JP2014120000A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014120000A
JP2014120000A JP2012275108A JP2012275108A JP2014120000A JP 2014120000 A JP2014120000 A JP 2014120000A JP 2012275108 A JP2012275108 A JP 2012275108A JP 2012275108 A JP2012275108 A JP 2012275108A JP 2014120000 A JP2014120000 A JP 2014120000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
filter
unit
pixel
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012275108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6020123B2 (ja
Inventor
Hiroyasu Yoshikawa
浩寧 吉川
Yukio Hirai
由樹雄 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012275108A priority Critical patent/JP6020123B2/ja
Priority to US14/035,325 priority patent/US9165343B2/en
Priority to EP13186592.5A priority patent/EP2743885B1/en
Publication of JP2014120000A publication Critical patent/JP2014120000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6020123B2 publication Critical patent/JP6020123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/70Denoising; Smoothing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】各領域で異なるフィルタを用いて、各領域の任意の画素以外の画素を補間して補正画像を生成する場合、演算量を削減する。
【解決手段】分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、第2領域を畳み込み演算する演算部と、各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、第2領域の各画素を補間する補間部と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、光学系によって撮像された画像から、ボケを取り除く方法として、種々の画像処理方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
上記従来技術では、光学系のPSF(Point Spread Function)に応じた画像復元フィルタリングに基づいた処理が実行される。しかしながら、光学系のPSFは、入射する光の角度(方向)によって変化することが多い。そのため、デジタルカメラなどの撮像装置では、光学系の収差や開口サイズの画角依存性のため、光軸中心部に対して周辺部の分解能が劣化するのが一般的である。とくに安価なレンズ光学系では、画角依存性による画質劣化が顕著である。
入射する光の角度によるPSFの変化に対応するため、画像中の処理対象の位置に応じて異なるフィルタデータを用いてフィルタリングし、画像補正を行う技術がある(例えば特許文献4参照)。
画像の周辺部の画質劣化は、光学系の伝達関数からも求めることができ、光軸中心からの距離に応じて劣化度合いが代わり、その中心(最も劣化の小さい部分)は、撮影画像中心に設定される。
図1は、光学系の一例を示す図である。図2は、PSFの劣化の一例を示す図である。図1や図2に示すように、光軸中心からの距離が大きくなるほど、PSFの劣化が大きくなる。なお、周辺部の劣化の度合いは、光学系のレンズ面形状、厚さ、硝材などのデータを所定の形式で記述したレンズデータを基に算出することができる(例えば、特許文献4参照)。
画像中の処理対象の位置に応じて異なるフィルタデータを用いてフィルタリングし、画像補正を行う際に、画像を適正に補正しようとすると、場所に応じた適切なフィルタ係数が用いられるとよい。
画像の周辺部の画像劣化を画像処理により復元させる補正は、実用的には例えば5×5のサイズで、フィルタ処理を実施することで実現される。また、周辺劣化の回復処理では、場所に応じてフィルタ係数を変えることが必要になる。
この場合、場所に応じた領域分けが行われ、該当領域で適用できるフィルタ係数(補正係数)が算出される。さらに、各領域のサンプル点(任意の画素)におけるフィルタ係数を使って、サンプル点以外の各画素のフィルタ係数を、補間処理により演算することができる。
ここで、画像補正における補間を行う方法において、フィルタ係数ではなく、輝度値を線形補間する技術がある(例えば、特許文献5〜6参照)。
例えば、サンプル点における、画素の補正値が予め用意され、サンプル点で囲まれる領域内の全画素において、該当サンプル点から例えば、バイリニア補間演算によって、各画素の補正量が算出される。
図3は、画素値の補間(その1)を説明する図である。図3に示す実線枠は、領域を表し、丸は、各領域のサンプル点の画素値を表し、点線枠は、補間対象の領域を表すとする。図4は、画素値の補間(その2)を説明する図である。図4に示すように、サンプル点の画素値を用いてバイリニア補間することで、補間点の画素値が求められる。
特開2009−124598号公報 特開2009−89082号公報 特許第4236123号公報 特開2012−23498号公報 特開2000−278503号公報 特開2002−101296号公報
ここで、輝度値を補間する場合、輝度値そのものが補間対象であるため、補間すべき変数としては1つである。
しかしながら、フィルタ処理におけるフィルタ係数を補間する場合、後述する図5に示すようにサンプル点におけるフィルタ係数はマトリクス(例えば、5×5変数)となる。また、画像内の領域に応じてフィルタ係数が異なるため、すべての画素で5×5変数分の補間演算が必要となる。
この場合の計算量は、すべての画素に同じフィルタ係数を使ってフィルタ処理する場合に比べて、補間計算を多く必要とする。
図5は、従来技術の問題点を説明する図である。図5に示すように、1つの点(例えばa1)において、補間されたフィルタ係数を求めるために、5×5の変数分(FIL_1〜FIL_25)の補間演算が必要となってしまう。よって、画像全体では、補間画素分×25の多くの演算量が必要になる。
