JP2014093679A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ内の給電用同軸ケーブルを不要とし、低コストで低損失のアンテナ装置を提供する。
【解決手段】反射板13上に中央長手方向に沿って第1の給電線路16を絶縁して配設すると共に、給電線路16の両側に設けた折曲部42a、42bに対向するように略L字状のアースプレート18a、18bを設ける。アースプレート18a、18bは、底面部を反射板13に設けた2つの長穴内に挿入して固定する。第1の給電線路16の折曲部42a、42b及びアースプレート18a、18bの上端に突部を形成し、この突部を第1の放射器14及び第2の放射器15の給電点に設けた結合穴内に挿入し、挿入先端を捻って固定する。第1の給電線路16の中心部に第2の給電線路17の一端をネジ止めし、他端を裏面カバー12に固定した出力端子19の給電用接栓に接続する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばテレビ地上放送や無線通信等に使用されるアンテナ装置に関する。
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISTB-T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年12月から関東、近畿及び中京広域圏で放送が開始され、2012年には地上アナログ放送から地上デジタル放送への移行を完了した。上記地上デジタル放送は、UHF帯における470〜770MHz(13〜62チャンネル)の周波数帯域が使用され、主に水平偏波が使用されている。
上記地上デジタル放送受信用のアンテナとしては、ケース内に放射器と反射板とを所定の間隔で配置したもの等、種々のアンテナが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
上記ケース内に放射器と反射板とを備えたアンテナにおいては、同軸ケーブルなどによる給電方法が一般的に用いられている。すなわち、反射板に外部出力用のコネクタを設け、このコネクタと放射器の給電点との間を同軸ケーブルにて接続することにより、放射器へ給電している。
特開2006−211643号公報
上記のようにケース内に放射器と反射板とを備えたアンテナにおいて、出力部と放射器との間を同軸ケーブルにて接続する給電方法を用いたものでは、コネクタなどの部品が別途必要になると共に、同軸ケーブルの材料費及び同軸ケーブルの両端を加工・半田付けする等の作業時間が必要になり、コストが嵩むという問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、ケース内に放射器と反射板とを備えた地上デジタル放送受信用アンテナにおいて、給電用同軸ケーブルを不要とし、低コストで低損失のアンテナ装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係るアンテナ装置は、アンテナカバーと、前記アンテナカバー内に装着される出力端子と、前記出力端子に取付けられ、本体部が前記アンテナカバーから外部に導出される給電用接栓と、前記アンテナカバー内に装着される略長方形状に形成された反射板と、前記反射板上に中央長手方向に沿って所定の高さで配置され、該反射板と絶縁した状態で保持される第1の給電線路と、前記第1の給電線路の端部が所定長さ上方に折曲げて形成され、上端部に突部を備えた折曲部と、前記反射板に前記第1の給電線路の折曲部と所定の間隔で対向するように装着され、上端部に突部を備えたアースプレートと、前記反射板上に所定の高さで配置され、給電点が前記第1の給電線路の折曲部及び前記アースプレートの上端に設けられた突部に接続される放射器と、前記第1の給電線路と前記出力端子に設けられた給電用接栓の中心導体との間を接続する第2の給電線路とを具備することを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係るアンテナ装置において、前記アースプレートは、金属板を略90°折曲げて底面部と側面部を形成し、前記底面部の先端に先端突起を設けると共に該底面部の後端に下方に突出する後端突起を設け、前記底面部を反射板に所定の間隔で平行して設けた2つの長穴に差し込んで保持し、且つ前記後端突起を前記反射板に設けた固定穴に差し込んで装着位置を固定するように構成したことを特徴とする。
