図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6aと十字キーSW6bとエンターボタンSW(「SW」はスイッチを意味する)とを有する演出操作装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合には、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2、図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、1対のゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が通過(入賞)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10、1対のゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、1対のゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞し易い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、通常は遊技球が入賞し易い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞した場合に大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過した場合に当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16(演出表示手段)及び可動役物17が装備されている。センタ役物15は、その枠体15aが遊技盤4に比較的大きく形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
画像表示器16は、画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物15の枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示器16には主に遊技演出が表示される。可動役物17は、画像表示器16に表示される所定の遊技演出の一環として作動して、役物部材17aを画像表示器4の画面前側において遊技盤4と平行な方向へ移動させる。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、1対のゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板21に制御情報を出力する。演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a、十字キーSW6b、エンターボタンSW6c)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器16、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、可動役物17(図示略の原点SW)からの信号、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物17を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図4に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜37,40〜47,50が構成されている。
特図カウンタ手段30は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値を、設定範囲(0 〜65535 )内で微小時間(0.1 μs )毎に順次更新し、また、8 ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。更に、ソフト乱数であるリーチ判定値と変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得する。また、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。この特図取得手段31により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段32に一旦記憶(保留)される。
特図保留消化手段33は、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ特図判定手段34(大当り判定手段34a、図柄判定手段34b)による判定に供して特図保留記憶手段32から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段32に記憶された順番(即ち、特図取得手段31により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段34においては、特図始動条件の成立により特図取得手段31により取得された(特図保留記憶手段32に記憶された)特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段33により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段34aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定された場合、図柄判定手段34bが、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、つまり有利度合いの異なる複数種類の特別遊技の何れを行うかを判定すると共に、当該特別遊技終了後の遊技状態を判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段34aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図5に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致する場合に、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/320 の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致する場合に、小当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定した場合には、次に、図柄判定手段34bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄(図6に示す8種類の大当り図柄A〜H)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第1特図判定情報である場合は、図6に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報である場合は、図6に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。そして、選択された大当り図柄によって、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、及び当該特別遊技終了後の遊技状態が決定される。
特図表示制御手段35は、特図判定手段34(大当り判定手段34a、図柄判定手段34b)による判定結果に基づいて、特図保留消化手段33により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段33により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、図柄判定手段34bにより選択された大当り図柄A〜Hの何れか1つを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
変動時間決定手段35aは、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、当該特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値、及び第1,第2特図保留数等に基づいて、特図表示制御手段35が特別図柄を変動表示させる特図変動時間を複数の特図変動時間(図7に示す特図変動時間1,2,3・・・n)の何れかに決定する。
ところで、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されているときに特図始動条件が成立することにより、特図取得手段31により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段32に記憶される。但し、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されていないときに特図始動条件が成立することにより、特図取得手段31により取得された特図判定情報も、直ちに大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定に供する場合でも特図保留記憶手段32に一時記憶される。
