JP2014110075A - 2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から供給される電力の変動を補償することができる安全で且つ高効率な2次電池型燃料電池システムを提供する。
【解決手段】2次電池型燃料電池システムは、電力補償部と、流量制御部と、周波数設定部とを備える。前記電力補償部は、外部から供給される電力の変動を、燃料発生部から供給される燃料ガスを用いて発電を行う発電機能及び前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される生成物(前記燃料ガスが生成される化学反応の逆反応の生成物)を電気分解する電気分解機能を有する発電・電気分解部の発電電力または前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力によって補償する。前記流量制御部は、前記外部から供給される電力の変動に基づいて前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御する。前記周波数設定部は、補償に用いる電力の周波数を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電動作だけでなく充電動作も行える2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムに関する。
近年、地球温暖化防止や化石燃料資源枯渇対策の観点から、風力エネルギーや太陽エネルギーなどの自然エネルギーを用いて発電を行う発電設備(以下、「自然エネルギー発電設備」ともいう。)が電力系統に多数接続されるようになってきている。
自然エネルギー発電設備は、世界各地で盛んに建設されている。また、離島や限られた地域内に電力を供給する小規模配電網であるマイクログリッドに自然エネルギー発電設備を分散型電源として配備することも検討されている。
しかし、自然エネルギーは不規則に変動するため、自然エネルギー発電設備を電力系統に接続すると、電力系統の周波数や電圧が変動するおそれがある。特に、風力エネルギーは不規則であり、風力発電機の出力電力は風速の3乗に比例するため僅かな風速の変動に対しても大きく変動する。このため、風力エネルギーを用いて発電を行う発電設備に接続される電力系統の周波数や電圧は乱れやすい。
また、マイクログリッドに自然エネルギー発電設備を配備した場合、電力系統の規模が小さいため、自然エネルギーの不規則な変動に起因する電力系統の周波数や電圧の変動がより顕著になる。
一方、電力品質の確保に対する需要者からの要求に応えるために、自然エネルギー発電設備に接続される電力系統の周波数や電圧の変動を一定範囲内に収める必要がある。このため、自然エネルギー発電設備の出力変動を蓄電池の充放電によって補償する方法が提案されている。
特開2011−181228号公報
上記の用途で用いられる蓄電池は、安価で大容量であることが必要であり、現在ナトリウム−硫黄電池などが提案されているが(例えば特許文献1参照)、自然エネルギー発電設備の出力変動を補償する際に蓄電池の効率が悪化することや安全性が課題になっている。
本発明は、上記の状況に鑑み、外部から供給される電力の変動を補償することができる安全で且つ高効率な2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る2次電池型燃料電池システムは、化学反応によって燃料ガスを放出することができ、前記燃料ガスが生成される化学反応の逆反応によって再生可能な燃料発生部と、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電機能及び前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解機能を有する発電・電気分解部とを備え、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で前記燃料ガスを含むガスを循環させる2次電池型燃料電池システムであって、外部から供給される電力の変動を、前記発電・電気分解部の発電電力または前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力によって補償する電力補償部と、前記外部から供給される電力の変動に基づいて、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御する流量制御部と、前記外部から供給される電力の変動に基づいて、前記発電・電気分解部の発電電力の周波数及び前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力の周波数を設定する周波数設定部とを備える構成(第1の構成)とする。