JP2014100733A - 金属部材の接合方法及び金属部材の接合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法であって、工程数を低減し、部品管理が容易でありながらも、二つの金属部材をリベットを使用せず、実質リベットかしめを行うことができ、リベット接合方法と同等又はそれ以上の接合力を有する金属部材の接合方法及び金属部材の接合体を提供することを課題とする。
【解決手段】第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とを重ね合わせ、前記貫通孔の孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチによって、前記第1金属部材を、前記第2金属部材の貫通孔の上方から押圧することにより、前記第1金属部材の表部を凹陥させると共に、前記ポンチの押圧により流動されて前記第2金属部材の貫通孔を貫通した前記第1金属部材の一部によって形成される、第2金属部材から突出する突出部をかしめることにより、前記第1金属部材と、前記第2金属部材とを接合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、母材である金属部材自体を使用して金属部材どうしを接合する方法に関するものである。
従来より、金属部材に他の金属部材を接合する信頼性のある接合方法として、接合部材であるリベットを用いて接合する方法が公知である。このリベットを用いて接合する方法は、一方の金属部材における平板部の適宜の位置にリベットホールを開設すると共に、他方の部材における平板部の適宜の位置に、前記リベットホールと対応するリベットホールを開設する。そして、両部材を重ね合わせ、連通させたリベットホールにリベットを挿通し、そのリベットの先端をかしめて加工頭を形成することで両部材を接合するものである。
しかしながら、上述したリベットを用いた接合方法によれば、リベットと金属部材との間に間隙が生じると結合品質が低下する。そのため、それぞれの金属部材に、リベット軸部の孔径に対応し、それぞれ連通するリベットホールを開設すると共に、それぞれの金属部材に適宜のピッチでリベットホールを設ける必要がある。この工程は共に、非常に高い精度を求められ、加工作業に手間とコストがかかるものであった。
また、規格サイズ以外のリベットを使用する場合、リベット自体を生産する必要があり、特に少量生産の金属部材の接合には、コスト面、部品管理の面で不向きな接合方法であった。
また、リベットを用いて信頼性の高い接合をするためには、熟練を要するものであった。
そこで、作業工程を低減し、部品管理を容易にするためにリベット等の接合部材を用いずに、母材である金属部材自体を使用して金属部材どうしを接合する方法が公知である(例えば、特許文献1参照)。
当該接合方法は、厚手の金属板である接合材に薄手の金属板である被接合材を接合するもので、予め前記被接合材の接合部分に透孔を形成し、前記両材をダイ上に重ねて置いた後、前記接合材の側から前記透孔に向けて前記接合材をポンチで加圧して局所的に凹陥させることにより、前記透孔を抜けて前記透孔外に膨出する膨径部を形成せしめて薄手の金属板と厚手の金属板とを接合するものである。
この接合方法によれば、金属部材どうしの接合が、被接合材に対する穿孔と、単なるポンチによる押圧動作だけで達成できるので、手間のかかる作業が不要であり、作業工程が少ないので作業の迅速化が図れ、金型がシンプルで廉価なことと相俟って、加工コストをかなり低く抑えることができるとされる。
特開2000−42658号公報
しかしながら、上述した接合方法によれば、接合部材を用いずに、母材である金属部材自体を使用して金属どうしを接合可能であるので、作業工程が少なく、部品管理も容易であるが、結合力は従来のバーリングかしめにより接合された状態と同様であるため、リベットを用いて接合した場合と比べれば接合力は弱く、耐久性も低いものであった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、簡易な方法であって、工程数を低減し、部品管理が容易でありながらも、信頼性が高いとされているリベットを用いた接合方法と同等又はそれ以上の接合力を有する金属部材の接合方法及び金属部材の接合体を提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の金属部材の接合方法及び金属部材の接合体は以下の技術的手段を講じている。
