JP2014095307A - ガスエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備が過剰に煩雑化するといった不都合を抑制しつつ、燃焼室内においてガス燃料を好適に燃焼させる。
【解決手段】エンジン10は、水素原子を含む組成のガス燃料を燃焼室25内に導入し、そのガス燃料を点火プラグ26にて生じる点火火花により燃焼させるものである。エンジン10の吸気ポート11aには、燃焼室25で燃焼に供されるガス燃料を噴射する燃料噴射弁15が設けられている。また、ガス燃料の供給経路において燃料噴射弁15の上流側には、燃料供給元から供給されるガス燃料の解離を実施してその解離により水素分子を生成するガス解離装置50が設けられている。そして、燃料噴射弁15は、ガス解離装置50による解離後のガス燃料と水素分子とをそれぞれ吸気ポート11aに噴射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスエンジンの燃料供給装置に関するものである。
ガスエンジンでは、ガス燃料として例えばメタン(CH4)が用いられ、こうしたガス燃料について燃焼状態を改善することが従来より検討されている。すなわち、例えば燃料噴射弁から吸気ポートにガス燃料が噴射される場合には、ガス燃料は液体燃料に比べて粘性が低いことや噴霧燃料の貫徹力が小さいことに起因して、燃料噴霧が空気(N2、O2)に対して混ざりにくく(ミキシング不足が生じ)、結果として燃料の着火性が低くなると考えられる。そしてこれに起因して燃焼状態の悪化が生じうるため、その改善する技術の検討がなされている。
上記の着火性に関する課題を改善する技術として、例えば特許文献1の技術が知られている。この技術では、ガスエンジンの着火装置において、ガス燃料と酸化剤とを供給してガス燃料の轟爆により超高温プラズマを発生させ、そのプラズマをシリンダ内に噴射するようにしており、さらに着火装置に対して、酸素富化装置により酸素富化された空気を酸化剤として供給するようにしている。そしてかかる構成により、空気の酸素濃度が高められることで轟爆が発生しやすく、また着火エネルギが増大していることで着火能力が高められ、結果としてガス燃料の着火性が高められるとしている。
特開2006−9690号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ガスエンジンの付随装置として超高温プラズマを発生させる着火装置や酸素富化装置が必須となっており、設備の煩雑化や大型化が強いられることが考えられる。ゆえに、例えばガスエンジンを家庭用コジェネレーションシステムに用いる場合において支障となることが懸念される。また、酸素富化装置として用いられる酸素富化膜では、吸入空気に対する酸素富化の量に制限があり、比較的少量の空気量(アイドル運転時の必要空気量よりも少量の空気量)に対してしか所定の酸素富化を実施できないとも考えられる。つまり、現時点ではエンジンの吸気量相当を分離できる酸素富化膜は存在せず、今後の見通しも不明である。そのため、実用化の観点からしても課題を残すものとなっている。
本発明は、設備が過剰に煩雑化するといった不都合を抑制しつつ、燃焼室内においてガス燃料を好適に燃焼させることができるガスエンジンの燃料供給装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明は、水素原子を含む組成のガス燃料を燃焼室(25)内に導入し、そのガス燃料を点火手段(26)にて生じる点火火花により燃焼させるガスエンジン(10)に適用される。そして、前記燃焼室で燃焼に供されるガス燃料を放出するガス放出手段(15)と、ガス燃料の供給経路において前記ガス放出手段の上流側に設けられ、燃料供給元から供給されるガス燃料の解離を実施してその解離により水素分子を生成するガス解離手段(50)と、を備え、前記ガス放出手段は、前記ガス解離手段による解離後のガス燃料と前記水素分子とを放出するものとなっていることを特徴とする。
