JP2014100136A - 納豆から粘性溶液を抽出して製造する方法 - Google Patents

納豆から粘性溶液を抽出して製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 活性な納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンが多量に含まれており、飲食に際して摂取しやすく、低価格で大量に製造することが可能な粘性溶液15の製造方法を提供する。
【解決手段】 納豆容器3に充填されている糸引き納豆1に水5aを加えたものと、水5bに納豆菌の栄養素が溶解されている栄養素溶液13とを混合して混合物を作成し、撹拌機7を用いて空気を巻き込むように混合物を撹拌する。栄養素としては、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、糖類のいずれかを含むものを用いる。そして、大気中、30℃〜45℃の温度で、1時間〜6時間放置した後、水5cで洗浄をしながら、不織布製の篩19をかけて混合物を濾過して粘性溶液15を分離して抽出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法に関するものである。
納豆(糸引き納豆、干納豆など)に含まれているナットウキナーゼは、血液中の血栓を溶解させ、血液をサラサラにする作用(血栓溶解作用)のある酵素であることが須見らによって報告されている(非特許文献1)。なお、血液中の血栓の存在は、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病の原因とされている。そして、納豆を頻繁に摂取すると血液中に血栓が生成されにくくなり、その結果、成人病の予防や治療に有効であることが次第に明らかされてきている。
また、納豆菌やナットウキナーゼには、整腸作用や消化促進作用、抗菌作用、脳細胞活性作用などの効果を有するという研究結果も報告されている。さらに、家畜などの飼料として納豆を用いても、ヒトと同様の効果があるという研究結果も報告されている。
加えて、稲藁や籾などの有機物に納豆菌を発酵菌株として添加して発酵させると、良質の堆肥が生成でき、この堆肥を用いると優れた土壌改良作用を有することも報告されている。
なお、酵素であるナットウキナーゼは酸には弱く、胃酸などのpH4以下の雰囲気中では、その活性度が大幅に低下することも知られている。そして、糸引き納豆のネバネバ成分であるムチンに覆われた状態、例えば、糸引き納豆をご飯にかけるなどをしてナットウキナーゼを摂取しないと、その優れた効果が認められないことも知られている。
すなわち、糸引き納豆のネバネバ成分であるムチンは、ナットウキナーゼを胃内では胃酸から保護をするとともに、その後、ナットウキナーゼが吸収される腸まで運ばれるまでの期間を胃酸などからしっかりとガードをする役割をしている。
このナットウキナーゼやムチンは、加熱処理がされている大豆(以下において、単に大豆と呼ぶ。)を栄養素として、納豆菌の作用によって生成されたものである。そして、ナットウキナーゼやムチンは、主に糸引き納豆の表面に付着している粘着性物質に多量に含まれていることも知られている。
しかし、納豆、例えば糸引き納豆や干納豆には、ナットウキナーゼやムチン以外にも固形物である大豆が必ず存在しているので、たとえ健康に有効な物質が含まれていることが明らかであっても、糸引き納豆を大量に食すると満腹感を生じてしまうという問題点がある。すなわち、納豆は、短時間で大量には摂取しにくいものである。加えて、納豆に特有の「におい」や「くさみ」に対して、抵抗感を持つ消費者も多いという実情がある。
従来から、糸引き納豆に含まれているナットウキナーゼやムチンを摂取しやすくする手法として数々の検討がされてきた。例えば、糸引き納豆に水やエタノールを加えて撹拌し、遠心分離機を用いて豆質部(固形物)と粘性物質(液状物)とに分離し、豆質部(固形物)を凍結真空乾燥する技術が特許文献1に開示されている。この技術を用いると、糸引き納豆特有の「におい」や「くさみ」が低減された豆質部を得ることができる。
また、糸引き納豆に水を加えて撹拌し、豆質部(固形物)と粘性物質(液状物)とに分離する。次に、粘性物質を乾燥・粉砕などの処理をして粉末とし、その後、一定量の水分を吸湿させて固化したり、さらに燻製化したりする技術が特許文献2に開示されている。
加えて、糸引き納豆に水を加えて撹拌し、豆質部と粘性物質とに分離し、それぞれを利用する技術が特許文献3に開示されている。特に、粘着性物質は、そのまま納豆製造用の種菌として用いたり、凍結真空乾燥をして粉末にしたり、澱粉を加えるなどをして粉末状態に加工したりして用いられている(特許文献3)。
H.Sumi et al,Experientia,43(1987)1110
特開昭54−55747号公報 特開平6−30719号公報 特開平8−84569号公報