そこで、開示の技術では、各領域で異なるフィルタを用いて、各領域の任意の画素以外の画素を補間して補正画像を生成する場合、演算量を削減することを目的とする。
開示の一態様における画像処理装置は、分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、該第2領域を畳み込み演算する演算部と、各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する補間部と、を有する。
開示の技術によれば、各領域で異なるフィルタを用いて、各領域の任意の画素以外の画素を補間して補正画像を生成する場合、演算量を削減することができる。
光学系の一例を示す図。 PSFの劣化の一例を示す図。 画素値の補間(その1)を説明する図。 画素値の補間(その2)を説明する図。 従来技術の問題点を説明する図。 実施例1における画像処理装置を含む撮像装置の概略構成の一例を示すブロック図。 実施例1における補間処理に関する構成の一例を示すブロック図。 第1領域及び第2領域の関係を示す図。 畳み込み演算を説明する図。 補間処理を説明する図。 実施例1と比較例との積和演算回数の比較結果を示す図。 積和演算回数のフィルタサイズへの依存を説明する図。 比較例と実施例1との画質についての考察を説明する図。 回転を説明するための図。 逆フィルタKinvの空間周波数2次元分布の一例を示す図。 逆フィルタKinvの空間周波数方向による分布の一例を示す図。 実施例1における係数分析部の機能の一例を示すブロック図。 PSFを算出する手順を説明するための図。 重み係数の決定処理1の一例を示す図。 重み係数の決定処理2の一例を示す図。 画像補正前の分解能の分析結果を示す図。 実施例1による画像補正後の分解能の分析結果を示す図。 撮像された画像に含まれるチャートの一例を示す図。 チャートに基づく領域設定を説明する図。 フィルタテーブルの一例を示す図。 実施例1における補間処理の一例を示すフローチャート。 実施例2における画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図。
以下、添付された図面を用いて、上記課題を解決する各実施例について説明する。
[実施例1]
<構成>
図6は、実施例1における画像処理装置を含む撮像装置の概略構成の一例を示すブロック図である。図6に示す撮像装置は、光学系1、撮像素子2、AFE(Analog Front End)3、画像処理部4、後処理部5、駆動制御装置6、制御装置7、画像メモリ8、表示部9及び係数分析部10を備える。
光学系1は、被写体Kからの光を像面に集光する。例えば、光学系1は、レンズ11a、11b、11c、及び絞り12を含む。レンズ11a、11b、11c、及び絞り12は、被写体Kからの光を撮像素子2の撮像面に集光させて被写体の像を結像する。
被写体Kは、放射状の模様を有してもよい。放射状の模様を有する被写体Kを撮像することにより、後述するように、分解能の異方性を改善する空間フィルタを求めることができる。なお、放射状の模様を有する被写体Kは、例えばジーメンススターチャート(単にチャートとも呼ぶ)である。
駆動制御装置6は、レンズ11a、11b、11cの位置や絞り12の絞り度合い等を制御する。なお、光学系1の構成は特定のものに限定されない。
撮像素子2は、光学系1によって集光された被写体Kからの光を電子信号(アナログ信号)に変換する。撮像素子2は、例えば、CCD/CMOS等の二次元撮像素子を含み、二次元撮像素子は、被写体の像を電子信号(画像信号)に変換してAFE3へ出力する。
AFE3は、撮像画像のアナログ信号をデジタル信号に変換する。AFE3は、例えばA/D(アナログデジタル)コンバータ31及びタイミングジェネレータ32を含む。タイミングジェネレータ32は、制御装置7からの制御信号に基づいて、撮像素子2の駆動に用いられるタイミングパルスを生成し、撮像素子2及びA/Dコンバータ31へ出力する。
画像処理部4は、RAWメモリ41、フィルタ制御部42、及びフィルタ処理部43を備える。RAWメモリ41は、例えばA/Dコンバータ31でデジタル信号に変換された画像(RAW画像)を記憶する。画像処理部4は、RAW画像に対して、所定の処理を施してもよい。所定の処理が施された画像は画像メモリ8に記録される。
フィルタ制御部42は、実施例1で作成される、又は予め設定されるフィルタテーブルを保持する。フィルタ制御部42は、フィルタテーブルを参照して、処理対象画像の位置に対応するフィルタを特定し、そのフィルタをフィルタ処理部43に出力する。つまり、フィルタ制御部43は、処理対象画像の各位置に対応する各フィルタをフィルタ処理部43に出力する。
フィルタ処理部43は、フィルタ制御部42から取得したフィルタを用いて、対応する画像位置でフィルタリングを実行する。これにより、画像の各位置で異なる分解能の異方性を改善しつつ画質を向上させることができる。
また、フィルタ処理部43は、画像の各領域の各画素に対して1つのフィルタを用いるのではく、近傍のフィルタを用いて線形補間を行って注目画素の画素値を求める。補間処理の詳細は後述する。
後処理部5は、所定の処理を経た画像に対して更に必要な処理を施して表示画像を生成する。後処理部5は、例えば、所定の処理が施された画像を画像メモリ8から読み出して、必要な処理を行って、表示するための画像を生成し、表示部9へ出力する。
画像メモリ8は、所定の処理後の画像を記憶する。表示部9は、例えば、画像を記録するVRAM、及びVRAMの画像を出力するディスプレイを含む。なお、撮像装置は、表示機能を必ずしも備えなくてもよく、表示部9の替わりに、表示用の画像を記録する記録部(例えば、VRAM等)が設けられてもよい。
駆動制御装置6は、光学系1を制御する。制御装置7は、AFE3、及び後処理部5を制御する。
係数分析部10は、例えば、チャートが撮影された画像から、各画像位置での各方向の分解能を分析し、分解能の異方性を改善するための適切なフィルタデータを決定する。係数分析部10の詳細は後述する。
フィルタデータは、例えば、デコンボリューションカーネルのように、画像補正のためのフィルタリングに必要なパラメータの集合とすることができる。デコンボリューションカーネルは、具体的には、PSFに応じた円形又は楕円形の被写体の像の分布する領域と、領域における各画素の重みを表すデータ(このようなデータをデコンボリューション分布とも呼ぶ)で表すことができる。各画像位置でのフィルタデータに基づく各フィルタは、制御装置7を介してフィルタ制御部42により記憶されればよい。
なお、画像内の位置毎に異なるフィルタについては、特開2012−23498号公報に記載されたように、レンズデータに基づいて生成されてもよいため、この場合は係数分析部10を設ける必要はない。
(補間処理に関する構成)
図7は、実施例1における補間処理に関する構成の一例を示すブロック図である。図7に示す例では、画像処理部4は、読込部401、第1設定部402、第2設定部403、演算部404、補間部405、及び記憶部406を有する。
