JP2014116746A - 撮像装置、歪補正回路及び歪補正方法 - Google Patents

撮像装置、歪補正回路及び歪補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データの歪補正をオンザフライの状態で実行する場合において、歪補正に必要なメモリの面積を削減することができる撮像装置、歪補正回路及び歪補正方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる撮像装置は、記憶部、歪情報記憶部、歪補正処理部及び制御部を備える。歪補正処理部は、記憶部が記憶した、1フレームの画像データの一部に基づいて、前記画像データの歪補正処理を実行する。制御部は、歪情報記憶部が記憶する画像データにおける歪補正領域の位置を示す歪情報に基づいて、画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、記憶部に設けられた前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分のメモリに対して、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータを記憶させる。
【選択図】図3

Description

本発明は撮像装置、歪補正回路及び歪補正方法に関する。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置においては、レンズからの入射光を撮像素子で光電変換し、得られた電気信号からデジタル画像を生成する。そして、撮像装置は、このデジタル画像を記録メディアや内蔵メモリに記憶する。
このとき、撮像されたデジタル画像においては、レンズに起因する歪が生じる。そのため、デジタル画像におけるこのような歪を補正する技術が検討されている。
特許文献1は、撮像カメラが取り込んだ画像信号に関して、その撮像カメラの外部のコントローラが画像の歪を補正する画像歪補正装置を開示している。
特許文献2〜4は、撮像装置において撮像素子で画像を撮影してデジタル画像を生成する段階で、画像データの歪を補正する撮像装置を開示している。換言すれば、特許文献2〜4に開示された撮像装置は、歪補正をいわゆるオンザフライの状態で実行可能な撮像装置である。
特許第3405302号公報 特開2008−236544号公報 特開2005−44098号公報 特開2011−2940号公報
歪補正をオンザフライの状態で実行する撮像装置においては、そのコストの削減や小型化が求められているため、必要な回路の面積を削減することが望ましい。従って、撮像装置においてデジタル画像における歪を補正する歪補正回路においても、その面積を削減することが望ましい。
特許文献1に記載の画像歪補正装置は、撮像カメラで一旦取り込んだ画像信号に関して画像の歪を補正する装置であり、オンザフライの状態で画像の歪補正を実行する装置ではない。
特許文献2〜4に記載の撮像装置は、歪補正をオンザフライの状態で実行可能ではあるものの、歪補正において用いられる画像データをメモリに記憶するときに、全ての画像データがメモリに記憶されてしまう。つまり、メモリは全ての画像データが記憶されるだけの容量を有する必要があるため、必要なメモリの面積が大きくなってしまう。
従って、従来技術では、歪補正をオンザフライの状態で実行する撮像装置において、歪補正に必要なメモリの面積を削減することができないという問題があった。
本発明にかかる撮像装置は、記憶部、歪情報記憶部及び制御部を備える。記憶部は、撮像素子を介して取得した1フレームの画像にかかる画像データの一部を記憶する。歪情報記憶部は、前記画像の歪補正領域を歪情報として記憶する。歪補正処理部は、前記記憶部に記憶された前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正処理を実行する。制御部は、前記歪情報記憶部が記憶する前記歪情報に基づいて、前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを前記画像データの一部として前記記憶部に記憶させる制御をする。ここで記憶部には、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分のメモリが設けられており、制御部は、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータがそれぞれ前記メモリに記憶されるよう制御する。
本発明にかかる歪補正回路は、撮像装置に備えられ、前記撮像装置が撮像した1フレームの画像の歪みを補正する歪補正回路であって、記憶部、歪情報記憶部、歪補正処理部及び制御部を備える。記憶部は、前記画像にかかる画像データの一部を記憶する。歪情報記憶部は、前記画像における歪補正領域を歪情報として記憶する。歪補正部処理は、前記記憶部に記憶された前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正を実行する。制御部は、前記歪情報記憶部が記憶する前記歪情報に基づいて、前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを前記画像データの一部として前記記憶部に記憶させる制御をする。ここで記憶部には、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分のメモリが設けられ、制御部は、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータがそれぞれ前記メモリに記憶されるよう制御する。
本発明にかかる歪補正方法は、撮像装置が撮像した1フレームの画像の歪みを補正する歪補正方法である。この歪補正方法は、前記画像における歪補正領域を歪情報として記憶するステップと、前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分備えられたメモリが、前記画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを、前記画像にかかる画像データの一部として記憶するステップと、記憶した前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正を実行するステップと、を備える。
