JP2014100214A - 使い捨ておむつの製造方法及び製造装置 - Google Patents

使い捨ておむつの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】後処理テープを取り付ける際に,おむつ連続体に生じる歪みを防止する。
【解決手段】搬送工程は,おむつ連続体10´を,幅方向に一致する方向を搬送方向として,第1の搬送手段21と,この第1の搬送手段21と搬送方向に間隔を置いて配置された第2の搬送手段22と,によって搬送する。テープ取付工程は,搬送行程中に,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられたテープ取付手段23によって,おむつ連続体10´の前身頃1の外表面又は後身頃2に対し,後処理テープ5を取り付ける。押え搬送工程は,テープ取付工程を行う時に,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられた押え搬送手段24によって,おむつ連続体10´の股下部3の一部又は全部を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送する。
【選択図】図2

Description

本発明は,使い捨ておむつの製造方法,及び使い捨ておむつの製造装置に関する。具体的に説明すると,本発明は,使い捨ておむつの製造段階において,おむつの外面に後処理テープを取り付ける際に,おむつの股下部が縮んで外形が崩れることを防止するための工程及び機構を備えるものである。
従来より,使い捨ておむつとして,パンツ型のものが知られている。パンツ型の使い捨ておむつは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合され,着用者の腰周りに相当する位置にウエスト開口部が形成され,着用者の両脚部に相当する位置にレッグ開口部が形成された構造を有する。また,パンツ型の使い捨ておむつは,ウエスト開口部に近い部位に,伸長状態のウエスト伸縮部材が複数本配置され,レッグ開口部に近い部位に,伸長状態のレッグ伸縮部材が複数本配置されている。このようなウエスト伸縮部材やレッグ伸縮部材は,収縮することによって,ウエスト開口部に近い部位やレッグ開口部に近い部位にギャザーを形成するため,ウエスト伸縮部材やレッグ伸縮部材を配置することで,おむつのフィット性を向上させることができる。
また,パンツ型の使い捨ておむつは,一般的に,前身頃側又は後身頃側の外表面に,後処理テープが取付けられている。後処理テープは,使い捨ておむつが尿などを吸収して役目を終えた後に,使用済みの使い捨ておむつを廃棄するために用いられる。後処理テープを利用して,使用後の使い捨ておむつを丸めた状態で保持することにより,使用後の使い捨ておむつをコンパクトな状態で廃棄することができる。
また,上記のような後処理テープを有するパンツ型使い捨ておむつの製造方法及び製造装置として,例えば特許文献1に開示された方法及び装置が知られている。特許文献1に開示された製造方法では,パンツ型の使い捨ておむつが幅方向に連続したおむつ連続体を,股下部において二つ折りにし,前身頃と後身頃が重なりあった状態で,搬送していく。そして,おむつ連続体のなす搬送面の一方側に設けられたスタンパーロールと,他方側に設けられたアンビルロールとによって,おむつ連続体の前身頃と後身頃が重なった部分を強く挟み込みながら,前身頃又は後身頃の外表面に,後処理テープを取り付けることとしている。
特開2006−167195号公報
ただし,従来の製造方法や製造装置では,おむつ連続体に対して後処理テープを取り付ける際に,後処理テープが取付けられる後身頃と前身頃が重なった部分は,強く挟み込むこととしているものの,おむつ連続体の股下部は解放することとしていた。すなわち,従来の製造装置等は,後処理テープを取り付ける際に,おむつ連続体の股下部を押さえる機構を備えるものではなかった。
しかしながら,上述したように,一般的なパンツ型の使い捨ておむつは,股下部に形成されたレッグ開口部の近傍に沿って,複数のレッグ伸縮部材が伸長状態で固定されている。また,特許文献1等に示されるように,パンツ型の使い捨ておむつを製造するにあたり,後処理テープを取り付ける段階では,すでに,おむつ連続体に,複数のレッグ伸縮部材の連続体が固定されている。このため,従来の製造方法等のように,おむつ連続体に対して後処理テープを取り付ける際に,レッグ伸縮部材が固定された股下部を解放してしまうと,そのレッグ伸縮部材が多少なりとも収縮して,おむつ連続体の股下部が縮み,その結果としておむつ連続体全体に歪みが生じるという問題が生じていた。このように,後処理テープを取り付ける際に,おむつ連続体に歪みが生じると,適切な位置に後処理テープを取り付けることが困難になったり,最終的に完成された使い捨ておむつの製品の形状が悪くなったりするという不具合があった。
このため,現在では,後処理テープを取り付ける際に,おむつ連続体に生じる歪みを防止できる使い捨ておむつの製造方法及び製造装置が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,股下部で二つ折りにされ前身頃と後身頃が重なったおむつ連続体に対し,後処理テープを取り付ける際に,レッグ伸縮部材が固定された股下部を解放せずに,この股下部を,前身頃側の面と後身頃側の面の両面から挟み込んで押さえながら搬送することにより,おむつ連続体に生じる歪みを防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は,使い捨ておむつの製造方法に関する。
