JP2014118635A - 湯浴み着 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に、ハンディキャップを持った方が入浴する際に、たとえ両手を自由に使うことができないとしても、湯浴み着がめくれたり外れたりするという不都合を解消することの可能な湯浴み着を提供する。
【解決手段】 入浴の際に着用する湯浴み着100は、身体を覆う被覆部110と、被覆部110に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状の脚通し部120と、被覆部110に取り付けられ又は被覆部と一体に形成され、着用者の身体に係止して被覆部110を身体に固着する係止部130と、を備えた。着用者の脚を通す筒状の脚通し部110を備えたことで、片脚又は両脚を湯浴み着100に通すことができる。このため、身体を覆う被覆部110がめくれたり、外れたりする不都合を解消することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 入浴の際に着用する湯浴み着100は、身体を覆う被覆部110と、被覆部110に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状の脚通し部120と、被覆部110に取り付けられ又は被覆部と一体に形成され、着用者の身体に係止して被覆部110を身体に固着する係止部130と、を備えた。着用者の脚を通す筒状の脚通し部110を備えたことで、片脚又は両脚を湯浴み着100に通すことができる。このため、身体を覆う被覆部110がめくれたり、外れたりする不都合を解消することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、入浴の際に身にまとう湯浴み着に関する。
日本は世界でも稀にみる温泉大国である。掘削技術の進んだ現在では新しい温泉が次々と誕生している。身近なところでも温泉を楽しめるため、気軽に健康管理やストレス解消に効果が期待できる。温泉は誰にでも平等に入る権利がある。温泉をもっと多くの方に楽しんでもらいたいと様々な活動を行う団体も数多く存在する。
入浴の際に身にまとうものとして、湯浴み着(ゆあみぎ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。湯浴み着は、湯着(ゆぎ)、ゆゆ着などの名称でも知られている。湯浴み着の本来の用途は、病気や怪我などで身体に傷を負ってしまった人が、それを負い目に感じずにこれまでと同様に入浴を楽しめるようにと、医学的な見地から使用されるようになったものである。近年はバスタオルと同様に、温泉や共同浴場などで混浴の際に肌を異性に見せないために着用する女性が増えている。また、旅館などでは、女性に気軽に混浴に入ってもらう目的で、着用を義務化しているところもあり、湯浴み着の利用は増加傾向にある。
ところで、ハンディキャップを持った方が温泉や共同浴場などに入浴する場合、さまざまな障壁があった。例えば、視覚にハンディキャップを持った方が入浴する場合には、浴場で杖を使用することが困難であることから、介助者による細心のサポートが必要である。視覚にハンディキャップを持った方が入浴する際には、片手は介助者の腕などを握り、もう片方の手は歩行上の物に触れるので、両手を自由に使うことができない。このため、タオル等で身体を隠すことはできない。
また、車いすを利用する方が入浴する場合は、介助者2名が肩を抱き抱えて移動し、3人目の介助者が湯船からサポートするのが一般的である。車いす利用者と介助者2名は常に密着する必要があることから、身体を隠すためにタオル等を巻いても外れやすく効果が薄い。また、タオル等の着用が不可の浴場の場合、介助者を含めた全員が身体を隠すことなく入浴しなければならない。
上記の問題は、タオル等で身体を隠す場合だけでなく、特許文献1に開示されるような従来の湯浴み着を着用する場合も同様であった。すなわち、特許文献1に開示されるような従来の湯浴み着は、介助者のサポートにより入浴することなどを意識したものではない。このため、両手を自由に使うことができないような状態では、湯浴み着が容易にめくれたり外れたりしてしまい、湯浴み着の目的を十分に達成することができないという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、湯浴み着がめくれたり外れたりするという不都合を解消すること、特に、介助者のサポートにより入浴する場合など、たとえ両手を自由に使うことができないとしても、湯浴み着がめくれたり外れたりするという不都合を解消することの可能な湯浴み着を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、入浴の際に着用する湯浴み着であって、身体を覆う被覆部と、被覆部に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状(輪状)の脚通し部と、被覆部に取り付けられ又は被覆部と一体に形成され、着用者の身体に係止して被覆部を身体に固着する係止部とを備えた、湯浴み着が提供される。
