JP2014117008A - 燃料電池車 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者に違和感を与えることの抑制と車両のエネルギ効率の低下の抑制との両立をより図る。
【解決手段】燃料電池の出力が共振範囲外のときや、燃料電池の出力が共振範囲内でもその状態が所定時間に亘って継続していないときには、要求トルクに基づく要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとに基づいて燃料電池の目標出力Pfc*を設定する(S140)。一方、燃料電池の出力が共振範囲内の状態が所定時間に亘って継続しているときには、要求出力Pr*とNVFC出力動作ラインとに基づいて目標出力Pfc*を設定する(S160)。そして、目標出力Pfc*が燃料電池から出力されるよう循環ポンプやエアコンプレッサを駆動制御すると共に要求トルクがモータから駆動軸に出力されるようモータを駆動制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池車に関する。
従来、車載され、アノードに供給された燃料ガスとカソードに供給された空気中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池と、カソードに空気を圧送するための空気圧縮機と、カソード空気圧力を調整するための空気圧力調整装置とを備え、要求出力を受けて燃料電池本体の必要発電量を計算し、計算した必要発電量に基づいて目標空気圧力比および目標空気流量からなる目標運転点を決定し、車速やラジエタファンのON/OFF状態よりコンプレッサ放射音をどのレベルまで許容するかを決定すると共に決定した音圧レベルを基に運転を禁止したい運転禁止範囲を決定し、目標運転点と運転禁止範囲とに基づいて運転禁止範囲外で実際に運転する運転点である空気圧力比および空気量を決定して空気圧縮機と空気圧力調整装置とを制御する燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、こうした処理により、コンプレッサの放射音レベルやうねり音を抑制して、騒音による不快感を低減している。
特開2009−87857号公報
こうした燃料電池システムでは、車両のエネルギ効率を重視して決定した目標運転点が運転禁止範囲内のときに、その運転禁止範囲外で実際の運転点を決定するものとすれば、騒音による不快感を低減することができるが、車両のエネルギ効率は低下すると考えられる。このため、運転者に違和感を与えることの抑制と車両のエネルギ効率の低下の抑制との両立をより図ることができるようにすることが課題の一つとされている。
本発明の燃料電池車は、運転者に違和感を与えることの抑制と車両のエネルギ効率の低下の抑制との両立をより図ることを主目的とする。
本発明の燃料電池車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の燃料電池車は、
走行用のモータと、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電して該発電電力を前記モータに供給可能な燃料電池と、前記燃料電池の運転に必要でブラケットを介して車体に取り付けられた燃料ポンプおよび酸素ポンプと、前記モータに電力を供給可能なバッテリと、走行に要求される要求トルクに基づいて車両の要求出力を設定し、該要求出力と車両のエネルギ効率を重視した効率制約とに基づく効率目標出力が前記燃料電池から出力されると共に前記要求トルクが前記モータから出力されるよう前記燃料ポンプおよび前記酸素ポンプと前記モータとを制御する制御手段と、を備える燃料電池車であって、
前記制御手段は、前記燃料電池の出力が前記燃料ポンプと前記酸素ポンプと前記ブラケットとの共振範囲内となる状態が所定時間に亘って継続したときには、前記効率目標出力から変更した変更目標出力が前記燃料電池から出力されると共に前記要求トルクが前記モータから出力されるよう制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の燃料電池車では、基本的には、走行に要求される要求トルクに基づいて車両の要求出力を設定し、要求出力と車両のエネルギ効率を重視した効率制約とに基づく効率目標出力が燃料電池から出力されると共に要求トルクが前記モータから出力されるよう燃料ポンプおよび酸素ポンプとモータとを制御する。そして、燃料電池の出力が燃料ポンプと酸素ポンプとブラケットとの共振範囲内となる状態が所定時間に亘って継続したときには、効率目標出力から変更した変更目標出力が燃料電池から出力されると共に要求トルクがモータから出力されるよう制御する。これにより、燃料電池の出力が共振範囲内となる状態が所定時間に亘って継続したときには、燃料ポンプと酸素ポンプとブラケットとの共振の影響(騒音や振動)で運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。また、燃料電池の出力が所定出力範囲内となったときに直ちに燃料電池の出力を効率目標出力から変更目標出力に変更するものに比して、燃料電池の出力の増加中や減少中に一時的に(短時間だけ)所定出力範囲内となったときのように運転者に違和感と与える可能性が低いと考えられるときには、車両のエネルギ効率が低下するのを抑制することができる。即ち、運転者に違和感を与えることの抑制と車両のエネルギ効率の低下の抑制との両立をより図ることができる。
