JP2014110014A - 手書き入力装置及び制御プログラム - Google Patents

手書き入力装置及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特別なセンサを使用することなく、予め用紙に印刷された文書と用紙に手書きした手書き情報とを適切に合成できるようにする。
【解決手段】用紙の上からの押圧を検知可能なタッチパネルを備える手書き入力装置であって、予め文書が印刷された用紙の特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記文書の元となる文書データを特定すると共に、前記情報を検知した前記タッチパネル上の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定し、前記特定した位置関係に基づいて、前記用紙の上から手書きされた手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正し、前記位置を補正した手書き情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する制御部を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、手書き入力装置及び制御プログラムに関し、特に、文書が印刷された用紙上に手書きする手書き入力装置及び当該手書き入力装置で動作する制御プログラムに関する。
近年、用紙上に手書きした文字や図形などの手書き情報を電子データとして保存する機能を備えた手書き入力装置が販売されている。この手書き入力装置は、感圧式のタッチパネルを備えており、タッチパネル上に固定した用紙にペンや指などで手書きすると、ペンや指などの圧力をタッチパネルが検知し、手書き情報を電子データ(手書きデータ)として記憶するようになっている。
この手書き入力装置を用いて、予め文書が印刷された用紙に手書きして、文書と手書き情報とを合成する場合、印刷済みの用紙がタッチパネルに適切に固定されていないと、文書に対する手書き情報の位置や方向がずれてしまう。そのため、従来は、文書を印刷した用紙に手書きで加筆・修正したものを再度電子化する場合は、カメラで撮影したり、手書きした用紙をスキャンしたりすることが多く、電子化のために二次的な作業が必要になり、手間がかかってしまう。
また、別の方法として、印刷時に付加した情報を特別なセンサで読み取って文書と手書き情報の位置を合わせ込む方法もある。例えば、下記特許文献1には、前記加筆座標入力装置から送られた加筆座標データに従って加筆軌跡を挿入する加筆挿入装置と、前記加筆座標入力装置より送られた印刷条件情報から実際の印刷条件に合わせて紙文書として印刷された印刷画像と前記電子文書との位置ずれを算出する位置ずれ算出装置と、該算出された位置ずれから前記電子文書への加筆挿入位置を調整する加筆位置調整装置と、を備えた電子文書編集システムが開示されている。
特開2003−271577号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、印刷時に付加した情報を読み取る特別なセンサを設ける必要があるため、システムの構成や制御が複雑になり、手書き入力装置を安価に提供することができなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、特別なセンサを使用することなく、予め用紙に印刷された文書と用紙に手書きした手書き情報とを適切に合成できるようにする手書き入力装置及び制御プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、用紙の上からの押圧を検知可能なタッチパネルを備える手書き入力装置であって、予め文書が印刷された用紙の特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記文書の元となる文書データを特定すると共に、前記情報を検知した前記タッチパネル上の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定し、前記特定した位置関係に基づいて、前記用紙の上から手書きされた手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正し、前記位置を補正した手書き情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する制御部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一側面は、用紙の上からの押圧を検知可能なタッチパネルを備える手書き入力装置を含むシステムで動作する制御プログラムであって、前記手書き入力装置に、予め文書が印刷された用紙の特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記文書の元となる文書データを特定すると共に、前記情報を検知した前記タッチパネル上の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する第1処理、前記特定した位置関係に基づいて、前記用紙の上から手書きされた手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正する第2処理、前記位置を補正した手書き情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する第3処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の手書き入力装置及び制御プログラムによれば、特別なセンサを使用することなく、用紙に予め印刷された文書と用紙に手書きした手書き情報とを適切に合成することができる。
その理由は、予め文書が印刷された用紙の特定の領域に手書きした情報を読み取ったり、用紙の特定の領域に予め立体印刷された情報を読み取ったりし、読み取った情報に基づいて文書の元となる文書データを特定すると共に、情報を読み取った位置に基づいてタッチパネルと用紙との位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて、用紙の上からタッチパネルに手書きされた手書き情報の位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正し、位置を補正した手書き情報と文書データを特定する情報と、若しくは、手書き情報と当該手書き情報の位置を補正する情報と文書データを特定する情報と、を関連付ける制御を行うからである。
