JP2014105898A - 空気調和機のファン制御方法及び空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筺体11から被空調エリアに送られる空気が通過する複数の通風部17、17a、17bそれぞれに対応し、筺体11内の空気を送り出す複数のファン12、12a、12bと、各通風部17、17a、17bに設けられ、それぞれファン12、12a、12bの送風圧によって開き、ファン12、12a、12bの停止により閉じる逆流防止手段20、20a、20bとを備えた空気調和機10のファン制御方法において、作動中のファン12、12a、12bの一部又は全てに回転数を下げる信号を送信して、筺体11から送り出される空気の全体量を減少させた後に、作動中のファン12、12a、12bの一部又は全てに作動停止の信号を送信する。
【選択図】図1
Description
特許文献1の空気調和機は、複数の被空調エリアにそれぞれ対応する複数の流路を備え、各流路には、筺体内で加熱、あるいは冷却された空気を被空調エリアに送るファンが設けられている。
筺体内の空間を介して連結されている各流路には、ファンの送風圧によって開き、ファンの停止時に閉じる逆流防止手段(ダンパ機構)が設けられている。これにより、被空調エリアからファンが停止している流路を通って逆流した空気が、ファンが作動中の流路を通って被空調エリアに送られるのを防いでいる。
逆流防止手段の閉じる音を小さくするために、特許文献2に示すように、逆流防止手段が当たる部分にクッション材を用いることも考えられるが、逆流防止手段が閉じるたびに生じる大きな負荷によってクッション材の劣化が進みやすい。そして、逆流防止手段の閉じる音は、クッション材の劣化に伴って大きくなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、逆流防止手段が閉じる勢いを抑制して逆流防止手段の閉じる音を小さくする空気調和機のファン制御方法及び空気調和機を提供することを目的とする。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る空気調和機10は、筺体11と、筺体11内の空気を被空調エリアに向かって送り出す複数のファン12、12a、12bとを備えている。以下、詳細に説明する。
筺体11は、筺体11内から筺体11外に放出される空気が通る貫通孔14、14a、14bが上部に形成され、筺体11内に空気を取り込む吸込口15が下側に形成されている。
筺体11内には、図示しない室外機に接続された熱交換器16とファン12、12a、12bが設けられ、ファン12、12a、12bの作動によって吸込口15から取り込まれた空気は、熱交換器16を通過して加熱され、あるいは、冷却された後に、貫通孔14、14a、14bから筺体11外に放出される。
筺体11の上部には、更に、それぞれ空気吹出部材17、17a、17bを覆うように配置された筒状のダクト接続部材18、18a、18bが固定されている。そして、ダクト接続部材18、18a、18bにはそれぞれ、被空調エリアまで延びるダクト19、19a、19bが連結されている。
逆流防止手段20(逆流防止手段20a、20bについても同じ)は、開閉板21と、この開閉板21を回動自在に空気吹出部材17に取り付ける図示しない蝶番を備えている。
逆流防止手段20の蝶番は、空気吹出部材17に密着して傾斜した開閉板21の低くなった側に取り付けられ、開閉板21を、ファン12の送風圧によって開きやすい状態で開閉自在に支持している。
逆流防止手段20は、この構成によって、ファン12の送風圧により開いて空気吹出部材17を空気の通過が可能な状態にし、ファン12の停止によって自重により閉じて空気吹出部材17を空気が通過しないようにしている。
なお、ダクト19、19a、19bの空気の吹き出し側は、同じ被空調エリア内に配置されていてもよいし、それぞれが別々の被空調エリアに配置されていてもよい。
ファン12(ファン12a、12bについても同じ)の作動レベルには、強モード、中モード、弱モードがあり、居住者は、操作盤22での操作によって、ファン12の作動レベルを変えることができる。
このため、空気調和機10を設置する際に、ファン12(ファン12a、12bについても同じ)の回転数を変えてダクト19から被空調エリアに吹き出される空気の流量を計測し、計測結果に基づいて、ファン12の強モード、中モード、弱モードにおける各回転数が決定される。そして、決定された回転数は、制御手段23によって記憶される。
ファン12の作動により開いた状態の逆流防止手段20は、ファン12の停止により自重によって閉じるが、このとき、ファン12a、12bが作動していると、逆流防止手段20は、ファン12a、12bがいずれも作動していない状態に比べて勢いよく閉じて閉じる際の音が大きくなる。逆流防止手段20が勢いよく閉じるのは、筺体11の内外の気圧差によるもので、ファン12を停止する際に、筺体11内から筺体11外に送り出されている空気量が多いほど、気圧差が大きくなって逆流防止手段20は勢いよく閉じる。これは、逆流防止手段20a、20bについても同様である。
なお、停止しようとするファンに作動停止の信号を送信する前に、ファンの作動を継続するファンに加え、停止しようとするファンにも、回転数を下げる信号を送信してもよい。
