JP2014109992A - 広告情報提供装置および広告情報提供方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザにとって受け入れやすい広告を提供することで、広告の効果を高める。
【解決手段】ユーザ情報と現在日時情報と各種センサ情報のいずれかもしくは組み合わせに基づいて、ユーザの所在する環境を示す利用シーンを推定する手段と、各種センサ情報に基づいて、ユーザの端末装置の閲覧・操作に注意を向けられる程度を示すアテンションレベルを推定する手段と、利用シーンとアテンションレベルと閲覧しているページカテゴリとから広告配信タイプを推定する手段と、ユーザ情報と利用シーンとページカテゴリとから広告カテゴリを推定する手段と、利用シーンとアテンションレベルと広告配信タイプとページカテゴリとから広告本数を推定する手段と、広告配信タイプと広告カテゴリと広告本数とに基づいて広告コンテンツを決定し、当該広告コンテンツを前記ページ要求を行ったユーザの閲覧するページに含まれる広告枠に配信する手段とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、ネットワークを介して広告情報を提供する技術に関する。

従来、Ｗｅｂページ等の一部に表示する広告としては、ユーザの興味・嗜好に合った広告を選択するインタレストマッチと呼ばれる形態や、閲覧しているページの内容に合った広告を選択するコンテントマッチと呼ばれる形態等、種々の手法により選択されたものが存在する。

一般に、Ｗｅｂページの広告枠に応じて、インタレストマッチとするかコンテントマッチとするか他の手法によるものとするかは固定的に決められており、ユーザの状況は考慮されていない。

特開２０１０−２６２４０１号公報

ところで、昨今は単に広告を表示すればよいということではなく、ユーザによって受け入れられる、効果のある広告が求められるようになってきている。

例えば、会社のようなパブリックな環境でＷｅｂページを閲覧している際に、インタレストマッチに基づいてランジェリーや精力剤や育毛剤等の広告が表示された場合、ユーザ個人にとっては興味のある広告ではあっても、周囲の目が気になったり、他人に見られることで恥ずかしい思いをしたりといった弊害があり、広告を真面目に読んでもらえないことになる。

また、スマートフォンや携帯電話では歩きながらＷｅｂページを閲覧する場合もあるが、そのような状況ではたくさん細かく表示される広告に注意が払われにくく、広告に気付いてもらえないことも多い。

一方、特許文献１にはユーザの位置情報や時間帯に応じた情報を提供する技術が開示されているが、上述した問題点を解決できるものではない。

本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、ユーザにとって受け入れやすい広告を提供することで、広告の効果を高めることにある。

上記の課題を解決するため、本発明にあっては、ユーザの端末装置からページ要求を受け付けた場合に、ユーザ情報と現在日時情報と前記端末装置から取得した各種センサ情報のいずれかもしくは組み合わせに基づいて、ユーザの所在する環境を示す利用シーンを推定する利用シーン推定手段と、前記端末装置から取得した各種センサ情報に基づいて、ユーザの前記端末装置の閲覧・操作に注意を向けられる程度を示すアテンションレベルを推定するアテンションレベル推定手段と、前記利用シーンと前記アテンションレベルと閲覧しているページカテゴリとから広告配信タイプを推定する広告配信タイプ推定手段と、ユーザ情報と前記利用シーンとページカテゴリとから広告カテゴリを推定する広告カテゴリ推定手段と、前記利用シーンと前記アテンションレベルと前記広告配信タイプとページカテゴリとから広告本数を推定する広告本数推定手段と、前記広告配信タイプと前記広告カテゴリと前記広告本数とに基づいて広告コンテンツを決定し、当該広告コンテンツを前記ページ要求を行ったユーザの閲覧するページに含まれる広告枠に配信する広告コンテンツ配信手段とを備える。

本発明にあっては、ユーザにとって受け入れやすい広告を提供することで、広告の効果を高めることができる。

本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。 コンテンツＤＢのデータ構造例を示す図である。 ユーザＤＢのデータ構造例を示す図である。 広告ＤＢのデータ構造例を示す図である。 データの流れの例を示す図である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図である。 広告表示の例を示す図（その１）である。 広告表示の例を示す図（その２）である。 広告表示の例を示す図（その３）である。 広告表示の例を示す図（その４）である。

以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。

＜構成＞
図１は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。

図１において、インターネット等のネットワーク１には、ユーザが操作するスマートフォン、携帯電話、ＰＣ（Personal Computer）等の端末装置２が複数接続されている。端末装置２は、各種センサ２１と一般的なブラウザ（Ｗｅｂブラウザ）２２とを備えている。

