JP2014106654A - コンピュータシステム、描画システム、および、切替方法 - Google Patents

コンピュータシステム、描画システム、および、切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切替器を介在させずに、複数のコンピュータ間で入力装置を共用することができる技術を提供する。
【解決手段】コンピュータシステムが備える親コンピュータ2は、入力装置6から入力された情報を、アプリケーションソフトウェア220,320が解釈できる形式に変換して操作情報として出力する変換部60と、変換部60から出力された操作情報の送り先を、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェア220と、子コンピュータ3との間で切り替える切替部71とを備える。また、コンピュータシステムが備える子コンピュータ3は、親コンピュータ2から通信回線を介して送られた操作情報を受信して、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェア320に送る、操作情報受信部72を備える。
【選択図】図7

Description

この発明は、複数のコンピュータ間で入力装置を共用する技術に関する。
生産設備におけるプロセス制御などを実現するにあたって、高度かつ複雑な制御態様に対応するべく、複数台のコンピュータを含むコンピュータシステムが組まれることが多い。このようなコンピュータシステムにおいては、省スペース化、低コスト化、オペレーションの効率化などを実現するべく、マウスやキーボードなどの入力装置を、複数のコンピュータ間で共用する構成とされることがある。
複数のコンピュータ間で入力装置を共用する場合、一般に、入力装置は、切替器を介して複数のコンピュータと接続される(例えば、特許文献1参照)。切替器は、1個の入力装置を複数のコンピュータと一対多の関係で接続して、入力装置から入力された情報を、複数のコンピュータのいずれかに選択的に送ることができる装置である。
切替器においては、オペレータは、例えば、切替器に設けられたスイッチを操作することによって、入力装置から入力された情報の送り先となるコンピュータを切り替えることができるようになっている。また、オペレータが、入力装置から定められた操作を行った場合に、切替器に、入力装置から入力される情報の送り先となるコンピュータを切り替えさせる技術も提案されている(例えば特許文献2〜4参照)。
特許第4627554号公報 特開2011−221884号公報 特開2006−79413号公報 特開平11−31064号公報
入力装置と複数のコンピュータとの間に切替器を介在させることによって、複数のコンピュータ間で入力装置を共用する構成によると、例えば、どのコンピュータにも不具合がないのに、切替器が故障したためにコンピュータシステムの全体が操作不能となる、といった事態を招くおそれがある。また、切替器にかかる費用分だけ、コスト面でも不利になる。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、切替器を介在させずに、複数のコンピュータ間で入力装置を共用することができる技術を提供することを目的とする。
第1の態様は、コンピュータシステムであって、通信回線を介して接続された複数のコンピュータと、前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で対応付けられた入力装置と、を備え、前記親コンピュータが、前記入力装置から入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報として出力する変換部と、前記変換部から出力された操作情報の送り先を、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアと、前記子コンピュータとの間で切り替える切替部と、を備え、前記子コンピュータが、前記親コンピュータから前記通信回線を介して送られた前記操作情報を受信して、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアに送る、操作情報受信部、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るコンピュータシステムであって、前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、前記コンピュータシステムが、前記描画装置の処理状況に応じて、前記切替部に、前記操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる、第1切替指示部、を備える。
第3の態様は、第1または第2の態様に係るコンピュータシステムであって、切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記切替部に、前記操作情報の送り先を切り替えさせる、第2切替指示部、を備える。
第4の態様は、第3の態様に係るコンピュータシステムであって、前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、前記コンピュータシステムが、前記描画装置の処理状況に応じて、前記第2切替指示部による、前記切替指示の受け付けを禁止する切替禁止部、を備える。
第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様に係るコンピュータシステムであって、前記複数のコンピュータの各々と接続された表示装置の少なくとも1つに、前記操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる、アイコン表示制御部、を備える。
第6の態様は、第5の態様に係るコンピュータシステムであって、切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記切替部に、前記操作情報の送り先を切り替えさせる、第2切替指示部、を備え、前記第2切替指示部が、前記アイコン表示制御部が前記表示装置に表示させている前記アイコンに対する選択操作を、前記切替指示として受け付ける。
第7の態様は、描画システムであって、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して、前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記描画装置と通信回線を介して接続された複数のコンピュータと、前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で対応付けられた入力装置と、を備え、前記親コンピュータが、前記入力装置から入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報として出力する変換部と、前記変換部から出力された操作情報の送り先を、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアと、前記子コンピュータとの間で切り替える切替部と、を備え、前記子コンピュータが、前記親コンピュータから前記通信回線を介して送られた前記操作情報を受信して、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアに送る、操作情報受信部、を備える。
第8の態様は、通信回線を介して接続された複数のコンピュータと入力装置とを備えるコンピュータシステムにおいて、前記入力装置から入力された情報の送り先を切り替える方法であって、前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で前記入力装置が対応付けられており、a)前記入力装置から前記親コンピュータに入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報とする工程と、b)前記操作情報が、前記親コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態と、前記操作情報が、前記通信回線を介して前記子コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態とを切り替える工程と、を備える。
第9の態様は、第8の態様に係る切替方法であって、前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、c)前記描画装置の処理状況に応じて、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる工程、を備える。
第10の態様は、第8または第9の態様に係る切替方法であって、d)切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を切り替えさせる工程、を備える。
第11の態様は、第10の態様に係る切替方法であって、前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、e)前記描画装置の処理状況に応じて、前記切替指示の受け付けを禁止する工程、を備える。
第12の態様は、第8から第11のいずれかの態様に係る切替方法であって、f)前記複数のコンピュータの各々と接続された表示装置の少なくとも1つに、前記操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる工程、を備える。
第13の態様は、第12の態様に係る切替方法であって、d)切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を切り替えさせる工程、を備え、前記d)工程において、前記表示装置に表示されている前記アイコンに対する選択操作を、前記切替指示として受け付ける。
第1、第7、第8の態様によると、操作情報(すなわち、入力装置から親コンピュータに入力され、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換された操作情報)が親コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態と、操作情報が通信回線を介して子コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態とを、切り替えることができる。したがって、切替器を介在させずに、複数のコンピュータ間で入力装置を共用することができる。
第2、第9の態様によると、描画装置の処理状況に応じて、操作情報の送り先が強制的に切り替えられる。したがって、操作情報の送り先が不適切となっているために、描画装置にて行われる処理に支障がでてしまう、といった事態を回避することができる。
第3、第10の態様によると、オペレータからの指示に応じて、操作情報の送り先が切り替えられる。したがって、オペレータは、操作情報の送り先を任意に切り替えることができる。
第4、第11の態様によると、描画装置の処理状況に応じて、オペレータからの切替指示の受け付けが禁止される。したがって、操作情報の送り先が不適切に切り替えられたために、描画装置にて行われる処理に支障がでてしまう、といった事態を回避することができる。
第5、第12の態様によると、操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンが、複数のコンピュータの各々と接続された表示装置の少なくとも1つに表示される。したがって、オペレータは、操作情報の送り先の切替状態を、一目で把握することができる。
第6、第13の態様によると、オペレータは、切替状態に応じたアイコンを選択操作することによって、切替指示を入力することができる。したがって、オペレータは、切替状態を把握した上で、切替指示を入力することができるので、誤操作により意図せずに切替指示を入力してしまう、といった事態が生じにくい。
描画システムの構成を示すブロック図である。 描画装置の側面図である。 描画装置の平面図である。 基板を例示する模式図である。 コンピュータシステムの概要を模式的に示す図である。 各コンピュータにインストールされるソフトウェアを概念的に示すブロック図である。 各コンピュータに実現される機能構成を示すブロック図である。 各表示装置に表示されるアイコンを説明するための図である。 テンプレートの登録処理の流れを示す図である。 描画装置の処理状況に応じた切替状態の遷移の態様を説明するための図である。 描画処理の流れを示す図である。 基板に対してパターン群を描画する処理を説明するための図である。 描画装置の処理状況に応じた切替状態の遷移の態様を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1.描画システム100の構成>
