JP2015222877A - アクセスポイント - Google Patents

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Abstract

【課題】特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうことを抑制すること。【解決手段】発電電力源と蓄電池とに接続され、発電電力源から蓄電池に給電された電力を利用して動作するアクセスポイントであって、蓄電池の残量を検知する蓄電池残量検知部と、蓄電池の残量と、他のアクセスポイントから受信された制御メッセージに含まれるメトリックの値とに基づいて、メトリックの値を更新するための更新値を算出する算出部と、更新値を用いて制御メッセージに含まれるメトリックの値を更新する制御部と、更新後のメトリックの値を含む制御メッセージを他のアクセスポイントに送信する通信部と、を備えるアクセスポイント。【選択図】図1

Description

本発明は、アクセスポイントに関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)が家庭やオフィス等で普及し、無線LAN端末が多数の情報機器に搭載されてインターネットアクセスの一手段として広く利用されている。一般的に利用されている無線LANは、IEEE802.11規格として標準化されている。
無線LANアクセスポイント装置(以下、「アクセスポイント」という。)が発電電力源と蓄電池とで給電される場合について説明する。この説明では、発電電力源として、主に太陽光発電機に代表される自然エネルギー発電機を想定して説明する。アクセスポイントは、太陽光発電機によって発電を行い、発電された電力が充電された蓄電池の電力を利用して動作する。このような太陽光発電機と蓄電池とで動作するアクセスポイントでは、施行や物品のコスト削減を目的として、太陽光発電機の大きさや蓄電池の容量を抑制することが求められている。一方で、太陽光発電機の大きさや蓄電池の容量と給電能力とは、一般的に比例関係にあるため、太陽光発電機や蓄電池を小型化・低容量化することは、アクセスポイントの稼働時間の短縮につながる。
以下、上述したアクセスポイントが複数存在し、各アクセスポイント間の通信をメッシュネットワーク構成で行う環境を想定する。メッシュネットワーク構成で行う通信には、IEEE802.11s規格を利用することができる。IEEE802.11s規格は、複数の無線LAN機器がメッシュネットワーク構成で行う通信プロトコルを標準規格化している。
IEEE802.11sでは、各無線LAN機器同士(例えば、アクセスポイント同士)の通信に対する省電力化機能として、Activeモード/LightSleepモード/DeepSleepモードによる運用が規定されている。Activeモードでは、Awake状態のみがあり、LightSleepモード/DeepSleepモードでは、Awake状態とDoze状態に遷移することができる。Awake状態は、アクセスポイントが常にフレームを送受信可能な状態である。Doze状態は、一部回路への電源供給を断つことにより、送信、受信、リスニングの全てが行なえない状態であるが、Awake状態と比較して消費電力が小さくなる(例えば、非特許文献1参照)。なお、各モードの切り替えは任意のタイミングで行うことができるが、その切替の判断基準については定義されていない。
Activeモードでは、常にAwake状態を取っているため、ピアとなるアクセスポイントから送信されたフレームを任意のタイミングで受信することができ、ピアのアクセスポイントに対して任意のタイミングでフレームを送信することができる。そのため、待機時間においても回路への電源供給を削ることができないため、消費電力も大きくなる。
LightSleepモードでは、Awake状態とDoze状態とを併用する。Doze状態ではフレームの送受信を行うことができないが、自アクセスポイントからのビーコン信号送信後の一定期間をAwake状態で動作し、その間に所定の手続きに従ってフレームの送受信を行う。また、ピアのアクセスポイントが送信するビーコン信号を必ず受信するために、同タイミングにおいて必ずAwake状態へ遷移する。ビーコン信号受信後、受信したビーコン信号に記述されている情報に従い、ピアのアクセスポイントとフレームの送受信を行うことができる。フレームの送受信完了後、Doze状態に遷移することで省電力化を図ることができる。
DeepSleepモードでもLightSleepモードと同様に、Awake状態とDoze状態とを併用する。Doze状態ではフレームの送受信を行うことができないが、自アクセスポイントからのビーコン信号送信後の一定期間をAwake状態で動作し、その間に所定の手続きに従ってフレームの送受信を行う。DeepSleepモードでは、ピアのアクセスポイントが送信するビーコン信号を受信せず、自らのビーコン信号送信のタイミングでのみピアのアクセスポイントと通信を行う。そのため、DeepSleepモードでは、LightSleepモードと比較して長い時間をDoze状態で動作可能なため、高い効果の省電力化を図ることができる。
図16は、従来方式の通信ネットワークの構成例を示す図である。図16に示すように、通信ネットワークにはメッシュネットワークを構成する4台のアクセスポイント21〜24が存在している。アクセスポイント21には無線端末25が接続し、アクセスポイント24には無線端末26が接続している。
図16において、通信の経路選択がAirtimeによって決定されることについて説明する。Airtimeとは、通信経路のコストを数値化した値であり、例えば各無線リンクにおいてパケット送信に実際にかかる時間である。無線端末25が無線端末26と通信を行いたい場合、アクセスポイント21とアクセスポイント24との間で経路が確立される。この場合、アクセスポイント21とアクセスポイント24との間で確立される経路としては、アクセスポイント22を経由する経路と、アクセスポイント23を経由する経路との2通りが存在する。
図17は、従来手法による経路確立までの動作を示すシーケンス図である。なお、図17では、Airtimeの値によって経路が決定される場合を例に説明する。図17では、図16に示した通信ネットワークの構成例に基づいて説明する。本動作は、送信対象となるデータフレーム(以下、「送信データ」という。)がアクセスポイントに発生したことを契機に実行される。
アクセスポイント21に送信データが発生すると、アクセスポイント21はRREQ(Route Request:経路要求)をブロードキャストする(ステップS36、ステップS37)。アクセスポイント22は、アクセスポイント21から送信されたRREQを受信する(ステップS38)。アクセスポイント22は、受信したRREQのヘッダ部分に格納されているAirtimeの値を更新する(ステップS39)。アクセスポイント22は、更新したRREQをブロードキャストする(ステップS40)。
また、アクセスポイント23は、アクセスポイント21から送信されたRREQを受信する(ステップS41)。アクセスポイント23は、受信したRREQのヘッダ部分に格納されているAirtimeの値を更新する(ステップS42)。アクセスポイント23は、更新したRREQをブロードキャストする(ステップS43)。
アクセスポイント24は、アクセスポイント22及びアクセスポイント23から送信されたRREQを受信する(ステップS44)。アクセスポイント24は、受信した各RREQに基づいて、通信に利用するアクセスポイントを選択する(ステップS45)。例えば、アクセスポイント24は、RREQのヘッダ部分に格納されているAirtimeの値が小さいRREQの送信元であるアクセスポイントを、通信に利用するアクセスポイントに選択する。なお、図17では、アクセスポイント22が通信に利用するアクセスポイントに選択された場合を例に説明する。
