JP2014104568A - クランクシャフトミラーの運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルな長手割出し加工を実現することができるとともに、サイクルタイムを短縮することができるクランクシャフトミラーの運転方法を提供する。
【解決手段】油圧ポンプ27からレスト移動制御弁41を介して供給される圧油で作動され、カッタユニット4a,4bに対しレストクランパ18,18Aを相対移動させるアクチュエータ30を備えるクランクシャフトミラー1において、ワークWに対しその軸線方向に沿ってカッタ12aを備えるカッタユニット4a,4bによる長手割出しを行う際、レスト移動制御弁41の弁位置をN位置(中立状態)とした後に、カッタユニット4a,4bをワークWの軸線方向に移動させるものとする。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンなどに用いられるクランクシャフトを切削加工するクランクシャフトミラーの運転方法に関するものである。
一般に、クランクシャフトミラーは、ワークの軸線方向に移動自在なカッタユニットを用いて、ワークの軸線方向に沿って予め定められた複数の加工予定部位に対し、加工指令信号に基づいて順次に位置決めし、切削加工するように構成されている。
このクランクシャフトミラーには、切削加工中にワークが振れないようにするために、カッタユニットと一体となって共に移動されるワークレストが装備されており、このワークレストに設けられた一対のレストクランパによって、ワークの切削加工が施される部分に隣接するメインジャーナル部が挟持されるようになっている。
従来、この種のクランクシャフトミラーにおいて、カッタユニットに対しレストクランパのみをワークの軸線方向に沿って相対移動させるようにしたものが例えば特許文献1にて提案されている。
特許第4471674号公報
この特許文献1に係るクランクシャフトミラーにおいては、制御弁を介して供給される圧油で伸縮作動されるアクチュエータを用いてレストクランパをワークの軸線方向に沿ってカッタユニットに近づけたり離したりして両者の相対位置を変化させることにより、加工すべきワークの種別に応じて最適位置でワークを挟持することができるようになっており、安価かつコンパクトな機構でフレキシブルな長手割出し加工を実現することができる。
ところで、上記の特許文献1に係るクランクシャフトミラーを用いて、例えば、図8(a)に示されるように、ワークWに対し、カッタ101の幅よりも広い幅のピンジャーナル部Pjの切削加工を行う際には、ワークWに対するカッタユニットの長手割出し位置を変更する必要があることから、まず、同図(b)に示されるように、ワークWに対してレストクランパ102,102Aを一旦解放し、次いで、同図(c)に示されるように、カッタユニットをワークWの軸線方向に沿って図の左側に所定距離だけ移動させ、その後、同図(d)に示されるように、再度、ワークWをレストクランパ102,102Aで挟持するというアンクランプ−再クランプ動作を行うようにされている。
このため、従来のクランクシャフトミラーでは、上記のアンクランプ−再クランプ動作を行う分だけサイクルタイムが長くなるという問題点がある。また、例えば、クランクシャフトミラーを用いてワークWに対し、ジャーナル部Mj,Pjに隣接するカウンタウェイト部Cwの切削加工を行う際にも、上記のアンクランプ−再クランプ動作を行わなければならないため、同様にサイクルタイムが長くなるという問題点がある。
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、フレキシブルな長手割出し加工を実現することができるとともに、サイクルタイムを短縮することができるクランクシャフトミラーの運転方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるクランクシャフトミラーの運転方法は、
ワークの軸線方向に移動自在に設けられ、ワークを切削加工するカッタユニットと、
前記カッタユニットに対しワークの軸線方向に相対移動可能に設けられ、ワークを挟持するレストクランパと、
