JP2014112786A - ピークホールド回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】小振幅信号のピークを取得可能なピークホールド回路を提供する。
【解決手段】ピークホールド回路は、出力電圧Voutを増加させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを増加させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチRSWと、Vinを入力としVinが基準の電圧Vref以上の時にMn1をオンにする電圧を出力しVinが基準の電圧より小さい時にMn1をオフにする電圧を出力する電圧比較器1と、Voutを減衰させて電圧比較器の基準に出力する出力−負電源間電圧減衰回路2と、で構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピークホールド回路に関するものである。
信号のピーク値を検出しその値を保持するピークホールド回路が計測等の分野で使用されている。従来のピークホールド回路を図23に示す。電圧比較回路でピークホールド回路の出力電圧VOUTと入力電圧VINを比較し、VOUT<VINの時に電圧比較器の出力電圧が高電位となってNMOSトランジスタMn1がオンとなる。この時に正電源電圧から負電源電圧に向かって移動する電荷が容量C1に蓄積されVOUTが増加する。VOUT≧VINの場合では電圧比較器の出力電圧が低電位となって、NMOSトランジスタMn1がオフとなる。この場合では容量C1に蓄積される電荷が増加も減少もしないためVOUTが保持される。
従来のピークホールド回路で小振幅信号のピークを取得する場合では、電圧増幅回路を使用して所望のVoutが得られるまで信号を増幅する必要があった。例えばピークホールド回路の出力VoutをADコンバータに入力する場合では、Voutの変化ΔVoutがADコンバータの分解能以上になるように電圧増幅回路のゲインを設定する必要がある。トランジスタを使用した電圧増幅回路では出力が電源電圧に近づくほど抑圧されるため、ピーク値が抑圧される問題がある。
また、電圧比較器の入力でのピーク値の抑圧の防止も重要である。信号の周波数が高いほど電圧増幅回路の出力は抑圧されるため、高周波信号のピーク値を取得するのは難しい。高周波動作に適した微細加工技術で製作されたトランジスタは電源電圧の低電圧化を伴うため電圧増幅回路の出力の抑圧が顕著になる。
平井 他,"パルス方式3D Imaging LADARの開発",第27回レーザセンシングシンポジウム,PB-9,2009年9月,[online]、[平成24年11月12日検索]、インターネット<URL:http://www-lidar.nies.go.jp/LRSJ/27thLSS/27th_papers/PB-9.pdf>
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小振幅信号のピークを取得可能なピークホールド回路を提供することにある。
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、前記入力信号を入力とし前記入力信号が基準の電圧以上の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力信号が基準の電圧より小さい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力する電圧比較器と、前記出力電圧を減衰させて前記電圧比較器の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、前記入力信号を入力とし前記入力信号が基準の電圧未満の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力信号が基準の電圧より大きい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力する電圧比較器と、前記出力電圧を減衰させて前記電圧比較器の基準の電圧として出力する正電源−出力間電圧減衰回路とを備えることを特徴とする。
第3の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、入力電圧信号を電流信号Iinに変換する高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≧Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路とを備えることを特徴とする。
第4の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、入力電圧信号を電流信号Iinに変換する高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≦Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin>Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路とを備えることを特徴とする。
第5の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、予め設定したしきい値以上の入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換するベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路に前記しきい値を与えるしきい値設定回路と、前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≧Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路とを備えることを特徴とする。
第6の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、予め設定したしきい値以下の入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換するベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路に前記しきい値を与えるしきい値設定回路と、前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≦Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin>Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路とを備えることを特徴とする。