なお、前記発電・電気分解部は、例えば、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電動作と、前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解動作とを切り替える燃料電池を備える構成であってもよく、また、例えば、前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池と、前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解器とを別個に備える構成であってもよい。
また、上記第1の構成の2次電池型燃料電池システムにおいて、前記流量制御部が、前記外部から供給される電力の周波数が前記発電・電気分解部の交流インピーダンス特性のガス拡散抵抗を示す周波数帯域に含まれる場合に、それ以外の場合に比べて、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を増加させる構成(第2の構成)とすることが好ましい。
また、上記第2の構成の2次電池型燃料電池システムにおいて、前記流量制御部が、前記外部から供給される電力の周波数が前記発電・電気分解部の交流インピーダンス特性のガス拡散抵抗を示す周波数帯域に含まれる場合に、前記発電・電気分解部の損失電力と前記流量制御部の消費電力との合計が最小となるように、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御することが好ましい。
また、上記目的を達成するために本発明に係る給電システムは、上記いずれかの構成の2次電池型燃料電池システムと、自然エネルギーを用いて発電を行うとともに、前記2次電池型燃料電池システムに電力を供給する発電設備とを備える構成とする。
本発明に係る2次電池型燃料電池システム及びそれを備えた給電システムによると、前記2次電池型燃料電池システムの外部から前記2次電池型燃料電池システムに供給される電力の変動を前記電力補償部によって補償することができ、更に、前記周波数設定部が、前記外部から供給される電力の変動に基づいて前記発電・電気分解部の発電電力の周波数及び前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力の周波数を設定する。このため、前記2次電池型燃料電池システムの外部から前記2次電池型燃料電池システムに供給される電力が不規則に変化する場合にも十分対応できる。
また、ナトリウム−硫黄電池を用いず燃料電池を用いるので、安全である。
また、前記流量制御部が、前記外部から供給される電力の変動に基づいて前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御するので、前記外部から供給される電力の変動に基づいて前記周波数設定部によって設定される周波数に応じて、前記発電・電気分解部を効率良く動作させることができ、高効率化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る給電システムの概略構成を示す図である。 電力のタイムチャートである。 2次電池型燃料電池部および流量制御部の構成例を示す模式図である。 燃料電池部の交流インピーダンス特性を示す図である。 燃料電池部の損失電力および流量制御部の消費電力を示す図である。 2次電池型燃料電池部および流量制御部の変形例を示す模式図である。 2次電池型燃料電池部および流量制御部の他の変形例を示す模式図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。なお、本発明は、後述する実施形態に限られない。
本発明の一実施形態に係る給電システムの概略構成を図1に示す。本実施形態に係る給電システムは、例えば風力エネルギーを用いて発電を行う風力発電設備や太陽光エネルギーを用いて発電を行う太陽光発電設備などの自然エネルギー発電設備100と、2次電池型燃料電池システム200とを備えており、2次電池型燃料電池システム200から出力される電力を電力系統へ給電している。
2次電池型燃料電池システム200は、外部電力制御部10と、2次電池型燃料電池部20と、合成部30と、流量制御部40と、差分部50と、電力指示調整部60と、周波数判断部70とを備えている。
外部電力制御部10は、電力指示調整部60からの指示に従って、自然エネルギー発電設備100から供給される電力の全てを合成部30に供給するか、自然エネルギー発電設備100から供給される電力の一部を合成部30に供給し残りを2次電池型燃料電池部20に供給するかのいずれかを行う。