各種センサ２１としては、位置情報（緯度・経度）を測定するＧＰＳセンサ、加速度や傾きを測定する加速度センサ、速度を測定する速度センサ、画面へのユーザのタッチ位置やタッチの時間間隔を測定するタッチセンサ、外光の照度を測定する光センサ、水平度合を測定する水準器センサ、ユーザの手や顔との距離を測定する近接センサ、周囲の音を測定するサウンドセンサ、磁気の強さを測定する磁気センサ、気温を測定する温度センサ、気圧を測定する圧力センサ、方位を測定する方位センサ、角速度（ジャイロ）を測定する角速度センサ、回転ベクトルを測定する回転ベクトルセンサ、操作するユーザ側を撮影するインカメラ等がある。

ブラウザ２２は、インターネットの標準プロトコルであるＨＴＴＰ（Hyper Text Transfer Protocol）等に従い、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）等の言語で記述されたページデータの要求・取得・表示およびフォームデータの送信等を行う機能を有している。

また、ネットワーク１には端末装置２からのページ要求に応じてページ情報および広告情報を提供するページ情報／広告情報提供装置３が接続されている。

ページ情報／広告情報提供装置３は、機能部として、ページ要求受付部３０１とページ情報生成部３０２とユーザ特定部３０３と各種センサ信号値取得部３０４と利用シーン推定部３０５とアテンションレベル推定部３０６と広告配信タイプ推定部３０７と広告カテゴリ推定部３０８と広告本数推定部３０９と広告コンテンツ決定部３１０と広告リンク埋込部３１１とページ送信部３１２と広告要求受付部３１３と広告送信部３１４とを備えている。

これらの機能部は、ページ情報／広告情報提供装置３を構成するコンピュータのＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。

また、ページ情報／広告情報提供装置３が利用するデータベースとして、コンテンツＤＢ３２１とユーザＤＢ３２２と広告ＤＢ３２４とが設けられている。これらのデータベースは、ページ情報／広告情報提供装置３を構成するコンピュータ内のＨＤＤ（Hard Disk Drive）等の記憶媒体上に所定のデータを体系的に保持するものである。なお、コンテンツＤＢ３２１やユーザＤＢ３２２や広告ＤＢ３２４は、ページ情報／広告情報提供装置３内に配置される必要はなく、他の装置上に配置してもよい。

現在日時データ３２３は、ページ情報／広告情報提供装置３を構成するコンピュータ内の時計回路が管理する現在日時を示すデータである。

図２はコンテンツＤＢ３２１のデータ構造例を示す図であり、「コンテンツＩＤ」「カテゴリ」「コンテンツデータ」等の項目（フィールド）を含んでいる。「コンテンツＩＤ」は、コンテンツを特定する情報である。「カテゴリ」は、当該コンテンツの属する分類（「エンターテインメント」、「メディアとニュース」、「趣味とスポーツ」等の上位の分類と更に下位の分類）である。「コンテンツデータ」は、当該コンテンツのデータ本体もしくは保存場所へのリンク情報である。

図３はユーザＤＢ３２２のデータ構造例を示す図であり、「ユーザＩＤ」「性別」「年齢」「行動履歴」等の項目を含んでいる。「ユーザＩＤ」は、ユーザを特定する情報であり、ユーザを詳細に特定できる会員ＩＤのほか、同じブラウザからのアクセスであることを特定できるbcookie（初回のアクセス時にブラウザのクッキー情報として書き込み、以後のアクセス時に参照）等を含む。「性別」は、当該ユーザの性別の情報である。「年齢」は、当該ユーザの年齢もしくは年齢層の情報である。「行動履歴」は、当該ユーザのページ情報／広告情報提供装置３および情報交換可能な他の装置へのアクセスや閲覧の記録である。

図４は広告ＤＢ３２４のデータ構造例を示す図であり、「広告ＩＤ」「カテゴリ」「広告コンテンツデータ」等の項目を含んでいる。「広告ＩＤ」は、広告コンテンツを特定する情報である。「カテゴリ」は、当該広告コンテンツの属するもしくは関連する分類である。「広告コンテンツデータ」は、当該広告コンテンツのデータ本体もしくは保存場所へのリンク情報である。

