JP2014101022A - 燃料タンク構造 - Google Patents

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千明 片岡
Masanori Akagi
正紀 赤木
Nobuhiro Kato
伸博 加藤
Masanori Iketani
昌紀 池谷
Katsunori Kamiya
勝則 神谷
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Abstract

【課題】静電容量特性の異なる燃料が給油されても、液位検知の誤差を少なくする。
【解決手段】燃料タンク14の内部で上下方向に沿って配置された液位検知センサ26Lの側方を取り囲んで上下方向に延在される筒体38を有する。筒体38からの排出された燃料を、サブカップ24に戻す構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンク構造に関する。
自動車の燃料タンクでは、収容された燃料の液位を正確に検知することが望まれる。たとえば特許文献1には、サブタンクの上下を貫通する第1〜第3の筒体を設け、これらの筒体によって測定電極部及び基準電極部を構成した液面測定装置が記載されている。この液面測定装置では、基準電極部がサブタンク内の燃料で満たされており、メインタンクと連通された測定電極部により、液面レベルを検出する。
ところで、燃料タンク内には、静電容量特性の異なる燃料(たとえば、ガソリンとエタノールの混合比率が異なる燃料)が給油されることがある。静電容量センサの静電容量から液位を検出する構造において、このように静電容量特性の異なる燃料が静電容量センサに接触すると、正確に液位を検知することが難しい場合がある。
特開平2−087022号公報
本発明は上記事実を考慮し、静電容量特性の異なる燃料が給油されても、液位検知の誤差を少なくすることが可能な燃料タンク構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、前記燃料タンクの内部で上下方向に沿って配置され燃料の接触範囲に応じて静電容量が変化する液位検知センサと、前記液位検知センサの側方を取り囲んで上下方向に延在されると共に、上下に開放された筒体と、前記燃料タンク内に備えられ、燃料タンク内の燃料が収容されるサブカップと、前記サブカップ内の燃料を前記筒体内に上方から導入可能な燃料導入手段と、前記筒体内から排出された燃料を前記サブカップ内に戻す戻し手段と、を有する。
この燃料タンク構造では、液位検知センサの静電容量から、燃料タンク内の燃料の液位を検知することができる。
液位検知センサの側方は、上下方向にわたって筒体により取り囲まれているが、筒体の上下は開放されている。したがって、筒体の下部から内部への燃料の出入りが可能である。また、サブカップ内の燃料を、燃料導入手段によって筒体内に上方から導入できる。導入された燃料は、筒体の下部から筒体外(燃料タンクの内部)へ排出される。
筒体内から排出された燃料は、戻し手段によってサブカップ内に戻される。そして、サブカップ内の燃料が燃料導入手段によって筒体内に導入される。すなわち、筒体とサブカップとで、燃料を循環させることが可能である。したがって、燃料タンク内に残存する燃料と異なる特性の燃料(以下、「異種燃料」という)が給油された場合であっても、筒体とサブカップとで燃料が循環し、異種燃料が筒体内に流入することが抑制される。このため、液位検知センサによる検知液位の誤差を少なくすることが可能である。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記燃料導入手段が、前記サブカップの上部と前記筒体の上部とを連通させる連通部と、前記燃料タンク内の燃料を前記サブカップ内に圧送する圧送ポンプと、を有する。
サブカップの上部と筒体の上部とが連通部で連通している。このため、燃料タンク内の燃料を、圧送ポンプでサブカップ内に圧送すると、サブカップから溢れた燃料の全部又は一部が、連通部から筒体に流入する。連通部と圧送ポンプとを設ける簡単な構造で、サブカップ内の燃料を筒体内に導入可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記戻し手段が、筒体からの流出燃料が前記圧送ポンプの燃料導入口に流入するように形成された開口部を有する。
