JP2014102008A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧側が臨界圧力となるものであって、冷媒回路内の循環冷媒量を適切に維持して安定した冷却性能を実現することができる冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷媒回路1に接続された冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116と、冷媒回路の高圧側の循環冷媒を各タンクに回収し、各タンクに回収した冷媒を冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に放出する制御装置を備える。制御装置は各タンクに冷媒を回収しながら、それらタンクより冷媒を放出すると共に、冷媒回路の高圧側圧力と目標高圧に基づいて各タンクへの冷媒の回収と各タンクからの冷媒の放出の度合いを調整することにより、冷媒回路内の循環冷媒量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮手段と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置に関するものである。
従来よりこの種冷凍装置は、圧縮手段、ガスクーラ、絞り手段等から冷凍サイクルが構成され、圧縮手段で圧縮された冷媒がガスクーラにて放熱し、絞り手段にて減圧された後、蒸発器にて冷媒を蒸発させて、このときの冷媒の蒸発により周囲の空気を冷却するものとされていた。近年、この種冷凍装置では、自然環境問題などからフロン系冷媒が使用できなくなってきている。このため、フロン冷媒の代替品として自然冷媒である二酸化炭素を使用するものが開発されている。当該二酸化炭素冷媒は、高低圧差の激しい冷媒で、臨界圧力に対する温度が低く、圧縮により冷媒サイクルの高圧側が超臨界状態となることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−18602号公報 特開2011−133204号公報
上述したようなフロン冷媒は、凝縮器から出た後、レシーバータンク内に入り、そこに一旦貯留されて気液が分離される。分離された液冷媒はレシーバータンクに貯留され、外気温度等に応じて冷媒量の調整に用いられる。一方、高圧側が超臨界圧力となるような冷媒、例えば二酸化炭素を用いた場合は、外気温度が降下すると、飽和サイクルが行われるため、冷媒はガス液混合状態となる。一方、外気温度が上昇し、例えば+25℃〜30℃以上となると、冷媒は液化せず、超臨界サイクル運転が行われる。そのため、レシーバータンクによる循環冷媒量の調整を行うことができず、冷媒回路中の過剰なガス冷媒によって、高圧側圧力が異常上昇する問題がある。
そこで、高圧側圧力の異常上昇を回避すべく高圧遮断装置が設けられているが、この高圧遮断装置は、冷媒回路の高圧側圧力が所定の高圧遮断設定値に達した場合に圧縮手段を強制的に停止させてシステムを保護するものであるが、圧縮手段が停止すれば蒸発器による冷却も停止してしまう。
そこで、冷媒回路の高圧側に冷媒量調整タンクを接続し、高圧側圧力が上昇し、所定の回収閾値を超えた場合には冷媒回路の高圧側から冷媒を回収し、低下して所定の放出閾値を下回ったことで冷媒回路の中間圧領域に冷媒を放出することで、高圧側圧力が異常上昇してしまうことを防止するようにした冷凍装置も開発されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2では、店舗に設置された複数台のショーケース(ショーケースユニット)に冷凍機ユニットから冷媒を供給する冷凍装置の冷凍機ユニットに冷媒量調整タンクを内蔵し、この冷媒量調整タンクを冷媒回路の高圧側と中間圧領域に接続して循環冷媒量を調整していた。
しかしながら、冷媒回路の高圧側の圧力はショーケース側の膨張弁(絞り手段)の開閉の影響で大きく変動する。これはショーケースの接続台数が多くなる冷凍装置(冷凍機ユニットの馬力を大きくするために複数台の圧縮機(圧縮手段)が設けられる)ほど大きくなる。
また、季節による気温の変化や運転状態によって冷凍機ユニットと各ショーケースとを結ぶ配管のうちの液管の出口の温度や圧力が変化するため、この液管内の冷媒量が大きく変化する。更に、この冷凍機ユニットと各ショーケースとを結ぶ配管の長さ(施工配管長)は店舗の規模によって異なって来るため、適正な冷媒充填量を規定することも難しい。
このような理由から、高圧側圧力が回収閾値を超えたことで冷媒量調整タンクに冷媒を回収し、放出閾値を下回ったことで放出する制御では、冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と冷媒量調整タンクからの冷媒の放出が急激に行われるため、高圧側圧力が収束できなくなると共に、回収と放出による循環冷媒量の変動に伴って冷凍能力が変動し、安定した冷却性能が得られなくなる問題が生じていた。
本発明は、従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、高圧側が臨界圧力となるものであって、冷媒回路内の循環冷媒量を適切に維持して安定した冷却性能を実現することができる冷凍装置を提供するものである。
請求項1の発明の冷凍装置は、圧縮手段と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、高圧側が超臨界圧力となるものであって、冷媒回路に接続された冷媒量調整タンクと、冷媒回路の高圧側の循環冷媒を冷媒量調整タンクに回収し、この冷媒量調整タンクに回収した冷媒を冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に放出する制御手段とを備え、この制御手段は、冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら、当該冷媒量調整タンクより冷媒を放出すると共に、冷媒回路の高圧側圧力と当該高圧側圧力の目標値に基づいて冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と当該冷媒量調整タンクからの冷媒の放出の度合いを調整することにより、冷媒回路内の循環冷媒量を制御することを特徴とする。
請求項2の発明の冷凍装置は、圧縮手段と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、高圧側が超臨界圧力となるものであって、冷媒回路に接続された冷媒量調整タンクと、冷媒回路の高圧側の循環冷媒を冷媒量調整タンクに回収し、この冷媒量調整タンクに回収した冷媒を冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に放出する制御手段とを備え、この制御手段は、冷媒回路の高圧側圧力の上昇に伴い、冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更することを特徴とする。
請求項3の発明の冷凍装置は、上記発明において制御手段は、冷媒回路の高圧側圧力が上昇するに伴い、冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を上昇させることを特徴とする。
請求項4の発明の冷凍装置は、請求項2又は請求項3の発明において制御手段は、冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら、冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該冷媒量調整タンクより冷媒を放出すると共に、冷媒回路の高圧側圧力が低下するに伴い、冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出することを特徴とする。
請求項5の発明の冷凍装置は、上記発明において冷媒量調整タンクと冷媒回路の高圧側とを連通する第1の連通回路と、冷媒量調整タンクの下部と冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側とを連通する第2の連通回路と、第1の連通回路に設けられた絞り機能を有する第1の弁装置と、第2の連通回路に設けられた第2の弁装置とを備え、制御手段は、第1の弁装置の弁開度により冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更し、第2の弁装置の開放時間により冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出することを特徴とする。
請求項6の発明の冷凍装置は、上記発明において冷媒量調整タンクの上部と冷媒回路の中間圧領域とを連通する第3の連通回路と、第3の連通回路に設けられた第3の弁装置とを備え、制御手段は、冷媒量調整タンクに冷媒を回収する際、第3の弁装置を開放することを特徴とする。
請求項7の発明の冷凍装置は、請求項2乃至請求項6の発明において制御手段は、冷媒回路の高圧側圧力の目標値を基準として冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と当該冷媒量調整タンクからの冷媒の放出を制御することを特徴とする。
請求項8の発明の冷凍装置は、上記各発明において制御手段は、外気温度と蒸発器における冷媒の蒸発温度に基づいて冷媒回路の高圧側圧力の目標値を決定することを特徴とする。
請求項9の発明の冷凍装置は、上記各発明において冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする。
高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置では、外気温度が所定の温度域を越えていくと、冷媒回路内において液化しない超臨界サイクル運転となるため、従来の如きレシーバータンクによる液量調整を行うことができないが、本発明によれば、冷媒回路に冷媒量調整タンクが接続されていることで、冷媒回路内の余剰となった冷媒を高圧側から冷媒量調整タンクに回収し、また、冷媒量調整タンクから冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に冷媒を放出して冷媒回路内の循環冷媒量を適切に維持することが可能となる。これにより、冷媒回路内の高圧側が異常高圧となる不都合を解消することができ、高圧異常による圧縮手段の過負荷運転を防止することが可能となる。
