JP2014117793A - ワーク搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワーク搬送装置1の第一及び第二ワーク支持部3,4は、ワークWを支持する受け部14A、14Bに支持部材16A、16Bとラック部材を連結させ、2つのラック部材の間にピニオン19を噛合させた。基板2に、湾曲部を有する第一カム溝8と第二カム溝9を設け、その上に揺動可能な第一及び第二ガイドライン5、6を設けた。受け部14A,14Bから第一及び第二カム溝8、9にカムフォロワ10,11を摺動可能に嵌挿させた。油圧シリンダ22のロッド23を受け部14Aに連結した。油圧シリンダ22のロッド23を伸縮させて第一支持部3を搬送すると、第一カム溝8に沿って揺動する第一ガイドレール5に沿って第一支持部3が前進し、ピニオン19を介して第二ワーク支持部4が同期して逆方向に移動する。
【選択図】図1
Description
このワーク搬送装置は、2個のワークを支持部材でそれぞれ吊り下げた状態で、一方がワークの加工位置に位置し他方がワークの交換位置に位置すると共に、各ワークの支持部材が加工位置と交換位置との間を相互に搬送されるように、昇降移動と水平搬送を行うものである。
そして、2個のワークを水平搬送させる際、各支持部材が案内溝に案内されてレール板上に乗るときに、互いに干渉しないように板カムによって軸を支点にして各支持部材を外方向に傾かせることで、互いに離間させて接触することなくすれ違いできるように構成している。
本発明によるワーク搬送装置によれば、交換位置と加工位置にある第一ワーク支持部と第二ワーク支持部を駆動機構によって第一カム溝及び第一ガイド部材と第二カム溝及び第二ガイド部材に沿って走行させると、第一ガイド部材が第一カム溝に沿って揺動するため、第一ワーク支持部は第一ガイド部材に沿って直線状に移動しつつ揺動され、第二ガイド部材が第二カム溝に沿って揺動するため、第二ワーク支持部は第二ガイド部材に沿って直線状に移動しつつ揺動され、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部がすれ違う際、第一カム溝と第二カム溝の湾曲部で第一及び第二ガイド部材が外側に広がるため、互いに接触することなくすれ違うことができて、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部はそれぞれ加工位置と交換位置に到達する。そして、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部は加工位置と交換位置でワークが同一位置に至るから、それぞれワークの加工と交換を行える。
駆動機構の駆動源によって、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部の一方を一方のガイド部材とカム溝に沿って走行させると、第一ラック部材と第二ラック部材がピニオンを介して相互に噛合しているため、ピニオンを介して他方のワーク支持部も他方のガイド部材とカム溝に沿って逆方向に同期して走行させることができる。或いは、駆動機構の駆動源によってピニオンを駆動させると、第一ラック部材と第二ラック部材がピニオンを介してそれぞれガイド部材とカム溝に沿って逆方向に同期して走行する。
そのため、第一及び第二ワーク支持部の一方が交換位置に到達すると他方は加工位置に到達する。
第一ワーク支持部と第二ワーク支持部は、それぞれカムフォロワが第一カム溝と第二カム溝に嵌挿されて摺動することで、揺動する第一ガイド部材と第二ガイド部材に沿って走行して、互いに干渉することなくすれ違って、加工位置と交換位置との間を互いに搬送される。
油圧シリンダまたは電動シリンダによって、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部の一方を一方のカム溝及びガイド部材に沿って走行させると、他方のワーク支持部もピニオンを介して他方のガイド部材及びカム溝に沿って逆方向に走行させることができる。
そのため、単一の駆動源で第一ワーク支持部と第二ワーク支持部を加工位置と交換位置に搬送させることができる。
モータによってピニオンを正逆回転させることで、ピニオンを介して歯合する第一ラック部材を備えた第一ワーク支持部と第二ラック部材を備えた第二ワーク支持部とを逆方向に走行させることができる。
油圧シリンダまたは電動シリンダを駆動源として伸縮させることで第一ワーク支持部または第二ワーク支持部をガイド部材及びガイド溝に沿って揺動しながら走行するため、油圧シリンダまたは電動シリンダも追従して支承部によって揺動することで第一ワーク支持部または第二ワーク支持部をガイド部材に沿ってスムーズに走行させることができる。
第一または第二支持部のワークを保持する受け部が加工位置に搬送された状態で、ワークがカッタに押し付けられ、ワークが転がってワークの歯とカッタの切刃とを歯合わせできる。また、ワークの歯とカッタの切刃との山部同士が当接して歯合わせできない場合でも、荷重によってワークを保持する受け部が軸部を中心に弾性部材で揺動されるため、ワークの歯の位置がずれて歯合わせ可能である。
そして、カッタを回転させることでワークの歯を切削加工することができる。