本発明の第1の実施例に係る手書きシステムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る文書管理サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る手書きシステムを用いた手書き方法を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施例に係る手書き入力方法の一例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る手書き入力方法の他の例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る文書管理サーバの処理(印刷指示処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る手書き入力装置の処理(加筆・修正処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る文書管理サーバの処理(合成処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る手書きシステムの構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書きシステムを用いた手書き方法を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書き入力方法の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書き入力方法の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る手書き入力装置の処理を示すフローチャート図である。
背景技術で示したように、感圧式のタッチパネルを備える手書き入力装置を用いて、予め文書が印刷された用紙に手書きして、文書と手書き情報とを合成する場合、文書が印刷された用紙がタッチパネルに対して適切に固定されていないと、文書に対する手書き情報の位置や傾きがずれてしまうという問題がある。
この問題に対して、文書に手書きで加筆・修正した用紙をカメラで撮影したりスキャンしたりする方法が用いられるが、この方法では、電子化のために二次的な作業が必要になり、手間がかかってしまう。また、別の方法として、印刷時に付加した情報を特別なセンサで読み取って文書と手書き情報の位置を合わせ込む方法もあるが、この方法では、印刷時に付加した情報を読み取る特別なセンサが必要になるため、システムの構成や制御が複雑になり、手書き入力装置を安価に提供することができなくなる。
そこで、本発明の一実施の形態では、特別なセンサを利用することなく、簡便に文書と手書き情報とを適切に合成できるようにするために、予め文書が印刷された用紙の特定の領域に文書特定情報を手書きしたり、用紙の特定の領域に予め文書特定情報を立体印刷したりする。そして、手書きした文書特定情報や立体印刷された文書特定情報を感圧式のタッチパネルで検知し、検知した文書特定情報に基づいて文書の元となる文書データを特定すると共に、文書特定情報の検知位置に基づいてタッチパネルと用紙の位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて、用紙の上からタッチパネルに手書きした手書き情報を、用紙に印刷された文書に対して正しい位置/傾きになるように補正し、位置を補正した手書き情報と文書特定情報と、若しくは、手書き情報と当該手書き情報の位置を補正する情報と文書特定情報と、を関連付ける。
これにより、タッチパネルに対する用紙の固定位置がずれた場合や、印刷装置やプリンタドライバソフトによって用紙への印刷位置がずれた場合でも、文書データに基づく文書の正確な位置に手書き情報を合成することが可能となり、用紙上に加筆・修正した通りに合成された文書を得ることができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る手書き入力装置及び制御プログラムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、本実施例の手書きシステムの構成を模式的に示す図であり、図2乃至図4は、本実施例の手書きシステムの各装置の構成を示すブロック図である。また、図6は、本実施例の手書きシステムを用いた手書き方法を模式的に示す図であり、図7及び図8は、手書き入力方法の一例を示す図である。また、図9及び図11は、本実施例の文書管理サーバの処理を示すフローチャート図であり、図10は、本実施例の手書き入力装置の処理を示すフローチャート図である。
図1に示すように、本実施例の手書きシステム10は、文書データに基づく文書の印刷指示を行うユーザ端末20と、文書データを管理する文書管理サーバ30と、文書の印刷を実行する印刷装置40と、文書が印刷された用紙に加筆・修正等の手書きを行う手書き入力装置50と、で構成され、これらはLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークを介して接続されている。以下、上記手書きシステム10の各装置について説明する。
[ユーザ端末]
ユーザ端末20は、制御部21と記憶部22と通信I/F部23と表示部24と操作部25などで構成される。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)21aとROM(Read Only Memory)21bやRAM(Random Access Memory)21cなどのメモリとで構成され、CPU21aは、ROM21bや記憶部22に記憶したプログラムをRAM21cに展開して実行し、ユーザ端末20の全体制御を行う。この制御部21は、アプリケーションを用いて作成した文書データをPDL(Page Description Language)で記述された印刷データに変換して印刷装置40に印刷を指示するプリンタドライバとしての機能を備える。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、OS(Operating System)や文書データを作成するアプリケーション、上記プリンタドライバなどを記憶する。通信I/F部23は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどであり、文書管理サーバ30や印刷装置40、手書き入力装置50との通信を可能にする。表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイなどであり、文書作成画面や印刷設定画面などを表示する。操作部25は、マウスやキーボード、タッチパネルなどであり、文書の作成や印刷指示などを可能にする。
なお、本実施例では、手書きシステム10にユーザ端末20を含む構成としているが、文書管理サーバ30が、予め記憶された文書データを用いて印刷データを生成し、印刷装置40に直接、印刷指示を行う場合は、ユーザ端末20を省略することができる。
[文書管理サーバ]
文書管理サーバ30は、制御部31と記憶部32と通信I/F部33と表示部34と操作部35などで構成される。
