JP2014107961A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力損失を低減して変換効率を向上することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】
本発明の電力変換装置は、交流電源11と、平滑コンデンサ12と、インダクタ13と、オン時にインダクタに電流を通流させる第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15と、平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第1のダイオード16及び第2のダイオード17と、第1のスイッチング素子14または第2のスイッチング素子15に流れる電流を検出するシャント抵抗26と、シャント抵抗26とアノード側が接地された第3のダイオード20及び第4のダイオード21とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
図7は、昇圧チョッパと呼ばれる従来の電力変換装置の回路図である。一般的には交流電源101の一端には、リアクタ102を介して、第1のスイッチング素子103及び第1のシャント抵抗105からなる直列回路と、第1のダイオード107が接続されている。また、交流電源101の他端には、第2のスイッチング素子104及び第2のシャント抵抗106からなる直列回路と、第2のダイオード108が接続されている。さらに、ダイオード107、108の出力側と、シャント抵抗105、106の出力側の間には平滑コンデンサ109が接続されている。
次に、図8を用いて、上記構成の電力変換装置の電流経路を説明する。図8(a)は交流電源101の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子103がオンの場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源101、リアクタ102、第1のスイッチング素子103、第1のシャント抵抗105、第2のシャント抵抗106、第2のスイッチング素子104または第2のスイッチング素子104の寄生ダイオード111、電源101の経路で流れる。このとき、リアクタ102にエネルギーが蓄えられる。
図8(b)は、交流電源101の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子103がオフの場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源101、リアクタ102、第1のダイオード107、平滑コンデンサ109、第2のシャント抵抗106、第2のスイッチング素子104または第2のスイッチング素子104の寄生ダイオード111、電源101の経路で流れる。このとき、リアクタ102に蓄えられたエネルギーが、平滑コンデンサ109に出力される。
上記と同様に、交流電源101の交流電圧が負で、第2のスイッチング素子104がオンとオフのそれぞれの場合の電流経路を図8(c)と(d)に示す。ここでも、第2のスイッチング素子104がオンのときにリアクタ102にエネルギーが蓄えられ、第2のスイッチング素子104がオフのときに平滑コンデンサ109に出力される。
このように、従来の電力変換装置は、第1のスイッチング素子103と第2のスイッチング素子104がスイッチング動作を繰り返して、リアクタ102に蓄えられたエネルギーを平滑コンデンサ109に出力することにより出力電圧を昇圧する。
なお、第1のスイッチング素子103のスイッチング動作は、第1のシャント抵抗105に流れる電流を検出して制御される。また、第2のスイッチング素子104のスイッチング動作は、第2のシャント抵抗106に流れる電流を検出して制御される。
上述した昇圧チョッパ型の電力変換装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2を挙げることができる。
特開2000−208290号公報 特開2003−333855号公報
しかしながら、従来の電力変換装置は、第1のスイッチング素子103と第2のスイッチング素子104のスイッチング動作中、第1のシャント抵抗105と第2のシャント抵抗106の両方またはどちらか一方に絶えず電流が流れることで電力損失が生じ、変換効率が低下するという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電力損失を低減して変換効率を向上することができる電力変換装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の電力変換装置は、一対の入力端子間に接続された交流電源と、一対の出力端子間に接続された平滑コンデンサと、入力端子および出力端子の間に接続されたインダクタと、交流電源の電圧の正の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタに電流を通流させる第1のスイッチング素子と、第1のスイッチング素子がオフ時にインダクタの逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサを充電する電流経路を形成する第1のダイオードと、交流電源の電圧の負の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタに電流を通流させる第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子がオフ時にインダクタの逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサを充電する電流経路を形成する第2のダイオードと、第1のスイッチング素子または第2のスイッチング素子に流れる電流を検出するシャント抵抗と、第1のスイッチング素子とシャント抵抗に並列に配置され、シャント抵抗とアノード側が接地された第3のダイオードと、第2のスイッチング素子とシャント抵抗に並列に配置され、シャント抵抗とアノード側が接地された第4のダイオードとを有することを特徴とする。
また、シャント抵抗は、第1のスイッチング素子と第3のダイオードの間に接続された第1のシャント抵抗と、第2のスイッチング素子と第4のダイオードの間に接続された第2のシャント抵抗とからなることを特徴とする。
また、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子は、IGBTからなることを特徴とする
また、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子は、FETからなることを特徴とする。
本発明の電力変換装置によれば、電力損失を低減して電力変換効率を向上することができる。
本発明の電力変換装置に係る第1の実施形態を示す回路図である。 第1の実施形態における電流経路を説明する図である。 本発明の電力変換装置に係る第2の実施形態を示す回路図である。 第2の実施形態における電流経路を説明する図である。 本発明の電力変換装置に係る第3の実施形態を示す回路図である。 第3の実施形態における電流経路を説明する図である。 従来の電力変換装置の回路図である。 従来の電力変換装置における電流経路を説明する図である。
本発明の電力変換装置に係る実施形態について、図を参照しながら以下に説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の電力変換装置に係る第1の実施形態を示す回路図である。本発明の電力変換装置は、一対の入力端子間に接続された交流電源11と、一対の出力端子間に接続された平滑コンデンサ12と、入力端子および出力端子の間に接続されたインダクタ13とを備える。
また、交流電源11の交流電圧が正の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第1のスイッチング素子14と、第1のスイッチング素子14がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第1のダイオード16とを備える。
また、交流電源11の交流電圧が負の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第2のスイッチング素子15と、第2のスイッチング素子15がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第2のダイオード17とを備える。
また、第1のスイッチング素子14に流れる電流を検出するための第1のシャント抵抗18と、第2のスイッチング素子15に流れる電流を検出するための第2のシャント抵抗19とを備える。
さらに、第1のスイッチング素子14と第1のシャント抵抗18からなる直列回路と並列に配置され、第1のシャント抵抗18とアノード側が接地された第3のダイオード20と、第2のスイッチング素子15と第2のシャント抵抗19からなる直列回路と並列に配置され、第2のシャント抵抗19とアノード側が接地された第4のダイオード21とを備える。
第1の実施形態において、第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15には、電圧駆動時に駆動電力が少ないFET(Field effect transistor)を用いており、ソース・ドレイン間には寄生ダイオード22、23を保有している。
図2は、第1の実施形態の電力変換装置の電流経路を説明するものである。図2(a)は交流電源11の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子14がオンの場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源11、リアクタ13、第1のスイッチング素子14、シャント抵抗18、第4のダイオード21、電源11の経路で流れ、リアクタ13にエネルギーが蓄えられる。
ここで、従来の電力変換装置では、交流電源11に還るリターン電流が、一点鎖線の矢印で示すように、第2のシャント抵抗19と、第2のスイッチング素子15または第2のスイッチング素子15の寄生ダイオード23に流れることで電力損失を生じさせていた。これに対して、第1の実施形態の電力変換装置では、第2のシャント抵抗19及び第2のスイッチング素子15と並列に第4のダイオード21を設けたため、破線の矢印で示すように、リターン電流が抵抗の低い第4のダイオード21を経由して交流電源11に還る。このため、第2のシャント抵抗19と第2のスイッチング素子15(寄生ダイオード23)にはリターン電流が流れなくなり、電力損失を低減することができる。