本発明の金属部材の接合方法は、第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とを重ね合わせ、前記貫通孔の孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチによって、前記第1金属部材を、前記第2金属部材の貫通孔の上方から押圧することにより、前記第1金属部材の表部を凹陥させると共に、前記ポンチの押圧により流動されて前記第2金属部材の貫通孔を貫通した前記第1金属部材の一部によって形成される、第2金属部材から突出する突出部をかしめることにより、前記第1金属部材と、前記第2金属部材とを接合するものである。
第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材を重ね合わせ、前記貫通孔の孔径よりも大きな直径の押圧ポンチによって押圧することにより、ポンチ下方の第1金属部材は圧縮応力のみを受けることになる。この第1金属部材の応力は、押圧力の増大と共に増大し遂に弾性限界を超えて塑性流動状態となる。
この流動体は、前記第2金属部材の貫通孔を流動貫通し、前記第2金属部材から棒状に突出し、リベットの軸部を形成することになる。
この突出部をかしめることにより、第1金属部材と第2金属部材を確実に接合することができる。
また、凹部を有するダイ上に、前記凹部と前記第2金属部材の貫通口とを対応させて、第1金属部材が上側になるように、第1金属部材と第2金属部材とを載置させることができる。
また、前記第1金属部材の厚みが、前記第2金属部材よりも厚くすることができる。
また、前記第1金属部材の強度が、前記第2金属部材の強度よりも低いものとすることができる。
また、前記第2金属部材に設けられた貫通孔の内周にリング部材を嵌合させることができる。
さらに、前記リング部材が、前記第1金属部材の強度よりも高くすることができる。
本発明の金属部材の接合体は、第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とが接合された接合体であって、前記第1金属部材の表部に設けられた、前記貫通孔よりも大きい孔径を有する凹陥部を有し、前記第2金属部材の前記貫通孔に貫通した前記第1金属部材の一部によって形成された、第2金属部材から突出する突出部がかしめられているものである。
本発明の金属部材の接合方法及び金属部材の接合体によれば、簡易な方法であって、工程数を低減し、部品管理が容易でありながらも、信頼性が高いとされているリベットを用いた接合方法と同等又はそれ以上の接合力を有することができる。
本発明の第1実施形態に係る金属部材の接合方法によって接合される加工前の接合部材の一部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る金属部材の接合方法の概略を示す工程図である。 本発明の第1実施形態に係る金属部材の接合方法によって接合された金属部材の接合体の一部を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る金属部材の接合方法によって接合された金属部材の接合体の一部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態における金属部材の接合方法(以下、接合方法という)及び金属部材の接合体を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る接合方法によって接合される加工前の接合部材の一部を示す断面図である。接合方法の工程に入る前の準備工程として、まず、図1に示すように、第1金属部材1と接合させたい第2金属部材2の適宜の位置に、第1金属部材1の一部を貫通させる貫通孔2aを開設しておく。この貫通孔2aは結合させたい金属部材の大きさ、厚さ、形状等に応じて、適宜の孔径を有する貫通孔2aを適宜の位置に、適宜の数開設しておく。
なお、接合箇所は、両金属部材の平板状の部分どうしを接合すれば、接合部が浮いたり変形したりするおそれがないので、第2金属部材2における平板状の部分に貫通孔2aを設けることが好ましい。
次に、図2(a)に示すように、凹部3aを有するダイ3に、第1金属部材1が上側になるように、第1金属部材1と前述した準備工程作業により貫通孔2aが形成された第2金属部材2とを重ね合わせて載置する。このとき、ダイ3に設けられた凹部3aと、第2金属部材2の適宜の貫通孔2aとを対応させて載置させる。
ダイ3の凹部3aの孔径は貫通孔2aと略同一の孔径に構成されている。またダイ3の凹部3aの深さは、後述する第2金属部材2の貫通孔2aを貫通した前記第1金属部材1の一部によって形成される、第2金属部材2から突出させる突出部1cの長さよりも長い深さに構成されている。なお、凹部3aの深さは突出させる突出部1cと同一に構成することもできる。
ダイ3に設けられる凹部3aは、ダイ3の適宜の位置に上下方向に移動可能に設けられたノックアウト棒5を、ダイ3の上面よりも下方側の適宜の位置に配置させることにより形成しても良い。
また、例えば、両金属部材が作業位置を指示、誘導可能な治具によってセットされる構成とすることもできる(図示せず)。
