JP2014100075A - コレステロール吸収抑制用食品組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の目的は、コレステロール低下効果が知られている大豆を構成する蛋白質に着目し、その一つであるオレオシンに由来するペプチドの中から、新たなコレステロールの吸収を抑制しうる成分を見出し、これを有効成分とするコレステロール吸収抑制用の食品組成物を提供することである。
【解決手段】
オレオシンに含まれる特定の共通する5〜6残基のアミノ酸配列を有する8残基以下のペプチドの胆汁酸結合活性、さらにはコレステロールミセル溶解性低減作用を見出し、コレステロール吸収抑制効果を明らかにすることにより、本発明を完成するに至った。
【選択図】図4
本発明の目的は、コレステロール低下効果が知られている大豆を構成する蛋白質に着目し、その一つであるオレオシンに由来するペプチドの中から、新たなコレステロールの吸収を抑制しうる成分を見出し、これを有効成分とするコレステロール吸収抑制用の食品組成物を提供することである。
【解決手段】
オレオシンに含まれる特定の共通する5〜6残基のアミノ酸配列を有する8残基以下のペプチドの胆汁酸結合活性、さらにはコレステロールミセル溶解性低減作用を見出し、コレステロール吸収抑制効果を明らかにすることにより、本発明を完成するに至った。
【選択図】図4
Description
本発明は、主にコレステロール吸収抑制用の食品組成物に関する。
近年、食生活等の生活習慣やストレス等に起因する血清コレステロールの上昇が、動脈硬化や虚血性心疾患等の重篤な循環器疾患の引き金となることが明らかになっており、大きな社会問題となっている。
血清コレステロール低下の目的で、コレステロール生合成阻害剤、コレステロール吸着剤などが医薬品として利用されているが、長期間服用による副作用の発生や摂取継続の困難さなどの問題があり、それに加えて、治療のみならず予防の観点から、摂取する脂質の低減や、オメガ3/オメガ6バランスが改善された食事療法や食餌性コレステロールが制限された食事療法が推奨されている。また動植物性蛋白質を限定的に低分子化することにより、血清コレステロール低下作用を有するペプチド製剤またはこれを添加した食品等が開示されている。
例えば、特許文献1には血清コレステロール低減化ペプチドであるIIAEK(Ile-Ile-Ala-Glu-Lys:配列番号14)が示されている。また、特許文献2には分子量200〜1500の大豆蛋白質由来のオリゴペプチドに血清コレステロール低減化作用を有することが開示されている。また、特許文献3では、卵白蛋白質にも優れた血清コレステロール低減化作用を有する特定のアミノ酸配列を有するペプチドに有効な生理活性を見出されている。それらの作用メカニズムとして、消化管内でのコレステロールの吸収阻害、とりわけ、コレステロールやその代謝産物である胆汁酸との結合による吸収阻害によるものと考えられる。
大豆および大豆蛋白質により血清コレステロールが低下することが古くから知られており、一方それらの構成成分についても、蛋白質はグリシニンやβコングリシニンなどの主要構成蛋白質に加え、膜構成蛋白質であるオレオシンなどが知られている。それらの蛋白質の組成構造はすでに明らかにされており、膜構成蛋白質であるオレオシンにおいては、非特許文献1等において、大豆における遺伝子配列及びアミノ酸配列が配列番号15〜17の通り開示されている。配列番号15は16.5kDa大豆オレオシンのアミノ酸配列(165残基)、配列番号16は24kDa大豆オレオシンのアイソフォームAのアミノ酸配列(226残基)、配列番号17は24kDa大豆オレオシン アイソフォームBのアミノ酸配列(223残基)である。
さらにこれらの蛋白質由来の限定加水分解物のコレステロール低下効果も知られており、非特許文献2に示されるβコングリシニン由来のペプチドVAWWMY(Val-Ala-Trp-Trp-Met-Tyr:配列番号18)が上記胆汁酸結合能によるコレステロール吸収阻害により血清コレステロール低下効果が開示されている。
また、特許文献4では、大豆蛋白質を構成するグリシニン、βコングリシニン、および膜蛋白質オレオシンを含むオイルボディ結合蛋白質並びにそれらの限定分解物などと大豆微量成分をもって構成する心臓病リスク低下組成物を提示している。しかしながら、大豆に由来する胆汁酸結合能を持つペプチドについては先に例示のVAWWMY(配列番号18)以外には知られていない。食品由来のコレステロール吸収抑制用機能剤は安全性に優れ、医薬品とは異なり、予防的に利用できることから新規の効果が優れた胆汁酸結合能を有するペプチド系コレステロール吸収抑制剤ひいては血中コレステロール低下効果を示すペプチドは国民の食生活の改善、健康維持・増進に寄与するものである。
Biochimica et Biophysica Acta, 1345, 1-4 (1996)
Biosci, Biotechnol, Biochem, 74(8), 1738-1741 (2010)
