JP2014117484A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】測定装置1は、励起光を発する光源54と、ケーブル状に設けられ、光源54から発せられた励起光を近位端から取り込み、その励起光を遠位端まで伝達し、その励起光を遠位端から出射し、遠位端から出射された励起光によって測定対象物から発せられた被測定光を遠位端から取り込んで近位端まで伝達するプローブ30と、プローブ30の近端まで伝達した被測定光のスペクトルを測定する分光測定器55と、制御部60と、を備える。制御部60が、光源54を点灯する点灯処理と、その点灯処理から待ち期間を置いて分光測定器55に被測定光のスペクトルの測定を行わせる測定処理と、を実行する。
【選択図】図1
Description
最近では、内視鏡以外にも様々な光学原理を活用した光学的診断装置や、超音波エコーを利用した超音波診断装置等が提案され、実用化されている。そのような診断装置の確度や精度を向上させるために、新しい測定原理を導入したり、複数の測定原理を組み合わせたりする。特に、生体組織から発せられた蛍光や、生体組織に塗布された蛍光物質からの蛍光を観察・測定することによって、単に生体組織を可視光で観察することだけでは得られない情報も得られる。例えば、生体組織から発せられた蛍光の画像を取得し、生体組織を可視光で観察した画像に蛍光画像を重ねて表示するといった蛍光画像内視鏡システムも提案されている。このような蛍光画像内視鏡システムは、悪性腫瘍の早期発見につながるため、非常に期待されている。
蛍光画像を構成せずとも、光ファイバー等からなるプローブを内視鏡の鉗子チャネルを経由して管腔に挿入し、そのプローブによって励起光を管腔の生体組織に照射し、生体組織から発せられた蛍光をそのプローブによって体外の分光測定器まで伝送し、蛍光のスペクトル(波長毎の強度)を分光測定器で測定し、蛍光のスペクトルから生体組織の状態を判断する方法も知られている。
蛍光のみならず、励起光を生体組織に照射することによって生体組織で散乱した光(レイリー散乱光やラマン散乱光等)を分光し、散乱光のスペクトルから生体組織の状態を判断する方法も知られている。ラマン分光法は、一般に、試料に狭波長帯域のレーザー光を励起光として照射すると、励起光とは異なる波長に散乱されるラマン散乱光が発生するので、そのラマン散乱光のスペクトルを測定する方法である。試料から発生する光には、ラマン散乱光のみならず、蛍光も含まれる。従って、ラマン散乱光の測定時には、励起光によって蛍光も発生し、ラマン散乱光と蛍光が同時に測定される。しかし、ラマン散乱光は蛍光に比べ弱い。そのため、微弱なラマン散乱光が蛍光に埋もれてしまう問題がある。また、蛍光とラマン散乱光の分離が困難であり、ラマン散乱光の強度を蛍光強度から分離して測定することが困難であるという問題もある。また、ラマン散乱光の強度測定において、蛍光強度がバックブランド・ノイズとなり、SN比が低いという問題もある。
特許文献1に記載の技術は、中心波長がほぼ等しい広波長帯域の励起光と狭波長帯域の励起光を用いてラマン分光法を行うものである。つまり、各々の励起光を測定対象物に照射して、測定対象物から発せられた被測定光のスペクトルを測定し、得られた2つのスペクトルの差分を求める(特許文献1のFig. 2参照)。
特許文献2に記載の技術は、波長が近い2種類の励起光を用いてラマン分光法を行うものである。つまり、各々の励起光を測定対象物に照射して、測定対象物から発せられた被測定光のスペクトルを測定し、得られた2つのスペクトル(特許文献2のFig. 2参照)の差分スペクトルを求め(特許文献2のFig. 3参照)、その差分スペクトルから数学的に再構築されたスペクトルを求める(特許文献2のFig. 4参照)。
特許文献1,2の記載の技術では、1箇所につき2回のスペクトル測定を行わなければならなかった。そのため、作業時間が増大してしまう。また、1回目の測定箇所と2回目の測定箇所がずれることもあり、1回目のスペクトルと2回目のスペクトルの差分が蛍光の影響を十分に取り除いたものとならないこともある。