制御部31は、CPU31aとROM31bやRAM31cなどのメモリとで構成され、CPU31aは、ROM31bや記憶部32に記憶したプログラムをRAM31cに展開して実行し、文書管理サーバ30の全体制御を行う。この制御部31は、ユーザ端末20から受信した印刷データを解析し、各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成し、生成した画像データを印刷装置40に送信して印刷を指示する。また、制御部31は、記憶部32に記憶した文書データと手書き入力装置50から受信した位置補正済みの手書き情報の電子データ(手書きデータ)とを用いて、若しくは、記憶部32に記憶した文書データと手書き入力装置50から受信した位置補正前の手書きデータと位置補正情報とを用いて、文書と手書き情報とを合成した合成データを生成する合成処理部としても機能する。
記憶部32は、HDDなどで構成され、ユーザ端末20から受信した文書データや印刷データ、手書き入力装置50から受信した手書きデータ(位置補正済みの手書きデータ若しくは位置補正前の手書きデータ及び位置補正情報)、文書データを特定するためのテーブルなどを記憶する。通信I/F部33は、NICやモデムなどであり、ユーザ端末30や印刷装置40、手書き入力装置50との通信を可能にする。表示部34は、LCDや有機ELディスプレイなどであり、印刷や合成を指示する画面などを表示する。操作部35は、マウスやキーボード、タッチパネルなどであり、印刷や合成の指示などを可能にする。
なお、本実施例では、手書きシステム10に文書管理サーバ30を含む構成としているが、文書データが印刷装置40に記憶され、文書と手書き情報との合成を手書き入力装置50で実行する場合は、文書管理サーバ30を省略することも可能である。また、本実施例では、文書管理サーバ30がラスタライズ処理を行う構成とするが、このラスタライズ処理は印刷装置40で行ってもよい。
[印刷装置]
印刷装置40は、制御部41と記憶部42と通信I/F部43と表示・操作部44と印刷処理部45などで構成される。
制御部41は、CPU41aとROM41bやRAM41cなどのメモリとで構成され、CPU41aは、ROM41bや記憶部42に記憶したプログラムをRAM41cに展開して実行し、印刷装置40の全体制御を行う。この制御部41は、必要に応じて、ユーザ端末20や文書管理サーバ30から受信した印刷データを解析し、各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成する。
記憶部42は、HDDなどで構成され、ユーザ端末20や文書管理サーバ30から受信した印刷データや印刷データから生成したページ毎の画像データなどを記憶する。通信I/F部43は、NICやモデムなどであり、ユーザ端末20や文書管理サーバ30との通信を可能にする。表示・操作部44は、LCDや有機ELディスプレイなどの画面上にタッチセンサを備えたタッチパネルなどで構成され、印刷設定画面などを表示し、当該画面における印刷設定などを可能にする。印刷処理部45は、ページ毎の画像データに基づいて用紙に画像を形成する。具体的には、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用して画像を形成するために必要な構成要素の総称であり、露光部、現像部、転写部、定着部等を含む。
[手書き入力装置]
手書き入力装置50は、制御部51と通信I/F部52とタッチパネル制御部53とタッチパネル54などで構成される。
制御部51は、CPU51aとROM(Flash ROM)51bやRAM51c、SD(Secure Digital)カード51dなどのメモリとで構成され、CPU51aは、ROM51bに記憶したプログラムをRAM51cに展開して実行し、手書き入力装置50の全体制御を行う。また、SDカード51dは、手書きデータなどの各種データを記憶する。この制御部51は、タッチパネル制御部53から取得した情報に基づいて、タッチパネル54上に載置された用紙に予め印刷された文書の元となる文書データを特定すると共に、用紙の上から手書きされた文字や図形などの手書き情報のタッチパネルに対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正し、位置を補正した手書き情報と文書データを特定する情報と、若しくは、手書き情報と当該手書き情報の位置を補正する情報と文書データを特定する情報と、を関連付けて文書管理サーバ30(又はユーザ端末20)に送信する処理を行う。
通信I/F部52は、NICやモデム、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、Transferjetなどであり、文書管理サーバ30やユーザ端末30との通信を可能にする。タッチパネル制御部53は、タッチパネル54が検出した信号を取得し、タッチ位置が予め定めた入力領域であった場合に、その入力信号は位置を補正するための情報(本実施例では、更に文書を特定可能な文書特定情報)であると判断し、上記入力領域以外の位置であった場合は、手書き情報であると判断し、その結果を制御部51に通知する。タッチパネル54は、用紙を載置する台の表面に、電極が格子状に配列されたタッチセンサを備え、用紙の上からのペンや指による押圧を検知して、タッチされた位置や圧力をタッチパネル制御部53に通知する。
なお、上記では、タッチパネル制御部53がタッチ位置に基づいて位置を補正するための情報を判定し、制御部51がその情報に基づいて手書き情報の位置を補正する構成とするが、タッチパネル制御部53若しくは制御部51の一方が、上記の判定及び手書き情報の位置の補正の双方の処理を実行する構成としてもよいし、制御部51で動作するプログラム(制御プログラム)が上記の双方の処理を実行する構成としてもよい。
また、この手書き入力装置50のサイズは任意であるが、小型のものとしてはジョッターサイズ(名刺サイズ)、大型のものとしてはA3程度である。また、手書き入力装置50の筐体には、タッチパネル54上に用紙を簡易的に固定するためのクリップなどの保持部を設けることもできる。
上記構成の手書きシステム10の全体処理について、図6の模式図を参照して説明する。なお、実線の矢印は本実施例で実行する処理を示しており、破線の矢印はいずれかの装置を省略した場合に実行可能な処理を示している。
(1)個人のユーザ端末20で文書データを作成し、プリンタドライバを用いて印刷データに変換して、印刷データ(若しくは文書データ及び印刷データ)を文書管理サーバ30に送信して印刷指示を行う。文書管理サーバ30は、受信した印刷データをラスタライズし、ページ毎の画像データを生成して記憶する。なお、文書データが予め文書管理サーバ30に記憶されている場合は、ユーザ端末20で文書データを作成する必要はなく、また、ユーザ端末20が印刷データを印刷装置40に送信し、文書と手書き情報の合成処理をユーザ端末20又は手書き入力装置50で実行する場合は、文書管理サーバ30を省略することもできる。