アクセスポイント24は、選択したアクセスポイント22にRREP(Route Reply:経路返答)を送信する(ステップS46)。アクセスポイント22は、アクセスポイント24から送信されたRREPを受信し、受信したRREPをアクセスポイント21に送信する(ステップS47)。アクセスポイント21は、アクセスポイント22から送信されたRREPを受信する。これにより、アクセスポイント21は送信データを送信するための経路情報を取得する。その後、アクセスポイント21は、取得した経路情報に従って、送信データをアクセスポイント22に送信する(ステップS48)。
アクセスポイント22は、アクセスポイント21から送信された送信データを受信し、受信した送信データをアクセスポイント24に送信する(ステップS49)。
アクセスポイント24は、アクセスポイント22から送信された送信データを受信し、受信した送信データの応答としてAck(受信確認信号)をアクセスポイント22に送信する(ステップS50)。
アクセスポイント22は、アクセスポイント24から送信されたAckを受信し、受信したAckをアクセスポイント21に送信する(ステップS51)。
アクセスポイント21は、アクセスポイント22から送信されたAckが受信すると、連続した送信データがあるか否か確認する(ステップS52)。連続した送信データがある場合(ステップS52−YES)、アクセスポイント21はステップS48の処理で利用した経路と同じ経路を利用して再度送信データを送信する(ステップS48)。
一方、連続した送信データがない場合(ステップS52−NO)、アクセスポイント21は送信データが発生するまで待機する。
図18は、従来方式の通信ネットワークの構成例を示す図である。図18に示すように、通信ネットワークにはメッシュネットワークを構成する5台のアクセスポイント27〜31が存在している。アクセスポイント27には無線端末32が接続し、アクセスポイント31には無線端末33が接続している。
図18において、通信の経路選択がホップ数によって決定されることについて説明する。ホップ数は、送信元から宛先までに経由するアクセスポイントの数を表す。無線端末32が無線端末33と通信を行いたい場合、アクセスポイント27とアクセスポイント31との間で経路が確立される。この場合、アクセスポイント27とアクセスポイント31との間で確立される経路としては、アクセスポイント28を経由する経路と、アクセスポイント29及び30を経由する経路との2通りが存在する。
図19は、従来手法による経路確立までの動作を示すシーケンス図である。なお、図19では、ホップ数によって経路が決定される場合を例に説明する。図19では、図18に示した通信ネットワークの構成例に基づいて説明する。
アクセスポイント27に送信データが発生すると、アクセスポイント27はRREQをブロードキャストする(ステップS53、ステップS54)。アクセスポイント28は、アクセスポイント27から送信されたRREQを受信する(ステップS55)。アクセスポイント28は、受信したRREQのヘッダ部分に格納されているホップ数の値を更新する(ステップS56)。具体的には、アクセスポイント28は、RREQのヘッダ部分に格納されているホップ数の値に1を加算することによってホップ数の値を更新する。アクセスポイント28は、更新したRREQをブロードキャストする(ステップS57)。
また、アクセスポイント29は、アクセスポイント27から送信されたRREQを受信する(ステップS58)。アクセスポイント29は、受信したRREQのヘッダ部分に格納されているホップ数の値を更新する(ステップS59)。アクセスポイント29は、更新したRREQをブロードキャストする(ステップS60)。
アクセスポイント30は、アクセスポイント29から送信されたRREQを受信する(ステップS61)。アクセスポイント30は、受信したRREQのヘッダ部分に格納されているホップ数の値を更新する(ステップS62)。アクセスポイント30は、更新したRREQをブロードキャストする(ステップS63)。
アクセスポイント31は、アクセスポイント28及びアクセスポイント30から送信されたRREQを受信する(ステップS64)。アクセスポイント31は、受信した各RREQに基づいて、通信に利用するアクセスポイントを選択する(ステップS65)。例えば、アクセスポイント31は、RREQのヘッダ部分に格納されているホップ数の値が小さいRREQの送信元であるアクセスポイント(図18では、アクセスポイント28)を、通信に利用するアクセスポイントに選択する。
アクセスポイント31は、選択したアクセスポイント28にRREPを送信する(ステップS66)。アクセスポイント28は、アクセスポイント31から送信されたRREPを受信し、受信したRREPをアクセスポイント27に送信する(ステップS67)。アクセスポイント27は、アクセスポイント28から送信されたRREPを受信する。これにより、アクセスポイント27は送信データを送信するための経路情報を取得する。その後、アクセスポイント27は、取得した経路情報に従って、送信データをアクセスポイント28に送信する(ステップS68)。
アクセスポイント28は、アクセスポイント27から送信された送信データを受信し、受信した送信データをアクセスポイント31に送信する(ステップS69)。
アクセスポイント31は、アクセスポイント28から送信された送信データを受信し、受信した送信データの応答としてAck(受信確認信号)をアクセスポイント28に送信する(ステップS70)。
アクセスポイント28は、アクセスポイント31から送信されたAckを受信し、受信したAckをアクセスポイント27に送信する(ステップS71)。
アクセスポイント27は、アクセスポイント28から送信されたAckが受信すると、連続した送信データがあるか否か確認する(ステップS72)。連続した送信データがある場合(ステップS72−YES)、アクセスポイント27はステップS68の処理で利用した経路と同じ経路を利用して再度送信データを送信する(ステップS68)。
一方、連続した送信データがない場合(ステップS72−NO)、アクセスポイント27は送信データが発生するまで待機する。
図20は、従来方式の通信ネットワークによって問題が発生する構成例を示す図である。図20に示すように、通信ネットワークにはメッシュネットワークを構成する4台のアクセスポイント34〜37が存在している。アクセスポイント34には無線端末38が接続し、アクセスポイント37には無線端末39が接続している。また、各アクセスポイント34〜37には蓄電池341〜371が接続されている。なお、図20では、蓄電池341〜371それぞれに、蓄電池に充電された電力の残量(以下、「蓄電池残量」という。)の割合が示されている。
また、図21は、図20に示す従来方式の通信ネットワークによって問題が発生する状況の具体例を示す遷移図である。なお、図21では、図20においてアクセスポイント34とアクセスポイント37との間で通信が発生した場合に経路として選択される可能性のあるアクセスポイント35、36についての蓄電池残量の推移を表している。縦軸は蓄電池残量を表し、横軸は時間を表す。
図20に示したように、アクセスポイント35を経由する経路の方がアクセスポイント36を経由する経路より伝送速度が高い。また、従来方式の通信ネットワークによる経路選択において、図20に示されるようにアクセスポイント35とアクセスポイント36とでは、通信が開始される前の状態としてアクセスポイント35の方がアクセスポイント36よりも蓄電池残量が少ないことは明らかである。そのため、図21に示されるように、通信が開始されると時間の経過とともに、アクセスポイント35の蓄電池はさらに電力を消費し、やがて蓄電池残量が不足する。一方で、アクセスポイント36の蓄電池残量は十分に足りていることが分かる。このように、発電電力源と蓄電池により供給された電力で稼働するメッシュネットワーク構成におけるアクセスポイントは、発生する通信やアクセスポイント同士の通信状況などによって、偏ったメッシュネットワークシステムの利用が進み、システムの正常性を保つことが困難になるおそれがある。