上述したように、糸引き納豆に含まれている納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンによる効果は、当然のことではあるが、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンの量が多く、それらの活性度が高いほど腸内において大量に吸収されて、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病の予防や治療に優れた効果を有する。
しかしながら、上述した特許文献1乃至特許文献3の方法を用いた場合には、乾燥等の処理をしているので、納豆菌が芽胞状態として存在しており、繁殖できるような活動可能な状態にはない。また、飲食されるまでの放置期間の経過によってナットウキナーゼの活性度も低下した状態になっている。
すなわち、上述した特許文献1乃至特許文献3の方法を用いた場合には、納豆菌によってナットウキナーゼやムチンなどが新たに造りだされる環境状態や雰囲気状態にはないという問題点がある。加えて、その後の時間の経過とともにナットウキナーゼやムチンが次第に分解されていき、それぞれの含有量や活性度が徐々に低下していくという問題点がある。
加えて、上述した特許文献1乃至特許文献3の方法を用いた場合には、遠心分離機や凍結乾燥機などの高価な製造装置が必要とされることや、製造工程が複雑であり、製品がコスト高になるという問題点や、飲食に際して大量には摂取しにくいという問題点もある。
本発明は、飲食に際しては摂取しやすく、低価格で大量に製造することができ、製造後は納豆菌を活発な活動状態の環境状態のままで保存が可能であるとともに、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンが多量に、しかも活性度が高い状態で含まれている粘性溶液の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、上記した問題点の解決を目的としている。
請求項1に記載した発明は、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、前記粘性溶液は、少なくとも、前記納豆と、栄養素と、水とを混合し、撹拌し、大気中で放置し、前記固形物から分離し、抽出して得られたものであることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、前記粘性溶液は、少なくとも、前記納豆と、栄養素と、水とを混合して混合物を作製し、該混合物を空気を巻き込むように撹拌し、大気中、30℃〜45℃の温度で、1時間〜6時間放置し、該放置期間中に複数回の空気を巻き込むような撹拌又はエア・バブリングのいずれか一方又は両方をし、前記混合物を篩にかけて水で洗浄をしながら濾過し、前記固形物から分離し、抽出して得られたものであることを特徴としている。
すなわち、本発明に係わる納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する過程において、納豆菌に栄養素を与えたり、その状態で空気を巻き込むように撹拌をしたり、そのまま大気中で放置をしたりして、納豆菌によって新たなナットウキナーゼやムチンを作り出すのに適した環境条件にしている。
そして、請求項1又は請求項2に記載した発明を用いると、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンなどが多量に、しかも活性度が高い状態で含まれている粘性溶液を得ることができる。したがって、少ない粘性溶液の摂取量でも、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞など成人病の予防や治療に有効な効果を得ることができる。また、使用する設備も安価な装置を利用できることや分離や抽出などの処理操作も容易なので、低価格で大量に粘性溶液を製造することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載した発明において、前記栄養素は、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含むものであることを特徴としている。
納豆菌の栄養素として、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含むものを用いると水に溶解する作業を極めて容易化することができる。また、これらの市販されている栄養素を加えることによって、抽出される粘性溶液には、ナットウキナーゼやムチンなどが多量に含まれているので粘度が高く、濃度も濃いにもかかわらず、飲みやすく美味にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載した発明において、前記大気中で放置する温度は、32℃〜40℃であることを特徴としている。