取付具の取付軸でワークを受け部から持ち上げて離間させた状態で、カッタを回転させてワークの歯を切削加工でき、その際、ワークは受け部から離間しているのでワークと受け部が接触して損傷するおそれがない。
図1は実施形態によるワーク搬送装置1を示すものであり、ワーク搬送装置1は、交換位置Aで加工済みのワークWを未加工のワークWに交換して加工位置Bまで搬送する一方、加工位置Bにある未加工のワークWをカッタで加工した後、交換位置Aへ戻してワークWを交換するものである。
図1乃至図3に示すワーク搬送装置1は、基板2上に、ワークWを支持して搬送と加工をするための第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4とを並列に備えており、更に各ワーク支持部3,4が交換位置Aと加工位置Bとの間で往復走行することをガイドする第一ガイド部材及び第二ガイド部材として直線状の第一ガイドレール5と第二ガイドレール6を備えている。第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4は、その下面に形成された凹部によってそれぞれ第一ガイドレール5と第二ガイドレール6に摺動可能に嵌合されている。
また、第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4の下部には、第一カム溝8と第二カム溝9にそれぞれ摺動可能に嵌挿されるカムフォロワ10、11が形成されている。第一ワーク支持部3及び第二ワーク支持部4と基板2との間には、第一及び第二ガイドレール5,6がその長手方向に直交する方向に揺動可能に配設されている。
なお、本明細書において、第一ワーク支持部3や第二ワーク支持部4が交換位置Aから加工位置B方向へ移動する方向を前方、前進、前部等といい、加工位置Bから交換位置Aへ移動する方向を後方、後退、後部等というものとする。
図2及び図3に示すように、基部13Aには連結部15Aを介して棒状の支持部材16Aが連結されており、支持部材16Aの長手方向の先端側の内側にはラック18aが形成されたラック部材18Aが固定されている。
そして、第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4はいずれか一方が交換位置Aにあり、他方が加工位置Bにある場合、図3に示すように、各受け部14A,14B上のワークWは互いに同一直線状にあるものとする。また、第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4のラック部材18A、18Bはラック18a、18bが内側を向いて互いに対向する位置にある。
また、基板2の前方側領域にはボックス20が配設され、このボックス20内に少なくともラック部材18A,18B及びピニオン19が配設されている。更に、ボックス20内には交換位置Aから加工位置Bに向けて走行する支持部材16A,16Bの一部が収容される。ボックス20は、加工時にワークWから飛散する切り粉や塵等がラック部材18A,18Bやピニオン19等に付着しないように保護している。
また、第一カム溝8と第二カム溝9は、少なくとも交換位置Aと加工位置Bの間、好ましくは各ラック部材18A,18Bの長手方向の全長において、各ラック18a、18bが同時にピニオン19に噛合するように、全体に線対称に湾曲して形成されている。
支承部24はボックス20の底板20aに支柱を介して取り付けられているが、これに代えて、支持部材16A及びラック部材18Aの走行の邪魔にならないようにボックス20の天井に取り付けられていてもよい。
そのため、油圧シリンダ22のロッド23を収縮させると第一ワーク支持部3が交換位置Aから前進してラック部材18Aのラック18aが歯合するピニオン19を回転させ、このピニオン19に噛合する第二ワーク支持部4のラック部材18Bのラック18bが後退する方向に移動して第二ワーク支持部4を加工位置Bから交換位置Aに向けて後退させる。
図4(a)において、ワーク搬送装置1は、未加工のワークWを受け部14Aに保持した第一ワーク支持部3が交換位置Aにあり、加工済みのワークWを受け部14Bに保持した第二ワーク支持部4が加工位置Bにあるものとする。交換位置Aから未加工のワークWを加工位置Bに搬送すると共に、加工済みのワークWを加工位置Bから交換位置Aに搬送する動作を説明する。
そのため、第一ガイドレール5及び第二ガイドレール6にガイドされる第一ワーク支持部3及び第二ワーク支持部4の各受け部14A、14Bは、並列する位置で互いに外側に傾斜しているため非接触ですれ違うことができる。
そして、図5(b)に示すように、第一ワーク支持部3の受け部14Aはカムフォロワ10が第一カム溝8の湾曲部8aの傾斜部を脱して直線状の前端部に到達することで、受け部14Aは第二ワーク支持部4側に近づく。また、第二ワーク支持部4の受け部14Bは、カムフォロワ11が第二カム溝9の湾曲部9aを乗り越えて直線状の後端部に到達することで、受け部14Bは第一ワーク支持部3側に近づく。
しかも、加工位置B及び交換位置Aにおいて、第一ワーク支持部3のワークWと第二ワーク支持部4のワークWは、互いに搬送前の交換位置A及び加工位置Bと同一位置に停止する。そのため、交換位置Aにある第二ワーク支持部4の加工済みワークWは新たな未加工ワークWに交換され、加工位置Bにある第一ワーク支持部3の未加工ワークWは加工に供される。