図2(b)は、交流電源11の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子14がオフになった場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源11、リアクタ13、第1のダイオード16、平滑コンデンサ12、第4のダイオード21、電源11の経路で流れ、このときリアクタ13に蓄えられたエネルギーが平滑コンデンサ12に出力される。
ここでも、従来の電力変換装置では、交流電源11に還るリターン電流が、一点鎖線の矢印で示すように、第2のシャント抵抗19と、第2のスイッチング素子15または第2のスイッチング素子15の寄生ダイオード23に流れることで電力損失を生じさせていた。これに対して、第1の実施形態の電力変換装置では、第2のシャント抵抗19及び第2のスイッチング素子15と並列に第4のダイオード21を設けたため、リターン電流が抵抗の低い第4のダイオード21を経由して交流電源11に還る。このため、第2のシャント抵抗19と第2のスイッチング素子15(寄生ダイオード23)にはリターン電流が流れなくなり、電力損失を低減することができる。
図2(c)、(d)は、交流電源11の交流電圧が負のときに、第2のスイッチング素子15がオンとオフのそれぞれの場合の電流経路を示すものである。ここでも、従来の電力変換装置では、リアクタ13及び交流電源11へ流れる電流が、一点鎖線の矢印で示すように、第1のシャント抵抗18と、第1のスイッチング素子14または第1のスイッチング素子14の寄生ダイオード22を経由して流れることで電力損失を生じさせていた。これに対して、第1の実施形態の電力変換装置では、第1のシャント抵抗18及び第1のスイッチング素子14と並列に第3のダイオード20を設けたため、リアクタ13及び交流電源11に流れる電流が、抵抗の低い第3のダイオード20を経由して流れる。このため、第1のシャント抵抗18と第1のスイッチング素子14(寄生ダイオード22)には電流が流れなくなり、電力損失を低減することができる。
以上のように、第1の実施形態の電力変換装置では、第1のスイッチング素子14と第1のシャント抵抗18に並列に配置され、第1のシャント抵抗18とアノード側が接地された第3のダイオード20と、第2のスイッチング素子15と第2のシャント抵抗19に並列に配置され、第2のシャント抵抗19とアノード側が接地された第4のダイオード21とを有する。
これにより、交流電源11に還るリターン電流は、シャント抵抗とスイッチング素子からなる直列回路よりも抵抗の低い、第3のダイオード20または第4のダイオード21に迂回して流れる。このため、第1のシャント抵抗18と第1のスイッチング素子14(寄生ダイオード22)、または、第2のシャント抵抗19と第2のスイッチング素子15(寄生ダイオード23)にリターン電流が流れることによる電力損失が低減されて、電力変換装置の変換効率を向上することができる。
〔実施形態2〕
図3は、本発明の電力変換装置の第2の実施形態を示す回路図である。第1の実施形態との違いは、第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いたことであり、他の構成については第1の実施形態と同じであるため、同じ符号を付記して詳細な説明は省略する。
IGBTは、FETと同様に電圧駆動時の駆動電力が少ないという特徴を備え、さらにオン時にコレクターエミッタ間の電圧降下が小さく通電損失が少ないという特徴を有する。
従来の電力変換装置では、例えば正の交流電圧のとき、電流をリアクタと第1のスイッチング素子及び第1のシャント抵抗に流した後、第2のスイッチング素子を介して交流電源に還すために、第2のスイッチング素子には双方向にスイッチングできるFETを用いる必要があった。そして、FETをON状態とするか、または、FETのOFF状態の寄生ダイオードによって、第2のスイッチング素子の逆方向に電流を流していた。また、負の交流電圧のときも、電流を交流電源に還すためにFETを用いる必要があった。
本発明の電力変換装置では、第1のスイッチング素子14及び第1のシャント抵抗18と並列に第3のダイオード20を備え、第2のスイッチング素子15及び第2のシャント抵抗19と並列に第4のダイオード21を備える。このため、交流電源11に還る電流が第3のダイオード20または第4のダイオード21にバイパスして流れるので、スイッチング素子の逆方向に電流を流す必要はなくなり、FETに代えて安価なIGBTを用いることができる。
図4は、第2の実施形態の電力変換装置の電流経路を説明するものである。図4に示すように、第2の実施形態の電力変換装置においても、第1の実施形態と同様の電流経路となり、特に、第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15がIGBTの場合、スイッチング素子の逆方向には電流を流さないため、交流電源11やリアクタ13に還るリターン電流は、完全に第3のダイオード20または第4のダイオード21を経由して流れる。このため、第1のシャント抵抗18や第2のシャント抵抗19には電流検出時以外には電流が全く流れないので、シャント抵抗に電流が流れることによる電力損失をさらに低減することができる。