描画システム100の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、描画システム100の構成を模式的に示すブロック図である。
描画システム100は、描画装置1とコンピュータシステム10とを備える。コンピュータシステム10は、複数のコンピュータ2,3を含んで構成される。描画装置1、および、複数のコンピュータ2,3は、LANなどの通信回線(ネットワーク)Nを介して互いに接続されている。
描画装置1は、レジストなどの感光材料の層が形成された基板9の上面に、CADデータなどに応じて変調した光(描画光)を照射して、基板9にパターン(例えば、回路パターン)を露光(描画)する装置である。
また、複数のコンピュータ2,3のうちの1つのコンピュータ(第1コンピュータ)2は、主として、描画システム100の全体の動作を統括制御する統括制御部としての機能を担う。また、複数のコンピュータのうちの別の1つのコンピュータ(第2コンピュータ)3は、主として、描画装置1にて必要とされる各種の画像処理を実行する画像処理部としての機能を担う。統括制御部と画像処理部とを、別々のコンピュータにて実現することによって、一方の処理部に比較的大きな負荷がかかっている間も、その影響を受けずに他方の処理部にて処理を行うことが可能となり、これによって、安定した描画処理を実現することが可能となる。
<2.描画装置1>
描画装置1について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、描画装置1の構成を模式的に示す側面図である。図3は、描画装置1の構成を模式的に示す平面図である。図4は、描画装置1にて処理対象とされる基板9を例示する模式図である。
描画装置1は、上述したとおり、感光材料の層が形成された基板9(例えば、半導体基板)に描画光を照射して、パターンを描画する装置である。描画装置1にて処理対象とされる基板9の主面には、図4に例示されるように、格子状のスクライブライン91が形成されており、スクライブライン91によって囲まれた複数の露光領域92が規定されている。また、例えばスクライブライン91上には、基板9の位置合わせなどに用いられるアライメントマーク93が複数個(図示の例では、2個)形成されている。アライメントマーク93は、具体的には、例えば、基板9の前後方向の位置合わせに用いられるマーク部分(基板9の前後方向に沿う長尺のマーク部分)と、基板9の左右方向の位置合わせに用いられるマーク部分(基板9の左右方向に沿う長尺のマーク部分)とが重ねられた十字状のマークであり、例えば、一辺が約0.1mm(ミリメートル)の多層膜反射層(蒸着などの方法によって形成され、赤外線を効率よく反射する多層膜反射層)により形成される。もっとも、アライメントマーク93の形状および個数は、上述したものに限らない。
描画装置1は、本体フレーム101で構成される骨格の天井面および周囲面にカバーパネル(図示省略)が取り付けられることによって形成される本体内部と、本体フレーム101の外側である本体外部とに、各種の構成要素を配置した構成となっている。
描画装置1の本体内部は、処理領域102と受渡し領域103とに区分されている。処理領域102には、主として、基板9を保持するステージ11、ステージ11を移動させるステージ駆動機構12、ステージ11の位置を計測するステージ位置計測部13、基板9の上面に描画光を照射する2個の光学ユニット14,14、および、基板9の上面を撮像するアライメントマーク撮像部15が配置される。一方、受渡し領域103には、処理領域102に対する基板9の搬出入を行う搬送装置16、および、プリアライメント部17が配置される。また、描画装置1は、これが備える各部と電気的に接続されて、これら各部の動作を制御する制御用基板18を備える。以下において、描画装置1が備える各部の構成について説明する。
<ステージ11>
ステージ11は、平板状の外形を有し、その上面に円形の基板9を水平姿勢に載置して保持する保持部である。ステージ11の上面には、複数の吸引孔(図示省略)が形成されており、この吸引孔に負圧(吸引圧)を形成することによって、ステージ11の上面に載置された基板9を、固定保持することができるようになっている。
<ステージ駆動機構12>
ステージ駆動機構12は、ステージ11を基台105に対して移動させる機構であり、ステージ11を主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)、および回転方向(Z軸周りの回転方向(θ軸方向))に移動させる。ステージ駆動機構12は、具体的には、ステージ11を回転させる回転機構121と、回転機構121を介してステージ11を支持する支持プレート122と、支持プレート122を副走査方向に移動させる副走査機構123とを備える。ステージ駆動機構12は、さらに、副走査機構123を介して支持プレート122を支持するベースプレート124と、ベースプレート124を主走査方向に移動させる主走査機構125とを備える。
回転機構121は、ステージ11の上面(基板9の載置面)の中心を通り、当該載置面に垂直な回転軸Aを中心としてステージ11を回転させる。回転機構121は、例えば、上端が載置面の裏面側に固着され、鉛直軸に沿って延在する回転軸部1211と、回転軸部1211の下端に設けられ、回転軸部1211を回転させる回転駆動部(例えば、回転モータ)1212とを含む構成とすることができる。この構成においては、回転駆動部1212が回転軸部1211を回転させることにより、ステージ11が水平面内で回転軸Aを中心として回転することになる。
副走査機構123は、支持プレート122の下面に取り付けられた移動子とベースプレート124の上面に敷設された固定子とにより構成されたリニアモータ1231を有している。また、ベースプレート124には、副走査方向に延びる一対のガイド部材1232が敷設されており、各ガイド部材1232と支持プレート122との間には、ガイド部材1232に摺動しながら当該ガイド部材1232に沿って移動可能なボールベアリング1233が設置されている。つまり、支持プレート122は、ボールベアリング1233を介して一対のガイド部材1232上に支持される。この構成においてリニアモータ1231を動作させると、支持プレート122はガイド部材1232に案内された状態で副走査方向に沿って滑らかに移動する。
主走査機構125は、ベースプレート124の下面に取り付けられた移動子と描画装置1の基台105上に敷設された固定子とにより構成されたリニアモータ1251を有している。また、基台105には、主走査方向に延びる一対のガイド部材1252が敷設されており、各ガイド部材1252とベースプレート124との間には例えばエアベアリング1253が設置されている。エアベアリング1253にはユーティリティ設備から常時エアが供給されており、ベースプレート124は、エアベアリング1253によってガイド部材1252上に非接触で浮上支持される。この構成においてリニアモータ1251を動作させると、ベースプレート124はガイド部材1252に案内された状態で主走査方向に沿って摩擦なしで滑らかに移動する。
<ステージ位置計測部13>
ステージ位置計測部13は、ステージ11の位置を計測する機構である。ステージ位置計測部13は、具体的には、例えば、ステージ11外から、ステージ11に設けられたミラー131に向けてレーザ光を出射するとともにその反射光を受光し、当該反射光と出射光との干渉からステージ11の位置(具体的には、主走査方向に沿うY位置、および、回転方向に沿うθ位置)を計測する、干渉式のレーザ測長器により構成される。
<光学ユニット14>
光学ユニット14は、ステージ11に保持された基板9の上面に描画光を照射して基板9にパターンを描画するための機構である。上述したとおり、描画装置1は2個の光学ユニット14,14を備える。これら2個の光学ユニット14,14は、ステージ11およびステージ駆動機構12を跨ぐようにして基台105上に架設された支持フレーム107に、副走査方向(X軸方向)に沿って、間隔をあけて固設され、一方の光学ユニット14が例えば基板9の+X側半分の描画を担当し、他方の光学ユニット14が例えば基板9の−X側半分の描画を担当する。なお、2個の光学ユニット14,14の間隔は必ずしも一定に固定されている必要はなく、光学ユニット14,14の一方あるいは両方の位置を変更可能とする機構を設けて、両者の間隔を調整可能としてもよい。もっとも、光学ユニット14の搭載個数は、必ずしも2個である必要はなく、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
2個の光学ユニット14,14はいずれも同じ構成を備える。すなわち、各光学ユニット14は、天板を形成するボックスの内部に配置された光源部401と、支持フレーム107の+Y側に取り付けられた付設ボックスの内部に収容されたヘッド部402とを備える。光源部401は、レーザ駆動部141と、レーザ発振器142と、照明光学系143とを主として備える。ヘッド部402は、空間光変調ユニット144と、投影光学系145とを主として備える。
レーザ発振器142は、レーザ駆動部141からの駆動を受けて、出力ミラー(図示省略)からレーザ光を出射する。照明光学系143は、レーザ発振器142から出射された光(スポットビーム)を、強度分布が均一な線状の光(すなわち、光束断面が帯状の光であるラインビーム)とする。レーザ発振器142から出射され、照明光学系143にてラインビームとされた光は、ヘッド部402に入射する。
ヘッド部402に入射した光は、ここで、パターンデータに応じた空間変調を施された上で、基板9に照射される。ただし、光を空間変調させるとは、光の空間分布(振幅、位相、および偏光など)を変化させることを意味する。また、パターンデータとは、光を照射するべき基板9上の位置情報が画素単位で記録されたデータであり、例えば、CAD(Computer Aided Design)を用いて生成された設計データをRIP(Raster Image Processor)処理することにより生成される。描画装置1は、例えば通信回線Nを介して接続された外部装置から受信することによって、このパターンデータを取得する。
ヘッド部402に入射した光は、より具体的には、ミラー146を介して、定められた角度で空間光変調ユニット144に入射する。空間光変調ユニット144は空間光変調器1441を備え、この空間光変調器1441が、電気的な制御によって入射光を空間変調させて、パターンの描画に寄与させる必要光と、パターンの描画に寄与させない不要光とを、互いに異なる方向に反射させる。空間光変調器1441は、例えば、変調素子である固定リボンと可動リボンとが一次元に配設された回折格子型の空間変調器(例えば、GLV(Grating Light Valve:グレーチング・ライト・バルブ)(「GLV」は登録商標))などを利用して構成される。回折格子型の空間変調器は、格子の深さを変更することができる回折格子であり、例えば、半導体装置製造技術を用いて製造される。
空間光変調器1441の構成例についてより具体的に説明する。空間光変調器1441は、複数の変調単位を一次元に並べた構成となっている。各変調単位は、その動作が、例えば、電圧の印加の有無で制御されるものであり、空間光変調器1441は、複数の変調単位のそれぞれに対して独立に電圧を印加可能なドライバ回路ユニットを備えている。これによって、各変調単位の電圧が、独立して切り換え可能となっている。
変調単位が第1の電圧状態(例えば、電圧が印加されていない状態)とされると、変調単位の表面は例えば平面となる。表面が平面となっている変調単位に光が入射すると、その入射光は回折せずに正反射する。これにより、正反射光(0次回折光)が発生する。この正反射光は、パターンの描画に寄与させるべき必要光として、後述する投影光学系145を介して、基板9の表面に導かれる。一方、変調単位が第2の電圧状態(例えば、電圧が印加されている状態)とされると、変調単位の表面には定められた深さの平行な溝が周期的に並んで1本以上形成される。この状態で変調単位に光が入射すると、正反射光(0次回折光)は打ち消しあって消滅し、他の次数の回折光(±1次回折光、±2次回折光、および、さらに高次の回折光)が発生する。この0次以外の次数の回折光は、パターンの描画に寄与させるべきでない不要光として、後述する投影光学系145において遮断され、基板9に到達しない。