かかる発明によれば、着用者の脚を通す筒状の脚通し部を備えたことで、脚を湯浴み着に通すことができる。このため、身体を覆う被覆部がめくれたり外れたりする不都合を解消することができる。特に、両手を自由に使うことができない場合であっても、このような不都合を解消することができ、その利便性は非常に高い。また、湯船につかる際も、湯浴み着がめくれることを効果的に防止することが可能である。
係止部は、着用者の腹部に係止するようにしてもよい。男性用の湯浴み着の場合、被覆部は腹部より下であれば十分なこともある。このため、係止部を着用者の腹部(骨盤)に回して係止して、被覆部を身体に固着するように構成することができる。
また、係止部を着用者の腹部の周りに回して係止する湯浴み着では、その係止部の幅(身体の上下方向の長さ)を、被覆部の幅以上にすることができる。このような係止部の形態は、「パレオ」として知られる形態に類似している。係止部の幅を被覆部の幅以上とすることで、係止部を着用者の腹部に回したときに、係止部で被覆部を覆うことができる。このようにすると、外見では被覆部を視認することができず、単にバスタオルを巻いているように見せることができ、他人に違和感を与えない。
一方、係止部は、着用者の肩部又は首部に係止するようにしてもよい。女性用の湯浴み着の場合、被覆部は胸部にまで及ぶようにすることが要請される。そこで、被覆部で胸部までを被覆するようにし、係止部を着用者の肩部に係止したり、係止部を首部に回したりすることで、被覆部を身体に固着するように構成することが可能である。
さらに、上記被覆部、脚通し部及び係止部の少なくとも一つには、防水処理を施すことが可能である。一般的に湯浴み着はタオル等に比べ衛生的に優れているといわれるが、素材や使用頻度・管理状態など違いがあるので、一概にそうともいえない。そこで、防水処理を施すことで、衛生面に優れた湯浴み着とすることが可能である。なお、ここでいう防水処理には、水を弾くための撥水処理も含まれる。また、ここでいう防水処理には、素材・生地に何らかの防水処理を施すことのほか、もともと防水機能を有する素材・生地を用いることも含まれる。さらに、抗菌処理や肌触りの良さなど、衛生面を考慮した処理を施すことも可能である。
本発明によれば、被覆部に脚通し部を取り付けたことで、両手が自由に使えない状況においても、湯浴み着がめくれることを防止することができる。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる湯浴み着について、図1〜図6を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、着用者の身体を覆う被覆部が腹部ほどまである男性用のものを想定している。図1は、湯浴み着の全体構成を示す図である。図2は、図1の湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分を示す図である。図3は、図1の湯浴み着の被覆部と係止部の部分を示す図である。図4〜図6は、湯浴み着を着用する際の動作を示す図である。
第1の実施形態にかかる湯浴み着について、図1〜図6を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、着用者の身体を覆う被覆部が腹部ほどまである男性用のものを想定している。図1は、湯浴み着の全体構成を示す図である。図2は、図1の湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分を示す図である。図3は、図1の湯浴み着の被覆部と係止部の部分を示す図である。図4〜図6は、湯浴み着を着用する際の動作を示す図である。
まず、図1〜図3を参照しながら、本実施形態にかかる湯浴み着100の構成を説明する。湯浴み着100は、図1に示したように、身体を覆う被覆部110と、被覆部110に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状の脚通し部120と、被覆部110に取り付けられ又は被覆部110と一体に形成され、着用者の身体に係止して被覆部110を身体に固着する係止部130とを備えて構成されている。以下、湯浴み着100の各構成について詳細に説明する。
(被覆部110)
被覆部110は、図1、図2に示したように、方形状又は末広がりの台形状に構成されている。被覆部110の着用時の高さ方向の長さは、着用者の膝上ほどから腹部ほどまでを覆う長さであり、例えば30cmから45cm程度とすることができる。これは男性用の被覆部110として適切な長さである。なお、着用者の身体の大きさに合わせるために各種のサイズを採用することや、男性用であっても、必要に応じて胸部まで覆うことができる長さとすることが可能である。
被覆部110は、図1、図2に示したように、方形状又は末広がりの台形状に構成されている。被覆部110の着用時の高さ方向の長さは、着用者の膝上ほどから腹部ほどまでを覆う長さであり、例えば30cmから45cm程度とすることができる。これは男性用の被覆部110として適切な長さである。なお、着用者の身体の大きさに合わせるために各種のサイズを採用することや、男性用であっても、必要に応じて胸部まで覆うことができる長さとすることが可能である。
