JP2014099507A - 多層配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】本構成を採用しないものに比べて、実装される素子の消費電力量を低減する多層配線基板を提供する。
【解決手段】多層配線基板2は、信号を出力する第1の素子3に電源を供給する第1の電源層21と、第1の電源層21とは電気的に絶縁されて第1の電源層21と同一の層に設けられ、第1の素子3から出力された信号を入力する第2の素子4に電源を供給すると共に、第1の素子3が出力した信号のリターン電流Irの帰路となる第2の電源層22と、一部が第1及び第2の電源層21、22と誘電体層210を介して重なるように第1及び第2の電源層21、22と隣接した導電体層に設けられ、第2の電源層22に流れるリターン電流Irを変位電流Idとして第1の電源層21に流入させる補助層と23とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層配線基板に関する。
従来の技術として放射ノイズを低減可能なプリント回路板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、信号および/または電源の往路電流経路を構成する信号配線層および/または電源配線を混在した少なくとも2つの配線層と、少なくとも2つの配線層のそれぞれに少なくとも1つが隣接して配置された少なくとも2つのグランド層とを有し、信号および/または電源の帰路電流経路の形成をグランド層に確保したプリント回路板が記載されている。
特開平11−330703号公報
本発明の目的は、本構成を採用しないものに比べて、実装される素子の消費電力量を低減する多層配線基板の提供にある。
本発明の一態様は、以下の多層配線基板を提供する。
[1]信号を出力する第1の素子に電源を供給する第1の電源層と、
前記第1の電源層とは電気的に絶縁されて前記第1の電源層と同一の層に設けられ、前記第1の素子から出力された信号を入力する第2の素子に電源を供給すると共に、前記第1の素子が出力した前記信号のリターン電流の帰路となる第2の電源層と、
一部が前記第1及び第2の電源層と誘電体層を介して重なるように前記第1及び第2の電源層と隣接した導電体層に設けられ、前記第2の電源層に流れる前記リターン電流を変位電流として前記第1の電源層に流入させる補助層と、
を備える多層配線基板。
[2]前記補助層は、前記第1及び第2の電源層のどちらか一方と接続する、
前記[1]記載の多層配線基板。
[3]前記補助層は、前記リターン電流の低周波成分をバイパスするコンデンサを備える、
前記[1]又は[2]記載の多層配線基板。
請求項1に係る発明によれば、本構成を採用しないものに比べて、実装される素子の消費電力量を簡素な構成により低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、補助層が第1及び第2の導電体層等とは電気的に絶縁されている構成と比較して、信号品質の向上を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、コンデンサを有しない構成に比べて、実装される素子が出力した信号の低周波成分の信号品質が向上する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 図2は、第1の実施の形態に係る多層配線基板の第5層の一例を示す平面の模式図である。 図3は、多層配線基板における電流密度のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は、比較例1の多層配線基板、(b)は、比較例2の多層配線基板、(c)は、本実施の形態の多層配線基板を用いた場合を示す。 図4は、第1の素子が出力する信号の減衰量のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は、比較例1の多層配線基板、(b)は、比較例2の多層配線基板、(c)〜(f)は、補助層の重なり部分の長さがそれぞれ、2mm、1.5mm、1mm、0.5mmである補助層を有する多層配線基板を用いた場合を示す。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成の一例を示す断面図である。図2は、図1に示す多層配線基板の一例を示す平面図である。
この半導体装置1は、実装面20aを有する多層配線基板2と、実装面20aに実装され、信号を出力するプロセッサ等の第1の素子3と、多層配線基板2に実装され、第1の素子3から出力された信号を入力するメモリ等の第2の素子4とを備える。
