JP2014114984A - 電気採暖具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一年を通じて快適なマットとして使用することが可能な、安全で使い勝手のよい電気採暖具を提供することを目的とする。
【解決手段】ヒータ130を内蔵した本体100と、本体の上面を覆うことが可能なカバー200と、本体100にコネクタを介して着脱自在なコントローラ300とを含み、本体100の周縁近傍にコネクタのコネクタ受部306を配置し、カバー200が本体100の上面に積層された状態において、コネクタ受部306はカバー200で隠蔽され、コネクタのコネクタプラグ302の接続ができない構成ととすることにより、気温の高い時期での使用時に、不用意な通電により、使用者が低温火傷等の損傷を受けることがなく、また不要な通電による無駄な電力消費を防止することができ、一年を通じて快適なマットとして使用することが可能な、安全で使い勝手のよい電気採暖具を提供することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、複数のシーズンで快適な使用が可能な電気採暖具に関するものである。
従来、使用者が着座姿勢と横臥姿勢の両方の姿勢で使用するマットタイプの電気採暖具は、アクリル素材等で形成してヒータを内蔵した略矩形のマット本体と、綿素材等で形成した略矩形のマットカバーとを積層した構成となっている。マット本体とマットカバーの一方の短辺は結合されて結合部が形成されるとともに両長辺にファスナ設置し、マット本体とマットカバーの3辺を係合可能な構成となっている。マット本体の周縁近傍にコネクタが設置されており、結合部を介してコントローラが接続されており、電源を供給する構成となっている。マット本体とマットカバーの間に使用者が身体を挿入して着座姿勢および横臥姿勢で使用するとともに、マットカバーの上面に着座して使用することができる保温マットである(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3177551号公報
しかしながら、前記従来の電気採暖具は、使用者が着座姿勢および横臥姿勢の二つの姿勢で使用することが可能な構成であるが、これらの使用形態は全て暖房機能を想定した構成であり、基本的にマットカバーはマット本体の上面に積層した状態で使用するものである。冬季以外の気温の高い時期に、このような電気採暖具をマットとして使用した場合、使用者は暑苦しさやベトツキ等の不快を感じるものであるため、基本的には冬季以外は使用せずに収納しておくのが一般的であり、短期間にのみの使用に限られるものである。
また、暖房機能を使用しない冬季以外にマットとして使用した場合でも、コントローラが常時接続された状態であり、不用意に通電した場合、無駄な電力が消費されるとともに、特に高温時には、マット本体とマットカバーの間の温度が上昇しやすく、使用者が低温火傷等の損傷を受けることが推察され、安全性の面で懸念されるものであり、使用期間の限定と安全性という面においては未だ不十分な面があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冬季以外の気温の高い期間においても、使用者が着座姿勢および横臥姿勢で快適なマットとして使用可能とするとともに、夏季の使用時には通電ができない構成とすることにより安全性を確保するものであり、使用範囲の拡大と安全性の向上を図ることにより、使い勝手の良い電気採暖具を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決すために、本願発明の電気採暖具は、ヒータを内蔵した本体と、本体の上面の略全面を覆うことが可能なカバーと、本体にコネクタを介して着脱自在に設けられ、ヒータへの通電を制御するコントローラとを含み、本体とカバーは、それぞれの周縁の一部が結合された結合部を備え、カバーは、結合部を介して本体の上面と下面に反転して積層可能な構成とし、結合部を形成する本体の周縁近傍に、コネクタのコネクタ受部を配置し、カバーが本体の上面に積層された状態において、コネクタ受部はカバーで隠蔽され、コネクタのコネクタプラグの接続ができないことを特徴とするものである。
これにより、夏季等の気温の高い時期での使用形態である、カバーを本体の上面に積層された使用状態では、コネクタ受部はカバーで覆われるためコネクタプラグを接続できない構成となり、誤ってヒータに通電することがなく、使用者が低温火傷等の損傷を受けることを防止することができるとともに、不要な通電による無駄な電力消費を防止することができることにより、一年を通じて快適なマットとして使用することが可能な、安全で使い勝手のよい電気採暖具を提供することができる。
