JP2014095337A - 還元剤供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体還元剤の回収制御の終了時に、貯蔵タンク内に回収された液体還元剤が再びポンプ内に逆流することを防ぐことができる還元剤供給装置を提供する。
【解決手段】ポンプにより圧送される液体還元剤の一部を貯蔵タンクに戻すために還元剤通路から分岐して設けられたリターン通路の途中に、前記液体還元剤の回収制御時に前記還元剤通路内に負圧が生じたときに前記リターン通路が遮断状態となる一方、前記負圧が過大な状態になると再び前記リターン通路が連通状態となって前記過大な負圧状態を解消可能としたリリーフ弁を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置に関する。特に、内燃機関の停止時に、還元剤通路内に残留する液体還元剤を貯蔵タンクに回収する制御が実行されるように構成された還元剤供給装置に関するものである。
従来、車両等に搭載された内燃機関から排出される排気を浄化する排気浄化装置として、排気に含まれる窒素酸化物(NOX)の還元反応を促進する還元触媒と、還元触媒よりも上流側の排気管内に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置とを備えた排気浄化装置が知られている。かかる排気浄化装置に用いられる還元剤供給装置の一態様として、貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、ポンプにより圧送される液体還元剤を排気通路内に噴射する還元剤噴射弁とを備えたものがある。
このような還元剤供給装置において、目標噴射量に相当する量の液体還元剤を精度良く噴射できるようにするために、ポンプによって圧送される液体還元剤を、還元剤通路から分岐するリターン通路を介して貯蔵タンクに循環させながら還元剤通路内の圧力を一定に保った状態で、還元剤噴射部による噴射制御を実行することが行われている。
ここで、液体還元剤として例えば尿素水溶液が用いられる場合、内燃機関の停止後にも、ポンプや還元剤噴射弁内に尿素水溶液が残留していると、水分の蒸発等によって尿素水溶液の濃度が上昇し、尿素水溶液が析出して流路が閉塞するおそれがある。また、寒冷地においては、残留する尿素水溶液が凍結し、体積が膨張することによってポンプ等が破損するおそれがある。そのために、内燃機関の停止時に、還元剤供給装置内に残留する尿素水溶液を貯蔵タンク内に回収する制御を実行するようになっている。
尿素水溶液を貯蔵タンク内に回収する方法としては、ポンプを逆回転させる方法や、ポンプを逆回転させる代わりに、尿素水溶液の流れる向きが還元剤噴射弁側から貯蔵タンク側となるように流路の接続を切り換える方法が知られている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。いずれの方法を採用する場合においても、還元剤通路内の還元剤を効率よく回収するために、貯蔵タンクから還元剤通路側への尿素水溶液の流れを阻止する逆止め弁がリターン通路に設けられている。
特開2010−185334号公報 (段落[0034]) 特開2010−024896号公報 (段落[0046])
尿素水溶液の回収制御は、還元剤噴射弁を開弁して、排気通路内の空気(排ガス)を還元剤通路内に取り入れながら行われるが、この回収制御中に、還元剤噴射弁の噴孔付近に付着した尿素水溶液の水分が蒸発して結晶化し、噴孔の詰まりを生じる場合がある。噴孔の詰まりを生じると、還元剤通路内に過大な負圧が生じてしまい、ポンプを停止させた後、還元剤通路が大気圧に復帰する際に、貯蔵タンク内の尿素水溶液が再びポンプ内に逆流するおそれがあった。
本発明の発明者はこのような問題にかんがみて、リターン通路内に所定の構造を有する弁部を設けることによりこのような問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。したがって、本発明は、液体還元剤の回収制御の終了時に、貯蔵タンク内に回収された液体還元剤が再びポンプ内に逆流することを防ぐことができる還元剤供給装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤を内燃機関の排気通路に噴射する還元剤噴射弁と、前記ポンプと前記還元剤噴射弁とを接続する還元剤通路と、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤の一部を前記貯蔵タンクに戻すために前記還元剤通路から分岐して設けられたリターン通路と、を備え、前記内燃機関の運転時には前記ポンプにより前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送し、前記内燃機関の停止時には前記ポンプにより前記液体還元剤を吸い戻して前記貯蔵タンクに回収する制御が実行されるように構成された還元剤供給装置において、前記リターン通路の途中に、前記液体還元剤の回収制御時に前記還元剤通路内に負圧が生じたときに前記リターン通路が遮断状態となる一方、前記負圧が過大な状態になると再び前記リターン通路が連通状態となって前記過大な負圧状態を解消可能としたリリーフ弁を備えることを特徴とする還元剤供給装置が提供され、上述した問題が解決される。
