JP2014101646A - バルコニー排水樋付建物 - Google Patents

バルコニー排水樋付建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2014101646A
JP2014101646A JP2012252872A JP2012252872A JP2014101646A JP 2014101646 A JP2014101646 A JP 2014101646A JP 2012252872 A JP2012252872 A JP 2012252872A JP 2012252872 A JP2012252872 A JP 2012252872A JP 2014101646 A JP2014101646 A JP 2014101646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balcony
building
floor
beams
handrail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012252872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6188308B2 (ja
Inventor
Sho Tokunaga
翔 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2012252872A priority Critical patent/JP6188308B2/ja
Publication of JP2014101646A publication Critical patent/JP2014101646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6188308B2 publication Critical patent/JP6188308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

【課題】バルコニーが付帯物に囲まれた場合において、複数の建物ユニットの上に設けられるバルコニー床の床フレームに補強用フランジが設けられていても、この補強用フランジの高さの部分に複数のユニットに跨る排水樋を設けることができるバルコニー排水樋付建物を提供すること。
【解決手段】一対の床支持用の上梁(5,6)には上梁(5,6)より上方に突出する補強フランジ39を有する支持梁(34a,34b)がそれぞれ設けられ、補強フランジ39には排水樋(16,16a)に対応する部分に切欠39fが設けられている。また、隣接するバルコニーユニット3に設けられた排水樋(16,16a)が切欠39fを介して配設されている。
【選択図】 図18

Description

この発明は、バルコニーが複数の建物ユニット上に跨って設けられていると共に、複数の建物ユニット上に跨る排水溝がバルコニー床に設けられたバルコニー排水樋付建物に関するものである。
従来、複数の建物ユニットを縦横に組み付けると共に、建物ユニットの一つにバルコニーユニットを組み付けて、バルコニーを設けたユニット建物が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
このようなユニット建物に用いる建物ユニットは、桁方向に位置する2つのコーナ支柱の上端部同士および下端部同士を上桁梁および下桁梁でそれぞれ結合し、妻方向に位置する2つのコーナ支柱の上端部同士および下端部同士を上妻梁および下妻梁でそれぞれ結合した骨組構造を有しているのが普通である。
このようなユニット建物では、建物ユニットの上桁梁間に根太を架設して、上桁梁および上妻梁間に形成される上面にバルコニーユニットを組み付けることによりバルコニーを設けている。
特開2010−013918号公報 特開2010−018964号公報
ところで、バルコニーのバルコニーユニット部を複数の建物ユニットにそれぞれ配設することにより、バルコニーを複数の建物ユニットに跨って設けることができる。しかし、複数のバルコニーユニット部のうち建物ユニットや屋根,その他のポーチや庇等の付帯物に囲まれるバルコニーユニット部では排水樋が付帯物に干渉する場合がある。このような場合、付帯物に囲まれるバルコニーユニット部の排水樋からは排水ができない。
従って、バルコニーが複数の建物ユニットに跨って設けられる場合、バルコニー床に複数の建物ユニットに跨る排水樋を設けて、排水が可能なバルコニーユニット部側から排水するようにすることが考えられる。
しかし、複数の建物ユニットの上に設けられるバルコニー床の床フレームに補強用フランジが設けられ、この補強用フランジが排水樋の高さに位置している場合、この排水樋を複数の建物ユニットに跨るように設けることができない。
そこで、この発明は、バルコニーが付帯物に囲まれた場合において、複数の建物ユニットの上に設けられるバルコニー床の床フレームに補強用フランジが設けられていても、この補強用フランジの高さの部分に複数のユニットに跨る排水樋を設けることができるバルコニー排水樋付建物を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、隅角にそれぞれ設けられた複数の柱材の上端部間が複数の上梁でそれぞれ連結された骨組構造の複数の建物ユニットと、少なくとも2つの隣接する前記建物ユニットに跨ってバルコニー床が設置され且つ前記バルコニー床部の側縁部に排水樋が設けられたバルコニーユニットを備えるバルコニー排水樋付建物であって、前記バルコニー床が設置された前記建物ユニットは前記複数の上梁のうち互いに平行で且つ前記排水樋と直交する一対の上梁を床支持用の上梁として備え、前記一対の床支持用の上梁には前記上梁より上方に突出する補強フランジを有する支持梁がそれぞれ設けられ、前記補強フランジには前記排水樋に対応する部分に切欠が設けられていると共に、前記隣接するバルコニーユニットに設けられた排水樋が前記切欠を介して配設されているバルコニー排水樋付建物としたことを特徴とする。
この構成によれば、バルコニーが付帯物に囲まれた場合において、複数の建物ユニットの上に設けられるバルコニー床の床フレームに補強用フランジが設けられていても、この補強用フランジの高さの部分に複数のユニットに跨る排水樋を設けることができる。