本発明の目的は、コレステロール低下効果が知られている大豆を構成する蛋白質に着目し、その一つであるオレオシンに由来するペプチドの中から、新たなコレステロールの吸収を抑制しうる成分を見出し、これを有効成分とするコレステロール吸収抑制用の食品組成物を提供することである。
本発明者等は、上記目的を達成すべく、大豆蛋白質のアミノ酸構造と生理機能について鋭意研究を重ねた結果、オレオシンに含まれる特定の共通する5〜6残基のアミノ酸配列を有する8残基以下のペプチドの胆汁酸結合活性、さらにはコレステロールミセル溶解性低減作用を見出し、コレステロール吸収抑制効果を明らかにすることにより、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は下記記載の発明である。
(1)下記アミノ酸配列のいずれかを含む、8残基以下のペプチドを有効成分とするコレステロール吸収抑制用食品組成物、
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号1)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号2)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号3)
(2)ペプチドが下記いずれかのアミノ酸配列である、前記(1)記載のコレステロール吸収抑制用食品組成物、
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro-Ala(配列番号4)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser-Ser(配列番号5)
Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro(配列番号6)
Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号7)
Leu-Val-Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号8)
Gly-Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号9)
Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号10)
Phe-Ser-Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号11)
Gly-Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号12)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala-Thr-Val(配列番号13)
(1)下記アミノ酸配列のいずれかを含む、8残基以下のペプチドを有効成分とするコレステロール吸収抑制用食品組成物、
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号1)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号2)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号3)
(2)ペプチドが下記いずれかのアミノ酸配列である、前記(1)記載のコレステロール吸収抑制用食品組成物、
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro-Ala(配列番号4)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser-Ser(配列番号5)
Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro(配列番号6)
Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号7)
Leu-Val-Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号8)
Gly-Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号9)
Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号10)
Phe-Ser-Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号11)
Gly-Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号12)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala-Thr-Val(配列番号13)