こうした本発明の燃料電池車において、前記制御手段は、前記燃料電池の出力が前記共振範囲内となる状態が前記所定時間に亘って継続したときには、前記バッテリの蓄電割合に応じて前記変更目標出力を設定する手段である、ものとすることもできる。この場合、前記バッテリの蓄電割合が所定割合以上のときには、前記効率目標出力より小さな値を前記変更目標出力に設定し、前記バッテリの蓄電割合が前記所定割合未満のときには、前記効率目標出力より大きな値を前記変更目標出力に設定する手段である、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としての燃料電池車20の構成の概略を示す構成図である。 循環ポンプ24やエアコンプレッサ26の配置の様子を模式的に示す説明図である。 実施例の電子制御ユニット50により実行される目標出力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 最適FC出力動作ラインの一例と燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する様子とを示す説明図である。 NVFC出力動作ラインの一例と燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する様子とを示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、循環ポンプ24やエアコンプレッサ26の配置の様子を模式的に示す説明図である。実施例の燃料電池車20は、図1に示すように、高圧水素タンク22から供給され燃料ポンプとしての循環ポンプ24により循環される燃料ガスとしての水素と酸素ポンプとしてのエアコンプレッサ26により供給され排気中の水蒸気により加湿する加湿器28によって加湿された空気中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池30と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ32と、燃料電池30から出力されてDC/DCコンバータ34によって電圧調整が行なわれた直流電力やバッテリ32から出力されてDC/DCコンバータ36によって電圧調整が行なわれた直流電力を三相交流電力に変換するインバータ38と、例えば動機発電電動機として構成されて駆動輪40a,40bにデファレンシャルギヤ41を介して接続された駆動軸42にインバータ38からの三相交流電力を用いて動力を出力するモータ44と、車両全体をコントロールする電子制御ユニット50とを備える。なお、循環ポンプ24やエアコンプレッサ26などは、図2に示すように、モータ44を収容すると共に車体21に固定されるモータケース46にブラケット48を介して取り付けられている。
燃料電池30は、図示しないが、電解質膜とこの電解質膜を狭持するアノード電極およびカソード電極とからなる単セルをセル間の隔壁をなすセパレータと共に複数積層してなる燃料電池スタックにより構成されており、セパレータに形成されたガス流路を通じてアノード電極に供給された水素ガスとカソード電極に供給された空気による電気化学反応により発電する。燃料電池30には、図示しないが、冷却媒体(例えば、冷却水)が循環可能な循環路が形成されており、この循環路内の冷却媒体の循環により燃料電池30内の温度が適温(例えば、65℃〜85℃など)に保持されるようになっている。また、燃料電池30の運転に必要な循環ポンプ24やエアコンプレッサ26などの燃料電池用補機には、燃料電池30により発電された電力やバッテリ32からの電力が供給されている。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に、処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポートと、を備える。電子制御ユニット50には、高圧水素タンク22内の圧力を検出する圧力センサ33からのタンク内圧力Pt,燃料電池30の出力端子間に取り付けられた電圧センサ30aからの電圧Vfc,燃料電池30の出力端子に取り付けられた電流センサ30bからの電流Ifc,モータ44の回転子の位置を検出する回転位置検出センサ44aからの回転位置θm,モータ44の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサからの相電流,バッテリ32の端子間に取り付けられた電圧センサ32aからの端子間電圧Vb,バッテリ32の出力端子に取り付けられた電流センサ32bからの充放電電流Ib,イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、循環ポンプ24への駆動信号やエアコンプレッサ26への駆動信号,インバータ38の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号,DC/DCコンバータ34,36への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ44aにより検出されたモータ44の回転子の回転位置θmに基づいてモータ44の回転子の電気角θeや回転角速度ωm,回転数Nmを演算したり、電流センサ32bにより検出されたバッテリ32の充放電電流Ibに基づいてそのときのバッテリ32から放電可能な電力量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したりしている。
こうして構成された実施例の燃料電池車20では、電子制御ユニット50は、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに応じて駆動軸42に要求される要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*にモータ44の回転数Nmを乗じてモータ44の消費電力Pmを計算し、モータ44の消費電力Pmと循環ポンプ24やエアコンプレッサ26などの燃料電池用補機の総消費電力Phとの和として車両の要求出力Pr*を計算し、計算した要求出力Pr*に基づいて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する。そして、燃料電池30から目標出力Pfc*が出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御すると共に要求トルクTr*がモータ44から駆動軸42に出力されるようインバータ38のスイッチング素子をスイッチング制御する。また、電子制御ユニット50は、モータ44の駆動点(トルク指令Tm*,回転数Nm)に基づいてインバータ38に作用させるべき目標電圧VH*を設定し、インバータ38に目標電圧VH*が作用するよう昇圧コンバータ34,36を制御する。こうした制御により、要求トルクTr*を駆動軸42に出力して走行する際には、燃料電池30から目標出力Pfc*が出力されると共にバッテリ32から要求出力Pr*と目標出力Pfc*との差分(Pr*−Pfc*)が出力されることになる。
次に、こうして構成された実施例の燃料電池車20の動作、特に、燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する際の動作について説明する。図3は、実施例の電子制御ユニット50により実行される目標出力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
