JP2014113535A - 水回収方法及びfo法用の誘導溶液 - Google Patents

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Abstract

【課題】水回収に必要な消費エネルギーを低減することができ、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができ、DS混合液から容易に水分を回収することができ、水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能な、新規かつ改良された水回収方法及びFO法用の誘導溶液を提供することにある。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、水分を含む処理溶液と、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解し、処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、水分を誘導溶液に流入させるステップを含むことを特徴とする、水回収方法が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、水回収方法及びFO法用の誘導溶液に関する。
FO法(Forward osmosis法、正浸透法)による水回収技術は、RO法(Reverse osmosis法、逆浸透法)による水回収技術と比較して水回収に必要な消費エネルギーを小さくできると考えられている。このため、FO法による水回収技術の開発が近年精力的に進められている。ここで、FO法による水回収は、概略的には、処理溶液(水回収の対象となる溶液)と処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、処理溶液中の水分を誘導溶液に流入させるステップと、水分と誘導溶液とを含むDS混合液から水分を回収するステップとに大別される。誘導溶液は、DS(Draw Solution)とも称される。
また、水回収に必要な消費エネルギーは、例えば、水回収を行う装置(システム)に投入されるエネルギーの総和である。FO法では、RO法と異なり、処理溶液から誘導溶液に水分が自発的に移動するので、処理溶液に圧力を加える必要がない。このため、FO法による水回収技術は、RO法による水回収技術と比較して水回収に必要な消費エネルギーを小さくできる。
FO法による水回収技術の分野では、様々な開発が行われているが、これらの開発は、FO膜の開発と誘導溶液の開発とに大別される。誘導溶液の開発では、1)誘導溶液が高い浸透圧を発現できること、2)DS混合液から簡易に水分を回収すること、が重要な開発テーマとなっている。いずれの開発テーマも、水回収に必要な消費エネルギーを低減することを目的としている。
このような観点から、特許文献1には、二酸化炭素とアンモニアを高濃度で溶解させた溶液を誘導溶液として用いる技術が開示されている。この誘導溶液は高い浸透圧を示す。また、特許文献1に開示された技術は、DS混合液を加熱することで、DS混合液の溶質である二酸化炭素とアンモニアをDS混合液から除去することができるので、DS混合液から水分を容易に回収することができる。
特許文献2には、高分子溶液を誘導溶液として用いる技術が開示されている。特許文献2に開示された技術は、DS混合液に溶解した高分子を限外濾過により回収することで、DS混合液から水分を回収する。この技術は、限外濾過という簡便な処理によって水分を回収するので、水回収に必要な消費エネルギーが小さくなる可能性をひめている。
特許文献3には、曇点を持つ溶液を誘導溶液として用いる技術が開示されている。この誘導溶液は、曇点以上の温度まで加熱された際に、溶質である高分子を析出させるものである。このような高分子は、温度感応性高分子と呼ばれるものである。特許文献3に開示された技術は、DS混合液を加熱することで溶質である温度感応性高分子を析出、凝集させる(すなわち、DS混合液から相分離させる)。そして、特許文献3に開示された技術は、凝集した温度感応性高分子をナノ濾過(NF)により回収することで、DS混合液から水分を回収する。
特開2009−539584号公報 米国特許公開2006−11544号公報 米国特許公開2010−155329号公報
しかし、特許文献1に開示された技術では、誘導溶液から除去した二酸化炭素とアンモニアを再利用する際に、大きなエネルギーを要するという問題があった。すなわち、DS混合液から溶質を除去するのに必要なエネルギーは小さいが、溶質を回収及び再利用するのに必要なエネルギーが大きいので、水回収に必要な消費エネルギーは依然として大きなままであった。さらに、この方法では、回収した水分にアンモニアが残留している可能性があるので、回収した水分が飲用に適さないという問題もあった。
また、特許文献2に開示された技術では、誘導溶液の溶質として高分子を使用するが、高分子を溶質とした誘導溶液は、誘導溶液に要求される重要な特性である高い浸透圧を得にくいという問題があった。すなわち、誘導溶液の浸透圧は溶質のモル濃度に依存することが知られている。一方、高分子は分子量、すなわち1モル当りの質量が大きい。このため、高分子のモル濃度を上げるためには大量の高分子を誘導溶液に溶かしこむ(すなわち、高分子の質量パーセント濃度を高くする)必要があった。
さらに、特許文献2に開示された技術では、誘導溶液に大量の高分子が溶け込んでいるので、DS混合液を限外濾過しただけでは、DS混合液から高分子を完全に除去しえないという問題があった。さらに、限外濾過膜が目詰り(ファウリング)しやすいという問題もあった。このため、特許文献2に開示された技術は、水回収に必要な消費エネルギーを低減するという課題を根本的に解決することはできなかった。
また、特許文献3に開示された技術でも、誘導溶液の溶質として高分子を使用するので、誘導溶液が高い浸透圧を得にくいという問題があった。さらに、高分子が多量にDS混合液に溶け込んでいるので、DS混合液から高分子を析出、凝集させても、依然としてDS混合液には大量の高分子が溶解している。このため、DS混合液の浸透圧は高いままなので、DS混合液をナノ濾過するためには、DS混合液の浸透圧以上の高い圧力をDS混合液に掛ける必要があった。したがって、特許文献3に開示された技術には、水回収に要する消費エネルギーが大きくなるという問題があった。
さらに、DS混合液中の高分子の質量パーセント濃度が大きい場合、ナノ濾過を行った際にファウリング現象が顕著に発生し、このファウリングによってナノ濾過膜(NF膜)の透水能が低下するという問題があった。透水能の低下は、水回収に大きな障害となる。この問題は、高分子が凝集しているか否かとは無関係に生じる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、水回収に必要な消費エネルギーを低減することができ、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができ、DS混合液から容易に水分を回収することができ、水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能な、新規かつ改良された水回収方法及びFO法用の誘導溶液を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、水分を含む処理溶液と、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解し、処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、水分を誘導溶液に流入させるステップを含むことを特徴とする、水回収方法が提供される。
この観点に係る水回収方法は、処理溶液と処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、処理溶液中の水分を誘導溶液に流入させるステップを含む。ここで、誘導溶液には、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解している。
したがって、この観点では、誘導溶液に塩基性の温度感応性高分子が溶解しているので、誘導溶液に大量の酸性ガスを溶解させることができる。これにより、この観点では、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができる。
さらに、この観点では、DS混合液を加熱、濾過するだけでDS混合液から温度感応性高分子及び酸性ガスを除去することができるので、DS混合液から容易に水分を回収することができる。さらに、この観点では、誘導溶液に大量の酸性ガスを溶解させることができるので、温度感応性高分子の質量パーセント濃度を低減することができる。したがって、DS混合液から回収した水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能となる。