ここで、特図判定手段34の事前判定手段34cは、特図保留記憶手段32に記憶されている判定情報(即ち、後に特図保留消化手段33により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段31により特図判定情報が取得された際に、大当り判定手段34a、図柄判定手段34b、変動時間決定手段35aによる前記判定、決定と同等の判定、決定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の判定、特図変動時間の決定)を事前に行うことが可能である。
特別遊技実行手段36は、大当り判定手段34aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段35により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段34bにより選択された判定図柄(大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉パターンで大入賞口13aを開閉させる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図8に示すように、大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄D,E,G,Hに対応する開閉パターンと同様に設定される。
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8 R長期開放では、大入賞口13aが8 Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8 R短期開放では、大入賞口13aが8 Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
確率設定手段37は、特図判定手段34(大当り判定手段34a)により大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図5に示す低確テーブルを用いて低確率(約1/320 )又は図5に示す高確テーブルを用いて高確率(約10/320)に設定する。
一方、普図カウンタ手段40は、8 ビット構成のソフト乱数である当り判定値を、設定範囲(0 〜199 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新し、また、8 ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値を、設定範囲(0 〜9 )内で微小時間(4 ms )毎に順次更新する。
普図取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段40により更新された当り判定値、及び普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。この普図取得手段41により取得された普図判定情報が普図保留記憶手段42に一旦記憶(保留)される。
普図保留消化手段43は、普図保留記憶手段42に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段44による判定に供して普図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、保留記憶手段42に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、普図取得手段41により取得された順番)で消化する。
普図判定手段44は、普図始動条件の成立により普図取得手段41により取得された(普図保留記憶手段42に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段43により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
具体的に、先ず、普図判定情報の当り判定値に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。補助遊技を行うと判定した場合には、次に、当該普図判定情報の普図判定値に基づいて、複数種類の当り図柄(図10に示す2種類の当り図柄a,b)の何れか1つを選択する。ここで、図10のテーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
普図表示制御手段45は、普図判定手段44による判定結果に基づいて、普図保留消化手段43により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合には、選択された当り図柄a,bの何れかを停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
ところで、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されているときに普図始動条件が成立することにより、普図保留記憶手段42に普図取得手段41により取得された普図判定情報が記憶される。但し、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されていないときに普図始動条件が成立することにより、普図取得手段41により取得された普図判定情報も、直ちに普図判定手段44による判定に供する場合でも普図保留記憶手段42に一時記憶される。
補助遊技実行手段46は、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段45により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。図9、図10に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンは、当り図柄の種類、及び第2始動口作動モードに応じて図示のように設定される。
作動モード設定手段47は、図9に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の普図変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの始動口開閉パターンが0.1 秒×1 回又は0.1 秒×1 回+5.6 秒×1 回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普図変動時間が0.5 秒、始動口開閉パターンが1.0 秒×6 回又は2.0 秒×3 回に設定される。
遊技状態制御手段50は、複数種類の遊技状態(図11に示す4種類の通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態)の何れか1つを択一的に設定する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。
図11に示すように、通常遊技状態、時短遊技状態が設定された場合、確率設定手段37により低確率が設定され、潜確遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、確率設定手段37により高確率が設定される。また、通常遊技状態、潜確遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段47により低作動モードが設定され、時短遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段47により高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段36により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図8に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、大当り図柄A,Bの停止からは、その後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Cの停止からは、その後、特図変動回数が50回に達すると、潜確遊技状態へ移行され、更に、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Eが停止表示されて、所謂「潜確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に潜確遊技状態(又は確変遊技状態)が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Fが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄G,Hの何れかが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、大当り図柄Gの停止からは、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Hの停止からは、当該大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定される。小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態が設定される(即ち、遊技状態は設定変更されない)。
