JP2014106985A - ヘッドジンバルアセンブリの製造方法およびそれを構成するフレクシャの製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびフレクシャの製造に用いられるフレクシャシート - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の圧電素子それぞれの動作性能における共通性の精度を高めるとともに、各圧電素子が同じ動作性能を維持できるようにする。
【解決手段】HGA1を製造するときは、まず、フレクシャ製造工程において、フレクシャ基板上のベース絶縁層の表面に一対の圧電素子部を固着して圧電素子付き構造のフレクシャ6を製造する。次に、サスペンション製造工程において、フレクシャ6をロードビーム3およびベースプレート2に接合することによって、サスペンション50を製造する。そして、スライダ装着工程において、サスペンション50にヘッドスライダ60を装着する。これまでの工程でHGA1を製造することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されたヘッドスライダが装着されているヘッドジンバルアセンブリの製造方法およびそれを構成するフレクシャの製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートに関する。
ハードディスク装置は、大容量の記録容量を備え、ストレージ装置の中心として広く用いられている。ハードディスク装置は、薄膜磁気ヘッドによってハードディスク(記録媒体)に対するデータの記録再生を行う。その薄膜磁気ヘッドが形成されている部品がヘッドスライダと呼ばれ、ヘッドスライダが先端部に装着されている部品がヘッドジンバルアセンブリ(HGAともいう)である。
そして、ハードディスク装置では、記録媒体を回転させながらヘッドスライダをその記録媒体の表面から浮上させることによって、記録媒体に対するデータの記録や再生が行われる。
一方、ハードディスク装置の大容量化に伴う記録媒体の高記録密度化が進展してきたことにより、ボイスコイルモータ(以下「VCM」ともいう)のみの制御では、薄膜磁気ヘッドの正確な位置制御が困難になった。そのため、従来、VCMによる主アクチュエータに加えて、補助的なアクチュエータ(補助アクチュエータ)をHGAに搭載し、その補助アクチュエータによって、VCMでは制御できない微小な位置制御を行う技術が知られている。
主アクチュエータおよび補助アクチュエータによって、薄膜磁気ヘッドの位置制御を行う技術は、2段アクチュエータシステム(デュアルステージシステム)とも呼ばれている。
2段アクチュエータシステムでは、主アクチュエータが駆動アームを回転させて、ヘッドスライダを記録媒体の特定のトラック上に位置決めする。また、補助アクチュエータが薄膜磁気ヘッドの位置が最適となるようにヘッドスライダの位置を微調整する。こうした2段アクチュエータシステムは、例えば特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5等に開示されている。
従来、補助アクチュエータとして、ピエゾ圧電素子(例えば、PZT素子)を用いたマイクロアクチュエータが知られているが、これには、大別して、ミリタイプと、マイクロタイプと呼ばれる2つのタイプがあった。いずれも、ピエゾ圧電素子を用いることによって、トラックの追跡および探索を高精度で行えるようにしている。
ミリタイプは、一対のバルク状PZT素子が用いられる。これらのPZT素子はベースプレート上に置かれている。また、マイクロタイプは、一対の薄膜PZT素子か一対のバルク状PZT素子が用いられる。これらのPZT素子はジンバル(Gimbal)上に置かれている。いずれのタイプも、HGAでは、PZT素子はサスペンションに装着されている。
特開2002−133803号公報 特開2008−152908号公報 特開2007−317349号公報 特開2011−66321号公報 特開2008−140536号公報
前述した従来のマイクロアクチュエータでは、一対のPZT素子が用いられている。そのそれぞれは、同じ交流信号または逆位相の交流信号が加えられることによって制御されている。
しかし、一対のPZT素子は、交流の同じ制御信号が加えられても、反対向きに作動しなければならない。すなわち、制御信号が正電圧のとき、一方のPZT素子がヘッドスライダを押し出すように伸長するなら、他方のPZT素子は反対にヘッドスライダを引き戻すように収縮しなければならない。制御信号が負電圧なら、各PZT素子では、伸長と収縮とが入れ替わらねばならない。
しかも、PZT素子双方の性能が、良好なコントロール性と動作範囲を共通にしたまま、保持され続けていなければならない。
しかし、従来のHGAは、ロードビーム上のサスペンション支持板およびスライダ支持板にフレクシャが固着され、その後、そのフレクシャに一対のPZT素子が固着されることによって製造されていた。そのため、従来のHGAでは、次のような課題が解決されていなかった。
従来のHGAは、例えば図17に示すHGA300のように、サスペンション301と、ヘッドスライダ302とを有している。サスペンション301はロードビーム303と、スライダ支持板304と、フレクシャ支持板305と、フレクシャ306および一対のPZT素子307a,307bとを有している。そして、PZT素子307a,307bはフレクシャ306のタング領域306aに固着されている。
HGA300は、ロードビーム303上のスライダ支持板304およびサスペンション支持板305にフレクシャ306が接合され、その後、PZT素子307a,307bがフレクシャ306に固着されることによって製造されている。
ところが、HGA300では、図18に示すように、スライダ支持板304がロードビーム303のディンプル303aに支持される一方で、フレクシャ支持板305はディンプル303aから離れた位置に配置される。
このとき、フレクシャ306のPZT素子307a,307bが固着される部分(タング領域306a)に撓みやうねりがあり、その表面が平坦ではない。しかも、PZT素子307aが固着される部分の撓みやうねりと、PZT素子307bが固着される部分の撓みやうねりとが異なっている。
HGA300では、PZT素子307a,307bがこのような状態のフレクシャ306に固着されるから、その固着後、PZT素子307aも、307bも、フレクシャ306の表面との間に隙間ができやすい。しかも、PZT素子307aにできる隙間と、PZT素子307bにできる隙間とが異なってしまう。そのため、PZT素子307aの固着状態と、PZT素子307bの固着状態とに違いが出てくるため、双方における動作性能の共通性を高めることが困難であり、動作性能を共通のまま維持することもできなかった。
また、フレクシャ306が可撓性の材料を用いて形成されているため、タング領域306aにおいてサスペンション301が変形しやすい。特にHGA300では、タング領域306aがスライダ支持板304とフレクシャ支持板305とを跨ぐようにして、フレクシャ306が固着されているため、サスペンション301が変形しやすい。
