JP2014109580A - 電子ノギス - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリ交換を省略又は先延ばしすることができる電子ノギスを提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る電子ノギス100は、測定用電力を発電する電子ノギスであって、スケール部材102と、スライダ130と、スケール部材102とスライダ130との相対移動量を測定するために構成された信号処理部と、スライダ130に搭載された発電機構205と、を含む。発電機構205は、ユーザーの操作に応じて駆動するギヤ機構232と、ギヤ機構232に接続されており、駆動するギヤ機構232によって供給される力に応じて発電し、且つ信号処理部に電力を供給する発電部231と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、概して計測システムに関し、特に使用時に要求される通常操作から発電することができる電子ノギスに関する。
電子位置エンコーダを用いた種々の電子ノギスが知られている。これらのエンコーダは、一般的に低電力の電磁誘導方式、静電容量方式又は磁気方式の位置検出技術に基づくものである。一般的に、エンコーダは、読取ヘッド及びスケールを含む。読取ヘッドは、一般的に読取ヘッドセンサ及び読取ヘッド電子機器を含む。読取ヘッドは信号を出力し、当該信号は測定軸に沿ったスケールに対する読取ヘッドセンサの位置の関数として変化する。電子ノギスにおいて、スケールは、一般的に第1の測定ジョウを含む長いスケール部材に設けられている。読取ヘッドは、スケール部材に沿って移動可能であって、第2の測定ジョウを含むスライダに設けられている。即ち、2つの測定ジョウの間の距離の測定値は、読取ヘッドからの信号に基づいて決定される。例えば、電子ノギスは、特許文献1乃至3に開示されている。低電力消費の必要性が強調されたノギスの技術としては、例えば特許文献2にノギスの電力消費を低減する構成が開示されている。
米国再発行特許第37490号明細書 米国特許第5574381号明細書 米国特許第5973494号明細書
低電力構成であっても、バッテリは周期的に交換する必要がある。これは、ユーザーが望まない不便さ及び/又は労力である。バッテリの交換を省略、又は交換時期を大きく延ばすノギスが望ましい。
この要約は、簡易化した形で概念の選択を紹介することで提供され、以下の詳細な説明においても開示されている。この要約は、クレームされた対象における重要な特徴を特定することを意図するものでなく、また、クレームされた対象の範囲を決定するのに役立つものとして用いることを意図するものでもない。
ノギスにおけるバッテリ交換を省略又は先延ばしするために発電するとき、ノギス操作の既存の望ましい態様を変更することをユーザーは望まない。そのため、種々の形態において、ノギスを用いるために要求される通常操作に起因して発電することが望ましく、最も便利である。また、通常操作の感覚が既存のノギスと比較して変化しないことが望ましい。例えば、ユーザーが精密にノギスを操作できワークピースの変形を防ぐようにワークピースに接触する力の良好な制御も実現でき、再現性の高い測定値を得ることができるように、ジョウの開閉に要求される力が比較的低いままが望ましい。
電力を動力源とするノギスは、測定用電力を発電するために構成されており、スケール部材;スライダ;スケール部材とスライダとの相対移動量を測定するために構成された信号処理部;ユーザーがノギスを開く又は閉じることによって、スケール部材を介して与えられる力に応じて駆動するギヤ機構を備え、スライダに固定された発電機構;ギヤ機構に接続され、ギヤ機構が駆動することによって与えられる力に応じて発電するように構成され、信号処理部に電力を供給する発電部を含む。
発電機構は、ユーザーがノギスを開く又は閉じるときに発電する。種々の形態において、発電機構は、ユーザーが最大手動加速度以下でノギスを開く又は閉じる間に、最大20N、又は他の形態において10N、又はそれ以下の動作抵抗力成分を与えるように構成されている。種々の形態において、発電機構は、ユーザーが最大手動速度以下でノギスを開く又は閉じる間に、最大20N、又は他の形態において10N、又はそれ以下の動作抵抗力成分を与えるように構成されている。動作抵抗力成分は、慣性成分及び発電部作業成分を含む。発電機構によって与えられる動作抵抗力成分は、スライダの移動によって駆動するように、発電機構に接続されたスライダ機構の動作抵抗力と、スライダの移動が発電機構の幾つかの部材を動作させないように、発電機構から解放されたスライダ機構の動作抵抗力と、の差を決定することによって測定することができる。最大手動加速度及び速度は、ユーザーがノギスを開く又は閉じるときの一般的なノギスによって実現可能な最大手動加速度及び速度を参照する。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、ユーザーの操作に応じて力が入力される入力部材と、入力部材と接続された、入力部材よりも大径の第1のアウターギヤと、第1のアウターギヤに駆動される、第1のアウターギヤよりも小径のインナーギヤと、インナーギヤと接続された、インナーギヤよりも大径の第2のアウターギヤと、を含み、第2のアウターギヤは、少なくとも1つの追加ギヤを介して発電部を駆動する。幾つかの形態において、入力部材は、スケール部材に固定されたラックによって駆動する、より小さい又はインナーギヤである。幾つかの形態において、入力部材は、スケール部材の端部で駆動する、より小さな摩擦ローラである。幾つかの形態において、摩擦ローラは、スケール部材の端部に接続する楔状の凹み部を含む。幾つかの形態において、ノギスは、摩擦ローラをスケール部材に付勢するスプリング部材を含む。幾つかの形態において、スプリング部材は、ユーザーによって、アクティブな発電状態に対応する第1の位置と、発電を意図しない非アクティブ状態に対応する第2の位置とに移動可能であり、第1の位置では、スケール部材の端部に摩擦ローラを付勢し、第2の位置では、スケール部材の端部に摩擦ローラを付勢しないように構成されている。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、動作抵抗力成分を制限する力制限クラッチを含む。幾つかの形態において、力制限クラッチは、ギヤ機構の入力部材とギヤとの間に配置されており、当該ギヤは力制限クラッチを介して入力部材に接続されている。幾つかの形態において、信号処理部は、発電機構によって生成された電力を蓄積するためのバッテリ及びキャパシタの少なくとも1つを含む。幾つかの形態において、ギヤ機構は、直径ピッチが少なくとも120のギヤを含む。幾つかの形態において、発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材の上側と信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている。幾つかの形態において、発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材の下側とスライダにおけるスケール部材の下側の周辺を囲む部分の内側面との間の空間に配置されている。
別の形態において、電力を動力源とするノギスは、測定用電力を発電するために構成されており、スケール部材;スライダ;スケール部材とスライダとの相対移動量を測定するために構成された信号処理部;ユーザーが発電ハンドルを移動させることによって、発電ハンドルを介して与えられた力に応じて駆動し、発電機構を発電させるギヤ機構を含む。発電機構は、ユーザーが発電ハンドルを移動させたときに発電し;発電機構は、ユーザーが最大手動加速度で発電ハンドルを移動させたとき、最大20Nの動作抵抗力成分を与えるように構成されている。