本発明の電気採暖具は、一年を通じて快適なマットとして使用することが可能な、安全で使い勝手のよい電気採暖具を提供することができる。
本発明の実施の形態1における電気採暖具のホット状態における使用形態を示す斜視図 本発明の実施の形態1における電気採暖具のクール状態における使用形態を示す斜視図 本発明の実施の形態1における電気採暖具の広げた状態を示す斜視図 図1に示すAA断面図 本発明の実施の形態1におけるヒータ線の模式図 図1に示すBB断面図 図2に示すDD断面図 図1に示すCC断面図
第1の発明は、ヒータを内蔵した本体と、前記本体の上面の略全面を覆うことが可能なカバーと、前記本体にコネクタを介して着脱自在に設けられ、前記ヒータへの通電を制御するコントローラとを含み、前記本体と前記カバーは、それぞれの周縁の一部が結合された結合部を備え、前記カバーは、前記結合部を介して前記本体の上面と下面に反転して積層可能な構成とし、前記結合部を形成する前記本体の周縁近傍に、前記コネクタのコネクタ受部を配置し、前記カバーが前記本体の上面に積層された状態において、前記コネクタ受部は前記カバーで隠蔽され、前記コネクタのコネクタプラグの接続ができないことを特徴とする電気採暖具である。
これにより、夏季等の気温の高い時期での使用形態である、カバーを本体の上面に積層された使用状態では、コネクタ受部はカバーで覆われるためコネクタプラグを接続できない構成となり、誤ってヒータに通電することがなく、使用者が低温火傷等の損傷を受けることを防止することができるとともに、不要な通電による無駄な電力消費を防止することができ、安全で使い勝手のよい電気採暖具を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記コネクタ受部は、前記本体の周縁に外方に向かって開口するように形成され、前記コネクタプラグは前記本体の周縁の外方より略水平方向に前記コネクタ受部に挿入して接続される構成としたものである。
これにより、コネクタプラグをコネクタ受部に接続して使用する場合は、コネクタ全体がフラットな状態となり、邪魔にならずに使い勝手がよい。また、コネクタプラグを接続したままでカバーを上面に積層しようとした場合は、コネクタプラグおよびコントローラ全体が邪魔になり、カバーを本体の上面に適切に積層させることができないため、誤った使用方法が実施されることを抑制することができ、安全性と使い勝手をより向上することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記カバーを前記本体の上面および下面に積層した状態を保持する保持手段を備えたものである。
これにより、2つの使用形態を安定して維持することができるので、使い勝手をより向上することができる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記カバーは、前記本体の上面に積層された状態において、前記カバーの少なくとも上面は、吸湿速乾性能を備えた素材で形成されたものである。
これにより、夏季等の気温の高い時期においては、カバーの上面に着座および横臥して使用すると、使用者の身体は吸湿速乾機能を備えたカバーと接触するため、サラットとしたクールな感触を得ることができ、電気採暖具を一年を通じて快適なマットとして使用することが可能となり、電気採暖具の使用範囲を拡大することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における電気採暖具の本体を上面に配置して通電状態で使用するホット状態の使用形態を示す斜視図であり、図2は本体の上面をカバーで覆い通電しないで使用するクール状態の使用形態示す斜視図であり、図3はカバーの配置を切り替えるために本体とカバーを広げた状態を示す斜視図であり、図4は図1に示すAA断面図であり、図5は図1に示すBB断面図であり、図6は図2に示すDD断面図である。
<1>電気採暖具の構成
本実施の形態における電気採暖具は、内部にヒータユニットを備え、縦寸法が約180cm、横寸法が約70cmのマット状の本体と、本体の上面を着脱自在に覆う吸湿速乾機能を備えた布製のカバーとを備え、床面に広げて使用者が着座または横臥して使用するマット状の電気採暖具である。電気採暖具は、本体の上面を露出した状態でヒータユニットに通電して暖房器具として使用するホット状態と、本体の上面を吸湿速乾機能を備えたカバーで覆うことにより、汗をかく夏季等の高温時に快適なマットとして使用するクール状態の2つの使用形態に切り替えて使用することができるものである。
図1に示すように、ホット状態で電気採暖具を使用する場合は、略長方形の本体100の下面側にカバー200を敷きこんで積層し、本体100の周縁部に設けたコネクタ受部306にコントローラ300を接続し、ヒータユニット130に通電して使用される。
