JP2014103481A - 無線通信システム、無線通信方法、送信端末、及び、受信端末 - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、送信端末、及び、受信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷が過大となることを回避しながら通信効率を高めることが可能な無線通信システムを提供すること。
【解決手段】無線通信システムは、無線アドホックネットワークを構成する。複数の無線端末は、1つの受信端末10と複数の送信端末11とを含む。各送信端末は、直接に受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の無線端末を経由して間接に受信端末へ情報を送信する間接通信を実行する。無線通信システムは、受信端末が直接に通信可能な無線端末の数である受信側端末数を取得する手段202、送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な無線端末の数である送信側端末数を取得する手段302、受信側端末数と送信側端末数とに基づいて、直接通信又は間接通信のいずれかの通信を選択し、選択された通信を実行するように対象送信端末を設定する手段304を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、送信端末、及び、受信端末に関する。
無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える無線通信システムが知られている。この種の無線通信システムにおいては、各無線端末は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式に従って他の無線端末と無線通信を行なうように構成されることが多い。
CSMA/CA方式においては、各無線端末は、通信を行なう前に、キャリアセンスを行なう。キャリアセンスは、無線通信を行なうために使用する周波数にて、他の無線端末により送信された無線信号が存在するか否かを検出する処理である。そして、各無線端末は、上記周波数にて、他の無線端末により送信された無線信号が存在しない場合に、無線通信を行なう。例えば、CSMA/CA方式は、IEEE802.11等においても採用されている。
ところで、第1の無線端末と通信可能な、第2の無線端末及び第3の無線端末が存在し、且つ、第2の無線端末と第3の無線端末とが通信不能である場合を想定する。一例としては、第2の無線端末と第3の無線端末との間に障害物が存在する場合に、このような状況が生じ得る。
この場合、第2の無線端末が第1の無線端末へ無線信号を送信している間に、第3の無線端末がキャリアセンスを行なった場合、第3の無線端末は、第2の無線端末により送信された無線信号の存在を検出できない。このため、第3の無線端末も第1の無線端末への無線信号の送信を開始してしまう。その結果、第1の無線端末において、無線信号の衝突が発生し、第1の無線端末が受信する無線信号の品質が低下する。
このような問題は、隠れ端末問題と呼ばれる。隠れ端末問題によって、通信効率が低下する虞がある。特に、ある無線端末(受信端末)が比較的多数の無線端末(送信端末)から情報を受信する無線通信システムにおいては、受信端末にて無線信号の衝突が頻繁に発生するため、隠れ端末問題によって、通信効率が低下する可能性が高い。
この問題を解決するため、第1の技術乃至第3の技術が知られている(例えば、特許文献1乃至4を参照)。第1の技術は、他の無線端末から送信された無線信号の受信信号強度(Received Signal Strength Indication(RSSI))に基づいて、通信経路を決定する技術である。
第2の技術は、各無線端末が自端末と通信可能な無線端末のリストを無線基地局へ送信し、無線基地局がそのリストに基づいて無線信号の衝突が発生しないように無線端末をグループ分けし、グループ毎に伝送制御を行なう技術である。第3の技術は、各無線端末が自端末と通信可能な無線端末毎に通信品質を表すパラメータを取得し、取得されたパラメータに基づいて通信経路を決定する技術である。
特開2008−85924号公報 特開2006−5812号公報 特開2006−197483号公報 特開2008−227854号公報
ところで、第1の無線端末と通信可能な、第2の無線端末、第3の無線端末、及び、第4の無線端末が存在し、第2の無線端末が、第3の無線端末及び第4の無線端末と通信不能であり、且つ、第3の無線端末と第4の無線端末とが通信可能である場合を想定する。
このような場合、第1の無線端末と直接に通信可能な無線端末のうちの、第2の無線端末と直接に通信不能な無線端末の数である隠れ端末数は、2つである。一方、第1の無線端末と直接に通信可能な無線端末のうちの、第3の無線端末と直接に通信不能な無線端末の数である隠れ端末数は、1つである。従って、第2の無線端末に対する隠れ端末数と第3の無線端末に対する隠れ端末数とは相違する。
しかしながら、第2の無線端末及び第3の無線端末が、第1の無線端末から等しい距離に位置している場合、第1の無線端末により送信された無線信号の受信信号強度は、第2の無線端末及び第3の無線端末において一致する。このように、受信信号強度は、隠れ端末数を反映しない場合がある。従って、受信信号強度に基づいて通信経路を決定する場合、第1の無線端末(受信端末)において無線信号の衝突が頻繁に発生する虞がある。
また、各無線端末が自端末と通信可能な無線端末毎の情報(例えば、無線端末を識別するための識別子、又は、通信品質を表すパラメータ等)に基づいて通信経路を決定する場合、負荷(例えば、通信経路を決定するための処理負荷、及び、上記情報を通信するための通信負荷等)が過大となる虞がある。
このように、上記従来の技術においては、負荷が過大となることなく、通信効率を高めることができない、という問題があった。
そこで、本発明の目的の一つは、上述した課題である、負荷が過大となることなく、通信効率を高めることができないことを解決することが可能な無線通信システムを提供することにある。
なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
かかる目的を達成するため無線通信システムは、無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備えるシステムである。上記複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、を含む。上記複数の送信端末のそれぞれは、直接に上記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの上記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成される。上記無線通信システムは、上記受信端末が直接に通信可能な上記無線端末の数である受信側端末数を取得する受信側端末数取得手段と、上記複数の送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な上記無線端末の数である送信側端末数を取得する送信側端末数取得手段と、上記受信側端末数と上記送信側端末数とに基づいて、上記直接通信又は上記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように上記対象送信端末を設定する設定手段と、を備える。
開示の無線通信システムによれば、負荷が過大となることを回避しながら通信効率を高めることができる。
第1実施形態の一例としての無線通信システムの構成を表す図である。 第1実施形態の一例としての無線端末の構成を表す図である。 第1実施形態の一例としての、送信端末及び受信端末の機能を表す図である。 第1実施形態の一例としての受信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の一例としての送信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の一例としての、送信端末及び受信端末の機能を表す図である。 第2実施形態の一例としての受信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の一例としての送信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の一例としての、送信端末及び受信端末の機能を表す図である。 第3実施形態の一例としての送信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第4実施形態の一例としての、送信端末及び受信端末の機能を表す図である。 第4実施形態の一例としての受信端末が実行する処理を表すフローチャートである。 第4実施形態の一例としての送信端末が実行する処理の一部を表すフローチャートである。
上述した課題の少なくとも1つに対処するため、以下、本発明に係る、無線通信システム、無線通信方法、送信端末、受信端末、制御方法、及び、制御プログラム、の各実施形態について図1〜図13を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態に係る無線通信システムは、無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える。複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、からなる。複数の送信端末のそれぞれは、直接に受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの送信端末を経由して間接に受信端末へ情報を送信する間接通信(非直接通信)を実行する。
受信端末は、応答要求信号を送信する。各送信端末は、応答要求信号を受信した場合、応答信号を送信する。受信端末は、応答信号を受信することにより、受信端末が直接に通信可能な送信端末の数である受信側端末数を取得する。また、各送信端末は、他の送信端末が送信した応答信号を受信することにより、自端末が直接に通信可能な送信端末の数である送信側端末数を取得する。
そして、受信端末は、取得された受信側端末数を送信する。各送信端末は、受信側端末数を受信した場合、受信側端末数と送信側端末数とに基づいて、直接通信又は間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように自端末を設定する。
これにより、負荷が過大となることを回避しながら通信効率を高めることができる。
以下、第1実施形態について詳細に説明する。
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、複数(本例では、10個)の無線端末(無線ノード)10,11,…,19を備える。なお、無線通信システム1は、3以上の任意の数の無線端末を備えていてもよい。