1回のスペクトル測定によって蛍光の影響が低減するので、1箇所につき複数回のスペクトル測定を行わなくても済む。
1箇所につき1回のスペクトル測定で済むので、従来のように2つの光源を利用する必要がなくなり、更に1つの光源の波長を制御する必要もなくなる。よって、測定装置の小型化にすることができる。
図1は、測定装置1の概略構成図である。図1に示すように、この測定装置1は、内視鏡10、伝送ケーブル20、内視鏡プロセッサ25、プローブ30及びベースユニット50等を備える。
なお、プローブ30は内視鏡10の外径よりも細いため、プローブ30の遠位端をより患部などの測定対象部位の近くまで近接させやすい。このため、第三ライトガイド34の遠位端34bによって患部付近において照明を行うことにより、効率よく観察のための照明を行うことができる。従って、使用できる照明の自由度が比較的大きく、応答性のよい光源を採用しやすい。
第二光源56は発光素子(例えば、白色発光ダイオード)等を有し、観察用の照明光を発するものである。第二光源56が点灯すると、照明光が第三ライトガイド34によって近位端34aから遠位端34bまで伝達される。なお、第三ライトガイド34は必ずしも設ける必要はなく、第三ライトガイド34を省略して、内視鏡10の照明部14を利用して照明を行うようにしてもよい。
まず、ユーザーが管腔の内壁の測定箇所に狙いを定めて、その測定箇所にプローブ30の遠位端を近接させる。ここで、近接とは、プローブ30の遠位端が測定箇所に十分に接近しており、測定が可能になるような距離に達したことを意味する。プローブ30の遠位端が測定箇所に近接した場合に、プローブ30の遠位端が測定箇所に接触することが好ましい。なお、プローブ30の遠位端が測定箇所に近接した場合に、プローブ30の遠位端が測定箇所から僅かに離れていてもよい。
次に、制御部60は、波長λの蛍光強度を補間する。具体的には、制御部60は、被測定光のスペクトル80のうち、ピーク82の波長λから所定長さΔλ1だけ長い波長λ+Δλ1の強度と、ピーク82の波長λから所定長さΔλ2だけ短い波長λ−Δλ2の強度とを検出し、それら強度の差を求める。その差が、補間した波長λの蛍光強度である。
次に、制御部60は、スペクトル80のうち波長λの強度から補間蛍光強度を差し引く。その差が、波長λのラマン散乱光の強度である。
制御部60は、仮測定処理の測定スペクトルから測定処理の測定スペクトルを差し引いて、それら測定スペクトルの差分を求める。なお、測定処理における露光時間が仮測定処理における露光時間に等しくない場合には、測定処理の測定スペクトルを測定処理時の露光時間で除し、仮測定処理の測定スペクトルを仮測定処理時の露光時間で除することによって、これら測定スペクトルを正規化し、これら正規化した測定スペクトルの差分を求める。この差分は被測定光のうち蛍光のスペクトルを概ね表しており、その差分が擬似蛍光スペクトルである。
次に、制御部60は、求めた差分に定数を乗ずる。この定数は予め決められたものでもよいし、求めた差分及び/又は測定スペクトルを利用して最小二乗法によって求めたもので良い。
次に、制御部60は、仮測定処理の測定スペクトルから、差分と定数の積を差し引く。その減算により求められたスペクトルがラマン散乱光のスペクトルである。
第1の実施の形態では、第一光源54の点灯時から分光測定器55の測定開始時までの待ち期間が、予め設定された値、複数の設定値の中から選択されたもの、又は入力された値であった。それに対して、第2の実施の形態では、第一光源54の点灯時から分光測定器55の測定開始時までの待ち期間が、測定対象物99に応じて設定されるものである。待ち期間を設定するべく、ユーザーがラマン分光測定の前に事前測定を行う。事前測定とは、時間経過に伴う被測定光のスペクトルの変化を測定することである。以下、事前測定について説明する。
次に、制御部60は、記憶装置に記憶した時系列スペクトルのうち第一光源54の点灯後のスペクトルのピーク(図8に示すピーク83)の波長(以下、ピーク波長という。)を検出する。