なお、読込部401、第1設定部402、第2設定部403、演算部404及び補間部405は、例えばフィルタ処理部42により実現されうる。また、記憶部406は、例えばフィルタ制御部42により実現されうる。
読込部401は、例えばRAWメモリ41から画像を読み込み、読み込んだ画像を第1設定部402に出力する。
第1設定部402は、取得した画像に対し、第1領域を設定する。第1領域は、その領域に適用できるフィルタ係数を算出するために設けられる。例えば、第1領域は、ジーメンススターチャートのサイズである。
第2設定部403は、各第1領域における1つの任意の点で囲まれた領域を第2領域に設定する。第2領域は、補間処理を実施する単位となる領域である。任意の点は、例えば、ジーメンススターチャートの中心位置である。第2領域は、長方形が望ましい。
図8は、第1領域及び第2領域の関係を示す図である。図8に示すA1〜C3は、第1領域を表し、a1〜c3は、任意の点(サンプル点とも呼ぶ)を表し、各a1〜c3で囲まれた各領域は、第2領域を表す。
図7に戻り、演算部404は、分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、この第2領域を畳み込み演算する。
例えば、演算部404は、a1〜b2で囲まれた第2領域に対し、a1〜b2に対応付けられたフィルタ係数を記憶部406から取得する。演算部404は、a1に対応付けられたフィルタ係数を用いて第2領域内を畳み込み演算し、画像ULを生成する。演算部404は、a2に対応付けられたフィルタ係数を用いて第2領域内を畳み込み演算し、画像URを生成する。
演算部404は、b1に対応付けられたフィルタ係数を用いて第2領域内を畳み込み演算し、画像DLを生成する。演算部404は、b2に対応付けられたフィルタ係数を用いて第2領域内を畳み込み演算し、画像DRを生成する。演算部404は、各フィルタ係数を用いて畳み込み演算された4種の画像を補間部405に出力する。
図9は、畳み込み演算を説明する図である。図9に示すPmは、各画素値を表す。図9に示す例では、P13を畳み込み演算対象の画素とする。また、FIL_1〜FIL_25は、フィルタ係数を表す。ここで、演算後の画素をP13'とすると、次の式(1)が成り立つ。
演算部404は、式(1)と同様の式を用いて、演算後の各画素を求める。なお、FIL_1〜FIL_25は、a1〜b2それぞれで異なる係数である。
図7に戻り、補間部405は、各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、第2領域の各画素を補間し、第2領域の画像を生成する。補間部405は、例えば、同位置の各画素を、画素の算出に用いられたフィルタ係数を有する第1領域の任意の点の画素位置に移動させる。補間部405は、移動された各画素を用いてバイリニア(双線形)補間を行い、第2領域の各画素を算出する。
例えば、補間部405は、a1のフィルタ係数で求めた第2領域の各画素をa1の画素位置に移動させる。補間部405は、同様に、a2〜b2のフィルタ係数で求めた第2領域の各画素を、それぞれa2〜b2の画素位置に移動させる。補間部405の処理を、図10を用いて具体的に説明する。
図10は、補間処理を説明する図である。図10に示すように、補間部405は、(x,y)の位置にある画素値dist(x,y)を補間処理により求める。このとき、演算部404により、a1のフィルタ係数を用いて(x,y)の画素値srca1(x,y)が求められ、a2のフィルタ係数を用いて(x,y)の画素値srca2(x,y)が求められる。
また、同様にして、演算部404により、b1のフィルタ係数を用いて(x,y)の画素値srcb1(x,y)が求められ、b2のフィルタ係数を用いて(x,y)の画素値srcb2(x,y)が求められる。
補間部405は、a1のフィルタ係数を用いて算出されたsrca1(x,y)を、a1の位置に移動させる。補間部405は、同様にして、srca2(x,y)をa2の位置に、srcb1(x,y)をb1の位置に、srcb2(x,y)をb2の位置に移動させる。
補間部405は、移動後の各位置(a1〜b2)の画素値を用いて、(x,y)の位置にある画素値dist(x,y)を、式(2)を用いてバイリニア補間で求める。
補間部405は、第2領域内の各画素を、式(2)を用いて算出する。これにより、フィルタ係数自体を第2領域の各画素位置で補間処理し、補間されたフィルタ係数を用いて畳み込み演算を行うよりも、演算量を削減することができる。
なお、補間部405は、計算量をさらに削減するため、srca1(x,y)と、srca2(x,y)と、srcb1(x,y)と、srcb2(x,y)との平均をdist(x,y)にしてもよい。
補間部405は、全ての第2領域について、同様の処理を行うことで、補正された画像を生成することができる。補正された画像は、画像メモリ8や後処理部5に出力される。
<効果>
次に、実施例1における演算結果と、比較例における演算結果とを比較する。ここでの比較例は、各画素位置(例えば5×5)でのフィルタ係数を補間処理し、補間されたフィルタ係数を用いて1回の畳み込み演算を行う例である(例えば図5参照)。図11に示す例では、5×5のフィルタを用いるとし、1つの画素値を補間するのに必要な演算数を比べる。
また、補間処理の積和演算回数は、15回とし(式(2)参照)、畳み込み演算の演算回数は、49(25+24)回とする(式(1)参照)。
図11は、実施例1と比較例との積和演算回数の比較結果を示す図である。図11に示すように、比較例では、補間処理は、フィルタ係数の数だけ行われるため25回であり、畳み込み演算は1回である。よって、比較例における総積和演算回数は、式(3)により424回である。
15×25+49×1=424 ・・・式(3)
一方で、実施例1では、補間処理は1回であり、畳み込み演算は4回である。よって、実施例1における総積和演算回数は、式(4)により211回である。
15×1+49×4=211 ・・・式(4)
図12は、積和演算回数のフィルタサイズへの依存を説明する図である。図12に示すように、実施例1では、比較例に比べてフィルタサイズへの依存度は小さい。また、実施例1では、比較例に比べて約1/2の演算回数の削減効果がある。
図13は、比較例と実施例1との画質についての考察を説明する図である。図13では、実施例1による方法が、比較例に対して、画質的に大きな違いがないことを画像の横方向の一次元を用いて説明する。
図13に示すように、画像Ima1は、a1のフィルタ係数を用いて、第2領域(a1〜b2)を畳み込み演算した画像を表す。また、画像Ima2は、a2のフィルタ係数を用いて、第2領域(a1〜b2)を畳み込み演算した画像を表す。
図13に示す画素値Va1、Va2は、画像Ima1、画像Ima2それぞれで同じ位置であるp1からp2までの画素値を表す。
このとき、Va1とVa2とをグラフ化した場合、図13に示すような曲線になったとする。比較例のように、先にフィルタ係数を補間して、フィルタ処理した(畳み込んだ)画像の画素値は、図13に示す斜線部分にあると考えられる。