本発明により、画像データの歪補正をオンザフライの状態で実行する場合において、歪補正に必要なメモリの面積を削減することができる撮像装置、歪補正回路及び歪補正方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる画像の歪の例を説明するための説明図である。 実施の形態1にかかる撮像装置の構成例を示したブロック図である。 実施の形態1にかかる歪補正部の構成例を示したブロック図である。 実施の形態1にかかる制御信号の例を示した説明図である。 実施の形態1にかかる歪補正領域の例を示した説明図である。 実施の形態1にかかる歪補正領域とそのアドレスの例を示した説明図である。 実施の形態1にかかるラインメモリに書き込まれた歪補正領域にかかるデータの例を示した説明図である。 実施の形態1にかかる、歪補正エンジンに読み込まれる画素と歪補正により生成される画素の例を示した説明図である。 実施の形態1にかかる、新たなビデオカウンタ及び歪情報テーブルをさらに備えた歪補正部の構成例を示したブロック図である。 実施の形態1にかかる、歪補正エンジンに読み込まれるデータとラインメモリに書き込まれたデータの関係例を示した説明図である。 実施の形態1にかかる歪補正部の処理例を示したフローチャートである。 実施の形態2にかかる歪補正領域の例を示した説明図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で、同一の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、画像の歪みの例を説明するための説明図である。図1(1)は、画像がいわゆる樽型に歪んだことを示した画像の図であり、図1(2)は、画像がいわゆる糸巻型に歪んだことを示した画像の図である。図1(1)においてフレーム100aは、撮像素子によって取得された歪補正前の画像のフレームを示し、枠100bは、撮像された画像の歪みの大きさを示している。ここで、歪補正のために必要な画像データ(画素のデータ)は、枠100b内の領域に含まれる画素データであり、フレーム100a内全体の画像データは必要ではない。
図1(2)においてフレーム200aは、撮像素子によって取得された歪補正前の画像のフレームを示し、枠200bは、撮像された画像の歪みの大きさを示している。この場合も、図1(1)と同様、歪補正のために必要な画像データは、枠200b内の領域に含まれる画素データであり、フレーム200a内全体の画像データは必要ではない。
以下の説明では、図1(1)に示した樽型の歪みが生じた画像において、その歪みを補正する撮像装置について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる撮像装置の構成例を示したブロック図である。実施の形態1にかかる撮像装置1は、光学系11、撮像素子12、プリプロセス部13、B2Y部14、リサイズ部15、歪補正部16、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)コントローラ17、SDRAM18、ビデオコーデック部19及びメモリカード20を備える。撮像装置1は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の、撮像素子で撮影した画像又は動画をデジタルデータとして記録する撮像装置である。
光学系11は、レンズや反射鏡を有しており、入射された光を撮像素子12に導く働きをする。換言すれば、光学系101は、撮像素子12の撮像面に光学像を結像する。
撮像素子12は、光学系11により導かれた光を電気信号に変換する(光電変換を実行する)役割をする。そして、撮像素子12は、内蔵するアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)によって、電気信号に対するA/D変換を実行する。その結果、ベイヤパターンのRAWデータ(1フレームの画像データ)が得られる。撮像素子12は、例えばCCD(Charge Coupled Device Image Sensor)イメージセンサであってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであってもよい。
プリプロセス部13は、撮像素子12から出力されたベイヤパターンのRAWデータに対するプリプロセスを実行する。例えば、プリプロセス部13は、RAWデータに対するシェーディング補正、欠陥補正、ノイズ除去等といったアナログ信号処理を実行する。
B2Y部14は、プリプロセス部13によりプリプロセスがなされたRAWデータを、輝度信号(Y)及び色差(Cb、Cr)で表される1フレームのYCbCr画像に変換する。このYCbCr画像は、光学系101に起因して生じた歪みを伴う画像である。
リサイズ部15は、B2Y部14によって得られたYCbCr画像のサイズを変換して、1フレームの画像データを歪補正部16に出力する。
歪補正部16(歪補正回路)は、リサイズ部15から出力された1フレームの画像データのうちの一部の範囲のデータ(すなわち画素値)を、歪補正部16内部のラインメモリに順次記憶させる。そして、歪補正部16は、ラインメモリに記憶されたデータを用いて、歪補正された画像を生成する。この詳細については、後に詳述する。なお、歪補正部16は、例えば1つのチップとして撮像装置1に搭載されている。
SDRAMコントローラ17は、SDRAM18への書き込み及びSDRAM18からの読み込みを制御する。例えば、SDRAMコントローラ17は、歪補正部16により出力される歪補正画像の画素値のSDRAM18への書き込みを制御する。さらに、SDRAMコントローラ17は、歪補正画像の画素値のビデオコーデック部19への読み込みを制御する。
SDRAM18は、撮像装置1内で、一時的に保存すべき画像を記憶する。例えばSDRAM18は、歪補正部16から出力された、歪補正処理を実行することにより得られた歪補正画像を記憶する。
ビデオコーデック部19は、SDRAM18に記憶される歪補正画像に対して、MPEG(Moving Picture Experts Group;例えばMPEG2、MPEG4、H.246等)等の圧縮符号化を実行する。そして、ビデオコーデック部19は、例えば、圧縮符号化後の画像をメモリカード20に出力する。なお、撮像装置1が映像や動画像ではなく静止画像を撮像する場合には、ビデオコーデック部19は、例えば、歪補正画像をJPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)等により圧縮符号化する。