次に、制御部60は、記憶装置に記憶した時系列スペクトルからピーク波長の強度を抽出する。図9は、抽出したピーク波長の強度を時系列で示したグラフである。なお、制御部60は、記憶装置に記憶した時系列スペクトルからピーク波長以外の波長の強度を抽出してもよい。
次に、制御部60は、強度の時間変化率が所定閾値以下となった時の第1時刻(例えば、図9に示す時刻t1参照)を求め、第一光源54の点灯時(例えば、図9に示す時刻t0)からその求めた時刻(時刻t1)までの期間(例えば、図9に示す期間P1)を求める。この求めた期間が待ち期間である。
その後、第1実施形態の場合と同様にユーザーがラマン分光測定を行う。つまり、ユーザーが管腔の内壁の測定箇所にプローブ30の遠位端を接触させ、開始ボタンを押す。そうすると、制御部60が第1実施形態の場合と同様に動作する。簡単に説明すると、制御部60が第二光源56を消灯し、第一光源54を点灯する。そして、制御部60は、第一光源54を点灯した時から待ち期間(例えば、図9に示す期間P1)を置いて所定時間だけ分光測定器55を露光させて、分光測定器55に強度測定(光量測定)を行わせる。これにより、被測定光の波長毎の強度が分光測定器55によって測定され、測定された波長毎の強度が制御部60の記憶装置に記憶され、ラマン散乱光のスペクトルや特定波長のラマン散乱光強度が制御部60によって算出される。
試料は豚の食道の切片であり、その食道の粘膜側に励起光を照射した。測定用の装置は、励起光光源と、光ファイバーからなるプローブと、標準的なラマン分光装置とを組み合わせたものである。励起光光源から発する励起光の波長が785 nmであり、その励起光のエネルギーが43 mWである。プローブの基端を励起光光源に接続し、プローブの先端を試料の表側(食道の粘膜)に接触させ、ラマン分光装置を試料の裏側に配置した。プローブの先端から出射される励起光は平行光であり、その光束径が0.5 mmである。試料から発せられた被測定光のスペクトル(波長毎の強度)をラマン分光装置によって0.25 秒周期で40回(総時間10 秒)測定した。測定1回当たり0.2 秒間の被測定光のスペクトルをラマン分光装置によって測定した。1回目の測定開始時から約0.25 秒後にプローブの先端を試料の表側(食道の粘膜)に接触させた。
図10は、各回の測定結果(被測定光の波長毎の強度)を示したグラフである。図10に示すように、時間が経過するにつれて(回が増えるにつれて)、スペクトルが低下した。なお、500 cm-1や1449 cm-1等のラマンシフトにおいてスペクトルにピークが発生し、そのラマンシフトにおいてラマン散乱光が発生する。
図11は、特定の波長(ラマンシフト:500 cm-1)の被測定光の強度の時間変化を示したグラフである。図11に示すように、プローブの先端が試料に接触した後は、被測定光の強度が低下し、2秒後(8回目の測定以降)は、被測定光の強度が一定である。そのため、待ち期間が2秒以上であることが好ましい。
図12は、特定の波長(ラマンシフト:1449 cm-1)の被測定光に含まれる蛍光の強度を示したグラフである。蛍光の強度は、特定の波長(ラマンシフト:1449 cm-1)よりも短い波長の被測定光の強度と、特定の波長(ラマンシフト:1449 cm-1)よりも長い波長の被測定光の強度とから補間したものである。具体的には、ラマンシフトが1383 cm-1である場合の被測定光の強度と、ラマンシフトが1500 cm-1である場合の被測定光の強度との平均値を蛍光の強度と推定した。図12に示すように、プローブの先端が試料に接触した後は、蛍光の強度が低下し、2秒以降(8回目の測定以降)は、蛍光の強度が一定である。そのため、待ち期間が2秒以上であることが好ましい。