上記構成によれば、ガス燃料は、ガス放出手段により放出される前に、ガス解離手段により解離される。つまり、燃料分子の化学結合が分裂されて水素分子が生成される。そして、ガス放出手段から解離後のガス燃料と水素分子とがそれぞれ放出される。この場合、燃焼室内に導入される水素分子によって、ガス燃料の着火に至る前において燃焼室内に着火易化状態を創り出すことができ、点火手段の点火によるガス燃料の着火に際して着火性を高め、かつその後の燃焼促進を図ることができる。ここで、ガス燃料から水素を解離させるには、例えば低温プラズマを用いれば足り、高温プラズマを発生させるような大規模な設備を要しない。以上により、設備が過剰に煩雑化するといった不都合を抑制しつつ、燃焼室内においてガス燃料を好適に燃焼させることができる。
また、前記ガス解離手段での解離により生成された水素分子をその他の解離後ガス燃料とは分ける分離手段(60〜64)を有しており、前記ガスエンジンの吸気行程において、前記ガス放出手段により前記解離後ガス燃料を放出させて前記燃焼室内に充填させた後に前記ガス放出手段により前記水素分子を放出させて前記燃焼室内に充填させる放出制御手段(40)を備えるとよい。
上記構成によれば、燃料ガスの供給経路において、ガス解離手段での解離により水素分子が生成された後、分離手段により水素分子が他のガス燃料とは分けられ、その分けられた水素分子がガス放出手段によって放出される。特にこの場合、ガスエンジンの吸気行程において、解離後ガス燃料(水素以外の燃料成分)が放出されて燃焼室内に充填された後に、水素分子が放出されて燃焼室内に充填されるため、点火手段の付近に水素分子を集中させることが可能となる。したがって、燃焼室内において着火易化状態を創り出す上で好適な構成を実現できる。
点火手段の付近に水素分子が集中することについて補足すると、ポート噴射式エンジンの場合には、エンジン構造からして吸気ポートと点火手段(点火プラグ)とが共にシリンダヘッドに設けられており、燃焼室内に解離後ガス燃料が先に、水素分子が後に吸入される構成では点火手段の付近に水素分子が溜まりやすくなると考えられる。また、筒内直接噴射式のエンジンであっても、やはり燃料噴射弁と点火手段(点火プラグ)とが共にシリンダヘッドに設けられており、燃焼室内において解離後ガス燃料が先に噴射され、水素分子が後に噴射される構成では点火手段の付近に水素分子が溜まりやすくなると考えられる。
発明の実施の形態におけるガスエンジンの制御システムの概略を示す構成図。 メタンの分子構造を示す図。 メタンの解離の様子を示す図。 ガス解離装置の構成を説明するための図。 投入エネルギとメタン改質との相関を示す図。 エンジンにおいて燃料吸入後及び燃焼時の燃焼室内の様子を模式的に示す図。 第2の実施形態における燃料供給システムの構成を示す図。 燃焼室でのガス吸入及び燃焼の様子を説明するための動作説明図。 2つの噴射弁の動作タイミングを示すタイムチャート。 第2の実施形態における燃料供給システムの変形例の構成を示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、コジェネレーションシステムに用いられるガスエンジンについて具体化しており、同エンジンは発電用エンジンとして用いられる。また、本実施形態のガスエンジンは、定置式エンジンであり、都市ガス供給設備から本コジェネレーションシステムに供給される都市ガス(メタンを主成分とする天然ガス)を燃料として運転される。
図1において、エンジン10は、4サイクル/火花点火式の単気筒ガスエンジンであり、エンジン本体11に吸気管12と排気管13とが接続されている。エンジン本体11において吸気管12が接続される吸気ポート11aには、ガス放出手段として電磁駆動式の燃料噴射弁15が設けられている。ガス配管L1,L2を介して供給されるガス燃料(都市ガス)は、燃料噴射弁15により吸気ポート11aに噴射(放出)される。
ガス配管L1,L2のうち上流側のガス配管L1は、ガス供給源のガス貯蔵タンク等から本コジェネレーションシステムが設置される建物までガス燃料を給送する給送配管であり、このガス配管L1が燃料供給元に相当する。なお、燃料噴射弁15では開弁時間(噴射信号のパルス長)に応じて燃料噴射量が制御され、その際、噴射率は、燃料噴射弁15に対して供給されるガス燃料の圧力(噴射圧)に応じて決定される。この場合、ガス配管L1,L2を介して供給されるガス燃料が大気圧付近の低圧状態になっているのであれば、コンプレッサ等の加圧手段(図示略)によってガス燃料が所定の噴射圧(例えば2〜3気圧程度)に加圧されるとよい。