種々の形態において、発電機構は、ユーザーが最大手動速度以下で発電ハンドルを移動させる間、最大20N、又は他の形態において10N、又はそれ以下の動作抵抗力成分を与えるように構成されている。動作抵抗力成分は、慣性成分及び発電部作業成分を含む。発電機構によって与えられる動作抵抗力成分は、発電ハンドルの移動によって発電するように発電機構と接続された発電ハンドルの動作抵抗力成分と、発電ハンドルが発電機構の任意の部材を動作させないように発電機構から解放された発電ハンドルの動作抵抗力と、の差を決定することによって測定することができる。最大手動加速度及び速度は、ユーザーが発電ハンドルを移動させたときの一般的なノギスによって実現可能な最大手動加速度及び速度を参照する。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、動作抵抗力成分を制限する力制限クラッチを含む。幾つかの形態において、ギヤ機構は、発電ハンドルを介して与えられる力によって駆動する入力部材を含み、力制限クラッチは、入力部材とギヤとの間に配置され、当該ギヤは、力制限クラッチによって入力部材に接続されている。幾つかの形態において、力制限クラッチは、最大10Nに動作抵抗力成分を制限するために構成されている。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、発電ハンドルを介して与えられる力によって駆動するギヤ及び摩擦ローラのいずれかを有する入力部材を含む。幾つかの形態において、入力部材は、発電ハンドルに接続されたラックによって駆動するギヤを含む。幾つかの形態において、発電ハンドルの平面によって駆動する摩擦ローラを含む。幾つかの形態において、ノギスは、発電ハンドルに摩擦ローラを付勢するスプリング部材を含む。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、ユーザーの操作に応じて力が入力される入力部材と、入力部材と接続された、入力部材よりも大径の第1のアウターギヤと、第1のアウターギヤに駆動される、第1のアウターギヤよりも小径のインナーギヤと、インナーギヤと接続された、インナーギヤよりも大径の第2のアウターギヤと、を含み、第2のアウターギヤは、少なくとも1つの追加ギヤを介して発電部を駆動する。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、最大で6個のギヤを含む。
幾つかの形態において、発電ハンドルは、スライダに拘束されている。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、単位インチあたり少なくとも80の直径ピッチを有するギヤを含む。
幾つかの形態において、発電ハンドルの動作範囲は、最大2.5インチ、又は他の形態において1.25インチ、又はそれ以下に制限されている。
幾つかの形態において、ギヤ機構は、最大0.15インチの歯幅を有するギヤを含む。
幾つかの形態において、発電ハンドルは、対向するいずれの方向にユーザーが発電ハンドルを移動させても、同じ方向に入力部材を駆動させる往復部材に接続されている。幾つかの形態において、往復部材は、異なる時に同じギヤを互いに駆動し、発電ハンドルの移動方向に依存する上側及び下側のラックを含む。
幾つかの形態において、発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材の上側と信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている。
幾つかの形態において、発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材の下側とスライダにおけるスケール部材の下側の周囲を囲む部分の内側面との間の空間に配置されている。
幾つかの形態において、ノギスは、復帰スプリングを含み、復帰スプリングは、復帰スプリングが力を蓄積する方向にユーザーが発電ハンドルを移動させてから当該発電ハンドルを離したときに、発電ハンドルのスタート位置に当該発電ハンドルを復帰させるための力を蓄積する。
上述の態様及び本発明の付随する多くの効果は、以下の詳細な説明を参照することによって、よく理解される。
図1は、本明細書に開示の原理に適用することができる、ハンドツールタイプのノギスの分解図である。 図2は、ノギスに組み込まれた発電機構の第1の実施の形態の図である。 図3Aは、ノギスに組み込まれた発電機構の第2の実施の形態の図である。 図3Bは、ノギスに組み込まれた発電機構の第2の実施の形態の異なる図である。 図4Aは、ノギスに組み込まれた発電機構の第3の実施の形態の一部を示す図である。 図4Bは、ノギスに組み込まれた発電機構の第3の実施の形態の一部を示す異なる図である。 図5は、ノギスに組み込まれた発電機構の第4の実施の形態の一部を示す図である。 図6は、ノギスに組み込まれた発電機構の第5の実施の形態の図である。 図7は、図6の発電機構の詳細な分解図である。 図8Aは、ノギスに組み込まれた発電機構の第6の実施の形態の詳細図である。 図8Bは、ノギスに組み込まれた発電機構の第6の実施の形態の異なる詳細図である。 図9Aは、ノギスに組み込まれた発電機構の第7の実施の形態の図である。 図9Bは、ノギスに組み込まれた発電機構の第7の実施の形態の図である。 図10は、ノギスに組み込まれた発電機構の第8の実施の形態の図である。 図11は、ユーザーが発電機構のハンドルを移動させたとき、同じ回転方向に入力ギヤが回転するように構成され、ノギスに組み込まれた発電機構に組み込むことができる往復部材の一部を示す図である。 図12は、ノギスに組み込まれた発電機構の第9の実施の形態の図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本明細書に開示された発電原理を適用することができるハンドツールタイプのノギス100の一実施の形態の分解図である。この例において、ノギス100は、磁気方式又は電磁誘電方式のセンサアセンブリ158、及び細長いスケール部材102に沿って溝127内に配置されたスケールトラック126(部分的に切り取った部分に示されている。)を含むスケール基板125を含む。スライダ機構170は、スライダ130に固定された電装部160を含む。磁気方式又は電磁誘電方式のセンサアセンブリ158は、電装部160内に組み込まれている。
ノギス100の全体的な機械構造及びユーザーによる操作は、同一出願人による米国特許第5901458号明細書に説明されている。スケール部材102は、種々の溝及び/又は略矩形断面内に組み込まれた他の機構を含む剛体又は半剛体の棒体である。スケール基板125は、溝127に接合され、スケールトラック126は、電装部160に含められたセンサアセンブリ158の関連する部材(図示を省略)と協働するスケール部材を含み、例えば、米国再発行特許第37490号明細書、米国特許第5901458号明細書及び米国特許第6400138号明細書に開示された既に公知の電子ノギスに用いられているスケール部材と同様である。一組のジョウ108及び110は、スケール部材102の第1の端部近傍に一体的に形成されている。対応する一組のジョウ116及び118は、スライダ130に形成されている。ワークピースの外形寸法は、ジョウ108と116との一組の対向面114の間に当該ワークピースを配置することによって測定される。同様に、ワークピースの内形寸法は、当該ワークピースの対向する内側面にジョウ110と118との一組の対向面122を配置することによって測定される。参照されるゼロ位置において、対向面114は互いに隣接し、対向面122は揃えられ、そして、ノギス100によって測定される外形及び内形の寸法は、ゼロを指す。
測定された寸法は、ノギス100の電装部160のカバー140に搭載されたデジタルディスプレイ144に表示される。電装部160は、押しボタンスイッチ143、141及び142(即ち、ON/OFFスイッチ、モードスイッチ、及びゼロセットスイッチ)を含み、信号処理及び表示回路基板150は、読取ヘッド信号処理及び制御回路159を含む。図1に示す一形態において、信号処理及び表示回路基板150の下面は、スケール部材102のいずれか一方の側で、スライダ130の上面に隣接するように固定されている。
図1に示すタイプと似た幾つかのノギスは、電装部160に接続される一以上のバッテリを動力源としている。例えば、米国特許第4963811号明細書(以下、811特許という。)は、ソーラーセルを有する類似のノギスに電力が供給されることが開示されている。当該“811特許”には、ソーラーコレクター、蓄積装置(即ち、蓄積容量)、及び電力制御回路を含む電力マネージメントシステムが開示されている。ソーラーコレクターがノギスを動作させるために要求される電力より大きな電力を供給すると、電力制御回路は、予備エネルギーを蓄積するために、蓄積装置にソーラーコレクターを接続する。ノギスは、時々、蓄積されたエネルギーだけで動作することができる。