また、本発明の還元剤供給装置を構成するにあたり、前記リリーフ弁は、弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に保持された弁ボディと、を備え、前記弁ハウジングは、前記還元剤通路側に連通する第1通路と、前記貯蔵タンク側に連通する第2通路及び第3通路と、を有し、前記ポンプの非駆動状態においては、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされ、前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、前記液体還元剤を回収している状態においては、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記第1通路と前記第3通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることが好ましい。
また、本発明の還元剤供給装置を構成するにあたり、前記スプリングは、前記弁ボディを軸方向の一方側に付勢する第1のスプリングと、前記弁ボディを軸方向の他方側に付勢する第2のスプリングと、からなり、前記弁ボディは、前記一方側に設けられ前記第2通路を遮断可能な第1のピストン外周部と、前記他方側に設けられ前記第3通路を遮断可能な第2のピストン外周部と、を有するとともに、前記弁ハウジング内に摺動可能に保持され、前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記還元剤通路内に生じている正圧と前記第1のスプリングの付勢力との総和が前記第2の弁ボディの付勢力を上回って前記弁ボディが前記一方側に移動することによって前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、前記液体還元剤を回収している状態においては、前記還元剤通路内に生じている負圧と前記第2のスプリングの付勢力との総和が前記第1のスプリングの付勢力を上回って前記弁ボディが前記他方側に移動することによって、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記弁ボディがさらに前記他方側に移動し、前記第1通路と前記第3通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることが好ましい。
また、本発明の還元剤供給装置を構成するにあたり、前記弁ボディは、前記弁ハウジング内で軸方向移動可能に保持され前記第3通路を遮断可能な第1の弁ボディと、前記第2通路を遮断可能な第2の弁ボディからなり、前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記スプリングの付勢力によって前記第3通路が遮断状態とされる一方、前記還元剤通路内に生じている正圧によって前記第2の弁ボディが移動することによって前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、前記液体還元剤を回収している状態においては、前記スプリングの付勢力によって前記第3通路が遮断状態とされる一方、前記還元剤通路内に生じている負圧によって前記第2の弁ボディが移動することによって前記第2通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記負圧によって前記第1の弁ボディが移動して前記第3通路と前記第1通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることが好ましい。
本発明の還元剤供給装置によれば、液体還元剤の回収制御時において、還元剤通路が正常な負圧状態ではリターン通路を遮断する一方、負圧が過大になるとリターン通路を連通状態とするリリーフ弁をリターン通路に備えることとしている。したがって、還元剤噴射弁の噴孔が詰まった場合であっても、還元剤通路内が過大な負圧状態で維持されることを防ぐことができる。その結果、ポンプの停止時に、貯蔵タンクに回収された液体還元剤が再びポンプ内に逆流することを抑えることができる。
本発明の実施の形態にかかる還元剤供給装置の構成を概略的に示す図である。 第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置に備えられたリリーフ弁の構成を説明するために示す図である。 第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置に備えられたリリーフ弁の動作を説明するために示す図である。 液体還元剤の回収制御時における圧力の推移を示す図である。 第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置に備えられたリリーフ弁の構成を説明するために示す図である。 第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置に備えられたリリーフ弁の動作を説明するために示す図である。
以下、本発明にかかる還元剤供給装置に関する実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
なお、各図において同じ符号が付されているものは同じ構成要素を表しており、適宜説明が省略されている場合がある。
[第1の実施の形態]
1.還元剤供給装置の全体的構成
