JP2014101218A - 記録紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、記録紙排出時の画像品質の劣化防止、記録紙のスタック性能の向上ができ、記録紙にコシをつける際に記録紙に折れスジが発生するのを回避する。
【解決手段】本発明の記録紙搬送装置は、定着器によりトナー画像が定着された記録紙Pを排紙部に向けて排紙する排紙機構9を有し、排紙機構は駆動ローラ部材と従動ローラ部材12とから構成されている。駆動ローラ部材は駆動軸と駆動軸と一体的に回転する駆動ローラ部14とを有する。従動ローラ部材は駆動ローラ部14に記録紙を挟んで対向して従動回転する従動ローラ部15を有する。駆動ローラ部と従動ローラ部との一方の軸方向の幅が長く、かつ、両ローラの圧接部をニップ部18として、幅が長い方のローラ部にニップ部の直径Φ1よりも大径Φ2の円形状コシ付け部17が設けられ、幅が短い方のローラ部のニップ部の硬度が幅が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さい。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の記録紙搬送装置は、定着器によりトナー画像が定着された記録紙Pを排紙部に向けて排紙する排紙機構9を有し、排紙機構は駆動ローラ部材と従動ローラ部材12とから構成されている。駆動ローラ部材は駆動軸と駆動軸と一体的に回転する駆動ローラ部14とを有する。従動ローラ部材は駆動ローラ部14に記録紙を挟んで対向して従動回転する従動ローラ部15を有する。駆動ローラ部と従動ローラ部との一方の軸方向の幅が長く、かつ、両ローラの圧接部をニップ部18として、幅が長い方のローラ部にニップ部の直径Φ1よりも大径Φ2の円形状コシ付け部17が設けられ、幅が短い方のローラ部のニップ部の硬度が幅が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さい。
【選択図】図3
Description
本発明は、プリンタ等の画像形成装置に用いられる記録紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
従来から、画像形成装置に用いる記録紙搬送装置には、定着器によりトナーが定着された記録紙を排紙部に排紙する構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
その記録紙搬送装置には、駆動ローラと従動ローラとからなる排紙機構が設けられている。
その記録紙搬送装置には、駆動ローラと従動ローラとからなる排紙機構が設けられている。
その記録紙搬送装置には、排紙部に対する記録紙のスタック性能、記録紙の種類、記録紙の紙厚に対して幅広く対応できるようにすることが要望される。
また、画像形成装置には、その省エネルギー化を図るために、標準的な消費電力(TEC値)の低減化が要望されて定着温度を下げる傾向にあるが、その結果、記録紙の画像形成領域が排紙ローラを通過する際に光沢状のスジ部が画像形成領域に生じ、画像品質の低下を招き、その改善が望まれている。
また、画像形成装置には、その省エネルギー化を図るために、標準的な消費電力(TEC値)の低減化が要望されて定着温度を下げる傾向にあるが、その結果、記録紙の画像形成領域が排紙ローラを通過する際に光沢状のスジ部が画像形成領域に生じ、画像品質の低下を招き、その改善が望まれている。
更には、記録紙にコシをつけつけることにより記録紙のカールの除去やスタック性能の向上を図る際に、記録紙に折れスジが生じるのを回避することを、簡単な構造で実現することも要望される。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、簡単な排紙機構の構造で、記録紙排出の際の画像品質の劣化防止、記録紙のスタック性能の向上を図ることができると共に、記録紙にコシをつける際に記録紙に折れスジが発生するのを回避できる記録紙搬送装置及びこの記録紙搬送装置を用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る記録紙搬送装置は、定着器によりトナー画像が定着された記録紙を排紙部に向けて排紙する排紙機構を有し、該排紙機構は駆動ローラ部材と従動ローラ部材とから構成され、前記駆動ローラ部材は駆動軸と該駆動軸と一体的に回転する駆動ローラ部とを有し、前記従動ローラ部材は前記駆動ローラ部に前記記録紙