また、第一ワーク支持部3と第二ワーク支持部4のすれ違い搬送に際し、互いに湾曲部8a、9aを有して線対称に配設された第一カム溝8及び第二カム溝9に沿って揺動する第一及び第二ガイドレール5,6に沿って摺動させるだけで、受け部14A及び14Bは互いに干渉することなくすれ違うことができる。
また、第一ワーク支持部3を往復動させる油圧シリンダ22を設けて、ピニオン19を介して第二ワーク支持部4を連動させるようにしたから、単一の駆動源によって二つのワーク支持部3,4を逆方向に搬送させることができる。
図6(a)〜(c)に示す歯合わせ機構26は、例えば加工位置Bに停止された第一ワーク支持部3の受け部14A(または第二ワーク支持部4の受け部14B)に保持されたワークWを切削加工して歯車を製作するものである。加工位置Bの上方に待機するカッタ27はワークWの形成すべき歯25と略同一形状で同一ピッチの歯形状の切刃27aを有しており、その外径はワークWの外径より大きいものとする。
なお、ワークWとカッタ27との歯合わせの完了はワークWの加工位置Bでの位置決めを図示しないセンサーで検知することで行える。これにより、カッタ27を回転可能とする。
ワークWの中央孔34に取付軸33の先端部33aが挿入されると、図7(b)に示すように、テーパ部35が中央孔34の上側エッジに当接しながら押すことでテーパ部35にガイドされたワークWを若干受け面14aから持ち上げることができる。
そのため、本実施形態による歯合わせ機構26によって、簡単且つ自動的にワークWとカッタ27との歯合わせを行うと共にカッタ27を回転させてワークWの切削加工を行える。
例えば、上述した実施形態によるワーク搬送装置1では、第一カム溝8と第二カム溝9を各一本に形成したが、分割することで複数のカム溝を所定間隔で分離して形成してもよい。この場合、第一及び第二ワーク支持部3、4に設けるカムフォロワ10,11は分割した第一カム溝8と第二カム溝9の各カム溝毎に1本以上嵌挿するように複数設けることが好ましい。
また、第一及び第二ワーク支持部3,4の駆動源として、油圧シリンダ22や電動シリンダに代えて、ピニオン19を正逆回転させるモータをボックス20の底部20aに設置してもよい。モータの回転によってラック部材18A、18Bを介して第一及び第二ワーク支持部3,4を逆方向に同期搬送できる。
また、上述した実施形態では、カムフォロワ10,11は第一及び第二ワーク支持部3,4における受け部14A、14Bの後端部に設けたが(図1参照)、他の位置に設けてもよく、或いは複数設けてもよい。
3 第一ワーク支持部
4 第二ワーク支持部
5 第一ガイドレール
6 第二ガイドレール
8 第一カム溝
9 第二カム溝
10,11 ムフォロワ
14a、14b 受け部
16A,16B 支持部材
18A、18B ラック部材
18a、18b ラック
19 ピニオン
22 油圧シリンダ
23 ロッド
24 支承部
25 歯
26 歯合わせ機構
27 カッタ
27a 切刃
28 バネ部材
29 軸部
31 ホルダ
31a 中央孔
32 取付具
33 取付軸
35 テーパ部
W ワーク
A 交換位置
B 加工位置
Claims (6)
- ワークを支持していて加工位置と交換位置との間をそれぞれ走行可能な第一ワーク支持部及び第二ワーク支持部と、
前記第一ワーク支持部の走行をガイドする直線状の第一ガイド部材と、前記第二ワーク支持部の走行をガイドする直線状の第二ガイド部材と、
前記第一ワーク支持部の走行と第一ガイド部材の揺動をガイドする第一カム溝と、前記第二ワーク支持部の走行と第二ガイド部材の揺動をガイドする第二カム溝と、
前記一方のワーク支持部が加工位置にあるときに他方のワーク支持部が交換位置にあるように前記第一ワーク支持部と第二ワーク支持部を走行させる駆動機構とを備え、
前記第一ワーク支持部と第二ワーク支持部がすれ違う際に互いに干渉しないように、前記第一カム溝と第二カム溝に互いに離間する方向に湾曲させた湾曲部を形成したことを特徴とするワーク搬送装置。 - 前記駆動機構は、第一ワーク支持部に設けられた第一ラック部材と、第二ワーク支持部に設けられた第二ラック部材と、前記第一及び第二ラック部材を噛合させた状態で前記第一及び第二ワーク支持部を走行させるピニオンと、前記第一ワーク支持部及び第二ワーク支持部を走行させる駆動源とを備えている請求項1に記載されたワーク搬送装置。
- 前記第一ワーク支持部と第二ワーク支持部には前記第一カム溝と第二カム溝に摺動可能に挿入されたカムフォロワがそれぞれ設けられている請求項1または2に記載されたワーク搬送装置。
- 前記駆動源は、第一ワーク支持部と第二ワーク支持部の一方を往復動させる油圧シリンダまたは電動シリンダである請求項2または3に記載されたワーク搬送装置。
- 前記駆動源は、ピニオンを正逆回転させるモータである請求項2または3に記載されたワーク搬送装置。
- 前記油圧シリンダまたは電動シリンダは、前記第一ワーク支持部または第二ワーク支持部の揺動に従って揺動可能な支承部に支持されている請求項4に記載されたワーク搬送装置。
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