レスト移動制御弁を介して供給される作動流体で作動され、前記カッタユニットに対し前記レストクランパを相対移動させるアクチュエータと、
を備えるクランクシャフトミラーにおいて、
ワークに対しその軸線方向に沿って前記カッタユニットによる長手割出しを行う際、前記レスト移動制御弁の弁位置を中立状態とした後に、前記カッタユニットをワークの軸線方向に移動させることを特徴とするものである。
本発明のクランクシャフトミラーの運転方法においては、ワークの軸線方向(長手方向)に沿って予め定められた複数の加工予定部位のうち、加工指令信号に基づいて加工対象となる加工予定部位にカッタユニットを位置決めする長手割出しを行う際、カッタユニットに対しレストクランパを相対移動させるアクチュエータに対する作動流体の流れを制御するレスト移動制御弁の弁位置が中立状態とされる。これにより、レストクランパがワークを挟持した状態でも、レストクランパに対してカッタユニットをワークの軸線方向に自由に相対移動させることができる状態にされ、カッタユニットをワークの軸線方向に移動させて長手割出しを実施することができる。したがって、従来、例えば、カッタ幅よりも広い幅のジャーナル部の切削加工を行う際にはワークに対するカッタユニットの長手割出し位置を変更する必要があることから、ワークに対してレストクランパを一旦解放した後に再度挟持するというアンクランプ−再クランプ動作を行わなければならなかったが、これを省略することができ、またジャーナル部に隣接するカウンタウェイト部の切削加工を行う際にも同様にアンクランプ−再クランプ動作を省略することができ、フレキシブルな長手割出し加工を実現することができるとともに、サイクルタイムを短縮することができる。
本発明の一実施形態に係るクランクシャフトミラーの全体斜視図 本実施形態のワークレストの正面図 図2のA−A線断面図 図2のB−B線断面図 本実施形態の長手割出し加工の動作説明図 本実施形態の長手割出し加工のサイクル線図 アクチュエータの他の態様例の説明図 従来の長手割出し加工の動作説明図
次に、本発明によるクランクシャフトミラーの運転方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<クランクシャフトミラーの概略説明>
図1に示されるクランクシャフトミラー1は、水平Z軸方向に延びるベッド2を備え、このベッド2上に互いに対向するように2基のワークヘッド3,3が設置され、これらワークヘッド3,3間に2基のカッタユニット4a,4bが設置され、各ワークヘッド3,3の対向面にワークW(図5参照)をクランプするチャック5がそれぞれ配されて構成されている。
<カッタユニットの説明>
各カッタユニット4a,4bは、図示されないZ軸送り機構によってベッド2の長手方向(水平Z軸方向)に移動自在なサドル6を備えるとともに、このサドル6上に設置され、図示されないY軸送り機構によって水平Z軸方向と直交する水平Y軸方向(奥行方向)へ移動自在なスライド7を備えている。
そして、これらスライド7には、一端部が支軸8に支承されるとともに、他端部がそのスライド7上に設置された揺動機構9により上下方向(X軸方向)に揺動されるスイングヘッド10が装着されている。
各スイングヘッド10内には、カッタドラムモータ11により回転されるカッタドラム12が設けられ、各カッタドラム12の内周面にはカッタ12aが取り付けられている。
<ワークレストの概略説明>
各カッタユニット4a,4bのサドル6には、互いに対向するようにワークレスト13が設けられている。これらワークレスト13は、各カッタ12aでワークWのメインジャーナル部Mj、ピンジャーナル部Pjおよびカウンタウェイト部Cw(いずれも図5参照)の外周面を加工する際に、その加工部に隣接するメインジャーナル部Mjをクランプして支持する役目をする。なお、片方のカッタユニット4a,4bのサドル6にのみワークレスト13が設けられる場合もある。