図4に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータ等により、図示の各手段60〜67,70〜73が構成されている。
演出制御手段60は、特図判定手段34(大当り判定手段34a、図柄判定手段34b、事前判定手段34c)による判定結果等に基づいて、所定の演出手段80に遊技演出を行わせる。尚、演出手段80は、画像表示器16、可動役物17、スピーカ27、ランプ28a,28bにより構成されている。
図柄変動演出制御手段61は、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、特図表示制御手段35により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、当該特図変動時間(変動時間決定手段35aにより決定された特図変動時間)に対応する図柄変動演出を、複数種類の図柄変動演出(図12(a)に示す図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
図柄変動演出制御手段61、遊技演出を画像表示器16に表示させるが、基本的に、図2に示すように、画像表示器16には3つの図柄表示部16aが設定され、図13に示すように、各図柄変動演出においては、これら図柄表示部16aに、(1)3組の演出図柄列が縦スクロールにて変動表示された後、先ず、(2)左側の演出図柄「X」が停止表示され、次に、(3)右側の演出図柄「Y」が停止表示され、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が停止表示され、これら3つの演出停止図柄「XZY」が、特図判定手段34による判定結果を示す組み合わせ態様になる。
具体的には、図14に示すように、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「1」が変動停止し、これら演出図柄「7」「1」が揃わない非リーチ状態になり、発展演出が行われることなく、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)。
或いは、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止した後、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃ってリーチ状態になるが、発展演出が行われることなく、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(7)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。
或いは、(5)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(8)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(9)発展演出であるSPリーチ演出が行われる。そこで、SPリーチ演出に特有の大当り期待度が異なる複数種類の演出動画の何れかが表示され、その後、SPリーチ演出の終了を以て、(10)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(11)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。尚、「SP」はスペシャルを意味し、SPリーチ演出は、基本的に、発展演出に移行しない演出よりも大当り期待度が高い演出である。
或いは、図15に示すように、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)発展演出であるSP・SPリーチ演出が行われる。尚、SP・SPリーチ演出は、基本的に、SPリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出である。
或いは、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、先ず、(5)発展演出であるSPリーチ演出が行われる。そして、SPリーチ演出の終了を以て、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止した後、再始動し、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)SP・SPリーチ演出が行われる。
SP・SPリーチ演出が行われると、そこで、SP・SPリーチ演出に特有の大当り期待度が異なる複数種類の演出動画の何れかが表示され、その後、SP・SPリーチ演出の終了を以て、(9)中央の演出図柄「6」が変動停止する(非当選時)、又は、(10)中央の演出図柄「7」が変動停止する(当選時)。ここで、図柄変動演出の発展演出以外の基本演出において、後述の選択された楽曲がBGMとして音声出力される。
特別遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段36により特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)が行われているときに、特別遊技演出(大当り演出、小当り演出)を、複数種類の特別遊技演出(図12(b)に示す特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。ここで、複数種類の特別遊技演出は、16R長期開放に対応の演出、8 R長期開放に対応の演出、8 R短期開放に対応の演出の何れかに分類され、16R長期開放と8 R長期開放に対応する特別遊技演出において、後述の選択された楽曲が再生される。
また、特別遊技演出制御手段62は、特別遊技実行手段36により行われた特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)の最後に、特別遊技演出に続くエンディング演出を、複数種類のエンディング演出(図12(c)に示すエンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択して行わせる。
保留表示制御手段63は、特図保留記憶手段32に第1特図判定情報が記憶されている場合、その第1特図保留数と相当数の第1保留図柄16bを画像表示器16に表示させ、特図保留記憶手段32に第2特図判定情報が記憶されている場合、その第2特図保留数と相当数の第2保留図柄16cを画像表示器16に表示させる(図2参照)。尚、図2では、第1特図保留数が2、第2特図保留数が1の場合を示している。
先読み演出制御手段64は、事前判定手段34cによる判定結果に基づいて、先読み演出を行うか否かを判定し、先読み演出を行うと判定した場合に、その先読み演出の対象とされた特図判定情報に対して、その特図判定情報が消化される前から、図柄変動演出制御手段61又は保留表示制御手段63を介して、大当り期待度を高め得る先読み演出を行わせる。
この先読み演出として、図柄変動演出制御手段61は通常とは異なる先読みゾーン演出を行わせ、保留表示制御手段63は通常とは異なる先読み保留図柄を表示させる。
図16に示すように、楽曲データ記憶手段65には、複数(例えば、40)の楽曲(楽曲1,2,3・・・n(複数の楽曲データ))と、これら複数の楽曲の楽曲BGM(楽曲BGM1,2,3・・・n(複数の楽曲BGMデータ))が収録されている。
楽曲演出制御手段66は、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲の何れかを再生させ、その際、その楽曲の楽曲動画を画像表示器16に表示させると共に、その楽曲の楽曲音声を楽曲動画の表示に合わせてスピーカ27から音声出力させることで再生を行い、或いは、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲BGMの何れかをスピーカ27から音声出力させる。
解放楽曲指定手段66aは、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲の中から再生許可する複数の解放楽曲を指定し、再生楽曲選択手段66bは、解放楽曲指定手段66aにより指定された複数の解放楽曲の中から再生させる再生楽曲を選択し、そこで、再生楽曲を所定の遊技者操作を介して選択可能である。
楽曲演出制御手段66は、再生楽曲選択手段66bにより選択された楽曲を、前述のように、特別遊技演出制御手段62により行われる16R長期開放と8 R長期開放に対応する特別遊技演出において再生させ、その楽曲に対応する楽曲BGMを、図柄変動演出制御手段61により行われる図柄変動演出の基本演出において音声出力される。
解放楽曲指定手段66aの楽曲解放判定手段66a1は、新たに楽曲を解放するか否かを判定し、解放楽曲指定手段66aは、楽曲解放判定手段66a1により楽曲を解放すると判定された場合、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲のうち前記解放楽曲以外の何れかの楽曲を、新たに再生許可する解放楽曲して追加指定する。