本発明で見出された胆汁酸結合性のペプチドは、体内コレステロールを由来とする胆汁酸に結合することにより生体外への胆汁酸並びにコレステロールの排出を促進する。また、上記胆汁酸結合性ペプチドは古くから食経験の豊富な大豆に含まれる蛋白質の一部に由来ペプチドであるため安全性に優れる。したがって、該胆汁酸結合性ペプチドを有効成分として食品組成物に有効量を配合することにより、コレステロール吸収抑制用食品組成物を得ることができる。これにより、コレステロール吸収抑制作用を介した血清コレステロール低下作用を有する食品組成物を安全かつ容易に得ることができる。
以下、本発明について説明する。なお、本発明において、特に断りがない限り「%」は「重量%」を意味する。
(胆汁酸結合性ペプチド)
本発明の胆汁酸結合性ペプチドは、大豆蛋白質の一部を構成するオレオシンに由来するものであり、原料が安価に入手できる材料として、大豆、豆乳、濃縮大豆蛋白、あるいは分離大豆蛋白、脱脂大豆などを使用し得る。これらの原料、または単離したオレオシンを蛋白分解酵素等により限定的分解を行う。酵素反応させる際の反応溶液中の大豆蛋白質濃度は通常1〜30重量%程度で行えばよく、好ましくは5〜15重量%、より好ましくは8〜12重量%が適当である。用いる蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)は、その起源は特に問われず、具体的には、セリンプロテアーゼ(動物由来のトリプシン、キモトリプシン、微生物由来のズブチリシン、カルボキシペプチダーゼ等)、チオールプロテアーゼ(植物由来のパパイン、フィシン、ブロメライン等)、カルボキシプロテアーゼ(動物由来のペプシン等)を用いることができる。更に、具体的にはアスペルギルス・オリゼ起源の「プロチンFN」(大和化成(株)製)、ストレプトマイセス・グリセウス起源の「アクチナーゼ」(科研製薬(株)製)、バチルス・リケホルミス由来の「アルカラーゼ」(Novozymes Japan Ltd.製)やバチルス・ズブチルス由来の「プロチン」(大和化成(株)製)等を例示できる。また、「プロテアーゼS」(天野製薬(株)製)や「サーモライシン」(大和化成(株)製)などを使用することができる。これらの酵素から単独あるいは複数組み合わせて酵素分解することが出来る。
次に、得られた蛋白質加水分解物の混合物を通常の分離分画手段を用いて精製し、目的とする胆汁酸結合性ペプチドが濃縮された画分を集めるか、あるいは該ペプチドを単離する必要がある。通常使用される分離分画手段としては、逆相高速液体クロマトグラフィー、イオン交換樹脂やハイポーラスポリマー樹脂を用いタクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等、あるいは電気泳動,電気透析等の、疎水度や電荷の差を利用する分離法が適切である。上記原料または単離したオレオシンの酵素分解物であって胆汁酸結合性ペプチドを精製しないものは本発明が目的とするコレステロール吸収抑制作用が十分ではないため好ましくない。
本発明の胆汁酸結合性ペプチドは、大豆蛋白質の一部を構成するオレオシンに由来するものであり、原料が安価に入手できる材料として、大豆、豆乳、濃縮大豆蛋白、あるいは分離大豆蛋白、脱脂大豆などを使用し得る。これらの原料、または単離したオレオシンを蛋白分解酵素等により限定的分解を行う。酵素反応させる際の反応溶液中の大豆蛋白質濃度は通常1〜30重量%程度で行えばよく、好ましくは5〜15重量%、より好ましくは8〜12重量%が適当である。用いる蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)は、その起源は特に問われず、具体的には、セリンプロテアーゼ(動物由来のトリプシン、キモトリプシン、微生物由来のズブチリシン、カルボキシペプチダーゼ等)、チオールプロテアーゼ(植物由来のパパイン、フィシン、ブロメライン等)、カルボキシプロテアーゼ(動物由来のペプシン等)を用いることができる。更に、具体的にはアスペルギルス・オリゼ起源の「プロチンFN」(大和化成(株)製)、ストレプトマイセス・グリセウス起源の「アクチナーゼ」(科研製薬(株)製)、バチルス・リケホルミス由来の「アルカラーゼ」(Novozymes Japan Ltd.製)やバチルス・ズブチルス由来の「プロチン」(大和化成(株)製)等を例示できる。また、「プロテアーゼS」(天野製薬(株)製)や「サーモライシン」(大和化成(株)製)などを使用することができる。これらの酵素から単独あるいは複数組み合わせて酵素分解することが出来る。
次に、得られた蛋白質加水分解物の混合物を通常の分離分画手段を用いて精製し、目的とする胆汁酸結合性ペプチドが濃縮された画分を集めるか、あるいは該ペプチドを単離する必要がある。通常使用される分離分画手段としては、逆相高速液体クロマトグラフィー、イオン交換樹脂やハイポーラスポリマー樹脂を用いタクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等、あるいは電気泳動,電気透析等の、疎水度や電荷の差を利用する分離法が適切である。上記原料または単離したオレオシンの酵素分解物であって胆汁酸結合性ペプチドを精製しないものは本発明が目的とするコレステロール吸収抑制作用が十分ではないため好ましくない。