しかし、このようなサスペンション301の変形の際、タング領域306aが至るところ同じように撓むとは限らない。そのため、タング領域306aに固着されているPZT素子307a,307bの変形の大きさ等に不整合が発生し、動作性能の共通性が維持されなくなる恐れがある。
このような課題を解決するには、サスペンション301のタング領域306aにおける変形が発生しないように、フレクシャ306の下側(ロードビーム303側)に固定用の部材を装着するという考えもある。
しかし、HGA300では、フレクシャ306の下側に固定用部材の装着スペースを確保することが困難であった。そのため、HGA300では、PZT素子307a,307bの動作性能における共通性を高精度で維持することが困難であった。
一方、従来のHGAでは、動作性能を共通のまま維持し続けるための部材が各PZT素子に設けられていた。
しかし、環境の変化によって温度や湿度等の要因が変わったときに、一方のPZT素子と他方のPZT素子との間でその部材の特性(例えば、膨張特性)に違いが出てくることがある。そうすると、各PZT素子の動作性能にも違いが出てくるため、動作性能の共通性を維持し続けることが困難になるという課題もあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、2段アクチュエータシステムによって、ヘッドスライダの位置制御を行うヘッドジンバルアセンブリの製造方法およびそれを構成するフレクシャの製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートにおいて、一対の圧電素子それぞれの動作性能における共通性の精度を高めるとともに、各圧電素子が同じ動作性能を維持できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、そのヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法であって、ヘッドスライダが装着されるフレクシャを製造するフレクシャ製造工程において、フレクシャのベースとなるフレクシャ基板上に形成されているベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着して圧電素子付きフレクシャを製造し、その圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合することによってサスペンションを製造するサスペンション製造工程と、サスペンションにヘッドスライダを装着するスライダ装着工程とを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法を特徴とする。
この製造方法では、フレクシャ製造工程において、圧電素子付きフレクシャを製造し、それをサスペンション製造工程においてロードビームおよびベースプレートに接合しているから、圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合した後は、別途、圧電素子部を固着せずにヘッドジンバルアセンブリが製造される。なお、この時点では、圧電素子付きフレクシャの圧電素子を制御する信号端子を、ESD(静電気破壊)を防ぐためにもその端子間を短絡しておくことが望ましい。
また、本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、そのヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法であって、ヘッドスライダが装着されるフレクシャを製造するフレクシャ製造工程が、少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているベースシートについて、フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアにおけるベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着することによって、圧電素子付きのフレクシャシートを製造するフレクシャシート製造工程と、フレクシャシートからベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを製造する切出し工程とを有し、その圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合することによってサスペンションを製造するサスペンション製造工程と、サスペンションにヘッドスライダを装着するスライダ装着工程とを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法を提供する。
この製造方法でも、圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合した後、別途、圧電素子部を固着せずにヘッドジンバルアセンブリが製造される。その圧電素子付きフレクシャは、ベースシートのベースエリアにおけるベース絶縁層の表面に一対の圧電素子部を固着して製造される。
上記製造方法の場合、フレクシャシート製造工程において、ベースシートとして、ベースエリアが複数形成されたマルチベースシートを用い、そのマルチベースシートについて、ベースエリアそれぞれにおけるベース絶縁層の表面に一対の圧電素子部を固着することによって、フレクシャシートを製造し、切出し工程において、フレクシャシートからそれぞれのベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを複数製造し、サスペンション製造工程において、それぞれの圧電素子付きフレクシャを別のロードビームおよびベースプレートに接合することによって、サスペンションを複数製造し、スライダ装着工程において、それぞれのサスペンションにヘッドスライダをそれぞれ装着することが好ましい。
この製造方法の場合、フレクシャシート製造工程において、マルチベースシートが用いられることにより、一度に複数個の圧電素子付きフレクシャを製造することができる。
また、上記製造方法の場合、フレクシャ製造工程が、外フレームの内側に、その外フレームに接続されるようにベースエリアが形成されている金属シートを形成し、その金属シートの少なくとも一方の表面にベース絶縁層を形成することによって、ベースシートを製造するベースシート製造工程を更に有し、フレクシャシート製造工程は、そのベースシート製造工程によって製造されたベースシートを用いてフレクシャシートを製造することが好ましい。
さらに、フレクシャ製造工程は、一対の圧電素子部またはヘッドスライダに接続される接続配線をベース絶縁層の表面に形成する配線形成工程と、その接続配線を覆う保護絶縁層を形成する保護絶縁層形成工程とを有し、その保護絶縁層形成工程において、接続配線とともに一対の圧電素子部を被覆するように、保護絶縁層を形成することが好ましい。
