JP2014097613A - 中空粒子を含有する層の製造方法、熱転写受像シートの断熱層の製造方法、及び熱転写受像シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空粒子を含有する層の製造方法であって、バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する工程と、揮発性液体を気化させて、塗工層中において粒子を浮上させつつ、又は粒子を浮上させた後に、塗工層中に含まれる溶媒を除去して、中空粒子を含有する層を形成する工程と、を含む。
【選択図】図1
Description
以下に、本発明の中空粒子を含有する層の製造方法について図面を用いて具体的に説明する。図1に示すように本発明の中空粒子を含有する層の製造方法は、バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程(S1)と、粒子に内包された揮発性液体を気化させて、塗工層中において粒子を浮上させる浮上工程(S2)と、粒子を浮上させつつ、又は粒子を浮上させた後に、塗工層中に含まれる溶媒を除去する溶媒除去工程(S3)とを含む。
塗工層形成工程(S1)は、図2(a)、図3(a)に示すように、バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子10と、溶媒とを含む塗工液を支持体1上に塗工して塗工層2を形成する工程である。
本工程で調製される塗工液には粒子10が含まれる。粒子10は、図5(a)に示すように粒子外殻10a内に揮発性液体10bが内包された構成をとる。揮発性液体は、後述する浮上工程(S2)において外部からのエネルギーを揮発性液体に直接印加することで、例えば、揮発性液体に熱エネルギーを印加、マイクロ波を照射等することで気化する。或いは、塗工液中に含まれる各種の材料に、例えば、紫外線や、電子線を照射し当該各種の材料に熱エネルギーを生成させ、この熱エネルギーを利用することで揮発性液体は気化する。
本工程で調製される塗工液にはバインダー樹脂が含まれる。バインダー樹脂について特に限定はなく、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線吸収樹脂、ゼラチン、アクリル系ウレタン樹脂等のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等を例示することができる。バインダー樹脂は、溶剤系のものであってもよく、水系のものであってもよい。
本工程で調製される塗工液には溶媒が含まれる。溶媒について特に限定はなく、本工程において調製される塗工液に流動性を付与することができるものであればよく、従来公知のものを適宜選択して用いることができる。例えば、バインダー樹脂が水系のバインダー樹脂である場合には、溶媒として水等を使用することができ、バインダー樹脂が溶剤系のバインダー樹脂である場合には、溶媒として、イソプロピルアルコール、トルエン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、アセトン等の有機溶剤等を使用することができる。なお、本願明細書において、塗工層が流動性を有するとは、塗工層中に溶媒が残存しており、揮発性液体を気化させたときに、当該塗工層中において粒子が浮上できる程度の粘度を有していることを意味する。
浮上工程(S2)は、図2(b)、図3(b)に示すように粒子10に内包された揮発性液体10bを気化させて、塗工層2中において粒子10を浮上させる工程である。
溶媒除去工程(S3)は、粒子10を浮上させつつ、又は粒子10を浮上させた後に、塗工層2中に含まれる溶媒を除去する工程である。
次に本発明の熱転写受像シートの断熱層の製造方法について説明する。本発明の熱転写受像シートの断熱層の製造方法は、バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程と、粒子に内包された揮発性液体を気化させて、塗工層中において当該粒子を浮上させる浮上工程と、粒子を浮上させつつ、又は粒子を浮上させた後に、塗工層中に含まれる溶媒を除去する溶媒除去工程と、を含むことを特徴とする。
次に本発明の熱転写受像シートの製造方法について説明する。本発明の熱転写受像シートの製造方法は、バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程と、粒子に内包された揮発性液体を気化させて、塗工層中において粒子を浮上させる浮上工程と、粒子を浮上させつつ、又は粒子を浮上させた後に、塗工層中に含まれる溶媒を除去することで断熱層を形成する溶媒除去工程と、断熱層上に受容層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。つまり、本発明の熱転写受像シートは、上記で説明した熱転写受像シートの断熱層の製造方法によって断熱層を形成した後に、当該断熱層上に受容層を形成する工程を含む点を特徴とする。したがって、受容層を形成する工程以外の工程についてのここでの詳細な説明は省略する。
受容層を形成する工程は、断熱層上に、バインダー樹脂、及び必要に応じて添加される各種の添加剤を適当な溶媒に分散、或いは溶解した受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成する工程である。
支持体としてのPETフィルム(厚み:100μm)上に、イソプロピルアルコールが内包された粒子(外殻:アクリル系樹脂 平均粒径:2μm) 1.5部、紫外線硬化水溶性アクリレート(ビームセットEM60 荒川化学工業(株)) 0.95部、アクリレート系ラテックス(SX1706a 日本ゼオン(株)) 1部、光重合開始剤(イルガキュア754 BASF社) 0.05部、水 7部の組成で調製された塗工液Aを、厚み70μmとなるようにスロットダイを用いて塗工することで塗工層Aを形成した。
厚みを35μmとした以外は上記塗工液Aと同じ組成の塗工液を用いて、PETフィルム上に塗工層1を形成し、当該塗工層1上に、上記塗工液Aから中空粒子を除いた塗工液Bを、厚み35μmとなるようにスロットダイを用いて塗工することで塗工層2を形成し、塗工層1、塗工層2が積層された塗工層Bを形成した。
2…塗工層
3…中空粒子を含有する層、断熱層
10…粒子
10a…外殻
10b…揮発性液体
10c…他の物質
11…中空粒子
Claims (3)
- 中空粒子を含有する層の製造方法であって、
バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程と、
前記粒子に内包された揮発性液体を気化させて、前記塗工層中において前記粒子を浮上させる浮上工程と、
前記粒子を浮上させつつ、又は前記粒子を浮上させた後に、前記塗工層中に含まれる前記溶媒を除去する溶媒除去工程と、
を含むことを特徴とする中空粒子を含有する層の製造方法。 - 熱転写受像シートの断熱層の製造方法であって、
バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程と、
前記粒子に内包された揮発性液体を気化させて、前記塗工層中において当該粒子を浮上させる浮上工程と、
前記粒子を浮上させつつ、又は前記粒子を浮上させた後に、前記塗工層中に含まれる前記溶媒を除去する溶媒除去工程と、
を含むことを特徴とする熱転写受像シートの断熱層の製造方法。 - 熱転写受像シートの製造方法であって、
バインダー樹脂と、揮発性液体を内包する粒子と、溶媒とを含む塗工液を支持体上に塗工して塗工層を形成する塗工層形成工程と、
前記粒子に内包された揮発性液体を気化させて、前記塗工層中において前記粒子を浮上させる浮上工程と、
前記粒子を浮上させつつ、又は前記粒子を浮上させた後に、前記塗工層中に含まれる前記溶媒を除去することで断熱層を形成する溶媒除去工程と、
前記断熱層上に受容層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする熱転写受像シートの製造方法。
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