開示する実施形態は、本明細書に示す図面及び詳細な説明を参照することで最も良く理解することができる。以下、図を参照しながら様々な実施形態を説明する。しかしながら、当業者であれば、開示する方法及び装置は、説明する実施形態を逸脱するので、これらの図に関連して本明細書に示す詳細な説明は説明を目的とするものにすぎないと容易に理解するであろう。
用語の定義
アスペクト比:アスペクト比は、表面の幅と高さの比例関係を表す。画像フレームのアスペクト比は、画像フレームの幅と画像フレームの高さの比率を示す。ディスプレイ画面では、アスペクト比は、特にディスプレイ画面の幅とその高さを比較した比率である。例えば、標準画質テレビのディスプレイ画面のアスペクト比は4:3であり、高画質テレビのディスプレイ画面のアスペクト比は16:9である。
信号処理装置:信号処理装置は、受け取った入力ビデオ信号を処理して出力ビデオ信号を生成できる電子装置に対応する。ある実施形態では、信号処理装置が、ディスプレイ画面又は投影面を組み込むことができる。ディスプレイ画面又は投影面は、出力ビデオ信号を表示する。このような信号処理装置の例としては、以下に限定されるわけではないが、ラップトップ、テレビ(TV)、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話機、ゲーム装置、及び表示能力を有するその他のこのような装置が挙げられる。別の実施形態では、信号処理装置が、信号処理装置の外部にあるディスプレイ画面又は投影面に接続することができる。この外部ディスプレイ画面又は投影面は、信号処理装置から出力ビデオ信号を受け取り、この出力ビデオ信号を表示する。このような信号処理装置の例としては、以下に限定されるわけではないが、ケーブルボックス、衛星受信機、ネットワークビデオボックス、Blu−rayプレーヤ及びDVDプレーヤを挙げることができる。
生成される表示:生成される表示は、信号処理装置により生成される、第1のコンテンツを含む信号に対応する。生成される表示は、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域を含む。生成される表示は、第1のコンテンツと共に複数の未利用領域を含むこともできる。複数の未利用領域は、生成される表示の、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域以外の領域に対応する。複数の未利用領域は、第1のコンテンツのアスペクト比が、信号処理装置により生成される表示のアスペクト比と異なる場合に生じることがある。複数の未利用領域は、第1のコンテンツ領域のサイズが、信号処理装置により生成される表示のサイズより小さい場合にも生じることがある。複数の未利用領域が存在する表示フォーマットの例としては、以下に限定されるわけではないが、レターボックスフォーマット、ピラーボックスフォーマット、及びウィンドウボックスフォーマットを挙げることができる。一般に、複数の未利用領域は、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域の両側に生じる。第1のコンテンツ領域の両側の複数の未利用領域は等しいサイズである。レターボックス表示フォーマットでは、未利用領域が第1のコンテンツ領域の上方及び下方に現れる。同様に、ピラーボックス表示フォーマットでは、未利用領域が第1のコンテンツ領域の左側及び右側に現れる。ウィンドウボックス表示フォーマットでは、未利用領域が、第1のコンテンツ領域の4つの側全て(左側、右側、上方及び下方)に現れる。信号処理装置は、生成される表示を、信号処理装置に関連するメモリに記憶する。信号処理装置は、生成される表示を、信号処理装置に関連するディスプレイ画面上に表示されるようにレンダリングすることができる。生成される表示は、表示のためにレンダリングする前に、信号処理装置のフレームバッファに記憶することができる。ある実施形態では、生成される表示をレンダリング又は記憶する前に、信号処理装置が、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示を修正して出力ビデオ信号を形成することができる。
出力ビデオ信号:出力ビデオ信号は、信号処理装置により生成される出力信号に対応する。出力ビデオ信号は、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域、及び第2のコンテンツに関連する統合領域を含む。ある実施形態では、信号処理装置が、信号処理装置に関連するメモリに出力ビデオ信号を記憶することができる。別の実施形態では、信号処理装置が、出力ビデオ信号を別の装置に送信して記憶することができる。別の実施形態では、信号処理装置が、信号処理装置に統合された及び/又はこの外部にあるディスプレイ画面及び/又は投影画面上に表示されるように出力ビデオ信号をレンダリングすることができる。
第1のコンテンツ:第1のコンテンツは、ライブの又は録画した画像及び/又はビデオを示す。第1のコンテンツの例としては、以下に限定されるわけではないが、映画、テレビ番組、スポーツイベントのライブ中継、授賞式、ビデオオンデマンド、ビデオ又はグラフィックゲームなどが挙げられる。コンテンツプロバイダ、又はデジタル多用途ディスク(DVD)プレーヤなどのコンテンツ再生装置は、信号処理装置に入力ビデオ信号を提供することができる。信号処理装置は、受け取った入力ビデオ信号から第1のコンテンツを導出する。ある実施形態では、入力ビデオ信号のコンテンツが、フィラーコンテンツ又はブラックバーの少なくとも一方を含む。信号処理装置は、入力ビデオ信号のコンテンツからフィラーコンテンツ又はブラックバーの少なくとも一方を除去して第1のコンテンツを導出する。別の実施形態では、入力ビデオ信号のコンテンツにフィラーコンテンツ及びブラックバーが存在しない場合、第1のコンテンツは入力ビデオ信号のコンテンツと同じものである。ある実施形態では、信号処理装置が、第1のコンテンツを出力ビデオ信号の第1のコンテンツ領域に関連付ける。
第1のコンテンツ領域:第1のコンテンツ領域は、出力ビデオ信号の、第1のコンテンツに関連する領域に対応する。ある実施形態では、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツのアスペクト比が出力ビデオ信号のアスペクト比と異なる場合、第1のコンテンツ領域のサイズは、出力ビデオ信号のサイズよりも小さい。別の実施形態では、第1のコンテンツのアスペクト比が出力ビデオ信号のアスペクト比に等しい場合、第1のコンテンツ領域のサイズは、出力ビデオ信号のサイズに等しい。さらに別の実施形態では、第1のコンテンツのアスペクト比が出力ビデオ信号のアスペクト比に等しい場合、第1の表示領域のサイズは、出力ビデオ信号のサイズよりも小さい。これは、典型的には、信号処理装置が第1のコンテンツ領域のサイズを縮小して、第1のコンテンツ領域のアスペクト比が第1のコンテンツのアスペクト比と同じになる場合に生じることがある。
統合領域:統合領域は、出力ビデオ信号の、複数の未利用領域を組み合わせることによって得られる領域に対応する。例えば、第1のコンテンツ領域の上方及び下方の未利用領域を組み合わせることにより、統合領域が形成される。同様に、第1のコンテンツ領域の右側及び左側の未利用領域を組み合わせることにより、統合領域が形成される。別の例では、第1のコンテンツ領域の全ての側(上方、下方、右側及び左側)の未利用領域を組み合わせることにより、統合領域が形成される。ある実施形態では、ユーザが、統合領域の色をカスタマイズすることができる。別の実施形態では、信号処理装置が、第1のコンテンツ領域のサイズをスケール調整することにより、統合領域のサイズを変更することができる。例えば、信号処理装置は、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより、統合領域のサイズを拡大することができる。同様に、信号処理装置は、第1のコンテンツ領域のサイズを拡大することにより、統合領域のサイズを縮小することができる。
第2のコンテンツ:第2のコンテンツは、第1のコンテンツに加えて出力ビデオ信号に含まれる情報に対応する。ある実施形態では、第2のコンテンツが、出力ビデオ信号の統合領域に関連する。以下に限定されるわけではないが、グラフィクス、テキスト、マルチメディア及びビデオなどのソースを含むあらゆる情報ソースが、第2のコンテンツを供給することができる。第2のコンテンツの例としては、以下に限定されるわけではないが、クローズドキャプション、第1のコンテンツに関連するメタデータ、広告、装飾アニメーション、及び信号処理装置に関連する遠隔制御装置のボタンを押す方向を挙げることができる。第2のコンテンツの他の例としては、家庭用監視カメラビデオ、ウェブサイトから取得される情報、電子メール、ソーシャルネットワーク活動、株価表示器、及び天気又は交通警報などの情報を提供するウィジェットを挙げることができる。第2のコンテンツは、第1のコンテンツと同様のコンテンツを有する1又はそれ以上のサムネイルビデオを含むこともできる。例えば、第1のコンテンツがゲームである場合、第2のコンテンツは、他の複数のゲームのサムネイルビデオを含むことができる。ある実施形態では、第2のコンテンツを、2又はそれ以上の種類の情報の組み合わせとすることができる。
ルール:ルールは、統合領域の利用方法を定める1又はそれ以上の条件又はイベントに対応する。1又はそれ以上のルールは、統合領域に第2のコンテンツをどのように関連付けるか、及びどのようなタイプの第2のコンテンツを関連付けるかを定める。例えば、1又はそれ以上のルールは、第2のコンテンツに関連付ける統合領域のサイズ及び位置を定める。1又はそれ以上のルールは、第1のコンテンツと比較した第2のコンテンツの重要度をさらに定めることができる。1又はそれ以上のルールは、統合領域が第2のコンテンツに関連付けられていない場合、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小すべきかどうかを定めることができる。このようなルールの例としては、以下に限定されるわけではないが、統合領域に信号処理装置メーカーの広告を関連付けること、統合領域に第1のコンテンツに関する追加情報を関連付けること、及び統合表示領域に第1のコンテンツに関する広告を関連付けることが挙げられる。このようなルールの他の例としては、以下に限定されるわけではないが、第1のコンテンツよりも第2のコンテンツの方が重要な場合に第1のコンテンツ領域のサイズを縮小すること、及び第2のコンテンツに必要な統合領域が小さくて済む場合に第1のコンテンツ領域のサイズを拡大することを挙げることができる。ある実施形態では、1又はそれ以上のルールを所定期間にわたって固定されたままにし、定期的に更新することができる。別の実施形態では、1又はそれ以上のルールをリアルタイムで定義し、信号処理装置に関連するユーザに関連する第1のパラメータセット、又は第1のコンテンツに関連するコンテンツプロバイダに関連する第2のパラメータセットなどの様々な要素に基づいて動的に変更することができる。1又はそれ以上のルールは、第1のコンテンツ又は第2のコンテンツに関連するメタデータなどの他の要素に基づいて動的に変更することもできる。
第1のパラメータセット:第1のパラメータセットは、信号処理装置に関連するユーザの1又はそれ以上の特徴を含む。第1のパラメータセットは、ユーザプロファイル、ユーザ選択、信号処理装置のユーザカスタマイズ設定、地理的位置、人口学的プロファイル、或いは1又はそれ以上のウェブページ内でのクリック、信号処理装置メーカーのウェブサイトにおける製品及び/又はサービスの購入などのユーザ活動のうちの少なくとも1つを含む。
第2のパラメータセット:第2のパラメータセットは、コンテンツプロバイダの1又はそれ以上の属性を含む。このような属性の例としては、以下に限定されるわけではないが、第1のコンテンツのタイプ及び品質を挙げることができる。
第1のコンテンツに関連するメタデータ:第1のコンテンツに関連するメタデータは、第1のコンテンツに関する情報に対応する。ある実施形態では、第1のコンテンツに関連するメタデータをリアルタイムメタデータとすることができる。このようなメタデータの例としては、以下に限定されるわけではないが、第1のコンテンツの名称、第1のコンテンツのタイプ、第1のコンテンツの再生時間、コンテンツID、又は第1のコンテンツに関連する補足情報を挙げることができる。コンテンツIDは、第1のコンテンツを提供するコンテンツプロバイダが保持するカタログへの登録を示すことができる。コンテンツIDは、インターネットムービーデータベース(IMDB)などの、コンテンツを記憶するデータベース内で第1のコンテンツを識別する。例えば、第1のコンテンツがビデオである場合、このビデオに関連するメタデータは、以下に限定されるわけではないが、ビデオのタイトル、ビデオのキャラクタ、ビデオの様々なキャラクタ間の関係、ビデオ内の場所に関する情報、及び他の同様のビデオに関する情報を含むことができる。具体的な例では、第1のコンテンツがスポーツイベントである場合、このスポーツイベントに関連するメタデータは、選手のプロファイル、スポーツイベントの場所に関する情報、チーム統計、リアルタイムでの得点、スポーツイベントの残り時間などを含むことができる。