特に、請求項1の発明では制御手段が冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら放出し、高圧側圧力の目標値に基づいて回収と放出の度合いを調整することで循環冷媒量を制御するので、冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と冷媒量調整タンクからの冷媒の放出に伴う循環冷媒量の急激な変動を防止することが可能となる。
また、請求項2の発明によっても制御手段が冷媒回路の高圧側圧力の上昇に伴い、冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更するので、例えば、請求項3の発明の如く高圧側圧力が上昇するのに伴って冷媒回収速度を上昇させることで、過剰な冷媒回収を未然に防止することができるようになり、同様に冷媒量調整タンクへの冷媒の回収に伴う循環冷媒量の急激な変動を防止することが可能となる。
更に、請求項4の発明の如く冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら、冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該冷媒量調整タンクより冷媒を放出し、そして、冷媒回路の高圧側圧力が低下するに伴い、冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出するようにすれば、同様に冷媒量調整タンクからの冷媒の放出に伴う循環冷媒量の急激な変動も防止することが可能となる。
これらにより、本出願の発明によれば高圧側が臨界圧力となる冷凍装置の冷媒回路内の循環冷媒量を適切に維持管理し、安定した冷却性能を実現することができるようになるものである。
また、請求項5の発明の如く冷媒量調整タンクと冷媒回路の高圧側とを連通する第1の連通回路と、冷媒量調整タンクの下部と冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側とを連通する第2の連通回路と、第1の連通回路に設けられた絞り機能を有する第1の弁装置と、第2の連通回路に設けられた第2の弁装置とを備え、制御手段が、第1の弁装置の弁開度により冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更し、第2の弁装置の開放時間により冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出するようにすれば、冷媒量調整タンクへの冷媒回収と冷媒量調整タンクからの冷媒の放出の度合いを第1の弁装置の弁開度と第2の弁装置の開放時間で的確に制御することができるようになる。
更に、請求項6の発明の如く冷媒量調整タンクの上部と冷媒回路の中間圧領域とを連通する第3の連通回路と、第3の連通回路に設けられた第3の弁装置とを設け、制御手段が、冷媒量調整タンクに冷媒を回収する際、第3の弁装置を開放することで、冷媒量調整タンク内の圧力をタンク外に逃がすことができるようになる。これにより、冷媒量調整タンク内の圧力が低下して当該冷媒量調整タンク内の冷媒が液化して溜まるため、円滑に冷媒回路内の冷媒を冷媒量調整タンクに回収することができるようになる。このとき、冷媒量調整タンクの上部と冷媒回路の中間圧領域とを連通させるので、冷媒回路の低圧側領域と連通させる場合と異なり、低圧側圧力が上昇されることによる冷却効率の低下を回避することが可能となる。
特に、請求項7の発明の如く制御手段が、冷媒回路の高圧側圧力の目標値を基準として冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と当該冷媒量調整タンクからの冷媒の放出を制御することで、高圧側圧力に基づいて冷媒回収と放出の度合いを制御でき、的確に高圧保護及び過負荷運転の防止することができる。これにより、冷凍装置の冷却性能を確保することができ、COPの適正化を図ることが可能となる。
この場合、請求項8の発明の如く制御手段が、外気温度と蒸発器における冷媒の蒸発温度に基づいて冷媒回路の高圧側圧力の目標値を決定するようにすれば、外気温度により飽和サイクルと超臨界サイクルに変化する冷媒の状態を考慮し、且つ、蒸発温度に基づいて好適な高圧側圧力を実現でき、高効率な運転が可能となる。
そして、請求項9の発明の如く冷媒として二酸化炭素を使用した超臨界冷媒回路(超臨界冷凍サイクル)において、上記各発明は、特に有効である。
本実施例における冷凍装置の冷媒回路図である。 図1の冷凍装置の制御装置のブロック図である。 外気温度と蒸発温度とから決定される目標高圧THPの傾向を示す図である。 図2の制御装置による冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と冷媒量調整タンクからの冷媒の放出制御を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態にかかる冷凍装置Rの冷媒回路図である。本実施例における冷凍装置Rは、冷凍機ユニット3と複数台のショーケースユニット5とから構成され、これら冷凍機ユニット3と各ショーケースユニット5とが、冷媒配管7(液管)及び冷媒配管9により連結されて所定の冷媒回路1を構成する。
この冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力(高圧圧力)がその臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素を冷媒として用いる。この二酸化炭素冷媒は、地球環境に優しく、可燃性及び毒性等を考慮した自然冷媒である。また、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等、既存のオイルが使用される。
実施例の冷凍機ユニット3は、並列に配置された圧縮手段としての2台の圧縮機11を備える。本実施例において、圧縮機11は、内部中間圧型多段圧縮式ロータリ圧縮機であり、鋼板から成る円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部に配置収納された電動要素(図示せず)及びこの電動要素により駆動される第1の回転圧縮要素(低段側の第1の圧縮要素)18及び第2の回転圧縮要素(高段側の第2の圧縮要素)20から成る回転圧縮機構部にて構成されている。
第1の回転圧縮要素18は、冷媒配管9を介して冷媒回路1の低圧側から圧縮機11に吸い込まれる低圧冷媒を圧縮して中間圧まで昇圧して吐出し、第2の回転圧縮要素20は、第1の回転圧縮要素18で圧縮されて吐出された中間圧の冷媒を更に吸い込み、圧縮して高圧まで昇圧し、冷媒回路1の高圧側に吐出する。圧縮機11は、周波数可変型の圧縮機であり、前記電動要素の運転周波数を変更することで、第1の回転圧縮要素18及び第2の回転圧縮要素20の回転数を制御可能とする。
圧縮機11の密閉容器12の側面には、第1の回転圧縮要素18に連通する低段側吸込口22及び低段側吐出口24と、第2の回転圧縮要素20に連通する高段側吸込口26及び高段側吐出口28が形成されている。各圧縮機11の低段側吸込口22には、それぞれ冷媒導入管30が接続され、それぞれの上流側で合流し冷媒配管9に接続される。
低段側吸込口22により第1の回転圧縮要素18の低圧部に吸い込まれた低圧(LP:通常運転状態で2.6MPa程度)の冷媒ガスは、当該第1の回転圧縮要素18により中間圧(MP:通常運転状態で5.5MPa程)に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。これにより、密閉容器12内は中間圧(MP)となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスが吐出される各圧縮機11の低段側吐出口24には、それぞれ中間圧吐出配管36が接続され、それぞれの下流側で合流し、インタークーラ38の一端に接続される。このインタークーラ38は、第1の回転圧縮要素18から吐出された中間圧の冷媒を空冷するものであり、当該インタークーラ38の他端には、中間圧吸入管40が接続され、この中間圧吸入管40は2つに分岐した後に各圧縮機11の高段側吸込口26に接続される。
高段側吸込口26により第2の回転圧縮要素20の中圧部に吸い込まれた中圧(MP)の冷媒ガスは、当該第2の回転圧縮要素20により2段目の圧縮が行われて高温高圧(HP:通常運転状態で9MPa程の超臨界圧力)の冷媒ガスとなる。そして、各圧縮機11の第2の回転圧縮要素20の高圧室側に設けられた高段側吐出口28には、それぞれ高圧吐出配管42が接続され、それぞれの下流側で合流し、オイルセパレータ44、ガスクーラ46、詳細は後述するスプリットサイクルを構成する中間熱交換器80を介して、冷媒配管7に接続される。
ガスクーラ46は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒を冷却するものであり、ガスクーラ46の近傍には当該ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47が配設されている。本実施例では、ガスクーラ46は上述したインタークーラ38及び詳細は後述するオイルクーラ74と並設されており、これらは同一の風路45に配設されている。当該風路45には、当該冷凍機ユニット3が配設される外気温度を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)56が設けられている。また、高段側吐出口28、28には、第2の回転圧縮要素20から吐出された冷媒の吐出圧力(高圧側圧力HP)を検出する高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48と、吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50等が設けられている。