次に、図2(b)に示すように、第2金属部材2に開設された貫通孔2aの孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチ4によって、第1金属部材1を押圧することにより、第1金属部材1の表部を凹陥させると共に、ポンチの押圧により流動されて第2金属部材2の貫通孔2aを貫通した第1金属部材1の一部によって形成される、第2金属部材2から突出する突出部1cが形成される。
詳述すると、重ね合わされた両金属部材は、第2金属部材2に開設された貫通孔2aと略同一の孔径を有するダイ3の凹部3aと、貫通孔2aとが対応するようにダイ3上に載置される。そして、貫通孔2aの上方から、貫通孔2aの孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチ4によって押圧することにより、第1金属部材1の表部が凹陥する。すると、このとき凹陥された第1金属部材1の凹み分量の第1金属部材1が、貫通孔2aを貫通すると共に、第2金属部材2から突出する突出部1cを形成するように流動変形する。
つまり、押圧ポンチ4の直径が、第2金属部材2の貫通孔2aの孔径及びダイ3の凹部3aの孔径よりも大きいので、せん断応力を発生させず、第1金属部材1は圧縮応力のみを受けることになる。そして、この第1金属部材1の応力は、押圧力の増大と共に増大し遂に弾性限界を超えて塑性流動状態となり、この流動体は第2金属部材2の貫通孔2aにフィットした状態で棒状に押し出される。
また、図2(a)、(b)に示すように、ダイ3と対向して第1金属部材1の上面にしわ押さえ6を設けて第1金属部材1を押圧ポンチ4で押圧すれば、加工中のしわの発生を防ぐことができる。また、押圧時の押圧ポンチ4の中心と、貫通孔2a及び凹部3aの中心が対応していることが望ましい。
また、押圧ポンチ4の直径が大きければ大きい程、凹陥部1aの深さは浅くてすむが、押圧する押出力は当然に大きくなるので、接合したい金属部材に応じて適宜の直径を有する押圧ポンチ4を使用することが望ましい。
最後に、第2金属部材2から突出した突出部1cをかしめて加工頭Cを形成することにより、第1金属部材1と第2金属部材2とを接合させる。
突出部1cをかしめる方法としては、図2(c)に示すように、かしめポンチ7によって突出部1cをかしめて加工頭Cを形成して接合することができる。
詳述すると、押圧ポンチ4によって押圧されることにより第1金属部材1が流動変形し第2金属部材2の貫通孔2aに貫通された図2(b)の状態を維持しながら、一旦、ノックアウト棒5により両金属部材を押し上げてダイ3から離すと共に押圧ポンチ4も抜去した後、次のかしめ工程に移る。かしめ工程では、かしめポンチ7を備えたダイ3上に、突出部1cがかしめポンチ7と対応する位置に両部材を載置する。そして、再び、押圧ポンチ4を凹陥部1aに差し込み両金属部材を固定すると共に、かしめポンチ7によって突出部1cに打撃を加えることにより突出部1cをつぶして加工頭Cを形成することにより接合する。図2(c)に示すかしめポンチ7は、先端側が略半球形状のかしめポンチ7を用いて押圧することで、加工頭Cを丸頭に形成しているが、かしめポンチ7の先端側を適宜変更して加工頭Cを平頭、皿頭等種々の形状に形成することができる。
また、かしめ工程の際、両金属部材を固定する方法として、押圧ポンチ4を凹陥部1aに差し込むだけでなく、図2(c)に示すように、再びダイ3と対向して第1金属部材1の上面にしわ押さえ6を設けて両金属部材を固定しても良いし、押圧ポンチ4を凹陥部1aに差し込む構成とせず、第1金属部材1の上方から固定する固定具を備える構成等とすることができる。
この、かしめ工程は、突出部1cをかしめて加工頭Cを形成することで、第1金属部材1と第2金属部材2とを接合できればよく、かしめる方法は上述したような方法に限られず、例えば、従来のリベットを用いて接合する場合と同様に、空気かしめハンマーで突出部1cに打撃を加えることにより突出部1cをつぶして加工頭Cを形成することにより接合する等、周知のかしめ方法を利用することができる。
上述した接合方法により接合された金属部材の接合体は、図3に示すように、第1金属部材1と、適宜の位置に開設された貫通孔2aを有する第2金属部材2とが接合された接合体であって、第1金属部材1の表部に設けられた、前記貫通孔2aの孔径よりも大きい孔径を有する凹陥部1aを有し、第2金属部材2の前記貫通孔2aに貫通した第1金属部材1の一部によって形成された、第2金属部材2から突出する突出部1cがかしめられている金属部材の接合体となる。
詳述すると、第1金属部の表面側に設けられる凹陥部1aは、押圧ポンチ4に押圧されることにより凹陥したもので、第2金属部材2の貫通孔2aの上方に位置する。そして、この金属部材の接合体は、押圧ポンチ4に押圧されることにより凹陥した凹陥部1aの分量だけ第1金属部が流動して、第2金属部材2の貫通孔2aにフィットした状態で貫通すると共に、第2金属部材2から突出された突出部1cをかしめることにより、第1金属部材1と第2金属部材2とが間隙を有さず接合される。
