JP2013244313A - 光測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明光が被測定光のスペクトル解析に悪影響を及ぼさないようにするとともに、観察と測定を行う場合においてもユーザーが簡単に装置を使用できるようにする。
【解決手段】光測定装置1は、励起光を発する第一光源54と、照明光を発する第二光源56と、ケーブル状に設けられたプローブ30と、プローブ30の基端まで伝達した光の少なくとも特定波長の光量を測定する光検出器55と、制御部60と、を備える。制御部60が、第二光源56が点灯している時にプローブ30の先端と測定対象物の近接の有無を判定する近接判定処理と、近接判定処理の判定が近接の旨である場合に第二光源56を消灯する第二光源消灯処理と、第二光源消灯処理後に第一光源54を点灯した状態で光検出器55に測定を行わせる測定制御処理と、測定制御処理後に第二光源56を点灯する第二光源点灯処理と、を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体の管腔内に挿入されるプローブを有する光測定装置に関する。
内視鏡を用いて、管腔内の生体組織に光を照射し、その生体組織から放射される蛍光などの放射光を解析することによって、生体組織が正常か異常かなどの診断を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、内視鏡に設けられたチャンネルに、測定のための光を照射する照射用ファイバーと患部からの光を受光する受光用ファイバーとを備えたケーブル状のプローブを挿通し、このプローブが挿通された内視鏡によって測定を行うことも提案されている(例えば、特許文献2参照)。なお、特許文献3には、触針を有する内視鏡装置であって、触針により患部の硬度を検知し、検知された硬度に応じて陥没領域の大小を判断し、それに基づいて照射光の種類を切り替えるようにした内視鏡装置が記載されている。また、特許文献4には、身体の皮膚に励起ビームを照射し、その皮膚の下の関心体積から発した放射光をスペクトル解析する装置が記載されている。特許文献4に記載される測定装置は、生体の管腔内に挿入されるプローブを有するものではないが、接触センサーが皮膚への接触を検知しているときだけ励起ビームを照射し、接触センサーが皮膚への接触を検知しない場合は励起ビームの照射を禁止することが記載されている。
特許第3654324号公報 特開平9−248281号公報 特開2012−160号公報 特表2007−536053号公報
ところで、特許文献2に記載されるような、内視鏡のチャンネルに挿通されるプローブを用いて測定を行う装置においては、プローブの先端から管腔内の測定箇所に照射する光として、紫外光、赤外光、特定波長の可視光などの特定波長域の光が励起光として利用される。その場合、測定箇所から発した被測定光(例えば、蛍光、ラマン散乱光等)がプローブによって分光測定器に伝達され、その被測定光のスペクトル解析が行われる。電子内視鏡が励起光に感受性を持たないか、励起光の波長域が狭い範囲に限定されていると、励起光が測定箇所に照射されても、観察のための光量が不足しており、その様子を電子内視鏡によって観察することができない。従って、プローブの先端及びその周囲の様子を電子内視鏡によって観察するためには、電子内視鏡の照明を利用する必要がある。しかし、電子内視鏡の照明が点灯した状態でスペクトル解析が行われると、被測定光のみならず照明光もプローブの先端に入射して、照明光が被測定光のスペクトル解析に影響を及ぼし正しい測定を行うことができない。
そのような悪影響を排除するために、ユーザーが電子内視鏡の照明や励起光光源を操作し、その照明やその励起光光源の点灯・消灯をしなければならない。例えば、ユーザーがプローブの先端を測定箇所に狙いを定める際には電子内視鏡の照明を点灯し、そのプローブの先端を測定箇所に接触させた後、電子内視鏡の照明を消灯し、励起光光源を点灯するという操作が必要である。従って、ユーザーにとって操作が煩雑になってしまう。同様の問題は、特許文献1のように内視鏡自体で測定を行うものにおいても発生する。なお、特許文献3は、患部の陥没領域の大小を認識するために、触針を使って患部の硬度を検知するものであるが、観察から測定へと切り替える場合や、観察と測定とを繰り返す場合における操作の煩雑さの解消という課題解決については記載されていない。また、特許文献4には、安全のために接触センサーで身体の皮膚への接触を検知するものであるが、やはり観察から測定へと切り替える場合や観察と測定とを繰り返す場合における操作の煩雑さの解消という課題解決については記載されていない。
本発明が解決しようとする課題は、照明光が被測定光のスペクトル解析に悪影響を及ぼさないようにするとともに、観察と測定を行う場合においてもユーザーが簡単に装置を使用できるようにすることである。
以上の課題を解決するための請求項1に係る発明は、測定用の励起光を発する第一光源と、観察用の照明光を発する第二光源と、ケーブル状に設けられ、前記第一光源から発した励起光を基端から取り込んで先端まで伝達してその先端から出射し、前記第二光源から発した照明光を前記基端から取り込んで前記先端まで伝達してその先端から出射し、前記先端から出射された励起光によって測定対象物から発した被測定光を前記先端から取り込んで前記基端まで伝達し、前記先端から出射されて前記測定対象物で反射された照明反射光を前記先端から取り込んで前記基端まで伝達するプローブと、前記プローブの前記基端まで伝達した光の少なくとも特定波長の光の光量を測定する光検出器と、制御部と、を備え、前記制御部が、前記第二光源が点灯しているときに、前記プローブの前記先端と前記測定対象物との近接の有無を判定する近接判定処理と、前記近接判定処理における近接有りとの判定に基づいて、前記第二光源を消灯する第二光源消灯処理と、前記第二光源消灯処理後に、前記第一光源を点灯した状態で前記光検出器に測定を行わせる測定制御処理と、前記測定制御処理後に、前記第二光源を点灯する第二光源点灯処理とを実行する、ことを特徴とする光測定装置である。
請求項2に係る発明は、前記光検出器が、前記プローブの前記基端まで伝達した照明反射光の強度を検出し、その強度を前記制御部に出力し、前記制御部が、前記近接判定処理において、前記光検出器の出力を所定の第一閾値と比較し、前記光検出器の出力が前記第一閾値以上である場合に近接有りと判定し、前記光検出器の出力が前記第一閾値を下回る場合に近接無しと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置である。
請求項3に係る発明は、前記制御部が、前記測定制御処理において前記光検出器によって測定された光量を所定の第二閾値と比較する比較処理を実行し、前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値以上である場合に前記測定制御処理を継続し、前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値を下回る場合に、前記測定制御処理を終了する、ことを特徴とする請求項2に記載の光測定装置である。
請求項4に係る発明は、前記制御部は、複数回の短時間測定を繰り返すことで前記測定制御処理を行い、前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値以上である場合に前記短時間測定の実行回数が所定回数になるまで前記比較処理及び前記短時間測定を繰り返し実行し、前記短時間測定が繰り返されることによって測定された光量を積算する、ことを特徴とする請求項3に記載の光測定装置である。
請求項5に係る発明は、前記プローブが、その先端に設けられ、前記先端と前記測定対象物との近接を検知する近接センサーを有し、前記制御部が、前記近接判定処理において前記近接センサーによって近接が検知された場合に近接有りと判定し、前記制御部が、前記近接センサーによって近接が検知されない場合に近接無しと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置である。