一方、各ショーケースユニット5は、それぞれ店舗内等に設置され、冷媒配管7及び9にそれぞれ並列に接続されている。各ショーケースユニット5は、冷媒配管7と冷媒配管9とを連結するケース側冷媒配管60を有しており、各ケース側冷媒配管60には、絞り手段としての主絞り手段62(主膨張弁)と蒸発器63が順次接続されている。各蒸発器63には、それぞれ当該蒸発器63に送風する図示しない冷気循環用送風機が隣接されている。そして、冷媒配管9は、上述したように冷媒導入管30を介して各圧縮機11の第1の回転圧縮要素18に連通する低段側吸込口22に接続されている。これにより、本実施例における冷凍装置Rの冷媒回路1が構成される。
冷凍装置Rは、汎用のマイクロコンピュータにより構成される制御装置(制御手段)Cを電動箱B内に備えている。当該制御装置Cは、図2に示すように入力側に各種センサが接続されていると共に、出力側には、各種弁装置、圧縮機11の前記電動要素11M(コンプレッサモータ。一つで代表する)、ガスクーラ用送風機47のファンモータ47M等が接続されている。尚、当該制御装置Cは実際には冷凍機ユニット3側の制御装置とショーケースユニット5側の制御装置(図示せず)、後述する増設冷媒量調整装置111側の制御装置(これも図示せず)及び集中制御装置等により構成されるが、ここでは簡略化して制御装置Cで示すものとし、その詳細については各制御に応じて後述する。
(A)循環冷媒量の調整制御
次に、本実施例における冷凍装置Rの冷媒回路1の循環冷媒量の調整制御について説明する。冷媒回路1の超臨界圧力となる高圧側、本実施例では冷凍機ユニット3の中間熱交換器80の下流側には、第1の連通回路101を介して冷媒量調整タンク100が接続されている。この冷媒量調整タンク100は圧縮機11やガスクーラ46等と共に冷凍機ユニット3に内蔵されているもので、所定の容積を有するものであり、当該タンク100上部に第1の連通回路101が接続されている。この第1の連通回路101には、絞り機能を有する第1の弁装置として電動膨張弁102が介設されている。
尚、絞り機能を有する弁装置は、これに限定されるものではなく、第1の連通回路101に絞り手段として、例えば抵抗値の異なる複数のキャピラリーチューブと電磁弁(弁装置)等により構成しても良い。
そして、この冷媒量調整タンク100には、当該タンク100内上部と、冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第3の連通回路103が接続されている。本実施例では、第3の連通回路103の他端は、中間圧領域の一例として冷媒回路1のインタークーラ38の出口側の中間圧吸入管40に連通させる。この第3の連通回路103には、第3の弁装置としての電磁弁104が介設されている。
また、この冷媒量調整タンク100には、当該タンク100内下部と、冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第2の連通回路105が接続されている。本実施例では、第2の連通回路105の他端は、中間圧領域の一例として前記中間圧吸入管40に連通した後述する中間熱交換器80の第1の流路80Aの入口に連通させる。この第2の連通回路105には、第2の弁装置としての電磁弁106と減圧手段としてのキャピラリチューブ107が介設されている。
(A−0)増設冷媒量調整装置
更に、実施例の冷凍装置Rには増設冷媒量調整装置111が接続される。この増設冷媒量調整装置111は、冷凍装置Rの規模に応じて冷媒量調整タンク100に対して増設冷媒量調整タンク116(これも本発明における冷媒量調整タンク)を増設するために、冷凍機ユニット3にオプション的に取り付けられるものであり、冷凍機ユニット3の外部に設けられ(増設)、冷媒回路1に着脱可能に接続される。この場合、増設冷媒量調整装置111は、図示しない外装ケース内部に所定の容量を有した増設冷媒量調整タンク116を備えると共に、増設冷媒量調整タンク116の上部に絞り機能を有する第1の増設弁装置(これも本発明における第1の弁装置)としての電動膨張弁117を介して連通する第1のサービス口(サービスバルブ)118と、増設冷媒量調整タンク116の上部に第3の増設弁装置(これも本発明における第3の弁装置)としての電磁弁119を介して連通する第3のサービス口(サービスバルブ)121と、増設冷媒量調整タンク116の下部に第2の増設弁装置(これも本発明における第2の弁装置)としての電磁弁122と減圧手段としてのキャピラリチューブ123を介して連通する第2のサービス口(サービスバルブ)124を備え、これらサービス口118、121、124は増設冷媒量調整装置111より外部に露出している。
一方、冷媒回路1の超臨界圧力となる高圧側、本実施例では冷凍機ユニット3の中間熱交換器80の下流側には、高圧サービス口(サービスバルブ)112が連通して取り付けられており、中間圧領域となる中間圧吸入管40に連通された第3の連通回路103には、中圧サービス口(サービスバルブ)113が連通して予め取り付けられている。また、冷媒回路1の低圧側である冷媒配管9には、低圧サービス口(サービスバルブ)114が連通して予め取り付けられており、これらサービス口112〜114も冷凍機ユニット3より外部に露出している。
そして、この増設冷媒量調整装置111を冷媒回路1に接続する際には、第1の増設連通回路(これも本発明における第1の連通回路)を構成する第1の増設連通配管126により第1のサービス口118を高圧サービス口112に着脱可能に接続して連通させ、第3の増設連通回路(これも本発明における第3の連通回路)を構成する第3の増設連通配管127により第3のサービス口121を中圧サービス口113に着脱可能に接続して連通させ、第2の増設連通回路(これも本発明における第2の連通回路)を構成する第2の増設連通配管128により第2のサービス口124を低圧サービス口114に着脱可能に接続して連通させる。
これにより、増設冷媒量調整タンク116の上部は第1の増設連通配管126を介して冷媒回路1の高圧側に連通され、電動膨張弁117は第1の増設連通回路内に設けられたかたちとなり、増設冷媒量調整タンク116の上部はまた第3の増設連通配管127を介して冷媒回路1の中間圧領域に連通され、電磁弁119は第3の増設連通回路内に設けられたかたちとなる。また、増設冷媒量調整タンク116の下部は第2の増設連通配管128を介して冷媒回路1の低圧側に連通され、電磁弁122は第2の増設連通回路内に設けられたかたちとなる。また、電動膨張弁117と第1のサービス口118の間には増設高圧圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)120が取り付けられ、第1のサービス口118が高圧サービス口112に接続された状態で、ユニット出口側圧力センサ58と同様の高圧側の圧力を検出する。
他方、前記制御装置Cは、図2に示すように入力側にユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58と、増設高圧圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)120、外気温度センサ56、前記高圧圧力センサ48等が接続されている。このユニット出口側圧力センサ58は、冷媒量調整タンク100の第1の連通回路101に接続され、ショーケースユニット5に向かう冷媒配管7の冷媒の圧力を検出するものである。制御装置Cの出力側には、電動膨張弁(第1の弁装置)102、電磁弁(第3の弁装置)104、電磁弁(第2の弁装置)106と、前記圧縮機11の電動要素11M、ガスクーラ46用の送風機47のファンモータ47M、主絞り手段62が接続されている。
更に、制御装置Cの出力側には、冷媒回路1に接続された増設冷媒量調整装置111の電動膨張弁(第1の増設弁装置)117、電磁弁(第3の増設弁装置)119、電磁弁(第2の増設弁装置)122が接続されている。また、制御装置Cは外気温度センサ56の検出温度と、蒸発器63における冷媒の蒸発温度に基づき、ガスクーラ用送風機47のファンモータ47Mの回転数制御を行う。前述した如く制御装置Cは増設冷媒量調整装置111側の制御装置(図示せず)も含む概念として以下の説明を行うが、実際には増設冷媒量調整装置111が冷凍機ユニット3に増設された状態で、冷凍機ユニット3の制御装置Cから外気温度センサ56の検出温度と低圧圧力センサ32の検出圧力を前記増設冷媒量調整装置111側の制御装置が受け取る。そして、受け取ったデータと増設高圧圧力センサ120の検出圧力に基づき、増設冷媒量調整装置111側の制御装置が電動膨張弁117、電磁弁119及び122を制御することにより、後述する冷媒量調整タンク100と同様の冷媒の回収と放出を実行する。それによって、増設冷媒量調整タンク116内に冷媒を回収し、増設冷媒量調整タンク116から冷媒を放出することにより、冷凍装置R内を循環する冷媒量を調整する。
(A−1)目標高圧THP
次に、後述する如く制御装置Cは、高圧圧力センサ48により検出される高圧側圧力HPと、この高圧側圧力の目標値(目標高圧:THP)に基づいて前述した冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒の回収とそれらからの放出を制御するが、この場合、制御装置Cは目標高圧THPは外気温度TA及び蒸発器63における冷媒の蒸発温度TEから決定する。
本実施例の如く冷媒回路1の高圧側が超臨界圧力以上となる冷凍装置Rでは、外気温度TAがある温度、例えば、+30℃以下である場合、飽和サイクルが行われ、+30℃より高い温度では、超臨界サイクルが行われる。超臨界サイクルが行われるとき、冷媒は液化しないため、そのときの冷媒回路1内の冷媒量で温度と圧力とは一意に決定されない。そのため、外気温度TAによって、目標高圧THPが異なる。
本実施例では、一例として、外気温度センサ56により検出される外気温度TAが下限温度(例えば0℃)以下である場合、目標高圧THPは、所定の下限値THPLで一定とする。また、外気温度TAが30℃より高い所定温度(上限温度)以上で目標高圧THPは、所定の上限値THPHで一定とする。そして、外気温度TAが下限温度より高く上限温度より低い場合には、以下の如く目標高圧THPを求める。
外気温度TAが所定の基準温度、例えば+30℃より低い程、高圧側圧力の目標高圧THPを低くする方向で決定し、高いほど目標高圧THPを高くする方向で決定する。また、上述した如く当該低圧圧力センサ32に検出された圧力により、換算して取得された蒸発器63における冷媒の蒸発温度TEが所定の基準温度より高い程、高圧側圧力の目標高圧THPを高くする方向で決定し、低いほど目標高圧THPを低くする方向で決定する。図3は外気温度TAと、蒸発温度TEとから決定される目標高圧THPの傾向を示す図である。