本開示は、ビデオ信号を処理する方法及び装置に関する。ある実施形態では、信号処理装置が、生成される表示のアスペクト比と第1のコンテンツのアスペクト比の差異を判定する。2つのアスペクト比間の差異が存在する場合、信号処理装置は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れると判断する。別の実施形態では、信号処理装置が、第1のコンテンツ領域のサイズと生成される表示(ピラーボックス、ウィンドウボックス及びレターボックスなど)のサイズの差異を判定する。2つのサイズ間の差異が存在する場合、信号処理装置は、生成される表示(ピラーボックス、ウィンドウボックス及びレターボックスなど)内に複数の未利用表示領域が現れると判断する。信号処理装置は、複数の未利用表示領域が現れると判断した場合、この複数の未利用領域を統合して統合領域を形成する。信号処理装置は、この統合領域と、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域とを有する出力ビデオ信号を生成する。ある実施形態では、信号処理装置が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて少なくとも部分的に移動することにより、複数の未利用領域を統合する。別の実施形態では、信号処理装置が、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより、複数の未利用領域を統合する。さらに、信号処理装置は、統合領域の利用に関連する1又はそれ以上のルールに基づいて、統合領域に第2のコンテンツを関連付けることもできる。
図1は、ある実施形態による、本開示を実施できるシステム環境100のブロック図である。システム環境100は、信号処理装置102、第1の通信媒体104、第2の通信媒体105、テレビ局106a、ケーブルテレビプロバイダ106b、コンテンツ再生装置106c、衛星TVプロバイダ106d及びその他の外部装置106e(以下、コンテンツプロバイダ106と呼ぶ)、及びサーバ108を含む。図1には、単純化のために1つの信号処理装置(信号処理装置102など)しか示していないが、数多くの信号処理装置の場合でも、開示する実施形態を実施できると理解することができる。
第1の通信媒体104は、コンテンツプロバイダ106が信号処理装置102と通信するための媒体に対応する。第1の通信媒体104は、有線通信媒体であっても、又は無線通信媒体であってもよい。第1の通信媒体104の例としては、以下に限定されるわけではないが、テレビ放送システム、コミュニティアクセステレビ(CATV又はケーブルTV)ネットワーク、衛星放送システム、無線(OTA)放送ネットワーク、及びHDMIケーブルネットワークを挙げることができる。
第2の通信媒体105は、サーバ108が信号処理装置102と通信するための媒体に対応する。第2の通信媒体105の例としては、以下に限定されるわけではないが、IPTVネットワーク、インターネット、ワイヤレスフィディリティ(Wi−Fi)ネットワーク、無線エリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、電話回線(POTS)、又は都市圏ネットワーク(MAN)を挙げることができる。サーバ108は、HDMIケーブルなどの有線接続、又は無線接続を介して、第2の通信媒体105に接続することができる。さらに、サーバ108は、送信制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、2G、3G又は4G通信プロトコルなどの様々な有線及び無線通信プロトコルに従って第2の通信媒体105と通信することができる。
コンテンツプロバイダ106は、第1のコンテンツ又は第2のコンテンツの少なくとも一方を含む入力ビデオ信号を信号処理装置102に提供するいずれかの装置又はシステムに対応する。コンテンツプロバイダ106の例としては、以下に限定されるわけではないが、テレビ局106aなどのテレビ局、ケーブルテレビプロバイダ106bなどのケーブルテレビプロバイダ、コンテンツ再生装置106c、オンデマンドコンテンツプロバイダ、及び異なるタイプの情報を提供するウェブサイトを挙げることができる。テレビ局106aの例としては、ローカルネットワークテレビ局、並びに衛星TVプロバイダ106dなどの地上波及び衛星TVプロバイダを挙げることができる。コンテンツ再生装置106cの例としては、デジタル多用途ディスク(DVD)プレーヤ又はBlu−rayプレーヤを挙げることができる。コンテンツプロバイダ106の他の例としては、ケーブルボックス、カメラ、カムコーダ及びゲーム機などの他の外部装置106eを挙げることができる。ある実施形態では、コンテンツプロバイダ106と信号処理装置102が同じものであってもよい。例えば、デジタル多用途ディスク(DVD)プレーヤを、入力ビデオ信号のソースとすることができる。DVDプレーヤは、この入力ビデオ信号を処理して出力ビデオ信号を生成することができる。コンテンツプロバイダ106は、1又はそれ以上のコンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツのリポジトリを維持する1つの及び/又は分散して接続された複数の記憶装置を含むことができる。ある実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、第1の通信媒体104を介して信号処理装置102と通信する。別の実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、第2の通信媒体105を介して信号処理装置102と通信する。ある実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、以下に限定されるわけではないが、デジタル地上波テレビ(DTTV)及びインターネットプロトコルテレビ(IPTV)などの様々なデジタル送信プロトコルに従って、第1のコンテンツ又は第2のコンテンツの少なくとも一方を含む入力ビデオ信号を信号処理装置102に送信することができる。ある実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、信号処理装置102により生成される表示のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有する第1のコンテンツを提供することができる。別の実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、生成される表示のサイズよりも小さなサイズを有する第1のコンテンツを提供することができる。ある実施形態では、コンテンツプロバイダ106が、統合領域の利用に関連する1又はそれ以上のルールを定義し、この1又はそれ以上のルールを信号処理装置102に提供することができる。
サーバ108は、信号処理装置102に第1のコンテンツ及び/又は第2のコンテンツを提供できるコンピュータ装置又はサーバコンピュータ装置に対応する。ある実施形態では、サーバ108が、信号処理装置102のメーカーのウェブサイトをホストする。サーバ108は、信号処理装置102に関する情報、及び信号処理装置102のメーカーにより提供される他の製品及びサービスに関する情報をさらに提供する。さらに、サーバ108は、信号処理装置102の設定をカスタマイズするためのオプションをユーザに提供する。ユーザは、サーバ108を通じて、出力ビデオ信号内の統合領域の位置、統合領域の色、及び統合領域に関連する第2のコンテンツのタイプをさらにカスタマイズすることができる。
ある実施形態では、サーバ108が、出力ビデオ信号の統合領域に関連する第2のコンテンツに関連する1又はそれ以上のルールを定義する。ある実施形態では、サーバ108が、信号処理装置102に第2のコンテンツをさらに提供する。サーバ108は、サーバ108の機能を協働的に実行するコンピュータ装置のクラスタ又はネットワークとして実装することができる。サーバ108は、信号処理装置102、コンテンツプロバイダ106などに関連するデータを記憶するための記憶媒体を任意に含むことができる。
信号処理装置102は、コンテンツプロバイダ106から受け取った入力ビデオ信号を処理して出力ビデオ信号を生成する。信号処理装置102は、出力ビデオ信号を記憶し、及び/又はこの出力ビデオ信号を表示のためにレンダリングすることができる。信号処理装置102は、プロセッサ110、受信機112、ディスプレイ画面114、ユーザ入力装置116及び記憶装置118を含む。さらに、記憶装置118は、プログラムモジュール120及びプログラムデータ122を含む。図1のブロック図に破線ボックスで示すように、ディスプレイ画面114は任意とすることができる。
プロセッサ110は、受信機112、ディスプレイ画面114、ユーザ入力装置116及び記憶装置118に結合する。プロセッサ110は、記憶装置118に記憶された命令セットを実行する。
受信機112は、データ及びメッセージを受け取る。受信機112は、様々な公知の通信プロトコルに従ってデータを受け取る。ある実施形態では、受信機112が、第1のコンテンツ及び/又は第2のコンテンツを含む入力ビデオ信号をコンテンツプロバイダ106から受け取る。別の実施形態では、受信機112が、第2のコンテンツ及び/又は1又はそれ以上のルールをサーバ108から受け取る。ある実施形態では、受信機112が、入力ビデオ信号、第2のコンテンツ、或いは1又はそれ以上のルールのうちの少なくとも1つを、コンテンツプロバイダ106及び/又はサーバ108から有線又は無線接続を介して第1の通信媒体104を通じて直接受け取ることができる。別の実施形態では、受信機112が、入力ビデオ信号及び第2のコンテンツを、DVD、CD及びUSBフラッシュドライブなどのデジタル記憶媒体から受け取ることができる。ある実施形態では、受信機112を、テレビ局106a及び/又はケーブルテレビプロバイダ106bからのテレビ放送を受け取るテレビチューナとすることができる。ある実施形態では、受信機112が、入力ビデオ信号を復号する。例えば、受信機112は、1又はそれ以上の家庭用監視カメラから受け取った1又はそれ以上のビデオ信号を復号する。別の例では、受信機112が、DVD及び/又はCDプレーヤから受け取った1又はそれ以上のビデオ信号を復号する。いくつかの実施形態では、受信機112を、例えばコンテンツプロバイダ106及び/又はサーバ108にメッセージ及びデータを送信できるトランシーバとすることができる。
ディスプレイ画面114は、出力ビデオ信号を表示する。ある実施形態では、信号処理装置102が、出力ビデオ信号をディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることができる。このような場合、ディスプレイ画面114は、ディスプレイ画面114上の第1の表示領域内に第1のコンテンツを表示する。さらに、ディスプレイ画面114は、ディスプレイ画面114上の統合表示領域内に、1又はそれ以上のルールに基づいて第2のコンテンツを任意に表示する。ディスプレイ画面114は、以下に限定されるわけではないが、ブラウン管(CRT)ベースのディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ベースのディスプレイ、及び有機LED(OLED)ディスプレイ技術などの複数の公知の技術を通じて実現することができる。さらに、ディスプレイ画面114を、信号処理装置102に関連するユーザからの入力を受け取るタッチ画面とすることもできる。図1には、ディスプレイ画面114を信号処理装置102の一部として示しているが、当業者であれば、ディスプレイ画面114が信号処理装置102の外部に存在し、有線又は無線接続を介して信号処理装置102に接続することもできると理解することができる。
ユーザ入力装置116は、信号処理装置102の動作を制御するためのユーザ入力を受け取る。ユーザ入力装置116の例としては、以下に限定されるわけではないが、キーボード、マウス、ジョイスティック、ゲームパッド、スタイラス、遠隔制御装置又はタッチ画面を挙げることができる。
記憶装置118は、命令又はモジュールのセット、及びデータを記憶する。公知の記憶装置の実装の一部として、以下に限定されるわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)及びセキュアデジタル(SD)カードを挙げることができる。プログラムモジュール120は、信号処理装置102内の特定の機能を実行するためにプロセッサ110が実行できる命令セットを含む。さらに、プログラムモジュール120は、コンテンツマネージャ124、アスペクト比検出器126、統合器128、ルール生成器129、ルールエンジン130、装置マネージャ132、及び信号マネージャ134を含む。
記憶装置118内のプログラムデータ122は、ユーザデータ136、装置データ138、第1のコンテンツ140及び第2のコンテンツ142などのコンテンツデータ、ルールデータ144、及びその他のデータ146を含む。