を間に挟んで対向して従動回転する従動ローラ部を有し、前記駆動ローラ部と前記従動ローラ部とのうちのいずれか一方の軸方向の幅がいずれか他方の軸方向の幅よりも長く、軸方向の幅が長い方のローラ部と軸方向の幅が短い方のローラ部との圧接部をニップ部として、軸方向の幅が長い方のローラ部に前記ニップ部の直径よりも大径の円形状コシ付け部が設けられ、しかも、前記軸方向の幅が短い方のローラ部のニップ部の硬度が前記軸方向の幅が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、駆動ローラ部と従動ローラ部とのうちのいずれか一方の軸方向の幅がいずれか他方の軸方向の幅よりも長く形成され、かつ、軸方向の幅が短い方のローラ部のニップ部の硬度が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さいので、簡単な排紙機構の構造で、記録紙排出の際にその記録紙の画像品位の低下、折れスジの発生を回避することができる。
図1は本発明に係る記録紙搬送装置を備えた画像形成装置の一例を示す説明図である。ここでは、この画像形成装置1は、原稿読み取り装置2で読み取った画像を露光装置2’により感光体ドラムYMCKに照射し、この感光体ドラムYMCKに形成された静電潜像をトナー像として中間転写ベルト3を介して記録紙Pに転写するタイプのものである。
その画像形成装置1の装置本体下部には、記録紙カセット4が設けられている。その記録紙Pはピックアップローラ5、給送ローラ6、レジストローラ7により、中間転写ベルト3に向けて搬送され、その記録紙Pにトナー画像が転写される。
そのトナー画像が形成された記録紙Pは、定着器8により加熱されると共に圧力を加えられ、これによりトナー画像が記録紙Pに定着される。
そのトナー画像が定着された記録紙Pは、排紙機構9に送られ、この排紙機構9により排紙部としての排紙トレイ10に排出され、スタックされる。
そのトナー画像が定着された記録紙Pは、排紙機構9に送られ、この排紙機構9により排紙部としての排紙トレイ10に排出され、スタックされる。
その排紙機構9は、図2、図3に示すように、駆動ローラ部材11と従動ローラ部材12とから構成されている。駆動ローラ部材11は駆動軸(回転軸)13と駆動ローラ部(コロ部)14とを有する。その駆動軸13は図示を略す回転駆動源としての例えばモータに連結されて回転駆動される。駆動ローラ部14は駆動軸13と一体的に回転する。
その駆動ローラ部14は、その駆動軸13の軸方向に一定間隔を開けて複数個設けられている。従動ローラ部材12は、駆動ローラ部14に記録紙Pを挟んで対向して従動回転する従動ローラ部(コロ部)15と回転軸部16とを有する。
その駆動ローラ部14の少なくとも一つには円形状コシ付け部17が設けられている。ここでは、駆動ローラ部14は駆動軸13に4個設けられ、その円形状コシ付け部17は、その4個の駆動ローラ部14のうちの中央の2個の駆動ローラ部14に設けられている。
その円形状コシ付け部17は、図3に示すように、駆動ローラ部14の軸方向両端部に設けられている。駆動ローラ部14の軸方向幅L1は従動ローラ部15の軸方向幅L2よりも長く設定されている。その駆動ローラ部14と従動ローラ部15との圧接部はニップ部18とされている。
その駆動ローラ部14のニップ部18の硬度は、従動ローラ部15の硬度よりも大きい。すなわち、従動ローラ部15のニップ部18の硬度は駆動ローラ部14のニップ部18の硬度よりも小さい。
ここでは、その駆動ローラ部14のニップ部18の材質には例えばゴム材が用いられている。従動ローラ部15のニップ部18の材質には、例えばウレタン発泡材又はシリコン発泡材が用いられている。
ここでは、その駆動ローラ部14のニップ部18の材質には例えばゴム材が用いられている。従動ローラ部15のニップ部18の材質には、例えばウレタン発泡材又はシリコン発泡材が用いられている。
円形状コシ付け部17の硬度は、駆動ローラ部14のニップ部18の硬度よりも小さい。その円形状コシ付け部17の駆動ローラ部14のニップ部18からの高さhは1.5mmないし3.00mmとされている。
その円形状コシ付け部17の駆動ローラ部14のニップ部18からの高さhを1.5mm以上としたのは、記録紙Pへのコシ付けの加減から実験的に定めたものであり、高さhが1.5mm未満、例えば、高さhが1mmの場合、記録紙Pの種類によってはそのコシ付けが弱く、スタック不良が発生する可能性が大きいからである。その高さhを1.5mm程度とすると、記録紙Pへのコシ付けが強くなると共にその記録紙Pのスタック性能も良好となった。