さらに、温度感応性高分子は加熱により析出、凝集するので、この観点では、誘導溶液の溶質の回収及び再利用も容易に行うことができる。さらに、溶質としてアンモニアを使用しないので、DS混合液から回収した水分はより安全である。
ここで、温度感応性高分子は、下記の化学式(1)で示される官能基を有していてもよい。
Figure 2014113535
この観点によれば、温度感応性高分子は、化学式(1)で示される官能基を有するので、酸性ガスとの親和性がより高くなる。すなわち、より大量の酸性ガスが誘導溶液に溶解可能となる。
また、温度感応性高分子が下記の化学式(2)で示される高分子であってもよい。
Figure 2014113535
この観点によれば、温度感応性高分子が化学式(2)で示される高分子であるので、より低い加熱温度で凝集可能となる。したがって、水回収に必要な消費エネルギーがより低減される。
また、酸性ガスは二酸化炭素を含んでいてもよい。
この観点によれば、酸性ガスは二酸化炭素を含むので、より大量に誘導溶液に溶解することが可能になり、かつ、DS混合液から回収した水分がより安全になる。
また、水分及び誘導溶液からなるDS混合液を加熱することで、DS混合液中に温度感応性高分子を析出させ、かつ、酸性ガスをDS混合液から除去するステップと、析出した温度感応性高分子をDS混合液から分離するステップと、を含んでいてもよい。
この観点によれば、DS混合液からより容易に温度感応性高分子及び酸性ガスを除去することができ、かつ、高純度の水分を回収することができる。
本発明の他の観点によれば、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解していることを特徴とする、FO法用の誘導溶液が提供される。
FO法による水回収方法にこの観点に係る誘導溶液を用いることで、水回収に必要な消費エネルギーを低減することができ、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができ、DS混合液から容易に水分を回収することができ、水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、水回収に必要な消費エネルギーを低減することができ、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができ、DS混合液から容易に水分を回収することができ、水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本実施形態では、温度感応性高分子の質量パーセント濃度は、水分と温度感応性高分子との総質量に対する質量パーセント濃度を意味するものとする。
(水回収方法の内容)
まず、本実施形態に係る水回収方法について説明する。水回収方法は、3つのステップに大別される。第1のステップは、水分を含む処理溶液と、処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、処理溶液中の水分を誘導溶液に流入させるステップである。ここで、誘導溶液には、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解している。以下、誘導溶液を「DS」とも称する。また、正浸透膜を「FO膜」とも称する。
第2のステップは、水分及びDSからなるDS混合液を加熱することで、DS混合液中に温度感応性高分子を析出させ、かつ、酸性ガスをDS混合液から除去するステップである。第3のステップは、析出した温度感応性高分子をDS混合液から分離するステップである。
(第1のステップ)
まず、第1のステップについて説明する。第1のステップは、上述したように、処理溶液と処理溶液よりも浸透圧が高いDSとをFO膜で仕切ることで、処理溶液中の水分をDSに流入させるステップである。すなわち、第1のステップは、FO法により処理溶液中の水分をDSに流入させる。第1のステップでは、処理溶液とDSとの浸透圧の違いにより、処理溶液中の水分が自然にFO膜を透過し、DSに流入する。これにより、DSに水分が混入したDS混合液が生成される。このように、FO法では、DSに処理溶液の水分を流入させるために、特段のエネルギーを必要としない。