一方、実施例1による画像の画素値は、線形補間を行うため、図13に示す実線V'になると考えられる。よって、比較例と、実施例1とで、フィルタ処理後の画像には、斜線部分程度の違いは生じるが、斜線部分以上に大きな違いが生じすることはなく、目視評価での差異はないと考えられる。
よって、実施例1における構成を有することにより、各領域で異なるフィルタを用いて、各領域の任意の画素以外の画素を補間して補正画像を生成する場合、画質の劣化を防ぎつつ、演算量を削減することができる。
<フィルタ>
次に、実施例1における画像の位置に応じてフィルタ係数が異なるフィルタの求め方について説明する。以下に説明する例では、分解能の異方性を改善する、例えば、分解能の悪い方向の調整を行うフィルタの算出手順について説明する。なお、以下に説明する例は、あくまでも一例であり、その他の求め方によりフィルタを求めてもよい。以下では、フィルタを逆フィルタとも呼ぶ。
まず、分解能劣化を含むボケを補正するには、点広がり関数(PSF)を用いて補正する手法がある。PSFは、例えばボケを表す関数である。以降では、ボケを表す関数をボケ関数とも呼ぶ。
元画像をx,PSFをkとすると、ボケ画像yは、xとkを畳み込みした画像となり、下記で表される。
式(5)で示すように、元画像xとPSF:k、ボケ画像yを考える。この元画像xを求めるときに、逆問題として式(6)が最小となれば、元画像に近い画像が得られる。
通常は、逆問題を解くときに何らかの正則化項が施される。よって、正則化項を加算し、式(7)から逆問題が計算される。
今回の問題では、方向性を必要とするから、画像の横(水平)方向(x方向)および縦(垂直)方向(y方向)の微分項を正則化項として追加する。
ε:重み係数
,d:行列方向の微分フィルタ
式(8)が最小となるには、式(8)をxで偏微分した結果を0とすればよく、フーリエ変換して、X(ω)について解くと以下の式(9)が得られる。
X(ω)、Y(ω)、K(ω)、D(ω)、D(ω)は、それぞれx,y,k,d,dのフーリエ変換を表す。
周波数領域での逆フィルタKinv(ω)は、式(10)を満たす。
よって、逆フィルタKinv(ω)は、次の式(11)を満たす。
式(11)は、共役複素数を用いると式(12)式となる。
実施例1では、分解能の悪い方向を調整するため、回転行列を用いて角度θ方向に微分係数の軸を回転させることが特徴となる。
回転行列を用いることで、方向性を持たせることができる。
図14は、回転を説明するための図である。図14に示す例では、Dn方向をθ回転させてDy方向にし、Dm方向をθ回転させてDx方向にする。
ここで、楕円PSFをk(r,θ)、フーリエ変換後の楕円PSFをK(ω,θ)=fk(r,θ)とする。
式(12)に、式(13)(14)及びK(ω,θ)を代入するとともに、方向による重みγを設定すると、式(15)が成り立つ。
γ:逆フィルタの方向による重み係数
ε:全体の重み係数
この式(15)により、実施例1で用いる逆フィルタの方向性の重み調整を施すことが可能となる。例えば、係数分析部10は、分解能の悪い方向(Dy方向)の重みγを調整する。重み係数γを小さくすることで、分解能の悪い方向を改善することができる。
図15は、逆フィルタKinvの空間周波数2次元分布の一例を示す図である。図15に示す例では、γ=1/300の場合の2次元分布の例である。Dy方向について、Dx方向よりも分解能が改善するように重み係数γ、ε(特にγ)が決定される。
図16は、逆フィルタKinvの空間周波数方向による分布の一例を示す図である。図16は、Dy方向の重み係数を小さくすることにより、Dy方向の改善を強調することができる。また、図16に示すDy'は、γ=1の場合の分布を示す。これにより、実施例1によれば、逆フィルタのフィルタパラメータに乗算する重み係数にも異方性を持たせることができるようになる。
(係数分析部)
次に、係数分析部10について説明する。係数分析部10では、分解能の異方性を改善するためのフィルタデータを決定する。
図17は、実施例1における係数分析部10の機能の一例を示すブロック図である。図17に示す係数分析部10は、分解能分析部101及びフィルタデータ決定部102を有する。係数分析部10は、チャート画像が撮影された画像から係数分析を行う。以下に説明する例では、例えば左上の位置に撮影された楔形の画像から係数分析を行うが、画像内の各位置に撮像された楔形を含む画像から係数分析を行ってもよい。
分解能分析部101は、放射状の模様を有する被写体が撮像された画像の分解能劣化を少なくとも2方向で分析する。分析の仕方は、方向に応じたMTFを分析すればよい。
分解能分析部101は、横軸に1ピクセルあたりのライン数、縦軸に振幅強度をとるとMTFがわかる。1ピクセルあたりのライン数は、実際の被写体距離位置での単位長さあたりのライン数を用いてもよい。実施例1では、楔形で放射状なチャートを用いるため、方向に応じたMTFを分析できる。
図18は、PSFを算出する手順を説明するための図である。図18に示す例では、まず、フィルタデータ決定部102は、画像の位置に応じた角度と楕円率を算出する。フィルタデータ決定部102は、所定角度毎に算出されたMTFにおいて、ある一定閾値(最大振幅の半分程度)で等高線を作ると楕円を求めることができる。
フィルタデータ決定部102は、求めた楕円の長軸と短軸から楕円率を算出できる。フィルタデータ決定部102は、画像の位置に基づいて、幾何学的に角度θ1を算出する。また、フィルタデータ部102は、分解能の楕円の長軸、短軸から角度θ1を算出することもできる。長軸、短軸から角度θ1を算出した方が、実際のボケ具合に合わせて角度を算出することができる。ここで、光軸中心から同心円を描いたときに半径方向のボケが大きい。
フィルタデータ決定部102は、例えば縦方向と、半径方向との角度を算出すればよい。なお、光軸中心は、基本的には画像中心だが、レンズの位置ずれにより中心がずれる場合もある。フィルタデータ決定部102は、この算出された楕円率と角度からPSFを決定する。このときのPSFの楕円は、MTFの等高線から得られた楕円とは90度回転した方向になっている。
図17に戻り、フィルタデータ決定部102は、画像のボケ関数(PSF)に応じたフィルタ(上記逆フィルタ)により補正された画像に対し、この補正後の画像の分解能分析結果に基づいて、この逆フィルタの異方性を有するフィルタデータを決定する。
また、フィルタデータ決定部102は、画像の微分方向に対し、重み係数(例えばγ)を変えて決定する。例えば、Dx方向の重み係数は1にし、Dy方向の重み係数をγとし、このγを調整する。これにより、分解能の異方性を改善できる。
また、フィルタデータ決定部102は、微分方向に対して、回転(例えばθ)をすることで重み係数を決定する。これにより、分解能の悪い方向を検出でき、フィルタリングを行うことができるようになる。
具体的には、フィルタデータ決定部102は、例えば重み係数εとγとを調整して、適切な重み係数εとγを決定する。重み係数γは、分解能が悪い方向のフィルタパラメータの重み係数を表す。分解能が悪い方向のフィルタパラメータは、例えば、式(15)の重み係数γにかかるDy(ω、θ)とそのDy(ω、θ)の共役複素数である。