2次電池型燃料電池部20は、電力指示調整部60からの指示に従って、発電電力を合成部30に供給するか、外部電力制御部10から供給される電力を用いて電気分解を行うことにより燃料発生部材1(図3参照)を再生するかのいずれかを行う。
合成部30は、外部電力制御部10から供給される電力と2次電池型燃料電池部20から供給される電力とを合成し、その合成した電力を電力系統に出力する。
流量制御部40は、2次電池型燃料電池部20において燃料発生部材1(図3参照)と燃料電池部2(図3参照)との間を循環しているガスの流量を、周波数判断部70から出力される周波数に関する情報に基づいて制御する。
差分部50は、自然エネルギー発電設備100から出力される電力に関する情報および合成部30から出力される電力に関する情報を取得し、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の変動と合成部30から出力される電力の変動との差分を求め、その差分情報を電力指示調整部60に出力する。
電力指示調整部60は、差分部50から出力される差分情報に基づいて、外部電力制御部10および2次電池型燃料電池部20に指示を出す。例えば、自然エネルギー発電設備100から出力される電力が図2(a)に示すグラフG1である場合、電力系統に出力する電力を図2(a)に示すグラフG2のように下限値LLを下回らず上限値ULを上回らないようにするために、2次電池型燃料電池部20が合成部30に供給する電力および外部電力制御部10から2次電池型燃料電池部20に供給される電力を図2(b)に示すグラフG3のように変動させる。すなわち、電力指示調整部60は、差分部50から出力される差分情報に基づいて、2次電池型燃料電池部20が合成部30に供給する電力の周波数および外部電力制御部10から2次電池型燃料電池部20に供給される電力の周波数を設定している。なお、2次電池型燃料電池部20は、複数の2次電池型燃料電池を備えており、出力に対して余力があり、出力する2次電池型燃料電池の数を増減させることにより出力電力を増減することができる構成である。
周波数判断部70は、差分部50から出力される差分情報に基づいて、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数を判断し、その判断した周波数に関する情報を流量制御部40に出力する。なお、図1に示す例とは異なり、周波数判断部70が、差分部50から出力される差分情報の代わりに、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の変動に関する情報などを用いるようにしてもよい。
次に、2次電池型燃料電池部20および流量制御部40の構成例を図3に示す。図3に示す構成例において、2次電池型燃料電池部20は、燃料発生部材1と、燃料電池部2と、燃料発生部材1を加熱するヒーター3と、燃料電池部2を加熱するヒーター4と、燃料発生部材1及びヒーター3を収容する容器5と、燃料電池部2及びヒーター4を収容する容器6と、燃料発生部材1と燃料電池部2の間でガスを循環させるための配管7と、スイッチS1と、スイッチS2とを有する2次電池型燃料電池を複数備えている(図3においては一つの2次電池型燃料電池のみを図示している)。また、図示を省略しているが、2次電池型燃料電池部20の各2次電池型燃料電池は、ヒーター3と、ヒーター4を制御する温度制御部も備えている。また、必要に応じて、燃料発生部材1や燃料電池部2の周辺に温度センサ等を設けてもよい。図3に示す構成例において、流量制御部40は、燃料発生部材1と燃料電池部2の間でガスを強制的に循環させるポンプ8と、周波数判断部70から出力される周波数に関する情報に基づいてポンプ8を制御するポンプ制御部9とを備えている。また、ポンプ8の代わりに、例えばコンプレッサ、ファン、ブロアなどの他の循環器を用いてもよい。
燃料発生部材1としては、例えば、金属を母材として、その表面に金属または金属酸化物が添加されており、酸化性ガス(例えば水蒸気)との酸化反応によって燃料ガス(例えば水素)を発生し、還元性ガス(例えば水素)との還元反応により再生可能なものを用いることができる。母材の金属としては例えば、Ni、Fe、Pd、V、Mgやこれらを基材とする合金が挙げられ、特にFeは安価で、加工も容易なので好ましい。また、添加される金属としては、Al、Rd、Pd、Cr、Ni、Cu、Co、V、Moが挙げられ、添加される金属酸化物としてはSiO2、TiO2が挙げられる。ただし、母材となる金属と、添加される金属は同一の材料ではない。なお、本実施形態においては、燃料発生部材1として、Feを主体とする燃料発生部材を用いる。