メモリカード20は、ビデオコーデック部19により圧縮符号化された画像を記憶する。メモリカード20は、例えばフラッシュメモリやメモリースティックである。
図3は、歪補正部16の構成例を示したブロック図である。以下、歪補正部16の構成について詳述する。
歪補正部16は、ラインメモリ21、ビデオカウンタ22、歪情報テーブル23、アドレス変換部24及び歪補正エンジン25を備える。
ラインメモリ21は、入力される画像データの一部を記憶する。具体的には、ラインメモリ21は画像の1ブロックラインのうち、画像の歪補正領域の部分のみにかかるデータを、アドレス変換部24の制御に基づいて記憶する。ブロックラインは、ラインメモリ21が画像データを読み込むときの1単位であり、画素の複数のラインが含まれた画像データの列(ブロック)をいう。画像データは、複数列のブロックラインに分割される。また、歪補正領域とは、歪補正画像を生成するために必要なデータを含む画像内の領域である。例えば、図1(1)における歪補正領域は枠100b内の領域であり、図1(2)における歪補正領域は枠200b内の領域である。
実施の形態1では、1ブロックラインにおいて画素が4ライン分含まれており、ラインメモリ21はライン数に対応して4個設けられている。ラインメモリ21−1〜21−4には、それぞれ1ブロックライン中の各ラインにおける歪補正領域の部分にかかるデータが書き込まれ、記憶される。なお、ラインメモリ21−1〜21−4には、歪補正部16に画像データのブロックラインが読み込まれる順にデータが記憶される。以上から、ラインメモリ21−1〜21−4全体は、画像データの一部を記憶する記憶部として機能する。
なお、ラインメモリ21は、最低でも歪補正部16のカーネル個数分が設けられている必要がある。ラインメモリ21は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)である。
ビデオカウンタ22(入力データ判定部)は、入力される制御信号に基づいて、画像データの読み込み状況を監視する。例えば、ビデオカウンタ22は、DMA(Direct Memory Access)による制御信号によって、画像データのうちで、ラインメモリ21に現在読み込まれているデータの行及び列の情報(以下、読み込み情報という)を取得する。この制御信号は、例えば画像データにおけるVSYNC(Vertical Synchronizing signal)及びHSYNC(Horizontal Synchronizing signal)である。
図4は、制御信号の例であるVSYNCとHSYNCを示した説明図である。図4(1)は、VSYNCの例であり、時刻t1と、その後の時刻t2とに、それぞれパルス信号がビデオカウンタ22に入力されることを示している。図4(2)は、HSYNCの例であり、時刻t1及び時刻t2、そしてその間にパルス信号がビデオカウンタ22に入力されることを示している。
図4(1)のVSYNCにおける時刻t1のパルス信号は、1フレームの画像データの入力が開始されたことを示すパルス信号であり、時刻t2のパルス信号は、1フレームの画像データの入力が終了したことを示すパルス信号である。ビデオカウンタ22は、このパルス信号に基づいて、1フレームの画像データの入力の開始及び終了を認識する。
図4(2)のHSYNCにおける時刻t1のパルス信号は、1フレームの画像データのうち、1つのブロックラインの入力が開始されたことを示すパルス信号である。時系列でその次にあるパルス信号は、そのブロックラインの入力が終了したとともに、次のブロックラインの入力が開始されたことを示すパルス信号である。以下、同様に、1つのブロックラインの入力が終了し、次のブロックラインの入力が開始されるとともに、図4(2)のHSYNCにおいてパルス信号が生ずる。そして、最後に時刻t2において、1フレームの画像データのうち、最後のブロックラインの入力が終了したことを示すパルス信号が生ずる。ビデオカウンタ22は、以上の制御信号から、ラインメモリ21に画像のどのブロックラインにかかるデータが入力されているかを認識する。
そして、ビデオカウンタ22は、読み込み情報(入力情報)を歪情報テーブル23とアドレス変換部24に出力する。
歪情報テーブル23(歪情報記憶部)は、対象となる画像データ(即ち、歪みを伴う画像における画像データ)における歪補正領域の位置を示す情報を、歪情報としてテーブルに記憶する。上述の通り、この歪補正領域は、歪みなしの画像である歪補正画像を生成するのに用いられるデータである。歪情報テーブル23は、ビデオカウンタ22から入力された読み込み情報に基づいて、ラインメモリ21に現在入力されているデータの行及び列を認識する。歪情報テーブル23は、このブロックラインにおける歪補正領域の位置を示す歪情報(即ち、歪補正領域の画像における画像アドレス情報)を、アドレス変換部24に対して出力する。なお、画像アドレスとは、少なくともデータの画像における列を特定する、データの画像内における位置情報である。
なお、光学系11を通してどのように対象画像が歪むか、即ち歪補正画像のどのデータが歪補正領域に含まれるかは、光学系11の特性及び焦点距離によって決まる。よって、撮像装置1は、光学系11の種類又は焦点距離に応じた歪情報を、例えばCPU(Central Processing Unit)により設定することにより、歪情報テーブル23に予め記憶させることが可能である。この歪情報が歪情報テーブル23に保持されていることにより、歪補正部16は、歪補正処理を実行することができる。
アドレス変換部24(制御部)は、4個のラインメモリ21−1〜21−4に対応して、アドレス変換部24−1〜24−4の4個設けられている。アドレス変換部24は、ビデオカウンタ22から入力された読み込み情報に基づいて、歪補正部16(ラインメモリ21)に現在入力されているデータの行及び列(すなわち画像における位置)を認識する。それとともに、アドレス変換部24は、歪情報テーブル23から入力された歪情報に基づいて、現在入力されているブロックラインにおける歪補正領域を認識し、その歪補正領域にかかるデータのみを、対応するラインメモリ21が内部に書き込むように制御信号を出力する。例えばアドレス変換部24−1は、ブロックラインの1本のラインにおける歪補正領域にかかるデータが、ラインメモリ21−1に記憶されるよう制御する。アドレス変換部24−2〜24−4も、同様の制御を実行する。