無線通信システム1は、無線アドホックネットワークを構成する。本例では、無線通信システム1は、マルチホップ通信を行なうように構成される。なお、無線通信システム1は、シングルホップ通信のみを行なうように構成されていてもよい。更に、本例では、無線通信システム1は、無線センサネットワーク(WSN;Wireless Sensor Networks)を構成している。
なお、無線通信システム1は、無線センサネットワーク以外の無線アドホックネットワークを構成していてもよい。この場合、以下の説明における物理量情報は、送信の対象となる情報に読み替えられる。
複数の無線端末10,11,…,19のそれぞれは、無線信号を送受信することが可能な範囲(例えば、受信される無線信号の強度(受信電界強度)を所定の(予め定められた)基準値以上とするような範囲)内に位置する、他の無線端末10,11,…,19との間で無線通信を実行可能に構成される。
本例では、無線端末10は、受信端末の一例であり、受信端末とも称される。また、無線端末11,12,…,19のそれぞれは、送信端末の一例であり、送信端末とも称される。なお、無線通信システム1は、受信端末を複数備えていてもよい。
各送信端末11,12,…,19は、直接通信、又は、間接通信、を実行するように構成される。本例では、直接通信は、直接に受信端末10へ情報を送信する通信である。また、本例では、間接通信は、他の少なくとも1つの送信端末11,12,…,19を経由して間接に受信端末10へ情報を送信する通信である。
例えば、図1に示したように、各送信端末11,12,…,19と受信端末10との間の通信経路が設定され得る。
送信端末11,15,16,17のそれぞれは、ホップ数が1であるシングルホップ通信を行なうことにより、受信端末10と通信を行なう。即ち、送信端末11,15,16,17のそれぞれは、受信端末10と直接通信を行なう。
また、送信端末12,14のそれぞれは、送信端末11を経由して受信端末10と通信を行なう。換言すると、送信端末12,14のそれぞれは、ホップ数が2であるマルチホップ通信を行なうことにより、受信端末10と通信を行なう。
同様に、送信端末18は、送信端末17を経由して受信端末10と通信を行なう。換言すると、送信端末18は、ホップ数が2であるマルチホップ通信を行なうことにより、受信端末10と通信を行なう。同様に、送信端末19は、送信端末16を経由して受信端末10と通信を行なう。換言すると、送信端末19は、ホップ数が2であるマルチホップ通信を行なうことにより、受信端末10と通信を行なう。
また、送信端末13は、送信端末12及び送信端末11を順に経由して受信端末10と通信を行なう。換言すると、送信端末13は、ホップ数が3であるマルチホップ通信を行なうことにより、受信端末10と通信を行なう。
即ち、送信端末12,13,14,18,19のそれぞれは、受信端末10と間接通信を行なう。
受信端末10は、図示しない通信網を介して、図示しない情報処理装置と通信可能に接続されている。受信端末10は、各送信端末11,12,…,19により送信された情報を受信し、受信した情報、及び、自端末が生成した情報を、情報処理装置へ送信する。本例では、受信端末10は、ゲートウェイ装置として機能する。
図2に示したように、受信端末10は、アンテナ101と、第1の増幅器102と、AD(アナログ・デジタル)変換器103と、プロセッサ104と、メモリ105と、DA(デジタル・アナログ)変換器106と、第2の増幅器107と、発振器108と、センサ109と、ダウンコンバータ111と、アップコンバータ112と、を備える。
アンテナ101は、電気信号を無線信号(電波)として外部空間へ送信するとともに、外部空間の無線信号を電気信号として受信する。第1の増幅器102は、アンテナ101によって受信された信号(無線周波数(RF;Radio Frequency)信号)を増幅する。
発振器108は、連続波の交流信号を生成する。ダウンコンバータ111は、発振器108により生成された交流信号を用いて、無線周波数信号の周波数を変換することにより、無線周波数信号をベースバンド信号に変換する。AD変換器103は、ベースバンド信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換後のベースバンド信号を出力する。
メモリ105は、プロセッサ104が実行するプログラム、及び、プログラムの実行に伴ってプロセッサ104が使用するデータを格納するように、情報を読み書き可能に記憶する。
プロセッサ104は、メモリ105に格納されたプログラムを実行することにより、AD変換器103により出力されたベースバンド信号と、後述するセンサ109により出力された物理量情報を有するベースバンド信号と、を処理し、処理結果としてのベースバンド信号を出力する。具体的には、受信端末10は、後述する機能を実現する。また、後述する機能のうちの、情報を記憶する部分は、メモリ105により実現される。
DA変換器106は、プロセッサ104により出力されたベースバンド信号を、デジタル信号からアナログ信号へ変換する。アップコンバータ112は、発振器108により生成された交流信号を用いて、ベースバンド信号の周波数を変換することにより、ベースバンド信号を無線周波数信号に変換する。
第2の増幅器107は、無線周波数信号を、当該無線周波数信号の送信電力が、プロセッサ104によって設定された送信電力値に一致するように、増幅する。アンテナ101は、第2の増幅器107によって増幅された無線周波数信号を無線信号として外部空間へ送信する。
センサ109は、物理量(例えば、温度、湿度、加速度、照度、風向、風速、地震動、雨量、音の大きさ、水位、電力の使用量、水の使用量、及び、ガスの使用量等)を測定し、測定した物理量を表す物理量情報を有するベースバンド信号をプロセッサ104へ出力する。本例では、センサ109は、予め設定された測定周期が経過する毎に物理量を測定する。なお、センサ109は、受信端末10が所定の測定要求を受信する毎に物理量を測定するように構成されていてもよい。
なお、各送信端末11,12,…,19も、受信端末10と同様に構成される。
(機能)
図3に示したように、受信端末10の機能は、応答要求信号送信部201と、受信側端末数取得部(受信側端末数取得手段、送信手段)202と、閾値決定部(通知手段)203と、を含む。
また、送信端末11の機能は、応答信号送信部301と、送信側端末数取得部(送信側端末数取得手段、受信手段)302と、隠れ端末数パラメータ算出部303と、通信設定部(設定実行手段)304と、送受信処理部305と、を含む。なお、隠れ端末数パラメータ算出部303、通信設定部304、及び、閾値決定部203は、設定手段の一例である。また、送信端末11以外の送信端末12,13,…,19のそれぞれも、送信端末11と同様の機能を有する。
受信端末10の応答要求信号送信部201は、所定の応答要求信号を送信する。本例では、応答要求信号は、すべての無線端末が宛先として設定された信号(即ち、ブロードキャスト信号)である。後述するように、各送信端末11,12,…,19は、応答要求信号を受信した場合、当該応答要求信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。
送信端末11の応答信号送信部301は、受信端末10により送信された応答要求信号を受信する。応答信号送信部301は、応答要求信号が受信された場合、所定の応答信号を送信する。本例では、応答信号も、ブロードキャスト信号である。後述するように、各無線端末10,11,…,19は、応答信号を受信した場合、当該応答信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。
受信端末10の受信側端末数取得部202は、送信端末11,12,…,19により送信された応答信号を受信する。受信側端末数取得部202は、受信端末10が直接に通信可能な無線端末(本例では、送信端末11,12,…,19)の数である受信側端末数を取得する。本例では、受信側端末数取得部202は、受信された応答信号に基づいて受信側端末数を取得する。具体的には、受信側端末数取得部202は、応答要求信号が送信されてから所定の第1待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を受信側端末数として取得する。
受信側端末数取得部202は、取得された受信側端末数を表す受信側端末数信号を送信する。本例では、受信側端末数信号も、ブロードキャスト信号である。後述するように、各送信端末11,12,…,19は、受信側端末数信号を受信した場合、当該受信側端末数信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。
送信端末11の送信側端末数取得部302は、他の送信端末12,13,…,19により送信された応答信号を受信する。送信側端末数取得部302は、自端末11が直接通信を実行するように設定されている(即ち、自端末11が直接送信端末である)場合、自端末(対象送信端末、ここでは、送信端末11)が直接に通信可能な無線端末(本例では、送信端末12,13,…,19)の数である送信側端末数を取得する。本例では、送信側端末数取得部302は、受信された応答信号に基づいて送信側端末数を取得する。具体的には、送信側端末数取得部302は、応答要求信号が受信されてから所定の第2待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を送信側端末数として取得する。
送信端末11の隠れ端末数パラメータ算出部303は、受信端末10により送信された受信側端末数信号を受信する。隠れ端末数パラメータ算出部303は、自端末11が直接送信端末である場合、受信された受信側端末数信号が表す受信側端末数と、送信側端末数取得部302により取得された送信側端末数と、に基づいて、隠れ端末数パラメータを算出する。
ここで、隠れ端末数パラメータは、受信端末10と直接に通信可能な送信端末12,13,…,19のうちの、自端末(対象送信端末、ここでは、送信端末11)と直接に通信不能な送信端末12,13,…,19の数である隠れ端末数が多くなるほど大きくなる値を有する。本例では、隠れ端末数パラメータは、送信側端末数に「1」を加えた値を受信側端末数から減じた値である。なお、隠れ端末数パラメータは、送信側端末数に「1」を加えた値を受信側端末数から減じた値を、受信側端末数により除した値であってもよい。
隠れ端末数パラメータ算出部303は、自端末11が直接送信端末である場合、算出された隠れ端末数パラメータを表すパラメータ信号を送信する。本例では、パラメータ信号も、ブロードキャスト信号である。後述するように、各無線端末10,11,…,19は、パラメータ信号を受信した場合、当該パラメータ信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。
受信端末10の閾値決定部203は、各送信端末11,12,…,19(本例では、直接送信端末)により送信されたパラメータ信号を受信する。閾値決定部203は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、直接送信端末のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)の最大値が、所定の第1目標値以上である場合、第1閾値を決定する。例えば、第1目標値は、無線通信システム1に対して許容される隠れ端末数の上限値である。