尚、本実施例では、制御装置Cは目標高圧THPを外気温度TAと、蒸発温度TEとから演算式を用いて算出しているが、これに限定されるものではなく、予め外気温度TA及び蒸発温度TEとから取得されたデータテーブルに基づき、目標高圧THPを取得しても良い。
(A−2)冷媒回収/冷媒放出制御
以下、制御装置Cによる冷媒回路1から冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒の回収とそれらから冷媒回路1への冷媒の放出の制御について説明する。尚、制御装置Cはユニット出口側圧力センサ58が検出する高圧側圧力HPが所定の高圧保護値(例えば、12MPa)を超えた場合、圧縮機11の運転を停止する高圧遮断動作を実行するものとする。これを前提として以下の冷媒回収と放出に関する制御を説明する。
制御装置Cは前述した目標高圧THPと、ユニット出口側圧力センサ58(前述した如く増設冷媒量回収装置111については増設高圧圧力センサ120)が検出する冷媒回路1の高圧側圧力HPに基づいて電動膨張弁(第1の弁装置)102及び電動膨張弁(第1の増設弁装置)117、電磁弁(第2の弁装置)106及び電磁弁(第2の増設弁装置)122、電磁弁(第3の弁装置)104及び電磁弁(第3の増設弁装置)119を制御することにより、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に冷媒を回収しながら、それらより冷媒を放出すると共に、冷媒の回収と冷媒の放出の度合いを調整することで、冷媒回路1内の循環冷媒量を制御する。
次に、図4を用いて制御装置Cによる具体的な冷媒回収と冷媒放出の制御を説明する。尚、以下の説明では冷媒量調整タンク100の冷媒回収と放出制御(電動膨張弁102、電磁弁106、104の制御)についてのみ説明するが、増設冷媒量調整タンク116についても、電動膨張弁102、電磁弁106、104にそれぞれ対応する電動膨張弁117、電磁弁122、119が冷媒量調整タンク100の場合と同様に制御されるものとして説明を省略する。但し、増設冷媒量調整タンク116は電磁弁122により冷媒回路1の低圧側に連通され、冷媒が放出される点で冷媒量調整タンク100とは異なる。
図4は高圧側圧力HPの変化に伴う電動膨張弁102の弁開度の制御と電磁弁106、104の開閉制御の変遷を示している。今、ユニット出口側圧力センサ58が検出する冷媒回路1の高圧側圧力HPが前述の如く決定された目標高圧THP付近にある図4のUP2の状態であるものとすると、制御装置Cは電動膨張弁102(増設冷媒量調整タンク116の場合は電動膨張弁117。以下、同じ)の弁開度を全閉状態とし、電磁弁106(増設冷媒量調整タンク116の場合は電磁弁119。以下、同じ)を開き、電磁弁104(増設冷媒量調整タンク116の場合は電磁弁122。以下、同じ)を閉じている。この状態では冷媒量調整タンク100(及び増設冷媒量調整タンク116。以下、同じ)内は高圧側に連通されず、上部も中間圧領域に連通されず、下部のみが中間圧領域(増設冷媒量調整タンク116の場合は低圧側)に連通される。従って、冷媒量調整タンク100内の冷媒は全て冷媒回路1の中間圧領域(増設冷媒量調整タンク116の場合は低圧側。以下、同じ)に放出され、冷媒量調整タンク100内は空となった状態となるので所謂液封が防止される。
制御装置Cは所定のサンプリングタイミングT1(例えば、200ms等)毎にユニット出口圧力センサ58(増設冷媒量調整タンク116の場合は増設高圧圧力センサ120。以下、同じ)が検出する高圧側圧力HPを取り込み、目標高圧THPと比較して図4の実線矢印の遷移を判定する。即ち、図4のUP2の状態から高圧側圧力HPが上昇し、例えば目標高圧THP+1.0(MPa)より高くなると(目標高圧THP+1.0<高圧側圧力HP)、制御装置Cは図4のUP3の状態に遷移する。このUP3の状態では制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度を全閉状態(零ステップ)から所定ステップS(例えば、100ステップ等)開いた状態とする。また、電磁弁104を開放する。
これにより、圧縮機11の高段側吐出口28から吐出された高温高圧冷媒は、オイルセパレータ44を経て、ガスクーラ46、中間熱交換器80にて冷却された後、その一部が開放されている電動膨張弁102が介設された第1の連通回路101(増設冷媒量調整タンク116の場合は第1の増設連通配管126。以下、同じ)を介して冷媒量調整タンク100内に流入する。
また、図4のUP3の状態から高圧側圧力HPが更に上昇し、例えば目標高圧THP+1.3(MPa)より高くなると(目標高圧THP+1.3<高圧側圧力HP)、制御装置Cは図4のUP4の状態に遷移する。このUP4の状態では制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度をUP3のステップS(100ステップ)から更に所定ステップS開き、全閉状態から合わせてステップ2S(200ステップ)開いた状態に弁開度を拡大する。また、電磁弁104は開放したままである。これにより、電動膨張弁102を介して第1の連通回路101から冷媒量調整タンク100に流入する冷媒の回収速度が上昇する。
また、図4のUP4の状態から高圧側圧力HPが更に上昇し、例えば目標高圧THP+1.6(MPa)より高くなると(目標高圧THP+1.6<高圧側圧力HP)、制御装置Cは図4のUP5の状態に遷移する。このUP5の状態では制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度をUP4のステップ2S(200ステップ)から更に所定ステップS開き、全閉状態から合わせてステップ3S(300ステップ)開いた状態に弁開度を拡大する。また、電磁弁104は開放したままである。これにより、電動膨張弁102を介して第1の連通回路101から冷媒量調整タンク100に流入する冷媒の回収速度が更に上昇する。
このUP2からUP5までの間、電磁弁104が開放されていることにより、冷媒量調整タンク100の上部と冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第3の連通回路103(増設冷媒量調整タンク116の場合には第3の増設連通配管127。以下、同じ)を介して、冷媒量調整タンク100内の圧力をタンク外にそれぞれ逃がすことができる。そのため、外気温度が高くなった場合など、冷媒回路1内の冷媒が液化しない超臨界サイクル運転している場合であっても、冷媒量調整タンク100内の圧力が低下して当該冷媒量調整タンク100内に流入した冷媒は液化し、冷媒量調整タンク100内に溜まる。即ち、冷媒量調整タンク100内の圧力は超臨界圧力以下に降下することによって、冷媒がガス領域から飽和領域となり、液面を確保することができる。
これにより、迅速に、且つ、効率的に、冷媒回路1内の冷媒を冷媒量調整タンク100(及び増設冷媒量調整タンク116)に回収することができる。従って、冷媒回路1内の高圧側が余剰となった冷媒によって異常高圧となる不都合を解消することができ、高圧異常による圧縮機11の過負荷運転を防止することが可能となる。
このように、制御装置Cは高圧側圧力HPが上昇するに伴って電動膨張弁102の弁開度を拡大していき、冷媒量調整タンク100への冷媒回収速度を上昇させていく。
次に、このように冷媒量調整タンク100に冷媒を回収したことで、このUP5の状態からユニット出口圧力センサ58が検出する高圧側圧力HPが低下し、高圧側圧力HPが例えば目標高圧THP+0.6(MPa)以下に低下した場合、制御装置Cは図4のDN4の状態に遷移する。尚、制御装置Cは前記サンプリングタイミングT1より長い所定のサンプリングタイミングT2(例えば、3s等)毎にユニット出口圧力センサ58が検出する高圧側圧力HPを取り込み、目標高圧THPと比較して図4の破線矢印の遷移を判定する。
このDN4の状態では、制御装置Cは電動膨張弁102の弁開度をステップS/2(全閉状態から50ステップ開いた状態。冷媒回収速度は最も低くなる。)に縮小すると共に、電磁弁104は閉じる。また、電磁弁106を所定時間t1(例えば、10s)開いた後、閉じる。これにより、電動膨張弁102を介して冷媒量調整タンク100内に冷媒を回収しながら、電磁弁104を介して冷媒量調整タンク100内から所定量の冷媒が冷媒回路1の中間圧領域に放出される。
係る冷媒の放出によっても高圧側圧力HPが依然下がり続け、例えば目標高圧THP+1.2(MPa)以下に低下した場合(高圧側圧力HP≦目標高圧+1.2)、制御装置Cは図4のDN3の状態に遷移する。このDN3の状態では、制御装置Cは同様に電動膨張弁102の弁開度をステップS/2に縮小した状態とし、電磁弁104も閉じたままとする。また、電磁弁106を再度所定時間t1開いた後、閉じる。これにより、電動膨張弁102を介して冷媒量調整タンク100内に冷媒を回収しながら、電磁弁104を介して冷媒量調整タンク100内から更に所定量の冷媒が冷媒回路1の中間圧領域に放出される。
また、係る冷媒の放出によっても高圧側圧力HPが依然下がり続け、例えば目標高圧THP+0.9(MPa)以下に低下した場合(高圧側圧力HP≦目標高圧+0.9)、制御装置Cは図4のDN2の状態に遷移する。このDN2の状態でも、制御装置Cは同様に電動膨張弁102の弁開度をステップS/2に縮小した状態とし、電磁弁104も閉じたままとする。また、電磁弁106を再度所定時間t1開いた後、閉じる。これにより、電動膨張弁102を介して冷媒量調整タンク100内に冷媒を回収しながら、電磁弁104を介して冷媒量調整タンク100内から更に所定量の冷媒が冷媒回路1の中間圧領域に放出される。
そして、係る冷媒の放出によっても高圧側圧力HPが依然下がり続け、例えば目標高圧THP以下に低下した場合(高圧側圧力≦目標高圧)、制御装置Cは図4のDN1の状態に遷移する。このDN1の状態では制御装置Cは電動膨張弁102を全閉とし、電磁弁104も閉じたままとする。また、電磁弁106は開放状態とすることで、前述したUP2の状態と同じ状態に戻る。
このように、制御装置Cは高圧側圧力HPが低下するに伴って冷媒量調整タンク100から冷媒を徐々に、即ち、電磁弁106を最短でサンプリングタイミングT2毎に所定時間t1開くことで徐々に低圧側に放出していく。
