以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る電子ペーパ記録装置(片面タイプ)10Aの構成を示す図であり、同図(A)は外観構成を示す斜視図、同図(B)は1枚の電子ペーパ(片面タイプ)11Aを抜き出して示す正面図である。
この電子ペーパ記録装置(片面タイプ)10Aは、その表面に不揮発性表示装置17を有する複数枚の電子ペーパ[電子表示媒体](片面タイプ)11A…と、この複数枚の電子ペーパ11A…を重ねて載置する電子下敷[電子処理装置](片面タイプ)12Aとを備え、各電子ペーパ11A…は電子下敷12Aの左側中央に設けられた片面バインダ部13にその左辺中央を挟み込ませて綴じられる。
電子下敷12Aは、その表面における電子ペーパ11A…の載置面に対応させて例えば電磁誘導方式によるタブレット14を備え、このタブレット14によって電子ペン15による最上部の電子ペーパ11A上での手書き位置に対応する座標位置を検出する。そして、バインダ部13を利用して設けられた後述の非接触型の電源供給手段及び通信手段(図3〜図6参照)を介して電子ペーパ11Aに内蔵された表示用の記憶装置に対し前記手書き位置の検出座標に対応した表示データ、あるいは外部の情報提供装置から取得された各種コンテンツの表示データを記憶させ、電子ペーパ11Aの不揮発性表示装置17を表示動作させる。
電子ペーパ11Aの不揮発性表示装置17は、例えば透明の電極板間に+に帯電した黒色粒子と−に帯電した白色粒子とを交互にマトリクス状に仕切って封入し、一方の電極板を−(マイナス)に帯電させることで黒色表示となり、+(プラス)に帯電させることで白色表示となるもので、当該電極板は電圧の印加によってその最後に印加した電圧の極性に帯電し、無電源状態での表示が保持される。
これにより、電子下敷12Aおよびそのバインダ部13を介して外部から入力された表示データを電子ペーパ11Aにて表示できるだけでなく、前記電子ペン15によって直接的に書き込んだ手書きデータをも表示させることができ、しかもその電子ペーパ11Aを、図1(B)に矢印aで示すように、電子下敷12Aから取り外すことで、通常の紙と同じように取り扱うことができる。
電子ペーパ11Aを電子下敷12Aから取り外した後の不揮発性表示装置17に対する表示データの表示動作は、電子下敷12Aとの接続中に当該電子下敷12Aから設定される表示条件(指定時間、指定場所)および表示態様(表示、非表示、所定時間後非表示等)に応じて制御される。
図2は、本発明の実施形態に係る電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bの構成を示す図であり、同図(A)は外観構成を示す斜視図、同図(B)は1枚の電子ペーパ(両面タイプ)11Bを抜き出し裏面にして示す正面図である。
この電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bで使用する複数枚の電子ペーパ[電子表示媒体](両面タイプ)11B…は、その表面と裏面との両面にそれぞれ前述の不揮発性表示装置17R,17Lを有し、見開き型電子下敷[電子処理装置]12Bの中央に設けられた見開きバインダ部16によってそれぞれその一端部が貫通されて綴じられる。
見開き型電子下敷12Bは、その左右の各見開き面における電子ペーパ11B…の載置面にそれぞれ例えば電磁誘導方式によるタブレット14R,14Lを備え、このタブレット14R,14Lの各々によって電子ペン15による右側最上部の電子ペーパ11Bの表面上と左側最上部の電子ペーパ11Bの裏面上での手書き位置に対応する座標位置を検出する。そして、見開きバインダ部16に対応して設けられた後述の非接触型の電源供給手段及び通信手段(図3〜図6参照)を介して電子ペーパ11Bに内蔵された表示用の記憶装置に対し前記表面と裏面の各手書き位置の検出座標に対応した表示データ、あるいは外部の情報提供装置から取得された各種コンテンツの表示データを記憶させ、電子ペーパ11Bをその両面の不揮発性表示装置17R,17Lで表示動作させる。
これにより、電子下敷12Bおよびその見開きバインダ部16を介して外部から入力された表示データを電子ペーパ(両面タイプ)11Bの表裏面にて表示できるだけでなく、前記電子ペン15によって直接的に書き込んだ手書きデータをも同表裏面に表示させることができ、しかもその電子ペーパ11Bを、図2(B)に矢印cで示すように、電子下敷12Bから取り外すことで、通常の表と裏のある紙と同じように取り扱うことができる。
電子ペーパ11Bを電子下敷12Bから取り外した後の不揮発性表示装置17R,17Lに対する表示データの表示動作は、電子下敷12Bとの接続中に当該電子下敷12Bから設定される表示条件(指定時間、指定場所)および表示態様(表示、非表示、所定時間後非表示等)に応じて制御される。
図3は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bにおける電子ペーパ11A,11Bの構成を示す図であり、同図(A)は電子ペーパ(片面タイプ)11Aを表側から見て示す構成図、同図(B)は電子ペーパ(両面タイプ)11Bを裏側から見て示す構成図である。
なお、表側から見た電子ペーパ(片面タイプ)11Aの構成と電子ペーパ(両面タイプ)11Bの構成とは同じである。
電子ペーパ11A,11Bには、その中央の略全領域に渡って不揮発性表示装置(表)17(17R),(裏)17Lが設けられ、また綴じ込み部18には、フレキシブルICチップからなる制御装置19、個別の電子ペーパIDを記憶するID記憶部20、表示データを記憶する(情報)記憶装置21、年月日時刻を計時する計時部65、特定のエリア(例えば社内、校内等)において送信されているエリア信号を受信する受信部66が表裏共用として内蔵される。
さらに、前記綴じ込み部18の中央に設けられた一方のバインダ用貫通孔16aの周囲には非接触型の電磁誘導電源部22が表裏共用として内蔵され、また、もう一方のバインダ用貫通孔16bの周囲には非接触型の通信装置23が表裏共用として内蔵される。
前記電磁誘導電源部22は、非接触給電される電源電圧を蓄電するバッテリとしての機能も有する。
また、電子ペーパ11A,11Bの表側上部と、電子ペーパ11Bの裏側上部とには、それぞれキーやタッチパッドなどを使用した入力装置24(24R),24Lが設けられ、当該ペーパ上部の前記綴じ込み部18とは反対の端部には、光センサを使用した重なり検出センサ25(25R),25Lが設けられる。
そして、前記電子ペーパ11A,11Bにおける不揮発性表示装置(表)17(17R),(裏)17Lの4角の位置には、当該電子ペーパ11A,11Bの電子下敷タブレット14(14R),14Lに対する載置位置の位置ずれ検出のためのキャリブレーションポインタ26a〜26dが表裏共用として内蔵される。
図4は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bにおける電子下敷12A,12Bの構成を示す図であり、同図(A)は電子下敷(片面タイプ)12Aを正面から見て示す構成図、同図(B)は見開き型電子下敷12Bの左面を見て示す構成図、同図(C)は電子下敷12A,12B(右面)の縦断面構成図である。
なお、正面から見た電子下敷(片面タイプ)12Aの構成と見開き型電子下敷12Bの右面を見た構成とは同じである。
電子下敷12A,12Bには、その中央の略全領域に渡って例えば電磁誘導方式のタブレット14(14R),14Lが設けられ、またペーパ綴じ込み部27には、ICチップからなる制御装置28、個別の電子下敷IDを記憶するID記憶部29、電子ペーパ11A,11Bに対する表示用データなどを記憶する(情報)記憶装置30が内蔵される。
また、電子下敷12A,12Bの右端部、同電子下敷12Bの左端部には、それぞれキーやタッチパッドなどを使用した下敷用入力装置31(31R),31Lが設けられ、さらに上端部にはLCDモニタなど常時電源供給の必要な表示装置をコネクタ接続するための接触型表示I/F(インターフェイス)32、外部の通信ネットワークやそのネットワーク上にあるサーバコンピュータなどとの接続を図るための外部接続装置33が設けられる。
さらに、前記ペーパ綴じ込み部27のバインダ位置に対応させた中央部分には、電磁誘導電源供給部35(35R),35Lが内蔵され、この電磁誘導電源供給部35(35R),35Lから電磁誘導によって前記電子ペーパ11A,11Bへの非接触電源供給を行うための電源供給用コア34(34R),34Lが設けられる。
また、同ペーパ綴じ込み部27のバインダ位置に対応させた中央部分には、通信装置37(37R),37Lが内蔵され、この通信装置37(37R),37Lから電磁誘導によって前記電子ペーパ11A,11Bへの非接触通信を行うための通信用コア36(36R),36Lが設けられる。
そしてこの電子下敷12A,12Bには、例えば充電式のバッテリ38が内蔵され、このバッテリ38によって前記タブレット14(14R),14L、制御装置28、ID記憶部29、記憶装置30、下敷用入力装置31(31R),31L、接触型表示I/F32を介して接続される外部の表示装置にそれぞれ電力が供給されると共に、前記電磁誘導電源供給部35(35R),35Lから電源供給用コア34(34R),34Lを介して当該電子下敷12A,12Bに載置される前記電子ペーパ11A,11Bへと非接触で電力が供給される。
図5は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bにおいて電子下敷12A,12Bのバインダ部13,16に対応させて設けた電子ペーパ11A,11Bへの電源供給と通信接続を行うための電磁誘導部(平面タイプ)の構成を示す図である。
この電磁誘導部(平面タイプ)は、バインダ用貫通孔16a,16b(図3参照)を持たない電子ペーパ11A,11Bの綴じ込み部18の電磁誘導電源部22と通信部23に対して電磁誘導による電源供給と通信接続を行うもので、電子ペーパ(片面タイプ)11Aおよび(両面タイプ)11Bの何れの場合でも、電子下敷12A,12Bの電磁誘導電源供給部35(35R),35Lや通信装置37(37R),37Lに設けた下敷側コア39の先端露出面に対応する位置にはペーパ内コア40…が内蔵され、このペーパ内コア40の周囲を囲むように信号取り出し用の平面コイル41が内蔵される。
なお、図5(A1)で示す電子下敷(片面タイプ)12Aの電磁誘導部の場合には、その電子ペーパ(片面タイプ)11Aを綴じ込むバインダ部13の内部にも下敷側コア39を延長させ、当該電子ペーパ(片面タイプ)11Aのペーパ内コア40…と合わせて電磁力線の磁束ループが損失少なく形成されるようにする。同図5(A1)において42はバインダ部13の綴じ込み力を有するヒンジである。
すなわち、電子ペーパ(片面タイプ)11A…の綴じ込み部18にペーパ内コア40…を設けた場合には、設けない場合に較べて、下敷側コア39との間で当該ペーパ内コア40…を介し磁気抵抗が低くなり漏れ磁束少なく磁束ループがスムーズに通過形成されるので、電子下敷12A,12Bの電磁誘導電源供給部35(35R),35Lから出力される電源エネルギ信号、そして、通信部37(37R),37Lから送信される通信信号は、下敷側コイル43から下敷側コア39を経て、電子ペーパ11A,11Bのペーパ内コア40…からペーパ側平面コイル41へと効率よく伝送され、その電磁誘導電源部22へと電源供給され、通信部23へと受信されるようになる。
図6は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bにおいて電子下敷12A,12Bのバインダ部13,16に対応させて設けた電子ペーパ11A,11Bへの電源供給と通信接続を行うための電磁誘導部(凸面タイプ)の構成を示す図である。
この電磁誘導部(凸面タイプ)は、バインダ用貫通孔16a,16b(図3参照)を有する電子ペーパ11A,11Bの綴じ込み部18の電磁誘導電源部22と通信部23に対して電磁誘導による電源供給と通信接続を行うもので、図6(A1)に示すように、電子ペーパ(片面タイプ)11Aの場合には、電子下敷(片面タイプ)12Aの電磁誘導電源供給部35や通信装置37に対応して設けたバインダ兼用凸型コア39aを電子ペーパ(片面タイプ)11Aの綴じ込み部18におけるバインダ用貫通孔16a,16bに挿通係止させ、当該電子ペーパ(片面タイプ)11Aの綴じ込みを行う。
また、図6(B)に示すように、電子ペーパ(両面タイプ)11Bの場合には、電子下敷(両面タイプ)12Bの電磁誘導電源供給部35や通信装置37に対応して設けたバインダ兼用凸型リング状コア39b(16)を電子ペーパ(両面タイプ)11Bの綴じ込み部18におけるバインダ用貫通孔16a,16bに挿通係止させ、当該電子ペーパ(両面タイプ)11Bの綴じ込みを行う。同図6(B)において44は見開きバインダ部16(39b)の綴じ込み力を有するヒンジである。
なお、図6で示すバインダ用貫通孔16a,16bを有する電子ペーパ11A,11Bに対しての電子下敷12A,12Bの電磁誘導部の場合には、一方の電子下敷(片面タイプ)12Aの場合、他方の電子下敷(両面タイプ)12Bの場合の何れにあっても、バインダ兼用凸型コア39aあるいはバインダ兼用凸型リング状コア39bによって電子ペーパ11A,11Bのバインダ用貫通孔16a,16bを通過する環状コアが形成されるので、電磁力線の磁束ループがより損失なく形成される。