第7の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を増加せるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、予め設定した正のしきい値以上の入力電圧信号と基準の電圧を比較して前記入力電圧信号が基準の電圧以上の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力電圧信号が基準の電圧よりも小さい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路と、前記ベースクリッパ入力電圧比較回路にしきい値を与えるしきい値設定回路と、前記出力電圧を減衰させて前記ベースクリッパ入力電圧比較回路の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路とを備えることを特徴とする。
第8の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、予め設定した負のしきい値以下の入力電圧信号と基準の電圧を比較して前記入力電圧信号が基準の電圧以下の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力電圧信号が基準の電圧よりも大きい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路と、前記ベースクリッパ入力電圧比較回路にしきい値を与えるしきい値設定回路と、前記出力電圧を減衰させて前記ベースクリッパ入力電圧比較回路の基準の電圧として出力する正電源−出力間電圧減衰回路とを備えることを特徴とする。
第9の本発明は、入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるNMOSトランジスタMn1と、前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、入力電圧信号が減少した時にドレイン−ソース間のコンダクタンスが小さくなり電流が流れにくくなるNMOSトランジスタMniと、しきい値以上のピーク値を取得するために前記NMOSトランジスタMniのゲートにバイアス電圧を与えるしきい値設定回路と、前記出力電圧を電流に変換するNMOSトランジスタMnrefおよび抵抗Rcと、自身のドレイン−ソース間のコンダクタンスと前記NMOSトランジスタMniのドレイン−ソース間のコンダクタンスとの比で前記NMOSトランジスタMn1を制御する電圧を出力するPMOSトランジスタMpcと、前記出力電圧から変換された電流に基づいて前記PMOSトランジスタMpcのコンダクタンスを制御するPMOSトランジスタMpmと、レベルシフトとして動作するNMOSトランジスタMnbおよび抵抗Rbとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、小振幅信号のピークを取得可能なピークホールド回路を提供することができる。
本発明にかかる第1の実施形態のピークホールド回路を示す図である。 図1のピークホールド回路のタイミングチャートである。 出力−負電源間電圧減衰回路の一例を示す図である。 第1の実施形態の変形例のピークホールド回路を示す図である。 図4のピークホールド回路のタイミングチャートである。 正電源−出力間電圧減衰回路の一例を示す図である。 本発明にかかる第2の実施形態のピークホールド回路を示す図である。 図7のピークホールド回路のタイミングチャートである。 電流入力比較回路、高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路および低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路の一例を示す図である。 第2の実施形態の変形例のピークホールド回路を示す図である。 図10のピークホールド回路のタイミングチャートである。 本発明にかかる第3の実施形態のピークホールド回路を示す図である。 図12のピークホールド回路のタイミングチャートである。 電流入力比較回路、ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路および低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路との一例を示す図である。 第3の実施形態の変形例のピークホールド回路を示す図である。 図15のピークホールド回路のタイミングチャートである。 本発明にかかる第4の実施形態のピークホールド回路を示す図である。 図17のピークホールド回路のタイミングチャートである。 第4の実施形態の第1変形例のピークホールド回路を示す図である。 図19のピークホールド回路のタイミングチャートである。 第4の実施形態の第2変形例のピークホールド回路を示す図である。 図21のピークホールド回路のタイミングチャートである。 従来のピークホールド回路を示す図である。
以下、本発明の実施形態にかかるピークホールド回路について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1に本発明にかかる第1の実施形態を示す。本ピークホールド回路は、出力電圧Voutを増加させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを増加させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチRSWと、Vinを入力としVinが基準の電圧以上の時にMn1をオンにする電圧を出力しVinが基準の電圧より小さい時にMn1をオフにする電圧を出力する電圧比較器1と、Voutを減衰させて電圧比較器1の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路2と、で構成される。
図1ではスイッチMn1をNMOSトランジスタで記載している。
以下で特に断らない限り電圧とは負電源間電圧を基準とした電圧のことを示す。