また、図2に示すように、クール状態で電気採暖具を使用する場合は、本体100の上面をカバー200で覆い、コントローラ300は接続しないで使用される。
図3に示すように、本体100とカバー200とは、カバー200の端部に形成された結合部201を介して結合されており、カバー200を反転することによりホット状態とクルー状態に切り替えることができる。
図4に示すように、本体100は、上面に配設された表面材110と、下面に配設された裏面材120と、表面材110と裏面材120との間に狭持されたヒータユニット130を積層して外周部を縫製加工することにより一体に形成し、外周縁の両長辺の略全長にファスナ150が縫製により取り付けられている。ファスナ150は、全長に亘り摺動自
在なスライダ152を備え、結合部201側の端部にはカバー200側のファスナ240の端部を挿入して接合させる接合具151が配置されている。
本体100の表面材110は、表面が起毛状のポリエステル製の表布111と、ポリエステル製の綿112と、ポリエステル製の不織布113を積層した3層で構成されている。また、裏面材120は、外面となる下面側からポッティング加工を施したアクリル製の裏布121と、ポリエステル製の綿122と、ポリエステル製の不織布123を積層した3層で構成されている。
裏面材120に使用する裏布121は布の表面にアクリル樹脂によりドット状にポッティング加工を施したものであり、布の表面にアクリル樹脂の突起が間隔を設けて形成されており、床面に敷設した場合、突起が滑り止めの機能を発揮する。
ヒータユニット130は毛布131と不織布132との積層体の外周部と中央部の要所を縫製糸で縫製することにより、縫製しない部分に形成されたトンネル状の挿通経路にヒータ線140を挿入することにより、ヒータユニット130の略全面に亘りヒータ線140を蛇行させて配設したものである。
図1に示すように、ヒータ線140の両端部は本体100の結合部201の近傍に設置されたコネクタ受部306に電気的に接続されている。コネクタ受部306はコントローラ300の接続コード301の先端に接続されたコネクタプラグ302が着脱自在に接続される構成となっている。
図5に示すように、ヒータ線140は、中心のガラス繊維141の周囲に発熱線142を螺旋状に巻きつけ、その外周にナイロン樹脂で絶縁層143を形成し、絶縁層143の外周に温度を検知するニッケルを主成分とする温度検知線144を螺旋状に巻きつけ、その外周にPVCの絶縁層145で外被が形成されている。
ヒータ線140は発熱線142の両端部より通電することにより発熱させることができるとともに、温度検知線144は両端部間の抵抗値の変化を検出することにより、ヒータ線140の温度変化を検出することができ、ヒータ線140は加熱機能と温度検知機能の2つの機能を備えている。
図4に示すように、カバー200は、表布210と、芯地220と、裏布230を積層した3層で構成されている。
表布210は特殊ポリエステル素材の繊維を編成したものであり、高い吸湿性と速乾性を備えたものである。特殊ポリエステル繊維は表面に溝を形成することにより、毛細管現象による水の吸収性および移動性を向上するとともに、繊維の表面積を拡大することにより高い速乾性と放熱性を備えたものである。また、表布210は複数の特殊ポリエス繊維を縒り合わせた太い糸で編成されており、表面に適度な凹凸が形成されることによりサラットした感触を備えたものである。
芯地220は、アクリル繊維を編成した厚い布地を使用し、表布210および裏布230より高い硬度を備え、適度な硬さを備えることにより比較的小さい変形がし難く、体にまとわりつきにくい構成となっている。
裏布230は、本体100の裏面材120の裏布121と同様に、外面となる下面側にアクリル樹脂によるポッティング加工を施した布を使用している。
カバー200は、表布210と芯地220と裏布230を積層して外周部を縫製加工することにより一体に形成し、外周縁の両長辺の略全長にわたりファスナ240が縫製により取り付けられている。
本体100に取り付けられたファスナ150と、カバー200に取り付けられたファスナ240は、カバー200の保持手段として機能するものである。本体100のファスナ150とカバー200のファスナ240は相互に接合および分離させることが可能な構成である。本体100のファスナ150とカバー200のファスナ240を接合させる場合は、本体100側の接合具151とスライダ152にカバー200側のファスナ240の端部を挿入し、スライダ152を摺動させることにより接合および分離を自在に行うことができ、本体100とカバー200の両長辺を接合することができ、カバー200を本体100の所定位置に保持することができる。