本開示の目的のために、電装部160は、“811特許”の電力マネージメントシステムと類似の電力マネージメント部156を含むことができる。電力マネージメント部156は、エネルギー蓄積装置156es、及び電力調整及び制御回路156pcを含む。エネルギー蓄積装置156esは、例えば、ノギス100を操作するための電力を蓄積するバッテリ又はキャパシタである。電力調整及び制御回路156pcは、本明細書に開示のように生成された電力を蓄積及び使用するために、上述した及び/又は“811特許”と同様の電力及びエネルギーマネージメント機能を提供し、交流電流及び交流電圧の形で供給する。そのため、電力調整及び制御回路156pcは、ブースト及び以降の図に示される発電部からのAC電圧を上昇及び整流する整流回路も含むことができ、AC電圧は、エネルギー蓄積装置156esによって蓄積され、ノギス100を動作させるために用いられる。ブースト及び整流回路としては、例えば、“環境発電出願のための高効率が実現される整流器及び電圧上昇回路”(Adv.Radio Sci.,6:219-225,2008)に開示されている。幾つかの形態において、幾つかの、又はすべての電力整流及び制御回路156pcは、信号処理及び制御回路159と統合され、及び/又は信号処理及び制御回路159から区別できない。
当然のことながら、上記では磁気方式又は電磁誘導方式のノギスについて説明したが、図2乃至5に記載されている原理は如何なる検出方式のノギスにも適用することができる。例えば、静電容量方式の検出技術を用いたノギスに、図2乃至5に記載されている特徴を利用することもできる。
図2は、ノギス200に組み込まれた発電機構205の第1の実施の形態の図である。ノギス200は、ノギス100と略等しく、そのため、相違点のみを図2を参照して説明する。スケール部材202の幾つかの部材は、発電機構205の種々の部材がより明確に示されるように、図2から省略している。ラック220は、スケール部材202に接続されるギヤ歯を含み、又は、スケール部材202の一部として組み上がられたギヤ歯を含む。図2に示す本形態において、ラック220は、スケール202の内側において溝2022rgに配置されている。溝202rgは、ラックによって駆動するギヤ201Ai(後述)のための隙間を与えるのに十分な大きさである。
図2で示されるように、発電機構205は、(図1に示すように、スライダ機構170に用いられた)スライダ230に一体化されて共に移動する。発電機構205は、ギヤ機構232及び発電部231を含む。ギヤ機構232は、スケール部材によって駆動する入力部材を含み、本形態の入力部材は、ラック220によって駆動し、大径ギヤ232Aに接続又は一体化されたインナーギヤ232Aiである。また、入力部材は、ギヤ232Aによって駆動し、大径ギヤ232Bに接続又は一体化されたギヤ232Biを含む。当然のことながら、ギヤ232Bのギヤ歯の速度は、測定を実行するためにノギスを開く及び/又は閉じる通常操作の間で、ユーザーがノギス200のスケール部材202及びラック220を移動させたとき、高いRPMで良好に発電部231が発電するように、本構成によってラック220の速度よりも速い。
ギヤ機構232は、また、発電部231の軸に接続され、ギヤ232Bによって(直接又は遊びギヤ等を介して)駆動するギヤ231ggを含む。ギヤ機構232の種々のギヤは、スライダ230に位置付けされた軸で回転する。幾つかの形態において、発電部231の軸は、電装部160の適切な位置に片持ち支持されている。スライダ230は、本開示に基づいて当業者にとって明らかな発電機構205に適用する必要がある他の機能を含めることができる。
要約すると、操作中、ジョウ116及び118に対してジョウ108及び110を移動させて測定を実行するために、ユーザーがスライダ機構170を移動させると、スライダ230がラック220に対して移動し、それによって、駆動するギヤ機構232は、ノギス200の通常操作から発電するために発電部231の回転部(例えば、磁気回転子)が回転する。
発電部231は、商業的に腕時計に用いられる発電部と略等しい。例えば、発電部としては、Kinetronのマイクロジェネレータ、及び/又は米国特許第5923619号明細書及び/又は米国特許第6124649号明細書に開示されているマイクロジェネレータを用いることができる。発電部231は、破線で概略的に示された導線231wを有し、導線231wは上述した電力マネージメント部156に接続されている。
上述した形態において、ギヤ機構232は、操作中にユーザーがスライダ230を移動させるであろうと想定される速度において、比較的高効率な発電を実現できる回転レート(例えば、1000〜10000RPM)で発電部231を回転させるようなギヤ比を有する。これは、比較的高いギヤ比である。しかしながら、種々の形態において、ユーザーがノギスを開く又は閉じた時に発電機構205が発電することが好ましく、ユーザーがノギスを開く又は閉じる間に略20Nの動作抵抗力成分を与える。出願人は、当該力成分が約20Nを超えると、通常操作力(例えば、摺動抵抗)と当該力との組み合わせが、ノギスを扱い辛く及び/又は疲労させたり、測定中にユーザーに感覚の不明確又は低下を頻繁に生じさせたりすることを見出した。そのため、抵抗力成分が最大約20Nであるノギスをユーザーは好み、それより高い抵抗力成分を好まない。さらに、抵抗力成分が20Nよりもむしろ最大約10Nであるノギスをユーザーは好む。
当然のことながら、動作抵抗力成分は、スケール部材とギヤ機構の入力部材との間、本形態ではラック220と入力ギヤ232Aiとの間で与えられる。動作抵抗力成分は、主としてギヤ機構232と発電部231との慣性に起因して生じ、例えば、発電部231で生じる磁気力及び発電機構205での摩擦に起因して生じ、種々のギヤの半径関係によっても影響を受ける。つまり、幾つかの形態において、ギヤ慣性、ギヤ半径等の適当な組み合わせは、ユーザーが最大加速度及び/又は速度でスケール部材202に対してスライダ機構170を移動させたとき、発電機構205によって与えられる動作抵抗力成分が最大約20N又は他の形態において10N、又はそれ以下になるように、本開示に基づいて決定(例えば、解析又は実験によって)される。当然のことながら、図2に示され、上述した個々のギヤは、一例であって限定されない。例えば、遊星ギヤ機構が他の形態で用いることができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
<第2の実施の形態>
図3A及び3Bは、ノギス300に組み込まれた発電機構305の第2の実施の形態を示す。ノギス300は、ノギス200と略等しく、符号3XXが付された各部材は、ノギス200の部材2XXと同様又は類似である。そのため、相違点のみを図3A及び3Bに基づいて説明する。特に、ギヤ機構332は、図3A及び拡大された図3Bに示され、また、以下に説明する力制限クラッチ332Cを含む点で、ギヤ機構232と相違する。
上述したように、ユーザーがノギスを開く又は閉じた時に発電機構305が発電すると、ノギスをユーザーが開く又は閉じる間に最大略20Nの動作抵抗力成分を生成する。出願人は、当該力成分が略20Nを超えると、通常操作力(例えば、摺動抵抗)及び当該力の組み合わせが、ノギスを扱い辛く及び/又は疲労させたり、測定中にユーザーに感覚の不明確又は低下を頻繁に生じさせたりすることを見出した。抵抗力成分が最大約20Nであるノギスをユーザーは好み、それより大きな抵抗力成分を好まない。さらに、抵抗力成分が20Nよりもむしろ最大約10Nであるノギスをユーザーは好む。即ち、種々の形態において、力制限クラッチ332Cは、最大加速度及び/又は速度でスケール部材に対してスライダ機構をユーザーが手動によって移動させたときに、最大20N又は他の形態では10N、又はそれ以下で動作抵抗力成分が発電機構305によって生成されるように、本形態に基づいて構成されている。言い換えると、発電機構305が約20N(他の実施形態では、10N、またはそれ以下)を超える動作抵抗力成分をラック320に沿って生成するようにスライダ機構が移動されると、ギヤ機構332及び発電部331の部材の損傷や過剰な摩擦を避けるような所望レベルに動作抵抗力成分を制限するために、ラック320からギヤ機構332(及び発電部331)の少なくとも一部が滑る及び/又は効果的に離れる又は切り離れるように、力制限クラッチ332Cは設定される。
当然のことながら、これは発電部331の駆動を効果的に切り離すことができ、動作抵抗力成分を完全に制限するために発電が犠牲になる。しかしながら、動作抵抗力成分がクラッチ332Cによって決定された制限を下回れば、ギヤ機構332(及び発電部331)はラック320に効果的に再係合又は接続し、再び発電する。