すなわち、電子下敷12A,12Bの電磁誘導電源供給部35(35R),35Lから出力される電源エネルギ信号、そして、通信部37(37R),37Lから送信される通信信号は、下敷側コイル43からバインダ兼用凸型コア39aあるいはバインダ兼用凸型リング状コア39bを経て、電子ペーパ11A,11Bのペーパ側平面コイル41へとより効率よく伝送され、その電磁誘導電源部22へと電源供給され、通信部23へと受信されるようになる。
一方、電子下敷12A(12B)のタブレット14上に載置された電子ペーパ11A(11B)上で電子ペン15によって手書き作業を行うと、当該電子ペン15による書き込み位置は、電子下敷12A(12B)のタブレット14によって座標検出される。
この際、電子ペーパ11A(11B)のタブレット14上での載置位置は、電磁誘導コイルによって構成されたキャリブレーションポインタ26a〜26dの各位置が同タブレット14によって座標検出されることで、その規定の載置位置からの座標の位置ずれが電子下敷12A(12B)の制御装置28によって計算検出される。
これにより、電子ペーパ11A(11B)上での電子ペン15での書き込み作業に伴い電子下敷12A(12B)のタブレット14によって検出される座標位置は、前記計算検出された電子ペーパ11A(11B)の規定の載置位置からの位置ずれ量に応じて補正され、この補正後の書き込み座標位置に従って電子ペーパ11A(11B)の通信部23から(情報)記憶装置21に対し書き込み軌跡の表示データが記憶され、不揮発性表示装置17での手書きデータの表示が行われる。
また、例えば、電子下敷(両面タイプ)12Bの左面のタブレット14L上に1枚の電子ペーパ11B(A)が開かれ、また右面のタブレット14R上には2枚の電子ペーパ11Bが(C)→(B)の順に重ねられている状態では、左面のタブレット14L上にある電子ペーパ11B(A)の裏面側重なり検出センサ25Lに受光が検出され「重なり無し」と判別されると共に、キャリブレーションポインタ26a〜26dによってその座標位置がタブレット14Lに検出されるので、当該電子ペーパ11B(A)は電子下敷(両面タイプ)12Bの左面上で有効(アクティブ)と判別される。
また、右面のタブレット14R上に重ねてある2枚の電子ペーパ11B(C)(B)については、何れの電子ペーパ11B(C)(B)もそのキャリブレーションポインタ26a〜26dによってタブレット14Rに検出される一方で、電子ペーパ11B(B)の表側重なり検出センサ25Rにだけ受光が検出されて「重なり無し」と判別されるので、当該電子ペーパ11B(B)は電子下敷(両面タイプ)12Bの右面上で有効(アクティブ)と判別される。
なお、中立している電子ペーパ11Bがある場合、表裏面側重なり検出センサ25R,25Lに受光が検出され「重なり無し」と判別される一方で、そのキャリブレーションポインタ26a〜26dからの電磁誘導信号は電子下敷12Bにおける左右何れのタブレット14L,14Rにも検出されないので、当該中立の電子ペーパ11Bは無効(非アクティブ)と判別される。
従って、電子下敷12Bの制御装置28では、その電磁誘導部を介して非接触で通信接続されている各電子ペーパ11B…それぞれのID(A)(B)(C)…に対応付けて、その表裏の重なり検出センサ25R,25Lによる重なり有無検出、キャリブレーションポインタ26a〜26dによるアクティブ有無検出、各ペーパサイズなどを収集管理することで、左右それぞれのタブレット14L,14R上にある有効(アクティブ)な電子ペーパ11Bを判別でき、外部接続される情報端末から取得した各種コンテンツの表示データや前記左右のタブレット14L,14Rにて検出された電子ペン15による手書きデータ、あるいは入力装置31L,31Rから入力された文字データ等を、前記電磁誘導部を介してその有効(アクティブ)な電子ペーパ11BのIDを有する不揮発性表示装置17L,17Rに表示させることができる。
図7は、前記電子ペーパ記録装置10A,10BをネットワークN上のクラウドコンピューティングシステムの端末として組み込んだ場合の電子回路の構成を示すブロック図である。
これによれば、電子下敷12B(12A)にWebブラウザを組み込むことで、ネットワークN上の情報提供サーバ53W…から選択的に取得される任意のコンテンツの表示データを電子ペーパ11A(11B)に表示させることができ、またその表示データを、ネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53により、ペーパIDや下敷IDと対応付けて登録し管理することができる。
電子ペーパ11A(11B)の電子回路は、前記図3を参照して説明したように、例えばフレキシブルICチップのコンピュータである低機能CPUからなる制御装置19を中心にして、不揮発性表示装置17(17R,17L)、ID記憶部20、情報記憶装置21、電磁誘導電源部22、通信装置23、入力装置24(24R,24L)、重なり検出センサ25(25R,25L)、キャリブレーションポインタ26a〜26d、計時部65、受信部66が接続される。
電子下敷12B(12A)の電子回路は、前記図4を参照して説明したように、例えばフレキシブルICチップのコンピュータである低機能CPUからなる制御装置28を中心にして、タブレット14R,14L(14)、ID記憶部29、情報記憶装置30、入力装置31R,31L(31)、接触型表示I/F32、外部接続装置33、電磁誘導電源供給部35R,35L(35)、通信装置37R,37L(37)、電源部(バッテリ)38が接続される。
前記電子ペーパ11A(11B)…は、前記電子下敷12B(12A)に対して、前記図1,図2で示したように、そのバインダ部16(13)によってタブレット14R,14L(14)上に載置して綴じることで、前記図5,図6で示したような電磁誘導部を介して、電子下敷12B(12A)の電磁誘導電源供給部35R,35L(35)が電子ペーパ11A(11B)…の電磁誘導電源部22に電磁接続され、また電子下敷12B(12A)の通信装置37R,37L(37)が電子ペーパ11A(11B)…の通信装置23に電磁接続される。
そして、電子ペーパ11A(11B)…のキャリブレーションポインタ26a〜26dから発生される電磁誘導信号が電子下敷12B(12A)のタブレット14R,14L(14)により座標検出されることで、当該タブレット14R,14L(14)に対する電子ペーパ11A(11B)…の載置位置が検出される。
電子ペン15は、当該ペンIDを記憶するID記憶部15aと、このID記憶部15aに記憶されたペンIDを読み出してコード信号を生成出力するICチップの制御部15bと、この制御部15bにより生成出力されたペンIDのコード信号を電磁誘導信号に変換して出力するコイルを備えた通信装置15cを有する。
電子ペーパ11A(11B)が電子下敷12B(12A)から外された無給電状態で必要になる動作電圧は、電磁誘導電源部22に付属される蓄電機能によって賄われる。
前記電子ペーパ11A(11B)の各回路部を制御装置19が制御するためのプログラムデータは情報記憶装置21に記憶され、またこの情報記憶装置21には、当該電子ペーパ11A(11B)の仕様である固有情報の他、入力装置24(24R,24L)からのキー操作入力だけでなく、電子ペン15からの電子下敷12B(12A)による手書き位置検出入力、あるいは外部接続された情報提供サーバ53W…や電子ペーパ管理サーバ53からのテキスト・画像などの各種コンテンツの入力に応じたデータを不揮発性表示装置17(17R,17L)に表示させるための表示データ、さらには電子下敷12B(12A)から外された後に各種のデータの表示動作を制御するための表示態様制御情報[表示条件(指定時間、指定場所)および表示態様(表示、非表示、所定時間後非表示等)からなる]なども記憶される。
前記電子下敷12B(12A)の各回路部を制御装置28が制御するためのプログラムデータ(Webブラウザ含む)は情報記憶装置30に記憶され、またこの情報記憶装置30には、綴じ込みされた各電子ペーパ11A(11B)…を管理するための管理情報(図8参照)の他、入力装置31R,31L(31)からのキー操作入力だけでなく、タブレット14R,14L(14)による前記電子ペン15からの手書き位置検出入力、あるいは外部接続された情報提供サーバ53W…や電子ペーパ管理サーバ53からのテキスト・画像などの各種コンテンツの入力に応じたデータを現在有効(アクティブ)な電子ペーパ11A(11B)へ送信して表示させるための表示データなども一時記憶される。
そして、表示装置45は、前記電子ペーパ11A(11B)…と同様にして前記電子下敷12B(12A)のバインダ部16(13)に必要に応じて綴じられ、その各々の接触型表示I/F32,52によって接続される。この表示装置45においても、電子ペン15からの電子下敷12B(12A)による手書き位置検出入力、あるいは外部接続された情報提供サーバ53W…や電子ペーパ管理サーバ53からのテキスト・画像などの各種コンテンツの入力に応じたデータをLCD表示装置46にて表示できる。
ここで、前記電子下敷12A(12B)の外部接続装置33に外部接続されるネットワークN上の情報提供サーバ53W…や電子ペーパ管理サーバ53は、当該外部接続装置33との有線通信又は無線通信により接続されるPCや携帯電話などの通信端末装置61を中継して接続する構成としても良いし、直接接続する構成としても良い。
図8は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bの第1実施形態の電子下敷12B(12A)の情報記憶装置30にて記憶管理される電子ペーパ管理テーブル(下敷)54の内容を示す図である。
この電子ペーパ管理テーブル(下敷)54には、電子下敷12B(12A)のバインダ部16(13)に電子ペーパ11A(11B)…が綴じられてタブレット14R,14L(14)上に載置された際に、当該電子ペーパ11A(11B)…のそれぞれから通信受信される各電子ペーパ11A(11B)…の固有情報(電子ペーパID・表裏コード・サイズ)に対応付けられて、重なり検出センサ25(25R,25L)による重なり検出情報と、各電子ペーパ11A(11B)…のキャリブレーションポインタ26a〜26dの位置がタブレット14R,14L(14)により座標検出されることによって認識される手書き位置の補正情報、および前記重なり検出情報を加えて判別されるアクティブ(有効)情報が記憶されると共に、各電子ペーパ11A(11B)の表裏それぞれに表示されている表示情報(表示データのコンテンツID・手書きデータとその位置)も記憶される。
また、この電子ペーパ管理テーブル(下敷)54には、装着中の各電子ペーパ11A(11B)…のペーパIDに対応付けられて、電子ペーパ管理サーバ53の電子ペーパ管理テーブル62(図10参照)から読み出された表示態様制御情報(表示条件および表示態様)も一時記憶される。
そして、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に記憶される各種の情報のうち、前記重なり検出情報、手書き位置の補正情報、アクティブ(有効)情報については、リアルタイムに更新されて記憶される。
よって、この電子ペーパ管理テーブル54に従って、電子下敷12B(12A)の右面と左面とにおける現在有効(アクティブ)な電子ペーパ11A(11B)を認識し、当該有効(アクティブ)な電子ペーパIDに基づいた操作信号の入力処理および表示データの表示処理、表示態様制御情報の読み出し処理、登録処理を実行する。
図9は、前記電子ペーパ記録装置10Bを端末としネットワーク(インターネット)N上の電子ペーパ管理サーバ53にウェブアクセスベースで接続して使用する場合の構成例を示すブロック図である。
電子ペーパ管理サーバ53は、コンピュータであるCPUからなる制御装置56を備え、この制御装置56を中心にして入力装置57、記憶装置58、表示装置59が接続され、またネットワーク(インターネット)N上の端末(電子ペーパ記録装置10B)と、PCや携帯電話などの通信端末装置61を介して、あるいは直接的に通信接続するための通信装置60が接続される。
前記電子ペーパ管理サーバ53の記憶装置58には、電子ペーパ管理プログラム等の種々の制御情報を記憶管理するための情報管理部58aをはじめ、各端末(電子ペーパ記録装置10B…)からの要求に応じて登録または配信すべきコンテンツ、表示態様制御情報などの情報をペーパIDに対応付けて記憶管理するための電子ペーパ管理部58bが確保される。
図10は、前記電子ペーパ管理サーバ53の電子ペーパ管理部58bにて記憶管理される電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62の内容を示す図である。
この電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62には、ログインされた端末(電子ペーパ記録装置10B)からの受信に応じて、当該受信された端末からの電子ペーパIDおよびその表裏コードとアクティブ(有効)情報、表裏それぞれの表示情報(コンテンツID・コンテンツ表示データ)、そして電子ペーパ11B…毎に設定されているペーパ単独時の表示態様制御情報(表示条件および表示態様からなる)が対応付けられて記憶される。