つまり、本発明の接合方法により接合された金属接合体は、図3に示すように、第2金属部材2の上方側の凹陥部1aを有する第1金属部材1自体が、従来のリベットを用いて金属部材どうしを結合させた場合の、リベットの頭部Aに相当し、第2金属部材2の貫通孔2aを貫通している貫通部分1bの第1金属部材1が、リベットの軸部Bに相当すると共に、第1金属部材1からなる突出部1cをかしめた部分が、リベットの先端をかしめた加工頭Cに相当することとなり、母材である第1金属部材1自体がリベットとなって、第2金属部材2と接合する。
よって、少なくとも、従来のリベットによって接合された金属接合体と同様の接合力を有することとなる。しかも、上述したように、第1金属部材1と第2金属部材2とはフィットした状態で接合されているため、別途の部品である従来のリベットを使用した場合と異なり、リベットと金属部材との間に間隙が生じて、結合品質が低下するといったこともなく、従来のリベットによって接合された金属接合体よりも、信頼性、安定性及び耐久性に優れた接合が可能となる。
本発明に使用される第1金属部材1と第2金属部材2については、強度差が大きいものを使用することが好ましく、第1金属部材1の強度が、第2金属部材2の強度より低く、第2金属部材2はダイ3と同様の強度の高い金属部材を用いれば、従来の押出成形と同様の原理で、第1金属部材1を上述したように塑性変形させることができるので好ましい。
第1金属部材は、例えば、低炭素鋼等を使用することが好ましく。第2金属部材は、例えば、高炭素鋼又は特殊鋼の中でもバネ性に優れたばね鋼鋼材(SUP6等)等を使用することが好ましい。
また、第1金属部材1は、第2金属部材2よりも厚い方が成形しやすく、さらに、第2金属部材2が薄板状の金属部材であることが好ましい。
以上、説明した本発明の実施形態の接合方法によれば、第2金属部材2の適宜の位置に貫通孔2aさえ開設しておけば、簡易な方法で金属部材どうしを接合することが可能となるため、従来のリベットを用いた接合方法と比べて、接合し合う接合部材のそれぞれに、リベット軸部Bの孔径に対応したリベットホールを開設する共に、それぞれの金属部材に適宜のピッチでリベットホールを設けるといった加工工程が不要となり、工程数を低減できると共にコストの削減も可能となる。
また、別途の接合部材を使用せず母材である第1金属部材1によって、強度差の大きい薄体の第2金属部材2をフィットな状態で接合できるので、部品管理が容易となると共に、従来のリベットを用いた接合方法による接合力と同等又はそれ以上の結合力で接合でき、信頼性、安定性、耐久性、コストの面でも優れる。
また、本実施形態の接合方法によれば、複数個所を同時に接合することも可能であり、生産性が高いものとなる。
さらに、従来のリベットによる接合方法においては、金属部材の接合体に、リベットの頭部Aや加工頭Cがそれぞれ、金属部材の接合体の表面又は裏面に突出するため、例えば、更にその金属部材の接合体に部品等を重ねて接合しようとした場合、リベットの頭部Aや加工頭Cが突起物となって邪魔になり接合出来ず設計変更等を余儀なくされていたが、本実施形態の接合方法によって接合された金属部材の接合体によれば、第1金属部材1側の表面は、凹陥部1aが設けられるものの、平板部分には従来のような突起物を有さないので、他の部品をさらに接合することが可能となる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の金属部材の接合方法及び金属部材の接合体は、基本的な方法、構成等は第1実施形態と略同様であるが、以下の点が異なる。
第1金属部材1と貫通孔2aの内周にリング部材8を嵌合させた第2金属部材2とを、第1実施形態と同様の方法によって接合するものである。
貫通孔2aの内周に嵌合させるリング部材8は、第1金属部材1の強度よりも高い強度を有する材料を用いて形成されたものである。リング部材8の材質として、例えば、第1金属部材1よりも強度が数倍高い、高炭素銅又は特殊鋼等を用いることができる。
そして、リング部材8の内周の孔径よりも大きな孔径を有する押圧ポンチ4によって、第1金属部材1を、第2金属部材2の貫通孔2aに嵌合させたリング部材8の上方から押圧することにより第1金属部材1の表部を凹陥させると共に、ポンチの押圧により流動されてリング部材8を貫通した第1金属部材1の一部によって形成される、第2金属部材2から突出する突出部1cをかしめることにより、第1金属部材1と、第2金属部材2とを接合する。
図4に示すように、押圧ポンチ4の孔径は、リング部材8の内周の孔径よりも大きく、かつ、第2金属部材2の貫通孔2aの内周の孔径よりも小さい孔径とすることが好ましい。