図2のタイミングチャートを用いて動作を説明する。Vinの初期値は負電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは負電圧電源と等電位となっている。Vinが増加すると電圧比較器1の基準の電圧VrefがVinと等しくなるまで電圧比較器はMn1をオンにする電圧を出力する。これに伴いC1に電荷が蓄積されVoutが増加する。Vrefは出力−負電源間電圧減衰回路2の減衰率に従ってVoutを減衰させた電圧であるため、VoutはVinよりも大きい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが減少し始めるとVrefのほうがVinよりも大きくなるため電圧比較器1はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが減少し始める前の電位を保持する。この動作によりVinのピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。出力−負電源間電圧減衰回路2の減衰率を大きくすれば小振幅のVinに対して大きなVoutが得られる。
出力−負電源間電圧減衰回路2は図3に示すRa1とRa2による抵抗分割でも実現できる。このとき減衰率はRa2/(Ra1+Ra2)で設定できる。図3では、電圧比較器1を演算増幅器としている。
このように本実施形態のピークホールド回路を用いれば、ピーク値の抑圧が生じる電源電圧近傍の電圧信号を出力・入力する必要がない。したがって、小振幅のVinのピーク値がVinの振幅と比較してVoutの大きな変化ΔVoutがピーク値の抑圧を受けずに得られる。
上記の説明において、Vinの初期値を負電源電圧と同じとしたが電圧比較器1の出力がMn1をオフにする電圧であればVinの初期値は負電源電圧でなくてもよい。
図1ではMn1にNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第1の実施形態の変形例〕
図1ではC1を負電源電圧側に接続しMn1を正電源電圧側に接続しているが、図4の変形例に示すようにC1を正電源電圧側に接続しMn1を負電源電圧側に接続してもよい。この場合では、正電源−出力間電圧減衰回路3を使用し、リセットスイッチRSWを正電源電圧とVoutの間に接続する。Mn1はVoutを減少させる時にオンとしVoutを保持させる時にオフとする。正電源−出力間電圧減衰回路3は正電源電圧とVout間の電圧を減衰させる回路であり、その出力VrefはVoutよりも正電源電圧に近い。また、電圧比較回路ではVinがVref未満の時にMn1をオンにする電圧を出力し、VinがVrefより大きい時にMn1をオフにする電圧を出力する。
本変形例の動作を図5のタイミングチャートを用いて説明する。Vinの初期値は正電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではVoutは正電圧電源と等電位となっておりC1に電荷は蓄積されていない。Vinが減少すると電圧比較器1の基準の電圧VrefがVinと等しくなるまで電圧比較器1はMn1をオンにする電圧を出力する。これに伴いC1に電荷が蓄積されVoutが減少する。Vrefは出力−正電源間電圧減衰回路の減衰率に従ってVoutを正電源電圧側に減衰させた電圧であるため、VoutはVinよりも小さい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが増加し始めるとVrefのほうがVinよりも小さくなるため電圧比較器1はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが減少し始める前の電位を保持する。この動作によりVinの負のピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。正電源−出力間電圧減衰回路3の減衰率を大きくすれば小振幅のVinに対して大きなΔVoutが得られる。
正電源−出力間電圧減衰回路3は図6に示すRa1とRa2による抵抗分割でも実現できる。このとき減衰率はRa2/(Ra1+Ra2)で設定できる。図6では、電圧比較器1を演算増幅器としている。
また、図4ではMn1のスイッチにNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第2の実施形態〕
図7に本発明にかかる第2の実施形態を示す。本ピークホールド回路は、Voutを増加させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを増加させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチRSWと、入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換する高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路4と、出力電圧信号Voutを電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路5と、Iinを入力としIoutを基準としてIin≧Ioutの時にはMn1をオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時にはMn1をオフにする電圧を出力する電流入力比較回路6と、で構成される。
図7ではスイッチMn1をNMOSトランジスタで記載している。
高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路4と低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路5では、それぞれVinとVoutを電流IinとIoutに変換する。このとき、IoutとVoutの比Iout/VoutはIinとVinの比Iin/Vinより小さくなるように設計する。また、Ioutの最大値が電流入力比較回路6の入力の最大値以下になるように設計すれば、VinやIinの飽和が原因でピークが抑制されることはない。Voutが最大の時にIoutも最大値をとるため、Voutが最大値で飽和している時にはIoutも飽和する。本実施形態ではIinとIoutが等しくなるまでVoutが増加し、Iinが増加する時Ioutも増加する。Iout/Voutの方が小さいためVinやIinが飽和する前にVoutとIoutが飽和する。したがって、VinやIinの飽和が原因でピークが抑制されることはない。
