JP2014110867A - 墜落防止器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が梯子を昇降する際の、安全ベルトフックの掛け替え作業をなくし、円滑で、且つ、安全に昇降する墜落防止器具を提供することにある。
【解決手段】本体の一部を開閉自在として固定部の断面がT型材に着脱自在とし、該T型材の裏面をローラ、表面をブレーキパッドにて挟み込み、墜落時は該ブレーキパッドを内胞した取付部を本体に回動支持されたある偏心量を有する偏心カムレバーを下方に回動することで制動し、通常時は圧縮ばねにて前記ブレーキパッドをT型材に押しつけ器具の自重降下を防止し、引張ばね等の引上げ機構にて偏心カムレバーを通常時は上方に引上げ、落下時は偏心カムレバーは下がりブレーキパッドを含む取付部を強力に押しつけることで、作業者の墜落を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】本体の一部を開閉自在として固定部の断面がT型材に着脱自在とし、該T型材の裏面をローラ、表面をブレーキパッドにて挟み込み、墜落時は該ブレーキパッドを内胞した取付部を本体に回動支持されたある偏心量を有する偏心カムレバーを下方に回動することで制動し、通常時は圧縮ばねにて前記ブレーキパッドをT型材に押しつけ器具の自重降下を防止し、引張ばね等の引上げ機構にて偏心カムレバーを通常時は上方に引上げ、落下時は偏心カムレバーは下がりブレーキパッドを含む取付部を強力に押しつけることで、作業者の墜落を防止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、梯子の安全装置に係り、作業者が梯子を昇降する際に用いる墜落防止器具に関するものである。
高所作業をする際には、一般的に梯子が利用されるが、作業者が梯子を昇降する時は安全ベルトを身体(腰)に締めて、任意の高さを昇降する毎に安全ベルトに装着されているフックをステップに掛け替えながら梯子を昇降する。又、作業者が墜落するのを防止する設備として、特許文献1に記載の「墜落防止用安全器」がある。
梯子に対して安全器具を装着・設置して、この安全器具と共に作業者が昇降し、万一のときはこの安全器具で作業者の墜落を防止するものであるが、特許文献1の墜落防止用安全器は親綱を親綱保持具にてロックするものであり、親綱の耐久性に難があり、急激に噛み込むため、作業者を衝撃力から守るためショックアブソーバ機能を有するランヤード等が必要である。
本発明は、上記の問題に留意して、墜落時の衝撃力を緩和するためブレーキにて減速・停止させることでランヤード等を不要とし、且つ、墜落防止器具の軽量化が容易である。更に墜落防止器具を途中階でも装着・取外し作業が簡単に実施できることをもう一つの課題とする。
以上の課題を達成するために、請求項1の発明は、本体の一部を開閉自在として固定部の断面がT型材に着脱自在とし、該T型材の裏面をローラ、表面をブレーキパッドにて挟み込み、墜落時は該ブレーキパッドを内胞した取付部を本体に回動支持された偏心量eを有する偏心カムレバーを下方に回動することで制動し、通常時は圧縮ばねにて前記ブレーキパッドをT型材に押しつけ器具の自重降下を防止し、引張ばね等の引上げ機構にて偏心カムレバーを通常時は上方に引上げ、落下時は偏心カムレバーは下がりブレーキパッドを含む取付部を強力に押しつけることで、作業者の墜落を防止するように構成したことを特徴とする墜落防止器具。
また、請求項2の発明は、偏心カムレバーと接触板材とのスキマC1を有し、ブレーキパッドを含む取付材にピンを取付、本体と摺動自在に配し、突きでた前記ピン端部の座金と本体とのスキマC2によりブレーキパッドの交換を判定できることを特徴とする請求項1に記載の墜落防止器具。
課題を解決するための手段より明らかなように、請求項1及び請求項2の発明に係る墜落防止器具によれば、偏心カムレバーに掛かる荷重に応じてブレーキパッドをT型材に数倍の力で押付け、作業者安全ベルトのフックを介して作業者の落下を防止することができる。
それゆえ、請求項1及び請求項2に係る墜落防止器具を小型・軽量で経済的な墜落防止器具を提供する。
以下、図面に記載の発明を実施するための形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
墜落防止器具Aの装着は図1、図2に示すように、本体B10bを開き、手摺1aに固着したT型材2に挿入し、本体B10bを閉じ、本体A10aと一体化する。一体化の方法は後述する。
墜落防止器具Aの装着は図1、図2に示すように、本体B10bを開き、手摺1aに固着したT型材2に挿入し、本体B10bを閉じ、本体A10aと一体化する。一体化の方法は後述する。
