JP2014101675A - ロック機構およびロック機構付き除菌液ディスペンサー - Google Patents

ロック機構およびロック機構付き除菌液ディスペンサー Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造でロックの信頼性が高く、通常時に鍵穴が閉塞され、ロック解除時にはキーの差込み操作が容易なロック機構、およびパウチパックの取付け、交換が容易であり、パウチ交換時の取外し力がディスペンサー本体部の壁面との貼着部に影響を与えないロック機構付き除菌液ディスペンサーを提供する。
【解決手段】ロック機構は、台板上をロック方向およびロック解除方向に摺動可能なロック作動部材12と、台板1の側部に開口した溝穴3,4,5と、台板に保持され、かつ溝穴3,4,5を閉鎖する弾性変位可能な舌片部材6と、ロック作動部材をロック方向へ向けて付勢しているばね手段とを備えたロック本体部と、ロック本体部の溝穴3,4,5に挿入可能な板状キーとを有し、板状キーの溝穴3,4,5への挿入により、舌片部材6が弾性変位し、ロック作動部材12がばね手段に抗してロック解除方向へ押動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、平板状のキーでロックを解除する形式のロック機構、およびこのロック機構を用いた除菌液ディスペンサーに関する。
平板状のキーと組み合せた簡単なロック機構としては、例えば公衆の施設等に設置される傘立て構造物やコインロッカー等に見かけられるが、いずれもキーの差込み口がロック装置の上面や側面に露出しており、構造が簡易である反面、防犯手段としては必ずしも完全なものではない。また、洋式便器の便座を利用者が拭掃、除菌するディスペンサーにおいても、蓋体をディスペンサー本体部にロックする構造のものがあり、この場合には、除菌液を補充する際に設置者がキーを用いて開蓋するようにしている。
この種の除菌液ディスペンサーは、通常トイレットペーパ等に噴霧あるいは塗布する除菌液をタンクやパウチパックに収容してディスペンサーにセットし、除菌液がなくなった時に前記タンクやパウチパックを交換するようにしている。鍵付きの除菌便座クリーニングディスペンサーとしては、例えば特許文献1に示すように、上面および前面を覆うL形の蓋体の下部裏面に係止片を設け、容器本体の底部下面に鍵穴を形成し、この鍵穴に挿入した鍵によって容器本体内のアームを所定角度回転させて前記係止片と係合、離脱させる構造としている。
また、容器本体の上面から前面を覆う蓋体の下端を容器本体の下側部に枢着し、上端に凸部をもつ長尺のレバー部材を容器本体の背面側に設け、前記凸部を容器本体の上面に臨ませて蓋閉状態の蓋体と係合可能とし、前記容器本体の底部下面まで延在した前記レバーを前記底部下面側から操作して前記蓋体に対しロック、ロック解除するようにした除菌便座クリーニングディスペンサーも開示されている(特許文献2)。
そのほかタンク形式の除菌液収納容器を内蔵し、前記容器の両側部に係合凹部を形成するとともに、蓋体の内側部に前記係合凹部と係合する係合凸部を形成し、使用時にこれらの凹部と凸部の係合で除菌液収納容器の揺れを防止するようにしたディスペンサー(特許文献3)、また、タンク充填式除菌液収納体とパウチ式除菌液収納体とのいずれかを選択できるようにした便座除菌クリーニングディスペンサー(特許文献4)、そのほか除菌液収納構造をスプレーボンベの形態とし、前記スプレーボンベを押動噴霧させる駆動手段としてモータを用い、累積使用回数またはモータの累計作動時間によりボンベ交換時期までの残使用回数を算出して、交換時期を予告できるようにした除菌装置(特許文献5)等も開示されている。なお、便座除菌に使用する洗浄剤組成物および除菌洗浄材としては、例えば特許文献6に例示されている。
特開2009−247495号公報 特開平9−117389号公報 実用新案登録第3149115号公報 実用新案登録第3169675号公報 特開2011−50535号公報 特開2009−173768号公報 特開平10−33404号公報