本発明の製造方法により製造される使い捨ておむつは,着用者の腹部に接する前身頃1,着用者の背部に接する後身頃2,及び前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3に長さ方向に区分されたものとなる。また,使い捨ておむつは,股下部3に,着用者の脚部が出されるレッグ開口部4が形成され,前身頃1の外表面又は後身頃2の外表面に,後処理テープ5が取付けられる。
本発明の製造方法は,上記使い捨ておむつに後処理テープ5を取り付ける工程を含む。
この後処理テープ5を取り付ける工程では,レッグ開口部4が形成され後処理テープ5が取付けられる前のおむつ前駆体が,股下部3において長さ方向に二つ折りにされ,前身頃1と後身頃2とが重ね合わされ,長さ方向と直交する幅方向に複数個連続したおむつ連続体10´となっている。
また,後処理テープ5を取り付ける工程には,搬送工程と,テープ取付工程と,押え搬送工程が含まれている。
まず,搬送工程は,上記おむつ連続体10´を,幅方向に一致する方向を搬送方向として,第1の搬送手段21と,この第1の搬送手段21と搬送方向に間隔を置いて配置された第2の搬送手段22と,によって搬送する工程である。
また,テープ取付工程は,搬送行程中に,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられたテープ取付手段23によって,おむつ連続体10´の前身頃1の外表面又は後身頃2に対し,後処理テープ5を取り付ける工程である。
そして,押え搬送工程は,上記テープ取付工程を行う時に,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられた押え搬送手段24によって,おむつ連続体10´の股下部3の一部又は全部を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送する工程である。
上記のように,本発明では,後処理テープ5を取り付ける工程の際に,押え搬送手段24によって,おむつ連続体10´の股下部3を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送することとしている。上述したように,おむつ連続体10´の股下部3には,一般的に,レッグ開口部4の近傍にレッグ伸縮部材が伸長状態で配設されている。このため,本発明のように,後処理テープ5をおむつ連続体10´に取り付ける際に,おむつ連続体10´の股下部3を押さえ,レッグ伸縮部材が収縮しないようにして,おむつ連続体10´を搬送することにより,おむつ連続体10´がレッグ伸縮部材の収縮力を受けて,部分的に縮んだり歪んだりする事態を防止できる。その結果,本発明の製造方法により製造された使い捨ておむつは,後処理テープが適切な位置に取付けられ,かつ製品の外観も歪むことなく美麗なものとなる。
本発明に係る製造方法の搬送工程において,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22は,おむつ連続体10´の前身頃1と後身頃2が重なった部分と,股下部3を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送するものであることが好ましい。
上記のように,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22が,テープ取付手段23の搬送方向上流側と下流側において,おむつ連続体10´の全体を挟んで押さえ込み,張力を付加した状態で,おむつ連続体10´を搬送することにより,おむつ連続体10´に後処理テープ5を取り付ける際,縮みや歪みが生じることをさらに効果的に防止できる。
本発明に係る製造方法において,上記おむつ前駆体は,レッグ開口部4を形成する左右の側縁に沿った部位に,一又は複数のレッグ伸縮部材6が伸長状態で固定されたものであることが好ましい。
この場合に,押え搬送工程において,押え搬送手段24は,おむつ前駆体が幅方向に複数個連続したおむつ連続体10´を,股下部3及びレッグ伸縮部材6が固定された部位を含む領域において,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送するものであることが好ましい。
上記のように,レッグ開口部4の近傍の部位に,レッグ伸縮部材6が配設されている場合,このレッグ伸縮部材6は,股下部3だけでなく,前身頃1及び後身頃2に区分される領域にも存在している場合がある。この場合であっても,押え搬送手段24は,レッグ伸縮部材6が収縮して,おむつ連続体10´に歪みが生じることを防ぐために,少なくともレッグ伸縮部材6が配設された領域を含む範囲で,おむつ連続体10´を搬送面の両側から押さえて搬送するものであることが好ましい。これにより,レッグ伸縮部材6の収縮力の影響を受け,製造途中の段階で,おむつ連続体10´に歪みが生じることをより確実に防止できる。
本発明に係る製造方法の押え搬送工程において,押え搬送手段24は,少なくともテープ取付手段23が後処理テープ5を取り付ける領域は,押さえないことが好ましい。
上記のように,押え搬送手段24は,後処理テープ5が取り付けられる領域を空けて,おむつ連続体10´を押さえていることにより,テープ取付手段23が効率的に後処理テープ5を取り付けることができるようになる。
本発明の第2の側面は,使い捨ておむつの製造装置に関する。本発明の製造装置は,基本的に,上記した第1の側面に係る使い捨ておむつの製造方法を,実行することができる。
すなわち,本発明の製造装置により製造される使い捨ておむつは,着用者の腹部に接する前身頃1,着用者の背部に接する後身頃2,及び前身頃1と後身頃2の間に位置する股下部3に長さ方向に区分されたものとなる。また,使い捨ておむつは,股下部3に,着用者の脚部が出されるレッグ開口部4が形成され,前身頃1の外表面又は後身頃2の外表面に,後処理テープ5が取付けられる。