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に係るアンテナ装置において、前記第1の給電線路の折曲部の上端部及びアースプレートの上端部に形成する突部は、上端から所定長さ下方位置に括れを設けて放射器の給電点に設けられた結合穴内に挿入し、挿入先端を捻ることで該給電点に固定するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、プレート状の給電線路を用いて放射器に給電することにより、給電用同軸ケーブルを不要とし、同軸ケーブルの材料費及びケーブル両端の加工・半田付け作業等によるコストを低減することができる。また、アースプレートは、反射板に設けた長穴等に差し込むだけで容易に固定することが可能であり、組込コスト及び部品点数増によるコスト増を最小限に抑えることができる。更に、第1の給電線路及びアースプレートと放射器の給電点との接続も、第1の給電線路の折曲部の上端及びアースプレートの上端に設けた突部を給電点の結合穴に差し込んで捻るだけで簡単に行うことができ、組込時間を大幅に短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る地上デジタル放送受信用アンテナの全体の構成を示す分解斜視図である。 (a)は同実施形態に係るアンテナにおいて、反射板上に給電線路及びアースプレートを取り付けた状態を示す斜視図、同図(b)は給電線路及びアースプレート部分を取り出して示す斜視図である。 同実施形態において、第1の給電線路の折曲部及びアースプレートを反射板に装着したときの状態を示し、(a)は斜視図、(b)はアースプレート側から見た図、(c)は側面図、(d)は第1の給電線路の折曲部及びアースプレートの他の構成例を示す側面図である。 同実施形態において、アースプレートを反射板に装着する場合の手順を説明するための図である。 同実施形態における第1の給電線路、第2の給電線路及び出力端子部分の構成を示す斜視図である。 同実施形態における第2の給電線路と出力端子との接続構成を示す斜視図である。 同実施形態において、裏面カバーに放射器を装着する際の状態を示す分解斜視図である。 同実施形態において、放射器の給電点に第1の給電線路及びアースプレートを接続する手順を説明するための要部斜視図である。 同実施形態において、反射板上に給電線路、放射器等を装着した状態を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は下側面図である。 同実施形態に係る給電構造を使用してアンテナ受信信号を混合した場合の利得特性と従来の同軸ケーブルを使用してアンテナ受信信号を混合した場合の利得特性を比較して示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施形態は、地上デジタル放送受信用アンテナにおいて、2つの放射器を同一平面上に所定の間隔で配列し、並列給電して2段スタック構成とした場合を例として示している。
図1は本発明の一実施形態に係る地上デジタル放送受信用アンテナの全体の構成を示す分解斜視図、図2(a)は同実施形態に係るアンテナにおいて、反射板上に給電線路及びアースプレートを取り付けた状態を示す斜視図、同図(b)は給電線路及びアースプレート部分を取り出して示す斜視図である。
図1において、10はアンテナカバーで、例えば合成樹脂製の前面カバー11及び裏面カバー12により略長方形の箱状に形成され、このアンテナカバー10内に反射板13、第1の放射器14、第2の放射器15、プレート状の第1の給電線路16及び第2の給電線路17、アースプレート18a、18b、出力端子19等が収納される。この出力端子19には、給電用接栓20が取付けられる。
上記アンテナの組立てに際しては、先ず、裏面カバー12に対して出力端子19をネジで固定し、その上に反射板13をネジ止め等で固定する。反射板13の上にはアースプレート18a、18bを装着し、反射板13と電気的に接続する。第1の給電線路16及び第2の給電線路17は、反射板13上において、裏面カバー12にネジで固定し、反射板13と絶縁する。上記反射板13上に所定の間隔で第1の放射器14及び第2の放射器15を配置し、給電点に第1の給電線路16及びアースプレート18a、18bを接続して給電する。そして、前面カバー11を裏面カバー12に対してネジ止めや接着により固定する。
以下、上記各部の詳細について説明する。