図2に示されるように、ワークレスト13は、サドル6と共にベッド2上を水平Z軸方向(紙面を垂直に貫く方向)に移動自在な本体フレーム15を備えている。この本体フレーム15の中央部には開口部16が設けられ、この開口部16の一端側には本体フレーム15に一対の支軸17,17Aが設けられ、これら支軸17,17Aを中心にして一対のレストクランパ18,18Aが相互に開閉自在に回動できるようにされている。これらレストクランパ18,18Aの開閉は、一方側(図2で下側)のレストクランパ18の基端部と本体フレーム15との間に取り付けられるレスト駆動シリンダ19の伸縮作動により行われる。なお、これらレストクランパ18,18Aの開閉操作部の詳細構造については後述する。
各レストクランパ18,18Aの対向面の略中央部には半円状の切欠部18a,18aが形成され、レストクランパ18,18Aが閉じたときにその切欠部18aに設けられるレストパッド20にてワークWのメインジャーナル部Mjが支持されるようになっている。
<レストロック機構の説明>
一方、レストクランパ18,18Aの開放端側にはそれらレストクランパ18,18Aを閉合状態にクランプするレストロック機構21が配されている。このレストロック機構21は、上下に互いに離間して設けられる一対のガイドレール22,22に案内されてワークWの中心に向けて接離自在に移動されるクランプジョー23と、このクランプジョー23の中央部に形成される角孔23a内に配されて本体フレーム15に固定されるレストロックシリンダ24とを備え、このレストロックシリンダ24のピストンロッド24aの先端がクランプジョー23に取り付けられることで、レストロックシリンダ24の伸縮作動によってクランプジョー23がワークWの中心に向けて進退動されるようになっている。
クランプジョー23のレストクランパ18,18A側の端部には上下一対の脚部23b,23bが突出形成され、各脚部23bの内側には押圧パッド25が取り付けられている。また、レストクランパ18,18Aの開放端側の外側にはクランプパッド26,26がそれぞれ取り付けられ、レストクランパ18,18Aを閉合様態にしてクランプパッド26,26が押圧パッド25,25にて押圧されることで、レストクランパ18,18Aが閉合状態で保持できるようにされている。
レストロックシリンダ24には、油圧ポンプ27からの圧油がレストロック制御弁28を介して供給される。レストロック制御弁28としては、例えば、A位置、B位置およびN位置の3位置切換弁が使用される。
図2において、レストロック制御弁28がA位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレストロック制御弁28を介してレストロックシリンダ24のボトム側油室に供給されると同時に、レストロックシリンダ24のヘッド側油室からの戻り油がレストロック制御弁28を介してタンク29に還流され、これによってレストロックシリンダ24が伸長作動されてクランプジョー23がワークWの中心に向けて押進される。
一方、レストロック制御弁28がB位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレストロック制御弁28を介してレストロックシリンダ24のヘッド側油室に供給されると同時に、レストロックシリンダ24のボトム側油室からの戻り油がレストロック制御弁28を介してタンク29に還流され、これによってレストロックシリンダ24が収縮作動されてクランプジョー23がワークWの中心から離れる方向に後退される。
また、レストロック制御弁28がN位置にあるとき、つまり中立状態にあるときには、レストロックシリンダ24のヘッド側油室とボトム側油室ともにタンク29に通じ、両油室の圧がニュートラル状態となるため、レストクランパ18,18Aにクランプジョー23が係合状態であっても、レストクランパ18,18Aの閉合状態を強固に保持(ロック)することができず、本体フレーム15に対するレストクランパ18,18AのワークWの軸線方向に沿う相対移動を許容する状態となる。
<レスト移動機構の説明>
本実施形態のワークレスト13においては、レストクランパ18,18Aが本体フレーム15に対して、以下に詳述するアクチュエータ30により支軸17,17Aの軸線方向(ベッド2の長手方向)に移動できるような構造が採られている。以下、この構造について図3および図4を用いて詳述する。なお、以下においては一方側のレストクランパ18について説明するが、他方側のレストクランパ18Aについても略同じ構造である。