図17に示すように、解放楽曲指定手段66aは、解放楽曲指定の初期状態において、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲のうち、予め決められた1又は複数の楽曲(楽曲1,2・・・m)を初期解放楽曲として指定しており、この初期指定楽曲に、楽曲解放判定手段66a1により楽曲を解放すると判定される毎に1ずつ解放楽曲を追加指定していく(例えば、楽曲1,2・・・m→楽曲1,2・・・m,m+1→楽曲1,2・・・m,m+1,m+2→・・・と増やしていく)。
図18に示すように、再生楽曲選択手段66bは、再生楽曲選択の初期状態において、初期解放楽曲(楽曲1,2・・・m)のうち、予め決められた1の楽曲(楽曲1)を初期再生楽曲として選択しており、所定の楽曲選択可能期間において、当初は初期再生楽曲から、再生楽曲を所定の遊技者操作を介して選択(例えば、楽曲1→楽曲m、楽曲m→楽曲m+1、・・・に変更)可能である。
前記楽曲選択可能期間は、具体的には、特別遊技実行手段36により16R長期開放又は8 R長期開放の大当り遊技が行われているとき、遊技状態制御手段50により確変遊技状態又は時短遊技状態が設定されているとき、及び、遊技状態制御手段50により通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときの後述の客待ち状態において、所定の遊技者操作を介して(但し、後述のRTC演出制御手段67により特殊遊技演出が行われていないときに限る)設定される。尚、履歴記録遊技につては後で説明する。
再生楽曲選択手段66bの楽曲選択表示制御手段66b1は、遊技者操作を介して、画像表示器16に、解放楽曲指定手段66aにより指定された複数の解放楽曲を表示可能な楽曲選択画面を表示させ、その状態で、再生楽曲選択手段66bが、遊技者操作を介して再生楽曲を選択できるようになる。
具体的に説明すると、図19(a)は演出操作装置6の平面図を示しているが、16R長期開放又は8 R長期開放の大当り遊技が行われているときと、確変遊技状態又は時短遊技状態が設定されているときに、前記楽曲選択可能期間において、遊技者が十字キーSW6bの左右何れかのキー部を操作することで、図19(b)に示す楽曲選択画面16dが画像表示器16に表示される。
この楽曲選択画面16d上には、第1の解放楽曲表示部16e、第2の解放楽曲表示部16f、再生楽曲表示部16gが設けられている。第1の解放楽曲表示部16eには、再生禁止期間の設定がない30楽曲に相当する30マスの表示部が設けられ、この30楽曲のうち解放楽曲指定手段66aにより指定された解放楽曲が、その30マスのうちの対応するマスにその楽曲名で表示され、残りのマスには「×」が表示される。
第2の解放楽曲表示部16fには、再生禁止期間の設定がある10楽曲に相当する10マスの表示部が設けられ、この10楽曲のうち解放楽曲指定手段66aにより指定された解放楽曲が、その10マスのうちの対応するマスにその楽曲名で表示され、残りのマスには「×」又は「?」が表示される。再生楽曲表示部16gには、現在の再生楽曲が比較的大きくその楽曲名等で表示される。
楽曲選択画面16dが表示された状態で、遊技者が十字キーSW6bを操作することで、カーソル移動させて、解放楽曲表示部16e,16fに表示されている複数の解放楽曲の何れかを任意に指定することができ、次に、遊技者が演出ボタンSW6a又はエンターボタンSW6cを操作することで、指定した解放楽曲を再生楽曲として選択(登録)することができ、それと共に楽曲選択画面16dは消去される。
ところで、楽曲選択表示制御手段66b1は、楽曲選択画面16dを表示させた状態で、楽曲解放判定手段66a1により新たに楽曲を解放すると判定された場合、その判定結果の報知時から解放楽曲指定手段66aにより新たに再生許可された解放楽曲を選択可能に追加表示させる。
尚、図示省略するが、楽曲選択画面16dが表示された状態では、この楽曲選択画面16d上の一部の表示領域、或いは画像表示器16のうち楽曲選択画面16d以外の一部の表示領域に、確変遊技状態又は時短遊技状態が設定されているときには、図柄変動演出の一部(演出図柄の変動)に相当する演出が表示されるようにしてもよいし、大当り遊技が行われているときには、現在進行中のラウンドが表示されるようにしてもよい。
また、楽曲選択画面16dが表示された状態で、所定の画面消去操作が行われた場合、或いは、所定演出(例えば、SPリーチ演出やSP・SPリーチ演出等)が発生する場合、或いは、演出操作装置6が一定期間(例えば、5秒間)操作されない場合、或いは、後述のRTC演出制御手段67により特殊遊技演出が開始された場合、再生楽曲選択の為の処理が強制終了され、楽曲選択画面16dの表示が消去される。
ここで、再生楽曲選択手段66bは、履歴記録遊技処理手段70により履歴記録遊技が開始された後、遊技者操作を介して一度も再生楽曲を選択していない場合には、ランダム再生を選択しており、定期的に(例えば、16R長期開放又は8 R長期開放の大当り遊技が行われる毎に)、解放楽曲指定手段66aにより指定された複数の解放楽曲の中からランダムに再生楽曲を選択する。
但し、再生楽曲選択手段66bにより遊技者操作を介して再生楽曲が選択されると、ランダム再生の選択が解除され、その再生楽曲は、次に、異なる再生楽曲が選択されるまで、或いは、ランダム再生が選択されるまで、或いは、履歴記録遊技処理手段70により現在行われている履歴記録遊技の終了設定が行われるまで登録維持される。
履歴記録遊技処理手段70は、図柄変動演出制御手段61による図柄変動演出、特別遊技演出制御手段62による特別遊技演出と関連させて、遊技者が所有の携帯端末を用いて、或いは、連携端末を用いなくても、遊技内容(演出内容を含む)に基づいて、履歴記録遊技(本履歴記録遊技、フリー履歴記録遊技)を行わせる手段である。
履歴記録遊技設定手段71は、本履歴記録遊技の開始/終了、フリー履歴記録遊技の開始/終了を設定することができ、電源投入時にはフリー履歴記録遊技の開始設定を行う。この履歴記録遊技設定手段71では具体的に次の処理が行われる。特図保留記憶手段32に特図判定情報が記憶されていない、且つ特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されていない、且つ特別遊技実行手段36により特別遊技が行われていない客待ち状態において、遊技者が演出操作ボタンSW6aを操作すると、図20に示すトップメニュー画面16hが画像表示器16に表示される。
次に、遊技者が十字キーSW6b、演出ボタンSW6a(又はエンターボタンSW6c)を操作して、このトップメニュー画面16hの「履歴記録遊技」を入力すると、図21に示す履歴記録遊技メニュー画面16iが画像表示器16に表示され、本履歴記録遊技を開始する場合には、履歴記録遊技メニュー画面16iの「本履歴記録遊技開始」を入力すると、図21に示すQRコード16jが履歴記録遊技メニュー画面16i上に表示され、次に、演出ボタンSW6aを操作すると、図22に示すパスワード入力画面16kが画像表示器16に表示される。
ここで、図21に示すQRコード16jが表示された段階で、遊技者が携帯端末を用いてQRコード16jを読み取り、そのQRコード16jにより指定された履歴記録遊技サーバにアクセスし自身の遊技者IDを送信する。履歴記録遊技サーバでは、多数の遊技者IDと、これら多数の遊技者IDに夫々対応する多数の遊技履歴情報が記録されており、受信した遊技者IDに対応する遊技履歴情報に応じたパスワードが作成され、そのパスワードが前記遊技者IDの発信元の携帯端末に送信される。
携帯端末には履歴記録遊技サーバから受信したパスワードが表示され、図22に示すパスワード入力画面16kが表示された状態で、遊技者が十字キーSW6b、演出ボタンSW6aを操作して、携帯端末に表示されたものと同じパスワードを入力し、最後に「入力完了」を入力する。そこで、図示省略するが、パスワード適合となると、パスワード入力完了画面が画像表示器16に表示されて、本履歴記録遊技の開始設定が行われ、パスワード不適合となると、パスワード入力不備画面が画像表示器16に表示される。
一方、本履歴記録遊技を終了する場合には、図21に示す履歴記録遊技メニュー画面16iが画像表示器16に表示された状態で、遊技者が十字キーSW6b、演出ボタンSW6aを操作して、「本履歴記録遊技終了」を入力する。すると、図23に示す本履歴記録遊技終了画面16lが画像表示器16に表示され、その本履歴記録遊技終了画面16l上に、後述の本履歴記録遊技処理手段72により処理された遊技履歴情報を含むQRコード16mが表示される。
ここで、図23に示すQRコード16mが表示された段階で、遊技者が携帯端末を用いてQRコード16mを読み取り、そのQRコード16mにより指定された履歴記録遊技サーバにアクセスし自身の遊技者ID、並びに本履歴記録遊技処理手段72により処理された遊技履歴情報を送信する。履歴記録遊技サーバでは、受信した遊技者IDに対応して既に記憶されている遊技履歴情報が、受信した遊技履歴情報に基づいて更新記憶される。
図23に示す本履歴記録遊技終了画面16lが表示された状態で、遊技者が十字キーSW6b、演出ボタンSW6aを操作して、「データクリア」を入力すると、本履歴記録遊技処理手段72により処理された遊技履歴情報が消去されて、本履歴記録遊技の終了設定が行われると共に、フリー履歴記録遊技の開始設定が行われる。