本発明に係るバルコニー付建物の概要を説明する斜視図である。 図1に示したバルコニー付建物の建物ユニットとバルコニーとの関係をより詳細に示した斜視図である。 図2に示した2つの建物ユニットの骨組構造体とバルコニー床およびバルコニー手摺壁との関係を示す分解斜視図である。 図3の一つの建物ユニットの骨組構造体とバルコニー床に用いる床フレーム及び床パネルとの関係を示す分解斜視図である。 図4の床フレームが取り付けられた建物ユニットの骨組構造体と図2のバルコニー手摺壁との位置関係を示す説明図である。 (a)は図5のA−A線に沿う断面図、(b)は(a)の床部材の詳細な説明図、(c)は図3のC1−C1線に沿う断面図である。 図5のバルコニーユニットの手摺柱の取付説明図である。 (a)は図1のバルコニー付建物のバルコニーユニットが設けられた部分の平面図、(b)は(a)の矢印B1で示した部分の水平断面図である。 (a)は図8(b)のA1−A1線に沿う断面図、(b)は(a)の凸状固定金具と柱側固定金具との間に介装されたスペーサの平面図である。 図9(a)のA2−A2線に沿う断面図である。 図8(b)のA3−A3線に沿う断面図である。 (a)は図4,図5の根太支持梁の一方の平面図、(b)は(a)を矢印B2方向から見た正面図である。 (a)は図11の根太支持梁に設けた凸状固定金具(固定ボルトの図示を省略)と中間手摺柱の下端部に設けた柱側固定金具との関係を示す分解斜視図、(b)は(a)の凸状固定金具に固定ボルトが設けられた状態で第1の根太支持梁を上から見た平面図、(c)は(b)の左側面図、(d)は(c)の左側面図である。 (a)は図8,図9(a)に示した中間手摺柱の右側面図、(b)は(a)に示した中間手摺柱の右側面図、(c)は(b)に示した中間手摺柱の平面図、(d)は(b)に示した中間手摺柱の面図である。 (a)は隣接する建物ユニットの柱材の上端部の拡大平面図、(b)は(a)の柱材に設けたジョイントピースに(c)の支持梁取付板を取り付けた拡大平面図、(c)は(b)の支持梁取付板の斜視図である。 図5の隣接する第1,第2の根太支持梁の第4の上梁側の端部の斜視図である。 図16の隣接する第1,第2の根太支持梁が図15(b)の隣接する建物ユニットの隣接する第1,第2の上梁に取り付けられた部分拡大平面図である。 図17の隣接する建物ユニットに樋支持枠が取り付けられた部分拡大平面図である。 図18のC2−C2線に沿う断面図である。 図18のC3−C3線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るバルコニー付建物の概要を説明する斜視図、図2は図1に示したバルコニー付建物の建物ユニットとバルコニーとの関係をより詳細に示した斜視図である。
また、図3は図2に示した2つの建物ユニットの骨組構造体とバルコニー床およびバルコニー手摺壁との関係を示す分解斜視図、図4は図3の一つの建物ユニットの骨組構造体とバルコニー床に用いる床フレーム及び床パネルとの関係を示す分解斜視図である。
更に、図5は、図4の床フレームが取り付けられた建物ユニットの骨組構造体と図2のバルコニー手摺壁との位置関係を示す説明図である。
図1に示したバルコニー付きのユニット建物1は、(a)に示したように、左右前後に並設された1階の複数の建物ユニットU11〜U16と、1階の複数の建物ユニットU11〜U16上にそれぞれ設置された複数の2階の建物ユニットU21〜U26と、2階の建物ユニットU21上に設置したペントハウス2を有する。
また、ユニット建物1は、図1の(b),図2におけるように、2階の建物ユニットU22,U23に跨って設置されたバルコニーユニット3を有する。
[建物ユニットU11〜U16,U21〜U26]
建物ユニットU11〜U16,U21〜U26は同じ骨組構造を有しているので、建物ユニットU23を骨組構造の代表例として説明する。
この建物ユニットU23は、図4に示したように、隅角(四隅)にそれぞれ設けられた複数の角筒状の柱材(コーナ支柱)4と、柱材4の上端部に一体に設けられたジョイントピース41を有する。このジョイントピース41は、互いに垂直で柱材4の互いに垂直な側面から突出するジョイント部41a,41bを有する。また、建物ユニットU23は、桁方向で隣接する柱材4,4のジョイント部41a,41aに両端部が取り付けられた断面がC字状(コ字状)の第1,第2の上梁(上桁梁)5,6を有する。更に、建物ユニットU23は、妻方向で隣接する柱材4,4のジョイント部41b,41bに両端部が取り付けられた断面がC字状(コ字状)の第3,第4の上梁(上妻梁)7,8を有する。
この第1,第2の上梁5,6は、第3,第4の上梁7,8よりも長く形成されていると共に、第3,第4の上梁7,8に対して垂直に設けられている。
これにより第1,第2の上梁5,6は互いに対向して平行に延び、第3,第4の上梁7,8は互いに対向して平行に延びている。また、図6(a)に示したように、第1の上梁5は上フランジ5aおよび下フランジ5bを有し、第2の上梁6は上フランジ6aおよび下フランジ6bを有する。
図4,図5,図7では図示を省略したが、図6(a)に示したように、第1,第2の上梁5,6の下部フランジ5b,6b上には垂木1aが架設されている。この垂木1aは、第1,第2の上梁5,6の長手方向に間隔をおいて複数設けられる。
この第1,第2の上梁5,6および第3,第4の上梁7,8は図4に示したように長方形状のユニット上枠(符号省略)を形成し、この上枠により長方形状の上面(符号省略)が形成されている。
また、建物ユニットU23は、隅角に設けられた複数のコーナ支柱(柱材)4の隣接するものの下端部間を連結する図示しない第1,第2の下梁(下桁梁)および第3,第4の下梁(下妻梁)を有する。
この構成により、建物ユニットU23は直方体状の骨組構造に形成されている。この構成には周知の構成を採用できる。
尚、建物ユニットU23以外の建物ユニットU11〜U16,U21,U22,U24〜U26は、骨組構造の詳細な部分が建物ユニットU23と同じであるので、建物ユニットU23と同じ部分又は類似する部分については建物ユニットU23に付した符号を付して、説明を省略する。
[バルコニーユニット3]
このバルコニーユニット3は、図1の(a),(b)に示したように、2階の建物ユニットU22上に配設されるバルコニーユニット部3aと、2階の建物ユニットU23上に配設されるバルコニーユニット部3bを有する。
バルコニーユニット部3aは、対向する手摺壁3w1,3w2と、手摺壁3w2の一端から手摺壁3w1側に延びる短手摺壁3w3と、バルコニー床部3F1を有する(図1,図2,図8(a)参照)。また、バルコニーユニット部3bは、対向する手摺壁3w4,3w5と、手摺壁3w4,3w5間を連設する手摺壁3w6と、バルコニー床部3F2を有する。このバルコニー床部3F1,3F2はバルコニーユニット3のバルコニー床3Fを形成している。
<バルコニーユニット部3a>
・手摺壁3w1,3w2
この手摺壁3w1は、図2,図3に示したように、一対の手摺柱(隅角手摺柱)3P,3Pと、手摺柱3P,3Pの上端部間に掛け渡された手摺兼用の上側面材取付梁31と、手摺柱3P,3Pの下部間に架け渡された下側面材取付梁32を有する。
(手摺壁3w1,3w2の手摺面材)
