JP2014118245A - エレベーター及びエレベーターの制御方法 - Google Patents

エレベーター及びエレベーターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テールコードの揺れが大きくなると、エレベーターの通常運行に支障を来す場合があった。
【解決手段】制御部13aは、テールコード3の揺れを揺れ検出部7で検出すると、管制運行へ切り替える。管制運行にて最寄り階に速やかに移動し乗客を避難させる。その後制御部13aは、乗りかご2を最下階へ移動し、ピット床15に設置したダクト5にテールコード3の湾曲部3aを収納して、テールコード3の揺れを抑制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、エレベーターの昇降路内にてテールコードが揺れた場合に、テールコードの揺れを抑制するエレベーター及びエレベーターの制御方法に関する。
一般に、エレベーターの乗りかごには、乗りかごと昇降路の間を連絡するテールコードが吊り下げられている。このテールコードは、乗りかごに電力を供給するための電力線や、乗りかごとエレベーターの制御盤との間で種々の制御信号を送受信するための信号線等、種々の電線によって構成されており、エレベーターの乗りかごへの電力給電及び信号伝送に用いられる。
高層階の建屋に設置される超高速、高行程のエレベーターは、昇降行程が長いため、昇降路内にテールコードの一端を設置し、乗りかごの底面にテールコードの他端を吊り下げた状態で乗りかごと共にテールコードを移動させている。しかし、建屋が強風を受けたり、地震の発生、特に長周期の地震動が発生したりすることにより建屋が揺れる場合には、テールコードも大きく揺れ動く。このような場合、昇降路の壁面にテールコードが衝突した衝撃により、昇降路に設置した機器類や部材等を損傷したり、テールコード自体も損傷したりするおそれがあった。また、昇降路の壁面にテールコードが接近すると、テールコードが機器類等に絡みつきやすくなる。そして、テールコードが機器類に絡んだ状態で乗りかごが移動すると、機器類を破損するおそれがある。
特許文献1には、乗りかごの移動によって、テールコードに形成された湾曲部の可撓性の中空管内を液体が自由に移動することで制震作用を発揮させた制震構造に関する技術が開示されている。
特開2009−249094号公報
このように従来からテールコードが大きく揺れる現象があることは知られているが、乗りかごの昇降に追従して移動するテールコードは、その位置を固定することができなかった。また、建屋の揺れの周期とテールコードの揺れの周期が同期すると、テールコードの揺れは共振してさらに大きく揺れてしまうため、揺れが収まるまで時間を要していた。
また、高層階の建屋に設置されるエレベーターでは、乗りかごやテールコードの重量を増すと乗りかごの移動速度に支障を来す。このため、特許文献1に開示されているように、テールコードに形成した中空菅内に液体を入れると、テールコードの重量が増加し、乗りかごの移動制御が困難であった。また、テールコードから漏れ出た液体がテールコード内の信号線等を浸食するおそれもあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、テールコードの揺れを抑えることを目的とする。
本発明は、湾曲部が形成されるように乗りかごから吊り下げられ、前記乗りかごと該乗りかごが昇降移動する昇降路との間を連絡するテールコードの揺れを抑えるものである。
まず、テールコードが所定範囲より大きく揺れたことを検出した場合に、乗りかごを最寄り階に停止させる。
そして、乗りかごから乗客が降りたと判断した後、昇降路のピット床に形成されるテールコード揺れ抑制部にテールコードの湾曲部を収納させるまで乗りかごを下階に移動させるものである。
本発明によれば、テールコードの揺れが大きくなると、乗りかごを最寄り階に停止させるため、乗客を速やかに避難させることができる。また、乗りかごを下階に移動させて、テールコード揺れ抑制部にテールコードの湾曲部を収納させるため、テールコードの揺れを抑制するまでの時間を短縮することができる。