本第1実施形態のペーパ単独時の表示態様制御情報について、具体的に、電子ペーパ(ID:A)11Bに対しては、表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、表示態様(コンテンツ+手書きデータの表示)として設定され、電子ペーパ(ID:B)11Bに対しては、表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータの表示/非表示)として設定され、電子ペーパ(ID:C)11Bに対しては、表示条件(時間;11月1日or木曜日、場所;エリア信号受信範囲外)、表示態様(コンテンツの表示)として設定される。
ここで、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に記憶される各種の情報のうち、前記電子ペーパ11A(11B)のアクティブ(有効)情報についてはリアルタイムに更新されて記憶され、表示情報(コンテンツID・コンテンツ表示データ)は、登録要求の受信に応じて新規に又は更新されて記憶される。
図11は、前記電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bの電子ペーパ11Bにて記憶管理される表示コンテンツ記憶部21Hの内容を示す図である。
この表示コンテンツ記憶部21Hには、電子下敷12Bに装着した際に、本電子ペーパ11BのペーパIDに応じて表示されたコンテンツ表示データとそのコンテンツID、当該コンテンツ表示データ上で手書き入力された手書きデータとその位置情報、本電子ペーパ11BのペーパIDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から読み出された単独使用時の表示態様制御情報(表示条件および表示態様)が記憶される。
次に、前記構成の電子ペーパ記録装置10A,10Bをクラウドコンピューティングシステムの端末として組み込んだ場合(図7〜図11参照)の動作について説明する。
図12は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第1実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理(その1)を示すフローチャートである。
図13は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第1実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理(その2)を示すフローチャートである。
図14は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第1実施形態の電子ペーパ管理サーバ53での処理を示すフローチャートである。
電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bの電子下敷(両面タイプ)12Bにおいて、電子ペーパ(両面タイプ)11Bが装着されたことが、バインダ部16における電磁誘導電源供給部35R,35Lおよび通信装置37R,37Lでの接続検出に応じて制御装置28に判断されると(ステップS1(Yes))、装着された電子ペーパ11Bの情報記憶装置21に何らかのコンテンツの表示データが記憶されているか否かにより不揮発性表示装置17に表示があるか否か判断される(ステップS2)。
電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17にコンテンツの表示が無いと判断されると(ステップS2(No))、当該電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパIDが、前記電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に既に登録されているか否か判断される(ステップS3)。
そして、前記電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に電子ペーパ11BのペーパIDが登録されていないと判断された後(ステップS3(No))、当該電子ペーパ11Bの入力装置24のユーザ操作に応じて表示の変更が指示されると(ステップS4(Yes))、外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53から前記電子ペーパ11Bに表示させるための複数のコンテンツ表示データが受信済みであるか否か判断される(ステップS5)。
ここで、前記複数のコンテンツ表示データが受信済みでないと判断されると(ステップS5(No))、外部接続装置33を介して、PCなどの通信端末装置61から直接、あるいは当該通信端末装置61を介してネットワークN上の情報提供サーバ53Wから選択的に任意のコンテンツ表示データが取得され(ステップS6)、電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17に表示される(ステップS7)。
すると、電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパIDが、前記情報記憶装置30の電子ペーパ管理テーブル(下敷)54(図8参照)に登録されているか否か判断される(ステップS8)。
そして、前記電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に、前記装着中の電子ペーパ11BのペーパIDが登録されていないと判断されると(ステップS8(No))、当該電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に、電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパID、同電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17に表示されているコンテンツ表示データのコンテンツIDが記憶される(ステップS9)。
具体的には、図8に示すように、例えば電子ペーパID“A”のアクティブ(有効)な裏面“2”に対応付けられてコンテンツID“201”として記憶される。
さらに、前記電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に記憶された本電子ペーパ11BのペーパID、同電子ペーパ11Bに表示されたコンテンツ表示データのIDとその表示データが、外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信され、その電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62(図10参照)に登録される(ステップS10)。
電子ペーパ管理サーバ53において、前記電子下敷12Bから送信された電子ペーパID、電子ペーパ11Bに表示中のコンテンツIDとその表示データが受信されると(ステップM1(Yes))、電子ペーパ管理部58bの電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に、前記受信された電子ペーパIDを対応付けた管理データが既に登録されているか否か判断される(ステップM2)。
そして、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に、前記受信された電子ペーパIDを対応付けた管理データが登録されていないと判断されると(ステップM2(No))、当該受信された電子ペーパID、電子ペーパ11Bに表示中のコンテンツIDとその表示データが対応付けられて新規登録される(ステップM3)。
具体的には、図10に示すように、例えば電子ペーパID“A”のアクティブ(有効)な裏面“2”に対応付けられてコンテンツID“201”、コンテンツ表示データ“D201”として登録される。
ここで、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に新たな電子ペーパIDが登録されると、当該ペーパIDに対応する表示態様制御情報(表示条件、表示態様)が生成されて登録される(ステップM3a)。
具体的には、図10に示すように、電子ペーパID“A”に対応する表示態様制御情報としては、表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、および表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示)が登録される。
すると、電子下敷12Bにおいて、電子ペーパ11Bから読み出されたペーパID“A”が外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS30)。
電子ペーパ管理サーバ53において、電子下敷12Bから送信された装着中の電子ペーパ11BのペーパID“A”が受信されたと判断されると共に(ステップM1(Yes))、当該ペーパID“A”が電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に既に登録されていると判断されると(ステップM2(Yes))、データ要求であって(ステップM4(Yes))、コンテンツ要求ではないと判断される(ステップM4a(No))。
すると、前記電子下敷12Bから受信されたペーパID“A”に対応付けられて電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に登録されている表示態様制御情報[表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示)]が読み出され(ステップM9)、同電子下敷12Bへ送信される(ステップM10)。
電子下敷12Bにおいて、前記電子ペーパ管理サーバ53から送信された表示態様制御情報が受信されると(ステップS31)、この表示態様制御情報は、図8に示すように、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54のペーパID“A”に対応付けられて記憶されると共に、装着中の電子ペーパ(ID:A)11Bへ送信されて登録される(ステップS32)。
この後、前記電子ペーパ“A”11Bのアクティブ(有効)な裏面“2”にコンテンツID“201”の表示データ“D201”が表示されている状態で、電子ペン15による手書きの入力がタブレット14Lにより検出されると(ステップS11(Yes))、前記電子ペーパ“A”11Bの裏面“2”に表示中のコンテンツ表示データ“D201”上に、当該手書き入力に伴う軌跡が重ねられて表示される(ステップS12)。
そして、この手書き入力に伴う手書きデータとその位置情報は、本電子下敷12Bの電子ペーパ管理テーブル(下敷)54において、例えば、図8に示すように、前記電子ペーパID“A”のアクティブ(有効)な裏面“2”、コンテンツID“201”に対応付けられた手書きデータ”HDA21”とその位置情報“PA21”として記憶される(ステップS13)。
一方、前記電子下敷12Bにおいて、電子ペーパ11Bが装着された際に(ステップS1(Yes))、当該電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17に既にコンテンツの表示がされていると判断された場合は(ステップS2(Yes))、装着された電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパID、電子ペーパ11Bの情報記憶装置21から読み出された表示データとそのコンテンツIDが対応付けられてネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS14)。
またこれと共に、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54において、前記装着された電子ペーパ11Bの電子ペーパID、前記表示されている表示データのコンテンツIDが対応付けられて記憶される(ステップS15)。
この際、電子ペーパ管理サーバ53において、前記受信された電子ペーパIDを対応付けた管理データが電子ペーパ管理部58bの電子ペーパ管理テーブル62に登録されていないと判断された場合は(ステップM1,M2(No))、当該受信された電子ペーパID、電子ペーパ11Bに表示中のコンテンツIDとその表示データが対応付けられて新規登録され(ステップM3)、同ペーパIDに対応する表示態様制御情報が生成されて登録される(ステップM3a)。
また一方、前記受信された電子ペーパIDを対応付けた管理データが前記電子ペーパ管理テーブル62(図10参照)に登録されていると判断された場合は(ステップM2(Yes))、当該電子ペーパIDに対応付けられて既に登録されているコンテンツIDと前記受信されたコンテンツIDとが異なる場合にコンテンツ表示データの更新と判断され(ステップM7(Yes))、同電子ペーパIDに対応付けられて、登録済みのコンテンツIDとその表示データが、前記受信されたコンテンツIDとその表示データに更新されて登録される(ステップM8)。