本発明の製造装置は,使い捨ておむつに後処理テープ5を取り付ける工程を行う。この後処理テープ5を取り付ける工程では,レッグ開口部4が形成され後処理テープ5が取付けられる前のおむつ前駆体が,股下部3において前記長さ方向に二つ折りにされ,前身頃1と後身頃2とが重ね合わされ,長さ方向と直交する幅方向に複数個連続したおむつ連続体10´となっている。
本発明の製造装置は,第1の搬送手段21と,第2の搬送手段22と,テープ取付手段23と,押え搬送手段24と,を備える。
第1の搬送手段21は,おむつ連続体10´を,幅方向に一致する方向を搬送方向として搬送する。
第2の搬送手段22は,第1の搬送手段21と搬送方向に間隔を置いて配置され,おむつ連続体10´を搬送方向に搬送する。
テープ取付手段23は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられ,おむつ連続体10´の前身頃1の外表面又は後身頃2に対し,後処理テープ5を取り付ける。
そして,押え搬送手段24は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に設けられ,おむつ連続体10´の股下部3の一部又は全部を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送する。
上記構成のように,後処理テープ5をおむつ連続体10´に取り付ける時に,押え搬送手段24が,おむつ連続体10´の股下部3を押さえ,レッグ伸縮部材が収縮しないようにして,おむつ連続体10´を搬送することにより,おむつ連続体10´がレッグ伸縮部材の収縮力を受けて,部分的に縮んだり歪んだりする事態を防止できる。
本発明の使い捨ておむつの製造方法及び製造装置では,後処理テープ5を取り付ける時に,押え搬送手段24によって,おむつ連続体10´の股下部3を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送することとしている。おむつ連続体10´の股下部3には,一般的に,レッグ開口部4の近傍にレッグ伸縮部材が伸長状態で配設されている。このため,本発明のように,後処理テープ5をおむつ連続体10´に取り付ける際に,おむつ連続体10´の股下部3を押さえ,レッグ伸縮部材が収縮しないようにして,おむつ連続体10´を搬送することにより,おむつ連続体10´がレッグ伸縮部材の収縮力を受けて,部分的に縮んだり歪んだりする事態を防止できる。その結果,本発明の製造方法及び製造装置により製造された使い捨ておむつは,後処理テープが適切な位置に取付けられ,かつ製品の外観も歪むことなく美麗なものとなる。
図1は,本発明に係る使い捨ておむつの製造工程の概要を示したフロー図である。 図2は,おむつ連続体に後処理テープを取り付ける工程(ステップS9)を概略的に示した平面図である。 図3は,おむつ連続体に後処理テープを取り付ける工程(ステップS9)を概略的に示した側面図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,使い捨ておむつの「長さ方向」というときは,縦長に形成された使い捨ておむつの長さ方向であって,使い捨ておむつの前身頃と後身頃を,股下部を通って結ぶ方向を意味する。また,「幅方向」とは,縦長に形成された使い捨ておむつの幅方向であって,上記長さ方向に平面的に直交する方向を意味する。
図1は,使い捨ておむつ10が製造される一連の工程を概念的に示したフロー図である。図1では,矢印Aで示された方向が,おむつを構成する各種部材が搬送される搬送方向となっている。図1は,特に,パンツ型の使い捨ておむつ10を製造する方法の実施形態を示している。図1に示されるように,各種部材の搬送方向は,製造された使い捨ておむつの幅方向に一致する。また,搬送方向に平面的に直行する方向は,製造された使い捨ておむつの長さ方向に一致する。このため,使い捨ておむつを構成する各種部材は,おむつの幅方向に連続した状態で,この幅方向に一致する方向を搬送方向として搬送される。
図1に示されるように,本発明により製造されるパンツ型の使い捨ておむつ10は,前身頃1と後身頃2が,幅方向両側部に位置するサイドシール部1a,2aにおいて予め接合されており,着用者の両脚部に相当する位置にレッグ開口部4と,着用者の腰周りに相当する位置にウエスト開口部7が形成されている。また,使い捨ておむつ10は,レッグ開口部4に沿った部位に,複数のレッグ伸縮部材6が固定されており,ウエスト開口部7に沿った部位に,複数のウエスト伸縮部材8が固定されている。また,使い捨ておむつ10の前身頃1と後身頃2には,ウエスト伸縮部材8が配置された部位よりも股下部3寄りの部位に,複数のタミー伸縮部材9が固定される。さらに,本発明により製造される使い捨ておむつ10は,後身頃2の外表面に,使用済みとなったおむつを丸めて保持するために利用される後処理テープ5が取り付けられている。なお,この後処理テープ5は,使い捨ておむつ10の前身頃1の外表面に取り付けることも可能である。以下,本発明の一実施形態として,上記構成を持つパンツ型の使い捨ておむつの製造方法及び製造装置を例に挙げて,説明を行う。
図1に示されるように,本実施形態に係る製造方法では,まず,図示しない原反ロールからアウターシート11の連続体が繰り出されて,おむつの製造ラインに導入される(ステップS1)。アウターシート11は,使い捨ておむつを構成するシート部材のうち,最も外側に位置するシート部材である。アウターシート11としては,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,又はポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いればよい。