本発明の一実施の形態例におけるエレベーターの全体構成例を示す斜視概略図である。 本発明の一実施の形態例におけるエレベーターの正面図である。 本発明の一実施の形態例におけるエレベーターの側面図である。 本発明の一実施の形態例における乗りかごの底面図である。 本発明の一実施の形態例におけるダクトの上面図である。 本発明の一実施の形態例におけるダクトの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例におけるエレベーターの制御例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例におけるエレベーターの制御例を示すフローチャートである。
<1.一実施の形態例>
以下、本発明の一実施の形態例について、添付図面を参照して説明する。
本実施の形態例に係るエレベーターは、コンピュータがプログラムを実行することにより、後述する内部ブロックが連携して行うエレベーターの制御方法を実現する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図1は、エレベーター1の全体構成例を示す斜視概略図である。
エレベーター1は、乗りかご2、テールコード3、ワイヤーロープ4、テールコード3の一部を収納するダクト5、乗りかご2の底面に設置される揺れ検出部6を備える。また、エレベーター1は、配電盤等(不図示)を保護する金網9と、釣り合いおもり10と、巻き上げ機11、昇降路12、ジャンクションボックス13、制御部13a、風速計14、ピット床15とを備える。
ダクト5は、揺れ検出部7と、接触検出部8を備える。
エレベーター1は、湾曲部3aが形成されるように乗りかご2から吊り下げられ、乗りかご2と該乗りかご2が昇降移動する昇降路12との間を連絡するテールコード3の揺れを抑えるものである。
乗りかご2は、昇降路12の内部を上下に移動する。乗りかご2は、ドア2aを備えており、乗客が操作パネル2cによって指示した行き先階に乗りかご2が到着すると、ドア2aが開く。乗りかご2の移動中には、ドア2aが閉じる。ドア2aには、乗客の乗降を検出する乗客検出部2bが設置される。開いているドア2aを乗客が通過すると、乗客検出部2bは乗客が乗りかご2を乗降していると検出し、この検出結果を制御部13aに送る。
乗りかご2の底面には、テールコード3の一端が接続される。テールコード3は、一般に、制御線や電力線等の複数の多芯ケーブルとテールコード3の重量を支えるための補強材であるスチールコード等が絶縁材料により被覆してある。テールコード3は、ねじれを防ぐために断面が略矩形状に形成されており、乗りかご2の移動範囲を考慮した長さで、常に湾曲部3aを生じさせるようにたわませてある。
テールコード3の他端は、建屋の中間階に設置されるジャンクションボックス13に接続される。乗りかご2の運行を制御するための制御信号及び電力等はテールコード3を介してジャンクションボックス13内の制御部13aから乗りかご2に送られる。一方、乗りかご2に乗り込んだ乗客が指示する行き先階、現在の階等の情報は、乗りかご2からテールコード3を介してジャンクションボックス13内の制御部13aに送られる。
乗りかご2の天井には、ワイヤーロープ4の一端が接続される。そして、乗りかご2は、ワイヤーロープ4によってつり下げられる。ワイヤーロープ4の他端には、釣り合いおもり10が接続される。巻き上げ機11は、昇降路12の上方に設置され、制御部13aが制御する電動機(不図示)によってワイヤーロープ4を巻き上げ、乗りかご2の移動速度を調整しながら乗客が指示した行き先階まで乗りかご2を昇降させる。
乗りかご2の間口方向(X方向)であって、ジャンクションボックス13が設置される昇降路12内の一つの壁面には、金網9が設置される。金網9と昇降路12の壁面との間には、テールコード3の他端が接続されるジャンクションボックス13の他、各種の機器類(不図示)が設置される。この金網9は、乗りかご2の昇降に伴って、間口方向に揺れるテールコード3が昇降路12に設置された機器等に接触することを防ぐために用いられる。