図20に示されるように、アクセスポイントの位置が固定され、無線伝搬状態に変動が生じない場合を想定すると、同じアクセスポイント間で通信が発生すれば常に同じ経路が選択される。つまり、条件の良い経路が選択され続け、その経路上のアクセスポイントが稼働し続けることによって特定のアクセスポイントの蓄電池が他のアクセスポイントの蓄電池よりも早く枯渇してしまうといった問題がある。このような状態が一定期間継続した場合、アクセスポイントの不稼働によるメッシュネットワークシステムの不稼働が発生してしまうおそれがある。
上記事情に鑑み、本発明は、特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうことを抑制することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、発電電力源と蓄電池とに接続され、前記発電電力源から前記蓄電池に給電された電力を利用して動作するアクセスポイントであって、前記蓄電池の残量を検知する蓄電池残量検知部と、前記蓄電池の残量と、他のアクセスポイントから受信された制御メッセージに含まれるメトリックの値とに基づいて、前記メトリックの値を更新するための更新値を算出する算出部と、前記更新値を用いて前記制御メッセージに含まれるメトリックの値を更新する制御部と、更新後のメトリックの値を含む前記制御メッセージを他のアクセスポイントに送信する通信部と、を備えるアクセスポイントである。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記算出部は、前記メトリックの値に、前記蓄電池の残量と前記蓄電池に蓄積できる電力の上限値とを用いて前記更新値を算出する。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記蓄電池の残量の割合に応じて前記更新値を算出する際の重みづけに利用する係数の情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記算出部は、前記メトリックの値に、検知された前記蓄電池の残量の割合に応じた係数を乗算することによって前記更新値を算出する。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記通信部による通信状況を監視する通信状況監視部と、信号の受信が可能な時間が段階的に異なる複数のモード毎に前記更新値を算出する際の重みづけに利用する係数の情報を記憶する記憶部とをさらに備え、前記制御部は、複数の前記モードの中から、自装置のモードを前記通信状況より得られるトラフィックに基づいて決定し、前記算出部は、前記メトリックの値に、決定した自装置のモードに応じた係数を乗算することによって前記更新値を算出する。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記蓄電池に蓄積された電力が枯渇するまでの枯渇時間を予測する枯渇時間予測部をさらに備え、前記算出部は、前記メトリックの値に、前記枯渇時間と前記枯渇時間の上限値とを用いて前記更新値を算出する。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記蓄電池残量検知部は、前記発電電力源から前記蓄電池に給電された電力の給電量に関する電力供給情報をさらに取得し、前記枯渇時間予測部は、一定期間の間に取得された前記蓄電池の残量から所定の期間における電力の消費量と、一定期間の間に取得された前記電力供給情報から所定の期間において蓄電池に供給された電力の給電量とを予め記憶しており、新たに前記蓄電池の残量が通知されると、新たに通知された前記蓄電池の残量と、電力の消費量と、電力の給電量とに基づいて前記枯渇時間を予測する。
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記制御部は、前記蓄電池の残量に応じて他のアクセスポイントとの間の伝送速度を制御する。
本発明により、特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうことを抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態におけるアクセスポイント10の機能構成を表す概略ブロック図である。 RREQヘッダ及びRREPヘッダの具体例を表す図である。 第1実施形態におけるアクセスポイント10の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態におけるアクセスポイント10aの機能構成を表す概略ブロック図である。 残量ランク分けテーブルの具体例を示す図である。 第2実施形態におけるアクセスポイント10aの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態におけるアクセスポイント10bの機能構成を表す概略ブロック図である。 テーブルの具体例を示す図である。 第3実施形態におけるアクセスポイント10bの処理の流れを示すフローチャートである。 Activityレベルテーブルの一例を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるアクセスポイント10cの機能構成を表す概略ブロック図である。 第4実施形態におけるアクセスポイント10cの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態におけるアクセスポイント10dの機能構成を表す概略ブロック図である。 テーブルの具体例を示す図である。 第5実施形態におけるアクセスポイント10dの処理の流れを示すフローチャートである。 従来方式の通信ネットワークの構成例を示す図である。 従来手法による経路確立までの動作を示すシーケンス図である。 従来方式の通信ネットワークの構成例を示す図である。 従来手法による経路確立までの動作を示すシーケンス図である。 従来方式の通信ネットワークによって問題が発生する構成例を示す図である。 図20に示す従来方式の通信ネットワークによって問題が発生する状況の具体例を示す遷移図である。
以下、本発明の具体的な構成例(第1実施形態〜第5実施形態)について、図面を参照しながら説明する。
本発明におけるアクセスポイントの理解のため、まずアクセスポイントの概要について説明する。アクセスポイントには、発電部(発電電力源)及び蓄電池が接続される。発電部は、風力発電機、地力発電機、太陽光発電機に代表される自然エネルギー発電機である。以下の説明では、発電部が太陽光発電機である場合を例に説明する。発電部は、太陽光発電により太陽光を電力に変換する。発電部は、変換した電力を蓄電池に充電する。また、発電部は、電力の給電量に関する情報(以下、「電力供給情報」という。)をアクセスポイントに通知する。電力供給情報には、蓄電池に給電された電力の給電量が含まれる。蓄電池は、発電部によって発電された電力を蓄積し、蓄積された電力をアクセスポイント10に供給する。このように、アクセスポイント10は、蓄電池に蓄積された電力を利用して動作する。
なお、以下に示す各実施形態では、アクセスポイント間の通信を、IEEE802.11s規格に準じて行う場合を例にして説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態におけるアクセスポイント10の機能構成を表す概略ブロック図である。なお、アクセスポイント10には、発電部41及び蓄電池42が接続される。
アクセスポイント10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、中継プログラムを実行する。中継プログラムの実行によって、アクセスポイント10は、アンテナ101、無線通信処理部102、制御部103、蓄電池残量検知部104、算出部105、電力供給部106を備える装置として機能する。なお、アクセスポイント10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アンテナ101は、電波を受信し、受信した電波を電気信号に変換してアクセスポイント10に入力する。また、アンテナ101は、電気信号を電波として送出する。