続いて,アウターシート11の連続体の肌対向面(装着時に着用者の肌に対向する面)に,各種弾性伸縮部材の連続体が,伸長状態で固定される(ステップS2)。すなわち,図1に示されるように,アウターシート11の連続体上には,その搬送方向に沿って,レッグ伸縮部材6,ウエスト伸縮部材8,及びタミー伸縮部材9が,それぞれ複数本ずつ配置される。ウエスト伸縮部材8は,アウターシート11の前身頃1と後身頃2を構成する部位のそれぞれに,搬送方向と直交する方向の両端縁から所定間隔空けて,配置される。また,タミー伸縮部材9は,アウターシート11の前身頃1と後身頃2を構成する部位のそれぞれに,ウエスト伸縮部材8よりも股下部3寄りの位置に配置される。また,レッグ伸縮部材6は,股下部3の前身頃1側と後身頃2側の部位のそれぞれに,蛇行するようにして,配置される。特に,前身頃1側のレッグ伸縮部材6と,後身頃2側のレッグ伸縮部材6は,搬送方向にみて,一定周期で近づき,一定周期で離れるように蛇行している。このため,前身頃1側のレッグ伸縮部材6と,後身頃2側のレッグ伸縮部材6が離れた箇所には,隙間が形成されている。各種弾性伸縮部材6,8,9は,例えばホットメルト接着剤などによって固定すればよい。各種弾性伸縮部材6,8,9は,例えば,コームガンといった手法によりホットメルト接着剤が直接塗布されることが好ましい。また,レッグ伸縮部材6と,タミー伸縮部材9は,後述するステップにおいて,切断されて部分的に不連続とされる。このため,レッグ伸縮部材6とタミー伸縮部材9を接合する際には,部分的に不連続とすることができるように,接合部分と非接合部分が,搬送方向に交互に連続するように接着剤を塗布することが好ましい。なお,図1では,便宜的に,レッグ伸縮部材6,ウエスト伸縮部材8,及びタミー伸縮部材9を接合する工程を,一工程として示している。ただし,各種弾性伸縮部材6,8,9は,同時に接合される必要はなく,各種弾性伸縮部材6,8,9のそれぞれは,時系列的に別々の段階で,アウターシート11の連続体に接合されればよい。
その後,アウターシート11の連続体に固定されたレッグ伸縮部材6の連続体と,タミー伸縮部材9の連続体の上に,図示しない原反ロールから繰り出されたインナーシート12の連続体が貼合される(ステップS3)。これにより,レッグ伸縮部材6の連続体と,タミー伸縮部材9の連続体は,アウターシート11の連続体とインナーシート12の連続体の間に挟持される。インナーシート12は,アウターシート11の肌対向面側に位置し,着用者の肌に直接接するシート部材である。インナーシート12としては,アウターシート11と同様に,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,又はポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いればよい。インナーシート12の連続体は,例えばカーテンスプレーといった手法によりホットメルト接着剤が全面的に塗布された状態で,アウターシート11の連続体に接合されることが好ましい。
その後,レッグ伸縮部材6の連続体と,タミー伸縮部材9の連続体は,アウターシート11の連続体とインナーシート12の連続体の間に挟持された状態で,搬送方向と直交する方向に沿った切断線によって間欠的に切断される(ステップS4)。前述したように,レッグ伸縮部材6の連続体と,タミー伸縮部材9の連続体は,アウターシート11の連続体とインナーシート12の連続体の間に,接合部分と非接合部分が交互に連続するように,挟持固定されている。このため,レッグ伸縮部材6とタミー伸縮部材9を,非接合部において切断することで,間欠的に不連続となる。
その後,インナーシート12の連続体の上(肌対向面側)に,吸収性本体13を貼合する(ステップS5)。吸収性本体13は,使い捨ておむつの股下部3を中心として,前身頃1及び後身頃2に掛けて配設される部材であり,尿などの液体を吸収し保持する機能を持つ。吸収性本体13を形成する工程の図示は省略するが,公知の工程によって形成すればよい。吸収性本体13は,例えば,液透過性のトップシートと,液不透過性のバックシートと,トップシートとバックシートの間に介在する吸収体を有している。このため,尿などの液体は,トップシートを透過して,吸収体に吸収保持され,バックシートによって外部への漏出が阻止される。トップシートを構成する液透過性材料としては,例えば,織布,不織布,多孔性フィルを採用することができる。特に,液透過性材料としては,ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。また,バックシートを構成する液不透過性材料としては,例えば,ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を採用することができる。特に,液不透過性材料としては,微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。また,吸収体は,着用者の尿や体液を吸収し保持するための吸収性材料を,ティシュ等のコアラップシートによって肌当接面側及び肌非当接面側から被覆することによって構成されている。吸収性材料としては,例えば,フラッフパルプ及び高吸水性ポリマー(SuperAbsorbentPolymer;「SAP」)を混合してマット状にしたものを採用できる。フラッフパルプの例は,木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものである。高吸水性ポリマーの例は,ポリアクリル酸ナトリウムである。また,コアラップシートは,親水性シートで構成されている。親水性シートとしては,例えば,ティシュ,吸収紙,又は親水化処理を行った不織布を用いることができる。これらのトップシート,バックシート,及び吸収体を備える吸収性本体13は,レッグ伸縮部材6の連続体及びタミー伸縮部材9の連続体が切断されて不連続となった領域に貼合される。吸収性本体13は,例えばホットメルト接着剤などを用いて接合すればよい。