図１に戻り、ページ情報／広告情報提供装置３のページ要求受付部３０１は、端末装置２のブラウザ２２からページ要求を受け付ける機能を有している。

ページ情報生成部３０２は、ページ要求受付部３０１が受け付けたページ要求に対応するページ情報を生成する機能を有している。生成するページには広告枠が含まれている。

ユーザ特定部３０３は、ページ要求に先だって行われたログインの情報もしくはページ要求時に取得されるbcookie等に基づいてユーザＤＢ３２２を参照し、ページ要求を行ったユーザを特定する機能を有している。

各種センサ信号値取得部３０４は、ページ要求に伴われた端末装置２の各種センサ２１の各種センサ信号値を取得（抽出）する機能を有している。

利用シーン推定部３０５は、図５にも示すように、ユーザ特定部３０３で特定されたユーザの性別、年齢、行動履歴等のユーザ情報（ユーザＩＤをキーにユーザＤＢ３２２から取得）と、現在日時データ３２３から得られる曜日、時刻等の現在日時情報と、各種センサ信号値取得部３０４により取得された場所（位置情報）、加速度、速度、端末操作、傾き、照度、音量、インカメラ画像、ジャイロ等の各種センサ情報のうち、それらのいずれかもしくはそれらの組み合わせから、自宅、会社、電車・バス、歩き、運転、行楽地等のユーザの所在する環境を示す利用シーンを推定する機能を有している。

アテンションレベル推定部３０６は、図５にも示すように、各種センサ信号値取得部３０４により取得された各種センサ信号値に含まれる加速度、速度、端末操作、傾き、照度、音量、インカメラ画像、ジャイロ等のいずれかもしくはそれらの組み合わせから、端末装置２の閲覧・操作に注意を向けられる程度（端末装置２の閲覧・操作に利用可能なリソースの大きさ）を示すアテンションレベルを推定する機能を有している。

広告配信タイプ推定部３０７は、図５にも示すように、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、アテンションレベル推定部３０６により推定されたアテンションレベルと、閲覧しているページカテゴリとから、「何でもＯＫ派」「嗜好に合う派」「面（ページ内容）に合う派」「無視派」「ＮＧ派」等の広告配信タイプを推定する機能を有している。広告配信タイプの推定にあたり、ユーザの性別、年齢等のユーザ情報を考慮してもよい。

広告カテゴリ推定部３０８は、図５にも示すように、ユーザ特定部３０３で特定されたユーザの性別、年齢、行動履歴等のユーザ情報（ユーザＩＤをキーにユーザＤＢ３２２から取得）と、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、広告配信タイプ推定部３０７により推定された広告配信タイプと、閲覧しているページカテゴリとから、広告カテゴリを推定する機能を有している。

広告本数推定部３０９は、図５にも示すように、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、アテンションレベル推定部３０６により推定されたアテンションレベルと、広告配信タイプ推定部３０７により推定された広告配信タイプと、閲覧しているページカテゴリとから、ユーザに同時に提供する広告本数を推定する機能を有している。

広告コンテンツ決定部３１０は、広告カテゴリ推定部３０８により推定された広告カテゴリと広告本数推定部３０９によって推定された広告本数に基づき、広告ＤＢ３２４に格納された広告コンテンツの中からユーザに提供する広告コンテンツを決定する機能を有している。広告コンテンツの決定は、該当する広告カテゴリの広告コンテンツの中からランダムに決定する手法、消化率や優先度に基づいて決定する手法等がある。

広告リンク埋込部３１１は、広告コンテンツ決定部３１０の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部３０２が生成したページの広告枠に埋め込む機能を有している。リンクは、例えば、ページ情報／広告情報提供装置３のＵＲＬに広告ＩＤをパラメータとして付加したものとなっている。なお、リンクを埋め込むことに代え、広告コンテンツのデータそのものをページ内に埋め込むようにしてもよい。

ページ送信部３１２は、ページ情報を要求元の端末装置２のブラウザ２２に送信する機能を有している。

広告要求受付部３１３は、端末装置２のブラウザ２２によりページ情報から画面をレンダリングする過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を受け付ける機能を有している。広告枠に広告コンテンツのデータそのものを埋め込む場合、広告コンテンツ要求は行われない。

広告送信部３１４は、広告要求受付部３１３が広告コンテンツ要求を受け付けた場合に、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置２のブラウザ２２に送信する機能を有している。

＜動作＞
図６は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図である。

図６において、端末装置２のブラウザ２２からページ要求が行われ、ページ情報／広告情報提供装置３のページ要求受付部３０１がそのページ要求を受け付けると（ステップＳ１０１）、ページ情報生成部３０２は、受け付けたページ要求に対応するページ情報を生成（生成開始）する（ステップＳ１０２）。