開口部を通じて、燃料タンク内の燃料の筒体内への出入りが可能となる。開口部は、筒体からの流出燃料が圧送ポンプの燃料導入口に流入するように形成されているので、筒体からの流出燃料を開口部から圧送ポンプへ流入させることができる。すなわち、燃料を、筒体とサブカップとの間で循環させる燃料循環系を構成できる。戻し手段として、開口部を所定の位置に形成すればよく、簡単な構造となる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記サブカップの上部を閉塞するサブカップ蓋を備え、前記連通部が、前記サブカップ蓋に設けられた孔部から上方に延出され前記サブカップ内と前記筒体内とを連通する燃料導入路を備える。
サブカップ蓋の孔部から上方に延出した燃料導入路により、簡単な構造で連通部を構成し、サブカップ内の燃料を筒体内に確実に導入できる。
しかも、サブカップの上部はサブカップ蓋で閉塞しているので、サブカップから不用意に燃料が溢れることが抑制される。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記燃料タンクの内部に配置され燃料の性状に応じて静電容量が変化する燃料性状センサ、を有する。
燃料性状センサにおいて、燃料の性状に応じて静電容量が変化するので、これに基づいて、液位検知センサで検知した液位を補正でき、より正確な液位検知が可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記燃料性状センサが前記サブカップ内に備えられている。
サブカップ内に燃料が収容されると共に性状検知センサが備えられるので、このようなサブカップがない構成と比較して、燃料液面が傾斜した状態でも、サブカップ内の燃料が性状検知センサに接触した状態を、より確実に維持できる。
本発明は上記構成としたので、静電容量特性の異なる燃料が給油されても、液位検知の誤差を少なくすることができる。
本発明の第1実施形態の燃料タンク構造をエンジン及び燃料供給配管と共に示す正面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を構成する燃料ポンプモジュールを示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を構成する燃料ポンプモジュールを燃料タンクの一部と共に示す図2の3−3線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を構成する燃料ポンプモジュールを示す図2の4−4線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造を構成する燃料ポンプモジュールを示す図4の5−5線断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造に用いられる静電容量センサユニットを部分的に示す正面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンク構造における給油後の状態を図3と同様の断面で示す断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンク構造に用いられる静電容量センサユニットを部分的に示す正面図である。
図1には、本発明の第1実施形態の燃料タンク構造12が、エンジン20に対し燃料供給するための燃料供給配管52と共に示されている。また、図2には、燃料タンク構造12に用いられる燃料ポンプモジュール22(サブカップ24及びその近傍)が斜視図にて示されている。
この燃料タンク構造12は、内部に燃料を収容可能な燃料タンク14を有している。燃料タンク14は、全体として略直方体の箱状に形成されている。特に本実施形態では、燃料タンク14として、底壁14Bと上壁14Uとが互いに接近又は離間することで、燃料タンク14の容積を可変とした構造としている。
燃料タンク14には、満タン液位HL及び警告液位LLが設定されている。満タン液位HLは、燃料タンク14内に給油したときに、液面がこの満タン液位HLに達すると、それ以上は給油できないように設定された液位である。したがって、通常では燃料タンク14内の液位が満タン液位HLを上回ることはない。また、警告液位LLは、燃料タンク14内の燃料が消費された場合に、液面がこの警告液位LLに達するまでに警告等がなされ、給油を促すように設定された液位である。
燃料タンク14の上壁14Uには、挿入口16が形成されている。挿入口16からは、燃料ポンプモジュール22を挿入することができる。挿入口16は、燃料タンク14の外側から蓋部材18で閉塞される。