コンテンツマネージャ124は、第1のコンテンツを含む入力ビデオ信号を受け取る。コンテンツマネージャ124は、コンテンツプロバイダ106から入力ビデオ信号を受け取る。ある実施形態では、受け取った入力ビデオ信号のコンテンツがフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを含む場合、コンテンツマネージャ124は、入力ビデオ信号から第1のコンテンツ140を抽出する。コンテンツマネージャ124は、入力ビデオ信号のフレームを分析してブラックバー及び/又はフィラーコンテンツを検出し、第1のコンテンツ140を含む各フレーム部分を特定する。コンテンツマネージャ124は、これらのフレームを分析して、入力ビデオ信号のコンテンツが変化した際に同じ位置に留まる横方向及び/又は縦方向の不連続性を識別し、この不連続性に基づいてフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出する。ある実施形態では、コンテンツマネージャ124が、受け取ったビデオ信号の画素の色及び輝度などの1又はそれ以上の特性の不連続性を検出できる様々な表示検出アルゴリズムを使用して、フィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出する。別の実施形態では、コンテンツマネージャ124が、受け取った入力ビデオ信号の、色及び輝度などの1又はそれ以上の特性が変化しないままの画素を検出することにより、フィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出する。別の実施形態では、コンテンツマネージャ124が、受け取った入力ビデオ信号の、これらの1又はそれ以上の特性が第1のコンテンツに同期して変化しない画素を検出することにより、フィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出する。さらに別の実施形態では、コンテンツマネージャ124が、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域の境界における不連続性を検出することにより、フィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出する。別の実施形態では、コンテンツマネージャ124が、ケーブルネットワークにより表示されるブランド画像をフィラーコンテンツとして検出する。当業者であれば、コンテンツマネージャ124は、公知の方法を使用することによりフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出できると理解するであろう。
コンテンツマネージャ124は、フィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを検出した場合、これらのフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを削除することにより、入力ビデオ信号のコンテンツから第1のコンテンツを抽出する。別の実施形態では、入力ビデオ信号のコンテンツにフィラーコンテンツ及びブラックバーが存在しない場合、コンテンツマネージャ124は、入力ビデオ信号のコンテンツを第1のコンテンツと見なす。コンテンツマネージャ124は、導出した第1のコンテンツを第1のコンテンツ140として記憶する。コンテンツマネージャ124は、統合領域に関連する第2のコンテンツ142が利用可能であるかどうかをさらに判定する。第2のコンテンツ142が利用可能である場合、コンテンツマネージャ124は、統合領域に関連する第2のコンテンツを含む別の入力信号を受け取り、受け取った第2のコンテンツを第2のコンテンツ142として記憶する。
アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140のアスペクト比を検出する。アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域のサイズをさらに検出する。アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140を分析して、第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域のアスペクト比及びサイズを検出する。入力ビデオ信号がフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを含む場合、第1のコンテンツのアスペクト比は、入力ビデオ信号のアスペクト比と異なることがある。例えば、入力ビデオ信号のアスペクト比が16:9である場合、この入力ビデオ信号に含まれる第1のコンテンツ140のアスペクト比が4:3の場合がある。このような場合、入力ビデオ信号は、アスペクト比16:9の入力ビデオ信号を作成するように第1のコンテンツ140に加えられたフィラーコンテンツ及び/又はブラックバーを含む。入力ビデオ信号のコンテンツにフィラーコンテンツ及びブラックバーが存在しない場合、第1のコンテンツ140のアスペクト比は、入力ビデオ信号のアスペクト比と同じになる。
ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、生成される表示のアスペクト比と第1のコンテンツ140のアスペクト比をさらに比較し、2つのアスペクト比が等しいか、それとも異なるかを判定する。別の実施形態では、アスペクト比検出器126が、生成される表示のサイズと第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域のサイズをさらに比較し、2つのサイズが等しいか、それとも異なるかを判定する。ある実施形態では、生成される表示のアスペクト比が、第1のコンテンツ140のアスペクト比と異なる。アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れると判断する。ある実施形態では、第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示のサイズと異なる。アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れると判断する。ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比の差異に基づいて、複数の未利用領域の外観及びサイズを判断する。別の実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域のサイズと生成される表示のサイズの差異に基づいて、複数の未利用領域の外観及びサイズを判断する。
ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、複数の未利用領域が現れると判断した場合、統合器128が、生成される表示が第1のコンテンツで満たされるように、第1のコンテンツ領域のサイズを拡大することができる。別の実施形態では、アスペクト比検出器126が、複数の未利用領域が現れると判断した場合、統合器128が、複数の未利用領域を統合して統合領域を形成する。統合器128は、統合領域と、第1のコンテンツに関連する第1のコンテンツ領域とを有する出力ビデオ信号を生成する。ある実施形態では、統合器128が、第2のコンテンツ142の利用可能性に基づいて、複数の未利用領域を統合することができる。例えば、第2のコンテンツ142が利用可能でない場合、統合器128は、複数の未利用領域を統合しなくてもよい。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて少なくとも部分的に移動することにより、複数の未利用領域を統合して統合領域を形成する。統合器128は、形成された統合領域のサイズが第2のコンテンツ142にとって十分に大きくなる程度まで、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて移動する。統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて部分的に移動した場合、たとえ統合領域を形成した後であっても、第1のコンテンツ領域の両側に未利用領域が存在することができる。例えば、レターボックス付きムービーの下方の統合領域に関連する第2のコンテンツ142が、サブタイトルに対応することができる。サブタイトルに関連する統合領域のサイズは、レターボックス付きムービーの上方及び下方の未利用領域を全て統合することにより形成される統合領域のサイズよりも小さい場合がある。このような場合、統合器128は、レターボックス付きムービーの上方及び下方の未利用領域を、レターボックス付きムービーの上方に一部の未利用領域が残り、レターボックス付きムービーの下方に統合領域が形成されるように統合する。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に位置合わせすることにより、統合領域のサイズを最大化する。統合器128は、1又はそれ以上のルールに基づいて、未利用領域を統合し、及び/又は統合領域のサイズを最大化する。例えば、統合器128は、第1のコンテンツ領域の上方及び下方に未利用領域を統合して、第1のコンテンツ領域の上方又は下方のいずれかに存在する統合領域を形成する。同様に、統合器128は、第1のコンテンツ領域の右側及び左側に未利用領域を統合して、第1のコンテンツ領域の左側又は右側のいずれかに存在する統合領域を形成する。別の例では、統合器128が、第1のコンテンツ領域の4つの側(右側、左側、上方及び下方)に未利用領域を統合して、統合領域を形成する。統合領域は、第1のコンテンツ領域の1つの側に存在し、従って第2のコンテンツ142に関連する領域が大きく作成される。複数の未利用領域の統合については、以下で図2及び図3に関連して説明する。ある実施形態では、統合器128が、複数の未利用領域の位置に基づいて、第1のコンテンツ領域を位置合わせするための出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部を決定する。別の実施形態では、統合器128が、サーバ108を介して提供されるユーザカスタマイズ設定、又はサーバ108により提供される1又はそれ以上のルールの少なくとも一方に基づいて、第1のコンテンツ領域を位置合わせするための出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部を決定する。ユーザカスタマイズ設定及び1又はそれ以上のルールは、第1のコンテンツ領域を、出力ビデオ信号の上端、下端、左端又は右端のいずれかに向けて移動する設定を定める。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を移動せずに第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより、複数の未利用領域を統合する。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小し、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて移動することにより、複数の未利用領域を統合する。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて移動する前に、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することができる。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて移動した後に、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することができる。
ある実施形態では、信号処理装置102が、統合領域の利用に関連する1又はそれ以上のルールを定義する。ある実施形態では、ルール生成器129が、信号処理装置102に関連するユーザに関連する第1のパラメータセット、コンテンツプロバイダ106に関連する第2のパラメータセット、第1のコンテンツ140に関連するメタデータ、又は第2のコンテンツ142のうちの少なくとも1つに基づいて各ルールを定義する。装置マネージャ132は、第1のパラメータセットを決定する。別の実施形態では、信号処理装置102が、コンテンツプロバイダ106及び/又はサーバ108から1又はそれ以上のルールを受け取る。この1又はそれ以上のルールは、プログラムデータ122内にルールデータ144として記憶される。
ルールエンジン130は、プログラムデータ122内にルールデータ144として記憶された、統合領域の利用に関連する1又はそれ以上のルールをフェッチする。ルールエンジン130は、この1又はそれ以上のルールを利用して、統合領域に第2のコンテンツをどのように関連付けるべきか、及びどの第2のコンテンツを関連付けるべきかを定める。ルールエンジン130は、1又はそれ以上のルールに基づいて第2のコンテンツ142を選択する。ある実施形態では、ルールエンジン130が、1又はそれ以上のルールに基づいて、第1のコンテンツ140と比較した第2のコンテンツ142の重要度を定める。
装置マネージャ132は、信号処理装置102の設定を管理する。ある実施形態では、装置マネージャ132が、ディスプレイ画面142上に装置設定メニューを表示する。この装置設定メニューは、信号処理装置102に関連する表示設定、音声設定などの様々な設定を制御するためのユーザオプションを提供する。ユーザは、ユーザ入力装置116を使用して、装置設定メニュー内を移動して1又はそれ以上の設定オプションを選択することができる。装置マネージャ132は、選択された設定オプションを装置データ138として記憶する。別の実施形態では、装置マネージャ132が、信号処理装置102のユーザカスタマイズ設定をサーバ108から受け取り、この受け取った設定を装置データ138として記憶する。ある実施形態では、ディスプレイ画面114のアスペクト比及びサイズも装置データ138として記憶される。別の実施形態では、生成される表示のアスペクト比及びサイズも装置データ138として記憶される。
