tとが所定以上近接するエリアに存在しているものとする。なお、所定以上近接するエリアの範囲は、適宜設定することができ、隣接するエリアや2つ先のエリアなどを採用することができる。また、当該範囲は、避難者が存在するエリアに関係なく画一的に設定することとしてもよく、また、避難者が存在するエリアの形状や大きさに応じて各エリア毎に個別に設定することとしてもよい。
図5(2)を参照して、その後、報知手段44は、各エリアに設置された避難誘導灯23を制御して避難者に対して避難経路を報せる。このとき、報知手段44は、避難後方のエリアA15に存在する避難者Sから優先して避難経路を報せ、避難先のエリアA9に存在する避難者Tに対しては避難経路の報知を遅らせる。具体的には、避難者Sが現在存在するエリアA15よりも避難先のエリアA12に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、エリアA15よりも避難後方のエリアA18に設置された避難誘導灯23を消灯することで、避難者Sに対して避難方向を報せる。一方、避難者Tが存在するエリアA9よりも避難先のエリアA8に設置された避難誘導灯23は消灯したままにし、避難者Tに対する避難経路の報知を遅らせる。
その後、避難者Sが避難者Tと合流することを条件に、避難者S、Tに対して同時に避難先を報せる。なお、図5では、避難者Tは避難後方のエリアA12に移動してしまう可能性もあるが、エリアA12で避難者S,Tが合流した後に適切に避難誘導灯23を制御することで、避難者S,Tに対して避難経路を報知することができる。また、先のエリアにいる避難者Tに対しては、音声などでその場にとどまるよう報せ、避難者Sが移動するまでエリアA9に待機させることとしてもよい。
また、避難者Sと避難者Tとの合流の検知は、人検知手段42により行うことができる。一例として、人検知手段42が同一の避難経路上の2箇所のエリアで人を検知していたのを1箇所のエリアでのみ検知している状態となることを条件に、避難者Sと避難者Tとが合流したとすることができる。
その後、避難者Sが避難者Tと合流することを条件に、避難者S、Tに対して同時に避難先を報せる。なお、図5では、避難者Tは避難後方のエリアA12に移動してしまう可能性もあるが、エリアA12で避難者S,Tが合流した後に適切に避難誘導灯23を制御することで、避難者S,Tに対して避難経路を報知することができる。また、先のエリアにいる避難者Tに対しては、音声などでその場にとどまるよう報せ、避難者Sが移動するまでエリアA9に待機させることとしてもよい。
また、避難者Sと避難者Tとの合流の検知は、人検知手段42により行うことができる。一例として、人検知手段42が同一の避難経路上の2箇所のエリアで人を検知していたのを1箇所のエリアでのみ検知している状態となることを条件に、避難者Sと避難者Tとが合流したとすることができる。
続いて、図6を参照して、本発明の避難誘導システム1の処理について説明する。
初めに、災害検知手段41は、災害検知センサ21からの信号に基づいて、災害が発生したか否かを判定する(ステップST1)。避難誘導システム1は、このステップST1の判定がYESとなるまで待機する。一方、ステップST1においてYESと判定されると、災害検知手段41は、災害発生を検知した災害検知センサ21の設置場所から災害の発生場所を検知する(ステップST2)。続いて、人検知手段42は、人感センサからの信号に基づいて、施設100内に存在する避難者及び存在位置を検知する(ステップST3)。その後、経路設定手段43は、災害発生場所及び避難者の存在位置から、避難者毎に避難経路を設定する(ステップST4)。
初めに、災害検知手段41は、災害検知センサ21からの信号に基づいて、災害が発生したか否かを判定する(ステップST1)。避難誘導システム1は、このステップST1の判定がYESとなるまで待機する。一方、ステップST1においてYESと判定されると、災害検知手段41は、災害発生を検知した災害検知センサ21の設置場所から災害の発生場所を検知する(ステップST2)。続いて、人検知手段42は、人感センサからの信号に基づいて、施設100内に存在する避難者及び存在位置を検知する(ステップST3)。その後、経路設定手段43は、災害発生場所及び避難者の存在位置から、避難者毎に避難経路を設定する(ステップST4)。
続いて、報知手段44は、同一の避難経路上に所定以上近接する避難者が複数存在するか否かを判定する(ステップST5)。この判定がYESのときは、報知手段44は、避難経路の後方に存在する避難者から優先して誘導し(ステップST6)、処理をステップST8に移す。他方、ステップST5でNOのときは、報知手段44は、避難先の避難誘導灯23を点灯させることで避難者に対して避難方向を知らせ、避難者を誘導する(ステップST7)。続いて、ステップST8では、避難が完了したか否かを判定する。即ち、人検知手段42は、非常口などの避難先として設定されたエリアに避難者が到達したか否かを判定する。この判定がYESのときは処理を終了し、NOのときはステップST5に戻りステップST5〜ステップST8の処理を繰り返す。
以上、本発明の避難誘導システム1の好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、避難誘導灯23の点灯/消灯により避難経路を報せることとしているが、避難誘導灯23に加えスピーカーなどから所定の音声を出力することで避難経路を報せることとしてもよい。即ち、各エリアA1〜Anの夫々に少なくとも1つ以上のスピーカーを設置し、避難者の存在するエリアに設置されたスピーカーから「明るい方に非難してください」などのように避難誘導灯23の点灯状態と合わせた音声を出力することで避難経路を報せることとしてもよい。
例えば、上記実施形態では、避難誘導灯23の点灯/消灯により避難経路を報せることとしているが、避難誘導灯23に加えスピーカーなどから所定の音声を出力することで避難経路を報せることとしてもよい。即ち、各エリアA1〜Anの夫々に少なくとも1つ以上のスピーカーを設置し、避難者の存在するエリアに設置されたスピーカーから「明るい方に非難してください」などのように避難誘導灯23の点灯状態と合わせた音声を出力することで避難経路を報せることとしてもよい。