燃料タンク14内に配置される燃料ポンプモジュール22は、燃料タンク14内の燃料をエンジン20に送出することができる。図2に詳細に示すように、燃料ポンプモジュール22は、上面が開放された略円筒状のサブカップ24を有している。サブカップ24の上面は、サブカップ蓋32によって覆われている。
そして、蓋部材18から下方に延出された1又は複数本(本実施形態では2本)のガイド棒34がサブカップ24のガイド筒に挿入されている。これにより、底壁14Bと上壁14Uとが互いに接近又は離間した場合でも、サブカップ24の位置及び姿勢が安定的に維持されるようになっている。特に、ガイド棒34には蓋部材18に対しガイド筒を下方に付勢する圧縮コイルスプリングが装着されている。この付勢力により、サブカップ24の底壁24Bが、燃料タンク14の底壁14Bに接触した状態を維持できる。
図3に示すように、サブカップ24内には、燃料ポンプ40が備えられている。燃料ポンプ40の下部には、燃料を吸引可能な燃料吸引口42が設けられている。燃料ポンプ40を駆動することで、サブカップ24内の燃料を、燃料吸引口42から吸引する。そして、燃料送出配管44を通じて、サブカップ24内の燃料をエンジン20(図1参照)に向けて送り出すことができる。
燃料ポンプ40の燃料吸引口42には、燃料フィルタ46が装着されている。燃料フィルタ46は、網目状の部材によって袋状に形成されており、その内部に、燃料吸引口42が位置している。燃料フィルタ46は、サブカップ24内の燃料GSを燃料吸引口42から吸引するときに、燃料中の異物を除去する作用を有している。
サブカップ24内には燃料タンク14内の燃料の一部が貯留される。したがって、燃料タンク14に対し燃料GSが傾斜し偏在したときでも、サブカップ24内に貯留された燃料の一部が燃料フィルタ46から離れる現象(いわゆる燃料切れ)を抑制できる。
図2及び図4から分かるように、サブカップ24の周壁24Sの下部には、周壁24Sを部分的に内側に湾曲させた凹部24Dが形成されている。凹部24Dにはジェットポンプ48が配置されている。
ジェットポンプ48には、導入配管54が接続されている。燃料ポンプ40によって汲み上げられた燃料の一部は、外部に送出されることなく、リターン燃料として、導入配管54からジェットポンプ48に導入される。ジェットポンプ48の内部は、導入配管54から導入されたリターン燃料によって、負圧が生じる。そしてこの負圧により、サブカップ24の外部(燃料タンク14の内部)から燃料GSを、吸引口48Bを通じて吸引し、凹部24Dに形成された貫通孔24Hを通じてサブカップ24内に燃料を送り込む(圧送する)作用を有している。
図3及び図4に示すように、サブカップ24内には、底壁24Bから隔壁24Pが立設されている。隔壁24Pは、周壁24Sの一部とで貫通孔24Hを取り囲むと共に、周壁24Sの高さよりも低く形成されている。そして、周壁24Sの一部と隔壁24Pとの間に一時収容部24Tが構成されている。ジェットポンプ48から貫通孔24Hを経て導入された燃料は、この一時収容部24Tに一時的に収容される。一時収容部24Tから溢れた燃料が、隔壁24Pを超えて、サブカップ24内(一時収容部24T以外の領域)に収容される。以下において、単に「サブカップ24内」あるいは「サブカップ24の内部」というときは、サブカップ24において一時収容部24T以外の領域をいう。
なお、図3は図2における3−3線断面図であるが、図4にも3−3線を記入し、断面位置を示している。
図2及び図3に示すように、燃料ポンプモジュール22は、サブカップ24の外側に位置する筒体38を備えている。筒体38は、燃料タンク14の満タン液位HLよりも高い位置まで形成されている。本実施形態では、図4から分かるように、筒体38は、水平断面が略長方形とされており、平面視にて、サブカップ24の外周の一部分に存在している。筒体38の一部は、サブカップ24の周壁24Sが兼用する構造とされている。
筒体38は、上方には開放されている。筒体38の下部(底壁14Bの近傍)には燃料出入口56が形成されている。すなわち、筒体38は上下に開放されている。
さらに燃料タンク14内には、図5にも示すように、この燃料出入口56を通じて筒体38内と連続する燃料貯留部材58が設けられている。特に本実施形態では、図4から分かるように、燃料貯留部材58はサブカップ24の周壁24Sに沿って延在された略環状に形成されており、燃料出入口56と反対側の端部が、燃料タンク14内の下部(底壁14Bの近傍)で開口する開口部56Hとなっている。したがって、燃料貯留部材58は、筒体38内及び燃料タンク14内の双方と連通している。