具体的には、図10に示すように、例えば電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”に対応付けられてコンテンツID“301”“302”“303”が登録されており、今回受信されたコンテンツIDが異なるID“304”である場合に、登録済みの最先のコンテンツID“301”とその表示データ“D301”が今回受信された最新のコンテンツID“304”とその表示データ“D304”に更新されて登録される。
すると、電子下敷12Bにおいて、電子ペーパ11Bから読み出されたペーパID“B”が外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS30)。
電子ペーパ管理サーバ53において、電子下敷12Bから送信された装着中の電子ペーパ11BのペーパID“B”が受信されたと判断されると共に(ステップM1(Yes))、当該ペーパID“B”が電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に既に登録されていると判断されると(ステップM2(Yes))、データ要求であって(ステップM4(Yes))、コンテンツ要求ではないと判断される(ステップM4a(No))。
すると、前記電子下敷12Bから受信されたペーパID“B”に対応付けられて電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に登録されている表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]が読み出され(ステップM9)、同電子下敷12Bへ送信される(ステップM10)。
電子下敷12Bにおいて、前記電子ペーパ管理サーバ53から送信された表示態様制御情報が受信されると(ステップS31)、この表示態様制御情報は、図8に示すように、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54のペーパID“B”に対応付けられて一時記憶されると共に、装着中の電子ペーパ(ID:B)11Bへ送信されて登録される(ステップS32)。
この後、前記電子下敷“あ”12Bの電子ペーパ“B”11Bの表面“1”にコンテンツID“303”の表示データ“D303”が表示されている状態で、電子ペン15による手書きの入力がタブレット14Rにより検出されると(ステップS11(Yes))、前記電子ペーパ“B”11Bの表面“1”に表示中のコンテンツ表示データ“D303”上に、当該手書き入力に伴う軌跡が重ねられて表示される(ステップS12)。
そして、この手書き入力に伴う手書きデータとその位置情報は、本電子下敷12Bの電子ペーパ管理テーブル(下敷)54において、例えば、図8に示すように、前記電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”、コンテンツID“303”に対応付けられた手書きデータ”HDB13”とその位置情報“PB13”として記憶される(ステップS13)。
一方、前記電子下敷12Bにおいて、電子ペーパ11Bが装着された際に(ステップS1(Yes))、当該電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17にコンテンツの表示がされていないと判断された場合であって(ステップS2(No))、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に、電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパIDが登録済みであると判断された場合には(ステップS3(Yes))、当該電子ペーパIDがコンテンツ要求と共に外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS16)。
具体的には、例えば、図8に示すように、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に登録済みの電子ペーパID“B”がコンテンツ要求と共に電子ペーパ管理サーバ53へ送信される。
電子ペーパ管理サーバ53において、前記電子下敷12Bから送信された電子ペーパID“B”が受信された際に(ステップM1(Yes))、当該受信された電子ペーパID“B”が、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62(図10参照)に登録済みであると判断されると(ステップM2(Yes))、前記受信データの中にコンテンツ表示データが含まれていないことで表示データの登録要求ではなくコンテンツ要求であると判断される(ステップM4,M4a(Yes))。
すると、前記電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62において、前記電子下敷12Bから受信された電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”に対応付けられて登録されている全てのコンテンツID“301”“302”“303”とコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”が読み出され(ステップM5)、前記電子下敷“あ”12Bへ送信される(ステップM6)。
電子下敷12Bにおいて、前記電子ペーパ管理サーバ53から送信されたコンテンツID“301”“302”“303”とコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”が受信されると(ステップS17)、その最新のコンテンツ表示データ“D303”が電子ペーパ“B”11Bの情報記憶装置21に書き込まれ、アクティブ(有効)な表面“1”の不揮発性表示装置17Rに表示される(ステップS18)。なお、前記電子ペーパ管理サーバ53からの受信データが、1つのコンテンツIDとコンテンツ表示データである場合には、その表示データが電子ペーパ11Bの不揮発性表示装置17に表示される。
そして、前記ステップS3の処理に従い電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に登録済みと判断された電子ペーパID“B”、および前記不揮発性表示装置17Rに表示されたコンテンツ表示データ“D303”のID“303”に対応付けられた手書きデータ“HDB13”が登録されていると判断されると(ステップS19(Yes))、当該手書きデータ“HDB13”がその位置情報“PB13”に従い前記電子ペーパ“B”11Bの表面“1”の不揮発性表示装置17Rに表示中のコンテンツ表示データ“D303”上に重畳されて表示される(ステップS20)。
この後、電子ペーパ11Bの入力装置24のユーザ操作に応じて表示の変更が指示されると(ステップS4(Yes))、外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53から前記電子ペーパ11Bに表示させるための複数のコンテンツ表示データが受信済みであるか否か判断される(ステップS5)。
ここでは、前記ステップS17において、電子ペーパ管理サーバ53から3つのコンテンツID“301”“302”“303”とコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”が受信済みであると判断され(ステップS5(Yes))、この複数のコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”の選択項目に、外部からの取り込みを指示する選択項目を加えた表示選択メニューが前記電子ペーパ“B”11Bの表面“1”の不揮発性表示装置17Rにウインドウ表示される(ステップS21)。
そして、前記ウインドウ表示された表示選択メニューがユーザ操作に応じて選択されると(ステップS22)、先ず、外部からの取り込みを指示する選択項目が選択されたか否か判断される(ステップS23)。
ここで、外部からの取り込みを指示する選択項目が選択されていないと判断された場合に(ステップS23(No))、前記受信済みである複数のコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”の何れかの選択項目が選択された場合には(ステップS24)、当該選択された例えばコンテンツ表示データ“D301”が、電子ペーパ“B”11Bの情報記憶装置21に書き込まれ、前記コンテンツ表示データ“D303”が表示されているアクティブ(有効)な表面“1”の不揮発性表示装置17Rに変更されて表示される(ステップS25)。
そして、電子ペーパ11Bの電子ペーパID“B”、前記選択表示されたコンテンツ表示データ“D301”のコンテンツID“301”に対応付けられて、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54(図8参照)に手書きデータ“HDB11”が登録されていると判断されると(ステップS26(Yes))、当該手書きデータ“HDB11”がその位置情報“PB11”に従い前記電子ペーパ“B”11Bの表面“1”の不揮発性表示装置17Rに表示中のコンテンツ表示データ“D301”上に重畳されて表示される(ステップS27)。
一方、前記ステップS23において、前記ウインドウ表示された表示選択メニューから外部からの取り込みを指示する選択項目が選択されたと判断された場合は(ステップS23(Yes))、外部接続装置33を介して、PCなどの通信端末装置61から直接、あるいは当該通信端末装置61を介してネットワークN上の情報提供サーバ53Wから選択的に任意のコンテンツ表示データが取得され(ステップS6)、前記電子ペーパ“B”11Bの不揮発性表示装置17Rに表示される(ステップS7)。
ここで、当該電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパID“B”が、前記電子ペーパ管理テーブル(下敷)54(図8参照)に登録されていると判断されると(ステップS8(Yes))、当該電子ペーパ管理テーブル(下敷)54に登録済みの電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”に対応付けられて、登録済みの最先のコンテンツID“301”が、前記ステップS6,S7にて新たに表示されたコンテンツ表示データのコンテンツID(例えば“304”)に更新されて記憶される(ステップS28)。この際、更新されたコンテンツID“304”に対応するところの手書きデータ“HDB11”およびその位置情報“PB11”は消去される。
そして、前記電子ペーパ11BのID記憶部20から読み出された電子ペーパID“B”、同電子ペーパ11Bに表示中のコンテンツID“304”とその表示データ(例えば“D304”)が、外部接続装置33を介してネットワークN上の電子ペーパ管理サーバ53へ送信され、その電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62に更新されて登録される(ステップS29)。
電子ペーパ管理サーバ53において、前記電子下敷12Bから受信された電子ペーパID“B”を対応付けた管理データが電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62(図10参照)に登録されていると判断されると(ステップM1,M2(Yes))、当該電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”の組み合わせに対応付けられて登録されているコンテンツID“301”“302”“302”と前記受信されたコンテンツID“304”とが異なることでコンテンツ表示データの更新と判断される(ステップM7(Yes))。
すると、同電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62において、同電子ペーパID“B”のアクティブ(有効)な表面“1”の組み合わせに対応付けられて、登録済みの最先のコンテンツID”301”とその表示データ“D301”が、前記受信されたコンテンツID“304”とその表示データ“D304”に更新されて登録される(ステップM8)。
図15は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第1実施形態の電子ペーパ11A,11Bでの処理を示すフローチャートである。
この電子ペーパ11A,11Bにおける処理は、情報記憶装置21に記憶された制御プログラムに従った制御装置19の制御により、以下のように実行される。
すなわち、電子ペーパ11Bにおいて、当該電子ペーパ11Bを電子下敷12Bのタブレット14上に載せて装着したことが、例えば電子下敷12Bから電磁誘導電源部22を介した電源供給に基づき検出されると(ステップP1(Yes))、ID記憶部26に記憶されているペーパIDが読み出され通信装置23を介して電子下敷12Bへ送信される(ステップP2)。
すると、現在、不揮発性表示装置17R,17Lに表示中のコンテンツ表示データがあるか否かが判断される(ステップP3)。