尚、図4のDN1の状態から高圧側圧力HPが上昇に転じて目標高圧THPより高くなった場合(高圧側圧力HP>目標高圧THP)、制御装置Cは図4のUP2の状態に遷移するが、各弁の状態は同じである。また、図4のDN2の状態から冷媒の放出で高圧側圧力HPが上昇に転じ、例えば目標高圧THP+1.0(MPa)より高くなった場合(高圧側圧力HP>目標高圧THP+1.0)、制御装置Cは図4のUP3の状態に遷移する。即ち、UP3の状態で制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度を全閉状態(零ステップ)からステップS(100ステップ)開いた状態とし、電磁弁104を開放する。これにより、冷媒回収速度が上昇する。
また、図4のDN3の状態から冷媒の放出で高圧側圧力HPが上昇に転じ、例えば目標高圧THP+1.3(MPa)より高くなった場合(高圧側圧力HP>目標高圧THP+1.3)、制御装置Cは図4のUP4の状態に遷移する。即ち、UP4の状態で制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度を全閉状態(零ステップ)からステップ2S(200ステップ)開いた状態とし、電磁弁104を開放する。これにより、冷媒回収速度が更に上昇する。
また、図4のDN3の状態から冷媒の放出で高圧側圧力HPが上昇に転じ、例えば目標高圧THP+1.6(MPa)より高くなった場合(高圧側圧力HP>目標高圧THP+1.6)、制御装置Cは図4のUP5の状態に遷移する。即ち、UP5の状態で制御装置Cは電磁弁106を閉じ、電動膨張弁102の弁開度を全閉状態(零ステップ)からステップ3S(300ステップ)開いた状態とし、電磁弁104を開放する。これにより、冷媒回収速度が更に上昇する。
逆に、図4のUP4の状態から冷媒の回収で高圧側圧力HPが降下に転じ、例えば目標高圧THP+0.3(MPa)以下となった場合(高圧側圧力HP≦目標高圧THP+0.3)、制御装置Cは図4のDN3の状態に遷移する。即ち、DN3の状態で制御装置Cは電動膨張弁102の弁開度をステップS/2に縮小した状態とし、電磁弁104を閉じ、電磁弁106を所定時間t1開いた後、閉じる。これにより、電動膨張弁102を介して冷媒量調整タンク100内に冷媒を回収しながら、電磁弁104を介して冷媒量調整タンク100内から所定量の冷媒が冷媒回路1の中間圧領域に放出される。
また、図4のUP3の状態から冷媒の回収で高圧側圧力HPが降下に転じ、例えば目標高圧THP以下となった場合(高圧側圧力HP≦目標高圧THP)、制御装置Cは図4のDN2の状態に遷移する。即ち、DN2の状態で制御装置Cは電動膨張弁102の弁開度をステップS/2に縮小した状態とし、電磁弁104を閉じ、電磁弁106を所定時間t1開いた後、閉じる。これにより、電動膨張弁102を介して冷媒量調整タンク100内に冷媒を回収しながら、電磁弁104を介して冷媒量調整タンク100内から所定量の冷媒が冷媒回路1の中間圧領域に放出される。
尚、例えば図4のDN4の状態で、高圧側圧力HPが目標高圧THP+1.2(MPa)より高く、目標高圧THP+1.6(MPa)以下の状態で安定した場合、制御装置CはDN4の状態を維持する。即ち、高圧側圧力HPは目標高圧THPより高めの状態で維持されるので、冷凍装置Rの冷却性能が確保されることになる。
このように冷媒回路1に冷媒量調整タンク100及び増設冷凍装置116が接続されていることで、冷媒回路1内の余剰となった冷媒を高圧側から冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に回収し、また、冷媒量調整タンク100から冷媒回路1の中間圧領域に、増設冷媒量調整タンク116からは低圧側に冷媒を放出して冷媒回路1内の循環冷媒量を適切に維持することが可能となる。これにより、冷媒回路1内の高圧側が異常高圧となる不都合を解消することができ、高圧異常による圧縮機11の過負荷運転を防止することが可能となる。
特に、制御装置Cは冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に冷媒を回収しながら放出し、目標高圧THPに基づいて回収と放出の度合いを調整することで循環冷媒量を制御するので、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒の回収とそれらからの冷媒の放出に伴う循環冷媒量の急激な変動を防止することが可能となる。
また、制御装置Cは冷媒回路1の高圧側圧力HPの上昇に伴い、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒回収速度を変更すると共に、高圧側圧力HPが上昇するのに伴って冷媒回収速度を上昇させるので、過剰な冷媒回収を未然に防止することができるようになり、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒の回収に伴う循環冷媒量の急激な変動を効果的に防止することが可能となる。
更に、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に冷媒を回収しながら、冷媒回路1の高圧側圧力HPに基づき、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116より冷媒を放出し、そして、冷媒回路1の高圧側圧力HPが低下するに伴い、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116から冷媒を徐々に放出するので、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116からの冷媒の放出に伴う循環冷媒量の急激な変動を効果的に防止することが可能となる。
これらにより、高圧側が臨界圧力となる冷凍装置Rの冷媒回路1内の循環冷媒量を適切に維持管理し、安定した冷却性能を実現することができるようになる。
また、制御装置Cが電動膨張弁102、117の弁開度により冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒回収速度を変更し、電磁弁106、122の開放時間により冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116から冷媒を徐々に放出するようにしているので、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒回収とそれらからの冷媒の放出の度合いを電動膨張弁102、117の弁開度と電磁弁106、122の開放時間で的確に制御することができるようになる。
更に、制御装置Cは冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に冷媒を回収する際、電磁弁104、119を開放するので、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116内の圧力をタンク外に逃がすことができるようになり、円滑に冷媒回路1内の冷媒を冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116に回収することができるようになる。このとき、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116の上部と冷媒回路1の中間圧領域とを連通させるので、冷媒回路1の低圧側領域と連通させる場合と異なり、低圧側圧力が上昇されることによる冷却効率の低下を回避することが可能となる。
また、制御装置Cは冷媒回路1の目標高圧THPを基準として冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒の回収とそれらからの冷媒の放出を制御するので、高圧側圧力HPに基づいて冷媒回収と放出の度合いを制御でき、的確に高圧保護及び過負荷運転の防止することができる。これにより、冷凍装置Rの冷却性能を確保することができ、COPの適正化を図ることが可能となる。
この場合、前述したように制御装置Cは外気温度と蒸発器63における冷媒の蒸発温度に基づいて目標高圧THPを決定するので、外気温度により飽和サイクルと超臨界サイクルに変化する冷媒の状態を考慮し、且つ、蒸発温度に基づいて好適な高圧側圧力を実現でき、高効率な運転が可能となる。
尚、この場合において、圧縮機11(圧縮手段)は、密閉容器12内に第1、第2の圧縮要素18、20と電動要素を組み込んだ二段圧縮式ロータリコンプレッサを採用しているが、このほかにも、2台の単段のロータリコンプレッサ、又は、その他の形式のコンプレッサで中間圧部から冷媒を取り出し、導入できる形式のものであってもよいものとする。
(B)スプリットサイクル
次に、実施例の冷凍装置Rのスプリットサイクルについて説明する。実施例における冷凍装置Rは、各圧縮機11の前記第1の回転圧縮要素(低段側18)、インタークーラ38、2つの流体の流れを合流させる合流装置としての合流器81、各圧縮機11の前記第2の回転圧縮要素(高段側)20、オイルセパレータ44、ガスクーラ46、分流器82、補助絞り手段(補助膨張弁)83、中間熱交換器80、主絞り手段(主膨張弁)62、蒸発器63とから冷凍サイクルが構成される。
分流器82は、ガスクーラ46から出た冷媒を二つの流れに分岐させる分流装置である。即ち、本実施例の分流器82は、ガスクーラ46から出た冷媒を第1の冷媒流と第2の冷媒流とに分流し、第1の冷媒流を補助回路に流し、第2の冷媒流を主回路に流すように構成されている。
図1における主回路とは、圧縮機11の第1の回転圧縮要素18、インタークーラ38、合流器81、第2の回転圧縮要素20、ガスクーラ46、分流器82、中間熱交換器80の第2の流路80B、主絞り手段62、蒸発器63から成る環状の冷媒回路であり、補助回路とは、分流器82から補助絞り手段83、中間熱交換器80の第1の流路80Aを順次経て合流器81に至る回路を示す。電磁弁106、キャピラリチューブ107の下流側の前記第2の連通回路105は、補助絞り手段83の下流側の第1の流路80A入口に合流している。