エンジン本体11の吸気ポート11a及び排気ポート11bには、それぞれ吸気弁21及び排気弁22が設けられている。吸気弁21は燃焼室25の吸気側開口部を開閉し、排気弁22は燃焼室25の排気側開口部を開閉する。これら各弁21,22はカム軸23,24の回転に応じて開閉動作し、吸気弁21の開動作により吸気管12内の空気が燃焼室25内に導入され、排気弁22の開動作により燃焼後の排気が排気管13に排出される。
エンジン本体11には気筒ごとに点火プラグ26が取り付けられている。点火プラグ26は、エンジン本体11のヘッド部分において燃焼室25の略中央となる位置に設けられ、燃焼室25内に点火電極が露出した状態で取り付けられている。なお、燃焼室25がドーム型をなしており、かつシリンダが上下方向に延びる向きでエンジン本体11が配置されていることから、点火プラグ26の取付位置が燃焼室25の最上部位置となっている。点火プラグ26には、点火コイル等よりなる点火装置27を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ26の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室25内の混合気が着火され燃焼に供される。その他、エンジン本体11には、エンジンシリンダ内を往復動するピストン28や、ピストン28の往復動に応じて回転するクランク軸29が設けられている。
排気管13には、排気を浄化するための触媒31が設けられている。触媒31は、例えば酸化触媒からなる。また、排気管13には、触媒上流側において、排気を検出対象として混合気の当量比(=燃空比)を検出する当量比センサ32が設けられている。
ECU40は、CPU40aや、ROM、RAM等のメモリ40bよりなる周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、都度のエンジン運転状態に応じてエンジン10の各種制御を実施する。具体的には、ECU40には、上述の当量比センサ32以外に、エンジン回転速度を検出する回転速度センサ41や、吸気管内圧力等をエンジン負荷として検出する負荷センサ42が接続されており、これら各センサの検出信号がECU40に逐次入力される。なお、エンジン負荷として、コジェネレーションシステムにおける発電の要求量を検出(取得)することも可能である。そして、ECU40は、それら入力した各種検出信号に基づいて、燃料噴射弁15による燃料噴射量及び燃料噴射時期や、点火プラグ26による点火時期等について各々制御指令値を算出するとともに、この制御指令値に基づいて燃料噴射弁15、点火装置27等の駆動を制御する。
本実施形態では、エンジン10の燃焼サイクル(行程)に応じて燃料噴射弁15による噴射が行われ、具体的には排気行程又は吸気行程において燃料噴射が実施される。
ところで、ガス燃料の主成分であるメタンCH4は図2に示す分子構造を有しており、そのメタンCH4に対して電子を衝突させて解離を生じさせることで、メタンCH4の化学結合を分裂させ、水素H2を分離生成することができる。つまり、図3に示すように、メタンCH4に対して電子eを衝突させると、メタンCH4から水素原子Hが分離し、水素原子H同士が結合することで水素H2が生成される。そして、この水素H2をガス燃料と共に燃焼室25内に導入し燃焼させることで、燃焼促進を図ることが可能となる。
そこで本実施形態では、図1に示すように、ガス燃料の供給経路において燃料噴射弁15の上流側にガス解離装置50を設け、そのガス解離装置50により、ガス配管L1,L2を介して供給されるガス燃料に対して解離を生じさせるようにしている。そして、解離後のガス燃料(CH4、CH3)と水素H2とを燃料噴射弁15から噴射し、これらを燃焼室25内で燃焼させるようにしている。
ここで、ガス解離装置50の具体的な構成を図4を用いて説明する。なお、図4(a)、(b)には、ガス解離装置50について2方向から見た構成を模式的に示している。ガス解離装置50は、低温プラズマを発生させる装置として構成されている。
図4に示すように、ガス解離装置50は、円筒状のチャンバ51を有しており、そのチャンバ51内にガス燃料が導入される。チャンバ51は導電性を有する材料(例えばステンレス鋼)により形成されており、そのチャンバ周壁が接地(アース)されている。チャンバ51には、絶縁碍子52により絶縁された状態でチャンバ外側からチャンバ内側に導線53が挿通されており、チャンバ51内において導線53には放電手段としての放電電極54が取り付けられている。放電電極54は、図4(b)に示すように、チャンバ51の中心位置から放射状に延びるように設けられており、放電電極54に対して高圧電圧が印加されることで、その放電電極54とチャンバ周壁との間でコロナ放電が発生する。