(2)文書管理サーバ30は、ページ毎の画像データを印刷装置40に送信し、印刷指示を行う。その際、文書管理サーバ30は、ユーザ端末20から取得した印刷データを印刷装置40に送信し、印刷装置40がラスタライズ処理を実行してもよい。
(3)印刷装置40は、文書管理サーバ30から取得したページ毎の画像データ(若しくは文書管理サーバ30から取得した印刷データをラスタライズしたページ毎の画像データ)に従って用紙に文書を印刷する。その際、本実施例では、手書き入力装置50のタッチパネル54上に用紙を載置した際の用紙の上下左右の向き、位置ずれ、傾きなどを判別するために使用する入力領域を明示する枠を予め定めた位置(例えば、文書と重ならない用紙の周囲の余白エリアなど)に印刷する。
(4)印刷装置40から出力された用紙を手書き入力装置50のタッチパネル54上に載置して、用紙に印刷された文書に対して加筆・修正を行う。そして、手書き入力装置50は、加筆・修正した手書き情報の電子データ(手書きデータ)を文書管理サーバ30に送信する。その際、ユーザは、枠内に文書データを特定する文書特定情報を手書きし、手書き入力装置50は、手書きされた文書特定情報に基づいて文書データを特定すると共に、文書特定情報の手書き位置に基づいてタッチパネルと用紙の位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて、手書き情報のタッチパネル54に対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正し、位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)と文書特定情報とを関連付けて文書管理サーバ30に送信する。なお、後述する文書と手書き情報の合成を手書き入力装置50で実行する場合は、合成したデータをユーザ端末20に送信してもよい。また、上記合成をユーザ端末20で実行する場合は、位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)と文書特定情報とを関連付けてユーザ端末20に送信してもよい。
(5)文書管理サーバ30は、手書き入力装置50から受信した文書特定情報に基づいて文書データを特定し、手書き入力装置50から受信した位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)とを用いて、文書データに基づく文書(文書管理サーバ30でラスタライズ処理を行う場合は、文書のそのページの画像データに基づく画像)に手書き情報を合成し、合成データをユーザ端末20に送信する。文書と手書き情報の合成に際して、手書き情報に色を付けて、文書と区別できるようにしてもよい。なお、上記合成をユーザ端末20で実行する場合は、予め記憶した文書データと手書き入力装置50から受信した位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)をユーザ端末20に送信してもよい。
次に、手書き入力装置50で用紙に手書きする方法について、図7及び図8の模式図を参照して説明する。
図7(a)は、印刷装置40から出力された用紙の一例を示している。この用紙の周囲には、文書が印字されない余白エリアが設けられており、この余白エリアの所定の位置(図では右上)には、文字や数字(図では数字)を手書きするための入力領域を示す枠が印刷されている。そして、ユーザは、この枠内に、予め定められた文書特定情報(文書データに関連付けられた文書特定コード、ここでは”235926”)を手書きする。
手書き入力装置50のタッチパネル制御部53(若しくは、制御部51や制御プログラム)は、公知の文字認識技術を利用して手書きされた文書特定コードを認識して文書データを特定すると共に、文書特定コードが手書きされた位置に基づいて、用紙がタッチパネル54のどの位置に載置されたかを判断(タッチパネル54と用紙の位置関係を特定)する。そして、ユーザが余白エリアの内側の印字有効エリアに手書きで加筆・修正したら、加筆・修正した手書き情報のタッチパネル54に対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正して手書きデータを作成し、位置補正済みの手書きデータと文書特定コードと(若しくは、位置補正前の手書きデータと位置補正情報と文書特定コードと)を文書管理サーバ30に送信する。
なお、入力領域には、全体の枠のみを印刷してもよいし、図7(b)に示すように数字毎に枠を印刷してもよいし、位置や傾きを正確に補正できるように、図7(c)に示すように「7セグ表示」のような形態で数字の8の字(下書き)を薄い色で印刷してもよい。また、図7(d)に示すように文書特定コードを薄い色で印刷してもよい。なお、図7(b)、(c)の場合において、この文書特定コードは、ユーザ端末20で文書を作成する際にユーザが設定してもよいし、文書管理サーバ30が設定し、電子メール等の手段でユーザに通知してもよいし、印刷装置40で印刷する際に、用紙の裏面に印刷したり、表示操作部44に表示したりしてもよい。
また、図7では、入力領域を1つ設ける構成としたが、用紙の位置や傾きを正確に補正するために、入力領域を複数設けてもよい。例えば、図8に示すように、2つの入力領域を設け、一方の領域に文書データを文書管理サーバ30に登録した日付などを手書きし、他方の領域に文書に記述されたタイトルなどを手書きすることもできる。
手書き入力装置50のタッチパネル制御部53(若しくは、制御部51や制御プログラム)は、公知の文字認識技術を利用して手書きされた数字や文字を認識して文書データを特定すると共に、その数字や文字が手書きされた位置に基づいて、用紙がタッチパネル54のどの位置に載置されたかを判断(タッチパネル54と用紙の位置関係を特定)する。そして、ユーザが余白エリアの内側の印字有効エリアに手書きで加筆・修正したら、加筆・修正した手書き情報のタッチパネル54に対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正して手書きデータを作成し、位置補正済みの手書きデータと入力領域に手書きされた数字や文字などのインデックス情報と(若しくは、位置補正前の手書きデータと位置補正情報とインデックス情報と)を文書管理サーバ30に送信する。
なお、図8では、インデックス情報として日付やタイトル名を手書きする構成としたが、文書データを特定可能な任意の情報を手書き入力すればよく、例えば、図7と同様に、一方の入力領域に文書データに関連付けられた文書特定コードを手書きし、他方には任意の文字や数字、記号などを入力してもよい。また、入力領域には全体枠のみを印刷してもよいし、日付を入力する入力領域には数字毎に枠を印刷してもよいし、「7セグ表示」のような形態で数字の8の字を薄い色で印刷してもよいし、日付やタイトル名などを薄い色で印刷してもよい。