尚、フリー履歴記録遊技の開始設定が行われた後、図21に示す履歴記録遊技メニュー画面16iが画像表示器16に表示された状態で、遊技者が十字キーSW6b、演出ボタンSW6aを操作して、「フリー履歴記録遊技開始」を入力すると、後述のフリー履歴記録遊技処理手段73により処理された遊技履歴情報が消去されて、再度、フリー履歴記録遊技の開始設定が行われる。
尚、画像表示器16に図20〜23に示す画面が表示された状態で、特図表示制御手段35による特別図柄の変動表示が開始されると、直ちに、履歴記録遊技設定手段71による処理が強制終了され、図20〜23に示す画面が消去され、画像表示器16には、図柄変動演出制御手段61により図柄変動演出が表示される。
本履歴記録遊技処理手段72は、本履歴記録遊技の開始設定を受けて処理を開始し、その本履歴記録遊技の開始設定において入力されたパスワードにより得られる遊技履歴情報を元に、遊技内容(演出内容を含む)に基づいて遊技履歴情報を処理する。ここで、図2に示すように、画像表示器16には履歴記録遊技表示部16nが設定され、この履歴記録遊技表示部16nに前記遊技履歴情報の一部を表示させる。
本履歴記録遊技処理手段72が処理する遊技履歴情報には、特図変動回数や大当遊技が行われた大当り回数等の他、遊技履歴レベル、遊技履歴ポイント、アイテム関連情報が含まれており、図24(a)に示すように、具体的に、履歴記録遊技表示部16nには、本履歴記録遊技が行われている旨「本履歴記録遊技中」と、遊技履歴レベル(例えば、16Lv)と、遊技履歴ポイント(Pt、例えば、100Ptに対する割合を示すPtゲージ)を表示させる。
本履歴記録遊技処理手段72は、遊技内容(演出内容を含む)に応じて遊技履歴ポイントをアップさせ、その遊技履歴ポイントが一定ポイント(例えば、100Pt)に達すると、その一定ポイントを現在の遊技履歴ポイントから減算して、遊技履歴レベルを1レベルアップさせる。
ここで、複数種類のポイント付加遊技及びポイント付加演出と、各ポイント付加遊技及びポイント付加演出に対応する付加ポイントとが予め決められており、これらポイント付加遊技及びポイント付加演出の何れかが行われることで、本履歴記録遊技処理手段72が、対応する付加ポイントを現在の遊技履歴ポイントに加算する。尚、複数種類のポイント付加演出の中には、演出ボタンSW6aが操作されることで行われる演出がある。
本履歴記録遊技処理手段72は、遊技履歴レベルが1レベルアップすると、アイテム解放抽選を行い、そこで当選すると、前記複数(例えば、40)の楽曲の他、携帯端末で使用可能な複数の壁紙等を含む複数種類のアイテムのうち未解放のアイテムの何れかを解放させる。
ここで、アイテム解放抽選により再生禁止期間の設定がない楽曲が解放された場合、そのことで、前記楽曲解放判定手段66a1により新たにその再生禁止期間の設定がない楽曲を解放すると判定されることになる。但し、アイテム解放抽選により再生禁止期間の設定がある楽曲が解放された場合、後述のRTC演出制御手段67によりその楽曲が再生されたことを条件に、前記楽曲解放判定手段66a1により新たにその再生禁止期間の設定がある楽曲を解放すると判定されることになる。
つまり、再生禁止期間の設定がある各楽曲において、その再生禁止期間は、当初からRTC演出制御手段67によりその楽曲が再生される迄の期間となり、その再生禁止期間において、解放楽曲指定手段66aによる解放楽曲としての指定、即ち、再生楽曲選択手段66bによる再生楽曲としての選択が禁止される。そして、画像表示器16に楽曲選択画面16dが表示されると、その楽曲選択画面16dに、アイテム解放抽選により解放された再生禁止期間の設定がある楽曲であって、楽曲解放判定手段66a1により解放すると判定されない楽曲が「?」で表示される(図19(b)参照)。
図25に示すように、本履歴記録遊技処理手段72は、複数のアイテム解放順序シナリオテーブル(アイテム解放順序シナリオテーブルT1,T2,T3,T4・・・)を備えている。各アイテム解放順序シナリオテーブルでは、前記複数種類のアイテムの解放順序(例えば、アイテム解放順序シナリオテーブルT1では、アイテム16→アイテム9→アイテム2→アイテム26→アイテム30→アイテム1・・・)が決められており、複数のアイテム解放順序シナリオテーブルは、前記複数種類のアイテムの解放順序を互いに異ならせたものである。
本履歴記録遊技処理手段72は、前記複数のアイテム解放順序シナリオテーブルのうち、遊技者IDに対応付けて決められたアイテム解放順序シナリオテーブルを使用し、そのシナリオに従って前記複数種類のアイテムを順次解放させていく。ここで、前記アイテム関連情報には、使用する1のアイテム解放順序シナリオテーブル(テーブル番号)と、そのシナリオでアイテムをどの順番まで解放したかの情報を含んでいる。尚、このアイテム関連情報も勿論、履歴記録遊技サーバに遊技履歴情報の一部として記憶される。
さて、本履歴記録遊技処理手段72は、アイテム解放抽選を行うと、図2に示すように、画像表示器16には履歴記録遊技表示部16nの近くに抽選結果表示部16oが設定され、この抽選結果表示部16oにアイテム解放抽選の結果を表示させる。
図26に示すように、具体的には、アイテム解放抽選を行うと、抽選結果表示部16oに、先ず、(1)「○」と「×」を含む図柄列を変動表示させ、その後、アイテム解放抽選で落選している場合には、(2)「×」を停止表示させる。一方、アイテム解放抽選で当選している場合には、抽選結果表示部16oに、(3)「○」を停止表示させ、続いて、(4)今回解放するアイテム(例えば、アイテム○○Get!」)を表示させる。この図柄列の変動表示時、停止表示時、アイテム表示時には、何らかの効果音もスピーカ27から出力される。
ここで、前述のように、楽曲選択表示制御手段66b1は、楽曲選択画面16dを表示させた状態で、楽曲解放判定手段66a1により新たに楽曲を解放すると判定された場合、その判定結果の報知時から解放楽曲指定手段66aにより新たに再生許可された解放楽曲を選択可能に追加表示させる。これに関して具体的に説明する。
図27に示すように、画像表示器16に楽曲選択画面16dが表示された状態で、本履歴記録遊技処理手段72によりアイテム解放抽選が行われると、例えば、楽曲選択画面16d上に抽選結果表示部16pが設定され、その抽選結果表示部16pに図柄列が変動表示される。このアイテム解放抽選で当選して楽曲が解放される場合、即ち、楽曲解放判定手段66a1により新たに楽曲を解放すると判定された場合、次に、図28に示すように、抽選結果表示部16pに「○」が停止表示される。
その後、図29に示すように、抽選結果表示部16pに「楽曲6Get!」が表示され、この「楽曲6Get!」の表示時が、楽曲解放判定手段66a1による判定結果の報知時となり、その判定結果の報知時から、楽曲選択画面16dには、解放楽曲指定手段66aにより新たに再生許可された解放楽曲を選択可能に、その解放楽曲が対応するマスにその楽曲名で追加表示される。この解放楽曲の追加表示において、他の表示された楽曲と識別可能に強調する表示(例えば、点滅表示)を行ってもよい。尚、この図柄列の変動表示時、停止表示時、アイテム表示時には、何らかの効果音もスピーカ27から出力される。
ここで、画像表示器16に楽曲選択画面16dが表示された状態で、本履歴記録遊技処理手段72によりアイテム解放抽選が行われても、楽曲選択画面16d上に抽選結果表示部16pが設定されない、つまり、アイテム解放抽選の結果が表示されないようにしてもよい。その際、楽曲選択画面16dが、図26に示す履歴記録遊技表示部16n、抽選結果表示部16oを含む他の画像よりも上位レイヤの画像として画像処理される。つまり、楽曲選択画面16dが表示されない状態で、履歴記録遊技表示部16n、抽選結果表示部16oが表示されるが、楽曲選択画面16dは、履歴記録遊技表示部16n、抽選結果表示部16oを覆い隠すように表示され、楽曲選択画面16dが消去されると、再度、履歴記録遊技表示部16n、抽選結果表示部16oが表示される。
さて、図30(1)に示すように、画像表示器16に楽曲選択画面16dが表示された状態で、前記のように、本履歴記録遊技処理手段72によりアイテム解放抽選が行われても、そのアイテム解放抽選の結果は表示されないが、図26に示す表示が裏側で仮想的に行われることになる。そして、アイテム解放抽選で当選してアイテムが解放される場合、何らかの効果音はスピーカ27から出力され、その直後から、解放されたアイテムが楽曲であって、解放楽曲指定手段66aにより再生許可された解放楽曲である場合、その解放楽曲(例えば、解放楽曲6)が楽曲名で追加表示される。解放楽曲指定手段66aにより再生許可されていない解放楽曲である場合、その解放楽曲が「?」で追加表示される。
フリー履歴記録遊技処理手段73は、フリー履歴記録遊技の開始設定を受けて処理を開始し、初期遊技履歴情報(遊技履歴なし)を元に、遊技内容(演出内容)に基づいて遊技履歴情報を処理する。図24(b)に示すように、具体的に、履歴記録遊技表示部16nには、フリー履歴記録遊技が行われている旨「フリー履歴記録遊技中」と、遊技履歴レベル(例えば、3Lv)と、遊技履歴ポイント(Pt、例えば、100Ptに対する割合を示すPtゲージ)を表示させる。
その他、フリー履歴記録遊技処理手段73は、基本的に、本履歴記録遊技処理手段72と同じ処理を行うので、その説明については省略する。但し、フリー履歴記録遊技処理手段73により処理された遊技履歴情報については、本履歴記録遊技処理手段72により処理された遊技履歴情報とは違って、履歴記録遊技サーバに記憶される遊技履歴情報には反映されない。