まとめると、アドレス変換部24は、歪情報テーブルが記憶する歪情報に基づいて、画像データのフレームを分割した複数のブロックライン毎に、画像データ中における歪補正領域にかかるデータを、画像データの一部としてラインメモリ21に記憶させる制御をする。さらに、アドレス変換部24は、ラインメモリ21が歪補正領域にかかる画素を記憶するときに、画素のアドレスを画像アドレスからラインメモリ21内部のアドレスに変換して、ラインメモリ21にその変換したアドレスにデータを書き込ませるように制御する。
歪補正エンジン25(歪補正処理部)は、ラインメモリ21に記憶された画像データの一部に基づいて、画像データの歪補正処理を実行する。この詳細については後述する。
以上に説明した歪補正部16が実行する処理の詳細について、例を挙げて説明する。歪補正部16は、上述の通り、樽型の歪みが生じた画像の歪の補正を実行する。
図5は、歪情報テーブル23に記憶された歪補正領域の例を示した説明図である。対象となる画像は、ブロックライン101、102、103、104、・・・105、106、・・・107、108、109、110により分割される。ブロックライン101は画像の上端にあり、ブロックライン102はそのすぐ下に並ぶ。ブロックライン103、104は、ブロックライン102のすぐ下に順に並ぶ。ブロックライン105、106は画像の真ん中にある。ブロックライン107〜110は画像の下端にあり、上からブロックライン107、108、109、110の順に並んでいる。
ここで、各ブロックライン101〜110毎について、歪補正領域a〜jが、画像における歪補正領域として歪情報テーブル23に記憶されている。ここで歪補正領域a〜jは、枠100b内の領域に含まれる画素データ(歪補正のために必要な画像データ)を含んでおり、かつ、ブロックライン101〜110における一部の領域である。従って、ラインメモリ21は、歪補正のために、画像データの全てではなく、歪補正領域a〜jに示された部分にかかるデータを記憶すればよい。フレーム100a内にあるものの、歪補正領域a〜j内にない除外領域121については、ラインメモリ21は記憶する必要はない。
なお、ブロックラインは、ここでは4ラインの幅を有する長方形の形状である。ここで、ブロックラインが枠100b内の領域に含まれる画素データを確実に含むためには、ブロックラインは、ブロックラインの一方の長辺においてその長辺の角と枠100bとが交わるとともに、他方の長辺において長辺上の点と枠100bとが交わるような長辺の長さを最低限有する必要がある。
なお、画像データにおいて、画像のブロックラインにかかるデータがラインメモリに入力される順番は任意である。ただし実施の形態1では、図1(1)に示した画像において、その上端のブロックラインから下端のブロックラインまでのデータが順番にラインメモリ21へ入力される例を説明する。
図6は、歪補正領域とそのアドレスの例を示した説明図である。図6(1)は、図5に示した画像の上端を拡大した図であり、図6(2)は、図6(1)に示されたブロックラインの画像におけるアドレス(以下、画像アドレスとも記載)を示した図である。
図6(1)において、画像の上端には、画像の上から順にブロックライン101〜103が並んでおり、ブロックライン101〜103には歪補正領域a〜cが設定されている。ここで、図6(1)における画像アドレスは、左端が0、右端が1000である。図6(2)に示す通り、歪補正領域aは画像アドレス400〜600にかかるデータ、歪補正領域bは画像アドレス350〜650にかかるデータ、歪補正領域bは画像アドレス300〜700にかかるデータである。歪補正領域a、b、cは、それぞれライン1〜4(図6ではL1〜L4と記載)に分けられる。後に説明する通り、各歪補正領域におけるライン1のデータは、ラインメモリ21−1に記憶される。同様に、各歪補正領域におけるライン2のデータはラインメモリ21−2に、各歪補正領域におけるライン3のデータはラインメモリ21−3に、各歪補正領域におけるライン4のデータはラインメモリ21−4に、それぞれ記憶される。このように、各ブロックラインにおける歪補正領域は画像アドレスにより特定され、歪情報テーブル23はその画像アドレスを記憶している。
このように歪情報テーブル23に歪補正領域の画像アドレスが記憶されている状態で、歪補正部16に画像データが入力されたと仮定する。このとき、ビデオカウンタ22は、上述の通り、画像データが入力されたことを認識し、読み込み情報を歪情報テーブル23及びアドレス変換部24に出力する。
歪情報テーブル23は、現在どのブロックラインがラインメモリに入力されているかを判定し、そのブロックラインにかかる歪補正領域を特定する歪情報をアドレス変換部24に出力する。ここで、画像データがラインメモリ21に入力され始めたとき、ラインメモリ21に入力されるのはブロックライン101なので、歪情報テーブル23は歪補正領域aを特定する歪情報(画像アドレス400〜600を示す情報)をアドレス変換部24−1〜24−4に出力する。
アドレス変換部24−1〜24−4は、取得した歪情報に応じて、ラインメモリ21−1〜21−4に対し、現在入力されているブロックラインにおいて、画像アドレス400〜600のデータのみを記憶するよう制御させる。それとともに、アドレス変換部24−1〜24−4は、画像アドレス400〜600のデータを、メモリのアドレス(以下メモリアドレスとも記載)0〜200のデータとして記憶させるよう、ラインメモリ21−1〜21−4を制御する。このようにして、ラインメモリ21−1〜21−4は、メモリアドレス0〜200のデータを記憶する。なお、ラインメモリ21−1は歪補正領域aにおけるライン1のデータを、ラインメモリ21−2は歪補正領域aにおけるライン2のデータを、ラインメモリ21−3は歪補正領域aにおけるライン3のデータを、ラインメモリ21−4は歪補正領域aにおけるライン4のデータを、それぞれ記憶する。
次に、ラインメモリ21に対して、ブロックライン102のデータが入力され始める。ここで歪情報テーブル23は、歪補正領域bを特定する歪情報(画像アドレス350〜650を示す情報)をアドレス変換部24−1〜24−4に出力する。