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置20の構成を説明するために示す図である。
図1において、還元剤供給装置20が備えられた排気浄化装置10は、排気中のNOXを浄化するための装置であり、図示しないディーゼルエンジン等の内燃機関の排気通路3に設けられている。排気浄化装置10は、排気通路3の途中に介装された還元触媒13と、還元触媒13よりも上流側の排気通路3内に液体還元剤を供給するための還元剤供給装置20とを備えている。
還元触媒13は、排気中のNOXの分解を促進する機能を有する触媒であり、液体還元剤から生成される還元成分を吸着するとともに、触媒に流れ込む排気中のNOXを還元成分によって選択的に還元する触媒である。本実施の形態の還元剤供給装置20は、液体還元剤として尿素水溶液が用いられるものであり、尿素水溶液が分解することにより還元成分としてのアンモニアが生成されるようになっている。
還元剤供給装置20は、液体還元剤が収容される貯蔵タンク21と、液体還元剤を圧送するポンプユニット30と、液体還元剤を排気通路3内に噴射する還元剤噴射弁25とを備えている。ポンプユニット30は、電動ポンプ23及び流路切換弁33を備えている。還元剤噴射弁25及び電動ポンプ23、流路切換弁33は、電子制御装置(ECU)40によって駆動制御が行われるものとなっている。
電動ポンプ23と貯蔵タンク21とは第1の還元剤通路27によって接続され、電動ポンプ23と還元剤噴射弁25とは第2の還元剤通路28によって接続されている。電動ポンプ23と、第1の還元剤通路27及び第2の還元剤通路28とは、流路切換弁33を介して接続されている。第1の還元剤通路27の貯蔵タンク21側の端部は、液体還元剤の吸い上げを可能にするために、貯蔵タンク21の底面近傍に位置している。
流路切換弁33は、電動ポンプ23によって圧送される液体還元剤が流れる方向を、貯蔵タンク21側から還元剤噴射弁25側に流れる正方向と、還元剤噴射弁25側から貯蔵タンク21側に流れる逆方向とに切換える機能を有している。本実施の形態にかかる還元剤供給装置20において、流路切換弁33は、非通電状態で第1の還元剤通路27を電動ポンプ23の入り口側23aに連通するとともに第2の還元剤通路28を電動ポンプ23の出口側23bに連通する一方、通電状態で第1の還元剤通路27を電動ポンプ23の出口側23bに連通するとともに第2の還元剤通路28を電動ポンプ23の入り口側23aに連通するように構成されている。
すなわち、内燃機関の運転状態においては、液体還元剤が還元剤噴射弁25側に供給されるように、流路切換弁33への通電は行われない。一方、内燃機関の停止時においては、還元剤供給装置20内の液体還元剤が貯蔵タンク21に回収されるように、流路切換弁33に対して通電される。
なお、内燃機関の停止時に、液体還元剤を貯蔵タンク21に回収可能とする構成は、流路切換弁33を用いる例に限られない。例えば、逆回転可能な電動ポンプを用いることによって液体還元剤を回収可能に構成することができる。
また、第2の還元剤通路28の途中には、他端が貯蔵タンク21に接続されたリターン通路29が分岐して設けられている。リターン通路29の貯蔵タンク21側の端部は、貯蔵タンク21内の気相部分に接続されている。
なお、貯蔵タンク21にはエアブリザード等が設けられることにより、内部の圧力が大気圧で保たれるように構成されている。
リターン通路29の途中にはリリーフ弁50が設けられている。このリリーフ弁50は、液体還元剤の噴射制御時、すなわち、還元剤噴射弁25側への液体還元剤の圧送時にリターン通路29を開放し、液体還元剤の貯蔵タンク21への回収制御時及び電動ポンプの停止時にはリターン通路29を遮断する構成となっている。また、リリーフ弁50は、流路面積がリターン通路29の流路面積よりも小さくされた通路を有しており、第2の還元剤通路28内の圧力を保持できるようになっている。弁部35の構成の詳細については後述する。
電動ポンプ23は、ECU40による通電制御によって、所定の流量の液体還元剤を吐出する。液体還元剤の噴射制御時においては、還元剤噴射弁25に供給される液体還元剤の圧力Puがあらかじめ設定された所定の目標圧力Pu_tgtで維持されるように、電動ポンプ23の出力がフィードバック制御される。具体的に、第2の還元剤通路28に圧送される液体還元剤を、リターン通路29を介して貯蔵タンク21に循環させながら、ECU40は、第2の還元剤通路28に設けられた圧力センサ31によって検出される圧力Puと、あらかじめ設定された所定の目標圧力Pu_tgtとの差分ΔPuに基づいて電動ポンプ23の出力をPID制御する。また、液体還元剤を貯蔵タンク21に回収する場合においては、ECU40は、例えば、あらかじめ定められた出力で電動ポンプ23を制御する。
なお、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20においてはポンプユニット30内に圧力センサ31が設けられているが、第2の還元剤通路28のどの位置に設けられていても構わない。