閾値決定部203は、上記第1目標値以上の値を第1閾値として決定する。ところで、本例では、後述するように、無線通信システム1は、第1閾値の決定、送信端末11,12,…,19への第1閾値の通知、及び、送信端末11,12,…,19に対する通信の設定、を繰り返し実行する。閾値決定部203は、上記第1目標値以上の値であり、且つ、上記繰り返しの回数の増加に伴って少なくとも増加しない値を第1閾値として決定する。
具体的には、閾値決定部203は、最初に第1閾値を決定する際、上記第1目標値よりも所定の増分量(例えば、5、10、又は、20等)だけ大きい値を第1閾値として決定する。そして、閾値決定部203は、上記繰り返しの回数が所定の回数変化量(例えば、1、2、又は、5等)だけ増加する毎に、前回の第1閾値から所定の閾値変化量(例えば、1、2、又は、5等)だけ減少させた値を今回の第1閾値として決定する。
なお、閾値決定部203は、一定の値を第1閾値として決定してもよい。この場合、閾値決定部203は、上記第1目標値を第1閾値として決定することが好適である。
また、閾値決定部203は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、直接送信端末のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)に基づいて、第1閾値を決定してもよい。例えば、閾値決定部203は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータの最大値を第1閾値として決定してもよい。
閾値決定部203は、決定された第1閾値を表す第1閾値信号を送信する。本例では、第1閾値信号も、ブロードキャスト信号である。後述するように、各送信端末11,12,…,19は、第1閾値信号を受信した場合、当該第1閾値信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。なお、受信端末10から直接送信端末のそれぞれへ第1閾値信号が送信されることは、直接送信端末のそれぞれへ第1閾値が通知されることの一例である。
送信端末11の通信設定部304は、自端末11が直接送信端末である場合、通信選択処理、経路設定処理、及び、送信電力設定処理を実行する。なお、経路設定処理、及び、送信電力設定処理が実行されることは、通信の設定が行われることの一例である。ところで、通信設定部304は、送信電力設定処理を実行しないように構成されていてもよい。
通信選択処理は、自端末11に対して、直接通信、又は、間接通信のいずれかの通信を選択する処理である。
本例では、通信選択処理は、受信端末10により送信された第1閾値信号を受信する。更に、通信選択処理は、隠れ端末数パラメータ算出部303により算出された隠れ端末数パラメータと、受信された第1閾値信号が表す第1閾値と、に基づいて、自端末11に対して、直接通信、又は、間接通信のいずれかの通信を選択する。
具体的には、通信選択処理は、隠れ端末数パラメータが第1閾値以上である場合に、間接通信を選択し、一方、隠れ端末数パラメータが第1閾値よりも小さい場合に、直接通信を選択する。
このように、通信選択処理は、受信側端末数と送信側端末数とに基づく隠れ端末数パラメータに基づいて、直接通信又は間接通信のいずれかの通信を選択する処理である、と言うことができる。
経路設定処理は、各送信端末11,12,…,19から物理量情報を受信端末10へ伝送するための経路を設定するための処理である。
経路設定処理は、通信選択処理において直接通信が選択された場合、自端末11が物理量情報を送信するための経路として自端末11と受信端末10とを直接に結ぶ経路(直接経路)を設定する。一方、経路設定処理は、通信選択処理において間接通信が選択された場合、自端末11が物理量情報を送信するための経路として自端末11と受信端末10とを他の少なくとも1つの送信端末12,13,…,19を経由して間接に結ぶ経路(間接経路)を設定する。
このように、経路設定処理は、選択された通信(即ち、直接通信、又は、間接通信)を実行するように自端末11を設定する処理である、と言うことができる。
本例では、経路設定処理は、間接経路を設定する場合、自端末11を識別するための端末識別子を含む間接経路設定要求を送信する。ここで、経路設定処理は、間接経路設定要求の送信先の候補(送信端末12,13,…,19)が複数存在する場合、各候補から受信した無線信号の強度(受信電界強度)に基づいて、候補の1つを送信先として選択する。なお、経路設定処理は、候補の中からランダムに送信先を選択してもよい。
更に、経路設定処理は、自端末11に対して間接通信が選択されている場合において、他の送信端末12,13,…,19から間接経路設定要求を受信したとき、受信された間接経路設定要求に、自端末11を識別するための端末識別子を追加する。そして、経路設定処理は、端末識別子の追加後の間接経路設定要求を送信する。
経路設定処理は、自端末11に対して直接通信が選択されている場合において、他の送信端末12,13,…,19から間接経路設定要求を受信したとき、間接経路設定要求に含まれる情報に基づいて設定完了通知を生成する。経路設定処理は、間接経路設定要求が伝送されてきた経路にて、間接経路設定要求の伝送方向と逆方向へ、生成された設定完了通知が伝送されるように、設定完了通知を送信する。
設定完了通知は、経路情報を含む。経路情報は、間接経路設定要求が伝送されてきた経路を表す情報である。例えば、経路情報は、経路を構成する無線端末10,11,…,19を識別するための端末識別子と、経路において無線端末10,11,…,19が並ぶ順序を表す情報と、を含む。
また、経路設定処理は、設定完了通知を受信した場合、設定完了通知に含まれる経路情報を保持する。このようにして、間接経路が設定される。
なお、間接経路を設定する処理は、他の方法に従った処理であってもよい。
送信電力設定処理は、自端末11が物理量情報を有する信号を送信するための送信電力(無線信号の送信電力)を設定するための処理である。送信電力設定処理は、通信選択処理において直接通信が選択された場合、上記送信電力として所定の第1の送信電力を設定する。本例では、第1の送信電力は、受信端末10により受信される無線信号の強度(受信電界強度)が、所定の基準値よりも大きくなるように決定された電力である。なお、第1の送信電力は、送信端末11,12,…,19間で異なる電力であってもよい。
送信電力設定処理は、通信選択処理において間接通信が選択された場合、上記送信電力として、上記第1の送信電力よりも小さい第2の送信電力を設定する。本例では、第2の送信電力は、第1の送信電力よりも所定の電力変化量だけ小さい電力である。これによれば、受信端末10における無線信号の衝突の発生をより一層確実に抑制することができる。
なお、送信電力設定処理は、受信端末10による無線信号の受信電力が、通信可能な範囲の下限として予め設定された値よりも小さくなるように決定された電力を第2の送信電力として用いてもよい。例えば、送信電力設定処理は、受信端末10により受信される無線信号の強度(受信電界強度)が、所定の基準値よりも小さくなるように決定された電力を第2の送信電力として用いることが好適である。
送信端末11の送受信処理部305は、送信処理、及び、転送処理を実行する。
送信処理は、自端末11にて測定された物理量情報を受信端末10へ向けて送信する処理である。転送処理は、他の(即ち、自端末11以外の)送信端末12,13,…,19から受信した物理量情報を、受信端末10へ向けて送信(即ち、転送)する処理である。
なお、送信処理、及び、転送処理のいずれにおいても、送受信処理部305は、経路設定処理によって設定された経路(即ち、保持されている経路情報が表す経路)に従って、物理量情報の送信先を特定する。そして、送受信処理部305は、特定された送信先が宛先として設定され、且つ、物理量情報を有する信号を、送信電力設定処理にて設定された送信電力にて送信する。
ところで、送受信処理部305は、自端末11にて測定された物理量情報と他の送信端末12,13,…,19から受信した物理量情報とを含む情報を送信するように構成されていてもよい。
また、送受信処理部305は、応答要求信号、応答信号、受信側端末数信号、パラメータ信号、及び、第1閾値信号を受信した場合、これらの信号を転送しない。
本例では、送受信処理部305は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式に従って、送信処理、及び、転送処理を実行する。即ち、送受信処理部305は、送信処理、及び、転送処理の少なくとも一方を実行する場合、無線信号の送信に先立ってキャリアセンスを実行する。
キャリアセンスは、無線信号の周波数(搬送波の周波数)にて、他の無線端末10,11,…,19により送信された無線信号が存在するか否かを検出する処理である。具体的には、キャリアセンスは、無線信号の周波数にて受信された無線信号の強度(受信電界強度)が所定の存在閾値よりも大きい場合、他の無線端末10,11,…,19により送信された無線信号が存在することを検出する。
送受信処理部305は、他の無線端末10,11,…,19により送信された無線信号が存在することがキャリアセンスにおいて検出された場合、自端末からの無線信号の送信を中止し、所定の第3待機時間が経過した後に、再度、キャリアセンスを実行する。送受信処理部305は、他の無線端末10,11,…,19により送信された無線信号が存在しないことがキャリアセンスにおいて検出された場合、自端末からの無線信号の送信を行なう。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について、図4及び図5を参照しながら説明する。
本例では、送信端末11,12,…,19のそれぞれは、受信端末10との間で直接に無線通信を実行可能な位置に配置されている。即ち、送信端末11,12,…,19のそれぞれは、直接通信を実行可能な位置に配置されている。なお、無線通信システム1は、受信端末10との間で直接に無線通信を実行不能な位置に配置された、他の送信端末を備えていてもよい。
更に、本例では、送信端末11,12,…,19のそれぞれは、初期状態において直接通信を実行するように設定されている。従って、送信端末11,12,…,19のそれぞれは、初期状態において、自端末が物理量情報を有する信号を送信するための送信電力(無線信号の送信電力)として、所定の第1の送信電力が設定されている。
受信端末10は、図4にフローチャートにより示した処理を、所定の実行周期が経過する毎に実行するようになっている。なお、受信端末10は、ユーザによる指示の入力、又は、情報処理装置からの指示の受信、に応じて上記処理を実行してもよい。また、受信端末10は、受信端末10の起動後の所定のタイミングにて上記処理を実行してもよい。