図13は、特定の波長(ラマンシフト:1449 cm-1)の被測定光に含まれるラマン散乱光の強度を示したグラフである。ラマン散乱光の強度は、特定の波長(ラマンシフト:1449 cm-1)の被測定光の強度から蛍光の強度を差し引いたものである。具体的には、ラマンシフトが1383 cm-1である場合の被測定光の強度とラマンシフトが1500 cm-1である場合の被測定光の強度との平均値を求め、ラマンシフトが1449 cm-1である場合の被測定光の強度から平均値を減算した値をラマン散乱光の強度とした。図13に示すように、プローブの先端が試料に接触した後は、ラマン散乱光の強度がほぼ一定である。
図14は、図12に示す蛍光の強度の時間変化率を求めたものである。時間変化率は単位時間(1秒)当たりの蛍光の強度の変化量であり、蛍光強度の最大値が1となる様に規格化した後に計算した。図14に示すように、蛍光の強度の時間変化率は2秒以降(8回目の測定以降)では±0.1 の範囲にある。そのため、第2の実施の形態において強度の時系列時間変化率が所定閾値以下となった時の時刻(例えば、図9に示す時刻t1参照)を求める際には、その所定閾値を0.1とすることが好ましい。
以下の説明では、データ1を図10、図11における0.25秒でのスペクトルとし(図15参照)、データ2を同8.0秒でのスペクトルとする(図15参照)。実際には、待ち時間が2秒であるとすると、データ1は、0秒から2秒までを最大積算時間とする積算データであり、仮測定処理の測定スペクトルである。データ2は、2秒から測定終了までの積算データであって、測定処理の測定スペクトルである。
なお、データ1とデータ2の積算時間が異なる場合は、例えば各々スペクトル強度を積算時間で除することによって規格化することができる。本実施例では両者ともに同じ積算時間である。
両データの減算「データ1」−「データ2」のスペクトル形状は、概ね蛍光のスペクトル(擬似蛍光スペクトル)を表している(図16参照)。従って、データ2から擬似蛍光スペクトル(=「データ1」−「データ2」)を減算することでラマン散乱光スペクトルが得られる。
この際、擬似蛍光スペクトルは適当に大きさを調整(定数倍)した後でデータ2から減算する必要がある。この定数倍の程度は、得られるラマンスペクトルデータを見ながら手動で大きさを調整することにより設定できる。また、より簡便な方法として、算出結果がスペクトル全域にわたって極力正の値を持ち且つ極力小さい値をとるように、定数倍の係数を設定及び演算を自動計算することも可能である。具体的には、符号によって異なる重み付けをもつ最小二乗法を用いて自動計算することができる。
図17に、データ2− 0.45×(「データ1」−「データ2」)で算出した結果を示す。この場合定数倍の係数は0.45である。ここでデータ2から(定数倍した)擬似蛍光スペクトルを減算することで、図17に示すラマン散乱光のスペクトルを算出することができる。
試料は豚の胃の切片である。スペクトルの測定法は実施例1と同様である。
結果を図18、図19に示す。
図18は、各回の測定結果を示したグラフである。図18に示すように、時間が経過するにつれてスペクトルが低下した。
図19は、特定の波長(ラマンシフト:500 cm-1)の被測定光の強度の時間変化を示したグラフである。図19に示すように、プローブの先端が試料に接触した後は、被測定光の強度が低下し、8秒後(32回目の測定以降)は、被測定光の強度が一定である。
30 プローブ
54 第一光源
55 分光測定器
60 制御部
Claims (11)
- 励起光を発する光源と、
ケーブル状に設けられ、前記光源から発せられた励起光を前記光源に近位の端から取り込み、その励起光を前記光源に遠位の端まで伝達し、その励起光を前記遠位の端から出射し、前記遠位の端から出射された励起光によって測定対象物から発せられた被測定光を前記遠位の端から取り込んで前記近位の端まで伝達するプローブと、
前記プローブの前記近位の端まで伝達した被測定光のスペクトルを測定する分光測定器と、
制御部と、を備え、
前記制御部が、
前記光源を点灯する点灯処理と、
前記点灯処理から待ち期間を置いて前記分光測定器に被測定光のスペクトルの測定を行わせる測定処理と、を実行する、