還元剤噴射弁25は、通電制御によって開閉制御が行われ、所定量の液体還元剤を排気通路3内に噴射する。本実施の形態にかかる還元剤供給装置20において、ECU40は、所定の演算式に基づいて目標噴射量Qdv_tgtを求めるとともに、液体還元剤の圧力Puが目標圧力Pu_tgtとなっていることを前提として、あらかじめ定められた噴射サイクルごとに、目標噴射量Qdv_tgtに応じた駆動デューティ比を決定して、還元剤噴射弁25の通電制御を行う。還元剤噴射弁25の駆動デューティ比とは、一噴射サイクル中の開弁時間の割合を意味する。
また、液体還元剤の回収制御時においては、還元剤噴射弁25及び第2の還元剤通路28の内部を空気(排ガス)と置換しながら、液体還元剤を効率的に貯蔵タンク21に回収できるように、還元剤噴射弁25は開弁状態で保持される。
2.リリーフ弁
(1)構成
図2(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20のリターン通路29に設けられたリリーフ弁50(50A)の構成について説明するために示す図である。図2(a)は、リリーフ弁50Aの軸方向断面図を示し、図2(b)は、図2(a)のリリーフ弁50Aの上面図を示し、図2(c)は、図2(a)のリリーフ弁50Aの下面図を示している。
このリリーフ弁50Aは、軸方向に貫通する摺動孔51aを有する弁ハウジング51を備えている。摺動孔51aの外周面には、それぞれ第1通路、第2通路となる第1通路溝52a及び第2通路溝52bが設けられている。また、弁ハウジング51には、摺動孔51aに臨む第3通路52cが設けられている。第3通路52cの断面積は、第1通路溝52a及び第2通路溝52bの断面積に比べて小さくされている。
また、摺動孔51aには弁ボディ53が軸方向に摺動自在に保持されている。この弁ボディ53はピストン型の弁ボディであって、軸方向の両側に第1のピストン外周部53a及び第2のピストン外周部53bを有するとともに、中央部の外周部に還元剤通路溝54が設けられている。
また、摺動孔51aの両端部には第1のスプリング押え部57及び第2のスプリング押え部58が挿入されて固定されている。第1のスプリング押え部57と弁ボディ53との間には第1のスプリング55aが配置され、第2のスプリング押え部58と弁ボディ53との間には第2のスプリング55bが配置されている。
図2(a)に示すリリーフ弁50Aは、第2のスプリング押え部58側(図の上側)が貯蔵タンク21側であり、第1のスプリング押え部57側(図の下側)が第2の還元剤通路28側である。
なお、図2(a)〜(c)のリリーフ弁50Aにおいては、図2(b)に示すように第2通路溝52b及び第3通路溝52cが軸芯を挟んで反対側に配置されているが、弁ボディ53への流体力(側力)のバランスを考慮して、二つ又はそれ以上の第2通路溝52bを軸芯を中心に対称的に設けるとともに、二つ又はそれ以上の第3通路溝52cを軸芯を中心に対照的に設けるようにしても良い。
(2)動作
図2(a)〜(c)に示すリリーフ弁50の動作について説明すると、電動ポンプ23の停止時、すなわち、リターン通路29内が大気圧となっている状態においては、図3(a)に示すように、第1のスプリング55aの付勢力と第2のスプリング55bの付勢力とが釣り合う位置に弁ボディ53が静止する。この状態では、第1のピストン外周部53aによって還元剤通路溝54と第2通路溝52bとが遮断されるとともに、第2のピストン外周部53bによって摺動孔51aに面する第3通路52cの開口部が遮断されている。したがって、リターン通路29は遮断された状態となっている。
電動ポンプ23によって液体還元剤が吐出されている状態では、図3(b)に示すように、第1のスプリング55aの付勢力と第2の還元剤通路28側の液体還元剤の圧力(正圧)との総和が第2のスプリング55bを上回り、弁ボディ50は第2のスプリング押え部58側に移動する。弁ボディ53が第2のスプリング押え部58に当接した状態では、第1通路溝52aと第2通路溝52bが還元剤通路溝54を介して連通し、リターン通路29は連通状態となる。したがって、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の一部がリターン通路29を介して貯蔵タンク21に戻される。
このとき、リターン通路29には流路面積が小さくされた絞り通路(図示せず。)が設けられていることから、第2の還元剤通路28内の圧力を保持することができるようになっている。絞り通路を設ける位置は、リリーフ弁50Aよりも第2の還元剤通路28側であってもよいし、貯蔵タンク21側であってもよい。の第1通路溝52a、第2通路溝52b、第3通路溝52c等の流路面積を小さくして、絞りとしての機能を持たせるようにしてもよい。
また、電動ポンプ23によって液体還元剤が貯蔵タンク21に吸い戻されている状態では、図3(c)に示すように、第2の還元剤通路28内に生じた負圧と第2のスプリング55bの付勢力との総和が第1のスプリング55aの付勢力を上回り、弁ボディ53は第1のスプリング押え部57側に移動する。このときの負圧の大きさでは、弁ボディ50は第1のスプリング押え部57に当接する位置まで移動せずに保持された状態となる。この状態では、第1のピストン外周部53aによって還元剤通路溝54と第2通路溝52bとが遮断されるとともに、第2のピストン外周部53bによって摺動孔51aに面する第3通路52cの開口部が遮断されている。したがって、リターン通路29は遮断された状態となり、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内に残留する液体還元剤を効率良く吸い戻すことができる。