なお、作動を継続するファンが複数ある場合、その全ての回転数を下げるのが好ましいが、一部のファンのみ回転数を下げるようにしてもよい。
そして、作動を継続するファンで、回転数が下げられたファンは、その他のファンが停止した後に、元の回転数に戻される。
このため、本実施の形態では、ファン12、12a、12bの全てが作動中の場合で、かつ、一つでも中モード、あるいは、強モードで作動しているものがある場合、制御手段23は、中モード、あるいは、強モードで作動しているファンに対して、回転数を下げる信号を送信し、ファン12、12a、12bの全てを弱モードで作動させた状態にしてから、ファン12、12a、12bに対して作動停止の信号を送信し、停止するようにしている。
そして、作動中のファンの全てを停止する場合に限らず、作動中のファンの一部を停止する際にも、作動中のファンの一部あるいは全てに回転数を下げる信号を送信した後に、停止しようとするファンに作動停止の信号を送信することもできる。
そこで、本実施の形態では、制御手段23が、ファンが作動中に他の停止中のファンに弱モード(回転数X)による作動を要求する際、停止していたファンを弱モードより高い回転数である中モード、あるいは、強モードで作動させた後に、回転数を下げる信号を送信して、作動レベルを弱モードに変えるようにしている。
従って、本実施の形態では、ファン12、12a、12bの全てが作動していない状態で、ファンを弱モードで作動することが要求された際に、該当のファンを中モード、あるいは、強モードで作動させてから、弱モードで作動するようにしている。
これは、停止中のファンの作動を開始する前に、筺体11内と筺体11外の気圧差を小さくすることによって、閉じている逆流防止手段がファンの送風圧によって開きやすい状態にするものである。
例えば、空気調和機は、温度調整を行うものに限定されず、湿度調整を行うものや、室外機を備えず、筺体内にフィルタを備えて空気の清浄化のみを行うものであってもよい。
また、空気吹出部材を用いず、逆流防止手段を、直接、筺体の上部の貫通孔に取り付けて貫通孔を閉じるようにしてもよく、この場合、筺体に形成された貫通孔が通風部となる。
そして、逆流防止手段は、ファン停止時に自重によって閉じるものに限定されず、ファン停止時にばねによって閉じるものであってもよい。
Claims (8)
- 筺体から被空調エリアに送られる空気が通過する複数の通風部それぞれに対応し、該筺体内の空気を送り出す複数のファンと、前記各通風部に設けられ、前記ファンの送風圧によって開き、該ファンの停止により閉じる逆流防止手段とを備えた空気調和機のファン制御方法において、
作動中の前記ファンの一部又は全てに回転数を下げる信号を送信して、前記筺体から送り出される空気の全体量を減少させた後に、作動中の前記ファンの一部又は全てに作動停止の信号を送信することを特徴とする空気調和機のファン制御方法。 - 請求項1記載の空気調和機のファン制御方法において、前記回転数を下げる信号が送信されるのは、前記作動停止の信号が送信される前記ファンとは別の前記ファンであり、回転数が下げられた前記ファンは、前記作動停止の信号を送信された前記ファンが停止した後に、元の回転数に戻されることを特徴とする空気調和機のファン制御方法。
- 請求項1又は2記載の空気調和機のファン制御方法において、停止中の前記ファンに回転数Xによる作動を要求する際、該ファンを、該回転数Xで作動させる前に、該回転数Xより高い回転数で作動させることを特徴とする空気調和機のファン制御方法。
- 請求項1又は2記載の空気調和機のファン制御方法において、停止中の前記ファンの作動は、作動中の前記ファンの回転数を下げて前記筺体から送り出される空気の全体量を減少させた後に、開始されることを特徴とする空気調和機のファン制御方法。
- 筺体と、前記筺体から被空調エリアに送られる空気が通過する複数の通風部それぞれに対応し、該筺体内の空気を送り出す複数のファンと、前記各通風部に設けられ、前記ファンの送風圧によって開き、該ファンの停止により閉じる逆流防止手段とを備えた空気調和機において、
作動中の前記ファンの一部又は全てに回転数を下げる信号を送信して、前記筺体から送り出される空気の全体量を減少させた後に、作動中の前記ファンの一部又は全てに作動停止の信号を送信する制御手段を備えることを特徴とする空気調和機。 - 請求項5記載の空気調和機において、前記回転数を下げる信号が送信されるのは、前記作動停止の信号が送信される前記ファンとは別の前記ファンであり、前記制御手段は、前記作動停止の信号を送信した前記ファンが停止した後、回転数を下げた前記ファンに対して、元の回転数で作動する信号を送信することを特徴とする空気調和機。
- 請求項5又は6記載の空気調和機において、前記制御手段は、回転数Xによる作動を要求する停止中の前記ファンに対し、該回転数Xより高い回転数で作動する信号を送信した後に、該回転数Xで作動する信号を送信することを特徴とする空気調和機。
- 請求項5又は6記載の空気調和機において、前記制御手段は、作動中の前記ファンに回転数を下げる信号を送信して前記筺体から送り出される空気の全体量を減少させた後に、停止中の前記ファンに作動を開始する信号を送信することを特徴とする空気調和機。
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