アドレス変換部24−1〜24−4は、取得した歪情報に応じて、ラインメモリ21−1〜21−4に対し、画像アドレス350〜650のデータのみを記憶するよう制御させる。それとともに、アドレス変換部24−1〜24−4は、画像アドレス350〜650のデータを、メモリアドレス200〜500のデータとして記憶させるよう、ラインメモリ21−1〜21−4を制御する。ラインメモリ21−1〜21−4は、歪補正領域bのデータを、メモリアドレス200から書き込みを開始する。これは、前回記憶された歪補正領域aのデータの最後のメモリアドレスが200であるためである。このようにして、ラインメモリ21−1〜21−4は、メモリアドレス200〜500のデータを記憶する。なお、ラインメモリ21−1〜21−4は、前回と同様、歪補正領域bにおけるライン1〜4のデータをそれぞれ記憶する。
次に、ラインメモリ21−1〜21−4に対して、ブロックライン103のデータが入力され始める。ここで歪情報テーブル23は、歪補正領域cを特定する歪情報(画像アドレス300〜700を示す情報)をアドレス変換部24−1〜24−4に出力する。
アドレス変換部24−1〜24−4は、取得した歪情報に応じて、ラインメモリ21−1〜21−4に対し、画像アドレス300〜700のデータのみを記憶するよう制御させる。それとともに、アドレス変換部24−1〜24−4は、画像アドレス300〜700のデータを、メモリアドレス500〜900のデータとして記憶させるよう、ラインメモリ21−1〜21−4を制御する。ラインメモリ21−1〜21−4は、歪補正領域cのデータを、メモリアドレス500から書き込みを開始する。これは、前回記憶された歪補正領域bのデータの最後のメモリアドレスが500であるためである。このようにして、ラインメモリ21は、メモリアドレス500〜900のデータを記憶する。なお、ラインメモリ21−1〜21−4は、前回と同様、歪補正領域bにおけるライン1〜4のデータをそれぞれ記憶する。
図7は、以上のようにして各ラインメモリに書き込まれた歪補正領域にかかるデータの例を示した説明図である。図7の通り、ラインメモリ21−1には、歪補正領域a、b、cにおけるライン1のデータが記憶される。同様に、ラインメモリ21−2には各歪補正領域におけるライン2のデータ、ラインメモリ21−3には各歪補正領域におけるライン3のデータ、ラインメモリ21−4には各歪補正領域におけるライン4のデータがそれぞれ記憶される。なお、図7ではライン1〜4をL1〜4と表記し、ラインメモリ21−1〜21−4をLM1〜4と表記している。
ラインメモリ21、ビデオカウンタ22、歪情報テーブル23及びアドレス変換部24は、以上の処理をブロックライン毎に繰り返すことにより、歪補正に用いる画像データの一部をラインメモリ21に記憶させる。
歪補正エンジン25は、ラインメモリ21に歪補正領域a〜hの全部が記憶される前に、ラインメモリ21に記憶された歪補正領域に基づいて、画像の歪補正を実行する。
図8は、歪補正エンジン25に読み込まれるデータとラインメモリ21に書き込まれたデータの関係例を示した説明図である。図8における四角で示した点は、ラインメモリ21に書き込まれた、画像の画素データを示している。図8における丸で示した点は、歪補正エンジン25が歪補正において生成する画素データを示している。歪補正エンジン25は、例えば画素データ112を生成する場合に、画素データ112を囲む4×4の画像の画素データ(画素データ領域118)に基づいて、画素データ112を生成する。つまり、歪補正エンジン25は、画素データ領域118にある画素データをラインメモリ21から取得することによって、画素データ112を生成する。
同様に、歪補正エンジン25は、画素データ113を生成する場合に、画素データ領域119にある画素データをラインメモリ21から取得することによって、画素データ113を生成する。歪補正エンジン25は、画素データ114を生成する場合に、画素データ領域120にある画素データをラインメモリ21から取得することによって、画素データ114を生成する。歪補正エンジン25は、画素データ115〜117を生成する場合にも、同様の処理を実行する。
歪補正エンジン25は、図1における枠100bの右端又は左端に沿って、左右いずれかの方向に歪補正処理を実行することが考えられる。その場合に、ラインメモリ21に書き込まれた順番ではなく、書き込まれた順番と異なる順番で、ラインメモリ21からデータが読み出される。
以上のような場合に、歪補正部16は、ラインメモリ21からの歪補正エンジン25のデータの読み出しのために、ビデオカウンタ22、歪情報テーブル23と同じ機能を有するビデオカウンタ及び歪情報テーブルをさらに有することが望ましい。
図9は、ラインメモリ21からの歪補正エンジン25のデータの読み出しのために、新たなビデオカウンタ26(第2の入力データ判定部)及び歪情報テーブル27(第2の歪情報記憶部)をさらに備えた歪補正部16の構成例を示したブロック図である。ビデオカウンタ26は、歪補正エンジン25における歪補正の実行状況を監視する。具体的には、歪補正エンジン25からの制御信号によって、歪補正エンジン25の歪補正処理の実行状況を認識する。そして、歪補正処理の画素データの生成に必要なラインメモリ21に記憶された画素データ領域の行及び列の情報(生成情報)を歪情報テーブル27に出力する。
歪情報テーブル27は、歪情報テーブル23と同様、対象となる画像データにおける歪補正領域の位置情報を歪情報として記憶する。歪情報テーブル27は、ビデオカウンタ26から入力された生成情報に基づいて、歪補正エンジン25が歪補正を実行するために現在必要とする画素データ領域の行及び列(すなわち画面における位置情報)を認識する。歪情報テーブル27は、この画素データ領域における個々のデータが、それぞれどのブロックラインに属し、どのラインにあり、元の画像データにおいてどのアドレスにあるかを判定する。すなわち、歪情報テーブル27は、それぞれの画素データがどのラインメモリ21に記憶されているかを判定する。そして歪情報テーブル27は、それぞれの画素データについて、その画素データが記憶されているラインメモリ21に対応するアドレス変換部24に対して、歪補正エンジン25が要求する画素データの位置情報(ブロックライン及びアドレス)を通知する。