補助絞り手段83は、上記分流器82で分流され、補助回路を流れる第1の冷媒流を減圧するものである。中間熱交換器80は、補助絞り手段83で減圧された補助回路の第1の冷媒流及び第2の連通回路105を介して冷媒量調整タンク100の下部から放出された冷媒(以下、これらを総じて第1の冷媒流という)と分流器82で分流された第2の冷媒流との熱交換を行う熱交換器である。当該中間熱交換器80には、第2の冷媒流が流れる第2の流路80Bと、上記第1の冷媒流が流れる第1の流路80Aとが熱交換可能な関係で設けられており、該中間熱交換器80の第2の流路80Bを通過することにより、第2の冷媒流は第1の流路80Aを流れる第1の冷媒流により冷却されるので、蒸発器63における比エンタルピを小さくすることができる。
上記制御装置Cは、図2に示すように入力側に吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50、前記ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58、中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)49、低圧圧力センサ(吸込圧力検出手段)32、ガスクーラ出口温度センサ(ガスクーラ出口温度検出手段)52、ユニット出口温度センサ(ユニット出口温度検出手段)54、ユニット入口温度センサ(入口温度検出手段)34が接続されている。
吐出温度センサ50は、各圧縮機11の高段側吐出口28に設けられ、第2の回転圧縮要素20から吐出された冷媒の吐出温度を検出する。ユニット出口側圧力センサ58は前述したものである。低圧圧力センサ32は、冷媒回路1の低圧側、本実施例では、各蒸発器63の下流側であって、圧縮機11の低段側吸込口22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の吸込圧力を検出する。中間圧圧力センサ49は、冷媒回路1の中間圧領域、本実施例では、電磁弁104の下流側の第3の連通回路103の圧力を検出する。
ガスクーラ出口温度センサ52は、ガスクーラ46の出口側に設けられ、当該ガスクーラ46を出た冷媒の温度(GCT)を検出する。ユニット出口温度センサ54は、冷媒配管7に接続される中間熱交換器80の出口側に設けられ、ユニット出口温度(LT)を検出する。ユニット入口温度センサ34は、圧縮機11の低段側吸込口22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の吸込温度を検出する。そして、制御装置Cの出力側には、スプリットサイクルを構成する補助絞り手段83が接続されている。当該補助絞り手段83も、ステップモータによって開度が制御される電動膨張弁である。
以下、補助絞り手段83の開度制御について詳述する。補助絞り手段83は、圧縮機11の運転開始時点では、所定の初期弁開度とする。その後、制御装置Cは、以下の第1の制御量、第2の制御量、第3の制御量に基づき補助絞り手段83の弁開度を増大させる操作量を決定する。
(B−1)補助絞り手段の弁開度増大制御
第1の制御量(DTcont)は、圧縮機11の吐出冷媒温度DTに基づいて得られる。制御装置Cは、上記吐出温度センサ50にて検出される温度DTが所定値DT0より高いか否かを判断し、当該吐出冷媒温度DTが所定値DT0より高い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する制御量とする。当該所定値DT0は、圧縮機11の適正な運転を実現可能とする限界温度(一例として+100℃)より少許低い温度(一例として+95℃)とし、温度が上昇した場合、補助絞り手段83の開度を増大させることで、当該圧縮機11の温度上昇を抑制し、圧縮機11が限界温度に達しないような制御を行う。
第2の制御量(MPcont)は、スプリットサイクルの補助回路に流す冷媒量を調整して中間圧力(MP)の適正化を図る制御量である。本実施例では、ユニット出口側圧力センサ58により検出される冷媒回路1の高圧側圧力HPと、低圧圧力センサ32により検出される冷媒回路1の低圧側圧力LPとから算出される(求められる)適正中間圧力値よりも、中間圧圧力センサ49により検出される冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPが高いか否かを判断し、当該中間圧領域の圧力MPが適正中間圧力値よりも低い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。
尚、適正中間圧力値は、検出された高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとの相乗平均から算出してもよく、これ以外に、予め高圧側圧力HPと低圧側圧力LPとから適正な中間圧力値を実験的に取得し、これに基づいて構築されるデータテーブルから決定しても良い。
また、本実施例では、高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとから求められる適正中間圧力値と、中間圧領域の圧力MPとを比較して第2の制御量(MPcont)を決定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、下記のものを採用しても良い。即ち、中間圧圧力センサ49により検出される冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと、低圧圧力センサ32により検出される冷媒回路1の低圧側圧力LPから過圧縮判定値MPOを求め、当該過圧縮判定値MPOがユニット出口側圧力センサ58により検出される冷媒回路1の高圧側圧力HPよりも低いか否かを判断し、過圧縮判定値MPOが高圧側圧力HPよりも低い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。当該第2の制御量を補助絞り手段83の開度制御に反映させることで、高圧側圧力HP、中間圧領域の圧力MP、低圧側圧力LPの圧力差を適正に保つことができ、冷凍サイクルの運転の安定化を図ることができる。
第3の制御量(SPcont)は、中間熱交換器80の第2の流路から出た冷媒温度LTの適正化を図る制御量である。本実施例では、制御装置Cは、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTと、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTとの差(GCT−LT)が所定値SPより小さいか否かを判断し、小さい場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。
ここで、所定値SPは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なるものとする。本実施例では、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度センサ56により検出された外気温度に基づき、当該外気温度が高い場合、例えば、+31℃以上では、超臨界領域であると判断し、外気温度が低い場合、例えば、+31℃未満では飽和領域であるものと判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値SPは上げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値SPを下げた設定とする。本実施例では、超臨界領域では所定値SPは、35℃、飽和領域では20℃とする。
制御装置Cは、上述した如く得られた3つの制御量、即ち、第1の制御量(DTcont)と、第2の制御量(MPcont)と、第3の制御量(SPcont)とを合算して、補助絞り手段83の弁開度の操作量を決定し、これに基づき弁開度を増大させる。
(B−2)補助絞り手段の弁開度縮小制御
また、制御装置Cは、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LT、又は、圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差から補助絞り手段83の弁開度を縮小させる操作量を決定する。
即ち、制御装置Cは、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTが所定値より低いか否かを判断する。本実施例では、当該所定値は一例として0℃とする。これにより、ユニット出口温度が0℃以下である場合には、補助絞り手段83の開度を縮小させる方向に操作し、中間熱交換器80において冷却される第2の冷媒流が過剰に冷却されてしまう不都合を解消することができる。
また、制御装置Cは、吐出温度センサ50にて検出される温度DTと、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差(DT−GCT)が所定値TDTより低いか否かを判断し、低い場合には、補助絞り手段83の開度を縮小させる方向に作用させる。
ここで、所定値TDTは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なる。本実施例では、上記第3の制御量を求めた場合と同様に、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度に基づき判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値TDTは下げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値TDTを上げる設定とする。本実施例では、超臨界領域では所定値TDTは10℃、飽和領域では35℃とする。
制御装置Cは、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTが所定値(0℃)以下である場合、又は、圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTとの差が所定値TDTより低い場合、補助絞り手段83の弁開度の操作量を決定し、上記弁開度増大制御にかかわらず、これに基づき弁開度を縮小させる。