(多層配線基板)
多層配線基板2は、第1の素子3に例えば1.5Vの電源を供給する第1の電源層21と、第1の電源層21とは電気的に絶縁されて設けられ、第2の素子4に、例えば第1の素子3と同電位(1.5V)の電源を供給すると共に、第1の素子3が出力した信号のリターン電流Irの帰路となる第2の電源層22と、第1の素子3から第2の素子4に出力される信号の経路となる第1及び第2の信号配線層25、26と、一部が第1及び第2の電源層21、22と誘電体層210を介して重なるように設けられ、第1の素子3が出力した信号のリターン電流Irを変位電流Idとして第1の電源層21に流入させる補助層23と、第1及び第2の素子3、4に共通に設けられるグランド層24と、実装面20aに配置され、多層配線基板2と第1の素子3とを接続する電極201〜204と、実装面20aに配置され、多層配線基板2と第2の素子4とを接続する電極205〜208とを備える。
多層配線基板2は、表面側の実装面20aから裏面20bに向かって順に第1乃至第6の導電体層211〜216を有し、各導電体層211〜216の間に誘電体層210を有する。
第1の導電体層211は、多層配線基板2の表面に形成され、第1及び第2の素子3、4等が実装される実装面20a、及び第1の信号配線層25を有する。第2の導電体層212は、第2層の誘電体層210の一面を占めるように形成されたグランド層24を有する。第3の導電体層213は、図示しない信号配線層を有する。第4の導電体層214は、第2の信号配線層26の一部である配線層26bを有する。第5の導電体層215は、第1及び第2の電源層21、22とを有する。第6の導電体層216は、多層配線基板2の裏面20bに形成され、第2の信号配線層26の一部である配線層26aと、補助層23とを有する。
第1の電源層21は、ビア27a及び電極201を介して第1の素子3に接続されて補助層23から流入した変位電流Idを第1の素子3に帰還させる。第1の電源層21は、第5の導電体層215に設けられ、一部が第1の素子3の直下に位置するように配置される。また、第1の導電体層は、ビア27cが貫通するビアホール21aと、ビア27dが貫通するビアホール21bとを有する。
第2の電源層22は、図1、図2に示すように、第1の電源層21と同一の層に第1の電源層21との間隔d1(例えば1μm〜200μm)を有して設けられる。第2の電源層22は、ビア27g及び電極208を介して第2の素子4に接続され、第2の素子4から発生したリターン電流Irを変位電流Idとして補助層23に流入させる。また、第2の電源層22は、一部が第2の素子4の直下に位置するように配置される。
グランド層24は、ビア27b及び電極202を介して第1の素子3に接続され、ビア27e及び電極206を介して第2の素子4に接続される。グランド層24は、第1の素子3と第2の素子4との共通の基準電位となる。
第1の信号配線層25は、電極204を介して第1の素子3に接続される。第1の信号配線層25は、電極205を介して第2の素子4に接続されて第1の素子3から出力された信号を第2の素子4に伝送する。
第2の信号配線層26は、図2に示すように、例えば3つの信号配線を有し、それぞれがビア27c及び電極203を介して第1の素子3に接続され、ビア27f及び電極207を介して第2の素子4に接続される。第2の信号配線層26は、第1の素子3から出力された信号を第2の素子4に伝送する。また、第2の信号配線層26は、補助層23を避けて信号配線を配置するために、第6の導電体層216に配置される配線層26aと、第4の導電体層214に配置される配線層26bとを有して配線される。
配線層26aは、一端がビア27c及び電極203を介して第1の素子3に接続し、他端がビア27dを介して配線層26bと接続する。配線層26bは、一端がビア27dを介して配線層26aと接続し、他端がビア27f及び電極207を介して第2の素子4と接続する。
補助層23は、図1、図2に示すように、第1及び第2の導電体層21、22や第1及び第2の信号配線層25,26等とは電気的に絶縁されて、第1及び第2の電源層21、22と隣接する第6の導電体層216に設けられる。補助層23は、第1及び第2の電源層21、22の間の間隔d1に渡るように誘電体層210を介して設けられる。補助層23は、第1及び第2の電源層21、22に対してそれぞれ長さd2の重なり部分を有する。また、補助層23は、図2に示すように裏面20bから露出した島状に形成される。
(第1の実施の形態の動作)