Feを主体とする燃料発生部材は、例えば、下記の(1)式に示す酸化反応により、酸化性ガスである水蒸気を消費して燃料ガス(還元性ガス)である水素を生成することができる。
4H2O+3Fe→4H2+Fe34 …(1)
上記の(1)式に示す鉄の酸化反応が進むと、鉄から酸化鉄への変化が進んで鉄の残量が減っていくが、上記の(1)式の逆反応すなわち下記の(2)式に示す還元反応により、燃料発生部材1を再生することができる。なお、上記の(1)式に示す鉄の酸化反応及び下記の(2)式の還元反応は600℃未満の低い温度で行うこともできる。
4H2+Fe34→3Fe+4H2O …(2)
燃料発生部材1においては、その反応性を上げるために単位体積当りの表面積を大きくすることが望ましい。燃料発生部材1の単位体積当りの表面積を増加させる方策としては、例えば、燃料発生部材1の主体を微粒子化し、その微粒子化したものを成型すればよい。微粒子化の方法は例えばボールミル等を用いた粉砕によって粒子を砕く方法が挙げられる。さらに、機械的な手法などにより微粒子にクラックを発生させることで微粒子の表面積をより一層増加させてもよく、酸処理、アルカリ処理、ブラスト加工などによって微粒子の表面を荒らして微粒子の表面積をより一層増加させてもよい。
燃料発生部材1としては、例えば、微粒子をペレット状の粒に形成してこの粒を多数空間内に埋める形態であってもよく、微粒子をガスが通過する程度の空隙を残して固めたものであってもよい。
燃料電池部2は、図3に示す通り、電解質膜2Aの両面に燃料極2Bと酸化剤極である空気極2Cを接合したMEA構造(膜・電極接合体:Membrane Electrode Assembly)である。なお、図3では、MEAを1つだけ設けた構造を図示しているが、MEAを複数設けたり、さらに複数のMEAを積層構造にしたりしてもよい。
電解質膜2Aの材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質を用いることができ、また例えば、ナフィオン(デュポン社の商標)、カチオン導電性ポリマー、アニオン導電性ポリマー等の固体高分子電解質を用いることができるが、これらに限定されることなく、水素イオンを通すものや酸素イオンを通すもの、また、水酸化物イオンを通すもの等、燃料電池の電解質としての特性を満たすものであればよい。なお、本実施形態においては、電解質膜2Aとして、酸素イオン又は水酸化物イオンを通す電解質、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いた固体酸化物電解質を用いる。
電解質膜2Aは、固体酸化物電解質の場合であれば、電気化学蒸着法(CVD−EVD法;Chemical Vapor Deposition - Electrochemical Vapor Deposition)等を用いて形成することができ、固体高分子電解の場合であれば、塗布法等を用いて形成することができる。
燃料極2B、空気極2Cはそれぞれ、例えば、電解質膜2Aに接する触媒層と、その触媒層に積層された拡散電極とからなる構成にすることができる。触媒層としては、例えば白金黒或いは白金合金をカーボンブラックに担持させたもの等を用いることができる。また、燃料極2Bの拡散電極の材料としては、例えばカーボンペーパ、Ni−Fe系サーメットやNi−YSZ系サーメット等を用いることができる。また、空気極2Cの拡散電極の材料としては、例えばカーボンペーパ、La−Mn−O系化合物やLa−Co−Ce系化合物等を用いることができる。燃料極2B、空気極2Cはそれぞれ、例えば蒸着法等を用いて形成することができる。
以下の説明では、燃料ガスとして水素を用いた場合について説明する。
電力指示調整部60が外部電力制御部10に対して自然エネルギー発電設備100から供給される電力の全てを合成部30に供給させる指示を与える場合、電力指示調整部60がスイッチS1及びS2に対して接点bを選択させる指示を与える。スイッチS1及びS2の接点bは合成部30に接続されており、スイッチS1及びS2が接点bを選択することにより、燃料極2B−空気極2C間電圧が合成部30の入力電圧VIN30となり、2次電池型燃料電池部20が発電動作を行う。燃料電池部2では、2次電池型燃料電池部20の発電時に、燃料極2Bにおいて下記の(3)式の反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(3)
上記の(3)式の反応によって生成された電子は、合成部30を通って、空気極2Cに到達し、空気極2Cにおいて下記の(4)式の反応が起こる。