さらに、クラッチの存在は、望ましい設計トレードオフを与える。例えば、幾つかの形態において、クラッチを備えていない発電機構205と比較して、クラッチが制限を与えるので、動作抵抗力成分を制限するために発電機構305の全体のギヤ比を構成する必要がない。それどころか、例えば、低いスライダ速度で発電部の高いRPMが得られるように、ギヤ比を高くし、低いスライダ速度でより有利に発電するようにできる。ギヤ比を控えめに制限する必要がないので、最も一般的なノギスの操作動作において、発電機構205でより多くの電力を生成することができる。
力制限クラッチ332Cの一つの単純化された形態を図3Bに拡大して示す。力制限クラッチ332Cは、インナーギヤ332Aiに接続された上側クラッチ部材332Ct、及びアウターギヤ332Bに接続された下側クラッチ部材332Cbを含む。これらの部材の向かい合う凸凹(ridged surface)は、クラッチインターフェース332Cintで交わる。図では、互いの対向面が離れている状態でこれらの部材を示しているが、これは分かりやすくするためである。操作中において、これらの部材は、留め具332Cfによってインナーギヤ332Aiに対して圧縮されたクラッチプレロードスプリング332Cpsの力によって、互いに噛み合うように付勢されている。留め具332Cfは、下側クラッチ部材332Cb及び/又はアウターギヤ332Aに接続された軸(図示を省略)を締め付ける。
通常の操作において、クラッチプレロードスプリング332Cpsは、軸に沿って下方に摺動するように、上側クラッチ部材332Ctを押し込み、クラッチ部材の向かい合う凹凸をクラッチインターフェース332Cintで噛み合わせる。トルクは当該インターフェースを介して伝達され、インナーギヤ332Aiがアウターギヤ332Aを駆動させる。クラッチプレロードスプリング332Cpsは、インナーギヤ332Aiでのラックの力が所望の動作抵抗力成分を超えると、クラッチインターフェース332Cintでの向かい合う凹凸の力/トルクによって、上側クラッチ部材332Ctが下側クラッチ部材332Cbの凹凸を滑って乗り越えるように、設定及び/又は調整される(例えば、留め具332Cfを調整することによって)。これにより、効果的にインナーギヤ332Aiがアウターギヤ332Aから離れて、インナーギヤ332Aiがより自由に回転でき、且つラック320の動作抵抗力成分が所望レベルに低減する。
当然のことながら、図3A並びに3Bに示され、上述のような特定の簡略化されたクラッチ構成は、一例であって限定されない。例えば、平面の抵抗板を凹凸部材の代わりに用いることができ、及び/又は円錐部材又は円柱部材をクラッチインターフェースに形成することができ、及び/又はベアリング又は、磨耗を低減するための他の部材を種々の支持部に加えることができ、及び/又はクラッチ部材の直径及び種々の他の部材を代えることができ、又はクラッチは適切なギヤを用いた異なる平面を向かい合わせることなどで構成できる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
図3Aは、発電部331の一形態の詳細を加えて示す。発電部331は、ギヤ331gg(本形態では、遊びギヤを含む。)によって駆動するコイル331c、固定子331s及び磁気ロータ331mrを含む。磁気ロータ331mrは、ギヤ331ggに接続された軸(図示を省略)に接続されている。幾つかの形態において、磁気ロータ331mrは、米国特許第5229738号明細書に開示されているようなマルチ−ポールSmCo合金磁石でもよい。アウターギヤ332Bは、ギヤ331ggを回転させ、それにより、コイル331cに対して磁気ロータ331mrの回転を生じさせ、隣接信号処理及び表示回路基板(例えば、回路基板150)に接続される結線331wを介して電力マネージメント部156にAC電源として伝送される電力を生成する。
当然のことながら、ノギス300の発電機構305の部材がノギス200の部材と略等しい構成に示されているが、各々の部材の形態は、本開示の教示に基づいて当業者が理解できるように、幾つもの適切なノギス構成に適用することができる。
<第3の実施の形態>
図4A及び4Bは、ノギス400に組み込まれた発電機構405の第3の実施の形態の一部を示す図である。ノギス400は、ノギス200又は300と略等しく、発電機構405は、発電機構205又な305と略等しく、符号4XXが付された各部材は、ノギス200の部材2XX又はノギス300の部材3XXに類似している。そのため、相違点のみを図4A及び4Bを参照して詳細に説明する。特に、ギヤ機構432は、ギヤ機構232及び332と異なり、既に説明された入力ギヤ(例えば、ギヤ232Ai又は332Ai)の機能を提供する入力部材が、アウターギヤ432Aに接続された摩擦ローラ432Aiである。摩擦ローラ432Aiは、摩擦を介してスケール部材402の端部に接続されており、それにより、アウターギヤ432Aを駆動させるために回転する。即ち、ノギス200及び300と比較して、ラック(例えば、ラック220又は320)及びスケール部材の関連した溝は、省略することができる。
その他の点においては、ギヤ機構432をギヤ機構232又は332と同様又は類似にすることができること、そして、摩擦ローラの構成に対応させるために種々のギヤ、軸、孔、凹み部の配置が調整されることを除いては、スライダ430をスライダ230又は330と略等しくできることが理解されるであろう。一形態において、摩擦ローラ432Ai及びアウターギヤ432Aは、スライダ430に支持された軸432Aa(図4Bを参照)で回転するように搭載される。
図示された形態において、軸432Aaは、スライダ430の係合溝内で短い距離摺動可能であって、且つ摩擦ローラ432Aiの位置から自由度を提供する軸支持432Aasに搭載されている。スケール部材402に対する摩擦力は、図4A及び4Bによって理解されるように、摩擦ローラ432Aiで回転するベアリング432Aibに対して圧縮スプリング432Aipsを接続又は離間することによって、提供又は解除することができる。
図4Bに示す本形態において、摩擦ローラ432Aiは、圧縮スプリング432Aipsから力が与えられることによって、スケール部材402に対して増加する摩擦力を生じさせる楔状の凹み部432Aiwを含む。同様の楔状の凹みローラは、同一出願人による米国特許第7533474号明細書に説明されている。
一形態において、圧縮スプリング432Aipsからカバー(例えば、カバー140)まで延びる、又はカバーを通って延びるボタン又はスライダを介して、ユーザーは、圧縮スプリング432Aipsを移動させることができる(例えば、図4Aの両端矢印によって示すように)。圧縮スプリング432Aipsが摩擦ローラ432Aiに向かって動作すると、圧縮スプリング432Aipsが摩擦ローラ432Aiによって歪むような位置関係であり、摩擦ローラ432Aiが高い摩擦力でスケール部材402に接続するような力を発現する。圧縮スプリング432Aipsが摩擦ローラ432Aiから離れる方向に撤退すると、スケール部材402への摩擦力が実質的になくなるように摩擦ローラ432Aiが離れて、圧縮スプリング432Aipsが摩擦ローラ432Aiに力を付与しない。これは、ユーザーに“アクティブ”と“非アクティブ”発電状態とを切り替えさせる。
図4A及び4Bは、“アクティブ”状態を示す。“非アクティブ”状態は、スライダ機構の動作に対する摩擦量を減少させるときに、好都合である。ノギス400は、ユーザーがノギス400に供給する電力のこれ以上の蓄積を必要としない場合、“アクティブ”から“非アクティブ”状態に切り替わる。当該状態は、ユーザーの入力によって切り替わり、又は幾つかの形態において、当該状態は、ノギス400が十分なレベルに蓄積された電力を有する場合、自動的に切り替わる。
当然のことながら、上述の切り替え機構は、任意である。幾つかの形態において、圧縮スプリング432Aipsは、摩擦ローラ432Aiが常に接続されるような位置に固定されている。幾つかの形態において、十分にタイトな組立公差は維持され、圧縮スプリング432Aips及び摺動する軸支持432Aasは省略され、軸432Aaは、摩擦ローラ432Aiとスケール部材402との間で所望の摩擦力を生成する位置で、スライダ430に直接に搭載される。当然のことながら、図4A及び4Bに示され、上述した特定の簡略化された圧縮スプリングの構成は、一例であって限定されない。力制限クラッチは、必要に応じてギヤ機構432(例えば、一形態において、ギヤ432Biとアウターギヤ432Bとの間)に組み込むことができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
<第4の実施の形態>