便器用の除菌液ディスペンサーに用いられる除菌液はアルコールを含む薬液であるため、火気厳禁となっており、閉鎖場所で使用される便器用除菌液ディスペンサーは、いたずらに蓋体を開けられないように蓋体には鍵をかけておく必要がある。また、この種の便器用のものだけでなく、公衆の場所に置かれる各種の収納箱、小物入れ、洗剤ディスペンサー、薬液ディスペンサー、さらには貴重品入れ、玩具などでロック機構を設けることは多い。このような場合のロック機構としては、解錠キーを含めて機構全体が簡易な構成を有しつつ、しかも第3者が容易に解錠できない構造でなければならず、できれば鍵穴が塞がれて鍵のかかっている箇所が分からないようにするのが望ましい。
便器用除菌液ディスペンサーについては、特許文献1では鍵穴が容器本体の底部下面に形成されているので、鍵位置が簡単に人目に触れない利点はあるものの、解錠のために鍵を挿入する操作がやっかいである。特許文献2のロック機構もロック解除の操作部を容器下面に設けているので、操作箇所の隠蔽効果はあるものの、抜取りのキーを用いない構造のため、ロックの信頼性の点で問題がある。
除菌液収容パウチを用いた除菌液ディスペンサーでは、前記パウチの交換が容易であることのほかに、パウチ保持体および蓋体をディスペンサーの本体部に閉じたときに、前記パウチの吐出口とディスペンサーユニットの係合口とがぴったり合うようにする必要がある。また、使用済みのパウチを抜き取るときにディスペンサー本体部に無理な力がかからないようにする必要がある。例えば、ディスペンサー本体部の裏面を壁面に貼着して設置した形態のものでは、パウチ交換時のパウチ抜取り力のために前記ディスペンサー本体部が壁面から剥がれてしまうといった問題が生じている。さらにパウチパックの交換だけでなく、ディスペンサーユニットの取付け、交換も容易、確実になされる構造とすることが求められる。
本発明は上述の要望に鑑みてなされたものであって、簡易な構造でありながら、ロックの信頼性が高く、かつ通常時に鍵穴が閉塞され、ロック解除時にはキーの差込み操作が容易なロック機構を提供することを目的とする。
本発明はまた、パウチパックの取付け、交換が容易であり、かつパウチ交換時の取外し力がディスペンサー本体部の壁面との貼着部に影響を与えないようにしたロック機構付き除菌液ディスペンサーを提供することを目的とする。
本発明によれば、台板上をロック方向およびロック解除方向に摺動可能なロック作動部材と、前記台板の側部に開口した溝穴と、前記台板に保持され、かつ、前記溝穴を閉鎖する弾性変位可能な舌片部材と、前記ロック作動部材をロック方向へ向けて付勢しているばね手段とを備えたロック本体部と、
前記ロック本体部の前記溝穴に挿入可能な板状キーと、
を有し、前記板状キーの前記溝穴への挿入により、前記舌片部材が弾性変位し、かつ、前記ロック作動部材が前記ばね手段に抗してロック解除方向へ押動されることを特徴とするロック機構が提供される。
本発明の1つの形態によれば、前記ばね手段は、前記ロック作動部材に一体に形成された弾性変位可能な張出し部で構成される。
本発明の他の形態によれば、前記溝穴は前記台板の側部に3個並んで配列され、前記ロック作動部材は中央の前記溝穴に整合する伸長部が形成され、両側の2個の前記溝穴は前記板状キーのガイド溝とされている。
本発明に係るロック機構付き除菌液ディスペンサーは、壁面に固着される台板と、前記台板に装着された除菌液吐出ユニットと、前記台板の下部両側に突出形成された支持板の先端に軸支されたパウチ保持トレーと、前記台板の両側部下端に軸支され、かつ前記吐出ユニットの除菌液吐出ノズルが露出する開口を備えた前面カバーと、前記パウチ保持トレーの内側下端に形成されたパウチ保持フォーク部と、前記パウチ保持トレーの開成状態で前記パウチ保持フォーク部が台板保持壁と大略平行になるように前記パウチ保持トレーの最大開き位置を規制するストッパ部と、前記台板に設けられたロック機構部、および前記前面カバーに形成され、かつ前記ロック機構部に係止されるロック係止部とを有し、前記パウチ保持トレーの閉成により除菌液収容パウチの除菌液吐出口が前記除菌液吐出ユニットの除菌液注入口と係合するようになっており、