装置マネージャ132は、信号処理装置102のユーザに関連する第1のパラメータセットを定める。ある実施形態では、装置マネージャ132が、信号処理装置102との間のユーザのやりとりに基づいて第1のパラメータセットを定める。別の実施形態では、装置マネージャ132が、サーバ108から受信機112を介して第1のパラメータセットを受け取る。装置マネージャ132は、第1のパラメータセットをユーザデータ136として記憶する。ある実施形態では、装置マネージャ132が、ディスプレイ画面114上にユーザインターフェイスをさらに表示することができる。このユーザインターフェイスは、信号処理装置102のユーザに、第1のコンテンツ140及び第2のコンテンツ142を制御するためのオプションを提供することができる。例えば、このユーザインターフェイスは、信号処理装置102のユーザに、ディスプレイ画面114上の第1のコンテンツ140及び第2のコンテンツ142の表示を制御するためのオプションを提供することができる。別の例では、ユーザインターフェイスが、信号処理装置102のユーザに、プログラムデータ122内にその他のデータ146として記憶する出力ビデオ信号のフォーマットを指定するためのオプションを提供することができる。ある実施形態では、ユーザが、このユーザインターフェイスを使用して、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140を、統合領域に関連する第2のコンテンツ142の少なくとも一部と入れ替えるための命令を与えることができる。
信号マネージャ134は、出力ビデオ信号の第1のコンテンツ領域及び統合領域の利用を制御する。ある実施形態では、信号マネージャ134が、ユーザインターフェイスを介してユーザにより提供される1又はそれ以上の入力に基づいて、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140及び統合領域に関連する第2のコンテンツ142を管理する。信号マネージャ134は、第2のコンテンツ142に基づいて、必要な統合領域のサイズをさらに判断する。信号マネージャ134は、重要度及び必要なサイズに基づいて、異なるサイズの統合領域が必要かどうかを判定する。信号マネージャ134は、この判定に基づいて、第1のコンテンツ領域のサイズをスケール調整することにより統合領域のサイズを変更することができる。例えば、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより統合領域のサイズを拡大することができる。この処理は、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140と比較して、統合領域に関連する第2のコンテンツ142の方が重要な場合に行うことができる。この処理は、第2のコンテンツ142に関連する統合領域のサイズが、複数の未利用領域を統合することにより形成される統合領域のサイズを上回る場合にも行うことができる。信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小するために、第1のコンテンツ領域の片側又は両側に、統合領域に対して垂直になるようにブラックバーを追加する。同様に、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズを拡大することにより統合領域のサイズを縮小することもできる。この処理は、統合領域に関連する第2のコンテンツ142と比較して、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140の方が重要な場合に行うことができる。この処理は、第2のコンテンツ142に関連する統合領域のサイズが、複数の未利用領域を統合することにより形成される統合領域のサイズを下回る場合にも行うことができる。ある実施形態では、統合領域が存在せずに、第2のコンテンツ142が利用可能である場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小して、第2のコンテンツ142に関連する統合領域を生成することができる。信号マネージャ134は、第2のコンテンツ142にとって必要な統合領域のサイズに基づいて、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小する。いくつかの実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ140に関連するメタデータを生成することができる。信号マネージャ134は、この生成したメタデータを、後で使用できるようにその他のデータ146として記憶する。
信号マネージャ134は、統合領域に関連する第2のコンテンツ142を、信号処理装置102に関連するユーザがこの第2のコンテンツ142に気を取られないように管理する。例えば、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ表示領域に関連する第1のコンテンツ140及び統合領域に関連する第2のコンテンツ142の各フレーム間の不連続性を計算する。信号マネージャ134は、計算した不連続性に基づいて、第1のコンテンツ140及び第2のコンテンツ142の変化を検出する。信号マネージャ134は、第2のコンテンツ142の変化を第1のコンテンツ140の変化にさらに同期させる。このような同期により、ユーザは、第2のコンテンツ142の変化に気付きにくくなる。
ある実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ140の色及び輝度に基づいて第2のコンテンツ142の色及び輝度を調整することにより、統合領域に関連する第2のコンテンツ142と第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140のコントラストを自動的に低減する。例えば、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ140が暗い時には統合領域の輝度を下げ、第1のコンテンツ140が明るい時には統合領域を明るくする。同様に、第2のコンテンツ142が明るい色及び高コントラストを含む場合、信号マネージャ134は、ユーザが第2のコンテンツ142に気を取られないように、これらの色及びコントラストを暗いグレーの色合い及び中間コントラストにそれぞれ変化させる。別の例では、第1のコンテンツ140がセピア調の着色を含む場合、信号マネージャ134は、統合領域に関連する第2のコンテンツ142の着色を、第1のコンテンツ140の着色に類似するように調整する。信号マネージャ134は、様々な画像編集アルゴリズムを使用することにより、このような調整を行う。別の実施形態では、信号マネージャ134が、ユーザインターフェイスを介してユーザにより提供される1又はそれ以上の入力に基づいて、第1のコンテンツ140及び第2のコンテンツ142を管理する。
ある実施形態では、信号マネージャ134が、出力ビデオ信号内の統合領域の配向に基づいて、第2のコンテンツ142の配向をさらに調整する。例えば、第1のコンテンツ領域の側に統合領域が存在し、この統合領域に番組タイトルなどのテキストが関連している場合、信号マネージャ134は、このテキストを90度回転させて統合領域内に収まるようにする。別の実施形態では、信号マネージャ134が、複数の第2のコンテンツ142を、統合領域内に最も良く収まるように水平又は垂直のいずれかに配置することができる。信号マネージャ134は、統合領域に関連する第2のコンテンツ142の水平又は垂直のレイアウトを選択することもできる。例えば、信号マネージャ134は、統合領域内にウィジェットを、短く幅広い形で水平に、又は高くて細い形で垂直に関連付けることができる。信号マネージャ134は、統合領域のサイズに基づいて、第2のコンテンツのサイズを拡大及び/又は縮小することができる。例えば、統合領域のサイズが第2のコンテンツのサイズよりも大きい場合、信号マネージャ134は、統合領域を満たすように第2のコンテンツのサイズを増やすことができる。
ある実施形態では、出力ビデオ信号を、ディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることができる。このような場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ140と、任意に第2のコンテンツ142をディスプレイ画面114上に表示する。信号マネージャ134は、ディスプレイ画面114上の第1のコンテンツ表示領域内に第1のコンテンツ140を表示する。ディスプレイ画面114の第1のコンテンツ表示領域は、出力ビデオ信号の第1のコンテンツ領域に対応する。信号マネージャ134は、ディスプレイ画面114上の統合表示領域内に第2のコンテンツ142をさらに表示する。ディスプレイ画面114の統合表示領域は、出力ビデオ信号の統合領域に対応する。第2のコンテンツ142を表示に利用できない場合、信号マネージャ134は、統合表示領域内に何もコンテンツを表示しない。ある実施形態では、ユーザが、第1のコンテンツ表示領域内に表示する第1のコンテンツ140を、統合表示領域に表示する第2のコンテンツ142の少なくとも一部と入れ替えるための命令を与えることができる。第2のコンテンツは、第2のコンテンツを第1のコンテンツと入れ替えるようにトリガする方法をユーザに示すことができる1又はそれ以上の視覚インジケータを含むことができる。信号マネージャ134は、ユーザからの入れ替え命令を受け取ると、第1のコンテンツ140を第2のコンテンツ142の少なくとも一部と入れ替える。その後、第1のコンテンツ表示領域は、第1のコンテンツと入れ替わった第2のコンテンツ142の一部を表示し、統合表示領域は、第2のコンテンツ142の残り部分(もしあれば)と共に第1のコンテンツ140を表示する。例えば、第1のコンテンツ表示領域が第1のゲームのビデオを表示し、統合表示領域が他のゲームのサムネイルビデオを表示している場合、ユーザは、他のゲームの1つに何か面白いことが起きた時に、そのゲームに切り換えることができる。このユーザ選択に基づいて、第1のコンテンツ表示領域は、第1のコンテンツ表示領域内に他のゲームを表示し、統合表示領域は、第1のゲームのサムネイルを表示する。同様に、ユーザは、統合表示領域内に表示された家庭用監視ビデオが何かユーザの関心を引くものを示した場合、この家庭用監視ビデオに切り換えることができる。別の例では、第1のコンテンツ表示領域が第1のビデオを表示し、統合表示領域が他のコンテンツと共に第2のビデオを表示している場合、ユーザは、第1のビデオを第2のビデオのみと入れ替えることができる。この入れ替えにより、統合表示領域内に表示されている他のコンテンツが影響を受けることはない。
開示する実施形態は、信号処理装置102が追加機能を実行できるようにする1又はそれ以上のブロックをプログラムモジュールに含めるように拡張できると理解することができる。当業者であれば、信号処理装置102の1又はそれ以上のモジュールを互いに組み合わせて、信号処理装置102の様々な機能を実行できる単一のモジュールを形成できると理解するであろう。
図2は、ある実施形態による、ビデオ信号を処理するためのコンピュータ実施方法を示すフロー図200である。このフロー図200を、図1のブロック図に関連して説明する。
フロー図200は、ステップ202から開始する。ステップ204において、アスペクト比検出器126が、生成される表示のアスペクト比が第1のコンテンツ140のアスペクト比と異なるかどうかを判定する。アスペクト比検出器126は、生成される表示のアスペクト比と第1のコンテンツ140のアスペクト比を比較して、2つのアスペクト比が等しいか、それとも異なるかを判定する。
ステップ206において、アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140のサイズが生成される表示のサイズと異なるかどうかを判定する。アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140のサイズと生成される表示のサイズをさらに比較して、2つのサイズが等しいか、それとも異なるかを判定する。
ステップ208において、アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れるかどうかを判断する。
信号処理装置102は、電源オン時に、受信機112を介してコンテンツプロバイダ106から、第1のコンテンツ140を含む入力ビデオ信号を受け取る。コンテンツマネージャ124は、この入力ビデオ信号から第1のコンテンツ140を抽出する。ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140のアスペクト比と、信号処理装置により生成される表示のアスペクト比が異なると判定する。2つのアスペクト比が異なる場合、アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れると判断する。別の実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140のサイズが生成される表示のサイズと異なると判定する。2つのサイズが異なる場合、アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れると判断する。アスペクト比及びサイズの差異を判定する方法については、以下で図3aに関連して詳細に説明する。