無線通信処理部102は、アンテナ101を介して無線通信を行い、他のアクセスポイント10とメッシュネットワーク構成により接続する。無線通信処理部102は、例えば他のアクセスポイント10から送信されたRREQ(制御メッセージ)を受信する。
制御部103は、アクセスポイント10の各機能部を制御する。例えば、制御部103は、無線通信処理部102の動作を制御する。また、制御部103は、無線通信処理部102によって受信されたRREQのヘッダ部分に格納されているメトリックの値を取得する。メトリックは、経路制御の際に基準となる、ノード(本実施形態では、アクセスポイント10)間にかかるネットワークコストであり、例えばホップ数やAirtimeなどである。なお、各実施形態(第1実施形態から第4実施形態)では、メトリックの具体例として、ホップ数を例に説明する。第5実施形態においては、メトリックの具体例として、Airtimeを例に説明する。
蓄電池残量検知部104は、蓄電池42の残量(蓄電池残量)を検知する。また、蓄電池残量検知部104は、電力供給情報を発電部41から取得する。なお、蓄電池残量検知部104は、蓄電池42に蓄積できる電力の上限値(以下、「電力上限値」という。)を予め記憶している。
算出部105は、制御部103によって取得されたメトリックの値(ホップ数の値)と、蓄電池残量検知部104によって検知された蓄電池残量と、電力上限値とに基づいて、RREQのヘッダ部分に格納されているメトリックの値を更新するための値(以下、「更新値」という。)を算出する。
電力供給部106は、蓄電池42に蓄積された電力を各機能部に供給する。なお、図の簡略化のため、電力供給部106からアクセスポイント10の各機能部に接続されるデータ線を省略している。
図2は、RREQヘッダ及びRREPヘッダの具体例を表す図である。
図2(A)はRREQヘッダの具体例を表し、図2(B)はRREPヘッダの具体例を表す。
RREQヘッダは、図2(A)に示されるように、タイプ、J、R、G、D、U、予約済み及びホップ数の各値を格納するためのフィールドで構成される。各実施形態では、算出部105によって算出された更新値がホップ数のフィールド(破線で示したフィールド)に格納される。
RREPヘッダは、図2(B)に示されるように、タイプ、R、A、予約済み、Prefix及びホップ数の各値を格納するためのフィールドで構成される。各実施形態では、算出部105によって算出された更新値がホップ数のフィールドに格納される。
図3は、第1実施形態におけるアクセスポイント10の処理の流れを示すフローチャートである。
無線通信処理部102は、他のアクセスポイント10から送信されたRREQを受信する(ステップS101)。無線通信処理部102は、受信したRREQを制御部103に出力する。制御部103は、出力されたRREQのヘッダ部分からホップ数の値を取得する(ステップS102)。制御部103は、取得したホップ数の値を算出部105に出力する。
また、蓄電池残量検知部104は、蓄電池42の蓄電池残量を検知する(ステップS103)。蓄電池残量検知部104は、検知した蓄電池残量の情報を算出部105に出力する。算出部105は、ホップ数の値と、蓄電池残量と、電力上限値とに基づいて更新値を算出する(ステップS104)。更新値は、例えば以下の式1に基づいて算出される。
Figure 2015222877
式1のYはRREQから取得したメトリックの値(本実施形態では、ホップ数の値)を表し、bは蓄電池残量を表し、bmaxは電力上限値を表し、αは任意の定数を表す。例えば、αは蓄電池残量を更新値にどの程度反映させるかを決定するための値である。
算出部105は、算出した更新値を制御部103に出力する。制御部103は、受信されたRREQのヘッダ部分のホップ数の値を更新値で更新する(ステップS105)。例えば、制御部103は、RREQのヘッダのホップ数のフィールドに格納されている値を、算出部105によって算出された更新値で上書きすることによって更新する。無線通信処理部102は、制御部103によって更新されたRREQをブロードキャストする(ステップS106)。
以上のように構成されたアクセスポイント10によれば、蓄電池42の残量に基づいて更新値が算出される。例えば、蓄電池42の残量が少ない場合には更新値の値が大きくなるように算出され、蓄電池42の残量が多い場合には更新値の値が小さくなるように算出される。したがって、算出された更新値でRREQのヘッダの値が更新されることによって、蓄電池42の残量が多いアクセスポイント10が経路として選択されやすくなり、蓄電池42の残量が少ないアクセスポイント10が経路として選択されにくくなる。これにより、特定のアクセスポイントが経路として選択され続けてしまうおそれを軽減できる。そのため、経路選択の偏りにより特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうおそれことを抑制することが可能になる。
<変形例>
RREQのヘッダのホップ数のフィールドには、メトリックとしてホップ数の代わりにAirtimeの値が格納されてもよい。このように構成される場合、制御部103は、無線通信処理部102によって受信されたRREQのヘッダ部分からAirtimeの値を取得し、取得したAirtimeの値を算出部105に出力する。そして、算出部105は、上記式1に基づいて更新値を算出する。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態におけるアクセスポイント10aの機能構成を表す概略ブロック図である。なお、アクセスポイント10aには、発電部41及び蓄電池42が接続される。
アクセスポイント10aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、中継プログラムを実行する。中継プログラムの実行によって、アクセスポイント10aは、アンテナ101、無線通信処理部102、制御部103、蓄電池残量検知部104、算出部105a、電力供給部106、テーブル記憶部107を備える装置として機能する。なお、アクセスポイント10aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アクセスポイント10aは、算出部105に代えて算出部105a及びテーブル記憶部107を備える点でアクセスポイント10と構成が異なる。アクセスポイント10aは、他の構成についてはアクセスポイント10と同様である。そのため、アクセスポイント10a全体の説明は省略し、算出部105a及びテーブル記憶部107について説明する。
テーブル記憶部107は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。テーブル記憶部107は、残量ランク分けテーブルを記憶している。
算出部105aは、ホップ数の値と、残量ランク分けテーブルと、上限値とに基づいて更新値を算出する。
図5は、テーブル記憶部107が記憶する残量ランク分けテーブルの具体例を示す図である。
残量ランク分けテーブルは、蓄電池の残量に応じたランクに関する情報を表すレコード50を複数有する。レコード50は、ランク、蓄電池残量及び係数の各値を有する。ランクの値は、重みづけとして利用される値を一意に識別するための情報を表す。蓄電池残量の値は、同じレコード50のランクとして識別されるための条件となる蓄電池残量の割合を表す。係数の値は、同じレコード50のランクである場合に更新値の算出に重みづけとして利用される係数を表す。
図5に示される例では、残量ランク分けテーブルには複数のランク(図5の場合、5つのランク)が登録されている。これらのランクは、“ランク1”、“ランク2”、“ランク3”、“ランク4”、“ランク5”である。図5において、残量ランク分けテーブルの最上段に登録されているレコード50は、ランクの値が“ランク1”、蓄電池残量の値が“81〜100”、係数の値が“×1”である。すなわち、蓄電池42の残量が“81〜100%”である場合には、ランクの値が“ランク1”に識別され、“ランク1”に識別された場合に更新値の算出に重みづけとして利用される係数が“×1”であることが表されている。