投影光学系145は、空間光変調器1441から入射する光のうち、不要光を遮断するとともに必要光を基板9の表面に導いて、必要光を基板9の表面に結像させる。すなわち、空間光変調器1441から出射される必要光は、Z軸に沿って−Z方向に進行し、空間光変調器1441から出射される不要光はZ軸から±X方向に僅かに傾斜した軸に沿って−Z方向に進行するところ、投影光学系145は、例えば、必要光のみを通過させるように真ん中に貫通孔が形成された遮断板を備え、この遮断板で不要光を遮断する。投影光学系145は、この遮断板の他に、必要光の幅を広げる(あるいは狭める)ズーム部を構成する複数のレンズ、必要光を定められた倍率として基板9上に結像させる対物レンズ、などをさらに含む構成とする。
光学ユニット14に描画動作を実行させる場合、制御用基板18は、レーザ駆動部141を駆動してレーザ発振器142から光を出射させる。出射された光は照明光学系143にてラインビームとされ、ミラー146を介して空間光変調ユニット144の空間光変調器1441に入射する。ただし、空間光変調器1441は複数の変調単位の反射面の法線が、ミラー146を介して入射する入射光の光軸に対して傾斜するような姿勢で配置されている。
上述したとおり、空間光変調器1441においては複数の変調単位が副走査方向(X軸方向)に沿って並んで配置されており、入射光はその線状の光束断面の長幅方向を変調単位の配列方向に沿わせるようにして、一列に配列された複数の変調単位に入射する。制御用基板18は、パターンデータに基づいてドライバ回路ユニットに指示を与え、ドライバ回路ユニットが指示された変調単位に対して電圧を印加する。これによって、各変調単位にて個々に空間変調された光を含む、断面が帯状の描画光が形成され、基板9に向けて出射されることになる。1個の変調単位にて空間変調された光は、1画素分の描画光となり、空間光変調器1441から出射される描画光は、副走査方向に沿う複数画素分の描画光となっている。空間光変調器1441から出射された描画光は、投影光学系145に入射する。そして、投影光学系145において、入射光のうちの不要光が遮断されるとともに必要光のみが基板9の表面に導かれ、定められた倍率とされて基板9の表面に結像される。
後に明らかになるように、各光学ユニット14は、主走査方向(Y軸方向)に沿って基板9に対して相対的に移動されながら、副走査方向に沿う複数画素分の描画光を断続的に照射し続ける。各光学ユニット14からの描画光の照射を伴う主走査が、副走査を挟みつつ、繰り返して行われることによって、基板9の面内における描画対象領域の全体に、パターン群が描画されることになる。
<アライメントマーク撮像部15>
アライメントマーク撮像部15は、支持フレーム107に固設され、ステージ11に保持された基板9の上面に形成されたアライメントマーク93を撮像する。アライメントマーク撮像部15は、例えば、鏡筒、対物レンズ、および、例えばエリアイメージセンサ(二次元イメージセンサ)により構成されるCCDイメージセンサを備える。また、アライメントマーク撮像部15は、撮像に用いられる照明光を供給する照明ユニット151とファイバなどを介して接続される。ただし、この照明光としては、基板9上のレジストなどを感光させない波長の光源が採用される。照明ユニット151から出射される光はファイバを介して鏡筒に導かれ、鏡筒を介して基板9の上面に導かれる。そして、その反射光が、対物レンズを介してCCDイメージセンサで受光される。これによって、基板9の上面の撮像データが取得されることになる。なお、アライメントマーク撮像部15はオートフォーカス可能なオートフォーカスユニットをさらに備えていてもよい。
アライメントマーク撮像部15が撮像した撮像データは、基板9が適正な位置にくるように精密に位置合わせする処理(アライメント処理)に供される。すなわち、アライメント処理においては、例えば、まず、アライメントマーク撮像部15が、ステージ11に保持されている基板9のアライメントマーク93を撮像する。続いて、得られた撮像データから、テンプレートを用いたパターンマッチングにより、アライメントマーク93の位置を検出する処理が行われ、さらに、アライメントマーク93の検出位置の理想位置からのずれ量が特定される。続いて、ステージ駆動機構12が、特定されたずれ量に応じて、ステージ11を移動させる。これによって、ステージ11に載置された基板9が理想位置に位置合わせされた状態におかれることになる。
<搬送装置16>
搬送装置16は、基板9を搬送する装置であり、具体的には、例えば、基板9を支持するための2本のハンド161,161と、ハンド161,161を独立に移動(進退移動および昇降移動)させるハンド駆動機構162とを備える。描画装置1の本体外部であって、受渡し領域103に隣接する位置には、カセットCを載置するためのカセット載置部104が配置されており、搬送装置16は、カセット載置部104に載置されたカセットCに収容された未処理の基板9を取り出して処理領域102に搬入するとともに、処理領域102から処理済みの基板9を搬出してカセットCに収容する。なお、カセット載置部104に対するカセットCの受渡しは外部搬送装置(図示省略)によって行われる。
<プリアライメント部17>
プリアライメント部17は、基板9の回転位置を粗く補正する処理(プリアライメント処理)を行う装置である。プリアライメント部17は、例えば、回転可能に構成された載置台171、載置台171に載置された基板9を撮像する撮像部172、および、載置台171を回転させる回転機構173を含む構成とすることができる。
プリアライメント処理においては、まず、撮像部172が、載置台171に載置された基板9を撮像する。当該撮像データから基板9のスクライブライン91の延在方向が検出されると、回転機構173が、当該スクライブライン91の延在方向が定められた方向となるように載置台171を回転させる。これによって、基板9の回転位置が粗く補正されることになる。
なお、プリアライメント部17は、撮像部172に加えて(あるいは、撮像部172に代えて)、載置台171に載置された基板9の外周縁の一部に形成された切り欠き部(例えば、ノッチ、オリエンテーションフラットなど)の位置を検出するセンサを含んで構成してもよい。この場合、載置台171に載置された基板9の切り欠き部の位置をセンサで検出し、回転機構173が、当該切り欠き部の位置が定められた位置となるように載置台171を回転させることによって、プリアライメント処理を行うことができる。
<制御用基板18>
制御用基板18は、描画装置1が備える各部と電気的に接続されており、各種の演算処理を実行しつつ描画装置1の各部の動作を制御する。制御用基板18は、例えば、制御用VME(VERSA module Eurocard)ボードにより構成され、描画処理に直接的に関連する制御系統が実現される。具体的には、制御用基板18には、例えば、ステージ駆動機構12を制御してステージ11を移動させる移動制御部、ステージ位置計測部13を制御してステージ11の位置を計測させる測長部、光学ユニット14,14を制御して描画光を出射させる描画制御部、主制御部、などが実現されており、これら各部がVMEバスなどを介して互いに接続されている。なお、主制御部は、例えば、演算処理を実行するCPU、描画処理に関連する情報を記憶するメモリ、通信回線Nを介して、外部装置(親コンピュータ2、子コンピュータ3など)との間でコマンドやデータなどの送受信を行う通信部、などを備えており、これらの構成要素が1つのCPUボードに搭載された構成となっている。
描画処理に直接的に関連する制御系統を、コンピュータ2,3とは別の制御用基板18にて実現することによって、描画処理の制御に特化した基本プログラムによって当該制御系統を形成すること可能となり、これによって、安定した描画処理を実現することが可能となる。
<3.コンピュータシステム10>
<3−1.ハードウェア構成>
コンピュータシステム10のハードウェア構成について、図1、図5を参照しながら説明する。図5は、コンピュータシステム10の概要を模式的に示す図である。
コンピュータシステム10は、上述したとおり、第1コンピュータ2と、第2コンピュータ3とを備える。
第1コンピュータ2、および、第2コンピュータ3の各々は、CPU21,31、ROM22,32、RAM23,33、通信部24,34、記憶装置25,35、などがバスライン26,36を介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成される。
具体的には、ROM22,32は基本プログラムなどを格納しており、RAM23,33はCPU21,31が所定の処理を行う際の作業領域として供される。記憶装置25,35は、フラッシュメモリ、あるいは、ハードディスク装置などの不揮発性の記憶装置によって構成されている。
第1コンピュータ2の記憶装置25には第1のプログラムP1が、第2コンピュータ3の記憶装置35には第2のプログラムP2が、それぞれ格納されており、プログラムP1,P2に記述された手順に従って、主制御部としてのCPU21,31が演算処理を行うことにより、各種機能が実現されるように構成されている。プログラムP1,P2は、通常、予め記憶装置25,35などのメモリに格納されて使用されるものであるが、CD−ROMあるいはDVD−ROM、外部のフラッシュメモリなどの記録媒体に記録された形態(プログラムプロダクト)で提供され(あるいは、ネットワークを介した外部サーバからのダウンロードなどにより提供され)、追加的または交換的に記憶装置25,35などのメモリに格納されるものであってもよい。もっとも、各コンピュータ2,3において実現される一部あるいは全部の機能は、専用の論理回路などでハードウェア的に実現されてもよい。
通信部24,34は、通信回線Nを介して外部装置との間でコマンドやデータなどの送受信を行うデータ通信機能を有する。上述したとおり、第1コンピュータ2と第2コンピュータ3とは通信回線Nを介して互いに接続されており、各コンピュータ2,3の間でデータ通信を行うことができるようになっている。また、各コンピュータ2,3は、描画装置1の制御用基板18とも通信回線Nを介して互いに接続されており、各コンピュータ2,3と描画装置1との間でデータ通信を行うことができるようになっている。
コンピュータシステム10は、さらに、第1コンピュータ2と接続された表示装置(第1表示装置)4と、第2コンピュータ3と接続された表示装置(第2表示装置)5とを備える。各表示装置4,5は、例えば、液晶表示装置などにより構成され、CPU21,31による制御の下、各種の情報を表示する。第1表示装置4の表示画面41と第2表示装置5の表示画面51とは、図5に例示されるように、互いに近接した状態で並置される。
統括制御部としての機能を担う第1コンピュータ2と、画像処理部としての機能を担う第2コンピュータ3との各々が、個別に表示装置を備える構成とによると、例えば、SEMI規格で表示が義務付けられる情報などを第1コンピュータ2と接続された第1表示装置4に表示させれば、第2コンピュータ3と接続された第2表示装置5の表示画面51の全体を、画像処理に必要な情報などの表示に用いることができる。これによって、オペレータの操作性を向上させることが可能となる。
コンピュータシステム10は、さらに、第1コンピュータ2と接続された入力装置6を備える。入力装置6は、例えば、キーボード61およびマウス62を含む入力デバイスであり、オペレータからの各種の操作(コマンドや各種データの入力といった操作)を受け付ける。もっとも、入力装置6は、キーボード61のみ、あるいは、マウス62のみから構成されてもよい。また、第1コンピュータ2と入力装置6との接続態様は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
ただし、第2コンピュータ3には入力装置は接続されない。つまり、コンピュータシステム10においては、入力装置6は、通信回線Nを介して互いに接続された複数のコンピュータ2,3のうちの1つのコンピュータ2と、一対一の関係で対応付けられる。以下において、入力装置6が対応付けられているコンピュータ(ここでは、第1コンピュータ2)を、「親コンピュータ2」ともいう。また、残りのコンピュータ(すなわち、複数のコンピュータ2,3のうち、入力装置6が対応付けられないコンピュータ(ここでは、第2コンピュータ3))を、「子コンピュータ3」ともいう。
<3−2.ソフトウェア構成>
親コンピュータ2、および、子コンピュータ3のソフトウェア構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、各コンピュータ2,3にインストールされるソフトウェアを概念的に示すブロック図である。