ステップ210において、複数の未利用領域が現れるとの判断に基づいて、統合器128が、複数の未利用領域を統合して統合表示領域を形成する。統合器128は、統合領域と、第1のコンテンツ140に関連する第1のコンテンツ領域とを有する出力ビデオ信号を生成する。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて少なくとも部分的に移動することにより、統合領域を形成する。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより、統合領域を形成する。複数の未利用領域を統合する方法については、以下で図3bに関連して詳細に説明する。
ステップ212において、信号マネージャ134が統合領域を利用する。いくつかの実施形態では、フロー図200内に破線ボックスで示すように、ステップ212を任意とすることができる。統合領域を利用する方法については、以下で図3d及び図3eに関連して詳細に説明する。フロー図200は、ステップ214で終了する。
図3aは、ある実施形態ではアスペクト比検出器126により実行される、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比の差異、及び生成される表示のサイズと第1のコンテンツのサイズの差異を判定するためのコンピュータ実施方法を詳細に示すフロー図300aである。このフロー図300aを、図1のブロック図及び図2のフロー図に関連して説明する。
フロー図300aは、ステップ302から開始してステップ304に進み、ここでアスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140のアスペクト比及び/又はサイズを特定する。
ステップ306において、アスペクト比検出器126は、プログラムデータ122から生成される表示のアスペクト比及び/又はサイズを特定し、これがプログラムデータ122内に装置データ138として記憶される。アスペクト比検出器126は、ステップ304及びステップ306をいずれの順序でも実行できると理解することができる。アスペクト比検出器126は、ステップ304及びステップ306を同時に実行できると理解することもできる。
ステップ308において、アスペクト比検出器126は、第1のコンテンツ140のアスペクト比及び/又はサイズが、生成される表示のアスペクト比と異なるかどうかを判定する。第1のコンテンツ140のアスペクト比及び/又はサイズが生成される表示のアスペクト比と同じである場合、方法は、図3cに示すフロー図300cのステップ320に進む。ステップ320については、以下で図3cに関連して詳細に説明する。
一方、ステップ308において、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツのアスペクト比及び/又はサイズが生成される表示のアスペクト比及び/又はサイズと異なると判定した場合、方法はステップ310に進む。
ステップ310において、アスペクト比検出器126は、生成される表示内に複数の未利用領域が現れるかどうかを判断する。ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比の差異に基づいて、生成される表示内に複数の未利用領域が現れるかどうかを判断する。別の実施形態では、アスペクト比検出器126が、第1のコンテンツのサイズと生成される表示のサイズの差異に基づいて、生成される表示内に複数の未利用領域が現れるかどうかを判断する。ある実施形態では、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比が異なる場合、アスペクト比検出器126は、複数の未利用領域が現れると判断する。別の実施形態では、第1のコンテンツのサイズが生成される表示のサイズと異なる場合、アスペクト比検出器126は、複数の未利用領域が現れると判断する。ある実施形態では、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比に差異がない場合、アスペクト比検出器126は、複数の未利用領域が現れないと判断する。別の実施形態では、第1のコンテンツのサイズが生成される表示のサイズと同じである場合、アスペクト比検出器126は、複数の未利用領域が現れないと判断する。ある実施形態では、アスペクト比検出器126が、様々な表示検出アルゴリズムを使用して、複数の未利用領域が現れるかどうかを判定することができる。これらの表示検出アルゴリズムは、入力ビデオ信号の画素の色及び輝度などの1又はそれ以上の特性の不連続性を検出する。その後、方法は、図3bに示すフロー図300bのステップ312に進む。
図3bは、ある実施形態による、複数の未利用領域を統合して、この統合領域を利用するためのコンピュータ実施方法を詳細に示すフロー図300b及び300cである。このフロー図300bを、図1のブロック図、並びに図2及び図3aのフロー図に関連して説明する。
ステップ310において、アスペクト比検出器126が、複数の未利用領域が現れると判断した場合、ステップ312において、統合器128は、生成される表示が第1のコンテンツ140で満たされるように第1のコンテンツ領域のサイズを任意に拡大することができる。フロー図300b内の破線ボックスで示すように、ステップ312は任意とすることができる。
ステップ314において、ある実施形態では、統合器128が、複数の未利用領域の位置に基づいて、第1のコンテンツ領域を移動させる方向の出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部を決定する。例えば、統合器128は、第1のコンテンツ領域の上方及び下方に複数の未利用領域を検出した場合、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の上端に向けて移動すべきか、それとも出力ビデオ信号の下端に向けて移動すべきかを決定する。同様に、統合器128は、第1のコンテンツ領域の右側及び左側に複数の未利用領域を検出した場合、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の左端に向けて移動すべきか、それとも右端に向けて移動すべきかを決定する。別の実施形態では、ステップ314において、統合器128が、複数の未利用領域の位置に基づいて、第1のコンテンツ領域を位置合わせするための出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部を決定する。ある実施形態では、統合器128が、ユーザ入力に基づいて端部を決定する。別の実施形態では、統合器128が、統合領域に関連する第2のコンテンツ142に基づいて端部を決定する。
ステップ316において、ある実施形態では、統合器128が、ステップ314における決定に基づいて、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて少なくとも部分的に移動する。別の実施形態では、ステップ316において、統合器128が、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の検出された端部に位置合わせされるように移動する。統合領域を出力ビデオ信号の検出された端部に位置合わせすることで、統合領域のサイズが最大になる。統合器128は、当業で公知の技術を使用して統合領域を移動し、位置合わせする。
ステップ318において、統合器128は、統合領域を形成する。ある実施形態では、第1のコンテンツ領域が出力ビデオ信号の検出された端部に向かって少なくとも部分的に移動すると、統合器128は、複数の未利用領域を統合し、第1のコンテンツ領域の1つの側に統合領域を形成する。例えば、統合器128は、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の上端に向けて少なくとも部分的に移動することにより、第1のコンテンツ領域の上部及び下部の未利用領域を統合する。統合器128は、第1のコンテンツ領域の下方に統合領域を形成する。別の実施形態では、第1のコンテンツ領域が出力ビデオ信号の検出された端部に位置合わせされると、統合器128は、複数の未利用領域を統合し、第1のコンテンツ領域の1つの側に統合領域を形成する。別の実施形態では、統合器128が、第2のコンテンツ142のサイズに基づいて、複数の未利用領域を統合することができる。ディスプレイ画面上に統合表示領域を形成する例については、以下で図4、図5、図6、図7及び図8に関連して詳細に説明する。別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小して統合領域を形成することができる。その後、方法は、図3cに示すフロー図300cのステップ320に進む。
図3cは、ある実施形態における、第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付け、統合領域に第2のコンテンツ142を関連付けるためのコンピュータ実施方法を示すフロー図300cである。このフロー図300cを、図1のブロック図、並びに図2、図3a及び図3bのフロー図に関連して説明する。
ステップ320において、コンテンツマネージャ124が、第2のコンテンツ142が利用可能であるかどうかを判定する。ある実施形態では、第2のコンテンツ142が利用可能でない場合、方法は、図3eのフロー図300cのステップ346に進む。ステップ346については、以下で図3eに関連して詳細に説明する。
一方、ステップ320において、コンテンツマネージャ124が、第2のコンテンツ142が利用可能であると判定した場合、方法はステップ322に進む。
ステップ322において、ルールエンジン130が、1又はそれ以上のルールを利用して、統合領域に第2のコンテンツをどのように関連付けるべきか、及びどの第2のコンテンツを関連付けるべきかを定める。その後、方法は、図3dに示すフロー図300cのステップ324に進む。
図3d及び図3eは、ある実施形態における、信号マネージャ134により実行される、第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付け、統合領域に第2のコンテンツ142を関連付けるためのコンピュータ実施方法を示すフロー図300cである。このフロー図300cを、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b及び図3cのフロー図に関連して説明する。
ステップ322におけるルールエンジン130による決定に基づいて、信号マネージャ134がステップ324を実行する。ステップ324において、信号マネージャ134は、統合領域が利用可能であるかどうかを判定する。ある実施形態では、第1のコンテンツ140のアスペクト比と生成される表示のアスペクト比が等しい場合、統合領域は利用可能でなくなる。別の実施形態では、第1のコンテンツ140のサイズが生成される表示のサイズと同じ場合、統合領域は利用可能でなくなる。信号マネージャ134は、ステップ324において統合領域が利用可能でないと判定した場合、ステップ326において、第1のコンテンツのサイズを縮小して統合領域を作成する。ステップ328において、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の少なくとも1つの端部に向けて任意に移動することができる。ステップ330において、信号マネージャ134は、サイズを縮小された第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付ける。ステップ332において、信号マネージャ134は、統合領域に第2のコンテンツ142を関連付ける。信号マネージャ134は、ステップ328及びステップ330をいずれの順序でも実行できると理解することができる。信号マネージャ134は、ステップ328及びステップ330を同時に実行できると理解することもできる。その後、方法はステップ333に進んで終了する。
一方、信号マネージャ134は、ステップ324において統合領域が利用可能であると判定した場合、ステップ334において、形成された統合領域のサイズを変更する必要があるかどうかを判定する。信号マネージャ134は、1又はそれ以上のルールに基づいてステップ334の判定を行う。ステップ334において、信号マネージャ134が、形成された統合領域のサイズを変更する必要がないと判定した場合、方法はステップ336に進む。ステップ336において、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付ける。ステップ338において、信号マネージャ134は、形成された統合領域に第2のコンテンツ142を関連付ける。信号マネージャ134は、ステップ336及びステップ338をいずれの順序でも実行できると理解することができる。信号マネージャ134は、ステップ336及びステップ338を同時に実行できると理解することもできる。その後、方法はステップ333に進んで終了する。