そして、本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、そのヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造に用いられるフレクシャの製造方法であって、以下の(1)から(2)に示す工程を有するフレクシャの製造方法を提供する。
(1)少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているベースシートについて、フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアにおけるベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着することによって、圧電素子付きのフレクシャシートを製造するフレクシャシート製造工程
(2)フレクシャシートからベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを製造する切出し工程。
上記製造方法は、フレクシャシート製造工程において、ベースシートとして、ベースエリアが複数形成されたマルチベースシートを用い、そのマルチベースシートについて、ベースエリアそれぞれにおけるベース絶縁層の表面に一対の圧電素子部を固着することによって、フレクシャシートを製造し、切出し工程において、フレクシャシートからそれぞれのベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを複数製造することが好ましい。
さらに、上記製造方法は、外フレームの内側に、その外フレームに接続されるようにベースエリアが形成されている金属シートを形成し、その金属シートの少なくとも一方の表面にベース絶縁層を形成することによって、ベースシートを製造するベースシート製造工程を更に有し、フレクシャシート製造工程は、そのベースシート製造工程によって製造されたベースシートを用いてフレクシャシートを製造することが好ましい。
さらに、本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、そのヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリであって、サスペンションは、フレクシャ基板の少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているフレクシャを有し、そのフレクシャが、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部がベース絶縁層上に固着された圧電素子付き構造を有し、かつ、一対の圧電素子部またはヘッドスライダに接続される接続配線と、その接続配線および一対の圧電素子部を覆うようにベース絶縁層の表面上に形成された保護絶縁層とを有し、その接続配線とともに一対の圧電素子部が内部に組み入れられた構造を有するヘッドジンバルアセンブリを提供する。
上記ヘッドジンバルアセンブリの場合、圧電素子部のそれぞれが、圧電素子の上側、下側それぞれに上側絶縁層および下側絶縁層を有し、その上側絶縁層および下側絶縁層が、材質および寸法が共通する共通構造を有することが好ましい。
また、本発明は、薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、そのヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリを構成するフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートであって、少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成された金属材料からなる矩形状のベースシートについて、フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアが複数形成され、かつその各ベースエリアにおけるベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部が固着されているフレクシャシートを提供する。
上記フレクシャシートの場合、ベースシートは、外フレームの内側に、その外フレームに接続されるように複数のベースエリアが形成されている金属シートの少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されていることが好ましい。
また、一対の圧電素子部またはヘッドスライダに接続される接続配線がベース絶縁層の表面に形成され、接続配線とともに一対の圧電素子部を被覆するように形成された保護絶縁層を更に有することが好ましい。
以上詳述したように、本発明によれば、2段アクチュエータシステムによって、ヘッドスライダの位置制御を行うヘッドジンバルアセンブリの製造方法およびそれを構成するフレクシャの製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートにおいて、一対の圧電素子それぞれの動作性能における共通性の精度を高めるとともに、各圧電素子が同じ動作性能を維持できるようにすることができる。
本発明の実施の形態に係るHGAの全体を表側からみた斜視図である。 図1のHGAの要部を表側からみた斜視図である。 図1のHGAを構成するサスペンションの要部を表側からみた斜視図である。 図1のHGAの全体を裏側からみた斜視図である。 本発明の実施の形態に係るフレクシャを表側からみた斜視図である。 同じく、フレクシャの要部を表側からみた斜視図である。 同じく、フレクシャの圧電素子部が固着されている部分を拡大して示した斜視図である。 図7の8−8線断面図である。 図8のc9で囲まれた部分を拡大した断面図である。 図7の10−10線断面図である。 本発明の実施の形態に係るフレクシャの製造に用いられる金属シートを模式的に示した平面図である。 同じく、ベースシートを模式的に示した平面図である。 同じく、フレクシャシートを模式的に示した平面図である。 同じく、接続配線が形成されたフレクシャシートを模式的に示した平面図である。 (a)は図12の15a−15a線断面図、(b)は図13の15b−15b線断面図である。 本発明の実施の形態に係るHGAを備えたハードディスク装置を示す斜視図である。 従来のHGAの一例を示す分解斜視図である。 同じく、側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(HGAの構造)
まず、図1〜図10を参照して本発明の実施の形態に係るHGAの構造について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係るHGA1の全体を表側からみた斜視図、図2はHGA1の要部を表側からみた斜視図である。図3はHGA1を構成するサスペンション50の要部を表側からみた斜視図、図4はHGA1の全体を裏側からみた斜視図である。