図5は、ノギス500に組み込まれた発電機構505の第4の実施の形態の一部を示す図である。ノギス500は、ノギス200又は300と略等しく、発電機構505は、発電機構205又は305と略等しく、符号5XXが付された各部材は、ノギス200の各部材2XX又はノギス300の3XXと同様又は類似する。そのため、相違点のみを図5を参照して詳細に説明する。
特に、ギヤ機構505は、ギヤ機構232及び332と異なり、ギヤ機構505の少なくとも幾つかのギヤがスケール部材502の上側と信号処理部を囲むカバー(例えば、図1に示すカバー140)の内側との間の空間に配置されている。加えて、上述した入力ギヤ(例えば、ギヤ232Ai又は332Ai)の機能を提供する入力部材は、摩擦ローラ532Aiであり、アウターギヤ532Aに接続されている。摩擦ローラ532Aiは、上述した摩擦ローラ432Aiと同様又は類似し、摩擦を介してスケール部材502の端部に接続されており、アウターギヤ532Aを駆動させるために回転する。加えて、摩擦ローラ532Aiは、クラッチ332Cと類似した方法で力制限機能を与えることもできる。
図示された形態において、軸532Aaは、スケール部材502への自由度を有するように、軸支持スロット532Aslotで保持されたベアリングを含み、図5で理解されるように、所望の摩擦力を与えるための圧縮スプリング(図示を省略)によってスケール部材502の端部に対して付勢されている。摩擦ローラ532Aiは、高い抵抗係数を有するポリマースリーブ又はコーティングを含み、スケール部材502を付勢する。
上述のように、ギヤ機構505の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材502の上側と信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている。図示された形態において、例えば、ギヤ532A、532Bi及び532Bだけでなく発電部531も当該空間に配置されることで、効率的な機構である利点を有する。この特定の形態において、ギヤ及び発電部は、回路基板550(破線で示す)とカバーとの間にある。ギヤ532B及び発電部531のための軸は、回路基板内又は上に(例えば、嵌め込まれ、又は回路基板550に搭載された搭載フレーム上に)固定されている。軸及び/又は搭載フレームは、ギヤ及び発電部に対する種々の電子部材のための空隙を提供するために構成する。
その他の点においては、ギヤ機構532をギヤ機構232又は332と同様又は類似にできること、そして、種々の回路部材、ギヤ、軸、孔及び凹み部の配置が上述のように調整されることを除いては、ノギス500をノギス200又は300と略等しくできることが理解されるであろう。力制限クラッチは、必要に応じてギヤ機構532(例えば、一形態において、摩擦ローラ432Aiとアウターギヤ432Aとの間)に組み込むことができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
<第5の実施の形態>
図6は、ノギス600に組み込まれた発電機構605の第5の実施の形態の図である。ノギス600は、ノギス100等と略等しく、そのため、相違点のみを図6を参照して説明する。スケール部材602の幾つかの部材は、発電機構605の種々の部材が明確に示されるように、図6から省略している。図6に示すように、発電機構605は、(図1に示すように、スライダ機構170に用いられた)スライダ630に一体化されて共に移動する。発電機構605は、ギヤ機構632、発電部631及び発電ハンドル610を含む。本形態において、発電ハンドル610は、ギヤ歯を含むラック610Rに接続されている。ユーザーによって(即ち、ユーザーの右手の親指によって他の指でノギスを保持しながら)操作された発電ハンドル610は、ラック610Rを駆動させる。発電ハンドル610は、サポートガイド610Gの溝に拘束されることによって直接、又は図示するように当該溝に拘束されることによって案内されるラック610Rに固定されることで案内される。サポートガイド610Gは、スライダ630に固定又は一体化されている。幾つかの形態において、発電ハンドル610は、ノギスカバー(即ち、カバー140)に組み込まれた代替又は嵌合ハンドルサポートで拘束されることによって案内されることもできる。
ギヤ機構632は、入力部材を含み、本形態の入力部材は、ラック610Rによって駆動し、大径ギヤ632Aに接続又は一体化されたインナーギヤ632Aiである。また、入力部材は、ギヤ632Aによって駆動するギヤ632Bを含む。また、入力部材は、ギヤ632Bによって駆動し、大径ギヤ632Cに接続又は一体化されたインナーギヤ632Ci(図6に示されておらず、図7に示されている。)を含む。また、入力部材は、ギヤ632C(図6に示されておらず、図7に示されている。)によって駆動し、大径ギヤ632Dに接続又は一体化されたインナーギヤ632Di(図6に示されておらず、図7に示されている。)を含む。また、入力部材は、ギヤ632Dによって駆動し、大径ギヤ632Eに接続又は一体化されたインナーギヤ632Eiを含む。ギヤ632Eのギヤ歯の速度は、ユーザーが発電ハンドル610及びラック610Rを移動させたとき、高いRPMで良好に当該発電部631が駆動するように、本構成によってラック610Rの速度よりも速い。
ギヤ機構632は、また、発電部631の軸に接続され、ギヤ632Eによって(直接又は遊びギヤ等を介して)駆動するギヤ631gg(図6に示されておらず、図7に示されている。)を含む。ギヤ機構632の種々のギヤは、スライダ630の孔(図示を省略)に位置付けされた軸で回転する。または、幾つかの形態において、発電部631の軸は、電装部160の適切な位置に片持ち支持される。スライダ630は、本開示に基づいて当業者にとって明らかな発電機構605に適用する必要がある他の機能を含めることができる。
要約すると、操作中、ユーザーが発電ハンドル610を移動させると、それによって、ギヤ機構632が駆動し、ギヤ機構632の各部材が発電部631の回転部分(例えば、磁気回転子)を回転させて、発電する。幾つかの形態において、発電ハンドル610及び/又はラック610Rは、スライダに端部が直接的又は間接的に接続された復帰スプリング610RSに接続されている。ユーザーが発電ハンドル610を移動させると、発電ハンドル610が戻る間に追加の発電を行うために、復帰スプリング610RSが伸長又は圧縮し、当該復帰スプリング610RSは、そのスタート位置に(ユーザーが発電ハンドル610を離した時に)発電ハンドル610を戻すためのエネルギーを蓄積する。または、復帰スプリング601RSは省略することができ、ユーザーが両方向にハンドルを操作するための力を単に与えてもよい。
上述した形態において、ギヤ機構632は、操作中にユーザーが発電ハンドル610を移動させるであろうと想定される速度において、比較的高効率な発電を実現できる回転レート(例えば、1000〜10000RPM)で発電部631を回転させるようなギヤ比を有する。しかしながら、種々の形態において、ユーザーが発電ハンドル610を移動させた時に発電機構605が発電することが好ましく、最大略20Nの動作抵抗力成分を与える。
図6に示す本形態では、便利に且つ人間工学的な方法で、ユーザーが親指で発電ハンドル610を移動させることができる。発電ハンドル610をスライダ630に対して親指で移動させるために、発電ハンドル610のための操作距離が短いことが好ましい。それにもかかわらず、ギヤ機構632は、高いRPMを可能にするための発電部の動きを維持するために、複数の回転子を介して駆動する。幾つかの形態において、発電ハンドル610の操作範囲は、最大2.5インチ、又は他の形態において1.25インチ、又はそれ以下に制限される。
上述のように、望ましい人間工学のために発電ハンドル610の動作範囲が制限される本形態においては、十分な時間、十分な回転速度で発電部631を駆動させるために高いギヤ比を用いることが望ましい。ギヤの歯幅のために許容できる限られた空間内で高いギヤ比を得るために、少なくとも4個のギヤ部材を含むギヤ機構のための幾つかの形態が必要である。しかしながら、経済的及び人間工学的な理由のためにギヤの数を制限することも望ましい。そのため、幾つかの形態において、ギヤ機構632は、最大で6個のギヤを含む。比較的大きい直径ピッチを有するギヤは、発電部631において十分な回転速度を達成するためにより少ないギヤを実現する。すなわち、幾つかの形態において、少なくとも80以上の直径ピッチを有するギヤを含むギヤ機構が望ましい。
