JP2014099356A - 蓄電装置、及び、蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置、及び、蓄電装置の製造方法 Download PDF

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貴之 弘瀬
Yasunari Akiyama
泰有 秋山
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Abstract

【課題】圧壊時でも容易に短絡ユニットを短絡させることができる蓄電装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】正極、セパレータ、及び、負極がこの順に積層された電極組立体と、電極組立体が収容されたケースと、電極組立体とケースとの間に配置された短絡ユニット40と、を備える。短絡ユニット40は、第一絶縁層32と、第一絶縁層32の一方の主面上に配置された第一金属箔22と、第一絶縁層32の他方の主面上に配置された第二金属箔12とを有する。第一絶縁層32には第一絶縁層32の主面に沿う方向に張力が与えられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電装置、及び、蓄電装置の製造方法に関する。
従来より、金属箔、絶縁体、及び、金属箔を有する短絡ユニットを外側に配した電池が知られている。このような電池では、釘刺しや圧壊時に短絡ユニットを短絡させることにより、短絡ユニットよりも内側にある、正極及び負極間の充電容量を低下させることができ、その後の正極及び負極の短絡による電池の内部の過熱を抑制することができる。
特開2001−68156号公報
しかしながら、上述の短絡ユニットを有する蓄電装置でも、圧壊時に短絡ユニットが短絡しない場合がある。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、圧壊時でも容易に短絡ユニットを短絡させることができる蓄電装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に掛かる蓄電装置は、正極、セパレータ、及び、負極がこの順に積層された電極組立体と、前記電極組立体が収容されたケースと、前記電極組立体と前記ケースとの間に配置された短絡ユニットと、を備える。前記短絡ユニットは、第一絶縁層と、前記第一絶縁層の一方の主面上に配置された第一金属箔と、前記第一絶縁層の他方の主面上に配置された第二金属箔とを有する。前記第一絶縁層には前記第一絶縁層の主面に沿う方向に張力が与えられている。
本発明によれば、第一絶縁層に張力が与えられているため、圧壊時などに外力が短絡ユニットに掛かった場合に、第一絶縁層を容易に破断させ、正極金属箔及び負極金属箔を短絡させることができる。したがって、活物質層の短絡による発熱量を抑制できる。
ここで、前記短絡ユニットは、前記第一金属箔における前記第一絶縁層側とは反対側の主面上に設けられた第二絶縁層を有し、前記第一絶縁層及び前記第二絶縁層は、それぞれ、前記第一金属箔の側面よりも外側に延びた端部を有し、前記第一絶縁層の端部が前記第二絶縁層の端部と固定されていることが好ましい。
前記短絡ユニットは、さらに、前記第二金属箔における前記第一絶縁層側とは反対側の主面上に設けられた第三絶縁層を有し、前記第三絶縁層は、前記第二金属箔の側面よりも外側に延びた端部を有し、前記第一絶縁層の端部が前記第三絶縁層の端部と固定されることも好ましい。
これらによれば、第二及び/又は第三絶縁層に固定されることによって容易に第一絶縁層に張力を掛けることができる。
また、前記第一絶縁層の一部が前記第一金属箔及び/又は前記第二金属箔に固定されていることも好ましい。
また、上記固定は、溶着であることが好ましい。
また、前記第一絶縁層には前記第一絶縁層の主面に沿い、かつ、互いに直交する2方向に張力が与えられることが好ましい。この場合、第一絶縁層の破断が第一絶縁層内の各方向に起こりやすくなる。
本発明に掛かる蓄電装置の製造方法は、電極組立体と、前記電極組立体を収容するケースと、を備えた蓄電装置の製造方法であって、
前記製造方法は、
前記電極組立体と前記ケースとの間に配置される短絡ユニットを製造する工程を含み、
前記短絡ユニットを製造する工程は、第一絶縁層の一方の主面上に第一金属箔を配置し、前記第一絶縁層の他方の主面上に第二金属箔を配置し、前記第一絶縁層に前記第一絶縁層の主面に沿う方向に張力を与える。
本発明によれば、圧壊時に容易に短絡ユニットを短絡させることができる蓄電装置及びその製造方法が提供される。