目標出力設定ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、車両のエネルギ効率を重視して燃料電池30の目標出力Pfc*を設定しているか運転者の乗り心地を重視して燃料電池30の目標出力Pfc*を設定しているかを示す効率重視フラグFの値を調べる(ステップS100)。ここで、効率重視フラグFは、車両のエネルギ効率を重視して燃料電池30の目標出力Pfc*を設定しているときには後述のステップS150の処理によって値1が設定され、運転者の乗り心地を重視して燃料電池30の目標出力Pfc*を設定しているときには後述のステップS170の処理によって値0が設定される。
効率重視フラグFが値1のとき、即ち、車両のエネルギ効率を重視して燃料電池30の目標出力Pfc*の設定しているときには、電圧センサ30aからの燃料電池30の電圧Vfcと電流センサ30bからの燃料電池30の電流Ifcとの積として得られる燃料電池30の出力Pfcが循環ポンプ24とエアコンプレッサ26とブラケット48との共振範囲内か否かを判定すると共に(ステップS110)、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内のときにはその状態が所定時間T1に亘って継続しているか否かを判定する(ステップS120)。ここで、共振範囲は、循環ポンプ24やエアコンプレッサ26,ブラケット48の特性などに基づいて予め実験や解析などによって定めることができる。また、所定時間T1は、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内で継続すると循環ポンプ24とエアコンプレッサ26とブラケット48との共振の影響(騒音や振動)で運転者に違和感を与え始める時間として、共振範囲と同様に、予め実験や解析などによって定めることができる。運転者がアクセルペダル63の踏み込み量を略保持して要求出力Pr*が略一定で、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態である程度の時間に亘って継続しているときには、循環ポンプ24とエアコンプレッサ26とブラケット48との共振の影響で運転者に違和感を与える場合がある。一方、運転者がアクセルペダル63を踏み込んだり踏み戻したりして要求出力Pr*が変化して燃料電池30の目標出力Pfc*(後述の効率目標出力Pfcef)が増加するときや減少するときに一時的に(短時間だけ)共振範囲内となるときには、運転者に違和感を与える可能性は低いと考えられる。ステップS110,S120の処理は、こうした状況判定を行なう処理である。
燃料電池30の出力Pfcが共振範囲外のときには、要求出力Pr*と、車両のエネルギ効率を重視した最適FC出力動作ラインと、を用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS140)、効率重視フラグFに値1を設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。以下、こうして設定した目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefと称することがある。
ここで、最適FC出力動作ラインは、実施例では、要求出力Pr*と、要求出力Pr*をモータ44から駆動軸42に出力する際に車両全体の損失が最小となる燃料電池30からの出力とバッテリ32からの出力との分配比と、の関係を予め実験や解析などによって定めて用いるものとした。図4は、最適FC出力動作ラインの一例と燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する様子とを示す説明図である。燃料電池30の目標出力Pfc*は、図示するように、要求出力Pr*が一定のライン(要求出力Pr*の等パワーライン)と最適FC出力動作ラインとの交点として求めることができる。このようにして設定した目標出力Pfc*(効率目標出力Pfcef)が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御することにより、車両のエネルギ効率の向上を図ることができる。
ステップS110,S120で、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内でもその状態が所定時間T1に亘って継続していないときには、要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとを用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS140)、効率重視フラグFに値1を設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。この場合、燃料電池30の目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefから後述のNV目標出力Pfcnv(効率目標出力Pfcefより小さな出力)としないことにより、燃料電池30の出力Pfcが出力範囲内となるときに直ちに目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnvに変更するものに比して、燃料電池30の目標出力Pfc*の増加中や減少中に一時的に(短時間だけ)共振範囲内となるときのように運転者に違和感を与える可能性が低いと考えられるときに、車両のエネルギ効率が低下するのを抑制することができる。