還元剤噴射弁25の詰まりが生じていない状態では、リリーフ弁50Aは基本的に図3(c)の状態で保持され、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内の液体還元剤が貯蔵タンク21に回収される。ただし、液体還元剤の回収制御中において、還元剤噴射弁25の噴孔部分に付着した液体還元剤が結晶化して、還元剤噴射弁25の詰まりを生じると、第2の還元剤通路28内の負圧度合いが上昇することになる。そうすると、図3(d)に示すように、弁ボディ53がさらに第1のスプリング押え部57側に移動する。弁ボディ53が第1のスプリング押え部57に当接した状態では、第1のピストン外周面53aによって第2通路溝52bと還元剤通路溝54とが遮断される一方、摺動孔51aに面する第3通路52cの開口部が開放される。したがって、リターン通路29は連通状態となって、リターン通路29を介して第2の還元剤通路28に空気が導入されるため、第2の還元剤通路28内の負圧度合いが低下する。
ただし、第2通路溝52bは遮断された状態となっており、比較的断面積の小さい第3通路52cのみが開放されるため、第2の還元剤通路28に必要以上の空気が導入されることはなく、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内の液体還元剤の回収効率が著しく低下することはない。第2の還元剤通路28内の負圧度合いが低下すると、弁ボディ53は再び図3(c)の状態に戻るが、還元剤噴射弁25の詰まりが解消されるわけではないので、以降は、図3(d)と図3(c)の状態が繰り返されることになる。これにより、液体還元剤の回収制御の終了時に電動ポンプ23を停止する際に、第2の還元剤通路28内に過大な負圧が生じていることがなくなる。
(3)圧力の推移
図4は、液体還元剤の回収制御の開始時点から終了時点までの第2の還元剤通路28内の圧力の推移を説明するためのタイムチャート図を示している。図4には、内燃機関のキースイッチのオンオフ状態、電動ポンプ23の出力(駆動デューティ比)、流路切換弁33の通電のオンオフ状態、還元剤噴射弁25の駆動デューティ比、圧力センサ31により検出される第2の還元剤通路28内の圧力が、それぞれ時間の経過に沿って示されている。また、還元剤噴射弁25の詰まりが生じた場合の圧力の推移を実線で示し、還元剤噴射弁25の詰まりが生じない場合の圧力の推移を一点鎖線で示している。
t1の時点で内燃機関のキースイッチがオフになると、電動ポンプ23の出力が一旦ゼロにされる。次いで、t2の時点では、流路切換弁33が通電状態とされて液体還元剤の流れ方向が逆方向に切り換えられるとともに、電動ポンプ23の出力があらかじめ定められた規定値に固定される。このt2の時点から、液体還元剤の吸い戻しが開始される。次いで、t3の時点で、還元剤噴射弁25の駆動デューティ比が100%とされて還元剤噴射弁25に開弁指示が出される。これにより、還元剤噴射弁25を介して、排気通路11内の空気(排ガス)が第2の還元剤通路28内に吸引可能な状態となり、第2の還元剤通路28内が空気に置換されながら、液体還元剤が貯蔵タンク21に回収されることとなる。
t3の時点以降、還元剤噴射弁25に詰まりが生じない場合には、第2の還元剤通路28内の圧力は比較的小さい負圧で維持され、リリーフ弁50Aは図3(c)に示すように遮断状態で保持されて、液体還元剤は効率的に貯蔵タンク21内に回収される。その後、t4の時点で電動ポンプ23の駆動が停止されると、第2の還元剤通路28が大気開放状態となるため、第2の還元剤通路28内の圧力は大気圧に復帰する。
これ以降、t4の時点からt5の時点まで、流路切換弁33及び還元剤噴射弁25は、引き続き通電状態で保持される。このt4からt5までの期間は、圧力補償期間であって、第2の還元剤通路28内を大気圧状態に復帰させるための期間となっている。そして、t5の時点では流路切換弁33への通電が停止され、さらに少し遅れて還元剤噴射弁25への通電が停止される。
一方、還元剤噴射弁25に詰まりが生じた場合には、t3の時点以降、第2の還元剤通路28内の負圧度合いはさらに増大する。そうすると、リリーフ弁50Aは図3(d)に示すように連通状態となり、第2の還元剤通路28内に空気が導入されるために、第2の還元剤通路28内の負圧度合いが一旦低下する。負圧度合いが低下すると、リリーフ弁50Aは再び図3(c)に示すように遮断状態となる。したがって、t3からt4の期間において、第2の還元剤通路28内の負圧度合いは増加、減少を繰り返すこととなる。このとき、リリーフ弁50Aが連通状態となる回数が増えるごとに、第2の還元剤通路28内の空気量が増えることから、圧力の上下動の周期(振動数)は徐々に長くなる。したがって、電動ポンプ23の駆動を停止するt4の時点において、第2の還元剤通路28内が過大な負圧状態となっているおそれを低減することができる。