高いギヤ比は、早期の故障又は摩耗に繋がるギヤ歯に伝達される動作抵抗力に対する設計検討によって制限される。本明細書に開示された幾つかの形態で決定され、ギヤ機構が少なくとも0.075インチ(例えば少なくとも比較的小さい直径のギヤ)の歯幅を有するギヤを含むことが望ましい。また、本明細書に開示された幾つかの形態で決定され、ノギスの大きさ及び他の設計検討を小型化するために、ギヤ機構が最大0.15インチの歯幅を有するギヤを含むことが望ましい。
動作抵抗力成分は、ギヤ機構の発電ハンドル610と入力部材との間、本形態ではラック610Rと入力ギヤ632Aiとの間で生じる。動作抵抗力成分は、ギヤ機構632と発電部631との慣性、発電部631で生じた磁気力、及び発電機構605の摩擦力を主として生じ、種々のギヤの半径相互の関連性によっても影響される。即ち、種々の形態において、ギヤの慣性、ギヤの半径等の適切な組み合わせは、期待される最大の加速度及び/又は速度で発電ハンドル610が移動するように、ユーザーが発電ハンドル610を移動させたとき、発電機構605によって与えられる動作抵抗力成分が最大で略20N、又は他の形態において10N、又はそれ以下になるように、本開示(例えば、解析及び/又は実験)に基づいて決定される。
当然のことながら、図6に示され、上述した詳細なギヤ構造は、一例であって限定されない。例えば、図12は、発電機構のギヤがスケール部材の上側と信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている、異なるギヤ機構実装構成を含む形態を示す。または、幾つかの形態において、発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材の下側とスライダにおけるスケール部材の下側の周辺を囲む部分の内側面との間の空間に配置することができる。遊星ギヤ機構は、さらに他の形態で用いることができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
図7は、図6に示されなかった部材の詳細を加えて示し、図6のノギス600の発電機構605の分解図である。特に、図7は、ギヤ632Cに固定されたインナーギヤ632Ci、ギヤ632Dに固定されたインナーギヤ632Di、及び発電部631の軸に固定されたギヤ632ggを示す。
<第6の実施の形態>
図8Aは、本明細書に開示された原理に基づいてノギスに組み込まれた発電機構805の第6の実施の形態に組み込まれるギヤ機構832の一部を詳細に示す図である。図8Bは、ノギスに組み込まれる発電部831の一形態の詳細をさらに示す。ギヤ機構832は、ギヤ機構632と略等しく、符号8XXが付された各部材は、ノギス600の部材6XXと同様又は類似である。そのため、相違点のみを図8Aに基づいて説明する。ギヤ機構832は、図8Aに示され、以下に説明するように、力制限クラッチ832Cを含む点で、ギヤ機構632と相違する。なお、力制限クラッチ832Cは、例えば、図3Bに示した力制限クラッチ332Cと同じように構成することができる。
上述したように、ユーザーが発電ハンドル810を移動させることによって発電機構805が発電したとき、最大で略20Nの動作抵抗力成分が生じることが望ましい。幾つかの形態において、力制限クラッチ832Cは、ユーザーが最大の加速力及び/速度以下で発電ハンドル810を手動で移動させると、発電機構805によって与えられる動作抵抗力成分が最大で略20N、又は他の形態において10N、又はそれ以下になるように、本開示に基づいて構成されている。言い換えれば、発電機構805が略20N(又は幾つかの形態において10N以下)を上回る動作抵抗力成分をラック810Rに沿って生成するように発電ハンドル810が移動されると、ギヤ機構832及び発電部831の部材の損傷や過剰な摩擦を避けるような所望レベルに動作抵抗力成分を制限するために、ラック810Rからギヤ機構832(及び発電部831)の少なくとも一部が滑る及び/又は効果的に離れる又は切り離れるように、力制限クラッチ832Cは設定されている。
当然のことながら、これは発電部831の動作を効果的に切り離すことができ、動作抵抗力成分を完全に制限するために発電が犠牲になる。しかしながら、動作抵抗力成分はクラッチ832Cによって決定された制限を下回れば、ギヤ機構832(及び発電部831)はラック810Rに効果的に再係合又は接続し、再び発電する。
さらに、クラッチの存在は、望ましい設計トレードオフを与える。例えば、幾つかの形態において、クラッチを備えていない発電機構805と比較すると、クラッチが制限を与えるので、動作抵抗力成分を制限するために発電機構805の全体のギヤ比を構成する必要がない。それどころか、例えば、発電ハンドル810の低い移動速度で発電部831の高いRPMを得られるように、ギヤ比を高くし、発電ハンドル810の低い移動速度で効率的に発電するようにできる。ギヤ比を控えめに制限する必要がないので、発電機構805でより多くの電力を生成することができる。
上述のように、図8Bは、発電部831の一形態の詳細を加えて示す。発電部831は、ギヤ831ggによって駆動するコイル831c、固定子831s及び磁気ロータ831mrを含む。磁気ロータ831mrは、ギヤ831ggに接続された軸(図示を省略)に接続されている。幾つかの形態において、磁気ロータ831mrは、米国特許第5229738号明細書に開示されているようなマルチ−ポールSmCo合金磁石でもよい。アウターギヤ832Eは、ギヤ831ggを回転させ、それにより、コイル831cに対して磁気ロータ831mrに回転を生じさせ、隣接信号処理及び表示回路基板(例えば、回路基板150)に接続される結線831wを介して電力マネージメント部156にAC電源として伝送される電力を生成する。
当然のように、発電機構805の部材がノギス600等の部材と略等しい構成に示されているが、各々の部材の形態は、本開示の教示に基づいて当業者が理解できるように、幾つもの適切なノギス構成に適用することができる。
<第7の実施の形態>
図9A及び9Bは、ノギス900に組み込まれた発電機構905の第7の実施の形態の一部を示す図である。ノギス900は、ノギス200等と略等しく、発電機構905は、発電機構605又は805と略等しく、そして、符号9XXが付された各部材は、ノギス600の部材6XX又は発電機構805の部材8XXと同様又は類似している。そのため、相違点のみを図9A及び9Bを参照して詳細に説明する。
特に、ギヤ機構932は、ギヤ機構632及び832と異なり、既に説明された入力ギヤ(例えば、ギヤ632Ai又は832Ai)の機能を提供する入力部材が、アウターギヤ932Aに接続された摩擦ローラ932Aiである。摩擦ローラ932Aiは、発電ハンドル910に接続された平面ブロック910SBの少なくとも一端に摩擦を介して接続されており、それにより、アウターギヤ932Aを駆動させるために回転する。即ち、ノギス600と比較して、ラック(例えば、ラック610R)を省略することができる。
それ以外の点においては、ギヤ機構932をギヤ機構632又は832と同様又は類似にすることができること、そして、摩擦ローラの構成に対応するように、種々のギヤ、軸、孔及び凹み部の配置が調整されることを除いては、スライダ930をスライダ630と略等しくできることが理解されるであろう。一形態において、摩擦ローラ932Ai及びアウターギヤ932Aは、スライダ930に支持された軸932Aa(図9Bを参照)で回転するように搭載される。
図示された形態において、軸932Aaは、ピボット932Aapの周囲においてスライダ930上で短い距離回転し、摩擦ローラ932Aiの位置に対して自由度を提供する軸支持932Aasに搭載されている。軸支持932Aasは、図9Bに概略的に示すように圧縮スプリング932Aipsに接続することによって、平面ブロック910SBに対する摩擦力が提供される。一形態において、圧縮スプリング932Aipsは、ピボット932Aapの周囲に固定されたねじりバネである。
当然のことながら、図9A及び9Bに示され、上述したように、特定の簡略化された圧縮スプリングの構成は、一例であって限定されない。力制限クラッチも必要に応じてギヤ機構932(例えば、一形態において、ギヤ932Aiとアウターギヤ932Aとの間)に組み込むことができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
<第8の実施の形態>
図10は、ノギス1000に組み込まれた発電機構1005の第8の実施の形態の図である。ノギス1000は、ノギス200又は900等と略等しく、発電機構1005は、発電機構605、805又は905と略等しく、符号10XXが付された各部材は、ノギス600の部材6XX、ノギス800の部材8XX又はノギス900の部材9XXと同様又は類似する。そのため、相違点のみを図10を参照して詳細に説明する。