1/2O2+2e-→O2- …(4)
そして、上記の(4)式の反応によって生成された酸素イオンは、電解質膜2Aを通って、燃料極2Bに到達する。上記の一連の反応を繰り返すことにより、燃料電池部2が発電動作を行うことになる。また、上記の(3)式から分かるように、2次電池型燃料電池部20の発電動作時には、燃料極2B側においてH2が消費されH2Oが生成されることになる。
上記の(3)式及び(4)式より、2次電池型燃料電池部20の発電動作時における燃料電池部2での反応は下記の(5)式の通りになる。
2+1/2O2→H2O …(5)
一方、燃料発生部材1は、上記の(1)式に示す酸化反応により、2次電池型燃料電池部20の発電時に燃料電池部2の燃料極2B側で生成されたH2Oを消費してH2を生成する。
上記の(1)式に示す鉄の酸化反応が進むと、鉄から酸化鉄への変化が進んで鉄残量が減っていくが、上記の(2)式に示す還元反応により、燃料発生部材1を再生することができ、2次電池型燃料電池部20を充電することができる。
電力指示調整部60が外部電力制御部10に対して自然エネルギー発電設備100から供給される電力の一部を合成部30に供給させ残りを2次電池型燃料電池部20に供給させる指示を与える場合、電力指示調整部60がスイッチS1及びS2に対して接点aを選択させる指示を与える。スイッチS1及びS2の接点aは外部電力制御部10に接続されており、スイッチS1及びS2が接点aを選択することにより、燃料極2B−空気極2C間電圧が外部電力制御部10の出力電圧VOUT10となり、2次電池型燃料電池部20が充電動作を行う。
燃料電池部2では、2次電池型燃料電池部20の充電時に、上記の(5)式の逆反応である下記の(6)式に示す電気分解反応が起こり、燃料極2B側においてH2Oが消費されH2が生成され、燃料発生部材1では、上記の(2)式に示す還元反応が起こり、燃料電池部2の燃料極2B側で生成されたH2が消費されH2Oが生成される。
2O→H2+1/2O2 …(6)
ここで、燃料電池部2の交流インピーダンス特性を図4に示す。図4に実線で示す燃料電池部2の交流インピーダンス特性は、燃料電池部2に一定の基準電流(例えば正弦波電流)を周波数を掃引しながら印加することで求めることができる。実数部は燃料電池部2の実抵抗の大きさを示しており、虚数部はリアクタンスの大きさを示している。
図4の周波数帯域FB1は燃料ガスまたは電気分解の対象である酸化性ガスの拡散抵抗を示す周波数帯域であり、図4の周波数帯域FB2は発電反応または電気分解反応による活性化抵抗を示す周波数帯域であり、図4の周波数帯域FB3は燃料電池部2の電極−電解質間の直流抵抗を示す周波数帯域である。なお、周波数帯域FB1は10mHz〜数kHzの周波数帯域である。
図4に実線示す燃料電池部2の交流インピーダンス特性はポンプ8の駆動によって燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量が一定であるときの特性である。燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量が一定であれば、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数が周波数帯域FB1に含まれている場合、電力指示調整部60での調整により、2次電池型燃料電池部20が合成部30に供給する電力の周波数および外部電力制御部10から2次電池型燃料電池部20に供給される電力の周波数も周波数帯域FB1に含まれることになり、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数が周波数帯域FB1に含まれている場合と比較して、燃料電池部2の損失電力が大幅に増加してしまう。
そこで、本実施形態において、ポンプ制御部9は、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数が周波数帯域FB1に含まれると判断した場合に、それ以外の場合に比べて、燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量が増えるようにポンプ8を制御する。これにより、周波数帯域FB1での燃料電池部2の交流インピーダンスが図4に示す破線のように減少するため、燃料電池部2での発電効率および電気分解効率が向上する。