親コンピュータ2には、OS(オペレーティング・システム(Operating System))などにより構成される基本ソフトウェア210と、親コンピュータ2にて実現するべき機能を提供する1以上のアプリケーションソフトウェア220とがインストールされる。また、親コンピュータ2には、切替システム700を実現するためのアプリケーションソフトウェアである、親用切替ソフトウェア710がインストールされる。親用切替ソフトウェア710がインストールされることによって実現される各機能については、後に説明する。
基本ソフトウェア210は、親コンピュータ2のシステム全体を管理するソフトウェアであり、アプリケーションソフトウェア220にて共通して利用される基本的な機能を提供する。基本ソフトウェア210には、親コンピュータ2と接続されている各種のデバイスを動作させるための要素が組み込まれている。具体的には、基本ソフトウェア210には、通信部24を介した通信機能を実現するためのネットワークドライバ211、第1表示装置4を制御してこれを動作させる出力ドライバ212、入力装置6と対応付けられ、入力装置6からの情報をアプリケーションソフトウェアに送る際の橋渡しをする入力ドライバ213(具体的には、キーボード61に対応したキーボードドライバ2131、マウス62に対応したマウスドライバ2132)、などが組み込まれている。
入力ドライバ213がインストールされることによって、親コンピュータ2には、入力装置6から入力された情報を、アプリケーションソフトウェア220が解釈できる形式に変換して出力する変換部60(図7参照)が実現される。この変換部60から出力される情報を、以下「操作情報」ともいう。
一方、子コンピュータ3にも、OS(オペレーティング・システム)などにより構成される基本ソフトウェア310と、子コンピュータ3にて実現するべき機能を提供する1以上のアプリケーションソフトウェア320とがインストールされる。また、子コンピュータ3には、切替システム700を実現するためのアプリケーションソフトウェアである、子用切替ソフトウェア720がインストールされる。子用切替ソフトウェア720がインストールされることによって実現される各機能については、後に説明する。
基本ソフトウェア310は、子コンピュータ3のシステム全体を管理するソフトウェアであり、アプリケーションソフトウェア320にて共通して利用される基本的な機能を提供する。親コンピュータ2にインストールされている基本ソフトウェア210と同様、この基本ソフトウェア310にも、子コンピュータ3と接続されている各種のデバイスを動作させるための要素が組み込まれている。具体的には、基本ソフトウェア310には、通信部34を介した通信機能を実現するためのネットワークドライバ311、第2表示装置5を制御してこれを動作させる出力ドライバ312、などが組み込まれている。ただし、上述したとおり、子コンピュータ3には、入力装置6が接続されない。したがって、子コンピュータ3にインストールされる基本ソフトウェア310には、入力装置を制御してこれを動作させる入力ドライバは組み込まれていなくてもよい。
以下において、親コンピュータ2にインストールされるアプリケーションソフトウェア220と、子コンピュータ3にインストールされるアプリケーションソフトウェア320とを区別する場合、前者を「親アプリケーションソフトウェア220」といい、後者を「子アプリケーションソフトウェア320」という。
<3−3.機能構成>
親コンピュータ2に親用切替ソフトウェア710がインストールされることにより実現される機能構成、および、子コンピュータ3に子用切替ソフトウェア720がインストールされることにより実現される機能構成について、図7を参照しながら説明する。図7は、当該機能構成を示すブロック図である。図示される各部は、親用切替ソフトウェア710に記述された手順に従ってCPU21が演算処理を行うことにより、あるいは、子用切替ソフトウェア720に記述された手順に従ってCPU31が演算処理を行うことにより、実現される。
親コンピュータ2には、親用切替ソフトウェア710がインストールされることによって、切替部71、第1切替指示部73、第2切替指示部74、切替禁止部75、および、親アイコン表示制御部76が実現される。また、子コンピュータ3には、子用切替ソフトウェア720がインストールされることによって、操作情報受信部72、および、子アイコン表示制御部77が実現される。
<切替部71・操作情報受信部72>
切替部71は、入力ドライバ213により実現される変換部60から出力された操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220と、子コンピュータ3との間で切り替える。また、操作情報受信部72は、親コンピュータ2から通信回線Nを介して送られた操作情報を受信して、受信した操作情報を、子アプリケーションソフトウェア320に送る。
操作情報の送り先が親アプリケーションソフトウェア220とされている状態における情報の流れが、図6において矢印AR1で示されている。この場合、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、入力ドライバ213により実現される変換部60から操作情報として出力され、親用切替ソフトウェア710により実現される切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られる。したがって、この状態においては、親アプリケーションソフトウェア220が、操作情報に従って動作することになる。つまり、この場合、入力装置6による操作の対象となることができる権限(以下「操作対象権」ともいう)は、親コンピュータ2に与えられ、オペレータは、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。
一方、操作情報の送り先が子コンピュータ3とされている状態における情報の流れが、図6において矢印AR2で示されている。この場合、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、入力ドライバ213により実現される変換部60から操作情報として出力され、親用切替ソフトウェア710により実現される切替部71を介して、子コンピュータ3に送られる。そして、子コンピュータ3に送られた操作情報は、子用切替ソフトウェア720により実現される操作情報受信部72にて受信されて、子アプリケーションソフトウェア320に送られる。したがって、この状態においては、子アプリケーションソフトウェア320が、操作情報に従って動作することになる。つまり、この場合、操作対象権は、子コンピュータ3に与えられ、オペレータは、入力装置6を介して子コンピュータ3を操作することができる。
<第1切替指示部73・第2切替指示部74・切替禁止部75>
切替システム700においては、描画装置1にて実行される各処理が3種類に分類されて登録される。第1の類型は、親コンピュータ2が操作対象権を専有するべき処理(すなわち、専ら親コンピュータ2の操作を必要とし、子コンピュータ3の操作を行うべきでない処理)であり、以下「親専有処理」ともいう。第2の類型は、子コンピュータ3が操作対象権を専有するべき処理(すなわち、専ら子コンピュータ3の操作を必要とし、親コンピュータ2の操作を行うべきでない類の処理)であり、以下「子専有処理」ともいう。第3の類型は、親コンピュータ2、および、子コンピュータ3のどちらの操作も必要となり得る類の処理であり、以下「選択許容処理」ともいう。描画装置1にて実行される各処理をどの類型に分類するかは、オペレータが任意に規定できるものとする。
第1切替指示部73は、描画装置1の処理状況に応じて、切替部71に、操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる。具体的には、第1切替指示部73は、描画装置1にて親専有処理が開始される際に、切替部71に、操作情報の送り先を親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせる。また、第1切替指示部73は、描画装置1にて子専有処理が開始される際に、切替部71に、操作情報の送り先を子コンピュータ3に強制的に切り替えさせる。
第2切替指示部74は、操作情報の送り先の切替指示をオペレータから受け付けるとともに、切替指示を受け付けた場合に、切替部71に、操作情報の送り先を切り替えさせる。ここでは、第2切替指示部74は、後述する選択アイコン82,85(図8参照)に対する選択操作を、切替指示として受け付ける。具体的には、後述する親アイコン表示制御部76が第1表示装置4に表示させている選択アイコン82を、オペレータが選択操作した場合(具体的には、例えば、表示画面41内における選択アイコン82の表示領域内の位置にカーソルをおいた状態でマウス62をクリックした場合)、第2切替指示部74は、当該選択操作を切替指示(具体的には、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220から子コンピュータ3に切り替える旨の切替指示)として受け付ける。また、後述する子アイコン表示制御部77が子コンピュータ3と接続されている第2表示装置5に表示させている選択アイコン85を、オペレータが選択操作した場合、第2切替指示部74は、当該選択操作を切替指示(具体的には、操作情報の送り先を、子コンピュータ3から親アプリケーションソフトウェア220に切り替える旨の切替指示)として受け付ける。もっとも、第2切替指示部74が切替指示を受け付ける態様は、これに限らない。例えば、第2切替指示部74は、選択アイコン82,85の選択操作に加えて(あるいは、これに代えて)、例えば、キーボード61から行われた定められたキー操作を、切替指示として受け付ける構成であってもよい。
切替禁止部75は、描画装置1の処理状況に応じて、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。切替禁止部75は、具体的には、描画装置1にて選択許容処理が行われている間のみ、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを許可し、描画装置1にて親専有処理、あるいは、子専有処理が行われている間は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。
切替禁止部75が第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止している状態を、以下「切替禁止状態」ともいう。また、切替禁止部75が第2切替指示部74による切替指示の受け付けを許可している状態を、以下「切替許可状態」ともいう。
<親アイコン表示制御部76>
親アイコン表示制御部76は、第1表示装置4(すなわち、親コンピュータ2と接続されている表示装置)の表示画面41内の所定位置(例えば、右下の角部付近(図5参照))に、操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる。
親アイコン表示制御部76は、具体的には、図8に示されるように、切替禁止状態となっており、かつ、操作対象権が親コンピュータ2にある場合(すなわち、描画装置1にて親専有処理が行われている場合)、第1表示装置4に、第1のアイコン(親専有アイコン)81を表示させる。また、親アイコン表示制御部76は、切替許可状態となっており、かつ、操作対象権が親コンピュータ2にある場合、第1表示装置4に、第2のアイコン(選択アイコン)82を表示させる。また、親アイコン表示制御部76は、操作対象権が親コンピュータ2にない場合、第1表示装置4に、第3のアイコン(操作不可アイコン)83を表示させる。
各アイコン81,82,83のデザインとしては、子コンピュータ3を示唆するようなものであることが好ましく、例えば、コンピュータシステム10において、親コンピュータ2に識別番号「1」が付与され、子コンピュータ3に識別番号「2」が付与されている場合、子コンピュータ3の識別番号「2」が表されたものであることが好ましい。また、各アイコン81,82,83は一目ではっきりと区別できるものであることが好ましく、例えば、親専有アイコン81は赤色で、選択アイコン82は青色で、操作不可アイコン83は黒色で、それぞれ表示されることも好ましい。
オペレータは、第1表示装置4に表示されているアイコンを見て、操作情報の送り先の切替状態を知得できる。すなわち、オペレータは、親専有アイコン81が表示されているのを見て、操作対象権が親コンピュータ2にあり、かつ、操作対象権を子コンピュータ3に移動させることができない状態であると知得できる。また、オペレータは、選択アイコン82が表示されているのを見て、操作対象権が親コンピュータ2にあり、かつ、操作対象権を子コンピュータ3に移動させることができる状態であると知得できる。さらに、上述したとおり、オペレータは、選択アイコン82を選択操作することによって、操作対象権を親コンピュータ2から子コンピュータ3に移動させる旨の切替指示を入力することができる。また、オペレータは、操作不可アイコン83が表示されているのを見て、操作対象権が親コンピュータ2にないと知得できる。