一方、送信端末11は、図5にフローチャートにより示した処理を、送信端末11の起動後の所定のタイミングにて実行するようになっている。なお、送信端末11以外の送信端末12,13,…,19のそれぞれも、送信端末11と同様に作動する。以下、送信端末11,12,…,19の作動について、送信端末11の作動を中心に説明する。
先ず、受信端末10は、応答要求信号を送信する(図4のステップS101)。
一方、送信端末11は、応答要求信号を受信するまで待機する(図5のステップS201)。そして、応答要求信号を受信すると、送信端末11は、「Yes」と判定して、自端末11が直接通信を実行するように設定されているか否かを判定する(図5のステップS202)。
上記仮定に従えば、この時点では、送信端末11は、直接通信を実行するように設定されている。従って、送信端末11は、「Yes」と判定して、応答信号を送信する(図5のステップS203)。
一方、受信端末10は、図4のステップS101にて応答要求信号が送信されてから、所定の第1待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を受信側端末数として取得する(図4のステップS102)。上記仮定に従えば、この時点では、受信端末10は、「9」を受信側端末数として取得する。そして、受信端末10は、取得された受信側端末数を表す受信側端末数信号を送信する(図4のステップS103)。
一方、送信端末11は、図5のステップS201にて応答要求信号が受信されてから、所定の第2待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を送信側端末数として取得する(図5のステップS204)。即ち、送信端末11は、自端末11が直接に通信可能な送信端末(本例では、送信端末12,13,…,19)の数である送信側端末数を取得する。ここでは、送信端末11が、「2」を送信側端末数として取得した場合を想定する。
次いで、送信端末11は、受信側端末数信号を受信するまで待機する(図5のステップS205)。そして、送信端末11は、受信端末10により送信された受信側端末数信号を受信すると、「Yes」と判定して、自端末11に対する隠れ端末数パラメータを算出する(図5のステップS206)。
本例では、送信端末11は、取得された送信側端末数に「1」を加えた値を、受信された受信側端末数信号が表す受信側端末数から減じた値を隠れ端末数パラメータとして算出する。上記仮定に従えば、送信端末11は、「6」(=9−2−1)を隠れ端末数パラメータとして算出する。そして、送信端末11は、算出された隠れ端末数パラメータを表すパラメータ信号を送信する(図5のステップS207)。
一方、受信端末10は、各送信端末11,12,…,19により送信されたパラメータ信号を受信する(図4のステップS104)。そして、受信端末10は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)の最大値が、所定の第1目標値よりも小さいか否かを判定する(図4のステップS105)。
本例では、隠れ端末数パラメータの最大値が「6」であり、且つ、第1目標値が「3」である場合を想定する。従って、受信端末10は、「No」と判定して、第1閾値を決定する(図4のステップS106)。本例では、受信端末10は、初回の第1閾値として、第1目標値(=3)よりも所定の増分量(本例では、2)だけ大きい値(即ち、5)を決定する。
そして、受信端末10は、決定された第1閾値を表す第1閾値信号を送信する(図4のステップS107)。その後、受信端末10は、ステップS101へ戻り、ステップS101〜ステップS107の処理を繰り返し実行する。
一方、送信端末11は、パラメータ信号を送信してから、所定の第4待機時間が経過するまでの期間内に、受信端末10により送信された第1閾値信号を受信するか否かを判定する(図5のステップS208)。上記仮定に従えば、この時点では、送信端末11は、第1閾値信号を受信する。従って、送信端末11は、「Yes」と判定して、自端末11に対する隠れ端末数パラメータが、受信された第1閾値信号が表す第1閾値以上であるか否かを判定する(図5のステップS209)。
上記仮定に従えば、自端末11に対する隠れ端末数パラメータは、「6」であり、第1閾値は、「5」である。従って、送信端末11は、「Yes」と判定して、間接通信を実行するように自端末11を設定する(図5のステップS210)。
具体的には、送信端末11は、自端末11が物理量情報を送信するための経路として自端末11と受信端末10とを他の少なくとも1つの送信端末12,13,…,19を経由して間接に結ぶ経路(間接経路)を設定する。
更に、送信端末11は、自端末11が物理量情報を有する信号を送信するための送信電力(無線信号の送信電力)として、上記第1の送信電力よりも所定の電力変化量だけ小さい第2の送信電力を設定する。
その後、送信端末11は、ステップS201へ戻り、ステップS201〜ステップS210の処理を繰り返し実行する。
そして、送信端末11は、再び、応答要求信号を受信した場合、図5のステップS202にて「No」と判定して、ステップS201へ戻る。即ち、図5のステップS203〜ステップS210の処理は、送信端末11,12,…,19のうちの、直接通信を実行するように設定されている送信端末(即ち、直接送信端末)のみによって実行される処理である、と言うことができる。
なお、送信端末11が図5のステップS209に進んだ場合において、自端末11に対する隠れ端末数パラメータが第1閾値よりも小さいとき、送信端末11は、「No」と判定してステップS210の処理を実行することなく、ステップS201へ戻る。即ち、この場合、送信端末11は、直接通信を実行するように自端末11が設定されている状態を維持する。
ところで、受信端末10は、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が第1目標値よりも小さくなるまで、図4のステップS101〜ステップS107の処理を繰り返し実行する。
このとき、本例では、受信端末10は、ステップS106の処理が実行される回数が所定の回数変化量(本例では、「1」)だけ増加する毎に、前回の実行時に決定された第1閾値から所定の閾値変化量(本例では、「1」)だけ減少させた値を今回の第1閾値として決定する。なお、前回の実行時に決定された第1閾値から上記閾値変化量だけ減少させた値が第1目標値以下となる場合、受信端末10は、第1閾値として第1目標値と等しい値を決定する。
その後、送信端末11,12,…,19のうちの、間接通信を実行するように設定されている送信端末(間接送信端末)の数が増加することにより、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が減少する。そして、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が第1目標値よりも小さくなると、受信端末10は、図4のステップS105に進んだとき、「Yes」と判定して図4に示した処理を終了する。
以上、説明したように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、受信端末10が直接に通信可能な送信端末11,12,…,19の数である受信側端末数を取得する。更に、無線通信システム1は、各送信端末11,12,…,19が直接に通信可能な他の送信端末11,12,…,19の数である送信側端末数を取得する。加えて、無線通信システム1は、各送信端末11,12,…,19に対して、受信側端末数と送信側端末数とに基づいて、直接通信又は間接通信のいずれかの通信を選択する。更に、無線通信システム1は、各送信端末11,12,…,19に対して選択された通信を実行するように当該送信端末を設定する。
ところで、受信側端末数と送信側端末数とは、隠れ端末数をよく反映する。従って、上記構成によれば、受信端末10における無線信号の衝突の発生を抑制することができる。更に、受信側端末数、及び、送信側端末数からなる情報の量は、各無線端末10,11,…,19が自端末と通信可能な無線端末毎の情報の量の総和よりも少ない。
従って、負荷(例えば、直接通信又は間接通信のいずれかを選択するための処理負荷、及び、上記情報を通信するための通信負荷等)を低減することができる。このように、上記構成によれば、負荷が過大となることを回避しながら通信効率を高めることができる。
更に、第1実施形態に係る無線通信システム1は、各送信端末11,12,…,19に対して、受信側端末数と送信側端末数とに基づいて、隠れ端末数が多くなるほど大きくなる隠れ端末数パラメータを算出する。更に、無線通信システム1は、隠れ端末数パラメータが所定の第1閾値以上である送信端末11,12,…,19に対して、間接通信を選択する。
これによれば、隠れ端末数が比較的多い場合、送信端末11,12,…,19が間接通信を実行する。これにより、受信端末10における無線信号の衝突の発生を確実に抑制することができる。
加えて、第1実施形態に係る無線通信システム1は、第1閾値の決定、各送信端末11,12,…,19への第1閾値の通知、及び、各送信端末11,12,…,19に対する通信の設定を繰り返し実行する。更に、無線通信システム1は、第1目標値以上の値であり、且つ、上記繰り返しの回数の増加に伴って少なくとも増加しない値を第1閾値として決定する。
これによれば、間接通信を実行する送信端末11,12,…,19が無駄に増加することを抑制しながら、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値を第1目標値よりも小さくすることができる。
なお、無線通信システム1において、各送信端末11,12,…,19は、自端末が実行するように設定されている通信(直接通信又は間接通信)を表す情報を送信することにより、周囲の無線端末に当該情報を通知してもよい。
また、第1実施形態に係る無線通信システム1は、直接通信を実行するように設定されている送信端末11,12,…,19のすべてに対して、隠れ端末数パラメータに基づく通信の選択を行なうように構成されていた。ところで、無線通信システム1は、直接通信を実行するように設定されている送信端末11,12,…,19の一部の送信端末のみに対して当該通信の選択を行なうように構成されていてもよい。例えば、無線通信システム1は、直接通信を実行するように設定されている送信端末11,12,…,19の1つを対象送信端末として特定し、特定された対象送信端末のみに対して上記通信の選択を行なってもよい。
なお、無線通信システム1において各無線端末10,11,…,19は、センサ109を備えていなくてもよい。例えば、各無線端末10,11,…,19は、センサを備える装置と接続され、当該装置から物理量情報を受信するように構成されていてもよい。
なお、無線通信システム1は、送信側端末数として、送信端末により受信された応答信号の数に、受信端末10の数(即ち、「1」)を加えた値を用いてもよい。この場合、無線通信システム1は、送信側端末数を受信側端末数から減じた値を隠れ端末数パラメータとして算出することが好適である。