ブレーキパッド11を図1では取付材12下方より挿入し、プレート12aにて固着し、且つ、接触板材13及びピン15を取付材12に固着して、圧縮ばね16のばね力により、裏面(図1では左側)ローラ31と表面(図1では右側)のブレーキパッド11にてT型材2のフランジ部を挟み込み墜落防止器具Aの通常時の自重降下を防止し、該ブレーキパッド11の摩耗量を考慮したばね力を与えている。
次に、ピン15の一端には設定スキマC2を与えた座金18、ブッシュ19を配設し、ブレーキパッド11の摩耗に対応するためピン15を摺動自在に構成し、4個のローラ31は夫々、ピン32にて回転自在に支承され、本体A10a及び本体B10bに配設している。
次に、上部金物10cは本体A10aに固着しており、図1では下方に下部金物10dを本体A10aに着脱可能に配設し、制動部であるブレーキパッド11、取付材12、プレート12a、接触板材13、及びピン15は一体化され、上部金物10cと下部金物10dとの間に挿入し、図1では水平方向に摺動自在に支持している。
ある偏心量を有する偏心カムレバー14は本体A10aにシャフト17を軸心として回動自在に支持され、一端にはリング14aを配設し、該偏心カムレバー14は接触板材13との接触面圧を低減させるため巾広に構成している。又、偏心カムレバー14の回動上限はレバー用ストッパ20aにて規制され、回動下限はレバー用ストッパ20bにて規制される。
図1、図6に示すように、偏心カムレバー14はばね用金物22、23間に引張ばね21を配し、作業者の上昇時はレバー用ストッパ20aに当接している。
又、作業者の下降時は図7に示すように、a点〜b点の角度θ1の範囲で動作するよう前記、引張ばね21の張力を決定すれば良い。
a点は偏心カムレバー14と接触板材13とのスキマC1を有し、b点は該スキマC1=0である。
b点〜c点間の角度θ2は制動状態であり、墜落防止器具Aの使用可能範囲である。
d点は偏心カムレバー14による接触板材13の最大押し量はS1である。
a点は偏心カムレバー14と接触板材13とのスキマC1を有し、b点は該スキマC1=0である。
b点〜c点間の角度θ2は制動状態であり、墜落防止器具Aの使用可能範囲である。
d点は偏心カムレバー14による接触板材13の最大押し量はS1である。
つまり、ブレーキパッド11の摩耗量を設定スキマC2と同等又は以内となるよう偏心カムレバー14のカム板の半径R及び偏心量eを決定すれば良い。
図7に示すように、作業者墜落時の最大衝撃荷重Pmaxと距離L、偏心カムレバー14の半径R及び偏心量eとの関係にて、墜落時に予想される最大衝撃荷重Pmaxを許容する押付け力Qを発揮出来るよう構成すれば良く、ブレーキパッド11とT型材2とのすべり摩擦係数をμ1とすれば、Q・μ1>Pmaxとなれば良い。
図6に示すように、本体A10aと本体B10bが一体化し確実に保持するラッチ25を本体A10aに固着し、本体B10b側に配設した止め金26にラッチ25のつめ25aをつまみ25bを手動にて挿入する。又、ラッチ25にはばねが内蔵されており(図示せず)、つめ25aが自然に動くことはないが、二重の安全機器としてつまみ25bの移動を規制しても良い。
図8、図1に図示するように、手摺1aに固着したT型材2に、本発明による墜落防止器具Aを装着し、作業者は腰部の安全ベルトF付属のフック付ロープFAを該墜落防止器具Aの偏心カムレバー14の端部にあるリング14aに掛けて、ステップ1bを昇降する。
ここで、万一作業者が何らかの理由でステップ1bを踏み外して墜落することとなった場合、落下時の衝撃荷重はフック付ロープFAとリング14aを介して偏心カムレバー14は下方へ回動することによりブレーキパッド11をT型材2に強力に押付け制動が掛かり、墜落防止器具Aは停止し、作業者の墜落が防止される。従って、作業者の万一の墜落事故発生時にも作業者の安全を守ることができ、制動は一瞬でロック・停止しないため、ショックアブソーバ機能を備えた安全ロープ等を必要としないものである。
ブレーキ開放は作業者がステップ1bに正常に乗ると、偏心カムレバー14の負荷は無くなり墜落防止器具Aの自重のみとなり、偏心カムレバーは引張ばね21の作用でほぼ自動的に原状位置へ復帰する。復帰しない場合は手動にて偏心カムレバー14を上方へ上げる。
本発明の墜落防止器具は新設、既設の梯子の手摺にT型材を付設するか、別置きにてT型材を配設することで、小型・軽量で経済的な墜落防止器具を提供できる。
1a 手摺
1b ステップ
2 T型材
10a 本体A
10b 本体B
10c 上部金物
10d 下部金物
11 ブレーキパッド
12 取付材
12a プレート
13 接触板
14 偏心カムレバー
14a リング
15 ピン
16 圧縮ばね
17 シャフト
18 座金
19 ブッシュ
20a レバー用ストッパ
20b レバー用ストッパ
21 引張ばね
22 ばね用金物
23 ばね用金物
24 ヒンジピン
25 ラッチ
25a つめ
25b つまみ
26 止め金
27 当板
31 ローラ
32 ピン
A 墜落防止器具