処理溶液は水分を含有しているものであれば、どのようなものであってもよい。処理溶液としては、例えば、自然界(例えば海、河川、湖、沼、池等)から得られる水(例えば海水、ブラキッシュウォータ、河川水等)、工業排水、家庭等から排出される各種排水等が挙げられる。
DSは、塩基性の温度感応性高分子と酸性ガスとを含む。DSは、塩基性の温度感応性高分子を含むので、大量の酸性ガスを溶解することができる。すなわち、本実施形態では、DSに大量の酸性ガスを溶解させることで、DSの浸透圧を高い値に維持しつつ、温度感応性高分子の質量パーセント濃度を低減することができる。
温度感応性高分子は、DS(またはDS混合液)の温度が所定温度以上となった際に、DSから析出し、凝集するという特性を有する。なお、温度感応性高分子が析出した際は、DSまたはDS混合液は透明性を喪失する(例えば、白濁する)。このため、DSまたはDS混合液の光線透過率の低下を測定することで、温度感応性高分子の析出を確認することができる。温度感応性高分子の析出は目視でも確認することができる。
さらに、本実施形態の温度感応性高分子は、塩基性の官能基として、以下の化学式(1)で示される官能基を有する。なお、化学式(1)で示される官能基を有する高分子としては、ポリエチレンイミンが挙げられる。ポリエチレンイミンは、後述する化学式(2)、(3)を生成する際の基材として使用される。
Figure 2014113535
温度感応性高分子は、好ましくは、下記の化学式(2)で示される高分子である。
Figure 2014113535
温度感応性高分子が化学式(2)で示される高分子となる場合、温度感応性高分子は、60℃程度の低温で析出、凝集することができる。したがって、水回収に必要な消費エネルギーがより低くなる。
温度感応性高分子は、より好ましくは、下記の化学式(3)で示される高分子である。
Figure 2014113535
温度感応性高分子が化学式(3)で示される高分子となる場合、温度感応性高分子は、50℃程度の低温で析出、凝集することができる。したがって、水回収に必要な消費エネルギーがより低くなる。
化学式(2)、(3)で示される温度感応性高分子は、基材であるポリエチレンイミンにイソ吉草酸またはブチリック酸無水物を反応させることで得られる。温度感応性高分子が化学式(2)、(3)の構造を有していること、特にn/m比は、公知の構造決定法、例えばNMRによって確認される。n、mはいずれも1以上の整数である。
ポリエチレンイミンの重量平均分子量は、特に制限されないが、600〜70000が好ましい。重量平均分子量がこれらの範囲内の値となる場合に、特に純度の高い(すなわち、温度感応性高分子の残留量が少ない)水分をDS混合液から回収することができるからである。なお、ポリエチレンイミンの重量平均分子量は、公知の測定法、例えばクロマトグラフィー法などにより測定可能である。
なお、ポリエチレンイミンの重量平均分子量が600を下回る場合、温度感応性高分子が凝集しにくい場合があるが、目の細かい半透膜(例えばナノ濾過膜、RO膜等)によりDS混合液から温度感応性高分子を分離することができる。
また、ポリエチレンイミンの重量平均分子量は、70000を超える場合、温度感応性高分子の重量平均分子量も大きくなるので、温度感応性高分子のみで所望の浸透圧を実現する場合、DSの質量パーセント濃度が非常に大きくなる。しかし、本実施形態では、大量の酸性ガスをDSに溶解させるので、温度感応性高分子の質量パーセント濃度を小さくしつつ、DSの浸透圧を高くすることができる。
また、DS中の温度感応性高分子の質量パーセント濃度は、温度感応性高分子の溶解度限界に依存するが、1〜30質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。温度感応性高分子の質量パーセント濃度がこの範囲内の値となる場合に、純度の高い水分をDS混合液から回収することができるからである。
なお、温度感応性高分子の質量パーセント濃度が1質量%よりも小さい場合、温度感応性高分子が凝集しにくい場合があるが、目の細かい半透膜(例えばナノ濾過膜、RO膜等)によりDS混合液から温度感応性高分子を分離することができる。
また、温度感応性高分子の質量パーセント濃度は30質量%よりも大きい場合であっても、浸透圧の一部を酸性ガスが実現するので、温度感応性高分子のみで所望の浸透圧を実現する場合よりも、温度感応性高分子の質量パーセント濃度を低減することができる。ただし、本実施形態では、酸性ガスを大量にDSに溶解させることで温度感応性高分子の質量パーセント濃度を低減しつつ、高い浸透圧を実現するものであるので、温度感応性高分子の質量パーセント濃度はなるべく上述した範囲内の値とすることが好ましい。