<アクチュエータの説明>
図3に示されるように、アクチュエータ30は、支軸17の中心軸部に有底穴が設けられることによって形成されるシリンダ部31と、このシリンダ部31の内周面に摺接するように配される円柱状の摺動体(ピストン)32と、シリンダ部31の開口部を覆う蓋体33とを備えて構成されている。
シリンダ部31には2系統の圧油通路が形成され、各圧油通路が、シリンダ部31と摺動体32との摺動面に形成されるチャンバー34,35にそれぞれ開口することで、シリンダ部31、言い換えれば支軸17に対して摺動体32がその支軸17の軸線方向に移動できるようにされている。なお、図示による説明は省略するが、これらシリンダ部31と摺動体32との摺接面には、オイルシールとしてのピストンシール並びにダストシールとしてのUパッキン等が介挿されている。
摺動体32にはロッド36が固着され、このロッド36の先端部には、両端部に鍔部37a,37aを有する嵌合片37が固着されている。一方、シリンダ部31の外周面には、一端部に歯部38aを有する駆動ギヤ38の内周面が摺接され、この駆動ギヤ38の中央部がレストクランパ18に固着されている。また、駆動ギヤ38の他端部には連結板39が固着され、この連結板39の中心部に形成された透孔39aに対して嵌合片37が所定の間隙を存して嵌挿されている。
なお、図3中、符号40にて示されるのは、切粉等の侵入を防止するために本体フレーム15に取り付けられた覆いである。
こうして、摺動体32がシリンダ部31内を支軸17の軸線方向に往復動されると、嵌合片37の鍔部37aに係合している連結板39が往復動され、これにより、駆動ギヤ38およびレストクランパ18が往復動される。
アクチュエータ30には、油圧ポンプ27からの圧油がレスト移動制御弁41を介して供給される。レスト移動制御弁41としては、例えば、A位置、B位置およびN位置の3位置切換弁が使用される。
図3において、レスト移動制御弁41がA位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレスト移動制御弁41を介してアクチュエータ30のチャンバー35に供給されると同時に、アクチュエータ30のチャンバー34からの戻り油がレスト移動制御弁41を介してタンク29に還流され、これによって摺動体32がシリンダ部31から支軸17の軸線方向に沿って押し出されて、連結板39と共に駆動ギヤ38およびレストクランパ18がワークWの軸線方向に沿って本体フレーム15から離れるように相対移動(レストクランパ前進)される。
一方、レスト移動制御弁41がB位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレスト移動制御弁41を介してアクチュエータ30のチャンバー34に供給されると同時に、アクチュエータ30のチャンバー35からの戻り油がレスト移動制御弁41を介してタンク29に還流され、これによって摺動体32がシリンダ部31の内部に支軸17の軸線方向に沿って引き込まれて、連結板39と共に駆動ギヤ38およびレストクランパ18がワークWの軸線方向に沿って本体フレーム15に近づくように相対移動される(レストクランパ後退)。
また、レスト移動制御弁41がN位置にあるとき、つまり中立状態にあるときには、アクチュエータ30のチャンバー34とチャンバー35ともにタンク29に通じ、両チャンバー34,35の圧がニュートラル状態となって、本体フレーム15に対しレストクランパ18,18AをワークWの軸線方向に自由に相対移動させることができる状態となる。
<レスト駆動機構の説明>
図2に示されるように、駆動ギヤ38は、隣接するレストクランパ18Aの従動ギヤ38Aと噛合されており、これによりレスト駆動シリンダ19の伸縮操作時に各レストクランパ18,18Aが連動して図2の実線位置と仮想線位置との間で開閉作動されるようになっている。
レスト駆動シリンダ19には、油圧ポンプ27からの圧油がレスト駆動制御弁42を介して供給される。レスト駆動制御弁42としては、例えば、A位置、B位置およびN位置の3位置切換弁が使用される。