図6に示すように、カバー200が下側となるホット状態では、コネクタ受部306は本体100の周縁部より外方に向かってに開放された状態となり、コントローラ300のコネクタプラグ302を外方から略水平方向に挿入して接続することができ、この状態でコントローラ300を介して本体100への通電を制御することが可能となり、暖房機能を活用することができる。
一方、図7に示すようにカバー200が上側となるクール状態では、コネクタ受部306は、カバーで覆われるため、コントローラ300のコネクタプラグ302を接続することができず、クール状態では不用意に本体100に通電されることがなく、安全性を確保することができる。
<2>コントローラの構成
コントローラ300は、操作スイッチや制御機能を備えたコントローラ本体310と、コントローラ300と本体100を電気的に接続する接続コード301と、接続コード301の先端に設置されたコネクタプラグ302と、コントローラ本体310に電源を供給する電源コード304と、電源コード304の先端に設置された電源プラグ305で構成されている。コネクタプラグ302は本体に設置されたコネクタ受部306とセットでコネクタを構成している。
コントローラ300の操作機能としては、電気採暖具の電源を「入」、「切」する電源スイッチと面状採暖部の温度を使用者の好みに合わせて設定する温度設定ダイヤルとを一体に構成したロータリ式のダイヤル312がコントローラ本体310のコントローラケース311の上面に設置されている。ダイヤル312は透明な樹脂材料で形成されており、その内部には通電状態を表示する電源ランプが配置されている。
図8に示すように、コントローラ本体310の内部に収容されている制御部は、コントローラケース311の中間部に設置された制御基板320の上面にメイン部品であるマイクロコンピュータ、温度設定と電源の「入」、「切」を行うロータリ式の可変抵抗等の回路部品が配設されている。
特に、電気採暖具の安全機能として重要な温度ヒューズユニット321は制御基板320の上面に配置されている。温度ヒューズユニット321は、温度ヒューズと発熱抵抗が一体に構成されたものである。温度ヒューズユニット321は、主にヒータ線140に異常が発生し、発熱線142と温度検知線144が短絡した場合に発熱抵抗に電流が流れ、発熱抵抗の発熱により温度ヒューズが溶断して電源を遮断するものである。
発熱抵抗はヒータ線140の異常に加え、制御部に異常が発生した場合にも、マイクロ
コンピュータの制御信号により通電され、温度ヒューズを溶断して電源を遮断する。また、温度ヒューズは発熱抵抗の発熱がない場合も、コントローラ本体310内の温度が異常に上昇した場合には溶断しては電源を遮断することにより、安全性を確保する機能を備えたものである。例えば、コントローラ本体310を電気採暖具の本体100の下に潜り込ませた状態で通電された場合や、コントローラ本体310を毛布等で覆った状態で通電された場合等が想定される。
また、制御基板320の下面にはサーミスタ322が設置されている。サーミスタ322はコントローラ本体310の内部の温度上昇を検知するもので、コントローラ本体310の内部の温度が所定以上に上昇することを防止し、コントローラ300の故障の発生を防止するものであり、特に樹脂材料で形成されたコントローラケース311の変形を防止することができる。サーミスタ322は制御基板320の下面に設置されたことにより、コントローラ本体310を、電気採暖具の本体100の上面に放置されて通電された場合等にコントローラケース311が変形すること防止し、安全性を確保する機能を備えている。
温度ヒューズユニット321とサーミスタ322を制御基板320の両面に分けて設置されたことにより、コントローラ本体310内の全範囲の温度上昇により異常を的確に検知して対処することが可能となり、高い安全性を確保することができる。
<3>電気採暖具の動作および作用
電気採暖具を暖房器具としてホット状態で使用する場合は、図1に示すように、カバー200が本体100下側になるように積層し、本体100のファスナ150とカバー200のファスナ240を係合させ、コントローラ300のコネクタプラグ302をコネクタ受部306に接続する。
コントローラ300のダイヤル312を回転することにより電源スイッチが入り、電源ランプが点灯して通電が開始される。ダイヤル312の回転角度を調節することにより温度を設定することができる。
ホット状態で使用した場合は、使用者の身体が接触する最上面は、本体100の表面材110の表布111が配置されており、表面の起毛が体になじみ、柔らかい感触と起毛の間に保持される暖気で快適な暖房効果を得ることができる。
また、最下面にはカバー200の裏布121が配置されており、ポッティング加工で施した突起で滑り止めの機能が発揮され、電気採暖具が不用意に移動して使用者が転倒等の危険な状態に陥ることを抑制することができる。