裏面カバー12には、内側周辺に沿って前面カバー取付用の複数の取付ボス21が設けられる。また、裏面カバー12の内側には、第1の放射器14を取付けるための取付ボス22a〜22d、及び第2の放射器15を取付けるための取付ボス23a〜23d、給電線路取付用の取付ボス24a〜24d、更には反射板13を固定する取付ボス等が設けられる。上記給電線路取付用の取付ボス24a〜24dは、裏面カバー12の長手方向に所定の間隔で設けられる。更に裏面カバー12の内側中央部には、出力端子19を装着するための出力端子取付部25が設けられる。
また、裏面カバー12の外側面の略中央には、マスト受部26が外方に突出して設けられる。このマスト受部26は、裏面カバー12と一体に設けられており、アンテナをマストに取付ける場合に使用される。上記出力端子19に取付けられた給電用接栓20は、先端部が上記マスト受部26の下側部から外部に導出される。また、裏面カバー12には、短辺側の一方の外側面(下側端部)に室内スタンド取付部27が設けられる。この室内スタンド取付部27に室内スタンドを取付けることにより、アンテナを室内で使用できるようになっている。
上記裏面カバー12には、出力端子取付部25に出力端子19がネジ止めにより固定された後、反射板13がネジ止め等により裏面カバー12に固定される。この場合、反射板13には、出力端子19に対応する位置に端子挿通穴31が設けられると共に、その側部に反射板13の一部を切り起こして形成した所定の高さの固定端子32a、32bが設けられており、出力端子19の上端部が端子挿通穴31から上方に導出され、固定端子32a、32bにネジ止めされる。
上記反射板13は、長方形状の金属板により形成し、長手方向の両側部を略円弧状に折曲げて補助反射部33を構成している。この補助反射部33は、所定の間隔で複数設けられる。また、反射板13は、短辺方向からみて中央部分に段差を設けて一定幅の凹部13aを形成している。この凹部13aは、反射板13の長手方向に沿って全体的に設けられる。また、反射板13は、裏面カバー12に設けられている取付ボス21、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24d等に対応する部分に穴や窓等を形成し、第1の放射器14、第2の放射器15、第1の給電線路16、第2の給電線路17等を装着できるようにしている。
例えば、第1の給電線路16に対しては、取付ボス24a〜24dに対応するように反射板13の長手方向中央に沿って穴34a〜34dが設けられる。第1の給電線路16は、取付ボス24a〜24dに取付けることにより、反射板13とは絶縁して設けられる。また、反射板13には、第1の給電線路16を取付ける両端の穴34a、34dの外側に、詳細を後述するアースプレートを装着するための2つの長穴35、36が所定の間隔で平行に設けられると共に、更に長穴36の外側に2つの固定穴37a、37bが設けられる。上記長穴35、36間の部材(反射板)によりアースプレート押え部38を構成している。
上記第1の給電線路16は、第1の放射器14及び第2の放射器15に給電するための所定の長さを有するプレート状の+側給電線路であり、図1及び図2(b)に示すように中央部にネジ穴41を設けると共に、両端部を所定長さ上方に90°折曲げている。上記第1の給電線路16には、ネジ穴41が設けられた中央位置と両端の折曲部42a、42bとの間に線路を幅広に形成したインピーダンス調整部43a、43bが設けられる。また、第1の給電線路16には、折曲部42a、42bに所定の間隔で対向するようにアースプレート18a、18bが設けられる。
上記第1の給電線路16の折曲部42a、42b及びアースプレート18a、18bは、図3に示すように構成される。図3は第1の給電線路16の折曲部42a及びアースプレート18aを反射板13に装着したときの状態及び寸法例を示したもので、(a)は斜視図、(b)はアースプレート18a側から見た図、(c)は側面図、(d)は折曲部42a及びアースプレート18aの他の構成例を示す側面図である。なお、第1の給電線路16の他方側に設けられる折曲部42b及びアースプレート18bは、上記折曲部42a及びアースプレート18aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
第1の給電線路16の折曲部42aは、上端部に第1の突部45a及び第2の突部45bが設けられる。第1の突部45aは、単に長方形状に形成した片を上方に突出させたものである。第2の突部45bは、第1の突部45aより幅の広い片を上方に突出させると共に、上端より所定長さ下方位置の幅を狭くして括れ46を形成し、上端部分をねじり易く形成している。