また、無線通信システム1は、既知の方法に従って経路を設定した後、直接送信端末11,12,…,19に対して通信を選択することにより、設定された経路を修正するように構成されていてもよい。この場合、無線通信システム1は、応答要求信号に対する応答信号に基づいて受信側端末数を取得することなく、設定された経路を表す経路情報に基づいて受信側端末数を取得することが好適である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第2実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、受信端末が、通信の設定を変更する送信端末を選択するように構成されている点において相違している。以下、かかる相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
(機能)
図6に示したように、第2実施形態に係る受信端末10の機能は、閾値決定部203に代えて、設定変更端末選択部(通知手段、設定手段の一部)204を含む。更に、第2実施形態に係る送信端末11の機能は、通信設定部304に代えて、通信設定部304Aを含む。
設定変更端末選択部204は、各送信端末11,12,…,19(本例では、直接送信端末)により送信されたパラメータ信号を受信する。設定変更端末選択部204は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、直接送信端末のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)の最大値が、所定の第1目標値以上である場合、隠れ端末数パラメータに基づいて設定変更端末を選択する。設定変更端末は、間接通信を実行させる送信端末11,12,…,19である。
本例では、設定変更端末選択部204は、隠れ端末数パラメータが最大である送信端末を設定変更端末として選択する。なお、設定変更端末選択部204は、複数の送信端末を設定変更端末として選択してもよい。この場合、設定変更端末選択部204は、隠れ端末数パラメータが大きい送信端末を、隠れ端末数パラメータが小さい送信端末よりも優先して設定変更端末として選択することが好適である。
設定変更端末選択部204は、選択された設定変更端末を識別するための端末識別子を表す端末識別子信号を送信する。本例では、端末識別子信号は、ブロードキャスト信号である。なお、各送信端末11,12,…,19は、端末識別子信号を受信した場合、当該端末識別子信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。なお、受信端末10から直接送信端末のそれぞれへ端末識別子信号が送信されることは、直接送信端末のそれぞれへ端末識別子が通知されることの一例である。
また、第2実施形態に係る通信設定部304Aは、第1実施形態に係る通信設定部304と同様に、自端末11が直接送信端末である場合、通信選択処理、経路設定処理、及び、送信電力設定処理を実行する。
第2実施形態に係る通信選択処理は、第1閾値に基づく通信の選択に代えて、端末識別子に基づいて通信の選択を行なう。
具体的には、通信設定部304Aは、受信端末10により送信された端末識別子信号を受信する。そして、通信設定部304Aは、受信された端末識別子信号が表す端末識別子が、自端末11を識別するための端末識別子と一致する(即ち、受信された端末識別子により識別される無線端末が自端末11である)か否かに基づいて、自端末11に対して、直接通信、又は、間接通信のいずれかの通信を選択する。
即ち、通信設定部304Aは、受信された端末識別子信号が表す端末識別子により識別される無線端末が自端末11である場合に、間接通信を選択し、一方、当該無線端末が自端末11でない場合に、直接通信を選択する。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について、図7及び図8を参照しながら説明する。
受信端末10は、第1実施形態に係る図4に示した処理のうち、ステップS106〜ステップS107の処理を、図7に示したようにステップS301〜ステップS302に置換した処理を実行するようになっている。
また、送信端末11は、第1実施形態に係る図5に示した処理のうち、ステップS208〜ステップS209の処理を、図8に示したようにステップS401〜ステップS402に置換した処理を実行するようになっている。
具体的に述べると、受信端末10は、図7のステップS105にて「No」と判定した場合、パラメータ信号を送信してきた送信端末11,12,…,19の中から、設定変更端末を選択する(図7のステップS301)。本例では、受信端末10は、隠れ端末数パラメータが最大である(最大の隠れ端末数パラメータを表すパラメータ信号を送信してきた)送信端末11,12,…,19を設定変更端末として選択する。
そして、受信端末10は、選択された設定変更端末を識別するための端末識別子を表す端末識別子信号を送信する(図7のステップS302)。その後、受信端末10は、ステップS101へ戻る。
一方、送信端末11は、図8のステップS207にてパラメータ信号を送信した後、パラメータ信号を送信してから、所定の第4待機時間が経過するまでの期間内に、受信端末10により送信された端末識別子信号を受信するか否かを判定する(図8のステップS401)。上記仮定に従えば、この時点では、送信端末11は、端末識別子信号を受信する。
従って、送信端末11は、「Yes」と判定して、受信された端末識別子により識別される無線端末が自端末11であるか否かを判定する(図8のステップS402)。
そして、受信された端末識別子により識別される無線端末が自端末11である場合、送信端末11は、「Yes」と判定して、間接通信を実行するように自端末11を設定する(図8のステップS210)。
一方、受信された端末識別子により識別される無線端末が自端末11でない場合、送信端末11は、「No」と判定してステップS210の処理を実行することなく、ステップS201へ戻る。即ち、この場合、送信端末11は、直接通信を実行するように自端末11が設定されている状態を維持する。
以上、説明したように、第2実施形態に係る無線通信システム1によっても、第1実施形態に係る無線通信システム1と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第3実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、所定の条件が成立した場合に、間接通信を実行するように設定されている送信端末を、直接通信を実行するように設定し直すように構成されている点において相違している。以下、かかる相違点を中心として説明する。なお、第3実施形態の説明において、上記第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
(機能)
図9に示したように、第3実施形態に係る送信端末11の機能は、送信側端末数取得部302に代えて、送信側端末数取得部302Bを含む。更に、送信端末11の機能は、隠れ端末数パラメータ算出部303に代えて、隠れ端末数パラメータ算出部303Bを含む。加えて、送信端末11の機能は、通信設定部304に代えて、通信設定部304Bを含む。
送信側端末数取得部302Bは、送信側端末数取得部302の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合にも、送信側端末数を取得する。間接送信端末は、間接通信を実行するように設定されている送信端末である。
同様に、隠れ端末数パラメータ算出部303Bは、隠れ端末数パラメータ算出部303の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合にも、隠れ端末数パラメータを算出する。
また、第3実施形態に係る通信設定部304Bは、通信設定部304の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合、復帰処理を実行する。
復帰処理は、自端末11に対する隠れ端末数パラメータが所定の第2閾値よりも小さい場合、自端末11を、直接通信を実行するように設定する処理である。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について、図10を参照しながら説明する。
受信端末10は、第1実施形態に係る図4に示した処理と同じ処理を実行するようになっている。
また、送信端末11は、第1実施形態に係る図5に示した処理の、ステップS202にて「No」と判定された後に、図10に示したようにステップS501〜ステップS505の処理を追加した処理を実行するようになっている。
具体的に述べると、送信端末11は、図10のステップS202にて「No」と判定した場合、図10のステップS201にて応答要求信号が受信されてから、所定の第5待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を送信側端末数として取得する(図10のステップS501)。即ち、送信端末11は、自端末11が直接に通信可能な送信端末(本例では、送信端末12,13,…,19)の数である送信側端末数を取得する。
次いで、送信端末11は、受信側端末数信号を受信するまで待機する(図10のステップS502)。そして、送信端末11は、受信端末10により送信された受信側端末数信号を受信すると、「Yes」と判定して、自端末11に対する隠れ端末数パラメータを算出する(図10のステップS503)。
そして、送信端末11は、自端末11に対する隠れ端末数パラメータが所定の第2閾値よりも小さいか否かを判定する(図10のステップS504)。本例では、第2閾値は、「1」に設定される。なお、第2閾値は、第1閾値以下の値であることが好適である。また、第2閾値は、受信端末10により決定され、且つ、受信端末10により送信された値であってもよい。
そして、隠れ端末数パラメータが第2閾値よりも小さい場合、送信端末11は、「Yes」と判定して、直接通信を実行するように自端末11を設定する(図10のステップS505)。
一方、隠れ端末数パラメータが第2閾値以上である場合、送信端末11は、「No」と判定してステップS505の処理を実行することなく、ステップS201へ戻る。即ち、この場合、送信端末11は、間接通信を実行するように自端末11が設定されている状態を維持する。
以上、説明したように、第3実施形態に係る無線通信システム1によっても、第1実施形態に係る無線通信システム1と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第3実施形態に係る無線通信システム1は、間接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対して、隠れ端末数パラメータを算出する。更に、無線通信システム1は、隠れ端末数パラメータが第2閾値よりも小さい間接送信端末を、直接通信を実行するように設定し直す。