図2において、レスト駆動制御弁42がA位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレスト駆動制御弁42を介してレスト駆動シリンダ19のボトム側油室に供給されると同時に、レスト駆動シリンダ19のヘッド側油室からの戻り油がレスト駆動制御弁42を介してタンク29に還流され、これによってレスト駆動シリンダ19が伸長作動されて、各レストクランパ18,18Aが連動して図2の仮想線位置から実線位置まで閉作動される。
一方、レスト駆動制御弁42がB位置にあるときには、油圧ポンプ27からの圧油がレスト駆動制御弁42を介してレスト駆動シリンダ19のヘッド側油室に供給されると同時に、レスト駆動シリンダ19のボトム側油室からの戻り油がレスト駆動制御弁42を介してタンク29に還流され、これによってレスト駆動シリンダ19が収縮作動されて、各レストクランパ18,18Aが連動して図2の実線位置から仮想線位置まで開作動される。
また、レスト駆動制御弁42がN位置にあるとき、つまり中立状態にあるときには、レスト駆動シリンダ19のヘッド側油室とボトム側油室ともにタンク29に通じ、両油室の圧がニュートラル状態となる。
なお、上記の各レストクランパ18,18Aの開閉作動において、図3に示されるように、駆動ギヤ38が回動しても連結板39と嵌合片37とが所定の間隙を有して枢着されているので、連結板39は嵌合片37に対して自由に回動される。また、レストクランパ18側の嵌合片37とレストクランパ18A側の嵌合片37とは、連結杆43により相互に連結されている。このような連結杆43を設けることで、レストクランパ18,18Aがアクチュエータ30により支軸17,17Aの軸線方向に移動するとき、同じ動きができるとともに、各嵌合片37の回り止めが確実に行えるという効果がある。
一方、このようなレストクランパ18,18Aに対して、レストロック機構21のクランプジョー23は、レストクランパ18,18Aの移動範囲の全範囲でそれらレストクランパ18,18Aをクランプできるように、その厚みが従来のものに比べて厚く形成されている。
また、図4に示されるように、レスト駆動シリンダ19のロッド19a先端に取り付けられるヨーク44の先端のピン44aに、レストクランパ18の基端部がスライド機構45を介して取り付けられている。このようにして、レストクランパ18が移動しても、レスト駆動シリンダ19によるそのレストクランパ18の開閉動作を支障なく行うことができる。
以上のように構成されているので、加工すべきワークWの種別に応じて、カッタユニット4a,4bとワークレスト13のレストクランパ18,18Aとの間の相対位置を変更したい場合には、レスト移動制御弁41をA位置またはB位置として、シリンダ部31のチャンバー35またはチャンバー34内に圧油を供給して摺動体32を支軸17の軸線方向に摺動させると、これに伴ってレストクランパ18,18Aが摺動されるとともに駆動ギヤ38が摺動される。こうして、本体フレーム15に対するレストクランパ18,18Aの相対位置が変更され、ワークWに対するレストクランパ18,18Aの位置を容易に変更することができる。このとき、レストクランパ18,18Aの位置が変更されても、クランプジョー23が所要の厚みを有しているので、レストクランパ18,18Aのクランプパッド26,26がクランプジョー23の押圧パッド25,25に常に対向した位置にあるので、このクランプジョー23によってレストクランパ18,18Aの閉合状態を確実にクランプすることができる。この結果、V6型もしくはV8型エンジンのクランクシャフトのようなワークWであっても、より少ない加工工程での加工を実現することができ、フレキシブルな加工に対応することが可能となる。
次に、本実施形態のクランクシャフトミラーによる長手割出し加工について、主に図5および図6を用いて以下に説明する。
なお、以下の長手割出し加工は、図6に示される時刻t〜tにおいて、レストロック制御弁28をB位置として、クランプジョー23を各レストクランパ18,18Aに対し非係合状態とし、レスト駆動制御弁42をB位置として、各レストクランパ18,18Aを開いた状態(図2の仮想線位置)とし、レスト移動制御弁41をA位置として、各レストクランパ18,18Aを本体フレーム15から最も離れた所に位置させた状態で、時刻t以降に実施される。