しかも、手摺壁3w1,3w2は同じ構成要素を備える手摺壁ユニット33を有する。この手摺壁ユニット33は、図20に示したように手摺内壁W33aと手摺外壁W33bを手摺面材として有する(図20では手摺壁3w2のみを図示)。この手摺壁ユニット33の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bは、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられている。尚、手摺壁3w2も手摺壁3w1と同様な構成を有する。
・短手摺壁3w3
また、短手摺壁3w3は、手摺壁3w1,3w2の一端側(ペントハウス2側)の手摺柱3P,3P間の中間に配設された中間手摺柱3apと、手摺壁3w2の一端側(ペントハウス2側)の手摺柱3P(位置(i)で示した部分)を有する。
(短手摺壁3w3の手摺面材)
しかも、短手摺壁3w3は、中間手摺柱3aPの上端部とこれに対応する位置(i)で示した部分の手摺柱3Pの上端部間に掛け渡された上側面材取付梁31aと、中間手摺柱3apの下端部とこれに対応する位置(i)で示した部分の手摺柱3Pの下端部間に掛け渡された下側面材取付梁32aを有する。
更に、短手摺壁3w3は、中間柱側の手摺壁ユニット33aを有する。
この手摺壁ユニット33aは、図8(b)に示したように、手摺内壁33a1と手摺外壁33a2を手摺面材として有する。
この手摺内壁33a1と手摺外壁33a2は、互いに平行に且つ所定間隔をおいて結合部材(図示せず)により図示しない位置で結合されている。
また、手摺内壁33a1の中間手摺柱3ap側の端部には、上下に延びる角柱状の壁支持部材33a3が取り付けられている。
しかも、手摺内壁33a1と手摺外壁33a2は上側面材取付梁31aと下側面材取付梁32aとに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられている。
中間手摺柱3apの下端部には、図3,図5,図9(a),図11、図13(a)〜図13(d),図14(a),図14(b)に示したように柱側固定金具17が取り付けられている。
この柱側固定金具17は、図13,図13(b)に示したように、中間手摺柱3apの下端に溶接等により取り付けられた上壁17aと、上壁17aの両側に下方に向けて連設された側壁17b,17bから逆U字状に形成されている。
この側壁17bには、上下に位置させた2つの取付孔17c,17cが形成されている。17dは、側壁17b,17b間に形成された嵌合凹部である。
(中間手摺柱3ap)
また、中間手摺柱3apには、図14(a),図14(b)に示したように下端部近傍の部分から上端部近傍の部分まで延びるコーナスタッド20が溶接固定されている。
このコーナスタッド20は、図14(b)に示したように柱側固定金具17の側壁17b,17bの一方側に位置させられている。
しかも、コーナスタッド20と側面との間には、図14(a)〜図14(d)に示したように嵌合溝20aが形成されている。この嵌合溝20aは、図14(a),図14(b)に示したように上下に延びている。この嵌合溝20aには、手摺壁ユニット33aの壁支持部材33a3が嵌合されている。
<バルコニーユニット部3b>
・手摺壁3w4,3w5
この手摺壁3w4,3w5は、手摺壁3w1と同様に、一対の手摺柱3P,3Pと、手摺柱3P,3Pの上端部間に掛け渡された手摺兼用の上側面材取付梁31と、手摺柱3P,3Pの下部間に架け渡された下側面材取付梁32と、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられた手摺壁ユニット33を有する(図3,図5参照)。
(手摺壁3w4,3w5の手摺面材)
しかも、手摺壁3w4,3w5の手摺壁ユニット33は、図20に示した手摺壁3w2の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bと同様な手摺内壁(符号省略)と手摺外壁(符号省略)を手摺面材として有する。
・手摺壁3w6
また、手摺壁3w6は、手摺柱3P,3P(手摺壁3w4,3w5と共通の手摺柱)と、この手摺柱3P,3Pの上端部間および下端部間に掛け渡された上側面材取付梁31および下側面材取付梁32と、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられた手摺壁ユニット33を有する。
(手摺壁3w6の手摺面材)
しかも、手摺壁3w6の手摺壁ユニット33は、図20に示した手摺壁3w2の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bと同様な手摺内壁(符号省略)と手摺外壁(符号省略)を手摺面材として有する。
<バルコニーユニット部3a,3bの手摺柱3Pの構造>
各手摺柱3Pは、図5に示したように、建物ユニットU22,U23の隅角に設けられたコーナ支柱4上にそれぞれ配設される。この手摺柱3Pには軸方向(上下)に延びる貫通孔10が形成され、手摺壁3Pの下端部には点検孔11が形成されている。また、手摺柱3Pの下端には図15(a),図15(b),図17,図18に示したように底壁3P1が設けられ、底壁3P1の中央には取付孔3P2が設けられている。
このコーナ支柱4の上端部に図7に示したように接合ボルト(第1の取付手段)4aを突設しておいて、手摺柱3Pの下端をコーナ支柱4の上端に当接させる際、接合ボルト4aを図15(a),図15(b),図17,図18に示したように手摺柱3Pの底壁3P1に設けた挿通孔3P2に挿通させる。
この状態で、図7に示した連結工具50の軸部51の下端部に設けたソケット52に図15(a),図15(b),図17,図18に示したナット4bを保持させて、この軸部51をコーナ支柱4の貫通孔10に挿入すると共に、接合ボルト4aにナット4bを螺着して締め付ける。これにより、手摺柱3Pは、建物ユニットU22,U23の隅角のコーナ支柱4に固定される。
<バルコニー床部3F1(3F2)の構造>
このバルコニー床部3F1(3F2)は、図4〜図7に示した床フレーム34と、床フレーム34上に取り付ける図4の床部材35を有する。尚、図5,図7では、手摺柱3Pおよび手摺中柱3aPの取付位置を示す便宜上、床板5の図示を省略している。
(床フレーム34)
この床フレーム34は、図4、図5,図6(a),図7に示したように互いに平行に設けられ且つ第1,第2の上梁5,6に沿って配設された第1,第2の根太支持梁34a,34bと、第1,第2の根太支持梁34a,34bに掛け渡された複数の根太34c、図18の床端部支持29(図4、図5,図7では図示の便宜上、図示を省略)を有する。この床フレーム34は、工場等で予め建物ユニット22,23等に組み付ける。
・第1の根太支持梁34aの構造
「下水平部36,垂直部37,上水平部38」