次いで、ユーザ特定部３０３は、ページ要求に先だって行われたログインの情報もしくはページ要求時に取得されるbcookie等に基づいてユーザＤＢ３２２を参照してページ要求を行ったユーザを特定する（ステップＳ１０３）。

次いで、各種センサ信号値取得部３０４は、ページ要求に伴われた端末装置２の各種センサ２１の信号値を取得（抽出）する（ステップＳ１０４）。

次いで、利用シーン推定部３０５は、ユーザ特定部３０３で特定されたユーザの性別、年齢、行動履歴等のユーザ情報（ユーザＩＤをキーにユーザＤＢ３２２から取得）と、現在日時データ３２３から得られる曜日、時刻等の現在日時情報と、各種センサ信号値取得部３０４により取得された各種センサ信号値に含まれる場所（位置情報）、加速度、速度等の各種センサ情報のうち、それらのいずれかもしくはそれらの組み合わせから、自宅、会社、電車・バス、歩き、運転、行楽地等の利用シーンを推定する（ステップＳ１０５）。

次いで、アテンションレベル推定部３０６は、各種センサ信号値取得部３０４により取得された各種センサ信号値に含まれる加速度、速度、端末操作、傾き、照度、音量、インカメラ画像、ジャイロ等のいずれかもしくはそれらの組み合わせから、端末装置２の操作に注意を向けられる程度（端末装置２の閲覧・操作に利用可能なリソースの大きさ）を示すアテンションレベルを推定する（ステップＳ１０６）。

次いで、広告配信タイプ推定部３０７は、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、アテンションレベル推定部３０６により推定されたアテンションレベルと、閲覧しているページカテゴリとから、「何でもＯＫ派」「嗜好に合う派」「面（ページ内容）に合う派」「無視派」「ＮＧ派」等の広告配信タイプを推定する（ステップＳ１０７）。

次いで、広告カテゴリ推定部３０８は、ユーザ特定部３０３で特定されたユーザの性別、年齢等のユーザ情報（ユーザＩＤをキーにユーザＤＢ３２２から取得）と、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、広告配信タイプ推定部３０７により推定された広告配信タイプと、閲覧しているページカテゴリとから、広告カテゴリを推定する（ステップＳ１０８）。

次いで、広告本数推定部３０９は、利用シーン推定部３０５により推定された利用シーンと、アテンションレベル推定部３０６により推定されたアテンションレベルと、広告配信タイプ推定部３０７により推定された広告配信タイプと、閲覧しているページカテゴリとから、ユーザに同時に提供する広告本数を推定する（ステップＳ１０９）。

次いで、広告コンテンツ決定部３１０は、広告カテゴリ推定部３０８により推定された広告カテゴリと広告本数推定部３０９によって推定された広告本数に基づき、広告ＤＢ３２４に格納された広告コンテンツの中からユーザに提供する広告コンテンツを決定する（ステップＳ１１０）。

次いで、広告リンク埋込部３１１は、広告コンテンツ決定部３１０の決定した広告コンテンツへのリンクを、ページ情報生成部３０２が生成したページの広告枠に埋め込む（ステップＳ１１１）。

次いで、ページ情報／広告情報提供装置３のページ送信部３１２は、ページ情報を要求元の端末装置２のブラウザ２２に送信する（ステップＳ１１２）。

これを受け、端末装置２のブラウザ２２は、ページ情報に基づいてレンダリングを行って画面の表示を行ない（ステップＳ１１３）、その過程で広告枠に埋め込まれたリンクに基づいて広告コンテンツ要求を行なう（ステップＳ１１４）。

この広告コンテンツ要求をページ情報／広告情報提供装置３の広告要求受付部３１３が受け付けると、ページ情報／広告情報提供装置３の広告送信部３１４は、該当する広告コンテンツのデータを要求元の端末装置２のブラウザ２２に送信する（ステップＳ１１５）。

＜具体例＞
例えば、利用シーン推定部３０５が、現在時刻が一般的な勤務時間外であることに基づいて利用シーンを「自宅」（プライベートな環境）と推定したとする。なお、位置情報が登録された住所と一致することに基づいて利用シーンを「自宅」と推定してもよい。更に、インカメラによって映像中の人物の人数をカウントしたり、サウンドセンサによって周囲の騒音のレベルを判断することで、「自宅で一人」や「自宅で複数」という利用シーンとしてもよい。ここでは「自宅」ないしは「自宅で一人」とする。