以下、本実施例の手書きシステムで実行される処理(文書管理サーバ30及び手書き入力装置50の処理)について、図9乃至図11のフローチャート図を参照して説明する。まず、図6の(2)における文書管理サーバ30の印刷指示処理について、図9のフローチャート図を参照して説明する。なお、図7のように用紙に文書特定コードを記入する形態とするか、図8のように用紙に日付やファイル名などのインデックス情報を記入する形態とするかは、予め設定されているものとする。
まず、図9に示すように、文書管理サーバ30は、通信I/F部33を用い、通信ネットワークを介して、ユーザ端末20から文書データを取得して、印刷指示を受信する(S101)。
次に、制御部31は、文書特定コードを利用する設定になっているかを判断する(S102)。文書特定コードを利用する設定になっている場合は、制御部31は、予め定められたルールに従って、文書特定コードを生成する(S103)。この文書特定コードの生成方法は特に限定されず、例えば、通し番号としてもよいし、ランダムな番号としてもよい。そして、文書特定コードと文書データとを関連付けるテーブルに、生成した文書特定コードと受信した文書データのファイル名などとを記述し、テーブルを更新する(S104)。その後、制御部31は、文書特定コードを手書きさせるための枠や「7セグ表示」のような形態の8の字の下書きデータを作成する(S105)。
一方、文書特定コードを利用する設定でない場合は、制御部31は、インデックス情報を利用する設定になっているかを判断し(S106)、インデックス情報を利用する設定になっていない場合は、S110にスキップする。インデックス情報を利用する設定になっている場合は、制御部31は、文書データを解析し、文書データに関連付けられた日付情報(文書データの作成日時や受信日時など)、文書に記述されているタイトル名などのインデックス情報を抽出する(S107)。そして、インデックス情報と文書データとを関連付けるテーブルに、抽出したインデックス情報と受信した文書データのファイル名などとを記述し、テーブルを更新する(S108)。その後、制御部31は、入力領域にインデックス情報を手書きさせるための枠や日付を手書きさせるための「7セグ表示」のような形態の8の字の下書きデータを作成する(S109)。
次に、制御部31は、受信した文書データと下書きデータとを用いて、文書データに基づく文書に下書きデータに基づく枠や8の字などを付加して印刷させる印刷データを生成し(S110)、その印刷データを印刷装置40に送信して印刷を指示する(S111)。その後、印刷装置40は、受信した印刷データに従って、文書と入力領域を示す枠や8の字を印刷し、印刷済みの用紙を出力する。
次に、図6の(4)における手書き入力装置50での加筆・修正処理について、図10のフローチャート図を参照して説明する。なお、ユーザは、文書と入力領域を示す枠や8の字などが印刷された用紙を手書き入力装置50のタッチパネル54上にセットしているものとする。
まず、手書き入力装置50のタッチパネル制御部53(又は制御部51)は、用紙の所定の位置に印刷された入力領域に文書特定コードが入力されたかを判断する(S201)。文書特定コードが入力された場合は、制御部51は、文書特定コードを取り込み(S202)、その文書特定コードの手書き位置から、用紙の位置と傾き(タッチパネル54と用紙の位置関係)を特定する(S203)。例えば、正しく印刷された用紙をタッチパネル54上の正しい位置に設置した場合の入力領域の座標を登録しておき、その座標と、印刷された用紙を実際にタッチパネル54上に設置した時に入力領域に手書きされた文書特定コードの座標とを比較することによって、用紙がx、y方向に対してどの程度ずれているか、どの程度傾いているかを特定することができる。その後、ユーザが文書に対して加筆・修正を行ったら、制御部51は、手書き情報を取り込み(S204)、タッチパネル54と用紙の位置関係に基づいて手書き情報のタッチパネル54に対する位置を用紙に印刷された文書に対する位置に補正して、手書きデータを作成する(S205)。
S201で、文書特定コードが入力されていない場合は、制御部51は、文書タイトルが入力されたかを判断し(S206)、文書タイトルが入力されなかった場合は、通常の手書き入力と判断して手書き情報の取り込みを行い、手書きデータを作成する(S213)。一方、文書タイトルが入力された場合は、制御部51は、その文書タイトルを取り込み(S207)、続いて、日付情報が入力されたかを判断する(S208)。日付情報が入力された場合は、制御部51は、その日付情報を取り込み(S209)、文書タイトル、又は、文書タイトル及び日付情報を用いて、上記と同様に、用紙の位置と傾き(タッチパネル54と用紙の位置関係)を特定する(S210)。その後、ユーザが文書に対して加筆・修正を行ったら、制御部51は、手書き情報を取り込み(S211)、タッチパネル54と用紙の位置関係に基づいて手書き情報のタッチパネル54に対する位置を用紙に印刷された文書に対する位置に補正して、手書きデータを作成する(S212)。
そして、制御部51は、S205で位置を補正した手書きデータとS202で取り込んだ文書特定コード、又は、S212で位置を補正した手書きデータとS207及びS209で取り込んだインデックス情報、又は、S213で作成した手書きデータを文書管理サーバ30に送信する(S215)。
次に、図6の(5)における文書管理サーバ30の合成処理について、図11のフローチャート図を参照して説明する。
まず、文書管理サーバ30の制御部31は、手書き入力装置50から手書きデータと文書特定情報(文書特定コード又はインデックス情報)を入手する(S301)。なお、本実施例では、手書き入力装置50で手書き情報の位置の補正を行い、位置補正済みの手書きデータを文書管理サーバ30に送信する構成としているが、文書管理サーバ30で位置の補正を行う場合は、手書き入力装置50から補正前の手書きデータと位置補正情報とを入手する。
次に、制御部31は、予め記憶したテーブルを参照し、入手した文書特定情報を用いて文書データを特定し、特定した文書データを記憶部32から取り出す(S302)。そして、取り出した手書きデータを展開し(S303)、文書データに基づく文書に各手書き情報を合成し(S304)、文書と手書き情報を合成した合成データをユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20では、受信した合成データを表示部24に表示する。なお、本実施例では、文書管理サーバ30で文書と手書き情報の合成を行ったが、この合成処理をユーザ端末20で行う場合は、位置補正済みの手書きデータと文書データをユーザ端末20に送信すればよく、また、合成処理を手書き入力装置50で行う場合は、手書き入力装置50で合成したデータをユーザ端末20に送信すればよい。