第1の根太支持梁34aは、図11,図12(a),図12(b),図13に示したように、下水平部36と、この下水平部36の一側縁から垂直に連設された垂直部37と、この垂直部37の上縁から下水平部36側とは反対側に垂直に連設された上水平部38を有する。この下水平部36,垂直部37,上水平部38は、板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成されている。
「補強フランジ39」
この上水平部38の垂直部37とは反対側の縁部には、図12(a),図12(b)に示したように、上方に垂直に突出する補強フランジ39が長手方向に間隔をおいて複数設けられている。この補強フランジ39は第1の根太支持梁34aの一端部側,中央部,および他端部側に設けられていて、他端部側の補強フランジ39の端部には端まで切欠39f(図12,図16,図17,図19参照)が設けられている。
また、下水平部36は、図12(b)に示したように、一端側から他端側に向けて下方に傾斜させられている。
「端部取付部材34e」
また、図12に示したように、第1の根太支持梁34aの一端部には端部取付部材34dが溶接固定されている。第1の根太支持梁34aの他端部には端部取付部材34eが溶接固定されている。この端部取付部材34d,34eは、図4,図5,図7では図示の便宜上、図示を省略している。
この第1の根太支持梁34の端部取付部材34eは、切欠39fに対応させられていて、第1の根太支持梁34の他端部を図4,図5の第4の上梁8側の柱材4に取り付ける取付金具すなわち梁接続金具として用いられる。
この端部取付部材34eは、図16に示したように、第1の根太支持梁34aの下水平部36,垂直部37,上水平部38に沿う下水平部(水平突出部、金具側下水平部)21,垂直部22(金具側垂直部),上水平部(金具側水平部、金具側上水平部)23からZ字状に近い形状に形成されていると共に、上水平部23の端部上に突設した起立取付板部(支持突部)24と、起立取付板部24の両側部に設けられた補強リブ25,25を有する。この起立取付板部24には、左右に間隔をおいて取付孔24a,24aが設けられている。この下水平部21,垂直部22,上水平部23は、板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成されている。この起立取付板部(支持突部)24は、バルコニー床部(3F1,3F2)の端部を支持可能な高さに設けられている。
また、端部取付部材34eの上水平部23には、起立取付板部(支持突部)24に対応して切り欠き部30が設けられている。この切り欠き部30を設けることで、端部取付部材34eの起立取付板部(支持突部)24を取り付けるための支持梁取付板(支持梁取付金具)26を取り付けるスペースを確保できる。
・第1,第2の根太支持梁34a,34bの対称性
尚、第1,第2の根太支持梁34a,34b間の中央にこれらと平行な仮想線O(図4,図6(a)参照)を想定したとき、第1,第2の根太支持梁34a,34bは図6(a)に示したように仮想線Oを中心に対称形状を有している。
従って、第2の根太支持梁34bについては、第1の根太支持梁34aに付した符号を付してその説明を省略する。
・根太34c
そして、図6(a)に示したように、第1の根太支持梁34aの下水平部36と第2の根太支持梁34bの下水平部36上には、第1,第2の根太支持梁34a,34bの長手方向に等間隔で配設した複数の根太34cの両端部が配設されている。
この根太34cの一端部は、図11に示したように第1の根太支持梁34aの下水平板部36および垂直部37に木ネジ36aおよび37aでそれぞれ固定されている。また、根太34cの他端部も取付構造の図示は省略したが一端部と同様に図示しない木ネジで第2の根太支持梁34bの下水平板部36および垂直部37に固定されている。
尚、根太34cは、工場で第1,第2の根太支持梁34a,34bに組み付けられて、第1,第2の根太支持梁34a,34bと共に床フレーム34を形成している。
・床端部支持枠29
図18の床端部支持枠29は、図4,図5,図7では図示および他の部分の説明の便宜上、図示を省略したが、第4の上梁8側に位置させて端の根太34cと平行に配設される。この床端部支持枠29は、バルコニー床部3F1,3F2の排水構造を設けることが可能に床部材35を取り付けるのに用いられる。
床端部支持枠29は、図18に示したように、下水平板部36上に取り付けられた根太29aと、根太29aと間隔をおいて平行に配設された根太29bと、図18のように根太29a,29bの端部間で且つ図20のように根太29a,29bの下端間を連結する樋支持部材(連結部材)29cと、図18,図20のように樋支持部材29cの両端部近傍上に固定された床支持駒29d,29eを有する。
尚、図4に示した各建物ユニットU22,U23において、柱材4,4に設けたジョイントピース41,41の妻方向のジョイント部41b,41bの間隔を連結間隔としたとき、根太29bは連結間隔と同じ長さか又はこれに近い長さに設定されている。これは根太29bを第4の上梁8に沿わせたときに、根太29bの端部がジョイント部41bに当たらない長さになっていれば良い。
<第1,第2の根太支持梁34a,34bの第1,第2の上梁5,6への取付>
この第1の根太支持梁34aの上水平部38は、図6(a)に示したように第1の上梁5の上フランジ5a上に配設されていると共に、図示しないネジ又はボルト等により上フランジ5aに固定されている。尚、第2の根太支持梁34bの上水平部38は、図6(a)に示したように第2の上梁6の上フランジ6a上に配設されていると共に、図示しないネジ又はボルト等により上フランジ6aに固定されている。
(第1,第2の根太支持梁34a,34bの一端部の柱材4への取付)
しかも、第1の根太支持梁34aの一端部の端部取付部材34dは、第3の上梁7側において第1の根太支持梁34aに対応する柱材4に設けたジョイントピース41のジョイント部41a上に、図示を省略したボルト等で固定されている(取付状態の図示は省略)。また、第2の根太支持梁34bの一端部にも同様な端部取付部材34dが設けられている。
(第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部の柱材4への取付)
この第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部には、図16に示したように、端部取付部材34e,34eが設けられている。
また、第4の上梁8側の柱材4に設けたジョイントピース41のジョイント部41a上には図15(a)に示したようにボルト孔41a1が形成され、ジョイント部41a上には図15(b)に示したように支持梁取付板26が配設される。この支持梁取付板26は、図15(c)に示したように、固定板部26aと起立板部26bからL字状に形成されている。そして、固定板部26aには取付孔26a1が形成され、起立板部26bには端部取付部材34eの取付孔24a,24aと同じ間隔の取付孔26b1,26b1が形成されている。