燃料タンク14内の燃料は、燃料貯留部材58及び燃料出入口56を経て筒体38内に出入りする。このため、燃料タンク14内の液位と、筒体38内の液位とは略等しくなる。
図3に示すように、サブカップ24の上面はサブカップ蓋32によって閉じられているが、筒体38の近傍位置は開口されて孔部32Hが形成されると共に、孔部32Hを囲むように、筒体38と対向する燃料導入壁62が上方に向かって延出されている。燃料導入壁62は筒体38との間に、燃料導入路64を構成している。燃料導入路64により、サブカップ24内と筒体38内とが連通されている。ジェットポンプ48の駆動時に、サブカップ24内から溢れた燃料(ただし、燃料タンク14内への流出はサブカップ蓋32によって抑制される)が、矢印F1で示すように、燃料導入路64を通り、筒体38内に上方から流入する。本発明の燃料導入手段60は、燃料導入路64とジェットポンプ48を含んで構成されている。
図2及び図4から分かるように、開口部56Hは、ジェットポンプ48の吸引口48Bの近傍に位置している。特に本実施形態では、開口部56Hは吸引口48Bと対向している。そして、ジェットポンプ48の駆動時には、開口部56Hから流出した燃料が、吸引口48Bからジェットポンプ48内に吸引される。これにより、筒体38とサブカップ24との間で燃料が循環する燃料循環系が構成される。このとき、筒体38の下部(燃料出入口56)から流出した燃料が燃料貯留部材58によって、ジェットポンプ48の吸引口48Bの近傍まで案内されている。
さらに、燃料ポンプモジュール22は、静電容量センサユニット26を備えている。図2に詳細に示すように、静電容量センサユニット26は、サブカップ蓋32の上面に搭載されるセンサ回路部26Cと、このセンサ回路部26Cから、サブカップ蓋32を貫通して下方に延出されたセンサ本体部26Sと、を有している。
図6にも示すように、センサ本体部26Sは、樹脂フィルム等の折り曲げ可能な絶縁体によって、全体として略長尺状に形成されたベース28を有している。ベース28の先端は二股状に分岐されており、第1ベース部28Aと第2ベース部28Bとが形成されている。
図2及び図3に示すように、第1ベース部28Aは、筒体38内に上方から挿入され、先端が筒体38の下部近傍に達している。第2ベース部28Bは、サブカップ24内に挿入され、先端がサブカップ24の底壁24Bの近傍に達している。
第1ベース部28Aの表面には複数の電極30がベース28の長手方向にそって一定間隔で配置されており、液位検知センサ26Lが構成されている。液位検知センサ26Lの最高位置は、燃料タンク14の満タン液位HLよりも高くされている。第1ベース部28Aは筒体38内に挿入されているため、液位検知センサ26Lの周囲を、筒体38が取り囲んでいる。
第2ベース部28Bの表面にも、複数の電極30がベース28の長手方向にそって一定間隔で配置されており、性状検知センサ26Rが構成されている。ただし、性状検知センサ26Rは、液位検知センサ26Lよりも短くなっており、第2ベース部28Bの先端部分にのみ形成されている。第2ベース部28Bの先端はサブカップの底壁24Bの近傍に達している。
液位検知センサ26L及び性状検知センサ26Rを構成している複数の電極30は、燃料と接している部分と接していない部分とで、静電容量の値が異なる。また、接触している燃料の性状よっても、静電容量の値が異なる。この静電容量の値の違いを用いて、静電容量センサユニット26における燃料の接触範囲の広狭に応じた信号を出力できる。
性状検知センサ26R及び液位検知センサ26Lからの出力信号は、センサ回路部26Cに送られる。さらに、燃料性状及び液位に関する情報は、エンジン制御装置70に送られ、エンジン20における燃料噴射等が制御される。
ここで、通常状態では、サブカップ24内の燃料液位は、サブカップ24の上端位置に達する(サブカップ24内は満タンになる)ように、ジェットポンプ48によりサブカップ24内に燃料が送り込まれている。このため、性状検知センサ26Rの全体が燃料に浸漬される。そして、性状検知センサ26Rは、接触している燃料の性状に応じて静電容量が異なることを利用して、燃料タンク14内の燃料性状を検知することが可能である。