HGA1は図5〜図10に示す圧電素子付き構造のフレクシャ6を用いて製造されているため、従来のHGAのようなフレクシャの表面の形状に起因した隙間ができない構造になっている。なお、図5はフレクシャ6を表側からみた斜視図、図6はその要部を表側からみた斜視図である。また、図7はフレクシャ6の圧電素子部12bが固着されている部分を拡大して示した斜視図である。また、図8は図7の8−8線断面図、図9は図8のc9で囲まれた部分を拡大した断面図である。図10は図7の10−10線断面図である。
そして、HGA1は図1、図4に示したように、サスペンション50と、ヘッドスライダ60とを有している。サスペンション50は、ベースプレート2と、ロードビーム3と、フレクシャ6と、ダンパー7とを有し、これらが溶接等により接合一体化された構造を有している。
ベースプレート2はサスペンション50を後述するハードディスク装置201の駆動アーム209に固定するための部品であって、ステンレス等の金属を用いて形成されている。
ロードビーム(Load beam)3はベースプレート2に固定されている。ロードビーム3は図4に詳しく示すように、ベースプレート2から離れるにしたがい幅が漸次狭まる形状を有している。ロードビーム3はヘッドスライダ60をハードディスク装置201の後述するハードディスク202に押し付ける力を発生する荷重曲げ部を有している
そして、フレクシャ6は、図1〜図3に示したように、フレクシャ基板4と、ベース絶縁層5と、接続配線11と、圧電素子部12a,12bとを有し、さらに後述する保護絶縁層25(図1〜図7には図示せず、図8参照)を有している。フレクシャ6は、フレクシャ基板4上にベース絶縁層5が形成され、その上に接続配線11および圧電素子部12a,12bが固着されている。さらに、接続配線11および圧電素子部12a,12bを被覆するように、保護絶縁層25が形成されている。
フレクシャ6は、ベース絶縁層5の表面に接続配線11に加えて圧電素子部12a,12bが固着されたことによって圧電素子付きになった圧電素子付き構造を有している。
また、フレクシャ6は、先端側(ロードビーム3側)にジンバル部10を有している。ジンバル部10には、ヘッドスライダ60が搭載される舌部19が確保され、その舌部19よりも先端側に複数の接続パッド20が形成されている。接続パッド20はヘッドスライダ60の図示しない電極パッドに電気的に接続されている。
このフレクシャ6は、圧電素子部12a,12bを伸縮させ、これに伴い、舌部19の外側に張り出したステンレス部分(アウトリガー部分ともいう)を伸縮させる。これにより、ヘッドスライダ60の位置が、図示しないディンプルを中心にしてごく僅かに動くことで、ヘッドスライダ60の微小な位置制御が行われる。
フレクシャ基板4は、フレクシャ6の全体を支える基板であって、ステンレスを用いて形成されている。その裏面がベースプレート2と、ロードビーム3に溶接によって固定されている。フレクシャ基板4は図1に示したように、ロードビーム3およびベースプレート2の表面に固定されるセンター部4aと、ベースプレート2から外側に延びる配線部4bとを有している。
ベース絶縁層5は、フレクシャ基板4の表面を被覆している。ベース絶縁層5は例えばポリイミドを用いて形成され、5μm〜10μm程度の厚さを有している。また、ベース絶縁層5は、図3に詳しく示したように、ロードビーム3上に配置される部分が二股に分かれて、その一方が第1の配線部5a、他方が第2の配線部5bとなっている。そのそれぞれの表面に圧電素子部12aと、圧電素子部12bとが固着されている。
そして、第1の配線部5a,第2の配線部5bそれぞれについては、図8、図9に詳しく示すように、フレクシャ基板4の存在しない不存在ゾーン5cが設けられている(フレクシャ基板4の不存在ゾーン5cに対応した部分が欠落している)。その不存在ゾーン5cを跨ぐように、それぞれ圧電素子部12a、圧電素子部12bが固着されている。なお、このフレクシャ基板4の存在しない不存在ゾーン5cが伸縮することで、ヘッドスライダ60を微妙に高精度で動かすことが出来る。
また、第1の配線部5a,第2の配線部5bそれぞれにおいて、不存在ゾーン5cがごくわずかに傾斜している。つまり、第2の配線部5bについていえば、不存在ゾーン5cのうち、図7に示す点線L1、L2で挟まれた部分が、図8に示すように、点線L1側(ベースプレート2側)から点線L2側(ヘッドスライダ60側)に向かってごくわずかに上るように傾斜(この傾斜を微小上り傾斜ともいう)している。この点線L1、L2で挟まれた部分を傾斜部分ともいう。
接続配線11は、第1の配線部5a,第2の配線部5bのそれぞれの表面に複数本ずつ形成されている。各接続配線11は、銅などの導体を用いて形成されている。各接続配線11は、それぞれの一端側が圧電素子部12a,12bまたは各接続パッド20に接続されている。
そして、圧電素子部12b(圧電素子部12aも同様)は、図9に示すように、PZT素子14の上面および下面にそれぞれ電極層17a,17bを挟んでカバー絶縁層13,15が形成された構造を有している。
また、圧電素子部12b、12aはエポキシ樹脂を用いてベース絶縁層5の表面に固着されている。このエポキシ樹脂が図9に示すエポキシ樹脂層16(厚さ1μm程度)を構成している。
圧電素子部12bは、PZT素子14を挟んで上側と下側とが対称な構造を有している。すなわち、カバー絶縁層13,15と、電極層17a,17bとが材質、寸法、形状のいずれをもが共通の構造を有している。また、圧電素子部12bは概ね矩形状に形成されている。なお、図9、図10に示された圧電素子部12bのように、PZT素子14を挟んで上側と下側とが対称な構造を有していることが望ましいが、長さ方向の両側がアンバランスなく接着されるのであれば、PZT素子14を挟んで上側と下側とが非対称でもよい。
カバー絶縁層13,15はいずれも例えばポリイミドを用いて形成されている。いずれも例えば1μm〜2μm程度の厚さを有している。
PZT素子14は、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)を用いた圧電素子であって、厚さが2μm〜5μm程度の薄膜状に形成されている。PZT素子14を用いる代わりに、チタン酸バリウム、チタン酸鉛といった圧電セラミックス(その多くは強誘電体)や、チタンや鉛を含まない非鉛系の圧電セラミックスからなる圧電素子を用いることもできる。
電極層17a,17bには、PZT素子14に接続される図示しない配線が形成されている。これらの配線は、電極パッド18a,18bを介して接続配線11に接続されている。
保護絶縁層25は、図10に示したように、接続配線11および圧電素子部12a、圧電素子部12bの表面全体を覆うように、ベース絶縁層5の表面を被覆している。保護絶縁層25は例えばポリイミドを用いて形成され、5μm〜10μm程度の厚さを有している。この保護絶縁層25は、フレクシャ6の図示しないカバー層と共用にして一体に製造されることが望ましい。ただし、圧電素子部12a、12bが予め保護絶縁層を有しているときは、保護絶縁層25によって圧電素子部12a、12bを覆わなくてもよい。