アースプレート18aは、金属板をL字状に90°折曲げて底面部47と側面部48を形成している。アースプレート18aの底面部47は、反射板13に設けられた長穴35、36の部分に装着されるもので、側面部48側の幅を広く、すなわち、反射板13に設けられ長穴36の長さよりも長く形成し、長穴36の上面に保持されるようにしている。また、底面部47の先端すなわち第1の給電線路16側に先端突起49a、49bが設けられる。この先端突起49a、49bは、先端側が上方に所定角度折曲げて形成される。また底面部47の後端、すなわち側面部48の下側部には、後端突起50a、50bが下方に突出して設けられる。この後端突起50a、50bは、反射板13に設けられた固定穴37a、37bに対応する位置に形成される。
また、アースプレート18aの側面部48は、第1の給電線路16の折曲部42aに所定の間隔で平行するように設けられるもので、両側をテーパ状に形成し、下側部より上側の幅が狭くなるようにしている。この場合、アースプレート18aの側面部48側から第1の給電線路16方向を見て、側面部48の右側のテーパ角度θaを約20°、左側のテーパ角度θbを約10°に設定する。上記アースプレート18aは、側面部48と第1の給電線路16の折曲部42aとオーバーラップする部分の角度を第1の給電線路16の幅に応じて適宜変更することで、伝送インピーダンスを変えることが可能である。
また、側面部48の上端には、第1の給電線路16の折曲部42aと同様に第1の突部51a及び第2の突部51bが設けられる。第1の突部51aは、単に長方形状に形成した片を上方に突出させたものであり、第2の突部51bは、第1の突部51aより幅の広い片を上方に突出させると共に、上端より所定長さ下方位置の幅を狭くして括れ52を形成し、上端部分をねじり易く形成している。この場合、第1の給電線路16の上端とアースプレート18aの上端とは、同じ高さで重ならないように、例えばアースプレート18aの側面部48側から見て、第1の給電線路16の上端より側面部48の上端が左側に位置するように設定し、且つ、第1の突部45a、51aが内側位置に、第2の突部45b、51bが外側に位置するように設ける。
そして、図3(b)に示すように例えば第1の給電線路16の折曲部42aの上端部の幅W1を約0.013λ、折曲部42aに設けられた第1の突部45aとアースプレート18aの側面部48に設けられた第2の突部51bとの間の距離W2を約0.013λに設定する。上記λは使用周波数帯の下端周波数における波長を示している。また、アースプレート18aの側面部48の下側部の幅W3を約0.047λ、アースプレート18aの側面部48の下側部から第2の突部51bの括れ52までの高さH1を約0.08λに設定する。
また、第1の給電線路16は、図3(c)に示すように反射板13との間隔D1を約0.015λ、折曲部42aとアースプレート18aの側面部48との間隔D2を約0.007λに設定し、反射板13及びアースプレート18aとは絶縁状態に保持する。上記第1の給電線路16と反射板13との間隔D1及びアースプレート18aとの間隔D2は、アンテナの給電インピーダンス及び必要な線路のインピーダンスに応じて調整する。また、アンテナが平衡線路であるため、第1の給電線路16とアースプレート18aがオーバーラップする幅や、アースプレート18a及び反射板13との距離を緩やかに変化させることで、伝送損失を抑えることが可能である。
上記の説明では、第1の給電線路16の折曲部42aをアースプレート18aの側面部48に対して等間隔に設ける場合について示したが、その他、図3(c)に示すように第1の給電線路16の折曲部42aを傾斜させて先端と末端におけるアースプレート18aとの幅D3、D4を変えることでも、同様の特性を得ることが可能である。この場合、例えば第1の給電線路16の折曲部42aの先端におけるアースプレート18aとの間隔D3を約0.005λ、末端におけるアースプレート18aとの間隔D4を0.01λに設定する。
次に上記アースプレート18a(18b)を反射板13に装着する場合の手順について図4(a)〜(c)を参照して説明する。
先ず、図4(a)に示すようにアースプレート18a(18b)の底面部47の先端に設けられた先端突起49a、49bを反射板13に設けられた長穴36に差し込む。