ところで、間接送信端末11,12,…,19に対する隠れ端末数パラメータが十分に小さい場合、その間接送信端末が、直接通信を実行するようになっても、他の送信端末11,12,…,19に対する隠れ端末数が増加する可能性は十分に低い。従って、上記構成によれば、受信端末10における無線信号の衝突の発生を抑制しながら、間接通信を実行する送信端末11,12,…,19が無駄に増加することを抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る無線通信システムについて説明する。第4実施形態に係る無線通信システムは、上記第1実施形態に係る無線通信システムに対して、所定の条件が成立した場合に、間接通信を実行するように設定されている送信端末を、直接通信を実行するように設定し直すように構成されている点において相違している。以下、かかる相違点を中心として説明する。なお、第4実施形態の説明において、上記第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又はほぼ同様のものである。
(機能)
図11に示したように、第4実施形態に係る受信端末10の機能は、第1実施形態に係る受信端末10の機能に加えて、復帰指示部(設定手段の一部)205を含む。
復帰指示部205は、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれにより送信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、直接送信端末のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)の最大値が、所定の第2目標値よりも小さい場合、所定の復帰通知信号を送信する。第2目標値は、第1目標値よりも小さい値である。本例では、第2目標値は、第1目標値から、所定の余裕量を減じた値である。
また、本例では、復帰通知信号は、すべての無線端末が宛先として設定された信号(即ち、ブロードキャスト信号)である。各送信端末11,12,…,19は、復帰通知信号を受信した場合、当該復帰通知信号を他の無線端末10,11,…,19へ転送しない。
更に、復帰指示部205は、間接送信端末11,12,…,19のそれぞれにより送信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータを受信する。なお、間接送信端末は、間接通信を実行するように設定されている送信端末である。
そして、復帰指示部205は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、間接送信端末のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)に基づいて設定変更端末を選択する。設定変更端末は、直接通信を実行させる送信端末11,12,…,19である。
本例では、復帰指示部205は、隠れ端末数パラメータが最小である送信端末を設定変更端末として選択する。なお、復帰指示部205は、複数の送信端末を設定変更端末として選択してもよい。この場合、復帰指示部205は、隠れ端末数パラメータが小さい送信端末を、隠れ端末数パラメータが大きい送信端末よりも優先して設定変更端末として選択することが好適である。
そして、復帰指示部205は、選択された設定変更端末のそれぞれへ、所定の復帰指示信号を送信する。本例では、復帰指示信号は、設定変更端末が宛先として設定された信号である。
また、第4実施形態に係る送信端末11の機能は、送信側端末数取得部302に代えて、送信側端末数取得部302Cを含む。更に、送信端末11の機能は、隠れ端末数パラメータ算出部303に代えて、隠れ端末数パラメータ算出部303Cを含む。加えて、送信端末11の機能は、通信設定部304に代えて、通信設定部304Cを含む。
送信側端末数取得部302Cは、送信側端末数取得部302の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合にも、送信側端末数を取得する。
同様に、隠れ端末数パラメータ算出部303Cは、隠れ端末数パラメータ算出部303の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合にも、隠れ端末数パラメータを算出する。更に、隠れ端末数パラメータ算出部303Cは、受信端末10により送信された復帰通知信号を受信した場合、算出された隠れ端末数パラメータを表すパラメータ信号を送信する。
また、通信設定部304Cは、通信設定部304の機能に加えて、自端末11が間接送信端末である場合、復帰処理を実行する。
復帰処理は、自端末11が宛先として設定された復帰指示信号を受信した場合、自端末11を、直接通信を実行するように設定する処理である。
(作動)
次に、上述した無線通信システム1の作動について、図12及び図13を参照しながら説明する。
受信端末10は、第1実施形態に係る図4に示した処理の、ステップS105にて「Yes」と判定された後に、図12に示したようにステップS601〜ステップS605の処理を追加した処理を実行するようになっている。
また、送信端末11は、第1実施形態に係る図5に示した処理の、ステップS202にて「No」と判定された後と、ステップS201の前と、の間に、図13に示したようにステップS701〜ステップS707の処理を追加した処理を実行するようになっている。
具体的に述べると、受信端末10は、図12のステップS105にて「Yes」と判定した場合、ステップS104にて受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータの最大値が、所定の第2目標値よりも小さいか否かを判定する(図12のステップS601)。なお、この隠れ端末数パラメータは、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータである。
ここでは、隠れ端末数パラメータの最大値が第2目標値よりも小さい場合を想定する。この場合、受信端末10は、「Yes」と判定して復帰通知信号を送信する(図12のステップS602)。
一方、送信端末11は、図13のステップS202にて「No」と判定した場合、図5のステップS201にて応答要求信号が受信されてから、所定の第5待機時間が経過するまでの期間内に受信された応答信号の数を送信側端末数として取得する(図13のステップS701)。即ち、送信端末11は、自端末11が直接に通信可能な送信端末(本例では、送信端末12,13,…,19)の数である送信側端末数を取得する。
次いで、送信端末11は、受信側端末数信号を受信するまで待機する(図13のステップS702)。そして、送信端末11は、受信端末10により送信された受信側端末数信号を受信すると、「Yes」と判定して、自端末11に対する隠れ端末数パラメータを算出する(図13のステップS703)。
そして、送信端末11は、ステップS702にて受信側端末数を受信してから所定の第6待機時間が経過するまでの期間内に復帰通知信号を受信したか否かを判定する(図13のステップS704)。上記仮定に従えば、送信端末11は、復帰通知信号を受信しているので、「Yes」と判定して、自端末11に対する隠れ端末数パラメータを表すパラメータ信号を送信する(図13のステップS705)。
一方、受信端末10は、間接送信端末11,12,…,19のそれぞれにより送信されたパラメータ信号を受信する(図12のステップS603)。そして、受信端末10は、受信されたパラメータ信号が表す隠れ端末数パラメータ(即ち、間接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータ)に基づいて設定変更端末を選択する(図12のステップS604)。
次いで、受信端末10は、選択された設定変更端末へ、復帰指示信号を送信する(図12のステップS605)。その後、受信端末10は、図12に示した処理を終了する。なお、受信端末10は、図12のステップS601に進んだ場合において、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が第2目標値以上であるとき、ステップS601〜ステップS605の処理を実行しない。
一方、送信端末11は、ステップS705にて隠れ端末数パラメータを送信してから所定の第7待機時間が経過するまでの期間内に、自端末11が宛先として設定された復帰指示信号を受信するか否かを判定する(図13のステップS706)。
上記期間内に、自端末11が宛先として設定された復帰指示信号を受信した場合、送信端末11は、直接通信を実行するように自端末11を設定する(図13のステップS707)。
一方、上記期間内に、自端末11が宛先として設定された復帰指示信号を受信しなかった場合、送信端末11は、「No」と判定してステップS707の処理を実行することなく、ステップS201へ戻る。即ち、この場合、送信端末11は、間接通信を実行するように自端末11が設定されている状態を維持する。
以上、説明したように、第4実施形態に係る無線通信システム1によっても、第1実施形態に係る無線通信システム1と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第4実施形態に係る無線通信システム1は、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第2目標値よりも小さい場合、間接送信端末11,12,…,19のうちの少なくとも一部を、直接通信を実行するように設定し直す。
ところで、直接送信端末11,12,…,19のそれぞれに対する隠れ端末数パラメータの最大値が十分に小さい場合、間接送信端末11,12,…,19の一部が直接通信を実行するようになっても、当該最大値が比較的小さい状態を維持することができる。従って、上記構成によれば、受信端末10における無線信号の衝突の発生を抑制しながら、間接通信を実行する送信端末11,12,…,19が無駄に増加することを抑制することができる。
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、上記各実施形態において無線端末10,11,…,19の各機能は、プロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されていたが、回路等のハードウェアにより実現されていてもよい。また、上記各実施形態においてプログラムは、メモリに記憶されていたが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
また、上記各実施形態において、送信端末11,12,…,19のそれぞれは、家庭又は工場等に設置される各種の計測器、或いは、自然環境を計測する各種の計測器等の計測装置に取り付けて組み合わせることにより、スマートメータとして用いられてもよい。このようにすれば、無線通信システム1における負荷が過大となることを回避しながら通信効率を高めることができる。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える無線通信システムであって、