以上説明した避難誘導システム1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)施設100をエリアA1〜Anに区分けし、このエリアA1〜Anに避難誘導灯23を設置した。そして、避難誘導システム1では、避難経路に沿って設置された避難誘導灯23のうち、避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯するとともに、点灯した避難誘導灯の設置位置に避難者が到達したことを条件に、該設置位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯することを繰り返すことで、避難者に対して避難経路を報せる構成とした。
これにより、避難先の避難誘導灯23のみが点灯し、避難後方の避難誘導灯23が点灯することがないため、災害時に動転している避難者であっても避難する方向を勘違いすることなく、確実に避難経路を報知することができる。また、避難先の避難誘導灯23のみを点灯すれば足りるため、点灯する避難誘導灯23を最小限に抑えることができ、消費電力を軽減することができる。
これにより、避難先の避難誘導灯23のみが点灯し、避難後方の避難誘導灯23が点灯することがないため、災害時に動転している避難者であっても避難する方向を勘違いすることなく、確実に避難経路を報知することができる。また、避難先の避難誘導灯23のみを点灯すれば足りるため、点灯する避難誘導灯23を最小限に抑えることができ、消費電力を軽減することができる。
(2)報知手段44が避難誘導灯23の点灯に加え、スピーカーによる音声出力により避難者に対して避難経路を報せる構成とした。これにより、避難者に対して確実に避難経路を報せることができる。
(3)報知手段44は、異なる存在位置の避難者に対して同一の避難経路が設定された場合に、該避難者の夫々の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された避難誘導灯23を点灯することで、夫々の避難者に対して避難経路を報せる構成とした。これにより、複数の避難者に対して同時に避難経路を報せることができる。
(4)報知手段44は、同じ避難経路が設定された避難者の存在位置が所定以上近接する場合には、避難経路の後方に位置する避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯する構成とした。これにより、後方に位置する避難者から優先して誘導することができる。
1 避難誘導システム
21 災害検知センサ
22 人感センサ
23 避難誘導灯
24 電源装置
3 制御装置
4 制御部
41 災害検知手段
42 人検知手段
43 経路設定手段
44 報知手段
5 記憶部
21 災害検知センサ
22 人感センサ
23 避難誘導灯
24 電源装置
3 制御装置
4 制御部
41 災害検知手段
42 人検知手段
43 経路設定手段
44 報知手段
5 記憶部
Claims (4)
- 災害発生時に避難者の避難誘導を行う避難誘導システムであって、
敷地内で発生した災害及び該災害の発生場所を検知する災害検知手段と、
災害検知時に前記敷地内に存在する避難者の存在位置を検知する人検知手段と、
前記災害の発生場所及び前記避難者の存在位置に基づいて、当該避難者の避難経路を設定する経路設定手段と、
前記避難経路に沿って設置された避難誘導灯を点灯することで前記避難者に対して前記避難経路を報せる報知手段と、を備え、
前記報知手段は、前記避難経路に沿って設置された前記避難誘導灯のうち、前記避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯するとともに、点灯した前記避難誘導灯の設置位置に前記避難者が到達したことを前記人検知手段が検知することを条件に、該設置位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯することを繰り返すことで、前記避難者に対して前記避難経路を報せる、
ことを特徴とする避難誘導システム。 - 前記報知手段は、前記避難誘導灯の点灯に加え、音声出力装置による音声出力により前記避難者に対して前記避難経路を報せる、
ことを特徴とする請求項1に記載の避難誘導システム。 - 前記報知手段は、異なる存在位置の避難者に対して同一の避難経路が設定された場合に、該避難者の夫々の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の避難誘導システム。 - 前記報知手段は、同一の避難経路が設定された避難者の存在位置が所定以上近接する場合には、前記避難経路の後方に位置する避難者の存在位置に隣接しかつ該存在位置よりも先の位置に設置された前記避難誘導灯を点灯することで、前記後方に位置する避難者から優先して誘導する、
ことを特徴とする請求項3に記載の避難誘導システム。
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JP2012276768A JP2014120101A (ja) | 2012-12-19 | 2012-12-19 | 避難誘導システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073227A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | Toa株式会社 | 避難誘導システム |
JP2020087363A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 制御システム、警報システム、プログラム及び制御方法 |
CN112150754A (zh) * | 2020-09-18 | 2020-12-29 | 北京法之运科技有限公司 | 一种应急救生箱包 |
-
2012
- 2012-12-19 JP JP2012276768A patent/JP2014120101A/ja active Pending
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