図1は、第一実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の概略断面図である。 図2(a)は、第一実施形態にかかる短絡ユニットの概略断面図、図2(b)は、第一実施形態にかかる短絡ユニットの別態様の概略断面図である。 図3は、図2の上面図である。 図4は、第二実施形態にかかる短絡ユニットの概略断面図である。 図5は、図4の短絡ユニットの上面図である。 図6(a),図6(b)は、それぞれ第二実施形態にかかる短絡ユニットの変形態様の一例である。 図7は、第二実施形態にかかる短絡ユニットの変形態様の一例である。
(第一実施形態)
図1に示すように、第一実施形態に掛かるリチウムイオン二次電池100は、電極組立体50、短絡ユニット40、40、ケース11、及び、電極組立体50に接続されたリード7、8を主として備えている。
(電極組立体50)
電極組立体50は、負極10、正極20、セパレータ30をそれぞれ複数有し、負極10及び正極20がセパレータ30を介して交互に積層されている。
(負極10)
負極10は、負極金属箔12’と、この負極金属箔12’の両面に形成された負極活物質層14とを有している。負極金属箔12’は、負極活物質層14が形成されていないタブ部12’aを有する。
負極金属箔12’は導電材料からなる。負極金属箔12’の材料の例は、ステンレス鋼、チタン、ニッケル、アルミニウム、銅などの金属材料または導電性樹脂である。特に、金属箔12’の材料として、銅が好適である。負極金属箔12’の厚みは特に限定されないが、例えば、5〜25μmとすることができる。また、負極活物質層14の厚みも特に限定されないが、例えば、40〜100μmとすることができる。
負極活物質層14は、負極活物質、バインダを含み、必用に応じて導電助剤を含むことができる。
負極活物質の例は、リチウムを吸蔵、放出可能な炭素系材料、リチウムと合金化可能な元素、リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物、あるいは高分子材料である。
炭素系材料の例は、難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭あるいはカーボンブラック類である。ここで、有機高分子化合物焼成体とは、フェノール類やフラン類などの高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。
リチウムと合金化可能な元素の例は、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra、Ti、Ag、Zn、Cd、Al、Ga、1n、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Biである。中でも、リチウムと合金化可能な元素は、珪素(Si)または錫(Sn)であるとよい。
リチウムと合金化可能な元素を有する元素化合物の例は、ZnLiAl、AlSb、SiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、CoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi、SiC、Si、SiO、SiO(0<v≦2)、SnO(0<w≦2)、SnSiO、LiSiOあるいはLiSnOである。リチウムと合金化反応可能な元素を有する元素化合物の例は、珪素化合物または錫化合物であることがよい。珪素化合物は、SiO(0.5≦x≦1.5)であることがよい。錫化合物は、例えば、スズ合金(Cu−Sn合金、Co−Sn合金等)などが使用できる。
高分子材料の例は、ポリアセチレン、ポリピロールである。
バインダの例は、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、アルコキシシリノレ基含有樹脂である。バインダの量は、活物質100質量部に対して、1〜30質量部とすることができる。
導電助剤の例は、カーボンブラック、黒鉛、アセチレンブラック(AB) 、ケッチェンブラック(登録商標) (KB) 、気相法炭素繊維(VaporGrown Carbon Fiber : VGCF) 等の炭素系粒子である。これらは、単独で、または二種以上組み合わせて添加することができる。導電助剤の使用量については、特に限定されないが、例えば、100質量部の活物質に対して、1〜30質量部とすることができる。
(正極20)
正極20は、正極金属箔22’と、この正極金属箔22’の両面に形成された正極活物質層24とを有している。正極金属箔22’の端には、正極活物質層24が形成されていないタブ部22’aを有する。