導線53には電源装置55が接続されており、その電源装置55により放電電極54に所定の高電圧(例えば−10kV)が印加される。さらに電源装置55にはECU40が接続されており、ECU40によって、ガス解離装置50による解離実施のオン/オフの制御や、電源装置55による印加電圧の可変制御を実施できるようになっている。
図5は、投入エネルギとメタン改質との相関を示す図であり、図5では、投入エネルギが大きくなるほど、改質割合が大きくなる関係が示されている。図5の関係は、ガス燃料発熱量を40.9MJ/Nm3、メタン解離エネルギを4.48eV、1燃焼当たりの投入エネルギを0.382J、エンジン回転速度を1800rpmとして求められたものである。この場合、投入エネルギに対して比例的に改質割合が大きくなり、例えば投入エネルギが80W程度であれば、チャンバ51内に導入される全燃料中の3%の改質が実施できることが分かる。
なお、CH4→CH3+Hの結合解離エネルギは437kJ/molであり、これをeV換算値とアボガドロ定数とで除算することによりメタン解離エネルギの電子ボルトの値(4.48eV)が求められる(4.48eV=437×10^3/{(1.62×10^-19)×(6.02×10^23)})。
図6は、エンジン10においてガス燃料の吸入後及び燃焼時の燃焼室25内の様子を模式的に示す図である。図6(a)に示すように、燃焼室25内には、ガス解離装置50により解離された後のガス燃料(CH4、CH3)や、水素H2、空気(N2、H2)が流入し、分散された状態で存在している。ここで、水素H2は分子量が2であり、燃焼室25内の他の成分に比べて分子量がかなり小さいため、燃焼室25内では水素H2が上部に集まりやすくなっている。この場合、上述したとおり燃焼室25では点火プラグ26の取付位置が最上部位置となっており、それゆえに点火プラグ26付近に水素H2が集中するようになっている。
そしてその状態で、点火プラグ26による点火が実施される。このとき、水素H2は着火後における火炎伝播速度が速く、水素H2の着火がなされた後には燃焼室25内のガス燃料(CH4、CH3)に対していち早く火炎が伝播される(図6(b)参照)。これにより、燃焼室25内におけるガス燃料の燃焼が促進される。
水素H2の燃焼時には、燃焼室25内においてH2燃焼による膨張が生じ、それによりガス燃料(CH4、CH3)の圧縮自着火が生じやすくなる。これは、燃焼室25内での燃焼を促進させる上で有益な事象であると考えられる。つまり、水素H2の燃焼時の膨張作用によって更なる燃焼アシスト効果が期待できる。
次に、エンジン10の運転時における動作を説明する。エンジン10の運転時には、ガス解離装置50が作動状態、すなわちガス燃料の解離を実施する状態に維持される。そして、エンジン10においては吸気行程(又は排気行程)になる都度、燃料噴射弁15からガス燃料が噴射される。このとき、コジェネ用エンジンでは、エンジン運転状態として少なくとも1つの高効率運転状態が定められており、その高効率運転状態が維持されるようECU40により燃料噴射弁15による燃料噴射量が制御される。
なお、高効率運転状態として、エンジン負荷が各々異なる複数の運転状態を定めておき、例えば発電要求等に応じて運転状態の切替を行う構成とすることも可能である。この場合、ECU40は、都度のエンジン運転状態(いずれかの高効率運転状態)に基づいて、ガス解離装置50によるガス解離の量(改質割合)を変更するようにしてもよい。例えばエンジン負荷が大きくなるほど、ガス解離の量(改質割合)を大きくする。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