重み係数を調整して決定するため、フィルタデータ決定部102は、調整部121、画像補正部122、及び係数決定部123を備える。
調整部121は、例えば、方向に依存しない重み係数εと、方向に依存するγを調整する。調整部121は、重み係数ε、γの初期値を設定し、その初期値を画像補正部122に渡す。
画像補正部122は、調整部121から取得した重み係数により画像補正を行う。画像補正部122は、式(15)に示す逆フィルタを用いて画像をフィルタリングして補正する。画像補正部122は、補正後の画像を分解能分析部101に渡し、再度分解能の劣化を分析する。
係数決定部123は、補正後の画像に対する分解能分析結果に基づいて、2つの方向の分解能劣化の差が小さくなるように重み係数を決定する。係数決定部123は、様々な重み係数により補正された画像の分析結果を保持し、例えば、所定の振幅強度において、空間周波数の値の差分が最小となるように、重み係数εとγを決定する(決定処理1)。
図19は、重み係数の決定処理1の一例を示す図である。図19に示すように、係数決定部123は、所定振幅強度(閾値1)において、空間周波数の差が小さくなるよう重み係数を決定する。
また、係数決定部123は、所定の空間周波数において、振幅強度の差が最小となるように、重み係数εとγを決定してもよい(決定処理2)。
図20は、重み係数の決定処理2の一例を示す図である。図20に示すように、係数決定部123は、所定の空間周波数(閾値2)において、振幅強度の差が小さくなるように、重み係数を決定する。
なお、閾値1、閾値2は、複数設定してもよく、係数決定部123は、各閾値での差分の二乗和が最小となるように重み係数を決定してもよい。なお、係数決定部123は、所定の差分が予め設定された閾値以下となるように重み係数を決定してもよい。この閾値は、事前の実験等により設定されればよい。
また、係数決定部123は、画像中心部での2方向の分解能の差分二乗和と、画像中心部とは異なる画像周辺部での2方向の分解能の差分二乗和との差が所定値以下となるように重み係数を決定してもよい。また、係数決定部123は、画像中心部と画像周辺部との差分二乗和が最小となるように重み係数を決定してもよい。
これは、分解能の異方性を低減する際、画像中央部の分解能と画像周辺部の分解能を同様にすることで、画像全体の分解能が同様になり、画質の向上が図れるからである。
係数決定部123による最小化の判断は、最小化関数を用いて算出してもよいし、人が判断してもよい。最小化関数としては、例えば、シンプレックスサーチ法や、最急降下法、共役勾配法などがある。
フィルタデータ決定部102は、重み係数を変更して調整し、調整後の重み係数で逆フィルタを求め、求めた逆フィルタで画像を補正し、補正後の画像の分解能分析結果に基づいて、最適な重み係数を決定する。最適な重み係数が決定されるまで、重み係数の調整、逆フィルタの算出、フィルタリングによる補正、分解能分析の処理が繰り返される。
<フィルタの効果>
次に、係数分析部10により求められた異方性を有する逆フィルタを用いる効果について説明する。図21は、画像補正前の分解能の分析結果を示す図である。Dy方向の方がDx方向よりも落ち込みが大きいため、分解能が劣化していることが分かる。
図22は、実施例1による画像補正後の分解能の分析結果を示す図である。図22に示す例では、γは1/300を用いている。図22に示すように、Dx、Dy方向共に分解能が改善し、さらに、各方向の差が小さくなっている。よって、分解能の異方性を改善することができている。
なお、上記フィルタに対して、所定の要素数(例えば5×5)に有限化する際には、モアレの発生を防ぐため、ハイパスフィルタを畳み込んでから有限化するとよい。例えば、係数分析部10は、算出されたフィルタから3×3のフィルタを抽出し、3×3のハイパスフィルタを畳み込んで5×5のフィルタを生成してもよい。
<チャートに基づく領域設定>
次に、上述したジーメンススターチャートに基づく領域設定について説明する。図23は、撮像された画像に含まれるチャートの一例を示す図である。図23に示す例では、画像内に15個のチャートが配置される。このとき、係数分析部10は、チャート毎にフィルタを算出する。
図24は、チャートに基づく領域設定を説明する図である。図24に示す例では、第1設定部402は、チャートのサイズと同じ大きさに第1領域を設定する。図24に示す例では、点線で区切られた領域が第1領域である。
第2設定部403は、第1領域のサンプル点で囲まれた領域を第2領域に設定する。図24に示す例では、一点鎖線で区切られた領域が第2領域である。なお、サンプル点は、例えば、チャートの中心位置や第1領域の中心位置とする。また、サンプル点には、フィルタのフィルタ係数が対応付けられる。
図25は、フィルタテーブルの一例を示す図である。図25に示すフィルタテーブルは、サンプル点の画素位置に対し、フィルタ係数群(例えば5×5のフィルタ係数)が対応付けられる。図25に示すフィルタテーブルは、フィルタ制御部42に保存される。図25に示すFILnは、25のフィルタ係数を含む。
なお、フィルタ係数については、上述した以外にも、特開2012−23498号公報に記載されたように、画像処理部4において、光学系のレンズ面形状、硝材、厚さなどのデータを所定の形式で記述してレンズデータに基づいて各位値のフィルタ係数を算出してもよい。
また、本実施例1は、画像の各位置でフィルタ係数が異なればよいため、フィルタによりエッジを強調する処理、又は意図的にぼかしを加えるフィルタ処理(例えばジオラマモード)、パノラマ画像の作成等で使用されるテクスチャ処理等へも適用可能である。
ここで、画像処理部4は、例えば、画像処理LSIや、DSP(Digital Signal Processor)により構成することができる。この場合、RAWメモリ41は、DSP内蔵メモリであってもよいし、外部のメモリであってもよい。また、後処理部5、画像メモリ8、係数分析部10、表示のためのVRAM等が画像処理部4とともに一体のDSPで構成されてもよい。また、係数分析部10は、単体又は他の処理部を含む画像処理装置として構成されてもよい。
あるいは、DSPのような特定処理専用プロセッサでなく、CPU等の汎用プロセッサが、所定のプログラムを実行することにより画像処理部4や係数分析部10の機能を実現することもできる。駆動制御装置6、制御装置7及び後処理部5も同様に、少なくとも1台の、特定処理専用プロセッサまたは汎用プロセッサにより構成することができる。
なお、プロセッサを画像処理部4や係数分析部10として機能させるプログラムやそれを記録した記録媒体も本発明の実施形態に含まれる。この記録媒体は、一過性でない(non-transitory)ものであり、信号そのもののような一過性の媒体は含まれない。
<動作>
次に、実施例1における画像処理部4の動作について説明する。図26は、実施例1における補間処理の一例を示すフローチャートである。図26に示すステップS101で、読込部401は、RAWメモリ41から画像を読み込む。
ステップS102で、第1設定部402は、画像を分割して第1領域を設定する。第1領域は、例えば、チャートと同じサイズにしてもよいし、予め設定されたサイズにしてもよい。