第1の実施の形態の動作の一例について説明する。まず、第1の素子3が出力する信号と、リターン電流Irの流れについて説明する。
第1の素子3は、電極204及び第1の信号配線層25、又は電極203及び第2の信号配線層26を介して第2の素子4に、例えば最大3.5GHzの信号を出力する。
次に、第2の素子4は、第1の素子3から出力された信号を入力し、その入力した信号の処理を行う。一方、信号が第2の素子4に入力されると、これに伴いリターン電流Irが発生し、第2の電源層22に流れる。
次に、第2の電源層22に流れるリターン電流Irは、変位電流Idとして補助層23に流入する。補助層23に流入した変位電流Idは、変位電流Idとして第1の電源層21に流入する。第1の電源層21に流入した変位電流Idは、電極201を介して第1の素子3に帰還する。
(電流密度シミュレーション)
次に、第1の素子3から出力された信号のリターン電流Irの電流密度について比較例と比較して説明する。図3は、多層配線基板における電流密度のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は、比較例1の多層配線基板、(b)は、比較例2の多層配線基板、(c)は、本実施の形態の多層配線基板を用いた場合を示す。
図3(a)は、補助層23を有しない多層配線基板である比較例1を用いてリターン電流Irの電流密度を算出したシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から、リターン電流Irは、第1及び第2の電源層21、22の端部で分断されて第1及び第2の電源層21、22の端部に広がっていることが分かる。
図3(b)は、補助層23を有さず、第1及び第2の電源層21、22を接続する2つのコンデンサ28を有する多層配線基板である比較例2を用いてリターン電流Irの電流密度を算出したシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から、(b)に示すリターン電流Irは、(a)と比較してリターン電流Irの広がりが2つのコンデンサ28の間に集中していることが分かる。すなわち、リターン電流Irがコンデンサ28により第2の電源層22から第1の電源層21にバイパスされることが分かる。
図3(c)は、本実施の形態に係る多層配線基板2を用いてリターン電流Irの電流密度を算出したシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から、リターン電流Irの広がりが(a)と比較して狭い範囲に収まることから、補助層23が第2の電源層22から第1の電源層21にリターン電流Irを変位電流Idとして流入させることが分かる。要するに、多層配線基板2が補助層23を有することにより、リターン電流Irの広がりを防止して放射ノイズの発生を抑えることができるといえる。
(信号減衰量のシミュレーション)
図4は、第1の素子が出力する信号の減衰量のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は、比較例1の多層配線基板、(b)は、比較例2の多層配線基板、(c)〜(f)は、補助層の重なり部分の長さがそれぞれ、2mm、1.5mm、1mm、0.5mmである補助層を有する多層配線基板を用いた場合を示す。
図4(a)は、上述した比較例1の多層配線基板を用いた第1の素子3が出力する信号の減衰量のシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から、(a)に示す信号の減衰量は、(b)〜(f)に示す減衰量と比較して増大していることが分かる。これは、比較例1が補助層23を有しないことから、リターン電流Irが第1の電源層21と、第2の電源層22との間で分断されるため、信号帰路のインピーダンスが大きくなるためである。
図4(b)は、上述した比較例2の多層配線基板を用いた第1の素子3が出力する信号の減衰量のシミュレーション結果を示す。このシミュレーション結果から、リターン電流Irがコンデンサ28にバイパスされることにより、(b)に示す信号の減衰量は、(a)に示す信号の減衰量よりも減少することが分かる。一方、(b)に示す信号の減衰量は、(c)〜(e)に示す信号の減衰量と比較して増大する。これは、コンデンサ28が有する自己インダクタンスにより、リターン電流Irの高周波成分(約3.5Gz)に対するインピーダンスが高くなるためである。