請求項6に係る発明は、前記制御部が、前記測定制御処理中に、前記近接センサーによって近接の有無を判定する判定処理を実行し、前記制御部が、前記判定処理で近接有りと判定された場合に前記測定制御処理を継続し、前記制御部が、前記判定処理で近接無しと判定された場合に前記測定制御処理を終了する、ことを特徴とする請求項5に記載の光測定装置である。
請求項7に係る発明は、先端に電子カメラを有するとともに、基端側から前記先端まで形成されているとともに前記プローブが挿通されるチャネルを有した内視鏡をさらに備え、前記電子カメラによって撮像される画像信号が前記制御部に入力され、前記制御部が、前記近接判定処理において、前記電子カメラによって撮像された画像の平均階調値を所定の第一閾値と比較し、前記制御部が、前記平均階調値が前記第一閾値以上である場合に近接有りと判定し、前記制御部が、前記平均階調値が前記第一閾値を下回る場合に近接無しと判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置である。
請求項8に係る発明は、前記制御部が、前記測定制御処理終了後に、前記プローブの測定対象物からの離間を条件として、前記第二光源点灯処理を実行する、ことを特徴とする請求項3から6の何れか一項に記載の光測定装置である。
請求項9に係る発明は、前記制御部が、前記測定制御処理終了後に、前記第二光源点灯処理を実行し、前記プローブの測定対象物からの離間を条件として、次回の前記近接判定処理に移行する、ことを特徴とする請求項1、2、7の何れか一項に記載の光測定装置である。
請求項10に係る発明は、前記制御部が、前記近接判定処理の後であって前記測定制御処理の前に、前記第一光源を点灯する第一光源点灯処理と、前記測定制御処理の後に、前記第一光源を消灯する第一光源消灯処理と、を実行する、ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の光測定装置である。
請求項11に係る発明は、前記制御部が、前記測定制御処理より前に前記第一光源を点灯する第一光源点灯処理を実行して、その後前記第一光源の点灯を継続する、
ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の光測定装置である。
本発明によれば、第二光源が点灯していると、第二光源から発した照明光がプローブによって先端まで伝達されて、プローブの先端の周囲が照明されるので、ユーザーがプローブの先端の周囲を観察して、プローブの先端を測定箇所に狙いを定めることができる。そして、ユーザーがプローブの先端を測定箇所に近接させると、制御部による近接判定処理により近接有りと判定され、制御部が第二光源の消灯処理を実行し、その後に測定制御処理を実行する。従って、照明光や照明が反射された光がプローブの先端に入射されず、被測定光がプローブの先端に入射されて、その被測定光の少なくとも特定波長毎の光量が光検出器によって測定される。そのため、被測定光のスペクトル解析が照明光に影響されず、被測定光の少なくとも特定波長の光量を正確に測定することができる。しかも、ユーザーが観察から測定への照明の切り替えの操作及び測定から観察への照明の切り替えを行う必要がなく、煩雑な操作を回避することができる。
本発明の第1実施形態に係る光測定装置の構成図である。 同実施形態に係る内視鏡の部分断面斜視図である。 同実施形態に係るプローブの概略断面図である。 同実施形態に係るプローブの先端部の斜視図である。 同実施形態に係る光測定装置の使用手順を示したフローチャートである。 同実施形態に係る光測定装置の制御部が行う処理の流れを示したフローチャートである。 同実施形態に係る光測定装置の光検出器によって検出される照明光の波長毎の強度を示したスペクトルグラフである。 同実施形態に係るプローブの先端から管腔の内壁までの距離と照明光の強度との関係を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係る光測定装置の制御部が行う処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る光測定装置のプローブの概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る光測定装置の制御部が行う処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る光測定装置の制御部が行う処理の流れを示したフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は、光測定装置1の概略構成図である。図1に示すように、この光測定装置1は、内視鏡10、伝送ケーブル20、内視鏡プロセッサ25、プローブ30及びベースユニット50等を備える。
図2は、内視鏡10を一部破断した状態で示した部分断面斜視図である。図1及び図2に示すように、内視鏡10が挿入部11及び操作部12等を有し、挿入部11が操作部12から延び出るように設けられている。光測定装置1の使用時には、挿入部11が患者の管腔に挿入される。挿入部11が可撓性を有し、管腔の形状に合わせて挿入部11が曲げられる。
挿入部11の先端には、電子カメラ13が設けられている。電子カメラ13は、挿入部11の先端の先方の像を撮像して、その像を映像信号に変換する。伝送ケーブル20の一端部が内視鏡プロセッサ25に接続される。伝送ケーブル20が操作部12に接続し、その伝送ケーブル20が挿入部11の長手方向に沿って挿入部11の内部に設けられ、その伝送ケーブル20の他端部が電子カメラ13及び照明部14に接続される。伝送ケーブル20は、電子カメラ13によって撮像された画像の映像信号を電子カメラ13から内視鏡プロセッサ25に伝送する。内視鏡プロセッサ25は、伝送された映像信号をベースユニット50のビデオ入力インターフェース53に出力する。
内視鏡プロセッサ25は、伝送された映像信号を内視鏡表示モニターに出力する。内視鏡表示モニターは、内視鏡プロセッサ25によって出力された映像信号を入力するとともに、その映像信号に従った画像を表示する。また、内視鏡プロセッサ25は、ユーザーからの指示を受け付けるためのスイッチやダイヤルなどの不図示の指示手段を備えている。
挿入部11の先端には、照明部14が設けられている。照明部14が発光素子等からなる場合、挿入部11の長手方向に沿って挿入部11の内部に設けられた配線を通じて照明部14に電力が供給されることで、照明部14が点灯する。照明部14がライトガイドの先端である場合には、そのライトガイドが挿入部11の長手方向に沿って挿入部11の内部に設けられ、そのライトガイドの基端が光源に接続される。その光源は、例えば、内視鏡プロセッサ25に内蔵されている。
挿入部11には、チャネル15が挿入部11の長手方向に沿って設けられている。チャネル15の先端側の開口16が挿入部11の先端において開口し、チャネル15の基端側の開口17が操作部12において開口する。例えば、チャネル15は、鉗子等の処置具を通す処置具用チャネルである。
プローブ30がケーブル状(線状)に設けられている。プローブ30は経内視鏡的に使用される。つまり、図2に示すように、プローブ30が内視鏡10のチャネル15の基端側の開口17を通ってチャネル15へ挿入され、図4に示すように、プローブ30の遠位部分がチャネル15からその先端の開口16を通って体腔内へ突出する。
図3は、プローブ30の概略断面図である。図3に示すように、プローブ30は、可撓性シース31、励起光(例えば、紫外光、赤外光、特定波長の可視光)用の第一ライトガイド32、被測定光(例えば、蛍光、散乱光、弾性散乱光、非弾性散乱光、ラマン散乱光)用の第二ライトガイド33、照明光(白色光など広波長帯域の可視光)用の第三ライトガイド34、励起光及び被測定光用の投光受光部35、照明用の投光部36及びコネクタ37等を備える。プローブ30についての近位とは、ベースユニット50やコネクタ37に近い方をいい、遠位とは、ベースユニット50やコネクタ37から遠い方をいう。