RTC演出制御手段67は、特図判定手段34による判定結果に基づいて行われる遊技演出(図柄変動演出、特別遊技演出)以外に、大当り抽選の結果とは無関係に特殊遊技演出を定期的に(例えば、1時間毎に数分間)行わせ、そこで楽曲を再生させる。そのRTC再生楽曲は、再生禁止期間の設定がある複数の楽曲(RTC指定楽曲となる10楽曲;楽曲5、楽曲6、楽曲11・・・)の何れかであり、図31に示すRTC管理テーブルに基づいて決定される。
図31に示すように、RTC管理テーブルにおいては、複数のRTC指定楽曲の各々にRTC再生期間(例えば、楽曲5は2012.4.1〜2012.4.7、楽曲9は2012.4.8〜2012.4.14 楽曲11は2012.4.15 〜2012.4.21 ・・・)が設定されており、複数のRTC指定楽曲が、数日(例えば、1週間)毎に順次、RTC再生楽曲として切り換わっていくように、RTC管理テーブルが構成されている。
RTC演出制御手段67が特殊遊技演出を行わせる際、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われていないときには、図柄変動演出制御手段61が、図柄表示器16に設定された図2に示す3つの図柄表示部16aに代えて、図32に示すように、図柄表示器16の下部に比較的小さな3つの図柄表示部16qを設定し、図柄変動演出において、図柄表示部16qに特有の3組の演出図柄列を変動表示させた後、特図判定手段34による判定結果を示す組み合わせ態様で停止表示させる。
RTC演出制御手段67は、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われていないときには、図柄表示器16の下部に図柄表示部16qが変更設定された状態(ここで、履歴記録遊技表示部16n、抽選結果表示部16oも図柄表示器16の下部に設定してもよい)で、また、特別遊技実行手段36により特別遊技(16R長期開放又は8 R長期開放の大当り遊技)が行われているときには、特別遊技演出制御手段62による通常の特別遊技演出を中止させて、RTC再生楽曲の楽曲動画を画像表示器16の大部分に表示させると共に、その楽曲の楽曲音声を楽曲動画の表示に合わせてスピーカ27から音声出力させる。ここで、特殊遊技演出の終了後、楽曲演出制御手段66により、特別遊技(16R長期開放又は8 R長期開放の大当り遊技)が行われているときには、再生楽曲選択手段66bにより選択された楽曲が最初から再生され、特別遊技が行われていないときには、その楽曲に対応する楽曲BGMが最初から音声出力される。
次に、図4に示す各手段30〜37,40〜47,50,60〜67,70〜73の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23)の各コンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図33に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図34に示すように、S2の始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes )、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes )、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes )、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes )、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S19)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に説明するS3の特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われ、S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図35に示すように、S3の特別図柄処理では、特別遊技フラグがONか否か判定され(S31)、S31の判定がNoの場合、つまり大当り遊技や小当り遊技が実行中でない場合、特別図柄が変動中か否か判定され(S32)、S32の判定がYes の場合、S42へ移行する。
S32の判定がNoの場合、第2特図保留数U2が1以上か否か判定され(S33)、S33の判定がYes の場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算される(S34)。S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定され(S35)、S35の判定がYes の場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算される(S36)。S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動パターン選択処理(S39)が実行される。
S38の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理において、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値が、図5を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定され、大当り特定値である場合、次に、図柄判定値処理において、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、図6を用いて説明したように、複数種類の大当り図柄の何れかが選択設定される。
大当り判定値処理において、前記大当り判定値が大当り特定値でない場合、次に、同大当り判定値が、図5を用いて説明したように、小当り特定値か否か判定され、小当り特定値である場合、小当り図柄が設定され、前記大当り判定値が大当り特定値でも小当り特定値でもない場合、ハズレ図柄が設定される。尚、この大当り判定処理に供された特図判定情報は、特図保留記憶手段32から消去(消化)される。
S39の変動パターン選択処理では、S38の大当り判定処理で設定された図柄、及び、大当りか否かの判定に供された大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値等に基づいて、図7を用いて説明したように、変動パターンとして複数の特図変動時間の何れかが選択決定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された判定図柄とS39で決定された変動パターン(特図変動時間)の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、S39で決定された特図変動時間が経過した場合(S42;Yes )、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。尚、S45の停止中処理では、遊技状態に関する処理が実行される。
その後、S4の大入賞口処理において、特別遊技フラグがONの場合、図8を用いて説明したように、大当りの場合には、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放、8 R長期開放、8 R短期開放の何れかの開閉パターンにて大入賞口13aを開放する大当り遊技が実行され、小当りの場合には、8 R短期開放の開閉パターンにて大入賞口13aを開放する小当り遊技が実行される。
この大入賞口処理では、特別遊技の開始時に、実行する大入賞口13aの開閉パターン(或いは対応する大当り図柄)の情報を含むオープニングコマンドがセットされる。また、特別遊技の終了時に、図8を用いて説明したように、大当り図柄の種類に応じた遊技状態を設定する遊技状態設定処理が実行され、そこで設定された遊技状態の情報を含むエンディングコマンドがセットされる。
図36に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4 ms )毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S101)、履歴記録遊技処理(S102)、演出操作処理(S103)、コマンド送信処理(S104)が順次実行される。
図37に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され(S111)、S111の判定がYes の場合、保留数加算処理(S112)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされ(S113)、その後、保留数加算時先読み関連処理(S114)が実行される。S113でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S104のコマンド送信処理により画像制御基板24、ランプ制御基板25に送信される。