一方、ステップ334において、信号マネージャ134が、形成された統合領域のサイズを変更する必要があると判定した場合、方法は、図3eに示すフロー図300cのステップ340に進む。ステップ340において、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズをスケール調整する。ある実施形態では、ステップ340において、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小する。この結果、信号マネージャ134は、形成された統合領域を拡大する。別の実施形態では、ステップ340において、第2のコンテンツ142が小さな統合領域しか必要としない場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域のサイズを拡大する。
ステップ342において、信号マネージャ134は、スケール調整した第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付ける。ステップ344において、信号マネージャ134は、サイズ変更した統合領域に第2のコンテンツ142を関連付ける。信号マネージャ134は、ステップ342及び344をいずれの順序でも実行できると理解することができる。信号マネージャ134は、ステップ342及びステップ344を同時に実行できると理解することもできる。その後、方法はステップ333に進んで終了する。
ステップ320において、コンテンツマネージャ124が、第2のコンテンツ142が利用可能でないと判定した場合、信号マネージャ134は、ステップ346において、第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付ける。ステップ348において、信号マネージャ134は、統合領域に何のコンテンツも関連付けない。例えば、信号処理装置102が、統合表示領域に関連する第2のコンテンツ142を全く受け取らなかった場合、信号マネージャ134は、出力ビデオ信号の上端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域に第1のコンテンツ140を関連付け、第1のコンテンツ領域の下方の統合領域に何のコンテンツも関連付けない。信号マネージャ134は、ステップ346及びステップ348をいずれの順序でも実行できると理解することができる。信号マネージャ134は、ステップ346及びステップ348を同時に実行できると理解することもできる。その後、方法はステップ333に進んで終了する。
例えば、第1のコンテンツ領域に関連する第1のコンテンツ140を、クリケットの試合のライブビデオとする。ルールエンジン130は、第1のコンテンツ140に関する追加情報を統合領域に関連付けるというルールを利用する。アスペクト比検出器126は、生成される表示のアスペクト比とライブビデオのアスペクト比が異なるかどうかを判定する。2つのアスペクト比が異なる場合、統合器128は、第1のコンテンツ領域を出力ビデオ信号の上端に位置合わせし、第1のコンテンツ領域の下方に統合領域を形成する。信号処理装置は、第1のコンテンツ領域及び統合領域を有する出力ビデオ信号を、ディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることができる。信号マネージャ134は、ディスプレイ画面114の上端に位置合わせされた第1のコンテンツ表示領域内に、クリケットの試合のビデオを表示する。信号マネージャ134は、ルールに基づいて、クリケットの試合を開催している都市の歴史、試合に出場している選手のプロフィール、チーム統計、得点及び残り試合時間などの情報をディスプレイ画面114の統合表示領域内に表示する。
図4に、ある実施形態による、高さよりも幅の方が大きな第1のコンテンツ領域を有する出力ビデオ信号における統合領域の形成を示す。図4を、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b、図3c及び図3dのフロー図に関連して説明する。
図4には、第1のコンテンツ140のアスペクト比が、生成される表示400aのアスペクト比と異なる場合の生成される表示400aを示している。表示400aは、第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示400aのサイズと異なる場合にも生成されることがある。生成される表示400aには、(レターボックスフォーマットなどの)高さよりも幅の方が大きな第1のコンテンツ領域402を示されている。第1のコンテンツ領域402は、第1のコンテンツ140に関連する。図示のように、第1のコンテンツ領域402の上方及び下方には、未利用領域404a及び404bがそれぞれ現れている。信号処理装置102は、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示400aを修正して出力ビデオ信号を形成することができる。この出力ビデオ信号は、信号処理装置102のフレームバッファに記憶することも、及び/又はディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることもできる。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域402を生成される表示400aの上端又は下端のいずれかに向けて少なくとも部分的に移動することにより、未利用領域404a及び404bを統合する。
図4には、第1のコンテンツ領域402及び統合領域405aを含む出力ビデオ信号400bを示している。出力ビデオ信号400bには、出力ビデオ信号400bの上端に向かって移動した第1のコンテンツ領域402が示されている。統合器128は、未利用領域404a及び404bを統合して、第1のコンテンツ領域402の下方に統合領域405aを形成する。未利用領域404a及び404bが移動したことにより、第1のコンテンツ領域402の上方には、未利用領域405bが残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域405aに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域405bに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに別の実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付けると同時に、統合領域405a及び未利用領域405bに第2のコンテンツ142を関連付ける。統合領域405a及び未利用領域405bには、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域402を出力ビデオ信号400bの上部に位置合わせすることにより、統合領域405を最大化する。
図4には、第1のコンテンツ領域402及び統合領域406を含む出力ビデオ信号400cを示している。出力ビデオ信号400cには、出力ビデオ信号400cの上端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域402が示されている。統合器128は、未利用領域404a及び404bを統合して、第1のコンテンツ領域402の下方に統合領域406を形成する。統合領域406は、第1のコンテンツ領域402のサイズを縮小することなく最大限可能なサイズを有する統合領域である。信号マネージャ134は、統合領域406に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域402をスケール調整することにより、統合領域406のサイズを変更することができる。
図4には、縮小された第1のコンテンツ領域410を含む出力ビデオ信号400dを示している。第1のコンテンツ140よりも第2のコンテンツ142の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって大きな統合領域が必要な場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域402のサイズを縮小する。従って、信号マネージャ134は、縮小された第1のコンテンツ領域410及び拡大された統合領域412を形成する。拡大された統合領域412のサイズは、統合領域406のサイズよりも大きい。
図4には、第1のコンテンツ領域402及び統合領域407aを含む出力ビデオ信号400eを示している。出力ビデオ信号400eには、出力ビデオ信号400eの下端に向かって移動した第1のコンテンツ領域402が示されている。統合器128は、未利用領域404a及び404bを統合して、第1のコンテンツ領域402の上方に統合領域407aを形成する。未利用領域404a及び404bが移動したことにより、第1のコンテンツ領域402の下方には、未利用領域407bが残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域407aに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域407bに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに別の実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付けると同時に、統合領域407a及び未利用領域407bに第2のコンテンツ142を関連付ける。統合領域407a及び未利用領域407bには、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域402を出力ビデオ信号400eの下端に位置合わせすることにより、統合領域407aを最大化する。
図4には、第1のコンテンツ領域402及び統合領域408を含む出力ビデオ信号400fを示している。出力ビデオ信号400fには、出力ビデオ信号400fの下端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域402が示されている。統合器128は、未利用領域404a及び404bを統合して、第1のコンテンツ領域402の上方に統合領域408を形成する。統合領域408は、第1のコンテンツ領域402のサイズを縮小することなく最大限可能なサイズを有する統合領域である。信号マネージャ134は、統合領域408に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域402をスケール調整することにより、統合領域408のサイズを変更することができる。
図4には、拡大された第1のコンテンツ領域414を含む出力ビデオ信号400gを示している。第2のコンテンツ142よりも第1のコンテンツ140の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって小さな統合領域しか必要ない場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域402のサイズを増やす。従って、信号マネージャ134は、拡大された第1のコンテンツ領域414及び縮小された統合領域416を形成する。従って、縮小された統合領域416のサイズは、統合領域408のサイズよりも小さい。ある実施形態では、信号マネージャ134が、拡大された第1のコンテンツ領域414のサイズを、拡大された第1のコンテンツ領域414が出力ビデオ信号400g全体を覆う程度まで増やす。このような場合、出力ビデオ信号400g内に統合領域は現れない。
図5に、ある実施形態による、幅よりも高さの方が大きな第1のコンテンツ領域を有する出力ビデオ信号における統合領域の形成を示す。図5を、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b、図3c及び図3dのフロー図に関連して説明する。
図5には、第1のコンテンツ140のアスペクト比が、生成される表示500aのアスペクト比と異なる場合の生成される表示500aを示している。表示500aは、第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示500aのサイズと異なる場合にも生成されることがある。生成される表示500aには、(ピラーボックスフォーマットなどの)幅よりも高さの方が大きな第1のコンテンツ領域502が示されている。第1のコンテンツ領域502は、第1のコンテンツ140に関連する。図示のように、第1のコンテンツ領域502の左側及び右側には、未利用領域504a及び504bがそれぞれ現れている。信号処理装置102は、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示500aを修正して出力ビデオ信号を形成することができる。この出力ビデオ信号は、信号処理装置102のフレームバッファに記憶することも、及び/又はディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることもできる。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域502を生成される表示500aの左端又は右端のいずれかに向けて少なくとも部分的に移動することにより、未利用領域504a及び504bを統合する。