<子アイコン表示制御部77>
子アイコン表示制御部77は、第2表示装置5(すなわち、子コンピュータ3と接続されている表示装置)の表示画面51内の所定位置(例えば、右下の角部付近(図5参照))に、操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる。
子アイコン表示制御部77は、具体的には、図8に示されるように、切替禁止状態となっており、かつ、操作対象権が子コンピュータ3にある場合(すなわち、描画装置1にて子専有処理が行われている場合)、第2表示装置5に、第1のアイコン(子専有アイコン)84を表示させる。また、子アイコン表示制御部77は、切替許可状態となっており、かつ、操作対象権が子コンピュータ3にある場合、第2表示装置5に、第2のアイコン(選択アイコン)85を表示させる。また、子アイコン表示制御部77は、操作対象権が子コンピュータ3にない場合、第2表示装置5に、第3のアイコン(操作不可アイコン)86を表示させる。
各アイコン84,85,86のデザインとしては、親コンピュータ2を示唆するようなものであることが好ましく、例えば、コンピュータシステム10おいて、親コンピュータ2に識別番号「1」が付与され、子コンピュータ3に識別番号「2」が付与されている場合、親コンピュータ2の識別番号「1」が表されたものであることが好ましい。また、各アイコン84,85,86は一目ではっきりと区別できるものであることが好ましく、例えば、子専有アイコン84は赤色で、選択アイコン85は青色で、操作不可アイコン86は黒色で、それぞれ表示されることも好ましい。
オペレータは、第2表示装置5に表示されているアイコンを見て、操作情報の送り先の切替状態を知得できる。すなわち、オペレータは、子専有アイコン84が表示されているのを見て、操作対象権が子コンピュータ3にあり、かつ、操作対象権を親コンピュータ2に移動させることができない状態であると知得できる。さらに、オペレータは、選択アイコン85が表示されているのを見て、操作対象権が子コンピュータ3にあり、かつ、操作対象権を親コンピュータ2に移動させることができる状態であると知得できる。さらに、上述したとおり、オペレータは、選択アイコン85を選択操作することによって、操作対象権を子コンピュータ3から親コンピュータ2に移動させる旨の切替指示を入力することができる。また、オペレータは、操作不可アイコン86が表示されているのを見て、操作対象権が子コンピュータ3にないと知得できる。
<4.テンプレートの登録処理>
描画システム100においては、描画処理に先立って、処理の対象となる基板9に形成されているアライメントマーク93のテンプレート(すなわち、描画処理にて実行されるアライメント処理において、アライメントマーク撮像部15が取得した撮像データからアライメントマーク93を検出する際のパターンマッチングに用いられるテンプレート)を登録する処理が行われる。
<i.処理の流れ>
テンプレートの登録処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、テンプレートの登録処理の流れを示す図である。以下に説明する一連の処理は、描画システム100が備える各コンピュータ2,3、および、制御用基板18の制御下で実行される。
まず、親コンピュータ2において、テンプレートの登録処理に係るパラメータの設定が行われる(ステップS11)。具体的には、親コンピュータ2が、テンプレートの登録処理に係る各種のパラメータの設定に必要な情報(具体的には、登録対象となるアライメントマーク93の位置および個数、など)の入力をオペレータから受け付けて、オペレータから入力された情報に基づいて、各パラメータを設定する。
パラメータの設定が完了し、オペレータから、基板9の搬入指示を受け付けると、親コンピュータ2は、その旨を制御用基板18に通知する。制御用基板18は、当該通知を受けると、搬送装置16に、テンプレートの登録処理に用いる基板9(以下、「登録用基板9」ともいう)を、描画装置1に搬入させる(ステップS12)。ここでは、例えば、描画処理の対象となる一群の基板9のうちの1枚を、登録用基板9として用いるとする。すなわち、搬送装置16は、カセット載置部104に載置されたカセットCから未処理の基板9を1枚取り出して、これを登録用基板9として描画装置1に搬入する。もっとも、登録用基板9として、テンプレートの登録処理の専用のサンプル基板などが用いられてもよい。
制御用基板18は、搬送装置16に、描画装置1に搬入された登録用基板9をプリアライメント部17に搬入させる。プリアライメント部17の載置台171に登録用基板9が載置されると、プリアライメント部17の調整処理が行われる(ステップS13)。当該処理は、具体的には、次のように行われる。
まず、子コンピュータ3からの指示に応じて、プリアライメント部17の撮像部172が、載置台171に載置された登録用基板9を撮像する。撮像部172が取得した撮像データは、子コンピュータ3に送られる。子コンピュータ3は、当該撮像データを取得すると、これを第2表示装置5に表示させる。オペレータは、表示画面51を見て、撮像部172の視野領域内に、スクライブライン91の交差位置が捉えられているか(好ましくは、視野領域のほぼ中心に交差位置が捉えられているか)などを、確認する。スクライブライン91の交差位置が撮像部172の視野領域内に適切に捉えられていない場合、オペレータは、子コンピュータ3に、撮像部172の移動指示(具体的には、撮像部172を移動させるべき方向と移動量)を入力する。当該指示を受け付けると、子コンピュータ3は、その旨を制御用基板18に通知する。
制御用基板18は、当該通知を受けると、プリアライメント部17の撮像部172の位置を、指示に応じて移動させる。これによって、プリアライメント部17の撮像部172が、その視野領域内にスクライブライン91の交差位置が適切に捉えられるように、位置調整されることになる。
ステップS13のプリアライメント部17の調整処理が完了すると、制御用基板18は、搬送装置16に、プリアライメント部17から登録用基板9を搬出させるとともに、当該登録用基板9をステージ11に載置させる(ステップS14)。ステージ11は、その上面に登録用基板9が載置されると、これを吸着保持する。
登録用基板9がステージ11に吸着保持された状態となると、制御用基板18は、ステージ駆動機構12に、ステージ11を定められた位置(具体的には、例えば、ステージ11に保持されている登録用基板9におけるアライメントマーク93の形成位置が、アライメントマーク撮像部15の真下にくるようなステージ11の位置)まで移動させる。ステージ11が定められた位置に配置されると、子コンピュータ3からの指示に応じて、アライメントマーク撮像部15が、ステージ11に保持されている登録用基板9を撮像する(ステップS15)。
アライメントマーク撮像部15が取得した撮像データは、子コンピュータ3に送られる。子コンピュータ3は、当該撮像データを取得すると、これを第2表示装置5に表示させる。オペレータは、表示画面51を見て、アライメントマーク撮像部15の視野領域内に、登録対象となるアライメントマーク93が捉えられているか(好ましくは、視野領域のほぼ中心にアライメントマーク93が捉えられているか)、ピントが合っているか、撮像用の光量が適切であるか、などを確認する。そして、必要に応じて、撮像条件を変更する旨の指示を子コンピュータ3に入力する。例えば、アライメントマーク93がアライメントマーク撮像部15の視野領域内に適切に捉えられていない場合、オペレータは、子コンピュータ3に、ステージ11の移動指示(具体的には、ステージ11を移動させるべき方向と移動量)を入力する。当該指示を受け付けると、子コンピュータ3は、その旨を制御用基板18に通知する。制御用基板18は、当該通知を受けると、ステージ駆動機構12に、ステージ11の位置を、指示に応じて移動させる。これによって、アライメントマーク撮像部15と基板9との位置関係が、アライメントマーク撮像部15の視野領域内にアライメントマーク93が適切に捉えられるように、位置調整されることになる。
アライメントマーク撮像部15によって、アライメントマーク93が適切に捉えられた撮像データが取得されると、オペレータは、当該撮像データに基づいてテンプレートを作成するべき旨の指示を、子コンピュータ3に入力する。当該指示を受け付けると、子コンピュータ3は、テンプレートを作成する(ステップS16)。ステップS16の処理は、具体的には、例えば、次のように行われる。すなわち、まず、撮像データから、アライメントマーク93が現れている領域が抽出される。続いて、抽出された領域内のエッジの検出が行われ、アライメントマーク93と背景との境界が抽出される。そして、抽出された境界に基づいて、アライメントマーク93の画像部分が切り出される。そして、切り出された画像部分のエッジ情報が、マーク情報ファイルとして記憶される。つまり、マーク情報ファイルにおいて、アライメントマーク93は、エッジ情報からなる形状情報として保持されることになる。マーク情報ファイルが作成されると、続いて、当該作成されたマーク情報ファイルに基づいて、アライメントマーク93の重心位置が特定される。そして、マーク情報ファイルおよび重心位置が、アライメントマーク93のテンプレートとされる。アライメントマーク93のテンプレートが作成されると、当該テンプレートは、固有の識別記号(例えば、固有の番号)が付与された上で、記憶装置35に登録される。
アライメントマーク93のテンプレートが登録されると、続いて、当該登録されたテンプレートの評価が行われる(ステップS17)。ステップS17の処理は、具体的には、例えば、次のように行われる。すなわち、まず、子コンピュータ3からの指示に応じて、アライメントマーク撮像部15が、登録用基板9上の別のアライメントマーク93(登録に用いられたのとは、別のアライメントマーク93であり、例えば、登録用基板9のエッジ付近に形成されているアライメントマーク93)を撮像する。続いて、子コンピュータ3が、得られた撮像データから、ステップS16で登録されたテンプレートを用いたパターンマッチングによって、アライメントマーク93を検出する。アライメントマーク93が適切に検出された場合、子コンピュータ3は、テンプレートに対して肯定的な評価を与える。オペレータは、この評価結果を見て、満足のいく結果が得られた場合は、子コンピュータ3に、登録用基板9の搬出指示を入力し、満足のいく結果が得られない場合は、子コンピュータ3に、テンプレートの登録処理のやり直しの指示を入力する。
オペレータから登録用基板9の搬出指示を受け付けると、子コンピュータ3は、その旨を制御用基板18に通知する。制御用基板18は、当該通知を受けると、搬送装置16に、登録用基板9をステージ11から受け取らせて、描画装置1から搬出させる(ステップS18)。搬送装置16が、描画装置1から搬出した登録用基板9を、カセット載置部104に載置されたカセットCに収容すると、テンプレートの登録処理が終了する。
<ii.切替状態の遷移>
上述したテンプレートの登録処理が実行される間、これと並行して、切替システム700の切替状態が遷移される。切替状態の遷移態様について、図10を参照しながら説明する。図10は、描画装置1の処理状況に応じた切替状態の遷移の態様を説明するための図である。
ただし、ここでは、テンプレートの登録処理にて実行される各処理のうち、パラメータの設定(ステップS11)は、親専有処理とされているとする。また、プリアライメント部17の調整処理からテンプレートの評価までの一連の処理(ステップS13〜ステップS17)は、子専有処理とされているとする。もっとも、上述したとおり、各処理を類型化する態様はこれに限られるものではない。
親コンピュータ2においてパラメータの設定(ステップS11)が開始されると、第1切替指示部73は、切替部71に、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせる。また、切替禁止部75は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。つまり、パラメータの設定が開始されると、操作対象権が親コンピュータ2に与えられた状態で、切替禁止状態となる。この状態は、パラメータの設定が完了するまで維持される。