前記ロック機構部は、台板上をロック方向およびロック解除方向に摺動可能なロック作動部材と、前記台板の側部に開口した溝穴と、前記台板に保持され、かつ、前記溝穴を閉鎖する弾性変位可能な舌片部材と、前記ロック作動部材をロック方向へ向けて付勢しているばね手段とを備えたロック本体部と、前記ロック本体部の前記溝穴に挿入可能な板状キーとを有し、前記板状キーの前記溝穴への挿入により、前記舌片部材が弾性変位し、かつ、前記ロック作動部材が前記ばね手段に抗してロック解除方向へ押動されることを特徴とする。
本発明に係るロック機構は、構造が簡易であり、かつ第3者には解錠キーの差込み位置が見付けにくく、しかも前記キーの差込み口の閉鎖による差込み口ロックと、装置本体内部におけるロック作動部材によるロックの2段階のロック構造となるため、高い安全性が確保できる。
また本発明による除菌液ディスペンサーにおいては、除菌液を収納したパウチパックの装着および取外しが容易であり、また取り外す時の力が壁面に貼着したディスペンサー本体部の脱落をもたらすことがなく、さらにパウチ保持トレーを前記本体部に被せるだけでパウチの吐出口と除菌液吐出ユニットの注入口(受け口)が確実に係合する。また、前記ロック機構が組み込まれているために、前面カバーの予期しない開蓋が防止される。
本発明の実施例に係るロック機構のロック本体部の平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1に示すロック機構における台板側部の溝穴部分を示す側面図である。 本発明の実施例に係るロック機構の板状キーの平面図である。 本発明の実施例に係る除菌液ディスペンサーを、前面カバーおよびパウチ保持トレーを開いた状態で示した斜視図である。 図6に示す除菌液ディスペンサーのパウチ保持トレーを閉じた状態における斜視図である。 前面カバーを閉じた状態における除菌液ディスペンサーの外観斜視図である。 前面カバーおよびパウチ保持トレーを開いた状態の側面図である。 前面カバーを閉じた状態の除菌液ディスペンサーの内部の配置構造を示す側面図である。 本発明に係る除菌液ディスペンサーにおける除菌液吐出ユニットの斜視図である。 パウチ保持トレーに形成されたパウチ保持アームのフォーク部を示す図である。 本発明の実施例に係る除菌液ディスペンサーの前面カバーと台板のロック係合部を示す図である。
次に、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。
次に、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1〜図4を参照すれば、ロック機構10が組み込まれる対象物の筐体の底板あるいは側板を構成する台板1の側壁2には3つの溝穴3,4,5が並んで配列されている。これらの溝穴に対峙するように台板内面には先方部分が弾性変形可能な舌片部材6がその基部6aの部分で固着されている。なお、台板内面と舌片部材6の基部6aとの固着は図示の例ではビス止めの手段が用いられているが、必ずしもビス止めやボルト締めに限るものではなく、他の手段、例えば公知のアリ溝係合や斜面突起係合等の手段で台板1に固定されてもよい。
舌片部材6の先方部分は、全体としてはL形に形成されているが、図2,図3の断面図に示すように、台板側壁2からみて両側の部位が台板1の板面に向って先細となるように傾斜面が形成され、中央の部位が図2に明示される如く台板1の板面に垂直なL形端部7となっている。両側の傾斜端部8は前述した台板側壁2の両側の溝穴3,5に対峙し、中央のL形端部7は台板側壁2の中央の溝穴4に対峙している。これらの傾斜端部8およびL形端部7からなる舌片部材6の端部から前記基部6aにつながる伸長部分が舌片部材6の弾性変形部9となる。