また、被覆部110の着用時の横方向の長さは、身体の周囲の半分から3分の2程度の長さであり、例えば、40cmから50cm程度とすることができる。これは着用者の身体の必要な部分を覆うことができる長さである。なお後述するように、被覆部110は、パレオ状の係止部130でさらに覆われる。このことから、被覆部110のみで身体を完全に隠すように構成する必要はない。また、被覆部110の横方向の長さをあまりに長くしないことで、湯浴み着100を座ったまま着用する際の利便性を高めている。
被覆部110には、図1、図2に示したように、2カ所に紐110a、110bが設けられている。この紐110a、110bは、パレオ状の係止部130に設けられた紐130a、130bとそれぞれ結ぶことで、湯浴み着100を身体に固着することができる。なお、紐110a、110bの位置や本数は、図1、図2に示したものに限定されない。また、紐に代えて又は紐とともに、フック、面ファスナー又はボタンなど周知な固着部材を設けることが可能である。
(脚通し部120)
次に、本実施形態に特徴的な脚通し部120について説明する。
脚通し部120は、着用者の脚を通すものであり、図1、図2に示したように、被覆部110の側方に取り付けられている。図1(a)は、脚通し部120を筒状に広げた状態を示しており、図1(b)は脚通し部120の筒状の部分を畳んだ状態を示している。また、図2(a)は、脚通し部120を筒状に形成する前の展開した状態、図2(b)は、脚通し部120を筒状に形成した状態を示している。
次に、本実施形態に特徴的な脚通し部120について説明する。
脚通し部120は、着用者の脚を通すものであり、図1、図2に示したように、被覆部110の側方に取り付けられている。図1(a)は、脚通し部120を筒状に広げた状態を示しており、図1(b)は脚通し部120の筒状の部分を畳んだ状態を示している。また、図2(a)は、脚通し部120を筒状に形成する前の展開した状態、図2(b)は、脚通し部120を筒状に形成した状態を示している。
図2(a)において符号A1は、脚通し部120の一端で、脚通し部120と被覆部110との境界部を示している。脚通し部120と被覆部110との境界部A1は、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、脚通し部120と被覆部110とを同じ材料で一体に形成することもできる。
図2(a)において符号A2は、脚通し部120の他端を示している。脚通し部120の他端A2が、脚通し部120と被覆部110との境界部A1に取り付けられることで、図2(b)に示したように、脚通し部120が筒状となる。境界部分A1と脚通し部120の他端A2との取り付けは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。
同様に、図2(a)において符号B1は、脚通し部120の一端で、脚通し部120と被覆部110との境界部を示している。脚通し部120と被覆部110との境界部B1は、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、脚通し部120と被覆部110とを同じ材料で一体に形成することもできる。
図2(a)において符号B2は、脚通し部120の他端を示している。脚通し部120の他端B2が、脚通し部120と被覆部110との境界部B1に取り付けられることで、図2(b)に示したように、脚通し部120が筒状となる。境界部分B1と脚通し部120の他端B2との取り付けは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。
脚通し部120は、図1(a)、図2(b)に示した筒状で、湯浴み着100の着用者が脚から太股を通せる程度のサイズである。図2(a)の展開した状態で、脚通し部120の長さを、例えば65cmから75cm程度とすると、図1(a)、図2(b)に示した筒状の直径を20cm〜25cm程度にすることができる。このサイズは、標準的な体型の着用者にとって着用しやすいものである。なお、着用者の身体の大きさに合わせて各種のサイズを採用することが可能である。
なお、図2において未説明の符号Cは、係止部130が取り付けられる部分であり、その詳細はさらに後述する。
(係止部130)
上述した脚通し部120のみでは、被覆部110を着用者の身体に固着することは難しい。そこで、湯浴み着100は、被覆部110を身体に固着するための係止部130をさらに備えている。係止部130は、図1、図3に示したように、被覆部110に取り付けられている。
上述した脚通し部120のみでは、被覆部110を着用者の身体に固着することは難しい。そこで、湯浴み着100は、被覆部110を身体に固着するための係止部130をさらに備えている。係止部130は、図1、図3に示したように、被覆部110に取り付けられている。
係止部130は、図3(a)に示した符号Cの部分で係止部130を折り返して身体に巻き回すことによって、被覆部110が外れないようにする本来の機能のほか、係止部130で被覆部110を覆う機能を有する。このような係止部130の形態は、「パレオ」として知られる形態に類似している。パレオ状の係止部130を折り返して、被覆部110を覆うように着用者の腹部に回すことにより、外見では被覆部110を視認することができず、単にバスタオルを巻いているように見せることができ、他人に違和感を与えない。