ガス燃料の供給経路において燃料噴射弁15の上流側にガス解離装置50を設け、燃料噴射弁15から、ガス解離装置50による解離後のガス燃料と水素H2とを噴射する構成とした。この場合、エンジン10の燃焼室25内に導入される水素H2によって、ガス燃料の着火に至る前において燃焼室25内に着火易化状態を創り出すことができ、点火プラグ26の点火によるガス燃料の着火に際して着火性を高め、かつその後の燃焼促進を図ることができる。つまり、メタンCH4をそのまま燃焼室25内で燃焼させる場合と比べて、着火性を大いに向上させることができる。ここで、ガス燃料から水素を解離させるには、低温プラズマを用いれば足り、高温プラズマを発生させるような大規模な設備を要しない。以上により、設備が過剰に煩雑化するといった不都合を抑制しつつ、燃焼室25内においてガス燃料を好適に燃焼させることができる。
特に、燃焼室25内において点火プラグ26の近傍に水素H2が集中するように構成した。具体的には、水素H2の分子量が小さいことを考慮し、その上で、燃焼室25内において点火プラグ26の電極部分が最も高い位置になるようにして水素H2が集中しやすい構成とした。これにより、点火プラグ26による点火時には、先ずは点火火花により水素H2を燃焼させ、さらに水素H2の燃焼による火炎伝播の早さを利用して他のガス燃料の着火性を良好なものにするができる。
ガス解離装置50を、チャンバ51内における電子の運動エネルギによりメタンCH4を解離させて水素H2を生成するものとした。この場合、ガス解離装置50において水素H2を生じさせるには、CH4→CH3+Hの結合解離に要するエネルギを投入すれば足り、家庭用コジェネレーションシステムに用いる場合を想定しても実用化に適したものとなっている。
なお、上記図1の構成では、ガス放出手段として電磁駆動式の燃料噴射弁15を用い、エンジン10の燃焼サイクルに同期させてガス燃料の放出(燃料噴射)を実施する構成としたが、これを変更し、エンジン10の燃焼サイクルに同期させずにガス燃料の放出を実施する構成としてもよい。例えば、エンジン10の吸気管12で生じる吸気負圧によりガス燃料を吸気管12内に放出する燃料放出装置を用いるとよい。この場合、燃料放出装置は、ガス燃料を流通させるガス通路と、そのガス通路の開口面積(弁開度)を可変調整可能な弁体と、弁体を所望のリフト位置に駆動させるソレノイド等の駆動部とを有する比例制御弁であるとよく、弁体リフト量に応じて通路開口面積を変更することで吸気管12内へのガス供給量(ガス放出量)を調整するものであるとよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、ガス燃料の供給経路において、ガス解離装置50での解離により生成された水素H2をその他の解離後ガス燃料(CH4、CH3)とは分ける分離手段を有しており、解離後ガス燃料(CH4、CH3)と水素H2とを別々に噴射する構成としている。このとき、エンジン吸気行程において、燃料噴射弁15により解離後ガス燃料を噴射して燃焼室25内に充填した後に、燃料噴射弁15により水素H2を噴射して燃焼室25内に充填するようにしている。
図7は、本実施形態における燃料供給システムの構成を示す図である。図7に示すように、ガス燃料の供給経路においてガス解離装置50の下流側には、ガス解離装置50による解離後のガス成分を、解離後ガス燃料(CH4、CH3)と水素H2とに分離する分離装置60が設けられており、その分離装置60にはガス燃料(CH4、CH3)を排出する燃料用排出通路61と、水素H2を排出する水素用排出通路62とが接続されている。
また、本実施形態の構成では、燃料噴射弁として、解離後のガス燃料を噴射するための噴射弁15Aと、水素H2を噴射するための噴射弁15Bとを有しており、燃料用排出通路61には噴射弁15Aが接続され、水素用排出通路62には噴射弁15Bが接続されている。噴射弁15A,15Bは、エンジン10の吸気ポート11aに対してガス燃料、水素をそれぞれ噴射する。なお、燃料用排出通路61、水素用排出通路62が第1排出部、第2排出部にそれぞれ相当し、噴射弁15A,15Bが第1放出手段、第2放出手段にそれぞれ相当する。
分離装置60は、ガス燃料(CH4、CH3)と水素H2との分子量(質量)の違いを利用してこれらを互いに分離させるものであり、ガス解離装置50からのガス燃料等が流入される容器(分離用チャンバ)内では下部空間にガス燃料が貯められ、上部空間に水素が貯められることとなる。この場合、燃料用排出通路61は、分離装置60の下部空間からガス燃料が流入するようにして設けられ、水素用排出通路62は、分離装置60の上部空間から水素が流入するようにして設けられている。