また、化学式(2)、(3)で示される高分子は、主に線状高分子であるが、任意の分岐度の分岐状ポリポリエチレンイミンであってもよい。化学式(2)、(3)で示される高分子は、デンドリマーやハイパーブランチポリマーのような構造を有していても良い。
酸性ガスは、具体的には、二酸化炭素である。酸性ガスは、二酸化硫黄や三酸化硫黄であってもよい。酸性ガスは、これらのガスを混合したものであってもよい。本実施形態では、DSに塩基性の温度感応性高分子を溶解させるので、DSに大量の酸性ガスを溶解させることができる。したがって、本実施形態では、酸性ガスのモル濃度を調整することで、DSの浸透圧を調整することができる。
すなわち、DSの浸透圧が所望の値となるように、酸性ガスのモル濃度を調整すればよい。ただし、酸性ガスの溶解度の上限値は温度感応性高分子のパラメータ(すなわち、重量平均分子量、質量パーセント濃度)に依存するので、酸性ガスによって所望の浸透圧が実現されるように、温度感応性高分子のパラメータが調整される。また、浸透圧が高いほど、処理溶液からより多くの水分を回収することができるので、酸性ガスは溶解度の上限値までDSに溶解されることが好ましい。
なお、酸性ガス、すなわち二酸化炭素をDSに溶解させる方法としては、例えば、温度感応性高分子を溶解させたDSに気体状の二酸化炭素をバブリングさせる方法、DSを加圧溶液に入れて気体状の二酸化炭素を加圧しながら容器に導入する方法、DS及びドライアイスを加圧溶液に入れて静置させる方法、等が挙げられる。もちろん、これ以外の方法であってもよい。
FO膜は、特に制限されず、公知の正透過膜が任意に使用可能である。FO膜としては、例えば、Hydration Technologies Inc.(HTI)社製の三酢酸セルロース膜が挙げられるが、General Electric(GE)社製の二酢酸と三酢酸との混合酢酸セルロース膜であるCEやCG等のRO膜をFO膜として使用しても構わない。なお、FO膜は、親水性の高い膜が好ましい。処理溶液からの汚れが付着しにくいからである。
(第2のステップ)
第2のステップは、DS混合液を加熱することで、DS混合液中に温度感応性高分子を析出させ、かつ、酸性ガスをDS混合液から除去するステップである。
すなわち、第2のステップでは、まず、DS混合液を加熱し、DS混合液を加熱後の温度で一定時間保持する。最適な加熱温度と保持時間はDS混合液に溶解させた温度感応性高分子のパラメータによって異なる。上述したように、温度感応性高分子が化学式(2)で示される高分子となる場合、60℃以上で析出、凝集する。また、温度感応性高分子が化学式(3)で示される高分子となる場合、50℃以上で析出、凝集する。
このため、たとえば化学式(2)の構造を有する温度感応性高分子を5質量%の濃度で溶解させたDS混合液では、60℃以上の温度で10分以上保持することによって温度感応性高分子の凝集を誘発させることができる。ただし、DS混合液に溶解している二酸化炭素を除去するため1時間以上所定の温度で保持することが推奨される。すなわち、第2のステップでは、温度感応性高分子を析出、凝集させるためにDS混合液を加熱するが、これにともなって酸性ガスである二酸化炭素もDS混合液から除去される。
(第3のステップ)
第3のステップは、析出した温度感応性高分子をDS混合液から分離するステップである。析出した温度感応性高分子は、膜法によって分離される。ここで、膜法による分離とは膜濾過によって温度感応性高分子を分離することを意味する。なお、濾過の際にDS混合液の温度が低下することで温度感応性高分子がDS混合液に溶解し(すなわち、相分離状態が解け)、DS混合液が透明にもどる場合は温度を高温に保ったまま膜濾過を行う。
第2のステップ及び第3のステップにより、DS混合液から溶質が除去される。すなわち、DS混合液から水分(処理溶液中の水分)が回収される。このように、本実施形態では、加熱及び膜濾過という非常に簡易な方法でDS混合液から水分が回収される。
膜濾過に用いる膜は、温度感応性高分子の分子量や相分離によって凝集した状態を考慮して選択されうる。すなわち、析出した温度感応性高分子は、DS混合液内で凝集する。そして、凝集した温度感応性高分子が比較的大きな塊(例えば0.01μmより大きな粒径を有する塊)として存在する場合には、孔径10μmから0.01μmの孔を有する精密濾過膜、あるいは分画分子量が数万から数千の限外濾過膜が使用可能である。一方、凝集した温度感応性高分子が比較的小さな塊(例えば0.01μm以下の粒径を有する塊)として存在する場合には、ナノ濾過膜(NF膜)や逆浸透膜(RO膜)が使用可能である。