アドレス変換部24は、その位置情報を受信した場合に、その位置情報で示された画素データが、ラインメモリ21のどのアドレスにあるかを判定する。つまりアドレス変換部24は、取得したデータの位置情報のアドレス(画像アドレス)を、ラインメモリ21の内部のアドレス(メモリアドレス)に変換するアドレス変換を実行する。アドレス変換部24は、その変換されたメモリアドレスに記憶されたデータを出力するように、ラインメモリ21を制御する制御情報を出力する。ラインメモリ21はその制御に応じて、歪補正エンジン25にデータを出力する。これにより、歪補正エンジン25は、歪補正に必要となるデータをラインメモリ21から取得することができる。
例えば、歪補正エンジン25において、ライン1〜4における画像のアドレス100〜103のデータ(ここでは、全て同じブロックラインに属するデータ)が歪補正のために必要となったとする。ここでビデオカウンタ26は、歪補正エンジン25が現在ライン1〜4における画像アドレス100〜103のデータを必要としていることを取得し、この位置情報を歪情報テーブル27に出力する。歪情報テーブル27は、ライン1に対応するラインメモリ21−1のデータ出力を制御するアドレス変換部24−1に対し、歪補正エンジン25が要求する画素データの位置情報として、ブロックライン及び画像アドレス100〜103の情報を通知する。歪情報テーブル27は同様に、アドレス変換部24−2、24−3、24−4に対し、歪補正エンジン25が要求する画素データの位置情報として、ブロックライン及び画像アドレス100〜103の情報を通知する。
アドレス変換部24は、以上の位置情報を受信した場合に、その位置情報で示されたアドレス100〜103の画素データが、ラインメモリ21のどのアドレスにあるかを判定する。例えば、アドレス変換部24−1は、画像アドレス100〜103の画素データが、ラインメモリ21−1のメモリアドレス900〜903にあると判定した場合、アドレス変換部24−1は、ラインメモリ21−1のメモリアドレス900〜903に記憶されたデータを出力するようにラインメモリ21−1を制御する。アドレス変換部24−2〜24−4も、同様の制御を実行する。ここで、歪補正エンジン25において要求されているデータは、全て画像の同じブロックラインに属するデータである。そのため、アドレス変換部24−2〜24−4は、それぞれラインメモリ21−2〜21−4のメモリアドレス900〜903に記憶されたデータを出力するように、ラインメモリ21−2〜21−4を制御する。ラインメモリ21−1〜21−4は以上の制御に応じて、歪補正エンジン25にデータを出力する。これにより、歪補正エンジン25は、歪補正に必要となるデータをラインメモリ21から取得することができる。
歪補正エンジン25は、歪補正を実行するときに、前述のブロックラインにまたがる画素データを必要とする(すなわち、異なるブロックラインに属するデータを必要とする)場合がある。このような場合でも、上述の処理により、アドレス変換部24は、対応するデータをラインメモリ21に出力させるように制御することができる。
以上の処理の例について説明する。図10は、歪補正エンジンに読み込まれるデータとラインメモリに書き込まれたデータの関係例を示した説明図である。図10(1)は、歪補正の対象とする画像における歪補正領域を抜き出した説明図であり、図10(2)は、図10(1)で示した歪補正領域をラインメモリに記憶させた状態を示した説明図である。
ラインメモリ21−1〜21−4(図10ではLM1〜4と表記)には、歪補正領域d、eのライン1〜4(図10ではL1〜4と表記)のデータが記憶されている。ここで歪補正エンジン25は、歪補正領域dのライン2〜4及び歪補正領域eのライン1における画像アドレス200〜203のデータが歪補正のために必要となったと仮定する。ここでビデオカウンタ26は、歪補正エンジン25が現在必要としているデータの情報を取得し、この情報を歪情報テーブル27に出力する。
歪情報テーブル27は、ライン1に対応するラインメモリ21−1のデータ出力を制御するアドレス変換部24−1に対し、歪補正エンジン25が要求する画素データの位置情報として、ブロックライン及び画像アドレス200〜203の情報を通知する。歪情報テーブル27は同様に、アドレス変換部24−2、24−3、24−4に対し、歪補正エンジン25が要求する画素データの位置情報として、ブロックライン及び画像アドレス200〜203の情報を通知する。
アドレス変換部24は、以上の位置情報を受信した場合に、その位置情報で示されたアドレス200〜203の画素データが、ラインメモリ21のどのアドレスにあるかを判定する。例えば、アドレス変換部24−1は、画像アドレス200〜203の画素データが、ラインメモリ21−1のメモリアドレス700〜703にあると判定した場合、アドレス変換部24−1は、ラインメモリ21−1のメモリアドレス700〜703に記憶されたデータを出力するようにラインメモリ21−1を制御する。アドレス変換部24−2は、画像アドレス200〜203の画素データが、ラインメモリ21−2のメモリアドレス400〜403にあると判定した場合、アドレス変換部24−2は、ラインメモリ21−2のメモリアドレス400〜403に記憶されたデータを出力するようにラインメモリ21−2を制御する。
アドレス変換部24−3、24−4も、アドレス変換部24−2と同様の制御を実行する。ここで、歪補正エンジン25において要求されているラインメモリ21−2〜21−4に属するデータは、全て画像の同じブロックラインに属するデータである。そのため、アドレス変換部24−3、24−4は、それぞれラインメモリ21−3、21−4のメモリアドレス400〜403に記憶されたデータを出力するように、ラインメモリ21−3、21−4を制御する。ラインメモリ21−3、21−4は以上の制御に応じて、歪補正エンジン25にデータを出力する。これにより、歪補正エンジン25は、歪補正に必要となるデータをラインメモリ21から取得することができる。図10(1)、(2)においては、以上のようにして歪補正エンジン25が取得したデータが示されている。
図11は、歪補正部16の処理例を示したフローチャートである。以上に説明した歪補正部16の処理(撮像装置が撮像した1フレームの画像の歪みを補正する歪補正処理)について、図11を用いて概略的に説明する。フローチャートで示した処理の詳細については前述の通りである。
歪補正部16の歪情報テーブル23は、撮像素子12が撮像した画像における歪補正領域を、予め歪情報として記憶する(ステップS1)。