図8を用いて動作を説明する。Vinの初期値は負電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは負電圧電源と等電位となっている。Vinが増加すると高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路4によりIinも増加する。Iin=Ioutとなるまで電流入力比較回路6はMn1をオンにする電圧を出力する。このときVoutも増加するのでC1に電荷が蓄積される。Iout/VoutはIin/Vinより小さいため、VoutはVinよりも大きい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが減少し始めるとIoutのほうがIinよりも大きくなるため電流入力比較回路6はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが減少し始める前の電位を保持する。この動作によりVinのピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路4は図9に示すように演算増幅器とNMOSトランジスタMcsn1と抵抗R1で形成できる。演算増幅器とMcsn1によりR1にはVinと等しい電圧が印加される。R1に流れる電流と同じ電流が電流入力比較器に入力される。低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路5は演算増幅器、NMOSトランジスタMcsn2、抵抗R2、カレントミラーで形成される。演算増幅器とMcsn2によりR2にはVinと等しい電圧が印加される。カレントミラーによりR2に流れる電流と同じ電流が電流入力比較器に入力される。このとき所望のVoutを得るためにR2をR1より大きくして、低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路5のトランスコンダクタンスを高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路のトランスコンダクタンスよりも低くする。
電流入力比較回路6は例えば、NMOSトランジスタMsbn1、Msbn2、PMOSトランジスタMsbp1、Msbp2で形成される。なお、リセットスイッチRSWは図示省略されている。
このように本実施形態のピークホールド回路を用いれば、ピーク値の抑圧が生じる電源電圧近傍の電圧信号を出力・入力する必要がない。したがって、小振幅のVinのピーク値がVinの振幅と比較してVoutの大きな変化ΔVoutがピーク値の抑圧を受けずに得られる。
上記の説明において、Vinの初期値を負電源電圧と同じとしたが電流入力比較回路6の出力がMn1をオフにする電圧であればVinの初期値は負電源電圧でなくてもよい。
図7ではMn1にNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第2の実施形態の変形例〕
図7ではC1を負電源電圧側に接続しMn1を正電源電圧側に接続しているが、図10に示す変形例のようにC1を正電源電圧側に接続しMn1を負電源電圧側に接続してもよい。この場合ではリセットスイッチRSWを正電源電圧とVoutの間に接続する。Mn1はVoutを減少させる時にオンとしVoutを保持させる時にオフとする。また、電流入力比較回路6はIin>Ioutの時にはMn1をオフにする電圧を出力しIin≦Ioutの時にはMn1をオンにする電圧を出力する。
図11を用いて変形例の動作を説明する。Vinの初期値は正電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは正電圧電源と等電位となっている。Vinが減少すると高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路4によりIinも減少する。Iin=Ioutとなるまで電流入力比較回路6はMn1をオンにする電圧を出力する。このときVoutも減少するのでC1に電荷が蓄積される。Iout/VoutはIin/Vinより小さいため、VoutはVinよりも小さい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが増加し始めるとIoutのほうがIinよりも小さくなるため電流入力比較回路6はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが増加し始める前の電位を保持する。この動作によりVinの負のピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
また、図10ではMn1にNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第3の実施形態〕
図12に本発明にかかる第3の実施形態を示す。本ピークホールド回路は、Voutを増加させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを増加させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチRSWと、予め設定したしきい値以上の入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換するベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7と、ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7にしきい値を与えるしきい値設定回路8と、出力電圧信号Voutを電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路9と、Iinを入力としIoutを基準としてIin≧Ioutの時にはMn1をオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時にはMn1をオフにする電圧を出力する電流入力比較回路10と、で構成される。
図12ではスイッチMn1をNMOSトランジスタで記載している。
ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7以外の動作は図3に示した第2の実施形態と同じである。Iout/VoutをIin/Vinより小さくなるように設計し、Ioutの最大値が電流入力比較回路10の入力の最大値以下になるように設計すれば、VinやIinの飽和が原因でピークが抑制されることはない。
図13を用いて動作を説明する。Vinの初期値は負電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは負電圧電源と等電位となっている。Vinが増加してもしきい値以下であればIinは変化しない。Vinがしきい値以上になるとベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7によりIinも増加する。Iin=Ioutとなるまで電流入力比較回路10はMn1をオンにする電圧を出力する。このときVoutも増加するのでC1に電荷が蓄積される。Iout/VoutはIin/Vinより小さいため、VoutはVinよりも大きい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが減少し始めるとIoutのほうがIinよりも大きくなるため電流入力比較回路10はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが減少し始める前の電位を保持する。この動作によりVinのピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