図5には、第1のコンテンツ領域502及び統合領域505aを含む出力ビデオ信号500bを示している。出力ビデオ信号500bには、出力ビデオ信号500bの右端に向かって移動した第1のコンテンツ領域502が示されている。統合器128は、未利用領域504a及び504bを統合して、第1のコンテンツ領域502の左側に統合領域505aを形成する。未利用領域504a及び504bが移動したことにより、第1のコンテンツ領域502の右側には、未利用領域505bが残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域505a内に第2のコンテンツ142を表示すると同時に、第1のコンテンツ領域502内に第1のコンテンツ140を表示する。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域505bに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに別の実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付けると同時に、統合領域505a及び未利用領域505bに第2のコンテンツ142を関連付ける。統合領域505a及び未利用領域505bには、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域502を出力ビデオ信号500bの右端に位置合わせすることにより、統合領域505aを最大化する。
図5には、第1のコンテンツ領域502及び統合領域506を含む出力ビデオ信号500cを示している。出力ビデオ信号500cには、出力ビデオ信号500cの右端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域502が示されている。統合器128は、未利用領域504a及び504bを統合して、第1のコンテンツ領域502の左側に統合領域506を形成する。統合領域506は、第1のコンテンツ領域502のサイズを縮小することなく最大限可能なサイズを有する統合領域である。信号マネージャ134は、統合領域506に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域502をスケール調整することにより、統合領域506のサイズを変更することができる。
図5には、縮小された第1のコンテンツ領域510を含む出力ビデオ信号500dを示している。第1のコンテンツ140よりも第2のコンテンツ142の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって大きな統合領域が必要な場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域502のサイズを縮小する。従って、信号マネージャ134は、縮小された第1のコンテンツ領域510及び拡大された統合領域512を形成する。拡大された統合領域512のサイズは、統合領域506のサイズよりも大きい。
図5には、第1のコンテンツ領域502及び統合領域507aを含む出力ビデオ信号500eを示している。出力ビデオ信号500eには、出力ビデオ信号500eの左側に向かって移動した第1のコンテンツ領域502が示されている。統合器128は、未利用領域504a及び504bを統合して、第1のコンテンツ領域502の右側に統合領域507aを形成する。未利用領域504a及び504bが移動したことにより、第1のコンテンツ領域502の左側には、未利用領域507bが残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域507aに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付ける。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域507bに第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに別の実施形態では、信号マネージャ134が、第1のコンテンツ領域402に第1のコンテンツ140を関連付けると同時に、統合領域507a及び未利用領域507bに第2のコンテンツ142を関連付ける。統合領域507a及び未利用領域507bには、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域502を出力ビデオ信号500dの左端に位置合わせすることにより、統合領域507aを最大化する。
図5には、第1のコンテンツ領域502及び統合領域508を含む出力ビデオ信号500fを示している。出力ビデオ信号500fには、出力ビデオ信号500fの左端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域502が示されている。統合器128は、未利用領域504a及び504bを統合して、第1のコンテンツ領域502の右側に統合領域508を形成する。統合領域508は、第1のコンテンツ領域502のサイズを縮小することなく最大限可能なサイズを有する統合領域である。信号マネージャ134は、統合領域508に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域502に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域502をスケール調整することにより、統合領域408のサイズを変更することができる。
図5には、拡大された第1のコンテンツ領域514を含む出力ビデオ信号500gを示している。第2のコンテンツ142よりも第1のコンテンツ140の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって小さな統合領域しか必要ない場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域502のサイズを増やすことができる。従って、信号マネージャ134は、拡大された第1のコンテンツ領域514及び縮小された統合領域516を形成する。従って、縮小された統合領域516のサイズは、統合領域508のサイズよりも小さい。ある実施形態では、信号マネージャ134が、拡大された第1のコンテンツ領域514のサイズを、拡大された第1のコンテンツ領域514が出力ビデオ信号500g全体を覆う程度まで増やす。このような場合、出力ビデオ信号500g内に統合領域は現れない。
図6に、ある実施形態による、第1のコンテンツ領域の全ての側に未利用領域が現れる出力ビデオ信号における統合領域の形成を示している。図6を、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b、図3c及び図3dのフロー図に関連して説明する。
図6には、第1のコンテンツ140のアスペクト比が、生成される表示600aのアスペクト比と異なる場合の生成される表示600aを示している。表示600aは、第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示600aのサイズと異なる場合にも生成されることがある。生成される表示600aには、(ウィンドウボックスフォーマットなどの)4つの側全てに未利用領域が現れた第1のコンテンツ領域602が示されている。第1のコンテンツ領域602は、第1のコンテンツ140に関連する。図示のように、第1のコンテンツ領域602の左側、右側、上方及び下方には、未利用領域604が現れている。信号処理装置102は、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示600aを修正して出力ビデオ信号を形成することができる。この出力ビデオ信号は、信号処理装置102のフレームバッファに記憶することも、及び/又はディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることもできる。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域602を生成される表示600aの左端、右端、上端又は下端の少なくとも1つに向けて少なくとも部分的に移動することにより、第1のコンテンツ領域602の全ての側の未利用領域604を統合する。
図6には、第1のコンテンツ領域602及び統合領域606を含む出力ビデオ信号600bを示している。出力ビデオ信号600bには、出力ビデオ信号600bの左端及び上端に向かって移動した第1のコンテンツ領域602が示されている。統合器128は、未利用領域604を統合して、第1のコンテンツ領域602の左側及び下方に統合領域606を形成する。未利用領域604が移動したことにより、第1のコンテンツ領域602の右側及び上方には、一部の未利用領域604が残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域606に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域604及び統合領域606に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。未利用領域604及び統合領域606には、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域602を出力ビデオ信号600bの左端及び上端に位置合わせすることにより、統合領域606を最大化する。
図6には、第1のコンテンツ領域602及び統合領域608を含む出力ビデオ信号600cを示している。出力ビデオ信号600cには、出力ビデオ信号600cの左端及び上端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域602が示されている。統合器128は、未利用領域604を統合して、第1のコンテンツ領域602の右側及び下方に統合領域608を形成する。信号マネージャ134は、統合領域608に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域602をスケール調整することにより、統合領域608のサイズを変更することができる。
図6には、縮小された第1のコンテンツ領域614を含む出力ビデオ信号600dを示している。第1のコンテンツ140よりも第2のコンテンツ142の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって大きな統合領域が必要な場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域602のサイズを縮小する。従って、信号マネージャ134は、縮小された第1のコンテンツ領域614及び拡大された統合領域616を形成する。従って、拡大された統合領域616のサイズは、統合領域608のサイズよりも大きい。
図6には、第1のコンテンツ領域402及び統合領域610を含む出力ビデオ信号600eを示している。出力ビデオ信号600eには、出力ビデオ信号600eの右端及び下端に向かって移動した第1のコンテンツ領域602が示されている。統合器128は、未利用領域604を統合して、第1のコンテンツ領域602の左側及び上方に統合領域610を形成する。未利用領域604が移動したことにより、第1のコンテンツ領域602の右側及び下方には、未利用領域604が残る。ある実施形態では、信号マネージャ134が、統合領域610に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。別の実施形態では、信号マネージャ134が、未利用領域604及び統合領域610に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。未利用領域604及び統合領域610には、同じ第2のコンテンツ142を関連付けてもよく、又は異なる第2のコンテンツ142を関連付けてもよい。
別の実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域602を出力ビデオ信号600dの右端及び下端に位置合わせすることにより、統合領域610を最大化する。
図6には、第1のコンテンツ領域602及び統合領域612を含む出力ビデオ信号600fを示している。出力ビデオ信号600fには、出力ビデオ信号600fの右端及び下端に位置合わせされた第1のコンテンツ領域602が示されている。統合器128は、未利用領域604を統合して、第1のコンテンツ領域602の左側及び上方に統合領域612を形成する。信号マネージャ134は、統合領域612に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域602に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域602をスケール調整することにより、統合領域612のサイズを変更することができる。
図6には、拡大された第1のコンテンツ領域618を含む出力ビデオ信号600gを示している。第2のコンテンツ142よりも第1のコンテンツ140の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって小さな統合領域しか必要ない場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域602のサイズを増やすことができる。従って、信号マネージャ134は、拡大された第1のコンテンツ領域618及び縮小された統合領域620を形成する。従って、縮小された統合領域620のサイズは、統合領域612のサイズよりも小さい。ある実施形態では、信号マネージャ134が、拡大された第1のコンテンツ領域618のサイズを、拡大された第1のコンテンツ領域618が出力ビデオ信号600g全体を覆う程度まで増やす。このような場合、出力ビデオ信号600g上に統合領域は現れない。