特に、ギヤ機構1032は、ギヤ機構632、832及び932と異なり、入力部材は、アウターギヤ1032Aを動作させるために、アウターギヤ1032Aに接続され、発電ハンドル1010に接続された平面ブロック1010SBの表面に摩擦を介して接続された摩擦ローラ1032Aiが、既に開示された入力ギヤ(例えば、ギヤ632Ai、832Ai又は932Ai)の機能を提供する。図示された形態において、軸1032Aaは、所望の摩擦力を提供するために、圧縮スプリングによって平面ブロック1010SBの方向に付勢される(例えば、既に上述した図9の軸支持932Aasを参照することでスプリング負荷軸支持を用いる。)。摩擦ローラ1032Aiは、高い摩擦係数を有するポリマースリーブ又はコーティングを含み、発電ハンドル1010を押圧する。力制限クラッチは、必要に応じてギヤ機構1032(例えば、一形態において、ノギス800と略同様に、摩擦ローラ1032Aiとアウターギヤ1032Aとの間)に組み込むことができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基づいて当業者によって明確である。
図11は、発電機構1105の一部の図である。ノギス(例えば、ノギス600における発電機構605と略等しい)の発電機構1105は、ユーザーが発電ハンドル1110を対向するいずれの方向に移動させたときも、同じ回転方向に入力ギヤ1132Aiを回転させるように構成された往復部材1110reを含む。符号11XXが付された各部材は、ノギス600の各部材6XXと同様又は類似する。そのため、相違点のみを図11を参照して詳細に説明する。
図11に示す本形態は、発電ハンドル1110が往復部材1110re、上側ラック1110Ru、及び下側ラック1110Rlに接続されている。往復部材1110reは、ユーザーがX軸に沿って互いに逆方向となるいずれの方向に発電ハンドル1110を移動させても、同じ回転方向に入力部材を駆動させるように構成されている。操作中に、ユーザーがX軸の負の方向に向かって発電ハンドル1110を移動させると、インナーギヤ1132Aiを反時計回りに回転させる上側ラック1110Rをインナーギヤ1132Aiの上部と接続するために、往復部材の傾斜面ISuが上側ラック1110Ruを(X−Y平面で)下方に押し込む。反対に、ユーザーがX軸の正の方向に向かって発電ハンドル1110を移動させると、インナーギヤ1132Aiを反時計回りに回転させる下側ラック1110Rlをインナーギヤ1132Aiの下部と接続するために、往復部材の傾斜面ISlが下側ラック1110Rlを上方に押し込む。このように、ユーザーは、同じ方向にインナーギヤ1132Aiを断続的に駆動させるためには、X方向に沿った両方向に交互に発電ハンドル1110を移動させればよい。この構成は、ギヤ機構の回転方向を逆向きにすることを取り除き、角運動量が保存され、効率が良くなり、発電操作が人間工学的である。
<第9の実施の形態>
図12は、ノギス1200に組み込まれた発電機構1205の第9の実施の形態の図である。ノギス1200は、ノギス600と略等しく、発電機構1205は、発電機構605と略等しく、符号12XXが付された各部材は、ノギス600の各部材6XXに略等しい。そのため、相違点のみを図12を参照して詳細に説明する。
特に、ギヤ機構1205は、ギヤ機構632と異なる。ギヤ機構1205の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材1202の上側と信号処理部を囲むカバー(例えば、図1のカバー140)の内側との間に配置されている。入力部材は、アウターギヤ1232Aに接続されたインナーギヤ1232Aiが既に上述した入力ギヤ(例えば、ギヤ632Ai)の機能を提供する。本形態では、ギヤ機構1232は、入力部材としてラック1210Rによって駆動するインナーギヤ1232Aiを含み、当該インナーギヤ1232Aiは大径ギヤ1232Aに接続又は一体化されている。また、ギヤ機構1232は、ギヤ1232Aによって駆動し、大径ギヤ1232Bに接続又は一体化されているインナーギヤ1232Biを含む。ギヤ機構1232は、また、発電部1231の軸に接続され、ギヤ1232Bによって(直接又は遊びギヤなどを介して)駆動するギヤ1231ggを含む。即ち、ギヤ機構1232は、既に説明した形態より全体のギヤが少ないが、その以外は既に上述した原理を実行する。
上述したように、ギヤ機構1205の少なくとも幾つかのギヤは、スケール部材1202の上側と信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている。図示した形態において、例えば、ギヤ1232A、1232Bi及び1232Bだけでなく発電部1231も、当該空間に配置されており、例えば効率的な機構である利点を有する。この特定の形態において、ギヤ及び発電部は、回路基板1250(破線で示す)とカバーとの間にある。
ギヤ1232B及び発電部1231の軸は、回路基板1250内又は上に(例えば、嵌め込まれ、回路基板1250に固定された搭載フレーム上に)搭載されている。軸及び/又は搭載フレームは、ギヤ及び発電部に関連する種々の電子部材のための隙間を与えるために構成されている。ラック1210Rは、スライダの溝1230Gで規定され、断面図に示された一部の保持板1230RPによって溝に保持されている。
ギヤの向きに違いがあっても、ギヤ機構1232におけるわずかな構成の違いによって、ギヤ機構632と同様又は類似の機能及び原理を異なる方法で満足することができること、そして、種々の回路部材、ギヤ、軸、孔及び凹み部の配置が上述したように調整されることを除いては、ノギス1200をノギス600と略等しくできることが理解されるであろう。力制限クラッチは、必要に応じてギヤ機構1232(例えば、一形態において、摩擦ローラ1232Aiとアウターギヤ1232Aとの間)に組み込むことができる。これら及び代替手段は、本開示の教示に基いて当業者によって明確である。
本発明の種々の形態を図示及び説明し、図示及び説明した特徴の変更及び動作の順番における種々の変更は、本開示に基いて当業者によって明確である。即ち、種々の変更は、本発明の精神及びスコープから逸脱しない範囲において可能である。
100 ノギス、102 スケール部材、108、116 ジョウ、110、118 ジョウ、114、122 対向面、125 スケール基板、126 スケールトラック、127 溝、130 スライダ、140 カバー、141、142、143 ボタンスイッチ、144 デジタルディスプレイ、150 回路基板、156 電力マネージメント部、156es エネルギー蓄積装置、156pc 電力調整及び制御回路、158 センサアセンブリ、159 信号処理及び制御回路、160 電装部、170 スライダ機構

200 ノギス、201Ai ギヤ、202 スケール部材、202rg 溝、205 発電機構、210R ラック、220 ラック、230 スライダ、231 発電部、231gg ギヤ、231w 導線、232 ギヤ機構、232A 大径ギヤ(インナーギヤ、入力ギヤ)、232B 大径ギヤ、232Bi ギヤ、

300 ノギス、305 発電機構、320 ラック、331 発電部、331c コイル、331gg ギヤ、331mr 磁気ロータ、331s 固定子、331w 結線、332 ギヤ機構、332A アウターギヤ、332Ai インナーギヤ、332B アウターギヤ、332C 力制限クラッチ、332Cb 下側クラッチ部材、332Cf 留め具、332Cint クラッチインターフェース、332Cps クラッチプレロードスプリング、332Ct 上側クラッチ部材、333 磁気ロータ

400 ノギス、402 スケール部材、405 発電機構、430 スライダ、432 ギヤ機構、432 アウターギヤ、432 ギヤ機構、432A アウターギヤ、432Aa 軸、432Aas 軸支持、432Ai 摩擦ローラ、432Aib ベアリング、432Aips 圧縮スプリング、432Aiw 凹み部、432B アウターギヤ、432Bi ギヤ

500 ノギス、502 スケール部材、505 発電機構、505 ギヤ機構、531 発電部、532 ギヤ機構、532A アウターギヤ、532Aa 軸、532Ai 摩擦ローラ、532Aslot 軸支持スロット、532B ギヤ、550 回路基板