S114の保留数加算時先読み関連処理では、受信した保留数増加コマンドが解析され、その解析情報に基づいて、先読み演出として、通常とは異なる先読みゾーン演出を行うか否か判定され、また、通常とは異なる先読み保留図柄を表示する否か判定され、先読み演出を行うと判定された場合には、その先読み演出の開始タイミングが設定される。
次に、S111の判定がNoの場合、或いはS114の実行後、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され(S115)、S115の判定がYes の場合、図柄変動演出選択処理(S116)が実行される。この図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され、その解析情報に基づいて、図12(a)を用いて説明したように、その解析情報の特図変動時間に対応する図柄変動演出が複数種類の図柄変動演出の中から選択され、その図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる。
次に、S115の判定がNoの場合、或いはS166の実行後、特図変動停止コマンドを受信か否か判定され(S117)、S117の判定がYes の場合、遊技演出終了中処理(S118)が実行される。この遊技演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され、その解析情報に基づいて演出モード処理が行われると共に、図柄変動演出終了コマンドがセットされる。
次に、S117の判定がNoの場合、又は、S118の実行後、オープニングコマンドを受信した場合(S119;Yes )、特別遊技演出選択処理(S120)が実行される。この特別遊技演出選択処理では、受信したオープニングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、図12(b)を用いて説明したように、その解析情報の大入賞口13aの開閉パターンに対応する特別遊技演出が複数種類の特別遊技演出の中から選択され、その特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされる。
次に、S119の判定がNoの場合、又は、S120の実行後、エンディングコマンドを受信した場合(S121;Yes )、エンディング演出選択処理(S122)が実行される。このエンディング演出選択処理では、受信したエンディングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、図12(c)を用いて説明したように、その解析情報の遊技状態に対応するエンディング演出が複数種類のエンディング演出の中から選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
最後に、S121の判定がNoの場合、又は、S122の実行後、客待ちコマンド処理(S123)が実行される。尚、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23から受信した各種コマンドに基づいて各種演出を実行させる。
図38に示すように、S102の履歴記録遊技処理では、先ず、履歴記録遊技設定処理(S131)が実行され、この履歴記録遊技設定処理では、図20〜図23を用いて説明したように、電源投入時にはフリー履歴記録遊技の開始設定が行われ、フリー履歴記録遊技中の客待ち状態において、図22に示すパスワード入力画面16kが表示され、適合するパスワードが入力されると、それまでのフリー履歴記録遊技の遊技履歴情報が消去されて、本履歴記録遊技の開始設定が行われる。
また、フリー履歴記録遊技中の客待ち状態において、図21に示す履歴記録遊技メニュー画面16iが表示され、「フリー履歴記録遊技開始」が入力されると、それまでのフリー履歴記録遊技の遊技履歴情報が消去されて、フリー履歴記録遊技の開始設定が再度行われ、本履歴記録遊技中の客待ち状態において、図23に示す本履歴記録遊技終了画面16lが表示され、「データクリア」が入力されると、それまでの本履歴記録遊技の遊技履歴情報が消去されて、フリー履歴記録遊技の開始設定が行われる。
次に、S131の履歴記録遊技設定処理による履歴記録遊技の開始/終了の設定状況に応じて、本履歴記録遊技を実行か否か判定され(S132)、S132の判定がYes の場合には、本履歴記録遊技処理(S133)が実行され、S132の判定がNoの場合には、フリー履歴記録遊技処理(S134)が実行される。
図39に示すように、S133の本履歴記録遊技処理では、先ず、本履歴記録遊技の開始設定時か否か判定される(S141)。S141の判定がYes の場合、本履歴記録遊技の開始設定時に入力されたパスワードから得られる遊技履歴情報が設定され(S142)、そこで、遊技履歴情報に含まれる、使用するアイテム解放順序シナリオテーブル、そのシナリオでアイテムをどの順番まで解放したかの情報、並びに、遊技履歴レベルと遊技履歴ポイントが記憶される。
次に、S142で設定された遊技履歴情報に基づいて、解放アイテム(解放楽曲)が指定され(S143)、続いて、再生楽曲が選択される(S144)。ここで、S143とS144においては、図17、図18を用いて説明したように、新たに本履歴記録遊技を開始する際には、予め決められた初期解放楽曲が指定されると共に、そのうちの予め決められた初期再生楽曲が選択され、また、前回行った本履歴記録遊技の続きで本履歴記録遊技を開始する際には、前回の本履歴記録遊技の最後に指定されていた解放楽曲が引き続き指定されると共に、前回の本履歴記録遊技の最後に選択されていた再生楽曲が引き続き選択される。
一方、S141の判定がNoの場合、遊技履歴情報更新処理(S145)、解放アイテム(解放楽曲)指定処理(S146)、再生楽曲選択処理(S147)、遊技履歴情報表示処理(S148)が順次実行される。S148の遊技履歴情報表示処理では、図24を用いて説明したように、本履歴記録遊技が行われている旨「本履歴記録遊技中」、遊技履歴レベルLv、遊技履歴ポイントPtを表示させる表示指令が画像制御基板24に出力される。
図40に示すように、S145の遊技履歴情報更新処理では、先ず、特定遊技又は特定演出が発生か否か判定され(S151)、S151の判定がYes の場合、その特定遊技又は特定演出が記録されるべき遊技又は演出か否か判定され(S152)、S152の判定がYes の場合、その特定遊技又は特定演出が遊技履歴として記録される。
次に、S152の判定がNoの場合、又は、S153の実行後、発生した特定遊技又は特定演出がポイント付加遊技又はポイント付加演出か否か判定され(S154)、S154の判定がYes の場合、そのポイント付加遊技又はポイント付加演出に応じた付加ポイントΔPtが読み込まれ(S155)、遊技履歴ポイントPtがPt+ΔPtに加算される(S156)。
その後、遊技履歴ポイントPtがレベルアップポイントCPt(例えば、CPt=100 )以上か否か判定され(S157)、S157の判定がYes の場合、遊技履歴ポイントPtがPt−CPtに減算され(S158)、続いて、遊技履歴レベルLvがLv+1に加算される(S159)。その後、S157にリターンし、遊技履歴ポイントPtが未だCPt以上ある場合には、S158とS159が繰り返し実行される。
図41に示すように、S146の解放アイテム(解放楽曲)指定処理では、S145の遊技履歴情報更新処理において遊技履歴レベルLvがアップしたか否か判定され(S161)、S161の判定がYes の場合、アイテム解放抽選が行われる(S162)。ここで、遊技履歴レベルLvが連続的に複数レベルアップした場合、S162では、その複数レベルに相当する複数回のアイテム解放抽選が連続的に行われる。
次に、図26等を用いて説明したように、アイテム解放抽選の演出と結果を表示させる表示指令が画像制御基板24に出力され(S163)、アイテム解放抽選に当選している場合(S164)には、使用しているアイテム解放順序シナリオテーブルのシナリオに従って次番のアイテムが解放アイテムに追加指定され(S165)、アイテム解放抽選の結果の表示に続いて、その追加された解放アイテムを一時表示させる表示指令が画像制御基板24に出力される(S166)。
ここで、S162において、複数回のアイテム解放抽選が連続的に行われた場合でも、S163におけるアイテム解放抽選の演出と結果の表示を1回とする。そして、前記複数回のアイテム解放抽選の少なくとも1回で当選すると、S164の判定がYes になり、その後、複数回のアイテム解放抽選で当選している場合、S165では、前記シナリオに従って次番から連番の複数のアイテムが解放アイテムに追加指定され、S166では、それら追加された複数の解放アイテムを一度に或いは連続的に一時表示させる。
図42に示すように、S147の再生楽曲選択処理では、先ず、特別遊技の実行中か否か判定され(S171)、S171の判定がNoの場合、確変遊技状態又は時短遊技状態か否か判定され(S172)、S172の判定がNoの場合、リターンする。S171又はS172の判定がYes の場合、図19(b)に示す楽曲選択画面16dが表示されているか否か判定され(S173)、S173の判定がNoの場合、楽曲選択画面表示操作(十字キーSW6bの左右何れかのキー部を操作)が有りか否か判定される(S174)。