上記のように、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数が周波数帯域FB1に含まれる場合に、燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量を増加させると、燃料電池部2での発電効率および電気分解効率を向上させることができるが、その反面流量制御部40の消費電力が増加してしまう。このため、ポンプ制御部9が、自然エネルギー発電設備100から出力される電力の周波数が周波数帯域FB1に含まれると判断した場合に、燃料電池部2の損失電力と流量制御部40の消費電力との合計(図5に示す破線参照)が最小となるように、燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量を制御することが好ましい。
燃料電池部2の損失電力と流量制御部40の消費電力との合計の特性をポンプ制御部9が内蔵メモリ(不図示)に記憶しておくようにすることで、上記の動作が可能になる。
本実施形態に係る給電システムは、自然エネルギー発電設備100から2次電池型燃料電池システム200に供給される電力の変動を、外部電力制御部10と2次電池型燃料電池部20と合成部30とによって補償することができ、更に、電力指示調整部60が、自然エネルギー発電設備100から2次電池型燃料電池システム200に供給される電力の変動に基づいて、2次電池型燃料電池部20が合成部30に供給する電力の周波数および外部電力制御部10から2次電池型燃料電池部20に供給される電力の周波数を設定する。このため、自然エネルギー発電設備100から2次電池型燃料電池システム200に供給される電力が不規則に変化する場合にも十分対応できる。
また、ナトリウム−硫黄電池を用いず燃料電池を用いるので、安全である。
また、本実施形態に係る給電システムは、ナトリウム−硫黄電池を用いず2次電池型燃料電池部20を用いるので、安全である。
また、本実施形態に係る給電システムは、流量制御部40が、自然エネルギー発電設備100から2次電池型燃料電池システム200に供給される電力の変動に基づいて燃料発生部材1と燃料電池部2との間で循環させるガスの流量を制御するので、電力指示調整部60において設定される2次電池型燃料電池部20が合成部30に供給する電力の周波数および外部電力制御部10から2次電池型燃料電池部20に供給される電力の周波数に応じて、燃料電池部2を効率良く動作させることができ、高効率化を図ることができる。
<その他>
上述した実施形態においては、燃料電池部2の電解質膜2Aとして固体酸化物電解質を用いて、発電の際に燃料極2B側で水を発生させるようにする。この構成によれば、燃料発生部材1が設けられた側で水を発生するため、装置の簡素化や小型化に有利である。一方、特開2009−99491号公報に開示された燃料電池のように、燃料電池部2の電解質膜2Aとして水素イオンを通す固体高分子電解質を用いることも可能である。但し、この場合には、発電の際に燃料電池部2の酸化剤極である酸化剤極2C側で水が発生されることになるため、この水を燃料発生部材1に伝搬する流路を設ければよい。また、上述した実施形態では、1つの燃料電池部2が発電も水の電気分解も行っているが、燃料電池(例えば発電専用の固体酸化物燃料電池)と水の電気分解器(例えば水の電気分解専用の固体酸化物燃料電池)が燃料発生部材1に対してガス流路上並列に接続される構成にしてもよい。
また、上述した実施形態では、ガスを機械的なエネルギーを用いて循環させたが、図6に示すように温度勾配によって循環させても構わない。また、両者を組み合わせても構わない。
図6に示す構成では、流量制御部40が、第1〜第4ヒーターH1〜H4及び第1〜第4温度センサーT1〜T4と、逆止弁Vと、温度制御部TC1とによって構成されている。なお、図6において、図が煩雑になることを防ぐために、第1〜第4ヒーターH1〜H4及び第1〜第4温度センサーT1〜T4と、温度制御部TC1との接続線は省略している。また、2次電池型燃料電池部20のスイッチS1及びS2の図示も省略している。
第1ヒーターH1は燃料発生部材1のガス流出口近傍を加熱し、第1温度センサーT1は燃料発生部材1のガス流出口近傍の温度T1を検出する。第2ヒーターH2は燃料極2Bのガス流入口近傍を加熱し、第2温度センサーT2は燃料極2Bのガス流入口近傍の温度T2を検出する。第3ヒーターH3は燃料極2Bのガス流出口近傍を加熱し、第3温度センサーT3は燃料極2Bのガス流出口近傍の温度T3を検出する。第4ヒーターH4は燃料発生部材1のガス流入口近傍を加熱し、第4温度センサーT4は燃料発生部材1のガス流入口近傍の温度T4を検出する。逆止弁Vは、燃料極2Bのガス流出口と燃料発生部材1のガス流入口との間の配管7上に配置される。