また、本発明の胆汁酸結合性ペプチドは、ペプチド合成の常法にしたがって合成することができ、この場合には、通常のペプチド合成に用いられる化学合成法(固相法、液相法)、酵素合成法およびDNA組換え法を用いた生物学的合成方法が知られているが、いずれの方法を用いてもよい。例えば、樹脂を用い、保護基で保護したアミノ酸をC−末端側から付加して合成する固相法その他常法が適宜利用される。酵素合成法に関して、蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)の逆反応を利用した方法(J. Biol. Chem., 707-720 (1937))耐熱性アミノアシルt−RNA合成酵素を利用する方法(特開昭59−106298号公報参照)などが既に知られているが、最近では、エシェリヒア属やバチルス属に属する微生物を用いた製造方法(国際公開WO2004/058960号)が開示されている。また、開示されている遺伝子配列情報及びアミノ酸入配列情報に基づき、当該アミノ酸配列に従って、個々のアミノ酸をもとに自動合成機によって合成し、本ペプチドを得ることも可能である。後述する実施例、試験例においてはペプチド採取の容易性また純度の点より、自動合成機を用いて試料を得た。
本発明における胆汁酸結合性ペプチドは、FSPIL(Phe-Ser-Pro-Ile-Leu:配列番号1),FGLTAL(Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu:配列番号2)またはPVLIPA(Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala:配列番号3)の配列で示される8残基以下のアミノ酸より構成される。
また、該ペプチドは、FSPILVPA(Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro-Ala:配列番号4),FGLTALSS(Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser-Ser:配列番号5),IFSPILVP(Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro:配列番号6),AFGLTALS(Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser:配列番号7), LVIFSPIL(Leu-Val-Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu:配列番号8),GAFGLTAL(Gly-Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu:配列番号9),VFGLTALS(Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser:配列番号10),FSPVLIPA(Phe-Ser-Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala:配列番号11),GVFGLTAL(Gly-Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu:配列番号12)またはPVLIPATV(Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala-Thr-Val:配列番号13)の配列であることが好ましい。FSPILVPA(配列番号4)またはFGLTALSS(配列番号5)であることが更に好ましく、FGLTALSS(配列番号5)であることが最も好ましい。
また、該ペプチドは、FSPILVPA(Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro-Ala:配列番号4),FGLTALSS(Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser-Ser:配列番号5),IFSPILVP(Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro:配列番号6),AFGLTALS(Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser:配列番号7), LVIFSPIL(Leu-Val-Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu:配列番号8),GAFGLTAL(Gly-Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu:配列番号9),VFGLTALS(Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser:配列番号10),FSPVLIPA(Phe-Ser-Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala:配列番号11),GVFGLTAL(Gly-Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu:配列番号12)またはPVLIPATV(Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala-Thr-Val:配列番号13)の配列であることが好ましい。FSPILVPA(配列番号4)またはFGLTALSS(配列番号5)であることが更に好ましく、FGLTALSS(配列番号5)であることが最も好ましい。