ここで、凝集した温度感応性高分子の状態は、目視によって液が白濁したかどうか、または光線透過率を測定し光線透過率が大きく低下することで確認することができる。また、精密濾過膜、及び限外濾過膜は、特に制限されず、公知のものを任意に適用することができる。例えば、アドバンテック社製の平膜状限外濾過膜や精密濾過膜、旭化成ケミカルズ社製の中空糸状限外濾過膜や精密濾過膜は本実施形態の精密濾過膜、及び限外濾過膜に好適である。
NF膜、RO膜も特に制限されず、公知のものを任意に適用することができる。NF膜としては、例えば、日東電工社製スルホン化ポリスルホン複合膜のNTR−7400シリーズ、PVA複合膜であるNTR−729HF、NTR−7250、東レ社製ピペラジンアミド系架橋複合膜Romembra SU−610、SU−210S、DOW社製FILMTEC NF−90、NF−70等が挙げられる。
RO膜としては、例えば、日東電工社製NTR−70SWC、Hydranautics SWC5、東レ社製Romembra SU−810、SU−820、DOW社製FILMTEC SW30、日東電工社製ES−20、Hydranautics ESPA2、東レ社製Romembra SU−710、SU−720、DOW社製FILMTEC BW30LE等が挙げられる。
さらに、本実施形態では、膜濾過の前に相分離したDS混合液を遠心分離にかけることで濃厚相と希薄相に分離し、希薄相を分取してからこれを膜濾過することもできる。これにより、より高純度の水分を回収することができ、かつ、ファウリングを抑制することができる。また一度の膜濾過でDS混合液中の温度感応性高分子の濃度が小さくならない場合は、より分画分子量の小さい膜を使ってDS混合液を再濾過することで、純度の高い水を回収することもできる。
つぎに、本実施形態の実施例について説明する。まず、温度感応性高分子の合成例について説明する。
(合成例1)
300mL三つ口フラスコに蒸留済みのジメチルホルムアミド(DMF)50mLを投入し、化学式(2)の構造を得るための試薬としてイソ吉草酸11.8gをDMFに溶解させた。さらにN−ヒドロキシこはく酸イミド15.0gをDMF溶液に投入した。その後、DMF溶液を氷冷し、DMF溶液にN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド25.0gを一気に加え、DMF溶液を2時間撹拌した。
次いで、重量平均分子量25000のポリエチレンイミン12gをDMF50mLに溶解し、ポリエチレンイミンのDMF溶液を上述したDMF溶液に加えた。さらにトリエチルアミン(TEA)23mLをDMF溶液に加え、室温下で5日間撹拌した。これにより、DMF溶液から温度感応性高分子が析出し、沈殿した。その後、膜濾過によりDMF溶液から沈殿物を分離した。ついで、濾液であるDMF溶液を加熱しながら減圧除去した後、残留物にジエチルエーテルを加えた。これにより、ジエチルエーテル中に温度感応性高分子を再沈殿させた。以後、再沈殿物を含むジエチルエーテルの膜濾過、ジエチルエーテルの減圧除去、及び温度感応性高分子の再沈殿からなる一連の操作を数回繰り返すことで、温度感応性高分子を得た。この温度感応性高分子の構造をNMRにて確認したところ、温度感応性高分子は化学式(2)で示される構造を有することが確認された。また、n/m比は1.5と推定された。
(合成例2〜4)
合成例1でポリエチレンイミンの重量平均分子量を600、1800、70000とした以外は合成例1と同様の操作をすることで、温度感応性高分子を得た。得られた温度感応性高分子のn/m比をNMRにて確認したところ、いずれも1.5と推定された。
(合成例5)
合成例1でイソ吉草酸をn−ブチリック酸無水物とした以外は合成例1と同様の操作をすることで、温度感応性高分子を得た。この温度感応性高分子の構造をNMRにて確認したところ、温度感応性高分子は化学式(3)で示される構造を有することが確認された。また、n/m比は1.5と推定された。
(実施例1)