前記複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、を含み、
前記複数の送信端末のそれぞれは、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得する受信側端末数取得手段と、
前記複数の送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得する送信側端末数取得手段と、
前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように前記対象送信端末を設定する設定手段と、
を備える無線通信システム。
(付記2)
付記1に記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記受信端末と直接に通信可能な前記送信端末のうちの、前記対象送信端末と直接に通信不能な前記送信端末の数である隠れ端末数が多くなるほど大きくなる隠れ端末数パラメータを算出し、当該隠れ端末数パラメータが所定の閾値以上である場合、前記間接通信を選択するように構成された無線通信システム。
(付記3)
付記2に記載の無線通信システムであって、
前記隠れ端末数パラメータは、前記送信側端末数に「1」を加えた値を前記受信側端末数から減じた値である無線通信システム。
(付記4)
付記2に記載の無線通信システムであって、
前記隠れ端末数パラメータは、前記送信側端末数に「1」を加えた値を前記受信側端末数から減じた値を当該受信側端末数により除した値である無線通信システム。
(付記5)
付記2乃至付記4のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
前記送信側端末数取得手段は、前記複数の送信端末のうちの、前記直接通信を実行するように設定されている直接送信端末のそれぞれに対して、前記送信側端末数を取得するように構成され、
前記設定手段は、前記直接送信端末のそれぞれに対して、前記隠れ端末数パラメータの算出、前記通信の選択、及び、前記通信の設定を行なうように構成された無線通信システム。
(付記6)
付記5に記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記受信端末が、前記直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第1目標値以上である場合、前記閾値を決定し、当該閾値を前記直接送信端末のそれぞれへ通知する通知手段と、
前記直接送信端末のそれぞれが、自端末に対する前記隠れ端末数パラメータが前記通知された閾値以上である場合、前記間接通信を実行するように当該自端末を設定する設定実行手段と、
を含むように構成された無線通信システム。
(付記7)
付記6に記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記閾値の決定、前記閾値の通知、及び、前記通信の設定を繰り返し実行するように構成され、且つ、
前記第1目標値以上の値であり、且つ、前記繰り返しの回数の増加に伴って少なくとも増加しない値を前記閾値として決定するように構成された無線通信システム。
(付記8)
付記5に記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記受信端末が、前記直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第1目標値以上である場合、前記間接通信を実行させる前記無線端末を前記隠れ端末数パラメータに基づいて選択し、当該選択された無線端末を識別するための端末識別子を、前記直接送信端末のそれぞれへ通知する通知手段と、
前記直接送信端末のそれぞれが、前記通知された端末識別子により識別される無線端末が自端末である場合、前記間接通信を実行するように当該自端末を設定する設定実行手段と、
を含むように構成された無線通信システム。
(付記9)
付記5乃至付記8のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記複数の送信端末のうちの、前記間接通信を実行するように設定されている間接送信端末のそれぞれに対して、前記隠れ端末数パラメータを算出し、当該隠れ端末数パラメータが所定の第2閾値よりも小さい場合、当該間接送信端末を、前記直接通信を実行するように設定するように構成された無線通信システム。
(付記10)
付記5乃至付記9のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記複数の送信端末のうちの、前記直接通信を実行するように設定されている直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第2目標値よりも小さい場合、前記複数の送信端末のうちの、前記間接通信を実行するように設定されている間接送信端末のうちの少なくとも一部の間接送信端末を、前記直接通信を実行するように設定するように構成された無線通信システム。
(付記11)
付記1乃至付記10のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記送信端末に対して前記直接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための経路として当該送信端末と前記受信端末とを直接に結ぶ経路を設定し、前記送信端末に対して前記間接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための経路として当該送信端末と前記受信端末とを他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に結ぶ経路を設定するように構成された無線通信システム。
(付記12)
付記1乃至付記11のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
前記設定手段は、
前記送信端末に対して前記間接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための無線信号の送信電力を、前記受信端末による当該無線信号の受信電力が、通信可能な範囲の下限として予め設定された値よりも小さくなるように設定するように構成された無線通信システム。
(付記13)
無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える無線通信システムに適用される無線通信方法であって、
前記複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、を含み、
前記複数の送信端末のそれぞれは、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
前記無線通信方法は、
前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得し、
前記複数の送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得し、
前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように前記対象送信端末を設定する、無線通信方法。
(付記14)
無線アドホックネットワークを構成し、1つの受信端末と複数の送信端末とを含む複数の無線端末のうちの前記複数の送信端末の1つである送信端末であって、
直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得する送信側端末数取得手段と、
前記取得された送信側端末数と、前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数と、に基づいて選択された、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を実行するように自端末を設定する設定手段と、
を備える送信端末。
(付記15)
付記14に記載の送信端末であって、
前記受信端末から前記受信側端末数を受信する受信手段を備え、
前記設定手段は、
前記受信された受信側端末数と前記取得された送信側端末数とに基づいて、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように自端末を設定するように構成された送信端末。
(付記16)
無線アドホックネットワークを構成し、1つの受信端末と複数の送信端末とを含む複数の無線端末のうちの前記複数の送信端末の1つである送信端末を制御するための制御方法であって、
前記送信端末は、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
前記制御方法は、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得し、
前記取得された送信側端末数と、前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数と、に基づいて選択された、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を実行するように自端末を設定する、制御方法。
(付記17)
無線アドホックネットワークを構成し、1つの受信端末と複数の送信端末とを含む複数の無線端末のうちの前記複数の送信端末の1つである送信端末を制御するための制御プログラムであって、
前記送信端末は、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
前記制御プログラムは、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得し、
前記取得された送信側端末数と、前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数と、に基づいて選択された、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を実行するように自端末を設定する、処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
(付記18)
無線アドホックネットワークを構成し、受信端末と、それぞれ直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成された複数の送信端末と、を含む複数の無線端末の1つである前記受信端末であって、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得する受信側端末数取得手段と、
前記取得された受信側端末数を、自端末が直接に通信可能な前記無線端末のそれぞれへ送信する送信手段と、
を備える受信端末。
(付記19)
無線アドホックネットワークを構成し、受信端末と、それぞれ直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成された複数の送信端末と、を含む複数の無線端末の1つである前記受信端末を制御するための制御方法であって、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得し、