試験例で後述する通り、各々単離した該ペプチド乃至は合成法により作成したペプチドに胆汁酸を反応せしめ、その結合体を蛍光標識した抗体により検出することや、放射性同位体標識した胆汁酸を反応せしめ、その結合体の放射活性より、胆汁酸に対する結合能を評価する。当該ペプチドは上記方法で評価することによって、胆汁酸結合能を有することが明らかにされたペプチドである。
また、当該ペプチドは、試験例に示すように、コレステロールのミセル溶解性を評価することによって、そのミセル溶解性を低下させる効果が明らかにされ、コレステロール吸収メカニズムを介してその機能を示すものである。
さらに、動物を用いた試験例に示すように、放射性同位体元素により標識したコレステロールの経口摂取による消化吸収性評価において、当該ペプチドはコレステロール吸収を抑制することにより体内のコレステロール濃度を明らかに低下させる。
生理活性のない、もしくは乏しい賦形材に混合する、もしくは水や飲料に溶解、分散させることができる。そうすることにより該胆汁酸結合性ペプチドを主成分とするコレステロール吸収抑制剤として、人体への摂取、もしくは食品組成物への配合が容易となる。
(コレステロール吸収抑制用食品組成物)
本発明の胆汁酸結合性ペプチドはそのままコレステロール吸収抑制用の機能剤(機能性素材)として摂取することも可能であるが、摂取を容易にするため、必要な材料を単独でまたは種々組み合わせることによりコレステロール吸収抑制用食品組成物として調製することができる。必要な材料として、該胆汁酸結合性ペプチドに加え、血清コレステロール低下作用等生理機能を有さない、デキストリン、乳糖等の賦形材を自由に配合することができる。また、血清コレステロール低下作用を有する物質、例えば他の胆汁酸結合性ペプチドや植物ステロール類等を配合し、相加あるいは相乗効果を期待することもできる。また、他の血清脂質改善効果を有する物質、例えば機能性ペプチド、蛋白質、食物繊維等を含有することもできる。
本発明の胆汁酸結合性ペプチドはそのままコレステロール吸収抑制用の機能剤(機能性素材)として摂取することも可能であるが、摂取を容易にするため、必要な材料を単独でまたは種々組み合わせることによりコレステロール吸収抑制用食品組成物として調製することができる。必要な材料として、該胆汁酸結合性ペプチドに加え、血清コレステロール低下作用等生理機能を有さない、デキストリン、乳糖等の賦形材を自由に配合することができる。また、血清コレステロール低下作用を有する物質、例えば他の胆汁酸結合性ペプチドや植物ステロール類等を配合し、相加あるいは相乗効果を期待することもできる。また、他の血清脂質改善効果を有する物質、例えば機能性ペプチド、蛋白質、食物繊維等を含有することもできる。
本発明のコレステロール吸収抑制用食品組成物の製品形態としては、米飯、パン、シリアル等の主食、レトルト食品、乾燥食品、冷凍食品等の加工食品、マヨネーズ、ドレッシング等の調味料、バター、マーガリン等の油脂加工食品、飲料、デザート、アイスクリーム等の嗜好品、また錠剤やカプセルタイプのサプリメントといったあらゆる食品形態が可能であり、特に限定するものではない。血清コレステロール値が高い人のための食品とし許認可された特定保健用食品として提供することも可能であり、その場合は例えば「コレステロールの吸収を抑制する」旨などが表示に付されたものとすることもできる。
(他の用途)
本発明の胆汁酸結合性ペプチドは、上記食品組成物を得ることのほか、コレステロール低下用の医薬組成物を得ることを目的として使用してもよく、これを有効成分とする医薬組成物を調製することもできる。医薬組成物の調製は常法に従って行うことができ、その形態は錠剤、散剤、液剤などいずれの形態としてもよい。
本発明の胆汁酸結合性ペプチドは、上記食品組成物を得ることのほか、コレステロール低下用の医薬組成物を得ることを目的として使用してもよく、これを有効成分とする医薬組成物を調製することもできる。医薬組成物の調製は常法に従って行うことができ、その形態は錠剤、散剤、液剤などいずれの形態としてもよい。
以下に実施例、試験例を記載し、本発明についてより具体的に説明する。
〔実施例1〕
固相自動合成機を用いて、既に明示されているオレオシンのアミノ酸配列を元に、FSPIL(配列番号1),FGLTAL(配列番号2)またはPVLIPA(配列番号3)を含む8個のアミノ酸を含有するペプチドを合成し、該ペプチドであるFSPILVPA(配列番号4),FGLTALSS(配列番号5),IFSPILVP(配列番号6),AFGLTALS(配列番号7),LVIFSPIL(配列番号8),GAFGLTAL(配列番号9),VFGLTALS(配列番号10),FSPVLIPA(配列番号11),GVFGLTAL(配列番号12)およびPVLIPATV(配列番号13)を得た。