次に、図4(b)に示すようにアースプレート18a(18b)の先端突起49a、49bを反射板13の長穴35から出し、アースプレート18a(18b)の後端突起50a、50b(図3参照)を反射板13の固定穴37a、37bに差し込む。このときアースプレート18a(18b)は、図4(c)に示すように長穴35、36間のアースプレート押え部38により反射板13に保持される。また、アースプレート18a(18b)の後端突起50a、50bを反射板13の固定穴37a、37bに差し込むことで、アースプレート18a(18b)の位置ずれを防止する。
上記のようにアースプレート18a、18bは、反射板13に設けた長穴35、36及び固定穴37a、37bに差し込むだけで固定することが可能であり、組込みコスト及び部品点数増によるコスト増を最小限に抑えることができる。
上記アースプレート18a、18bを反射板13に装着した後、図2(b)に示すようにアースプレート18a、18b間に位置するように反射板13の上部に第1の給電線路16を反射板13とは絶縁した状態で取付ける。第1の給電線路16は、裏面カバー12に設けられた取付ボス24a〜24d(図1参照)にネジ等により所定の高さに装着される。
上記第1の給電線路16を装着した後、図5及び図6に示すように第1の給電線路16の中心部と出力端子19との間を第2の給電線路17により接続する。図5は第1の給電線路16、第2の給電線路17及び出力端子19部分の構成を示す斜視図、図6は第2の給電線路17と出力端子19との接続構成を示す斜視図である。第2の給電線路17は、幅W4の金属板を用いて構成したもので、一方の端部を第1の給電線路16の中央部に設けられたネジ穴41(図2参照)にネジ61を螺着すると共に、半田付けによって両者を接続する。また、第2の給電線路17は、他方の端部、すなわち出力端子19に接続する側を所定の幅W5で下方に折曲げて接続片62を構成している。上記第2の給電線路17の幅W4は、反射板13との距離によって決まり、本実施形態では約0.05λとしている。また、接続片62の幅W5は、約0.02λに設定される。上記接続片62の下部先端には、先端側を開口した接栓接続用の溝63が設けられる。上記第1の給電線路16は、第2の給電線路17との接続点から第1の放射器14及び第2の放射器15の給電点までのインピーダンスがそれぞれ例えば150Ωに設定され、第2の給電線路17のインピーダンスが75Ωに設定される。上記第1の給電線路16は、第1の放射器14及び第2の放射器15で受信された信号を第2の給電線路17まで伝送する。第2の給電線路17は、第1の放射器14及び第2の放射器15から第1の給電線路16により送られてくる信号を混合して出力端子19へ出力する。
出力端子19は、金属板を斜め下方に折曲げて接栓取付け片64を構成したもので、上面に設けられたネジ穴65a、65bを介して反射板13の固定端子32a、32bにネジ止めされてアース接続される。上記接栓取付け片64には、先端近傍に給電用接栓20が取付けられる。このとき給電用接栓20は、中心導体20aが第2の給電線路17の接続片62方向に突出するように、また、外部コネクタに接続される本体部が斜め下方を向くように接栓取付け片64に取付けられる。この給電用接栓20の本体部が図1に示したマスト受部26の下側から外部に導出される。
上記第2の給電線路17の接続片62は、出力端子19の接栓取付け片64と平行するように折曲げ角度が設定される。また、出力端子19の接栓取付け片64と第2の給電線路17の接栓取付け片64との間隔D5が約0.02λに設定され、給電用接栓20の中心導体20aが第2の給電線路17の接続片62に形成された溝63内に挿入されるように構成される。この溝63内に挿入された中心導体20aは、半田付けされて接続片62に接続される。
その後、図7に示すように裏面カバー12に設けられた取付ボス22a〜22dに第1の放射器14がネジ止めされ、取付ボス23a〜23dに第2の放射器15がネジ止めされる。このとき第1の放射器14の給電部71には、第1の給電線路16の折曲部42aの上端に設けられた第1の突部45a、第2の突部45bが接続されると共に、アースプレート18aの側面部48の上端に設けられた第1の突部51a、第2の突部51bが接続される。同様に第2の放射器15の給電部72には、第1の給電線路16の折曲部42bの上端に設けられた第1の突部51a、第2の突部51bが接続されると共に、アースプレート18aの側面部48の上端に設けられた第1の突部51a、第2の突部51bが接続される。
第1の放射器14と第2の放射器15は、同様の構成であるので、第1の放射器14の構成について説明する。