また、アテンションレベル推定部３０６が、加速度センサの信号値が比較的小さく変化も比較的小さいことに基づいてアテンションレベルを「中」と推定したとする。なお、サウンドセンサの信号値やその変化が小さいことで周囲が静かであるか否かも更に考慮してよい。

この場合、広告配信タイプ推定部３０７は、広告配信タイプとして、ユーザの嗜好を優先した、例えば「嗜好に合う派」（インタレストマッチ）に推定する。また、広告カテゴリ推定部３０８は、ユーザが下着や精力剤や育毛剤の閲覧や購入の履歴がある場合、広告カテゴリとしてそれらに該当する広告カテゴリに推定する。広告本数推定部３０９は、主にアテンションレベル「中」に基づいて、広告本数として例えば「３」に推定する。

この場合、図７に示すように、ページの主たるコンテンツが表示される領域２０１の例えば下の領域２０２に、広告カテゴリと広告本数に基づいた広告コンテンツが表示される。自宅におけるページ閲覧であるため、ユーザの興味のある広告が表示されることで、効果的な広告となる。

また、アテンションレベル推定部３０６が、加速度センサやサウンドセンサの信号値や変化が更に小さいことに基づいてアテンションレベルを「高」と推定したとする。この場合、広告本数推定部３０９は、主にアテンションレベル「高」に基づいて、広告本数として例えば「４」に推定したとすると、図８に示すように、領域２０２に表示される広告コンテンツの数が増やされる。静かな環境であるため、広告本数が多くても見てもらえる可能性がある。

また、利用シーンが「会社」（パブリックな環境）と推定されたり、自宅であっても一人ではないため「自宅で複数人」と推定されたりした場合、広告配信タイプとして、他人に見られても恥ずかしくないことを考慮し、例えば「面（ページ内容）に合う派」（コンテンツマッチ）に推定し、図９に示すような、車、航空券、出張予約といった広告コンテンツが表示される。なお、利用シーンが「自宅で複数人」と推定された場合、広告カテゴリ推定部３０８は、家族向けの広告カテゴリに推定し、家族に対して効果的な広告とすることができる。

また、ユーザが歩きながら端末装置２を見ているような状況で、加速度センサやサウンドセンサの信号値や変化が大きいことに基づいてアテンションレベルを「低」と推定し、広告本数として例えば「１」に推定したとすると、図１０に示すように、領域２０２に表示される広告コンテンツの数が減らされる。なお、図示の例ではテキスト広告を表示しているが、移動時における視認性を高めるために、画像主体の広告とすることもできる。この場合、広告カテゴリとして通常のカテゴリに加えて画像主体の広告を含めるか、広告コンテンツの決定において画像主体の広告を選択する。

＜総括＞
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの利用シーンとアテンションレベルを推定することで、ユーザにとって受け入れやすい広告を提供することができ、広告の効果を高めることができる。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。

１ ネットワーク
２ 端末装置
２１ 各種センサ
２２ ブラウザ
３ ページ情報／広告情報提供装置
３０１ ページ要求受付部
３０２ ページ情報生成部
３０３ ユーザ特定部
３０４ 各種センサ信号値取得部
３０５ 利用シーン推定部
３０６ アテンションレベル推定部
３０７ 広告配信タイプ推定部
３０８ 広告カテゴリ推定部
３０９ 広告本数推定部
３１０ 広告コンテンツ決定部
３１１ 広告リンク埋込部
３１２ ページ送信部
３１３ 広告要求受付部
３１４ 広告送信部
３２１ コンテンツＤＢ
３２２ ユーザＤＢ
３２３ 現在日時データ
３２４ 広告ＤＢ

Claims (6)