還元剤噴射弁25の詰まりが生じている場合、t4の時点で電動ポンプ23を停止した場合であっても、第2の還元剤通路28は大気開放されないため、第2の還元剤通路28内の圧力は電動ポンプ23停止時とほぼ同等に維持される。その後、t5の時点で流路切換弁33への通電が停止され、さらに少し遅れて還元剤噴射弁25への通電が停止される。これにより、残留する負圧によって、貯蔵タンク21側から少量の液体還元剤が第1の還元剤通路27内に吸い戻され、第2の還元剤通路28内が大気圧に復帰する。このとき、負圧度合いが小さくされているために、吸い戻される液体還元剤が電動ポンプ23まで到達することがない。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置20によれば、液体還元剤の回収制御時において、第2の還元剤通路28が正常な負圧状態ではリターン通路29を遮断する一方、負圧が過大になるとリターン通路29を連通状態とするリリーフ弁50Aをリターン通路29に備えることとしている。したがって、還元剤噴射弁25の噴孔が詰まった場合であっても、第2の還元剤通路28内が過大な負圧状態で維持されることを防ぐことができる。その結果、電動ポンプ23の停止時に、貯蔵タンク21に回収された液体還元剤が再び電動ポンプ23内に逆流することを抑えることができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置は、リターン通路29に設けられるリリーフ弁50Bの構成が第1の実施の形態にかかる還元剤供給装置20に設けられたリリーフ弁50Aとは異なっている。したがって、以下、還元剤供給装置の全体的構成については図1を参照して、本実施の形態にかかるリリーフ弁50Bについて説明する。
1.構成
図5(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる還元剤供給装置20のリターン通路29に設けられたリリーフ弁50(50B)の構成について説明するために示す図である。図5(a)は、リリーフ弁50Bの軸方向断面図を示し、図5(b)は、図5(a)のリリーフ弁50Bの上面図を示し、図5(c)は、図5(a)のリリーフ弁50Bの下面図を示している。
このリリーフ弁50Bは、大径開口部71a及び小径開口部71bを有する弁ハウジング71を備えている。大径開口部71aの内部には第1の弁ボディ75が収容され、大径開口部71aの開口端には蓋プレート73が溶接等により固定され、開口端が塞がれている。蓋プレート73には、第1通路73a,73bが中央部及び径方向外側に形成されており、第2の還元剤通路28側のリターン通路29と大径開口部71a内とが連通している。
大径開口部71a内に収容された第1の弁ボディ75は、本体部75aの上面にカバー部75bが溶接等により固定されて構成されている。本体部75aは、基板部76aと、基板部76aの中央から軸方向に突出して、内側がスプリング収容部とされる円筒部76bと、を有している。基板部76aには、径方向外側の第1軸方向孔部77aと、径方向内側の第2軸方向孔部77bが形成されている。円筒部76bには、径方向孔部77cが形成されている。
カバー部75bは、第1の弁ボディ75a側に開口する大径空間部81aと、第1の弁ボディ75a側と反対側に開口して大径空間部81aと外部とを連通する小径開口部81bとを有している。大径空間部81a内には、第2通路80aが中央部に設けられた平板状の第2の弁ボディ80が収容されており、第2の弁ボディ80は大径空間部81a内を軸方向に移動可能となっている。このカバー部75bは、弁ハウジング71の小径開口部71b内に保持されている。小径開口部71bの外周部には二つの溝部74が設けられており、第1の弁ボディ75のカバー部75bが小径開口部71b内に保持された状態で、第3通路74が形成される。
このリリーフ弁50Bでは、第1の弁ボディ75aがスプリング79によってカバー部75b側に押圧され、基板部76aが弁ハウジング71に当接した状態で、第1軸方向孔部77a及び第3通路74が遮断される。すなわち、第1通路と第3通路74が遮断される。また、弁ハウジング71の大径開口部71a内の圧力、すなわち、第2の還元剤通路28側のリターン通路29内の圧力が、カバー部75bの小径開口部81b内の圧力、すなわち、貯蔵タンク21側のリターン通路29内の圧力よりも小さい場合には、第2の弁ボディ80が第1の弁ボディ75の本体部75aの上面に当接して、第2軸方向孔部77b及び第2通路80aが遮断される。すなわち、第1通路と第2通路とが遮断される。
図5(a)に示すリリーフ弁50Bは、カバー部75b側(図の上側)が貯蔵タンク21側であり、蓋プレート73側(図の下側)が第2の還元剤通路28側である。なお、図5(a)〜(c)に示すリリーフ弁50Bにおいて、第2軸方向孔部77bは必須である一方、第1軸方向孔部77a及び径方向孔部77cは省略されていても構わない。
2.動作
図6(a)〜(c)に示すリリーフ弁50Bの動作について説明すると、電動ポンプ23の停止時、すなわち、リターン通路29内が大気圧となっている状態においては、図6(a)に示すように、第1の弁ボディ75がスプリング79によって押されて基板部76aが弁ハウジング71に当接し、第1軸方向孔部77a及び第3通路74が遮断される。また、第2の弁ボディ80がその自重によって第1の弁ボディ75の本体部75aに当接し、第2軸方向孔部77b及び第2通路80aが遮断される。したがって、第1通路と第2通路、及び、第1通路と第3通路がそれぞれ遮断され、リターン通路29は遮断された状態となっている。
この例は、図5(a)に示す上下方向に従って、リリーフ弁50Bを還元剤供給装置20に配置した例であり、第2の弁ボディ80が自重で下方に移動するようになっている。第2の弁ボディ80を本体部75aに当接させるために、比較的ばね力の小さいスプリング等によって第2の弁ボディ80を押すようにしてもよい。