第1の放射器14は、例えば長方形状の金属板により構成され、略8の字形状の上部ループ状放射素子82a、下部ループ状放射素子82bが設けられる。放射器14は、中央部に給電路83a、83bが水平方向に形成され、その中央位置に所定幅の溝84が縦方向に設けられている。給電路83a、83bの相対向する先端中央には、溝84の両側近傍に給電点85a、85bが設けられる。給電点85aは第1の給電線路16に接続され、給電点85bはアースプレート18aに接続されるもので、図8に示すようにそれぞれ2つの長穴によって構成される。
すなわち、給電点85aは、第1の結合穴(長穴)86a及び第2の結合穴(長穴)86bを直線状に設けたもので、第1の結合穴86aは、一方の端部が溝84に連通するように開口している。また、第1の結合穴86aは第1の給電線路16の折曲部42aに設けられた第1の突部45aに対応し、第2の結合穴86bは折曲部42aに設けられた第2の突部45bに対応し、それぞれ第1の突部45a、第2の突部45bを挿入できる大きさに設定される。
また、給電点85bは、第1の結合穴(長穴)87a及び第2の結合穴(長穴)87bを直線状に設けたもので、第1の結合穴87aは、一方の端部が溝84に連通するように開口している。また、第1の結合穴87aはアースプレート18aの側面部48に設けられた第1の突部51aに対応し、第2の結合穴87bはアースプレート18aの側面部48に設けられた第2の突部51bに対応し、それぞれ第1の突部51a、第2の突部51bを挿入できる大きさに設定される。
そして、第1の給電線路16及びアースプレート18aを第1の放射器14の給電部71に接続する場合は、図8に示すように第1の給電線路16の折曲部42aに設けられた第1の突部45a、第2の突部45bを第1の放射器14の給電点85aである第1の結合穴86a、第2の結合穴86b内にそれぞれ挿入すると共に、アースプレート18aの側面部48に設けられた第1の突部51a、第2の突部51bを第1の放射器14の給電点85bである第1の結合穴87a、第2の結合穴87b内にそれぞれ挿入する。この状態で、給電点85aの第2の結合穴86bから上方に突出した第1の給電線路16側の第2の突部45b、及び給電点85bの第2の結合穴87bから上方に突出したアースプレート18a側の第2の突部51bを例えばペンチ等の工具を用いて矢印で示すように所定角度捻り、第1の放射器14に第2の結合穴86b、87bの部分で固定する。上記第2の突部45b、51bは、それぞれ括れ46、52を設けているので、容易に捻ることができ、且つ第1の放射器14に確実に接続することができる。
また、第2の放射器15においても、第1の放射器14と同様にして第1の給電線路16の折曲部42b及びアースプレート18bを第2の放射器15の給電部72に接続することができる。
図9は反射板13上に第1の給電線路16、第2の給電線路17、第1の放射器14、第2の放射器15等を装着した状態を示し、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は下側面図である。また、図9は、各部の寸法設定例を示している。
反射板13は、補助反射部33における縦方向の長さL10が約0.91λ、横幅W11が約0.47λに設定される。第1の放射器14及び第2の放射器15は、縦方向の長さH10が約0.41λ、横幅W10が約0.32λに設定される。また、第1の放射器14と第2の放射器15との間の中心間隔D10は、約0.57λに設定される。
また、反射板13の中央部に設けた凹部13aと放射器14、15との間隔D11は約0.085λ、反射板13の凹部13aから側方に段差を1段上がった反射面と放射器14、15との間隔D12は約0.075λに設定される。また、反射板13の凹部13aと補助反射部33の折曲げ先端までの間隔D13は約0.006λ、反射板13の凹部13aから側方に段差を1段上がった反射面と補助反射部33の折曲げ先端までの間隔D14は約0.005λに設定される。
図10は、同サイズの地上デジタル放送受信用アンテナで、上記実施形態で示した第1の給電線路16及び第2の給電線路17からなる給電方式を使用して受信信号を混合した場合の利得特性Aと、従来の同軸ケーブルを使用して受信信号を混合した場合の利得特性Bを比較して示したものである。上記図10は横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に利得(dB)をとって示した。
本発明に係る給電構造を用いたアンテナでは、非常に安価に制作が可能であるが、従来の同軸ケーブルを使用して混合した場合の利得特性と略同等の利得特性が得られている。