C1 初期スキマ
C2 設定スキマ
F 安全ベルト
FA フック付ロープ
e 偏心量
R カム板の半径
S1 最大押し量
θ 全作動角
θ1 遊び角
θ2 便用角
θ3 余裕角
a,b,c,d 点
Pmax 最大衝撃荷重
L 距離
Q 押付け力
μ1 すべり摩擦係数
1b ステップ
2 T型材
10a 本体A
10b 本体B
10c 上部金物
10d 下部金物
11 ブレーキパッド
12 取付材
12a プレート
13 接触板
14 偏心カムレバー
14a リング
15 ピン
16 圧縮ばね
17 シャフト
18 座金
19 ブッシュ
20a レバー用ストッパ
20b レバー用ストッパ
21 引張ばね
22 ばね用金物
23 ばね用金物
24 ヒンジピン
25 ラッチ
25a つめ
25b つまみ
26 止め金
27 当板
31 ローラ
32 ピン
A 墜落防止器具
C1 初期スキマ
C2 設定スキマ
F 安全ベルト
FA フック付ロープ
e 偏心量
R カム板の半径
S1 最大押し量
θ 全作動角
θ1 遊び角
θ2 便用角
θ3 余裕角
a,b,c,d 点
Pmax 最大衝撃荷重
L 距離
Q 押付け力
μ1 すべり摩擦係数
Claims (2)
- 本体の一部を開閉自在として固定部の断面がT型材に着脱自在とし、該T型材の裏面をローラ、表面をブレーキパッドにて挟み込み、墜落時は該ブレーキパッドを内胞した取付部を本体に回動支持された偏心量eを有する偏心カムレバーを下方に回動することで制動し、通常時は圧縮ばねにて前記ブレーキパッドをT型材に押しつけて器具の自重降下を防止し、引張ばね等の引上げ機構にて偏心カムレバーを通常時は上方に引上げ、落下時は偏心カムレバーは下がりブレーキパッドを含む取付部を強力に押しつけることで、作業者の墜落を防止するように構成したことを特徴とする墜落防止器具。
- 偏心カムレバーと接触板材との間にスキマC1を有し、前記ブレーキパッドを含む取付材にピンを取付、本体と摺動自在に配し、突きでた前記ピン端部の座金と本体1とのスキマによりブレーキパッドの交換を判定できることを特徴とする請求項1に記載の墜落防止器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280175A JP2014110867A (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | 墜落防止器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280175A JP2014110867A (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | 墜落防止器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014110867A true JP2014110867A (ja) | 2014-06-19 |
Family
ID=51168538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012280175A Pending JP2014110867A (ja) | 2012-12-05 | 2012-12-05 | 墜落防止器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014110867A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112190846A (zh) * | 2020-08-28 | 2021-01-08 | 国网浙江省电力有限公司温州供电公司 | 架空输电线路手持式杆塔防坠器 |
CN115738117A (zh) * | 2022-12-05 | 2023-03-07 | 海南电网有限责任公司琼海供电局 | 一种登杆作业安全装置 |
-
2012
- 2012-12-05 JP JP2012280175A patent/JP2014110867A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112190846A (zh) * | 2020-08-28 | 2021-01-08 | 国网浙江省电力有限公司温州供电公司 | 架空输电线路手持式杆塔防坠器 |
CN115738117A (zh) * | 2022-12-05 | 2023-03-07 | 海南电网有限责任公司琼海供电局 | 一种登杆作业安全装置 |
CN115738117B (zh) * | 2022-12-05 | 2023-09-29 | 海南电网有限责任公司琼海供电局 | 一种登杆作业安全装置 |
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