ここで、不揮発性表示装置17R,17Lに表示中のコンテンツが無いと判断されると(ステップP3(No))、電子下敷12Bからコンテンツ表示データが受信されたか否かが判断される(ステップP4)。
電子下敷12Bからコンテンツ表示データが受信されたと判断されると(ステップP4(Yes))、当該コンテンツ表示データは、現在有効な面の不揮発性記憶装置17R又は17Lに表示される(ステップP5)。
ここで、前記不揮発性記憶装置17R又は17Lに表示されたコンテンツ表示データのコンテンツIDについて、表示コンテンツ記憶部21Hの表裏何れか有効な面に対応付けられて既に登録済みであるか否かが判断され(ステップP6)、登録済みでないと判断されると(ステップP6(No))、当該コンテンツ表示データがそのコンテンツIDと対応付けられて表示コンテンツ記憶部21Hに登録される(ステップP7)。
この後、電子下敷12Bから手書きデータとその位置情報が受信されたと判断されると(ステップP10(Yes))、前記不揮発性表示装置17R,17Lの有効な面に表示されているコンテンツ表示データ上にその手書きデータが追記データとして重畳されて表示される(ステップP11)。
ここで、表示された手書きデータについて、前記表示中のコンテンツ表示データのコンテンツIDに対応付けられて前記表示コンテンツ記憶部21Hに既に登録済みであるか否かが判断され(ステップP12)、登録済みでないと判断されると(ステップP12(No))、当該手書きデータとその位置情報が前記コンテンツIDに対応付けられて新規登録または更新されて登録される(ステップP13)。
すなわち具体的には、例えば、電子下敷12Bにその表面を有効にして装着された電子ペーパ“B”11Bにおいて、表示中のコンテンツ表示データが無く、電子下敷12Bから新たなコンテンツ表示データ“D301”が受信されて表示されると、表示コンテンツ記憶部21Hの有効な表面“1”に対応付けられて、そのコンテンツID“301”およびコンテンツ表示データ“D301”が登録される。そして、電子下敷12Bから手書きデータ“HDB11”とその位置情報“PB11”が受信されて重畳表示されると、同表示コンテンツ記憶部21HのコンテンツID“301”に対応付けられて、その手書きデータ“HDB11”および位置情報“PB11”が登録される。
この後、電子下敷12Bから、電子ペーパ11BのペーパID“B”に対応して電子ペーパ管理サーバ53から取得された表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]が受信されると(ステップP14(Yes))、当該受信された表示態様制御情報が前記表示コンテンツ記憶部21Hに登録される(ステップP15)。
一方、前記電子ペーパ“B”11Bが電子下敷12Bに装着された際に(ステップP1,P2)、例えば、表示コンテンツ記憶部21Hに登録されているコンテンツ表示データ“D301”が不揮発性表示装置17Rに表示されている状態で(ステップP3(Yes))、電子下敷12Bから別のコンテンツ表示データ“D302”が受信されると(ステップP8(Yes))、表示中のコンテンツ表示データ“D301”が前記受信されたコンテンツ表示データ“D302”に書き替えられて表示されると共に、そのコンテンツID“302”と対応付けられて表示コンテンツ記憶部21Hに登録される(ステップP9)。
この後、電子下敷12Bから手書きデータ“HDB12”とその位置情報“PB12”が受信されたと判断されると(ステップP10(Yes))、前記不揮発性表示装置17Rに表示されているコンテンツ表示データ“D302”上にその手書きデータ“HDB12”が追記データとして重畳されて表示される(ステップP11)。
そして、前記表示された手書きデータ“HDB12”について、表示コンテンツ記憶部21Hに登録済みでないと判断され(ステップP12(No))、当該手書きデータ“HDB12”とその位置情報“PB12”が前記コンテンツID“302”に対応付けられて登録される(ステップP13)。
この後、前記同様に、電子下敷12Bから、電子ペーパ11BのペーパID“B”に対応して電子ペーパ管理サーバ53から取得された表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]が受信されると(ステップP14(Yes))、当該受信された表示態様制御情報が前記表示コンテンツ記憶部21Hに登録される(ステップP15)。
すなわち、電子下敷12Bから当該電子下敷12Bに装着中の電子ペーパ11Bに対して、コンテンツ表示データや手書きデータが受信され、新規表示あるいは書き替えられて表示され、表示コンテンツ記憶部21Hに登録される毎に、同電子ペーパ11BのペーパIDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から取得された表示態様制御情報(表示条件(時間/場所)、表示態様)が受信され、前記表示コンテンツ記憶部21Hに登録される。
この後、例えば前記電子ペーパ“B”11Bにおいて、電磁誘導電源部22や通信装置23の接続が断たれることで、電子下敷12Bから外れたことが検出されると(ステップP16(Yes))、前記下敷装着状態での一連の処理(ステップP1〜P16)は一旦終了され先頭の処理(ステップP1)に戻る。
そして、電子下敷12Bへの装着が検出されず、外れている状態であると判断されると(ステップP1(No))、表示コンテンツ記憶部21Hに登録済みのコンテンツ表示データがあるか否かが判断される(ステップP17)。
ここで、表示コンテンツ記憶部21Hに登録済みのコンテンツ表示データがあると判断されると(ステップP17(Yes))、計時部65の計時データに基づき年月日曜日時刻が検出されると共に、受信部65におけるエリア信号の受信状態に基づき本電子ペーパ“B”11Bが特定の場所内に存在するか否かが検出される(ステップP18)。
すると、表示コンテンツ記憶部21Hに登録されている本電子ペーパ“B”11Bの表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]に応じて、同表示コンテンツ記憶部21Hに登録されているコンテンツ表示データおよび手書きデータの表示/非表示が制御される(ステップP19)。
この電子ペーパ“B”11Bの場合、具体的には、前記電子下敷12Bから外れたと判断された後、2時間経過前であって、且つ、特定の場所内に存在することが検出されている状態では、表示コンテンツ記憶部21Hにおいて例えばデフォルト設定された表面“1”側の先頭のコンテンツ表示データ“D301”およびその手書きデータ“HDB11”が不揮発系表示装置17Rに表示される。なお、表示コンテンツ記憶部21Hに登録されているコンテンツ表示データおよびそのコンテンツIDに対応する手書きデータの表示の切り替えは、表示条件、表示態様に応じた自動切り替え、あるいは入力装置24Rからのユーザ操作に応じた切り替えとしてもよい。
そして、2時間経過後であるか、または、特定の場所外に存在することが検出されると、何れのデータの表示も停止される。
したがって、前記構成の第1実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bによれば、電子下敷12A,12Bに電子ペーパ11A,11Bを装着すると、その電子ペーパIDに対応付けられて下敷内管理テーブル54に登録されているコンテンツIDに対応して、外部接続される電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62に登録されているコンテンツ表示データが取得され、装着された電子ペーパ11A,11Bに表示される。また、電子ペーパ11A,11B上での手書き入力に伴う手書きデータは、電子下敷12A,12Bのタブレット17により検出され、前記表示されたコンテンツ表示データ上に重畳表示され、前記下敷内管理テーブル54にそのコンテンツIDと対応付けられて登録される。電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62には、電子ペーパID毎に異なるペーパ単独での表示条件および表示態様からなる表示態様制御情報が登録されており、前記電子ペーパ11A,11Bにコンテンツ表示データや手書きデータを表示させその表示コンテンツ記憶部21Hに登録する毎に、この電子ペーパIDに対応した表示態様制御情報が前記サーバ内管理テーブル62から取得され、同表示コンテンツ記憶部21Hに登録される。そして、電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外されると、この後、前記表示コンテンツ記憶部21Hに登録されたペーパID対応の表示態様制御情報に従い、当該電子ペーパ11A,11B単独でのコンテンツ表示データおよび手書きデータの表示/非表示が制御される。
このため、複数の電子ペーパ11A,11B,…の各々単独において、当該電子ペーパ11A,11Bに登録された各種データの表示/非表示や所定時間後非表示等について設定をする必要がなく、電子下敷12A,12Bに装着して各種データの表示登録を実行するのに伴い、当該電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外された後のデータ表示態様を容易に設定できる。
なお、前記第1実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bでは、電子ペーパ11A,11Bを電子下敷12A,12Bに装着した状態で、当該電子ペーパ11A,11Bにコンテンツ表示データや手書きデータを表示させるのに伴い登録するペーパ単独での表示態様制御情報について、ペーパID毎に異なる表示条件と表示態様の表示態様制御情報として電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62から取得して登録する構成とした。
これに対し、次の第2実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bにおいて説明するように、電子ペーパ11A,11Bに登録する表示態様制御情報は、当該電子ペーパ11A,11Bに表示させて登録するコンテンツ表示データの属性(重要度・機密レベル)に応じて異なる表示条件と表示態様の表示態様制御情報とし、電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62aから取得して登録する構成としてもよい。
(第2実施形態)
図16は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bの第2実施形態の電子下敷12B(12A)の情報記憶装置30にて記憶管理される電子ペーパ管理テーブル(下敷)54aの内容を示す図である。
この第2実施形態の電子ペーパ管理テーブル(下敷)54aには、前記第1実施形態と同様に、電子下敷12B(12A)に電子ペーパ11A(11B)…が装着された際に、当該各電子ペーパ11A(11B)…の固有情報(電子ペーパID・表裏コード・サイズ)に対応付けられて、重なり検出情報、手書き位置の補正情報、アクティブ(有効)情報が記憶されると共に、各電子ペーパ11A(11B)の表裏それぞれに表示されている表示情報(表示データのコンテンツID・手書きデータとその位置)も記憶される。
また、この電子ペーパ管理テーブル(下敷)54には、前記第1実施形態と同様に、電子ペーパ管理サーバ53から読み出された表示態様制御情報(表示条件および表示態様)も一時記憶されるが、この第2実施形態における表示態様制御情報は、コンテンツIDに応じて異なる表示条件と表示態様の表示態様制御情報となる。
この第2実施形態において、コンテンツIDは、そのコンテンツ表示データの属性(重要度・機密レベル)に対応しており、具体的には、図17に示すように、例えばコンテンツID“101”“102”…のグループはそのコンテンツ属性“A”、コンテンツID“201”“202”…のグループはそのコンテンツ属性“A(−)”、コンテンツID“301”“302”…のグループはそのコンテンツ属性“B”、コンテンツID“401”“402”…のグループはそのコンテンツ属性“B(−)”、コンテンツID“501”“502”…のグループはそのコンテンツ属性“C”、コンテンツID“601”“602”…のグループはそのコンテンツ属性“C(−)”として定められる。
図17は、前記電子ペーパ管理サーバ53の第2実施形態の電子ペーパ管理部58bにて記憶管理される表示態様制御情報管理テーブル(サーバ)62aの内容を示す図である。
すなわち、この表示態様制御情報管理テーブル(サーバ)62aには、コンテンツの種類に応じた属性毎に、それぞれ異なる表示条件(時間/場所)および表示態様からなる表示態様制御情報が設定される。
なお、この第2実施形態おいて、電子ペーパ管理サーバ53の電子ペーパ管理部58bにて記憶管理される電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62は、前記第1実施形態のそれ(図10参照)と同一の内容でありその図示説明を省略する。
図18は、前記電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bの電子ペーパ11Bにて記憶管理される第2実施形態の表示コンテンツ記憶部21Haの内容を示す図である。