そして、フレクシャ6は、この保護絶縁層25が表面に形成されていることによって、接続配線11とともに圧電素子部12a、圧電素子部12bが内部に組み入れられた構造(圧電素子組み入れ構造)を有している。
なお、図2,図3、図5〜図7では、図示の都合上、接続配線11および圧電素子部12a、圧電素子部12bが示されているが、これらは、保護絶縁層25によって覆われているので、フレクシャ6の表面には露出していない。
ヘッドスライダ60には、データの記録再生を行う図示しない薄膜磁気ヘッドが形成されている。また、ヘッドスライダ60には、図示しない複数の電極パッドが形成され、その各電極パッドが接続パッド20に接続されている。
(HGAの製造方法)
次に、図11〜図15を参照して以上の構成を有するHGA1の製造方法について説明する。ここで、図11〜図13はそれぞれ金属シート70、ベースシート80、フレクシャシート90を模式的に示した平面図である。図14は接続配線が形成されたフレクシャシート90を模式的に示した平面図である。図15(a)は、図12の15a−15a線断面図、(b)は図13の15b−15b線断面図である。
HGA1の製造方法は、フレクシャ製造工程と、サスペンション製造工程と、スライダ装着工程とを有している。各工程のうち、フレクシャ製造工程に特徴があるので、この工程について詳しく説明する。
フレクシャ製造工程は、前述のフレクシャ6を製造する工程であって、ベースシート製造工程と、フレクシャシート製造工程と、配線形成工程と、保護絶縁層形成工程と、切出し工程とを有している。以下、各工程を順に説明する。
ベースシート製造工程は、図12に示すベースシート80を製造する工程であって、具体的には次のように実行する。
まず、所定の厚さ(例えば、20μm程度)を有する表面および裏面のいずれも平坦なステンレス基板を用いて図11に示すような金属シート70を形成する。金属シート70は、ステンレス基板を所定の大きさの矩形状に形成したシート状の部材であって、外フレーム70aと、複数のベースエリア71と、接続部70bおよび中間ライン70cとを有し、中間ライン70cを挟んで上下2つのエリア(各エリアをフレームエリアともいう)に分けられている。
そして、それぞれのエリアに複数(概ね10個程度)のベースエリア71が横並びに形成されている。また、各ベースエリア71が外フレーム70aの内側に配置され、かつ接続部70bによって、外フレーム70aまたは中間ライン70cと接続されている。いずれのエリアにおいても、ベースエリア71および接続部70b以外の部分は不要領域72となっている。
ベースエリア71は、前述のフレクシャ6の外形を示すベースライン71aで囲まれた細長い領域であって、後にフレクシャ基板4となる部分である。接続部70bは、各ベースエリア71を外フレーム70aまたは中間ライン70cにつなげる部分、中間ライン70cは、金属シート70の上下2つのエリアの境界となる部分である。
次に、金属シート70を用いて図12に示すように、ベースシート80を製造する。ベースシート80は、金属シート70のベースエリア71の描かれた側の表面にベース絶縁層73を形成して得られるシート状の部材である。ベースシート80は、ベースエリア71が複数形成されたマルチベースシートとしての構成を有している。
ベース絶縁層73は、例えばポリイミドを用いて形成され、5μm〜10μm程度の厚さを有している。ベース絶縁層73は、後にベース絶縁層5となる部分である。ベース絶縁層73は金属シート70の表面にポリイミドを塗布してこれを硬化させることによって形成することができる。
続いて、フレクシャシート製造工程を実行する。この工程は、図13に示すフレクシャシート90を製造する工程であって、具体的には次のように実行する。
すなわち、ベースシート80について、各ベースエリア71それぞれにおけるベース絶縁層73の表面にエポキシ樹脂を用いて圧電素子部12a、12bを固着する。圧電素子部12a、12bは各ベースエリア71のうちの後に舌部19となる部分に固着する。フレクシャシート90は、図13に示すように、ベースシート80の各ベースエリア71に圧電素子部12a、12bを固着して得られるシート状の部材である。ベースシート80は、FPC(Flexible printed circuits)を用いて形成することができる。その場合、FPCにベースエリア71が形成され、圧電素子部12a、12bが固着されたシート状の部材がフレクシャシート90となる。
次に、配線形成工程を実行する。この工程は、前述の接続配線11を形成する工程であって、図14に示すように、各ベースエリア71それぞれのベース絶縁層73の表面に接続配線11を形成する。それから、レーザ等によりはんだを圧着する等して電極パッド18a,18bを形成し、圧電素子部12a、12bを接続配線11および図示しないグラウンドラインに接続する。接続配線11は、例えば次のようにして形成する。
まず、ベースエリア71それぞれにおけるベース絶縁層73の表面に銅等の金属からなる薄膜を形成する。次に、フォトレジストを用いて接続配線11に応じたレジストパターンを接続配線11の形成予定位置に形成する。それから、上記薄膜のうちのレジストパターンで被覆されていない部分をエッチングによって除去し、その後、レジストパターンを除去すると、接続配線11を形成することができる。
その後、保護絶縁層形成工程を実行する。この工程では、前述した保護絶縁層25を形成する。この保護絶縁層25は、例えばフレクシャシート90の表面にポリイミドを塗布し、これを硬化させることによって形成する。
前述したように、保護絶縁層25を形成する前、ベースシート80の表面に圧電素子部12a、12bを固着したことによって、接続配線11と圧電素子部12a、12bとがフレクシャシート90の表面に露出している。そのため、これらを覆うように保護絶縁層25を形成することができる。
それから、切出し工程を実行することによって、圧電素子付きフレクシャ6を製造する。この切出し工程では、保護絶縁層25が形成されているフレクシャシート90から、各ベースエリア71を切り出して圧電素子付きフレクシャ6を製造する。
例えば、フレクシャシート90上にフォトレジストを塗布したうえで、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行う。これにより、ベースエリア71を被覆し、他を露出させるレジストパターン(図示せず)をフレクシャシート90上に形成する。
続いて、そのレジストパターンをマスクにしてエッチングを行い、フレクシャシート90のうちのレジストパターンによって被覆されていない部分を除去する。すると、フレクシャシート90から各ベースエリア71を切り出すことができる。各ベースエリア71には、すでに接続配線11が形成されるとともに、圧電素子部12a、12bが固着されている。そのため、各ベースエリア71を切り出すことによって、圧電素子付きフレクシャ6を複数製造することができる。