しかし、金網9は、釣り合いおもり10や昇降階のドア(不図示)がある奥行き方向(Y方向)に設置できない。奥行き方向に金網9が設置されていると、釣り合いおもり10や昇降階に設置されたドアの開閉に支障を来すからである。このため、奥行き方向にテールコード3が大きく揺れると、テールコード3が昇降路12の壁面に接触し、テールコード3が破損するおそれがある。そこで、昇降路12のピット床15に、乗りかご2が最下階(下階の一例)に移動すると、テールコード3の湾曲部3aを収納するダクト5を形成する。テールコード3が大きく揺れた場合には、ダクト5は、テールコード3の湾曲部3aを収納して、テールコード3の揺れを抑える。このため、ダクト5は、テールコード揺れ抑制部として用いられる。
揺れ検出部6と揺れ検出部7は、テールコード3が地震(例えば、震度4以上)や強風(例えば、風速20m/s以上)等によって大きく揺れた場合に、テールコード3(湾曲部3aを含む)が、所定範囲より大きく揺れたことを検出するものである。揺れ検出部6と揺れ検出部7は、対で用いられる。揺れ検出部6は、乗りかご2の底面であって、テールコード3の一端が接続される接続部3bの周囲に設置される。揺れ検出部6は、例えば光ビームの一例として、直進性の高いレーザ光を下方に向けて発光する発光部6a〜6cを含むものである(後述する図4を参照)。
ダクト5の上面には、揺れ検出部6から出射されたレーザ光を受光する揺れ検出部7が設置される。通常、テールコード3の揺れが小さければ、テールコード3によってレーザ光が遮られないため、揺れ検出部7は、揺れ検出部6からレーザ光を受光し続ける。しかし、テールコード3が間口方向又は奥行き方向に大きく揺れると、テールコード3によってレーザ光が遮られ、揺れ検出部7はレーザ光を受光できなくなる。このとき、揺れ検出部7は、レーザ光を受光できなくなったことを検出結果として制御部13aに送る。
そして、制御部13aは、揺れ検出部7から受け取った検出結果に基づいて、テールコード3が大きく揺れていると判断する。制御部13aは、テールコード3の揺れを検出すると、乗りかご2を最寄り階に停止させて乗客を降ろし、乗りかご2から乗客が降りたと判断した後、ダクト5にテールコード3の湾曲部3aを収納させるまで乗りかご2を下階に移動させる。
風速計14は、建屋の外壁等に設置され、建屋に吹き付ける風の風速を計測する。風速計14は、例えば1分間毎に計測した屋外の風速値を制御部13aに送る。制御部13aは、風速計14から受け取った風速値により、テールコード3が大きく揺れることを予測し、予め乗りかご2を最下階に降ろす対応が可能となる。
ピット床15は、建屋の最下階よりさらに掘り下げて作られる平坦な床である。ピット床15にはダクト5の他に機械類等(不図示)が設置される。制御部13aによって最下階まで乗りかご2が降ろされると、テールコード3の湾曲部3aがダクト5の内部に収納されることとなる。
ダクト5の内壁面には、テールコード3の湾曲部3aがダクト5の内壁面に接触したことを検出すると、検出結果を制御部13aに送る接触検出部8が設置されている。接触検出部8は制御部13aに接続されており、制御部13aは接触検出部8から検出結果を受け取る。そして、制御部13aが接触検出部8から検出結果を受け取っている間は、テールコード3の湾曲部3aがダクト5の内壁面に接触していることとなる。このため、制御部13aは、乗りかご2を最下階に停止したままとする制御を行う。
図2は、エレベーター1の正面図である。
図2では、乗りかご2が1階からn階まで昇降路12内を昇降するものとしている。ここで、テールコード3の端部は中間階に設置されたジャンクションボックス13に接続される。
乗りかご2がn階まで昇ったときにテールコード3の湾曲部3aが奥行き方向に大きく揺れると、乗りかご2まで揺れが伝わって揺れる可能性がある。このため、制御部13aは、最下階である1階に乗りかご2を降ろす。これにより、湾曲部3aがダクト5の開口部からダクト5の内部に収納され、ダクト5の周壁に接触した湾曲部3aの揺れが抑えられる。
図3は、エレベーター1の側面図である。
揺れ検出部6は、揺れ検出部7に向けて3本のレーザ光を発光している。各レーザ光は、テールコード3の接続部3bより離れて設置された発光部6a〜6c(後述する図4を参照)より発光される。このため、テールコード3の揺れが小さいときは、テールコード3がレーザ光を遮らない。しかし、テールコード3の揺れが大きくなると、テールコード3がレーザ光を遮るようになる。
図4は、乗りかご2の底面図である。