可撓性シース31は、中空を有した細い筒状のチューブである。可撓性シース31の基端(基端)31aがコネクタ37に接続される。可撓性シース31の先端31bには、投光受光部35及び投光部36が設けられている。投光受光部35及び投光部36は光学素子であり、具体的にはレンズ、プリズム若しくは反射ミラー又はこれらの光学部材を複数組み合わせたものである。
ライトガイド32,33,34は一本又は複数本の光ファイバーからなる。ライトガイド32,33,34が可撓性シース31に挿入されている。ライトガイド32,33,34が可撓性シース31の基端31aから先端31bにかけて可撓性シース31に沿って設けられ、ライトガイド32,33,34の基端32a,33a,34aがコネクタ37に固定され、ライトガイド32,33,34の先端32b,33b,34bがホルダー等によって可撓性シース31に固定されている。ライトガイド32,33,34の基端32a,33a,34aがコネクタ37の表面において露出し、ライトガイド32,33の先端32b,33bの先方に投光受光部35が配置され、第三ライトガイド34の先端34bの先方に投光部36が配置される。
第一ライトガイド32は、その基端32aで励起光を取り込み、取り込んだ励起光をその基端32aからその先端32bまで伝達して、その先端32bから励起光を出射する。投光受光部35は、第一ライトガイド32の先端32bから出射された励起光を測定対象物(例えば、生体組織、管腔や管腔臓器の内壁等)99に投射する。
励起光が測定対象物99に入射されると、測定対象物99から光(被測定光)が発せられ、その被測定光がプローブ30の先端に取り込まれる。具体的には、測定対象物99から発せられた被測定光が投光受光部35に入射され、投光受光部35がその被測定光を第二ライトガイド33の先端33bに集光する。第二ライトガイド33は、その先端33bで被測定光を取り込み、取り込んだ被測定光をその先端33bからその基端33aまで伝達して、その基端33aから被測定光を出射する。
第三ライトガイド34は、その基端34aで照明光を取り込み、取り込んだ照明光をその基端34aからその先端34bまで伝達して、その先端34bから照明光を出射する。投光部36は、第三ライトガイド34の先端34bから出射された照明光を測定対象物99に投射する。これにより、測定対象物99が照明される。照明光が照射された測定対象物99で反射された光(以下、照明反射光)が投光受光部35によって第二ライトガイド33の先端33bに集光され、その照明反射光が第二ライトガイド33によって基端33aへ伝達される。
なお、プローブ30は内視鏡10のよりも外径が小さいため、プローブ30の先端をより患部などの測定対象部位の近くまで近接させやすい。このため、患部付近において照明を行うことにより、効率よく観察のための照明を行うことができる。従って、使用できる照明の自由度が比較的大きく、応答性のよい光源を採用しやすい。
図1に示すように、コネクタ37はベースユニット50のプローブ接続部57に接続される。ベースユニット50は、入力装置51、出力装置52、ビデオ入力インターフェース53、第一光源(励起光光源)54、光検出器55、第二光源(照明光光源)56、プローブ接続部57、スピーカー58及び制御部60等を備える。
入力装置51は、入力ユーザーインターフェイスである。つまり、入力装置51は、キーボード、マウス若しくはスイッチ又はこれらの組み合わせである。入力装置51が操作されると、入力装置51が操作内容に応じたコマンド信号を制御部60に出力する。
出力装置52は、表示装置(ディスプレイ)又は印刷装置(プリンター)である。出力装置52は、制御部60によって出力された信号(例えば、映像信号、制御信号)が入力するとともに、その入力信号に従った出力(表示又は印刷)を行う。
ビデオ入力インターフェース53は、内視鏡プロセッサ25によって出力された映像信号を受け取り、その映像信号を制御部60に出力する。
プローブ30のコネクタ37はプローブ接続部57に対して着脱可能である。コネクタ37がプローブ接続部57に接続されると、ライトガイド32,33,34の基端32a,33a,34aが第一光源54、光検出器55及び第二光源56にそれぞれ光学的に接続される。
第一光源54は測定用の励起光を発するものである。励起光光源54が点灯すると、励起光が第一ライトガイド32によって基端32aから先端32bまで伝達される。
第二光源56は観察用の照明光を発するものである。第二光源56が点灯すると、照明光が第三ライトガイド34によって基端34aから先端34bまで伝達される。
光検出器55は、測定対象部位の組織が正常なのか異常であるのかを識別できるような特定波長の光を少なくとも検出できるものであり、本実施形態では可視光領域を含む広波長帯域の光を波長毎に強度検知できる分光測定器である。光検出器55は、第二ライトガイド33の基端33aから発した被測定光や照明反射光の強度を波長毎に検出する。光検出器55は、検出した波長毎の強度を電気信号として制御部60に出力する。
また、光検出器55は被測定光や照明反射光の光量(強度の時間積分)を波長毎に測定する。光検出器55は、測定した波長毎の光量を電気信号として制御部60に出力する。なお、微小時間(単位時間)当たりの被測定光の光量が被測定光の強度であり、微小時間(単位時間)当たりの照明反射光の光量が照明反射光の強度である。微小時間(単位時間)は、例えば、光検出器55によって被測定光や照明反射光の強度を検出する際のサンプリング周期である。
制御部60は、CPU、RAM、記憶装置(ROM、ハードディスク、不揮発性半導体メモリー等)、システムバス、ドライバ、ADコンバーター及びDAコンバーター等を有するコンピューターである。制御部60の記憶装置には、制御部60にとって読取可能・実行可能なプログラムが格納されている。このプログラムは制御部60に機能を実現させるものであり、制御部60がプログラムに従って処理を行う。
図5のフローチャートを参照して、光測定装置1の使用方法について説明する。
ステップS1:起動
まず、ユーザーがプローブ30のコネクタ37をプローブ接続部57に接続する。そして、ユーザーが内視鏡10、内視鏡プロセッサ25及びベースユニット50を起動する。ベースユニット50が起動されると、制御部60、第一光源54、光検出器55及び第二光源56の初期化処理が行われ、第一光源54及び第二光源56が消灯される。なお、内視鏡プロセッサ25を起動することで、内視鏡10の各部の初期化と起動処理が行われる。そして、内視鏡プロセッサ25の不図示の指示手段をユーザーが操作することにより、内視鏡10に内蔵される照明の点灯と、内視鏡10に内蔵される電子カメラによる撮像が開始される。
ステップS2:内視鏡10を挿入
次に、ユーザーが内視鏡10の挿入部11を患者の管腔に挿入する。この際、照明部14から照射される照明光により、管腔が照明される。更に、電子カメラ13によって撮像された画像の映像信号が電子カメラ13から内視鏡プロセッサ25を経由して内視鏡表示モニターに伝送される。そのため、ユーザーが内視鏡表示モニターの表示画像を通じて管腔を観察しながら、挿入部11を管腔に挿入する。
ステップS3:プローブ30を挿入
次に、ユーザーがプローブ30の先端をチャネル15の基端側の開口17に差し込む。そして、ユーザーがプローブ30をチャネル15に挿入していき、プローブ30の先端をチャネル15の先端側の開口16から突き出す。
ステップS4:内視鏡10の照明部14を消灯
次に、内視鏡10の照明部14が消灯される。例えば、ユーザーが内視鏡プロセッサ25の不図示の指示手段を用いて照明部14を消灯する。
ステップS5:第二光源56を点灯
次に、ユーザーが入力装置51を操作すると、点灯コマンドが入力装置51から制御部60へ出力され、制御部60がその点灯コマンドに従って照明光の点灯処理(第二光源点灯処理)を行う。つまり、制御部60が第二光源56を点灯する。そうすると、第二光源56から発した照明光が第三ライトガイド34によって先端34bへ伝達される。第三ライトガイド34の先端34bから出射された照明光が投光部36によって管腔の内壁に照射され、管腔の内壁が照明光によって照明される。