以上でフレクシャ製造工程が完了する。それから、サスペンション製造工程を実行する。この工程では、圧電素子付きフレクシャ6をロードビーム3およびベースプレート2に接合することによってサスペンション50を製造する。この場合、フレクシャ製造工程で圧電素子付きフレクシャ6が複数製造されているので、各フレクシャ6をそれぞれ別のロードビーム3およびベースプレート2に接合する。こうして、サスペンション50を複数製造する。
サスペンション製造工程に続いて、スライダ装着工程を実行する。この工程では、前述までの工程で製造された各サスペンション50の舌部19に、それぞれヘッドスライダ60を固着する。これまでの工程でHGA1を製造することができる。
(HGAの作用効果)
HGA1は、フレクシャをロードビーム3およびベースプレート2に接合する前に、前述のフレクシャシート90を製造し、これからベースエリア71を切り出すことによって、フレクシャ6を製造している。そのフレクシャシート90のベースエリア71に圧電素子部12a,12bが固着されているため、HGA1ではフレクシャ6が圧電素子付き構造を有している。
ところで、ロードビームおよびベースプレートにフレクシャを接合したあと、そのフレクシャに一対の圧電素子を固着する場合、その一対の圧電素子は、フレクシャの舌部に固着される。
しかし、この舌部において、保護絶縁層の表面が傾斜していて完全なる平面ではない。しかも、一方の圧電素子側の表面と、他方の圧電素子側の表面との傾斜状態が共通ではない。これは、フレクシャがロードビームおよびベースプレートに接合されると、そのロードビームの形状の関係で、フレクシャのベース絶縁層および保護絶縁層に、図8に示したベース絶縁層5のような表面の高さの違いが生じてしまうことに起因している。この高さの違いは、約10μm〜18μm程度になるため、圧電素子部の厚さ(約12μm〜13μm程度)と同程度かそれ以上である。
そのため、従来のように、フレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合した後、そのフレクシャの表面に一対の圧電素子部を固着する場合、圧電素子部が固着されたときに、それとフレクシャの表面との間に隙間ができやすく、その隙間が一方の圧電素子部と、他方の圧電素子部とで同じにならない。
特に、図8に示したように、ベース絶縁層5はフレクシャ基板4の不存在ゾーン5cに臨む端部から少し離れた箇所(図8の点線L1、L2の部分)で方向が変わる。そのため、従来のように、ここを跨ぐように圧電素子部を固着してHGAが製造されるときは、その圧電素子部の裏面に、ベース絶縁層に密着しない部分ができやすく、この部分に隙間ができやすい。
したがって、従来のHGAでは、双方の圧電素子部の固着状態に違いが出てしまい、固着状態を共通にすることができなかった。
これに対し、本願発明に係るHGA1では、フレクシャ6を圧電素子付き構造とし、これをロードビーム3およびベースプレート2に接合しているため、一方の圧電素子部12aと、他方の圧電素子部12bの固着状態を共通にすることができる。
すなわち、フレクシャ6は、フレクシャシート90から圧電素子付きのまま切り出されることによって製造されているため、HGA1では、ロードビームおよびベースプレートに接合した後のフレクシャに、別途、圧電素子部を固着する必要がない。HGA1は、圧電素子部をフレクシャに固着するという工程を経ずに製造されているので、上述したベース絶縁層の表面の傾斜に起因した隙間が圧電素子部とフレクシャの表面との間にできることがないからである。
したがって、HGA1では、圧電素子部12aと、圧電素子部12bとの装着状態の共通性が向上するため、双方におけるPZT素子14の動作性能の共通性が向上する。よって、HGA1では、一対のPZT素子14、14の動作性能における共通性の精度を高めることができ、動作性能を共通のまま維持することもできる。
また、フレクシャシート90がベースシート80を用いて製造されているから、一度の工程で複数のフレクシャ6を製造でき、フレクシャ6の製造効率が高められている。
さらに、圧電素子部12aと、圧電素子部12bがフレクシャ6の保護絶縁層25によって、フレクシャ6の内部に組み入れられている。圧電素子部12a、12bは、フレクシャ6の内部に組み入れられていない場合(つまり、保護絶縁層25の外側に形成されている場合)に比べて、外部からの影響を受けにくくなる。
そのため、一対のPZT素子14、14の動作性能における共通性がフレクシャ6の外部の要因によって損なわれ難くなる。したがって、HGA1では、一対のPZT素子14、14の動作性能における共通性の精度をより向上させることができるし、共通の動作性能をより確実に維持することもできる。
一方、圧電素子部12aと、圧電素子部12bは、PZT素子14の上側、下側それぞれにカバー絶縁層13,15と、電極層17a,17bとが形成されているが、これらは上下対称な構造を有している。
従来の圧電素子部では、動作性能における共通性の精度を高めるため、カバー絶縁層や、電極層のほかに強度やバランスを保つための層(図示せず)が形成されていた。
しかし、これらの層は、温度や吸湿による膨張特性がPZTとは異なっている。そのため、温度や湿度の変動に伴い、これらの層がPZT素子の膨張特性に影響を及ぼすおそれがあった。
これに対し、HGA1の場合、一対のPZT素子14、14の動作性能における共通性の精度が高められたことによって、双方の強度やバランスを保つための層は圧電素子部12a、12bには必要とされない。圧電素子部12a、12bにおいて、PZT素子14の上側、下側には、それぞれカバー絶縁層13,15と、電極層17a,17bとが形成されているのみである。
したがって、一対のPZT素子14、14が、強度やバランスを保つための層の影響を受けることがない。これにより、HGA1では、一対のPZT素子14、14の動作性能における共通性の精度をよりいっそう向上させることができ、共通の動作性能をより確実に維持することもできる。
しかも、強度やバランスを保つための層が経時劣化した場合の影響も受けることがなくなるため、一対のPZT素子14、14が共通の動作性能をいっそう確実に維持できる。
そのうえ、圧電素子部12aと、12bの構造がPZT素子14を挟んで上下対称になっているので、PZT素子14の上側と下側とで、PZT素子14にかかる外的な要因の均衡が保たれる。
しかも、強度やバランスを保つための層が不要とされている分、HGA1の製造コストを低減することもできる。
一方、フレクシャ6が圧電素子付き構造なので、デュアルステージのHGAの製造工程と、シングルステージのHGAの製造工程とをフレクシャの接合工程から共通にすることができる。
この点、従来、デュアルステージのHGAを製造するときは、フレクシャを接合した後、圧電素子部を固着する工程を実行する必要があった。
しかし、本願のHGAでは、フレクシャを接合した後、圧電素子部を固着する工程を実行する必要がないので、シングルステージのHGAの製造工程との共通性を高めることができる。そのため、HGAの製造工程全体としてのコスト低減になる。特に、本願のHGAでは、ロードビームに接合されたフレクシャに圧電素子部を固着するための高価な設備が不要になるため、製造コストを低減できる。