次に、画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、ブロックラインに含まれる画素のライン数分備えられたラインメモリ21が、画像データ中における歪補正領域にかかるデータを、画像にかかる画像データの一部として記憶する(ステップS2)。
最後に、ラインメモリ21が記憶した画像データの一部に基づいて、歪補正エンジン25が、画像の歪補正を実行する(ステップS3)。
以上により、実施の形態1にかかる撮像装置1は、撮像素子が撮像した画像の歪補正を画像データ生成のときに実行する(オンザフライに実行する)とともに、その歪補正に使用するメモリの容量を削減することができる。
さらに、備えられているラインメモリは、4つにまとまった状態で、撮像装置1に設けられている。そのため、同じ容量のメモリをさらに細かく分割した状態で撮像装置1に設けるのに比較すると、メモリの面積効率が向上する。すなわち、少ない面積で、同じ容量のメモリを構成することができる。以上の効果により、発明者は、歪補正部16におけるラインメモリ21の面積を従来の半分程度に削減できることを見出した。これにより、撮像装置1の回路の大幅なコスト削減や、撮像装置1の小型化に寄与することができる。
ラインメモリ21が設けられている個数は、4個に限らず、5個、6個、・・・でもよい。しかし、上述の理由により、ラインメモリ21の個数を削減して、ブロックラインに含まれるライン数だけ撮像装置1に設けるようにすることによって、撮像装置1のコスト削減等の効果をより良く得ることができる。
アドレス変換部24は、複数のブロックラインにおいて同一のラインにある歪補正領域にかかるデータが、同一のラインメモリ21に記憶されるように制御する。この構成は撮像装置1において必須ではないものの、歪補正エンジン25が歪補正処理を実行するときに、ラインメモリ21からデータを取得する処理を早くすることができるという効果を奏する。
歪補正領域にかかるデータが、ラインに関係なくばらばらのラインメモリ21に記憶された場合には、上述の画素データ領域のデータを記憶するラインメモリが3個以下になってしまう(すなわちデータを記憶しないラインメモリが生じてしまう)ことがありえる。例えば、異なるライン上にあるライン1とライン3を、同じラインメモリ21−2に記憶されてしまうことが考えられる。そのような場合に、歪補正エンジン25が歪補正処理を実行するとき、同じラインメモリから2ライン分のデータが出力されるのを歪補正エンジン25は待たなくてはならない。従って、歪補正処理に遅れが生ずる。しかし、複数のブロックラインにおいて同一のラインにある歪補正領域にかかるデータが、同一のラインメモリ21に記憶される(つまり画素データ領域にあるデータが、全てのラインメモリに均等に記憶されている)場合には、歪補正エンジン25は遅れなく歪補正処理を実行することができる。なお、ラインメモリ21−1に記憶されるデータのラインは、上述ではライン1としたが、ライン2、3、4など他のラインでもよい。これはラインメモリ21−2〜21−4でも同様である。
歪補正部16は、読み込み情報を出力するビデオカウンタ22、その読み込み情報に基づいてアドレス変換部24に歪補正領域の位置情報を歪情報として通知する歪情報テーブル23、その位置情報に基づいて歪補正領域にかかるデータがラインメモリに記憶されるよう制御するアドレス変換部24を備える。これにより、歪補正処理の実行を簡易な構成で実現することができる。
アドレス変換部24は、歪補正領域にかかるデータをラインメモリ21に記憶させるよう制御するときに、歪補正領域にかかるデータの画像におけるアドレスを、ラインメモリ21内部のアドレスに変換してラインメモリ21に記憶させる。これにより、ラインメモリ21へのデータの書き込みを簡易な方法で実現することができる。
撮像装置1は、歪補正エンジン25が歪補正処理において必要なデータを認識するビデオカウンタ26、その必要なデータの画像アドレス情報をアドレス変換部24に出力する歪情報テーブル27、その必要なデータの画像アドレス情報に基づいて、対応するラインメモリ21のアドレスから必要なデータを取得するアドレス変換部24を備える。これにより、簡易な構成で、歪補正エンジン25が歪補正処理において必要なデータを取得することができる。
実施の形態2
実施の形態1では、図1(1)に示した樽型の歪みが生じた画像において、その歪みを補正する方法について説明した。しかし、図1(2)に示した糸巻型の歪みが生じた画像においても、同様に画像の歪みを補正することができる。
画像の歪みを補正する撮像装置の構成は、図2、図3に示した通りであり、説明を省略する。
図12は、実施の形態2において、歪情報テーブル23に記憶される歪補正領域の例を示した説明図である。図12の画像において、フレーム200aは、ブロックライン201〜208によって分割される。ブロックライン201〜208には、それぞれ歪補正領域k〜rが設定されており、歪情報テーブル23はこの歪補正領域を記憶している。ブロックライン、歪補正領域についての説明は、実施の形態1と同様であるため省略する。
歪補正領域iは、画面の左端と右端に分離した構成になっている。そのため、図10におけるアドレスを、左端が0、右端が1000とすると、歪補正領域kは、例えば画像アドレス0〜100及び900〜1000にかかるデータとなる。歪補正領域lは、例えば画像アドレス20〜300及び700〜980にかかるデータであり、歪補正領域mは、例えば画像アドレス50〜950にかかるデータとなる。歪補正領域がこのような形状であっても、実施の形態1と同様にして、歪補正部16は歪補正を実行することができる。これにより、実施の形態2にかかる撮像装置は、実施の形態1に記載した効果と同じ効果を奏することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、図2に示した撮像装置1の構成において、画像の撮像に必要な構成要素を適宜追加してもよいし、不要な構成要素を適宜削除してもよい。実施の形態1において、歪補正エンジン25は、ラインメモリ21に歪補正領域a〜jの全部が記憶された後に、ラインメモリ21に記憶された歪補正領域に基づいて、画像の歪補正を実行してもよい。
実施の形態1に示した処理は、制御方法の1つとして、撮像装置に実行させることができる。例えば、実施の形態1に示した処理のフローを、制御プログラムとして撮像装置に実行させてもよい。ここでプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例えばハードディスクドライブ等の磁気記録媒体、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、フラッシュROMやRAM(Random Access Memory)などのメモリである。