図3(a)に示した係止部130の着用時の高さ方向の長さは、被覆部110の高さ方向の長さ以上であり、例えば75cm〜85cm程度とすることができる。また、図3(a)、図3(b)に示した係止部130の身体に巻き付ける方向の長さは、例えば約145cmから155cm程度にすることができる。この長さは、着用者の身体を一週半程度、余裕を持って巻き回しできることを想定した長さである。なお、係止部130のサイズは、着用者の大きさや被覆部110のサイズにあわせて種々選択することができる。
図3(a)において符号Cは、係止部130の長さ方向の端部の近傍に設けられた取り付け部である。この取り付け部Cにおいて、係止部130が被覆部110に取り付けられる。図3(b)は、係止部130が被覆部110に取り付けた状態で、高さ方向に見た状態を示す図である。なお、この係止部130の取り付けは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、係止部130と被覆部110とを同じ材料で一体に形成することもできる。
また、係止部130には、図1に示したように、2カ所に紐130a、130bが設けられている。この紐130a、130bは、係止部130を折り返して身体に巻き回した後に、被覆部110に設けられた紐110a、110bとそれぞれ結ぶことで、湯浴み着100を身体に固着することができる。なお、紐130a、130bの位置や本数は、図1に示したものに限定されない。また、紐に代えて又は紐とともに、フック、面ファスナー又はボタンなど周知な固着部材を設けることが可能である。
なお、本実施形態では、係止部130の形態としてパレオ状のものを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されず、あらゆる形態の係止部を採用することができる。例えば、単に紐状のものであってもよい。ただし係止部が被覆部を覆う構成とすることにより、被覆部のめくれや外れをより効果的に防止できるだけでなく、外見では被覆部を視認できないようにすることで、単にバスタオルを巻いているように見せることができ、他人に違和感を与えない。なお、係止部を紐状にする場合には、主に被覆部110のみで身体を覆うことになるので、被覆部110を適切な形状及び大きさにする必要がある。
(湯浴み着の着用方法)
次に、本実施形態にかかる湯浴み着100の着用方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。ここでは、着用者が椅子などに座った状態で、湯浴み着100を着用する例について説明する。
次に、本実施形態にかかる湯浴み着100の着用方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。ここでは、着用者が椅子などに座った状態で、湯浴み着100を着用する例について説明する。
まず、湯浴み着100の着用者は、図4(a)に示したように、湯浴み着100を膝の上に載せた状態で、脚を通す脚通し部120を筒状に広げる。そして、図4(b)に示したように、片脚を脚通し部120に通し、次いで、図4(c)に示したように、他方の脚を脚通し部120に通す。この際、着用者に介助者のサポートが必要な場合であっても、筒状の部分に脚を通すだけであるから、着用は容易である。
そして、膝の上まで両脚を脚通し部120に通した後、パレオ状の係止部130を腹部に巻くための準備をする。例えば、図5(a)に示したように、被覆部110から最も遠い辺が上になるように係止部130を持って係止部130を広げる。そして、係止部130を持った部分が身体の下側になるように係止部130を折り畳み、図5(b)に示したように、係止部130の他方の辺に持ち替える。そして、図5(c)に示したように、係止部130を腹部に巻き付ける。この際も、着用者は腰を上げる必要がないため、着用は容易である。
そして、係止部130を腹部の周りに巻いて、図6(a)に示したように、被覆部110に設けられた紐110a、110bと係止部130に設けられた紐130a、130bとを結んで、湯浴み着100を身体に固着する。以上の動作で、図6(b)に示したように、湯浴み着100の着用が完成する。
図6(c)は、湯浴み着100を着用した後に、立ち上がった状態を示している。この状態では、パレオ状の係止部130を着用者の腹部に回すことにより、外見では被覆部110を視認することができない。単にバスタオルを巻いているように見せることができ、他人に違和感を与えない。
以上説明したように、本実施形態によれば、湯浴み着100に脚通し部120を備えたことにより、タオル等のように使用中で落下することがない。さらに、タオル等で隠すのと違い、両手が自由に使える。さらに浴場では、湯あみ着の上下からの掛け湯が可能である。また、湯に浸かる際、脚通し部120に脚を通したことで、湯浴み着100のめくれ防止になる。
また、座ったまま自分で簡単に装着できるだけでなく、介助者がサポートする場合にも、被介助者が座ったままの状態で簡単に装着することが可能である。また、介助者も同じ湯あみ着を装着することで、身体を密着させるような介助をしてもタオル等のように使用中に落下することがない。さらに、介助者が同じ湯浴み着を着用することで、被介助者と一緒に入浴を楽しむことができる。
また外観上も、遠目からは単にバスタオルを巻いているように見え、例えばおむつに間違われることがない。広い浴場施設を移動する際や、露天の湯巡り施設で着用しても、外観に優れている。このため、例えば温泉施設の撮影に使用するなどの応用も可能である。