ステップS6:観察及び光測定
次に、ユーザーが内視鏡表示モニターの表示画像を通じて管腔の内壁を観察して診断する。そして、ユーザーが管腔の内壁の所定の箇所を光測定する。
光測定について具体的に説明する。ユーザーが管腔の内壁の測定箇所に狙いを定めて、その測定箇所にプローブ30の先端を近接させる。ここで、近接とは、プローブ30の先端が測定対象物に十分に接近しており、測定が可能になるような距離に達したことを意味する。プローブ30の先端が測定対象物に接触していてもよい。測定箇所にプローブ30が近接すると、第二光源56が自動的に消灯し、第一光源54が自動的に点灯する。第一光源54から発した励起光が第一ライトガイド32によって先端32bへ伝達される。第一ライトガイド32の先端32bから出射された励起光が投光受光部35によって管腔の内壁の測定箇所に照射される。励起光によって被測定光が測定箇所から発して、その被測定光が投光受光部35によって第二ライトガイド33の先端33bに集光される。投光受光部35によって集光された被測定光が第二ライトガイド33によって光検出器55へ伝達され、その被測定光の波長毎の強度・光量が光検出器55によって検出・測定され、検出・測定された波長毎の強度・光量を表す電気信号が光検出器55によって制御部60に出力される。測定開始時から所定時間が経過したら、光測定が終了し、スピーカー58から終了音を発してユーザーに測定終了を報知する。その後、第二光源56が自動的に点灯し、第一光源54が自動的に消灯する。ユーザーは測定終了後にプローブ30の先端を管腔の内壁から離し、別の測定箇所に向けてプローブを移動する。
以後、ユーザーは以上のような操作を繰り返すことによって、複数の測定箇所を順次測定する。
図6のフローチャートを参照して、制御部60がプログラムに従って行う処理について説明する。図5に示すステップS6の際に、制御部60が図6に示す処理を実行する。つまり、図5に示すステップS5においてユーザーが入力装置51を操作することによって照明点灯コマンドが入力装置51から制御部60に入力されると、制御部60が図6に示す処理を開始する。
制御部60が図6に示す処理を開始した時には、第二光源56が点灯している(ステップS5参照)。管腔の内壁が照明光によって照明されると、管腔の内壁の表面で反射された照明反射光が投光受光部35によって第二ライトガイド33の先端33bに集光される。投光受光部35によって集光された照明反射光が第二ライトガイド33によって光検出器55へ伝達される。光検出器55は、反射照明光の波長域に感度を有しており、照明反射光の波長毎の強度が光検出器55によって検出される。検出された波長毎の強度を表す電気信号が光検出器55によって制御部60に出力される。なお、光検出器55は波長毎の強度の総和、つまり、光検出器55によって検出される波長帯域全体としての強度を制御部60に出力してもよい。
ステップS11:近接判定処理
ステップS11では、プログラムが制御部60に近接判定処理を実行させる。つまり、制御部60は、光検出器55の出力(特定の波長λ1(図7参照)の検出強度)に基づいて、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを判定する。具体的には、制御部60は、光検出器55の出力をモニタリングして、光検出器55の出力を所定の第一閾値Thと比較し、その結果に基づいて近接有り/近接無しを判定する。なお、制御部60は、光検出器55は波長毎の強度の総和を第一閾値(但し、その値はThと異なることが好ましい)と比較してもよい。
第一閾値Thについて説明する。図7は、管腔の内壁で反射されて投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される照明反射光の波長毎の強度を示した分光分布図である。図7の曲線Aに示すように、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接すると、投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される照明反射光の強度が高くなる。一方、図7の曲線Cに示すように、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れると、投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される照明反射光の強度が低くなる。曲線Bにおけるプローブ30の先端と管腔の内壁の距離は、曲線Cにおけるプローブ30の先端と管腔の内壁の距離よりも短い。
図8は、管腔の内壁で反射されて投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される波長λ1の照明反射光の強度と、プローブ30の先端から管腔の内壁までの距離との関係を示したグラフである。図8に示すように、プローブ30の先端が管腔の内壁に近づくほど、投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される照明反射光の強度が高くなる。一方、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れるほど、投光受光部35及び第二ライトガイド33の先端33bに入射される照明反射光の強度が低くなる。
図8に示された第一閾値Thは、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接した状態における照明光の強度と、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れた状態における照明反射光の強度とを仕切るものである。第一閾値Thは、予め実験等によって求められたもの、あるいは、測定前にキャリブレーションを行いそれに基づいて決定したものである。制御部60は、この第一閾値Thと光検出器55の出力(特定の波長λ1の検出強度)を比較する(ステップS11)。
ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁に近接させないと、光検出器55の出力が第一閾値Thを下回るので、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接していない、つまり近接無し、と判定する(ステップS11:NO)。そして、制御部60は、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かの判定を継続する。つまり、制御部60は、継続して、光検出器55の出力をモニタリングするとともに、光検出器55の出力を第一閾値Thと比較する。
一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁に近接させると、光検出器55の出力が第一閾値Th以上になる。そうすると、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接した、つまり近接有り、と判定し(ステップS11:YES)、制御部60の処理がステップS12に移行する。なお、プローブ30の先端を測定対象物に接触させたときに、測定対象物によりプローブ30の先端が覆われて照明ができなくなる場合は、接触する前の光量の変化の度合いを経時的にモニターしておき、光量が急激に低下したことを検出することでプローブ30が接触したことを検知することができる。
ステップS12:照明光の消灯処理
ステップS12では、プログラムが制御部60に照明光の消灯処理(第二光源消灯処理)を実行させる。つまり、制御部60が第二光源56を消灯する。これにより、照明光が管腔の内壁に照射されず、管腔の内壁が暗くなる。
ステップS13:励起光の点灯処理