また、圧電素子部12a,12bの形状が同じ形状の長四角であるため、形状による双方の違いがなくなる。すると、圧電素子部12a,12bについて、一方用、他方用といった区別が不要となるから、歩留まりの改善になる。ただし、圧電素子部は圧電素子部12a,12bのような長四角である必要はなく従来のような概ね台形状にすることもできる。この場合、先端側の幅が小さくなるため、HGAの幅を小さくすることができる。
(変形例)
前述したHGAの製造工程では、マルチベースシートとしてのベースシート80を用いたが、予めシートの大きさを細分化しておき、ベースエリア71がひとつだけ形成されたベースシート(図示せず)を用いてHGAを製造することもできる。また、予めベースシート80を用意しておき、これのベースエリア71に圧電素子部12a、12bを固着してフレクシャシート90を形成してもよい。
また、圧電素子部12a、12bをベースシート80に固着し、その後、接続配線11を形成しているが、これらの順序を逆にしてもよい。すなわち、接続配線11を先にベースシート80に形成し、その後、圧電素子部12a、12bをベースシート80に固着してフレクシャシート90を形成してもよい。このフレクシャシート90は図14に示したような構造を有している。
前述したベースシート80は、図12に示したように、接続配線11が形成されていない。
しかし、圧電素子部12a、12bよりも接続配線11が先に形成される場合、図示はしないが、ベースシート80には接続配線11が先に形成されている。HGA1を製造するときは、ベースシートは、図12に示したベースシート80のように、接続配線11が形成されていなくてもよいし、接続配線11が形成されていてもよい。
また、ベースシート80は、中間ライン70cを挟んでフレームエリアが上下2段に分かれているが、フレームエリアは1段だけでもよいし、3段以上に分かれていてもよい。
(ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置の実施の形態)
次に、ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置の実施の形態について、図16を参照して説明する。
図16は、上述のHGA1を備えたハードディスク装置201を示す斜視図である。ハードディスク装置201は、高速回転するハードディスク(磁気記録媒体)202と、HGA1とを有している。ハードディスク装置201は、HGA1を作動させて、ハードディスク202の記録面に、データの記録および再生を行う装置である。ハードディスク202は、複数枚(図では4枚)のディスクを有している。各ディスクは、それぞれの記録面がヘッドスライダ60に対向している。
ハードディスク装置201は、アセンブリキャリッジ装置203によって、ヘッドスライダ60をトラック上に位置決めする。このヘッドスライダ60に図示しない薄膜磁気ヘッドが形成されている。また、ハードディスク装置201は、複数の駆動アーム209を有している。各駆動アーム209は、ボイスコイルモータ(VCM)205によってピボットベアリング軸206を中心に回動し、ピボットベアリング軸206に沿った方向にスタックされている。そして、各駆動アーム209の先端にHGA1が取りつけられている。
さらに、ハードディスク装置201は、記録再生を制御する制御回路(control circuit)204を有している。
ハードディスク装置201は、HGA1を回転させると、ヘッドスライダ60がハードディスク202の半径方向、すなわち、トラックラインを横切る方向に移動する。
このようなHGA1およびハードディスク装置201は圧電素子付き構造のフレクシャ6を有しているから、一対のPZT素子14それぞれの動作性能における共通性の精度を高めることができる。そのうえ、各PZT素子14が共通の動作性能を維持することができる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
本発明を適用することにより、一対の圧電素子それぞれの動作性能における共通性の精度を高めるとともに、各圧電素子が同じ動作性能を維持できるようにすることができる。本発明は、2段アクチュエータシステムによって、ヘッドスライダの位置制御を行うヘッドジンバルアセンブリの製造方法およびそれを構成するフレクシャの製造方法並びにヘッドジンバルアセンブリおよびフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートに利用することができる。
1…HGA、2…ベースプレート、3…ロードビーム、4…フレクシャ基板、5…ベース絶縁層,6…フレクシャ,11…接続配線、12a,12b…圧電素子部、13,15…カバー絶縁層、14…PZT素子、17a,17b…電極層、25…保護絶縁層、50…サスペンション、60…ヘッドスライダ,70…金属シート、70a…外フレーム、70b…接続部、71…ベースエリア、71a…ベースライン、72…不要領域、73…ベース絶縁層、80…ベースシート、90…フレクシャシート。

Claims (13)

  1. 薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、該ヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法であって、
    前記ヘッドスライダが装着されるフレクシャを製造するフレクシャ製造工程において、前記フレクシャのベースとなるフレクシャ基板上に形成されているベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着して圧電素子付きフレクシャを製造し、
    該圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合することによって前記サスペンションを製造するサスペンション製造工程と、
    前記サスペンションに前記ヘッドスライダを装着するスライダ装着工程とを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法。
  2. 薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、該ヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法であって、
    前記ヘッドスライダが装着されるフレクシャを製造するフレクシャ製造工程が、少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているベースシートについて、前記フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアにおける前記ベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着することによって、圧電素子付きのフレクシャシートを製造するフレクシャシート製造工程と、