この第2実施形態の表示コンテンツ記憶部21Haには、電子下敷12Bに装着した際に、本電子ペーパ11BのペーパIDに応じて表示されたコンテンツ表示データとそのコンテンツID、当該コンテンツ表示データ上で手書き入力された手書きデータとその位置情報、そして、コンテンツIDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から読み出された単独使用時の表示態様制御情報(表示条件および表示態様)が記憶される。
次に、前記構成の第2実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bをクラウドコンピューティングシステムの端末として組み込んだ場合(図7,図10,図16〜図18参照)の動作について説明する。
図19は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第2実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理(その2)を示すフローチャートである。
図20は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第2実施形態の電子ペーパ管理サーバ53での処理を示すフローチャートである。
この第2実施形態の動作説明において、電子下敷12A,12Bでの処理(その1)については、前記第1実施形態のそれ(図12参照)と同一でありその図示説明を省略する。
すなわち、この第2実施形態における電子下敷12A,12Bでの処理は、そのステップS1〜S29において前記第1実施形態における電子下敷12A,12Bでの処理と同一であり、電子下敷12A,12Bに電子ペーパ11A,11Bを装着すると、その電子ペーパIDに対応付けられて下敷内管理テーブル54aに登録されているコンテンツIDに対応して、外部接続される電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62に登録されているコンテンツ表示データが取得され、装着された電子ペーパ11A,11Bに表示される。また、電子ペーパ11A,11B上での手書き入力に伴う手書きデータは、電子下敷12A,12Bのタブレット17により検出され、前記表示されたコンテンツ表示データ上に重畳表示され、前記下敷内管理テーブル54aにそのコンテンツIDと対応付けられて登録される。
そして、この第2実施形態における電子下敷12A,12Bでの処理では、コンテンツ表示データの電子ペーパ11A,11Bへの表示登録処理がなされる毎に、そのコンテンツIDが電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS30a)。
電子ペーパ管理サーバ53において、電子下敷12Bから送信されたコンテンツID(例えば“301”)のみが受信されたと判断されると(ステップM1,M1a(Yes))、当該受信されたコンテンツID“301”に対応付けられて表示態様制御情報管理テーブル(サーバ)62aに登録されているコンテンツ属性“B”に応じた表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]が読み出され(ステップM9a)、同電子下敷12Bへ送信される(ステップM10a)。
電子下敷12Bにおいて、前記電子ペーパ管理サーバ53から送信されたコンテンツ属性に応じた表示態様制御情報が受信されると(ステップS31a)、この表示態様制御情報は、図16に示すように、電子ペーパ管理テーブル(下敷)54aの登録されたコンテンツID“301”に対応付けられて記憶されると共に、装着中の電子ペーパ(ID:B)11Bへ送信されて登録される(ステップS32a)。
そして、この第2実施形態の電子ペーパ11A,11Bでの処理ステップは、前記図15における第1実施形態での処理ステップ(P1〜P19)と同一であるが、当該電子ペーパ11A,11Bにて表示登録されたコンテンツ表示データのコンテンツIDに応じた表示態様制御情報が取得されて登録される点で異なる。
すなわち、電子下敷12Bから当該電子下敷12Bに装着中の電子ペーパ11Bに対して、コンテンツ表示データや手書きデータが受信され、新規表示あるいは書き替えられて表示され、表示コンテンツ記憶部21Haに登録される毎に、そのコンテンツ表示データのコンテンツIDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から取得された表示態様制御情報(表示条件(時間/場所)、表示態様)が受信され、前記表示コンテンツ記憶部21Haに登録される(ステップP1〜P15)。
この後、例えば前記電子ペーパ“B”11Bにおいて、電磁誘導電源部22や通信装置23の接続が断たれることで、電子下敷12Bから外れたことが検出されると(ステップP16(Yes))、前記下敷装着状態での一連の処理(ステップP1〜P16)は一旦終了され先頭の処理(ステップP1)に戻る。
そして、電子下敷12Bへの装着が検出されず、外れている状態であると判断されると(ステップP1(No))、表示コンテンツ記憶部21Haに登録済みのコンテンツ表示データがあるか否かが判断される(ステップP17)。
ここで、表示コンテンツ記憶部21Haに登録済みのコンテンツ表示データがあると判断されると(ステップP17(Yes))、計時部65の計時データに基づき年月日曜日時刻が検出されると共に、受信部65におけるエリア信号の受信状態に基づき本電子ペーパ“B”11Bが特定の場所内に存在するか否かが検出される(ステップP18)。
すると、表示コンテンツ記憶部21Haに登録されている本電子ペーパ“B”11Bの表面“1”側のコンテンツID“301”〜“303”に対応する表示態様制御情報[表示条件(時間;2時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]と、裏面“2”側のコンテンツID“401”“402”に対応する表示態様制御情報[表示条件(時間;5時間経過前/後、場所;エリア信号受信範囲内/外)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示/非表示)]とに応じて、同表示コンテンツ記憶部21Haに登録されているコンテンツ表示データ“D301”〜“D303”と“D401”“D402”および各対応する手書きデータ“HDB11”〜“HDB13”と“HDB21”の表示/非表示が制御される(ステップP19)。
すなわち、この電子ペーパ“B”11Bの場合、具体的には、前記電子下敷12Bから外れたと判断された後、2時間経過前であって、且つ、特定の場所内に存在することが検出されている状態では、表示コンテンツ記憶部21Haにおいて例えばデフォルト設定された表面“1”側の先頭のコンテンツ表示データ“D301”およびその手書きデータ“HDB11”が不揮発系表示装置17Rに表示される。
また同様に、5時間経過前であって、且つ、特定の場所内に存在することが検出されている状態では、表示コンテンツ記憶部21Haにおいて例えばデフォルト設定された裏面“2”側の先頭のコンテンツ表示データ“D401”およびその手書きデータ“HDB21”が不揮発系表示装置17Lに表示される。
なお、前記表示コンテンツ記憶部21Haに登録されている表面“1”側の各コンテンツ表示データおよびそのコンテンツIDに対応する手書きデータの表示の切り替え、また、裏面“2”側の各コンテンツ表示データおよびそのコンテンツIDに対応する手書きデータの表示の切り替えは、各対応する表示態様制御情報に応じた自動切り替え、あるいは入力装置24Rからのユーザ操作に応じた切り替えとしてもよい。
そして、この電子ペーパ“B”11Bの表面“1”側においては、2時間経過後であるか、または、特定の場所外に存在することが検出されると、何れのデータの表示も停止され、また、裏面“2”側においては、5時間経過後であるか、または、特定の場所外に存在することが検出されると、何れのデータの表示も停止される。
したがって、前記構成の第2実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bによれば、電子下敷12A,12Bに電子ペーパ11A,11Bを装着すると、その電子ペーパIDに対応付けられて下敷内管理テーブル54aに登録されているコンテンツIDに対応して、外部接続される電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62に登録されているコンテンツ表示データが取得され、装着された電子ペーパ11A,11Bに表示される。また、電子ペーパ11A,11B上での手書き入力に伴う手書きデータは、電子下敷12A,12Bのタブレット17により検出され、前記表示されたコンテンツ表示データ上に重畳表示され、前記下敷内管理テーブル54aにそのコンテンツIDと対応付けられて登録される。電子ペーパ管理サーバ53の表示態様制御情報管理テーブル(サーバ)62aには、コンテンツID(コンテンツ表示データの属性)毎に異なるペーパ単独での表示条件および表示態様からなる表示態様制御情報が登録されており、前記電子ペーパ11A,11Bにコンテンツ表示データや手書きデータを表示させその表示コンテンツ記憶部21Haに登録する毎に、該当するコンテンツIDに対応した表示態様制御情報が前記管理テーブル62aから取得され、同表示コンテンツ記憶部21Haに登録される。そして、電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外されると、この後、前記表示コンテンツ記憶部21Haに登録されたコンテンツID対応の表示態様制御情報に従い、当該電子ペーパ11A,11B単独でのコンテンツ表示データおよび手書きデータの表示/非表示が制御される。
このため、複数の電子ペーパ11A,11B,…の各々単独において、当該電子ペーパ11A,11Bに登録された各種データそれぞれの表示/非表示や所定時間後非表示等について設定をする必要がなく、電子下敷12A,12Bに装着して各種データの表示登録を実行するのに伴い、当該電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外された後の各種データの属性に応じた表示態様を容易に設定できる。
なお、前記第2実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bでは、電子ペーパ11A,11Bに登録する表示態様制御情報について、当該電子ペーパ11A,11Bに表示させて登録するコンテンツ表示データの属性(重要度・機密レベル)に応じて異なる表示条件と表示態様の表示態様制御情報として、電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62aから取得して登録する構成とした。
これに対し、次の第3実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bにおいて説明するように、電子ペーパ11A,11Bに登録する表示態様制御情報は、当該電子ペーパ11A,11Bに対しコンテンツ表示データを表示させて登録した際に装着していた電子下敷12Bの下敷ID毎に異なる表示条件と表示態様の表示態様制御情報とし、電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62bから取得して登録する構成としてもよい。
(第3実施形態)
図21は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bの第3実施形態の電子下敷12B(12A)の情報記憶装置30にて記憶管理される電子ペーパ管理テーブル(下敷)54bの内容を示す図である。
この第3実施形態の電子ペーパ管理テーブル(下敷)54bには、前記第1、第2実施形態と同様に、電子下敷12B(12A)に電子ペーパ11A(11B)…が装着された際に、当該各電子ペーパ11A(11B)…の固有情報(電子ペーパID・表裏コード・サイズ)に対応付けられて、重なり検出情報、手書き位置の補正情報、アクティブ(有効)情報が記憶されると共に、各電子ペーパ11A(11B)の表裏それぞれに表示されている表示情報(表示データのコンテンツID・手書きデータとその位置)も記憶される。
なお、この第3実施形態では、電子ペーパ11A(11B)の単独使用に伴う表示態様制御情報は、当該電子ペーパ11A(11B)を装着する電子下敷12B(12A)…毎に定められ、その電子下敷IDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から取得され電子ペーパ11A(11B)へ登録されるため、前記下敷内管理テーブル54bでは管理されない。
図22は、前記電子ペーパ管理サーバ53の電子ペーパ管理部58bにて記憶管理される第3実施形態の電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bの内容を示す図である。