このように本実施形態のピークホールド回路を用いれば、ピーク値の抑圧が生じる電源電圧近傍の電圧信号を出力・入力する必要がない。したがって、小振幅のVinのピーク値がVinの振幅と比較してVoutの大きな変化ΔVoutがピーク値の抑圧を受けずに得られる。また、本実施形態によりしきい値以上のピーク値を取得することが可能となる。
ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7は図14に示すように高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路(図9を参照のこと)の前段にダイオードと抵抗Rbで構成されるベースクリッパ回路を挿入することで形成できる。抵抗Rbのダイオードと接続されていいない他方の端子にしきい値設定回路8の出力を接続する。なお、リセットスイッチRSWは図示省略されている。
上記の説明において、Vinの初期値を負電源電圧と同じとしたが電流入力比較回路10の出力がMn1をオフにする電圧であればVinは負電源電圧でなくてもよい。
また、図12ではMn1にNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第3の実施形態の変形例〕
図12ではC1を負電源電圧側に接続しMn1を正電源電圧側に接続しているが、図15に示す変形例のようにC1を正電源電圧側に接続しMn1を負電源電圧側に接続してもよい。この場合ではリセットスイッチRSWを正電源電圧とVoutの間に接続する。Mn1はVoutを減少させる時にオンとしVoutを保持させる時にオフとする。また、電流入力比較回路10はIin≦Ioutの時にはMn1をオンにする電圧を出力しIin>Ioutの時にはMn1をオフにする電圧を出力する。
図16を用いて変形例の動作を説明する。Vinの初期値は正電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは正電圧電源と等電位となっている。Vinが減少してもしきい値より大きければIinは変化しない。Vinがしきい値以下になるとベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路7によりIinも増加する。Iin=Ioutとなるまで電流入力比較回路10はMn1をオンにする電圧を出力する。このときVoutも減少するのでC1に電荷が蓄積される。Iout/VoutはIin/Vinより小さいため、VoutはVinよりも小さい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが増加し始めるとIoutのほうがIinよりも小さくなるため電流入力比較回路10はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが増加し始める前の電位を保持する。この動作によりVinの負のピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
また、図15ではMn1にNMOSトランジスタ使用したがPMOSトランジスタを使用してもよい。
〔第4の実施形態〕
図17に本発明にかかる第4の実施形態を示す。本ピークホールド回路では、出力電圧Voutを増加させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを増加させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すスイッチと、予め設定した正のしきい値以上の入力電圧信号Vinと基準の電圧を比較してVinが基準の電圧以上の時にMn1をオンにする電圧を出力しVinが基準の電圧よりも小さい時にMn1をオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路11と、ベースクリッパ入力電圧比較回路11にしきい値を与えるしきい値設定回路12と、Voutを減衰させてベースクリッパ入力電圧比較回路11の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路13と、で構成される。
図17ではスイッチMn1をNMOSトランジスタで記載している。
図18を用いて動作を説明する。Vinの初期値は負電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは負電圧電源と等電位となっている。Vinが増加してもしきい値より小さければベースクリッパ入力電圧比較回路11の出力はMn1をオフにする電圧を出力し続けVoutは変化しない。Vinがしきい値以上になるとベースクリッパ入力電圧比較回路11の出力はMn1をオンにする電圧を出力する。これに伴いC1に電荷が蓄積されVoutが増加する。基準の電圧は出力−負電源間電圧減衰回路13の減衰率に従ってVoutを減衰させた電圧であるため、VoutはVinよりも大きい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが減少し始めると基準の電圧のほうがVinよりも大きくなるためベースクリッパ入力電圧比較回路11はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが減少し始める前の電位を保持する。この動作によりVinのピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
〔第4の実施形態の第1の変形例〕
図19に本発明にかかる第4の実施形態の第1の変形例を示す。本ピークホールド回路では、出力電圧Voutを減少させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるスイッチMn1と、Voutを減少させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すスイッチと、予め設定した負のしきい値以下の入力電圧信号Vinと基準の電圧を比較してVinが基準の電圧以下の時にMn1をオンにする電圧を出力しVinが基準の電圧よりも大きい時にMn1をオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路14と、ベースクリッパ入力電圧比較回路14にしきい値を与えるしきい値設定回路15と、Voutを減衰させてベースクリッパ入力電圧比較回路14の基準の電圧として出力する正電源−出力間電圧減衰回路16と、で構成される。