1. ユーザの端末装置からページ要求を受け付けた場合に、
   ユーザ情報と現在日時情報と前記端末装置から取得した各種センサ情報のいずれかもしくは組み合わせに基づいて、ユーザの所在する環境を示す利用シーンを推定する利用シーン推定手段と、
   前記端末装置から取得した各種センサ情報に基づいて、ユーザの前記端末装置の閲覧・操作に注意を向けられる程度を示すアテンションレベルを推定するアテンションレベル推定手段と、
   前記利用シーンと前記アテンションレベルと閲覧しているページカテゴリとから広告配信タイプを推定する広告配信タイプ推定手段と、
   ユーザ情報と前記利用シーンとページカテゴリとから広告カテゴリを推定する広告カテゴリ推定手段と、
   前記利用シーンと前記アテンションレベルと前記広告配信タイプとページカテゴリとから広告本数を推定する広告本数推定手段と、
   前記広告配信タイプと前記広告カテゴリと前記広告本数とに基づいて広告コンテンツを決定し、当該広告コンテンツを前記ページ要求を行ったユーザの閲覧するページに含まれる広告枠に配信する広告コンテンツ配信手段と
   を備えたことを特徴とする広告情報提供装置。
2. 請求項１に記載の広告情報提供装置において、
   前記アテンションレベル推定手段は、前記端末装置から取得した加速度センサの情報から、加速度の値および変化が小さい場合にはアテンションレベルを高く推定し、加速度の値および変化が大きい場合にはアテンションレベルを低く推定し、
   前記広告本数推定手段は、前記アテンションレベルが高く推定された場合には広告本数を多く推定し、前記アテンションレベルが低く推定された場合には広告本数を少なく推定し、および／もしくは、前記広告カテゴリ推定手段は、前記アテンションレベルが高く推定された場合にはテキスト主体の広告カテゴリを推定し、前記アテンションレベルが低く推定された場合には画像主体の広告カテゴリを推定する
   ことを特徴とする広告情報提供装置。
3. 請求項１に記載の広告情報提供装置において、
   前記利用シーン推定手段は、現在日時もしくは現在位置から利用シーンとしてパブリックな環境であるかプライベートな環境であるかを推定し、
   前記広告配信タイプ推定手段は、利用シーンがパブリックな環境であると推定された場合にはコンテンツマッチの広告配信タイプに推定し、利用シーンがプライベートな環境であると推定された場合にはインタレストマッチの広告配信タイプに推定する
   ことを特徴とする広告情報提供装置。
4. 請求項３に記載の広告情報提供装置において、
   前記利用シーン推定手段は、更に、インカメラもしくはサウンドセンサのセンサ情報によりユーザが一人で居るか複数で居るかを推定し、
   前記広告配信タイプ推定手段は、ユーザが一人で居る場合にはインタレストマッチの広告配信タイプに推定し、パブリックな環境で複数で居る場合にはコンテンツマッチの広告配信タイプに推定し、
   前記広告カテゴリ推定手段は、プライベートな環境で複数で居る場合には家族向けの広告カテゴリに推定する
   ことを特徴とする広告情報提供装置。
5. 請求項１に記載の広告情報提供装置において、
   前記アテンションレベル推定手段は、前記端末装置から取得したサウンドセンサの情報から、周囲が静かである場合にはアテンションレベルを高く推定し、周囲が静かでない場合にはアテンションレベルを低く推定し、
   前記広告本数推定手段は、前記アテンションレベルが高く推定された場合には広告本数を多く推定し、前記アテンションレベルが低く推定された場合には広告本数を少なく推定し、および／もしくは、前記広告カテゴリ推定手段は、前記アテンションレベルが高く推定された場合にはテキスト主体の広告カテゴリを推定し、前記アテンションレベルが低く推定された場合には画像主体の広告カテゴリを推定する
   ことを特徴とする広告情報提供装置。
6. 広告情報提供装置が実行する方法であって、
   ユーザの端末装置からページ要求を受け付けた場合に、
   ユーザ情報と現在日時情報と前記端末装置から取得した各種センサ情報のいずれかもしくは組み合わせに基づいて、ユーザの所在する環境を示す利用シーンを推定する利用シーン推定工程と、
   前記端末装置から取得した各種センサ情報に基づいて、ユーザの前記端末装置の閲覧・操作に注意を向けられる程度を示すアテンションレベルを推定するアテンションレベル推定工程と、
   前記利用シーンと前記アテンションレベルと閲覧しているページカテゴリとから広告配信タイプを推定する広告配信タイプ推定工程と、
   ユーザ情報と前記利用シーンとページカテゴリとから広告カテゴリを推定する広告カテゴリ推定工程と、
   前記利用シーンと前記アテンションレベルと前記広告配信タイプとページカテゴリとから広告本数を推定する広告本数推定工程と、
   前記広告配信タイプと前記広告カテゴリと前記広告本数とに基づいて広告コンテンツを決定し、当該広告コンテンツを前記ページ要求を行ったユーザの閲覧するページに含まれる広告枠に配信する広告コンテンツ配信工程と
   を備えたことを特徴とする広告情報提供方法。

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