また、図5において、残量ランク分けテーブルの2段目に登録されているレコード50は、ランクの値が“ランク2”、蓄電池残量の値が“61〜80”、係数の値が“×2”である。すなわち、蓄電池42の残量が“61〜80%”である場合には、ランクの値が“ランク2”に識別され、“ランク2”に識別された場合に更新値の算出に重みづけとして利用される係数が“×2”であることが表されている。
図6は、第2実施形態におけるアクセスポイント10aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3と同様の処理については、図6において図3と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS103までの処理が終了すると、算出部105aはホップ数の値と、蓄電池残量と、テーブル記憶部107に記憶されている残量ランク分けテーブルと、電力上限値とに基づいて更新値を算出する(ステップS201)。具体的には、まず算出部105aは、テーブル記憶部107に記憶されている残量ランク分けテーブルを読み出す。次に、算出部105aは、読み出した残量ランク分けテーブルに登録されているレコード50のうち、蓄電池残量と電力上限値とに基づいて算出される蓄電池残量の割合に対応するレコード50を選択する。そして、算出部105aは、選択したレコード50の係数の項目に記録されている値と、ホップ数の値とを乗算することによって更新値を算出する。なお、蓄電池残量の割合は、蓄電池残量を電力上限値で除算することによって算出される。その後、ステップS105以降の処理が実行される。
以上のように構成されたアクセスポイント10aによれば、蓄電池42の残量に基づいた更新値が算出される。例えば、蓄電池42の残量が少なくなるにつれてメトリック(ホップ数)の値に重み付けされる係数が大きくなり、蓄電池42の残量が多くなるにつれてメトリック(ホップ数)の値に重み付けされる係数が小さくなる。したがって、蓄電池42の残量が少ない場合には、蓄電池42の残量が多い場合に比べて更新値の値が小さくなる。蓄電池42の残量が多い場合には、蓄電池42の残量が少ない場合に比べて更新値の値が大きくなる。そして、算出された更新値でRREQのヘッダの値が更新されることによって、蓄電池42の残量が多いアクセスポイント10aが経路として選択されやすくなり、蓄電池42の残量が少ないアクセスポイント10aが経路として選択されにくくなる。これにより、特定のアクセスポイントが経路として選択され続けてしまうおそれを軽減できる。そのため、経路選択の偏りにより特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうおそれを抑制することが可能になる。
<変形例>
第2実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態におけるアクセスポイント10bの機能構成を表す概略ブロック図である。なお、アクセスポイント10bには、発電部41及び蓄電池42が接続される。
アクセスポイント10bは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、中継プログラムを実行する。中継プログラムの実行によって、アクセスポイント10bは、アンテナ101、無線通信処理部102、制御部103b、蓄電池残量検知部104、算出部105b、電力供給部106、テーブル記憶部107b、通信状況監視部108を備える装置として機能する。なお、アクセスポイント10bの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アクセスポイント10bは、制御部103、算出部105に代えて制御部103b、算出部105b、テーブル記憶部107b及び通信状況監視部108を備える点でアクセスポイント10と構成が異なる。アクセスポイント10bは、他の構成についてはアクセスポイント10と同様である。そのため、アクセスポイント10b全体の説明は省略し、制御部103b、算出部105b、テーブル記憶部107b及び通信状況監視部108について説明する。
テーブル記憶部107bは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。テーブル記憶部107bは、Activityレベルテーブル及びActivityレベルランク分けテーブルを記憶している。Activityレベルテーブルには、Activityレベルに関する情報が登録されている。Activityレベルは、IEEE802.11s規格において規定されるActiveモード/LightSleepモード/DeepSleepモードである。Activityレベルランク分けテーブルには、Activityレベル毎のランクに関する情報が登録されている。
通信状況監視部108は、無線通信処理部102を監視して通信状況を把握する。通信状況監視部108は、把握した通信状況を示す通信情報を制御部103bに通知する。通信状況には、例えば伝送速度やトラフィックなどが含まれる。
制御部103bは、アクセスポイント10bの各機能部を制御する。例えば、制御部103bは、無線通信処理部102の動作を制御する。また、制御部103bは、無線通信処理部102によって受信されたRREQのヘッダ部分に格納されているメトリック(ホップ数)の値を取得する。また、制御部103bは、テーブル記憶部107bに記憶されているActivityレベルテーブルと、通信状況監視部108から通知された通信情報とに基づいて自装置のActivityレベルを検知する。制御部103bは、検知した自装置のActivityレベルの情報を算出部105bに通知する。
算出部105bは、Activityレベルの情報と、テーブル記憶部107bに記憶されているActivityレベルランク分けテーブルと、ホップ数の値と、電力上限値とに基づいて更新値を算出する。
図8は、テーブル記憶部107bが記憶するテーブルの具体例を示す図である。
図8(A)はActivityレベルテーブルの具体例を表し、図8(B)はActivityレベルランク分けテーブルの具体例を表す。なお、図8(A)におけるActivityレベルテーブルは、Activityレベルがトラフィックによって定義される場合の一例を示すテーブルである。
Activityレベルテーブルは、Activityレベルに関する情報を表すレコード51を複数有する。レコード51は、Activityレベル及びトラフィックの各値を有する。Activityレベルの値は、アクセスポイント10bの動作モードを表す。トラフィックの値は、同じレコード51の動作モードとして、アクセスポイント10bのActivityレベルを判断するための条件となるトラフィックを表す。トラフィックの項目には、複数のパターン(パターン1〜パターン3)が登録されている。これらのパターンはユーザに予め設定される。なお、各パターンのActivityレベルそれぞれに対応するトラフィックの範囲は任意に設定される。
図8(A)に示される例では、Activityレベルテーブルには複数のActivityレベルが登録されている。これらのActivityレベルは、“Active”、“LightSleep”、“DeepSleep”である。図8(A)において、例えばユーザによってパターン1が設定されている場合、トラフィックが5[Mbps(メガビット毎秒)]以上のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがActiveモードであると判断され、1[Mbps]以上5[Mbps]未満のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがLightSleepモードであると判断され、1[Mbps]未満のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがDeepSleepモードであると判断されることが表されている。