ステップS110,S120で、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続しているときには、バッテリ32の蓄電割合SOCを閾値Sloと比較し(ステップS130)、バッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo以下のときには、要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとを用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS140)、効率重視フラグFに値1を設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。一方、バッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo以上のときには、要求出力Pr*と、車両のエネルギ効率より運転者の乗り心地(違和感の抑制)を重視するとして最適FC出力動作ラインのうち燃料電池30の出力が共振範囲内となる部分を燃料電池30の出力が低出力となる側に移行させたNVFC出力動作ラインと、を用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS160)、効率重視フラグFに値0を設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。以下、こうして設定した目標出力Pfc*をNV目標出力Pfcnvと称することがある。このNV目標出力Pfcnvは、最適FC出力動作ラインとNVFC出力動作ラインとの関係から分かるように、効率目標出力Pfcefより小さくなる。
ここで、閾値Sloは、燃料電池30の目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefに代えてNV目標出力Pfcnvとするのを許容するバッテリ32の蓄電割合SOCの範囲の下限として定められ、例えば、30%や35%などを用いることができる。これは、燃料電池30の目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefに代えてNV目標出力Pfcnvとすると、燃料電池30の出力が低下する分だけバッテリ32の出力が大きくなり、バッテリ32の蓄電割合SOCの低下が早くなるためである。
また、NVFC出力動作ラインは、実施例では、最適FC出力動作ラインのうち燃料電池30の出力が共振範囲内となる部分に対して、燃料電池30の出力が低出力となる側で、循環ポンプ24とエアコンプレッサ26とブラケット48との共振が生じないよう、予め実験や解析などによって定めて用いるものとした。図5は、NVFC出力動作ラインの一例と燃料電池30の目標出力Pfc*を設定する様子とを示す説明図である。燃料電池30の目標出力Pfc*は、図示するように、要求出力Pr*が一定のライン(要求出力Pr*の等パワーライン)とNVFC出力動作ラインとの交点として求めることができる。このようにして設定した目標出力Pfc*が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御することにより、運転者の乗り心地が悪化する(違和感を与える)のを抑制することができる。
ステップS170で効率重視フラグFに値0を設定すると、次回に本ルーチンが実行されたときには、ステップS100で効率重視フラグFが値0であるから、要求出力Pr*(効率目標出力Pfcef)が変化していないか否かを判定すると共に(ステップS180)、バッテリ32の蓄電割合SOCを閾値Sloと比較する(ステップS130)。そして、要求出力Pr*が変化しておらず(効率目標出力Pfcefが共振範囲内となり)且つバッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo以上のときには、要求出力Pr*とNVFC出力動作ラインとを用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS160)、効率重視フラグFに値0を設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。一方、要求出力Pr*が変化しているとき(効率目標出力Pfcefが共振範囲外となるとき)やバッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo未満のときには、要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとを用いて燃料電池30の目標出力Pfc*を設定し(ステップS140)、効率重視フラグFに値1を設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。即ち、燃料電池30の目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnvに移行させると、その後は、要求出力Pr*(効率目標出力Pfcef)が変化するかバッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo未満に至ったときに燃料電池30の目標出力Pfc*をNV目標出力Pfcnvから効率目標出力Pfcefに移行させるのである。
以上説明した実施例の燃料電池車20によれば、基本的には、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲外のときや、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内でもその状態が所定時間T1に亘って継続していないときには、要求トルクTr*に基づく要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとに基づく目標出力Pfc*(効率目標出力Pfcef)が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御すると共に要求トルクTr*がモータ44から駆動軸42に出力されるようモータ44を駆動制御し、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続しているときには、要求出力Pr*とNVFC出力動作ラインとに基づく目標出力Pfc*(NV目標出力Pfcnv)が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御すると共に要求トルクTr*がモータ44から駆動軸42に出力されるようモータ44を駆動制御する。これにより、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続しているときに運転者に違和感を与えるのを抑制することができる。また、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内となったときに直ちに目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnvに変更するものに比して、燃料電池30の目標出力Pfc*の増加中や減少中に一時的に(短時間だけ)共振範囲内となるときのように運転者に違和感を与える可能性が低いと考えられるときに、車両のエネルギ効率が低下するのを抑制することができる。即ち、運転者に違和感を与えることの抑制と車両のエネルギ効率の低下の抑制との両立をより図ることができる。