正極金属箔22’は導電材料からなる。正極金属箔22’の材料の例は、アルミニウムなどの金属である。
正極活物質層24は、正極活物質、バインダを含み、必用に応じて導電助剤を含むことができる。バインダや導電助剤の例及び配合量は、負極10で記載したのと同様とすることができる。
正極活物質は、リチウム二次電池用の正極活物質であれば特に限定されない。正極活物質の例は、リチウム化合物である。例えばリチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物などのリチウム金属複合酸化物などを用いることが出来る。また正極活物質として他の金属化合物あるいは高分子材料を用いることも出来る。他の金属化合物としては、例えば酸化チタン、酸化バナジウムあるいは二酸化マンガンなどの酸化物、または硫化チタンあるいは硫化モリブデンなどの二硫化物が挙げられる。高分子材料としては例えばポリアニリンあるいはポリチオフェンなどの導電性高分子が挙げられる。
特に正極活物質は、一般式:LiCoNiMn(p+q+r=1、0<p≦1、0≦q<1、0≦r<1)で表されるリチウム金属複合酸化物を含むことが好ましい。
上記複合金属酸化物として、例えばLiCo1/3Ni1/3Mn1/3、LiNi0.6Co0.2Mn0.2、LiNi0.5CO0.2Mn0.3、LiCoO、LiNi0.8Co0.2、LiCoMnOを用いることができる。中でもLiCo1/3Ni1/3Mn1/3は、熱安定性の点で好ましい。
また、正極活物質は、一般式:LiCoNiMn(p+q+r=1、0<p≦1、0≦q<1、0≦r<1、0<s<1)で表されるリチウム金属複合酸化物を含むことも好ましい。Dは、Al,Mg,Ti,Sn,Zn,W,Zr,Mo,Fe,Naから成る群から選択される少なくとも1つの元素である。
(セパレータ30)
セパレータ30は、正極20と負極10とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させる。セパレータ30の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PEFE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいはポリエチレン(PE)などの合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミックス製の多孔質膜である。正極20の正極活物質層24及び負極10の負極活物質層14がセパレータ30に接触し、正極活物質層24及び負極活物質層14はセパレータ30を介して対向している。
セパレータ30は、図1に示すように、正極活物質層24及び負極活物質層14の側面よりも外側に延びていることが好ましい。また、一対のセパレータ30が、正極20又は負極10を取り囲むように袋を形成していても良い。セパレータ30の厚みは、10μ〜50μmとすることができる。
(短絡ユニット40)
短絡ユニット40は、第二絶縁層36、正極金属箔(第二金属箔)22、第一絶縁層32、及び、負極金属箔(第一金属箔)12を有し、これらが電池の外側からこの順に積層されている。短絡ユニット40は、電極組立体50の上と下とにそれぞれ設けられている。
図2(a)及び図3に示すように、正極金属箔22は、第一絶縁層32を間に挟んで負極金属箔12と対向する矩形形状の本体部22bと、負極金属箔12と対向しないタブ部22aとを有する。負極金属箔12は、第一絶縁層32を間に挟んで正極金属箔22と対向する矩形形状の本体部12bと、正極金属箔22と対向しないタブ部12aとを有する。本体部22bは第一絶縁層32及び第二絶縁層36と接触し、本体部12bは第一絶縁層32と接触している。負極金属箔12の態様は、前述の電極組立体の負極金属箔12’と同様にすることができる。また、正極金属箔22の態様は、前述の電極組立体の正極金属箔22’と同様にすることができる。
図3に示すように、第一絶縁層32及び第二絶縁層36は矩形形状を有し、図2及び図3に示すように、それぞれの端部32c、36cは、金属箔12、22の本体部22b,12bの側面よりも外に突出している。図2に示すように、金属箔12、22のタブ部12a、22aは、第一絶縁層32及び第二絶縁層36の側面よりも外に突出している。図2及び図3に示すよう、第一絶縁層32の端部32cと、第二絶縁層36の端部36cとが溶着され、これにより第一絶縁層32が第二絶縁層36に固定されている。第一絶縁層32は金属箔12、22の本体部22b、12bとは直接固定されていない。なお、端部32cと端部36cとは、接着剤やステープルなどの固定具によって固定されていても良い。