これに対し、液位検知センサ26Lは、燃料タンク14内において、上下方向に沿って配置されている。このため、燃料タンク14内の燃料量に応じて、燃料に浸漬される部分の長さが変化し、静電容量も異なった値をとる。これを利用して、燃料タンク14内の燃料量を検知することが可能である。
本実施形態では、1つのベース28上に、性状検知センサ26R及び液位検知センサ26Lが構成されている。換言すれば、性状検知センサ26R及び液位検知センサ26Lが一体化されて静電容量センサユニット26が構成されており、部品点数の増加が抑制されている。
図3に示すように、サブカップ24の底壁24Bには、燃料流入孔66が形成されている。さらに燃料流入孔66には、燃料タンク14内からサブカップ24内への燃料移動は許容し、逆方向の燃料移動は阻止する一方向弁68が設けられている。たとえば、燃料タンク14へ初期給油(燃料タンク14内に燃料が全く存在していない状態からの給油)を行う場合は、燃料タンク14内の燃料が燃料流入孔66からサブカップ24内に流入するため、燃料タンク14とサブカップ24とで燃料液位は等しくなる。これに対し、燃料タンク14内の液位低下時には、サブカップ24内の燃料が燃料流入孔66を通じて燃料タンク14内に流出することはない。サブカップ24内には、ジェットポンプ48の駆動によって送り込まれた燃料が保持されるため、燃料液位はサブカップ24の上端位置に維持される。
次に、本実施形態の燃料タンク構造12の作用を説明する。
この燃料タンク構造12では、燃料ポンプ40の駆動により、サブカップ24内に貯留された燃料を、燃料送出配管44を通じてエンジン等に送出することができる。
燃料タンク14内の燃料量が少なくなった状態でも、サブカップ24内には燃料が存在している。したがって、燃料GSが傾斜し、燃料タンク14内において偏在した場合であっても、サブカップ24内の燃料GSは、燃料吸引口42の近傍に保持される。このため、燃料GSが燃料フィルタ46から離れて燃料フィルタ46の油膜が切れる現象(いわゆる燃料切れ)を抑制することができる。また、サブカップ24内の燃料GSが性状検知センサ26Rに接触した状態を維持しやすくなる。
燃料ポンプ40が駆動すると、導入配管54を通じて燃料の一部がジェットポンプ48に導入される。これにより、ジェットポンプ48が駆動されるため、燃料GSが一時収容部24Tに送られる。そして、一時収容部24Tから溢れた燃料は、隔壁24Pを超えてサブカップ24内(一時収容部24T以外の領域)に収容される。
ここで、本実施形態の燃料タンク14に給油する場合を考える。特に、本実施形態において、燃料タンク14内に残存していた燃料に対し、この燃料とは比重の異なる燃料を給油する場合を想定する。
以下では、相対的に比重の大きい大比重燃料HFと、比重の小さい小比重燃料LFとを区別する。小比重燃料LFの例としてはガソリン(エタノール等が混合されていない燃料)を、大比重燃料HFの例としては、エタノール燃料(ガソリンにエタノールを所定の割合で混合した燃料、あるいは、エタノールのみで構成された燃料等)を挙げることができる。
まず、燃料タンク14内に大比重燃料HFが存在している状態から燃料タンク14内に小比重燃料LFを給油する場合について説明する。
燃料タンク14内に大比重燃料HFのみが存在している状態で、給油前のエンジン20の駆動により燃料ポンプ40が駆動されると、燃料供給配管52からのリターン燃料によってジェットポンプ48が駆動される。このため、サブカップ24内に燃料タンク14内の大比重燃料HFが導入されている。
大比重燃料HFが残存している燃料タンク14内に小比重燃料LFを給油すると、給油時にはエンジン20が停止され、ジェットポンプ40も停止されているため、図7に示すように、小比重燃料LFが大比重燃料HFよりも上に位置し、一時的に2層となる(経時的には、大比重燃料HFと小比重燃料LFとは混ざり合う)。
大比重燃料HFの一部は、開口部56Hから燃料貯留部材58内に流入するため、燃料貯留部材58内に貯留されていた大比重燃料HFが筒体38内に移動する。筒体38内では、大比重燃料HFの液位L2が上昇し、燃料タンク14内の液位L1と一致する。
また、サブカップ24内には、大比重燃料HFが貯留された状態が維持されているので、性状検知センサ26Rには、大比重燃料HFが接触している。
ここで、エンジン20の駆動により燃料ポンプ40及びジェットポンプ48が駆動されると、矢印F4で示すように、燃料タンク14内の大比重燃料HFがジェットポンプ48によりサブカップ24内に送られる。