したがって、パラメータの設定が開始されてから完了するまでの間は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60から操作情報として出力され、切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られることになる(図7参照)。したがって、この間は、オペレータは、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。また、この間は、第1表示装置4には親専有アイコン81が表示され、第2表示装置5には操作不可アイコン86が表示される。この状態においては、操作対象権を子コンピュータ3に移動させる旨の切替指示を受け付けるアイコン(選択アイコン82)は表示されないため、オペレータは、当該切替指示を入力できないようになっている。
パラメータの設定が完了して、親コンピュータ2がオペレータから登録用基板9の搬入指示を受け付けると、第1切替指示部73は、切替部71に、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220から子コンピュータ3に強制的に切り替えさせる。また、切替禁止部75は、引き続き、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。つまり、搬送装置16が登録用基板9の搬入を開始すると(ステップS12)、操作対象権が子コンピュータ3に移された上で、切替禁止状態となる。この状態は、テンプレートの評価(ステップS17)が完了するまで維持される。
したがって、登録用基板9が搬入されてからテンプレートの評価が完了するまでの間は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60から操作情報として出力され、切替部71を介して、子コンピュータ3に送られる。そして、子コンピュータ3に送られた操作情報は、操作情報受信部72にて受信されて、子アプリケーションソフトウェア320に送られることになる(図7参照)。したがって、この間は、オペレータは、入力装置6を介して子コンピュータ3を操作することができる。また、この間は、第1表示装置4には操作不可アイコン83が表示され、第2表示装置5には子専有アイコン84が表示される。この状態においては、操作対象権を親コンピュータ2に移動させる旨の切替指示を受け付けるアイコン(選択アイコン85)は表示されないため、オペレータは、当該切替指示を入力できないようになっている。
テンプレートの評価が完了して、親コンピュータ2がオペレータから登録用基板9の搬出指示を受け付けると、第1切替指示部73は、切替部71に、操作情報の送り先を、子コンピュータ3から親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせる。また、切替禁止部75は、引き続き、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。つまり、搬送装置16が登録用基板9の搬出を開始すると(ステップS18)、操作対象権が親コンピュータ2に移された上で、切替禁止状態となる。この状態は、登録用基板9の搬出が完了するまで維持される。
したがって、登録用基板9の搬出が開始されてから完了するまでの間は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60から操作情報として出力され、切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られることになる(図7参照)。したがって、この間は、オペレータは、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。また、この間は、第1表示装置4には親専有アイコン81が表示され、第2表示装置5には操作不可アイコン86が表示される。この状態においては、操作対象権を子コンピュータ3に移動させる旨の切替指示を受け付けるアイコン(選択アイコン82)は表示されないため、オペレータは、当該切替指示を入力できないようになっている。
<5.描画処理>
描画システム100においては、定められた枚数の一群の基板9の各々に対して連続してパターン群を描画する処理(描画処理)が行われる。この描画処理は、例えば、上述したテンプレートの登録処理に引き続いて行われる。ただし、テンプレートの登録処理は、必ずしも、描画処理が行われる度毎に行われる必要はない。例えば、描画処理にて必要となるテンプレートが、別の機会に既に登録されている場合は、テンプレートの登録処理はスキップされる。
<i.処理の流れ>
描画処理について、図11を参照しながら説明する。図11は、描画処理の流れを示す図である。以下に説明する一連の処理は、描画システム100が備える各コンピュータ2,3、および、制御用基板18の制御下で実行される。
外部搬送装置(図示省略)によって、カセット載置部104に、処理対象となる基板9が収容されたカセットCが載置されると、親コンピュータ2において、描画処理に係る各種のパラメータの設定が行われる(ステップS21)。具体的には、親コンピュータ2が、描画処理に係る各種のパラメータの設定に必要な情報(具体的には、描画処理の処理条件を記述したレシピの識別情報、など)の入力をオペレータから受け付けて、オペレータから入力された情報に基づいて、各パラメータを設定する。
パラメータの設定が完了し、オペレータから、基板9の搬入指示を受け付けると、親コンピュータ2は、その旨を制御用基板18に通知する。制御用基板18は、当該通知を受けると、搬送装置16に、カセットCに収容されている未処理の基板9のうちの1枚を、描画装置1に搬入させる(ステップS22)。
制御用基板18は、搬送装置16に、描画装置1に搬入された未処理の基板9をプリアライメント部17に搬入させる。プリアライメント部17の載置台171に基板9が載置されると、当該基板9に対するプリアライメント処理が行われる(ステップS23)。プリアライメント処理は、具体的には、次のように行われる。
まず、子コンピュータ3からの指示に応じて、プリアライメント部17の撮像部172が、載置台171に載置された基板9を撮像する。撮像部172が取得した撮像データは、子コンピュータ3に送られる。子コンピュータ3は、当該撮像データを取得すると、当該撮像データからスクライブライン91の交差位置を検出する。スクライブライン91の交差位置が検出されると、子コンピュータ3は、交差する各スクライブライン91の延在方向が定められた方向からどれだけずれているかを特定して、特定されたずれ量を、制御用基板18に通知する。
制御用基板18は、基板9の回転位置のずれ量を取得すると、回転機構173に、当該ずれ量分だけ、載置台171を回転させる。これによって、基板9の回転位置が粗く補正され、載置台171に載置された基板9が定められた回転位置におおまかに位置合わせされた状態におかれることになる。
ステップS23のプリアライメント処理が完了すると、制御用基板18は、搬送装置16に、プリアライメント部17から基板9を搬出させるとともに、当該基板9をステージ11に載置させる(ステップS24)。ステージ11は、その上面に基板9が載置されると、これを吸着保持する。
基板9がステージ11に吸着保持された状態となると、続いて、アライメント処理が行われる(ステップS25)。アライメント処理は、具体的には、次のように行われる。
まず、制御用基板18が、ステージ駆動機構12に、ステージ11を定められた位置(具体的には、例えば、ステージ11に保持されている基板9におけるアライメントマーク93の形成位置が、アライメントマーク撮像部15の真下にくるようなステージ11の位置)まで移動させる。
ステージ11が定められた位置に配置されると、子コンピュータ3からの指示に応じて、アライメントマーク撮像部15が、ステージ11に保持されている基板9を撮像する。アライメントマーク撮像部15が取得した撮像データは、子コンピュータ3に送られる。子コンピュータ3は、当該撮像データを取得すると、これを第2表示装置5に表示させる。さらに、子コンピュータ3は、当該取得した撮像データから、テンプレートとのパターンマッチングによって、アライメントマーク93を検出する。上述したとおり、パターンマッチングに用いられるテンプレートは、描画処理に先立って記憶装置35に登録されており、子コンピュータ3は、処理対象となる基板9に形成されているアライメントマーク93と対応するテンプレートを、記憶装置35から読み出して、当該テンプレートを用いてパターンマッチングを行う。アライメントマーク93が検出されると、子コンピュータ3は、アライメントマーク93の検出位置が理想位置からどれだけずれているかを特定して、特定されたずれ量を、制御用基板18に通知する。
制御用基板18は、基板9の位置のずれ量を取得すると、ステージ駆動機構12に、当該ずれ量分だけ、ステージ11を移動させる。これによって、ステージ11に載置された基板9が理想位置に位置合わせされた状態におかれることになる。なお、ステージ11の位置調整に代えて、パターンデータに記述されるパターンを、特定されたずれ量分だけずらすように修正する態様としてもよい。また、特定されたずれ量のうち、ある方向成分についてはステージ11の位置調整によって対応し、残りの方向成分についてはパターンデータの修正によって対応してもよい。
ステップS25のアライメント処理が完了すると、制御用基板18は、ステージ駆動機構12および各光学ユニット14を制御して、ステージ11に保持されている基板9に対して、パターン群を描画させる(ステップS26)。この処理は、ステージ駆動機構12が、ステージ11に載置された基板9を、各光学ユニット14に対して相対的に移動させつつ、各光学ユニット14から基板9の上面に空間変調された光(描画光)を照射させることによって行われる。当該処理について、図12を参照しながら具体的に説明する。図12は、当該処理を説明するための図である。
まず、ステージ駆動機構12が、アライメントマーク撮像部15の下方位置に配置されているステージ11を主走査方向(Y軸方向)に沿って+Y方向に移動させることによって、基板9を光学ユニット14,14に対して主走査方向に沿って相対的に移動させる(主走査)。これを基板9から見ると、各光学ユニット14は基板9上を主走査方向に沿って−Y方向に横断することになる(矢印AR11)。主走査が行われる間、各光学ユニット14は、パターンデータに応じた空間変調が形成された光(具体的には、副走査方向に沿う複数画素分の空間変調された光)を、基板9に向けて断続的に照射し続ける(すなわち、基板9の表面にパルス光が繰り返して投影され続ける)。つまり、各光学ユニット14は、副走査方向に沿う複数画素分の空間変調された光を断続的に照射し続けながら基板9上を主走査方向に沿って横断する。したがって、光学ユニット14が主走査方向に沿って基板9を1回横断すると、1本の帯状領域M(主走査方向に沿って延在し、副走査方向に沿う幅が描画幅に相当する領域)に、パターン群が描画されることになる。ここでは、2個の光学ユニット14が同時に基板9を横断するので、一回の主走査により2本の帯状領域Mのそれぞれにパターン群が描画されることになる。
1回の主走査が終了すると、ステージ駆動機構12は、ステージ11を副走査方向(X軸方向)に沿って−X方向に、描画幅に相当する距離だけ移動させることによって、基板9を光学ユニット14,14に対して副査方向に沿って相対的に移動させる(副走査)。これを基板9から見ると、各光学ユニット14は副走査方向に沿って+X方向に、帯状領域Mの幅分だけ移動することになる(矢印AR12)。
副走査が終了すると、再び主走査が行われる。すなわち、ステージ駆動機構12は、ステージ11を主走査方向に沿って−Y方向に移動させることによって、基板9を光学ユニット14,14に対して主走査方向に沿って相対的に移動させる。これを基板9から見ると、各光学ユニット14は、基板9上における、先の主走査で描画された帯状領域Mの隣を、主走査方向に沿って+Y方向に移動して横断することになる(矢印AR13)。ここでも、各光学ユニット14は、パターンデータに応じた空間変調が形成された光を、基板9に向けて断続的に照射し続けながら基板9上を主走査方向に沿って横断する。これによって、先の主走査で描画された帯状領域Mの隣の帯状領域Mに、パターン群が描画されることになる。以後、同様に、主走査と副走査とが繰り返して行われ、描画対象領域の全域にパターンが描画される。
なお、基板9に対するパターン群の描画が行われている間、親コンピュータ2は、処理の進行状況を監視するとともに、第1表示装置4の表示画面41に、処理の進行状況、処理結果などを表示する。一方、子コンピュータ3は、例えば、処理を施されている基板9のリアルタイムの撮像データなどを、第2表示装置5の表示画面51に表示する。したがって、オペレータは、親コンピュータ2と接続された第1表示装置4の表示画面41を見ながら、描画処理の進行状況や処理結果を確認する一方で、子コンピュータ3と接続された第2表示装置5の表示画面51を見ながら、基板9の面内の状態などを確認することができる。