この第3実施形態の電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bには、ログインされた端末(電子ペーパ記録装置10B)からの受信に応じて、当該受信された電子下敷ID、電子ペーパIDおよびその表裏コードとアクティブ(有効)情報、表裏それぞれの表示情報(コンテンツID、コンテンツ表示データ)が対応付けられて記憶されると共に、電子下敷ID毎に異なる表示条件および表示態様を定めたペーパ単独使用のための表示態様制御情報が記憶される。
ここで、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bに記憶される各種の情報のうち、前記電子ペーパ11A(11B)のアクティブ(有効)情報についてはリアルタイムに更新されて記憶され、表示情報(コンテンツID、コンテンツ表示データ)は、登録要求の受信に応じて新規に又は更新されて記憶される。
図23は、前記電子ペーパ記録装置(両面タイプ)10Bの電子ペーパ11Bにて記憶管理される第3実施形態の表示コンテンツ記憶部21Hbの内容を示す図である。
この第3実施形態の表示コンテンツ記憶部21Hbには、電子下敷12B…に装着した際に、装着した電子下敷12Bの下敷IDと本電子ペーパ11BのペーパIDとの組合せに応じて表示されたコンテンツ表示データとそのコンテンツID、当該コンテンツ表示データ上で手書き入力された手書きデータとその位置情報、そして、電子下敷IDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から読み出された単独使用時の表示態様制御情報(表示条件および表示態様)が記憶される。
具体的には、電子下敷(ID:あ)12Bに装着した際に表示登録されたコンテンツID[“301”“302”“303”“401”“402”]、コンテンツ表示データ[“D301”“D302”“D303”“D401”“D402”]、手書きデータ[“HDB11”“HDB12”“HDB13”“HDB21”]、位置情報[“PB11”“PB12”“PB13”“PB21”]に対しては、表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示)からなる表示態様制御情報が記憶される。
また、電子下敷(ID:う)12Bに装着した際に表示登録されたコンテンツID[“801”“802”“803”“901”]、コンテンツ表示データ[“D801”“D802”“D803”“D901”]、手書きデータ[“HDB31”“HDB41”]、位置情報[“PB31”“PB41”]に対しては、表示条件(時間;11月1日 or 木曜日、場所;エリア信号受信範囲外)、表示態様(コンテンツ表示)からなる表示態様制御情報が記憶される。
次に、前記構成の第3実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bをクラウドコンピューティングシステムの端末として組み込んだ場合(図7,図21〜図23参照)の動作について説明する。
図24は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第3実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理(その1)を示すフローチャートである。
図25は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第3実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理(その2)を示すフローチャートである。
図26は、前記電子ペーパ記録装置10A,10Bを端末として組み込んだクラウドコンピューティングシステムにおける第3実施形態の電子ペーパ管理サーバ53での処理を示すフローチャートである。
なおここでは、下敷ID“あ”である電子下敷12Bを使用した場合の動作を主体に説明する。
先ず、図24、図25において示す第3実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理は、前記図12、図13において示した第1実施形態の電子下敷12A,12Bでの処理と比較して、電子ペーパ管理サーバ53への管理データの照会に下敷IDが必要になる点で異なる。
具体的には、装着中の電子ペーパ“B”11B(コンテンツ表示なし)に情報提供サーバ53Wから新たに取得されたコンテンツ表示データ“D301”を表示させた場合(ステップS1〜S9)、電子ペーパ管理サーバ53に対しては、下敷ID“あ”、ペーパID“B”、コンテンツID“301”、コンテンツ表示データ“D301”を送信して登録する(ステップS10b)。
また、新たに装着した電子ペーパ“B”11Bにコンテンツ表示データ“D303”の表示がある場合(ステップS1,S2(Yes))、電子ペーパ管理サーバ53に対しては、下敷ID“あ”、ペーパID“B”、コンテンツID“303”、コンテンツ表示データ“D303”を送信して登録する(ステップS14b)。
また、装着中の電子ペーパ“B”11B(コンテンツ表示なし)のペーパID“B”が下敷内管理テーブル54bに登録済みである場合(ステップS1〜S3(Yes))、電子ペーパ管理サーバ53に対しては、下敷ID“あ”とペーパID“B”を送信することで(ステップS16b)、サーバ内管理テーブル62bに登録されている全てのコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”を受信して選択的に表示させる(ステップS17,S18)。
また、装着中の電子ペーパ“B”11Bにコンテンツ表示データ“D303”の表示があって、下敷内管理テーブル54bおよびサーバ内管理サーブル62bに登録済みであり、情報提供サーバ53Wから新たに取得されたコンテンツ表示データ“D304”を表示させた場合(ステップS6〜S8→S28)、電子ペーパ管理サーバ53に対しては、下敷ID“あ”、ペーパID“B”、コンテンツID“304”、コンテンツ表示データ“D304”を送信して更新登録する(ステップS29b)。
そして、この第3実施形態の電子下敷“あ”12Bの処理では、装着中の電子ペーパ“B”11Bに各種のコンテンツ表示データ“D301”“D302”“D303”を表示させて登録するのに伴い、下敷ID“あ”が電子ペーパ管理サーバ53へ送信される(ステップS30b)。
電子ペーパ管理サーバ53において、電子下敷“あ”12Bから送信された下敷ID“あ”のみが受信されたと判断されると(ステップM1,M1b(Yes))、当該受信された下敷ID“あ”に対応付けられて電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bに登録されている下敷“あ”に応じた表示態様制御情報[表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示)]が読み出され(ステップM9b)、同電子下敷12Bへ送信される(ステップM10b)。
電子下敷“あ”12Bにおいて、前記電子ペーパ管理サーバ53から送信された同下敷“あ”に応じた表示態様制御情報が受信されると(ステップS31b)、この表示態様制御情報は、装着中の電子ペーパ(ID:B)11Bへ送信されて登録される(ステップS32b)。
なお、この図26において示す第3実施形態の電子ペーパ管理サーバ53での処理は、前記図14において示した第1実施形態の電子ペーパ管理サーバ53での処理と比較して、電子下敷12Bから本管理サーバ53への管理データの照会に下敷IDが必要になる点で異なる。
すなわち、前述したステップM1b,M9b,M10bの処理以外について説明すると、先ず、前記電子下敷12Bから送信された下敷ID、電子ペーパID、電子ペーパ11Bに表示中のコンテンツIDとその表示データが受信された場合に(ステップM1(Yes))、その受信された下敷ID、電子ペーパIDを対応付けた管理データが登録されていないと判断されると(ステップM2b(No))、当該受信された下敷ID、電子ペーパID、コンテンツIDとその表示データが対応付けられて電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bに新規登録される(ステップM3b)。
そして、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bに新たな下敷IDが登録されると、当該下敷IDに対応する表示態様制御情報(表示条件、表示態様)が生成されて登録される(ステップM3c)。
また、電子ペーパ管理サーバ53において、前記電子下敷12Bから送信された下敷IDとペーパIDが受信された場合に(ステップM1(Yes))、当該受信された下敷IDとペーパIDが、電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bに登録済みであると判断されると(ステップM2b(Yes))、前記受信データの中にコンテンツ表示データが含まれていないことで表示データの登録要求ではなくコンテンツ要求であると判断される(ステップM4(Yes))。
すると、前記電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bにおいて、前記電子下敷12Bから受信された下敷IDとペーパIDとの組合せに対応付けられて登録されている全てのコンテンツIDとコンテンツ表示データが読み出され(ステップM5b)、前記電子下敷12Bへ送信される(ステップM6)。
また、電子下敷12Bから受信された下敷ID、ペーパIDを対応付けた管理データが電子ペーパ管理テーブル62bに登録されていると判断された場合であって(ステップM2b(Yes))、当該下敷IDとペーパIDとの組合せに対応付けられて既に登録されているコンテンツIDと今回受信されたコンテンツIDとが異なる場合はコンテンツ表示データの更新と判断され(ステップM7(Yes))、同下敷IDとペーパIDに対応付けられて登録済みのコンテンツIDとその表示データが、今回受信されたコンテンツIDとその表示データに更新されて登録される(ステップM8b)。
そして、この第3実施形態の電子ペーパ11A,11Bでの処理ステップは、前記図15における第1実施形態での処理ステップ(P1〜P19)と同一であるが、電子下敷12A,12Bからの制御により当該電子ペーパ11A,11Bにコンテンツ表示データが表示登録されるのに伴い、その電子下敷12A,12Bの下敷IDに応じた表示態様制御情報が取得されて登録される点で異なる。
すなわち、電子下敷12Bから当該電子下敷12Bに装着中の電子ペーパ11Bに対して、コンテンツ表示データや手書きデータが受信され、新規表示あるいは書き替えられて表示され、表示コンテンツ記憶部21Hbに登録される毎に、その電子下敷12Bの下敷IDに応じて電子ペーパ管理サーバ53から取得された表示態様制御情報(表示条件(時間/場所)、表示態様)が受信され、前記表示コンテンツ記憶部21Hbに登録される(ステップP1〜P15)。
この後、例えば前記電子ペーパ“B”11Bにおいて、電磁誘導電源部22や通信装置23の接続が断たれることで、電子下敷12Bから外れたことが検出されると(ステップP16(Yes))、前記下敷装着状態での一連の処理(ステップP1〜P16)は一旦終了され先頭の処理(ステップP1)に戻る。
そして、電子下敷12Bへの装着が検出されず、外れている状態であると判断されると(ステップP1(No))、表示コンテンツ記憶部21Hbに登録済みのコンテンツ表示データがあるか否かが判断される(ステップP17)。
ここで、表示コンテンツ記憶部21Hbに登録済みのコンテンツ表示データがあると判断されると(ステップP17(Yes))、計時部65の計時データに基づき年月日曜日時刻が検出されると共に、受信部65におけるエリア信号の受信状態に基づき本電子ペーパ“B”11Bが特定の場所内に存在するか否かが検出される(ステップP18)。
すると、電子下敷“あ”12Bから受信されて表示コンテンツ記憶部21Hbに登録されている表面“1”側のコンテンツID“301”〜“303”および裏面“2”側のコンテンツID“401”“402”の表示態様制御情報[表示条件(時間;9:00〜17:00、場所;エリア信号受信範囲内)、表示態様(コンテンツ+手書きデータ表示)]と、電子下敷“う”12Bから受信されて表示コンテンツ記憶部21Hbに登録されている表面“1”側のコンテンツID“801”〜“803”および裏面“2”側のコンテンツID“901”の表示態様制御情報[表示条件(時間;11月1日 or 木曜日、場所;エリア信号受信範囲外)、表示態様(コンテンツ表示)]とに応じて、同表示コンテンツ記憶部21Haに登録されているコンテンツ表示データ“D301”〜“D303”“D401”“D402”および各対応する手書きデータ“HDB11”〜“HDB13”“HDB21”とコンテンツ表示データ“D801”〜“D803”“D901”との表示/非表示が制御される(ステップP19)。
すなわち、前記電子ペーパ“B”11Bの場合、具体的には、前記電子下敷12Bから外れたと判断された後、9:00〜17:00の範囲内であって、且つ、特定の場所内に存在することが検出されている状態では、表示コンテンツ記憶部21Hbの表面“1”側においてデフォルト設定された先頭のコンテンツ表示データ“D301”およびその手書きデータ“HDB11”が不揮発系表示装置17Rに表示され、裏面“2”側においてデフォルト設定された先頭のコンテンツ表示データ“D401”およびその手書きデータ“HDB21”が不揮発性表示装置17Lに表示される。