台板1の板面と舌片部材6との間には舌片部材先端部分を除いて空間部11が形成され、この空間部11に入り込むようにしてロック作動部材12が前記台板1の板面に対して摺動可能に設けられている。ロック作動部材12は舌片部材6の下側に入り込む伸長部12aを有しており、ロック機構10のロック時の状態では、後述するばね手段によってロック作動部材12が舌片部材6に接当するように押圧されている。図示の例ではロック作動部材12の張出し肩部12bが舌片部材6に接当しているが、場合によっては前記作動部材12の伸長部12aが舌片部材6の前記中央のL形端部7の内面に接当するようにしてもよい。図1に示すように、ロック作動部材12の伸長部12aと反対側端部には、一対の八字形に開脚した弾性変形可能な細い張出し部12cが形成され、該張出し部12cの先端が台板1の板面に形成された凸段差部13に接当している。この張出し部12cはその弾性変形によってロック作動部材12を舌片部材6の先端側へ向けて弾性的に押圧するように付勢しており、ロック作動部材12を舌片部材6のL形端部7から離れる方向に押し込むことにより、張出し部12cが台板1の凸段差部13に対して開脚方向に弾性変形する。したがって、この実施例1では、八字形張出し部13はロック作動部材12を押圧するばね手段として機能する。しかし、本発明のばね手段としては必ずしもこのような形態に限るものではなく、板ばねやコイルばねであってもよい。
ロック作動部材12にはロック係合部(図1〜図3には図示省略)が連接されており、このロック係合部が台板1に対してロックされる対象部材、例えば筐体を蓋閉するカバーの被ロック係合部と係合、離脱するようになっている。前記ロック係合部と前記対象部材との係合形態は特に限定されるものではなく、任意の形態が採用され得、ロック作動部材12の先端の伸長部12aが舌片部材6の前述したL形端部7に接当している状態で、前記ロック対象部材の被ロック係合部と前記ロック係合部とが係合してロックがなされ、ロック作動部材12が逆方向に移動した状態、つまり前記張出し部13の弾性押圧力に抗して舌片部材6の前記L形端部7から離れる方向に移動した状態で前記被ロック係合部と前記ロック係合部との係合が外れ、ロック解除となる。なお、このロック係合形態については、対象部材を前記台板に被さる前面カバーとした後述の除菌液ディスペンサーの実施例2についてさらに具体的に説明する。ロック作動部材12のこのようなロック方向、ロック解除方向への摺動をスムーズにするために台板上には適当なガイド部が形成されている。
図1〜図3に示されたロック本体部に対応する板状キーは図5に示されている。板状キー15は台板側壁2に形成された溝穴3,4,5に挿入される板厚に形成され、その平面視(図5)では挿入側の端部が3個の挿入片16,17,18に分岐されている。両側の挿入片16,18は共に同じ長さで、かつ中央の挿入片17よりも長く形成されている。板状キー15は両側の挿入片16,18が台板側壁2の両側の溝穴3,5に差し込まれ、舌片部材6の傾斜端部8の斜面と接当して舌片部材6の弾性変形部9を上反り方向に変形させ、舌片部材6の先端部を上向きに偏倚させる。これによって舌片部材6の先端のL形端部7(図2)も上向きに偏倚し、L形端部7で閉鎖されていた台板側壁2の中央の溝穴4が開成し、板状キー15の中央の挿入片17が中央の溝穴4に挿入されて、ロック作動部材12の伸長部12a先端と接当し、かつ前記キー15の押し込みで該ロック作動部材12の伸長部12aを前記ばね手段に抗してロック解除方向に押動させ(図1のF方向)、ロック解除される。板状キー15を前記溝穴から抜き取ると、台板側壁2の3つの溝穴3,4,5は再び舌片部材6の先端部で塞がれるとともに、ロック作動部材12は前記ばね手段でロック方向(図1Gの方向)に移動し、ロック状態となる。