合成例1で得られた温度感応性高分子をイオン交換水に溶解させることで、温度感応性高分子を5質量%含む溶液を調整した。この溶液10gをドライアイス5gとともに加圧容器に封入して1時間静置した。以後この溶液を溶液Aとする。溶液Aは、上述したDS混合液に相当する。すなわち、実施例1では、第1のステップを行う代わりに、イオン交換水に温度感応性高分子及び二酸化炭素を溶解させたものをDS混合液とみなした。第1のステップは、結局のところDSに水分を流入させる処理であるので、このような近似が可能となる。
溶液Aの浸透圧を凝固点降下法にて測定したところ110(mOsm)であった。溶液Aを60℃で30分加熱した。これにより、溶液Aが白濁した。すなわち、溶液Aから温度感応性高分子が析出し、凝集した。一方、加熱処理により溶液Aから二酸化炭素が除去されている。
ついで、白濁したままの溶液Aを分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック製)で濾過することで濾液を得た。この濾液を溶液Bとする。溶液Bは、DS混合液から回収される水分に相当する。溶液Bの浸透圧を溶液Aと同様に測定したところ10(mOsm)であった。溶液Aと溶液Bの濾過前後の浸透圧比は0.09であった。
(実施例2〜4)
合成例2〜4で合成された温度感応性高分子を用いて実施例1と同様の操作を行ない、濾過前後の浸透圧比を測定したところ、測定値は表1のとおりであった。
Figure 2014113535
(実施例5〜7)
実施例1で溶液A中の温度感応性高分子の質量パーセント濃度を1、15、30質量%とした以外は実施例1と同様の操作を行い、濾過前後の浸透圧比を測定したところ、測定値は表2のとおりであった。
Figure 2014113535
(実施例8)
合成例5で合成された温度感応性高分子を用いて実施例1と同様の操作を行なった。なお、実施例8では、溶液Aの加熱温度を50℃とした。濾過前後の浸透圧比は0.10であった。
(比較例1)
実施例1でドライアイスを用いずに温度感応性高分子だけを5質量%で溶解させた溶液を得た。以後この溶液を溶液Cとする。溶液CはDS混合液に相当する。溶液Cの浸透圧を測定したところ25(mOsm)であった。
(比較例2)
実施例1で温度感応性高分子を用いずにドライアイスだけをイオン交換水に溶解させた溶液を調整した。すなわち、イオン交換水10gをドライアイス5gとともに加圧容器に封入して1時間静置することで、溶液を調整した。以後この溶液を溶液Dとする。溶液DはDS混合液に相当する。溶液Dの浸透圧を測定したところ44(mOsm)であった。
(比較例3)
実施例1で溶液Aを加熱せず透明のまま分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック製)で濾過して濾液を得た。以後この濾液を溶液Eとする。溶液Eは、DS混合液から回収した水分に相当する。溶液Eの浸透圧を測定したところ80(mOsm)であり、濾過前後の浸透圧比は0.73であった。
(比較例4)
合成例1で得られた温度感応性高分子をイオン交換水に溶解させることで、温度感応性高分子を50質量%含む溶液を調整した。以後この溶液を溶液Fとする。溶液FはDS混合液に相当する。溶液Fにはとけ残っている高分子が見受けられた。溶液Fの浸透圧を測定したところ450(mOsm)であった。溶液Fを実施例1と同様に分画分子量5万の限外濾過膜(アドバンテック製)で濾過したが濾液が得られなかった。
(評価)
実施例1で得られた溶液Aの浸透圧110(mOsm)は、比較例1で得たドライアイスを溶解させない溶液Cの浸透圧25(mOsm)と比較例2で得た温度感応性高分子を溶解させない溶液Dの浸透圧44(mOsm)との和である70(mOsm)より大きくなった。これにより、本実施形態の温度感応性高分子が大量の二酸化炭素をDSに溶解させることができること、この結果としてDSの浸透圧が高くなることが立証された。
さらに、実施例1〜8の浸透圧比は0.09〜0.46の範囲内の値となった。一方、比較例3の浸透圧比は0.73であった。ここで、これらの浸透圧比が小さいほど、濾過によって得られる濾液はより純水に近いと解釈できる。さらに、比較例4では、そもそも濾液が回収されなかった。限外濾過膜がファウリングを起こしたためと推察される。これにより、本実施形態の一連のステップによってDS混合液から純度の高い水分が回収されることが立証された。
また、実施例2〜4によれば、ポリエチレンイミンの重量平均分子量が600〜70000となる場合に、浸透圧比が小さくなることがわかる。また、実施例5〜7によれば、温度感応性高分子の質量パーセント濃度が1〜30質量%となる場合に、浸透圧比が小さくなることがわかる。