第一絶縁層32の金属箔22、12に挟まれる部分には、第一絶縁層32の主面に沿う方向に張力が掛けられている。「主面に沿う方向」とは、主面が延びている方向を意味し、主面上において、対向する2つの端部より引っ張られることで一方向の張力が掛けられる。張力の程度は特に限定されないが、第一絶縁層32が延伸(塑性変形)しない程度の強さであり、例えば、第一絶縁層32の単位断面積あたりの張力は100〜10000Paとすることができる。本実施形態では、図3に示すように、第一絶縁層32及び第二絶縁層36の2つの短辺同士を固定すると共に、第一絶縁層32及び第二絶縁層36の2つの長辺同士を固定することにより、第一絶縁層32にはX方向、及びこのX方向に垂直なY方向の両方に張力が掛けられている。すなわち、第一絶縁層32には互いに直交する方向の張力が掛けられている。なお、第二絶縁層36に張力が掛けられている必要はない。
第一絶縁層32の材料は、電気絶縁性を有すれば特に限定されないが、樹脂材料が好ましい。樹脂材料の例は、セパレータ30で挙げたものである。また、熱硬化性ゴム、熱可塑性ゴムなど、ゴム弾性を有する樹脂材料も第一絶縁層32に使用可能である。第一絶縁層32は、多孔質でもよいが、多孔質である必要はない。第一絶縁層32の厚みは、セパレータ30と同様にすることができる。
第二絶縁層36の材料や厚みは、第一絶縁層32を、張力を与えた状態で支持可能であれば特に限定されず、第一絶縁層32と同様の絶縁材料を使用できる。なお、第一絶縁層32と第二絶縁層36とを別の厚みとしたりすることもできる。第二絶縁層36は、金属箔22における第一絶縁層32側とは反対側の主面上に設けられている。
このような短絡ユニット40は、第一絶縁層32及び第二絶縁層36の間に正極金属箔22を挟み、さらに、第一絶縁層32の端部32cをX方向及びY方向に引っ張って第一絶縁層32に張力を掛け、この張力が掛けられた状態で端部32c、36c同士を接着剤、ステープルなどの固定具や溶着により固定し、その後、第一絶縁層32に負極金属箔12を重ねることにより得ることができる。溶着の例は、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着である。なお、端部の全てを溶着する必要はなく、断続的な溶着であってもよい。
なお、図2(b)に示すように、さらに、負極金属箔12の下に、すなわち、金属箔12における第一絶縁層32側とは反対側の主面上に、第二絶縁層36と同様の第三絶縁層34を設け、第三絶縁層34の端部34cと第一絶縁層32の端部32c同士を固定してもよい。この場合、第二及び第三絶縁層によりより一層第一絶縁層32に張力を掛けやすくなる。なお、第三絶縁層34に張力が掛けられている必要はない。また、図2(a)及び(b)において、正極金属箔22及び負極金属箔12とが入れ替わっていてもよい。
(ケース11)
ケース11は、電極組立体50、一対の短絡ユニット40、40、及び電解液(図示略)を収容する。ケース11の材料や形態は特に限定されず、樹脂、金属などを公知の種々の物を使用できる。
(電解液)
電解液は、電解質と、この電解質を溶解する溶媒とを含む。電解質は、負極活物質層14、セパレータ30、正極活物質層24内に含浸されている。
電解質の例は、LiBF、LiPF、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiN(CFSO等のリチウム塩である。
溶媒の例は、環状エステル類、鎖状エステル類、エーテル類である。これらの溶媒を2種以上混合することもできる。環状エステル類の例は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ガンマブチロラクトン、ビニレンカーボネート、2−メチル−ガンマブチロラクトン、アセチル−ガンマプチロラクトン、ガンマバレロラクトンである。鎖状エステル類の例は、メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢酸アルキルエステルである。エーテル類の例は、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタンである。
電解液における電解質の濃度は、例えば、0.5〜1.7mol/Lとすることができる。電解液は、ゲル化剤を含んでいても良い。
(リード)
リード7は全ての負極金属箔12、12’のタブ部12a,12a’に接続されており、負極金属箔12、12’の電位が全て同一とされる。リード8は全ての正極金属箔22のタブ部22aに接続されており、正極金属箔22の電位が全て同一とされる。リード7、8の端部は、ケース11の外部に出ている。