以上説明したように、本実施例では、用紙に予め印刷された入力領域にユーザが手書きした文書特定情報に基づいてタッチパネル54と用紙の位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて手書き情報を補正して文書に合成するため、タッチパネル54に対して用紙がずれて設置された場合や印刷位置がずれた場合であっても、文書に対して正しい位置に手書き情報を合成することができる。また、文書特定情報を用いて手書き情報の位置を補正するため、文書特定情報と手書き情報の位置を補正するための情報とを別々に手書きする必要がないため、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る手書き入力装置及び制御プログラムについて、図12乃至図16を参照して説明する。図12は、本実施例の手書きシステムの構成を模式的に示す図であり、図13は、本実施例の手書きシステムを用いた手書き方法を模式的に示す図である。また、図14及び図15は、手書き入力方法の一例を示す図であり、図16は、本実施例の手書き入力装置の処理を示すフローチャート図である。
前記した第1の実施例では、文書データの特定及び手書き情報の位置の補正を行うための文書特定情報をユーザが手書き入力する構成としたが、本実施例では、用紙に凹凸を印字できる立体印刷装置を用いて、文書特定情報を用紙に立体的に印刷し、その文書特定情報を手書き入力装置50が認識することで、文書特定情報を手書きする手間を省く。
その場合、本実施例の手書きシステム10は図12のように構成され、印刷装置として立体印刷装置40aが配置される。この立体印刷装置40aの印刷処理部45は、例えば、表面に発泡性マイクロカプセルなどが均一に塗布された専用紙(カプセルペーパーと呼ぶ。)を用いて印字部分を立体的に形成する機能を備えており、立体印刷では、カプセルペーパーの印字部分だけが熱を吸収して盛り上がり、凹凸を形成することができる。なお、立体印刷装置40aの印刷処理部45以外の部分、及び、ユーザ端末20、文書管理サーバ30、手書き入力装置50の構成は前記した第1の実施例と同様であるため、説明を省略する。
次に、上記構成の手書きシステム10の全体処理について、図13の模式図を参照して説明する。なお、第1の実施例と同様に、実線の矢印は本実施例で実行する処理を示しており、破線の矢印はいずれかの装置を省略した場合に実行可能な処理を示している。
(1)第1の実施例と同様に、個人のユーザ端末20で文書データを作成し、プリンタドライバを用いて印刷データに変換して、印刷データ(若しくは文書データ及び印刷データ)を文書管理サーバ30に送信して印刷指示を行う。文書管理サーバ30は、受信した文書データをラスタライズし、ページ毎の画像データを生成して記憶する。なお、文書データが予め文書管理サーバ30に記憶されている場合は、ユーザ端末20で文書データを作成する必要はなく、また、ユーザ端末20が印刷データを立体印刷装置40aに送信し、文書と手書き情報の合成処理をユーザ端末20又は手書き入力装置50で実行する場合は、文書管理サーバ30を省略することもできる。
(2)第1の実施例と同様に、文書管理サーバ30は、ページ毎の画像データを立体印刷装置40aに送信し、印刷指示を行う。その際、文書管理サーバ30は、ユーザ端末20から取得した印刷データを立体印刷装置40aに送信し、立体印刷装置40aがラスタライズ処理を実行してもよい。
(3)立体印刷装置40aは、文書管理サーバ30から取得したページ毎の画像データ(若しくは文書管理サーバ30から取得した印刷データをラスタライズしたページ毎の画像データ)に従って文書を印刷する。その際、本実施例では、用紙として立体印刷の専用紙(カプセルペーパー)を用い、手書き入力装置50に用紙を載置した際の用紙の上下左右の向き、位置ずれ、傾きなどを判別するための文書特定情報やマークを余白エリアの予め定めた位置に凹凸状に(裏面が凸状となるように)印刷する。
(4)立体印刷装置40aから出力された用紙を手書き入力装置50のタッチパネル54上に載置して、用紙に印刷された文書に対して加筆・修正を行う。そして、手書き入力装置50は、加筆・修正した手書きデータを文書管理サーバ30に送信する。その際、ユーザは、凹凸状に印刷された文書特定情報やマークを指などで押圧し、手書き入力装置50は文書特定情報やマークを認識し、この文書特定情報に基づいて文書データを特定すると共に、文書特定情報やマークの検知位置に基づいて、手書き情報のタッチパネル54に対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正し、位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)と文書特定情報とを関連付けて文書管理サーバ30に送信する。なお、後述する文書と手書き情報の合成を手書き入力装置50で実行する場合は、合成したデータをユーザ端末20に送信してもよい。また、上記合成をユーザ端末20で実行する場合は、位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)と文書特定情報とを関連付けてユーザ端末20に送信してもよい。
(5)第1の実施例と同様に、文書管理サーバ30は、手書き入力装置50から受信した文書特定情報に基づいて文書データを特定し、手書き入力装置50から受信した位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)とを用いて、文書データに基づく文書(文書管理サーバ30でラスタライズ処理を行う場合は、文書のそのページの画像データに基づく画像)に手書き情報を合成し、合成データをユーザ端末20に送信する。文書と手書き情報の合成に際して、手書き情報に色を付けて、文書と区別できるようにしてもよい。なお、上記合成をユーザ端末20で実行する場合は、予め記憶した文書データと手書き入力装置50から受信した位置補正済みの手書きデータ(若しくは、手書きデータと位置補正情報)をユーザ端末20に送信してもよい。
次に、手書き入力装置50で用紙に手書きする方法について、図14及び図15の模式図を参照して説明する。
図14は、立体印刷装置40aから出力された用紙(カプセルペーパー)の一例を示しており、(a)は用紙の表面、(b)は用紙の裏面、(c)はユーザが手書きを行う状態を示している。図14(a)に示すように、この用紙の周囲には、文書が印字されない余白エリアが設けられており、図14(b)に示すように、この余白エリア近傍の所定の位置(図では下端)には、文書特定情報(図ではバーコード)が、裏面が凸状になるように印刷されている。そして、ユーザは、この凸状の文書特定情報を指などで押圧する。なお、上記所定の位置は任意に設定可能であるが、ユーザが用紙上に手書きする際に手を置く位置、例えば、図14(c)に示すように、ユーザが手書き入力装置50を持つ位置や、ユーザが手書きする際に手の小指側の側面部分や手首近傍部分を置く位置に設定することにより、ユーザは凸状の文書特定情報を押圧することを意識する必要がなくなる。また、押圧に際して、タッチパネル54が同時に検出可能なタッチ数に応じて、凸状の文書特定情報を一度に押圧してもよいし、指の腹をスライドさせて凸状の文書特定情報を順番に押圧してもよい。