S174の判定がYes の場合、楽曲選択画面16dを表示させる表示指令が画像制御基板24に出力される(S175)。一方、S173の判定がYes の場合、楽曲選択画面消去操作が有るか否か判定され(S176)、その判定がNoの場合、所定演出(例えば、SPリーチ演出やSP・SPリーチ演出等)が発生か否か判定され(S177)、その判定がNoの場合、演出操作装置6が一定期間(例えば、5秒間)操作されていないか否か判定される(S178)。S176又はS177又はS178の判定がYes の場合、楽曲選択画面16dを消去させる消去指令が画像制御基板24に出力される(S179)。
S175の実行後、或いは、S178の判定がNoの場合、S146の解放アイテム指定処理において解放楽曲が追加指定されたか否か判定され(S180)、S180の判定がYes の場合、その解放楽曲が図29に示す抽選結果表示部16pに表示されたか否か判定され(S181)、S181の判定がYes の場合、図29を用いて説明したように、その解放楽曲を楽曲選択画面16dに追加表示させる表示指令が画像制御基板24に出力される(S179)。
S180又はS181の判定がNoの場合、或いは、S182の実行後、演出操作装置6を用いて再生楽曲変更操作が有りか否か判定され(S183)、S183の判定がYes の場合、再生楽曲が変更される(S184)。尚、画像制御基板24のコンピュータ24は、演出制御基板から受ける制御情報である各種表示指令に基づいて、前述の各種表示の為に表示制御を行う。
尚、フリー履歴記録遊技処理については、その一部の処理は本履歴記録遊技処理と異なるが、他の大部分の処理は本履歴記録遊技処理と同様であるので、フローチャートに基づく説明を省略する。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
遊技者は、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているとき、或いは大当り遊技が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行う。
左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶され、特図保留記憶手段32に記憶された第1特図判定情報は第1特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
右打ちにより開放した第2始動口11aを狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶され、特図保留記憶手段32に記憶された第2特図判定情報は第2特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
左打ちにより左側のゲート12を、また、右打ちにより右側のゲート12を狙うことができ、普図保留数が4未満のときに、遊技球が左側又は右側のゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段42に記憶され、普図保留記憶手段42に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。ここで先ず、普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されている場合には、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
特図保留記憶手段32に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。そして、この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bcに大当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技が発生すると、変動停止した大当り図柄の種類によって、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンとして、16R長期開放、8 R長期開放、8 R短期開放の何れかが選択実行される。右打ちを行うことにより、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8 R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得できる。但し、8R短期開放では、遊技者が右打ちを行なっても、遊技球を実質獲得できない。
ところで、特図判定手段34(大当り判定手段34a、図柄判定手段34b)による判定結果に基づいて、特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示された後に当該判定結果を示す判定図柄が停止表示されるが、特別図柄が変動表示されているとき、遊技演出制御手段60により大当り期待度を示唆する図柄変動演出が画像表示器16での表示を主体に行われるため、この図柄変動演出により、遊技性並びに遊技興趣が高められ、更に、事前判定手段34cによる判定結果に基づいて、大当り期待度を示唆する所謂先読み演出が行われ得るため、この先読み演出により、遊技性並びに遊技興趣が一層高められる。
さて、本発明では、演出制御手段60は、複数の楽曲が収録された楽曲データ記憶手段65と、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲の何れかを再生させる楽曲演出制御手段66とを備え、楽曲演出制御手段66は、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲の中から再生許可する複数の解放楽曲を指定する解放楽曲指定手段66aと、解放楽曲指定手段66aにより指定された複数の解放楽曲の中から再生させる再生楽曲を所定の遊技者操作を介して選択可能な再生楽曲選択手段66bとを有する。
再生楽曲選択手段66bは、再生楽曲を所定の遊技者操作を介して選択可能であり、つまり、遊技者は、再生させる(即ち、視聴したい)再生楽曲を任意に選択できるが、その際、再生楽曲を楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲全ての中から制限なく自由に選択できるのではなく、再生許可するように指定された複数の解放楽曲の中から選択できるようにしている。
ここで、遊技者がいつでも再生楽曲を選択できるのではなく、再生楽曲を選択できる期間を、特別遊技(16R長期開放、8 R長期開放)が行われているとき、確変又は時短遊技状態が設定されているとき等とし、遊技者が一定の遊技結果を得た特典として、遊技者に再生楽曲を選択できる権利を与えることで、遊技意欲を高めることができる。
そして、本発明では、解放楽曲指定手段66aは、遊技内容(遊技履歴)に基づいて新たに楽曲を解放するか否かを判定する楽曲解放判定手段66a1を有し、楽曲解放判定手段66a1により楽曲を解放すると判定された場合、楽曲データ記憶手段65に収録された複数の楽曲のうち解放楽曲以外の何れかの楽曲を、新たに再生許可する解放楽曲として追加指定する。
つまり、複数の解放楽曲について、常に同じ複数の解放楽曲とするのではなく、遊技内容に基づいて新たに楽曲を解放すると判定されると、その新たな解放楽曲が追加されるため、遊技者はこれを期待して遊技を行うことができる。このように、再生楽曲の選択対象となる解放楽曲の数を遊技内容に応じて徐々に増やし得るようにして、演出効果を高めることができる。
ここで、遊技内容に関して、ポイント付加遊技又はポイント付加演出が行われると、遊技履歴ポイントがアップされ、これにより、遊技履歴レベルがアップされると、アイテム解放抽選が行われ、そこで当選することで、新たに楽曲が解放され得る。このように新たに楽曲が解放され得る過程を演出化し、その演出により、図柄変動演出や特別遊技演出とは違った観点から面白さを付与することができる。
また、本履歴記録遊技を行うことにより、今回の本履歴記録遊技の開始時、前回行った本履歴記録遊技の終了時に指定されていた複数の解放楽曲を引き継いで指定させ、また、今回の本履歴記録遊技の終了時に指定されている複数の解放楽曲を、次回の本履歴記録遊技の開始時に引き継いで指定させることができる。
更に、本発明では、再生楽曲選択手段66bが、再生楽曲を所定の遊技者操作を介して選択するために、再生楽曲選択手段66bは、画像表示器16に、解放楽曲指定手段66aにより指定された複数の解放楽曲を表示可能な楽曲選択画面16dを表示させる楽曲選択表示制御手段66b1を有し、楽曲選択表示制御手段66b1は、楽曲選択画面16dを表示させた状態で、楽曲解放判定手段66a1により新たに楽曲を解放すると判定された場合、その判定結果の報知時から解放楽曲指定手段66aにより新たに再生許可された解放楽曲を選択可能に追加表示させる。
つまり、楽曲選択画面16dを表示させた状態で、楽曲解放判定手段66a1により新たに楽曲を解放すると判定される場合があり、その場合、遊技者が、楽曲選択画面16dを消去後再表示させる操作を行う必要もなく、その判定結果の報知直後から、新たに追加された解放楽曲を選択でき、遊技者のニーズに応えるものになる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の構成を付加して実施可能であり、また、本発明については、楽曲を再生して遊技演出を行う機種であれば、その遊技仕様に関わらず種々の遊技機に適用可能である。