以上により、本実施形態に係る水回収方法は、処理溶液と処理溶液よりも浸透圧が高いDSとを正浸透膜で仕切ることで、処理溶液中の水分を誘導溶液に流入させる第1のステップを含む。ここで、DSには、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解している。
したがって、本実施形態では、DSに塩基性の温度感応性高分子が溶解しているので、DSに大量の酸性ガスを溶解させることができる。これにより、本実施形態では、誘導溶液の浸透圧を容易に高くすることができる。
さらに、本実施形態では、DS混合液を加熱、濾過するだけでDS混合液から温度感応性高分子及び酸性ガスを除去することができるので、DS混合液から容易に水分を回収することができる。さらに、本実施形態では、DSに大量の酸性ガスを溶解させることができるので、温度感応性高分子の質量パーセント濃度を低減することができる。したがって、DS混合液から回収した水分に残留している溶質を低減することができ、かつ、FO膜のファウリングを低減することが可能となる。
さらに、温度感応性高分子は加熱により析出、凝集するので、本実施形態では、DSの溶質の回収及び再利用も容易に行うことができる。さらに、溶質としてアンモニアを使用しないので、DS混合液から回収した水分はより安全である。
さらに、本実施形態では、温度感応性高分子は、化学式(1)で示される官能基を有するので、酸性ガスとの親和性がより高くなる。すなわち、より大量の酸性ガスがDSに溶解可能となる。
さらに、本実施形態では、温度感応性高分子が化学式(2)または(3)で示される高分子であるので、より低い加熱温度で凝集可能となる。したがって、水回収に必要な消費エネルギーがより低減される。
さらに、酸性ガスは二酸化炭素を含むので、より大量にDSに溶解することが可能になり、かつ、DS混合液から回収した水分がより安全になる。
さらに、本実施形態に係る水回収方法は、DS混合液を加熱することで、DS混合液中に温度感応性高分子を析出させ、かつ、酸性ガスをDS混合液から除去する第2のステップと、析出した温度感応性高分子をDS混合液から分離する第3のステップと、を含む。これにより、本実施形態では、DS混合液からより容易に温度感応性高分子及び酸性ガスを除去することができ、かつ、高純度の水分を回収することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、温度感応性高分子の構造を化学式(1)、(2)、(3)に示されるものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。すなわち、温度感応性高分子は、塩基性のものであればどのようなものであってもよい。ただし、DS混合液から回収した水分を飲用に供する場合、温度感応性高分子はなるべく安全なものであることが好ましい。

Claims (6)

  1. 水分を含む処理溶液と、塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解し、前記処理溶液よりも浸透圧が高い誘導溶液とを正浸透膜で仕切ることで、前記水分を前記誘導溶液に流入させるステップを含むことを特徴とする、水回収方法。
  2. 前記温度感応性高分子は、下記の化学式(1)で示される官能基を有することを特徴とする、請求項1記載の水回収方法。
    Figure 2014113535
  3. 前記温度感応性高分子が下記の化学式(2)で示される高分子であることを特徴とする、請求項1または2記載の水回収方法。
    Figure 2014113535
  4. 前記酸性ガスは二酸化炭素を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水回収方法。
  5. 前記水分及び前記誘導溶液からなるDS混合液を加熱することで、前記DS混合液中に前記温度感応性高分子を析出させ、かつ、前記酸性ガスを前記DS混合液から除去するステップと、
    析出した前記温度感応性高分子を前記DS混合液から分離するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水回収方法。
  6. 塩基性の温度感応性高分子及び酸性ガスが溶解していることを特徴とする、FO法用の誘導溶液。
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