Activityレベルランク分けテーブルは、Activityレベル毎のランクに関する情報を表すレコード52を複数有する。レコード52は、ランク、Activityレベル及び係数の各値を有する。ランクの値は、重みづけとして利用される値を一意に識別するための情報を表す。Activityレベルの値は、アクセスポイント10bの動作モードを表す。係数の値は、同じレコード52のランクである場合に更新値の算出に重みづけとして利用される係数を表す。
図8(B)に示される例では、Activityレベルランク分けテーブルには複数のランク(図8(B)の場合、3つのランク)が登録されている。これらのランクは、“ランク1”、“ランク2”、“ランク3”である。図8(B)において、Activityレベルランク分けテーブルの最上段に登録されているレコード52は、ランクの値が“ランク1”、Activityレベルの値が“Active”、係数の値が“×1”である。すなわち、アクセスポイント10bの動作モードが“Activeモード”である場合には、ランクの値が“ランク1”に識別され、“ランク1”に識別された場合に更新値の算出に重みづけとして利用される係数が“×1”であることが表されている。
図9は、第3実施形態におけるアクセスポイント10bの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3と同様の処理については、図9において図3と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS102までの処理が終了すると、通信状況監視部108は定期的に無線通信処理部102を監視して通信状況を把握する(ステップS301)。通信状況監視部108は、把握した通信状況を示す通信情報を制御部103bに通知する。制御部103bは、テーブル記憶部107bに記憶されているActivityレベルテーブルと、通信情報とに基づいて自装置のActivityレベルを検知する(ステップS302)。具体的には、まず制御部103bは、テーブル記憶部107bに記憶されているActivityレベルテーブルを読み出す。次に、制御部103bは、読み出したActivityレベルテーブルに登録されているレコード51を参照し、ユーザにより予め設定されたパターンと、通信情報により特定されるトラフィックとに基づいて自装置のActivityレベルを検知する。制御部103bは、検知したActivityレベルの情報を算出部105bに通知する。
算出部105bは、通知されたActivityレベルの情報と、テーブル記憶部107bに記憶されているActivityレベルランク分けテーブルと、ホップ数の値とに基づいて更新値を算出する(ステップS303)。具体的には、まず算出部105bは、テーブル記憶部107に記憶されているActivityレベルランク分けテーブルを読み出す。次に、算出部105bは、読み出したActivityレベルランク分けテーブルに登録されているレコード52のうち、通知されたActivityレベルに対応するレコード52を選択する。そして、算出部105bは、選択したレコード52の係数の項目に記録されている値と、ホップ数の値とを乗算することによって更新値を算出する。その後、ステップS105以降の処理が実行される。
以上のように構成されたアクセスポイント10bによれば、トラフィックの量に応じてアクセスポイント10bのActivityレベルが決定され、決定されたActivityレベルに応じて重みづけされる係数が決定される。例えば、Activeモードのように常にAwake状態で動作するようなアクセスポイント10bは消費電力が大きいため、メトリック(ホップ数)の値に重み付けされる係数が小さい。それに対し、LightSleepモードやDeepSleepモードのようにAwake状態とDozeとを併用して動作するようなアクセスポイント10bはActiveモードで動作しているアクセスポイント10bより消費電力が少ないため、メトリック(ホップ数)の値に重み付けされる係数が大きい。したがって、Awake状態とDozeとを併用して動作しているアクセスポイント10bが経路として選択されやすくなり、Activeモードで動作しているアクセスポイント10bが経路として選択されにくくなる。そのため、経路選択の偏りにより特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうことを抑制することが可能になる。
<変形例>
第3実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
本実施形態においては、トラフィックによってActivityレベルを決定する場合について示したが、制御部103bは蓄電池残量によってActivityレベルを決定してもよい。このように構成される場合、図10に示すActivityレベルテーブルが用いられる。
図10は、Activityレベルが蓄電池残量によって定義される場合のActivityレベルテーブルの一例を示す図である。
Activityレベルテーブルは、Activityレベルに関する情報を表すレコード53を複数有する。レコード53は、Activityレベル及び蓄電池残量の各値を有する。Activityレベルの値は、アクセスポイント10bの動作モードを表す。蓄電池残量の値は、同じレコード53の動作モードとして、アクセスポイント10bのActivityレベルを判断するための条件となる蓄電池残量の割合を表す。蓄電池残量の項目には、複数のパターン(パターン1〜パターン3)が登録されている。これらのパターンはユーザに予め設定される。なお、各パターンのActivityレベルそれぞれに対応する蓄電池残量の範囲は任意に設定される。
図10に示される例では、Activityレベルテーブルには複数のActivityレベルが登録されている。これらのActivityレベルは、“Active”、“LightSleep”、“DeepSleep”である。図10において、例えばユーザによってパターン1が設定されている場合、蓄電池残量が100〜71%のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがActiveモードであると判断され、70〜31%のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがLightSleepモードであると判断され、30〜0%のときはアクセスポイント10bのActivityレベルがDeepSleepモードであると判断されることが表されている。
[第4実施形態]
図11は、本発明の第4実施形態におけるアクセスポイント10cの機能構成を表す概略ブロック図である。なお、アクセスポイント10cには、発電部41及び蓄電池42が接続される。
アクセスポイント10cは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、中継プログラムを実行する。中継プログラムの実行によって、アクセスポイント10cは、アンテナ101、無線通信処理部102、制御部103、蓄電池残量検知部104c、算出部105c、電力供給部106、枯渇時間予測部109を備える装置として機能する。なお、アクセスポイント10cの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アクセスポイント10cは、蓄電池残量検知部104及び算出部105に代えて蓄電池残量検知部104c、算出部105c及び枯渇時間予測部109を備える点でアクセスポイント10と構成が異なる。アクセスポイント10cは、他の構成についてはアクセスポイント10と同様である。そのため、アクセスポイント10c全体の説明は省略し、蓄電池残量検知部104c、算出部105c及び枯渇時間予測部109について説明する。
蓄電池残量検知部104cは、蓄電池42の残量(蓄電池残量)を検知する。また、蓄電池残量検知部104cは、電力供給情報を発電部41から取得する。なお、蓄電池残量検知部104cは、蓄電池42の電力上限値を予め記憶している。蓄電池残量検知部104cは、電力供給情報と蓄電池残量とを定期的に枯渇時間予測部109に出力する。