このようなリチウムイオン二次電池は、電極組立体50の上下に上述の短絡ユニット40を積層し、電解液共にケース内に収容し、シールすることにより製造できる。
(作用効果)
本実施形態にかかる蓄電装置100によれば、第一絶縁層32に張力が掛けられているため、圧壊時などに外力が短絡ユニットに掛かった場合に、第一絶縁層32が容易に破断されるので、正極金属箔22及び負極金属箔12を短絡させることができる。したがって、活物質層の短絡による発熱量を抑制できる。
また、金属箔22の側面より外に延びた第一絶縁層32の端部32cが、第二絶縁層36の端部36cと固定されているので、第一絶縁層32に容易に張力を掛けておくことができる。
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態に掛かるリチウムイオン二次電池について図4及び図5を参照して説明する。本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池が、第一実施形態にかかる電池と異なる点は、短絡ユニット40だけであるので、これについてのみ説明する。
本実施形態の短絡ユニット40が第一実施形態の図2(a)と異なる点は、第二絶縁層36を有さず、第一絶縁層32の一部が直接本体部22b、12bに固定されている点である。
具体的には、第一絶縁層32の上面は、正極金属箔(第二金属箔)22の本体部22bと溶着された溶着部32a2を有する。第一絶縁層32の下面は、負極金属箔(第一金属箔)12の本体部12bと融着された溶着部32a1を有する。本実施形態では、図5に示すように、溶着部32a1,32a2は、矩形の本体部22b及び本体部12bの外周部に環状に形成されている。また、第一絶縁層32の上面は、溶着部32a2よりも内側に、正極金属箔22の本体部22bと接触しつつ本体部22bと溶着されていない非溶着部32b2を有する。また、第一絶縁層32の下面は、溶着部32a1よりも内側に、負極金属箔12の本体部12bと接触しつつ本体部12bと溶着されていない非溶着部32b1を有する。第一絶縁層32における非溶着部32b1、32b2間の領域には第一実施形態と同様に張力が掛けられている。
なお、本実施形態では、第一絶縁層32が正極金属箔22及び負極金属箔12の両方に固定されているが、正極金属箔22又は負極金属箔12のいずれか一方のみに固定されていても実施は可能である。
このような短絡ユニット40は、端部を引っ張ることなどにより張力が与えられた第一絶縁層32の一方の主面を正極金属箔22と溶着し、第一絶縁層32の他方の主面を負極金属箔と溶着することにより得ることができる。例えば、正極金属箔22、第一絶縁層32、及び負極金属箔12をこの順に積層して積層体を得て、その後、第一絶縁層32の端部を引っ張った状態で溶着部32a1、32a2の形状に対応する一対の溶着部材でこの積層体を挟み、溶着部材の表面を加熱すればよい。加熱ではなく、超音波、高周波などにより溶着を行っても良い。また、接着剤などにより第一絶縁層32を金属箔に固定しても良い。また、第一絶縁層32の一方の主面を正極金属箔22と溶着する工程と、第一絶縁層32の他方の主面を負極金属箔12と溶着する工程を別々に行っても良い。
本実施形態においても、第一絶縁層32に張力が与えられているので、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。例えば、電極組立体50の構成は上記実施形態に限定されない。例えば、正極20及び負極10の積層数は特に限定されない。
また、上記実施形態の電極組立体50では、負極10が両方の最外層とされているが、正極が両方の最外層とされていても良く、正極と負極が最外層を構成していても良い。
また、一対のセパレータ30が、正極20又は負極10を収容するセパレータ袋を構成していても良い。
また、短絡ユニット40の正極金属箔22と負極金属箔12との順番が逆転しても良く、短絡ユニット40と、電極組立体50との間に別の絶縁層を設けても良い。
また、金属箔12、22の本体部12b、22bの形状も矩形形状に限定されず、また、タブ部12a,22aの形状も特に限定されない。また、絶縁層の平面形状も矩形に限定されるものではない。
また、第二実施形態にかかる短絡ユニット40において、溶着部32a1,32a2の形態は、非溶着部32b1、32b2の両側に溶着部が形成されて溶着部間に張力を与えられる態様であれば様々な形態に変形することができる。例えば、図6(a)に示すように、溶着部32a1,32a2は、金属箔12、22の本体部12b、22bの2つの短辺側の端部のみに形成され、非溶着部32b1、b2が、溶着部32a1,32a2の間にあることができる。この場合は、張力は、横方向のみに与えられる。