ここで、放置温度としては、常温に近く、使用する設備も安価な装置を利用できること、撹拌等の作業が容易であること、納豆菌が活発に活動できることなどから32℃〜40℃の放置温度がさらに好ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載した発明において、前記大気中で放置する時間は、1.5時間〜5時間であることを特徴としている。
放置時間が短いと、糸引き納豆の豆の表面に粘着性物質が固く付着しており、固形分と粘性溶液の分離や抽出などの濾過工程が困難になるので好ましくないことや、放置時間をあまり長くすると、固形分がふやけて撹拌中に砕けやすくなったり、製品の製造サイクルが長くなったりして、製品コストにも影響されるので好ましくない。
本発明を用いると、納豆菌が活発に活動できる環境状態のままで粘性溶液を抽出することができる。また、納豆菌によって新たに作られたナットウキナーゼやムチンが多量に含まれている活性度の高い粘性溶液を抽出することができる。したがって、少ない摂取量の粘性溶液でも、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病の予防や治療に有効な効果を得ることができる。加えて、本発明を用いて製造された粘性溶液には、後述するような強い抗菌作用も有している。
さらに、抽出された粘性溶液をそのまま飲んだり、料理にかけたり、香料やソース等の調味料に混ぜたり、味噌汁やジュースなどの液状物に加えた状態で飲んだりすることもできる。すなわち、本発明に係わる粘性溶液は、飲食に際しては摂取しやすく、ナットウキナーゼやムチンの活性度が低下するなどの問題点もない。
加えて、本発明に係わる糸引き納豆から粘性溶液を製造する方法は、安価な製造装置を利用できることや、分離や抽出などの処理操作も簡単である。したがって、低価格で大量に粘性溶液を製造することができる。
本発明に係わる粘性溶液の製造工程の概略図である。
(a)水の注液工程
(b)栄養素溶液の注液工程及び撹拌工程
(c)濾過(分離・抽出)工程
本発明に係わる粘性溶液の製造工程の概略図である。 実施例1に係わる粘性溶液の製造工程の概略図である。 実施例1〜実施例3及び比較例の評価結果である。
食料品として市販されている納豆、例えば、糸引き納豆1の固形物(大豆)から、その表面に付着している粘着性物質を分離し、抽出して粘性溶液15を製造する方法について詳細に説明する(図1〜図3)。
1.原材料
原材料としては、少なくとも、納豆、例えば糸引き納豆1、栄養素及び水を用いる(図1、図2)。その他に、需要者の嗜好や用途に応じて、各種の香料、香辛料、調味料などを添加することもできる。
一般的に市販されているような、発泡スチロール製の納豆容器3などに充填されている糸引き納豆1を用いることができる。栄養素としては、例えば、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖粉末などの納豆菌の栄養となるものを用いることができる(図1、図2)。
なお、上述した栄養素は、ほんの一例であって、その他の納豆菌の栄養素となるような物質の使用も可能である。例えば、グラニュー等などの糖類や、蜂蜜、豆乳、大豆や小豆などの豆類の煮汁、牛乳などの動物性のタンパク質溶液なども栄養素として用いることができる。
2.混合・撹拌
上述した糸引き納豆1、栄養素及び適量の水のそれぞれを撹拌容器9に投入して混合して混合物を作製する(図1(b)、図2)。次に、撹拌機7、例えば、ハンドミキサーなどの撹拌羽根を用いて、糸引き納豆1と、栄養素と、水の混合物を空気を巻き込むようにしながら撹拌する(図1(b)、図2)。
なお、納豆菌は好気性のバクテリアであるので、撹拌に際しては空気(主に大気中の酸素)を多量に巻き込むようにした方が納豆菌を活発な活動状態に保つことができる。すなわち、空気を多量に巻き込むように混合物を撹拌をすることによって、活性度の高い納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンが多量に含まれている粘性溶液15を得ることができる。
撹拌機7として、市販されているケーキなどの材料を撹拌するハンドミキサーをAC100V電源に接続してそのまま用いると、撹拌羽根の回転数が速すぎて、糸引き納豆1の種類によっては豆17(固形物:大豆)の部分が砕かれてしまう場合がある。このような場合には、図示されていないスライダックを用いてAC100Vを、例えば、AC60V程度に減圧させることによって、撹拌羽根の回転数を遅くするなどの工夫が有効である。
3.放置