ECU40は、噴射弁15A,15Bを個別に開弁駆動させるように制御を実施し、特にガス燃料噴射用の噴射弁15Aを先に開弁駆動させ、その後、水素噴射用の噴射弁15Bを開弁駆動させるようにしている。この場合、吸気行程においてその期間終了の直前(下死点BDCの直前)の期間にて、噴射弁15Bにより水素H2が噴射される。この一連の動作を図8、図9を用いて説明する。図8は、燃焼室25でのガス吸入及び燃焼の様子を説明するための動作説明図であり、図9は、噴射弁15A,15Bの動作タイミングを示すタイムチャートである。
排気行程において図9のタイミングt1では噴射弁15Aが開弁され、吸気ポート11aに解離後のガス燃料(CH4、CH3)が噴射される。そして、吸気行程では、吸気弁21が開弁されかつピストン28が下動することに伴い、燃焼室25内に空気と共に解離後のガス燃料(CH4、CH3)が吸入される(図8(a)、(b))。
そして、吸気行程のタイミングt2では、噴射弁15Aが閉弁されてガス燃料(CH4、CH3)の噴射が終了される。さらにその後、吸気行程のタイミングt3では、噴射弁15Bが開弁されて吸気ポート11aに水素H2が噴射され、その水素H2が燃焼室25内に吸入される。このとき、燃焼室25内では、先に噴射された解離後のガス燃料(CH4、CH3)よりも上方の空間に水素H2が入り込むこととなり、水素H2が点火プラグ26の近傍に集中しやすくなる(図8(c)参照)。そして、ピストン28が下動から上動に切り替わるタイミング(BDC)、又はその直前のタイミングt4で、噴射弁15Bが閉弁されて水素H2の噴射が終了される。
なお、ポート噴射式エンジンの場合には、エンジン構造からして吸気ポート11aと点火プラグ26とが共にシリンダヘッドに設けられており、燃焼室25内に解離後のガス燃料(CH4、CH3)が先に、水素H2が後に吸入される構成では点火プラグ26の付近に水素H2が溜まりやすくなっている。
その後、圧縮行程では、燃焼室25内でガス燃料(CH4、CH3)と水素H2とが上下に二層化された状態(層状化された状態)のまま、TDC付近で点火プラグ26による点火が実施され、ガス燃料が燃焼に供される(図8(d)参照)。
なお、図9に示す制御では、噴射弁15Aの開弁期間と噴射弁15Bの開弁期間との間にインターバルを設けているが、そのインターバルを設けず両噴射弁15A,15Bを連続駆動する構成であってもよい。
以上詳述したように本実施形態によれば、エンジン吸気行程において、解離後ガス燃料(水素以外の燃料成分)が放出されて燃焼室25内に充填された後に、水素H2が放出されて燃焼室25内に充填されるため、点火プラグ26の付近に水素H2を集中させることが可能となる。したがって、燃焼室25内において着火易化状態を創り出す上で好適な構成を実現できる。
特に、解離後ガス燃料を噴射する噴射弁15Aと、水素H2を噴射する噴射弁15Bとを別々に設けたため、解離後ガス燃料の供給量と、水素H2の供給量とを各々高精度に制御することが可能となる。
図7の構成の変形例として、図10に示す構成としてもよい。図10では、燃料用排出通路61と水素用排出通路62とに、これら各排出通路61,62をそれぞれ開閉する開閉弁63,64が設けられている。また、開閉弁63,64の下流側では両通路61,62が集約され、さらにその下流側に燃料噴射弁15が設けられている。開閉弁63,64の開閉はECU40により制御される。本構成では、開閉弁63が開弁された状態で燃料噴射弁15が開弁され、それにより吸気ポート11aに対してガス燃料が噴射される。また、開閉弁64が開弁された状態で燃料噴射弁15が開弁され、それにより吸気ポート11aに対して水素が噴射される。
この場合、各開閉弁63,64の開閉制御は、図9で説明した制御に準じて行われればよく、ガス燃料排出用の開閉弁63が先に開弁駆動され、その状態で燃料噴射弁15から吸気ポート11aにガス燃料(CH4、CH3)が噴射される。そしてその後、水素排出用の開閉弁64が開弁駆動され、その状態で燃料噴射弁15から吸気ポート11aに水素H2が噴射される。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、エンジン10の運転中はガス解離装置50が作動状態、すなわちガス解離を実施する状態に維持される構成としたが、これを変更し、エンジン10の運転中にガス解離装置50の作動状態がオン/オフで切り替えられる構成としてもよい。例えば、エンジン10の高負荷運転時にのみガス解離装置50が作動状態になる構成であってもよい。