<通常の長手割出し加工の説明>
時刻t〜tにおいて、サドル6を水平Z軸方向に移動させてカッタ12aを図5(a)に示される位置に位置決めし、その後(時刻t以降)、レスト駆動制御弁42をA位置として、各レストクランパ18,18Aを閉じてそれらレストクランパ18,18AでワークWのメインジャーナル部Mjを同図に示されるように挟持する。次いで、時刻t以降において、レストロック制御弁28をA位置として、各レストクランパ18,18Aの閉合状態をクランプジョー23でロックする。これにより、ワークWが各レストクランパ18,18Aによって挟持された図5(a)に示される状態が強固に保持される。
そして、時刻t〜tにおいて、カッタドラムモータ11の作動にてカッタ12aを回転させながら、スライド7の水平Y軸方向の運動とスイングヘッド10のX軸方向の揺動運動との合成にてその回転状態にあるカッタ12aをワークWのピンジャーナル部Pjの回りに公転させることにより、ワークWのピンジャーナル部Pjの切削加工を行う。
<本発明に係る長手割出し加工の説明>
時刻t以降において、上記のカッタ12aによるワークWのピンジャーナル部Pjの切削加工を中断し、レストロック制御弁28をN位置として、クランプジョー23による各レストクランパ18,18Aの閉合状態のロックを解除するとともに、レスト移動制御弁41をN位置として、各レストクランパ18,18Aを本体フレーム15に対しワークWの軸線方向に沿って自由に相対移動可能な状態とする。
次いで、時刻t〜tにおいて、サドル6を水平Z軸方向に移動させてカッタ12aを図5(b)に示される位置に前進・位置決めし、その後(時刻t以降)、レストロック制御弁28をA位置として、各レストクランパ18,18Aの閉合状態をクランプジョー23でロックする。
そして、時刻t〜t11において、カッタドラムモータ11の作動にてカッタ12aを回転させながら、スライド7の水平Y軸方向の運動とスイングヘッド10のX軸方向の揺動運動との合成にてその回転状態にあるカッタ12aをワークWのピンジャーナル部Pjの回りに公転させることにより、ワークWのピンジャーナル部Pjの切削加工を行う。
<戻り動作の説明>
加工が終了すれば、時刻t11以降において、レストロック制御弁28をB位置として、クランプジョー23をワークWの中心から離れる方向に後退させて各レストクランパ18,18Aとの係合状態と解き、時刻t12以降において、レスト駆動制御弁42をB位置として、各レストクランパ18,18Aを開いた状態(図2の仮想線位置)とし、時刻t13以降において、レスト移動制御弁41をA位置として、各レストクランパ18,18Aを本体フレーム15から最も離れた所に位置させて、戻り動作が完了する。
<作用効果の説明>
本実施形態のクランクシャフトミラー1の運転方法においては、時刻t〜t11においてカッタユニット4a,4bによる長手割出し加工を行う際、時刻t〜tでレストロック制御弁28がN位置とされてクランプジョー23による各レストクランパ18,18Aの閉合状態のロックが解除されるとともに、レスト移動制御弁41がN位置とされて各レストクランパ18,18Aが本体フレーム15に対しワークWの軸線方向に沿って自由に相対移動可能な状態とされる。これにより、レストクランパ18,18AがワークWを挟持した状態でも、レストクランパ18,18Aに対してカッタユニット4a,4bをワークWの軸線方向に自由に相対移動させることができる状態にされ、カッタユニット4a,4bをワークWの軸線方向に移動させて長手割出しを実施することができる。したがって、例えば、図5(a)に示されるように、カッタ12aの幅よりも広い幅のピンジャーナル部Pjの切削加工を行う際には、ワークWに対するカッタユニット4a,4bの長手割出し位置を変更する必要があることから、従来は図8(a)〜(d)に示されるように、ワークWに対してレストクランパ18,18Aを一旦解放した後に再度挟持するというアンクランプ−再クランプ動作を行わなければならなかったが、本実施形態のクランクシャフトミラー1の運転方法によれば、そのアンクランプ−再クランプ動作が不要であり、フレキシブルな長手割出し加工を実現することができるとともに、サイクルタイムを短縮することができる。