温度制御部TC1は、第1〜第4温度センサーT1〜T4の検出温度T1〜T4を参照しながら、T1>T2>T3>T4になるように第1〜第4ヒーターH1〜H4を制御し、尚且つ、検出温度T1〜T4の目標値を周波数判断部70から出力される周波数に関する情報に基づいて設定し、検出温度T1〜T4が目標値になるように第1〜第4ヒーターH1〜H4を制御する。
1>T2であるため、燃料発生部材1のガス流出口近傍に存在するガスが、熱拡散によって燃料極2Bのガス流入口近傍に移動する。
また、T2>T3であるため、燃料極2Bのガス流入口近傍に存在するガスが、熱拡散によって燃料極2Bのガス流出口近傍に移動する。
また、T3>T4であるため、燃料極2Bのガス流出口近傍に存在するガスが、熱拡散によって燃料発生部材1のガス流入口近傍に移動する。
燃料極2Bのガス流出口と燃料発生部材1のガス流入口との間の配管7上に逆止弁Vが設けられているため、ガスは上述の温度勾配に従って時計回りに循環することになる。
また、上述した実施形態では、燃料発生部材1と燃料電池部2とを別々の容器に収容したが、同一の容器に収容しても構わない。例えば、燃料発生部材1と燃料電池部2とを同一の容器6に収容し、流量制御部40を、第1〜第4ヒーターH1〜H4及び第1〜第4温度センサーT1〜T4と、逆止弁Vと、温度制御部TC1とによって構成した場合、図7に示すような構成になる。容器6内に設けられている仕切部材PB1は、図7の紙面手前及び紙面奥において、容器6の内壁に接続されている。
また、上述した実施形態では、燃料電池部2の燃料ガスを水素にしているが、一酸化炭素や炭化水素など水素以外の還元性ガスを燃料電池部2の燃料ガスとして用いても構わない。
1 燃料発生部材
2 燃料電池部
2A 電解質膜
2B 燃料極
2C 酸化剤極
3、4 ヒーター
5、6 容器
7 配管
8 ポンプ
9 ポンプ制御部
10 外部電力制御部
20 2次電池型燃料電池部
30 合成部
40 流量制御部
50 差分部
60 電力指示調整部
70 周波数判断部
100 自然エネルギー発電設備
200 2次電池型燃料電池システム
H1〜H4 第1〜第4ヒーター
PB1 仕切部材
S1、S2 スイッチ
T1〜T4 第1〜第4温度センサー
TC1 温度制御部
V 逆止弁

Claims (4)

  1. 化学反応によって燃料ガスを放出することができ、前記燃料ガスが生成される化学反応の逆反応によって再生可能な燃料発生部と、
    前記燃料発生部から供給される前記燃料ガスを用いて発電を行う発電機能及び前記燃料発生部の再生時に前記燃料発生部から供給される前記逆反応の生成物を電気分解する電気分解機能を有する発電・電気分解部とを備え、
    前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で前記燃料ガスを含むガスを循環させる2次電池型燃料電池システムであって、
    外部から供給される電力の変動を、前記発電・電気分解部の発電電力または前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力によって補償する電力補償部と、
    前記外部から供給される電力の変動に基づいて、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御する流量制御部と、
    前記外部から供給される電力の変動に基づいて、前記発電・電気分解部の発電電力の周波数及び前記発電・電気分解部の電気分解に必要な電力の周波数を設定する周波数設定部とを備えることを特徴とする2次電池型燃料電池システム。
  2. 前記流量制御部が、
    前記外部から供給される電力の周波数が前記発電・電気分解部の交流インピーダンス特性のガス拡散抵抗を示す周波数帯域に含まれる場合に、それ以外の場合に比べて、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の2次電池型燃料電池システム。
  3. 前記流量制御部が、
    前記外部から供給される電力の周波数が前記発電・電気分解部の交流インピーダンス特性のガス拡散抵抗を示す周波数帯域に含まれる場合に、
    前記発電・電気分解部の損失電力と前記流量制御部の消費電力との合計が最小となるように、前記燃料発生部と前記発電・電気分解部との間で循環させるガスの流量を制御することを特徴とする請求項2に記載の2次電池型燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の2次電池型燃料電池システムと、
    自然エネルギーを用いて発電を行うとともに、前記2次電池型燃料電池システムに電力を供給する発電設備とを備えたことを特徴とする給電システム。
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