前記取得された受信側端末数を、自端末が直接に通信可能な前記無線端末のそれぞれへ送信する、制御方法。
(付記20)
無線アドホックネットワークを構成し、受信端末と、それぞれ直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成された複数の送信端末と、を含む複数の無線端末の1つである前記受信端末を制御するための制御プログラムであって、
自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得し、
前記取得された受信側端末数を、自端末が直接に通信可能な前記無線端末のそれぞれへ送信する、処理をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
(付記21)
付記14又は付記15に記載の送信端末を有する計測装置。
1 無線通信システム
10,11,… 無線端末
101 アンテナ
102 第1の増幅器
103 AD変換器
104 プロセッサ
105 メモリ
106 DA変換器
107 第2の増幅器
108 発振器
109 センサ
111 ダウンコンバータ
112 アップコンバータ
201 応答要求信号送信部
202 受信側端末数取得部
203 閾値決定部
204 設定変更端末選択部
205 復帰指示部
301 応答信号送信部
302,302B,302C 送信側端末数取得部
303,303B,303C 隠れ端末数パラメータ算出部
304,304A,304B,304C 通信設定部
305 送受信処理部

Claims (15)

  1. 無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える無線通信システムであって、
    前記複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、を含み、
    前記複数の送信端末のそれぞれは、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
    前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得する受信側端末数取得手段と、
    前記複数の送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得する送信側端末数取得手段と、
    前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように前記対象送信端末を設定する設定手段と、
    を備える無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記受信端末と直接に通信可能な前記送信端末のうちの、前記対象送信端末と直接に通信不能な前記送信端末の数である隠れ端末数が多くなるほど大きくなる隠れ端末数パラメータを算出し、当該隠れ端末数パラメータが所定の閾値以上である場合、前記間接通信を選択するように構成された無線通信システム。
  3. 請求項2に記載の無線通信システムであって、
    前記隠れ端末数パラメータは、前記送信側端末数に「1」を加えた値を前記受信側端末数から減じた値である無線通信システム。
  4. 請求項2に記載の無線通信システムであって、
    前記隠れ端末数パラメータは、前記送信側端末数に「1」を加えた値を前記受信側端末数から減じた値を当該受信側端末数により除した値である無線通信システム。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
    前記送信側端末数取得手段は、前記複数の送信端末のうちの、前記直接通信を実行するように設定されている直接送信端末のそれぞれに対して、前記送信側端末数を取得するように構成され、
    前記設定手段は、前記直接送信端末のそれぞれに対して、前記隠れ端末数パラメータの算出、前記通信の選択、及び、前記通信の設定を行なうように構成された無線通信システム。
  6. 請求項5に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記受信端末が、前記直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第1目標値以上である場合、前記閾値を決定し、当該閾値を前記直接送信端末のそれぞれへ通知する通知手段と、
    前記直接送信端末のそれぞれが、自端末に対する前記隠れ端末数パラメータが前記通知された閾値以上である場合、前記間接通信を実行するように当該自端末を設定する設定実行手段と、
    を含むように構成された無線通信システム。
  7. 請求項6に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記閾値の決定、前記閾値の通知、及び、前記通信の設定を繰り返し実行するように構成され、且つ、
    前記第1目標値以上の値であり、且つ、前記繰り返しの回数の増加に伴って少なくとも増加しない値を前記閾値として決定するように構成された無線通信システム。
  8. 請求項5に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記受信端末が、前記直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第1目標値以上である場合、前記間接通信を実行させる前記無線端末を前記隠れ端末数パラメータに基づいて選択し、当該選択された無線端末を識別するための端末識別子を、前記直接送信端末のそれぞれへ通知する通知手段と、
    前記直接送信端末のそれぞれが、前記通知された端末識別子により識別される無線端末が自端末である場合、前記間接通信を実行するように当該自端末を設定する設定実行手段と、
    を含むように構成された無線通信システム。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記複数の送信端末のうちの、前記間接通信を実行するように設定されている間接送信端末のそれぞれに対して、前記隠れ端末数パラメータを算出し、当該隠れ端末数パラメータが所定の第2閾値よりも小さい場合、当該間接送信端末を、前記直接通信を実行するように設定するように構成された無線通信システム。
  10. 請求項5乃至請求項9のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記複数の送信端末のうちの、前記直接通信を実行するように設定されている直接送信端末のそれぞれに対する前記隠れ端末数パラメータの最大値が所定の第2目標値よりも小さい場合、前記複数の送信端末のうちの、前記間接通信を実行するように設定されている間接送信端末のうちの少なくとも一部の間接送信端末を、前記直接通信を実行するように設定するように構成された無線通信システム。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記送信端末に対して前記直接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための経路として当該送信端末と前記受信端末とを直接に結ぶ経路を設定し、前記送信端末に対して前記間接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための経路として当該送信端末と前記受信端末とを他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に結ぶ経路を設定するように構成された無線通信システム。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の無線通信システムであって、
    前記設定手段は、
    前記送信端末に対して前記間接通信が選択された場合、当該送信端末が前記情報を送信するための無線信号の送信電力を、前記受信端末による当該無線信号の受信電力が、通信可能な範囲の下限として予め設定された値よりも小さくなるように設定するように構成された無線通信システム。
  13. 無線アドホックネットワークを構成する複数の無線端末を備える無線通信システムに適用される無線通信方法であって、
    前記複数の無線端末は、1つの受信端末と、複数の送信端末と、を含み、
    前記複数の送信端末のそれぞれは、直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
    前記無線通信方法は、
    前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得し、
    前記複数の送信端末の1つである対象送信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得し、
    前記受信側端末数と前記送信側端末数とに基づいて、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を選択し、当該選択された通信を実行するように前記対象送信端末を設定する、無線通信方法。
  14. 無線アドホックネットワークを構成し、1つの受信端末と複数の送信端末とを含む複数の無線端末のうちの前記複数の送信端末の1つである送信端末であって、
    直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの前記無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成され、
    自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である送信側端末数を取得する送信側端末数取得手段と、
    前記取得された送信側端末数と、前記受信端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数と、に基づいて選択された、前記直接通信又は前記間接通信のいずれかの通信を実行するように自端末を設定する設定手段と、
    を備える送信端末。
  15. 無線アドホックネットワークを構成し、受信端末と、それぞれ直接に前記受信端末へ情報を送信する直接通信、又は、他の少なくとも1つの無線端末を経由して間接に当該受信端末へ当該情報を送信する間接通信を実行するように構成された複数の送信端末と、を含む複数の無線端末の1つである前記受信端末であって、
    自端末が直接に通信可能な前記無線端末の数である受信側端末数を取得する受信側端末数取得手段と、
    前記取得された受信側端末数を、自端末が直接に通信可能な前記無線端末のそれぞれへ送信する送信手段と、
    を備える受信端末。
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