・上記第2の実施形態において分離装置60を次のように構成してもよい。ガス解離装置50からのガス燃料等が流入される容器(分離用チャンバ)内に、解離後ガス燃料(CH4、CH3)と水素H2とを分離する分離膜部材を設ける。この分離膜部材は、水素H2の通過は許容するが、ガス燃料(CH4、CH3)の通過は許容しないものであり、容器内に略水平に延びる向きに設けられる。これにより、水素H2を分離して貯留させる上で好適な構成となる。
・上記各実施形態では、ガス放出手段として用いる燃料噴射弁15をポート噴射式としたが、これを変更し、同燃料噴射弁15を筒内噴射式とすることも可能である。
・上記各実施形態では、メタンCH4を対象として解離を実施する構成について説明したが、これ以外に、プロパンC3H8、ブタンC4H10、アセチレンC2H2といった他の炭化水素のガス燃料を対象として解離を実施する構成であってもよい。また、ジメチルエーテルをガス燃料として用いる場合に、そのジメチルエーテルを対象として解離を実施する構成であってもよい。
10…エンジン(ガスエンジン)、15…燃料噴射弁(ガス放出手段)、25…燃焼室、26…点火プラグ(点火手段)、50…ガス解離装置(ガス解離手段)。

Claims (5)

  1. 水素原子を含む組成のガス燃料を燃焼室(25)内に導入し、そのガス燃料を点火手段(26)にて生じる点火火花により燃焼させるガスエンジン(10)に適用され、
    前記燃焼室で燃焼に供されるガス燃料を放出するガス放出手段(15)と、
    ガス燃料の供給経路において前記ガス放出手段の上流側に設けられ、燃料供給元から供給されるガス燃料の解離を実施してその解離により水素分子を生成するガス解離手段(50)と、
    を備え、
    前記ガス放出手段は、前記ガス解離手段による解離後のガス燃料と前記水素分子とを放出するものとなっていることを特徴とするガスエンジンの燃料供給装置。
  2. 前記ガス解離手段は、前記燃料供給元から供給されるガス燃料を導入するチャンバ(51)と、該チャンバ内で放電を生じさせる放電手段(54)と、その放電手段に対して電圧を印加する電源装置(55)とを備え、前記放電手段により放電を生じさせることで前記ガス燃料の解離を実施する請求項1に記載のガスエンジンの燃料供給装置。
  3. 前記ガス解離手段での解離により生成された水素分子をその他の解離後ガス燃料とは分ける分離手段(60〜64)を有しており、
    前記ガスエンジンの吸気行程において、前記ガス放出手段により前記解離後ガス燃料を放出させて前記燃焼室内に充填させた後に前記ガス放出手段により前記水素分子を放出させて前記燃焼室内に充填させる放出制御手段(40)を備える請求項1又は2に記載のガスエンジンの燃料供給装置。
  4. 前記分離手段は、前記解離後ガス燃料を前記ガス放出手段に対して排出する第1排出部(61)と、前記水素分子を前記ガス放出手段に対して排出する第2排出部(62)とを有し、
    前記ガス放出手段は、前記第1排出部を介して排出される前記解離後ガス燃料を放出する第1放出手段(15A)と、前記第2排出部を介して排出される前記水素分子を放出する第2放出手段(15B)とを有しており、
    前記放出制御手段は、前記第1放出手段による前記解離後ガス燃料の放出を先に実施し、前記第2放出手段による前記水素分子の放出をその後に実施する請求項3に記載のガスエンジンの燃料供給装置。
  5. 前記分離手段は、
    前記解離後ガス燃料を前記ガス放出手段に対して排出する第1排出部(61)と、
    前記水素分子を前記ガス放出手段に対して排出する第2排出部(62)と、
    前記第1排出部のガス通路の途中に設けられ、当該ガス通路を開閉する第1開閉弁(63)と、
    前記第2排出部のガス通路の途中に設けられ、当該ガス通路を開閉する第2開閉弁(64)と、
    を有しており、
    前記放出制御手段は、前記第1開閉弁が開放された状態で前記ガス放出手段からの前記解離後ガス燃料の放出を実施した後に、前記第2開閉弁が開放された状態で前記ガス放出手段からの前記水素分子の放出を実施する請求項3に記載のガスエンジンの燃料供給装置。
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