乗りかご2の底面に接続されたテールコード3の接続部3bの周囲には、揺れ検出部6に含まれる発光部6a〜6cが設置される。発光部6a〜6cは、ダクト5の揺れ検出部7に向けて3本のレーザ光を発光する。発光部6a,6cは、乗りかご2の底面に接続されたテールコード3の接続部3bの長手方向に設置されており、揺れ検出部7がテールコード3の奥行き方向の揺れを検出するために用いられる。また、発光部6bは、接続部3bの短手方向に設置されており、揺れ検出部7がテールコード3の間口方向の揺れを検出するために用いられる。
図5は、ダクト5の上面図である。
ダクト5の開口部の3辺には、揺れ検出部7に含まれる受光部7a〜7cが設置される。受光部7a〜7cは、乗りかご2の底面に設置される発光部6a〜6cが発光した3本のレーザ光をそれぞれ受光する。受光部7a,7cは、ダクト5の短手方向に設置されており、受光部7bは、ダクト5の長手方向に設置されている。制御部13aは、受光部7a〜7cのいずれかがレーザ光を受光しない場合に、テールコード3が所定範囲より大きく揺れていると判断する
ダクト5の周壁面には、接触検出部8に含まれる接触センサー8a〜8cが設置される。接触センサー8a〜8cは、ダクト5内まで降下したテールコード3の湾曲部3aが周壁に接触したことを感知するために用いられる。湾曲部3aが接触センサー8a〜8cのいずれかに接触すると、制御部13aは、テールコード3の揺れが続いていると判断する。所定時間の経過後、湾曲部3aの揺れが収まれば、接触センサー8a〜8cのいずれにも湾曲部3aが接触しなくなる。このとき、制御部13aは、湾曲部3aの揺れが収まったと判断する。
図6は、ダクト5の構成例を示す説明図である。図6Aは、ダクト5の背面図であり、図6Bは、ダクト5の側面図である。
ダクト5の上部の四辺は、凸曲面又はなだらかな傾斜で形成してある。このため、乗りかご2が最下階まで降りてきた際に、ダクト5に収納されるテールコード3の湾曲部3aをダクト5の開口部の角等で傷つけることがない。また、ダクト5の周壁の内側にクッション材を貼り付けており、ダクト5とテールコード3の衝突音が大きくならないようにしている。このようにダクト5の開口部からテールコード3の湾曲部3aを収納し、収納されたテールコード3の湾曲部3aをダクト5の内壁面に当てて、テールコード3の揺れを抑えている。
図7は、エレベーター1の制御例を示すブロック図である。
制御部13aは、乗りかご2の昇降を制御する。制御部13aには、揺れ検出部6と揺れ検出部7と、乗客検出部2bと、風速計14と、操作パネル2cが接続されている。
操作パネル2cは、乗客が希望する行き先階を指示し、乗りかご2の現在位置を示す現在階を表示するために用いられる。テールコード3の揺れが通常の範囲内では、制御部13aの制御によって乗客が指示した行き先階まで乗りかご2が移動して停止する。このように乗客が指示した行き先階に乗りかご2が移動し、乗客を乗降する状態を「通常運行」と呼ぶ。通常、制御部13aは、通常運行で乗りかご2の動作を制御する。
一方、制御部13aは、揺れ検出部6と揺れ検出部7からテールコード3が大きく揺れていると判断すると、制御部13aが乗りかご2の昇降を直接制御する管制運行に切替える。そして、制御部13aは、テールコード3の揺れが収まると、再び通常運行に切替える。
図8は、エレベーター1の制御例を示すフローチャートである。
始めに、制御部13aは、通常運行でエレベーター1の通常運行を行う(ステップS1)。制御部13aは、通常運行を続けながらエレベーター1に生じる異常を監視している。本実施の形態例において、制御部13aは、エレベーター1に生じる異常として、テールコード3が所定範囲より大きく揺れたことを検出したかどうか判断している(ステップS2)。そして、制御部13aは、揺れ検出部7から受け取る検出結果により、テールコード3が所定範囲より大きく揺れていないと判断すると、エレベーター1の通常運行を続ける。
制御部13aは、揺れ検出部7から受け取る検出結果により、テールコード3が大きく揺れていると判断すると、通常運行から管制運行に切替える(ステップS3)。上述したようにダクト5にテールコード3の湾曲部3aを収納するためには、乗りかご2を最下階に移動させる必要がある。しかし、テールコード3が大きく揺れたままでエレベーター1を通常の速度で移動させると、テールコード3が機器類に接触したり、乗りかご2の揺れが大きくなったりする可能性がある。