図4(c)は、補助層23の第1及び第2の電源層21、22との重なり部の長さd2が2mmである場合の第1の素子3が出力する信号の減衰量のシミュレーションの結果を示す。このシミュレーションの結果から、補助層23を設けたことにより、(c)に示す信号の減衰量は、(a)、(b)に示す信号の減衰量と比較して減少することが分かる。これは、補助層23が、第2の電源層22に流れるリターン電流Irを変位電流とIdして第1の電源層21に流入させることにより、リターン電流Irの信号帰路のインピーダンスが低下するためである。
さらに、図4(c)に示すシミュレーション結果から、(c)に示す信号の減衰量が補助層23の重なり部分の長さd2が(c)よりも短い(d)〜(f)と比較して信号の減衰量が減少することが分かる。これは、(c)において重なり部の長さd2を(d)〜(f)よりも長くすることで、補助層23と第1及び第2の電源層21、22との重なり部分の面積が広くなり、第1及び第2の電源層21、22と、補助層23との間に生じる浮遊容量が増大するためである。すなわち、浮遊容量が増大することによって、第1及び第2の電源層21、22と、補助層23との間で変位電流Id、Idが発生しやすくなり、信号帰路のインピーダンスが低下する。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(a)第2の電源層22を第1の電源層21とは電気的に絶縁されて設けることで、第1の素子3の動作を停止するとともに第2の素子4に電源を継続して供給することが可能となり、第2の電源層22が第1の導電体層とは絶縁されていない構成に比べて半導体装置1の消費電力量を簡素な構成により抑えることができる。
(b)補助層23を誘電体層210を介して第1及び第2の電源層21、22に隣接して設けることで第1の素子3から出力した信号の減衰量が改善する。
(c)補助層23の重なり部分の長さd2を適切な長さとすることで、第1の素子3から出力した信号の減衰量がより一層改善する。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。
第1の実施の形態では、多層配線基板2の補助層23は、第1及び第2の導電体層21、22等とは電気的に絶縁されて設けられていたが、本実施の形態の補助層23は、第1及び第2の導電体層21、22のどちらか一方と接続される。本実施の形態の他の構成は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
第2の実施の形態の補助層23は、ビア27hを介して第1の電源層21に接続され、第1の素子3から入力した信号のリターン電流Irを変位電流Idとして流入させる。
(第2の実施の形態の動作)
第2の素子4が第1の素子3から信号を入力すると、リターン電流Irが発生し、リターン電流Irが第2の電源層22に流れる。第2の電源層22に流れるリターン電流Irは、変位電流Idとして補助層23に流入する。補助層23に流入した変位電流Idは、第1の電源層21を流れて第1の素子3に帰還する。
すなわち、補助層23を第1の電源層21と接続することにより、変位電流Idが再度、変位電流Idとして第1の電源層21に流入することがなくなるため、リターン電流Irの信号帰路のインピーダンスが低下する。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
補助層23を第1の電源層21と接続することにより、補助層23が第1及び第2の電源層21、22等とは電気的に絶縁された構成と比較して信号品質が向上する。
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。
第1の実施の形態では、多層配線基板2の補助層23は、第1及び第2の導電体層21、22等とは電気的に絶縁されて設けられていたが、本実施の形態の補助層23は、第1及び第2の電源層21、22に接続し、リターン電流Irの低周波成分をバイパスするコンデンサ29を有する。コンデンサ29は、信号の最低周波数でその容量によるインピーダンスが例えば1Ω以下になる容量であり、かつ、その実装インダクタンスを含むインピーダンスと、補助層と第2の電源層との間の容量によるインピーダンスとが例えば1Ω以下の領域でクロスする特性を有する。なお、インピーダンスは設計上要求される信号品質に基づき決定されるものであり、高品質の信号が要求される場合は、より低インピーダンスとする必要がある。本実施の形態の他の構成は、第1の実施の形態と同様に構成されている。
本実施の形態の補助層23は、第1の電源層21に接続する補助層23aと、第2の電源層22に接続する補助層23bと、補助層23aと補助層23bとを接続するコンデンサ29とを有する。コンデンサ29は、裏面20bから露出して設けられる。