算出部105cは、枯渇時間予測部109によって予測された、蓄電池42の電力が枯渇(不足)するまでの時間(以下、「枯渇予測時間」という。)と、ホップ数の値とに基づいて更新値を算出する。
枯渇時間予測部109は、枯渇予測時間(枯渇時間)を予測する。枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された電力供給情報と蓄電池残量とに基づいて所定の期間(例えば、1秒間)における電力の消費量及び電力の給電量を予め記憶している。より詳細には、枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された電力供給情報から所定の期間(例えば、1秒)でどのくらいの電力が蓄電池42に供給されているのか、つまり、所定の期間(例えば、1秒)で蓄電池42に供給されている電力の給電量を把握する。例えば、枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された電力供給情報で特定される給電量の平均値を所定の期間(例えば、1秒)で蓄電池42に供給されている電力の給電量として把握する。
さらに、枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された蓄電池残量から所定の期間(例えば、1秒間)における電力の消費量を把握する。例えば、枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された蓄電池残量から把握された電力の消費量の平均値を所定のタイミング(例えば、1秒)で消費される電力の消費量として把握する。このように把握した電力の消費量及び給電量を枯渇時間予測部109は予め記憶する。そして、枯渇時間予測部109は、蓄電池42から新たに蓄電池残量が通知されると、通知された蓄電池残量と、記憶している電力の消費量及び電力の給電量とに基づいて枯渇予測時間を予測する。なお、電力の消費量及び電力の給電量は、定期的に更新されてもよい。更新される場合には、枯渇時間予測部109は上述した処理により新たな電力の消費量及び電力の給電量を把握し、新たに把握した電力の消費量及び電力の給電量を記憶する。
図12は、第4実施形態におけるアクセスポイント10cの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3と同様の処理については、図12において図3と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS103までの処理が終了すると、枯渇時間予測部109は蓄電池残量検知部104cにより検知された蓄電池残量と電力供給情報とに基づいて枯渇予測時間を予測する(ステップS401)。枯渇時間予測部109は、予測した枯渇予測時間を算出部105cに通知する。算出部105cは、枯渇予測時間と、ホップ数の値とに基づいて更新値を算出する(ステップS402)。更新値は、例えば以下の式2に基づいて算出される。
Figure 2015222877
式2のcは枯渇予測時間を表し、cmaxは枯渇予測時間の上限値を表す。なお、枯渇予測時間の上限値は、例えば以下のように求められる。
まず枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された電力供給情報から蓄電池42に供給された電力の最大値、つまり、蓄電池42に供給された電力の給電量の最大値(以下、「最大給電量」という。)を把握する。さらに、枯渇時間予測部109は、一定期間の間に取得された蓄電池残量から電力の消費量の最小値(以下、「最小消費量」という。)を把握する。このように把握した最大給電量及び最小消費量を、枯渇時間予測部109は予め記憶する。そして、枯渇時間予測部109は、蓄電池42から新たに蓄電池残量が通知されると、通知された蓄電池残量と、記憶している最大給電量及び最小消費量とに基づいて枯渇予測時間の上限値を予測する。
その後、ステップS105以降の処理が実行される。
以上のように構成されたアクセスポイント10cによれば、蓄電池42の残量が枯渇するまでの時間に基づいた更新値が算出される。例えば、蓄電池42の残量が少ない場合には更新値の値が大きくなるように算出され、蓄電池42の残量が多い場合には更新値の値が小さくなるように算出される。したがって、算出された更新値でRREQのヘッダの値が更新されることによって、蓄電池42の残量が多いアクセスポイント10cが経路として選択されやすくなり、蓄電池42の残量が少ないアクセスポイント10cが経路として選択されにくくなる。これにより、特定のアクセスポイントが経路として選択され続けてしまうおそれを軽減できる。そのため、経路選択の偏りにより特定のアクセスポイントの蓄電池のみが消費されてしまうことを抑制することが可能になる。
<変形例>
第4実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
[第5実施形態]
図13は、本発明の第5実施形態におけるアクセスポイント10dの機能構成を表す概略ブロック図である。なお、アクセスポイント10dには、発電部41及び蓄電池42が接続される。
アクセスポイント10dは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、中継プログラムを実行する。中継プログラムの実行によって、アクセスポイント10dは、アンテナ101、無線通信処理部102、制御部103d、蓄電池残量検知部104d、算出部105d、電力供給部106、テーブル記憶部107dを備える装置として機能する。なお、アクセスポイント10dの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、中継プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、中継プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
アクセスポイント10dは、制御部103、蓄電池残量検知部104及び算出部105に代えて制御部103d、蓄電池残量検知部104d、算出部105d及びテーブル記憶部107dを備える点でアクセスポイント10と構成が異なる。アクセスポイント10dは、他の構成についてはアクセスポイント10と同様である。そのため、アクセスポイント10d全体の説明は省略し、制御部103d、蓄電池残量検知部104d、算出部105d及びテーブル記憶部107dについて説明する。
テーブル記憶部107dは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。テーブル記憶部107dは、遷移レベルテーブル及び伝送速度決定テーブルを記憶している。遷移レベルテーブルには、遷移レベルに関する情報が登録されている。伝送速度決定テーブルには、伝送レベル毎の伝送速度に関する情報が登録されている。
制御部103dは、アクセスポイント10dの各機能部を制御する。例えば、制御部103dは、無線通信処理部102の動作を制御する。例えば、制御部103dは、伝送速度決定テーブルに基づいて決定された伝送速度で通信を行うように無線通信処理部102の動作を制御する。また、制御部103dは、無線通信処理部102によって受信されたRREQのヘッダ部分に格納されているメトリックの値を取得する。本実施形態では、メトリックがAirtimeの場合について説明する。
蓄電池残量検知部104dは、蓄電池42の残量(蓄電池残量)を検知する。また、蓄電池残量検知部104dは、電力供給情報を発電部41から取得する。なお、蓄電池残量検知部104dは電力上限値を予め記憶している。蓄電池残量検知部104dは、蓄電池残量を制御部103d及び算出部105dに通知する。
算出部105dは、制御部103によって取得されたメトリックの値(Airtimeの値)と、蓄電池残量と、電力上限値とに基づいて更新値を算出する。
図14は、テーブル記憶部107dが記憶するテーブルの具体例を示す図である。
図14(A)は遷移レベルテーブルの具体例を表し、図14(B)は伝送速度決定テーブルの具体例を表す。