その一方、高さhを3.00mm以上とすると、記録紙Pへのコシ付けは強くなるが、記録紙Pの搬送方向後端部において、記録紙Pの蹴飛ばし力が強くなりすぎ、かえって、記録紙Pがスタック不良となる可能性がある。
そこで、この実施例では、円形状コシ付け部17の駆動ローラ部14のニップ部18からの高さhを1.5mmから3.00mmまでの範囲内としたものである。
その円形状コシ付け部17には、その周回り方向に間隔を開けて複数個の切り欠き17aが形成されている。
その円形状コシ付け部17には、その周回り方向に間隔を開けて複数個の切り欠き17aが形成されている。
この切り欠き17aは、記録紙Pの搬送中にその記録紙Pに円形状コシ付け部17による押圧力を加減して、記録紙Pに対する円形状コシ付け部17の蹴飛ばし性能の良好化を図ったものである。
このように、この実施例では、駆動ローラ部14の軸方向幅L1を従動ローラ部15の軸方向幅L2よりも長くし、駆動ローラ部14を軸方向の幅が長い方のローラ部(一方のローラ部)とし、従動ローラ部15を軸方向の幅が短いローラ部(他方のローラ部)とし、軸方向の幅が長い方のローラ部と軸方向の幅が短い方のローラ部との圧接部をニップ部18として、軸方向の幅が長い方のローラ部に、ニップ部18の直径Φ1よりも大径Φ2の円形状コシ付け部17を設けることにしている。また、その軸方向の幅が長い方のローラ部のニップ部18の硬度に対して、軸方向の幅が短い方のローラ部のニップ部18の硬度を小さくした。
従って、記録紙Pの搬送の際に、その記録紙Pの画像形成領域にニップ部18の圧接力により光沢状のスジの発生が防止される。
従って、記録紙Pの搬送の際に、その記録紙Pの画像形成領域にニップ部18の圧接力により光沢状のスジの発生が防止される。
次に、ニップ部18の硬度が高い方のローラ部の軸方向幅をニップ部18の硬度が低い方の軸方向幅よりも長くした理由について説明する。
例えば、駆動ローラ部14のニップ部18の硬度を従動ローラ部15のニップ部18の硬度よりも大きくし、駆動ローラ部14の軸方向幅L1を従動ローラ部15の軸方向幅L2よりも短く設定すると、記録紙Pの搬送中に、図4に示すように、従動ローラ部15の軸方向両端部が駆動ローラ部14に食い込むため、記録紙Pが折れ曲がるおそれがある・
例えば、駆動ローラ部14のニップ部18の硬度を従動ローラ部15のニップ部18の硬度よりも大きくし、駆動ローラ部14の軸方向幅L1を従動ローラ部15の軸方向幅L2よりも短く設定すると、記録紙Pの搬送中に、図4に示すように、従動ローラ部15の軸方向両端部が駆動ローラ部14に食い込むため、記録紙Pが折れ曲がるおそれがある・
これに対して、この実施例によれば、駆動ローラ部14のニップ部18の硬度に対して従動ローラ部15のニップ部18の硬度を小さくし、かつ、駆動ローラ部14の軸方向幅L1を従動ローラ部15の軸方向幅L2よりも長くしたので、図5に示すように、記録紙Pがその搬送中に折れ曲がり、記録紙Pに折れスジが生じるのを避けることができる。
更に、この実施例では、円形状コシ付け部17の硬度を駆動ローラ部14のニップ部18の硬度よりも小さくしたので、厚紙の記録紙Pの搬送の際には、厚紙の記録紙Pの復元により、円形状コシ付け部17が圧縮され、厚紙の記録紙Pの搬送の際に、その記録紙Pに円形状コシ付け部17により折れスジが発生するのを回避することができる。
その一方、薄紙の記録紙Pの搬送の際には、円形状コシ付け部17の記録紙Pへの押圧力によりその記録紙Pにコシが与えられ、従って、記録紙Pのスタック性能が向上する。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、駆動ローラ部14の軸方向幅L1よりも従動ローラ部15の軸方向幅L2を長くし、軸方向の幅が長い方のローラ部と軸方向の幅が短い方のローラ部との圧接部をニップ部18として、軸方向の幅が長い方のローラ部(従動ローラ部15)に、ニップ部18の直径Φ1よりも大径Φ2の円形状コシ付け部17を設け、その軸方向の幅が短い方のローラ部(駆動ローラ部14)のニップ部18の硬度を軸方向の幅が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さくしても良い。
9…排紙機構
11…駆動ローラ部材
12…従動ローラ部材
13…駆動軸
14…駆動ローラ部
15…従動ローラ部