補助層23aは、一端がビア27hを介して第1の電源層21接続し、他端がコンデンサ29に接続してリターン電流Irの高周波成分を変位電流Idとして第1の電源層21に流入させる。補助層23bは、一端がビア27iに接続し、他端がコンデンサ29に接続してリターン電流Irの低周波成分をコンデンサ29及び補助層23aを介して第1の電源層21に流入させる。コンデンサ29は、リターン電流Irの低周波成分を補助層23bから補助層23aにバイパスする。
(第3の実施の形態の動作)
第2の電源層22に流れるリターン電流Irの高周波成分は、第1の補助層23aに変位電流Idとして流入し、第1の電源層21を流れて第1の素子3に帰還する。
第2の電源層22に流れるリターン電流Irの低周波成分は、第2の補助層23bからコンデンサ29を介して第1の補助層23aに流れる。第1の補助層23aに流れたリターン電流Irの低周波成分は、第1の電源層21を流れて第1の素子3に帰還する。
すなわち、リターン電流Irの低周波成分は、第2の電源層22と、補助層23との間のキャパシタンスにより変位電流Idとして第2の電源層22から補助層23に流れにくいため、コンデンサ29により補助層23aから補助層23bにバイパスされる。
(第3の実施の形態の効果)
第3の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
コンデンサ29を設けることで、コンデンサ29を含む経路をリターン電流Irの低周波成分に対するバイパスの経路にすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の対応において実施することが可能である。例えば、上記各実施では、多層配線基板2は、6層の第1乃至第6の導電体層211〜216を有するものとして説明したが、本発明は、6層以外の導電体層を有する構成とすることができる。
また、上記各実施では、補助層23を第6の導電体層216に配置されるものとして説明したが、本発明は、補助層23を第1及び第2の電源層21、22と誘電体層210を介して隣接する他の導電体層に配置する構成としてもよい。
また、上記各実施では、第1の素子3が信号を出力し、第2の素子4が第1の素子3が出力した信号を入力するものとして説明したが、本発明は、第1の素子3と第2の素子4が相互に通信するものであってもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。例えば、第3の実施の形態で説明したコンデンサ29を他の実施の形態に適用した構成としてもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記各実施の形態の構成要素の一部を省くことが可能である。
1…半導体装置、2…多層配線基板、3…第1の素子、4…第2の素子、20a…実装面、20b…裏面、21…第1の電源層、21a、21b…ビアホール、22…第2の電源層、23…補助層、23a、23b…補助層、24…グランド層、25…第1の信号配線層、26…第2の信号配線層、26a、26b…配線層、27a〜27i…ビア、28、29…コンデンサ、201〜208…電極、210…誘電体層、211…第1の導電体層、212…第2の導電体層、213…第3の導電体層、214…第4の導電体層、215…第5の導電体層、216…第6の導電体層、Id、Id…変位電流、Ir…リターン電流、d1…間隔、d2…重なり部の長さ

Claims (3)

  1. 信号を出力する第1の素子に電源を供給する第1の電源層と、
    前記第1の電源層とは電気的に絶縁されて前記第1の電源層と同一の層に設けられ、前記第1の素子から出力された信号を入力する第2の素子に電源を供給すると共に、前記第1の素子が出力した前記信号のリターン電流の帰路となる第2の電源層と、
    一部が前記第1及び第2の電源層と誘電体層を介して重なるように前記第1及び第2の電源層と隣接した導電体層に設けられ、前記第2の電源層に流れる前記リターン電流を変位電流として前記第1の電源層に流入させる補助層と、
    を備える多層配線基板。
  2. 前記補助層は、前記第1及び第2の電源層のどちらか一方と接続する、
    請求項1記載の多層配線基板。
  3. 前記補助層は、前記リターン電流の低周波成分をバイパスするコンデンサを備える、
    請求項1又は2記載の多層配線基板。
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