実施例の燃料電池車20では、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続したときに、バッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo以上のときには目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefからそれより低出力側のNV目標出力Pfcnvに変更し、バッテリ32の蓄電割合SOCが閾値Slo未満のときには目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefから変更しないものとしたが、バッテリ32の蓄電割合SOCあ閾値Slo未満のときには、目標出力Pfc*を効率目標出力Pfcefからそれより高出力側のNV目標出力Pfcnv2に変更するものとしてもよい。ここで、NV目標出力Pfcnv2として効率目標出力Pfcefより大きく要求出力Pr*より小さな値を用いる場合には、目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnv2に変更したときにバッテリ32の出力を小さくしてバッテリ32の蓄電割合SOCの低下を緩やかにすることができ、NV目標出力Pfcnv2として要求出力Pr*を用いる場合には、目標出力Pfc*をNV目標出力Pfcnv2に変更したときにバッテリ32から電力が出力されないようにしてバッテリ32の蓄電割合SOCを略保持することができ、NV目標出力Pfcnv2として要求出力Pr*より大きな値を用いる場合には、目標出力Pfc*をNV目標出力Pfcnv2に変更したときにバッテリ32を充電して蓄電割合SOCを増加させることができる。
実施例の燃料電池車20では、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続したときに、目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnvに変更するものとしたが、共振範囲外でも、ある程度の時間が継続したときには、目標出力Pfc*を効率目標出力PfcefからNV目標出力Pfcnvに変更するものとしてもよい。ここで、ある程度の時間は、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲から離れるほど長くなる傾向の時間を用いることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ44が「モータ」に相当し、燃料電池30が「燃料電池」に相当し、循環ポンプ24が「燃料ポンプ」に相当し、エアコンプレッサ26が「酸素ポンプ」に相当し、バッテリ32が「バッテリ」に相当し、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲外のときや、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内でもその状態が所定時間T1に亘って継続していないときには、要求トルクTr*に基づく要求出力Pr*と最適FC出力動作ラインとに基づく目標出力Pfc*(効率目標出力Pfcef)が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御すると共に要求トルクTr*がモータ44から駆動軸42に出力されるようモータ44を駆動制御し、燃料電池30の出力Pfcが共振範囲内の状態が所定時間T1に亘って継続しているときには、要求出力Pr*とNVFC出力動作ラインとに基づく目標出力Pfc*(NV目標出力Pfcnv)が燃料電池30から出力されるよう循環ポンプ24やエアコンプレッサ26を駆動制御すると共に要求トルクTr*がモータ44から駆動軸42に出力されるようモータ44を駆動制御する電子制御ユニット50が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃料電池車の製造産業などに利用可能である。
20 燃料電池車、21 車体、22 高圧水素タンク、24 循環ポンプ、26 エアコンプレッサ、28 加湿器、30 燃料電池、30a 電圧センサ、30b 電流センサ、32 バッテリ、32a 電圧センサ、32b 電流センサ、33 圧力センサ、34,36 DC/DCコンバータ、38 インバータ、40a,40b 駆動輪、41 デファレンシャルギヤ、42 駆動軸、44 モータ、44a 回転位置検出センサ、46 モータケース、48 ブラケット、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ。

Claims (1)

  1. 走行用のモータと、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電して該発電電力を前記モータに供給可能な燃料電池と、前記燃料電池の運転に必要でブラケットを介して車体に取り付けられた燃料ポンプおよび酸素ポンプと、前記モータに電力を供給可能なバッテリと、走行に要求される要求トルクに基づいて車両の要求出力を設定し、該要求出力と車両のエネルギ効率を重視した効率制約とに基づく効率目標出力が前記燃料電池から出力されると共に前記要求トルクが前記モータから出力されるよう前記燃料ポンプおよび前記酸素ポンプと前記モータとを制御する制御手段と、を備える燃料電池車であって、
    前記制御手段は、前記燃料電池の出力が前記燃料ポンプと前記酸素ポンプと前記ブラケットとの共振範囲内となる状態が所定時間に亘って継続したときには、前記効率目標出力から変更した変更目標出力が前記燃料電池から出力されると共に前記要求トルクが前記モータから出力されるよう制御する手段である、
    燃料電池車。
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