再び図11を参照する。ステージ11に保持されている基板9に対するパターン群の描画が完了すると、制御用基板18は、搬送装置16に、処理済みの基板9をステージ11から受け取らせて、描画装置1から搬出させる(ステップS27)。搬送装置16は、描画装置1から搬出した処理済みの基板9を、カセット載置部104に載置されたカセットCに収容する。
1枚の基板9に対する処理が完了すると、制御用基板18は、搬送装置16に、カセットCから新たな未処理の基板9を1枚取り出させて、描画装置1に搬入させる(ステップS22)。新たな未処理の基板9が描画装置1に搬入されると、当該基板9に対して、ステップS23〜ステップS27の一連の処理が行われる。
定められた枚数の一群の基板9のうちの最後の基板9に対するパターン群の描画が完了して、当該基板9がカセットCに収容されると(ステップS28でYES)、当該カセットCが外部搬送装置によって受け取られる。これによって、一連の描画処理が完了する。
<ii.切替状態の遷移>
上述した描画処理が実行される間、これと並行して、切替システム700の切替状態が遷移される。切替状態の遷移態様について、図13を参照しながら説明する。図13は、描画装置1の処理状況に応じた切替状態の遷移の態様を説明するための図である。
ただし、ここでは、描画処理にて実行される各処理のうち、パラメータの設定(ステップS21)は、親専有処理とされているとする。また、各基板9に対して行われる一連の処理(ステップS23〜ステップS26)は、選択許容処理とされているとする。もっとも、上述したとおり、各処理を類型化する態様はこれに限られるものではない。
親コンピュータ2においてパラメータの設定(ステップS21)が開始されると、第1切替指示部73は、切替部71に、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせる。また、切替禁止部75は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。つまり、パラメータの設定が開始されると、操作対象権が親コンピュータ2に与えられた状態で、切替禁止状態となる。この状態は、パラメータの設定が完了するまで維持される。
したがって、パラメータの設定が開始されてから完了するまでの間は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60から操作情報として出力され、切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られることになる(図7参照)。したがって、この間は、オペレータは、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。また、この間は、第1表示装置4には親専有アイコン81が表示され、第2表示装置5には操作不可アイコン86が表示される。この状態においては、操作対象権を子コンピュータ3に移動させる旨の切替指示を受け付けるアイコン(選択アイコン82)は表示されないため、オペレータは、当該切替指示を入力できないようになっている。
パラメータの設定が完了して、親コンピュータ2がオペレータから未処理の基板9の搬入指示を受け付けると、切替禁止部75は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを許可する。これに応じて、第1表示装置4に表示されるアイコンが、親専有アイコン81から選択アイコン82に変更される。つまり、搬送装置16が1枚目の未処理の基板9の搬入を開始した後は、切替許可状態となり、この状態は、最後の未処理の基板9に対するパターン群の描画が完了するまで維持される。したがって、1枚目の基板9が搬入されてから最後の基板9に対するパターン群の描画が完了するまでの間は、オペレータは、任意のタイミングで選択アイコン82,85を選択操作して切替指示を入力することによって、入力装置6を介して任意のコンピュータ2,3を操作することができる。
例えば、切替許可状態であり、かつ、操作対象権が親コンピュータ2に与えられている状態では、第1表示装置4には選択アイコン82が表示され、第2表示装置5には操作不可アイコン86が表示される。この状態において、オペレータが選択アイコン82を選択操作すると、その操作情報が、親アプリケーションソフトウェア220にて切替指示として認識されて第2切替指示部74に通知される。第2切替指示部74は、切替指示を受け付けると、切替部71に、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220から子コンピュータ3に切り替えさせる。切替部71が操作情報の送り先を切り替えると、以降は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60および切替部71を介して、子コンピュータ3に送られ、子コンピュータ3に送られた操作情報は、操作情報受信部72を介して、子アプリケーションソフトウェア320に送られることになる。したがって、オペレータは、以降は、入力装置6を介して子コンピュータ3を操作することができる。
例えば、アライメント処理(ステップS25)における撮像倍率を変更したい場合、オペレータは、第1表示装置4に表示されている選択アイコン82を選択操作して、操作情報の送り先を子アプリケーションソフトウェア320に切り替えた上で、入力装置6を介して子コンピュータ3を操作して、アライメントマーク撮像部15の撮像倍率の変更指示を入力することができる。
また例えば、切替許可状態であり、かつ、操作対象権が子コンピュータ3に与えられている状態では、第1表示装置4には操作不可アイコン83が表示され、第2表示装置5には選択アイコン85が表示される。この状態において、オペレータが選択アイコン85を選択操作すると、その操作情報が、子アプリケーションソフトウェア320にて切替指示として認識されて第2切替指示部74に通知される。第2切替指示部74は、切替指示を受け付けると、切替部71に、操作情報の送り先を、子コンピュータ3から親アプリケーションソフトウェア220に切り替えさせる。切替部71が操作情報の送り先を切り替えると、以降は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60および切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られることになる。したがって、オペレータは、以降は、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。
例えば、基板9に対するパターン群の描画が行われている最中に、過去に行った描画処理の履歴を参照したい場合、オペレータは、第2表示装置5に表示されている選択アイコン85を選択操作して、操作情報の送り先を親アプリケーションソフトウェア220に切り替えた上で、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作して、過去に行った描画処理の履歴の読み出しの指示を入力することができる。
最後の基板9に対するパターン群の描画が完了して、搬送装置16が当該基板9を描画装置1から搬出開始すると、第1切替指示部73は、切替部71に、操作情報の送り先を、親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせる。また、切替禁止部75は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。つまり、定められた枚数の基板9の各々に対するパターン群の描画が完了すると(ステップS28でYES)、操作対象権が親コンピュータ2に移された上で、切替禁止状態となる。
したがって、最後の基板9が描画装置から搬出開始された後は、オペレータが入力装置6を介して入力した情報は、変換部60から操作情報として出力され、切替部71を介して、親アプリケーションソフトウェア220に送られることになる(図7参照)。したがって、この間は、オペレータは、入力装置6を介して親コンピュータ2を操作することができる。また、この間は、第1表示装置4には親専有アイコン81が表示され、第2表示装置5には操作不可アイコン86が表示される。この状態においては、操作対象権を子コンピュータ3に移動させる旨の切替指示を受け付けるアイコン(選択アイコン82)は表示されないため、オペレータは、当該切替指示を入力できないようになっている。
<6.効果>
上記の実施の形態によると、操作情報(すなわち、入力装置6から親コンピュータ2に入力され、変換部60にてアプリケーションソフトウェア220,320が解釈できる形式に変換された操作情報)が親アプリケーションソフトウェア220に送られる状態と、操作情報が通信回線Nを介して子アプリケーションソフトウェア320に送られる状態とを、切り替えることができる。したがって、切替器を介在させずに、複数のコンピュータ2,3間で入力装置6を共用することができる。
また、上記の実施の形態様によると、第1切替指示部73が、描画装置1の処理状況に応じて、切替部71に、操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる。具体的には、第1切替指示部73は、描画装置1にて、親専有処理に分類されている処理が実行される場合は、操作情報の送り先を親コンピュータ2に強制的に切り替えさせる。また、描画装置1にて、子専有処理に分類されている処理が実行される場合は、操作情報の送り先を子コンピュータ3に強制的に切り替えさせる。したがって、操作情報の送り先が不適切となっているために、描画装置1にて行われる処理に支障がでてしまう、といった事態を回避することができる。
また、上記の実施の形態によると、第2切替指示部74が、オペレータからの指示に応じて、切替部71に、操作情報の送り先を切り替えさせる。したがって、オペレータは、操作情報の送り先を任意に切り替えることができる。
また、上記の実施の形態によると、切替禁止部75が、描画装置1の処理状況に応じて、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。具体的には、切替禁止部75は、描画装置1にて、親専有処理に分類されている処理、あるいは、子専有処理に分類されている処理が実行される場合は、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する。したがって、操作情報の送り先が不適切に切り替えられたために、描画装置1にて行われる処理に支障がでてしまう、といった事態を回避することができる。
また、上記の実施の形態によると、操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコン81〜86が、複数のコンピュータ2,3の各々と接続された表示装置4,5の各々に表示される。したがって、オペレータは、操作情報の送り先の切替状態(具体的には、切替システム700が切替禁止状態にあるか否か、また、操作対象権がどのコンピュータにあるか)を、一目で把握することができる。
また、上記の実施の形態によると、オペレータは、切替状態に応じたアイコンの1つである選択アイコン82,85を操作することによって、切替指示を入力することができる。したがって、オペレータは、切替状態を把握した上で、切替指示を入力することができるので、誤操作により意図せずに切替指示を入力してしまう、といった事態が生じにくい。例えば、カーソルが定められた方向に移動した場合に、当該操作を切替指示として受け付ける態様によると、オペレータが、切替指示の入力を意図せずにたまたまカーソルをそのように動かしてしまった場合に、オペレータの意図に反して操作情報の送り先が切り替わってしまう可能性があるが、上記の実施の形態のように、アイコン82,85が選択操作された場合に、当該操作を切替指示として受け付ける態様によると、オペレータの意図に反して操作対象権が切り替えられてしまうといった事態が生じにくい。また、この構成によると、オペレータは、入力装置6から切替指示を入力することができるので、コンピュータ2,3に対する作業を中断することなく、スムーズに切替指示を入力することができる。
<7.変形例>