ステップS13では、プログラムが制御部60に励起光の点灯処理(第一光源点灯処理)を実行させる。つまり、制御部60が第一光源54を点灯する。これにより、励起光が管腔の内壁に照射され、被測定光が管腔の内壁から発して、その被測定光が光検出器55まで伝達される。なお、ステップS13の処理はステップS12の処理と同時に行われてもよいし、ステップS12の前に行われてもよい。
ステップS14:測定制御処理
ステップS14では、プログラムが制御部60に測定制御処理を実行させる。つまり、制御部60は、露光信号を光検出器55に出力することによって、所定時間だけ光検出器55を露光させて、光検出器55に光量測定を行わせる。そうすると、被測定光の波長毎の光量が光検出器55によって測定され、被測定光の波長毎の光量が電気信号として光検出器55から制御部60に出力される。そして、制御部60は、光検出器55から入力した被測定光の波長毎の光量を記憶する。
測定対象部位の状態判別のための必要な情報を得るのに十分な所定時間の露光が終了したら、制御部60が出力装置52を制御して、露光及び測定の終了の旨が出力装置52によって出力される。或いは、制御部60がスピーカー58に音声信号を出力し、スピーカー58から終了音が出力される。そうすると、ユーザーが露光・測定の終了を認識し、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離す。
ステップS15:励起光の消灯処理
ステップS15では、プログラムが制御部60に励起光の消灯処理(第一光源消灯処理)を実行させる。つまり、制御部60が第一光源54を消灯する。
ステップS16:照明光の点灯処理
ステップS16では、プログラムが制御部60に照明光の点灯処理を実行させる。つまり、制御部60が第二光源56を点灯する。なお、ステップS16の処理はステップS15と同時に行われてもよいし、ステップS15の処理の前に行われてもよい。
ステップS17:離間の確認処理
第二光源56の点灯後、プログラムが制御部60に離間判定処理を実行させる。つまり、制御部60は、光検出器55の出力(例えば、特定の波長λ1の検出強度)に基づいて、プローブ30の先端が管腔の内壁から離間したかどうかを判定する。具体的には、制御部60は、光検出器55の出力をモニタリングして、光検出器55の出力を所定の閾値(この所定閾値は第一閾値Thと等しいか、第一閾値Thより低い。)と比較する。
ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離さないと、光検出器55の出力が所定閾値以上であるので、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁から離間していない、つまり離間無しと、判定する(ステップS17:NO)。そして、制御部60は、プローブ30の先端が管腔の内壁から離間したか否かの判定を継続する(ステップS17)。
一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離すと、光検出器55の出力が所定閾値を下回る。そうすると、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁から離間した、つまり離間有り、と判定し(ステップS17:YES)、制御部60の処理がステップS11に戻る。
ステップS17を経ることで、プローブ30の先端が測定対象物からの離間を条件として次の測定のための判断(ステップS11)に移るので、プローブ30の先端を次の測定箇所に移動させる前に、測定が開始されてしまうことを防止する。なお、ステップS17における所定閾値がステップS11における第一閾値Thより低いと、ステップS17において離間の旨が判定された時のプローブ30の先端から管腔の内壁までの距離は、ステップS11において近接が判定された時のプローブ30の先端から管腔の内壁の距離よりも長い。そのため、プローブ30の先端が管腔の内壁から十分に離れたことを検出するべく、ステップS17の所定閾値がステップS11の第一閾値Thより低いことが好ましい。
制御部60の処理がステップS11に移行したら、制御部60は上述したステップS11〜S17の処理を繰り返し行う。なお、制御部60がステップS11〜S17の処理を繰り返し行っている際に、ユーザーが入力装置51を操作することによって測定終了コマンドが入力装置51から制御部60に入力されると、制御部60が図6に示す処理を中止する。制御部60が図6に示す処理を中止する際に、光源54,56が点灯されていれば、制御部60が光源54,56を消灯する。
本実施形態の光測定装置1は以下のような効果をもたらす。
(1) ユーザーがプローブ30の先端を測定箇所に近接させる際には、第二光源56が点灯しているので(ステップS5、ステップS16参照)、プローブ30の先端の周囲が照明される。そのため、ユーザーは、プローブ30の先端の周囲を観察しながらプローブ30の先端を測定箇所に狙いを定めることができる。
(2) ユーザーがプローブ30の先端を測定箇所に近接させると、第二光源56が自動的に消灯するから(ステップS12)、その後の分光測定時(ステップS14)において被測定光のスペクトル解析を正確に行うことができる。
(3) 制御部60がステップS11〜ステップS14の処理を行うので、ユーザーがプローブ30の先端を測定箇所に近接させるだけで、分光測定(ステップS14)が自動的に行われる。そのため、ユーザーが光測定装置1を簡単に使用することができる。
(4) 分光測定の終了後に第二光源56が自動的に点灯するから(ステップS16)、次の測定箇所の光測定の際にもユーザーがプローブ30の先端の周囲を観察しながらプローブ30の先端を測定箇所に狙いを定めることができる。
(5) 制御部60がステップS11〜S17の処理を繰り返すことによって、ユーザーがプローブ30の先端を引いたり突き出したりするだけで、あるいは、内視鏡10とともにプローブ30を移動させるだけで、容易に複数の想定箇所を次々に光測定することができる。
(6) 制御部60がステップS17の処理を行うことによって、同一の測定箇所を連続して光測定することを防止することができる。
(7) 照明光の検出強度を利用して、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したこと及び離間したことが検知されるから、プローブ30の先端に別途センサーを設けなくても済む。よって、プローブ30の部品・製造コストの削減を図ることができる。
〔第2の実施の形態〕
第2実施形態における光測定装置について説明する。以下では、第2実施形態の光測定装置と第1実施形態の光測定装置とが相違する点について説明する。
第2実施形態において制御部60が行う処理(図9参照)は、主として、上述した第1実施形態のステップS14(図6参照)の測定制御処理をステップS21〜25からなる測定制御処理に置き換えたものである。
図9に示すように、まず、制御部60は、図6のステップS11〜S13と同様の処理を実行する。但し、第2実施形態においては、ステップS13において、第一光源54が点灯された後、制御部60が計数値をゼロにリセットする。計数値は、後述のステップS21の処理を行った回数を表す。
ステップS21:短時間測定処理
ステップS21では、プログラムが制御部60に短時間の測定処理を実行させる。つまり、制御部60は、露光信号を光検出器55に出力することによって、所定時間だけ光検出器55を露光させて、光検出器55に光量測定を行わせる。そうすると、被測定光の波長毎の光量が光検出器55によって測定され、被測定光の波長毎の光量が電気信号として光検出器55から制御部60に出力される。ステップS21における露光時間はステップS14における露光時間よりも短く、例えば上述した単位時間とすることができる。
制御部60は、光検出器55から入力した被測定光の波長毎の光量を記憶する。また、制御部60が計数値に1を加算することで計数値を更新する。
ステップS22:近接判定処理(比較処理)