このため、管制運行では、制御部13aは、乗りかご2を最寄り階に停止させ、乗りかご2から全ての乗客を降ろし、乗客を速やかに避難させる(ステップS4)。制御部13aは、一定時間開いた状態のドア2aを通過する乗客を乗客検出部2bが検出しなくなったことで、乗りかご2から乗客が降りたと判断する。乗客を避難させた後、制御部13aは、乗りかご2を低速で最下階まで移動させた後、乗りかご2を最下階で停止させる。
ピット床15に設置されたダクト5には、乗りかご2が最下階に着床した状態でテールコード3の湾曲部3aが収納される(ステップS5)。そして、ダクト5の内壁面に湾曲部3aが繰り返し衝突するにつれて、湾曲部3aの揺れが収まり、テールコード3全体の揺れが小さくなる。
また、制御部13aは、ダクト5内に設置した接触検出部8から受け取る検出結果により、テールコード3の揺れが収まっているかどうかを判断する(ステップS6)。
制御部13aは、湾曲部3aが一定時間内に接触検出部8に接触しなくなるまで、乗りかご2を移動させず待機する。そして、湾曲部3aが接触検出部8に一定時間以上接触していなければ、接触検出部8は検出結果を出力しない。このとき、制御部13aは、テールコード3の揺れが収まったと判断し、通常運行に切替え(ステップS7)、ステップS2に処理を戻し、エレベーター1の監視を続ける。このようにテールコード3の揺れをダクト5で抑えるため、エレベーター1の運行を中止する時間を短縮することができる。
以上説明したエレベーター1によれば、テールコード3が大きく揺れると、制御部13aが乗りかご2を最寄り階に停止させるため、乗りかご2内の乗客を速やかに避難させることができる。また、乗客の避難が完了した後、乗りかご2を最下階まで移動させ、エレベーター1の運行を中止させることにより、乗りかご2に乗客が乗り込むことがない。
また、乗りかご2が最下階に移動することで、テールコード3の湾曲部3aをダクト5内に収納し、テールコード3を仮固定状態とする。このようにテールコード3をダクト5内に仮固定することで、テールコード3と昇降路12内の各種機器が干渉したり、引掛かったりしない。このため、エレベーター1の各種機器の損傷やテールコード3の損傷を防止できる。
また、テールコード3が揺れて、乗りかご2を最下階に移動させる際には、乗りかご2の移動速度を下げる。これにより、テールコード3の揺れの影響を抑えながら安全に乗りかご2を降ろすことができる。
また、制御部13aは、揺れ検出部7から検出結果を受け取ることで、テールコード3の揺れを奥行き方向、間口方向で監視する。このため、制御部13aは、テールコード3の揺れの方向によらず、テールコード3が大きく揺れていることを速やかに判断できる。
また、制御部13aは、接触検出部8から検出結果を受け取ることで、ダクト5に収納されたテールコード3の湾曲部3aの揺れが収まったかどうかを判断できる。このため、湾曲部3aが揺れたまま、管制運行から通常運行に切替えることがない。
<2.変形例>
なお、乗りかご2の底面に重量センサーを設置しておき、制御部13aは、乗りかご2内の重量の増減によって乗客が避難したことを判断してもよい。
また、ダクト5から乗りかご2の底面に向けてレーザ光を発光するように、揺れ検出部7にレーザ光を発光する発光部を設置し、揺れ検出部6にレーザ光を受光する受光部を設置してもよい。
また、風速計14を建屋に設置する代わりに、気象会社から風速データ等の気象情報を受け取ることにより、制御部13aは、テールコード3に揺れが生ずる前に乗りかご2を停止させ、最下階に移動させてもよい。
また、地震計を建屋に設置したり、気象会社から地震情報を受け取ったりすることにより、制御部13aは、テールコード3に揺れが生ずる前に乗りかご2を停止させ、最下階に移動させてもよい。
また、建屋自体の揺れを検出する揺れ検出器を建屋に設置しておき、建屋が所定の周期で揺れ始めると、制御部13aが乗りかご2を停止させ、最下階に移動させてもよい。
また、テールコード3の複数箇所に奥行き方向又は間口方向の加速度を検出する加速度センサーを取付けておき、制御部13aは、テールコード3の加速度が所定値を越えた場合に、テールコード3が大きく揺れていると判断してもよい。