ステップS103で、第2設定部403は、第1領域内の任意の点(サンプル点)で囲まれる領域を第2領域に設定する。
なお、第2設定部403は、先に第2領域を設定し、第1設定部404は、設定された第2領域に基づいて第1領域を設定してもよい。つまり、ステップS102とステップS103は逆でもよい。
ステップS104で、演算部404は、第2領域に含まれる4つの任意の点に対応付けられたフィルタ係数をフィルタ制御部42から読み込む。
ステップS105で、演算部404は、1つの任意の点におけるフィルタ係数を用いて、第2領域を畳み込み演算する。
ステップS106で、演算部404は、全ての任意の点におけるフィルタ係数で畳み込み演算を行ったかを判定する。全て終了していれば(ステップS106−YES)ステップS107に進み、全て終了していなければ(ステップS106−NO)ステップS105に戻る。
ステップS107で、補間部405は、第2領域における、4種類の畳み込み演算結果を用いた補間演算(例えばバイリニア補間)を行う。
ステップS108で、補間部405は、全ての第2領域で補間演算を行ったかを判定する。全ての第2領域で補間演算が行われていれば(ステップS108−YES)処理が終了し、全ての第2領域で補間演算が行われていなければ(ステップS108−NO)ステップS102に戻り、別の第2領域で同様の処理が繰り返される。
以上、実施例1によれば、各領域で異なるフィルタを用いて、各領域の任意の画素以外の画素を補間して補正画像を生成する場合、演算量を削減することができる。また、実施例1によれば、演算量を削減しても、ユーザに違和感を与えるような画質の劣化を防ぐことができる。
[実施例2]
次に、実施例2における画像処理装置について説明する。実施例2では、実施例1の画像処理部4の処理をCPUやDSPなどに行わせる。
<構成>
図27は、実施例2における画像処理装置の概略構成の一例を示すブロック図である。図27に示す画像処理装置は、制御部702と、主記憶部704と、補助記憶部706と、通信部708と、記録媒体I/F部710と、カメラI/F部712とを備える。各部は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。画像処理装置は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバ、スマートフォン、タブレット端末などの情報処理機能を有する装置である。
制御部702は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPU(Central Processing Unit)などである。また、制御部702は、主記憶部704や補助記憶部706に記憶されたプログラムを実行する演算装置である。
また、制御部702は、例えば補助記憶部706に記憶される係数分析処理や画像処理を行うためのプログラムを実行することで、上述した各処理を実行することができる。
主記憶部704は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部702が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
補助記憶部706は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。また、補助記憶部706は、記録媒体714などから取得された係数分析処理や画像処理を行うためのプログラムを記憶しておいてもよい。
通信部708は、有線又は無線で通信を行う。通信部708は、例えば、サーバなどから複数の画像を取得し、例えば補助記憶部706に複数の画像を記憶する。
記録媒体I/F(インターフェース)部710は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体714(例えば、フラッシュメモリなど)と画像処理装置とのインターフェースである。
また、記録媒体714に、実施例1で説明した係数分析処理プログラムや画像処理プログラムを格納し、この記録媒体714に格納されたプログラムは、記録媒体I/F部710を介して画像処理装置にインストールされてもよい。これにより、インストールされた係数分析処理プログラムや画像処理プログラムは、画像処理装置により実行可能となる。
カメラI/F部712は、カメラ716との通信を行うインターフェースである。カメラ716から撮像されたチャート画像や、補正対象の通常の画像などは、カメラI/F部712がカメラ716から取得し、補助記憶部706などに保存する。
カメラ716は、図6などに示すようなチャート画像や、通常の風景や人物などを撮影する。撮影された画像は、カメラI/F部712を介して画像処理装置に取り込まれる。なお、カメラ716は、画像処理装置に内蔵されてもよい。
これにより、画像処理装置は、チャート画像を取得して各位置でのフィルタを算出し、位置毎に異なるフィルタを用いても、演算回数を削減して、補正画像を生成することができる。
よって、前述した係数分析処理、画像処理を実現するためのプログラムを記録媒体に記録することで、前述した係数分析処理、画像処理をコンピュータに実施させることができる。
例えば、このプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータや携帯端末、スマートフォン、タブレット端末などに読み取らせて、前述した係数分析処理、画像処理を実現させることも可能である。
なお、記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。また、記録媒体は、搬送波などの一過性のものを含まない。
以上、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムについて詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した各実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
なお、以上の各実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域のフィルタ係数それぞれを用いて、該第2領域を畳み込み演算する演算部と、
各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する補間部と、
を有する画像処理装置。
(付記2)
前記各第1領域を設定する第1設定部と、
前記各第1領域における1つの任意の点で囲まれた領域を前記第2領域に設定する第2設定部と、
をさらに備える付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記補間部は、
前記同位置の各画素を、該画素の算出に用いられたフィルタ係数を有する第1領域の前記任意の点の画素位置に移動させ、移動された各画素を用いて双線形補間を行い、前記第2領域の各画素を算出する付記1又は2記載の画像処理装置。
(付記4)