また、湯浴み着に防水・撥水加工処理を施したり、防水・撥水加工された素材を用いたりすることも可能である。湯浴み着を着用したまま脱衣所へ移動しても脱衣所がビチャビチャになるのを効果的に防止することができる。また、抗菌処理を施すことにより、清潔に使用することができる。特に、露天の湯巡り施設で使用する際に、別の温泉地で浸み込んだ成分(有害物質/レジオネラ菌等)が転移することを効果的に低減することが可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかる湯浴み着について、図7、図8を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、着用者の身体を覆う被覆部が胸部ほどまである女性用のものを想定している。図7(a)は、湯浴み着の全体構成を示しており、図7(b)は、図7(a)の湯浴み着を着用した状態を示している。図8は、図7の湯浴み着の詳細を示す図であり、図8(a)は展開した状態を示し、図8(b)は真下方向から見た状態を示している。
第2の実施形態にかかる湯浴み着について、図7、図8を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、着用者の身体を覆う被覆部が胸部ほどまである女性用のものを想定している。図7(a)は、湯浴み着の全体構成を示しており、図7(b)は、図7(a)の湯浴み着を着用した状態を示している。図8は、図7の湯浴み着の詳細を示す図であり、図8(a)は展開した状態を示し、図8(b)は真下方向から見た状態を示している。
まず、図7を参照しながら、本実施形態にかかる湯浴み着200の構成を説明する。湯浴み着200は、図7(a)に示したように、身体を覆う被覆部210と、被覆部210に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状の脚通し部220と、被覆部210に取り付けられ又は被覆部210と一体に形成され、着用者の身体に係止して被覆部210を身体に固着する係止部230とを備えて構成されている。
(被覆部210)
被覆部210は、図8(a)の展開した状態で、末広がりの台形状、又は台形状を少し湾曲させたバームクーヘンの一部のような形状で構成されている。被覆部210の着用時の高さ方向の長さは、膝上ほどから胸部ほどまでを覆う長さであり、例えば100cm程度とすることができる。これは女性用の被覆部210として適切な長さである。なお、着用者の身体の大きさに合わせて各種のサイズを採用することが可能である。
被覆部210は、図8(a)の展開した状態で、末広がりの台形状、又は台形状を少し湾曲させたバームクーヘンの一部のような形状で構成されている。被覆部210の着用時の高さ方向の長さは、膝上ほどから胸部ほどまでを覆う長さであり、例えば100cm程度とすることができる。これは女性用の被覆部210として適切な長さである。なお、着用者の身体の大きさに合わせて各種のサイズを採用することが可能である。
また、被覆部210の身体に巻き付ける方向の長さは、例えば約145cmから155cm程度にすることができる。この長さは、着用者の身体を、余裕を持って一週半程度巻き回しできることを想定した長さである。なお、図7(a)、図8(a)に示した符号210aは、被覆部210を身体に巻き回した後に、被覆部210を固定できるように、適当な位置に設けた紐、フック、面ファスナー又はボタンなど周知な固定部材である。着用者は、被覆部210を身体に巻き回した後に、この固定部材210aを用いて、被覆部230を身体に固定することができる。このような固定部材については周知であることから、より詳細な説明を省略する。
(脚通し部220)
脚通し部220は、着用者の脚を通すものであり、図8(a)に示したように、被覆部210の裏面又は側方に取り付けられている。脚通し部220と被覆部210とは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、脚通し部220と被覆部210とを同じ材料で一体に形成することも可能である。
脚通し部220は、着用者の脚を通すものであり、図8(a)に示したように、被覆部210の裏面又は側方に取り付けられている。脚通し部220と被覆部210とは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、脚通し部220と被覆部210とを同じ材料で一体に形成することも可能である。
図8(b)は、図8(a)の展開した状態から、被覆部210を巻き回して下方向から見た状態を模式的に示している。脚通し部220は、図8(a)、図8(b)に示した筒状で、湯浴み着200の着用者が脚から太股を通せる程度のサイズである。例えば図8に示した筒状の直径を20cm〜25cm程度にすることができる。このサイズは、標準的な体型の着用者にとって着用しやすいものである。なお、身体の大きさに応じて各種のサイズを採用することが可能である。
(係止部230)