以上、本発明のクランクシャフトミラーの運転方法について、一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記の実施形態におけるアクチュエータ30に代えて、図7に示されるアクチュエータ50を採用してもよい。
このアクチュエータ50が組み込まれたワークレスト13´においては、支軸17´が、下部支軸17aとその下部支軸17aの上端部を覆うように設けられる上部支軸17bとにより構成されている。下部支軸17aの外周面には、中央部に設けられる段部51によって大径の第1摺動面52と小径の第2摺動面53とが形成され、上部支軸17bの外周面には第1摺動面52と略同径の第3摺動面54が形成されるとともに、この上部支軸17bの下部支軸17a寄りの外周面に段部55が形成されている。一方、駆動ギヤ38´の中央部内周側には突出部56が形成され、この突出部56の内周面(第4摺動面57)が第2摺動面53と摺接するようにされるとともに、第1摺動面52と摺接する第5摺動面58および第3摺動面54と摺接する第6摺動面59が設けられている。
アクチュエータ50は、上記の実施形態のアクチュエータ30におけるチャンバー34,35と同様のチャンバー34´,35´を備えて構成されている。
チャンバー34´は、突出部56の一端面(図7で上面)と上部支軸17bの段部55との間に形成される一方、チャンバー51´は、突出部56の他端面(図7で下面)と下部支軸17aの段部51との間に形成され、これらチャンバー34´,35´にそれぞれ圧油通路が開口するようにされている。
このように構成されているので、チャンバー35´(もしくはチャンバー34´)内に圧油を供給して駆動ギヤ38´を支軸17´の軸線方向に摺動させると、これに伴ってクランパ18が摺動される。こうして、本体フレーム15に対してクランパ18を相対移動させることができ、上記の実施形態のアクチュエータ30と同様の機能を有するものとすることができる。
また、上記の実施形態では、カッタ12aの幅よりも広い幅のピンジャーナル部Pjの切削加工に本発明の運転方法を適用した例を示したが、ジャーナルMj,Pjに隣接するカウンタウェイトCwの切削加工を行う際にも同様にアンクランプ−再クランプ動作を省略することができ、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記の実施形態では、アクチュエータ30,50を作動させる作動流体として、圧油を用いた例を示したが、圧縮空気を用いてもよい。
本発明のクランクシャフトミラーの運転方法は、レストクランパがワークを挟持した状態でも、レストクランパに対してカッタユニットをワークの軸線方向に自由に相対移動させることができるという特性を有していることから、レストクランパとカッタユニットのワーク軸線方向の相対移動時に、レストクランパのアンクランプ−再クランプ動作の時間を省くことができ、クランクシャフトのフレキシブルな長手割出し加工の実現とサイクルタイムの短縮化の用途に好適に用いることができる。
1 クランクシャフトミラー
4a,4b カッタユニット
13 ワークレスト
18,18A レストクランパ
30,50 アクチュエータ
41 レスト移動制御弁
W ワーク

Claims (1)

  1. ワークの軸線方向に移動自在に設けられ、ワークを切削加工するカッタユニットと、
    前記カッタユニットに対しワークの軸線方向に相対移動可能に設けられ、ワークを挟持するレストクランパと、
    レスト移動制御弁を介して供給される作動流体で作動され、前記カッタユニットに対し前記レストクランパを相対移動させるアクチュエータと、
    を備えるクランクシャフトミラーにおいて、
    ワークに対しその軸線方向に沿って前記カッタユニットによる長手割出しを行う際、前記レスト移動制御弁の弁位置を中立状態とした後に、前記カッタユニットをワークの軸線方向に移動させることを特徴とするクランクシャフトミラーの運転方法。
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