この支持梁取付板26の固定板部26aは、取付孔26a1に挿通した固定ボルト27を取付孔41a1に螺着することにより、ジョイント部41a上に取り付けられている。この状態では、固定板部26aが手摺柱3Pの側面に当接して、水平回転しないようになっている。また、第1,第2の上梁5,6側のジョイント部41a,41a上に取り付けられた支持梁取付板26,26は、起立板部26b、26bが互いに反対側に位置している。
更に、図16の隣接する端部取付部材34e,34eは、図17に示したように、起立取付板部24,24が支持梁取付板26,26の起立板部26b、26bの互いに反対側の面に当接させられている。しかも、起立取付板部24の取付孔24aおよび起立板部26bの取付孔26b1に固定ボルト28のネジ部を挿通して、固定ボルト28のネジ部に固定ナット28aを螺着することにより、端部取付部材34eの起立取付板部24は支持梁取付板26の起立板部26bに取り付けられている。これにより、端部取付部材34eは第4の上梁8側の柱材4に設けたジョイントピース41のジョイント部41a上に固定されている。
<床端部支持枠29の取付>
このようにして、建物ユニット22,23の第4の上梁8,8側の隣接する柱材4,4には、隣接する第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部側の端部取付部材34e,34eが取り付けられている。
この建物ユニット22,23の第4の上梁8,8側には上述したように床端部支持枠29,29がそれぞれ配設されている。この第4の上梁8の上には、図20に示したように、断面が逆U字状の根太取付部材8aが図示しないネジ又はボルト等の固定手段により取り付けられている。この根太取付部材8aは、図5に示した各建物ユニットU22,U23において、柱材4,4に設けたジョイントピース41,41の妻方向のジョイント部41b,41bの端間の間隔と略同じ長さに設けられている。
そして、各床端部支持枠29は、根太29aが図18に示したように隣接する第1,第2の根太支持梁34a,34bにおいて端部が下水平板部36上に取り付けられている。また、根太29bは、図20に示したように根太取付部材8aの内側面に木ネジ29b1で取り付けられる。
<バルコニー床部3F1,3F2の排水構造>
この床端部支持枠29は、上述したように、バルコニー床部3F1,3F2の排水構造を設けることが可能に床部材35を取り付ける際に用いられる。この排水構造には、排水樋16と、二次排水樋16aが用いられている。
この排水樋16と、二次排水樋16aは、図18に示したように、隣接する建物ユニットU22,U23に跨って延びていると共に、隣接する建物ユニットU22,U23の第4の上梁8,8に沿って建物ユニットU22,U23の互いに反対側の縁部まで延びている。
そして、二次排水樋16aは、図20に示したように床支持駒29d,29e間において樋支持部材29c上に支持されていると共に,図18に示したように端部取付部材34eの上水平部23上に支持されている。尚、二次排水樋16aの図示しない端部も図5に示した建物ユニットU22の第1の根太支持梁34aと建物ユニットU23の第2の根太支持梁34bに支持される。この場合も、第1,第2の根太支持梁34a,34bに設けられる端部取付部材34eの上水平部23に支持される。
尚、建物ユニットU23の建物ユニットU22とは反対側の壁に沿って又は壁内に排水パイプ(図示せず)を設けて、この排水パイプ(図示せず)により排水樋16、二次排水樋16aからの雨水を排水するようにする。
(床板15)
また、床フレーム34上には、上述した床部材35が図6(a)〜図6(c)に示したように取り付けられている。この床部材35は、図4に示したように、野地板12,ルーフィング材13,発砲材料製の床板支持部材14,床板15を有する。また、図4に示したように、野地板12は、長手方向縁部が主野地板部12a,縁野地板部12bに分割され、ルーフィング材13は縁部が主ルーフィング部材13a,縁ルーフィング部材13bに分割されていて、床板支持部材14が主支持部材14a,縁支持部材14bに分割され、床板15が主床板部15a,縁床板部15bに分割されている。
この縁床板部15bは、図6(c)、図20に示したように上述した排水樋16と、この排水樋16の梁側壁上縁に連設された水平板部15b1,15b2と、水平板部15b2の縁部に垂直に設けられた起立板部15b3を一体に有する。
<床板15の取付>
そして、床板15の主野地板部12aは根太34c上に図6(a)〜図6(c)に示したように根太34c上に取り付ける。この主野地板部12aの縁野地板部12b側の端部は図6(c)および図19,図20に示したように、床端部支持枠29の根太29aおよび床支持駒29d上に木ネジ等で固定される。また、縁野地板部12bは、床支持駒29e,29d上に木ネジ等で固定され、中間部が図19上に示したように支持梁取付板26の起立板部26bの上端に当接させる。
この主野地板部12a及び縁野地板部12b上には主ルーフィング部材13a,縁ルーフィング部材13bが配設されている。この主ルーフィング部材13a,縁ルーフィング部材13bは、対向縁部側が二次排水樋16aの内側底部付近まで延設されている。
また、この主ルーフィング部材13a,縁ルーフィング部材13b上には主支持部材14a,縁支持部材14bが配設されている。この主支持部材14aの縁支持部材14b側の端部上に縁床板部15bの水平板部15b1,15b2を配設することにより、この水平板部15b1,15b2と一体の排水樋16が二次排水樋16a内に配設される。この水平板部16bと一体の起立板部16cは手摺内壁W33aに取り付けられる。
尚、床フレーム34上には建設現場で床板15が取り付けられる。また、第1の根太支持梁34aの下水平部36は、一端側が第3の上梁7側に配設され、他端側が第4の上梁8側に配設される。しかも、下水平部36は、図12(b)に示したように非常に小さな傾で下方に傾斜している。このため、下水平部36上に端部が取り付けられる同じ寸法の複数の根太34c上に床部材35が取り付けられたとき、床部材35の床面は第3の上梁7側から第4の上梁8側に向けて下方に小さく傾斜し、床面上に降る雨が第4の上梁8側に流れて排水樋16に流入する。
(手摺中間柱3aPの取付構造)
図1,図2に示したペントハウス2は、図5の建物ユニットU22の第1の上梁5側に位置し、且つ、第1の上梁5の長手方向の中間に対応する位置に居室柱2aを有する。この第1の上梁5には居室柱2aに近接して上述した手摺中間柱3aPの下端部が第2の取付手段(符号省略)により取り付けられる。