また、第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15にIGBTを用いることにより、第1のスイッチング素子14または第2のスイッチング素子15のオン時にコレクターエミッタ間の電圧降下が小さくなり、スイッチング素子に電流が流れることによる通電損失を減少させることができる。
〔実施形態3〕
図5は、本発明の電力変換装置の第3の実施形態を示す回路図である。第2の実施形態との違いは、第1のシャント抵抗18と第2のシャント抵抗19を共通のシャント抵抗26に置き換えたことであり、他の構成については第2の実施形態と同じであるため、同じ符号を付記して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第3の実施形態の電力変換装置は、一対の入力端子間に接続された交流電源11と、一対の出力端子間に接続された平滑コンデンサ12と、入力端子および出力端子の間に接続されたインダクタ13とを備える。
また、交流電源11の交流電圧が正の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第1のスイッチング素子14と、第1のスイッチング素子14がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第1のダイオード16とを備える。
また、交流電源11の交流電圧が負の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第2のスイッチング素子15と、第2のスイッチング素子15がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第2のダイオード17とを備える。
そして、第1のスイッチング素子14または第2のスイッチング素子15に流れる電流を検出する共通のシャント抵抗26と、第1のスイッチング素子14と共通のシャント抵抗26に並列に配置され、シャント抵抗26とアノード側が接地された第3のダイオード20と、第2のスイッチング素子15と共通のシャント抵抗26に並列に配置され、シャント抵抗26とアノード側が接地された第4のダイオード21とを備える。
上記のように、第3の実施形態の電力変換装置では、第1のシャント抵抗18と第2のシャント抵抗19を共通の1つのシャント抵抗26で構成することにより、電力変換装置を小型化して、さらに低コストで実現することができる。
図6は、第3の実施形態の電力変換装置の電流経路を説明するものである。図6に示すように、第3の実施形態の電力変換装置においても、第1の実施形態や第2の実施形態と同様の電流経路となる。
図6(a)は交流電源11の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子14がオンの場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源11、リアクタ13、第1のスイッチング素子14、共通のシャント抵抗26、第4のダイオード21、電源11の経路で流れ、リアクタ13にエネルギーが蓄えられる。
ここで、従来の電力変換装置では、第1のシャント抵抗18と第2のシャント抵抗19を共通の1つのシャント抵抗26で構成すると、第4のダイオード21を備えていないので、リターン電流を交流電源11に還すための電流経路を形成できなかったが、第3の実施形態の電力変換装置では、破線の矢印で示すように、リターン電流を第4のダイオード21に経由させて交流電源11に還す電流経路を形成することができ、また、電流経路に存在する抵抗成分で生じる電力損失を低減することができる。
また、図6(b)に、交流電源11の交流電圧が正で、第1のスイッチング素子14がオフになった場合の電流経路を示す。ここで電流は、破線矢印で示すように、電源11、リアクタ13、第1のダイオード16、平滑コンデンサ12、第4のダイオード21、電源11の経路で流れ、このときリアクタ13に蓄えられたエネルギーが平滑コンデンサ12に出力される。
ここでも、リターン電流を第4のダイオード21に経由させて交流電源11に還す電流経路を形成することができ、また、電流経路に存在する抵抗成分で生じる電力損失を低減することができる。
また、図6(c)、(d)に示すように、交流電源11の交流電圧が負の場合も同様に、リターン電流を第3のダイオード20に経由させて交流電源11に還す電流経路を形成することができるため、電流経路に存在する抵抗成分で生じる電力損失を低減することができる。
なお、第3の実施形態の電力変換装置のように、第1のシャント抵抗18と第2のシャント抵抗19を共通の1つのシャント抵抗26で構成する場合、第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15として、FETに代えてIGBTしか用いることができない。
第1のスイッチング素子14及び第2のスイッチング素子15をFETで構成すると、例えば、図6(a)の場合に、第2のスイッチング素子15のFETをオフにしても内部に保有する寄生ダイオードにより、共通のシャント抵抗26に流れるべき電流の全ての電流が第2のスイッチング素子15にリークするため、シャント抵抗26で正確な電流を検出することができずPFC回路が制御不能に陥る。