撹拌された豆17や栄養素溶液13などの混合物の入った撹拌容器9を、大気中で30℃〜45℃程度の雰囲気で、1時間〜6時間放置する(図2)。なお、納豆菌は耐熱胞子生成菌であり、100℃付近でも生き残るものではあるが、放置温度としては、納豆菌が活発に活動をする30℃〜45℃が好ましい。さらに、常温に近く、作業者の体温にも近い32℃〜40℃にすると、後述する撹拌作業などの作業性の面や、その環境条件を保つために必要な燃料費用や設備価格の面などからもさらに好ましい。
また、1時間未満の放置時間では、糸引き納豆1の豆17の表面に粘着性物質が固く付着しており、後述する固形分と粘性溶液との分離や抽出が困難な状態なので好ましくない。また、放置時間として6時間を越えると、豆17が多量に水分を吸収してふやけてしまい、撹拌機7による撹拌の際に砕けやすくなるので好ましくない。
また、放置時間をあまり長くすると、製造サイクルが長くなり、製品コストにも影響されるために好ましくない。これらを考慮すると、1.5時間〜5時間の放置時間がさらに好ましい。
上述したように納豆菌は好気性のバクテリアであるので、放置中も適宜、空気を巻き込むように複数回の撹拌をして、これらの混合溶液中に大気中の酸素を多量に巻き込むようにした方が、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンが多量に含まれる粘性溶液15を得ることができるので好ましい。
すなわち、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する過程において、納豆菌に栄養素を与えたり、その状態で撹拌をしたり、そのまま大気中で放置をしたりして、納豆菌によって新たなナットウキナーゼやムチンを作り出すのに適した環境条件にしている。
そこで、例えば、コンプレッサやエアポンプなどを用いるエア・バブリングをしながら放置をするとより好ましい。また、空気を巻き込むような撹拌とエア・バブリングの両方を用いると、豆17の表面に付着している粘着性物質が溶解しやすくなり、分離や抽出がしやすくなるのでさらに好ましい。
この放置期間中に、糸引き納豆1の豆17は、水分を吸収してふやけた状態になる。したがって、この状態での粘性溶液15の体積は、当初加えた水の体積よりもかなり減少する。
4.濾過・保存
豆17と粘性溶液15との混合物は、不織布や網(ネット)などの篩19にかけて濾過し、固形物と液状物とに分離して粘性溶液15を抽出する(図1(c)、図2)。そして、液状物である粘性溶液15は下方の容器21に濾過されて抽出され、固形物である豆17は篩19の上方に留まりそれぞれが分離されて回収される。
なお、濾過に際しては、篩19にかけた状態で、洗浄器23などを用いて上方から豆17の表面を適量の水5cで洗い流すようにする(図1(c))。このように適量の水5cで豆17の表面を洗い流すことによって、豆17の表面に付着している高濃度の粘着性物質を下方の容器21にほぼ回収することができる。
回収された粘性溶液15は、そのままPET製の瓶などに充填し、密封し、5±2℃程度に冷却された状態にして冷蔵庫などで保存する。このように冷蔵庫で5℃程度に冷却した状態で保存をすれば、2週間程度の保存をしてもアンモニア臭などはほとんど感じられず、品質等に何ら影響はない。
分離された固形物である豆17の部分は、遠赤外線などを利用する加熱乾燥処理をし、香辛料などを加えて、干納豆などの原材料として使用することができる(図2)。なお、乾燥処理後の干納豆にも納豆菌は芽胞状態となって生存しており、干納豆の表面付近には完全には抽出できなかったナットウキナーゼやムチンも少量ではあるものの存在している。
本発明に係わる納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する装置は、納豆と、栄養素と、水とを入れて混合して混合物を作製し、撹拌するための撹拌容器と、撹拌容器内の混合物を空気を巻き込みながら撹拌し、納豆の表面に付着している粘着性物質を溶解させるための撹拌機と、混合物の入った撹拌容器を大気中で30℃〜45℃の温度に加熱して保持するための加熱装置と、撹拌容器内の混合物を濾過し、固形物と粘性溶液とに分離・抽出をするための篩とで構成されている。
上述したように、本発明に係わる糸引き納豆から粘性溶液15を抽出して製造する方法は、遠心分離機や凍結真空乾燥機のような高額な装置を必要とせず、簡単で安価な装置で可能であることや、作業も容易なので低価格で大量に粘性溶液15を製造することができる。また、粘性溶液15は液状物質なので、摂取に際して飲料水等を用意する必要がなく、そのまま飲んだり、味噌汁やジュースなどの液状物に加えた状態で摂取することができる。
実施例1について、図1及び図3を用いて詳細に説明する。市販されている糸引き納豆1(商品名:味百年、株式会社ヘルシーフーズワタナベ製造)30パック(内容物の合計質量:約1350g)と、栄養素と、逆浸透膜を使用して浄化した水5a、b、cを用いて実施した(図3)。