さらに、サブカップ24内の大比重燃料HFは、矢印F1で示すように、隔壁24Pを超え、サブカップ24内から燃料導入路64を通り、筒体38内に上方から流入する。サブカップ24の上部はサブカップ蓋32で閉塞されているので、サブカップ24内の燃料が不用意に燃料タンク14内に溢れることはない。すなわち、燃料導入路64を備えた簡単な構造で、確実にサブカップ24内の燃料を筒体38内に導入できる。
筒体38内では、この大比重燃料HFが液位検知センサ26Lに接触する。さらにこの大比重燃料HFは、図4に矢印F5で示すように、燃料出入口56及び燃料貯留部材58を経て、開口部56Hから排出される。
開口部56Hは、ジェットポンプ48の吸引口48Bと対向している。したがって、開口部56Hから排出された大比重燃料HFの大部分は、矢印F6で示すように、ジェットポンプ48の吸引口48Bに至る。そして、この大比重燃料HFは再度、燃料ポンプ40に吸引され、一時収容部24Tに送られる。さらにこの大比重燃料HFは、燃料タンク14内から、燃料導入路64を経て筒体38内に流入する。
すなわち、本実施形態の燃料タンク構造12では、開口部56Hがジェットポンプ48の吸引口48Bと対向しているので、ジェットポンプ48の駆動時には、燃料が、燃料循環系、すなわち、筒体38とサブカップ24との間を循環する。これにより、筒体38内の燃料が短時間で置換されることが抑制され、筒体38内の燃料濃度の変化が緩やかになる。
実際に燃料タンク14内の液位を検出するには、まず、性状検知センサ26Rによって燃料の性状を検知する。すなわち、性状検知センサ26Rは、接触している燃料の種類に応じて静電容量の値が異なるため、この静電容量の値を用いて、接触燃料が、小比重燃料LFであるか、もしくは大比重燃料HFであるかが分かる(本実施形態の場合は、大比重燃料HFであると分かる)。
次いで、液位検知センサ26Lの静電容量を測定する。すなわち、液位検知センサ26Lへの燃料の接触範囲に応じて液位検知センサ26Lの静電容量が変化するので、この静電容量の値から、筒体38内の液位L2を知り、さらには燃料タンク14内の液位L1を知ることが可能である。
そして、本実施形態の燃料タンク構造12では、大比重燃料HFが残存している燃料タンク14内に小比重燃料LFを給油しても、小比重燃料LFが急激に筒体38内に流入することが抑制される。液位検知センサ26Lには、性状検知センサ26Rと同種の燃料が接触しており、しかも、液位検知センサ26Lに接触している燃料の濃度変化が緩やかになる。したがって、性状検知センサ26Rで検知された静電容量値を基準として用い、液位検知センサ26Lで検知された静電容量値から液位を得ることで、より正確な液位検知が可能となる。
上記では、大比重燃料HFが残存している燃料タンク14内に小比重燃料LFを給油する場合を例示している。これとは逆に、大比重燃料HFが残存している燃料タンク14において、大比重燃料HFを給油する場合であっても、ジェットポンプ48の駆動により、小比重燃料LFが燃料循環系(筒体38とサブカップ24の間)を循環するので、液位検知センサ26Lに接触している燃料の濃度変化が緩やかになり、より正確な液位検知が可能である。
第1実施形態において、性状検知センサ26Rの位置は、サブカップ24内に限定されないが、サブカップ24内に配置すると、燃料ポンプ40の駆動によってエンジン20に送出される燃料の性状を検知できる。これに代えて、筒体38内の下部に配置することも可能であり、この配置では、液位検知センサ26Lの近傍で燃料性状を検知することが可能である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、静電容量センサユニット76の構造が第1実施形態と異なっているが、燃料タンク構造の全体的構成は第1実施形態と同一であるので、図示を省略する。
図8には、第2実施形態の燃料タンク構造に係る静電容量センサユニット76が示されている。静電容量センサユニット76は、ベース28を有しており、第1ベース部28Aには、第1実施形態と略同様の液位検知センサ76Lが設けられている。第2ベース部28Bには、第1実施形態に係る性状検知センサ26Rに代えて、液位検知センサ76Mが設けられている。
液位検知センサ76Mは、液位検知センサ26Lと同程度の高さを有している。液位検知センサ76Mの上端部分は、液位検知センサ26Lと同程度あるいはそれ以上の幅を有しているが、下方に向かって幅が漸減されており、全体として、逆三角形状となっている。