その後,吸収性本体13が配置された間の領域において,アウターシート11の連続体とインナーシート12の連続体をくり抜き切断することにより,レッグ開口部4を形成する(ステップS6)。すなわち,前身頃側のレッグ伸縮部材6の連続体と,後身頃側のレッグ伸縮部材6は,一定周期で離れるように蛇行しており,この離れた箇所において,レッグ開口部4を形成するための切断が行われる。これにより,使い捨ておむつ10の股下部3の左右両側に,湾曲した曲線状の側縁が形成され,左右一対のレッグ開口部4が画定される。
その後,アウターシート11の連続体の前身頃1側の端部と後身頃2側の端部とを,肌対向面側に向かって折り返す工程を行う(ステップS7)。例えば,アウターシート11の連続体の両端側には,アウターシート11の連続体の両端部分を,内方に向かって折り返すための一対のセーラーが位置している。一対のセーラーは,アウターシート11の両端部分を挟み込みながら,シート両端部分を内方に案内して折り込む。これにより,アウターシート11の連続体の折り返し部分に,複数のウエスト伸縮部材8の連続体が挟み込まれて固定される。
その後,以上の工程により形成されたおむつ前駆体を,股下部3において二つ折りにし,前身頃1と後身頃を重ね合わせる(ステップS8)すなわち,この二つ折りにする工程により,レッグ開口部4が形成されたおむつ前駆体が,股下部3において,使い捨ておむつの長さ方向に二つ折りにされ,前身頃1と後身頃2とが重ね合わされ,おむつ前駆体が幅方向に複数個連続したおむつ連続体10´が形成される。おむつ連続体10´は,引き続き,使い捨ておむつ10の幅方向と一致する方向を搬送方向として,搬送される。
その後,おむつ連続体10´の後身頃2の外表面に,後処理テープ5を取付ける工程を行う(ステップS9)。すなわち,本実施形態において,後処理テープ5は,後身頃2を構成するアウターシート11の連続体の肌非対向面に取り付けられる。後処理テープ5としては,公知の構成を有するものを適宜採用できる。例えば,後処理テープ5は,一連に繋がった粘着テープをZ字状に折り畳んで,おむつ連続体10´に接合される下片と,下片上に剥離可能に接着される中片と,中片上に剥離可能に接着される上片とを構成したものを採用することとしてもよい。また,後処理テープ5としては,粘着テープの代わりに,機械的面状ファスナーのオス部材を採用してもよい。面状ファスナーのオス部材は,例えば,前身頃の外表面に設けられたメス部材や,前身頃の外表面を構成する不織布等と機械的に係合する。このように,後処理テープ5は,使い捨ておむつを廃棄する際に,おむつを丸めた状態で保持することができるものであれば,その素材や構造については特に限定されない。本発明は,この後処理テープ5を取付ける工程を特徴の一つとしている。後処理テープ5を取付ける工程の詳細ついては,後述する。
その後,おむつ連続体10´の前身頃と後身頃の幅方向両側部に,搬送方向と直交する方向に沿って,サイドシール部2a(1a)を形成する(ステップS10)。このとき,サイドシール部2aは,搬送方向と直交する方向に沿って2列で形成される。サイドシール部2aは,例えば,公知の熱エンボス装置や超音波エンボス装置を用いて施せばよい。
その後,2列で形成されたサイドシール部2a(1a)の間において,おむつ連続体10´を,搬送方向と直交する方向に切断する(ステップS11)。これにより,幅方向に複数個連続していたおむつ連続体10´が切り離されて,個別の使い捨ておむつ10の製品となる。
以上の工程により,パンツ型の使い捨ておむつを製造することができる。
続いて,ステップS9で示した後処理テープを取付ける工程の詳細について説明する。
図2は,後処理テープを取り付ける工程を実行する取付装置20を,概念的に示したブロック図である。図2は,取付装置20を平面視した状態を示している。なお,図2では,装置の構成を分かりやすく示すために,テープ取付手段23と押え搬送手段24を透過的に描画している。
また,図3は,取付装置20を側面から見た状態を概念的に示したブロック図である。図3では,図の奥側に位置するテープ取付手段23の構成を破線で示している。
なお,図2及び図3では,おむつ連続体10´の搬送方向を矢印Aで示している。
図2及び図3に示されるように,取付装置20は,搬送方向上流側に位置する第1の搬送手段21と,搬送方向下流側に位置する第2の搬送手段22を,備えている。第1の搬送手段21と,第2の搬送手段22は,搬送方向に所定間隔を置いて配置されている。第1の搬送手段21と第2の搬送手段22は,搬送方向に,おむつ連続体10´を搬送する機能を持つ。また,取付装置20は,第1の搬送手段21と,第2の搬送手段22の間に,テープ取付手段23を備える。テープ取付手段23は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間で,おむつ連続体10´に対し,後処理テープ5を取り付ける機能を持つ。さらに,取付装置20は,第1の搬送手段21と,第2の搬送手段22の間に,押え搬送手段24を備える。押え搬送手段24は,テープ取付手段23が後処理テープ5を取り付けているときに,おむつ連続体10´の股下部3を搬送面の両面側から押さえつつ,搬送法方向に搬送する機能を持つ。
取付装置20が上記構成を備えるため,後処理テープを取り付ける工程(ステップS9)では,第1の搬送工程と,押え搬送工程と,テープ取付工程と,第2の搬送工程とが実行されるといえる。第1の搬送工程は,第1の搬送手段21によって,おむつ連続体10´を搬送する工程である。押え搬送工程は,第1の搬送工程により搬送されたおむつ連続体10´の股下部3を,押え搬送手段24によって両面側から押えながら搬送する工程である。テープ取付工程は,押え搬送工程中に,テープ取付手段23によって,おむつ連続体10´の後身頃(又は前身頃)の外表面に後処理テープ5を取り付け工程である。第2の搬送工程は,後処理テープ5が取付けられたおむつ連続体10´を搬送する工程である。