糸引き納豆1の入っている発泡スチロール製の納豆容器3の蓋を開けた状態とし、水5aを納豆容器3の略上面付近まで注液して約15分間放置する。その後、納豆容器3内の糸引き納豆1を注液した水5aとともに撹拌容器9に投入する(図1(a)、図3)。
ここで、水5aを納豆容器3の略上面まで注液して約15分間放置することによって、納豆容器3の底面部分や側面部分に付着している納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンなどを無駄なく撹拌容器9に回収することができる。
栄養素溶液13は、水5bが2000mlに、栄養素としてプロテイン粉末(大豆たんぱく粉末、商品名:サバス、株式会社明治製造)を100g溶解させたもの(5%溶液)を用いた(図1(b)、図3)。
栄養素としてプロテイン粉末をあらかじめ完全に溶解させておくことによって、いわゆるダマが生じることもない。納豆菌の栄養素として、プロテイン粉末を用いると水に溶解する作業を極めて容易化することができる。なお、このプロテイン粉末は大豆タンパク質を主成分とするものであり、納豆との調和性も良く、水への溶解作業も容易であり、きな粉の風味を有するものである。
ここで、抽出される粘性溶液15が高粘度であり、より多くのプロテインが含まれることを希望する需要者はプロテイン粉末を150g(7.5%溶液)に増加させたり、逆に、粘度の低い粘性溶液15を好む需要者はプロテイン粉末を50g(2.5%溶液)に減少させたりするなどの添加量を適宜、調整して使用することができる。
水5bを加えた糸引き納豆1と、栄養素溶液13とを撹拌容器9に投入して混合し、混合物を製造する。そして、撹拌機7として上述したハンドミキサーなどを用い、空気を巻き込むようにしながら糸引き納豆1と栄養素溶液13との混合物を撹拌する(図1(b)、図3)。
撹拌された豆17や栄養素溶液13の混合物の入った撹拌容器9を、大気中で35±3℃の雰囲気で、約4時間放置する。本実施例では、放置を開始してから約30分経過するごとに、撹拌機7を用いて再び空気を巻き込みながら約2分間撹拌して、大気中の酸素を混合物に十分に取り込むようにした(図3)。すなわち、水5aを加えた糸引き納豆1と、栄養素溶液13との混合物は、大気中での放置期間中に複数回の空気を巻き込むような撹拌をした。なお、本実施例1では、少量の糸引き納豆1を対象としているので、コンプレッサなどによるエア・バブリングは用いずに空気を巻き込むような撹拌のみを行った。
本実施例1では、液化天然ガスを燃料として用いる加熱装置、例えば遠赤外線加熱装置(ヒータ)を用いて、作業室内の雰囲気温度を35±3℃に保温して撹拌や放置などの作業を行うようにした。この温度範囲は、納豆菌の活動にも適していること、温度制御が比較的容易であり燃料費も安いこと、恒温槽などの高価な設備が不要であること、やや高温ではあるものの短時間の作業であれば、作業者にとって苦痛を与えるような温度ではないことなどの理由から好ましい。
約4時間の放置期間の終了後、濾過までの間にもう一度、ハンドミキサーなどの撹拌羽根を用いて再度、混合物を撹拌をすると、豆17の表面に付着している比較的粘度の高い粘着性物質をほぼ完全に溶解することができる(図3)。
放置期間の終了後の豆17と粘性溶液15との混合物の濾過(分離・抽出)は、篩19としてキッチンなどで用いられている生ごみ回収用の不織布製の袋を用いて行った(図3、図1(c))。篩19として不織布の袋を用いて濾過をすることによって、豆17(大豆)の表皮などの微細物が分離されて粘性溶液15bに含まれなくすることができる。
そして、混合物の濾過に際しては、洗浄器23などを用いて、上方から豆17の表面を適量の水5cで洗い流すようにする。このように水5cで豆17の表面を洗い流すことによって、豆17の表面に付着している粘着性物質を容器21内にほぼ回収することができる(図1(c))。
本実施例1、後述する実施例2、実施例3及び比較例では、抽出される粘性溶液15が約3000ml得られるように洗浄する水5cの量を適宜調節した。なお、市販されている糸引き納豆1の種類(例えば、大豆の品種、納豆菌の菌種や製造メーカなど。)によって放置時における水分の吸収量が多少変わってくる。すなわち、洗浄時に使用される水5cの量は、放置時における糸引き納豆1の水分吸収量にも多少影響される。
水2000mlに、納豆菌の栄養素として脱脂粉乳(商品名:スキムミルク、森永乳業株式会社製造)を100g溶解(5%溶液)させたものを用いた。納豆菌の栄養素として、脱脂粉乳を用いると水に溶解する作業を極めて容易化することができる。牛乳が好きな需要者や骨粗しょう症などの患者には、栄養素溶液13として脱脂粉乳などの使用が好ましい。その他の製造条件は実施例1と全く同様である。
水2000mlに、納豆菌の栄養素として一般的な黒糖粉末を100g溶解(5%溶液)させたものを用いた。納豆菌の栄養素として、黒糖粉末を用いると水に溶解する作業を極めて容易化することができる。甘い溶液が好きな需要者には、栄養素溶液13として黒糖やグラニュー糖などの糖類粉末の使用が好ましい。その他の製造条件は実施例1と全く同様である。