上述のロック機構は種々のロック対象物に組み込まれ得るが、除菌液ディスペンサーの前面カバーを壁面に保持された本体部台板に被せて該カバーをロックする場合にも有効に適用される。以下、このロック機構を備えた便器用除菌液ディスペンサーについて説明する。なお、板状キーを台板の溝穴に差し込んでロック解除させた状態で前記板状キーから手を離しても、板状キーは弾性変位した前記舌片部材で台板に押し付けられているので、板状キーが溝穴から外側へ飛び出して落下するということはない。また、上記ロック機構は、例えば合成樹脂材で製造することにより、比較的容易な製造工程で上記ロック機構に適切な弾性と強度を有する各部品が得られるが、ロック機構を構成する材料は合成樹脂材に限られるものではなく金属材、木材等様々な物が挙げられる。
実施例2の除菌液ディスペンサーは壁面に貼着、保持される台板と、台板に枢着され、かつ除菌液を収容したパウチパックを保持するパウチ保持トレーと、台板に装着された除菌液吐出ユニットと、パウチ保持トレーを囲包して台板に被さる前面カバーと、前面カバーを台板にロックする実施例1のロック機構部とを有している。
図6は台板に対してパウチ保持トレー21および前面カバー22を全開にした状態の便器用除菌液ディスペンサー20の斜視図であり、図7はパウチ保持トレー21を台板1に閉じて、後述するパウチパック23の吐出口23aを台板側の除菌液吐出ユニット25の受け口に係合させた状態、図8は図7の状態からさらに前面カバー22を閉じて使用時の状態とした斜視図である。実施例1のロック機構でも説明したように、台板1は側壁に3つの溝穴3,4,5が並んで形成され、かつ図6の符号50に示すように台板1の板面部分に図1〜図3に示したようなロック本体部が装着されている。台板1の両側部下端には前面側へ突出したパウチトレー軸支板27が形成され、この軸支板27の先端にパウチ保持トレー21の基端部が旋回可能に軸支されている。
図9、図10および図12を参照してパウチ保持トレー21をさらに説明すれば、前記トレー21の基端側に幾分寄った位置でトレー内面にパウチ保持アーム28が突出して形成されている。パウチ保持アーム28の先端は、図12に示すように、フォーク部29が形成されている。パウチパック23の除菌液吐出口部分には隔置された2枚の鍔部30によってその間に溝部成され、この溝部がパウチ保持アーム28のフォーク部29に挟まれるようにしてパウチパック23がパウチ保持トレー21に保持される。フォーク部29はパウチ保持トレー21を台板1から水平に開いた状態で上方へ伸長し、したがってフォーク部29の溝口は上方に向けて開口し、パウチパック23は前記トレー21を水平に倒した状態でフォーク部29から上方へ引き上げることにより(図9矢印P方向)、パウチ保持トレー21から離脱させることができる。
図9を参照すれば、パウチ保持トレー21の軸支部近傍の側部に凸部32が形成され、前記トレー21を全開状態に開いたとき、前記トレー21の凸部32が台板側部のトレー軸支板27と係合してパウチ保持トレー21が略水平に倒れるように、つまりパウチ保持トレー21の全開時にフォーク部29が上向きに突出するようになされている。前記トレー21の両側部の凸部32とトレー軸支板27の先端部はパウチ保持トレーを21このような状態に保持するためのストッパとして機能するものである。
パウチパック23をパウチ保持トレー21に収容し、該パウチパック23の吐出口23a部分の溝部を前記トレー21のフォーク部29に挟み込んだ状態でパウチ保持トレー21を台板側へ回転させて閉じると、パウチパック23の吐出口23aは台板1の除菌液吐出ユニット25の注入口25aと嵌合する。また、パウチパック23を交換するときは、パウチ保持トレー21を外側へ回転させることでフォーク部29に保持されているパウチパック23の吐出口23aは吐出ユニット25の注入口25aから抜き取られ、かつパウチ保持トレー21を略水平に倒した状態でパウチパック23を台板1に対して略平行に上方へ引き上げることで、パウチパック23がフォーク部29から外される。このようにパウチパック23を上方へ引き抜く構成としたために、パウチパック23を台板1の板面に対して垂直方向に引き抜く場合と比べて、その引抜き力が壁面に貼着した台板1の剥がし作用として働くのが軽減され、除菌液ディスペンサー20の壁面からの脱落が防止される。新たなパウチパックをフォーク部29に装着するのも容易となる。