このとき、リング部材8の内径とダイ3の凹部3aの孔径が略同一であることが好ましい。
そして、上述した接合方法により接合された金属部材の接合体は、図4に示すように、基本的な構成は第1実施形態の接合方法により接合された接合体と略同様であるが、第2金属部材2に開設された貫通孔2aの内周に嵌合されたリング部材8の中を、第1金属部材1がフィットした状態で貫通する。
つまり、第1金属部材1のリング部材8の内部を貫通している部分が、従来のリベットの軸部Bに相当する。
第1実施形態に係る金属部材の接合方法において接合する金属部材は、上述したように、強度の高い第2金属部材2を強度の低い第1金属部材1に接合する方法として好適であるが、両部材の強度が、同一又は近似する場合は良好な接合は困難である。
しかし、第2実施形態の接合方法によれば、強度の高いリング部材8が貫通孔2aに嵌入されることにより、第1金属部材1と第2金属部材2との接合を良好に行うことが可能になる。
1 第1金属部材
1a 凹陥部
1b 貫通部分
1c 突出部
2 第2金属部材
2a 貫通孔
3 ダイ
3a 凹部
4 押圧ポンチ
5 ノックアウト棒
6 しわ押さえ
7 かしめポンチ
8 リング部材
A 頭部
B 軸部
C 加工頭
本発明の金属部材の接合方法は、第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とを重ね合わせ、前記第1金属部材を上側にして、前記貫通孔の孔径と略同一の孔径を有する凹部を備えるダイに、前記貫通孔と前記凹部とを対応させて載置し、前記貫通孔の孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチによって、前記第1金属部材を、前記第2金属部材の貫通孔の上方から押圧することにより、前記第1金属部材の表部を凹陥させると共に、前記ポンチの押圧により流動されて前記第2金属部材の貫通孔を貫通した前記第1金属部材の一部によって形成される、第2金属部材から突出する突出部が、前記載置した状態で、前記第1金属部材と当接していない側の前記第2金属部材の主面の前記貫通孔の周囲にかしめられることにより、前記第1金属部材と、前記第2金属部材とを接合するものである。
また、前記第1金属部材の強度が、前記第2金属部材の強度よりも低いものとすることができる。前記第1金属部材は、低炭素鋼とし、前記第2金属部材は、高炭素鋼又は特殊鋼とすることができる。
本発明の金属部材の接合体は、第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とが接合された接合体であって、前記第1金属部材の前記第2金属部材と当接していない側の表部に、前記貫通孔よりも大きい孔径を有する凹陥部を有し、前記第2金属部材の前記貫通孔に貫通した前記第1金属部材の一部によって形成された、第2金属部材から突出する突出部が、前記第1金属部材と当接していない側の前記第2金属部材の主面の前記貫通孔の周囲にかしめられているものである。また、前記第1金属部材は、低炭素鋼とし、前記第2金属部材は、高炭素鋼又は特殊鋼とすることができる。

Claims (6)

  1. 第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とを重ね合わせ、前記貫通孔の孔径よりも大きな直径を有する押圧ポンチによって、前記第1金属部材を、前記第2金属部材の貫通孔の上方から押圧することにより、前記第1金属部材の表部を凹陥させると共に、前記ポンチの押圧により流動されて前記第2金属部材の貫通孔を貫通した前記第1金属部材の一部によって形成される、第2金属部材から突出する突出部をかしめることにより、前記第1金属部材と、前記第2金属部材とを接合する金属部材の接合方法。
  2. 前記第1金属部材の強度が、前記第2金属部材の強度よりも低い請求項1に記載の金属部材の接合方法。
  3. 前記第1金属部材の厚みが、前記第2金属部材よりも厚い請求項1又は請求項2に記載の金属部材の接合方法。
  4. 前記第2金属部材に設けられた貫通孔の内周にリング部材を嵌合させる請求項1から請求項3に記載の金属部材の接合方法。
  5. 前記リング部材が、前記第1金属部材の強度よりも高い請求項4に記載の金属部材の接合方法。
  6. 第1金属部材と、適宜の位置に開設された貫通孔を有する第2金属部材とが接合された接合体であって、
    前記第1金属部材の表部に設けられた、前記貫通孔よりも大きい孔径を有する凹陥部を有し、
    前記第2金属部材の前記貫通孔に貫通した前記第1金属部材の一部によって形成された、第2金属部材から突出する突出部がかしめられている金属部材の接合体。
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