比較例
栄養素溶液13に代えて水2000mlのみを用いた。すなわち、納豆菌の栄養素を含まない水のみで粘性溶液15を製造した。その他の製造条件は実施例1と全く同様である。
上述した方法で抽出した4種類の粘性溶液15を粘度、濃度及び味覚とで比較した結果を図4に示す。なお、図4において納豆菌の栄養素が含まれている実施例1〜実施例3の粘性溶液15は、粘度が高く、濃度も濃く、飲みやすく美味であった。一方、比較例の粘性溶液15は、粘度が低く、濃度も低く、多少ではあるが納豆臭があり飲みにくいものであった。
粘度が高く、濃度も濃い粘性溶液15ほど、納豆菌の数が多く、活性なナットウキナーゼやムチンなどが多量に含まれている溶液と判断することができる。したがって、実施例1〜実施例3のように、本発明を用いると納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンなどが多量に含まれており、活性度の高い粘性溶液15を得ることができる。
この理由として、大気中で、35±3℃、約4時間の環境条件で空気を巻き込みながら撹拌し放置する間に、納豆菌が活発に活動して繁殖し、溶液中の栄養素を分解してナットウキナーゼやムチンを新たに作り出しているためと考えられる。また、実施例1〜実施例3の粘性溶液15は、その後約2週間、5±2℃の冷蔵庫で放置した後においても何ら変質等の異常は認められなかった。
なお、栄養素の種類としては、上述した実施例1〜実施例3に記載の物質に限定されない。すなわち、栄養素としては、粘性溶液15の抽出中及び抽出後においても納豆菌が活発に活動することができ、ナットウキナーゼやムチンを新たに創り出すことが可能な成分を有する各種の栄養素を用いることができる。
したがって、各人の好みに応じて、実施例1〜実施例3に記載の栄養素を複数含まれるものや、実施例1〜実施例3以外の栄養素、例えば、上述したようなグラニュー等などの糖類、蜂蜜、豆乳、大豆や小豆などの豆類の煮汁、牛乳などの動物性のタンパク質溶液などについても適宜、選択して使用をすることができる。
本発明者は、実施例1〜実施例3で得られたそれぞれの粘性溶液15を用いて、以下に示される実験をした。
(1)約10リットルの糠床に、それぞれ実施例1〜実施例3で得られた粘性溶液15を約200ミリリットル添加したところ、いずれもカビの発生を防止できるとともに、漬物の漬かるまでの期間が早くなった。
(2)魚の切身の表面に発生した青カビの一部に、それぞれ実施例1〜実施例3で得られた粘性溶液を約5ミリリットルかけて室温(10〜25℃)で保存したところ、粘性溶液15がかかった部分の青カビは約3日間で黒色化し、その後、約10日間で消滅した。
実施例4の結果から、現在のところ詳細な理由は不明ではあるものの、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンなどが多量に含まれている本発明に係わる粘性溶液15には、カビなどの雑菌の繁殖を防止し、死滅させる作用、すなわち抗菌作用を有していることが明らかになった。
上述したように、本発明に係わる製造方法を用いると、納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンなどが多量に含まれている活性度の高い粘性溶液15を得ることができる。また、抽出された粘性溶液15をそのまま飲んだり、料理に添加したり、香料やソース等の調味料に混ぜたり、味噌汁やジュースなどの液状物に加えた状態で摂取することもできる。加えて、抽出された粘性溶液15をワラなどの飼料に添加して家畜などに与えることも容易である。
すなわち、本発明に係わる粘性溶液には、活性度の高い納豆菌、ナットウキナーゼ及びムチンが多量に存在するので、胃液による影響も少なく、腸内において有効に体内に吸収される。したがって、少ない摂取量の粘性溶液でも、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞などの成人病の予防や治療に有効な効果を得ることができる。さらに本発明に係わる粘性溶液には抗菌作用を有することも明らかになった。
また、本発明に係わる糸引き納豆から粘性溶液を製造する方法は、簡単な設備を利用できることや、濾過などの分離・抽出も容易なので、低価格で大量に粘性溶液を製造することができる。
加えて、本発明に係わる原材料としては、すべて食品のみが使用されており、ヒトや家畜などに有害なアセトン、トルエン、ヘキサンなどの有機溶媒を一切使用しておらず安全なものである。
なお、上述した実施例では、発砲スチロール製のパックなどに充填されて市販されている糸ひき納豆を用いた場合について記載をしているが、抽出量は減少するものの干納豆などの乾燥納豆を用いた場合でも、同様の手法で粘性溶液を製造することができることは言うまでもない。