ステップS22では、プログラムが制御部60に近接判定処理(比較処理)を実行させる。つまり、制御部60は、ステップS21において光検出器55によって測定された第二特定波長(第二特定波長と特定波長λ1が互いに等しいか、又は互いに異なる。)の光量に基づいて、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを判定する。具体的には、制御部60は、光検出器55によって測定された第二特定波長の光量を所定の第二閾値と比較し、その結果に基づいて近接有り/近接無しを判定する。第二閾値と第一閾値Thが互いに等しいか、又は互いに異なる。第二閾値は、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接した状態における被測定光の光量と、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れた状態における被測定光の光量とを仕切るものである。
ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離してしまうと、投光受光部35に入射される被測定光の強度が低下する。そのため、光検出器55によって測定された第二特定波長の光量が第二閾値を下回る。そうすると、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接していない、つまり近接無し、と判定し(ステップS22:NO)、制御部60の処理がステップS23に移行する。
一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁に近接させた状態を保っていると、投光受光部35に入射される被測定光の強度が低下せずにほぼ一定に保たれる。そのため、光検出器55によって測定された第二特定波長の光量が第二閾値以上である。そうすると、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接している、つまり近接あり、と判定し(ステップS22:YES)、制御部60の処理がステップS24に移行する。
ステップS23:エラー処理
ステップS23では、制御部60が出力装置52を制御して、測定エラーの旨が出力装置52によって出力される。或いは、制御部60がスピーカー58に音声信号を出力し、スピーカー58から警告音が出力される。そして、制御部60は図7に示す処理を終了し、制御部60の処理がステップS15に移行する。
ステップS24:測定回数の判定
ステップS24では、制御部60はステップS21の処理を行った回数が所定回数であるか否かを判定する。つまり、制御部60は、ステップS21で更新した計数値が所定回数であるか否かを判定する。
ステップS21の処理を行った回数(計数値)が所定回数未満であれば、制御部60の処理がステップS21に戻る(ステップS24:NO)。これにより、ステップS21の処理が所定回数に到達するまで、ステップS21,S22,S24の処理が繰り返される。ステップS21が繰り返されることによって、制御部60は光検出器55から入力した被測定光の波長毎の光量を順次記憶する。
一方、ステップS21の処理を行った回数(計数値)が所定回数に到達していれば、制御部60の処理がステップS25に移行する(ステップS24:YES)。
ステップS25:総光量を算出
ステップS25では、制御部60は、順次記憶した光量を積算して、それらの光量の総和を算出する。その後、制御部60は、第1実施形態の図6に示したステップS15〜S17と同様の処理(ステップS30〜S32)を実行する。
以上に説明したことを除いて、第2実施形態の光測定装置は第1実施形態の光測定装置1と同じである。第2実施形態の光測定装置は、第1実施形態の光測定装置1の効果(1)〜(7)と同様の効果のほか、次のような効果をもたらす。
(1) 光測定中、つまり制御部60が図9に示すステップS21、S22,S24の処理を繰り返している最中に、ユーザーがプローブ30の先端を測定箇所から離すと、制御部60の処理がステップS25に移行し、光測定が中止される。そのため、不正確な測定が行われない。
(2) 測定の中止後に第二光源56が自動的に点灯するから(ステップS22:NO、ステップS31)、再度の光測定の際にもユーザーがプローブ30の先端の周囲を観察しながらプローブ30の先端を測定箇所に狙いを定めることができる。
なお、測定中止時点(例えば、ステップS22:NO、ステップS23)で、それまでに測定した回数と得られたデータを、記憶装置などに記録して残しておき後に活用できるようにしてもよいし、無効にしてもよい。
〔第3の実施の形態〕
第3実施形態における光測定装置について説明する。以下では、第3実施形態の光測定装置と第1実施形態又は第2実施形態の光測定装置とが相違する点について説明する。
第3の実施の形態では、図10に示すようにプローブ30が、検出器である近接センサー(近接スイッチ)38を有する。近接センサー38は、プローブ30の先端つまり可撓性シース31の先端31bに取り付けられている。リード線39が可撓性シース31に挿入されている。リード線39が可撓性シース31の基端31aから先端31bにかけて可撓性シース31に沿って設けられ、リード線39の基端が端子としてコネクタ37に固定され、リード線39の先端が近接センサー38に接続されている。コネクタ37がプローブ接続部57に接続されると、リード線39の基端がベースユニット50の制御部60に接続される。
近接センサー38は、プローブ30の先端が測定対象物99に近接したことを検知するものである。つまり、プローブ30の先端及び近接センサー38が測定対象物99に近接する場合には、近接センサー38の出力がハイレベルであり、そのハイレベルの信号が制御部60に入力される。一方、プローブ30の先端及び近接センサー38が測定対象物99に近接しない場合には、近接センサー38の出力がローレベルであり、そのローレベルの信号が制御部60に入力される。なお、逆に、近接センサー38が測定対象物99に近接する場合に近接センサー38の出力がローレベルであり、近接センサー38が測定対象物99に近接しない場合に近接センサー38の出力がハイレベルであってもよい。また、近接センサー38がプッシュスイッチであってもよい。なお、2値的な出力を発生する近接センサーだけでなく、出力が連続的に変化するようなタイプの近接センサーを用いて、近接センサーの出力が所定の閾値を超えるか否かで近接を判定するようにしてもよい。
第3実施形態では、制御部60が図11及び図12に示す処理を実行する。第1又は第2実施形態では、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを光検出器55の出力に基づいて判定する(図6又は図9のステップS11参照)のに対して、第3実施形態では、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを近接センサー38の出力に基づいて判定する。具体的には、プローブ30の先端が測定対象物99に近接したことが近接センサー38によって検知されない場合、制御部60が第二光源56の点灯を継続する。一方、近接センサー38の出力により、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したことを検知すると、制御部60は、図11に示す各ステップの処理を実行する。図11に示すフローチャートのステップS112〜S117は、図6に示すフローチャートのステップS12〜S17に相当し、第二光源消灯(S112)、第一光源点灯(S113)、測定制御(S114),第一光源消灯(S115)、第二光源点灯(S116)及び離間判定(S117)の各処理を実行する。
本実施形態においては、ステップS114において光検出器55が露光されて、被測定光の波長毎の光量が光検出器55によって測定されている期間も含め、制御部60は、図1のフローチャートに示す処理を実行している間も、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを近接センサー38の出力に基づいて判定する。