図19ではスイッチMn1をNMOSトランジスタで記載している。
図20を用いて動作を説明する。Vinの初期値は正電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは正電圧電源と等電位となっている。Vinが減少してもしきい値より大きければベースクリッパ入力電圧比較回路14の出力はMn1をオフにする電圧を出力し続けVoutは変化しない。Vinがしきい値以下になるとベースクリッパ入力電圧比較回路14の出力はMn1をオンにする電圧を出力する。これに伴いC1に電荷が蓄積されVoutが減少する。基準の電圧は正電源−出力間電圧減衰回路の減衰率に従ってVoutを正電源電圧側に減衰させた電圧であるため、VoutはVinよりも小さい。したがって、Vinの振幅よりも大きな出力の変化ΔVoutを起こせる。Vinが増加し始めると基準の電圧のほうがVinよりも小さくなるためベースクリッパ入力電圧比較回路14はMn1をオフにする電圧を出力する。このときVoutはVinが増加し始める前の電位を保持する。この動作によりVinの負のピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
〔第4の実施形態の第2の変形例〕
図21に本発明にかかる第4の実施形態の第2の変形例を示す。本ピークホールド回路では、出力電圧Voutを減少させるときにオンになりVoutを保持する時にオフになるNMOSトランジスタMn1と、Voutを減少させるときに電荷を蓄積しVoutを保持する時に蓄積した電荷を保持する容量C1と、リセット信号RSTによりC1に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチRSWと、しきい値以上のピーク値を取得するためにMniのゲートにバイアス電圧を与えるしきい値設定回路17と、Vinが減少した時にドレイン−ソース間のコンダクタンスが小さくなり電流が流れにくくなるNMOSトランジスタMniと、Voutを電流に変換するNMOSトランジスタMnrefおよび抵抗Rcと、前記Voutから変換された電流からPMOSトランジスタMpcのコンダクタンスを制御するMpmと、自身のドレイン−ソース間のコンダクタンスとMniのドレイン−ソース間のコンダクタンスとの比でMn1を制御する電圧を出力するMpcと、レベルシフトとして動作するNMOSトランジスタMnbおよびRbと、で構成される。
以下で特に断らないがきりトランジスタのドレイン−ソース間のコンダクタンスをコンダクタンスと記述する。
MpcとMniは比較回路を構成する。初期状態ではMpcのコンダクタンスよりMniのコンダクタンスが大きくなるように設定する。Mniのドレイン電流のゲート−ソース間電圧依存性に基づいて、初期状態においてRcに流れる電流よりも大きなドレイン電流が流れるようにしきい値設定回路の出力によりゲート−ソース間電圧を設定する。Vinが小さくなるとMniのコンダクタンスが小さくなり、Mpcのコンダクタンスと同程度になるとVcmpが変化しはじめる。VcmpとVoutの間にNMOSが2段接続されているため、VcmpがNMOSトランジスタのしきい値の2倍以上になるまでVoutは変化しない。上記の動作によりNMOSトランジスタのしきい値以外にしきい値設定回路の出力のしきい値を用いて、Vinが減少してもVoutが応答しないVinの範囲を設定できる。
図22を用いて動作を説明する。Vinの初期値は正電圧電源と等電位とする。また、初期状態ではC1に電荷は蓄積されてなくVoutは正電圧電源と等電位となっている。Vinが減少してもしきい値より大きければMniのコンダクタンスは減少するがVgがMn1のしきい値以下であるためVoutは変化しない。Vinがしきい値以下になるとVgがMn1のしきい値を超えVoutが減少する。Voutが減少するとRcに流れる電流が小さくなりMcpのコンダクタンスが小さくなる。VgがMn1のしきい値より小さくなるまでVoutは減少する。ここでVinに対するMniのコンダクタンスの変化よりもVoutに対するMpcのコンダクタンスの変化を小さく設計することにより、小振幅のVinに対して大きなVoutの変化ΔVoutが得られる。Vinが増加し始めるとMniのコンダクタンスが大きくなるためVcmpが小さくなり、VgはMn1のしきい値より小さくなる。このときVoutはVinが増加し始める前の電位を保持する。この動作によりVinの負のピーク値に対応した電圧が出力される。リセット信号RSTが高電位になるとC1から電荷が放出され初期状態に戻る。
1…電圧比較器
2、13…出力−負電源間電圧減衰回路
3、16…正電源−出力間電圧減衰回路
4…高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路
5、9…低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路
6…電流入力比較回路
7…ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路
8、12、15、17…しきい値設定回路
10…電流入力比較回路
11、14…ベースクリッパ入力電圧比較回路
Mn1…スイッチ
RST…リセットスイッチ
C1…容量
Mni、Mnref、Mnb…NMOSトランジスタ
Mpc、Mpm…PMOSトランジスタ
Rb、Rc…抵抗

Claims (9)

  1. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    前記入力信号を入力とし前記入力信号が基準の電圧以上の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力信号が基準の電圧より小さい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力する電圧比較器と、
    前記出力電圧を減衰させて前記電圧比較器の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  2. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    前記入力信号を入力とし前記入力信号が基準の電圧未満の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力信号が基準の電圧より大きい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力する電圧比較器と、