また、図6(b)に示すように、溶着部32a1,32a2は、金属箔12、22の本体部12b、22bの4つの角部のみに形成され、非溶着部32b1、b2が、溶着部32a1,32a2の間にあることもできる。
また、図7に示すように、溶着部32a1,32a2は、金属箔12、22の本体部12b、22bに、互いに離間されてマトリクス状に配置された多数のスポットとして形成され、非溶着部32b1、b2は溶着部32a1,32の間にあることもできる。
また、第二実施形態において、溶着部32a1,32a2の位置を、第一絶縁層32の主面に垂直な方向から見て重ならない位置に設けても実施は可能である。
また、第一実施形態にかかる短絡ユニット40において、第二絶縁層36及び第一絶縁層32が、又は、第二絶縁層36、第一絶縁層32及び第三絶縁層34が、一枚の絶縁シートを折りたたんだものであってもよい。
また、第一実施形態にかかる短絡ユニット40において、絶縁層の端部の固定位置も4辺でなくても良く、互いに対向するいずれか二辺でも良い。
また、第一実施形態にかかる短絡ユニット40の第一絶縁層32が、第二実施形態のような溶着部や非溶着部を有することもできる。
さらに、第一絶縁層32に張力を与える方法も、上記実施形態に限定されない。例えば、第一絶縁層32の端部32cを、ケースや、電極組立体を包む絶縁シートなどに固定することによって、張力を与えても良い。
また、上述の蓄電装置は、リチウムイオン二次電池であるが、これ以外の蓄電装置、例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタなどに適用することも可能である。
10…負極、11…ケース、12…負極金属箔(第一金属箔)、20…正極、22…正極金属箔(第二金属箔)、30…セパレータ、32…第一絶縁層、40…短絡ユニット、50…電極組立体、100…リチウムイオン二次電池(蓄電装置)。

Claims (7)

  1. 正極、セパレータ、及び、負極がこの順に積層された電極組立体と、
    前記電極組立体が収容されたケースと、
    前記電極組立体と前記ケースとの間に配置された短絡ユニットと、を備え、
    前記短絡ユニットは、第一絶縁層と、前記第一絶縁層の一方の主面上に配置された第一金属箔と、前記第一絶縁層の他方の主面上に配置された第二金属箔とを有し、
    前記第一絶縁層には前記第一絶縁層の主面に沿う方向に張力が与えられている、蓄電装置。
  2. 前記短絡ユニットは、前記第一金属箔における前記第一絶縁層側とは反対側の主面上に設けられた第二絶縁層を有し、
    前記第一絶縁層及び前記第二絶縁層は、それぞれ、前記第一金属箔の側面よりも外側に延びた端部を有し、
    前記第一絶縁層の端部が前記第二絶縁層の端部と固定された請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記短絡ユニットは、さらに、前記第二金属箔における前記第一絶縁層側とは反対側の主面上に設けられた第三絶縁層を有し、
    前記第三絶縁層は、前記第二金属箔の側面よりも外側に延びた端部を有し、
    前記第一絶縁層の端部が前記第三絶縁層の端部と固定された請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第一絶縁層の一部が前記第一金属箔及び/又は前記第二金属箔に固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記固定は溶着である請求項2〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記第一絶縁層には前記第一絶縁層の主面に沿い、かつ、互いに直交する2方向に張力が与えられた請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 電極組立体と、前記電極組立体を収容するケースと、を備えた蓄電装置の製造方法であって、
    前記製造方法は、
    前記電極組立体と前記ケースとの間に配置される短絡ユニットを製造する工程を含み、
    前記短絡ユニットを製造する工程は、第一絶縁層の一方の主面上に第一金属箔を配置し、
    前記第一絶縁層の他方の主面上に第二金属箔を配置し、
    前記第一絶縁層に前記第一絶縁層の主面に沿う方向に張力を与える、蓄電装置の製造方法。
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