600 ノギス、601RS 復帰スプリング、602 スケール部材、605 発電機構、610 発電ハンドル、610G サポートガイド、610R ラック、610RS 復帰スプリング、630 スライダ、631 発電部、631gg ギヤ、632 ギヤ機構、632A 大径ギヤ、632Ai インナーギヤ(入力ギヤ)、632B ギヤ、632C 大径ギヤ、632Ci インナーギヤ、632D 大径ギヤ、632Di インナーギヤ、632E 大径ギヤ、632Ei インナーギヤ、632gg ギヤ

800 ノギス、805 発電機構、810 発電ハンドル、810R ラック、831 発電部、831c コイル、831gg ギヤ、831mr 磁気ロータ、831s 固定子、831w 結線、832 ギヤ機構、832C 力制限クラッチ、832E アウターギヤ、834 ギヤ機構

900 ノギス、905 発電機構、910 発電ハンドル、910SB 平面ブロック、930 スライダ、932 ギヤ機構、932 アウターギヤ、932 ギヤ機構、932A アウターギヤ、932Aa 軸、932Aap ピボット、932Aas 軸支持、932Ai 摩擦ローラ、932Ai ギヤ、932Aips 圧縮スプリング

1000 ノギス、1005 発電機構、1010 発電ハンドル、1010SB 平面ブロック、1032 ギヤ機構、1032A アウターギヤ、1032Aa 軸、1032Ai 摩擦ローラ

1105 発電機構、1110 発電ハンドル、1110Rl 下側ラック、1110Ru 上側ラック、1110re 往復部材、1132Ai 入力ギヤ、1132Ai インナーギヤ

1200 ノギス、1202 スケール部材、1205 発電機構、1205 ギヤ機構、1210R ラック、1230G 溝、1230RP 保持板、1231 発電部、1231gg ギヤ、1232 ギヤ機構、1232A アウターギヤ(大径ギヤ)、1232Ai インナーギヤ(摩擦ローラ)、1232B 大径ギヤ、1232Bi インナーギヤ、1250 回路基板、2022rg 溝
ISl、ISu 傾斜面

Claims (24)

  1. 測定用電力を発電する電子ノギスであって、
    スケール部材と、
    スライダと、
    前記スケール部材と前記スライダとの相対移動量を測定するために構成された信号処理部と、
    前記スライダに搭載された発電機構と、を含み、
    前記発電機構は、
    ユーザーの操作に応じて駆動するギヤ機構と、
    前記ギヤ機構に接続されており、駆動する前記ギヤ機構によって供給される力に応じて発電し、且つ前記信号処理部に電力を供給する発電部と、
    を含む電子ノギス。
  2. 前記ギヤ機構は、ユーザーが前記電子ノギスを開く又は閉じることによって、前記スケール部材を介して与えられる力に応じて駆動し、前記発電機構に発電させる請求項1に記載の電子ノギス。
  3. 前記ギヤ機構は、ユーザーが前記電子ノギスを開く又は閉じるときの動作抵抗力成分を制限する力制限クラッチを含む請求項2に記載の電子ノギス。
  4. 前記ギヤ機構は、前記スケール部材を介して与えられる力によって駆動する入力部材を含み、
    前記力制限クラッチは、前記入力部材とギヤとの間に配置され、前記ギヤは、前記力制限クラッチによって前記入力部材に接続されている請求項3に記載の電子ノギス。
  5. 前記ギヤ機構は、前記スケール部材を介して与えられる力によって駆動する入力部材を含み、
    前記入力部材は、ギヤ及び摩擦ローラのいずれかを含む請求項2又は3に記載の電子ノギス。
  6. 前記ギヤは、前記スケール部材に固定されたラックによって駆動する請求項5に記載の電子ノギス。
  7. 前記摩擦ローラは、前記スケール部材の端部で駆動する請求項5に記載の電子ノギス。
  8. 前記電子ノギスは、前記スケール部材に前記摩擦ローラを付勢するスプリング部材を含む請求項7に記載の電子ノギス。
  9. 前記スプリング部材は、ユーザーによって、アクティブな発電状態に対応する第1の位置と、発電を意図しない非アクティブ状態に対応する第2の位置とに移動可能であり、前記第1の位置では、前記スケール部材の端部に前記摩擦ローラを付勢し、前記第2の位置では、前記スケール部材の端部に前記摩擦ローラを付勢しないように構成されている、請求項8に記載の電子ノギス。
  10. 前記発電機構は、前記ギヤ機構を駆動させるためにユーザーによって操作される発電ハンドルを更に含み、
    前記ギヤ機構は、ユーザーが前記ギヤ機構に対して前記発電ハンドルを移動させることによって、前記発電ハンドルを介して与えられた力に応じて駆動し、前記発電機構に発電させる請求項1に記載の電子ノギス。
  11. 前記ギヤ機構は、ユーザーが前記発電ハンドルを移動させたときの動作抵抗力成分を制限する力制限クラッチを含む請求項10に記載の電子ノギス。
  12. 前記ギヤ機構は、前記発電ハンドルを介して与えられる力によって駆動する入力部材と、力制限クラッチと、を含み、
    前記力制限クラッチは、前記入力部材とギヤとの間に配置され、前記ギヤは、前記力制限クラッチを介して前記入力部材に接続されている請求項10又は11に記載の電子ノギス。
  13. 前記ギヤ機構は、前記発電ハンドルを介して与えられる力によって駆動するギヤ及び摩擦ローラのいずれかを有する入力部材を含む請求項10乃至12のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  14. 前記ギヤは、前記発電ハンドルに接続されたラックによって駆動する請求項13に記載の電子ノギス。
  15. 前記摩擦ローラは、前記発電ハンドルに接続された平面によって駆動する請求項13に記載の電子ノギス。
  16. 前記電子ノギスは、前記発電ハンドルに接続された前記平面に前記摩擦ローラを付勢するスプリング部材を含む請求項15に記載の電子ノギス。
  17. 前記発電ハンドル及び前記発電ハンドルに接続された入力部材の少なくとも1つは、支持ガイドの経路に沿って案内されるように規制されており、
    前記経路は、前記スケール部材と略平行である請求項10に記載の電子ノギス。
  18. 前記発電ハンドルは、対向するいずれの方向にユーザーが前記発電ハンドルを移動させても、同じ方向に入力部材を駆動させる往復部材を含む請求項10乃至17のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  19. 前記ユーザーが第1の方向に前記発電ハンドルを移動させてから前記発電ハンドルを離したときに前記発電ハンドルをスタート位置に戻す力を蓄積する復帰スプリングを含む請求項10乃至18のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  20. 前記信号処理部は、前記発電機構によって生成された電力を蓄積するバッテリ及びキャパシタのいずれかを少なくとも有する電力蓄積部材を含む請求項1乃至19のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  21. 前記ギヤ機構は、ユーザーの操作に応じて力が入力される入力部材と、
    前記入力部材と接続された、前記入力部材よりも大径の第1のアウターギヤと、
    前記第1のアウターギヤに駆動される、前記第1のアウターギヤよりも小径のインナーギヤと、
    前記インナーギヤと接続された、前記インナーギヤよりも大径の第2のアウターギヤと、を含み、
    前記第2のアウターギヤは、少なくとも1つの追加ギヤを介して前記発電部を駆動する、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  22. 前記発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、前記スケール部材の上側と前記信号処理部を囲むカバーの内側との間の空間に配置されている請求項1乃至21のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  23. 前記発電機構の少なくとも幾つかのギヤは、前記スケール部材の下側と前記スライダにおける前記スケール部材の下側の周囲を囲む部分の内側面との間の空間に配置されている請求項1乃至21のいずれか1項に記載の電子ノギス。
  24. 前記発電機構は、ユーザーが最大手動加速度又は最大手動速度で前記操作したとき、最大20Nの動作抵抗力成分を与える請求項1乃至23のいずれか1項に記載の電子ノギス。
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