従って、プローブ30の先端及び近接センサー38が測定対象物99に近接したことが近接センサー38によって検知されなくなった場合には、測定制御処理中であったとしても、図12に示すフローチャートに移行する。そして、現在測定中であることを条件に(ステップS120)、制御部60が露光中止信号を光検出器55に出力することによって、光検出器55による光量の測定を中止する。また、制御部60が出力装置52を制御して、測定エラーの旨が出力装置52によって出力される(ステップS121)。或いは、制御部60がスピーカー58に音声信号を出力し、スピーカー58から警告音が出力される。その後、制御部60の処理が次の処理に移行し、第一光源の消灯処理(ステップS122)及び第二光源の点灯処理(ステップS123)を実行する。ステップS120において、測定制御処理中でなければ元のフローに戻る。
なお、第3の実施の形態では、測定終了後のプローブ30の離間判定の際に照明が不要であるため、図11に示すステップS117の処理は、ステップS114とステップS115の間、ステップS115とステップS116の間の何れに行われてもよい。
以上に説明したことを除いて、第3実施形態の光測定装置は第1実施形態の光測定装置1又は第2実施形態の光測定装置と同じである。第3実施形態の光測定装置は、第1実施形態の光測定装置1の効果(1)〜(6)、及び、第2実施形態の光測定装置の効果(1)〜(2)と同様の効果をもたらす。更に、第3実施形態の光測定装置は、次のような効果ももたらす。
(1) プローブ30の先端に近接センサー38が設けられているから、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接したことを正確に検知することができる。
〔第4の実施の形態〕
第1実施形態では、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かをプローブ30側のシステムを構成する光検出器55の出力に基づいて判定する。それに対して、第4実施形態では、電子カメラ13の出力映像信号が内視鏡プロセッサ25を介して制御部60に入力され、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接したか否かを電子カメラ13の出力映像信号に基づいて判定する。
具体的には、第一実施形態の図6に示すフローチャートと同様に制御を行う。すなわち、まず、制御部60は、内視鏡プロセッサ25から入力した映像信号に基づく画像の平均階調値を算出する。そして、制御部60は、平均階調値を所定の第一閾値と比較する。第一閾値は、プローブ30の先端が管腔の内壁に近接した状態における画像の平均階調値と、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れた状態における画像の平均階調値とを仕切るものである。なお、制御部60は、内視鏡プロセッサ25から入力した映像信号のフレーム毎にステップS11の判定処理を行う。
ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁に近接させないと、電子カメラ13に入射される照明光の強度が低い。そのため、平均階調値が所定の第一閾値を下回るので、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接していない(近接無し)と判定する(ステップS11:NO)。そして、制御部60は、継続して、内視鏡プロセッサ25から入力した映像信号に基づく画像の平均階調値を算出して、それを所定の第一閾値と比較する(ステップS11)。
一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁に近接させると、電子カメラ13に入射される照明光の強度が高くなる。そのため、平均階調値が所定の第一閾値以上になる。そうすると、制御部60はプローブ30の先端が管腔の内壁に近接した(近接有り)と判定し(ステップS11:YES)、制御部60の処理がステップS12に移行する。
また、第4実施形態では、ステップS17の時に、制御部60は、プローブ30の先端が管腔の内壁から離間したか否かを電子カメラ13の出力映像信号に基づいて判定する。つまり、制御部60は、内視鏡プロセッサ25から入力した映像信号に基づく画像の平均階調値を算出し、平均階調値を所定の閾値と比較する(ステップS17)。従って、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離さないと、平均階調値が所定閾値以上であるので、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れるまで制御部60がステップS17の判定処理を継続する(ステップS17:NO)。一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離すと、平均階調値が所定閾値を下回るので、制御部60の処理がステップS11に移行する(ステップS17:YES)。
以上に説明したことを除いて、第4実施形態の光測定装置は第1実施形態の光測定装置1と同じである。第4実施形態の光測定装置は、第1実施形態の光測定装置1の効果(1)〜(7)と同様の効果をもたらす。
〔変形例〕
以下、変形例1〜4について説明する。以下の変形例1〜3は上述した第1〜第4の何れの実施の形態にも適用される。以下の変形例4は第1、第2及び第4の何れの実施の形態にも適用される。
〔変形例1〕
上記第1〜第4の実施の形態では、プローブ30と内視鏡10が別体であり、プローブ30をチャネル15に挿入したり、プローブ30をチャネル15から引き抜いたりすることができる。それに対して、本変形例1は、プローブ30と内視鏡10を一体としている。プローブ30の先端が挿入部11の先端から突出した状態でプローブ30と内視鏡10が固定されていてもよい。
〔変形例2〕
本変形例2においては、図5に示すステップS5において、ユーザーが入力装置51を操作したら、制御部60が第二光源56とともに第一光源54を点灯する。制御部60が図6に示す処理を開始した後も制御部60が第一光源54の点灯を継続し、例えば、図6に示す処理においてはステップS13及びステップS15の処理が省略される。そして、制御部60がステップS11,S12,S14,S17の処理を繰り返し行っている際に、ユーザーが入力装置51を操作することによって光測定終了コマンドが入力装置51から制御部60に入力されると、制御部60が第一光源54を消灯する。図9、図11のフローチャートにおいても同様である。第一光源54が常時点灯されるから、励起光が安定し、第二光源56の点灯後すぐに光測定を行うことができる。なお、制御部60が図6、図9、図11に示す処理を中止する際に、第二光源56が点灯されていれば、制御部60が第二光源56も消灯する。
〔変形例3〕
上述した図9のステップS24において、測定回数に基づいて測定の完了を判断しているが、これに限るものではなく、例えば測定した光量に基づいて測定の完了を判断することもできる。すなわち、測定した光量を積算しておき、その積算光量が所定の閾値を超えるか否かで測定の完了を判断する。このようにすると、測定回数のカウントが不要となる。図6、図11についても同様である。
〔変形例4〕
第1、第2及び第4実施形態においては、測定制御処理終了後に、第二光源56を点灯し第二光源56による照明反射光を検出することで、プローブ30の先端が一旦離間したことを判断しているが、これに限るものではなく、第一光源54の照射光に基づく被測定光を用いて離間を判断するようにしてもよい。具体的には、以下のように構成する。制御部60は、図6に示すステップS14の後であってステップS15の前に、ステップS17の判定処理を行う。また、制御部60は、ステップS23又はステップS25の後であってステップS30の前に、図9に示すステップS32の判定処理を行う。