この第2の取付手段は、手摺中間柱3aPの下端に溶接固定した柱側固定金具17を有する。また、第2の取付手段は、建物ユニットU22に取り付けられた第1の根太支持梁34a(第1の上梁5側)の上水平部38上に溶接固定された凸状固定金具18を有する。この凸状固定金具18は、図5に示したペントハウス2の居室柱2aに対応する位置に設けられている。
この凸状固定金具18は、図9(a),図13(a)〜図13(d)に示した ように、上壁18aと、上壁18aの両側に下方に向けて連設された側壁18b,18bを有する。
この側壁18bには取付孔18cが形成されていると共に、側壁18bの内面側には図9(a),図12(b),図13(b)〜図13(d)に示したように固定ナット18dが溶接固定されている。この固定ナット18dと取付孔18cは中心が一致させられる。
また、この側壁18bは、図9(a),図11,図12(a),図12(b),図13(a)〜図13(d)に示したように、第1の根太支持梁34aの上水平部39上に溶接固定されている。そして、凸状固定金具18が設けられた第1の根太支持梁34aの上水平部38と第1の上梁5の上フランジ5aとの間には、図9(a),図11に示したように凸状固定金具18の下方に位置させたスペーサSが介装されている。このスペーサSは、図13(b)〜図13(d)に示したように長方形状に形成されている。
そして、手摺中間柱3aPの下端の柱側固定金具17を第1の根太支持梁34aの上水平部38側に移動させることにより、図9(a)に示したように第1の根太支持梁34aの凸状固定金具18を柱側固定金具17の嵌合凹部17dに嵌合させる。この凸状固定金具18の側壁18bを柱側固定金具17の側壁17bとの間には図9(b)に示したスペーサ19aが介装されている。このスペーサ19aには、上下に間隔をおいてボルト配設用切欠19b,19bが形成されている。
この状態で、図13の固定ボルト(第2の取付手段)19を取付孔17c,18cに挿通して、この固定ボルト19を固定ナット19cに螺着することにより、柱側固定金具17が第1の根太支持梁34a側の凸状固定金具18に着脱可能に取り付けられている。尚、この固定に際して、固定ボルト19,19はボルト配設用切欠19b,19bに挿通される。
この状態では、手摺中間柱3aPは、ペントハウス2の居室柱2aよりも位置(i)の手摺柱3P側にずれた位置で対角線が一致するように、角が居室柱2aの角に隣接させられている。
(その他)
複数のユニットに跨って取り付けられる排水樋16,16aが中間部で下方に変形するのを防止できる
建物ユニットU22,U23に跨る排水樋16,16a仕様において、排水樋16,16aのユニットをまたぐ部分には補強用の「梁受金具」すなわち端部取付部材34eが取り付けられ、排水樋16,16aが落し込まれる部分の根太29aの強度を確保している。
第1,第2の根太支持梁34a、34bの建物ユニットU22,U23をまたぐ部分には、上水平部38から立ち上がる補強フランジ39があると、そのまま「排水樋16,16a」を落し込むことは不可能である。そこで、排水樋16,16aが通過する場所の補強フランジ39を切欠き、排水樋16,16aを落し込むスペースを確保する。
しかし、そのままでは第1,第2の根太支持梁34a、34bの断面性能(強度)が低下するため、切欠き箇所を補強するための「梁受金具」すなわち端部取付部材34eを取り付けている。このすなわち端部取付部材34eで補強された第1,第2の根太支持梁34a,34bの断面性能(強度)は、すべての断面において既存の根太支持梁の断面性能(強度)を上回るように設計されている。
<補足説明1>
以上説明したように、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物は、隅角にそれぞれ設けられた複数の柱材4の上端部間が複数の上梁(5〜8)でそれぞれ連結された骨組構造の複数の建物ユニットU11〜U26と、少なくとも2つの隣接する前記建物ユニットU22,U23に跨ってバルコニー床を設けたバルコニーユニット3を備えている。しかも、前記バルコニー床は前記隣接する建物ユニットの上面に設置されたバルコニー床部3F1,3F2を有するまた、前記バルコニー床部が設置された前記建物ユニットU22,U23は前記複数の上梁(5〜8)のうち互いに平行で且つ前記排水樋と直交する一対の上梁5,6を床支持用の上梁として備えている。更に、前記一対の床支持用の上梁5,6には前記上梁(5,6)より上方に突出する補強フランジ39を有する支持梁(34a,34b)がそれぞれ設けられ、前記補強フランジ39には前記排水樋(16,16a)に対応する部分に切欠39fが設けられている。また、前記隣接するバルコニーユニット3に設けられた排水樋(16,16a)が前記切欠39fを介して配設されている。
この構成によれば、バルコニーが付帯物に囲まれた場合において、複数の建物ユニット(U22,U23)の上に設けられるバルコニー床(バルコニー床部3F1,3F2により構成された床)の床フレーム34に補強用フランジ39が設けられていても、この補強用フランジ39の高さの部分に複数のユニットに跨る排水樋16を設けることができる。
<補足説明2>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物において、前記バルコニー床部3F1,3F2は、前記一対の支持梁として設けられた第1,第2根太支持梁34a,34bと、前記第1,第2根太支持梁間34a,34bに架設された複数の根太34cと、前記複数の根太34c上に設けられ且つ前記一側縁部から他側縁部に向けて傾斜させられた床板35を有する。
この構成によれば、バルコニー床部3F1,3F2の第1,第2根太支持梁間34a,34bや根太34c等を建物ユニットU22,U23に工場で組み付けることができる。
<補足説明3>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物において、前記第1,第2の根太支持梁34a,34bの前記切欠39f側の端部には前記第1,第2の根太支持梁34a,34bを前記建物ユニット(U22,U23)に取り付ける取付金具を一体に設け、この取付金具(端部取付部材34e)の上面に排水樋を16(16a)を設けている。
この構成によれば、バルコニーが付帯物に囲まれた場合において、複数の建物ユニット(U22,U23)の上に設けられるバルコニー床部(3F1,3F2)の床フレーム34に補強用フランジ39が設けられていても、この補強用フランジ39の高さの部分に複数のユニットに跨る排水樋16(16a)を設けることができる。この場合、取付金具(端部取付部材34e)が排水樋16(16a)の配設に邪魔になることはない。