上述したようなスプリットサイクルを備えた本実施例における冷凍装置Rでは、ガスクーラ46で放熱した後の冷媒を分流し、補助絞り手段83で減圧膨張された第1の冷媒流により、第2の冷媒流を冷却することができるようになり、蒸発器63入口の比エンタルピを小さくすることができるようになる。これにより、冷凍効果を大きくすることが可能となり、従来の装置に比べて効果的に性能を向上させることができるようになる。また、分流された第1の冷媒流は圧縮機11の高段側吸込口26から第2の回転圧縮要素20(中間圧部)に戻されるため、圧縮機11の低段側吸込口22から第1の回転圧縮要素18(低圧部)に吸い込まれる第2の冷媒流の量が減少し、低圧から中間圧まで圧縮するための第1の回転圧縮要素18(低段部)における圧縮仕事量が減少する。その結果、圧縮機11における圧縮動力が低下して成績係数が向上する。
ここで、上記所謂スプリットサイクルの効果は中間熱交換器80を流れる第1の冷媒流と第2の冷媒流の量に依存する。即ち、第1の冷媒流の量が多すぎれば蒸発器63において最終的に蒸発する第2の冷媒流の量が不足することにより、逆に第1の冷媒流の量が少なすぎればスプリットサイクルの効果が薄れてくる。一方、補助絞り手段83で減圧された第1の冷媒流の圧力は冷媒回路1の中間圧力であり、当該中間圧力を制御することは第1の冷媒流の量を制御することになる。
ここで、本実施例では、上述したように圧縮機11からの吐出冷媒の温度DT(吐出温度センサ50)が所定値DT0より高い場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第1の制御量と、冷媒回路1の高圧側圧力HPと低圧側圧力LPとから求められる適正中間圧力値よりも、冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPが低い場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第2の制御量と、ガスクーラ46を経た冷媒の温度GCTと中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTとの差(GCT−LT)が所定値SPより小さい場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第3の制御量を演算し、これら第1乃至第3の制御量を合算することにより、補助絞り手段83の弁開度を増大させる操作量を決定する。また、温度LTが所定値よりも低い場合、又は、温度DT−GCTが所定値TDTより低い場合に補助絞り手段83の弁開度を縮小する方向で操作量を決定する。
これにより、第1の制御量によって吐出冷媒の温度DTを所定値DT0以下に保つことができ、第2の制御量によって、冷媒回路1の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。また、第3の制御量によって中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTを低くし、冷凍効果を保つことができる。これらにより、総じて冷凍装置の高効率化と安定化を達成することが可能となる。
また、制御装置Cは、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合、所定値SPを上げ、所定値TDTを下げると共に、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合、所定値SPを下げ、所定値TDTを上げることにより、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合と飽和領域にある場合とに分けて第3の制御量と第1の制御量の所定値SP及びTDTを変更して制御することが可能となる。
これにより、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合であっても中間熱交換器80における過熱度を確実に確保することができ、圧縮機11に液バックが生じる不都合を回避することができる。また、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合には、このような液バックが生じないため、効率を優先した設定とすることができる。
尚、上記実施例における第2の制御量を、冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと低圧側圧力LPから求められる過圧縮判定値MPOが、冷媒回路の高圧側圧力HPより低い場合に補助絞り手段の開度を増大させる方向に作用する第2の制御量として、第1乃至第3の制御量を合算することにより、補助絞り手段の弁開度の操作量を決定することとしても、上記と同様に、冷媒回路の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。
また、当該実施例における中間熱交換器80から出た第1の冷媒流は、インタークーラ38の出口側に設けられた合流器81によって当該インタークーラ38の出口側に戻すことができ、インタークーラ38における圧力損失を防止して、円滑に中間熱交換器80から出た冷媒流を冷媒回路1の中間圧側に合流することが可能となる。
更に、実施例では冷媒量調整タンク100から放出した冷媒も中間熱交換器80の第1の流路80Aに流しているので、放出した冷媒も第2の流路80Bを流れる第2の冷媒流の冷却に利用することができる効果がある。
(D)ガスクーラ用送風機の制御
次に、上述した如きガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の制御について説明する。本実施例における制御装置Cは、図2に示すように入力側に高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48と、低圧圧力センサ32と、外気温度センサ56が接続されている。ここで、低圧圧力センサ32にて検出される圧力と、蒸発器63における蒸発温度TEとは、一定の関係を有するため、制御装置Cは、当該低圧圧力センサ32に検出された圧力により、蒸発器63における冷媒の蒸発温度TEを換算して取得する。また、制御装置Cの出力側には、ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47のファンモータ47Mが接続されている。
制御装置Cは、高圧圧力センサ48により検出される高圧側圧力HPが目標高圧:THPとなるように、ガスクーラ用送風機47の回転数を制御する。即ち、制御装置Cは、高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48により検出された高圧側圧力HPと、目標高圧THPと、これらHPとTHPの偏差e、当該偏差eに基づきP(比例。偏差eの大きさに比例して、当該偏差eを縮小させる方向の制御)と、D(微分。偏差eの変化を縮小させる方向の制御)とから、比例微分演算を実行し、操作量として導出されるガスクーラ用送風機47(のファンモータ47M)の回転数を決定する。当該回転数は、目標高圧THPが高いほど、送風機47の回転数は上げられ、目標高圧THPが低いほど、送風機47の回転数が下げられる。
これにより、制御装置Cは、外気温度TAと蒸発器における冷媒の蒸発温度(低圧圧力センサ32にて検出された低圧圧力から換算して取得)TEに基づいてガスクーラ用送風機47の回転数を制御することにより、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置Rであっても、適切な高圧圧力となるようにガスクーラ用送風機47の回転数を制御することができる。これにより、ガスクーラ用送風機47の運転による騒音を低減しつつ、高効率な運転を実現することができる。
本実施例では、制御装置Cは、外気温度TAと蒸発温度TEに基づき、冷媒回路1の高圧側圧力の目標値THPを、例えば、外気温度TAが低い程、目標値THPを低くし、蒸発温度TEが高い程、目標値THPを高くする方向で当該目標値THPを決定し、高圧側圧力が目標値THPとなるよう、ガスクーラ用送風機47を制御することにより、外気温度TAにより飽和サイクルと超臨界サイクルに変化する冷媒の状態を考慮し、且つ、蒸発温度TEに基づいて好適な高圧側圧力を実現でき、これにより、高効率な運転を実現できる。
(E)オイルセパレータ
一方、上述した如き圧縮機11の高段側吐出口28とガスクーラ46とを接続する高圧吐出配管42には、オイルセパレータ44が介設されている。このオイルセパレータ44は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒中に含まれるオイルを冷媒と分離して捕捉するものであり、このオイルセパレータ44には、捕捉したオイルを圧縮機11に戻すオイル戻し回路73が接続されている。このオイル戻し回路73中には、オイルタンク79と、捕捉したオイルを冷却するオイルクーラ74が設けられ、このオイルクーラ74の下流側で、オイル戻し回路73は2系統に分岐され、それぞれ流量調整弁(電動弁)76を介して圧縮機11の密閉容器12に接続される。圧縮機11の密閉容器12内は、上述のように中間圧に保たれるため、捕捉されたオイルは、オイルセパレータ44内の高圧と密閉容器12内の中間圧との差圧によって当該密閉容器12内に戻される。また、圧縮機11の密閉容器12には、この密閉容器12内に保有するオイルのレベルを検出するオイルレベルフロートスイッチ77が設けられている。
また、上述したように、当該オイルクーラ74は、上記ガスクーラ46と同一の風路45に設置されており、ガスクーラ用送風機47により空冷される。各圧縮機11の高段側吐出口28から吐出された高温高圧冷媒は、第2の回転圧縮要素20の下流側で合流し、オイルセパレータ44、ガスクーラ46等を経てショーケースユニット5に接続される。オイルセパレータ44内に流入した高温高圧冷媒中に含まれるオイルは、ここで冷媒と分離されて捕捉される。そして、圧縮機11の密閉容器12内は、中間圧に保持されるため、捕捉されたオイルはオイルセパレータ44内の高圧と密閉容器12内の中間圧との差圧によって、オイル戻し回路28を介して圧縮機11に戻される。
オイル戻し回路28内に流入したオイルは、ガスクーラ46と同一の風路45に配設されるオイルクーラ74にて送風機47の運転により空冷される。当該オイルクーラ74を経た後、二系統に分離して流量調整弁76を経て圧縮機11に戻る。これにより、高温冷媒と共に高温とされたオイルは、オイルクーラ74にて冷却されて圧縮機11に帰還するため、圧縮機11の温度上昇を抑制することができる。
(F)冷媒封入量調整機構