電動ポンプ23によって液体還元剤が吐出されている状態では、第2の還元剤通路28側の液体還元剤の圧力が上昇するため、図6(b)に示すように、第1の弁ボディ75の位置は変わらず第1軸方向孔部77a及び第3通路74は遮断されたままとなる。一方、第2の還元剤通路28側の液体還元剤の圧力が上昇すると、第2軸方向孔部77bを介して伝達される圧力によって第2の弁ボディ80が本体部75aから離間する。その結果、第2軸方向孔部77b及び第2通路80aが開放され、第1通路と第2通路が連通し、リターン通路29は連通状態となる。したがって、第2の還元剤通路28内の液体還元剤の一部がリターン通路29を介して貯蔵タンク21に戻される。このとき、第2通路80aの流路面積は小さくなっており、絞りとして機能するために、第2の還元剤通路28内の圧力を保持することができるようになっている。リターン通路29内に流路面積を小さくした絞り通路を設けるのであれば、第2通路80aが絞り機能を有していなくても構わない。
また、電動ポンプ23によって液体還元剤が貯蔵タンク21に吸い戻されている状態では、図6(c)に示すように、第2の還元剤通路28内に生じた負圧によって第2の弁ボディ80は本体部75a側に吸い付けられる。このときの負圧の大きさでは、第1の弁ボディ75はスプリング79の付勢力に抗して移動するにはいたらず、依然として基板部76aが弁ハウジング71に当接した状態で保持される。この状態では、第1軸方向孔部77a及び第3通路74が遮断されるとともに、第2軸方向孔部77b及び第2通路80aが遮断されている。したがって、リターン通路29は遮断された状態となり、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内に残留する液体還元剤を効率良く吸い戻すことができる。
還元剤噴射弁25の詰まりが生じていない状態では、リリーフ弁50Bは基本的に図6(c)の状態で保持され、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内の液体還元剤が貯蔵タンク21に回収される。ただし、液体還元剤の回収制御中において、還元剤噴射弁25の噴孔部分に付着した液体還元剤が結晶化して、還元剤噴射弁25の詰まりを生じると、第2の還元剤通路28内の負圧度合いが上昇することになる。そうすると、図6(d)に示すように、第2還元剤通路28内の負圧がスプリング79の付勢力を上回り、第1の弁ボディ75が蓋プレート73側に移動する。第1の弁ボディ75が蓋プレート73に当接した状態では、第1軸方向孔部77a及び第3通路74が開放される。すなわち、第1通路と第2通路は遮断される一方、第1通路と第3通路が連通し、リターン通路29は連通状態となる。したがって、リターン通路29を介して第2の還元剤通路28に空気が導入されるため、第2の還元剤通路28内の負圧度合いが低下する。
ただし、第1軸方向孔部77aの流路面積も比較的小さくされているため、第2の還元剤通路28に必要以上の空気が導入されることはなく、還元剤噴射弁25や第2の還元剤通路28内の液体還元剤の回収効率が著しく低下することはない。第2の還元剤通路28内の負圧度合いが低下すると、第1の弁ボディ75は再び図6(c)の状態に戻るが、還元剤噴射弁25の詰まりが解消されるわけではないので、以降は、図6(d)と図6(c)の状態が繰り返されることになる。これにより、液体還元剤の回収制御の終了時に電動ポンプ23を停止する際に、第2の還元剤通路28内に過大な負圧が生じていることがなくなる。
なお、図5(a)〜(c)に示すリリーフ弁50Bを用いた本実施の形態にかかる還元剤供給装置20の液体還元剤の回収制御時における第2の還元剤通路28内の圧力の推移は、図4に示す第1の実施の形態の場合と同様になる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置20によれば、液体還元剤の回収制御時において、第2の還元剤通路28が正常な負圧状態ではリターン通路29を遮断する一方、負圧が過大になるとリターン通路29を連通状態とするリリーフ弁50Bをリターン通路29に備えることとしている。したがって、還元剤噴射弁25の噴孔が詰まった場合であっても、第2の還元剤通路28内が過大な負圧状態で維持されることを防ぐことができる。その結果、電動ポンプ23の停止時に、貯蔵タンク21に回収された液体還元剤が再び電動ポンプ23内に逆流することを抑えることができる。
なお、以上説明した第1及び第2の実施の形態にかかる還元剤供給装置20は、本発明の一態様を示すものであってこの発明を限定するものではなく、これらの実施の形態は本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
3:排気通路、10:排気浄化装置、13:還元触媒、20:還元剤供給装置、21:貯蔵タンク、23:電動ポンプ、23a:入り口側、23b:出口側、25:還元剤噴射弁、27:第1の還元剤通路、28:第2の還元剤通路、29:リターン通路、30:ポンプユニット、31:圧力センサ、33:流路切換弁、40:電子制御装置(ECU)、50・50A・50B:リリーフ弁、51:弁ハウジング、51a:摺動孔、52a:第1通路溝、52b:第2通路溝、52c:第3通路溝、53::弁ボディ、54:還元剤通路溝、55a:第1のスプリング、55b:第2のスプリング、57:第1のスプリング押え部、58:第2のスプリング押え部、71:弁ハウジング、71a:大径開口部、71b:小径開口部、73:蓋プレート、73a・73b:第1通路、74:第3通路、75:第1の弁ボディ、75a:本体部、75b:カバー部、76a:基板部、76b:円筒部、77a:第1軸方向孔部、77b:第2軸方向孔部、77c:径方向孔部、79:スプリング、80:第2の弁ボディ、80a:第2通路、81a:大径空間部、81b:小径開口部