    前記フレクシャシートから前記ベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを製造する切出し工程とを有し、
    該圧電素子付きフレクシャをロードビームおよびベースプレートに接合することによって前記サスペンションを製造するサスペンション製造工程と、
    前記サスペンションに前記ヘッドスライダを装着するスライダ装着工程とを有するヘッドジンバルアセンブリの製造方法。
  3. 前記フレクシャシート製造工程において、前記ベースシートとして、前記ベースエリアが複数形成されたマルチベースシートを用い、該マルチベースシートについて、前記ベースエリアそれぞれにおける前記ベース絶縁層の表面に前記一対の圧電素子部を固着することによって、前記フレクシャシートを製造し、
    前記切出し工程において、前記フレクシャシートからそれぞれの前記ベースエリアを切り出すことによって前記圧電素子付きフレクシャを複数製造し、
    前記サスペンション製造工程において、それぞれの前記圧電素子付きフレクシャを別の前記ロードビームおよびベースプレートに接合することによって、前記サスペンションを複数製造し、
    前記スライダ装着工程において、それぞれの前記サスペンションに前記ヘッドスライダをそれぞれ装着する請求項2記載のヘッドジンバルアセンブリの製造方法。
  4. 前記フレクシャ製造工程が、外フレームの内側に、該外フレームに接続されるように前記ベースエリアが形成されている金属シートを形成し、該金属シートの少なくとも一方の表面に前記ベース絶縁層を形成することによって、前記ベースシートを製造するベースシート製造工程を更に有し、
    前記フレクシャシート製造工程は、該ベースシート製造工程によって製造された前記ベースシートを用いて前記フレクシャシートを製造する請求項2または3記載のヘッドジンバルアセンブリの製造方法。
  5. 前記フレクシャ製造工程は、前記一対の圧電素子部または前記ヘッドスライダに接続される接続配線を前記ベース絶縁層の表面に形成する配線形成工程と、該接続配線を覆う保護絶縁層を形成する保護絶縁層形成工程とを有し、
    該保護絶縁層形成工程において、前記接続配線とともに前記一対の圧電素子部を被覆するように、前記保護絶縁層を形成する請求項1〜4のいずれか一項記載のヘッドジンバルアセンブリの製造方法。
  6. 薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、該ヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリの製造に用いられるフレクシャの製造方法であって、
    少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているベースシートについて、前記フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアにおける前記ベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部を固着することによって、圧電素子付きのフレクシャシートを製造するフレクシャシート製造工程と、
    前記フレクシャシートから前記ベースエリアを切り出すことによって圧電素子付きフレクシャを製造する切出し工程とを有するフレクシャの製造方法。
  7. 前記フレクシャシート製造工程において、前記ベースシートとして、前記ベースエリアが複数形成されたマルチベースシートを用い、該マルチベースシートについて、前記ベースエリアそれぞれにおける前記ベース絶縁層の表面に前記一対の圧電素子部を固着することによって、前記フレクシャシートを製造し、
    前記切出し工程において、前記フレクシャシートからそれぞれの前記ベースエリアを切り出すことによって前記圧電素子付きフレクシャを複数製造する請求項6記載のフレクシャの製造方法。
  8. 外フレームの内側に、該外フレームに接続されるように前記ベースエリアが形成されている金属シートを形成し、該金属シートの少なくとも一方の表面に前記ベース絶縁層を形成することによって、前記ベースシートを製造するベースシート製造工程を更に有し、
    前記フレクシャシート製造工程は、該ベースシート製造工程によって製造された前記ベースシートを用いて前記フレクシャシートを製造する請求項6または7記載のフレクシャの製造方法。
  9. 薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、該ヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリであって、
    前記サスペンションは、フレクシャ基板の少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成されているフレクシャを有し、
    該フレクシャが、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部が前記ベース絶縁層上に固着された圧電素子付き構造を有し、かつ、前記一対の圧電素子部または前記ヘッドスライダに接続される接続配線と、該接続配線および前記一対の圧電素子部を覆うように前記ベース絶縁層の表面上に形成された保護絶縁層とを有し、該接続配線とともに前記一対の圧電素子部が内部に組み入れられた構造を有するヘッドジンバルアセンブリ。
  10. 前記圧電素子部のそれぞれが、前記圧電素子の上側、下側それぞれに上側絶縁層および下側絶縁層を有し、該上側絶縁層および下側絶縁層が、材質および寸法が共通する共通構造を有する請求項9記載のヘッドジンバルアセンブリ。
  11. 薄膜磁気ヘッドが形成されているヘッドスライダと、該ヘッドスライダを支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリを構成するフレクシャの製造に用いられるフレクシャシートであって、
    少なくとも一方の表面にベース絶縁層が形成された金属材料からなる矩形状のベースシートについて、前記フレクシャの外形を示すベースラインで囲まれたベースエリアが複数形成され、かつ該各ベースエリアにおける前記ベース絶縁層の表面に、それぞれ圧電素子を有する一対の圧電素子部が固着されているフレクシャシート。
  12. 前記ベースシートは、外フレームの内側に、該外フレームに接続されるように複数の前記ベースエリアが形成されている金属シートの前記少なくとも一方の表面に前記ベース絶縁層が形成されている請求項11記載のフレクシャシート。
  13. 前記一対の圧電素子部または前記ヘッドスライダに接続される接続配線が前記ベース絶縁層の表面に形成され、
    前記接続配線とともに前記一対の圧電素子部を被覆するように形成された保護絶縁層を更に有する請求項11または12記載のフレクシャシート。
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