手書き入力装置50のタッチパネル制御部53(若しくは、制御部51や制御プログラム)は、タッチパネル54が検知した凸状の文書特定情報を認識することにより文書データを特定すると共に、タッチパネル54が文書特定情報を検知した位置に基づいて、用紙がタッチパネル54のどの位置に載置されたかを判断(タッチパネル54と用紙の位置関係を特定)する。そして、ユーザが印字有効エリアに手書きで加筆・修正したら、加筆・修正した手書き情報のタッチパネル54に対する位置を、用紙に印刷された文書に対する位置に補正して手書きデータを作成し、位置補正済みの手書きデータと文書特定コードと(若しくは、位置補正前の手書きデータと位置補正情報と文書特定コードと)を文書管理サーバ30に送信する。
なお、バーコードは、タッチパネル制御部53(若しくは、制御部51や制御プログラム)が認識可能な位置に配置すればよいが、通常、手書きをする時に手を置く位置(図は右利きのユーザの場合を想定、左利きのユーザの場合は左右対象位置)とすることにより、ユーザは押圧を意識することなく手書き入力装置50にバーコードを検知させることができる。また、手書き入力装置50に、タッチパネル54上に載置された用紙を固定するクリック等の保持部を備える場合に、その保持部が押圧する位置にバーコードを配置することにより、ユーザがバーコードを押圧しなくても手書き入力装置50にバーコードを検知させることができる。また、ここでは文書特定情報としてバーコードを例示しているが、文書特定情報はバーコードに限らず、タッチパネル制御部53(若しくは、制御部51や制御プログラム)が認識可能であれば、数字や文字などとしてもよい。
また、図14では、凸状の情報を1箇所に設ける構成としたが、用紙の位置や傾きを正確に補正するために、図15に示すように、凸状の情報を複数箇所に設けてもよい。その際、文書を特定するためのバーコードを複数設けた場合、いずれかの場所のバーコードが何らかの理由(たとえば、用紙がずれてバーコードがタッチパネル54からはみ出してしまったなど)で読み取れなかった場合でも、他の場所のバーコードを読み取ることができるため、確実に文書データを特定することができる。また、図15のように線と点を組み合わせたマークを配置した場合、タッチパネル54はマークを確実に検知することができるため、用紙の位置や傾きを正確に補正することができる。
以下、本実施例の手書きシステムで実行される処理について詳細に説明する。なお、文書管理サーバ30の印刷指示処理および合成処理は前記した第1の実施例と同様であるため、説明を省略し、手書き入力装置50における加筆・修正処理についてのみ、図16のフローチャート図を参照して説明する。なお、ユーザは、文書と凸状のバーコードなどが印刷された用紙を手書き入力装置50のタッチパネル54上にセットしているものとする。
まず、手書き入力装置50のタッチパネル制御部53(又は制御部51)は、用紙の特定の領域からの入力(例えば、ペンでタッチした時よりも押圧力が小さく、指でタッチした時よりも面積が小さい押圧)を監視する(S401)。特定の領域からの入力を検知しない場合は、タッチパネル制御部53(又は制御部51)は、通常の手書き入力と判断して手書き情報の取り込みを行い、手書きデータを作成する(S409)。
特定の領域からの入力を検知した場合は、タッチパネル制御部53(又は制御部51)は、バーコードなどの文書特定コードの入力であるかを判断し(S402)、文書特定コードの入力であれば、文書特定コードを取り込む(S403)。次に、タッチパネル制御部53(又は制御部51)は、位置や傾きを示すマークの入力であるかを判断し(S404)、マークの入力であれば、マークを取り込み(S405)、制御部51は、文書特定コード及びマークの検知位置から、用紙の位置と傾き(タッチパネル54と用紙の位置関係)を特定する(S406)。一方、マークが入力されなかった場合は、制御部51は、文書特定コードの検知位置から、用紙の位置と傾き(タッチパネル54と用紙の位置関係)を特定する(S407)。例えば、正しく印刷された用紙をタッチパネル54上の正しい位置に設置した場合の文書特定コードやマークの座標を登録しておき、その座標と、印刷された用紙を実際にタッチパネル54上に設置した時に検知した文書特定コードやマークの座標とを比較することによって、用紙がx、y方向に対してどの程度ずれているか、どの程度傾いているかを特定することができる。
その後、ユーザが文書に対して加筆・修正を行ったら、制御部51は、手書き情報を取り込み(S408)、タッチパネル54と用紙の位置関係に基づいて手書き情報のタッチパネル54に対する位置を用紙に印刷された文書に対する位置に補正して、手書きデータを作成する(S409)。そして、制御部51は、S409で位置を補正した手書きデータとS403で取り込んだ文書特定コード、又は、S410で入力した手書きデータを文書管理サーバ30に送信する(S411)。
以上説明したように、本実施例では、用紙に予め凹凸印刷された文書特定情報に基づいてタッチパネル54と用紙の位置関係を特定し、特定した位置関係に基づいて手書き情報を補正して文書に合成するため、タッチパネル54に対して用紙がずれて設置された場合や印刷位置がずれた場合であっても、文書に対して正しい位置に手書き情報を合成することができる。また、文書特定情報を手書きする必要がないため、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記各実施例では、手書き入力した文書特定情報又は凸状に印刷された文書特定情報を利用してタッチパネル54と用紙の位置関係を特定する構成としたが、文書特定情報とは別に手書き入力又は凸状に印刷された情報のみを用いてタッチパネル54と用紙の位置関係を特定してもよい。
本発明は、感圧式のタッチパネルを備える手書き入力装置、及び当該手書き入力装置を含むシステム、並びに当該手書き入力装置で動作するプログラムに利用可能である。
10 手書きシステム
20 ユーザ端末
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 通信I/F部
23 表示部
24 操作部
30 文書管理サーバ
31 制御部
31a CPU
31b ROM
31c RAM
32 通信I/F部
33 表示部
34 操作部
40 印刷装置
40a 立体印刷装置
41 制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM
42 通信I/F部
43 表示操作部
44 印刷処理部
50 手書き入力装置
51 制御部
51a CPU
51b ROM
51c RAM
51d SDカード
52 通信I/F部
53 タッチパネル制御部
54 タッチパネル

Claims (18)

  1. 用紙の上からの押圧を検知可能なタッチパネルを備える手書き入力装置であって、