放射状の模様を有する被写体が複数撮像された画像の分解能劣化を少なくとも2方向で分析する分析部と、
前記画像のボケ関数に応じたフィルタにより補正された画像に対し、前記分析部による分析結果に基づいて、前記2方向のうち、分解能が悪い方向のフィルタパラメータの重み係数を調整し、調整後の重み係数を含むフィルタデータを決定し、該フィルタデータに基づいてフィルタを算出する決定部と、をさらに備え、
前記第1領域のサイズは、前記被写体のサイズである付記1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
(付記5)
前記第1領域の任意の点は、前記放射状の模様の中心位置又は前記第1領域の中心位置である付記4記載の画像処理装置。
(付記6)
分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域のフィルタ係数それぞれを用いて、該第2領域を畳み込み演算し、
各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する
処理をコンピュータが実行する画像処理方法。
(付記7)
分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域のフィルタ係数それぞれを用いて、該第2領域を畳み込み演算し、
各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
4 画像処理部
10 係数分析部
101 分解能分析部
102 決定部
151 フィルタ制御部
152 フィルタ処理部
401 読込部
402 第1設定部
403 第2設定部
404 演算部
405 補間部
406 記憶部
702 制御部

Claims (6)

  1. 分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、該第2領域を畳み込み演算する演算部と、
    各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する補間部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記各第1領域を設定する第1設定部と、
    前記各第1領域における1つの任意の点で囲まれた領域を前記第2領域に設定する第2設定部と、
    をさらに備える請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補間部は、
    前記同位置の各画素を、該画素の算出に用いられたフィルタ係数を有する第1領域の前記任意の点の画素位置に移動させ、移動された各画素を用いて双線形補間を行い、前記第2領域の各画素を算出する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 放射状の模様を有する被写体が複数撮像された画像の分解能劣化を少なくとも2方向で分析する分析部と、
    前記画像のボケ関数に応じたフィルタにより補正された画像に対し、前記分析部による分析結果に基づいて、前記2方向のうち、分解能が悪い方向のフィルタパラメータの重み係数を調整し、調整後の重み係数を含むフィルタデータを決定し、該フィルタデータに基づいてフィルタを算出する決定部と、をさらに備え、
    前記第1領域のサイズは、前記被写体のサイズである請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、該第2領域を畳み込み演算し、
    各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する
    処理をコンピュータが実行する画像処理方法。
  6. 分割された画像の各第1領域で算出されたフィルタのフィルタ係数のうち、設定された第2領域の一部を含む複数の第1領域に対応する各フィルタ係数を用いて、該第2領域を畳み込み演算し、
    各フィルタ係数で畳み込み演算された各画像における同位置の画素を用いて、前記第2領域の各画素を補間する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2012275108A 2012-12-17 2012-12-17 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム Active JP6020123B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275108A JP6020123B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US14/035,325 US9165343B2 (en) 2012-12-17 2013-09-24 Image processing apparatus and image processing method
EP13186592.5A EP2743885B1 (en) 2012-12-17 2013-09-30 Image processing apparatus, image processing method and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275108A JP6020123B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014120000A true JP2014120000A (ja) 2014-06-30
JP6020123B2 JP6020123B2 (ja) 2016-11-02

Family

ID=49253196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275108A Active JP6020123B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9165343B2 (ja)
EP (1) EP2743885B1 (ja)
JP (1) JP6020123B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8983211B2 (en) * 2012-05-14 2015-03-17 Xerox Corporation Method for processing optical character recognizer output
US10165263B2 (en) * 2013-09-30 2018-12-25 Nikon Corporation Point spread function estimation of optics blur
TW201716933A (zh) * 2015-11-06 2017-05-16 原相科技股份有限公司 具有補償失焦影像的光學導航裝置及其補償電路