図3の側面図に示されるように,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22は,前身頃1と後身頃2が重ね合わされたおむつ連続体10´の前身頃1側及び後身頃2側の両面から,おむつ連続体10´を挟み込んで押さえるようにして,搬送するものであることが好ましい。例えば,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22のそれぞれは,おむつ連続体10´の搬送面を挟んで対向する位置に,上下一対のフィードコンベアを有していることが好ましい。すなわち,第1の搬送手段21は,おむつ連続体10´の後身頃2側(上側)に,第1の上方フィードコンベア21aを有し,おむつ連続体10´の前身頃1側(下側)に,第1の下方フィードコンベア21bを有している。同様に,第2の搬送手段22は,おむつ連続体10´の後身頃2側(上側)に,第2の上方フィードコンベア22aを有し,おむつ連続体10´の前身頃1側(下側)に,第2の下方フィードコンベア22bを有している。フィードコンベアは,公知の構成のものを採用すればよい。例えば,フィードコンベアは,モータ等の駆動機構と,駆動機構により回転される駆動ローラと,自由に回転可能な複数の従動ローラと,駆動ローラと複数の従動ローラに掛け渡された無端ベルトを,有する。また,フィードコンベアは,無端ベルトに張力を付与して弛みを除去するための張力付与機構を備えていてもよい。これにより,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22を構成するフィードコンベアは,無端ベルトの表面を,おむつ連続体10´に当接させ,おむつ連続体10´の上下両面に対し一定の圧力を掛けて押えながら,搬送方向に搬送する。
また,図2の平面図に示されるように,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22は,おむつ連続体10´の前身頃1と後身頃2が重なった部分と,股下部3とを,後身頃2側(上側)及び前身頃1側(下側)の両面に対し,一定の圧力を掛けて押えながら搬送するものであることが好ましい。図1に示したステップS2に示されるように,おむつ連続体10´には,各種弾性伸縮部材(レッグ伸縮部材6,ウエスト伸縮部材8,タミー伸縮部材9)が伸長状態で固定されている。そこで,各種伸縮部材6,8,9が収縮して,おむつ連続体10´の外観が崩れないように,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22は,おむつ連続体10´の全体の上面と下面に一定の圧力を付与して,両側から押さえて搬送する。一定の圧力は,おむつ連続体10´に伸長状態で固定された各種伸縮部材(レッグ伸縮部材6,ウエスト伸縮部材8,タミー伸縮部材9)が収縮しない程度のものであればよい。これにより,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22が間隔を置いて配置されていても,おむつ連続体10´うち,搬送方向に連続している前身頃1と後身頃2が重なり合った部分は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22によって張力が付与されて,弛まずに搬送されていく。
図2及び図3に示されるように,上記第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間の領域には,テープ取付手段23が配置されている。本実施形態において,テープ取付手段23は,おむつ連続体10´の後身頃2の外表面に対し,後処理テープ5を取り付けることができる。但し,テープ取付手段23は,おむつ連続体10´の前身頃1の外表面に対し,後処理テープ5を取り付けるものであってもよい。テープ取付手段23は,適宜公知の構成を採用できる。例えば,図3の側面図に示されるように,テープ取付手段23は,カーターロール23aと,アンビルロール23bと,スタンパーロール23cと,を備える。カッターロール23aは,その周面に,後処理テープ5の連続体5´を切断するためのブレードを持つ。また,アンビルロール23bは,その周面に,カッターロール23aのブレードとの間で後処理テープ5の連続体5´を切断する平坦面と,この平坦面上に,切断後の後処理テープ5を吸着して保持するための吸着領域と,を持つ。また,スタンパーロール23cは,おむつ連続体10´の搬送面を挟んで,アンビルロール23b対向する位置に配置されており,その周面に,アンビルロール23bとの間でおむつ連続体10´を押圧するための平坦面を持つ。すなわち,本実施形態では,図3の側面図に示されるように,カッターロール23aとアンビルロール23bが,おむつ連続体10´の後身頃2側に配置され,スタンパーロール23cが,おむつ連続体10´の前身頃1側に配置されている。
上記した構成を持つテープ取付手段23には,まず,後処理テープ5の連続体5´が,カッターロール23aと,アンビルロール23bとの間に,送り込まれる。後処理テープ5の連続体5´は,カッターロール23aが持つブレードによって切断されて,おむつ連続体10´に取付けられる個別の後処理テープ5となる。アンビルロール23bは,その平坦面の特定の範囲が,吸着領域となっており,この吸着領域に,切断により生じた個別の後処理テープ5を受け取る。アンビルロール23bは,後処理テープ5を吸着領域に吸着させつつ,後処理テープ5を,おむつ連続体10´との接合点まで移動させる。おむつ連続体10´との接合点まで移動された後処理テープ5は,アンビルロール23bとスタンパーロール23cとの間で,おむつ連続体10´に対して強く押しつけられる。これにより,後処理テープ5に形成された粘着層が,おむつ連続体10´に対して剥離困難に接着される。