ことを特徴とする測定装置。 - 前記制御部が、
前記点灯処理及び前記測定処理の前に、前記分光測定器に被測定光のスペクトルの測定を繰り返し行わせるととともに、前記光源を点灯する繰り返し測定処理と、
前記繰り返し測定処理において前記分光測定器によって測定された時系列のスペクトルのうち所定の波長の強度を抽出する抽出処理と、
前記抽出処理により抽出した強度の時間変化率を算出する時間変化率算出処理と、
前記時間変化率算出処理により算出した時間変化率が所定閾値以下となった時の第1時刻を求め、前記繰り返し測定処理において前記光源が点灯した時から前記第1時刻までの期間を求める期間算出処理と、を実行し、
前記期間算出処理により求めた期間が前記待ち期間である、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記待ち期間が2〜8秒である、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記プローブの前記遠位の端が前記測定対象物に接触した状態で前記制御部が前記測定処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の測定装置。 - 励起光照射開始から前記待ち期間経過までの期間に得られる第1の測定データと、前記待ち時間経過時以降に得られる第2の測定データとに基づいて、ラマン散乱光スペクトルデータを抽出する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の測定装置。 - 励起光を発する光源と、
ケーブル状に設けられ、前記光源から発せられた励起光を前記光源に近位の端から取り込み、その励起光を前記光源に遠位の端まで伝達し、その励起光を前記遠位の端から出射し、前記遠位の端から出射された励起光によって測定対象物から発せられた被測定光を前記遠位の端から取り込んで前記近位の端まで伝達するプローブと、
前記プローブの前記近位の端まで伝達した被測定光のスペクトルを測定する分光測定器と、を用いて前記測定対象物から発せられた被測定光のスペクトルを測定する測定方法において、
前記光源を点灯してから待ち期間を置いて前記分光測定器によって被測定光のスペクトルの測定を行う、
ことを特徴とする測定方法。 - 前記光源を点灯してから前記被測定光に含まれる蛍光が安定化するまでの期間を前記待ち期間とする、
ことを特徴とする請求項6に記載の測定方法。 - 前記分光測定器によって被測定光のスペクトルの測定を行う前に、前記分光測定器によって被測定光のスペクトルの測定を繰り返し行うとともに、前記光源を点灯し、
その後、繰り返し測定された時系列のスペクトルのうち所定の波長の強度を抽出し、
その後、抽出した強度の時間変化率を算出し、
その後、算出した時間変化率が所定閾値以下となった時の第1時刻を求め、前記分光測定器によって被測定光のスペクトルの測定を繰り返し行う際に前記光源が点灯した時から前記第1時刻までの期間を求め、
その求めた期間を前記待ち期間とする、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の測定方法。 - 前記待ち期間を2〜8秒とする、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の測定方法。 - 前記プローブの前記遠位の端が前記測定対象物に接触した状態で前記分光測定器によって被測定光のスペクトルの測定を行う、
ことを特徴とする請求項6から9の何れか一項に記載の測定方法。 - 励起光照射開始から前記待ち期間経過までの期間に得られる第1の測定データと、前記待ち時間経過時以降に得られる第2の測定データとに基づいて、ラマン散乱光スペクトルデータを抽出する、
ことを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の測定方法。
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