<補足説明4>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物において 前記取付金具(端部取付部材34e)は、前記上梁(5,6)に取り付けられた金具側水平部(上水平部23)と、前記金具側水平部(上水平部23)から下方に延びる金具側垂直部(垂直部22が設けられたアングル状(L字状)である。
この構成によれば、取付金具(端部取付部材34e)の強度を高くできると共に、建物ユニット(U22,U23)の上梁(5,6)への根太支持梁端部の取付を容易に行うことができる。
<補足説明5>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物において、前記取付金具(端部取付部材34e)は前記金具側垂直部(垂直部22)の下端に連設した水平突出部を有する。
この構成によれば、取付金具(端部取付部材34e)の強度を高くできる。
<補足説明6>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物では、前記取付金具は前記金具側水平部21の上面に前記バルコニーユニットを支持可能に突設した支持突部を有する。
この構成によれば、取付金具(端部取付部材34e)の支持突部(起立取付板部24)を介してバルコニーユニット床(3F1,3F2)の端部をバルコニーユニット(U22,U23)の上梁(5,6)に支持させることができる。また、この支持突部(起立取付板部24)を利用して取付金具(端部取付部材34e)をバルコニーユニット(U22,U23)の上梁(5,6)に取り付けることもできる。
<補足説明7>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物において、前記金具側上水平部には切り欠き部30が設けられ、前記支持突部(起立取付板部24)が前記切り欠き部30に対応させて前記金具側水平部(上水平部23)に設けられている。
この構成によれば、端部取付部材34eの起立取付板部(支持突部)24を取り付けるための支持梁取付板(支持梁取付金具)26を取り付けるスペースを切欠30に対応させて確保できる。
<補足説明8>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物では、前記隣接するバルコニー床部(3F1,3F2)の隣接する前記各根太支持梁(34a,34b)は板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成した下水平部36,垂直部37,上水平部38を備えている。
この構成によれば、根太支持梁(34a,34b)の強度を向上させることができる。
<補足説明9>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物では、前記第1,第2根太支持梁(34a,34b)の前記上水平部38が前記上梁(5,6)の上面に沿って取り付けられていると共に、前記第1,第2根太支持梁34a,34bの前記補強フランジ39が前記上梁(5,6)より上方に突出している。
この構成によれば、上梁(5,6)根太支持梁(34a,34b)を建物ユニット(U22,U23)の上梁(5,6)に容易に取り付けることができる。
<補足説明10>
また、この発明の実施の形態のバルコニー排水樋付建物では、前記第1,第2根太支持梁34a,34bの垂直部は37前記上梁(5,6)の内側に下方に向けて延設されている。また、前記前記第1,第2根太支持梁34a,34bの下水平部36,36上に前記根太36cの端部が取り付けられている。
この構成によれば、根太支持梁(34a,34b)を建物ユニット(U22,U23)の上梁(5,6)間に配設できるので、バルコニー床部(3F1,3F2)が建物ユニット(U22,U23)の上面から大きく突出することがない。この結果、バルコニー床部(3F1,3F2)をバルコニーユニット3に隣接する建物ユニットの床面より容易に低くできる。
3 バルコニーユニット
3F1 バルコニー床部
3F2 バルコニー床部
3w1,3w2 手摺壁
3w3 短手摺壁(手摺壁)
3w4〜3w6 手摺壁
4 柱材
5 第1の上梁
6 第2の上梁
7 第3の上梁
8 第4の上梁
16 排水樋
16a 二次排水樋
22 垂直部
23 上水平部
24 起立取付板部(支持突部)
26 支持梁取付金具(支持梁取付板)
34a 第1の根太支持梁
34b 第2の根太支持梁
34e 端部取付部材
34c 根太
35 床板
38 上水平部
39 補強フランジ
39a 切欠
U11〜U16 建物ユニット
U21〜U26 建物ユニット

Claims (10)

  1. 隅角にそれぞれ設けられた複数の柱材の上端部間が複数の上梁でそれぞれ連結された骨組構造の複数の建物ユニットと、少なくとも2つの隣接する前記建物ユニットの上面に跨ってバルコニー床が設置されたバルコニーユニットを備え、前記バルコニー床は前記隣接する建物ユニットの上面に設置されたバルコニー床部を有するバルコニー排水樋付建物であって、
    前記バルコニー床部が設置された前記建物ユニットは前記複数の上梁のうち互いに平行で且つ前記排水樋と直交する一対の上梁を床支持用の上梁として備え、前記一対の床支持用の上梁には前記上梁より上方に突出する補強フランジを有する支持梁がそれぞれ設けられ、前記補強フランジには前記排水樋に対応する部分に切欠が設けられていると共に、前記隣接するバルコニーユニットに設けられた排水樋が前記切欠を介して配設されていることを特徴とするバルコニー排水樋付建物。
  2. 前記バルコニー床は、前記一対の支持梁として設けられた第1,第2根太支持梁と、前記第1,第2根太支持梁間には複数の根太が架設され、前記複数の根太上に設けられ且つ前記一側縁部から他側縁部に向けて傾斜させられた床板を有することを特徴とするバルコニー排水樋付建物。
  3. 前記第1,第2の根太支持梁の前記切欠側の端部には前記第1,第2の根太支持梁を前記建物ユニットに取り付ける取付金具を一体に設け、この取付金具の上面に排水樋を設けたことを特徴とする請求項2に記載のバルコニー排水樋付建物。
  4. 前記取付金具は、前記上梁に取り付けられた金具側水平部と、前記金具側水平部から下方に延びる金具側垂直部が設けられたアングル状であることを特徴とする請求項3に記載のバルコニー排水樋付建物。
  5. 前記取付金具は前記金具側垂直部の下端に水平に突設した水平突出部を有することを特徴とする請求項4に記載のバルコニー排水樋付建物。
  6. 前記取付金具は、前記金具側水平部の上面に前記バルコニーユニットを支持可能に突設した支持突部を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のバルコニー排水樋付建物。