液位検知センサ76Lでは、静電容量と液位は比例しており、液位による感度の違いはない。これに対し、液位検知センサ76Mでは、低液位のとき(燃料GSの残量が少なくなったとき)に感度がより低くなる。
また、第2実施形態では、燃料GSの性状が変っても、液位検知センサ76L及び液位検知センサ76Mの静電容量比(液位検知センサ76L及び液位検知センサ76Mの静電容量をそれぞれC76L、C76MとしたときのC76M/C76L)を見ており、正確な液位を検出することが可能である。
そして、第2実施形態においても、燃料タンク14内の残存している燃料と異なる種類の燃料が給油された場合に、燃料貯留部材58に貯留された燃料が筒体38に移動することで、液位検知センサ26Lの全範囲に同一種の燃料が接触する。このため、液位検知の精度が高くなる。
第2実施形態において、液位検知センサ76Mは、サブカップ24内に配置されていてもよいが、筒体38内に配置されていてもよい。
さらに、第1実施形態において性状検知センサ26Rが無い構造や、第2実施形態において液位検知センサ76Mが無い構造であってもよい。すなわち、燃料タンク14内の残存燃料と異なる種類の燃料給油時に、筒体38とサブカップ24との間で燃料を循環させることで、筒体38内で液位検知センサ26Lに接触する燃料の濃度変化を緩やかにできればよい。
かかる観点からは、開口部56Hと吸引口48Bとは対向している必要はなく、開口部56Hから流出した燃料の一部が吸引口48Bから吸引される配置であればよい。開口部56Hと吸引口48Bとの間に、燃料を吸引口48Bへ案内する部材(案内板等)を設けてもよい。
さらには、たとえば、燃料貯留部材58を省略し、ジェットポンプ48の吸引口48Bの近傍に燃料出入口56が位置する構成としてもよい。この場合、燃料出入口56が、本発明における開口部(第1実施形態の開口部56H)を兼ねた構造となる。
また、要するに戻し手段としては、筒体38の燃料をサブカップ24に戻すことができればよい。したがって、ジェットポンプ48を経ることなく、筒体38からサブカップ24へ燃料が戻る構成でもよい。
筒体38からサブカップ24へ戻る燃料は、筒体38から流出した燃料に限らず、たとえば、筒体38から積極的に燃料を排出しサブカップ24に戻す構造としてもよい。
12 燃料タンク構造
14 燃料タンク
24 サブカップ
26L 液位検知センサ
26R 性状検知センサ
32 サブカップ蓋
32H 孔部
38 筒体
48 ジェットポンプ(圧送ポンプ)
48B 吸引口(燃料導入口)
56 燃料出入口
56H 開口部
60 燃料導入手段
64 燃料導入路(連通部)
76L 液位検知センサ
76M 液位検知センサ

Claims (6)

  1. 内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンクの内部で上下方向に沿って配置され燃料の接触範囲に応じて静電容量が変化する液位検知センサと、
    前記液位検知センサの側方を取り囲んで上下方向に延在されると共に、上下に開放された筒体と、
    前記燃料タンク内に備えられ、燃料タンク内の燃料が収容されるサブカップと、
    前記サブカップ内の燃料を前記筒体内に上方から導入可能な燃料導入手段と、
    前記筒体内から排出された燃料を前記サブカップ内に戻す戻し手段と、
    を有する燃料タンク構造。
  2. 前記燃料導入手段が、
    前記サブカップの上部と前記筒体の上部とを連通させる連通部と、
    前記燃料タンク内の燃料を前記サブカップ内に圧送する圧送ポンプと、
    を有する請求項1に記載の燃料タンク構造。
  3. 前記戻し手段が、筒体からの流出燃料が前記圧送ポンプの燃料導入口に流入するように形成された開口部を有する請求項2に記載の燃料タンク構造。
  4. 前記サブカップの上部を閉塞するサブカップ蓋を備え、
    前記連通部が、前記サブカップ蓋に設けられた孔部から上方に延出され前記サブカップ内と前記筒体内とを連通する燃料導入路を備える請求項2又は請求項3に記載の燃料タンク構造。
  5. 前記燃料タンクの内部に配置され燃料の性状に応じて静電容量が変化する燃料性状センサ、を有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料タンク構造。
  6. 前記燃料性状センサが前記サブカップ内に備えられている請求項5に記載の燃料タンク構造。
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