図7に、別の実施形態による、第1のコンテンツ領域の全ての側に未利用領域が現れる出力ビデオ信号における統合領域の形成を示している。図7を、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b、図3c及び図3dのフロー図に関連して説明する。
図7には、第1のコンテンツ140のアスペクト比が、生成される表示700aのアスペクト比と異なる場合の生成される表示700aを示している。表示700aは、第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示700aのサイズと異なる場合にも生成されることがある。生成される表示700aには、4つの側全てに未利用領域が現れた第1のコンテンツ領域702が示されている。第1のコンテンツ領域602は、第1のコンテンツ140に関連する。図示のように、第1のコンテンツ領域702の左側、右側、上方及び下方には、未利用領域704が現れている。信号処理装置102は、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示700aを修正して出力ビデオ信号を形成することができる。この出力ビデオ信号は、信号処理装置102のフレームバッファに記憶することも、及び/又はディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることもできる。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域702を生成される表示700aの左端、右端、上端又は下端の少なくとも1つに向けて少なくとも部分的に移動することにより、第1のコンテンツ領域702の全ての側の未利用領域704を統合する。
図7には、第1のコンテンツ領域702及び統合領域706を含む出力ビデオ信号700bを示している。出力ビデオ信号700bには、出力ビデオ信号700bの上端に向かって移動した第1のコンテンツ領域702が示されている。統合器128は、第1のコンテンツ領域702を出力ビデオ信号700bの上端に向けて移動することにより、未利用領域704を統合する。この結果、統合器128は、第1のコンテンツ領域702の左側、右側及び下方に統合領域706を形成する。信号マネージャ134は、統合領域706に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域702に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域702をスケール調整することにより、統合領域706のサイズを変更することができる。
図7には、縮小された第1のコンテンツ領域708を含む出力ビデオ信号700cを示している。第1のコンテンツ140よりも第2のコンテンツ142の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって大きな統合領域が必要な場合、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域702のサイズを縮小する。従って、信号マネージャ134は、縮小された第1のコンテンツ領域708及び拡大された統合領域710を形成する。従って、拡大された統合領域710のサイズは、統合領域706のサイズよりも大きい。
図7には、第1のコンテンツ領域702及び統合領域712を含む出力ビデオ信号700dを示している。出力ビデオ信号700dには、出力ビデオ信号700dの下端に向かって移動した第1のコンテンツ領域702が示されている。統合器128は、第1のコンテンツ領域702を出力ビデオ信号700dの下端に向けて移動することにより、未利用領域704を統合する。この結果、統合器128は、第1のコンテンツ領域702の左側、右側及び上方に統合領域712を形成する。信号マネージャ134は、統合領域712に第2のコンテンツ142を関連付けると同時に、第1のコンテンツ領域702に第1のコンテンツ140を関連付ける。さらに、信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域702をスケール調整することにより、統合領域712のサイズを変更することができる。
図7には、拡大された第1のコンテンツ領域714を含む出力ビデオ信号700eを示している。第1のコンテンツ140よりも第2のコンテンツ142の方が重要である場合、及び/又は第2のコンテンツ142にとって大きな統合領域が必要な場合、信号マネージャ134は第1のコンテンツ領域702のサイズを増やす。従って、信号マネージャ134は、拡大された第1のコンテンツ領域714及び縮小された統合領域716を形成する。従って、縮小された統合領域の716のサイズは、統合領域712のサイズよりも大きい。ある実施形態では、信号マネージャ134が、拡大された第1のコンテンツ領域714のサイズを、拡大された第1のコンテンツ領域714が出力ビデオ信号700e全体を覆う程度まで増やす。このような場合、出力ビデオ信号700e内に統合領域は現れない。
図8に、ある実施形態による、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより複数の未利用領域を統合する例を示す。図8を、図1のブロック図、並びに図2、図3a、図3b、図3c及び図3dのフロー図に関連して説明する。
図8には、第1のコンテンツ140のアスペクト比が、生成される表示800aのアスペクト比と異なる場合の生成される表示800aを示している。表示800aは、第1のコンテンツ領域のサイズが、生成される表示800aのサイズと異なる場合にも生成されることがある。生成される表示800aは、(ピラーボックスフォーマットなどの)幅よりも高さの方が大きな第1のコンテンツ領域802を表示する。第1のコンテンツ領域802は、第1のコンテンツ140に関連する。図示のように、第1のコンテンツ領域802の左側及び右側には、未利用領域804a及び804bがそれぞれ現れている。信号処理装置102は、本開示の様々な実施形態に従って、生成される表示800aを修正して出力ビデオ信号を形成することができる。出力ビデオ信号は、信号処理装置102のフレームバッファに記憶することも、及び/又はディスプレイ画面114上に表示されるようにレンダリングすることもできる。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域802のサイズを縮小することにより、未利用領域804a及び804bを統合する。
図8には、縮小された第1のコンテンツ領域806及び統合領域808を含む出力ビデオ信号800bを示している。信号マネージャ134は、第1のコンテンツ領域802のサイズを縮小して、第1のコンテンツ領域802の周囲に新たな未利用領域を作成する。統合器128は、この新たな形成された未利用領域を未利用領域804a及び804bと統合して、統合領域808を形成する。ある実施形態では、統合器128が、第1のコンテンツ領域802のサイズをスケール調整した後に、統合領域808を出力ビデオ信号800bの少なくとも1つの端部に向けて移動する。
図8には、縮小された第1のコンテンツ領域806及び統合領域810を含む出力ビデオ信号800cを示している。出力ビデオ信号800cには、出力ビデオ信号800cの左端に位置合わせされた縮小された第1のコンテンツ領域806が示されている。縮小された第1のコンテンツ領域806の右側及び下方には、統合領域810が形成される。
図8には、ピラーボックスフォーマットに関して、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより複数の未利用領域を統合する様子を示している。しかしながら、本開示は、ピラーボックスフォーマットのみに限定されるものではない。当業者であれば、第1のコンテンツ領域のサイズを縮小することにより、(レターボックスフォーマット及びウィンドウボックスフォーマットなどの)異なる表示フォーマットの複数の未利用領域を統合することもできると理解するであろう。
図8には、第1のコンテンツ領域のサイズのスケール調整時に、第1のコンテンツ領域のアスペクト比が変化しないようにしてスケール調整できることを示している。しかしながら、本開示は、第1のコンテンツ領域のアスペクト比を保つことに限定されるものではない。第1のコンテンツ領域のサイズのスケール調整時には、本開示の範囲を限定することなく第1のコンテンツ領域のアスペクト比を変更することもできる。
本説明において説明するような開示する方法及びシステムの実施形態、又はその構成要素の一部は、コンピュータシステムの形で実現することができる。コンピュータシステムの典型的な例としては、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ、プログラム式マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、周辺集積回路要素、及び本開示の方法を構成するステップを実施できるその他の装置又は装置構成が挙げられる。
これらのコンピュータシステムは、コンピュータ、入力装置、ディスプレイユニット及びインターネットを含む。コンピュータは、マイクロプロセッサをさらに含む。マイクロプロセッサは、通信バスに接続する。コンピュータは、メモリも含む。メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリメモリ(ROM)とすることができる。コンピュータシステムは、ハードディスクドライブ、又はフロッピーディスクドライブ、光学ディスクドライブなどの取り外し可能記憶ドライブとすることができる記憶装置をさらに含む。記憶装置は、コンピュータプログラム又はその他の命令をコンピュータシステムにロードするための他の同様の手段であってもよい。コンピュータシステムは、通信ユニットも含む。コンピュータは、この通信ユニットにより、入力/出力(I/O)インターフェイスを介して他のデータベース及びインターネットに接続して、他のデータベースからのデータの転送及び受信を可能にすることができる。通信ユニットは、コンピュータシステムがデータベースに、並びにLAN、MAN、WAN及びインターネットなどのネットワークに接続できるようにする、モデム、イーサネットカード又は他のいずれかの同様の装置を含むことができる。コンピュータシステムは、システムがI/Oインターフェイスを介してアクセスできる入力装置を通じて、顧客からの入力を容易にする。
コンピュータシステムは、入力データを処理するために、1又はそれ以上の記憶要素に記憶された命令セットを実行する。記憶要素は、必要に応じてデータ又はその他の情報を保持することもできる。記憶要素は、処理機械内に存在する情報ソース又は物理的メモリ要素の形をとることができる。
プログラム可能命令又はコンピュータ可読命令は、本開示の方法を構成するステップなどの特定のタスクを実行するように処理機械に命令する様々なコマンドを含むことができる。説明した方法及びシステムは、ソフトウェアプログラミングのみを使用して実装することも、又はハードウェアのみを使用して実装することも、或いはこれらの2つの技術の様々な組み合わせによって実装することもできる。本開示は、使用するプログラミング言語及びコンピュータのオペレーティングシステムとは無関係である。本開示の命令は、以下に限定されるわけではないが、「C」、「C++」、「ビジュアルC++」及び「ビジュアルベーシック」を含む全てのプログラミング言語で書くことができる。さらに、ソフトウェアは、本開示に示すように、別個のプログラム、より大きなプログラムを含むプログラムモジュール、又はプログラムモジュールの一部が集まった形をとることができる。ソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形のモジュラープログラミングを含むこともできる。処理機械による入力データの処理は、顧客コマンド、以前の処理の結果、又は別の処理機械による要求に応答して行うことができる。本開示は、以下に限定されるわけではないが、「Unix」、「DOS」、「Android」、「Symbian」、「Windows」、「iOS」及び「Linux」を含む全てのオペレーティングシステム及びプラットフォームに実装することができる。
プログラム可能命令は、コンピュータ可読媒体に記憶して送信することができる。データ信号は、搬送波を介してプログラム可能命令を送信することができる。本開示の実施形態は、上記の方法及びシステム、又はこれらの数多くの考えられる変種を実装できる、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品の形で実現することができる。
様々な実施形態を図示し説明したが、本開示がこれらの実施形態のみに限定されないことは明らかであろう。当業者には、特許請求の範囲に示す本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、数多くの修正、変更、変形、置換及び同等物が明らかになるであろう。