  7. 前記金具側水平部には切り欠き部が設けられ、前記支持突部が前記切り欠き部に対応させて前記金具側水平部に設けられていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のバルコニー排水樋付建物。
  8. 前記第1,第2根太支持梁は板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成した下水平部,垂直部,上水平部を備えていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一つに記載のバルコニー排水樋付建物。
  9. 前記第1,第2根太支持梁の前記上水平部が前記上梁の上面に沿って取り付けられていると共に、前記第1,第2根太支持梁の前記補強フランジが前記上梁より上方に突出していることを特徴とする請求項8に記載のバルコニー排水樋付建物。
  10. 前記第1,第2根太支持梁の垂直部は前記上梁の内側に下方に向けて延設され、前記前記第1,第2根太支持梁の下水平部上に前記根太の端部が取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載のバルコニー排水樋付建物。
JP2012252872A 2012-11-19 2012-11-19 バルコニー排水樋付建物 Active JP6188308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252872A JP6188308B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 バルコニー排水樋付建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252872A JP6188308B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 バルコニー排水樋付建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014101646A true JP2014101646A (ja) 2014-06-05
JP6188308B2 JP6188308B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=51024391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252872A Active JP6188308B2 (ja) 2012-11-19 2012-11-19 バルコニー排水樋付建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6188308B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7431676B2 (ja) 2020-06-15 2024-02-15 積水化学工業株式会社 バルコニー排水構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248238A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Sekisui Chem Co Ltd バルコニーユニットの取付構造
JP2005155249A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Sekisui Chem Co Ltd バルコニーユニット及び施工方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248238A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Sekisui Chem Co Ltd バルコニーユニットの取付構造
JP2005155249A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Sekisui Chem Co Ltd バルコニーユニット及び施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7431676B2 (ja) 2020-06-15 2024-02-15 積水化学工業株式会社 バルコニー排水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6188308B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015028283A (ja) 屋根パネル及び建物の屋根構造
JP6188308B2 (ja) バルコニー排水樋付建物
JP5139889B2 (ja) 踊り場用建物ユニットとユニット建物
JP5953213B2 (ja) バルコニー付建物
JP5873369B2 (ja) 建物の張出構造
JP5461279B2 (ja) 建物
KR102149128B1 (ko) 앵글형 선조립 기둥
JP7475629B2 (ja) 連結金具および天井下地
KR101385554B1 (ko) 하프 슬라브를 이용한 조립식 건축구조물
KR102115733B1 (ko) 물탱크 및 그 시공방법
JP5563351B2 (ja) 建物ユニット
JP5891003B2 (ja) 建物
JP3823042B2 (ja) 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物
JP3887222B2 (ja) ユニット式建物
JP7303712B2 (ja) ユニット建物
JP2793799B2 (ja) バルコニーの構造
KR102149129B1 (ko) 앵글형 선조립 기둥
JP4691202B1 (ja) 建物の補強構造
JP6415194B2 (ja) 隙間の屋根構造
JP2892987B2 (ja) バルコニーの構造
EP0267191A1 (en) Building element
JP6388169B2 (ja) 屋外床の防水構造
JP2024035981A (ja) 鉄骨廊下階段ユニットの床構造
JP2544985Y2 (ja) 建物ユニット
JPS6217527Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160728

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170801

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6188308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250