    予め文書が印刷された用紙の特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記文書の元となる文書データを特定すると共に、前記情報を検知した前記タッチパネル上の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定し、
    前記特定した位置関係に基づいて、前記用紙の上から手書きされた手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正し、
    前記位置を補正した手書き情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する制御部を備える、ことを特徴とする手書き入力装置。
  2. 前記制御部は、前記手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正するための位置補正情報を生成し、前記手書き情報と前記位置補正情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
  3. 前記制御部は、前記文書データに基づく前記文書に、前記位置を補正した手書き情報を合成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の手書き入力装置。
  4. 前記用紙には、前記特定の領域を明示する枠が印刷されており、
    前記制御部は、前記枠内に手書きされた位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の手書き入力装置。
  5. 前記用紙の前記枠内には、数字を手書きするための下書きが印刷されており、
    前記制御部は、前記下書きに沿って手書きされた数字の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項4に記載の手書き入力装置。
  6. 前記用紙の前記特定の領域には、前記文書データを特定する情報が、前記用紙の裏面側が凸となるように立体的に印刷されており、
    前記タッチパネルは、前記特定の領域が押圧されることにより、前記情報を検知する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の手書き入力装置。
  7. 前記特定の領域は、前記用紙に手書きする際にユーザが手を置く位置に設定され、
    前記タッチパネルは、前記ユーザが前記特定の領域に手を置くことにより、前記情報を検知する、ことを特徴とする請求項6に記載の手書き入力装置。
  8. 前記手書き入力装置に、前記タッチパネルに載置された前記用紙を保持する保持部を備え、
    前記特定の領域は、前記保持部によって押圧される位置に設定され、
    前記タッチパネルは、前記保持部が前記特定の領域を押圧することにより、前記情報を検知することを特徴とする請求項6に記載の手書き入力装置。
  9. 前記特定の領域は、前記用紙の少なくとも1つの辺に沿って複数設けられ、
    前記制御部は、複数の前記特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の手書き入力装置。
  10. 用紙の上からの押圧を検知可能なタッチパネルを備える手書き入力装置を含むシステムで動作する制御プログラムであって、
    前記手書き入力装置に、
    予め文書が印刷された用紙の特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記文書の元となる文書データを特定すると共に、前記情報を検知した前記タッチパネル上の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する第1処理、
    前記特定した位置関係に基づいて、前記用紙の上から手書きされた手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正する第2処理、
    前記位置を補正した手書き情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する第3処理、を実行させる、ことを特徴とする制御プログラム。
  11. 前記第2処理では、前記手書き情報の前記タッチパネル上の位置を、前記用紙に印刷された前記文書に対する位置に補正するための位置補正情報を生成し、
    前記第3処理では、前記手書き情報と前記位置補正情報と前記文書データを特定する情報とを関連付けて出力する、ことを特徴とする請求項10に記載の制御プログラム。
  12. 前記手書き入力装置に、更に、
    前記文書データに基づく前記文書に、前記位置を補正した手書き情報を合成する第4処理、を実行させる、ことを特徴とする請求項10又は11に記載の制御プログラム。
  13. 前記用紙には、前記特定の領域を明示する枠が印刷されており、
    前記第1処理では、前記枠内に手書きされた位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一に記載の制御プログラム。
  14. 前記用紙の前記枠内には、数字を手書きするための下書きが印刷されており、
    前記第1処理では、前記下書きに沿って手書きされた数字の位置に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項13に記載の制御プログラム。
  15. 前記用紙の前記特定の領域には、前記文書データを特定する情報が、前記用紙の裏面側が凸となるように立体的に印刷されており、
    前記第1処理では、前記特定の領域が押圧されることにより、前記タッチパネルが前記情報を検知する、ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一に記載の制御プログラム。
  16. 前記特定の領域は、前記用紙に手書きする際にユーザが手を置く位置に設定され、
    前記第1処理では、前記ユーザが前記特定の領域に手を置くことにより、前記タッチパネルが前記情報を検知する、ことを特徴とする請求項15に記載の制御プログラム。
  17. 前記手書き入力装置に、前記タッチパネルに載置された前記用紙を保持する保持部を備え、
    前記特定の領域は、前記保持部によって押圧される位置に設定され、
    前記第1処理では、前記保持部が前記特定の領域を押圧することにより、前記タッチパネルが前記情報を検知する、ことを特徴とする請求項15に記載の制御プログラム。
  18. 前記特定の領域は、前記用紙の少なくとも1つの辺に沿って複数設けられ、
    前記第2処理では、複数の前記特定の領域から前記タッチパネルが検知した情報に基づいて、前記タッチパネルと前記用紙との位置関係を特定する、ことを特徴とする請求項10乃至17のいずれか一に記載の制御プログラム。
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