遷移レベルテーブルは、遷移レベルに関する情報を表すレコード54を複数有する。レコード54は、蓄電池残量及び遷移レベルの各値を有する。蓄電池残量の値は、蓄電池残量の割合を表す。遷移レベルの値は、同じレコード54の蓄電池残量の場合に遷移させる伝送レベルを表す。
図14(A)に示される例では、遷移レベルテーブルには複数の蓄電池残量が登録されている。これらの蓄電池残量は、“0〜10”、“11〜30”、“31〜40”、“41〜50”、“51〜100”である。図14(A)において、遷移レベルテーブルの最上段に登録されているレコード54は、蓄電池残量の値が“0〜10”、遷移レベルの値が“伝送レベル0へ”である。すなわち、蓄電池42の残量が“0〜10%”である場合には、遷移させる伝送レベルが“伝送レベル0”であることが表されている。
伝送速度決定テーブルは、伝送レベル毎の伝送速度に関する情報を表すレコード55を複数有する。レコード55は、伝送レベル及び伝送速度の各値を有する。伝送レベルの値は、遷移させる伝送速度を一意に識別するための情報を表す。伝送速度の値は、同じレコード55の伝送レベルであると判定された場合に遷移させる伝送速度を表す。
図14(B)に示される例では、伝送速度決定テーブルには複数の伝送レベルが登録されている。これらの伝送レベルは、“0”、“1”、“2”、“3”である。図14(B)において、伝送速度決定テーブルの最上段に登録されているレコード55は、伝送レベルの値が“0”、伝送速度の値が“54”である。すなわち、伝送レベル“0”と判定された場合には、遷移させる伝送速度が“54Mbps”であることが表されている。
図15は、第5実施形態におけるアクセスポイント10dの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3と同様の処理については、図15において図3と同様の符号を付して説明を省略する。
蓄電池残量検知部104dは、蓄電池42の蓄電池残量を検知する(ステップS501)。蓄電池残量検知部104dは、検知した蓄電池残量の情報を制御部103dに通知する。制御部103dは、通知された蓄電池残量に基づいて伝送速度を制御する(ステップS502)。具体的には、まず制御部103dは、テーブル記憶部107dに記憶されている遷移レベルテーブルを読み出す。次に、制御部103dは、読み出した遷移レベルテーブルに登録されているレコード54のうち、ステップS501の処理で取得した蓄電池残量の割合に対応するレコード54を選択する。そして、制御部103dは、選択したレコード54の遷移レベルの項目に記録されている値を取得する。
その後、制御部103dは、テーブル記憶部107dに記憶されている伝送速度決定テーブルを読み出す。次に、制御部103dは、読み出した伝送速度決定テーブルに登録されているレコード55のうち、取得した遷移レベルの項目に記録されている値に対応するレコード55を選択する。そして、制御部103dは、選択したレコード55の伝送速度の項目に記録されている値(伝送速度の情報)を取得する。そして、制御部103dは、取得した値に基づいて無線通信処理部102の動作を制御する。
その後、他のアクセスポイント10dから送信されたRREQが受信されると(ステップS503)、制御部103dは受信されたRREQのヘッダ部分からAirtimeの値を取得する(ステップS504)。制御部103は、取得したAirtimeの値を算出部105dに出力する。また、蓄電池残量検知部104dは、蓄電池42の蓄電池残量を検知する(ステップS505)。蓄電池残量検知部104dは、検知した蓄電池残量の情報を算出部105dに出力する。算出部105dは、Airtimeの値と、蓄電池残量と、電力上限値とに基づいて更新値を算出する(ステップS506)。更新値は、例えば上記式1に基づいて算出される。その後、ステップS105以降の処理が実行される。
以上のように構成されたアクセスポイント10dによれば、蓄電池42の残量に基づいた伝送速度を制御することにより間接的に経路選択に影響を与えることができる。例えば、蓄電池42の残量が少なくなるにつれて伝送速度を早くするように制御部103dが無線通信処理部102dを制御し、蓄電池42の残量が多くなるにつれて伝送速度を遅くするように制御部103dが無線通信処理部102dを制御する。これにより、Airtimeの値に間接的に影響を与えることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
無線の通信ネットワークを構成するアクセスポイントに適用することができる。
10、10a、10b、10c、10d、21、22、23、24、27、28、29、30、31、34、35、36、37…アクセスポイント, 25、26、32、33、38、39…無線端末, 41…発電部, 42…蓄電池, 101…アンテナ, 102…無線通信処理部, 103、103b、103c、103d…制御部, 104、104c、104d…蓄電池残量検知部, 105、105a、105b、105c、105d…算出部, 106…電力供給部, 107、107b、107d…テーブル記憶部, 108…通信状況監視部, 109…枯渇時間予測部

Claims (7)

  1. 発電電力源と蓄電池とに接続され、前記発電電力源から前記蓄電池に給電された電力を利用して動作するアクセスポイントであって、
    前記蓄電池の残量を検知する蓄電池残量検知部と、
    前記蓄電池の残量と、他のアクセスポイントから受信された制御メッセージに含まれるメトリックの値とに基づいて、前記メトリックの値を更新するための更新値を算出する算出部と、
    前記更新値を用いて前記制御メッセージに含まれるメトリックの値を更新する制御部と、
    更新後のメトリックの値を含む前記制御メッセージを他のアクセスポイントに送信する通信部と、
    を備えるアクセスポイント。
  2. 前記算出部は、前記メトリックの値に、前記蓄電池の残量と前記蓄電池に蓄積できる電力の上限値とを用いて前記更新値を算出する、請求項1に記載のアクセスポイント。
  3. 前記蓄電池の残量の割合に応じて前記更新値を算出する際の重みづけに利用する係数の情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記算出部は、前記メトリックの値に、検知された前記蓄電池の残量の割合に応じた係数を乗算することによって前記更新値を算出する、請求項1に記載のアクセスポイント。
  4. 前記通信部による通信状況を監視する通信状況監視部と、信号の受信が可能な時間が段階的に異なる複数のモード毎に前記更新値を算出する際の重みづけに利用する係数の情報を記憶する記憶部とをさらに備え、
    前記制御部は、複数の前記モードの中から、自装置のモードを前記通信状況より得られるトラフィックに基づいて決定し、
    前記算出部は、前記メトリックの値に、決定した自装置のモードに応じた係数を乗算することによって前記更新値を算出する、請求項1に記載のアクセスポイント。
  5. 前記蓄電池に蓄積された電力が枯渇するまでの枯渇時間を予測する枯渇時間予測部をさらに備え、
    前記算出部は、前記メトリックの値に、前記枯渇時間と前記枯渇時間の上限値とを用いて前記更新値を算出する、請求項1に記載のアクセスポイント。
  6. 前記蓄電池残量検知部は、前記発電電力源から前記蓄電池に給電された電力の給電量に関する電力供給情報をさらに取得し、
    前記枯渇時間予測部は、一定期間の間に取得された前記蓄電池の残量から所定の期間における電力の消費量と、一定期間の間に取得された前記電力供給情報から所定の期間において蓄電池に供給された電力の給電量とを予め記憶しており、新たに前記蓄電池の残量が通知されると、新たに通知された前記蓄電池の残量と、電力の消費量と、電力の給電量とに基づいて前記枯渇時間を予測する、請求項5に記載のアクセスポイント。
  7. 前記制御部は、前記蓄電池の残量に応じて他のアクセスポイントとの間の伝送速度を制御する、請求項1に記載のアクセスポイント。
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