変形例4においては、測定終了後の離間判定処理の際に第一光源54が点灯しているため、励起光が管腔の内壁に照射され、被測定光が光検出器55まで伝達され、更に被測定光が電子カメラ13に入射する。
ステップS17、S32において、制御部60が光検出器55によって測定された所定波長の強度を所定閾値と比較する。或いは、ステップS17、S32において、制御部60が内視鏡プロセッサ25から入力した映像信号に基づく画像の平均階調値を算出し、平均階調値を所定の閾値と比較する。
従って、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離さないと、光検出器55によって測定された強度が所定閾値以上であるので(或いは、平均階調値が所定閾値以上であるので)、プローブ30の先端が管腔の内壁から離れるまで制御部60がステップS17、S32の判定処理を継続する(ステップS17、S32:NO)。一方、ユーザーがプローブ30の先端を管腔の内壁から離すと、光検出器55によって測定された強度が所定閾値を下回るので(或いは、平均階調値が所定閾値を下回るので)、制御部60の処理がステップS15、S30に移行する(ステップS17、S32:YES)。このように、プローブ30が測定対象物から離間したことを検知してから、第二光源56を点灯させるので、測定終了後、プローブ30が患部から離間せずに近接したままで光照射され続けることを防止することができる。
以上に幾つかの実施形態及び変形例について説明した。本発明の技術的範囲は上述した実施形態や変形例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態や変形例から適宜変更可能である。
1 光測定装置
10 内視鏡
15 チャネル
30 プローブ
38 近接センサー
54 第一光源
55 光検出器
56 第二光源
60 制御部

Claims (11)

  1. 測定用の励起光を発する第一光源と、
    観察用の照明光を発する第二光源と、
    ケーブル状に設けられ、前記第一光源から発した励起光を基端から取り込んで先端まで伝達してその先端から出射し、前記第二光源から発した照明光を前記基端から取り込んで前記先端まで伝達してその先端から出射し、前記先端から出射された励起光によって測定対象物から発した被測定光を前記先端から取り込んで前記基端まで伝達し、前記先端から出射されて前記測定対象物で反射された照明反射光を前記先端から取り込んで前記基端まで伝達するプローブと、
    前記プローブの前記基端まで伝達した光の少なくとも特定波長の光の光量を測定する光検出器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部が、
    前記第二光源が点灯しているときに、前記プローブの前記先端と前記測定対象物との近接の有無を判定する近接判定処理と、
    前記近接判定処理における近接有りとの判定に基づいて、前記第二光源を消灯する第二光源消灯処理と、
    前記第二光源消灯処理後に、前記第一光源を点灯した状態で前記光検出器に測定を行わせる測定制御処理と、
    前記測定制御処理後に、前記第二光源を点灯する第二光源点灯処理とを実行する、
    ことを特徴とする光測定装置。
  2. 前記光検出器が、前記プローブの前記基端まで伝達した照明反射光の強度を検出し、その強度を前記制御部に出力し、
    前記制御部が、前記近接判定処理において、前記光検出器の出力を所定の第一閾値と比較し、前記光検出器の出力が前記第一閾値以上である場合に近接有りと判定し、前記光検出器の出力が前記第一閾値を下回る場合に近接無しと判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
  3. 前記制御部が、前記測定制御処理において前記光検出器によって測定された光量を所定の第二閾値と比較する比較処理を実行し、
    前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値以上である場合に前記測定制御処理を継続し、
    前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値を下回る場合に、前記測定制御処理を終了する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光測定装置。
  4. 前記制御部は、複数回の短時間測定を繰り返すことで前記測定制御処理を行い、
    前記制御部が、前記比較処理の比較の結果前記光検出器によって測定された光量が前記第二閾値以上である場合に前記短時間測定の実行回数が所定回数になるまで前記比較処理及び前記短時間測定を繰り返し実行し、前記短時間測定が繰り返されることによって測定された光量を積算する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光測定装置。
  5. 前記プローブが、その先端に設けられ、前記先端と前記測定対象物との近接を検知する近接センサーを有し、
    前記制御部が、前記近接判定処理において前記近接センサーによって近接が検知された場合に近接有りと判定し、
    前記制御部が、前記近接センサーによって近接が検知されない場合に近接無しと判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
  6. 前記制御部が、前記測定制御処理中に、前記近接センサーによって近接の有無を判定する判定処理を実行し、
    前記制御部が、前記判定処理で近接有りと判定された場合に前記測定制御処理を継続し、
    前記制御部が、前記判定処理で近接無しと判定された場合に前記測定制御処理を終了する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光測定装置。
  7. 先端に電子カメラを有するとともに、基端側から前記先端まで形成されているとともに前記プローブが挿通されるチャネルを有した内視鏡をさらに備え、
    前記電子カメラによって撮像される画像信号が前記制御部に入力され、
    前記制御部が、前記近接判定処理において、前記電子カメラによって撮像された画像の平均階調値を所定の第一閾値と比較し、
    前記制御部が、前記平均階調値が前記第一閾値以上である場合に近接有りと判定し、
    前記制御部が、前記平均階調値が前記第一閾値を下回る場合に近接無しと判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
  8. 前記制御部が、前記測定制御処理終了後に、前記プローブの測定対象物からの離間を条件として、前記第二光源点灯処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項3から6の何れか一項に記載の光測定装置。
  9. 前記制御部が、前記測定制御処理終了後に、前記第二光源点灯処理を実行し、前記プローブの測定対象物からの離間を条件として、次回の前記近接判定処理に移行する、
    ことを特徴とする請求項1、2、7の何れか一項に記載の光測定装置。
  10. 前記制御部が、
    前記近接判定処理の後であって前記測定制御処理の前に、前記第一光源を点灯する第一光源点灯処理と、
    前記測定制御処理の後に、前記第一光源を消灯する第一光源消灯処理と、を実行する、
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の光測定装置。
  11. 前記制御部が、前記測定制御処理より前に前記第一光源を点灯する第一光源点灯処理を実行して、その後前記第一光源の点灯を継続する、
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の光測定装置。
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