係止部230は、被覆部210に取り付けられ、着用者の肩部に係止して、被覆部210を身体に固着するためのものである。係止部230は、図7、図8に示した一例では2カ所設けられており、それぞれを腕から通して肩部に掛けることが可能である。係止部230と被覆部210とは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、係止部230と被覆部210とを同じ材料で一体に形成することもできる。なお、係止部の構成はこの例に限定されず、他の形態であってもよい。例えば、係止部を首部に掛けるように、1つのみ設けるようにしてもよい。
係止部230は、被覆部210に取り付けられ、着用者の肩部に係止して、被覆部210を身体に固着するためのものである。係止部230は、図7、図8に示した一例では2カ所設けられており、それぞれを腕から通して肩部に掛けることが可能である。係止部230と被覆部210とは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、係止部230と被覆部210とを同じ材料で一体に形成することもできる。なお、係止部の構成はこの例に限定されず、他の形態であってもよい。例えば、係止部を首部に掛けるように、1つのみ設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、主に女性用の湯浴み着として、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、浴衣のように1枚の布を巻くようにすれば、着用者が座ったままでも着用することが可能である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかる湯浴み着について、図9を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、上記第1の実施形態にかかる湯浴み着のうち、脚通し部の部分に特徴を有するものである。本実施形態では、湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分についてのみ説明することとし、その他の部分については、上記第1の実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。図9は、本実施形態にかかる湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分を示す図であり、図9(a)は脚通し部を展開した状態を示し、図9(b)は図9(a)の反対面を示し、図9(c)は脚通し部を筒状にした状態を示す。
第3の実施形態にかかる湯浴み着について、図9を参照しながら説明する。本実施形態の湯浴み着は、上記第1の実施形態にかかる湯浴み着のうち、脚通し部の部分に特徴を有するものである。本実施形態では、湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分についてのみ説明することとし、その他の部分については、上記第1の実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。図9は、本実施形態にかかる湯浴み着の被覆部と脚通し部の部分を示す図であり、図9(a)は脚通し部を展開した状態を示し、図9(b)は図9(a)の反対面を示し、図9(c)は脚通し部を筒状にした状態を示す。
被覆部310は、図9(a)に示したように、方形状又は末広がりの台形状に構成されており、そのサイズ等は、第1の実施形態で説明した被覆部110と同程度に構成することができる。なお、図9には、湯浴み着を身体に固着するための紐の図示を省略しているが、この点も第1の実施形態と同様に構成することができる。
本実施形態の被覆部310は、図9(a)に示したように、一の面に面ファスナー310aを備えている。この面ファスナー310aは、後述する脚通し部320に設けられた面ファスナー320a、320bと固着するためのものである。
脚通し部320は、着用者の脚を通すものであり、図9(a)に示したように、被覆部310の側方に取り付けられている。脚通し部320のサイズ等は、第1の実施形態で説明した脚通し部120と同程度に構成することができる。
図9(b)は、図9(a)の状態から裏返した反対面である。図9(b)において符号320cは、脚通し部320を被覆部310に取り付ける取り付け部320cを示している。取り付け部320cは、縫製等して容易には取り外しできない形態としてもよく、また、ボタン等で容易に取り外しできる形態としてもよい。また、脚通し部320と被覆部310とを同じ材料で一体に形成することもできる。