図11は除菌液を吐出する除菌液吐出ユニット25の斜視図であり、予めユニット化されて台板1に装着され、押しボタン33の押し込み操作で所定量の除菌液が下側部の吐出口(図示せず)から下方へ吐出される。図6に示すように、除菌液吐出ユニット25に形成される除菌液の注入口25a(除菌液導入口)は所定長さで上方へ突出し、前述したパウチ保持トレー21に保持されたパウチパック23の吐出口23aと緊密に係合し、押しボタン33の押し込みによる負圧吸引力でパウチパック23から除菌液を取り込むようになっている。
台板1を蓋閉する前記カバー22はパウチ保持トレー21を囲包するように深い側壁35および上壁39を有して箱形に構成されている。前面カバー22の下端両側部が台板1の下側部に開閉可能に軸支され、この箱形のカバー22の内部にパウチパック23と共にパウチ保持トレー21が収容されるようになっている。カバー前面には除菌液吐出ユニット25の押しボタン33が臨む開口36が形成されており、かつこの開口36を前面で覆うように押しレバー37が前面カバーに枢着されている。押しレバー37を押すことにより、吐出ユニット25の押しボタン33が弾性的に押し込まれ、押しレバー37の下方の開口位置から除菌液が摘下される。カバー前面には透明部材で覆われた窓穴38が形成され、この窓穴38に対応する位置のパウチ保持トレー21にも開口が明けられ、この窓穴およびトレー開口を通してトレー内面に保持されたパウチパック23を目視できるようになっている。
本発明に係る除菌液ディスペンサー20は台板1に対して前面カバー22を閉じたときに自動的にロックされるロック機構を有している。このロック機構には実施例1で説明した構造のロック機構が採用される。図13(a),(b)を参照して除菌液ディスペンサーに組み込まれたロック機構およびそのロック動作を説明する。台板側には実施例1の図1〜図3に示したロック本体部50が設けられている。ロック本体部50のロック作動部材12には、台板1の上端近くに、かつ該台板に沿って左右に延在する係止部材51が一体に連接されている。
また、前面カバー22には台板側の係止部材51と係合する板片状の被係合部材が設けられている。より具体的には、前面、左右両側面、および上側面,下側面で箱形に形成される前面カバー22の前記上側面に板片状の突起52が設けられている。板片状突起52は前面カバー22の前記上側面の裏面に対して垂直に、また前記カバーの閉じた状態で台板1の板面に対して平行に対峙するように設けられている。
台板側の前記係止部材51は先端部にL形折曲部53が形成されている。L形折曲部53の前面は先細テーパ状の傾斜面53aが形成され、この傾斜面53aの裏面と台板1の板面との間に間隙があり、この間隙に前面カバー22の板片状突起52が入り込んで前記係止部材51と係合し、これによって前面カバー22のロックがなされる構成となっている。
図13(a)に示す前面カバー22を開いた状態では、台板1の前記係止部材はロック作動部材12(図1〜図3)のばね手段(12c、図6)によって台板1の片側部へ向って伸長している。この状態で前面カバー22を台板1に閉じると、前面カバー22の板片状突起52が前記L形折曲部53の傾斜面53aに接当し、その斜面作用で前記係止部材はロック作動部材の前記ばね手段に抗して台板1の前記片側部から離れる方向へ後退移動し、前面カバーの板片状突起がL形折曲部の斜面先端を通過したときに、図13(b)に示すように係止部材51は再び前記ばね手段で台板片側部へ向って前進移動し、板片状突起52は台板1の板面とL形折曲部53との間に挟み込まれて前面カバー22のロックがなされる。
前面カバー22のロックを解除するには、実施例1でも説明したように、台板1の前記片側部に形成された3個の溝穴に図5に示すような板状キーを挿入し、舌片部材6(図1)を弾性変形で偏倚させ、ロック作動部材12を前記ばね手段に抗して後退移動させることで前記係止部材と前面カバーの板状突起との係合が解除される。