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208940A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Canon Inc 色評価用カラーチャートデータの作成方法及びその情報処理装置
JP2012114849A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Canon Inc 画像処理装置、及び画像処理方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6236766B1 (en) * 1998-09-11 2001-05-22 General Electric Company Method and apparatus for zooming digital images
JP2000278503A (ja) 1999-03-23 2000-10-06 Minolta Co Ltd ベイヤ補間装置およびベイヤ補間方法ならびにベイヤ補間プログラムを記録した記録媒体
JP4280404B2 (ja) 2000-09-12 2009-06-17 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその方法
JP2002101296A (ja) 2000-09-21 2002-04-05 Sony Corp 画像処理方法及び画像処理装置
US8644643B2 (en) * 2006-06-14 2014-02-04 Qualcomm Incorporated Convolution filtering in a graphics processor
JP2009089082A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Kyocera Corp 画像復元装置およびその方法
JP5349790B2 (ja) 2007-11-16 2013-11-20 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
KR101412752B1 (ko) 2007-11-26 2014-07-01 삼성전기주식회사 디지털 자동 초점 영상 생성 장치 및 방법
JP4236123B1 (ja) 2008-04-21 2009-03-11 株式会社林創研 三次元画像取得装置
US20110097009A1 (en) 2008-06-20 2011-04-28 Nxp B.V. Digital image restoration
JP5633218B2 (ja) 2010-07-13 2014-12-03 富士通株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208940A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Canon Inc 色評価用カラーチャートデータの作成方法及びその情報処理装置
JP2012114849A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Canon Inc 画像処理装置、及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2743885B1 (en) 2019-04-17
EP2743885A3 (en) 2015-07-08
JP6020123B2 (ja) 2016-11-02
US20140169694A1 (en) 2014-06-19
EP2743885A2 (en) 2014-06-18
US9165343B2 (en) 2015-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9747672B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP5709911B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラムおよび撮像装置
JP5633218B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム
JP5983373B2 (ja) 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム
US10062153B2 (en) Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, and storage medium
JP2011215707A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP6124849B2 (ja) 画像処理方法およびそれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像処理プログラム
JP2005311473A (ja) 撮像装置および信号処理方法ならびにそのプログラムと記録媒体
US20150161771A1 (en) Image processing method, image processing apparatus, image capturing apparatus and non-transitory computer-readable storage medium
JP6020123B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5949201B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
CN111988517B (zh) 图像处理装置、镜头装置和图像处理方法
JP6821526B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、および、プログラム
JP5541750B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及び、プログラム
JP5820650B2 (ja) 撮像装置
JP6306811B2 (ja) 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP6255892B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2017163491A (ja) 情報処理装置、光学機器、情報処理方法、情報処理プログラム、および記録媒体
JP2015138470A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理装置の制御方法、及び、プログラム
JP2015109562A (ja) 画像処理装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6020123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150