次に、冷凍装置Rに設けられた冷媒封入量調整機構131について説明する。この冷媒封入量調整機構131は、冷凍機ユニット3内に設けられる。冷凍機ユニット3内の冷媒回路1の冷媒配管9には、排出管132が連通して接続されており、この排出管132には電動弁から成る排出弁133が取り付けられている。尚、実施例では冷媒配管9に排出管132及び排出弁133を取り付けたが、それに限らず、図1に示すようにインタークーラ38の入口側の中間圧吐出配管36や、インタークーラ38の出口側の中間圧吸入管40等、冷媒回路1の中間圧領域に取り付けても良い。
そして、これら排出管132及び排出弁133、制御装置Cにより冷媒封入量調整機構131が構成され、排出弁133は制御装置Cの出力側に接続されている。制御装置Cには、例えば前述した冷媒回収動作を開始する条件の一つとしての回収閾値(10.5MPa)よりも高く、前記高圧保護値(12MPa)より低い所定の排出規定値(例えば11.5MPa等)を有しており、この排出規定値(11.5MPa)と例えば前述した回収閾値(10.5MPa)に基づいて排出弁133を開閉する。
前述したように制御装置Cは、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が上昇して回収閾値(10.5MPa)を超えた場合、前述した冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒回収動作を開始する。制御装置Cが冷媒回収動作を開始すると、前述したように電動膨張弁102、電磁弁104、電動膨張弁117及び電磁弁119を開放するので、冷媒量調整タンク100及び増設冷媒量調整タンク116への冷媒回収能力は最大となる。しかしながら、冷媒回路1への冷媒封入量がもともと過剰であった場合(過充填)には、各タンクへ冷媒回収能力を最大としても回収し切れない状態となり、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力は下がらずに更に上昇するようになる。
ここで、飽和サイクルと超臨界サイクルの両方の条件で運転する本発明のような冷凍装置Rの場合、冷媒回路1内へ冷媒を封入する際の気温(外気温度)により、適正な封入量を判断することが難しく、外気温度が低い冬場に封入したものが、夏季には過充填となってしまい、高圧側が異常に上昇するようになる。
そこで、制御装置Cはユニット出口側圧力センサ58の検出圧力(高圧側圧力)が前述した排出既定値(11.5MPa)まで上昇した場合、排出弁133を開放し、排出管132を介して冷媒回路1から外部に冷媒を排出する。係る冷媒の排出により、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力は低下していくので、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が前記高圧保護値(12MPa)を超え、圧縮機11が停止される不都合が未然に防止される。そして、前述した回収閾値(排出停止値。10.5MPa)までユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が低下した場合、制御装置Cは排出弁133を閉じ、冷媒の排出を停止する。以後は前述した冷媒回収動作に委ねられることになる。これにより、過充填分の冷媒が排出される。
このようにして制御装置Cは冷媒回路1の高圧側圧力が異常に上昇し、所定の排出既定値以上となった場合、排出弁133を開いて排出管132より冷媒回路1から外部に過充填分の冷媒を排出するので、季節が変化して冷凍装置Rが冷媒の過充填状態に陥った場合にも、自動的に冷媒回路1内の冷媒封入量が適正値に調整されるようになる。従って、飽和サイクルと超臨界サイクルの両方で運転される冷凍装置Rの冷媒封入量の調整が極めて容易となる。特に、実施例のように冷媒量調整タンク100や増設冷媒量調整タンク116を設けても冷媒を回収し切れない程、過充填であった場合、係る過充填状態を冷媒封入量調整機構131で確実に解消することができるようになる。
また、この場合、排出管132は冷媒回路1の低圧側(実施例)又は中間圧領域に連通して取り付けられており、排出弁133は低圧側から冷媒を排出するので、高圧側から排出する場合に比して、穏やかに冷媒を排出することができるようになり、必要以上に冷媒を排出してしまう不都合が防止される。
尚、実施例では増設冷媒量調整タンク116を備えた増設冷媒量調整装置111を取り付けた冷凍装置Rについて説明したが、それに限らず、冷凍機ユニット3内に冷媒量調整タンク100のみが設けられた冷凍装置Rにも本発明は有効である。
更に、実施例で例示した各数値は、それに限定されるものでは無く、当該冷凍装置Rに応じて適宜設定するとよい。
R 冷凍装置
C 制御装置(制御手段)
1 冷媒回路
3 冷凍機ユニット
5 ショーケースユニット
7、9 冷媒配管
11 圧縮機
36 中間圧吐出配管
38 インタークーラ
44 オイルセパレータ
46 ガスクーラ
48 高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)
49 中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)
58 ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)
62 主絞り手段(絞り手段)
63 蒸発器
80 中間熱交換器
80A 第1の流路
80B 第2の流路
83 補助膨張弁(補助絞り手段)
100 冷媒量調整タンク
101 第1の連通回路
102 電動膨張弁(絞り機能を有する第1の弁装置)
103 第3の連通回路
104 電磁弁(第3の弁装置)
105 第2の連通回路
106 電磁弁(第2の弁装置)
111 増設冷媒量調整装置
116 増設冷媒量調整タンク
117 電動膨張弁(絞り機能を有する第1の増設弁装置)
119 電磁弁(第3の増設弁装置)
122 電磁弁(第2の増設弁装置)
126 第1の増設連通配管(第1の増設連通回路を構成)
127 第3の増設連通配管(第3の増設連通回路を構成)
128 第2の増設連通配管(第2の増設連通回路を構成)
131 冷媒封入量調整機構

Claims (9)

  1. 圧縮手段と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置において、
    前記冷媒回路に接続された冷媒量調整タンクと、
    前記冷媒回路の高圧側の循環冷媒を前記冷媒量調整タンクに回収し、該冷媒量調整タンクに回収した冷媒を前記冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に放出する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら、当該冷媒量調整タンクより冷媒を放出すると共に、
    前記冷媒回路の高圧側圧力と当該高圧側圧力の目標値に基づいて前記冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と当該冷媒量調整タンクからの冷媒の放出の度合いを調整することにより、前記冷媒回路内の循環冷媒量を制御することを特徴とする冷凍装置。
  2. 圧縮手段と、ガスクーラと、絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置において、
    前記冷媒回路に接続された冷媒量調整タンクと、
    前記冷媒回路の高圧側の循環冷媒を前記冷媒量調整タンクに回収し、該冷媒量調整タンクに回収した冷媒を前記冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側に放出する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記冷媒回路の高圧側圧力の上昇に伴い、前記冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更することを特徴とする冷凍装置。
  3. 前記制御手段は、前記冷媒回路の高圧側圧力が上昇するに伴い、前記冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御手段は、前記冷媒量調整タンクに冷媒を回収しながら、前記冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該冷媒量調整タンクより冷媒を放出すると共に、
    前記冷媒回路の高圧側圧力が低下するに伴い、前記冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記冷媒量調整タンクと前記冷媒回路の高圧側とを連通する第1の連通回路と、
    前記冷媒量調整タンクの下部と前記冷媒回路の中間圧領域、又は、低圧側とを連通する第2の連通回路と、
    前記第1の連通回路に設けられた絞り機能を有する第1の弁装置と、
    前記第2の連通回路に設けられた第2の弁装置とを備え、
    前記制御手段は、前記第1の弁装置の弁開度により前記冷媒量調整タンクへの冷媒回収速度を変更し、前記第2の弁装置の開放時間により前記冷媒量調整タンクから冷媒を徐々に放出することを特徴とする請求項4に記載の冷凍装置。
  6. 前記冷媒量調整タンクの上部と前記冷媒回路の中間圧領域とを連通する第3の連通回路と、
    前記第3の連通回路に設けられた第3の弁装置とを備え、
    前記制御手段は、前記冷媒量調整タンクに冷媒を回収する際、前記第3の弁装置を開放することを特徴とする請求項5に記載の冷凍装置。
  7. 前記制御手段は、前記冷媒回路の高圧側圧力の目標値を基準として前記冷媒量調整タンクへの冷媒の回収と当該冷媒量調整タンクからの冷媒の放出を制御することを特徴とする請求項2乃至請求項6のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  8. 前記制御手段は、外気温度と前記蒸発器における冷媒の蒸発温度に基づいて前記冷媒回路の高圧側圧力の目標値を決定することを特徴とする請求項1又は請求項7に記載の冷凍装置。
  9. 前記冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の冷凍装置。
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