17…円形状コシ付け部
18…ニップ部
P…記録紙
Φ1…直径
Φ2…大径
11…駆動ローラ部材
12…従動ローラ部材
13…駆動軸
14…駆動ローラ部
15…従動ローラ部
17…円形状コシ付け部
18…ニップ部
P…記録紙
Φ1…直径
Φ2…大径
Claims (8)
- 定着器によりトナー画像が定着された記録紙を排紙部に向けて排紙する排紙機構を有し、該排紙機構は駆動ローラ部材と従動ローラ部材とから構成され、前記駆動ローラ部材は駆動軸と該駆動軸と一体的に回転する駆動ローラ部とを有し、前記従動ローラ部材は前記駆動ローラ部に前記記録紙を間に挟んで対向して従動回転する従動ローラ部を有し、前記駆動ローラ部と前記従動ローラ部とのいずれか一方の軸方向の幅がいずれか他方の軸方向の幅よりも長く、かつ、軸方向の幅が長い方のローラ部と軸方向の幅が短い方のローラ部との圧接部をニップ部として、軸方向の幅が長い方のローラ部に前記ニップ部の直径よりも大径の円形状コシ付け部が設けられ、しかも、前記軸方向の幅が短い方のローラ部のニップ部の硬度が前記軸方向の幅が長い方のローラ部のニップ部の硬度よりも小さいことを特徴とする記録紙搬送装置。
- 前記駆動ローラ部と前記従動ローラ部とが前記駆動軸の軸方向に間隔を開けて複数個設けられ、前記円形状コシ付け部が複数個のローラ部の少なくとも一つに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録紙搬送装置。
- 前記駆動ローラ部と前記従動ローラ部とが前記駆動軸の軸方向に間隔を開けて複数個設けられ、前記円形状コシ付け部が前記駆動ローラ部の少なくとも一つに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記録紙搬送装置。
- 前記円形状コシ付け部の硬度が前記ニップ部の硬度よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の記録紙搬送装置。
- 前記円形状コシ付け部の前記ニップ部からの高さが1.5mmから3.00mmまでの範囲内であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の記録紙搬送装置。
- 前記円形状コシ付け部に、その周回り方向に間隔を開けて複数個の切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の記録紙搬送装置。
- 前記従動ローラ部の材質がウレタン発泡材又はシリコン発泡材であり、前記駆動ローラ部の材質がゴム材であることを特徴とする請求項3に記載の記録紙搬送装置。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の記録紙搬送装置を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012256017A JP2014101218A (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | 記録紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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JP2012256017A Pending JP2014101218A (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | 記録紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9617108B2 (en) | 2014-12-26 | 2017-04-11 | Ricoh Company, Ltd. | Recording medium conveyor and image forming apparatus incorporating the recording medium conveyor |
WO2023089741A1 (ja) * | 2021-11-18 | 2023-05-25 | 株式会社Pfu | 媒体搬送装置 |
-
2012
- 2012-11-22 JP JP2012256017A patent/JP2014101218A/ja active Pending
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