また同様に、11月1日又は木曜日であって、且つ、特定の場所外に存在することが検出されている状態では、表示コンテンツ記憶部21Hbの表面“1”側においてデフォルト設定された先頭のコンテンツ表示データ“D801”が不揮発系表示装置17Rに表示され、裏面“2”側のコンテンツ表示データ“D901”が不揮発性表示装置17Lに表示される。
なお、前記表示コンテンツ記憶部21Hbに各電子下敷12B“あ”、12B“う”に応じた表示態様制御情報が付加されて登録されている表面“1”側の各コンテンツ表示データおよびそのコンテンツIDに対応する手書きデータの表示の切り替え、また、裏面“2”側の各コンテンツ表示データおよびそのコンテンツIDに対応する手書きデータの表示の切り替えは、各対応する表示態様制御情報に応じた自動切り替え、あるいは入力装置24Rからのユーザ操作に応じた切り替えとしてもよい。
したがって、前記構成の第3実施形態の電子ペーパ記録装置10A,10Bによれば、電子下敷12A,12Bに電子ペーパ11A,11Bを装着すると、その電子ペーパIDに対応付けられて下敷内管理テーブル54bに登録されているコンテンツIDと当該電子下敷12A,12Bの下敷IDとの組合せに対応して、外部接続される電子ペーパ管理サーバ53の管理テーブル62bに登録されているコンテンツ表示データが取得され、装着された電子ペーパ11A,11Bに表示される。また、電子ペーパ11A,11B上での手書き入力に伴う手書きデータは、電子下敷12A,12Bのタブレット17により検出され、前記表示されたコンテンツ表示データ上に重畳表示され、前記下敷内管理テーブル54bにそのコンテンツIDと対応付けられて登録される。電子ペーパ管理テーブル(サーバ)62bには、電子下敷ID毎に異なるペーパ単独での表示条件および表示態様からなる表示態様制御情報が登録されており、前記電子ペーパ11A,11Bにコンテンツ表示データや手書きデータを表示させその表示コンテンツ記憶部21Hbに登録する毎に、この電子下敷IDに対応した表示態様制御情報が前記サーバ内管理テーブル62bから取得され、同表示コンテンツ記憶部21Hbに登録される。そして、電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外されると、この後、前記表示コンテンツ記憶部21Hbに登録された下敷ID対応の表示態様制御情報に従い、当該電子ペーパ11A,11B単独でのコンテンツ表示データおよび手書きデータの表示/非表示が制御される。
このため、複数の電子ペーパ11A,11B,…の各々単独において、当該電子ペーパ11A,11Bに登録された各種データの表示/非表示や所定時間後非表示等について設定をする必要がなく、電子下敷12A,12Bに装着して各種データの表示登録を実行するのに伴い、当該電子ペーパ11A,11Bが電子下敷12A,12Bから外された後の同電子下敷12A,12Bに応じたデータ表示態様を容易に設定できる。
なお、前記各実施形態において、電子ペーパ11A,11Bを電子下敷12A,12Bから取り外した後の不揮発性表示装置17R,17Lに対する表示データの表示動作を設定するための表示態様制御情報は、表示条件および表示態様からなり、その表示条件は、時間と場所によって設定されるものとして説明した。これに対し、その表示条件は、前記時間と場所に限らず、直前に装着されていた電子下敷12A,12Bの下敷IDが何であるか、あるいは電子ペーパ11A,11BのペーパIDそれ自体が何であるか、あるいは電子ペーパ11A,11Bにおける蓄電電圧の電圧レベルが閾値以上であるか、あるいは電子ペーパ11A,11Bに記憶された表示データの属性(機密度)が何であるか、あるいは外部サーバへのアクセスが禁止状態となっているか、あるいはそれらの組み合わせ等によって設定する構成としてもよい。
また、前記各実施形態において、前記表示態様制御情報の表示態様は、ユーザ操作に応じて任意の態様に設定できる構成としてもよい。
さらに、前記各実施形態において、電子ペーパ11A,11Bの場所は、例えば社内や校内におけるエリア信号が受信可能な範囲内であるか否かにより特定する構成としたが、直前に装着されていた電子下敷12A,12Bからその設置場所の情報(社内、校内/社外、校外等)を取得して特定する構成としてもよい。
なお、前記各実施形態において記載した電子データ処理装置による各処理の手法、すなわち、図12、図13のフローチャートに示す第1実施形態の電子下敷処理、図14のフローチャートに示す第1実施形態の電子ペーパ管理処理、図15のフローチャートに示す電子ペーパ処理、図19のフローチャートに示す第2実施形態の電子下敷処理、図20のフローチャートに示す第2実施形態の電子ペーパ管理処理、図24、図25のフローチャートに示す第3実施形態の電子下敷処理、図26に示す第3実施形態の電子ペーパ管理処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、電子表示媒体を着脱自在に接続可能な電子機器のコンピュータ(制御装置)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した電子処理装置(電子下敷)から電子表示媒体(電子ペーパ)への当該電子表示媒体単独使用時のための表示態様制御情報の登録機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータを、電子表示媒体を着脱自在に接続可能な電子機器に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した電子処理装置(電子下敷)から電子表示媒体(電子ペーパ)への当該電子表示媒体単独使用時のための表示態様制御情報の登録機能を実現することもできる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
データの表示機能を有する電子表示媒体が着脱自在に接続される電子データ処理装置であって、
電子表示媒体が接続されたことを検出する接続検出手段と、
この接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して、その電子表示媒体が当該電子データ処理装置と非接続になった後のデータの表示態様を制御するための表示態様制御情報を記憶させる制御情報記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子データ処理装置。
[2]
前記表示態様制御情報は、データの表示条件を設定する表示条件情報と、その表示条件が成立した上でのデータの表示態様を設定する表示態様情報とを含む、
ことを特徴とする[1]に記載の電子データ処理装置。
[3]
前記表示態様情報は、前記電子表示媒体に表示されるデータを非表示にするための態様情報である、
ことを特徴とする[2]に記載の電子データ処理装置。
[4]
前記表示態様情報は、前記電子表示媒体にデータを表示させるための態様情報である、
ことを特徴とする[2]または[3]に記載の電子データ処理装置。
[5]
前記表示条件情報は、時間の条件を設定する時間情報と場所の条件を設定する場所情報との少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする[2]ないし[4]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[6]
前記接続検出手段により検出された電子表示媒体の識別情報を取得する媒体識別情報取得手段を備え、
前記制御情報記憶制御手段は、
前記媒体識別情報取得手段により取得された前記電子表示媒体の識別情報に対応付けられて外部の情報記憶装置に記憶されている表示態様制御情報を取得する制御情報取得手段を有し、この制御情報取得手段により取得された表示態様制御情報を、前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して記憶させる、
ことを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[7]
前記媒体識別情報取得手段により取得された前記電子表示媒体の識別情報に対応付けられて外部の情報記憶装置に記憶されているデータを取得するデータ取得手段と、
このデータ取得手段により取得されたデータを、前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して、表示の対象となるデータとして記憶させる表示データ記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]ないし[6]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[8]
前記電子表示媒体が表示の対象とするデータの属性を取得する表示データ属性取得手段を備え、
前記制御情報記憶制御手段は、
前記表示データ属性取得手段により取得されたデータの属性に対応付けられて外部の情報記憶装置に記憶されている表示態様制御情報を取得する制御情報取得手段を有し、この制御情報取得手段により取得された表示態様制御情報を、前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して記憶させる、
ことを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[9]
前記電子表示媒体が表示の対象とするデータは、その電子表示媒体に予め表示されたデータである、
ことを特徴とする[8]に記載の電子データ処理装置。
[10]
前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して、表示の対象となるデータを記憶させる表示データ記憶制御手段、
を備えたことを特徴とする[8]または[9]に記載の電子データ処理装置。
[11]
前記電子表示媒体が表示の対象とするデータの識別情報を取得するデータ識別情報取得手段を備え、
前記表示データ属性取得手段は、前記データ識別情報取得手段により取得されたデータの識別情報に対応付けられて外部の情報記憶装置に記憶されているそのデータの属性を取得する、
ことを特徴とする[8]ないし[10]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[12]
前記外部の情報記憶装置は当該電子データ処理装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記制御情報取得手段は、前記サーバ装置に記憶されている表示態様制御情報を取得する、
ことを特徴とする[6]または[8]に記載の電子データ処理装置。
[13]
当該電子データ処理装置の識別情報を同電子データ処理装置と通信可能なサーバ装置に送信する装置識別情報送信手段を備え、
前記制御情報記憶制御手段は、
前記装置識別情報送信手段により送信された当該電子データ処理装置の識別情報に対応付けられて前記サーバ装置に記憶されている表示態様制御情報を同サーバ装置から受信して取得する制御情報取得手段を有し、この制御情報取得手段により取得された表示態様制御情報を、前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して記憶させる、
ことを特徴とする[1]ないし[5]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[14]
前記装置識別情報送信手段により送信された当該電子データ処理装置の識別情報に対応付けられて前記サーバ装置に記憶されているデータを同サーバ装置から受信して取得するデータ取得手段と、
このデータ取得手段により取得されたデータを、前記接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して、表示の対象となるデータとして記憶させる表示データ記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とする[13]に記載の電子データ処理装置。
[15]
前記電子表示媒体は電子ペーパであって、
前記接続検出手段により検出されている電子ペーパにデータが表示されている状態で、その電子ペーパ上でのユーザ操作位置を検知する操作位置検知手段と、
この操作位置検知手段により検知されたユーザ操作位置に応じたデータを追記データとして前記電子ペーパに表示されているデータ上に重畳して表示させる追記重畳表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする[1]ないし[14]の何れかに記載の電子データ処理装置。
[16]
データの表示機能を有する電子表示媒体が着脱自在に接続される電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
電子表示媒体が接続されたことを検出する接続検出手段、
この接続検出手段により検出された電子表示媒体に対して、その電子表示媒体が当該電子機器と非接続になった後のデータの表示態様を制御するための表示態様制御情報を記憶させる制御情報記憶制御手段、
として機能させるためのプログラム。