固相自動合成機を用いて、既に明示されているオレオシンのアミノ酸配列を元に、FSPIL(配列番号1),FGLTAL(配列番号2)またはPVLIPA(配列番号3)を含む8個のアミノ酸を含有するペプチドを合成し、該ペプチドであるFSPILVPA(配列番号4),FGLTALSS(配列番号5),IFSPILVP(配列番号6),AFGLTALS(配列番号7),LVIFSPIL(配列番号8),GAFGLTAL(配列番号9),VFGLTALS(配列番号10),FSPVLIPA(配列番号11),GVFGLTAL(配列番号12)およびPVLIPATV(配列番号13)を得た。
〔実施例2〕
分離大豆蛋白質をトリプシン等のプロテアーゼで酵素分解処理した後、ODSカラムを用いたHPLCで分画採取し、凍結乾燥を行った。
分離大豆蛋白質をトリプシン等のプロテアーゼで酵素分解処理した後、ODSカラムを用いたHPLCで分画採取し、凍結乾燥を行った。
〔試験例1〕胆汁酸結合性ペプチドの検出
ペプチドアレイを用いて大豆オレオシンのアミノ酸配列を元にして疎水度0.8以上のペプチドを合成し、胆汁酸結合アッセイにより胆汁酸結合性ペプチドの検出を行った。すなわち、セルロースメンブレン上にアミノ酸8残基により構成されるペプチド184個を合成し、ブロッキング後胆汁酸溶液を加え、ペプチドと胆汁酸を結合しめ、一次抗体添加後、蛍光標識した二次抗体を反応させた。胆汁酸結合能を評価するため、蛍光スキャナーによりアレイスポットの蛍光強度値を測定し、図1に示すように、ポジティブコントロールとして用いた胆汁酸結合性ペプチドVAWWMY(配列番号18)よりも高い蛍光強度値を示す10のペプチド、FSPILVPA(配列番号4),FGLTALSS(配列番号5),IFSPILVP(配列番号6),AFGLTALS(配列番号7),LVIFSPIL(配列番号8),GAFGLTAL(配列番号9),VFGLTALS(配列番号10),FSPVLIPA(配列番号11),GVFGLTAL(配列番号12)およびPVLIPATV(配列番号13)を検出した。
ペプチドアレイを用いて大豆オレオシンのアミノ酸配列を元にして疎水度0.8以上のペプチドを合成し、胆汁酸結合アッセイにより胆汁酸結合性ペプチドの検出を行った。すなわち、セルロースメンブレン上にアミノ酸8残基により構成されるペプチド184個を合成し、ブロッキング後胆汁酸溶液を加え、ペプチドと胆汁酸を結合しめ、一次抗体添加後、蛍光標識した二次抗体を反応させた。胆汁酸結合能を評価するため、蛍光スキャナーによりアレイスポットの蛍光強度値を測定し、図1に示すように、ポジティブコントロールとして用いた胆汁酸結合性ペプチドVAWWMY(配列番号18)よりも高い蛍光強度値を示す10のペプチド、FSPILVPA(配列番号4),FGLTALSS(配列番号5),IFSPILVP(配列番号6),AFGLTALS(配列番号7),LVIFSPIL(配列番号8),GAFGLTAL(配列番号9),VFGLTALS(配列番号10),FSPVLIPA(配列番号11),GVFGLTAL(配列番号12)およびPVLIPATV(配列番号13)を検出した。
〔試験例2〕胆汁酸結合能の評価
試験例1より検出したペプチドのうちFGLTALSS(配列番号5)を用いて、胆汁酸結合能を評価した。14Cで標識されたタウロコール酸を緩衝液に溶解させ、該ペプチドサンプルを添加後、37℃で2時間振とうインキュベーションを行った。反応液は超遠心分離し、上清の放射能量を測定した。その結果、図2に示すようにこの試験に供した該ペプチドの一つであるFGLTALSS(配列番号5)は、既報のコレステロール吸収抑制ペプチドVAWWMY(配列番号18)に比べて、有意に高い胆汁酸結合能を示し、医薬品として用いられるコレスチラミン(Cholestyramine)にも近い値を示した。
試験例1より検出したペプチドのうちFGLTALSS(配列番号5)を用いて、胆汁酸結合能を評価した。14Cで標識されたタウロコール酸を緩衝液に溶解させ、該ペプチドサンプルを添加後、37℃で2時間振とうインキュベーションを行った。反応液は超遠心分離し、上清の放射能量を測定した。その結果、図2に示すようにこの試験に供した該ペプチドの一つであるFGLTALSS(配列番号5)は、既報のコレステロール吸収抑制ペプチドVAWWMY(配列番号18)に比べて、有意に高い胆汁酸結合能を示し、医薬品として用いられるコレスチラミン(Cholestyramine)にも近い値を示した。
〔試験例3〕コレステロールミセル溶解性の評価
試験例1より検出したペプチドのうちFSPILVPA(配列番号4)とFGLTALSS(配列番号5)を用いて、コレステロールミセル溶解性試験を行った。14Cコレステロール含有のミセル成分を緩衝液に溶解させ、24時間振とうインキュベートすることによって、ミセルを形成させた。そこに、該ペプチドサンプルを加え、超遠心分離によって遊離コレステロールを沈殿させ、上清の放射能量を測定した。その結果、図3に示すように、試験に供したFSPILVPA(配列番号4)とFGLTALSS(配列番号5)は、既報のコレステロール吸収抑制ペプチドVAWWMY(配列番号18)と比べてミセル溶解性を有意に低下させ、特にFGLTALSS(配列番号5)の作用は強力であり、既存の医薬品であるコレスチラミン(Cholestyramine)に近い作用を示した。