これに対して、IGBTはスイッチングのオン・オフに関わらず、スイッチング素子の逆方向には電流を流さない特性を有するため、第2のスイッチング素子15への電流のリークを防止することができ、共通のシャント抵抗26により第1のスイッチング素子14に流れる電流を正確に検出することができる。同様に、第2のスイッチング素子15に流れる電流についても、第1のスイッチング素子14へのリークを防止することができ、共通のシャント抵抗26により正確に検出することができる。
以上説明したように、本発明の電力変換装置は、一対の入力端子間に接続された交流電源11と、一対の出力端子間に接続された平滑コンデンサ12と、入力端子および出力端子の間に接続されたインダクタ13と、交流電源の電圧の正の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第1のスイッチング素子14と、第1のスイッチング素子14がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第1のダイオード16と、交流電源の電圧の負の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時にインダクタ13に電流を通流させる第2のスイッチング素子15と、第2のスイッチング素子15がオフ時にインダクタ13の逆起電力により生じる電流で平滑コンデンサ12を充電する電流経路を形成する第2のダイオード17と、第1のスイッチング素子14または第2のスイッチング素子15に流れる電流を検出するシャント抵抗26と、第1のスイッチング素子14とシャント抵抗26に並列に配置され、シャント抵抗26とアノード側が接地された第3のダイオード20と、第2のスイッチング素子15とシャント抵抗26に並列に配置され、シャント抵抗26とアノード側が接地された第4のダイオード21とを有することにより、シャント抵抗とスイッチング素子が保有する寄生ダイオードを経由して電流が流れることによる電力損失を低減し、電力変換装置の変換効率をさらに向上することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組合せて得られる実施形態についても本発明の技術的に範囲に含まれる。
本発明は、エアコンやデジタル家電製品をはじめ、鉄道、電気自動車、ロボット、さらには、スマートグリッドなど、様々な分野で幅広く利用することが可能であり、電力損失が格段に低く、また小型で大電力を扱える電力変換装置を実現することができる。
11 交流電源
12 平滑コンデンサ
13 インダクタ
14 第1のスイッチング素子
15 第2のスイッチング素子
16 第1のダイオード
17 第2のダイオード
18 第1のシャント抵抗
19 第2のシャント抵抗
20 第3のダイオード
21 第4のダイオード
26 共通シャント抵抗

Claims (4)

  1. 一対の入力端子間に接続された交流電源と、
    一対の出力端子間に接続された平滑コンデンサと、
    前記入力端子および前記出力端子の間に接続されたインダクタと、
    前記交流電源の電圧の正の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時に前記インダクタに電流を通流させる第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子がオフ時に前記インダクタの逆起電力により生じる電流で前記平滑コンデンサを充電する電流経路を形成する第1のダイオードと、
    前記交流電源の電圧の負の半周期に順方向電圧が印加されて、オン時に前記インダクタに電流を通流させる第2のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子がオフ時に前記インダクタの逆起電力により生じる電流で前記平滑コンデンサを充電する電流経路を形成する第2のダイオードと、
    前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイッチング素子に流れる電流を検出するシャント抵抗と、
    前記第1のスイッチング素子と前記シャント抵抗に並列に配置され、前記シャント抵抗とアノード側が接地された第3のダイオードと、
    前記第2のスイッチング素子と前記シャント抵抗に並列に配置され、前記シャント抵抗とアノード側が接地された第4のダイオードと、
    を有する電力変換装置。
  2. 前記シャント抵抗は、前記第1のスイッチング素子と前記第3のダイオードの間に接続された第1のシャント抵抗と、前記第2のスイッチング素子と前記第4のダイオードの間に接続された第2のシャント抵抗とからなることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子は、IGBTからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子は、FETからなることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
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