本発明は、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して得られる粘性溶液を製造する方法に利用することができる。
1 糸引き納豆
3 納豆容器
5a 水
5c 水
7 撹拌機
9 撹拌容器
13 栄養素溶液
15 粘性溶液
17 豆
19 篩
21 容器
23 洗浄器
請求項1に記載した発明は、納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、前記粘性溶液は、少なくとも、前記納豆と、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含む栄養素と、水とを混合して混合物を作製し、該混合物を空気を巻き込むように撹拌し、大気中で放置し、前記固形物から分離し、抽出して得られたものであることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、 納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、前記粘性溶液は、少なくとも、前記納豆と、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含む栄養素と、水とを混合して混合物を作製し、該混合物を空気を巻き込むように撹拌し、大気中、30℃〜45℃の温度で、1時間〜6時間放置し、該放置期間中に複数回の空気を巻き込むような撹拌又はエア・バブリングのいずれか一方又は両方をし、前記混合物を篩にかけて水で洗浄をしながら濾過し、前記固形物から分離し、抽出して得られたものであることを特徴としている。
すなわち、本発明に係わる納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する過程において、納豆菌に栄養素を与えたり、その状態で空気を巻き込むように撹拌をしたり、そのまま大気中で放置をしたりして、納豆菌によって新たなナットウキナーゼやムチンを作り出すのに適した環境条件にしている。
納豆菌の栄養素として、大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含むものを用いると水に溶解する作業を極めて容易化することができる。また、これらの市販されている栄養素を加えることによって、抽出される粘性溶液には、ナットウキナーゼやムチンなどが多量に含まれているので粘度が高く、濃度も濃いにもかかわらず、飲みやすく美味にすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載した発明において、前記大気中で放置する温度は、32℃〜40℃であることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載した発明において、前記大気中で放置する時間は、1.5時間〜5時間であることを特徴としている。

Claims (5)

  1. 納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、
    前記粘性溶液は、
    少なくとも、前記納豆と、栄養素と、水とを混合し、撹拌し、
    大気中で放置し、
    前記固形物から分離し、抽出して得られたものである
    ことを特徴とする粘性溶液を製造する方法。
  2. 納豆の表面に付着している粘着性物質を固形物から分離し、抽出して粘性溶液を製造する方法において、
    前記粘性溶液は、
    少なくとも、前記納豆と、栄養素と、水とを混合して混合物を作製し、
    該混合物を空気を巻き込むように撹拌し、
    大気中、30℃〜45℃の温度で、1時間〜6時間放置し、該放置期間中に複数回の空気を巻き込むような撹拌又はエア・バブリングのいずれか一方又は両方をし、
    前記混合物を篩にかけて水で洗浄をしながら濾過し、前記固形物から分離し、抽出して得られたものである
    ことを特徴とする粘性溶液を製造する方法。
  3. 前記栄養素は、
    大豆たんぱく粉末、脱脂粉乳、黒糖のいずれかを含むものである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粘性溶液を製造する方法。
  4. 前記大気中で放置する温度は、
    32℃〜40℃である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の粘性溶液を製造する方法。
  5. 前記大気中で放置する時間は、
    1.5時間〜5時間である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の粘性溶液を製造する方法。
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