JP2014114736A - エアクリーナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアクリーナ1は、エレメント2を通過する吸気の乱れを低減するための整流ガイド20を備え、整流ガイド20はクリーナケース3と一体に形成されるリブ状の部分として設けている。このため、部品点数を増やすことなく、低コストにエレメント2を通過する吸気の流れの乱れを抑制することができ、流量測定装置15の計測精度を向上させることができる。また、この整流ガイド20はクリーナケース3の強度リブとしても機能し、クリーナケース3の強度を向上させることもできる。
【選択図】図1
Description
エア入口及びエア出口の開口方向は、フィルタエレメントの軸線方向と同じであり、
エア入口から流入するエアが、エア通路を経て、フィルタエレメントの筒外部から筒内部へ向かい、エア出口から流出する。
実施例1のエアクリーナ1の構成を、図1及び図2を用いて説明する。
エアクリーナ1は、吸気中の異物を捕捉し吸気をろ過するフィルタエレメント(以下、エレメント2と呼ぶ)と、このエレメント2を内蔵するクリーナケース3とを有している。
クリーナケース3は、樹脂により形成されており、内部にエレメント2を収容する円柱状の空間を形成するケース本体4と、ケース本体4に開口する吸気入口5から上流側に延びる入口管6と、ケース本体4に開口する吸気出口7から下流側に延びる出口管8とから構成されている。
吸気出口7及び吸気入口5は、エレメント2の軸線方向(筒状に延びる方向)上に開口しており、吸気入口5と吸気出口7とが対向するように開口している。すなわち、ケース本体4の軸線方向の両壁面4a、4bに開口している。以降、吸気入口5が開口する壁面4aを入口側壁面4aと呼び、吸気出口7が開口する壁面4bを出口側壁面4bと呼ぶ。
なお、流量測定装置15は、出口管8ではなく、出口管8の下流に接続されるダクト(図示せず)に取り付けられていてもよい。
本実施例のエアクリーナ1は、クリーナケース3と一体に樹脂成形され、ケース本体4の内周面4cからエレメント2の外周面2aに向かって突出するとともに軸線方向に延びるリブ状の整流ガイド20を備える。
図2に示すように、整流ガイド20は周方向に概ね等間隔に複数個形成されている。
整流ガイド20の突出高さhは、吸気入口5に近い側よりも吸気出口7に近い側が高くなっている。本実施例では、整流ガイド20は吸気入口側から吸気出口側に向かって徐々に高さが高くなっており、側面形状は概ね直角三角形になっている。
本実施例によれば、整流ガイド20をクリーナケース3と一体に形成されるリブ状の部分として設けているため、部品点数は増加しない。すなわち、低コストにエレメント2を通過する吸気の流れの乱れを抑制することができ、流量測定装置15の計測精度を向上させることができる。また、この整流ガイド20はクリーナケース3の強度リブとしても機能し、クリーナケース3の強度を向上させることもできる。
この比較例では本実施例と比較して、出口管8に対するケース本体4の拡張比(断面積の拡大比率)が小さくなる。この拡張比が小さいと吸気音低減に悪影響を与えてしまう。
本実施例では、ケース本体4の内径を絞るのではなく、ケース本体4の内部に整流ガイドを設けるものであるため、拡張比を過度に小さくすることがなく、吸気音低減に悪影響を及ぼさない。
整流ガイド20を設けない場合、吸気はエレメント2の吸気出口側に流れやすく、吸気出口側から目詰まりを生じ、吸気出口側で目詰まりを生じてから吸気入口側の領域にも吸気が流れるようになる。このため、目詰まりによって流量測定装置15の計測精度は経時変化する。
実施例2を、実施例1とは異なる点を中心に、図4及び図5を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、複数の整流ガイド20の内少なくとも1つは、軸線方向において、エレメント2よりも吸気入口側に延びている。
ここで、エレメント2よりも吸気入口側に延びていない整流ガイド20を整流ガイド20aと呼び、エレメント2よりも吸気入口側に延びている整流ガイド20を整流ガイド20bと呼ぶ。
図4に示すように整流ガイド20aと整流ガイド20bとは周方向に交互に設けられている。
整流ガイド20bは、吸気出口側の端部は出口側壁面4bに接続しており、吸気入口側の端部は、入口側壁面に接続している。すなわち、整流ガイド20bはケース本体4の軸線方向全体に亘って延びており、吸気入口側の端部がエレメント2の吸気入口側端部よりも吸気入口側に位置している。
このため、整流ガイド20bは、第1ケース3Aに沿う部分は第1ケース3Aと一体形成され、第2ケース3Bに沿う部分は第2ケース3Bと一体形成されている。
また、整流ガイド20がエレメント2よりも吸気入口側に延びているため、整流効果が高く、クリーナケースの強度も高めることができる。
実施例3を、実施例1とは異なる点を中心に、図6を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、整流ガイド20の厚さtは、吸気入口5に近い側よりも吸気出口7に近い側が厚い。例えば、図6に示すように吸気入口側から吸気出口側に向かって徐々に厚くなっている。
実施例4を、実施例1とは異なる点を中心に、図7を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、エレメント2は円錐台の筒状である。すなわち、エレメント2の外径が吸気入口側に向かって縮径した形状を呈している。
本実施例のエレメント2の形状であっても、整流ガイド20を設けることで、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例5を、実施例1とは異なる点を中心に、図8、9を用いて説明する。
なお、実施例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施例では、クリーナケース3は軸線方向に沿って2分割された第1ケース3Cと第2ケース3Dとから構成されている。すなわち、各ケース3C、3Dは半割筒形状を呈しており、開口同士を接続して締結することにより構成されている。
本実施例においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例では、整流ガイド20の突出高さhは、吸気入口5に近い側よりも吸気出口7に近い側が高くなっていたが、この形状に限らず、整流可能な形状であればよい。例えば、実施例1において整流ガイド20の突出高さhが長さ方向に一定であってもよい。
Claims (4)
- 筒状を呈し、筒外部から筒内部へ向かうエアをろ過するフィルタエレメント(2)と、
互いに対向して開口するエア入口(5)及びエア出口(7)を有するとともに、内部に前記フィルタエレメント(2)を収容し、前記フィルタエレメント(2)の外周に前記エア入口(5)から流入するエアが導かれるエア通路(13)を形成するケース(3、4)とを備え、
前記エア入口(5)及び前記エア出口(7)の開口方向は、前記フィルタエレメント(2)の軸線方向と同じであり、
前記エア入口(5)から流入するエアが、前記エア通路(13)を経て、前記フィルタエレメント(2)の筒内部へ向かい、前記エア出口(7)から流出するエアクリーナであって、
前記エア通路(13)から前記フィルタエレメント(2)の筒内部へ向かう流れを整流する整流ガイドを備え、
前記整流ガイドは、前記ケース(3、4)と一体に形成され、前記ケース(3、4)の内周面から前記フィルタエレメント(2)に向かって突出するとともに前記軸線方向に延びるリブ状に設けられていることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1に記載のエアクリーナにおいて、
前記整流ガイド(20)の突出高さは、前記エア入口(5)に近い側よりも前記エア出口(7)に近い側が高いことを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1または2に記載のエアクリーナにおいて、
前記整流ガイド(20)は、周方向に複数個突出しており、
前記複数の整流ガイド(20)の内少なくとも1つは、前記軸線方向において、前記フィルタエレメント(2)よりも前記エア入口側に延びていることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアクリーナにおいて、
前記整流ガイド(20)の周方向厚さは、前記エア入口(5)に近い側よりも前記エア出口(7)に近い側が厚いことを特徴とするエアクリーナ。
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