また,上記したテープ取付手段23による後処理テープ5を取り付ける工程は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間に位置する押え搬送手段24によって,おむつ連続体10´が搬送されている途中に行われる。図2の平面図に示されるように,押え搬送手段24は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間隔の,ほぼ全体に亘って配置されていることが好ましい。少なくとも,押え搬送手段24は,テープ取付手段23の位置よりも搬送方向上流側から,テープ取付手段23の位置よりも搬送方向下流側に延びて配置されたものであることが好ましい。例えば,押え搬送手段24は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間隔を100%とした場合に,60%〜100%,70%〜95%,又は80%〜90%の範囲に亘って,おむつ連続体10´を押えながら搬送するものであることが好ましい。
図3の側面図に示されるように,押え搬送手段24は,例えば,おむつ連続体10´の搬送面を挟んで互いに対向する位置に,一対のフィードコンベアを有していることが好ましい。すなわち,押え搬送手段24は,おむつ連続体10´の後身頃2側(上側)に,上方押えフィードコンベア24aを有し,おむつ連続体10´の前身頃1側(下側)に,下方押えフィードコンベア24bを有している。一対の押えフィードコンベア24a,24bは,例えば,モータ等の駆動機構と,駆動機構により回転される駆動ローラと,自由に回転可能な複数の従動ローラと,駆動ローラと複数の従動ローラに掛け渡された無端ベルトを,有するものを採用できる。また,一対の押えフィードコンベア24a,24bは,無端ベルトに張力を付与して弛みを除去するための張力付与機構を備えていてもよい。これにより,押え搬送手段24を構成する一対の押えフィードコンベア24a,24bは,無端ベルトの表面を,おむつ連続体10´に当接させ,おむつ連続体10´の上下両面に対し一定の圧力を掛けて押えながら,搬送方向に搬送できる。
押え搬送手段24は,一対の押えフィードコンベア24a,24bによって,少なくとも,おむつ連続体10´の股下部3を挟み込みながら,搬送する。なお,おむつ連続体10´の股下部3とは,図2に示されるように,搬送方向(使い捨ておむつの幅方向)の左右両側に,一対のレッグ開口部4が形成された範囲である。換言すると,おむつ連続体10´のうち,一対のレッグ開口部4が形成されることにより,隣接するおむつ前駆体との間が離間した部分が股下部3となる。他方,おむつ連続体10´のうち,隣接するおむつ前駆体との間が連続的に繋がっている部分が,前身頃1及び後身頃2となる。
上述したように,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22が間隔を置いて配置されていても,おむつ連続体10´うち,搬送方向に連続している前身頃1と後身頃2が重なり合った部分は,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22によって張力が付与されて,弛まずに搬送されていく。他方,一対のレッグ開口部4が形成されることにより,おむつ連続体10´の股下部3は,隣接するおむつ前駆体との間が離間してしまい,第1の搬送手段21と第2の搬送手段22の間の領域において,張力が付与されなくなっている。特に,おむつ連続体10´の股下部3には,レッグ伸縮部材6が伸長状態で固定されているため,張力が付与されなくなったときに,レッグ伸縮部材6が収縮して,おむつ連続体10´の股下部3が撓んでしまう。そこで,押え搬送手段24は,一対の押えフィードコンベア24a,24bによって,少なくとも,おむつ連続体10´の股下部3を挟み込んで一定の圧力を付与しながら搬送することで,伸長状態のレッグ伸縮部材6が収縮することを防止している。一定の圧力は,おむつ連続体10´に伸長状態で固定されたレッグ伸縮部材6が収縮しない程度のものであればよい。
また,押え搬送手段24は,股下部3だけでなく,レッグ伸縮部材6が固定された部位を含む領域において,おむつ連続体10´を,前身頃1側の面及び後身頃2側の面の両面から挟んで押さえた状態で,搬送方向に搬送することが好ましい。すなわち,図1の平面図に示されるように,レッグ伸縮部材6はレッグ開口部4の周囲に沿って配置されているものであるため,レッグ伸縮部材6は,股下部3だけでなく,前身頃1及び後身頃2の一部にも配置されている。そこで,押え搬送手段24の一対の押えフィードコンベア24a,24bは,前身頃1及び後身頃2の領域の内,レッグ伸縮部材6が配置された領域にも及んで,おむつ連続体10´を押さえることができるように配置される。これにより,レッグ伸縮部材6が収縮して,おむつ連続体10´に撓みが生じることをより確実に防止できる。
ただし,図2の平面図に示されるように,押え搬送手段24は,テープ取付手段23が後処理テープ5を取り付ける領域は,押さえない。このようにすることで,テープ取付手段23が後処理テープ5を取り付ける工程を阻害することなく,押え搬送手段24により,おむつ連続体10´を搬送していくことができる。
以上,使い捨ておむつの製造方法及び製造装置について,本発明の特徴となる点を中心として説明を行った。上記した製造方法の工程や製造装置の構成の他,本発明は,公知の工程や構成を採用することが可能である。また,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を中心に説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,使い捨ておむつの製造方法及び製造装置に関するものである。このため,本発明は,使い捨ておむつの製造業において好適に利用し得る。