    前記出力電圧を減衰させて前記電圧比較器の基準の電圧として出力する正電源−出力間電圧減衰回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  3. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    入力電圧信号を電流信号Iinに変換する高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≧Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  4. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    入力電圧信号を電流信号Iinに変換する高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≦Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin>Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  5. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を増加させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    予め設定したしきい値以上の入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換するベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路に前記しきい値を与えるしきい値設定回路と、
    前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≧Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin<Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  6. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    予め設定したしきい値以下の入力電圧信号Vinを電流信号Iinに変換するベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記ベースクリッパ型高トランスコンダクタンス電圧電流変換回路に前記しきい値を与えるしきい値設定回路と、
    前記出力電圧を電流信号Ioutに変換する低トランスコンダクタンス電圧電流変換回路と、
    前記電流信号Iinを入力とし前記電流信号Ioutを基準としてIin≦Ioutの時には前記スイッチをオンにする電圧を出力しIin>Ioutの時には前記スイッチをオフにする電圧を出力する電流入力比較回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  7. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を増加せるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を増加させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    予め設定した正のしきい値以上の入力電圧信号と基準の電圧を比較して前記入力電圧信号が基準の電圧以上の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力電圧信号が基準の電圧よりも小さい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路と、
    前記ベースクリッパ入力電圧比較回路にしきい値を与えるしきい値設定回路と、
    前記出力電圧を減衰させて前記ベースクリッパ入力電圧比較回路の基準の電圧として出力する出力−負電源間電圧減衰回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  8. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるスイッチと、
    前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    予め設定した負のしきい値以下の入力電圧信号と基準の電圧を比較して前記入力電圧信号が基準の電圧以下の時に前記スイッチをオンにする電圧を出力し前記入力電圧信号が基準の電圧よりも大きい時に前記スイッチをオフにする電圧を出力するベースクリッパ入力電圧比較回路と、
    前記ベースクリッパ入力電圧比較回路にしきい値を与えるしきい値設定回路と、
    前記出力電圧を減衰させて前記ベースクリッパ入力電圧比較回路の基準の電圧として出力する正電源−出力間電圧減衰回路と
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
  9. 入力信号のピークを検出し出力するピークホールド回路であって、
    出力電圧を減少させるときにオンになり前記出力電圧を保持する時にオフになるNMOSトランジスタMn1と、
    前記出力電圧を減少させるときに電荷を蓄積し前記出力電圧を保持する時に蓄積した電荷を保持する容量と、
    リセット信号により前記容量に蓄積された電荷を放電させて初期状態に戻すリセットスイッチと、
    入力電圧信号が減少した時にドレイン−ソース間のコンダクタンスが小さくなり電流が流れにくくなるNMOSトランジスタMniと、
    しきい値以上のピーク値を取得するために前記NMOSトランジスタMniのゲートにバイアス電圧を与えるしきい値設定回路と、
    前記出力電圧を電流に変換するNMOSトランジスタMnrefおよび抵抗Rcと、
    自身のドレイン−ソース間のコンダクタンスと前記NMOSトランジスタMniのドレイン−ソース間のコンダクタンスとの比で前記NMOSトランジスタMn1を制御する電圧を出力するPMOSトランジスタMpcと、
    前記出力電圧から変換された電流に基づいて前記PMOSトランジスタMpcのコンダクタンスを制御するPMOSトランジスタMpmと、
    レベルシフトとして動作するNMOSトランジスタMnbおよび抵抗Rbと
    を備えることを特徴とするピークホールド回路。
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