上述の実施例では前記係止部材の一端部にL形折曲部を形成した例を示したが、前記係止部材の他端側あるいは中途位置にも同様にL形折曲部を設けてもよく、これに対して前面カバー側にも2個の板片状突起が形成される。なお、このようにL形折曲部を前記係止部材に2個設ける場合は、両者の先細傾斜面の先細先端方向は同じ向きとなることは勿論である。
上述したように本発明に係る除菌液ディスペンサーは、除菌液保持トレーを台板に閉じるだけでパウチパックの吐出口と除菌液吐出ユニットの注入口とが嵌合し、消尽後のパウチパックの抜き取りも台板に対して上方へ引き抜く形態となっているので、その抜取り力が台板の壁面からの剥がれにつながらない。
前面カバーは台板に閉じるだけで、特別なロック掛け操作をすることなく自動的にカバーのロックがなされ、ロックを解除する場合の台板側部のキー差込み口が他人には見付にくく、安全かつ信頼性の高い除菌液ディスペンサーが実現できる。
1 台板
2 側壁
3,4,5 溝穴
6 舌片部材
7 L形端部
8 傾斜端部
9 弾性変形部
10 ロック機構
12 ロック作動部材
13 八字形張出し部
15 板状キー
20 除菌液ディスペンサー
21 パウチ保持トレー
22 前面カバー
23 パウチパック
25 除菌液吐出ユニット
28 パウチ保持アーム
29 フォーク部
50 ロック本体部
51 係止部材
52 板片状突起
53 L形折曲部
53a 傾斜面

Claims (4)

  1. 台板上をロック方向およびロック解除方向に摺動可能なロック作動部材と、前記台板の側部に開口した溝穴と、前記台板に保持され、かつ、前記溝穴を閉鎖する弾性変位可能な舌片部材と、前記ロック作動部材をロック方向へ向けて付勢しているばね手段とを備えたロック本体部と、
    前記ロック本体部の前記溝穴に挿入可能な板状キーと、
    を有し、前記板状キーの前記溝穴への挿入により、前記舌片部材が弾性変位し、かつ、前記ロック作動部材が前記ばね手段に抗してロック解除方向へ押動されることを特徴とするロック機構。
  2. 前記ばね手段は、前記ロック作動部材に一体に形成された弾性変位可能な張出し部であることを特徴とする請求項1に記載のロック機構。
  3. 前記溝穴は前記台板の側部に3個並んで配列され、前記ロック作動部材は中央の前記溝穴に整合する伸長部が形成され、両側の2個の前記溝穴は前記板状キーのガイド溝となることを特徴とする請求項1または2に記載のロック機構。
  4. 壁面に固着される台板と、前記台板に装着された除菌液吐出ユニットと、前記台板の下部両側に突出形成された支持板の先端に軸支されたパウチ保持トレーと、前記台板の両側部下端に軸支され、かつ前記吐出ユニットの除菌液吐出ノズルが露出する開口を備えた前面カバーと、前記パウチ保持トレーの内側下端に形成されたパウチ保持フォーク部と、前記パウチ保持トレーの開成状態で前記パウチ保持フォーク部が台板保持壁と大略平行になるように前記パウチ保持トレーの最大開き位置を規制するストッパ部と、前記台板に設けられたロック機構部、および前記前面カバーに形成され、かつ前記ロック機構部に係止されるロック係止部とを有し、前記パウチ保持トレーの閉成により除菌液収容パウチの除菌液吐出口が前記除菌液吐出ユニットの除菌液注入口と係合するようになっており、
    前記ロック機構部は、台板上をロック方向およびロック解除方向に摺動可能なロック作動部材と、前記台板の側部に開口した溝穴と、前記台板に保持され、かつ、前記溝穴を閉鎖する弾性変位可能な舌片部材と、前記ロック作動部材をロック方向へ向けて付勢しているばね手段とを備えたロック本体部と、前記ロック本体部の前記溝穴に挿入可能な板状キーとを有し、前記板状キーの前記溝穴への挿入により、前記舌片部材が弾性変位し、かつ、前記ロック作動部材が前記ばね手段に抗してロック解除方向へ押動されることを特徴とするロック機構付き除菌液ディスペンサー。
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