1…前身頃 2…後身頃 3…股下部 4…レッグ開口部 5…後処理テープ 6…レッグ伸縮部材 7…ウエスト開口部 8…ウエスト伸縮部材 9…タミー伸縮部材 10…使い捨ておむつ 10´…おむつ連続体 11…アウターシート 12…インナーシート 13…吸収性本体
20…取付装置 21…第1の搬送手段 22…第2の搬送手段 23…テープ取付手段 24…押え搬送手段

Claims (5)

  1. 着用者の腹部に接する前身頃(1),着用者の背部に接する後身頃(2),及び前記前身頃(1)と前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)に長さ方向に区分され,
    前記股下部(3)に,着用者の脚部が出されるレッグ開口部(4)が形成され,
    前記前身頃(1)の外表面又は前記後身頃(2)の外表面に,後処理テープ(5)が取付けられた使い捨ておむつ(10)の製造方法であって,
    前記後処理テープ(5)を取り付ける工程は,
    前記レッグ開口部(4)が形成され前記後処理テープ(5)が取付けられる前のおむつ前駆体が,前記股下部(3)において前記長さ方向に二つ折りにされ,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)とが重ね合わされ,前記長さ方向と直交する幅方向に複数個連続したおむつ連続体(10´)を,
    前記幅方向に一致する方向を搬送方向として,第1の搬送手段(21)と,前記第1の搬送手段(21)と前記搬送方向に間隔を置いて配置された第2の搬送手段(22)と,によって搬送する搬送工程と,
    前記搬送行程中に,前記第1の搬送手段(21)と前記第2の搬送手段(22)の間に設けられたテープ取付手段(23)によって,前記おむつ連続体(10´)の前記前身頃(1)の外表面又は前記後身頃(2)に対し,前記後処理テープ(5)を取り付けるテープ取付工程と,
    前記テープ取付工程を行う時に,前記第1の搬送手段(21)と前記第2の搬送手段(22)の間に設けられた押え搬送手段(24)によって,前記おむつ連続体(10´)の前記股下部(3)の一部又は全部を,前記前身頃(1)側の面及び前記後身頃(2)側の面の両面から挟んで押さえた状態で,前記搬送方向に搬送する押え搬送工程と,を行う
    使い捨ておむつの製造方法。
  2. 前記搬送工程において,
    前記第1の搬送手段(21)と前記第2の搬送手段(22)は,
    前記おむつ連続体(10´)の前記前身頃(1)と前記後身頃(2)が重なった部分と,前記股下部(3)を,前記前身頃(1)側の面及び前記後身頃(2)側の面の両面から挟んで押さえた状態で,前記搬送方向に搬送する
    請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記おむつ前駆体は,前記レッグ開口部(4)を形成する左右の側縁に沿った部位に,一又は複数のレッグ伸縮部材(6)が伸長状態で固定されたものであり,
    前記押え搬送工程において,
    前記押え搬送手段(24)は,
    前記おむつ前駆体が前記幅方向に複数個連続したおむつ連続体(10´)を,前記股下部(3)及び前記レッグ伸縮部材(6)が固定された部位を含む領域において,前記前身頃(1)側の面及び前記後身頃(2)側の面の両面から挟んで押さえた状態で,前記搬送方向に搬送する
    請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記押え搬送工程において,
    前記押え搬送手段(24)は,
    少なくとも前記テープ取付手段(23)が前記後処理テープ(5)を取り付ける領域は,押さえない
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 着用者の腹部に接する前身頃(1)と,着用者の背部に接する後身頃(2)と,前記前身頃(1)及び前記後身頃(2)の間に位置する股下部(3)とに長さ方向に区分され,
    前記股下部(3)に,着用者の脚部が出されるレッグ開口部(4)が形成され,
    前記前身頃(1)の外表面又は前記後身頃(2)の外表面に,後処理テープ(5)が取付けられた使い捨ておむつ(10)の製造装置であって,
    前記レッグ開口部(4)が形成され前記後処理テープ(5)が取付けられる前のおむつ前駆体が,前記股下部(3)において前記長さ方向に二つ折りにされ,前記前身頃(1)と前記後身頃(2)とが重ね合わされ,前記長さ方向と直交する幅方向に複数個連続したおむつ連続体(10´)を,前記幅方向に一致する方向を搬送方向として搬送する第1の搬送手段(21)と,
    前記第1の搬送手段(21)と前記搬送方向に間隔を置いて配置され,前記おむつ連続体(10´)を前記搬送方向に搬送する第2の搬送手段(22)と,
    前記第1の搬送手段(21)と前記第2の搬送手段(22)の間に設けられ,前記おむつ連続体(10´)の前記前身頃(1)の外表面又は前記後身頃(2)に対し,前記後処理テープ(5)を取り付けるテープ取付手段(23)と,
    前記第1の搬送手段(21)と前記第2の搬送手段(22)の間に設けられ,前記おむつ連続体(10´)の前記股下部(3)の一部又は全部を,前記前身頃(1)側の面及び前記後身頃(2)側の面の両面から挟んで押さえた状態で,前記搬送方向に搬送する押え搬送手段(24)と,を備える
    使い捨ておむつの製造装置。
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