上記実施形態によれば、プレート状の給電線路16、17を用いて放射器14、15に給電することにより、給電用同軸ケーブルを不要とし、同軸ケーブルの材料費及びケーブル両端の加工・半田付け作業等によるコストを低減することができる。
また、アースプレート18a、18bは、反射板13に設けた長穴35、36等に差し込むだけで容易に固定することが可能であり、組込コスト及び部品点数増によるコスト増を最小限に抑えることができる。
更に、第1の給電線路16及びアースプレート18a、18bと放射器14、15の給電点85a、85bとの接続も、第1の給電線路16の折曲部42a、42bの上端及びアースプレート18a、18bの上端に設けた突部を給電点85a、85bの結合穴に差し込んで捻るだけで簡単に行うことができ、組込時間を大幅に短縮することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
10…アンテナカバー、11…前面カバー、12…裏面カバー、13…反射板、13a…反射板の凹部、14…第1の放射器、15…第2の放射器、16…第1の給電線路、17…第2の給電線路、18a、18b…アースプレート、19…出力端子、20…給電用接栓、20a…給電用接栓の中心導体、21、22a〜22d、23a〜23d、24a〜24d…取付ボス、25…出力端子取付部、26…マスト受部、27…室内スタンド取付部、31…端子挿通穴、32a、32b…固定端子、33…反射板の補助反射部、34a〜34d…穴、35、36…長穴、37a、37b…固定穴、38…アースプレート押え部、41…ネジ穴、42a、42b…折曲部、43a、43b…第1の給電線路のインピーダンス調整部、45a、51a…給電点接続用の第1の突部、45b、51b…給電点接続用の第2の突部、47…アースプレートの底面部、48…アースプレートの側面部、49a、49b…アースプレートの先端突起、50a、50b…アースプレートの後端突起、61…ネジ、62…第2の給電線路の接続片、63…中心導体接続用の溝、64…接栓取付け片、65a、65b…ネジ穴、71、72…給電部、82a…上部ループ状放射素子、82b…下部ループ状放射素子、83a、83b…給電路、84…溝、85a、85b…給電点、86a、86b、87a、87b…結合穴。

Claims (3)

  1. アンテナカバーと、前記アンテナカバー内に装着される出力端子と、前記出力端子に取付けられ、本体部が前記アンテナカバーから外部に導出される給電用接栓と、前記アンテナカバー内に装着される略長方形状に形成された反射板と、前記反射板上に中央長手方向に沿って所定の高さで配置され、該反射板と絶縁した状態で保持されるプレート状の第1の給電線路と、前記第1の給電線路の端部が所定長さ上方に折曲げて形成され、上端部に突部を備えた折曲部と、前記反射板に前記第1の給電線路の折曲部と所定の間隔で対向するように装着され、上端部に突部を備えたアースプレートと、前記反射板上に所定の高さで配置され、給電点が前記第1の給電線路の折曲部及び前記アースプレートの上端に設けられた突部に接続される放射器と、前記第1の給電線路と前記出力端子に設けられた給電用接栓の中心導体との間を接続するプレート状の第2の給電線路とを具備することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記アースプレートは、金属板を略90°折曲げて底面部と側面部を形成し、前記底面部の先端に先端突起を設けると共に該底面部の後端に下方に突出する後端突起を設け、前記底面部を反射板に所定の間隔で平行して設けた2つの長穴に差し込んで保持し、且つ前記後端突起を前記反射板に設けた固定穴に差し込んで装着位置を固定するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の給電線路の折曲部の上端部及びアースプレートの上端部に形成する突部は、上端から所定長さ下方位置に括れを設けて放射器の給電点に設けられた結合穴内に挿入し、挿入先端を捻ることで該給電点に固定するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113020357A (zh) * 2021-04-15 2021-06-25 东莞市振亮精密科技有限公司 一种立体馈电网络的折弯成型设备

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