1 撮像装置
11 光学系
12 撮像素子
13 プリプロセス部
14 B2Y部
15 リサイズ部
16 歪補正部
17 SDRAMコントローラ
18 SDRAM
19 ビデオコーデック部
20 メモリカード
21 ラインメモリ
22、26 ビデオカウンタ
23、27 歪情報テーブル
24 アドレス変換部
25 歪補正エンジン

Claims (7)

  1. 撮像素子を介して取得した1フレームの画像にかかる画像データの一部を記憶する記憶部と、
    前記画像の歪補正領域の位置を示す情報を歪情報として記憶する第1の歪情報記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正処理を実行する歪補正処理部と、
    前記第1の歪情報記憶部が記憶する前記歪情報に基づいて、前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを前記画像データの一部として前記記憶部に記憶させる制御をする制御部と、を備え、
    前記記憶部には、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分のメモリが設けられ、前記制御部は、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータがそれぞれ前記メモリに記憶されるよう制御する、
    撮像装置。
  2. 前記制御部は、複数のブロックラインにおいて同一のラインにある前記歪補正領域にかかるデータが、同一の前記メモリに記憶されるように制御する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、前記記憶部に前記画像のどのブロックラインにかかるデータが入力されているかを判定して、前記記憶部に入力されているブロックラインにかかるデータの情報を入力情報として前記第1の歪情報記憶部に出力する第1の入力データ判定部をさらに備え、
    前記第1の歪情報記憶部は、前記入力情報に基づいて、前記記憶部に入力されているブロックラインの前記歪補正領域にかかるデータについて、その前記画像におけるアドレス情報を前記歪情報として前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記第1の歪情報記憶部が出力した前記歪情報に基づいて、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータがそれぞれ前記メモリに記憶されるよう制御する、
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記歪補正領域にかかるデータを前記メモリに記憶させるよう制御するときに、前記歪補正領域にかかるデータの前記画像におけるアドレスを前記メモリ内部のアドレスに変換して、前記メモリのその変換したアドレスにデータを記憶させる、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置は、
    前記歪補正処理部の歪補正処理の実行状況を認識して、前記歪補正処理部が歪補正処理において必要とする前記記憶部に記憶されたデータの情報を出力する第2の入力データ判定部と、
    前記データの情報に基づいて、前記歪補正処理において必要とするデータの前記画像におけるアドレス情報を前記制御部に出力する第2の歪情報記憶部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の歪情報記憶部が出力した前記アドレス情報に基づいて、前記歪補正処理において必要とするデータの前記画像におけるアドレスを、前記メモリ内部のアドレスに変換して、前記メモリのその変換されたアドレスに記憶されたデータを前記記憶部から出力させるように前記記憶部を制御する、
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置に備えられ、前記撮像装置が撮影した1フレームの画像の歪みを補正する歪補正回路であって、
    前記画像にかかる画像データの一部を記憶する記憶部と、
    前記画像における歪補正領域の位置を示す情報を歪情報として記憶する歪情報記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正処理を実行する歪補正処理部と、
    前記歪情報記憶部が記憶する前記歪情報に基づいて、前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを前記画像データの一部として前記記憶部に記憶させる制御をする制御部と、を備え、
    前記記憶部には、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分のメモリが設けられ、前記制御部は、前記ブロックラインの各ラインにおける前記歪補正領域にかかるデータがそれぞれ前記メモリに記憶されるよう制御する、
    歪補正回路。
  7. 撮像装置が撮影した1フレームの画像の歪みを補正する歪補正方法であって、
    前記画像における歪補正領域の位置を示す情報を歪情報として記憶するステップと、
    前記画像のフレームを分割した複数のブロックライン毎に、前記ブロックラインに含まれる画素のライン数分備えられたメモリが、画像データ中における前記歪補正領域にかかるデータを、前記画像データの一部として記憶するステップと、
    記憶した前記画像データの一部に基づいて、前記画像の歪補正処理を実行するステップと、
    を備える歪補正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7429515B2 (ja) 2019-03-29 2024-02-08 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 画像処理装置、ヘッドマウントディスプレイ、および画像表示方法

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