Claims (4)

  1. 貯蔵タンク内の液体還元剤を吸い上げて圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤を内燃機関の排気通路に噴射する還元剤噴射弁と、前記ポンプと前記還元剤噴射弁とを接続する還元剤通路と、前記ポンプにより圧送される前記液体還元剤の一部を前記貯蔵タンクに戻すために前記還元剤通路から分岐して設けられたリターン通路と、を備え、
    前記内燃機関の運転時には前記ポンプにより前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送し、前記内燃機関の停止時には前記ポンプにより前記液体還元剤を吸い戻して前記貯蔵タンクに回収する制御が実行されるように構成された還元剤供給装置において、
    前記リターン通路の途中に、前記液体還元剤の回収制御時に前記還元剤通路内に負圧が生じたときに前記リターン通路が遮断状態となる一方、前記負圧が過大な状態になると再び前記リターン通路が連通状態となって前記過大な負圧状態を解消可能としたリリーフ弁を備えることを特徴とする還元剤供給装置。
  2. 前記リリーフ弁は、弁ハウジングと、前記弁ハウジング内に保持された弁ボディと、を備え、
    前記弁ハウジングは、前記還元剤通路側に連通する第1通路と、前記貯蔵タンク側に連通する第2通路及び第3通路と、を有し、
    前記ポンプの非駆動状態においては、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされ、
    前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、
    前記液体還元剤を回収している状態においては、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記第1通路と前記第3通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることを特徴とする請求項1に記載の還元剤供給装置。
  3. 前記スプリングは、前記弁ボディを軸方向の一方側に付勢する第1のスプリングと、前記弁ボディを軸方向の他方側に付勢する第2のスプリングと、からなり、
    前記弁ボディは、前記一方側に設けられ前記第2通路を遮断可能な第1のピストン外周部と、前記他方側に設けられ前記第3通路を遮断可能な第2のピストン外周部と、を有するとともに、前記弁ハウジング内に摺動可能に保持され、
    前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記還元剤通路内に生じている正圧と前記第1のスプリングの付勢力との総和が前記第2の弁ボディの付勢力を上回って前記弁ボディが前記一方側に移動することによって前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、
    前記液体還元剤を回収している状態においては、前記還元剤通路内に生じている負圧と前記第2のスプリングの付勢力との総和が前記第1のスプリングの付勢力を上回って前記弁ボディが前記他方側に移動することによって、前記第2通路及び前記第3通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記弁ボディがさらに前記他方側に移動し、前記第1通路と前記第3通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることを特徴とする請求項2に記載の還元剤供給装置。
  4. 前記弁ボディは、前記弁ハウジング内で軸方向移動可能に保持され前記第3通路を遮断可能な第1の弁ボディと、前記第2通路を遮断可能な第2の弁ボディからなり、
    前記液体還元剤を前記還元剤噴射弁側に圧送している状態においては、前記スプリングの付勢力によって前記第3通路が遮断状態とされる一方、前記還元剤通路内に生じている正圧によって前記第2の弁ボディが移動することによって前記第1通路と前記第2通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされ、
    前記液体還元剤を回収している状態においては、前記スプリングの付勢力によって前記第3通路が遮断状態とされる一方、前記還元剤通路内に生じている負圧によって前記第2の弁ボディが移動することによって前記第2通路が遮断されて前記リターン通路が遮断状態とされる一方、前記負圧が著しく大きくなったときには、前記負圧によって前記第1の弁ボディが移動して前記第3通路と前記第1通路とが連通して前記リターン通路が連通状態とされることを特徴とする請求項2に記載の還元剤供給装置。
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