上記の実施の形態において、各コンピュータ2,3には、切替システム700の状態に応じて3種類のアイコンが表示されるとしたが、例えば、操作不可アイコン83,86は表示しない構成としてもよい。この場合、アイコンが表示されていないことによって、オペレータは、当該装置に操作対象権が存在しないことを知得することができる。また例えば、選択アイコン82,85のみを表示する構成としてもよい。この場合、操作対象権を移動させることができない状態では、何のアイコンも表示されないので、オペレータは、例えば、切替禁止状態となっている場合に、アイコンを操作しても操作対象権が移動しない、といったストレスを感じずに、適切なコンピュータだけを自然に操作することができる。
また、上記の実施の形態においては、第1切替指示部73が、描画装置1にて行われる処理の種類に応じて、切替部71に操作情報の送り先を強制的に切り替えさせるとしたが、例えば、第1切替指示部73は、さらに、描画装置1において何らかの異常が生じた場合に、切替部71に操作情報の送り先を親アプリケーションソフトウェア220に強制的に切り替えさせてもよい。この構成によると、オペレータは、描画装置1に異常が発生した場合に、直ちに親コンピュータ2に対して緊急停止指示などを入力することができる。また、異常の発生に応じて操作情報の送り先が強制的に切り替えられた場合、さらに、切替禁止部75が、第2切替指示部74による切替指示の受け付けを禁止する構成としてもよい。
また、描画装置1にて実行される処理の流れは、必ずしも上述した通りである必要はない。例えば、テンプレートの登録処理において、プリアライメント部17の調整処理は、常に行われる必要はない。例えば、描画処理において、スクライブライン91ではなく基板9に形成されたノッチなどの位置を検出して基板9をプリアライメントする場合などは、ステップS13の処理はスキップされる。
また、上記の実施の形態において、コンピュータシステム10は、子コンピュータを複数個含む構成としてもよい。例えば、上記の実施の形態に係る描画システム100には、描画装置1および2個のコンピュータ2,3の他に、さらに、設計装置(すなわち、基板9に描画するべきパターンを記述したデータ(設計データ)を、例えばCADを用いて作成・編集する装置)、RIP装置(すなわち、設計装置から出力された設計データをRIP処理して出力する装置)、転送装置(すなわち、RIP装置から出力されたラスターデータを描画装置1に転送する装置)などが、含まれてもよく、これらの装置の少なくとも1つが、子コンピュータとしてコンピュータシステム10に含まれてもよい。
また、コンピュータシステム10が、複数の子コンピュータ3を含む場合、親コンピュータ2および複数の子コンピュータ3の各々と接続された各表示装置に、自装置以外の複数のコンピュータの各々に対応するアイコンを表示する構成としてもよい。この構成の場合、例えば、操作対象権があるコンピュータと対応するアイコンを他のアイコンと区別可能な表示態様で表示して、どのコンピュータに操作対象権があるかを一目でオペレータが知得できるように構成することも好ましい。
また、上記の実施形態では、描画システム100において統括制御部としての機能を担う第1コンピュータに、入力装置6が接続されていたが、第1コンピュータではなく、画像処理部としての機能を担う第2コンピュータに、入力装置6が接続されてもよい。つまり、画像処理部としての機能を担う第2コンピュータが、親コンピュータとされてもよい。
また、上記の実施形態では、空間光変調器1441として、変調単位である固定リボンと可動リボンとが一次元に配設された回折格子型の空間光変調器であるGLVが用いられていたが、このような形態には限られない。例えば、GLVに限らず、ミラーのような変調単位が、一次元に配列されている空間光変調器が利用される形態であってもよい。また、例えば、DMD(Digital Micromirror Device:デジタルマイクロミラーデバイス:テキサスインスツルメンツ社の登録商標)のような変調単位であるマイクロミラーが二次元的に配列された空間光変調器が利用されてもよい。
また、上記の実施の形態に係る描画システム100において、処理対象とされる基板9は、必ずしも半導体基板である必要はなく、プリント基板、液晶表示装置などに具備されるカラーフィルタ用基板、液晶表示装置やプラズマ表示装置などに具備されるフラットパネルディスプレイ用ガラス基板、磁気ディスク用基板、光ディスク用基板、太陽電池用パネル、などの各種基板であってもよい。
また、上記の実施の形態においては、コンピュータシステム10が、描画装置1と接続されて描画システム100を構成する場合を説明したが、コンピュータシステム10は、描画装置1以外の各種の装置と接続されてもよい。
1 描画装置
2 親コンピュータ
3 子コンピュータ
4,5 表示装置
6 入力装置
11 ステージ
12 ステージ駆動機構
13 ステージ位置計測部
14 光学ユニット
15 アライメントマーク撮像部
16 搬送装置
17 プリアライメント部
18 制御用基板
10 コンピュータシステム
100 描画システム
210,310 基本ソフトウェア
220 親アプリケーションソフトウェア
320 子アプリケーションソフトウェア
700 切替システム
710 親用切替ソフトウェア
720 子用切替ソフトウェア
71 切替部
72 操作情報受信部
73 第1切替指示部
74 第2切替指示部
75 切替禁止部
76 親アイコン表示制御部
77 子アイコン表示制御部
9 基板

Claims (13)

  1. 通信回線を介して接続された複数のコンピュータと、
    前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で対応付けられた入力装置と、
    を備え、
    前記親コンピュータが、
    前記入力装置から入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報として出力する変換部と、
    前記変換部から出力された操作情報の送り先を、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアと、前記子コンピュータとの間で切り替える切替部と、
    を備え、
    前記子コンピュータが、
    前記親コンピュータから前記通信回線を介して送られた前記操作情報を受信して、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアに送る、操作情報受信部、
    を備える、コンピュータシステム。
  2. 請求項1に記載のコンピュータシステムであって、
    前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、
    前記コンピュータシステムが、
    前記描画装置の処理状況に応じて、前記切替部に、前記操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる、第1切替指示部、
    を備える、コンピュータシステム。
  3. 請求項1または2に記載のコンピュータシステムであって、
    切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記切替部に、前記操作情報の送り先を切り替えさせる、第2切替指示部、
    を備える、コンピュータシステム。
  4. 請求項3に記載のコンピュータシステムであって、
    前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、
    前記コンピュータシステムが、
    前記描画装置の処理状況に応じて、前記第2切替指示部による、前記切替指示の受け付けを禁止する切替禁止部、
    を備える、コンピュータシステム。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、
    前記複数のコンピュータの各々と接続された表示装置の少なくとも1つに、前記操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる、アイコン表示制御部、
    を備える、コンピュータシステム。
  6. 請求項5に記載のコンピュータシステムであって、
    切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記切替部に、前記操作情報の送り先を切り替えさせる、第2切替指示部、
    を備え、
    前記第2切替指示部が、
    前記アイコン表示制御部が前記表示装置に表示させている前記アイコンに対する選択操作を、前記切替指示として受け付ける、
    コンピュータシステム。
  7. 感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して、前記基板にパターンを描画する描画装置と、
    前記描画装置と通信回線を介して接続された複数のコンピュータと、
    前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で対応付けられた入力装置と、
    を備え、
    前記親コンピュータが、
    前記入力装置から入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報として出力する変換部と、
    前記変換部から出力された操作情報の送り先を、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアと、前記子コンピュータとの間で切り替える切替部と、
    を備え、
    前記子コンピュータが、
    前記親コンピュータから前記通信回線を介して送られた前記操作情報を受信して、自装置にインストールされているアプリケーションソフトウェアに送る、操作情報受信部、
    を備える、描画システム。
  8. 通信回線を介して接続された複数のコンピュータと入力装置とを備えるコンピュータシステムにおいて、前記入力装置から入力された情報の送り先を切り替える方法であって、
    前記複数のコンピュータのいずれかを親コンピュータとし、残りのコンピュータを子コンピュータとして、前記親コンピュータと一対一の関係で前記入力装置が対応付けられており、
    a)前記入力装置から前記親コンピュータに入力された情報を、アプリケーションソフトウェアが解釈できる形式に変換して操作情報とする工程と、
    b)前記操作情報が、前記親コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態と、前記操作情報が、前記通信回線を介して前記子コンピュータにインストールされているアプリケーションソフトウェアに送られる状態とを切り替える工程と、
    を備える、切替方法。
  9. 請求項8に記載の切替方法であって、
    前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、
    c)前記描画装置の処理状況に応じて、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を強制的に切り替えさせる工程、
    を備える、切替方法。
  10. 請求項8または9に記載の切替方法であって、
    d)切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を切り替えさせる工程、
    を備える、切替方法。
  11. 請求項10に記載の切替方法であって、
    前記複数のコンピュータが、感光材料の層が形成された基板に対して光を照射して前記基板にパターンを描画する描画装置と、前記通信回線を介して、接続されており、
    e)前記描画装置の処理状況に応じて、前記切替指示の受け付けを禁止する工程、
    を備える、切替方法。
  12. 請求項8から11のいずれかに記載の切替方法であって、
    f)前記複数のコンピュータの各々と接続された表示装置の少なくとも1つに、前記操作情報の送り先の切替状態に応じたアイコンを表示させる工程、
    を備える、切替方法。
  13. 請求項12に記載の切替方法であって、
    d)切替指示をオペレータから受け付けるとともに、前記切替指示を受け付けた場合に、前記b)工程を実行させて、前記操作情報の送り先を切り替えさせる工程、
    を備え、
    前記d)工程において、
    前記表示装置に表示されている前記アイコンに対する選択操作を、前記切替指示として受け付ける、
    切替方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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