一方、クール状態で使用する場合は、図2に示すように、カバー200が本体100の上側になるように積層し、本体100のファスナ150とカバー200のファスナ240を接合させる。この状態では、本体100のコネクタ受部306はカバー200で覆われており、コントローラ300は接続できない構成となっている。
カバー200が本体100上側になるクール状態で使用した場合、使用者の身体が接触する最上面は、カバー200の表布210が配置されており、表布210が備えた吸湿速乾性によるサラット感に加え、芯地220は、アクリル繊維を編成した硬さを備えた厚い布地を使用し、比較的小さい変形がしにくい構成となっているため、体にまとわりつかないクールな感触を得ることができる。
また、最下面は本体100の裏面材120の裏布121が配置されており、裏布121
にポッティング加工で施した突起で滑り止めの機能が発揮され、電気採暖具が不用意に移動して使用者が転倒等の危険な状態に陥ることを抑制することができる。
上記のように本実施の形態における電気採暖具は、ヒータを内蔵した本体と吸湿速乾機能を備えたカバーを備えることにより、季節および気温に影響されずに一年中使用することが可能であり、使用範囲が広く、使い勝手の良いものである。また、一年中使用可能となることにより、収納場所の確保が不要となるとともに、収納および取り出しの手間を省くことができる。
また、クール状態で使用する場合は、コネクタ受部306をカバー200で覆い、コントローラ300の接続ができない状態となるため、不要な通電による無駄な電力消費を防止するとともに、不用意な通電により、使用者が低温火傷等の損傷を受けることを防止することができ、安全性と使い勝手を向上することができる。
また、コントローラ本体310の制御基板320の上面に温度ヒューズユニット321と下面にサーミスタ322を配置したことにより、コントローラ本体310の上下いずれの場所において異常昇温した場合に、異常昇温を停止させる機能を備えており高い安全性を確保することができる。
なお、本実施の形態においては、本体100とカバー200は、一辺を縫製により結合し、二辺をファスナ150、240で接合する構成としたが、これに限るものではなく、例えば、本体とカバーは独立した部材として構成し、紐あるいはボタン等で係合させる構成としてもよい。また、カバーを袋状に形成し、本体をカバーの内部に収容する構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、制御基板320の上面に温度ヒューズユニット321配置し、下面にサーミスタ322を配置したが、これに限るものではなく、これとは逆に配置した構成でも良く、温度ヒューズ321とサーミスタ322をそれぞれ制御基板320の反対の面に配置すれば同様の作用効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる電気採暖具は、クール状態の使用時の安全性を向上することが可能となるので、1年間を通じて使用する他の暖房器具等の用途にも適用できる。
100 本体
130 ヒータユニット(ヒータ)
150 ファスナ(保持手段)
200 カバー
240 ファスナ(保持手段)
300 コントローラ
302 コネクタプラグ(コネクタ)
306 コネクタ受部(コネクタ)

Claims (4)

  1. ヒータを内蔵した本体と、
    前記本体の上面の略全面を覆うことが可能なカバーと、
    前記本体にコネクタを介して着脱自在に設けられ、前記ヒータへの通電を制御するコントローラと、を含み、
    前記本体と前記カバーは、それぞれの周縁の一部が結合された結合部を備え、
    前記カバーは、前記結合部を介して前記本体の上面と下面に反転して積層可能な構成とし、
    前記結合部を形成する前記本体の周縁近傍に、前記コネクタのコネクタ受部を配置し、
    前記カバーが前記本体の上面に積層された状態において、前記コネクタ受部は前記カバーで隠蔽され、前記コネクタのコネクタプラグの接続ができないことを特徴とする、
    電気採暖具。
  2. 前記コネクタ受部は、前記本体の周縁に外方に向かって開口するように形成され、前記コネクタプラグは前記本体の周縁の外方より略水平方向に前記コネクタ受部に挿入して接続される構成の、
    請求項1に記載の電気採暖具。
  3. 前記カバーを前記本体の上面および下面に積層した状態を保持する保持手段を備えた、
    請求項1または2に記載の電気採暖具。
  4. 前記カバーは、前記本体の上面に積層された状態において、前記カバーの少なくとも上面は、吸湿速乾性能を備えた素材で形成されていることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気採暖具。
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