また、乗りかご2が最下階(1階)まで降りるとダクト5にテールコード3の湾曲部3aが収納されるようにしたが、他の階(例えば、地階、2階)に乗りかご2が降りたときに、湾曲部3aがダクト5に収納されるようにテールコード3の長さを調整してもよい。
また、揺れ検出部6の代わりに、乗りかご2の底面から下方に向けて高感度の撮像素子を有するカメラを設置しておき、制御部13aは、テールコード3を撮影した画像を解析してテールコード3の揺れの大きさを求めてもよい。
また、上述した実施の形態例における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、上述した実施の形態例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態例の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態例の機能が実現される場合も含まれる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上記した実施形態例は本開示を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…エレベーター、2a…ドア、2b…乗客検出部、2c…操作パネル、3…テールコード、3a…湾曲部、4…ワイヤーロープ、5…ダクト、6,7…揺れ検出部、8…接触検出部、13a…制御部

Claims (6)

  1. 湾曲部が形成されるように乗りかごから吊り下げられ、前記乗りかごと該乗りかごが昇降移動する昇降路との間を連絡するテールコードの揺れを抑えるエレベーターにおいて、
    前記テールコードが所定範囲より大きく揺れた場合に、前記テールコードの揺れを検出する揺れ検出部と、
    前記昇降路のピット床に形成され、前記テールコードの湾曲部を収納するテールコード揺れ抑制部と、
    前記テールコードの揺れを検出した場合に、前記乗りかごを最寄り階に停止させ、前記乗りかごから乗客が降りたと判断した後、前記テールコード揺れ抑制部に前記テールコードの湾曲部を収納させるまで前記乗りかごを下階に移動させる制御部と、を備える
    エレベーター。
  2. 前記テールコード揺れ抑制部は、収納された前記テールコードの湾曲部を前記テールコード揺れ抑制部の内壁面に当てて、前記テールコードの揺れを抑える
    請求項1記載のエレベーター。
  3. 前記テールコード揺れ抑制部は、前記テールコードの湾曲部が前記テールコード揺れ抑制部の内壁面に接触したことを検出する接触検出部を備え、
    前記制御部は、前記テールコードの湾曲部が前記内壁面に接触していることを検出する間は、前記乗りかごを前記下階に停止したままとする制御を行う
    請求項2記載のエレベーター。
  4. 前記揺れ検出部は、光ビームを照射する発光部と、前記光ビームを受光する受光部とを有し、
    前記制御部は、前記受光部が前記光ビームを受光しない場合に、前記テールコードが前記所定範囲より大きく揺れていると判断する
    請求項3記載のエレベーター。
  5. 前記発光部は、前記乗りかごの底面に接続された前記テールコードの接続部の周囲に設置され、
    前記受光部は、前記テールコード揺れ抑制部の開口部に設置される
    請求項4記載のエレベーター。
  6. 湾曲部が形成されるように乗りかごから吊り下げられ、前記乗りかごと該乗りかごが昇降移動する昇降路との間を連絡するテールコードの揺れを抑えるエレベーターの制御方法において、
    前記テールコードが所定範囲より大きく揺れた場合に、前記テールコードの揺れを検出するステップと、
    前記テールコードの揺れを検出した場合に、前記乗りかごを最寄り階に停止させるステップと、
    前記乗りかごから乗客が降りたと判断した後、前記昇降路のピット床に形成されるテールコード揺れ抑制部に前記テールコードの湾曲部を収納させるまで前記乗りかごを下階に移動させるステップと、を含む
    エレベーターの制御方法。
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