試験例1より検出したペプチドのうちFSPILVPA(配列番号4)とFGLTALSS(配列番号5)を用いて、コレステロールミセル溶解性試験を行った。14Cコレステロール含有のミセル成分を緩衝液に溶解させ、24時間振とうインキュベートすることによって、ミセルを形成させた。そこに、該ペプチドサンプルを加え、超遠心分離によって遊離コレステロールを沈殿させ、上清の放射能量を測定した。その結果、図3に示すように、試験に供したFSPILVPA(配列番号4)とFGLTALSS(配列番号5)は、既報のコレステロール吸収抑制ペプチドVAWWMY(配列番号18)と比べてミセル溶解性を有意に低下させ、特にFGLTALSS(配列番号5)の作用は強力であり、既存の医薬品であるコレスチラミン(Cholestyramine)に近い作用を示した。
〔試験例4〕コレステロール吸収阻害能の確認
試験例1より検出したペプチドのうちFGLTALSS(配列番号5)を用いて、動物でのコレステロール吸収の阻害効果について試験を行った。[3H]標識されたコレステロールを含むミセルを調製した。7週齢のWistar系雄ラットに市販の固形飼料を3日間自由摂取させた後、48時間絶食させ、コントロール群とFGLTALSS群それぞれに、サンプル溶液0.5ml(ラット1匹当たり30mgの該ペプチドを含む溶液、コントロール群は該ペプチドを含まない溶液)を経口投与した。投与から1時間後に解剖して血清、肝臓および小腸の[3H]−コレステロール量を測定した。その結果、図4に示すように該ペプチドであるFGLTALSS(配列番号5)は、動物試験においてコレステロール吸収抑制作用を示した。
試験例1より検出したペプチドのうちFGLTALSS(配列番号5)を用いて、動物でのコレステロール吸収の阻害効果について試験を行った。[3H]標識されたコレステロールを含むミセルを調製した。7週齢のWistar系雄ラットに市販の固形飼料を3日間自由摂取させた後、48時間絶食させ、コントロール群とFGLTALSS群それぞれに、サンプル溶液0.5ml(ラット1匹当たり30mgの該ペプチドを含む溶液、コントロール群は該ペプチドを含まない溶液)を経口投与した。投与から1時間後に解剖して血清、肝臓および小腸の[3H]−コレステロール量を測定した。その結果、図4に示すように該ペプチドであるFGLTALSS(配列番号5)は、動物試験においてコレステロール吸収抑制作用を示した。
以上のように、本発明の胆汁酸結合性ペプチドは胆汁酸結合能を有し、コレステロールミセル溶解性を低減させる作用を介して、コレステロールの生体への吸収を抑制することが裏付けられた。
Claims (2)
- 下記アミノ酸配列のいずれかを含む、8残基以下のペプチドを有効成分とするコレステロール吸収抑制用食品組成物。
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号1)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号2)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号3) - ペプチドが下記いずれかのアミノ酸配列である、請求項1に記載のコレステロール吸収抑制用食品組成物。
Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro-Ala(配列番号4)
Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser-Ser(配列番号5)
Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu-Val-Pro(配列番号6)
Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号7)
Leu-Val-Ile-Phe-Ser-Pro-Ile-Leu(配列番号8)
Gly-Ala-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号9)
Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu-Ser(配列番号10)
Phe-Ser-Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala(配列番号11)
Gly-Val-Phe-Gly-Leu-Thr-Ala-Leu(配列番号12)
Pro-Val-Leu-Ile-Pro-Ala-Thr-Val(配列番号13)
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