脚通し部320の端部には、図9(a)に示したように、それぞれ面ファスナー320a、320bが設けられている。着用者は、図9(c)に示したように、脚通し部320を脚に巻き回した後、面ファスナー320a、320bを、上述した被覆部310の面ファスナー310aに固着することにより、身体に装着することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、脚通し部320の筒状の部分を面テープで留めることにより、筒状の内径を調整することが可能である。また、脚通し部320に脚を通す際、脚を持ち上げなくても面テープであれば太もも部分を一周させて留めることで、装着しやすい。なお、本実施形態では面テープについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えばボタンやベルト等を採用しても、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、脚通し部に両脚を通す場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、脚通し部を1つだけ設け、脚通し部に片脚だけを通すようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、主に男性用の湯浴み着として、係止部を腹部に係止する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サスペンダーのように、係止部を首部や肩部に通す形態にしてもよい。また、係止部を腹部と肩部など2カ所以上に設けてもよい。
また、上記第2の実施形態では、主に女性用の湯浴み着として、係止部を首部や肩部に係止する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノースリーブのように、係止部を脇の下に通すようにしてもよい。この際、係止部にゴムを入れることで、ゴムの弾性力により係止部を身体に固着するようにしてもよい。
なお、上記第2の実施形態で説明した湯浴み着のデザインは、湯浴み着以外の通常のワンピースやスカートや浴衣等に応用することも可能である。ワンピースやスカートや浴衣等のめくれを効果的に防止することができる。この際、左脚用の脚通し部と右脚用の脚通し部を接着・縫合等してもよい。
湯浴み着を構成する各部位の材質・素材は、いかなるものであってもよい。防水・撥水機能(防水・撥水処理)や、抗菌機能(抗菌処理)のほか、肌触り、質感、色彩、模様、コストなどあらゆる観点から好適な材質・素材を決定することが可能である。
本発明は、入浴の際に身にまとう湯浴み着に利用可能である。
100 湯浴み着(第1の実施形態)
110 被覆部
110a、110b 紐
120 脚通し部
130 係止部
130a、130b 紐
200 湯浴み着(第2の実施形態)
210 被覆部
210a 固定部材
220 脚通し部
230 係止部
110 被覆部
110a、110b 紐
120 脚通し部
130 係止部
130a、130b 紐
200 湯浴み着(第2の実施形態)
210 被覆部
210a 固定部材
220 脚通し部
230 係止部
Claims (5)
- 入浴の際に着用する湯浴み着であって、
身体を覆う被覆部と、
前記被覆部に取り付けられ、着用者の脚を通す筒状の脚通し部と、
前記被覆部に取り付けられ又は前記被覆部と一体に形成され、着用者の身体に係止して前記被覆部を身体に固着する係止部と、
を備えたことを特徴とする、湯浴み着。 - 前記係止部は、着用者の腹部に係止することを特徴とする、請求項1に記載の湯浴み着。
- 前記係止部の幅は、前記被覆部の幅以上であることを特徴とする、請求項2に記載の湯浴み着。
- 前記係止部は、着用者の肩部又は首部に係止することを特徴とする、請求項1に記載の湯浴み着。
- 前記被覆部、前記脚通し部及び前記係止部の少なくとも一つには、防水処理が施されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の湯浴み着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012271827A JP2014118635A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | 湯浴み着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012271827A JP2014118635A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | 湯浴み着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014118635A true JP2014118635A (ja) | 2014-06-30 |
Family
ID=51173725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012271827A Pending JP2014118635A (ja) | 2012-12-13 | 2012-12-13 | 湯浴み着 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014118635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019056191A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 帝人フロンティア株式会社 | 湯浴み着用布帛および湯浴み着 |
-
2012
- 2012-12-13 JP JP2012271827A patent/JP2014118635A/ja active Pending
Cited By (1)
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